2 3 3 4 5 6 6 国 土 地 理 院 広 報 2014 年 8 月 1
平 成 26 年 国 土 地 理 院 表 彰 式 を 7 月 16 日 に 国 土 地 理 院 において 実 施 しました 国 土 交 通 大 臣 表 彰 に 係 る 国 土 地 理 院 関 係 受 賞 者 国 土 地 理 院 長 表 彰 及 び 地 方 測 量 部 長 表 彰 の 受 賞 者 は 次 の 方 々です 国 土 交 通 大 臣 表 彰 建 設 事 業 関 係 功 労 者 熊 木 洋 太 国 土 地 理 院 長 表 彰 測 量 事 業 関 係 功 労 者 五 本 木 秀 昭 宗 像 一 郎 元 国 土 地 理 院 地 理 地 殻 活 動 研 究 センター 長 内 外 地 図 ( 株 ) 専 務 取 締 役 一 般 社 団 法 人 地 図 調 製 技 術 協 会 業 務 執 行 理 事 ( 株 )ムナカタ 地 図 店 代 表 取 締 役 社 長 元 一 般 社 団 法 人 地 図 協 会 理 事 鬼 崎 験 潮 場 看 視 者 安 藤 香 里 優 良 業 務 アジア 航 測 ( 株 ) 空 中 写 真 撮 影 オルソ 作 成 ( 喜 多 方 五 泉 地 区 ) ( 株 )ウエスコ 災 害 復 興 計 画 に 伴 う 空 中 写 真 撮 影 ( 宮 城 北 部 地 区 ) ( 株 ) 北 日 本 ジオグラフィ 電 子 国 土 基 本 図 ( 基 盤 地 図 情 報 ) 面 的 更 新 業 務 (H 25 大 阪 地 区 ) ( 株 )タナカコンサルタント 国 土 調 査 に 伴 う 基 準 点 測 量 ( 北 海 道 羽 幌 地 区 外 3 地 区 ) 東 日 本 総 合 計 画 ( 株 ) 地 盤 沈 下 関 連 水 準 測 量 (さいたま 地 区 ) ( 株 ) 淀 川 アクテス 防 災 対 策 地 域 水 準 測 量 ( 御 前 崎 地 区 ) 優 良 技 術 者 石 原 祐 之 ( 主 任 技 術 者 ) ( 株 )ウエスコ 伊 藤 誠 一 ( 主 任 技 術 者 ) 東 日 本 総 合 計 画 ( 株 ) 直 海 登 ( 主 任 技 術 者 ) ( 株 ) 北 日 本 ジオグラフィ 平 井 幸 男 ( 主 任 技 術 者 ) ( 株 ) 淀 川 アクテス 表 彰 式 の 様 子 表 彰 式 集 合 写 真 九 州 地 方 測 量 部 長 表 彰 優 良 業 務 扇 精 光 コンサルタンツ( 株 ) 国 土 調 査 に 伴 う 基 準 点 測 量 ( 長 崎 県 諫 早 地 区 外 4 地 区 ) ( 総 務 部 企 画 部 ) 2 Geospatial Information Authority of Japan
4 第 49 回 海 岸 昇 降 検 知 センター 総 会 ( 事 務 局 : 国 土 地 理 院 )が 8 月 6 日 に 九 段 第 二 合 同 庁 舎 ( 東 京 都 千 代 田 区 )において 開 催 されました 海 岸 昇 降 検 知 センターは 潮 位 観 測 によって 地 殻 の 上 下 変 動 を 検 知 し 地 震 予 知 研 究 をはじめと する 地 球 科 学 の 研 究 に 役 立 てるため 国 の 機 関 や 地 方 公 共 団 体 等 が 設 置 している 潮 位 観 測 施 設 の 観 測 記 録 をとりまとめて 公 表 することを 目 的 に 昭 和 39 年 に 設 置 されました 総 会 は 国 土 地 理 院 小 池 院 長 の 挨 拶 の 後 議 長 に 建 築 研 究 所 特 別 客 員 研 究 員 の 都 司 運 営 委 員 を 選 出 し 気 象 庁 海 上 保 安 庁 海 洋 情 報 部 国 土 交 通 省 港 湾 局 及 び 国 土 地 理 院 から 平 成 25 年 度 事 業 実 施 報 告 及 び 平 成 26 年 度 事 業 実 施 計 画 の 報 告 と 次 の 研 究 成 果 等 の 発 表 が 行 われました 都 司 運 営 委 員 佐 渡 を 襲 った 5 回 (1741 1862 1833 1983 及 び 1993) の 津 波 高 さの 特 徴 気 象 庁 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 以 降 の 潮 位 変 動 国 土 地 理 院 硫 黄 島 にて 実 施 した 簡 易 験 潮 に ついて それぞれの 発 表 に 対 する 議 論 の 後 次 回 開 催 時 期 と 今 後 の 方 針 について 確 認 し 閉 会 しました 総 会 の 様 子 ( 地 理 地 殻 活 動 研 究 センター) 地 2014 沖 縄 支 所 では 8 月 6 日 沖 縄 気 象 台 那 覇 海 上 保 安 部 沖 縄 総 合 事 務 局 との 4 機 関 合 同 で 夏 休 み 地 球 ウォッチング 2014 を 沖 縄 県 豊 見 城 市 立 中 央 公 民 館 において 開 催 しました 夏 休 み 地 球 ウォッチング は 小 学 生 を 対 象 に 夏 休 みの 自 由 研 究 の 参 考 になるよう 4 年 前 から 開 催 しています 沖 縄 気 象 台 からは 台 風 や 地 震 に 関 する 防 災 減 災 のための 避 難 行 動 のこと 那 覇 海 上 保 安 部 は 海 に 関 する 離 岸 流 のこと 沖 縄 総 合 事 務 局 は 道 路 や 水 道 に 関 することなど パソコンを 使 っての 紹 介 がありました 沖 縄 支 所 では 国 土 地 理 院 の 地 形 図 や 新 たに 定 められた 避 難 所 記 号 の 紹 介 豊 見 城 市 の1 万 分 1 地 形 図 の 展 示 のほか 地 図 記 号 クイズ のコー ナーを 開 設 し 小 学 生 に 地 図 記 号 地 形 図 などを 身 近 に 感 じてもらえました 当 日 は あいにく 台 風 11 号 が 沖 縄 地 方 に 近 づ いていましたが 無 事 開 催 することができ 豊 見 城 市 在 住 の 方 々に 多 数 ご 来 場 いただき 大 盛 況 でし た 展 示 の 様 子 ( 沖 縄 支 所 ) 国 土 地 理 院 広 報 2014 年 8 月 3
国 土 地 理 院 は 昨 年 11 月 の 噴 火 以 来 5 回 目 となる 西 之 島 の 空 中 写 真 撮 影 を 無 人 航 空 機 (UAV)を 用 いて 7 月 4 日 に 行 い 面 積 最 高 標 高 体 積 を 計 測 しました UAV( 図 1)による 撮 影 は 前 回 (3 月 )に 引 き 続 き 2 回 目 で 今 回 も 防 衛 省 及 び 東 京 都 小 笠 原 村 の 協 力 を 得 て 父 島 から 西 方 130km の 西 之 島 まで 自 動 撮 影 で 実 施 しました 取 得 したデータ 解 析 の 結 果 全 体 の 面 積 は 噴 火 前 に 比 べて 約 1.08km2 増 加 し 約 1.30km2となりま した( 表 1) 最 高 標 高 は 約 74m 新 たに 噴 出 し た 溶 岩 等 の 海 面 上 の 体 積 は 約 2,220 万 m3で 東 京 ドーム(124 万 m3)の 約 18 杯 分 となり 溶 岩 の 流 出 は 依 然 として 衰 えていないことが 分 かりまし た との 中 間 の 火 口 が 形 成 され そこから 溶 岩 が 噴 出 していることが 分 かりました 噴 出 した 溶 岩 は 東 方 及 び 南 方 に 流 れ 出 し 島 の 面 積 の 拡 大 が 続 いて いるといえます 図 2 西 之 島 噴 火 地 形 判 読 図 図 1 無 人 航 空 機 (UAV) 新 たな 陸 地 の 最 高 標 高 撮 影 日 面 積 ( 参 考 値 )( 参 考 値 ) 平 成 25 年 12 月 17 日 約 0.097 km2 約 39m 平 成 26 年 2 月 16 日 約 0.51 km2 約 66m 3 月 22 日 約 0.67 km2 約 71m 7 月 4 日 約 1.08 km2 約 74m 表 1 計 測 結 果 の 推 移 今 回 の 解 析 では 火 山 の 地 形 に 関 する 研 究 に 役 立 つ 1m メッシュの 数 値 標 高 モデル(DEM)を 作 成 し 初 めて 公 開 しました そのことによって より 溶 岩 流 等 の 詳 細 な 地 形 を 再 現 することができ るようになりました 図 2 の 地 形 判 読 図 から 北 側 の 火 砕 丘 の 火 口 ( 噴 煙 が 見 える 所 )は 盛 んに 活 動 しており 噴 煙 や 火 山 砕 屑 物 を 放 出 して 大 きく 成 長 していますが 南 側 の 火 口 は 活 動 がほぼ 停 止 しているとみられます また 新 たに 南 側 と 北 側 今 回 の 撮 影 では 島 全 体 が 拡 大 したことが UAV 飛 行 前 の 6 月 27 日 に 取 得 された 人 工 衛 星 だいち 2 号 の 画 像 から 判 明 したため 前 回 よりも 飛 行 コースを 増 やし 1,100 枚 を 超 える 撮 影 を 行 いました( 前 回 は 約 460 枚 ) 撮 影 した 空 中 写 真 は インターネット 上 の 地 理 院 地 図 で 追 加 公 開 しています 図 3 は 5 時 期 の 島 の 地 形 を 立 体 化 し 3D プ リンターにより 出 力 したものです そのほか 表 紙 の 写 真 のような 斜 め 写 真 もホームページで 公 開 し ています 図 3 3D プリンターによる 出 力 (5 時 期 ) 〇 西 之 島 周 辺 の 噴 火 活 動 関 連 情 報 の URL ( 地 理 地 殻 活 動 研 究 センター) 4 Geospatial Information Authority of Japan
報 準 天 頂 衛 星 システムをはじめとする 複 数 の 衛 星 測 位 システム(GNSS)の 実 現 やスマートフォン 等 の 普 及 により 今 後 GNSS の 利 用 が 一 層 進 むことが 予 想 されます また 位 置 情 報 サービスにも 将 来 多 様 化 が 予 想 され 位 置 情 報 のニーズが 広 がりつつあります このため 国 土 地 理 院 技 術 協 議 会 基 準 点 体 系 分 科 会 (Ⅴ)は 平 成 25 年 9 月 から 測 量 や 位 置 情 報 サービ ス 等 において 位 置 情 報 を 必 要 とする 幅 広 い 利 用 者 に 役 立 つスマートでコンパクトな 基 準 点 体 系 への 移 行 につい て 検 討 を 行 ってきました その 結 果 今 後 10 年 間 で 取 り 組 むべき 施 策 と 将 来 における 新 たな 測 地 技 術 の 導 入 の 可 能 性 について 今 年 6 月 に 報 告 書 として 取 りまとめましたのでその 概 要 について 報 告 します 基 準 点 体 系 を 取 り 巻 く 環 境 の 変 化 (1) 衛 星 測 位 技 術 の 進 展 近 年 米 国 の GPS に 加 え 各 国 地 域 では GNSS の 整 備 を 進 めており 数 年 後 の 日 本 上 空 でも 常 時 30 機 以 上 の 衛 星 が 利 用 可 能 なマルチ GNSS 環 境 が 到 来 すると 予 想 されています (2)SSP 導 入 による 測 量 方 法 の 変 革 国 土 地 理 院 では 平 成 24 年 11 月 から GNSS を 活 用 して 測 量 業 務 の 効 率 化 を 目 指 すスマート サーベイ プロジェクト( 以 下 SSP という ) を 展 開 し 外 部 有 識 者 を 含 む 測 量 業 務 の 効 率 化 に 関 する 検 討 委 員 会 において GNSS 測 量 に よる 標 高 の 測 量 マニュアル 及 び 電 子 基 準 点 の みを 既 知 点 とした 基 準 点 測 量 マニュアル を 策 定 し 今 年 4 月 より 本 格 運 用 を 開 始 しています (2) 新 たな 水 平 体 系 電 子 基 準 点 の GNSS 対 応 の 推 進 と SSP の 導 入 セミ ダイナミック 補 正 の 普 及 により 今 後 公 共 基 準 点 は 利 用 者 が 必 要 な 時 に 必 要 な 場 所 に 電 子 基 準 点 から 直 接 設 置 し 利 用 する 形 態 へと 移 行 します これにより 今 後 の 水 平 方 向 の 基 準 点 体 系 は 点 間 距 離 に 基 づき 階 級 により 分 類 する 従 来 の 体 系 から 距 離 によらず 成 果 を 算 出 した 測 量 手 法 を 基 に 大 きく 2 種 類 (GNSS 測 量 と TS 等 によ る 手 法 )に 分 類 する 体 系 に 徐 々に 移 行 していくと 考 えられます( 図 ) (3) 高 精 度 ジオイドの 整 備 SSP の 一 環 として GNSS 測 量 により 得 られた 楕 円 体 高 から 3 級 水 準 測 量 に 相 当 する 標 高 を 算 出 するために 必 要 な 高 精 度 なジオイド モデル を 構 築 し 今 年 4 月 より 日 本 のジオイド 2011 Ver.1 として 公 表 しています SSP の 導 入 によって 変 わる 基 準 点 体 系 (1) 新 たな 標 高 体 系 SSP の 導 入 により GNSS 測 量 による 標 高 の 測 量 によって 容 易 に 水 準 点 を 設 置 することが 可 能 となりました この 結 果 今 後 の 水 準 点 網 は 直 接 水 準 測 量 による 水 準 路 線 と 水 準 路 線 の 無 い 地 域 で GNSS 測 量 による 標 高 の 測 量 により 設 けた 水 準 点 群 とで 構 成 されることになります 図 測 量 手 法 による 分 類 また 三 角 点 の 測 量 成 果 へのニーズも SSP の 普 及 に 伴 い 減 少 することが 予 測 され 三 角 点 がこ れまでしてきた 測 量 の 既 知 点 としての 役 割 は 次 第 に 終 えるものと 考 えられます おわりに 基 準 点 体 系 の 将 来 の 方 向 性 について 基 準 点 体 系 分 科 会 (Ⅴ) 報 告 を 取 りまとめ 国 土 地 理 院 ホームページより 公 開 していますので 詳 細 については 本 報 告 書 をご 覧 ください 引 き 続 き スマートでコンパクトな 基 準 点 体 系 への 移 行 に 向 け 今 年 度 中 に 工 程 表 をまとめ 具 体 的 な 施 策 について 検 討 を 進 めて 参 ります ( 測 地 部 ) 国 土 地 理 院 広 報 2014 年 8 月 5
7 月 15 日 平 成 26 年 測 量 士 測 量 士 補 国 家 試 験 について 合 格 者 を 発 表 しました 試 験 は 5 月 25 日 に 全 国 14 都 市 において 一 斉 に 行 い 測 量 士 試 験 に 290 名 測 量 士 補 試 験 に 4,417 名 が 合 格 しました 試 験 の 結 果 は 合 格 発 表 当 日 に 受 験 者 全 員 に 通 知 しました 各 試 験 地 の 受 験 者 数 及 び 合 格 者 数 は 下 表 のとおりです また 今 年 の 試 験 から 不 合 格 となった 受 験 者 本 人 の 請 求 により 試 験 成 績 を 本 人 へ 通 知 することとし ました 詳 細 については 国 土 地 理 院 ホームページをご 覧 ください ( 総 務 部 ) 6 Geospatial Information Authority of Japan