< 目 次 > 第 1 章 総 則 第 1 条 ( 目 的 ) 2 第 2 条 ( 定 義 ) 3 第 3 条 ( 基 本 理 念 ) 8 第 4 条 ( 国 の 責 務 ) 11 第 5 条 ( 地 方 公 共 団 体 の 責 務 ) 12 第 6 条 ( 事 業 者 の 努 力 ) 13 第 2

Similar documents
<4D F736F F D C482C682EA817A89BA90BF8E7793B1834B A4F8D91906C8DDE8A A>

●電力自由化推進法案

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

通 知 カード と 個 人 番 号 カード の 違 い 2 通 知 カード ( 紙 )/H27.10 個 人 番 号 カード (ICカード)/H28.1 様 式 (おもて) (うら) 作 成 交 付 主 な 記 載 事 項 全 国 ( 外 国 人 含 む)に 郵 送 で 配 布 希 望 者 に 交

高松市緊急輸送道路沿道建築物耐震改修等事業補助金交付要綱(案)

新ひだか町住宅新築リフォーム等緊急支援補助金交付要綱

(4) 運 転 する 学 校 職 員 が 交 通 事 故 を 起 こし 若 しくは 交 通 法 規 に 違 反 したことにより 刑 法 ( 明 治 40 年 法 律 第 45 号 ) 若 しくは 道 路 交 通 法 に 基 づく 刑 罰 を 科 せられてから1 年 を 経 過 していない 場 合 同

< F2D C93FA967B91E5906B8DD082CC94ED8DD0>

<4D F736F F D208E52979C8CA78E598BC68F5790CF91A390698F9590AC8BE08CF D6A2E646F6378>


る 第 三 者 機 関 情 報 保 護 関 係 認 証 プライバシーマーク ISO27001 ISMS TRUSTe 等 の 写 しを 同 封 のうえ 持 参 又 は 郵 送 とする 但 し 郵 送 による 場 合 は 書 留 郵 便 とし 同 日 同 時 刻 必 着 とする 提 出 場 所 は 上

桜井市外国人高齢者及び外国人重度心身障害者特別給付金支給要綱

老発第    第 号

企業年金制度における個人番号の取扱いについて.PDF

川越市幼稚園就園奨励費補助金交付要綱

1

第 8 条 乙 は 甲 に 対 し 仕 様 書 に 定 める 期 日 までに 所 定 の 成 果 物 を 検 収 依 頼 書 と 共 に 納 入 する 2 甲 は 前 項 に 定 める 納 入 後 10 日 以 内 に 検 査 を 行 うものとする 3 検 査 不 合 格 となった 場 合 甲 は

岡山県警察用航空機の運用等に関する訓令

●幼児教育振興法案

5 民 間 事 業 者 における 取 扱 いについて( 概 要 資 料 P.17~19) 6 法 人 番 号 について( 概 要 資 料 P.4) (3) 社 会 保 障 税 番 号 制 度 のスケジュールについて( 概 要 資 料 P.20) 1 平 成 27 年 10 月 から( 施 行 日 は

<4D F736F F D D3188C091538AC7979D8B4B92F F292B98CF092CA81698A94816A2E646F63>

【労働保険事務組合事務処理規約】

Microsoft Word - 【事務連絡】居所情報の登録申請が間に合わなかった場合の取扱いの周知について.docx


Microsoft Word - 福祉医療費給付要綱

(6) 事 務 局 職 場 積 立 NISAの 運 営 に 係 る 以 下 の 事 務 等 を 担 当 する 事 業 主 等 の 組 織 ( 当 該 事 務 を 代 行 する 組 織 を 含 む )をいう イ 利 用 者 からの 諸 届 出 受 付 事 務 ロ 利 用 者 への 諸 連 絡 事 務

個 人 所 得 課 税 ~ 住 宅 ローン 控 除 等 の 適 用 期 限 の 延 長 2 4. 既 存 住 宅 に 係 る 特 定 の 改 修 工 事 をした 場 合 の 所 得 税 額 の 特 別 控 除 居 住 年 省 エネ 改 修 工 事 控 除 限 度 額 バリアフリー 改 修 工 事 平

郵 便 局 において 提 供 される 金 融 2 社 の 金 融 サービス 参 考 1 銀 行 サービス 2 保 険 サービス (*)は 銀 行 窓 口 業 務 ( 総 務 省 告 示 で 規 定 ) (*)は 保 険 窓 口 業 務 ( 総 務 省 告 示 で 規 定 ) ( 太 枠 内 を 総

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

240709

定款

(別紙3)保険会社向けの総合的な監督指針の一部を改正する(案)

の 購 入 費 又 は 賃 借 料 (2) 専 用 ポール 等 機 器 の 設 置 工 事 費 (3) ケーブル 設 置 工 事 費 (4) 防 犯 カメラの 設 置 を 示 す 看 板 等 の 設 置 費 (5) その 他 設 置 に 必 要 な 経 費 ( 補 助 金 の 額 ) 第 6 条 補

頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 のために 講 ずる 具 体 的 な 施 策 等 について 定 めることにより 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 を 図 ることを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 二 条 この 法 律 において 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 とは 子 宮

< F2D E633368D86816A89EF8C768E9696B18EE688B5>

Taro-H26改正_溶け込み_中学授業

4 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 若 しくはその 委 任 を 受 けた 者 又 は 監 査 委 員 の 監 査 に 応 じなければ ならない ( 状 況 報 告 ) 第 7 条 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 が 必 要 と 認 めるときは 交 付 金 事 業 の 遂 行 の

要 な 指 示 をさせることができる ( 検 査 ) 第 8 条 甲 は 乙 の 業 務 にかかる 契 約 履 行 状 況 について 作 業 完 了 後 10 日 以 内 に 検 査 を 行 うものとする ( 発 生 した 著 作 権 等 の 帰 属 ) 第 9 条 業 務 によって 甲 が 乙 に

スライド 1

学校法人日本医科大学利益相反マネジメント規程

有 料 老 ホーム ( ) ( 主 として 要 介 護 状 態 にある を 入 居 させるも のに 限 る ) 第 29 条 ( 届 出 等 ) 第 二 十 九 条 有 料 老 ホーム( 老 を 入 居 させ 入 浴 排 せつ 若 しくは 食 事 の 介 護 食 事 の 提 供 又 はその 他 の

必 要 なものとして 政 令 で 定 める 原 材 料 等 の 種 類 及 びその 使 用 に 係 る 副 産 物 の 種 類 ごとに 政 令 で 定 める 業 種 をいう 8 この 法 律 において 特 定 再 利 用 業 種 とは 再 生 資 源 又 は 再 生 部 品 を 利 用 することが

無年金外国人高齢者福祉手当要綱

目 次 1. 社 会 保 障 分 野 でできること 1 1 高 額 医 療 高 額 介 護 合 算 制 度 の 改 善 2 保 険 証 機 能 の 一 元 化 3 自 己 診 療 情 報 の 活 用 4 給 付 可 能 サービスの 行 政 側 からの 通 知 2. 年 金 分 野 でできること 5

大阪府電子調達システムの開発業務 (第一期)に係る仕様書案に対する意見招請のお知らせ

●労働基準法等の一部を改正する法律案

1 変更の許可等(都市計画法第35条の2)

教育資金管理約款

根 本 確 根 本 確 民 主 率 運 民 主 率 運 確 施 保 障 確 施 保 障 自 治 本 旨 現 資 自 治 本 旨 現 資 挙 管 挙 管 代 表 監 査 教 育 代 表 監 査 教 育 警 視 総 監 道 府 県 警 察 本 部 市 町 村 警 視 総 監 道 府 県 警 察 本 部

の 提 供 状 況 等 を 総 合 的 に 勘 案 し 土 地 及 び 家 屋 に 係 る 固 定 資 産 税 及 び 都 市 計 画 税 を 減 額 せずに 平 成 24 年 度 分 の 固 定 資 産 税 及 び 都 市 計 画 税 を 課 税 することが 適 当 と 市 町 村 長 が 認 め

(2) 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 保 育 の 必 要 な 子 どものいる 家 庭 だけでなく 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 のために 利 用 者 支 援 事 業 や 地 域 子 育 て 支 援 事 業 な

に 認 める 者 を 含 む 以 下 同 じ )であること (2) 町 税 を 滞 納 していない 者 であること ( 補 助 対 象 事 業 ) 第 4 条 補 助 金 の 交 付 の 対 象 となる 事 業 ( 以 下 補 助 対 象 事 業 という )は 補 助 事 業 者 が 行 う 町 内

神戸市重度障害者特別給付金支給要綱

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

Taro-07-1提言概要.jtd

係 に 提 出 する 2 財 形 担 当 係 は 前 項 の 規 定 による 財 形 貯 蓄 等 の 申 込 みがあった 場 合 には 当 該 申 込 みの 内 容 を 点 検 し 財 形 貯 蓄 等 の 契 約 の 要 件 ( 第 6 条 に 規 定 する 基 準 を 含 む )を 満 たしている

学校教育法等の一部を改正する法律の施行に伴う文部科学省関係省令の整備に関する省令等について(通知)

っては いずれか 一 方 の 事 業 を 補 助 金 の 交 付 の 対 象 とする 3 第 1 項 各 号 に 掲 げる 事 業 において 国 県 若 しくは 本 市 からの 補 償 金 の 交 付 又 は 損 害 保 険 契 約 によ る 損 害 てん 補 その 他 これに 類 するものを 受

Microsoft Word 第1章 定款.doc

<4D F736F F F696E74202D208CE38AFA8D8297EE8ED288E397C390A CC8A AE98EBA8DEC90AC816A2E707074>

( 補 助 金 の 額 ) 第 6 条 補 助 金 の 額 は 第 5 条 第 2 項 の 規 定 による 無 線 LAN 機 器 の 設 置 箇 所 数 に 1 万 5 千 円 を 掛 けた 金 額 と 第 5 条 第 3 項 に 規 定 する 補 助 対 象 経 費 の2 分 の1のいずれか 低

続 に 基 づく 一 般 競 争 ( 指 名 競 争 ) 参 加 資 格 の 再 認 定 を 受 けていること ) c) 会 社 更 生 法 に 基 づき 更 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなされている 者 又 は 民 事 再 生 法 に 基 づき 再 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなさ

ていることから それに 先 行 する 形 で 下 請 業 者 についても 対 策 を 講 じることとしまし た 本 県 としましては それまでの 間 に 未 加 入 の 建 設 業 者 に 加 入 していただきますよう 28 年 4 月 から 実 施 することとしました 問 6 公 共 工 事 の

Taro-08国立大学法人宮崎大学授業

Page 2 of 5 (2) 個 人 情 報 の 漏 えい 改 ざん 滅 失 棄 損 その 他 の 事 故 を 防 止 すること 2 実 施 機 関 は 不 必 要 となった 個 人 情 報 については 速 やかに 廃 棄 し 又 は 消 去 しなければな ( 個 人 情 報 の 管 理 等 の

(4) 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 との 連 携 1 市 は 国 の 現 地 対 策 本 部 長 が 運 営 する 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 に 職 員 を 派 遣 するなど 同 協 議 会 と 必 要 な 連 携 を 図 る

目     次

財団法人山梨社会保険協会寄付行為

第1章 総則

は 共 有 名 義 )で 所 有 権 保 存 登 記 又 は 所 有 権 移 転 登 記 を された も の で あ る こと (3) 居 室 便 所 台 所 及 び 風 呂 を 備 え 居 住 の ために 使 用 す る 部 分 の 延 べ 床 面 積 が 5 0 平 方 メ ー ト ル 以 上

(2) 広 島 国 際 学 院 大 学 ( 以 下 大 学 という ) (3) 広 島 国 際 学 院 大 学 自 動 車 短 期 大 学 部 ( 以 下 短 大 という ) (4) 広 島 国 際 学 院 高 等 学 校 ( 以 下 高 校 という ) ( 学 納 金 の 種 類 ) 第 3 条

東久留米市訓令乙第   号

2 導 入 に 係 る 各 課 の 役 割 部 署 名 危 機 管 理 室 主 な 事 務 番 号 法 に 規 定 さ れ た 事 務 へ の 個 人 番 号 の 導 入 に 関 す る こ と 制 度 導 入 に 向 け た 事 務 の 総 括 に 関 す る こ と 個 人 番 号 の 独 自

福 山 市 では, 福 山 市 民 の 安 全 に 関 する 条 例 ( 平 成 10 年 条 例 第 12 号 )に 基 づき, 安 全 で 住 みよい 地 域 社 会 の 形 成 を 推 進 しています また, 各 地 域 では, 防 犯 を 始 め 様 々な 安 心 安 全 活 動 に 熱 心


<4D F736F F D F303088A4926D8CA78E8497A EF68BC697BF93998C798CB895E28F958BE08CF D6A2E646F63>

独立行政法人国立病院機構呉医療センター医療機器安全管理規程

PowerPoint プレゼンテーション

<4D F736F F D20D8BDB8CFC8BCDED2DDC482A882E682D1BADDCCDFD7B2B1DDBD8B4B92F E646F63>

大阪府住宅供給公社定款

答申第585号

参 考 様 式 再 就 者 から 依 頼 等 を 受 けた 場 合 の 届 出 公 平 委 員 会 委 員 長 様 年 月 日 地 方 公 務 員 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 261 号 ) 第 38 条 の2 第 7 項 規 定 に 基 づき 下 記 のとおり 届 出 を します この

< F31332D8DE08C E8EE688B58B4B91A52E6A7464>

Microsoft PowerPoint - 報告書(概要).ppt

2. 会 計 規 程 の 業 務 (1) 規 程 と 実 際 の 業 務 の 調 査 規 程 や 運 用 方 針 に 規 定 されている 業 務 ( 帳 票 )が 実 際 に 行 われているか( 作 成 されている か)どうかについて 調 べてみた 以 下 の 表 は 規 程 の 条 項 とそこに

<4D F736F F D A94BD837D836C B4B92F62E646F6378>

( 支 給 制 限 ) 第 4 条 市 長 は 前 条 の 規 定 にかかわらず 給 対 象 者 が 次 の 各 号 のいずれかに 該 当 するとき は 給 金 を 支 給 しないものとする (1) 年 額 405,696 円 以 上 の 公 的 年 金 等 を 受 給 しているとき (2) 生 活

<4D F736F F D F936F985E8C9A927A95A892B28DB88B408AD68BC696B18B4B92F E646F63>

Taro-データ公安委員会相互協力事

兵庫県公立学校教職員等財産形成貯蓄事務取扱細則

( 参 考 ) 国 家 戦 略 特 別 区 域 法 ( 平 成 25 年 法 律 第 107 号 )( 抄 ) 国 家 戦 略 特 別 区 域 法 及 び 構 造 改 革 特 別 区 域 法 の 一 部 を 改 正 する 法 律 ( 平 成 27 年 法 律 第 56 号 ) による 改 正 後 (

(2) 単 身 者 向 け 以 外 の 賃 貸 共 同 住 宅 等 当 該 建 物 に 対 して 新 たに 固 定 資 産 税 等 が 課 税 される 年 から 起 算 して5 年 間 とする ( 交 付 申 請 及 び 決 定 ) 第 5 条 補 助 金 の 交 付 を 受 けようとする 者 は

Microsoft Word - 制度の概要_ED.docx

別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾

<4D F736F F F696E74202D CA A837D F815B90A E096BE8E9197BF88C4>

1 特 別 会 計 財 務 書 類 の 検 査 特 別 会 計 に 関 する 法 律 ( 平 成 19 年 法 律 第 23 号 以 下 法 という ) 第 19 条 第 1 項 の 規 定 に 基 づき 所 管 大 臣 は 毎 会 計 年 度 その 管 理 する 特 別 会 計 について 資 産

既 存 建 築 物 の 建 替 市 街 化 調 整 区 域 で 許 可 を 不 要 とする 取 扱 いについて 既 存 建 築 物 の 建 替 は 以 下 の1)~3)をすべて 満 たしている 場 合 に 可 能 です 1) 建 替 前 の 建 築 物 ( 以 下 既 存 建 築 物 という )につ

一宮市町内会に対する防犯カメラ設置補助金交付要綱

個人向け国債の事務取扱いに関する細則

Transcription:

行 政 手 続 における 特 定 の 個 人 を 識 別 す るための 番 号 の 利 用 等 に 関 する 法 律 逐 条 解 説 内 閣 府 大 臣 官 房 番 号 制 度 担 当 室

< 目 次 > 第 1 章 総 則 第 1 条 ( 目 的 ) 2 第 2 条 ( 定 義 ) 3 第 3 条 ( 基 本 理 念 ) 8 第 4 条 ( 国 の 責 務 ) 11 第 5 条 ( 地 方 公 共 団 体 の 責 務 ) 12 第 6 条 ( 事 業 者 の 努 力 ) 13 第 2 章 個 人 番 号 第 7 条 ( 指 定 及 び 通 知 ) 15 第 8 条 ( 個 人 番 号 とすべき 番 号 の 生 成 ) 19 第 9 条 ( 利 用 範 囲 ) 21 第 10 条 ( 再 委 託 ) 27 第 11 条 ( 委 託 先 の 監 督 ) 28 第 12 条 ( 個 人 番 号 利 用 事 務 実 施 者 等 の 責 務 ) 29 第 13 条 ( 同 上 ) 30 第 14 条 ( 提 供 の 要 求 ) 31 第 15 条 ( 提 供 の 求 めの 制 限 ) 33 第 16 条 ( 本 人 確 認 の 措 置 ) 34 第 3 章 個 人 番 号 カード 第 17 条 ( 個 人 番 号 カードの 交 付 等 ) 36 第 18 条 ( 個 人 番 号 カードの 利 用 ) 40 第 4 章 特 定 個 人 情 報 の 提 供 第 1 節 特 定 個 人 情 報 の 提 供 の 制 限 等 第 19 条 ( 特 定 個 人 情 報 の 提 供 の 制 限 ) 43 第 20 条 ( 収 集 等 の 制 限 ) 48 第 2 節 情 報 提 供 ネットワークシステムによる 特 定 個 人 情 報 の 提 供 第 21 条 ( 情 報 提 供 ネットワークシステム) 51 第 22 条 ( 特 定 個 人 情 報 の 提 供 ) 52 第 23 条 ( 情 報 提 供 等 の 記 録 ) 53 第 24 条 ( 秘 密 の 管 理 ) 55 第 25 条 ( 秘 密 保 持 義 務 ) 56 第 5 章 特 定 個 人 情 報 の 保 護 第 1 節 特 定 個 人 情 報 保 護 評 価 第 26 条 ( 特 定 個 人 情 報 ファイルを 保 有 しようとする 者 に 対 する 指 針 ) 58 第 27 条 ( 特 定 個 人 情 報 保 護 評 価 ) 59 第 28 条 ( 特 定 個 人 情 報 ファイルの 作 成 の 制 限 ) 62 i

第 2 節 行 政 機 関 個 人 情 報 保 護 法 等 の 特 例 等 第 29 条 ( 行 政 機 関 個 人 情 報 保 護 法 等 の 特 例 ) 65 第 30 条 ( 情 報 提 供 等 の 記 録 についての 特 例 ) 69 第 31 条 ( 地 方 公 共 団 体 等 が 保 有 する 特 定 個 人 情 報 の 保 護 ) 74 第 32 条 ( 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 でない 個 人 番 号 取 扱 事 業 者 が 保 有 する 特 定 個 人 情 報 の 保 護 ) 75 第 33 条 ( 同 上 ) 75 第 34 条 ( 同 上 ) 75 第 35 条 ( 同 上 ) 75 第 6 章 特 定 個 人 情 報 保 護 委 員 会 第 1 節 組 織 第 36 条 ( 設 置 ) 78 第 37 条 ( 任 務 ) 79 第 38 条 ( 所 掌 事 務 ) 80 第 39 条 ( 職 権 行 使 の 独 立 性 ) 82 第 40 条 ( 組 織 等 ) 83 第 41 条 ( 任 期 等 ) 85 第 42 条 ( 身 分 保 障 ) 86 第 43 条 ( 罷 免 ) 87 第 44 条 ( 委 員 長 ) 88 第 45 条 ( 会 議 ) 89 第 46 条 ( 事 務 局 ) 90 第 47 条 ( 政 治 運 動 等 の 禁 止 ) 91 第 48 条 ( 秘 密 保 持 義 務 ) 92 第 49 条 ( 給 与 ) 93 第 2 節 業 務 第 50 条 ( 指 導 及 び 助 言 ) 95 第 51 条 ( 勧 告 及 び 命 令 ) 96 第 52 条 ( 報 告 及 び 立 入 検 査 ) 98 第 53 条 ( 適 用 除 外 ) 100 第 54 条 ( 措 置 の 要 求 ) 101 第 55 条 ( 内 閣 総 理 大 臣 に 対 する 意 見 の 申 出 ) 103 第 56 条 ( 国 会 に 対 する 報 告 ) 104 第 3 節 雑 則 第 57 条 ( 規 則 の 制 定 ) 106 第 7 章 法 人 番 号 第 58 条 ( 通 知 等 ) 108 第 59 条 ( 情 報 の 提 供 の 求 め) 113 ii

第 60 条 ( 資 料 の 提 供 ) 115 第 61 条 ( 正 確 性 の 確 保 ) 117 第 8 章 雑 則 第 62 条 ( 指 定 都 市 の 特 例 ) 119 第 63 条 ( 事 務 の 区 分 ) 120 第 64 条 ( 権 限 又 は 事 務 の 委 任 ) 121 第 65 条 ( 主 務 省 令 ) 122 第 66 条 ( 政 令 への 委 任 ) 123 第 9 章 罰 則 第 67 条 ( 特 定 個 人 情 報 ファイルの 不 正 提 供 ) 125 第 68 条 ( 個 人 番 号 の 不 正 提 供 盗 用 ) 127 第 69 条 ( 情 報 提 供 ネットワークシステムに 関 する 秘 密 漏 えい) 128 第 70 条 ( 詐 欺 行 為 等 による 情 報 取 得 ) 129 第 71 条 ( 職 権 濫 用 による 文 書 等 の 収 集 ) 131 第 72 条 ( 委 員 会 の 委 員 等 による 秘 密 漏 えい) 133 第 73 条 ( 命 令 違 反 ) 134 第 74 条 ( 検 査 忌 避 等 ) 135 第 75 条 ( 通 知 カード 及 び 個 人 番 号 カードの 不 正 取 得 ) 136 第 76 条 ( 国 外 犯 ) 137 第 77 条 ( 両 罰 規 定 ) 138 附 則 附 則 第 1 条 ( 施 行 期 日 ) 140 附 則 第 2 条 ( 準 備 行 為 ) 143 附 則 第 3 条 ( 個 人 番 号 の 指 定 及 び 通 知 に 関 する 経 過 措 置 ) 144 附 則 第 4 条 ( 委 員 会 に 関 する 経 過 措 置 ) 147 附 則 第 5 条 ( 政 令 への 委 任 ) 148 附 則 第 6 条 ( 検 討 等 ) 149 別 表 第 一 ( 利 用 範 囲 ) 154 別 表 第 二 ( 情 報 連 携 ) 155 iii

第 1 章 総 則 1

第 1 条 ( 目 的 ) ( 目 的 ) 第 一 条 この 法 律 は 行 政 機 関 地 方 公 共 団 体 その 他 の 行 政 事 務 を 処 理 する 者 が 個 人 番 号 及 び 法 人 番 号 の 有 する 特 定 の 個 人 及 び 法 人 その 他 の 団 体 を 識 別 する 機 能 を 活 用 し 並 びに 当 該 機 能 によって 異 なる 分 野 に 属 する 情 報 を 照 合 してこれらが 同 一 の 者 に 係 るものであるかどうかを 確 認 することができるものとして 整 備 され た 情 報 システムを 運 用 して 効 率 的 な 情 報 の 管 理 及 び 利 用 並 びに 他 の 行 政 事 務 を 処 理 する 者 との 間 における 迅 速 な 情 報 の 授 受 を 行 うことができるようにするとと もに これにより 行 政 運 営 の 効 率 化 及 び 行 政 分 野 におけるより 公 正 な 給 付 と 負 担 の 確 保 を 図 り かつ これらの 者 に 対 し 申 請 届 出 その 他 の 手 続 を 行 い 又 は これらの 者 から 便 益 の 提 供 を 受 ける 国 民 が 手 続 の 簡 素 化 による 負 担 の 軽 減 本 人 確 認 の 簡 易 な 手 段 その 他 の 利 便 性 の 向 上 を 得 られるようにするために 必 要 な 事 項 を 定 めるほか 個 人 番 号 その 他 の 特 定 個 人 情 報 の 取 扱 いが 安 全 かつ 適 正 に 行 わ れるよう 行 政 機 関 の 保 有 する 個 人 情 報 の 保 護 に 関 する 法 律 ( 平 成 十 五 年 法 律 第 五 十 八 号 ) 独 立 行 政 法 人 等 の 保 有 する 個 人 情 報 の 保 護 に 関 する 法 律 ( 平 成 十 五 年 法 律 第 五 十 九 号 ) 及 び 個 人 情 報 の 保 護 に 関 する 法 律 ( 平 成 十 五 年 法 律 第 五 十 七 号 ) の 特 例 を 定 めることを 目 的 とする 本 条 では 1 行 政 機 関 地 方 公 共 団 体 その 他 の 行 政 事 務 を 処 理 する 者 が 個 人 番 号 及 び 法 人 番 号 の 有 する 特 定 の 個 人 及 び 法 人 その 他 の 団 体 を 識 別 する 機 能 を 活 用 し 並 びに 当 該 機 能 によって 異 なる 分 野 に 属 する 情 報 を 照 合 してこれらが 同 一 の 者 に 係 るもので あるかどうかを 確 認 することができるものとして 整 備 された 情 報 システムを 運 用 して 効 率 的 な 情 報 の 管 理 及 び 利 用 並 びに 他 の 行 政 事 務 を 処 理 する 者 との 間 におけ る 迅 速 な 情 報 の 授 受 を 行 うことができるようにすること 2 1により 行 政 運 営 の 効 率 化 及 び 行 政 分 野 におけるより 公 正 な 給 付 と 負 担 の 確 保 を 図 ること 3 1の 者 に 対 し 申 請 届 出 その 他 の 手 続 を 行 い 又 は1の 者 から 便 益 の 提 供 を 受 け る 国 民 が 手 続 の 簡 素 化 による 負 担 の 軽 減 及 び 本 人 確 認 の 簡 易 な 手 段 その 他 の 利 便 性 の 向 上 を 得 られるようにすること について 必 要 な 事 項 を 定 めるほか 4 個 人 番 号 その 他 の 特 定 個 人 情 報 の 取 扱 いが 安 全 かつ 適 正 に 行 われるよう 行 政 機 関 個 人 情 報 保 護 法 独 立 行 政 法 人 等 個 人 情 報 保 護 法 及 び 個 人 情 報 保 護 法 の 特 例 を 定 めること という4つの 目 的 が 規 定 されている 2

第 2 条 ( 定 義 ) ( 定 義 ) 第 二 条 この 法 律 において 行 政 機 関 とは 行 政 機 関 の 保 有 する 個 人 情 報 の 保 護 に 関 する 法 律 ( 以 下 行 政 機 関 個 人 情 報 保 護 法 という ) 第 二 条 第 一 項 に 規 定 する 行 政 機 関 をいう 2 この 法 律 において 独 立 行 政 法 人 等 とは 独 立 行 政 法 人 等 の 保 有 する 個 人 情 報 の 保 護 に 関 する 法 律 ( 以 下 独 立 行 政 法 人 等 個 人 情 報 保 護 法 という ) 第 二 条 第 一 項 に 規 定 する 独 立 行 政 法 人 等 をいう 3 この 法 律 において 個 人 情 報 とは 行 政 機 関 個 人 情 報 保 護 法 第 二 条 第 二 項 に 規 定 する 個 人 情 報 であって 行 政 機 関 が 保 有 するもの 独 立 行 政 法 人 等 個 人 情 報 保 護 法 第 二 条 第 二 項 に 規 定 する 個 人 情 報 であって 独 立 行 政 法 人 等 が 保 有 するもの 又 は 個 人 情 報 の 保 護 に 関 する 法 律 ( 以 下 個 人 情 報 保 護 法 という ) 第 二 条 第 一 項 に 規 定 する 個 人 情 報 であって 行 政 機 関 及 び 独 立 行 政 法 人 等 以 外 の 者 が 保 有 する ものをいう 4 この 法 律 において 個 人 情 報 ファイル とは 行 政 機 関 個 人 情 報 保 護 法 第 二 条 第 四 項 に 規 定 する 個 人 情 報 ファイルであって 行 政 機 関 が 保 有 するもの 独 立 行 政 法 人 等 個 人 情 報 保 護 法 第 二 条 第 四 項 に 規 定 する 個 人 情 報 ファイルであって 独 立 行 政 法 人 等 が 保 有 するもの 又 は 個 人 情 報 保 護 法 第 二 条 第 二 項 に 規 定 する 個 人 情 報 デ ータベース 等 であって 行 政 機 関 及 び 独 立 行 政 法 人 等 以 外 の 者 が 保 有 するものをい う 5 この 法 律 において 個 人 番 号 とは 第 七 条 第 一 項 又 は 第 二 項 の 規 定 により 住 民 票 コード( 住 民 基 本 台 帳 法 ( 昭 和 四 十 二 年 法 律 第 八 十 一 号 ) 第 七 条 第 十 三 号 に 規 定 する 住 民 票 コードをいう 以 下 同 じ )を 変 換 して 得 られる 番 号 であって 当 該 住 民 票 コードが 記 載 された 住 民 票 に 係 る 者 を 識 別 するために 指 定 されるもの をいう 6 この 法 律 ( 第 四 十 五 条 第 四 項 を 除 く )において 本 人 とは 個 人 番 号 によ って 識 別 される 特 定 の 個 人 をいう 7 この 法 律 において 個 人 番 号 カード とは 氏 名 住 所 生 年 月 日 性 別 個 人 番 号 その 他 政 令 で 定 める 事 項 が 記 載 され 本 人 の 写 真 が 表 示 され かつ これ らの 事 項 その 他 総 務 省 令 で 定 める 事 項 ( 以 下 カード 記 録 事 項 という )が 電 磁 的 方 法 ( 電 子 的 方 法 磁 気 的 方 法 その 他 の 人 の 知 覚 によって 認 識 することがで きない 方 法 をいう 第 十 八 条 において 同 じ )により 記 録 されたカードであって この 法 律 又 はこの 法 律 に 基 づく 命 令 で 定 めるところによりカード 記 録 事 項 を 閲 覧 し 又 は 改 変 する 権 限 を 有 する 者 以 外 の 者 による 閲 覧 又 は 改 変 を 防 止 するために 必 要 なものとして 総 務 省 令 で 定 める 措 置 が 講 じられたものをいう 8 この 法 律 において 特 定 個 人 情 報 とは 個 人 番 号 ( 個 人 番 号 に 対 応 し 当 該 個 人 番 号 に 代 わって 用 いられる 番 号 記 号 その 他 の 符 号 であって 住 民 票 コード 以 外 のものを 含 む 第 七 条 第 一 項 及 び 第 二 項 第 八 条 並 びに 第 六 十 七 条 並 びに 附 則 第 三 条 第 一 項 から 第 三 項 まで 及 び 第 五 項 を 除 き 以 下 同 じ )をその 内 容 に 含 む 個 人 情 報 をいう 9 この 法 律 において 特 定 個 人 情 報 ファイル とは 個 人 番 号 をその 内 容 に 含 む 個 人 情 報 ファイルをいう 10 この 法 律 において 個 人 番 号 利 用 事 務 とは 行 政 機 関 地 方 公 共 団 体 独 立 行 政 法 人 等 その 他 の 行 政 事 務 を 処 理 する 者 が 第 九 条 第 一 項 又 は 第 二 項 の 規 定 によ 3

りその 保 有 する 特 定 個 人 情 報 ファイルにおいて 個 人 情 報 を 効 率 的 に 検 索 し 及 び 管 理 するために 必 要 な 限 度 で 個 人 番 号 を 利 用 して 処 理 する 事 務 をいう 11 この 法 律 において 個 人 番 号 関 係 事 務 とは 第 九 条 第 三 項 の 規 定 により 個 人 番 号 利 用 事 務 に 関 して 行 われる 他 人 の 個 人 番 号 を 必 要 な 限 度 で 利 用 して 行 う 事 務 をいう 12 この 法 律 において 個 人 番 号 利 用 事 務 実 施 者 とは 個 人 番 号 利 用 事 務 を 処 理 する 者 及 び 個 人 番 号 利 用 事 務 の 全 部 又 は 一 部 の 委 託 を 受 けた 者 をいう 13 この 法 律 において 個 人 番 号 関 係 事 務 実 施 者 とは 個 人 番 号 関 係 事 務 を 処 理 する 者 及 び 個 人 番 号 関 係 事 務 の 全 部 又 は 一 部 の 委 託 を 受 けた 者 をいう 14 この 法 律 において 情 報 提 供 ネットワークシステム とは 行 政 機 関 の 長 等 ( 行 政 機 関 の 長 地 方 公 共 団 体 の 機 関 独 立 行 政 法 人 等 地 方 独 立 行 政 法 人 ( 地 方 独 立 行 政 法 人 法 ( 平 成 十 五 年 法 律 第 百 十 八 号 ) 第 二 条 第 一 項 に 規 定 する 地 方 独 立 行 政 法 人 をいう 以 下 同 じ ) 及 び 地 方 公 共 団 体 情 報 システム 機 構 ( 以 下 機 構 という ) 並 びに 第 十 九 条 第 七 号 に 規 定 する 情 報 照 会 者 及 び 情 報 提 供 者 をいう 第 二 十 七 条 及 び 附 則 第 二 条 において 同 じ )の 使 用 に 係 る 電 子 計 算 機 を 相 互 に 電 気 通 信 回 線 で 接 続 した 電 子 情 報 処 理 組 織 であって 暗 号 その 他 その 内 容 を 容 易 に 復 元 することができない 通 信 の 方 法 を 用 いて 行 われる 第 十 九 条 第 七 号 の 規 定 によ る 特 定 個 人 情 報 の 提 供 を 管 理 するために 第 二 十 一 条 第 一 項 の 規 定 に 基 づき 総 務 大 臣 が 設 置 し 及 び 管 理 するものをいう 15 この 法 律 において 法 人 番 号 とは 第 五 十 八 条 第 一 項 又 は 第 二 項 の 規 定 によ り 特 定 の 法 人 その 他 の 団 体 を 識 別 するための 番 号 として 指 定 されるものをいう 本 条 は 本 法 において 使 われる 主 要 な 用 語 等 について その 意 味 に 疑 義 が 生 じない ようにし 本 法 に 規 定 する 内 容 をよりわかりやすいものとするため 定 義 を 設 けるも のである 1 行 政 機 関 ( 第 1 項 ) この 法 律 における 行 政 機 関 は 行 政 機 関 個 人 情 報 保 護 法 第 2 条 第 1 項 に 規 定 する 行 政 機 関 とするものである なお 会 計 検 査 院 については 憲 法 上 の 機 関 としての 位 置 づけを 持 っており か つ 内 閣 に 対 し 独 立 の 地 位 を 有 する 機 関 であることを 踏 まえ 行 政 機 関 個 人 情 報 保 護 法 上 は 会 計 検 査 院 の 保 有 する 個 人 情 報 ファイルは 総 務 大 臣 への 事 前 通 知 の 対 象 とされていない また 会 計 検 査 院 長 が 行 った 開 示 決 定 等 訂 正 決 定 等 及 び 利 用 停 止 決 定 等 に 対 する 不 服 申 立 てについては 別 途 会 計 検 査 院 に 設 置 される 審 査 会 に 諮 問 することとされており 総 務 大 臣 は 会 計 検 査 院 の 長 に 対 し 資 料 説 明 の 要 求 及 び 意 見 の 陳 述 は 行 わないこととされている 本 法 における 会 計 検 査 院 の 取 扱 いについては 行 政 機 関 として 原 則 として 他 の 行 政 機 関 と 同 様 の 規 制 が 及 ぶこととしつつ 行 政 機 関 個 人 情 報 保 護 法 上 特 例 が 認 め られる 範 囲 でこれを 追 認 するという 考 え 方 がとられている 2 独 立 行 政 法 人 等 ( 第 2 項 ) 4

この 法 律 における 独 立 行 政 法 人 等 は 独 立 行 政 法 人 等 個 人 情 報 保 護 法 第 2 条 第 1 項 に 規 定 する 独 立 行 政 法 人 等 とするものである 3 個 人 情 報 ( 第 3 項 ) この 法 律 における 個 人 情 報 は 行 政 機 関 個 人 情 報 保 護 法 第 2 条 第 2 項 に 規 定 する 個 人 情 報 であって 行 政 機 関 が 保 有 するもの 独 立 行 政 法 人 等 個 人 情 報 保 護 法 第 2 条 第 2 項 に 規 定 する 個 人 情 報 であって 独 立 行 政 法 人 等 が 保 有 するもの 又 は 個 人 情 報 保 護 法 第 2 条 第 1 項 に 規 定 する 個 人 情 報 であって 行 政 機 関 及 び 独 立 行 政 法 人 等 以 外 の 者 が 保 有 するものとするものである 4 個 人 情 報 ファイル ( 第 4 項 ) この 法 律 における 個 人 情 報 ファイル は 行 政 機 関 個 人 情 報 保 護 法 第 2 条 第 4 項 に 規 定 する 個 人 情 報 ファイルであって 行 政 機 関 が 保 有 するもの 独 立 行 政 法 人 等 個 人 情 報 保 護 法 第 2 条 第 4 項 に 規 定 する 個 人 情 報 ファイルであって 独 立 行 政 法 人 等 が 保 有 するもの 又 は 個 人 情 報 保 護 法 第 2 条 第 2 項 に 規 定 する 個 人 情 報 データベ ース 等 であって 行 政 機 関 及 び 独 立 行 政 法 人 等 以 外 の 者 が 保 有 するものとするもの である 5 個 人 番 号 ( 第 5 項 ) この 法 律 における 個 人 番 号 は 住 民 票 コードを 変 換 して 得 られる 番 号 であっ て 当 該 住 民 票 コードが 記 載 された 住 民 票 に 係 る 者 を 識 別 するために 第 7 条 の 規 定 により 指 定 されるものとするものである 6 本 人 ( 第 6 項 ) この 法 律 における 本 人 は 個 人 番 号 によって 識 別 される 特 定 の 個 人 とするも のである 具 体 的 には 個 人 番 号 及 びそれに 対 応 する 住 民 票 コードが 記 載 された 住 民 票 に 係 る 者 を 意 味 することとなる 7 個 人 番 号 カード ( 第 7 項 ) この 法 律 における 個 人 番 号 カード は ア 氏 名 住 所 生 年 月 日 性 別 個 人 番 号 その 他 政 令 で 定 める 事 項 が 記 載 イ 本 人 の 写 真 が 表 示 ウ ア 及 びイの 事 項 その 他 総 務 省 令 で 定 める 事 項 が 電 磁 的 方 法 により 記 録 されたカードであって エ ウの 事 項 を 閲 覧 し 又 は 改 変 する 権 限 を 有 する 者 以 外 の 者 による 閲 覧 又 は 改 変 を 防 止 するために 必 要 なものとして 総 務 省 令 で 定 める 措 置 が 講 じられたものとするものである 5

8 特 定 個 人 情 報 ( 第 8 項 ) この 法 律 における 特 定 個 人 情 報 は 個 人 番 号 ( 個 人 番 号 に 対 応 し 当 該 個 人 番 号 に 代 わって 用 いられる 番 号 記 号 その 他 の 符 号 であって 住 民 票 コード 以 外 の ものを 含 む )をその 内 容 に 含 む 個 人 情 報 とするものである 9 特 定 個 人 情 報 ファイル ( 第 9 項 ) この 法 律 における 特 定 個 人 情 報 ファイル は 個 人 番 号 をその 内 容 に 含 む 個 人 情 報 ファイルとするものである 10 個 人 番 号 利 用 事 務 ( 第 10 項 ) この 法 律 における 個 人 番 号 利 用 事 務 は 行 政 機 関 地 方 公 共 団 体 独 立 行 政 法 人 等 その 他 の 行 政 事 務 を 処 理 する 者 が 第 9 条 第 1 項 又 は 第 2 項 の 規 定 によりそ の 保 有 する 特 定 個 人 情 報 ファイルにおいて 個 人 情 報 を 効 率 的 に 検 索 し 及 び 管 理 す るために 必 要 な 限 度 で 個 人 番 号 を 利 用 して 処 理 する 事 務 とするものである( 第 9 条 第 1 項 及 び 第 2 項 の 解 説 参 照 ) 11 個 人 番 号 関 係 事 務 ( 第 11 項 ) この 法 律 における 個 人 番 号 関 係 事 務 は 第 9 条 第 3 項 の 規 定 により 個 人 番 号 利 用 事 務 に 関 して 行 われる 他 人 の 個 人 番 号 を 利 用 して 行 う 事 務 とするものである ( 第 9 条 第 3 項 の 解 説 参 照 ) 12 個 人 番 号 利 用 事 務 実 施 者 ( 第 12 項 ) この 法 律 における 個 人 番 号 利 用 事 務 実 施 者 は 個 人 番 号 利 用 事 務 を 処 理 する 者 及 び 個 人 番 号 利 用 事 務 の 全 部 又 は 一 部 の 委 託 を 受 けた 者 とするものである 13 個 人 番 号 関 係 事 務 実 施 者 ( 第 13 項 ) この 法 律 における 個 人 番 号 関 係 事 務 実 施 者 は 個 人 番 号 関 係 事 務 を 処 理 する 者 及 び 個 人 番 号 関 係 事 務 の 全 部 又 は 一 部 の 委 託 を 受 けた 者 とするものである 14 情 報 提 供 ネットワークシステム ( 第 14 項 ) この 法 律 における 情 報 提 供 ネットワークシステム は 行 政 機 関 の 長 等 ( 行 政 機 関 の 長 地 方 公 共 団 体 の 機 関 独 立 行 政 法 人 等 地 方 独 立 行 政 法 人 ( 地 方 独 立 行 政 法 人 法 ( 平 成 15 年 法 律 第 118 号 ) 第 2 条 第 1 項 に 規 定 する 地 方 独 立 行 政 法 人 を いう 以 下 同 じ ) 及 び 地 方 公 共 団 体 情 報 システム 機 構 ( 以 下 機 構 という ) 並 びに 第 19 条 第 7 号 に 規 定 する 情 報 照 会 者 及 び 情 報 提 供 者 をいう )の 使 用 に 係 る 電 子 計 算 機 を 相 互 に 電 気 通 信 回 線 で 接 続 した 電 子 情 報 処 理 組 織 であって 暗 号 そ の 他 その 内 容 を 容 易 に 復 元 することができない 通 信 の 方 法 を 用 いて 行 われる 第 19 6

条 第 7 号 の 規 定 による 特 定 個 人 情 報 の 提 供 を 管 理 するために 第 21 条 第 1 項 の 規 定 に 基 づき 総 務 大 臣 が 設 置 し 及 び 管 理 するものとするものである 15 法 人 番 号 ( 第 15 項 ) この 法 律 における 法 人 番 号 は 第 58 条 第 1 項 又 は 第 2 項 の 規 定 により 特 定 の 法 人 その 他 の 団 体 を 識 別 するための 番 号 として 指 定 されるものとするもので ある 7

第 3 条 ( 基 本 理 念 ) ( 基 本 理 念 ) 第 三 条 個 人 番 号 及 び 法 人 番 号 の 利 用 は この 法 律 の 定 めるところにより 次 に 掲 げる 事 項 を 旨 として 行 われなければならない 一 行 政 事 務 の 処 理 において 個 人 又 は 法 人 その 他 の 団 体 に 関 する 情 報 の 管 理 を 一 層 効 率 化 するとともに 当 該 事 務 の 対 象 となる 者 を 特 定 する 簡 易 な 手 続 を 設 けることによって 国 民 の 利 便 性 の 向 上 及 び 行 政 運 営 の 効 率 化 に 資 すること 二 情 報 提 供 ネットワークシステムその 他 これに 準 ずる 情 報 システムを 利 用 して 迅 速 かつ 安 全 に 情 報 の 授 受 を 行 い 情 報 を 共 有 することによって 社 会 保 障 制 度 税 制 その 他 の 行 政 分 野 における 給 付 と 負 担 の 適 切 な 関 係 の 維 持 に 資 するこ と 三 個 人 又 は 法 人 その 他 の 団 体 から 提 出 された 情 報 については これと 同 一 の 内 容 の 情 報 の 提 出 を 求 めることを 避 け 国 民 の 負 担 の 軽 減 を 図 ること 四 個 人 番 号 を 用 いて 収 集 され 又 は 整 理 された 個 人 情 報 が 法 令 に 定 められた 範 囲 を 超 えて 利 用 され 又 は 漏 えいすることがないよう その 管 理 の 適 正 を 確 保 すること 2 個 人 番 号 及 び 法 人 番 号 の 利 用 に 関 する 施 策 の 推 進 は 個 人 情 報 の 保 護 に 十 分 配 慮 しつつ 行 政 運 営 の 効 率 化 を 通 じた 国 民 の 利 便 性 の 向 上 に 資 することを 旨 とし て 社 会 保 障 制 度 税 制 及 び 災 害 対 策 に 関 する 分 野 における 利 用 の 促 進 を 図 ると ともに 他 の 行 政 分 野 及 び 行 政 分 野 以 外 の 国 民 の 利 便 性 の 向 上 に 資 する 分 野 にお ける 利 用 の 可 能 性 を 考 慮 して 行 われなければならない 3 個 人 番 号 の 利 用 に 関 する 施 策 の 推 進 は 個 人 番 号 カードが 第 一 項 第 一 号 に 掲 げ る 事 項 を 実 現 するために 必 要 であることに 鑑 み 行 政 事 務 の 処 理 における 本 人 確 認 の 簡 易 な 手 段 としての 個 人 番 号 カードの 利 用 の 促 進 を 図 るとともに カード 記 録 事 項 が 不 正 な 手 段 により 収 集 されることがないよう 配 慮 しつつ 行 政 事 務 以 外 の 事 務 の 処 理 において 個 人 番 号 カードの 活 用 が 図 られるように 行 われなければな らない 4 個 人 番 号 の 利 用 に 関 する 施 策 の 推 進 は 情 報 提 供 ネットワークシステムが 第 一 項 第 二 号 及 び 第 三 号 に 掲 げる 事 項 を 実 現 するために 必 要 であることに 鑑 み 個 人 情 報 の 保 護 に 十 分 配 慮 しつつ 社 会 保 障 制 度 税 制 災 害 対 策 その 他 の 行 政 分 野 において 行 政 機 関 地 方 公 共 団 体 その 他 の 行 政 事 務 を 処 理 する 者 が 迅 速 に 特 定 個 人 情 報 の 授 受 を 行 うための 手 段 としての 情 報 提 供 ネットワークシステムの 利 用 の 促 進 を 図 るとともに これらの 者 が 行 う 特 定 個 人 情 報 以 外 の 情 報 の 授 受 に 情 報 提 供 ネットワークシステムの 用 途 を 拡 大 する 可 能 性 を 考 慮 して 行 われなければな らない 本 条 は 社 会 保 障 税 番 号 制 度 の 導 入 に 当 たっての 基 本 理 念 を 規 定 したものであり 第 1 条 と 相 まって 制 度 の 趣 旨 目 的 を 明 らかにするものである 社 会 保 障 番 号 制 度 は 社 会 保 障 制 度 及 び 税 制 における 給 付 と 負 担 の 適 切 な 関 係 の 維 持 や 申 請 届 出 その 他 の 行 政 手 続 の 合 理 化 国 民 の 利 便 性 の 向 上 に 資 するもので あることから 可 能 な 限 りその 利 用 が 推 進 される 必 要 がある また 社 会 保 障 税 番 号 制 度 は まずは 社 会 保 障 税 防 災 の 各 分 野 で 運 用 を 始 めるものであるが 将 来 的 には 幅 広 い 行 政 分 野 への 拡 大 や 官 民 連 携 も 念 頭 に 置 きつつ 8

構 築 するものである 将 来 的 に 個 人 番 号 の 利 用 範 囲 を 拡 大 する 際 の 情 報 システム 投 資 のコスト 軽 減 重 複 排 除 を 図 る 観 点 から 制 度 構 築 に 際 しては 将 来 の 拡 張 性 を 備 え た 弾 力 的 な 対 応 が 可 能 となるようにする 必 要 がある このため 社 会 保 障 税 番 号 制 度 の 基 本 理 念 として 1 個 人 番 号 及 び 法 人 番 号 の 利 用 の 基 本 的 考 え 方 を 定 める( 第 1 項 ) とともに 個 人 番 号 及 び 法 人 番 号 の 利 用 に 関 する 施 策 の 推 進 に 関 して 2 幅 広 い 行 政 分 野 における 利 用 の 拡 大 と 将 来 的 な 行 政 分 野 以 外 の 分 野 における 利 用 の 可 能 性 を 考 慮 して 行 うこと( 第 2 項 ) 3 行 政 事 務 の 処 理 における 個 人 番 号 カードの 利 用 の 促 進 と 行 政 事 務 以 外 の 事 務 の 処 理 における 活 用 が 図 られるように 行 うこと( 第 3 項 ) 4 社 会 保 障 制 度 税 制 災 害 対 策 等 の 行 政 分 野 における 情 報 提 供 ネットワークシ ステムの 利 用 の 促 進 と 将 来 的 な 同 システムの 用 途 の 拡 大 の 可 能 性 を 考 慮 して 行 うこと( 第 4 項 ) を 明 らかにするものである 1 第 1 項 関 係 個 人 番 号 及 び 法 人 番 号 の 利 用 の 基 本 的 考 え 方 を 定 めるものである 具 体 的 には 1 個 人 番 号 及 び 法 人 番 号 の 個 人 団 体 を 識 別 する 機 能 を 活 用 し 行 政 事 務 を 一 層 効 率 化 するとともに 行 政 手 続 における 簡 易 な 本 人 確 認 の 手 続 を 設 け 国 民 の 利 便 性 向 上 を 図 ること 2 個 人 番 号 の 個 人 識 別 機 能 を 活 用 し 所 得 情 報 など 行 政 事 務 を 処 理 する 機 関 間 で 必 要 となる 個 人 情 報 の 授 受 を 確 実 に 行 い 情 報 を 共 有 することにより 社 会 保 障 制 度 税 制 その 他 の 行 政 分 野 における 給 付 と 負 担 の 適 切 な 関 係 の 維 持 に 資 すること 3 2による 情 報 の 共 有 により 行 政 手 続 における 所 得 証 明 などの 添 付 書 類 の 提 出 の 求 めを 避 け 国 民 の 負 担 軽 減 を 図 ること 4 個 人 番 号 を 用 いて 収 集 され 又 は 整 理 された 個 人 情 報 が 法 令 に 定 められた 範 囲 を 超 えて 利 用 され 又 は 漏 えいすることがないよう その 管 理 の 適 正 を 確 保 すること を 規 定 する 2 第 2 項 関 係 社 会 保 障 税 番 号 制 度 は 国 民 生 活 を 支 える 社 会 的 基 盤 を 構 築 するものであり 国 民 生 活 への 影 響 が 大 きいことから 社 会 保 障 制 度 税 制 災 害 対 策 の 分 野 で 個 人 番 号 を 利 用 することとされているが 将 来 的 には 幅 広 い 行 政 分 野 での 活 用 や 官 民 連 携 も 念 頭 に 置 かれているものであり これを 明 示 するものである 9

3 第 3 項 関 係 個 人 番 号 カードに 関 しては 行 政 手 続 における 本 人 確 認 の 簡 易 な 手 段 としての 利 用 の 促 進 を 図 るとともに カード 記 録 事 項 が 不 正 な 手 段 により 収 集 されることがな いよう 配 慮 しつつ 行 政 手 続 以 外 の 手 続 における 活 用 が 図 られるようにする 旨 を 明 記 する これは 本 人 確 認 の 手 段 としての 個 人 番 号 カードの 利 用 は 個 人 番 号 利 用 事 務 等 実 施 者 であるか 否 にかかわらずその 有 用 性 が 認 められることから 行 政 手 続 以 外 の 事 務 処 理 にも 活 用 されることが 望 ましいこと また これにより 個 人 番 号 カードの 一 層 の 普 及 が 期 待 されることを 踏 まえたものである なお 個 人 番 号 カードの 活 用 については 第 18 条 において 具 体 化 されている 4 第 4 項 関 係 情 報 提 供 ネットワークシステムに 関 しては 個 人 情 報 の 保 護 に 十 分 配 慮 しつつ 国 民 の 利 便 性 の 向 上 及 び 負 担 の 軽 減 並 びに 行 政 運 営 の 効 率 化 に 資 するよう まずは 社 会 保 障 制 度 税 制 その 他 の 行 政 分 野 における 情 報 提 供 ネットワークシステムの 利 用 の 促 進 を 図 った 上 で 将 来 的 に 特 定 個 人 情 報 以 外 の 情 報 の 授 受 に 情 報 提 供 ネット ワークシステムの 用 途 を 拡 大 する 可 能 性 を 考 慮 して 行 わなければならないことを 明 示 する 10

第 4 条 ( 国 の 責 務 ) ( 国 の 責 務 ) 第 四 条 国 は 前 条 に 定 める 基 本 理 念 ( 以 下 基 本 理 念 という )にのっとり 個 人 番 号 その 他 の 特 定 個 人 情 報 の 取 扱 いの 適 正 を 確 保 するために 必 要 な 措 置 を 講 ずるとともに 個 人 番 号 及 び 法 人 番 号 の 利 用 を 促 進 するための 施 策 を 実 施 するも のとする 2 国 は 教 育 活 動 広 報 活 動 その 他 の 活 動 を 通 じて 個 人 番 号 及 び 法 人 番 号 の 利 用 に 関 する 国 民 の 理 解 を 深 めるよう 努 めるものとする 本 条 は 社 会 保 障 税 番 号 制 度 の 導 入 に 当 たっての 国 の 責 務 を 明 らかにするもので ある 個 人 番 号 及 び 法 人 番 号 は これにより 社 会 保 障 制 度 及 び 税 制 における 給 付 と 負 担 の 適 切 な 関 係 の 維 持 や 申 請 届 出 その 他 の 行 政 手 続 の 合 理 化 国 民 の 利 便 性 の 向 上 に 資 するものであることから 可 能 な 限 りその 利 用 が 推 進 される 必 要 がある また 全 ての 国 民 に 対 して 個 人 番 号 が 交 付 され 国 民 一 人 ひとりが 社 会 保 障 及 び 税 の 分 野 における 申 請 届 出 等 の 手 続 を 行 う 際 に 自 らの 個 人 番 号 を 利 用 することとな るため 個 人 情 報 の 保 護 を 図 りつつ 制 度 の 円 滑 な 導 入 定 着 を 図 るためには 国 民 一 人 ひとりが 適 切 に 個 人 番 号 を 取 り 扱 うよう 制 度 の 周 知 徹 底 を 行 い 国 民 の 深 い 理 解 を 得 ることが 不 可 欠 である このため 国 の 責 務 として 個 人 情 報 の 保 護 の 観 点 から 個 人 番 号 その 他 の 特 定 個 人 情 報 の 取 扱 いの 適 正 を 確 保 するために 必 要 な 措 置 を 講 じつつ 個 人 番 号 及 び 法 人 番 号 の 利 用 を 促 進 するための 施 策 を 実 施 すること 及 び 制 度 に 対 する 国 民 の 理 解 を 深 める 観 点 から 教 育 活 動 広 報 活 動 等 を 実 施 することを 規 定 するものである 11

第 5 条 ( 地 方 公 共 団 体 の 責 務 ) ( 地 方 公 共 団 体 の 責 務 ) 第 五 条 地 方 公 共 団 体 は 基 本 理 念 にのっとり 個 人 番 号 その 他 の 特 定 個 人 情 報 の 取 扱 いの 適 正 を 確 保 するために 必 要 な 措 置 を 講 ずるとともに 個 人 番 号 及 び 法 人 番 号 の 利 用 に 関 し 国 との 連 携 を 図 りながら 自 主 的 かつ 主 体 的 に その 地 域 の 特 性 に 応 じた 施 策 を 実 施 するものとする 本 条 は 社 会 保 障 番 号 制 度 の 導 入 に 当 たっての 地 方 公 共 団 体 の 責 務 を 明 らかにす るものである 個 人 番 号 及 び 法 人 番 号 は これにより 社 会 保 障 制 度 及 び 税 制 における 給 付 と 負 担 の 適 切 な 関 係 の 維 持 や 国 及 び 地 方 公 共 団 体 に 対 する 申 請 届 出 その 他 の 行 政 手 続 の 合 理 化 国 民 の 利 便 性 の 向 上 に 資 するものであることから 可 能 な 限 りその 利 用 が 推 進 される 必 要 がある さらに 地 方 公 共 団 体 においては 地 域 の 特 性 に 応 じて 独 自 に 社 会 保 障 政 策 を 実 施 している 例 もあり 社 会 保 障 税 番 号 制 度 においては 条 例 による 個 人 番 号 の 利 用 ( 第 9 条 第 2 項 )など 地 方 公 共 団 体 による 独 自 の 取 組 が 可 能 とされている このため 地 方 公 共 団 体 の 責 務 として 個 人 情 報 の 保 護 の 観 点 から 個 人 番 号 その 他 の 特 定 個 人 情 報 の 取 扱 いの 適 正 を 確 保 するために 必 要 な 措 置 を 講 じること 国 との 連 携 を 図 りつつ 個 人 番 号 及 び 法 人 番 号 の 利 用 に 関 し 地 域 の 特 性 に 応 じた 施 策 を 実 施 す ることを 規 定 するものである 12

第 6 条 ( 事 業 者 の 努 力 ) ( 事 業 者 の 努 力 ) 第 六 条 個 人 番 号 及 び 法 人 番 号 を 利 用 する 事 業 者 は 基 本 理 念 にのっとり 国 及 び 地 方 公 共 団 体 が 個 人 番 号 及 び 法 人 番 号 の 利 用 に 関 し 実 施 する 施 策 に 協 力 するよう 努 めるものとする 社 会 保 障 税 番 号 制 度 においては 個 人 番 号 関 係 事 務 実 施 者 として 民 間 事 業 者 が 制 度 に 関 わることを 想 定 している 具 体 的 には 行 政 事 務 の 処 理 に 関 し その 処 理 に 必 要 とされる 他 人 の 個 人 番 号 を 記 載 した 書 面 の 提 出 等 個 人 番 号 を 利 用 した 事 務 を 行 うこととされた 者 ( 厚 生 年 金 健 康 保 険 の 被 保 険 者 の 資 格 取 得 に 関 する 届 出 を 行 う 事 業 主 や 給 与 の 支 払 調 書 の 提 出 を 行 う 事 業 主 など )は 個 人 番 号 関 係 事 務 実 施 者 として 当 該 事 務 の 実 施 に 必 要 な 範 囲 において 他 人 の 個 人 番 号 を 利 用 することができるとされている( 第 9 条 第 3 項 ) また 当 該 者 は 一 定 の 場 合 に 契 約 に 基 づく 金 銭 の 支 払 のために 必 要 な 限 度 で 個 人 番 号 を 利 用 することができるとされているほか( 同 条 第 4 項 ) 一 定 の 要 件 を 充 足 して 特 定 個 人 情 報 の 提 供 を 受 けた 者 についても 必 要 な 範 囲 で 個 人 番 号 を 利 用 し 提 供 す ることができるものとされている( 同 条 第 5 項 第 19 条 第 10 号 ~ 第 14 号 ) さら に これらの 者 から 委 託 再 委 託 を 受 けた 者 についても 同 様 に 個 人 番 号 を 利 用 する ことが 認 められる また 健 康 保 険 組 合 など 社 会 保 障 制 度 の 実 施 を 担 う 一 部 の 者 は 個 人 番 号 を 利 用 し て 行 政 事 務 を 処 理 することができる 個 人 番 号 利 用 事 務 実 施 者 として 別 表 第 一 及 び 第 二 に 規 定 されている さらに 多 くの 事 業 者 は 第 58 条 に 基 づき 法 人 番 号 が 付 番 されることとなる 本 条 は これらの 個 人 番 号 の 利 用 が 直 接 的 間 接 的 に 認 められる 事 業 者 や 法 人 番 号 が 付 番 される 事 業 者 に 対 し 社 会 保 障 税 番 号 制 度 の 重 要 な 関 係 者 として 国 又 は 地 方 公 共 団 体 が 実 施 する 施 策 に 協 力 するよう 努 力 義 務 を 規 定 するものである 13

第 2 章 個 人 番 号 14

第 7 条 ( 指 定 及 び 通 知 ) ( 指 定 及 び 通 知 ) 第 七 条 市 町 村 長 ( 特 別 区 の 区 長 を 含 む 以 下 同 じ )は 住 民 基 本 台 帳 法 第 三 十 条 の 三 第 二 項 の 規 定 により 住 民 票 に 住 民 票 コードを 記 載 したときは 政 令 で 定 め るところにより 速 やかに 次 条 第 二 項 の 規 定 により 機 構 から 通 知 された 個 人 番 号 とすべき 番 号 をその 者 の 個 人 番 号 として 指 定 し その 者 に 対 し 当 該 個 人 番 号 を 通 知 カード( 氏 名 住 所 生 年 月 日 性 別 個 人 番 号 その 他 総 務 省 令 で 定 める 事 項 が 記 載 されたカードをいう 以 下 同 じ )により 通 知 しなければならない 2 市 町 村 長 は 当 該 市 町 村 ( 特 別 区 を 含 む 以 下 同 じ )が 備 える 住 民 基 本 台 帳 に 記 録 されている 者 の 個 人 番 号 が 漏 えいして 不 正 に 用 いられるおそれがあると 認 められるときは 政 令 で 定 めるところにより その 者 の 請 求 又 は 職 権 により そ の 者 の 従 前 の 個 人 番 号 に 代 えて 次 条 第 二 項 の 規 定 により 機 構 から 通 知 された 個 人 番 号 とすべき 番 号 をその 者 の 個 人 番 号 として 指 定 し 速 やかに その 者 に 対 し 当 該 個 人 番 号 を 通 知 カードにより 通 知 しなければならない 3 市 町 村 長 は 前 二 項 の 規 定 による 通 知 をするときは 当 該 通 知 を 受 ける 者 が 個 人 番 号 カードの 交 付 を 円 滑 に 受 けることができるよう 当 該 交 付 の 手 続 に 関 する 情 報 の 提 供 その 他 の 必 要 な 措 置 を 講 ずるものとする 4 通 知 カードの 交 付 を 受 けている 者 は 住 民 基 本 台 帳 法 第 二 十 二 条 第 一 項 の 規 定 による 届 出 をする 場 合 には 当 該 届 出 と 同 時 に 当 該 通 知 カードを 市 町 村 長 に 提 出 しなければならない この 場 合 において 市 町 村 長 は 総 務 省 令 で 定 めるとこ ろにより 当 該 通 知 カードに 係 る 記 載 事 項 の 変 更 その 他 の 総 務 省 令 で 定 める 措 置 を 講 じなければならない 5 前 項 の 場 合 を 除 くほか 通 知 カードの 交 付 を 受 けている 者 は 当 該 通 知 カード に 係 る 記 載 事 項 に 変 更 があったときは その 変 更 があった 日 から 十 四 日 以 内 に その 旨 をその 者 が 記 録 されている 住 民 基 本 台 帳 を 備 える 市 町 村 の 長 ( 以 下 住 所 地 市 町 村 長 という )に 届 け 出 るとともに 当 該 通 知 カードを 提 出 しなければ ならない この 場 合 においては 同 項 後 段 の 規 定 を 準 用 する 6 通 知 カードの 交 付 を 受 けている 者 は 当 該 通 知 カードを 紛 失 したときは 直 ち に その 旨 を 住 所 地 市 町 村 長 に 届 け 出 なければならない 7 通 知 カードの 交 付 を 受 けている 者 は 第 十 七 条 第 一 項 の 規 定 による 個 人 番 号 カ ードの 交 付 を 受 けようとする 場 合 その 他 政 令 で 定 める 場 合 には 政 令 で 定 めると ころにより 当 該 通 知 カードを 住 所 地 市 町 村 長 に 返 納 しなければならない 8 前 各 項 に 定 めるもののほか 通 知 カードの 様 式 その 他 通 知 カードに 関 し 必 要 な 事 項 は 総 務 省 令 で 定 める 本 条 は 個 人 番 号 の 付 番 について 規 定 するものである 1 個 人 番 号 の 付 番 の 対 象 について 個 人 番 号 の 付 番 の 対 象 となる 者 は 行 政 事 務 の 対 象 となる 者 であることに 鑑 み 住 民 基 本 台 帳 法 第 7 条 第 13 号 の 住 民 票 コードが 住 民 票 に 記 載 されている 日 本 の 国 籍 を 有 する 者 及 び 同 法 第 30 条 の 45 の 表 の 上 欄 に 掲 げる 外 国 人 住 民 ( 中 長 期 在 留 者 特 別 永 住 者 一 時 庇 護 者 及 び 仮 滞 在 許 可 者 経 過 滞 在 者 )とするものである 15

2 第 1 項 関 係 (1) 市 町 村 長 ( 特 別 区 の 区 長 を 含 む 以 下 同 じ )は 住 民 基 本 台 帳 法 第 三 十 条 の 三 第 二 項 の 規 定 により 住 民 票 に 住 民 票 コードを 記 載 したときは 住 民 票 コードから 個 人 番 号 を 生 成 する 時 期 としては 個 人 に 対 して 初 めて 住 民 票 コードが 指 定 されると 同 時 に 速 やかに 行 うことが 合 理 的 であると 考 えられる 市 町 村 長 ( 特 別 区 の 区 長 を 含 む )は 住 民 基 本 台 帳 法 上 住 民 に 関 する 正 確 な 記 録 が 行 われるよう 努 めるとともに 住 民 に 関 する 記 録 の 管 理 が 適 正 に 行 われ るように 必 要 な 措 置 を 講 ずるよう 努 める 責 務 を 負 っており( 住 民 基 本 台 帳 法 第 3 条 第 1 項 ) 住 民 に 係 る 異 動 関 係 を 最 もよく 把 握 している 者 である また 市 町 村 長 は 住 民 基 本 台 帳 法 第 30 条 の3 第 2 項 の 規 定 により 新 たに 住 民 基 本 台 帳 に 記 録 されるべき 者 について 住 民 票 の 記 載 をする 場 合 において そ の 者 がいずれの 市 町 村 においても 住 民 基 本 台 帳 に 記 載 されたことがない 者 であ るときは その 者 に 係 る 住 民 票 に 住 民 票 コードを 記 載 するものとされている 以 上 のことを 踏 まえると 個 人 番 号 の 付 番 に 係 る 事 務 については 初 めてその 者 の 住 民 票 コードを 住 民 票 に 記 載 した 市 町 村 長 が 担 うことが 適 当 であると 考 え られ 当 該 市 町 村 長 が 住 民 票 にその 者 の 住 民 票 コードを 記 載 したときを 契 機 とし て 個 人 番 号 を 付 番 することとするものである (2) 市 町 村 長 は その 者 に 対 し 当 該 個 人 番 号 を 通 知 カードにより 通 知 し なければならない 個 人 番 号 については 住 民 に 関 する 基 礎 的 な 情 報 となるものであるため 住 民 基 本 台 帳 法 第 7 条 に 規 定 される 住 民 票 の 記 載 事 項 とされている 市 町 村 長 は 当 該 個 人 番 号 に 対 応 する 住 民 票 コードが 記 載 された 住 民 票 に 係 る 住 民 の 個 人 番 号 を その 者 の 住 民 票 に 記 載 した 上 で その 者 に 対 して 当 該 個 人 番 号 を 通 知 することとするものである (3) 速 やかに 個 人 番 号 については 本 法 により 認 められた 事 務 を 処 理 するために 必 要 な 範 囲 で 各 行 政 機 関 等 において 利 用 されるものであり 個 人 番 号 が 付 された 後 は 住 民 は 各 行 政 機 関 等 との 間 の 手 続 等 において 個 人 番 号 の 提 供 を 求 められることとな る そのため 市 町 村 長 は 個 人 番 号 を 速 やかに 指 定 し 本 人 に 通 知 することが 必 要 となるものである (4) 通 知 カードにより 社 会 保 障 税 番 号 制 度 導 入 後 は 行 政 機 関 の 窓 口 等 で 社 会 保 障 税 分 野 の 手 続 等 を 行 う 者 は 自 己 の 個 人 番 号 の 提 供 を 求 められることとなる( 第 14 条 第 1 項 ) また なりすましによる 被 害 を 防 ぐために 個 人 番 号 利 用 事 務 等 実 施 者 に 対 して 16

個 人 番 号 の 提 供 を 受 ける 際 の 本 人 確 認 義 務 を 課 している( 第 16 条 ) 本 法 では 個 人 番 号 の 真 正 性 の 確 認 や 本 人 確 認 の 有 効 な 手 段 として 個 人 番 号 カ ードの 交 付 を 規 定 しているが 円 滑 な 制 度 導 入 のためには 個 人 番 号 カードの 交 付 を 受 けるまでの 間 であっても 個 人 番 号 の 確 認 を 容 易 に 行 うことができる 手 段 を 講 じておく 必 要 がある そこで 市 町 村 長 から 本 人 に 対 する 個 人 番 号 の 通 知 を 通 知 カードにより 行 うこ ととし 個 人 番 号 カードの 交 付 を 受 けていない 者 が 行 政 機 関 の 窓 口 等 で 個 人 番 号 の 提 供 を 求 められた 際 に 当 該 通 知 カードを 利 用 できることとされている( 第 16 条 ) 3 第 2 項 関 係 本 項 においては 一 定 の 要 件 に 該 当 する 場 合 に 本 人 からの 請 求 により 個 人 番 号 の 変 更 の 請 求 を 認 めるとともに 職 権 による 個 人 番 号 の 変 更 もできることとするもの である (1) 住 民 基 本 台 帳 に 記 録 されている 者 の 請 求 個 人 番 号 は 住 民 基 本 台 帳 に 新 たに 記 録 された 者 の 住 民 票 コードから 生 成 され 当 該 住 民 基 本 台 帳 に 記 録 された 者 に 対 して 通 知 されるものであるため 個 人 番 号 の 変 更 請 求 については 当 該 住 民 基 本 台 帳 に 記 録 された 者 が 行 うこととしている (2) 職 権 により 個 人 番 号 の 盗 用 や 流 出 などの 事 態 を 市 町 村 長 が 探 知 した 場 合 には 早 急 な 対 応 をとることが 求 められるが 本 人 からの 変 更 請 求 を 待 っていたのでは 対 策 が 後 手 に 回 り 被 害 が 拡 大 してしまう 可 能 性 もある このような 場 合 には 市 町 村 長 が 本 人 からの 変 更 請 求 を 待 つのではなく 職 権 により 個 人 番 号 の 変 更 を 行 うことが できるようにする 必 要 がある (3) 個 人 番 号 が 漏 えいして 不 正 に 用 いられるおそれがあると 認 められるとき 漏 えいして 不 正 に 用 いられるおそれがあると 認 められる 場 合 とは 例 えば 個 人 番 号 利 用 事 務 や 個 人 番 号 関 係 事 務 の 際 に 本 人 から 個 人 番 号 の 提 供 を 受 けた 者 が 当 該 個 人 番 号 を 本 人 以 外 の 第 三 者 の 利 益 のために 不 正 に 利 用 する 目 的 で 漏 え いした 場 合 や 個 人 番 号 が 記 載 された 個 人 番 号 カードが 盗 まれて 当 該 個 人 番 号 カ ードが 不 正 に 利 用 される 危 険 性 がある 場 合 詐 欺 暴 力 などで 個 人 番 号 を 他 人 に 知 られ 当 該 個 人 番 号 を 不 正 な 目 的 で 使 用 される 場 合 などが 想 定 される (4) 通 知 カードにより 個 人 番 号 の 通 知 ( 第 1 項 )と 同 様 に 個 人 番 号 の 変 更 の 通 知 は 通 知 カードによ り 行 うこととするものである 17

(5) 速 やかに 通 知 個 人 番 号 の 通 知 ( 第 1 項 )と 同 様 に 変 更 後 の 個 人 番 号 についても 本 人 に 対 して 速 やかに 通 知 することが 必 要 である 4 第 3 項 関 係 個 人 番 号 カードの 取 得 促 進 の 観 点 から 市 町 村 長 に 対 して 個 人 番 号 カードの 交 付 を 円 滑 に 受 けるために 必 要 な 措 置 を 講 ずることを 義 務 付 けるものである 具 体 的 には 通 知 カードにより 個 人 番 号 を 本 人 に 通 知 する 際 に 個 人 番 号 カード の 交 付 申 請 書 を 同 封 することなどが 想 定 される 5 第 4 項 関 係 住 民 基 本 台 帳 法 第 22 条 第 1 項 の 規 定 による 転 入 届 を 行 う 場 合 は 通 知 カードの 記 載 事 項 である 住 所 が 変 更 される 通 知 カードは 他 の 本 人 確 認 書 類 と 併 用 する 形 で 本 人 確 認 の 手 段 として 扱 われることから( 第 16 条 ) 転 入 に 伴 う 住 所 変 更 によ る 記 載 事 項 の 変 更 があった 場 合 には 通 知 カードの 記 載 事 項 の 変 更 等 の 措 置 を 行 う 必 要 があるため 転 入 届 と 同 時 に 通 知 カードを 市 町 村 長 に 提 出 することとするもの である 6 第 5 項 関 係 第 4 項 が 転 入 届 に 伴 う 住 所 変 更 に 対 応 するための 規 定 であるのに 対 して 第 5 項 はそれ 以 外 の 通 知 カードの 記 載 事 項 の 変 更 ( 例 えば 同 一 市 町 村 内 での 転 居 による 住 所 変 更 結 婚 離 婚 養 子 縁 組 改 名 等 による 氏 名 変 更 など )があった 場 合 の 規 定 である 7 第 6 項 関 係 通 知 カードを 紛 失 した 場 合 には 紛 失 した 通 知 カードを 第 三 者 に 悪 用 されること を 防 ぐ 観 点 から その 旨 を 市 町 村 長 に 届 け 出 なければならないとするものである 8 第 7 項 関 係 個 人 番 号 カードの 交 付 を 受 ける 際 に 通 知 カードを 返 納 しなければならないとす るものである 18

第 8 条 ( 個 人 番 号 とすべき 番 号 の 生 成 ) ( 個 人 番 号 とすべき 番 号 の 生 成 ) 第 八 条 市 町 村 長 は 前 条 第 一 項 又 は 第 二 項 の 規 定 により 個 人 番 号 を 指 定 するとき は あらかじめ 機 構 に 対 し 当 該 指 定 しようとする 者 に 係 る 住 民 票 に 記 載 された 住 民 票 コードを 通 知 するとともに 個 人 番 号 とすべき 番 号 の 生 成 を 求 めるものと する 2 機 構 は 前 項 の 規 定 により 市 町 村 長 から 個 人 番 号 とすべき 番 号 の 生 成 を 求 めら れたときは 政 令 で 定 めるところにより 次 項 の 規 定 により 設 置 される 電 子 情 報 処 理 組 織 を 使 用 して 次 に 掲 げる 要 件 に 該 当 する 番 号 を 生 成 し 速 やかに 当 該 市 町 村 長 に 対 し 通 知 するものとする 一 他 のいずれの 個 人 番 号 ( 前 条 第 二 項 の 従 前 の 個 人 番 号 を 含 む )とも 異 なる こと 二 前 項 の 住 民 票 コードを 変 換 して 得 られるものであること 三 前 号 の 住 民 票 コードを 復 元 することのできる 規 則 性 を 備 えるものでないこ と 3 機 構 は 前 項 の 規 定 により 個 人 番 号 とすべき 番 号 を 生 成 し 並 びに 当 該 番 号 の 生 成 及 び 市 町 村 長 に 対 する 通 知 について 管 理 するための 電 子 情 報 処 理 組 織 を 設 置 するものとする 本 条 は 市 町 村 長 が 個 人 番 号 を 指 定 するに 当 たり その 前 段 として 機 構 において 当 該 個 人 番 号 の 基 となる 個 人 番 号 とすべき 番 号 を 住 民 票 コードから 生 成 する 仕 組 み について 規 定 するものである 市 町 村 が 個 人 番 号 の 付 番 事 務 を 行 うに 当 たっては 個 人 番 号 の 重 複 付 番 を 防 止 する とともに 付 番 の 基 となる 住 民 票 コード 等 の 厳 格 な 取 扱 いが 求 められる このため 専 門 的 かつ 豊 富 な 経 験 を 有 し かつ 独 自 の 本 人 確 認 情 報 保 護 委 員 会 の 設 置 秘 密 保 持 義 務 罰 則 の 適 用 など その 取 り 扱 う 情 報 の 保 護 に 関 する 厳 格 な 措 置 を 定 めている 住 民 基 本 台 帳 法 上 の 指 定 情 報 処 理 機 関 である 財 団 法 人 地 方 自 治 情 報 セ ンターを 改 組 して 設 立 された 機 構 ( )に 対 して 個 人 番 号 とすべき 番 号 を 生 成 する 業 務 を 担 わせることとしている 機 構 は 住 民 基 本 台 帳 法 に 基 づく 指 定 情 報 処 理 機 関 である 財 団 法 人 地 方 自 治 情 報 センターを 基 礎 として 地 方 公 共 団 体 情 報 システム 機 構 法 に 基 づき 設 立 された 法 人 である( 地 方 共 同 法 人 の 形 態 で 設 置 ) 1 第 1 項 関 係 個 人 番 号 は 個 人 の 住 民 票 コードを 変 換 して 生 成 される 番 号 を 市 町 村 長 において その 者 の 個 人 番 号 として 指 定 して 初 めてその 者 の 個 人 番 号 となるが 個 人 番 号 の 指 定 に 当 たっては 市 町 村 長 は あらかじめ 機 構 に 対 して 住 民 票 コードを 通 知 し 当 該 住 民 票 コードから 個 人 番 号 とすべき 番 号 を 生 成 することを 求 めることとする ものである 19

2 第 2 項 関 係 本 項 は 個 人 番 号 とすべき 番 号 の 生 成 を 求 められた 機 構 の 役 割 及 び 個 人 番 号 とす べき 番 号 に 求 められる 要 件 を 規 定 するものである (1) 機 構 において 生 成 する 番 号 に 求 められる 要 件 について イ) 他 のいずれの 個 人 番 号 ( 前 条 第 二 項 の 従 前 の 個 人 番 号 を 含 む )とも 異 なる こと 個 人 番 号 は 特 定 の 個 人 を 識 別 するために 用 いられるものであり 重 複 のな い 唯 一 無 二 の 番 号 とする 必 要 がある これを 担 保 するため 市 町 村 長 が 定 める 個 人 番 号 が 過 去 に 定 めた 他 の 個 人 番 号 ( 個 人 番 号 を 変 更 した 場 合 の 変 更 前 の 個 人 番 号 を 含 む )のいずれとも 異 なるものであることを 要 件 としている 具 体 的 には 機 構 が 市 町 村 長 に 対 して 住 民 票 コードを 変 換 して 個 人 番 号 と すべき 番 号 を 生 成 して 通 知 する 際 に 機 構 において 過 去 に 機 構 が 通 知 したい ずれの 番 号 とも 異 なる 番 号 を 市 町 村 長 に 通 知 することとされているものである ロ) 前 項 の 住 民 票 コードを 変 換 して 得 られるものであること 個 人 番 号 はその 者 の 住 民 票 コードを 基 に 生 成 するものであるため( 第 2 条 第 5 項 ) 市 町 村 長 から 通 知 された 住 民 票 コードを 変 換 して 生 成 した 番 号 である ことを 要 件 としている ハ) 前 号 の 住 民 票 コードを 復 元 することのできる 規 則 性 を 備 えるものでないこと 住 民 票 コードは 個 人 番 号 の 基 になるだけでなく 情 報 提 供 ネットワークシ ステムで 利 用 する 符 号 ( 情 報 照 会 者 又 は 情 報 提 供 者 が 特 定 個 人 情 報 の 授 受 を 行 う 場 合 に 個 人 番 号 に 代 わって 特 定 個 人 情 報 の 本 人 を 識 別 するために 用 いるも のをいう 以 下 同 じ )の 基 ともなるものである そのため 住 民 票 コードを 復 元 する 規 則 性 を 備 えるものでないことを 要 件 としている 3 第 3 項 関 係 個 人 番 号 とすべき 番 号 の 生 成 生 成 した 番 号 の 管 理 市 町 村 長 に 対 する 通 知 につ いて 電 子 情 報 処 理 組 織 を 用 いて 管 理 することとし そのための 電 子 情 報 処 理 組 織 を 機 構 において 設 置 する 旨 を 規 定 するものである 機 構 において 電 子 情 報 処 理 組 織 を 用 いて 適 切 に 管 理 することで 個 人 番 号 の 重 複 付 番 を 防 止 し 効 率 的 かつ 安 定 的 に 個 人 番 号 とすべき 番 号 の 生 成 に 係 る 業 務 を 行 うことが 可 能 となる 20

第 9 条 ( 利 用 範 囲 ) ( 利 用 範 囲 ) 第 九 条 別 表 第 一 の 上 欄 に 掲 げる 行 政 機 関 地 方 公 共 団 体 独 立 行 政 法 人 等 その 他 の 行 政 事 務 を 処 理 する 者 ( 法 令 の 規 定 により 同 表 の 下 欄 に 掲 げる 事 務 の 全 部 又 は 一 部 を 行 うこととされている 者 がある 場 合 にあっては その 者 を 含 む 第 三 項 に おいて 同 じ )は 同 表 の 下 欄 に 掲 げる 事 務 の 処 理 に 関 して 保 有 する 特 定 個 人 情 報 ファイルにおいて 個 人 情 報 を 効 率 的 に 検 索 し 及 び 管 理 するために 必 要 な 限 度 で 個 人 番 号 を 利 用 することができる 当 該 事 務 の 全 部 又 は 一 部 の 委 託 を 受 けた 者 も 同 様 とする 2 地 方 公 共 団 体 の 長 その 他 の 執 行 機 関 は 福 祉 保 健 若 しくは 医 療 その 他 の 社 会 保 障 地 方 税 ( 地 方 税 法 ( 昭 和 二 十 五 年 法 律 第 二 百 二 十 六 号 ) 第 一 条 第 一 項 第 四 号 に 規 定 する 地 方 税 をいう 以 下 同 じ ) 又 は 防 災 に 関 する 事 務 その 他 これらに 類 する 事 務 であって 条 例 で 定 めるものの 処 理 に 関 して 保 有 する 特 定 個 人 情 報 ファ イルにおいて 個 人 情 報 を 効 率 的 に 検 索 し 及 び 管 理 するために 必 要 な 限 度 で 個 人 番 号 を 利 用 することができる 当 該 事 務 の 全 部 又 は 一 部 の 委 託 を 受 けた 者 も 同 様 とする 3 健 康 保 険 法 ( 大 正 十 一 年 法 律 第 七 十 号 ) 第 四 十 八 条 若 しくは 第 百 九 十 七 条 第 一 項 相 続 税 法 ( 昭 和 二 十 五 年 法 律 第 七 十 三 号 ) 第 五 十 九 条 第 一 項 から 第 三 項 まで 厚 生 年 金 保 険 法 ( 昭 和 二 十 九 年 法 律 第 百 十 五 号 ) 第 二 十 七 条 第 二 十 九 条 第 三 項 若 しくは 第 九 十 八 条 第 一 項 租 税 特 別 措 置 法 ( 昭 和 三 十 二 年 法 律 第 二 十 六 号 ) 第 九 条 の 四 の 二 第 二 項 第 二 十 九 条 の 二 第 五 項 若 しくは 第 六 項 第 二 十 九 条 の 三 第 四 項 若 しくは 第 五 項 第 三 十 七 条 の 十 一 の 三 第 七 項 若 しくは 第 三 十 七 条 の 十 四 第 九 項 第 十 三 項 若 しくは 第 十 五 項 所 得 税 法 ( 昭 和 四 十 年 法 律 第 三 十 三 号 ) 第 五 十 七 条 第 二 項 若 しくは 第 二 百 二 十 五 条 から 第 二 百 二 十 八 条 の 三 の 二 まで 雇 用 保 険 法 ( 昭 和 四 十 九 年 法 律 第 百 十 六 号 ) 第 七 条 又 は 内 国 税 の 適 正 な 課 税 の 確 保 を 図 るための 国 外 送 金 等 に 係 る 調 書 の 提 出 等 に 関 する 法 律 ( 平 成 九 年 法 律 第 百 十 号 ) 第 四 条 第 一 項 その 他 の 法 令 又 は 条 例 の 規 定 により 別 表 第 一 の 上 欄 に 掲 げる 行 政 機 関 地 方 公 共 団 体 独 立 行 政 法 人 等 その 他 の 行 政 事 務 を 処 理 する 者 又 は 地 方 公 共 団 体 の 長 その 他 の 執 行 機 関 による 第 一 項 又 は 前 項 に 規 定 する 事 務 の 処 理 に 関 し て 必 要 とされる 他 人 の 個 人 番 号 を 記 載 した 書 面 の 提 出 その 他 の 他 人 の 個 人 番 号 を 利 用 した 事 務 を 行 うものとされた 者 は 当 該 事 務 を 行 うために 必 要 な 限 度 で 個 人 番 号 を 利 用 することができる 当 該 事 務 の 全 部 又 は 一 部 の 委 託 を 受 けた 者 も 同 様 とする 4 前 項 の 規 定 により 個 人 番 号 を 利 用 することができることとされている 者 のうち 所 得 税 法 第 二 百 二 十 五 条 第 一 項 第 一 号 第 二 号 及 び 第 四 号 から 第 六 号 までに 掲 げ る 者 は 激 甚 (じん) 災 害 に 対 処 するための 特 別 の 財 政 援 助 等 に 関 する 法 律 ( 昭 和 三 十 七 年 法 律 第 百 五 十 号 ) 第 二 条 第 一 項 に 規 定 する 激 甚 災 害 が 発 生 したときその 他 これに 準 ずる 場 合 として 政 令 で 定 めるときは 内 閣 府 令 で 定 めるところにより あらかじめ 締 結 した 契 約 に 基 づく 金 銭 の 支 払 を 行 うために 必 要 な 限 度 で 個 人 番 号 を 利 用 することができる 5 前 各 項 に 定 めるもののほか 第 十 九 条 第 十 一 号 から 第 十 四 号 までのいずれかに 該 当 して 特 定 個 人 情 報 の 提 供 を 受 けた 者 は その 提 供 を 受 けた 目 的 を 達 成 するた めに 必 要 な 限 度 で 個 人 番 号 を 利 用 することができる 21

本 条 は 個 人 番 号 を 利 用 することができる 者 及 び 利 用 することができる 事 務 の 種 類 を 明 らかにするとともに 当 該 事 務 処 理 に 必 要 な 限 度 においてのみ 個 人 番 号 を 利 用 す ることができることとするものである 個 人 番 号 は 将 来 的 には 幅 広 い 行 政 分 野 で 利 活 用 することも 念 頭 に 置 きつつ まず は 社 会 保 障 制 度 税 制 災 害 対 策 に 関 する 分 野 において 利 用 することとされている また 行 政 機 関 地 方 公 共 団 体 その 他 の 行 政 事 務 を 処 理 する 者 が 効 率 的 な 情 報 の 管 理 等 を 行 うことができるように 設 けるものであり まずは 行 政 事 務 を 想 定 することとさ れている このため 個 人 番 号 を 利 用 することができる 主 体 としては 当 該 行 政 事 務 を 実 施 する 行 政 機 関 及 び 当 該 行 政 事 務 に 関 連 する 法 律 の 規 定 により 何 らかの 事 務 を 行 うことが 想 定 されている 者 並 びに 当 該 行 政 事 務 に 係 る 申 請 届 出 等 の 各 種 手 続 を 行 う 者 が 想 定 される また 主 に 個 人 番 号 の 利 用 を 想 定 している 社 会 保 障 制 度 の 分 野 では 特 に 多 くの 給 付 行 政 を 市 町 村 等 の 基 礎 自 治 体 が 担 っているなど 地 方 公 共 団 体 での 番 号 の 活 用 によ り 国 民 の 利 便 性 の 向 上 基 礎 自 治 体 の 行 政 の 効 率 的 な 運 営 が 期 待 できることから 条 例 に 基 づいて 実 施 している 事 業 についても 地 方 公 共 団 体 が 地 域 の 実 情 及 び 住 民 のニーズ 等 を 踏 まえ 必 要 な 限 度 で 個 人 番 号 を 利 用 できることとされたものである さらに 平 成 23 年 3 月 11 日 に 発 生 した 東 日 本 大 震 災 での 経 験 を 踏 まえ 大 規 模 災 害 時 に 限 った 例 外 的 な 利 用 として 金 融 機 関 等 が 個 人 番 号 の 利 用 範 囲 に 係 る 事 務 に 用 いるためあらかじめ 金 融 機 関 等 が 顧 客 から 告 知 を 受 け 保 有 している 個 人 番 号 につい て 大 規 模 災 害 時 に 限 り 保 険 金 の 支 払 や 預 金 の 払 戻 し 等 のために 行 う 名 寄 せ 等 の 事 務 に 利 用 できることとされたものである 1 第 1 項 関 係 本 項 は 別 表 第 一 の 上 欄 に 掲 げる 者 ( 法 令 の 規 定 により 別 表 第 一 の 下 欄 に 掲 げる 事 務 の 全 部 又 は 一 部 を 行 うこととされている 者 がある 場 合 にあっては その 者 を 含 む ) 又 はこれらの 者 から 当 該 事 務 の 全 部 又 は 一 部 の 委 託 を 受 けた 者 は 当 該 事 務 の 処 理 に 関 して 保 有 する 特 定 個 人 情 報 ファイルにおいて 個 人 情 報 を 効 率 的 に 検 索 し 及 び 管 理 するために 必 要 な 限 度 で 個 人 番 号 を 利 用 することができる 旨 を 規 定 す るものである (1) 法 令 の 規 定 により 同 表 の 下 欄 に 掲 げる 事 務 の 全 部 又 は 一 部 を 行 うこととさ れている 者 がある 場 合 にあっては その 者 を 含 む 行 政 事 務 については その 事 務 に 係 る 権 限 を 下 級 行 政 庁 等 に 委 任 して 実 施 して いる 場 合 や 当 初 から 下 級 行 政 庁 の 権 限 として 規 定 されている 場 合 もある 別 表 第 1には 行 政 機 関 の 長 や 地 方 公 共 団 体 の 執 行 機 関 すなわち 本 法 の 主 体 の 基 本 的 単 位 に 該 当 するものを 規 定 しつつ 実 際 に 他 の 者 が 権 限 を 委 任 され 又 は 当 該 者 の 下 部 組 織 の 者 が 法 律 上 根 拠 の 主 体 となっている 場 合 においても これ らの 者 が 個 人 番 号 を 利 用 することができるよう 本 項 においてその 旨 を 明 記 した ものである 22

(2) 当 該 事 務 の 全 部 又 は 一 部 の 委 託 を 受 けた 者 別 表 第 一 の 下 欄 に 掲 げる 事 務 の 実 施 について 別 表 第 一 の 上 欄 に 規 定 される 行 政 機 関 等 から 委 託 を 受 けた 受 託 者 その 先 の 再 委 託 再 々 委 託 など 全 ての 段 階 に おける 受 託 者 も 番 号 を 利 用 できるようにするものである (3) 必 要 な 限 度 で 利 用 必 要 な 限 度 とは 当 該 事 務 の 処 理 に 関 して 保 有 する 特 定 個 人 情 報 ファイ ルにおいて 個 人 情 報 を 効 率 的 に 検 索 し 及 び 管 理 するため に 必 要 不 可 欠 である ことを 指 すもの 利 用 とは 行 政 機 関 における 個 人 番 号 が 記 載 された 申 請 手 続 などの 書 類 の 受 理 個 人 番 号 を 用 いた 当 該 個 人 番 号 に 係 る 者 の 情 報 の 呼 出 し 情 報 の 内 部 管 理 保 存 他 の 書 類 への 個 人 番 号 の 転 記 やデータの 入 力 各 種 行 政 相 談 等 個 人 番 号 を 用 いる 行 為 を 指 すものである 2 第 2 項 関 係 本 項 は 市 町 村 等 の 基 礎 自 治 体 の 現 場 で 個 人 番 号 を 用 いて 手 続 を 行 うことができ るようにし また 個 人 情 報 を 相 互 に 授 受 することで 国 民 の 利 便 性 の 向 上 基 礎 自 治 体 の 行 政 の 効 率 的 な 運 営 に 寄 与 することを 可 能 とするため 地 方 公 共 団 体 が 地 域 の 実 情 を 踏 まえて 条 例 で 定 めて 行 う 事 務 ( 乳 幼 児 医 療 費 の 助 成 などの 地 方 単 独 事 業 を 想 定 )に 関 して 個 人 番 号 を 利 用 できる 範 囲 を 具 体 的 に 定 めるものである (1) 福 祉 保 健 若 しくは 医 療 その 他 の 社 会 保 障 地 方 税 又 は 防 災 に 関 する 事 務 その 他 これらに 類 する 事 務 であって 条 例 で 定 めるもの 個 人 番 号 を 利 用 することができる 事 務 であって 国 等 の 行 政 機 関 が 行 う 事 務 に ついては 本 条 第 1 項 において 別 表 第 一 に 明 記 することとなるが 条 例 によって 定 められている 事 務 については 法 律 において 具 体 的 に 事 務 を 特 定 することが 困 難 であるため 別 表 第 一 への 記 載 にはなじまない このため 本 項 において 別 途 規 定 を 設 けることとするものであるが 無 制 限 に 個 人 番 号 の 利 用 を 認 めることは 本 法 において 事 務 の 種 類 及 び 提 供 される 個 人 情 報 の 種 類 を 法 律 上 明 記 することにより 個 人 番 号 の 利 用 範 囲 を 法 律 上 明 確 にする との 趣 旨 に 反 するものであることから 一 定 の 制 約 を 課 すことが 適 当 である 具 体 的 には 今 回 の 社 会 保 障 税 番 号 制 度 が 当 面 社 会 保 障 税 及 び 防 災 の 分 野 を 中 心 としていることを 踏 まえ 地 方 公 共 団 体 において 実 施 しているこれら と 類 似 の 事 務 についても 同 様 に 地 方 公 共 団 体 において 個 人 番 号 を 利 用 すること ができるよう その 他 これに 類 する 事 務 であって 条 例 で 定 めるものと 規 定 され たものである 3 第 3 項 行 政 事 務 については 個 人 番 号 を 用 いて 本 人 を 特 定 した 上 で 申 請 届 出 等 の 手 続 23

を 行 うこととなり これを 本 人 が 行 い 得 るのは 当 然 であるが 法 令 又 は 条 例 の 規 定 により 当 該 事 務 の 処 理 に 関 して 必 要 とされる 他 人 の 個 人 番 号 を 記 載 した 書 面 の 提 出 その 他 の 個 人 番 号 を 利 用 した 事 務 を 行 う 者 が 想 定 される このため これらの 者 について 個 人 番 号 を 利 用 することができるようにするものである (1) 第 1 項 又 は 前 項 に 規 定 する 事 務 の 処 理 に 関 して 必 要 とされる 他 人 の 個 人 番 号 を 記 載 した 書 面 の 提 出 その 他 の 他 人 の 個 人 番 号 を 利 用 した 事 務 具 体 的 には 事 業 主 が その 従 業 員 の 厚 生 年 金 健 康 保 険 の 被 保 険 者 の 資 格 取 得 に 関 する 届 出 を 年 金 事 務 所 健 康 保 険 組 合 に 対 して 行 うことや 給 与 の 支 払 調 書 を 税 務 当 局 へ 提 出 することなどが 想 定 される なお 本 項 で 規 定 する 事 務 は 第 1 項 又 は 第 2 項 に 規 定 する 事 務 の 処 理 に 関 し て 必 要 とされる 事 務 であり 第 1 項 又 は 第 2 項 に 規 定 された 別 表 第 一 の 上 欄 に 掲 げる 者 ( 法 令 の 規 定 により 全 部 又 は 一 部 を 行 うこととされている 者 も 含 む )が 実 施 する 事 務 は 含 まない また 書 面 の 提 出 以 外 に 電 子 申 請 等 も 当 然 に 含 まれる 4 第 4 項 関 係 本 項 は 個 人 番 号 の 利 用 範 囲 として 大 規 模 災 害 時 に 限 った 例 外 的 な 利 用 として 金 融 機 関 等 が 保 険 金 の 支 払 等 の 事 務 に 利 用 できることとするものである (1) 前 項 の 規 定 により 個 人 番 号 を 利 用 することができることとされている 者 の うち 所 得 税 法 第 二 百 二 十 五 条 第 一 項 第 一 号 第 二 号 及 び 第 四 号 から 第 六 号 まで に 掲 げる 者 本 項 は 東 日 本 大 震 災 の 地 震 津 波 の 被 害 で 預 金 通 帳 キャッシュカード 保 険 証 書 印 鑑 本 人 確 認 書 類 などが 紛 失 し 又 は 流 出 し 被 災 者 の 当 座 の 生 活 資 金 及 び 生 活 再 建 資 金 となるはずの 金 融 資 産 の 引 出 しや 保 険 金 等 の 受 領 が 必 ずし も 円 滑 に 行 われなかった 経 験 を 踏 まえ 災 害 が 発 生 した 場 合 に 限 り 被 災 者 の 預 金 等 の 金 融 資 産 の 引 出 しや 生 命 保 険 損 害 保 険 及 びそれに 類 する 共 済 の 保 険 金 等 の 支 払 を 円 滑 に 行 うため 税 務 署 に 提 出 する 支 払 調 書 に 記 載 するため 等 の 目 的 で 預 金 取 扱 金 融 機 関 証 券 会 社 生 命 保 険 会 社 損 害 保 険 会 社 共 済 が 保 有 する 個 人 番 号 を 顧 客 検 索 のキーとして 利 用 することを 認 めるものである 具 体 的 には あらかじめ 金 融 機 関 等 と 契 約 を 締 結 している 契 約 者 本 人 又 は 既 契 約 に 基 づき 金 銭 の 支 払 を 受 けることの 出 来 る 者 ( 死 亡 保 険 金 の 受 取 人 等 )が 金 融 機 関 等 の 窓 口 において 告 知 した 個 人 番 号 を 金 融 機 関 等 が 顧 客 データベー スの 検 索 キーとして 用 いることにより 当 該 顧 客 が 保 有 する 金 融 資 産 や 保 険 契 約 等 の 状 況 を より 正 確 かつ 迅 速 に 把 握 することが 可 能 となることから より 個 々 の 顧 客 の 事 情 に 合 った 対 応 を 行 えると 期 待 できる このため 本 項 の 主 体 は 前 項 の 規 定 により 個 人 番 号 を 利 用 することができる こととされている 者 のうち 所 得 税 法 ( 昭 和 四 十 年 法 律 第 三 十 三 号 ) 第 二 百 二 十 五 条 第 一 項 第 一 号 第 二 号 及 び 第 四 号 から 第 六 号 に 掲 げる 者 と 規 定 しており 具 24

体 的 には 本 条 第 3 項 に 規 定 する 個 人 番 号 の 利 用 範 囲 に 係 る 所 得 税 法 第 二 百 二 十 五 条 に 定 める 支 払 調 書 及 び 支 払 通 知 書 の 提 出 等 の 事 務 を 行 う 者 のうち 1 第 一 号 で 銀 行 等 の 預 金 取 扱 金 融 機 関 2 第 二 号 で 証 券 会 社 3 第 四 号 で 生 命 保 険 会 社 4 第 五 号 で 損 害 保 険 会 社 5 第 六 号 で 生 命 保 険 会 社 又 は 損 害 保 険 会 社 と 同 様 の 業 務 を 行 う 共 済 が 税 務 目 的 であらかじめ 保 有 する 個 人 番 号 を 利 用 できる 者 となる なお 各 機 関 は 1 預 貯 金 等 の 払 戻 し 2 預 り 有 価 証 券 の 売 却 3 生 命 保 険 金 損 害 保 険 金 等 の 支 払 4 共 済 金 の 支 払 5 契 約 者 貸 付 ( 保 険 契 約 の 解 約 返 戻 金 の 範 囲 内 で 保 険 会 社 が 行 う 貸 付 等 )などの 既 契 約 を 前 提 とした 金 銭 の 支 払 に 係 る 業 務 に 際 し 個 人 番 号 を 利 用 することとなる (2) 利 用 できる 個 人 番 号 客 体 である 個 人 番 号 について 特 段 の 制 限 は 設 けられておらず 本 項 において 金 融 機 関 等 が 利 用 できる 個 人 番 号 は 本 条 第 3 項 に 規 定 する 事 務 に 利 用 するため 入 手 したもののほか 例 えば 所 得 税 法 第 10 条 の 規 定 により 個 人 が 金 融 機 関 の 営 業 所 等 を 経 由 して 所 轄 税 務 署 長 に 非 課 税 貯 蓄 申 告 書 を 提 出 する 場 合 など 本 条 第 1 項 の 経 由 者 として 入 手 した 個 人 番 号 も 含 まれる (3) 激 甚 災 害 に 対 処 するための 特 別 の 財 政 援 助 等 に 関 する 法 律 ( 昭 和 三 十 七 年 法 律 第 百 五 十 号 ) 第 二 条 第 一 項 に 規 定 する 激 甚 災 害 が 発 生 したとき 激 甚 災 害 に 対 処 するための 特 別 の 財 政 援 助 等 に 関 する 法 律 ( 昭 和 37 年 法 律 第 150 号 以 下 激 甚 災 害 法 という )においては 激 甚 災 害 法 第 2 条 第 1 項 の 規 定 により 政 令 で 指 定 されたものが 激 甚 災 害 法 に 規 定 する 激 甚 災 害 となる した がって 本 項 の 適 用 は 災 害 が 発 生 した 時 点 から 可 能 になるものではなく 政 令 により 激 甚 災 害 が 指 定 された 後 に 初 めて 適 用 が 可 能 となるものである また これに 準 ずる 場 合 として 政 令 で 定 めるときも 同 様 とするものである 4 第 5 項 関 係 第 19 条 各 号 ( 特 定 個 人 情 報 の 提 供 制 限 の 例 外 )に 基 づき 特 定 個 人 情 報 の 提 供 を 受 ける 者 は 当 然 個 人 番 号 の 利 用 が 可 能 とされている 必 要 がある このため 第 19 条 各 号 により 特 定 個 人 情 報 の 提 供 を 受 ける 者 のうち 本 条 第 4 項 までの 規 定 に 必 ずしも 含 まれない 者 について 本 項 に 規 定 する 具 体 的 には 1 特 定 個 人 情 報 保 護 委 員 会 からの 情 報 提 供 の 求 め( 第 11 号 )については 特 定 個 人 情 報 保 護 委 員 会 が 2 各 議 院 の 審 査 その 他 公 益 上 の 必 要 があるとき( 第 12 号 )については 各 議 院 裁 判 所 等 が 3 生 命 身 体 又 は 財 産 の 保 護 のため 必 要 があり 本 人 の 同 意 があり 又 は 本 人 の 同 意 を 得 ることが 困 難 であるとき( 第 13 号 )については 同 号 に 基 づき 特 25

定 個 人 情 報 を 提 供 する 先 が 4 特 定 個 人 情 報 保 護 委 員 会 規 則 で 定 めるとき( 第 14 号 )については 同 号 に 基 づき 特 定 個 人 情 報 を 提 供 する 先 が それぞれ 必 ずしも 個 人 番 号 利 用 事 務 実 施 者 又 は 個 人 番 号 関 係 事 務 実 施 者 ではない ことから これらの 号 について 本 項 に 規 定 することとされたものである 26

第 10 条 ( 再 委 託 ) ( 再 委 託 ) 第 十 条 個 人 番 号 利 用 事 務 又 は 個 人 番 号 関 係 事 務 ( 以 下 個 人 番 号 利 用 事 務 等 と いう )の 全 部 又 は 一 部 の 委 託 を 受 けた 者 は 当 該 個 人 番 号 利 用 事 務 等 の 委 託 を した 者 の 許 諾 を 得 た 場 合 に 限 り その 全 部 又 は 一 部 の 再 委 託 をすることができる 2 前 項 の 規 定 により 個 人 番 号 利 用 事 務 等 の 全 部 又 は 一 部 の 再 委 託 を 受 けた 者 は 個 人 番 号 利 用 事 務 等 の 全 部 又 は 一 部 の 委 託 を 受 けた 者 とみなして 第 二 条 第 十 二 項 及 び 第 十 三 項 前 条 第 一 項 から 第 三 項 まで 並 びに 前 項 の 規 定 を 適 用 する 行 政 機 関 や 地 方 公 共 団 体 民 間 事 業 者 において 業 務 の 委 託 が 広 く 行 われている 現 状 を 踏 まえれば 個 人 番 号 を 取 り 扱 う 事 務 についても 委 託 や 再 委 託 等 がなされることが 想 定 され また これまでの 個 人 情 報 漏 えい 事 故 においては 再 々 委 託 先 等 から 情 報 が 漏 えいしている 例 もある そこで 本 条 において 個 人 番 号 利 用 事 務 等 の 委 託 再 委 託 等 を 認 めるとともにその 場 合 に 許 諾 を 要 求 するものである 1 再 委 託 時 における 許 諾 委 託 を 受 けている 個 人 番 号 利 用 事 務 又 は 個 人 番 号 関 係 事 務 ( 以 下 個 人 番 号 利 用 事 務 等 という )について 再 委 託 する 場 合 当 該 個 人 番 号 利 用 事 務 等 の 委 託 をし た 者 ( 最 初 の 委 託 者 )の 許 諾 を 得 なければならず また 再 委 託 以 降 の 全 ての 段 階 における 委 託 について 同 様 とするものである 再 委 託 以 降 の 全 ての 段 階 の 委 託 について 個 人 番 号 利 用 事 務 等 の 委 託 をした 者 ( 最 初 の 委 託 者 )の 許 諾 を 必 要 とすることにより 個 人 番 号 の 適 正 な 取 扱 いが 期 待 できないような 委 託 先 への 再 委 託 等 を 防 止 するとともに 最 初 の 委 託 をする 者 に 対 しては 委 託 後 の 個 人 番 号 の 取 扱 いについて 再 委 託 等 以 降 についても 責 任 をもっ てその 適 正 を 確 保 することを 要 求 することとなる 2 担 保 措 置 本 条 違 反 の 行 為 については 特 定 個 人 情 報 保 護 委 員 会 による 勧 告 の 対 象 となる また 勧 告 に 従 わなかった 場 合 又 は 勧 告 がなされていなくても 緊 急 に 措 置 をとる 必 要 がある 場 合 は 是 正 命 令 の 対 象 となり この 命 令 に 反 した 場 合 には 刑 事 罰 の 対 象 となる( 第 73 条 ) 27

第 11 条 ( 委 託 先 の 監 督 ) ( 委 託 先 の 監 督 ) 第 十 一 条 個 人 番 号 利 用 事 務 等 の 全 部 又 は 一 部 の 委 託 をする 者 は 当 該 委 託 に 係 る 個 人 番 号 利 用 事 務 等 において 取 り 扱 う 特 定 個 人 情 報 の 安 全 管 理 が 図 られるよう 当 該 委 託 を 受 けた 者 に 対 する 必 要 かつ 適 切 な 監 督 を 行 わなければならない 1 受 託 者 に 対 する 監 督 義 務 個 人 番 号 を 委 託 した 者 に 対 し 委 託 に 係 る 特 定 個 人 情 報 の 安 全 管 理 が 図 られるよ う 当 該 委 託 を 受 けた 者 に 対 する 監 督 義 務 を 課 すものである 再 委 託 再 々 委 託 な ど 全 ての 段 階 における 委 託 について 同 様 である 必 要 かつ 適 切 な 監 督 とは 例 えば 委 託 契 約 の 中 に 秘 密 保 持 義 務 事 業 所 内 からの 特 定 個 人 情 報 の 持 出 しの 禁 止 事 務 終 了 後 の 特 定 個 人 情 報 の 返 却 又 は 廃 棄 の 義 務 づけなどを 設 けること これらの 契 約 内 容 が 遵 守 されていることについて 定 期 的 に 報 告 を 受 けることなどが 挙 げられる 2 担 保 措 置 本 条 違 反 の 行 為 については 特 定 個 人 情 報 保 護 委 員 会 による 勧 告 の 対 象 となる また 勧 告 に 従 わなかった 場 合 又 は 勧 告 がなされていなくても 緊 急 に 措 置 をとる 必 要 がある 場 合 は 是 正 命 令 の 対 象 となり この 命 令 に 反 した 場 合 には 刑 事 罰 の 対 象 となる( 第 73 条 ) 28

第 12 条 ( 個 人 番 号 利 用 事 務 実 施 者 等 の 責 務 ) ( 個 人 番 号 利 用 事 務 実 施 者 等 の 責 務 ) 第 十 二 条 個 人 番 号 利 用 事 務 実 施 者 及 び 個 人 番 号 関 係 事 務 実 施 者 ( 以 下 個 人 番 号 利 用 事 務 等 実 施 者 という )は 個 人 番 号 の 漏 えい 滅 失 又 は 毀 損 の 防 止 その 他 の 個 人 番 号 の 適 切 な 管 理 のために 必 要 な 措 置 を 講 じなければならない 個 人 番 号 が 漏 えいした 場 合 には これを 使 ったデータマッチングにより 個 人 の 権 利 利 益 に 対 する 甚 大 な 被 害 を 招 く 危 険 があり また 滅 失 き 損 した 場 合 も 個 人 番 号 を 利 用 した 効 率 的 な 行 政 サービスを 受 けるという 国 民 の 利 便 等 が 害 されることとなる そこで 個 人 番 号 利 用 事 務 実 施 者 及 び 個 人 番 号 関 係 事 務 実 施 者 ( 以 下 個 人 番 号 利 用 事 務 等 実 施 者 という )に 対 し 個 人 番 号 に 関 する 安 全 確 保 の 措 置 を 義 務 づけるも のである 個 人 番 号 については 死 者 の 個 人 番 号 を 除 き 個 人 情 報 保 護 法 制 における 個 人 情 報 に 含 まれるため 個 人 情 報 保 護 法 制 における 安 全 確 保 措 置 の 対 象 となるので 本 項 の 創 設 的 効 果 は 個 人 情 報 保 護 法 制 の 対 象 となっていない 者 における 個 人 番 号 の 安 全 確 保 措 置 のほか 死 者 の 個 人 番 号 を 安 全 確 保 措 置 の 対 象 とすることである 1 漏 えい 滅 失 又 はき 損 の 防 止 その 他 の 個 人 番 号 の 適 切 な 管 理 のために 必 要 な 措 置 保 管 庫 の 施 錠 立 入 制 限 等 の 物 理 的 保 護 措 置 ネットワーク 接 続 されているコン ピュータへのファイアウォールの 構 築 情 報 の 暗 号 化 等 の 技 術 的 保 護 措 置 職 員 に 対 する 教 育 研 修 の 実 施 安 全 管 理 者 の 設 置 等 管 理 体 制 の 整 備 などの 組 織 的 保 護 措 置 等 である 2 担 保 措 置 について 本 条 違 反 の 行 為 については 特 定 個 人 情 報 情 報 保 護 委 員 会 による 勧 告 の 対 象 とな る また 勧 告 に 従 わなかった 場 合 又 は 勧 告 がなされていなくても 緊 急 に 措 置 をと る 必 要 がある 場 合 は 是 正 命 令 の 対 象 となり この 命 令 に 反 した 場 合 には 刑 事 罰 の 対 象 となる( 第 73 条 ) 29

第 13 条 ( 個 人 番 号 利 用 事 務 実 施 者 等 の 責 務 ) 第 十 三 条 個 人 番 号 利 用 事 務 実 施 者 は 本 人 又 はその 代 理 人 及 び 個 人 番 号 関 係 事 務 実 施 者 の 負 担 の 軽 減 並 びに 行 政 運 営 の 効 率 化 を 図 るため 同 一 の 内 容 の 情 報 が 記 載 された 書 面 の 提 出 を 複 数 の 個 人 番 号 関 係 事 務 において 重 ねて 求 めることのない よう 相 互 に 連 携 して 情 報 の 共 有 及 びその 適 切 な 活 用 を 図 るように 努 めなければ ならない 本 条 は 特 定 個 人 情 報 が 本 法 の 他 の 規 定 に 基 づき 適 切 に 取 り 扱 われることにより 個 人 の 権 利 利 益 が 保 護 されることを 前 提 として 国 民 にとって 利 便 性 の 高 い 社 会 の 実 現 のために 個 人 番 号 利 用 事 務 実 施 者 が 同 一 の 内 容 の 情 報 が 記 載 された 書 面 の 提 出 を 繰 り 返 し 求 めたりすることなく 相 互 に 連 携 して 特 定 個 人 情 報 を 活 用 しなければな らないとの 努 力 義 務 を 定 めたものである 具 体 的 には 情 報 提 供 ネットワークシステムの 活 用 等 を 通 じて 各 機 関 間 で 特 定 個 人 情 報 を 授 受 することで 必 要 な 情 報 を 入 手 することなどが 考 えられる なお 本 条 に 関 連 する 規 定 として 第 22 条 第 2 項 の 規 定 ( 情 報 提 供 ネットワーク システムを 使 用 した 特 定 個 人 情 報 の 提 供 があった 場 合 において 他 の 法 令 の 規 定 によ り 当 該 特 定 個 人 情 報 と 同 一 の 内 容 の 情 報 を 含 む 書 面 の 提 出 が 義 務 付 けられていると きは 当 該 書 面 の 提 出 があったものとみなす 旨 を 規 定 )がある 30

第 14 条 ( 提 供 の 要 求 ) ( 提 供 の 要 求 ) 第 十 四 条 個 人 番 号 利 用 事 務 等 実 施 者 は 個 人 番 号 利 用 事 務 等 を 処 理 するために 必 要 があるときは 本 人 又 は 他 の 個 人 番 号 利 用 事 務 等 実 施 者 に 対 し 個 人 番 号 の 提 供 を 求 めることができる 2 個 人 番 号 利 用 事 務 実 施 者 ( 政 令 で 定 めるものに 限 る 第 十 九 条 第 四 号 において 同 じ )は 個 人 番 号 利 用 事 務 を 処 理 するために 必 要 があるときは 住 民 基 本 台 帳 法 第 三 十 条 の 九 から 第 三 十 条 の 十 二 までの 規 定 により 機 構 に 対 し 機 構 保 存 本 人 確 認 情 報 ( 同 法 第 三 十 条 の 九 に 規 定 する 機 構 保 存 本 人 確 認 情 報 をいう 第 十 九 条 第 四 号 及 び 第 六 十 七 条 において 同 じ )の 提 供 を 求 めることができる 個 人 番 号 利 用 事 務 を 処 理 するために 必 要 がある 場 合 等 には 個 人 番 号 の 提 供 を 求 め ることができることを 規 定 するものである 1 第 1 項 関 係 (1) 本 人 に 対 する 個 人 番 号 の 提 供 の 求 め 個 人 番 号 利 用 事 務 等 実 施 者 が 申 請 届 出 等 を 行 う 本 人 から 直 接 個 人 番 号 の 提 供 を 求 めることができることを 規 定 している (2) 他 の 個 人 番 号 利 用 事 務 等 実 施 者 に 対 する 個 人 番 号 の 提 供 の 求 め 個 人 番 号 利 用 事 務 等 実 施 者 は 他 の 個 人 番 号 利 用 事 務 等 実 施 者 が 本 人 から 提 供 を 受 けた 個 人 番 号 について 当 該 個 人 番 号 利 用 事 務 等 実 施 者 から 提 供 してもらう ことができることを 規 定 している 例 えば 国 税 庁 長 官 ( 税 務 署 )が 所 得 税 の 徴 収 に 当 たって 日 本 年 金 機 構 ( 公 的 年 金 等 の 源 泉 徴 収 票 の 提 出 義 務 者 )が 年 金 受 給 者 本 人 から 告 知 を 受 けた 個 人 番 号 について 年 金 受 給 者 の 個 人 番 号 を 付 した 公 的 年 金 等 の 源 泉 徴 収 票 の 日 本 年 金 機 構 からの 提 出 により 当 該 年 金 受 給 者 ( 公 的 年 金 等 に 係 る 所 得 税 の 納 税 義 務 者 ) の 個 人 番 号 の 提 供 を 受 けることなどを 想 定 している この 場 合 日 本 年 金 機 構 は 年 金 の 支 給 に 係 る 事 務 を 行 う 立 場 としては 個 人 番 号 利 用 事 務 実 施 者 である 一 方 で 所 得 税 の 徴 収 に 係 る 事 務 を 行 う 個 人 番 号 利 用 事 務 実 施 者 である 国 税 庁 長 官 に 対 して 本 人 の 個 人 番 号 を 付 した 公 的 年 金 等 の 源 泉 徴 収 票 を 提 出 する 立 場 としては 個 人 番 号 関 係 事 務 実 施 者 となる 2 第 2 項 関 係 (1) 機 構 に 対 する 機 構 保 存 本 人 確 認 情 報 の 提 供 の 求 め 個 人 番 号 利 用 事 務 実 施 者 のうち 政 令 で 定 める 者 は その 保 有 する 個 人 に 関 する 4 情 報 ( 氏 名 生 年 月 日 性 別 住 所 )を 基 に その 者 の 個 人 番 号 を 機 構 に 照 会 することができることを 規 定 するものである 具 体 的 には 改 正 後 の 住 民 基 本 台 帳 法 第 30 条 の9から 第 30 条 の 12 までの 規 定 に 基 づき 同 法 第 30 条 の9に 規 定 31

する 機 構 保 存 本 人 確 認 情 報 ( 氏 名 生 年 月 日 性 別 住 所 個 人 番 号 等 が 含 まれ る )の 提 供 を 求 めることができる 個 人 番 号 利 用 事 務 実 施 者 が 個 人 番 号 利 用 事 務 の 処 理 に 伴 い 個 人 番 号 の 確 認 を 行 うために 機 構 に 提 供 を 求 めることなどが 想 定 されている 32

第 15 条 ( 提 供 の 求 めの 制 限 ) ( 提 供 の 求 めの 制 限 ) 第 十 五 条 何 人 も 第 十 九 条 各 号 のいずれかに 該 当 して 特 定 個 人 情 報 の 提 供 を 受 け ることができる 場 合 を 除 き 他 人 ( 自 己 と 同 一 の 世 帯 に 属 する 者 以 外 の 者 をいう 第 二 十 条 において 同 じ )に 対 し 個 人 番 号 の 提 供 を 求 めてはならない 個 人 番 号 が 本 法 で 定 められている 利 用 範 囲 を 超 えて 利 用 された 場 合 には これが データマッチングのキーとして 不 当 に 用 いられることで 個 人 の 権 利 利 益 が 侵 害 され るおそれがあるため 本 法 においては 個 人 番 号 の 提 供 を 求 めることができる 場 合 を 限 定 し( 第 14 条 ) また 特 定 個 人 情 報 の 提 供 収 集 保 管 を 原 則 禁 止 した 上 で 一 定 の 例 外 を 規 定 している( 第 19 条 第 20 条 ) 本 条 は これらの 規 定 により 個 人 番 号 の 提 供 を 受 けることができる 場 合 を 除 いて 個 人 番 号 の 提 供 を 求 めることを 禁 止 する ことにより 個 人 番 号 の 保 護 を 図 るものである 1 個 人 番 号 の 提 供 を 求 めてはならない 個 人 番 号 には 個 人 番 号 に 対 応 し 当 該 個 人 番 号 に 代 わって 用 いられる 番 号 記 号 その 他 の 符 号 であって 住 民 票 コード 以 外 のもの も 含 まれる( 第 2 条 第 8 項 で 本 条 において 同 様 である 旨 規 定 している ) したがって 例 えば 個 人 番 号 の 1,2,3 を a,b,c と 読 み 替 えるという 規 則 に 従 って 個 人 番 号 を 別 の 数 字 記 号 又 は 符 号 に 置 き 換 えるなどしたものの 提 供 を 求 めることも 対 象 となる 2 第 19 条 各 号 のいずれかに 該 当 して 特 定 個 人 情 報 の 提 供 を 受 けることができる 場 合 を 除 き 第 19 条 は 特 定 個 人 情 報 の 提 供 を 原 則 禁 止 するとともに 一 定 の 場 合 に 例 外 を 認 め ている 例 外 として 特 定 個 人 情 報 の 提 供 が 認 められる 場 合 には 逆 に 提 供 を 受 ける 側 にとっては 個 人 番 号 の 提 供 を 求 めることができる 場 合 であることから 提 供 が 例 外 として 許 される 場 合 を 本 条 の 例 外 とするものである 3 他 人 ( 自 己 と 同 一 の 世 帯 に 属 する 者 以 外 の 者 をいう ) 例 えば 幼 い 子 供 の 特 定 個 人 情 報 については その 親 が 保 管 することが 想 定 され るところ このような 場 合 に 親 が 子 供 に 対 して 特 定 個 人 情 報 の 提 供 を 求 める 行 為 が 個 人 番 号 の 告 知 に 該 当 し 得 ることから これを 例 外 として 除 くものである 4 担 保 措 置 について 本 条 違 反 の 行 為 については 特 定 個 人 情 報 保 護 委 員 会 による 勧 告 の 対 象 となる また 勧 告 に 従 わなかった 場 合 又 は 勧 告 がなされていなくても 緊 急 に 措 置 をとる 必 要 がある 場 合 は 是 正 命 令 の 対 象 となり この 命 令 に 反 した 場 合 には 刑 事 罰 の 対 象 となる( 第 73 条 ) 33

第 16 条 ( 本 人 確 認 の 措 置 ) ( 本 人 確 認 の 措 置 ) 第 十 六 条 個 人 番 号 利 用 事 務 等 実 施 者 は 第 十 四 条 第 一 項 の 規 定 により 本 人 から 個 人 番 号 の 提 供 を 受 けるときは 当 該 提 供 をする 者 から 個 人 番 号 カード 若 しくは 通 知 カード 及 び 当 該 通 知 カードに 記 載 された 事 項 がその 者 に 係 るものであることを 証 するものとして 主 務 省 令 で 定 める 書 類 の 提 示 を 受 けること 又 はこれらに 代 わる べきその 者 が 本 人 であることを 確 認 するための 措 置 として 政 令 で 定 める 措 置 をと らなければならない 本 条 は 個 人 番 号 の 提 供 を 受 ける 際 その 真 正 性 の 確 認 を 行 わないと 他 人 の 個 人 番 号 を 告 知 してなりすましを 行 う 行 為 を 防 ぐことができなくなるため その 確 認 を 義 務 付 け 確 認 方 法 を 規 定 している 具 体 的 には 個 人 番 号 及 びその 者 が 個 人 番 号 で 識 別 される 本 人 であることを 確 認 することができる 手 段 として 1 個 人 番 号 カードの 提 示 を 受 けること 2 通 知 カード 及 び 主 務 省 令 で 定 める 書 類 の 提 示 を 受 けること の2つを 原 則 的 な 本 人 確 認 のための 手 段 として 位 置 付 けるとともに やむを 得 ない 事 情 でこれらによりがたい 場 合 の 代 替 的 な 本 人 確 認 の 措 置 として 3 政 令 で 定 める 措 置 についても 認 めることとしたものである 1 個 人 番 号 カード 若 しくは 通 知 カード 及 び 当 該 通 知 カードに 記 載 された 事 項 がそ の 者 に 係 るものであることを 証 するものとして 主 務 省 令 で 定 める 書 類 の 提 示 個 人 番 号 利 用 事 務 等 実 施 者 が 第 14 条 の 規 定 により 本 人 から 個 人 番 号 の 提 供 を 受 けるには 原 則 として 1 個 人 番 号 カード 又 は 2 通 知 カード 及 び 通 知 カード 記 載 事 項 がその 者 に 係 るものであることを 証 す る 書 類 の 提 示 を 受 けることが 必 要 としている このうち 個 人 番 号 カードについては その 券 面 に 個 人 番 号 のほか 氏 名 住 所 生 年 月 日 性 別 顔 写 真 を 記 載 することとしており 個 人 番 号 の 告 知 を 受 ける 際 に 個 人 番 号 カードの 提 示 を 受 け 氏 名 住 所 生 年 月 日 性 別 顔 写 真 を 確 認 するこ とにより 個 人 番 号 の 確 認 及 び 本 人 確 認 を 行 うことができる また 通 知 カードについては 氏 名 住 所 生 年 月 日 性 別 個 人 番 号 を 記 載 す ることとしているが 個 人 番 号 カードとは 異 なり 本 人 の 顔 写 真 が 記 載 されておらず 通 知 カード 単 独 では 本 人 確 認 手 段 としては 十 分 ではない そのため 通 知 カードを 本 人 確 認 の 手 段 として 用 いる 場 合 には 通 知 カードと 併 せて 通 知 カードの 記 載 事 項 が 本 人 に 係 るものであることを 証 する 書 類 の 提 示 を 要 することとしている 当 該 書 類 としては 例 えば 運 転 免 許 証 パスポート 等 の 写 真 付 きの 身 分 証 明 書 が 考 えられ る 34

第 3 章 個 人 番 号 カード 35

第 17 条 ( 個 人 番 号 カードの 交 付 等 ) ( 個 人 番 号 カードの 交 付 等 ) 第 十 七 条 市 町 村 長 は 政 令 で 定 めるところにより 当 該 市 町 村 が 備 える 住 民 基 本 台 帳 に 記 録 されている 者 に 対 し その 者 の 申 請 により その 者 に 係 る 個 人 番 号 カ ードを 交 付 するものとする この 場 合 において 当 該 市 町 村 長 は その 者 から 通 知 カードの 返 納 及 び 前 条 の 主 務 省 令 で 定 める 書 類 の 提 示 を 受 け 又 は 同 条 の 政 令 で 定 める 措 置 をとらなければならない 2 個 人 番 号 カードの 交 付 を 受 けている 者 は 住 民 基 本 台 帳 法 第 二 十 四 条 の 二 第 一 項 に 規 定 する 最 初 の 転 入 届 をする 場 合 には 当 該 最 初 の 転 入 届 と 同 時 に 当 該 個 人 番 号 カードを 市 町 村 長 に 提 出 しなければならない 3 前 項 の 規 定 により 個 人 番 号 カードの 提 出 を 受 けた 市 町 村 長 は 当 該 個 人 番 号 カ ードについて カード 記 録 事 項 の 変 更 その 他 当 該 個 人 番 号 カードの 適 切 な 利 用 を 確 保 するために 必 要 な 措 置 を 講 じ これを 返 還 しなければならない 4 第 二 項 の 場 合 を 除 くほか 個 人 番 号 カードの 交 付 を 受 けている 者 は カード 記 録 事 項 に 変 更 があったときは その 変 更 があった 日 から 十 四 日 以 内 に その 旨 を 住 所 地 市 町 村 長 に 届 け 出 るとともに 当 該 個 人 番 号 カードを 提 出 しなければなら ない この 場 合 においては 前 項 の 規 定 を 準 用 する 5 個 人 番 号 カードの 交 付 を 受 けている 者 は 当 該 個 人 番 号 カードを 紛 失 したとき は 直 ちに その 旨 を 住 所 地 市 町 村 長 に 届 け 出 なければならない 6 個 人 番 号 カードは その 有 効 期 間 が 満 了 した 場 合 その 他 政 令 で 定 める 場 合 には その 効 力 を 失 う 7 個 人 番 号 カードの 交 付 を 受 けている 者 は 当 該 個 人 番 号 カードの 有 効 期 間 が 満 了 した 場 合 その 他 政 令 で 定 める 場 合 には 政 令 で 定 めるところにより 当 該 個 人 番 号 カードを 住 所 地 市 町 村 長 に 返 納 しなければならない 8 前 各 項 に 定 めるもののほか 個 人 番 号 カードの 様 式 個 人 番 号 カードの 有 効 期 間 及 び 個 人 番 号 カードの 再 交 付 を 受 けようとする 場 合 における 手 続 その 他 個 人 番 号 カードに 関 し 必 要 な 事 項 は 総 務 省 令 で 定 める 社 会 保 障 税 番 号 制 度 において 本 人 確 認 の 手 段 等 として 利 用 される 個 人 番 号 カード の 交 付 について 規 定 するものである 社 会 保 障 税 番 号 制 度 においては 個 人 番 号 が 付 番 されたとしても 当 該 者 がその 個 人 番 号 に 係 る 者 であることを 確 認 できなければ きめ 細 やかな 社 会 保 障 サービス 等 を 本 人 に 確 実 に 届 けることができない また 個 人 番 号 だけで 本 人 を 確 認 することは なりすまし 等 のリスクが 存 在 することから 禁 止 している したがって 確 かにその 者 であって( 本 人 確 認 ) その 者 の 個 人 番 号 である( 個 人 番 号 確 認 )ことを 確 実 に 確 認 できるための 媒 体 として 現 在 の 情 報 技 術 を 勘 案 して 最 も 偽 変 造 されにくい 等 高 い セキュリティを 確 保 できる 半 導 体 集 積 回 路 ( 以 下 ICチップ という )を 搭 載 し た 個 人 番 号 カードを 交 付 することを 予 定 している このことにより 個 人 番 号 利 用 事 務 等 実 施 者 が 本 人 から 個 人 番 号 の 告 知 を 受 ける 場 合 において その 者 が 本 人 であるこ とを 確 認 するとともに 個 人 番 号 が 本 人 のものであることを 確 認 することができるこ ととなる 36