5.1 湖 沼 水 質 の 保 全 改 善 対 策 方 法 第 5 章 湖 沼 水 質 の 保 全 改 善 対 策 5.1 湖 沼 水 質 の 保 全 改 善 対 策 方 法 5.1.1 湖 沼 水 質 の 保 全 改 善 対 策 の 検 討 現 状 の 湖 沼 では 基 本 的 に 水 質 問 題 ( 課 題 )が 先 行 しており 水 質 問 題 の 顕 在 化 に 応 じて 施 策 が 検 討 されている また 湖 沼 水 質 保 全 特 別 措 置 法 による 指 定 湖 沼 では 湖 沼 水 質 保 全 計 画 の 策 定 見 直 しにあわせて 解 析 技 術 を 用 いた 検 討 や 水 質 目 標 の 設 定 が 行 われ その 計 画 に 基 づ いて 施 策 が 実 施 されている ここで 湖 沼 における 課 題 の 発 生 を 受 けての 施 策 の 策 定 手 順 は 以 下 のとおりと 考 えられる 1. 課 題 ( 水 質 問 題 )の 発 生 2. 現 象 メカニズムの 解 明 ( 湖 沼 の 状 態 と 問 題 の 関 連 性 の 分 析 ) 3. 水 質 目 標 の 設 定 4. 水 質 改 善 対 策 の 実 施 ( 検 討 ) この 施 策 の 流 れをより 一 般 化 すると 図 5.1.1に 示 すようなフローになると 考 えられる 図 中 に 示 すように 全 ての 湖 沼 において 全 段 階 を 実 施 する 必 要 はなく 監 視 段 階 あるいは 現 象 解 明 段 階 ( 原 因 調 査 など)で 施 策 の 流 れが 終 了 する 場 合 もあると 考 えられる このフローのどこで 工 程 を 終 了 するかの 判 断 は アカウンタビリティの 重 要 性 ( 湖 沼 の 水 質 レベルと 密 接 に 関 係 があると 考 えられる)や その 後 に 対 策 を 実 施 する 見 込 みがあるかどうか など 個 々の 湖 沼 ごとに 状 況 に 応 じた 判 断 が 必 要 となる なお 図 中 には 湖 沼 における 施 策 実 施 の 各 段 階 で 本 書 のどの 章 を 参 照 すればよいかを 併 記 している( 斜 体 下 線 文 字 ) また このような 水 質 目 標 の 設 定 解 析 技 術 を 用 いた 検 討 水 質 保 全 対 策 の 検 討 のつながり が 明 確 な 事 例 として 網 走 湖 の 例 を 図 5.1.2に 示 す 5-1
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