第4号の2様式(第7条関係)

Similar documents
<8BB388F58F5A91EE82A082E895FB8AEE967B95FB906A>

その 他 事 業 推 進 体 制 平 成 20 年 3 月 26 日 に 石 垣 島 国 営 土 地 改 良 事 業 推 進 協 議 会 を 設 立 し 事 業 を 推 進 ( 構 成 : 石 垣 市 石 垣 市 議 会 石 垣 島 土 地 改 良 区 石 垣 市 農 業 委 員 会 沖 縄 県 農


平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

公表表紙

別 表 1 土 地 建 物 提 案 型 の 供 給 計 画 に 関 する 評 価 項 目 と 評 価 点 数 表 項 目 区 分 評 価 内 容 と 点 数 一 般 評 価 項 目 立 地 条 件 (1) 交 通 利 便 性 ( 徒 歩 =80m/1 分 ) 25 (2) 生 活 利 便

Microsoft Word - 佐野市生活排水処理構想(案).doc

m07 北見工業大学 様式①

<6D313588EF8FE991E58A778D9191E5834B C8EAE DC58F4992F18F6F816A F990B32E786C73>

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

( 補 助 金 等 交 付 決 定 通 知 に 加 える 条 件 ) 第 7 条 市 長 は 交 付 規 則 第 11 条 に 規 定 するところにより 補 助 金 の 交 付 決 定 に 際 し 次 に 掲 げる 条 件 を 付 するものとする (1) 事 業 完 了 後 に 消 費 税 及 び

スライド 1

3 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与 月 額

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

<819A955D89BF92B28F BC690ED97AA8EBA81418FA48BC682CC8A8890AB89BB816A32322E786C7378>

18 国立高等専門学校機構

(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 ( 各 年 4 月 1 日 現 在 ) (H25.4.1) (H25.4.1) (H25.7.1) (H25.7.1) (H25.4.1) (H25.7.1)

●電力自由化推進法案

新ひだか町住宅新築リフォーム等緊急支援補助金交付要綱

< E95FB8CF689638AE98BC689FC90B390A CC8CA992BC82B582C982C282A282C E90E096BE8E9E8E9197BF2E786477>

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 現 況 ( 平 成 22 1 号 給 の 給 料 月 額 137,9 188,9 226,7 266,4 294,3 最 高 号 給 の 給 料 月 額 247,9 314,9 362,8 399,9 415,1 ( 注 ) 給 料 月 額 は 給 与 抑 制

事 業 概 要 利 用 時 間 休 館 日 使 用 方 法 使 用 料 施 設 を 取 り 巻 く 状 況 や 課 題 < 松 山 駅 前 駐 輪 場 > JR 松 山 駅 を 利 用 する 人 の 自 転 車 原 付 を 収 容 する 施 設 として 設 置 され 有 料 駐 輪 場 の 利 用

災害時の賃貸住宅居住者の居住の安定確保について

17 外 国 人 看 護 師 候 補 者 就 労 研 修 支 援 18 看 護 職 員 の 就 労 環 境 改 善 運 動 推 進 特 別 20 歯 科 医 療 安 全 管 理 体 制 推 進 特 別 21 在 宅 歯 科 医 療 連 携 室 整 備 22 地 域 災 害 拠 点 病

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

< CF6955C976C8EAE DE82C28E73816A2E786C73>

国立研究開発法人土木研究所の役職員の報酬・給与等について

情 報 通 信 機 器 等 に 係 る 繰 越 税 額 控 除 限 度 超 過 額 の 計 算 上 控 除 される 金 額 に 関 する 明 細 書 ( 付 表 ) 政 党 等 寄 附 金 特 別 控 除 額 の 計 算 明 細 書 国 庫 補 助 金 等 の 総 収 入 金 額 不 算 入 に 関

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

2 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与

16 日本学生支援機構

< F2D E633368D86816A89EF8C768E9696B18EE688B5>

Microsoft Word - h28rifo

市街化区域と市街化調整区域との区分

社 会 保 障 税 一 体 改 革 ( 年 金 分 野 )の 経 緯 社 会 保 障 税 一 体 改 革 大 綱 (2 月 17 日 閣 議 決 定 ) 国 年 法 等 改 正 法 案 (2 月 10 日 提 出 ) 法 案 を 提 出 する または 法 案 提 出 を 検 討 する と された 事

小山市保育所整備計画

<4D F736F F D F8D828D5A939982CC8EF68BC697BF96B38F9E89BB82CC8A6791E52E646F63>

別紙3

●幼児教育振興法案

<4D F736F F D2090BC8BBB959491BA8F5A91EE8A C52E646F63>

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 161,7 222,9 261,9 289,2 32,6 366,2 41

1 ガス 供 給 業 を 行 う 法 人 の 事 業 税 の 課 税 について ガス 供 給 業 を 行 う 法 人 は 収 入 金 額 を 課 税 標 準 として 収 入 割 の 申 告 となります ( 法 72 条 の2 72 条 の 12 第 2 号 ) ガス 供 給 業 とその 他 の 事

セルフメディケーション推進のための一般用医薬品等に関する所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用)

Microsoft Word - H24様式(那珂市版).doc

(2) 職 員 の 初 任 給 の 状 況 ( 平 成 17 年 4 月 1 日 現 在 ) 初 任 給 2 年 後 の 給 料 初 任 給 2 年 後 の 給 料 一 般 行 政 職 技 能 労 務 職 大 学 卒 171,1 151,5 19,2 164,7 17,7 184,4 中 学 卒 1

(5) 給 与 改 定 の 状 況 事 委 員 会 の 設 置 なし 1 月 例 給 事 委 員 会 の 勧 告 民 間 給 与 公 務 員 給 与 較 差 勧 告 A B A-B ( 改 定 率 ) 給 与 改 定 率 ( 参 考 ) 国 の 改 定 率 24 年 度 円 円 円 円 ( ) 改

職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 年 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 福 岡 県 技 能 労 務 職 歳 1,19,98 9,9 歳 8,

Taro-01 議案概要.jtd

<4D F736F F D E598BC68A8897CD82CC8DC490B68B7982D18E598BC68A8893AE82CC8A C98AD682B782E993C195CA915B C98AEE82C382AD936F985E96C68B9690C582CC93C197E1915B927582CC898492B75F8E96914F955D89BF8F915F2E646F6

<4D F736F F F696E74202D208CE38AFA8D8297EE8ED288E397C390A CC8A AE98EBA8DEC90AC816A2E707074>

<4D F736F F D B8E968BC695E58F CA A2E646F63>

技 能 労 務 職 公 務 員 民 間 参 考 区 分 平 均 年 齢 職 員 数 平 均 給 与 月 額 平 均 給 与 月 額 平 均 給 料 月 額 (A) ( 国 ベース) 平 均 年 齢 平 均 給 与 月 額 対 応 する 民 間 の 類 似 職 種 東 庄 町 51.3 歳 18 77

は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

平 成 2 1 年 度 か ら 新 留 萌 市 財 政 健 全 化 計 画 に 基 づ く 給 与 抑 制 措 置 を 実 施 し て い る が 平 成 2 4 年 度 及 び 平 成 2 6 年 度 に 見 直 し を 行 っ た こ と に よ り 平 成 2 6 年 4 月 1 日 の ラ

平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

目 次 高 山 市 連 結 財 務 諸 表 について 1 連 結 貸 借 対 照 表 2 連 結 行 政 コスト 計 算 書 4 連 結 純 資 産 変 動 計 算 書 6 連 結 資 金 収 支 計 算 書 7

(1) 率 等 一 覧 ( 平 成 26 年 度 ) 目 課 客 体 及 び 納 義 務 者 課 標 準 及 び 率 法 内 に 住 所 を 有 する ( 均 等 割 所 得 割 ) 内 に 事 務 所 事 業 所 又 は 家 屋 敷 を 有 する で 内 に 住 所 を 有 し ないもの( 均 等

経 常 収 支 差 引 額 の 状 況 平 成 22 年 度 平 成 21 年 度 対 前 年 度 比 較 経 常 収 支 差 引 額 4,154 億 円 5,234 億 円 1,080 億 円 改 善 赤 字 組 合 の 赤 字 総 額 4,836 億 円 5,636 億 円 800 億 円 減

波佐見町の給与・定員管理等について

平成17年度高知県県産材利用推進事業費補助金交付要綱

Microsoft Word - 目次.doc

公 営 企 業 職 員 の 状 況 1 水 道 事 業 1 職 員 給 与 費 の 状 況 ア 決 算 区 分 総 費 用 純 利 益 職 員 給 与 費 総 費 用 に 占 める ( 参 考 ) 職 員 給 与 費 比 率 22 年 度 の 総 費 用 に 占 A B B/A める 職 員 給 与

受 託 工 事 費 一 般 管 理 費 何 地 区 給 料 手 当 賞 与 引 当 金 繰 入 額 賃 金 報 酬 法 定 福 利 費 退 職 給 付 費 備 消 品 費 厚 生 福 利 費 報 償 費 旅 費 被 服 費 光 熱 水 費 燃 料 費 食 糧 費 印 刷 製 本 費 測 量 調 査

第5回法人課税ディスカッショングループ 法D5-4

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 135, , , , , ,600

2 条 ) ア 育 児 休 業 の 対 象 とならない 職 員 ( 法 第 2 条 及 び 条 例 第 2 条 関 係 ) (ア) 臨 時 的 に 任 用 される 職 員 (イ) 育 児 休 業 に 係 る 期 間 を 任 期 と 定 めて 採 用 された 職 員 (ウ) 勤 務 延 長 職 員 (

<6D33335F976C8EAE CF6955C A2E786C73>

2 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 25 年 4 月 1 日 現 在 ) 1) 一 般 行 政 職 福 島 県 国 類 似 団 体 平 均 年 齢 平

<4D F736F F D F5A91EE8BC F368C8E3393FA8DC48D F C8E323893FA916493C B95AA8D CE3816A>

七 の 二 自 然 公 園 法 ( 昭 和 三 十 二 年 法 律 第 百 六 十 一 号 ) 第 二 十 条 第 一 項 に 規 定 する 国 立 公 園 又 は 国 定 公 園 の 特 別 地 域 のうち 同 法 第 二 十 一 条 第 一 項 に 規 定 する 特 別 保 護 地 区 その 他

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 ( 単 位 : ) 6 級 7 級 8 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 185,8 222,9 261,9 289,2 32,6 366,2 41

などは 別 の 事 業 所 とせず その 高 等 学 校 に 含 めて 調 査 した 5 調 査 事 項 単 独 事 業 所 調 査 票 全 産 業 共 通 事 項 ( 単 独 事 業 所 ) ア 名 称 及 び 電 話 番 号 イ 所 在 地 ウ 経 営 組 織 ( 協 同 組 合 においては 協

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 1 級 135,6 2 級 185,8 ( 注 ) 給 料 月 額 は 給 与 抑 制 措 置 を 行 う 前 のものである 3 級

< F2D D D837C815B B8EC08E7B97768D80>

- 1 - 総 控 負 傷 疾 病 療 養 産 産 女 性 責 帰 べ 由 試 ~ 8 契 約 契 約 完 了 ほ 契 約 超 締 結 専 門 的 知 識 技 術 験 専 門 的 知 識 高 大 臣 専 門 的 知 識 高 専 門 的 知 識 締 結 契 約 満 歳 締 結 契 約 契 約 係 始

 

<4D F736F F D D3188C091538AC7979D8B4B92F F292B98CF092CA81698A94816A2E646F63>

<81696D373188A E58A77816A E93788D9191E5834B C8EAE82502E786C73>

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 2 年 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 ( 注 ) 給 料 月 額 は 給 与 抑 制 措 置 を 行 う 前 のものです ( 単 位 : ) 3 職 員 の 平 均 給 与 月

01.活性化計画(上大久保)

損 益 計 算 書 自. 平 成 26 年 4 月 1 日 至. 平 成 27 年 3 月 31 日 科 目 内 訳 金 額 千 円 千 円 営 業 収 益 6,167,402 委 託 者 報 酬 4,328,295 運 用 受 託 報 酬 1,839,106 営 業 費 用 3,911,389 一

経 常 収 支 差 引 額 等 の 状 況 平 成 26 年 度 予 算 早 期 集 計 平 成 25 年 度 予 算 対 前 年 度 比 較 経 常 収 支 差 引 額 3,689 億 円 4,597 億 円 908 億 円 減 少 赤 字 組 合 数 1,114 組 合 1,180 組 合 66

< EE597768E968BC688EA97972D372E786477>

(2) 就 業 規 則 の 状 況 就 業 規 則 は 90.0%の 事 業 所 が 整 備 している このうち 就 業 規 則 を 周 知 している 事 業 所 は 84.0%で 周 知 の 方 法 ( 複 数 回 答 )については 常 時 掲 示 または 備 え 付 け が 最 も 多 く 64

3 職 員 の 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 ( ベース) 43.7 歳 32, , ,321

検 討 検 討 の 進 め 方 検 討 状 況 簡 易 収 支 の 世 帯 からサンプリング 世 帯 名 作 成 事 務 の 廃 止 4 5 必 要 な 世 帯 数 の 確 保 が 可 能 か 簡 易 収 支 を 実 施 している 民 間 事 業 者 との 連 絡 等 に 伴 う 事 務 の 複 雑

2 職 員 の 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び の 状 況 (26 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 静 岡 県 国 類 似 団 体 2 技 能 労 務 職 区 41.8 歳 42.6 歳 43.5


1 はじめに 計 画 の 目 的 国 は 平 成 18 年 度 に 住 生 活 基 本 法 を 制 定 し 住 まいに 関 する 基 本 的 な 計 画 となる 住 生 活 基 本 計 画 ( 全 国 計 画 )を 策 定 し 住 宅 セーフティネットの 確 保 や 住 生 活 の 質 の 向 上

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 185,8 222,9 261,9 289,2 32,6 最 高 号 給 の 給 料 月 額 243,7 37,8 35

<6E32355F8D918DDB8BA697CD8BE28D C8EAE312E786C73>

課 税 ベ ー ス の 拡 大 等 : - 租 税 特 別 措 置 の 見 直 し ( 後 掲 ) - 減 価 償 却 の 見 直 し ( 建 物 附 属 設 備 構 築 物 の 償 却 方 法 を 定 額 法 に 一 本 化 ) - 欠 損 金 繰 越 控 除 の 更 な る 見 直 し ( 大

< EC8E F58B8B975E8CF6955C8CB48D652E786C73>

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 ( 単 位 : 円 ) 8 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 185,8 222,9 261,9 289,2 32,6 366,2 413,

3 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 岐 阜 県 類 似 団 体 平 均 年 齢 平 均 給

(2) 単 身 者 向 け 以 外 の 賃 貸 共 同 住 宅 等 当 該 建 物 に 対 して 新 たに 固 定 資 産 税 等 が 課 税 される 年 から 起 算 して5 年 間 とする ( 交 付 申 請 及 び 決 定 ) 第 5 条 補 助 金 の 交 付 を 受 けようとする 者 は

1. 決 算 の 概 要 法 人 全 体 として 2,459 億 円 の 当 期 総 利 益 を 計 上 し 末 をもって 繰 越 欠 損 金 を 解 消 しています ( : 当 期 総 利 益 2,092 億 円 ) 中 期 計 画 における 収 支 改 善 項 目 に 関 して ( : 繰 越


官報掲載【セット版】

Transcription:

様 式 第 2-12 号 の3 航 路 改 善 計 画 平 成 27 年 2 月 2 日 航 路 名 鹿 児 島 ~ 十 島 ~ 名 瀬 航 路 事 業 者 名 十 島 村 1. 十 島 村 離 島 航 路 改 善 協 議 会 の 概 要 十 島 村 離 島 航 路 改 善 協 議 会 は, 本 航 路 が 外 洋 の 厳 しい 自 然 環 境 の 中 にある 各 島 と 鹿 児 島 港 及 び 名 瀬 港 を 結 ぶ 唯 一 の 公 共 交 通 として 長 年 にわたり 住 民 の 生 活 や 地 域 社 会 の 形 成 に 必 要 不 可 欠 な 社 会 的 使 命 を 担 ってきていることから 航 路 の 現 状 や 利 用 実 態 を 的 確 に 把 握 するともに 航 路 診 断 経 営 診 断 を 通 して 航 路 運 営 の 改 善 に 向 けた 方 向 性 や 具 体 的 な 改 善 方 策 を 検 討 し 速 やかに 実 施 することで 本 航 路 の 維 持 並 びに 安 定 経 営 の 確 保 に 資 することを 目 的 として 設 置 されたものである 構 成 メンバーは 利 用 者 代 表 として7つの 島 の 住 民 代 表 行 政 側 から 鹿 児 島 県 交 通 政 策 課 長 九 州 運 輸 局 鹿 児 島 運 輸 支 局 長 航 路 事 業 者 として 十 島 村 村 長 教 育 長 ほか 関 係 課 長 及 び 財 務 専 門 家 を 委 員 として 平 成 26 年 6 月 25 日 に 第 1 回 を 開 催 して 以 来 計 4 回 の 協 議 会 を 開 催 し 航 路 改 善 について 協 議 を 行 った 開 催 概 要 並 びに 構 成 メンバーは 以 下 のとおりである 日 時 場 所 第 一 回 日 時 : 平 成 26 年 6 月 25 日 ( 水 ) 13:30~15:00 場 所 : 十 島 村 役 場 4 階 会 議 室 第 二 回 日 時 : 平 成 26 年 10 月 6 日 ( 水 ) 10:00~12:00 場 所 : 十 島 村 役 場 4 階 会 議 室 第 三 回 日 時 : 平 成 26 年 12 月 15 日 ( 水 ) 13:15~15:00 場 所 : 十 島 村 役 場 4 階 会 議 室 第 四 回 日 時 : 平 成 27 年 2 月 2 日 ( 月 ) 10:00~12:00 場 所 : 十 島 村 役 場 4 階 会 議 室 協 議 内 容 (1) 離 島 航 路 補 助 制 度 及 び 事 業 の 説 明 (2) 進 め 方 やスケジュール( 案 )について (3) 調 査 項 目 について (4)アンケート 内 容 について (5)その 他 (1) 運 航 形 態 の 現 状 及 び 改 善 の 必 要 性 に 関 する 検 討 (2) 使 用 船 舶 の 代 替 建 造 の 必 要 性 に 関 する 検 討 (3)その 他 (1) 航 路 改 善 計 画 調 査 資 料 内 容 の 検 討 (2) 離 島 航 路 改 善 計 画 の 策 定 に 向 けた 検 討 (3)その 他 (1) 十 島 航 路 改 善 計 画 策 定 調 査 報 告 書 ( 案 )に ついて (2) 離 島 航 路 改 善 計 画 ( 案 )の 承 認 について (3)その 他 - 1 -

( 委 員 ) 氏 名 所 属 待 鳥 明 義 九 州 運 輸 局 鹿 児 島 運 輸 支 局 長 ( 行 政 ) 仲 澤 純 鹿 児 島 県 企 画 部 交 通 政 策 課 長 ( 行 政 ) 肥 後 正 司 十 島 村 村 長 ( 十 島 村 運 航 責 任 者 ) 有 村 孝 一 教 育 長 ( 十 島 村 ) 竹 内 照 二 地 域 振 興 課 長 ( 十 島 村 ) 久 保 源 一 郎 土 木 交 通 課 長 ( 十 島 村 ) 安 藤 浩 樹 住 民 課 長 ( 十 島 村 ) 日 高 広 登 教 育 委 員 会 教 育 総 務 課 長 ( 十 島 村 ) 日 高 通 口 之 島 地 域 代 表 ( 住 民 代 表 ) 永 田 和 彦 中 之 島 地 域 代 表 ( 住 民 代 表 ) 日 高 久 志 平 島 地 域 代 表 ( 住 民 代 表 ) 山 木 保 諏 訪 之 瀬 島 地 域 代 表 ( 住 民 代 表 ) 有 川 和 則 悪 石 島 地 域 代 表 ( 住 民 代 表 ) 匠 末 信 小 宝 島 地 域 代 表 ( 住 民 代 表 ) 松 下 直 志 宝 島 地 域 代 表 ( 住 民 代 表 ) 二 木 宏 造 鹿 児 島 経 済 研 究 所 経 営 支 援 部 長 ( 財 務 専 門 家 ) (オブザーバー) 日 高 助 廣 口 之 島 地 域 代 表 ( 住 民 代 表 ) 平 泉 二 太 中 之 島 地 域 代 表 ( 住 民 代 表 ) 前 田 功 一 宝 島 地 域 代 表 ( 住 民 代 表 ) 齋 藤 徳 篤 独 立 行 政 法 人 鉄 道 建 設 運 輸 施 設 整 備 支 援 機 構 中 村 学 フェリーとしま 船 長 ( 運 行 管 理 者 ) 小 出 水 睦 洋 フェリーとしま 機 関 部 乗 組 員 2. 十 島 村 の 現 状 (1) 位 置 地 勢 等 自 然 条 件 十 島 村 は 鹿 児 島 県 本 土 から 南 南 西 方 向 へのびる 琉 球 列 島 の 北 部 に 位 置 し 屋 久 島 と 奄 美 大 島 との 間 に 点 在 する 離 島 村 である 本 村 は 口 之 島 中 之 島 平 島 諏 訪 之 瀬 島 悪 石 島 小 宝 島 宝 島 の 7 島 の 有 人 島 と 臥 蛇 島 小 臥 蛇 島 小 島 上 ノ 根 島 横 当 島 の 5 島 の 無 人 島 からなり この 間 の 距 離 は 北 緯 30 度 に 位 置 する 最 北 部 の 口 之 島 から 北 緯 29 度 に 位 置 する 横 当 島 付 近 まで 南 北 160 kmにわたり 日 本 で 最 も 長 い 地 方 自 治 体 である 図 表 1 十 島 村 の 位 置 図 表 2 航 路 図 鹿 児 島 十 島 村 屋 久 島 種 子 島 臥 蛇 島 平 島 島 小 臥 蛇 口 之 島 中 之 島 諏 訪 之 瀬 島 奄 美 大 島 喜 界 島 徳 之 島 沖 永 良 部 島 与 論 島 小 宝 島 小 島 宝 島 上 ノ 根 島 横 当 島 悪 石 島 - 2 -

また 当 地 域 は 夏 場 は 台 風 の 常 襲 地 帯 で 冬 場 は 季 節 風 の 影 響 を 受 けや すく 十 島 航 路 は このような 厳 しい 自 然 環 境 の 中 で 外 洋 にある 7 つの 島 々と 鹿 児 島 本 土 奄 美 大 島 を 結 ぶ 唯 一 の 旅 客 定 期 航 路 であり 島 民 の 移 動 手 段 や 生 活 物 資 の 供 給 ルートとして そ の 生 活 を 支 えているものである (2) 人 口 動 向 資 料 : 十 島 村 平 成 26 年 9 月 1 日 現 在 の 十 島 村 の 人 口 は 658 人 人 口 の 推 移 をみると 平 成 7 年 から 平 成 17 年 にかけて 約 100 人 減 少 しているが 平 成 17 年 から 現 在 までは 15 人 の 減 にとどまり こ の 5 年 間 では 横 ばいで 推 移 している 島 別 の 人 口 では 中 之 島 が 153 人 で 最 も 多 く 次 いで 宝 島 が 127 人 口 之 島 が 126 人 諏 訪 瀬 島 70 人 小 宝 島 と 平 島 が 同 じく 62 人 悪 石 島 58 人 と なっている 十 島 村 では UIターン 者 の 受 け 入 れや 都 市 部 との 交 流 事 業 等 に 取 り 組 み 定 住 対 策 の 効 果 が 現 われはじめている 十 島 航 路 は 住 民 の 生 活 を 守 る 重 要 な 社 会 基 盤 としての 役 割 を 担 っており 各 島 の 人 口 減 少 を 抑 え 人 の 往 来 を 活 発 化 させるうえでも 航 路 の 維 持 改 善 は 重 要 な 課 題 となっている 図 表 4 人 口 の 推 移 有 人 島 無 人 島 図 表 3 島 の 面 積 周 囲 標 高 島 名 面 積 (km 2 ) 周 囲 (km) 最 高 点 (m) 口 之 島 13.33 20.38 628.3 中 之 島 34.48 31.80 979.0 平 島 2.08 7.23 242.9 諏 訪 之 瀬 島 27.66 27.15 799.0 悪 石 島 7.49 12.64 584.0 小 宝 島 1.00 4.74 102.7 宝 島 7.14 13.77 291.9 臥 蛇 島 4.07 11.66 497.2 小 臥 蛇 島 0.45 2.89 301.0 小 島 0.36 2.31 56.0 横 当 島 2.76 10.20 409.8 上 ノ 根 島 0.54 3.76 280.0 合 計 101.36 148.53 - ( 人 ) 900 800 700 787 790 776 756 673 657 658 660 665 670 675 680 600 500 658 622 582 微 増 ケース 553 537 523 400 推 計 値 300 200 実 績 ( 国 勢 調 査 ) 推 計 100 0 昭 和 60 年 平 成 2 年 7 年 12 年 17 年 22 年 26 年 27 年 32 年 37 年 42 年 47 年 資 料 : 平 成 22 年 以 前 国 勢 調 査 ( 各 年 10 月 1 日 ) 平 成 26 年 十 島 村 村 民 基 本 台 帳 (9 月 1 日 現 在 ) 平 成 27 年 以 降 国 立 社 会 保 障 人 口 問 題 研 究 所 市 町 村 別 将 来 推 計 人 口 ( 平 成 25 年 3 月 公 表 ) (3) 就 業 構 造 平 成 22 年 の 国 勢 調 査 によると 十 島 村 の 就 業 者 数 は 351 人 産 業 分 類 別 には 第 1 次 産 業 が 99 人 ( 構 成 比 28.2%) 第 2 次 産 業 が 73 人 ( 同 20.8%) 第 3 次 産 業 が 179 人 ( 同 51.0%) となっている 各 島 は 農 業 漁 業 を 中 心 としつつ 住 民 の 生 活 を 支 える 公 務 教 育 学 習 支 援 医 療 福 祉 等 の 就 業 者 により 構 成 されている 住 民 の 十 島 航 路 の 利 用 についても このよ うな 就 業 者 の 移 動 物 流 ニーズが 中 心 となっている - 3 -

(4) 主 要 産 業 等 の 現 況 1 農 林 水 産 業 の 現 況 十 島 村 の 主 要 産 業 である 農 林 業 の 現 況 をみると 耕 地 面 積 は 952ha で 総 面 積 の 10.2%を 占 め 耕 地 面 積 で 最 も 多 いのは 牧 草 地 で 712h となっている 牧 草 地 は 肉 用 牛 ( 和 牛 子 牛 ) の 生 産 に 利 用 されており 平 成 25 年 3 月 現 在 で 627 頭 に 及 ぶ 十 島 航 路 は 農 林 水 産 物 の 出 荷 や 子 牛 の 運 搬 生 産 に 必 要 な 資 材 飼 料 等 の 購 入 に 重 要 な 役 割 を 担 っている また 十 島 村 では 農 林 水 産 業 の 六 次 産 業 化 に 取 り 組 んでおり 同 航 路 はこうした 地 域 産 業 活 性 化 にも 寄 与 している 2 観 光 関 係 の 現 況 十 島 村 の 宿 泊 施 設 としては 平 成 24 年 度 では 民 宿 が 25 施 設 あり その 収 容 能 力 は 295 人 となっている 年 間 宿 泊 者 数 は 6,200 人 であり 宿 泊 客 の 大 半 は 公 共 工 事 関 係 を 中 心 と するビジネス 客 や 地 元 関 係 者 であるが 釣 り 客 や 島 旅 の 愛 好 者 野 鳥 など 自 然 観 察 学 術 研 究 を 目 的 とする 客 など 特 別 の 旅 行 動 機 から 十 島 村 を 訪 れる 観 光 客 も 少 なからず 見 受 けられ る 昨 今 では 九 州 新 幹 線 の 全 線 開 通 や 奄 美 大 島 への 格 安 航 空 会 社 の 参 入 奄 美 群 島 の 世 界 自 然 遺 産 登 録 に 向 けた 動 き 等 鹿 児 島 県 観 光 を 取 り 巻 く 環 境 が 変 化 する 中 で 平 成 25 年 7 月 からは 十 島 航 路 の 全 便 ( 週 2 便 )が 名 瀬 までの 運 航 となったことから 鹿 児 島 奄 美 大 島 の 双 方 から 十 島 各 島 を 訪 れる 利 用 客 が 以 前 に 比 べ 多 くなっている 3 島 内 の 車 両 保 有 状 況 十 島 村 の 車 両 保 有 台 数 は 平 成 25 年 4 月 1 日 現 在 で 637 台 となっている 車 両 分 類 でみ ると 軽 自 動 車 が 300 台 と 最 も 多 く 次 いで 原 動 付 自 転 車 157 台 乗 用 車 58 台 トラック 52 台 となっている これらの 車 両 は 車 検 や 整 備 等 を 鹿 児 島 もしくは 奄 美 大 島 で 受 けるた め その 殆 どが 十 島 航 路 によって 搬 送 されている 3. 十 島 航 路 の 概 要 (1) 使 用 船 舶 の 状 況 平 成 12 年 より 十 島 航 路 における 初 めてのフェリー 船 であるフェリーとしまが 就 航 している 船 舶 の 概 要 は 以 下 の 通 り 図 表 5 主 要 項 目 就 航 年 度 平 成 12 年 度 長 さ( 全 長 ) 85.80m 長 さ( 垂 線 間 ) 76.50m 幅 ( 型 ) 14.60m 深 さ( 型 ) 車 両 甲 板 5.00m 上 甲 板 9.30m 喫 水 ( 型 ) 4.00m 総 トン 数 1,391 トン 積 荷 重 量 680 トン 主 機 関 連 続 最 大 出 力 4,000 PS 2 速 力 ( 航 海 ) 19 ノット 装 備 横 ゆれ 減 少 装 置 (フィン スタビライザ) 旅 客 定 員 200 名 乗 組 員 等 人 数 乗 組 員 24 名 その 他 の 者 2 名 合 計 26 名 最 大 搭 載 人 員 226 名 航 行 区 域 沿 海 区 域 資 料 : 十 島 村 以 下 同 じ - 4 - 資 料 : 十 島 村 WEBサイトより

(2) 運 航 体 制 航 路 の 運 航 管 理 は 十 島 村 土 木 交 通 課 航 路 対 策 室 が 行 い 鹿 児 島 港 の 船 舶 代 理 店 ( 船 客 対 応 荷 役 作 業 )として 中 川 運 輸 株 式 会 社 名 瀬 港 の 船 舶 代 理 店 ( 船 客 対 応 荷 役 作 業 )として 里 見 海 運 産 業 に それぞれ 業 務 委 託 を 行 っている その 他 の 各 島 での 船 客 対 応 や 荷 役 作 業 運 航 支 援 業 務 ( 運 航 情 報 の 収 集 住 民 告 知 等 )については 本 村 出 張 所 の 職 員 が 対 応 し 綱 取 り 綱 放 し 業 務 を 行 っている また 荷 役 作 業 は 各 島 の 荷 役 組 織 が 行 っている 就 航 船 舶 (フェリーとしま)の 乗 組 員 は 平 成 26 年 10 月 1 日 現 在 26 人 ( 甲 板 部 20 人 機 関 部 6 人 )となっている 本 航 路 は 航 路 距 離 航 海 時 間 が 他 の 航 路 に 比 べて 極 めて 長 い 特 殊 な 航 路 であることから 船 員 法 など 関 係 法 令 を 遵 守 するため 18 名 の 乗 組 定 員 により 運 航 を 行 っている なお 配 乗 計 画 を 立 案 する 上 で 予 備 船 員 の 確 保 が 必 要 となっている 平 成 25 年 度 から 司 厨 員 平 成 26 年 度 から 事 務 員 について それぞれ 民 間 委 託 を 行 っている (3) 運 航 時 刻 フェリーとしまの 運 航 時 刻 は 以 下 の 通 りである 基 本 的 な 運 航 は 週 2 便 運 航 であり 平 成 25 年 7 月 より 全 便 が 名 瀬 までの 運 航 便 となっている なお それ 以 前 は 月 曜 日 ~ 水 曜 日 の 運 航 が 宝 島 便 金 曜 日 ~ 日 曜 日 の 運 航 が 名 瀬 便 となっていたものである なお 上 り 便 の 口 之 島 鹿 児 島 間 においては 鹿 児 島 港 における 他 船 舶 との 運 航 時 刻 調 整 のため 減 速 航 行 を 行 っ ていることから 下 り 便 と 比 べて 航 海 時 間 が 20 分 長 くなっている 図 表 6 十 島 航 路 の 運 航 時 刻 日 付 着 時 間 発 時 間 港 名 着 時 間 発 時 間 日 付 第 1 日 - 23:00 鹿 児 島 18:50-5:10 5:20 口 之 島 12:10 12:20 6:05 6:15 中 之 島 11:15 11:25 7:25 7:35 平 島 9:55 10:05 第 2 日 8:20 8:30 諏 訪 之 瀬 島 9:00 9:10 第 3 日 9:15 9:25 悪 石 島 8:05 8:15 10:35 10:45 小 宝 島 6:45 6:55 11:15 11:25 宝 島 6:05 6:15 14:30 - 名 瀬 - 3:00 第 3 日 目 の 口 之 島 ~ 鹿 児 島 間 において 鹿 児 島 港 における 他 船 舶 との 運 航 時 刻 調 整 のため 減 速 航 行 を 行 うことから 20 分 調 整 時 間 が 生 じる (4) 就 航 状 況 平 成 25 年 度 の 就 航 状 況 をみると 計 画 航 海 数 115 回 に 対 し 実 績 航 海 数 は 104 回 で 就 航 率 は 90%となっている なお 欠 航 により 延 期 した 航 海 数 は 26 回 で 全 体 の 25%を 占 めている また 港 湾 の 整 備 状 況 が 他 の 島 より 遅 れている 小 宝 島 では 寄 港 できなかったケース( 抜 港 ) が 6 回 あったほか 宝 島 での 折 り 返 しを 行 った 運 航 が 3 回 あったが このことは 気 象 海 象 が 厳 しい 本 航 路 の 特 徴 といえるも のである 就 航 率 の 推 移 をみると 各 年 度 ごとの 変 動 はあるものの 近 年 は 90%~93%で 推 移 している このことからも 十 島 航 路 が 台 風 や 季 節 風 等 の 気 象 条 件 の 影 響 を 強 く 受 け 厳 しい 自 然 環 境 の 中 で 運 航 を 行 っているこ とがうかがえる 200 180 160 140 120 100 80 60 40 20 0-5 - 図 表 7 就 航 状 況 の 推 移 97.0% 90.6% 91.6% 95.7% 計 画 航 海 数 実 績 航 海 数 就 航 率 89.1% 93.0% 96.5% 94.7% 93.7% 92.6% 93.6% 90.5% 92.2% 90.4% 12 年 度 13 年 度 14 年 度 15 年 度 16 年 度 17 年 度 18 年 度 19 年 度 20 年 度 21 年 度 22 年 度 23 年 度 24 年 度 25 年 度 注 各 年 4 月 ~ 翌 年 3 月 100.0% 95.0% 90.0% 85.0% 80.0% 75.0% 70.0%

(5) 輸 送 実 績 1 旅 客 輸 送 旅 客 輸 送 量 は 平 成 15 年 度 の 22,672 人 をピークに 減 少 に 転 じることとなり 平 成 22 年 度 は 1 万 8 千 人 を 割 り 込 むこととなったが 近 年 では 緩 やかながらも 増 加 傾 向 にあり 平 成 25 年 度 では 約 1 万 9 千 人 まで 回 復 している なお 平 成 25 年 度 の 旅 客 運 賃 収 益 は 1 億 2,526 万 円 となっている ( 図 表 8) 2 貨 物 輸 送 貨 物 輸 送 量 は 平 成 18 年 度 から 増 加 傾 向 にあり 平 成 25 年 度 は 平 成 17 年 度 に 比 べて 45.5% 増 の 14,223 トンとなっている 貨 物 運 賃 収 益 も 同 様 の 傾 向 となっており 平 成 25 年 度 の 収 益 額 は 7,346 万 円 となっている この 背 景 には 公 共 工 事 関 係 の 資 材 搬 送 において 貨 物 専 用 船 の 使 用 が 減 り 十 島 航 路 を 利 用 するようになったことが 大 きな 要 因 としてあげられる なお 貨 物 輸 送 量 は 公 共 工 事 の 発 注 内 容 に 左 右 されるが 工 事 資 材 の 搬 送 は 今 後 も 継 続 的 な 需 要 がある と 見 込 まれていることから 引 き 続 き 堅 調 に 推 移 するものと 見 込 まれる ( 図 表 9) 3 自 動 車 航 送 自 動 車 航 送 量 は 平 成 12 年 に 現 在 の フェリーとしま が 就 航 して 以 来 これまで 概 ね 増 加 傾 向 での 推 移 となっており 平 成 25 年 度 は 平 成 12 年 度 の 2.1 倍 にあたる 2,304 台 となってい る 自 動 航 送 収 益 も 同 様 の 傾 向 となっており 平 成 25 年 度 は 6,706 万 円 となっている 自 動 車 航 送 量 の 増 加 の 背 景 には 軽 自 動 車 を 中 心 に 住 民 の 自 動 車 保 有 台 数 が 増 加 したことや 公 共 工 事 の 発 注 に 伴 う 工 事 関 係 車 両 の 搬 送 が 増 加 したこと 等 があげられる なお 自 動 車 航 送 量 は 住 民 の 自 動 車 保 有 台 数 が 増 加 したことによる 車 検 のための 利 用 や 工 事 関 係 車 両 の 利 用 により 貨 物 輸 送 と 同 様 に 今 後 も 引 き 続 き 堅 調 に 推 移 すると 見 込 まれる ( 図 表 10) 図 表 8 旅 客 数 の 推 移 20,000 15,000 19,762 21,696 22,392 22,672 旅 客 数 ( 人 左 目 盛 ) 19,393 19,761 19,777 19,497 トカラ 皆 既 日 食 21,119 18,981 18,400 18,245 139,858 139,894 144,405 17,923 134,603 123,603 125,392 131,743 17,828 124,649 125,264 123,034 115,872 116,561 112,550 116,678 200,000 180,000 160,000 140,000 120,000 100,000 図 表 9 貨 物 輸 送 の 推 移 14,000 12,000 10,000 8,000 11,019 11,143 58,516 56,883 9,820 50,184 65,912 貨 物 量 (トン 左 目 盛 ) 12,880 9,834 50,798 49,212 11,785 11,600 72,119 10,888 9,777 61,660 60,844 57,327 13,826 61,701 11,915 67,052 12,966 14,672 14,223 100,000 90,000 75,586 80,000 73,460 70,000 60,000 50,000 10,000 旅 客 金 額 ( 千 円 右 目 盛 ) 80,000 6,000 40,000 5,000 60,000 40,000 4,000 貨 物 金 額 ( 千 円 右 目 盛 ) 30,000 20,000 20,000 2,000 10,000 0 平 成 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 年 度 0 0 0 平 成 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 年 度 図 表 10 自 動 車 輸 送 の 推 移 2,500 2,411 2,389 自 動 車 数 量 ( 台 左 目 盛 ) 1,884 2,134 2,304 2,000 1,984 1,942 1,993 71,916 70,893 67,058 1,456 1,555 60,604 1,500 54,966 57,014 56,102 1,316 52,129 1,443 1,476 1,083 39,984 41,960 43,822 42,679 1,000 36,453 31,533 自 動 車 金 額 ( 千 円 右 目 盛 ) 500 100,000 90,000 80,000 70,000 60,000 50,000 40,000 30,000 20,000 0 平 成 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 年 度 10,000 0 注 各 年 4 月 ~ 翌 年 3 月 - 6 -

4 手 荷 物 輸 送 手 荷 物 輸 送 量 は 平 成 14 年 度 以 降 減 少 傾 向 にあり 平 成 25 年 度 は 平 成 12 年 度 比 51.4% 減 にあたる 4,514 個 となっている 手 荷 物 運 賃 収 益 も 同 様 の 傾 向 にあり 平 成 25 年 度 は 3,078 万 円 となっている 5 小 荷 物 輸 送 小 荷 物 輸 送 量 は 平 成 16 年 以 降 減 少 傾 向 にあったが 平 成 24 年 度 から 封 書 小 荷 物 を 含 むこ ととなったため 平 成 24 年 度 に 大 幅 に 増 加 することとなった 平 成 25 年 度 は 数 量 で 8,432 個 金 額 で 1,874 万 円 となっている 4. 港 湾 の 現 状 十 島 村 には 港 湾 が8 港 漁 港 が3 港 あり そのうち 中 之 島 港 ( 中 之 島 ) 西 之 浜 漁 港 ( 口 之 島 ) 前 籠 漁 港 ( 宝 島 )の3 港 は 鹿 児 島 県 が 港 湾 管 理 者 として 管 理 を 行 っている 十 島 航 路 の 定 期 便 が 寄 港 する 港 湾 は 口 之 島 では 西 之 浜 漁 港 中 之 島 では 中 之 島 港 平 島 では 南 之 浜 港 の 他 に 補 完 港 として 東 之 浜 港 諏 訪 之 瀬 島 では 切 石 港 の 他 に 補 完 港 として 元 浦 港 悪 石 島 ではやすら 浜 港 小 宝 島 では 小 宝 島 港 宝 島 では 前 籠 漁 港 の 他 に 補 完 港 として 宝 島 港 を それ ぞれ 使 用 している 5. 住 民 及 び 航 路 利 用 者 に 対 するアンケート 結 果 十 島 航 路 の 改 善 方 策 の 検 討 にあたり 本 航 路 の 主 な 利 用 対 象 である 住 民 をはじめとした 航 路 利 用 者 の 利 用 実 態 や 航 路 に 対 する 意 向 要 望 等 を 把 握 するため 次 のとおり 十 島 村 住 民 及 び 十 島 航 路 利 用 者 に 対 するアンケート 調 査 を 実 施 した (1) 十 島 村 住 民 アンケート 結 果 1 アンケート 調 査 の 実 施 概 要 (ア) 調 査 期 間 平 成 26 年 7 月 12 日 ~ 平 成 26 年 8 月 12 日 (イ) 調 査 対 象 者 十 島 村 住 民 (ウ) 調 査 方 法 各 島 の 出 張 所 を 通 じて 調 査 票 を 配 布 回 収 (エ) 回 収 件 数 364 件 ( 配 布 数 543 件 に 対 する 回 収 率 :67.0%) 2 十 島 村 住 民 アンケート 結 果 のまとめ (ア) 十 島 航 路 の 利 用 頻 度 は 年 に 5 6 回 程 度 が 47.3%で 最 も 多 く 次 いで 年 に 1 2 回 程 度 が 23.6% 月 1 回 程 度 が 14.8% 月 2~3 回 程 度 が 4.9% 週 1 回 程 度 が 0.5% ほとんど 利 用 しない が 0.3%となっている (イ) 航 路 サービスに 対 する 満 足 度 については 出 港 時 刻 便 数 出 港 曜 日 旅 客 運 賃 について 満 足 である ( 満 足 と やや 満 足 の 合 計 )と 回 答 した 割 合 がそれ ぞれ 30%を 超 えている 一 方 で 車 両 運 賃 乗 り 心 地 航 海 時 間 貨 物 運 賃 飲 食 サービス について 不 満 である ( 不 満 と やや 不 満 の 合 計 )と 回 答 した 住 民 の 割 合 がそれぞれ 30%を 超 えており 特 に 車 両 運 賃 は 不 満 である が 62.1% と 6 割 を 超 えている (ウ) 運 航 日 時 刻 については いまのままで 良 い が 61.0%で 最 も 多 く 半 数 を 超 えてお り 次 いで 曜 日 時 刻 を 変 更 して 欲 しい が 14.8%となっている - 7 -

(エ) 全 便 が 名 瀬 便 となったことによる 利 用 状 況 の 変 化 について 名 瀬 便 の 利 用 状 況 をみる と 名 瀬 便 は 利 用 していない が 63.2%で 最 も 多 く 半 数 を 超 えている 名 瀬 港 に 近 い 宝 島 小 宝 島 では 名 瀬 便 を 利 用 している が 5 割 を 超 えている 一 方 口 之 島 では 3.4% 中 之 島 では 6.1%に 留 まっている 一 方 では 住 民 の 名 瀬 便 利 用 については 増 えた が 75.5%と 7 割 を 超 えている (オ) 寄 港 順 路 変 更 等 の 航 路 改 善 の 取 り 組 みについては 航 路 運 航 の 改 善 につながる 取 り 組 みであれば 賛 成 である が 75.3%で 最 も 多 く 次 いで 現 状 の 航 路 運 航 で 問 題 はなく 新 しい 取 り 組 みはしなくてもよい が 8.8%となっている なお 平 島 を 除 く 全 ての 島 で 航 路 運 航 の 改 善 につながる 取 り 組 みであれば 賛 成 である が 6 割 を 超 え 小 宝 島 では 9 割 を 超 えている (カ) 食 料 品 等 輸 送 費 補 助 制 度 や 農 水 産 物 輸 送 費 補 助 制 度 に 対 する 回 答 については 車 検 に 要 する 運 賃 を 支 援 してほしい が 64.6% 本 土 との 物 価 高 の 解 消 に 効 果 がある が 60.4%でそれぞれ 6 割 を 超 えている (キ) 荷 役 作 業 の 従 事 状 況 について 従 事 している 住 民 の 作 業 頻 度 については 毎 航 海 が 61.5%で 最 も 多 く 6 割 を 超 えており 住 民 の 生 活 体 力 面 への 負 担 については 感 じ ない が 63.7%で 最 も 多 く 6 割 を 超 えている なお 荷 役 作 業 に 従 事 している 住 民 の 今 後 の 協 力 意 向 については 協 力 する が 83.5%で 最 も 多 く 8 割 超 えている (ク) 新 船 舶 に 希 望 する 機 能 サービス 舶 については 航 海 時 間 を 短 縮 する が 62.9%で 最 も 多 く 次 いで 高 齢 者 や 子 供 用 の 設 備 を 充 実 する が 48.4% 時 間 どおりに 到 着 す る が 40.4% 2 等 客 室 のプライバシー 対 策 を 充 実 する( 区 画 を 明 確 にする) が 40.1% 船 酔 いしにくくする が 39.0% 女 性 専 用 室 を 設 備 する が 37.4% 手 荷 物 スペー スを 充 実 する が 37.4% 等 の 順 となっている (ケ) 必 要 だと 考 える 利 用 促 進 策 については 運 賃 割 引 制 度 の 導 入 ( 往 復 利 用 者 観 光 パ ック 利 用 者 向 け) が 46.7%で 最 も 多 く 次 いで 島 外 客 の 受 け 入 れサービスの 整 備 が 26.4% 特 産 品 や 農 水 産 物 及 びその 関 連 資 材 の 輸 送 費 補 助 が 25.0% 便 数 の 増 が 24.5% 観 光 ツアーの 実 施 が 21.2%の 順 となっている (コ) 必 要 だと 考 える 運 航 経 費 の 削 減 策 については 運 航 形 態 の 見 直 し( 速 度 調 整 による 燃 費 軽 減 等 ) が 39.8%で 最 も 多 く 次 いで 省 エネ 船 への 更 新 が 36.8% 他 の 船 舶 会 社 との 連 携 による 屋 久 島 発 着 ( 屋 久 島 ~ 十 島 村 ~ 名 瀬 港 ) 等 の 検 討 が 22.0%となっ ている (サ) 必 要 だと 考 える 港 湾 荷 役 等 については 港 の 待 合 所 の 整 備 ( 含 む 港 と 集 落 の 案 内 等 ) が 56.0%で 最 も 多 く 次 いで 港 と 集 落 を 結 ぶ 移 動 手 段 の 確 保 が 23.4% 荷 役 作 業 の 改 善 が 16.5% 冷 凍 冷 蔵 コンテナ 向 け 電 源 などの 整 備 が 12.9%の 順 とな っている (2) 航 路 利 用 者 アンケート 結 果 1 アンケート 調 査 の 実 施 概 要 (ア) 実 施 期 間 平 成 26 年 7 月 11 日 ~ 平 成 26 年 8 月 17 日 (イ) 調 査 対 象 者 フェリーとしまの 利 用 者 (ウ) 調 査 方 法 船 券 売 り 場 で 配 布 船 内 回 収 (エ) 回 収 件 数 180 件 - 8 -

2 航 路 利 用 者 アンケート 結 果 のまとめ (ア) 回 答 者 の 居 住 地 は 鹿 児 島 県 外 が 48.9% 鹿 児 島 県 内 が 36.1% 十 島 村 が 7.9%で 無 回 答 が 7.2%であった (イ) 十 島 航 路 の 利 用 頻 度 については 年 に 1 2 回 程 度 が 40.6%で 最 も 多 く 次 いで 年 に 5 6 回 程 度 が 14.4% 月 1 回 程 度 が 6.7% 月 2~3 回 程 度 が 3.9% 週 1 回 程 度 が 0.6%の 順 となっている (ウ) 利 用 目 的 については 観 光 が 30.6%で 最 も 多 く 次 いで 工 事 保 守 点 検 が 18.9% 仕 事 ( 商 用 ) が 12.2% 釣 り が 11.7%の 順 となっている (エ) 鹿 児 島 港 または 名 瀬 港 までの 利 用 交 通 手 段 については 自 家 用 社 用 車 等 が 41.7% で 最 も 多 く 次 いで 航 空 機 が 14.4% 鉄 道 が 13.3% 等 の 順 となっている また 島 内 での 交 通 手 段 については 自 家 用 社 用 車 等 が 38.3%で 最 も 多 く 次 いで 徒 歩 が 23.3% レンタカー が 9.4%の 順 となっている (オ) 航 路 サービスに 対 する 満 足 度 については 出 港 時 刻 総 合 的 な 利 用 の 満 足 度 出 港 曜 日 1 等 2 等 寝 台 客 室 数 案 内 や 情 報 発 信 航 海 時 間 便 数 ( 週 2 航 海 ) 乗 り 心 地 の 満 足 である ( 満 足 と やや 満 足 の 合 計 )と 回 答 した 利 用 者 の 割 合 が それぞれ 20%を 超 えているのに 対 し 便 数 ( 週 2 航 海 ) 飲 食 サービス 航 海 時 間 シャワー 洗 面 施 設 出 港 時 刻 乗 り 心 地 は 不 満 である ( 不 満 と やや 不 満 の 合 計 )と 回 答 した 利 用 者 の 割 合 がそれぞれ 20% 以 上 となっている (カ) 新 船 舶 に 希 望 する 機 能 サービスについては 航 海 時 間 を 短 縮 する が 43.3%で 最 も 多 く 次 いで インターネット 接 続 をできるようにする が 35.0% 2 等 客 室 のプラ イバシー 対 策 を 充 実 する( 区 画 を 明 確 にする) が 33.9% 手 荷 物 スペースを 充 実 する が 32.8% 欠 航 回 数 を 少 なくする が 31.7% 等 の 順 となっている (キ) 今 後 の 利 用 意 向 については 必 要 があれば 利 用 したい が 42.8%で 最 も 多 く 次 い で 継 続 的 に 利 用 が 22.8% ときどき 利 用 が 21.1%となっている 6. 航 路 診 断 結 果 (1) 運 航 の 安 定 性 に 関 する 分 析 1 就 航 率 ~ 台 風 や 季 節 風 などの 自 然 条 件 の 影 響 を 受 けやすい 航 路 平 成 25 年 度 の 就 航 率 は 90%で 前 年 度 に 比 べ 2 ポイントの 低 下 となった 月 別 にみると 8 月 から 10 月 は 台 風 12 月 2 月 は 季 節 風 等 の 気 象 海 象 の 影 響 を 受 け 欠 航 や 平 島 小 宝 島 の 抜 港 又 は 宝 島 折 り 返 し 便 等 を 余 儀 なくされる 実 態 があることから 本 航 路 の 特 性 とし て 天 候 の 影 響 に 左 右 されやすく 計 画 どおりの 運 航 ができないケースが 少 なからず 見 受 け られるということが 挙 げられる なお 欠 航 が 予 想 される 前 後 の 便 は 旅 客 や 貨 物 等 が 集 中 し 客 室 スペースが 狭 いことによる 混 雑 や 貨 物 の 積 み 残 し 荷 役 作 業 に 時 間 を 要 するといっ た 実 態 がみられる したがって 必 ずしも 就 航 率 が 高 くないという 本 航 路 の 特 性 を 踏 まえれば 欠 航 抜 港 等 が 発 生 した 場 合 においても その 影 響 を 最 小 限 にとどめ 航 路 の 利 便 性 を 高 めるためには 旅 客 定 員 の 増 強 や 客 室 スペースの 改 善 貨 物 積 載 能 力 の 拡 充 荷 役 作 業 の 効 率 化 等 が 大 きな 課 題 となっている - 9 -

2 定 時 制 ~ 航 路 の 特 殊 性 から 定 時 制 の 確 保 が 難 しい 航 路 十 島 航 路 は 鹿 児 島 市 と 十 島 村 奄 美 をつなぐ 全 長 435 kmに 及 ぶ 航 路 で 十 島 村 の 7 つの 港 を 経 由 するという 航 路 の 特 殊 性 から 天 候 や 積 載 する 貨 物 量 等 によっては 出 入 港 の 時 刻 に 遅 延 を 生 ずる 場 合 が 少 なからずあり 定 時 性 の 確 保 が 難 しいといった 状 況 が 見 受 けられる 平 成 25 年 度 の 定 期 運 航 便 の 鹿 児 島 港 への 入 港 時 刻 は 宝 島 折 り 返 し 便 を 除 く 99 航 海 では 定 刻 入 港 (18 時 50 分 )は 8 航 海 ( 全 体 の 8.1%)で 定 刻 入 港 時 刻 より 1 時 間 以 内 の 遅 れ は 60 航 海 ( 同 60.6%) 2 時 間 以 内 の 遅 れは 26 航 海 ( 同 26.2%) さらに 2 時 間 を 超 える 遅 れは 5 航 海 ( 同 5.1%)となっている 鹿 児 島 への 入 港 時 刻 が 遅 れた 場 合 接 続 する 九 州 新 幹 線 高 速 バス 等 との 乗 り 継 ぎに 影 響 がでることが 懸 念 されているところであり 入 港 時 刻 の 遅 れをできる 限 り 回 避 し 定 時 制 を 確 保 するためには 航 海 性 能 の 向 上 乗 客 の 乗 降 や 荷 役 作 業 などの 効 率 化 による 停 泊 時 間 の 遵 守 及 び 短 縮 を 図 ることが 強 く 求 められている 3 運 航 ルート ~ 寄 港 順 路 見 直 しの 実 証 運 航 の 実 施 現 行 の 寄 港 順 路 のうち 中 之 島 平 島 諏 訪 之 瀬 島 悪 石 島 を 中 之 島 諏 訪 之 瀬 島 平 島 悪 石 島 とすることにより 航 海 時 間 の 短 縮 による 利 便 性 の 向 上 及 び 経 費 の 削 減 によ る 航 路 改 善 が 図 られるものである 一 方 で 寄 港 順 路 の 見 直 しのためには これまでの 経 緯 か ら 島 民 の 意 向 に 配 慮 することも 求 められるものであることから その 効 果 の 検 証 を 行 うため 平 成 26 年 6 月 から 平 成 27 年 2 月 までの 間 に 寄 港 順 路 変 更 にかかる 実 証 運 航 を 行 っており その 中 間 結 果 では 1 航 海 当 たり 航 海 時 間 で 10 分 の 短 縮 燃 料 消 費 量 で 203 リットルの 削 減 の 効 果 が 確 認 できている 今 後 は すべての 実 証 運 航 が 終 了 し 最 終 的 な 効 果 検 証 の 結 果 が 得 られた 段 階 で あらた めて 平 島 の 住 民 への 説 明 を 行 い 寄 港 順 路 の 変 更 に 向 けた 具 体 的 な 手 続 きに 着 手 するものと するが 寄 港 順 路 の 変 更 は 利 用 者 の 利 便 性 の 向 上 航 路 収 支 の 改 善 に 資 するものであるこ とから 平 成 27 年 度 のできる 限 り 早 い 時 期 に 実 現 することができるよう 努 めるものとする (2) 航 路 の 成 長 性 に 関 する 分 析 十 島 航 路 の 利 用 実 績 や 航 路 を 取 り 巻 く 環 境 の 変 化 等 を 踏 まえ 航 路 利 用 の 増 加 要 因 減 少 要 因 について 次 のとおり 検 証 を 行 った ( 図 表 11) 図 表 11 航 路 利 用 の 増 加 要 因 減 少 要 因 増 加 要 因 減 少 要 因 1 旅 客 名 瀬 便 2 便 化 による 効 果 離 島 住 民 運 賃 割 引 制 度 の 活 用 による 島 民 利 用 の 促 進 観 光 商 品 の 開 発 (イベントツアー 等 の 拡 充 ) UIターン 者 の 交 流 促 進 人 口 減 少 少 子 高 齢 化 人 口 増 加 の 気 配 がみられるが 先 行 きは 不 透 明 定 住 対 策 の 奏 功 に 期 待 2 貨 物 公 共 工 事 関 係 資 材 の 取 扱 量 の 増 加 住 宅 環 境 整 備 事 業 ( 定 住 対 策 )の 増 加 一 般 ごみやリサイクル 関 係 の 運 送 増 加 地 元 産 業 の 活 性 化 による 取 扱 量 の 増 加 子 牛 生 産 農 家 の 減 少 農 家 戸 数 は 減 少 しているが 大 規 模 化 の 動 きもあり 産 業 振 興 施 策 に 期 待 3 自 動 車 公 共 工 事 関 係 車 両 の 利 用 増 加 島 内 保 有 車 両 の 増 加 4 手 荷 物 釣 り 客 やダイバー サーファー 向 けのサービス 充 実 による 利 住 民 利 用 の 減 少 用 増 加 5 荷 物 地 域 特 産 品 の 輸 送 での 冷 凍 や 冷 蔵 品 等 の 利 用 促 進 住 民 利 用 の 減 少 - 10 -

また 平 成 25 年 7 月 から 取 り 組 んでいる 名 瀬 便 2 便 化 や 離 島 住 民 運 賃 割 引 制 度 の 活 用 について 航 路 利 用 促 進 の 観 点 からの 検 証 を 行 うとともに 島 民 への 住 民 アンケートのな かで 要 望 のあった 週 3 便 化 や 屋 久 島 への 寄 港 についても その 費 用 対 効 果 や 想 定 さ れる 課 題 について 次 のとおり 確 認 を 行 った 1 名 瀬 便 2 便 化 の 推 進 鹿 児 島 県 本 土 への 渡 航 機 会 を 増 やすためには 航 路 全 体 の 運 航 頻 度 を 増 やすことが 必 要 と なるが 定 期 運 航 便 の 増 便 を 行 う 場 合 は 多 額 の 運 航 経 費 が 必 要 となることから 週 2 便 の 運 航 は 維 持 しつつ 宝 島 便 を 名 瀬 まで 延 航 し 週 2 便 いずれも 名 瀬 便 として 運 航 するこ とにより 医 療 施 設 や 商 業 施 設 等 の 整 った 奄 美 大 島 への 渡 航 機 会 を 増 やすことで 運 航 経 費 の 増 加 を 最 小 限 に 抑 えるとともに 住 民 の 生 活 の 利 便 性 の 向 上 を 図 ることとするため 平 成 25 年 7 月 から 週 2 便 ともに 鹿 児 島 ~ 奄 美 大 島 便 としての 運 航 を 開 始 した (それ 以 前 は 週 2 便 の 運 航 は 同 じであるものの そのうち1 便 は 宝 島 で 折 り 返 す 宝 島 便 として 運 航 され ていたもの) 名 瀬 便 2 便 化 については 次 の 効 果 が 確 認 されており 宝 島 小 宝 島 悪 石 島 を 中 心 に 各 島 とも 名 瀬 便 の 利 用 実 績 は 増 加 している また 旅 客 車 両 貨 物 ともに 名 瀬 便 の 輸 送 割 合 についても 上 昇 傾 向 にあることから 今 後 もその 効 果 拡 大 に 向 けて 取 り 組 むことが 必 要 とな っている (ア) 住 民 が 医 療 福 祉 等 の 基 本 的 なサービスを 享 受 できる 機 会 の 増 加 十 島 村 は 奄 美 医 療 圏 に 隣 接 しており 奄 美 市 内 の 病 院 診 療 所 との 連 携 強 化 を 図 るととも に 介 護 福 祉 サービスにおいても 連 携 して 提 供 されることが 強 く 求 められていることから これまで 1 日 で 終 わらない 診 療 の 場 合 は 1 週 間 後 の 通 院 もしくは 9 日 間 の 奄 美 滞 在 が 必 要 となっていたが 名 瀬 便 2 便 化 により 3 日 後 の 通 院 または 4 日 間 の 滞 在 で 再 診 療 が 可 能 と なるなど 住 民 が 医 療 福 祉 等 の 基 本 的 なサービスを 享 受 できる 機 会 が 増 加 している (イ) 島 外 への 移 動 の 利 便 性 向 上 名 瀬 便 2 便 化 により 奄 美 大 島 を 経 由 した 本 土 への 移 動 が 可 能 になり 島 外 への 移 動 の 選 択 肢 が 拡 がっている また 離 島 から 鹿 児 島 本 土 へ 向 かうより 奄 美 大 島 へ 移 動 する 方 が 航 海 時 間 は 短 いことから 移 動 の 利 便 性 向 上 に 繋 がるほか 船 酔 い 等 のリスクについても 軽 減 されるものとなっている さらに 十 島 村 では I U ターン 者 の 受 入 を 積 極 的 に 行 っており 定 住 促 進 策 についても 弾 みがつくものと 期 待 されている (ウ) 運 賃 等 の 負 担 軽 減 宝 島 住 民 が 名 瀬 ~ 宝 島 間 の 乗 船 券 を 宝 島 住 民 が 購 入 する 場 合 の 運 賃 は 2,060 円 ( 離 島 住 民 割 引 運 賃 適 用 後 の 旅 客 運 賃 )であり 鹿 児 島 方 面 に 行 く 場 合 の 運 賃 (5,720 円 )に 比 べて 3,660 円 の 運 賃 負 担 が 軽 減 されることとなるなど 島 民 の 運 賃 負 担 移 動 負 担 の 軽 減 が 図 ら れることにより 奄 美 大 島 への 渡 航 機 会 の 増 加 が 期 待 できる (エ) 自 動 車 航 送 運 賃 の 低 減 及 び 車 検 期 間 の 短 縮 本 村 各 島 においては 車 検 を 行 うことができる 設 備 等 がないことから 車 検 を 受 けるため には 鹿 児 島 本 土 または 奄 美 大 島 まで 自 家 用 車 を 航 送 することが 必 要 となるが その 場 合 の 自 動 車 航 送 運 賃 は 宝 島 小 宝 島 悪 石 島 諏 訪 之 瀬 島 平 島 については 名 瀬 ~ 各 島 間 の 方 が 鹿 児 島 ~ 各 島 間 に 比 べて 運 賃 負 担 が 軽 減 されるものである また 車 検 や 整 備 で 搬 出 - 11 -

した 車 両 が 1 週 間 以 内 に 納 車 されるようになることで 代 車 の 借 用 期 間 や 車 両 が 使 用 できな い 期 間 が 従 来 より 短 縮 されることとなっている (オ) 生 鮮 食 品 の 鮮 度 の 向 上 本 土 から 離 島 向 けに 搬 入 される 生 鮮 食 品 について 航 海 時 間 ( 輸 送 時 間 )の 関 係 から 特 に 南 4 島 では 十 分 な 鮮 度 の 確 保 が 困 難 であり その 対 策 が 急 務 となっていたものであるが 名 瀬 便 2 便 化 となったことで 奄 美 市 からの 輸 送 機 会 が 増 えるとともに 航 海 時 間 ( 輸 送 時 間 )を 短 縮 できることから 鮮 度 の 確 保 が 可 能 となったものである (カ) 観 光 客 増 加 に 伴 う 地 域 経 済 への 波 及 効 果 名 瀬 便 2 便 化 により 観 光 客 の 増 加 等 が 予 想 され その 直 接 的 又 は 間 接 的 な 経 済 効 果 ( 宿 泊 代 飲 食 代 お 土 産 代 交 通 費 など)が 十 島 村 及 び 奄 美 市 の 地 域 経 済 の 活 性 化 に 寄 与 する と 期 待 できるものである (キ) 奄 美 大 島 との 地 域 間 交 流 の 促 進 十 島 村 と 奄 美 大 島 は 古 くから 歴 史 的 なつながりがあるものの 以 前 は 本 航 路 を 利 用 し て 奄 美 大 島 から 十 島 村 に 入 り 再 び 奄 美 大 島 に 戻 るには 6 泊 7 日 かかることから 交 流 人 口 は 限 られていたものであるが 名 瀬 便 2 便 化 により 2 泊 3 日 での 往 来 が 可 能 となったことに より 地 域 間 交 流 の 促 進 が 期 待 できるものとなっている (ク) 清 水 の 名 瀬 での 補 給 による 経 費 削 減 フェリーとしま で 使 用 している 清 水 について 鹿 児 島 港 に 比 べて 単 価 が 安 い 名 瀬 港 での 常 態 的 な 給 水 が 可 能 となることにより 経 費 の 削 減 が 見 込 まれるものとなっている 2 離 島 住 民 運 賃 割 引 補 助 制 度 の 活 用 地 域 公 共 交 通 確 保 維 持 事 業 費 補 助 制 度 において 平 成 23 年 度 から 離 島 航 路 運 営 費 補 助 の 中 で 離 島 住 民 運 賃 割 引 に 関 する 補 助 制 度 が 設 けられた この 制 度 は 住 民 を 対 象 に 割 引 対 象 航 路 が 存 する 地 域 で 運 航 されている 陸 上 公 共 交 通 (バス 等 )の 運 賃 水 準 との 差 を 目 安 として 一 定 額 の 運 賃 割 引 が 出 来 る 制 度 であり 平 成 25 年 7 月 1 日 から 十 島 航 路 においてもこの 制 度 を 活 用 している 割 引 額 については 国 が2 分 の1 県 が4 分 の1 村 が4 分 の1の 負 担 を 行 っている 離 島 住 民 運 賃 割 引 は 社 会 政 策 的 な 特 別 割 引 ( 身 体 障 害 者 割 引 知 的 障 害 者 割 引 など) は 別 としてほぼ 全 ての 住 民 に 利 用 されており その 利 用 は 年 々 増 加 傾 向 にある また 本 村 で 実 施 している 指 定 宿 泊 施 設 宿 泊 費 助 成 制 度 は 島 民 が 鹿 児 島 市 内 及 び 奄 美 市 内 の 村 指 定 の 宿 泊 施 設 を 利 用 する 際 の 宿 泊 費 用 の 一 部 を 助 成 するものであるが この 制 度 と 併 用 されるこ とで さらなる 利 用 促 進 が 期 待 できるものとなっている 本 制 度 については ほぼ 全 ての 住 民 が 利 用 していることから 本 村 島 民 の 運 賃 負 担 の 軽 減 効 果 は 大 きく 今 後 も 本 制 度 を 継 続 していくことが 必 要 不 可 欠 となっている なお 離 島 住 民 運 賃 割 引 については 比 較 基 準 となるバス 運 賃 の 賃 率 の 範 囲 での 設 定 が ベースとなる 運 用 上 各 区 間 の 割 引 額 は 運 航 距 離 に 応 じたものとなっているが 島 民 からは 居 住 地 域 の 違 いによる 運 賃 格 差 について 同 じ 村 民 として 同 一 運 賃 を 要 望 する 声 があることか ら 本 制 度 の 適 用 にあたり 解 決 すべき 課 題 を 整 理 しながら 将 来 的 な 同 一 運 賃 の 実 現 可 能 性 に ついても 引 き 続 き 検 討 を 行 うものとする - 12 -

3 週 3 便 化 ( 増 便 )の 検 討 平 成 25 年 7 月 から 名 瀬 便 2 便 化 がスタートし 航 路 利 用 の 利 便 性 は 高 まっているが 航 路 利 用 者 アンケート のうち 便 数 ( 週 2 航 海 )に 対 する 満 足 度 では 満 足 12.8% やや 満 足 9.4%となり これらを 合 わせて 満 足 とする 意 見 は 22.2%であった 一 方 で やや 不 満 24.4% 不 満 6.1%となり これらを 合 わせた 不 満 とする 意 見 は 30.5% であり 現 行 便 数 ( 週 3 航 海 )を 不 満 とする 意 見 が 満 足 とする 意 見 を 上 回 る 結 果 とな っており なかでも 現 行 便 数 を 不 満 とする 住 民 の 多 くは 週 3 便 化 への 期 待 が 高 い 本 村 では U Iターンの 積 極 的 な 受 入 れや 定 住 促 進 に 向 けた 各 種 施 策 に 取 り 組 んでいるが その 効 果 として 昨 今 の 人 口 は 増 加 傾 向 にある また 今 後 も 国 が 推 進 する 地 方 創 生 に 関 わ る 施 策 等 とも 相 まって 引 き 続 き 同 様 の 傾 向 が 見 込 まれているところであり 島 民 からの 強 い 要 望 とあわせて 地 域 振 興 の 一 環 としても 週 3 便 化 への 期 待 は 大 きなものがあると 考 える しかしながら 週 3 便 の 実 現 については 現 行 の 週 2 便 と 比 較 した 場 合 片 道 ではあるが 1 日 1 便 に 近 づくことによる 住 民 利 便 性 の 向 上 や 増 便 効 果 による 旅 客 積 荷 の 増 加 が 期 待 でき る 一 方 で 運 航 回 数 の 増 加 による 経 費 の 増 加 や 本 船 の 稼 働 時 間 が 過 密 となることに 伴 う 航 行 機 器 や 機 関 への 負 荷 荷 役 体 制 の 問 題 など 長 期 的 に 検 討 解 決 すべき 課 題 も 多 いことが 確 認 さ れている したがって 週 3 便 化 については 本 航 路 の 利 用 実 態 や 今 後 の 利 用 動 向 輸 送 需 要 増 便 に 必 要 な 運 航 経 費 等 を 総 合 的 に 勘 案 しながら 上 記 課 題 への 対 応 を 踏 まえた 検 討 を 行 っていくこ とが 求 められるものであることから 将 来 的 な 検 討 に 向 けた 当 面 の 取 り 組 みとして まずは 既 に 設 定 されている 年 間 12 便 の 臨 時 運 航 便 の 効 果 的 な 活 用 のあり 方 について 検 討 するものとす る 具 体 的 には イベント 開 催 時 や 多 客 シーズンなど 多 くの 集 客 が 見 込 まれる 取 り 組 みへの 有 効 な 活 用 方 法 など 収 益 性 の 向 上 が 見 込 まれることを 前 提 として さらに 臨 時 運 航 便 を 拡 大 す ることについても 検 討 を 行 うものとする 4 屋 久 島 を 経 由 する 航 路 の 検 討 住 民 アンケート では 新 船 舶 に 希 望 する 機 能 サービス として 屋 久 島 寄 港 等 新 たな 航 路 の 在 り 方 を 検 討 する を 回 答 した 割 合 は 全 体 の 21.4%であり 同 じく 航 路 利 用 者 のアンケート でも 21.1%であっことから 本 航 路 の 新 たなサービスとして 屋 久 島 寄 港 を 求 める 意 見 は 少 なからずある 世 界 自 然 遺 産 に 認 定 されている 屋 久 島 と 十 島 村 を 経 由 して 同 じく 世 界 自 然 遺 産 の 認 定 を 目 指 している 奄 美 大 島 を 結 ぶ 運 航 を 年 に 数 回 程 度 臨 時 的 に 実 施 することにより 本 航 路 の 活 性 化 観 光 利 用 客 の 誘 客 が 図 られることから 本 村 にとって 新 たな 発 展 の 可 能 性 が 期 待 できるものであるが その 一 方 で 本 航 路 の 寄 港 地 として 屋 久 島 を 加 えることとし た 場 合 には 航 海 時 間 が 2 時 間 増 加 することとなり 各 島 への 到 着 時 刻 に 大 きな 影 響 を 及 ぼ すことが 懸 念 される また 本 航 路 は 離 島 航 路 整 備 法 に 基 づく 国 庫 補 助 航 路 に 認 定 されているが 屋 久 島 に 寄 港 することにより 鹿 児 島 ~ 屋 久 島 間 は 地 域 公 共 交 通 確 保 維 持 改 善 事 業 費 補 助 金 交 付 要 綱 第 29 条 第 2 項 に 基 づく 認 定 基 準 を 充 足 できないこととなるため 補 助 対 象 外 となるなど そ の 認 定 内 容 に 一 定 の 制 約 が 課 されることとなる したがって 屋 久 島 を 経 由 する 航 路 については 国 庫 補 助 航 路 生 活 航 路 としての 本 航 路 の 位 置 づけや 役 割 を 意 識 しつつ 運 航 区 間 が 一 部 対 象 外 となることで 発 生 する 経 費 負 担 の 問 - 13 -

題 や 指 定 区 間 のサービス 基 準 の 充 足 など 法 令 上 の 問 題 が 見 込 まれることから それらの 課 題 が 解 消 されるとともに 1 航 海 当 たりの 採 算 がとれ 航 路 収 支 改 善 に 寄 与 できるものと 見 込 まれる 状 況 になった 場 合 において あらためて 長 期 的 な 視 点 から 運 航 の 実 施 を 検 討 するも のとする (3) 航 路 需 要 の 創 出 を 促 進 する 地 域 振 興 施 策 本 村 では 平 成 26 年 度 からスタートする 第 5 次 総 合 計 画 において 本 村 住 民 や 本 村 出 身 者 が 住 みやすい 住 み 続 けたい また 戻 りたい と また 島 を 訪 れる 人 々が また 来 たい 住 んでみたい と 思 えるような むらづくり を 実 現 するために 地 域 と 行 政 が 一 体 となった 取 り 組 みを 推 進 している この 取 り 組 みに 関 連 し 本 航 路 の 利 用 と 一 体 的 に 推 進 され かつ 航 路 需 要 の 創 出 につながる 主 な 地 域 振 興 施 策 については 次 のとおりである 1 交 流 人 口 増 進 対 策 (ア)イベントツアー 等 の 拡 充 ~ 観 光 客 等 の 入 込 客 (リピータ 含 む)の 増 加 悪 石 島 ボゼツアーやトカラ 列 島 島 めぐりマラソン 大 会 などは これまで 毎 年 開 催 され す でに 本 村 の 恒 例 イベントとして 定 着 しているが それに 頼 ることなく 今 後 も 積 極 的 に 他 島 の 観 光 とも 組 合 せたイベントの 企 画 を 行 い 広 く 募 集 する また 臥 蛇 島 や 対 馬 丸 慰 霊 など いずれかの 島 での 体 験 や 島 民 との 交 流 を 組 み 合 わせたプログラムや 特 別 便 を 設 けるなど 本 村 の 特 色 を 活 かした 企 画 プランの 提 供 に 努 める (イ) 奄 美 からの 集 客 対 策 ~ 奄 美 からの 入 込 客 の 増 加 平 成 25 年 度 から 鹿 児 島 奄 美 の 旅 行 業 者 観 光 協 会 等 と 連 携 し モニターツアーやアン ケートを 開 始 しているが 今 後 は 名 瀬 便 2 便 化 による 集 客 効 果 を 最 大 限 に 活 用 し FM 奄 美 等 のメディアによる 情 報 発 信 や 新 しい 観 光 商 品 の 造 成 を 促 すものとする (ウ)ボランティア 体 験 の 受 入 ~ ボランティア 交 流 人 口 の 増 加 現 在 宝 島 でボランティア 供 給 団 体 (エコフ) 等 と 連 携 した 都 市 部 のボランティア 希 望 学 生 等 の 受 け 入 れが 進 められており 平 成 26 年 度 には 諏 訪 之 瀬 島 でも 実 施 され 他 島 での 展 開 も 進 みつつあるなど ボランティア 供 給 団 体 としては 他 の 島 での 活 動 にも 意 欲 的 ではあ るが 一 方 で 地 域 との 調 整 及 び 島 内 の 受 入 者 が 課 題 となっていることから 他 島 でもボラ ンティアの 受 け 入 れが 進 むよう 地 域 との 調 整 及 び 受 入 者 の 育 成 を 進 めていくものとする 2 産 業 振 興 による 雇 用 創 出 (ア) 農 林 水 産 業 の 振 興 ~ 農 林 水 産 物 の 資 材 仕 入 や 出 荷 量 の 増 加 による 物 流 が 増 加 本 村 の 基 幹 産 業 である 畜 産 をはじめ サンセベリアやビワ タンカン タケノコなどに 加 え I ターンによる 農 業 従 事 者 の 増 加 や 本 土 市 場 関 係 者 との 連 携 により ラッキョウ バナナ ニンニクといった 新 たな 農 産 物 の 流 通 が 活 発 化 している 生 活 基 盤 を 築 くための 産 業 育 成 は 定 住 対 策 に 欠 かせないため 行 政 としてもきめ 細 か に 振 興 を 図 ることで 本 航 路 の 利 用 促 進 に 繋 げていくものとする (イ) 企 業 誘 致 ~ 新 たな 分 野 での 旅 客 資 材 加 工 品 の 物 流 が 増 加 平 成 25 年 度 から 指 定 管 理 者 となっている 水 産 加 工 業 者 の 参 入 により 村 内 で 水 産 物 の 加 工 品 製 造 が 行 われるようになり 新 たな 雇 用 が 生 まれていることから 今 後 も 積 極 的 に 企 業 誘 致 を 進 めることで 本 航 路 の 利 用 促 進 に 繋 げていくものとする - 14 -

(ウ) 特 産 品 開 発 の 推 進 ~ 特 産 品 用 の 資 材 仕 入 や 出 荷 量 の 増 加 による 物 流 が 増 加 鹿 児 島 県 特 産 品 コンクールで 賞 を 受 賞 したバナナ 加 工 品 をはじめ トビウオやビワの 加 工 品 が 新 しい 本 村 の 特 産 品 として 業 績 を 伸 ばしている 中 そうした 状 況 に 周 囲 も 触 発 され 新 たな 商 品 開 発 が 進 みつつあることから 行 政 としてもそうした 地 元 特 産 品 の 商 品 開 発 及 び 流 通 経 路 の 開 拓 を 支 援 することで 本 航 路 の 利 用 促 進 に 繋 げていくものとする 3 定 住 対 策 (ア) 個 人 住 宅 等 取 得 支 援 ~ 個 人 住 宅 の 建 造 が 促 進 され 大 工 資 材 搬 入 が 増 加 平 成 24 年 7 月 及 び 平 成 26 年 4 月 に 村 民 対 象 の 住 宅 貸 付 資 金 上 限 額 の 引 き 上 げを 行 った ことにより 本 年 度 は 新 たに 2 軒 の 民 宿 が 建 設 中 となっている さらに 今 後 においても 割 高 となる 離 島 での 建 築 コスト 支 援 策 について 検 討 を 進 めるとともに 定 住 人 口 の 増 加 や 建 築 用 資 材 の 需 要 拡 大 を 本 航 路 の 利 用 促 進 に 繋 げていくものとする (イ) 村 営 住 宅 の 建 設 ~ 技 術 者 等 の 入 込 や 資 材 搬 入 の 増 加 定 住 促 進 施 策 を 進 めている 中 地 域 内 に 住 宅 が 不 足 しているため 当 面 の 間 年 間 2 棟 前 後 の 村 営 住 宅 の 整 備 を 進 めていることから 定 住 人 口 の 増 加 や 建 築 用 資 材 の 需 要 拡 大 を 本 航 路 の 利 用 促 進 に 繋 げていくものとする (4) 代 替 船 舶 建 造 の 必 要 性 に 関 する 検 討 1 船 舶 の 現 状 課 題 及 び 代 替 船 舶 の 必 要 性 (ア) 現 行 船 舶 の 老 朽 化 フェリーとしま は 平 成 12 年 度 に 就 航 し これまで 14 年 を 経 過 していることから 船 体 機 関 の 老 朽 化 により 経 年 劣 化 に 対 応 するため 船 舶 修 繕 費 が 年 間 1 億 円 を 超 えるな ど 経 費 の 負 担 が 増 加 している 状 況 となっている また 自 動 操 舵 機 をはじめ 位 置 情 報 機 器 無 線 類 など 生 産 中 止 となっている 機 器 類 も 多 く 故 障 内 容 によって 修 理 不 能 なもの 長 期 間 の 修 理 が 必 要 となるものがあるなど その 対 応 に 苦 慮 しているものである 本 航 路 は 使 用 船 舶 が1 隻 のため 故 障 やトラブルなどによる 運 休 は 離 島 住 民 の 生 活 の 大 きな 影 響 を 与 えるものであり 安 定 的 な 運 航 の 確 保 や 今 後 の 費 用 負 担 の 軽 減 を 考 慮 した 場 合 代 替 船 舶 の 建 造 を 行 うことが 最 も 効 果 的 な 方 策 と 考 えられるものである なお 代 替 船 舶 については 燃 料 効 率 の 良 い 効 率 化 船 とし 燃 料 潤 滑 油 費 の 削 減 を 図 るも のとする (イ) 運 航 の 安 定 性 への 対 応 本 航 路 の 航 海 時 間 は 鹿 児 島 発 名 瀬 着 ( 往 航 )が 15 時 間 30 分 名 瀬 発 鹿 児 島 着 ( 復 航 ) が 15 時 間 50 分 と 長 時 間 に 及 び 利 用 者 からは 定 時 運 航 の 確 保 及 び 航 海 時 間 の 短 縮 を 求 め る 要 望 が 多 く 寄 せられている 定 時 運 航 の 確 保 及 び 航 海 時 間 の 短 縮 を 図 るためには 航 海 中 に 変 化 する 気 象 や 海 況 及 び 港 内 状 況 等 の 情 報 を 的 確 に 把 握 するとともに 入 出 港 時 間 や 航 海 時 間 を 調 整 できるだけの 航 海 速 力 が 必 要 であり 現 行 の フェリーとしま より 航 海 性 能 に 優 れた 代 替 船 舶 の 就 航 が 不 可 欠 となっているものである (ウ) 航 路 の 成 長 性 への 対 応 平 成 25 年 7 月 から 実 施 している 名 瀬 便 2 便 化 や 離 島 住 民 運 賃 割 引 制 度 の 導 入 効 果 によ り 旅 客 貨 物 車 両 の 輸 送 量 はいずれも 増 加 傾 向 で 推 移 している また 近 年 は 以 前 は 貨 物 専 用 船 で 運 搬 されていた 公 共 工 事 関 連 資 材 が 本 航 路 での 輸 送 に 切 り 替 えられたこ - 15 -

とも 輸 送 量 の 増 加 の 一 因 となっているものであるが 一 方 では 荒 天 等 による 欠 航 後 の 運 航 便 や 欠 航 が 予 想 される 場 合 の 運 航 便 は 旅 客 貨 物 ともに 増 加 集 中 することで 混 雑 や 積 み 残 しが 発 生 する 状 況 となっている こうした 状 況 を 改 善 するためには 客 室 スペー スの 拡 充 による 定 員 数 の 増 強 や 貨 物 スペース( 住 民 の 生 活 に 不 可 欠 なガソリン 灯 油 等 の 危 険 物 の 専 用 スペース 釣 り 客 やダイバー 等 の 荷 物 預 かり 場 所 を 含 む)の 確 保 等 が 必 要 で あり 代 替 船 舶 の 輸 送 能 力 積 載 スペースについては そうした 現 状 を 勘 案 したものとす ることが 強 く 求 められているものである 2 代 替 船 舶 建 造 のメリット 現 行 の フェリーとしま に 代 えて 代 替 船 舶 を 建 造 するメリットについて 次 のとおり 整 理 する (ア) 運 航 に 関 するメリット a. 船 舶 の 故 障 などによる 運 航 リスクの 軽 減 b. 航 海 速 力 の 向 上 による 航 海 時 間 短 縮 と 安 定 運 航 の 確 保 による 利 便 性 向 上 c. 十 島 村 の 地 域 振 興 政 策 との 相 乗 効 果 による 航 路 需 要 の 喚 起 d. 船 内 の 各 種 サービス 機 能 の 改 善 による 利 用 者 満 足 度 の 向 上 と 航 路 需 要 の 創 出 旅 客 スペースのプライバシー 対 策 及 び 共 有 スペースの 改 善 交 通 バリアフリー 法 に 適 応 したバリアフリー 化 による 船 内 設 備 の 充 実 旅 客 貨 物 の 輸 送 能 力 の 増 強 積 載 スペースの 拡 充 によるの 積 み 残 しの 解 消 防 振 ゴムの 導 入 等 による 振 動 や 騒 音 の 軽 減 空 調 の 改 善 による 居 住 環 境 の 改 善 e. 荷 役 作 業 等 の 住 民 負 担 の 改 善 ランプウェイやデリックの 改 良 タラップの 改 良 f. 航 海 時 における 安 全 性 の 向 上 マルチバンドレーダーの 採 用 機 関 非 常 時 設 備 等 の 集 中 管 理 機 器 の 導 入 非 常 時 行 動 の 周 知 方 法 の 改 善 (イ) 経 営 に 関 するメリット a. 省 エネ 効 率 化 船 とすることによる 燃 料 潤 滑 油 費 など 経 費 の 削 減 b. 船 舶 修 繕 費 の 減 少 による 経 費 の 削 減 c. 輸 送 能 力 を 増 強 することによる 収 益 の 増 加 経 営 の 安 定 化 d. 船 員 の 労 働 環 境 の 改 善 ( 操 船 機 関 の 管 理 のし 易 い 機 器 の 導 入 と 配 置 ) (ウ)その 他 のメリット a. 航 路 運 航 サービスの 拡 充 と 各 島 の 社 会 経 済 活 動 の 活 性 化 が 相 互 に 効 果 を 発 揮 ( 人 口 減 少 対 策 や 各 島 の 存 続 を 支 援 ) b. 本 村 住 民 や 本 村 出 身 者 来 島 者 の 船 舶 への 愛 着 づくりと 十 島 村 をアピールするための ツールとしての 活 用 (マイシップ 意 識 の 醸 成 ) (3) 代 替 船 舶 の 船 型 に 関 する 考 察 現 行 船 舶 の 船 型 における 問 題 点 と 代 替 船 舶 に 必 要 となる 船 型 について 次 のとおり 整 理 する 1 現 行 船 舶 の 船 型 における 問 題 点 (ア) 旅 客 輸 送 能 力 輸 送 サービスの 問 題 点 現 行 船 舶 の 旅 客 定 員 は 200 名 ( 臨 時 定 員 300 名 )であるが 旅 客 一 人 あたりの 占 有 ス - 16 -

ペースが 狭 いため 本 航 路 の 航 路 距 離 航 海 時 間 の 長 さを 考 慮 した 場 合 実 際 の 乗 船 可 能 な 人 員 は 150 名 程 度 くらいまでとなっているのが 実 情 となっている とくに 昨 今 は 女 性 客 や 子 連 れの 客 十 島 を 訪 れる 観 光 客 から プライバシーの 確 保 を 求 める 声 も 多 く あり 島 民 の 利 用 頻 度 の 促 進 や 入 込 観 光 客 など 交 流 人 口 の 増 加 を 図 るためには 区 画 型 個 室 型 客 室 の 拡 充 など 乗 船 時 間 が 長 い 本 航 路 の 特 徴 特 性 に 合 わせた 居 住 スペースの 確 保 及 び 改 善 が 必 要 不 可 欠 な 状 況 となっている (イ) 自 動 車 航 送 及 び 貨 物 輸 送 能 力 輸 送 サービスの 問 題 点 近 年 本 航 路 の 自 動 車 航 送 貨 物 輸 送 は 増 加 傾 向 で 推 移 しており 今 後 も 同 様 の 傾 向 は 続 くものと 見 込 まれているが その 要 因 としては 貨 物 輸 送 については 公 共 工 事 関 係 の 資 材 搬 送 が 貨 物 専 用 船 から 本 航 路 にシフトしていること 自 動 車 航 送 については 公 共 工 事 関 係 の 資 材 搬 送 の 増 加 のほか 軽 自 動 車 を 中 心 に 島 民 の 自 動 車 保 有 数 が 増 えた こと 等 もあげられる こうした 状 況 において 荒 天 等 により 欠 航 となった 後 の 次 航 便 や 公 共 工 事 の 資 材 搬 送 が 増 加 集 中 することとなる 場 合 などは 積 み 残 しが 生 じている 実 態 が 少 なからずあることから 現 行 の 輸 送 供 給 力 では 十 分 とはいえない 状 況 となってい る 2 本 航 路 の 特 殊 性 に 対 応 した 船 型 (ア) 航 海 性 能 の 向 上 及 び 省 エネ 機 器 の 導 入 島 民 からの 要 望 が 強 い 定 時 性 の 確 保 及 び 航 海 時 間 の 短 縮 を 図 るため 現 行 船 舶 に 比 べ て 航 海 性 能 の 向 上 を 図 る なお 代 替 船 舶 は 省 エネ 効 率 化 船 舶 として 建 造 し 燃 料 消 費 量 の 低 減 に 努 めるほか 燃 料 の 種 類 などについても 費 用 対 効 果 の 観 点 からの 検 討 を 行 うものとする また 省 エネ 機 器 としてプロペラボスキャップ 船 尾 リアクションフィ ン 船 尾 フィン 及 びターボチャージャー 等 の 装 備 の 導 入 を 検 討 することで 最 大 限 の 省 エネ 化 を 図 るものとする (イ) 旅 客 輸 送 能 力 輸 送 サービスの 改 善 旅 客 スペースについては 島 民 の 利 用 頻 度 の 促 進 や 十 島 各 島 への 入 込 観 光 客 など 交 流 人 口 の 増 加 に 資 するため 長 時 間 の 航 海 となる 本 航 路 の 特 徴 特 性 を 考 慮 し 一 人 あた りの 占 有 スペースを 現 行 船 舶 に 比 べて 余 裕 のあるものとし あわせてプライバシー 確 保 を 充 実 する 観 点 から 大 部 屋 中 心 の 客 室 構 成 から 区 画 型 個 室 型 客 室 を 拡 充 することで 利 用 者 サービスの 向 上 航 路 収 支 の 改 善 を 図 るものとする あわせて 名 瀬 便 2 便 化 の 定 着 行 政 の 観 光 政 策 による 誘 客 支 援 や 旅 行 エージェント による 旅 行 商 品 造 成 等 により 今 後 多 客 期 や 観 光 シーズンを 中 心 に 利 用 者 の 増 加 も 期 待 できることから 旅 客 定 員 を 現 行 船 舶 に 比 べ 増 強 することも 検 討 する (ウ) 自 動 車 航 送 及 び 貨 物 輸 送 能 力 輸 送 サービスの 改 善 自 動 車 航 送 貨 物 輸 送 については 現 行 船 舶 における 輸 送 供 給 力 が 十 分 とはいえない 現 状 や 今 後 も 引 き 続 き 公 共 工 事 を 中 心 に 堅 調 な 輸 送 量 の 伸 びが 見 込 まれていることを 勘 案 し 現 行 船 舶 に 比 べてこれを 増 強 することで 積 み 残 しの 解 消 や 離 島 向 け 生 活 必 需 物 資 や 工 事 関 係 資 材 の 円 滑 な 搬 送 に 資 するものとする (エ)バリアフリー 化 による 居 住 性 の 改 善 代 替 船 舶 は 交 通 バリアフリー 法 に 定 める 移 動 円 滑 化 基 準 に 基 づき エレベーターや トイレなどバリアフリー 設 備 の 充 実 を 図 ることで 高 齢 者 等 に 優 しい 船 内 環 境 の 整 備 に - 17 -

努 めるものとする とくに 足 腰 の 悪 い 高 齢 者 は 長 時 間 床 での 寝 起 きが 苦 痛 となるこ とから 高 齢 者 用 寝 台 を 求 める 方 が 多 く 満 席 で 希 望 する 寝 台 を 確 保 できないケースも 見 受 けられる 状 況 を 勘 案 し そうしたニーズに 配 慮 した 設 備 の 整 備 を 検 討 する (オ) 船 内 共 有 スペースの 改 善 飲 食 喫 煙 トイレ ロビー 等 ばかりでなく 荷 物 スペース 授 乳 やペットなど 乗 客 の 求 めるものは 多 様 化 している 交 流 人 口 の 増 加 等 を 図 ること また 生 活 航 路 でもある ことから 時 代 や 旅 客 のニーズに 応 じた 共 有 スペースの 改 善 を 図 るものとする 以 上 の 事 情 を 総 合 的 に 踏 まえた 場 合 代 替 船 舶 は 現 行 船 舶 (1,391 トン)と 同 等 以 上 の 船 型 が 適 しているものと 考 える 本 航 路 が 総 距 離 435kmに 及 ぶ 長 大 航 路 であり 気 象 海 象 の 厳 しいトカラ 海 域 におい て 長 時 間 ( 約 24 時 間 )にわたり 航 行 するという 他 には 類 のない 航 路 特 性 を 有 しており 輸 送 ニーズに 配 慮 した 居 住 環 境 の 改 善 を 行 うことで 利 用 者 利 便 の 確 保 が 図 られ 島 民 の 利 用 頻 度 の 増 加 や 入 込 観 光 客 の 拡 大 等 の 利 用 促 進 が 期 待 できるものである さらに 自 動 車 航 送 貨 物 輸 送 については これまでの 利 用 実 態 や 今 後 の 輸 送 見 込 を 勘 案 し 輸 送 供 給 力 の 増 強 が 喫 緊 の 課 題 となっていることから 今 般 の 代 替 建 造 において 輸 送 供 給 力 の 増 強 を 図 り 積 み 残 しの 解 消 など 生 活 必 需 物 資 など 島 内 物 流 の 円 滑 な 輸 送 体 制 を 整 備 することで 利 用 者 利 便 の 改 善 を 図 るとともに 中 長 期 的 な 航 路 収 支 改 善 にも 資 するも のとする - 18 -

7. 経 営 診 断 (1) 経 営 状 況 の 概 要 1 損 益 計 算 書 分 析 (ア) 国 庫 補 助 航 路 に 係 る 決 算 ベースの 収 益 は 平 成 23 年 度 以 降 旅 客 運 賃 収 益 や 自 動 車 航 送 運 賃 収 益 貨 物 運 賃 収 益 がいずれも 増 加 し 全 体 としても 増 加 傾 向 で 推 移 している 平 成 25 年 度 の 収 益 は 前 年 比 9.1% 増 の 3 億 596 万 円 であり 平 成 26 年 度 については 消 費 税 改 定 による 増 加 もあって 同 6.9% 増 の 3 億 2,697 万 円 となる 見 込 みである (イ) 費 用 については 船 費 や 減 価 償 却 費 店 費 等 は 減 少 しているが 燃 料 油 価 格 の 上 昇 や 全 便 が 名 瀬 便 になったことによる 燃 料 使 用 量 の 増 加 から 燃 料 潤 滑 油 費 が 増 加 したことが 主 要 因 となり 費 用 全 体 を 押 し 上 げた 平 成 25 年 度 の 費 用 は 前 年 比 4.1% 増 の 7 億 5,753 万 円 であり 平 成 26 年 度 については 燃 料 油 価 格 の 上 昇 や 船 舶 の 老 朽 化 等 による 修 繕 費 の 増 加 な どにより 同 7.3% 増 の 8 億 1,254 万 円 となる 見 込 みである (ウ) 差 引 当 期 純 利 益 ( 純 損 失 )は 費 用 が 収 益 を 大 幅 に 上 回 り 平 成 25 年 度 の 欠 損 額 は 前 年 比 1.0% 増 の 4 億 5,157 万 円 となり 平 成 26 年 度 の 欠 損 額 についても 同 7.5% 増 の 4 億 8,557 万 円 となる 見 込 みである 図 表 12 損 益 計 算 の 推 移 1. 収 益 航 路 年 度 単 位 : 千 円 ( 実 績 ) ( 見 込 み) 平 成 20 年 度 平 成 21 年 度 平 成 22 年 度 平 成 23 年 度 平 成 24 年 度 平 成 25 年 度 平 成 26 年 度 A 運 航 収 益 246,018 292,295 262,204 238,479 271,841 278,693 311,063 1. 旅 客 運 賃 120,785 134,655 118,723 109,600 118,227 122,992 134,928 2. 自 動 車 航 送 運 賃 52,816 71,001 60,158 52,863 68,167 69,101 78,631 3. 貨 物 運 賃 58,236 70,513 68,719 60,596 70,577 72,270 83,352 4. その 他 運 航 収 益 14,181 16,125 14,605 15,419 14,871 14,329 14,152 B 営 業 収 益 収 益 計 2. 費 用 15,122 16,530 15,641 25,951 8,523 27,270 15,908 261,139 308,825 277,845 264,430 280,364 305,962 326,971 A 運 航 費 用 711,302 580,402 612,676 651,881 655,473 703,685 761,418 1. 燃 料 潤 滑 油 費 327,797 197,507 204,884 248,858 255,670 307,130 358,828 2. 船 費 340,469 337,058 364,116 360,513 354,507 348,322 350,231 (1) 船 員 費 243,643 244,906 239,598 951,199 243,359 233,374 215,545 (2) 船 舶 修 繕 費 88,505 83,956 117,116 102,327 103,317 104,550 111,947 (3) そ の 他 8,321 8,196 7,403 6,987 7,831 10,398 22,739 3. その 他 運 航 費 用 43,036 45,837 43,676 42,509 45,296 48,233 52,359 B 営 業 費 用 118,169 117,023 115,047 84,867 71,952 53,844 51,119 1. 減 価 償 却 費 51,369 50,961 51,372 28,091 3,426 4,811 5,732 (1) 航 路 開 設 費 625 623 628 628 611 1,663 2,173 (2) 船 舶 50,556 50,152 50,556 25,278 0 0 0 (3) 航 路 付 属 施 設 188 186 188 2,185 2,815 3,149 3,559 2. 店 費 29,165 29,112 28,425 27,266 21,768 19,970 19,604 3. そ の 他 営 業 費 用 37,635 36,950 35,250 29,510 46,758 29,063 25,783 費 用 計 3. 差 引 当 期 純 利 益 ( 純 損 失 ) 829,471 697,425 727,723 736,748 727,425 757,529 812,538-568,332-388,600-449,877-472,318-447,061-451,567-485,567 ( 国 庫 補 助 金 ) 515,489 343,494 308,927 305,204 357,346 351,623 注 1. 航 路 年 度 は 前 年 10 月 から 当 年 9 月 までの1 年 間 2. 純 損 出 額 に 対 して 国 及 び 鹿 児 島 県 が 補 填 している 資 料 航 路 損 益 計 算 書 ( 監 査 後 欠 損 額 ) - 19 -

図 表 13 収 益 費 用 当 期 純 利 益 の 推 移 2 収 益 の 状 況 (ア) 平 成 26 年 度 は 運 航 収 益 が 3 億 1,106 万 円 で 収 益 の 95.1%を 占 め 営 業 収 益 は 1,591 万 円 で 同 じく 4.9%を 占 める 運 航 収 益 では 旅 客 運 賃 収 益 が 1 億 3,493 万 円 ( 構 成 比 41.3%) で 最 も 多 く 次 いで 貨 物 運 賃 収 益 8,335 万 円 ( 同 25.5%) 自 動 車 航 送 運 賃 7,863 万 円 ( 同 24.1%)となっている (イ) 旅 客 運 賃 収 益 貨 物 運 賃 収 益 自 動 車 航 送 運 賃 収 益 はいずれも 増 加 傾 向 にある (ウ)1 航 海 当 たりの 運 航 収 益 をみると 平 成 26 年 度 は 308 万 円 となり 前 年 比 22.7% 増 と なっている 図 表 14 収 益 の 推 移 単 位 : 千 円 % 平 成 20 年 度 平 成 21 年 度 平 成 22 年 度 平 成 23 年 度 平 成 24 年 度 平 成 25 年 度 平 成 26 年 度 (19 年 10 月 ~20 年 9 月 ) (20 年 10 月 ~21 年 9 月 ) (21 年 10 月 ~22 年 9 月 ) (22 年 10 月 ~23 年 9 月 ) (23 年 10 月 ~24 年 9 月 ) (24 年 10 月 ~25 年 9 月 ) (25 年 10 月 ~26 年 9 月 ) 金 額 構 成 比 金 額 構 成 比 金 額 構 成 比 金 額 構 成 比 金 額 構 成 比 金 額 構 成 比 金 額 構 成 比 A 運 航 収 益 246,018 94.2 292,295 94.6 262,204 94.4 238,479 90.2 271,841 97.0 278,693 91.1 311,063 95.1 旅 客 運 賃 120,785 46.3 134,655 43.6 118,723 42.7 109,600 41.4 118,227 42.2 122,992 40.2 134,928 41.3 手 荷 物 運 賃 4,008 1.5 5,039 1.6 4,074 1.5 3,442 1.3 3,444 1.2 3,190 1.0 3,074 0.9 小 荷 物 運 賃 2,768 1.1 2,768 0.9 2,409 0.9 2,240 0.8 2,089 0.7 1,944 0.6 1,673 0.5 自 動 車 航 送 運 賃 52,816 20.2 71,001 23.0 60,158 21.7 52,863 20.0 68,167 24.3 69,101 22.6 78,631 24.0 貨 物 運 賃 58,236 22.3 70,513 22.8 68,719 24.7 60,596 22.9 70,577 25.2 72,270 23.6 83,352 25.5 郵 便 信 書 便 航 送 料 7,094 2.7 8,133 2.6 7,949 2.9 9,573 3.6 9,159 3.3 9,126 3.0 9,208 2.8 雑 収 入 310 0.1 186 0.1 172 0.1 165 0.1 179 0.1 69 0.0 196 0.1 B 営 業 収 益 15,122 5.8 16,530 5.4 15,641 5.6 25,951 9.8 8,523 3.0 27,270 8.9 15,908 4.9 航 路 附 属 施 設 収 入 0 0.0 0 0.0 0 0.0 0 0.0 0 0.0 133 0.0 141 0.0 雑 収 入 15,122 5.8 16,530 5.4 15,641 5.6 25,951 9.8 8,523 3.0 27,136 8.9 15,767 4.8 収 益 計 (A+B) 261,139 100.0 308,825 100.0 277,845 100.0 264,430 100.0 280,364 100.0 305,962 100.0 326,971 100.0 3 費 用 の 状 況 (ア) 平 成 26 年 度 は 運 航 費 用 が 7 億 6,142 万 円 で 費 用 の 93.7%を 占 め 営 業 費 用 は 5,112 万 円 で 同 じく 6.3%を 占 めている (イ) 運 航 費 用 についてみると 平 成 25 年 度 は 船 費 が 全 体 の 49.5%を 占 め 最 も 多 く 次 いで 燃 料 潤 滑 油 費 ( 同 43.6%) 港 費 ( 同 2.7%)となっている 平 成 26 年 度 は 燃 料 潤 滑 油 費 が 燃 料 油 価 格 の 上 昇 から 全 体 の 47.1%を 占 め 船 費 (46.0%)を 上 回 っている (ウ) 船 費 では 船 員 費 は 減 少 しているが 船 舶 修 繕 費 が 毎 年 1 億 円 前 後 で 推 移 し 増 加 傾 向 となっている (エ)1 航 海 当 たりの 運 航 費 用 は 平 成 26 年 度 は 705 万 円 となり 前 年 比 15.2% 増 となり 前 年 比 18.9% 増 となっている - 20 -

(オ) 営 業 費 用 については 平 成 23 年 度 で 船 舶 の 減 価 償 却 費 が 完 了 したことにより 平 成 24 年 度 以 降 は 発 生 しないことや 店 費 や 税 金 等 が 減 少 したことにより 平 成 26 年 度 は 平 成 23 年 度 に 比 べ 39.8%の 減 少 となっている 図 表 15 運 航 費 用 の 推 移 図 表 16 営 業 費 用 の 推 移 単 位 : 千 円 % 平 成 20 年 度 平 成 21 年 度 平 成 22 年 度 平 成 23 年 度 平 成 24 年 度 平 成 25 年 度 平 成 26 年 度 (19 年 10 月 ~20 年 9 月 ) (20 年 10 月 ~21 年 9 月 ) (21 年 10 月 ~22 年 9 月 ) (22 年 10 月 ~23 年 9 月 ) (23 年 10 月 ~24 年 9 月 ) (24 年 10 月 ~25 年 9 月 ) (25 年 10 月 ~26 年 9 月 ) 金 額 構 成 比 金 額 構 成 比 金 額 構 成 比 金 額 構 成 比 金 額 構 成 比 金 額 構 成 比 金 額 構 成 比 運 航 費 用 計 711,302 100.0 580,402 100.0 612,676 100.0 651,881 100.0 655,473 100.0 703,685 100.0 761,418 100.0 1. 旅 客 費 9,343 1.3 10,643 1.8 9,529 1.6 9,010 1.4 9,704 1.5 10,233 1.5 10,967 1.4 旅 客 歩 金 6,600 0.9 7,838 1.4 7,037 1.1 6,491 1.0 7,062 1.1 7,375 1.0 8,224 1.1 傷 害 保 険 料 489 0.1 489 0.1 492 0.1 498 0.1 502 0.1 505 0.1 503 0.1 雑 費 2,253 0.3 2,316 0.4 2,000 0.3 2,021 0.3 2,140 0.3 2,353 0.3 2,240 0.3 2. 手 荷 物 取 扱 費 1,109 0.2 1,238 0.2 1,034 0.2 868 0.1 872 0.1 801 0.1 834 0.1 3. 小 荷 物 取 扱 費 983 0.1 849 0.1 761 0.1 746 0.1 638 0.1 596 0.1 542 0.1 4. 自 動 車 航 送 取 扱 費 2,972 0.4 4,438 0.8 3,969 0.6 3,539 0.5 4,434 0.7 4,477 0.6 5,129 0.7 5. 貨 物 費 4,481 0.6 5,005 0.9 5,747 0.9 4,961 0.8 5,662 0.9 5,823 0.8 6,391 0.8 貨 物 積 卸 費 0 0.0 0 0.0 0 0.0 0 0.0 0 0.0 0 0.0 0 0.0 貨 物 歩 金 3,379 0.5 3,961 0.7 4,276 0.7 3,951 0.6 4,592 0.7 4,715 0.7 5,401 0.7 貨 物 弁 金 0 0.0 0 0.0 0 0.0 0 0.0 0 0.0 0 0.0 0 0.0 雑 費 1,102 0.2 1,044 0.2 1,470 0.2 1,010 0.2 1,070 0.2 1,107 0.2 990 0.1 6. 郵 便 信 書 便 取 扱 費 3,120 0.4 3,030 0.5 2,959 0.5 2,997 0.5 2,997 0.5 3,130 0.4 3,096 0.4 7. 燃 料 潤 滑 油 費 327,797 46.1 197,507 34.0 204,884 33.4 248,858 38.2 255,670 39.0 307,130 43.6 358,828 47.1 8. 養 缶 水 費 1,498 0.2 1,510 0.3 1,503 0.2 1,568 0.2 1,589 0.2 1,551 0.2 1,259 0.2 9. 港 費 17,674 2.5 17,336 3.0 16,403 2.7 16,812 2.6 16,894 2.6 18,781 2.7 21,682 2.8 水 先 及 び 係 留 料 等 11,510 1.6 11,299 1.9 10,701 1.7 10,985 1.7 11,035 1.7 12,072 1.7 12,773 1.7 代 理 店 手 数 料 6,164 0.9 6,038 1.0 5,702 0.9 5,828 0.9 5,859 0.9 6,710 1.0 8,909 1.2 10. 雑 費 1,856 0.3 1,788 0.3 1,773 0.3 2,010 0.3 2,504 0.4 2,842 0.4 2,460 0.3 11. 船 費 340,469 47.9 337,058 58.1 364,116 59.4 360,513 55.3 354,507 54.1 348,322 49.5 350,231 46.0 船 員 費 243,643 34.3 244,906 42.2 239,598 39.1 951,199 145.9 243,359 37.1 233,374 33.2 215,545 28.3 船 舶 備 品 費 567 0.1 562 0.1 567 0.1 770 0.1 584 0.1 1,387 0.2 1,482 0.2 船 舶 消 耗 品 費 5,430 0.8 6,090 1.0 5,192 0.8 4,227 0.6 5,612 0.9 4,940 0.7 7,025 0.9 船 舶 修 繕 費 88,505 12.4 83,956 14.5 117,116 19.1 102,327 15.7 103,317 15.8 104,550 14.9 111,947 14.7 雑 費 2,324 0.3 1,543 0.3 1,643 0.3 1,990 0.3 1,635 0.2 4,071 0.6 14,232 1.9 単 位 : 千 円 % 平 成 20 年 度 平 成 21 年 度 平 成 22 年 度 平 成 23 年 度 平 成 24 年 度 平 成 25 年 度 平 成 26 年 度 (19 年 10 月 ~20 年 9 月 ) (20 年 10 月 ~21 年 9 月 ) (21 年 10 月 ~22 年 9 月 ) (22 年 10 月 ~23 年 9 月 ) (23 年 10 月 ~24 年 9 月 ) (24 年 10 月 ~25 年 9 月 ) (25 年 10 月 ~26 年 9 月 ) 金 額 構 成 比 金 額 構 成 比 金 額 構 成 比 金 額 構 成 比 金 額 構 成 比 金 額 構 成 比 金 額 構 成 比 営 業 費 用 計 118,169 100.0 117,023 100.0 115,047 100.0 84,867 100.0 71,952 100.0 53,844 100.0 51,119 100.0 1. 保 険 料 6,442 5.5 6,391 5.5 6,013 5.2 4,963 5.8 4,188 5.8 3,799 7.1 3,552 7.0 船 舶 6,389 5.4 6,338 5.4 5,964 5.2 4,907 5.8 4,123 5.7 3,723 6.9 3,476 6.8 航 路 附 属 施 設 52 0.0 53 0.0 50 0.0 55 0.1 64 0.1 76 0.1 76 0.2 2. 税 金 4,854 4.1 8,482 7.2 6,116 5.3 6,472 7.6 6,290 8.7 5,053 9.4-2,045-4.0 消 費 税 4,854 4.1 8,482 7.2 6,116 5.3 6,472 7.6 6,290 8.7 5,053 9.4-2,045-4.0 3. 利 子 6,282 5.3 5,085 4.3 3,948 3.4 2,746 3.2 1,577 2.2 532 1.0 70 0.1 船 舶 6,282 5.3 5,085 4.3 3,948 3.4 2,746 3.2 1,577 2.2 532 1.0 70 0.1 4. 減 価 償 却 費 51,369 43.5 50,961 43.5 51,372 44.7 28,091 33.1 3,426 4.8 4,811 8.9 5,732 11.2 航 路 開 設 費 625 0.5 623 0.5 628 0.5 628 0.7 611 0.8 1,663 3.1 2,173 4.3 船 舶 50,556 42.8 50,152 42.9 50,556 43.9 25,278 29.8 0 0.0 0 0.0 0 0.0 航 路 附 属 施 設 188 0.2 186 0.2 188 0.2 2,185 2.6 2,815 3.9 3,149 5.8 3,559 7.0 5. 賃 借 ( 用 船 ) 料 5,495 4.7 5,443 4.7 6,540 5.7 5,490 6.5 5,495 7.6 5,490 10.2 5,538 10.8 船 舶 2,100 1.8 2,083 1.8 3,150 2.7 2,100 2.5 2,100 2.9 2,100 3.9 2,100 4.1 航 路 附 属 施 設 3,395 2.9 3,360 2.9 3,390 2.9 3,390 4.0 3,395 4.7 3,390 6.3 3,438 6.7 6. 航 路 附 属 施 設 費 14,561 12.3 11,550 9.9 12,633 11.0 9,839 11.6 29,208 40.6 14,188 26.4 18,668 36.5 7. 店 費 29,165 24.7 29,112 24.9 28,425 24.7 27,266 32.1 21,768 30.3 19,970 37.1 19,604 38.4 図 表 17 燃 料 消 費 量 及 び 燃 料 潤 滑 油 費 の 推 移 図 表 18 船 舶 修 繕 費 の 推 移 ( 航 路 会 計 年 度 ) ( 航 路 会 計 年 度 ) 航 海 数 消 費 量 航 海 距 離 燃 費 燃 料 潤 滑 油 費 ( 単 位 :KL) ( 単 位 :km) ( 単 位 :L/km) ( 千 円 ) A B C D(B/C) 平 成 20 年 度 108 3,746 83,812 45 327,797 平 成 21 年 度 110 3,756 84,552 44 197,507 平 成 22 年 度 109 3,500 79,282 44 204,884 平 成 23 年 度 113 3,518 81,532 43 248,858 平 成 24 年 度 108 3,528 80,974 44 255,670 平 成 25 年 度 115 3,875 88,946 44 307,130 平 成 26 年 度 108 3,832 87,994 44 358,828-21 -

(2) 今 後 の 収 支 予 測 1 収 支 予 測 の 前 提 条 件 (ア) 平 成 27 年 度 から 29 年 度 までの 収 支 予 測 を 行 う 平 成 26 年 度 については 確 定 値 ではな いが 最 新 の 集 計 結 果 を 使 用 する なお 現 在 の 就 航 船 フェリーとしま は 平 成 12 年 に 建 造 され すでに 14 年 が 経 過 しているが ここでは 現 行 船 舶 を 前 提 とした 収 支 予 測 と する (イ) 運 航 形 態 は 現 在 の 名 瀬 便 2 便 化 を 前 提 とし 現 状 と 同 程 度 の 運 航 回 数 とする (ウ) 今 後 の 消 費 税 の 増 税 は 考 慮 していない 2 収 益 の 推 計 (ア) 運 航 収 益 は 平 成 23 年 度 以 降 旅 客 運 賃 や 自 動 車 航 送 運 賃 貨 物 運 賃 がともに 増 加 し 全 体 としても 増 加 傾 向 にあるが 平 成 26 年 度 はさらに 高 い 伸 びとなった ついては 平 成 22 年 度 から 平 成 26 年 度 までの 年 平 均 伸 び 率 で 推 移 するものとして 推 計 する また そ の 他 の 運 航 収 益 は 平 成 26 年 度 と 同 程 度 で 推 移 するものと 推 計 する (イ) 営 業 収 益 は これまで 年 ごとに 変 動 がみられるが ここでは 平 成 22 年 度 から 平 成 26 年 度 までの 平 均 額 を 適 用 する 3 費 用 の 推 計 (ア) 運 航 費 用 では 燃 料 油 価 格 の 高 止 まりや 経 年 劣 化 による 船 舶 修 繕 費 の 増 加 等 が 予 想 され るが 燃 料 潤 滑 油 費 については このところ 高 騰 していた 価 格 が 低 下 傾 向 にあり 平 成 27 年 度 を 85 円 /リットル 平 成 28 年 度 及 び 平 成 29 年 を 80 円 /リットルとして 推 計 する 船 員 費 について は 平 成 26 年 度 と 同 程 度 として 推 計 する また 船 舶 修 繕 費 については 平 成 26 年 度 を 基 本 に 年 3% 程 度 で 増 加 するものと 推 計 する また その 他 の 運 航 費 用 は 運 航 収 益 の 増 減 に 伴 い 変 動 するとみて 平 成 22 年 度 から 平 成 26 年 度 の 運 航 収 益 に 占 める 割 合 (17.0%) を 参 考 に 推 計 する (イ) 営 業 費 用 では 店 費 及 びその 他 営 業 費 は 平 成 22 年 度 から 平 成 26 年 度 の 平 均 額 を 適 用 す る また 減 価 償 却 費 は 平 成 26 年 度 と 同 額 として 推 計 する 4 収 支 の 予 測 (ア) 収 益 は 運 航 収 益 が 名 瀬 便 2 便 化 による 増 収 効 果 や 各 種 の 利 用 促 進 施 策 の 効 果 が 見 込 ま れることから 旅 客 運 賃 収 益 貨 物 運 賃 収 益 自 動 車 航 送 運 賃 収 益 のいずれも 増 加 するも のと 見 込 み 平 成 29 年 度 は 約 3 億 7,307 万 円 と 推 計 する (イ) 費 用 は 燃 料 油 価 格 の 下 落 により 燃 料 潤 滑 油 費 の 減 少 や 寄 港 順 路 の 見 直 し 効 果 やその 他 の 業 務 委 託 等 による 経 費 削 減 は 見 込 まれるものの 船 舶 修 繕 費 の 増 加 から 全 体 として は 増 加 し 平 成 29 年 度 は 約 7 億 9,952 万 円 と 推 計 する (ウ)この 結 果 平 成 29 年 度 の 収 支 は 平 成 26 年 度 の 4 億 8,557 万 円 より 12.2% 少 ない 4 億 2,646 万 円 の 赤 字 と 推 計 する - 22 -

図 表 19 航 路 経 営 の 収 支 予 測 ( 実 績 ) ( 見 込 み) ( 推 計 ) 単 位 : 千 円 航 路 年 度 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 備 考 ( 推 計 の 前 提 ) 1. 収 益 A 運 航 収 益 246,018 292,295 262,204 238,479 271,841 278,693 311,063 324,781 339,215 354,406 1. 旅 客 運 賃 120,785 134,655 118,723 109,600 118,227 122,992 134,928 138,976 143,145 147,439 26 年 度 見 込 み 額 をベースに 毎 年 3%(22 年 度 ~26 年 度 の 年 平 均 伸 び 率 )の 伸 びとする 2. 自 動 車 航 送 運 賃 52,816 71,001 60,158 52,863 68,167 69,101 78,631 84,135 90,024 96,326 26 年 度 見 込 み 額 をベースに 毎 年 7%(22 年 度 ~26 年 度 の 年 平 均 伸 び 率 )の 伸 びとする 3. 貨 物 運 賃 58,236 70,513 68,719 60,596 70,577 72,270 83,352 87,520 91,896 96,491 26 年 度 見 込 み 額 をベースに 毎 年 5%(22 年 度 ~26 年 度 の 年 平 均 伸 び 率 )の 伸 びとする 4. その 他 運 航 収 益 14,181 16,125 14,605 15,419 14,871 14,329 14,152 14,150 14,150 14,150 26 年 度 とほぼ 同 水 準 で 推 移 B 営 業 収 益 収 益 計 2. 費 用 A 運 航 費 用 15,122 16,530 15,641 25,951 8,523 27,270 15,908 18,659 18,659 18,659 22 年 度 -26 年 度 の 平 均 額 で 推 移 261,139 308,825 277,845 264,430 280,364 305,962 326,971 343,440 357,874 373,065 711,302 580,402 612,676 651,881 655,473 703,685 761,418 744,793 730,967 737,112 1. 燃 料 潤 滑 油 費 327,797 197,507 204,884 248,858 255,670 307,130 358,828 335,575 315,836 315,836 燃 料 油 価 格 の 下 落 により 燃 料 潤 滑 油 費 は 減 少 で 推 移 2. 船 費 340,469 337,058 364,116 360,513 354,507 348,322 350,231 354,005 357,464 361,027 (1) 船 員 費 243,643 244,906 239,598 951,199 243,359 233,374 215,545 216,000 216,000 216,000 26 年 度 と 同 程 度 で 推 移 (2) 船 舶 修 繕 費 88,505 83,956 117,116 102,327 103,317 104,550 111,947 115,305 118,764 122,327 26 年 度 実 績 をベースに 年 率 3%の 増 加 で 推 移 (3) そ の 他 8,321 8,196 7,403 6,987 7,831 10,398 22,739 22,700 22,700 22,700 22 年 26 年 の 平 均 額 で 推 移 3. その 他 運 航 費 用 43,036 45,837 43,676 42,509 45,296 48,233 52,359 55,213 57,667 60,249 運 航 収 益 の17%として 推 計 B 営 業 費 用 118,169 117,023 115,047 84,867 71,952 53,844 51,119 62,412 62,412 62,412 1. 減 価 償 却 費 51,369 50,961 51,372 28,091 3,426 4,811 5,732 5,732 5,732 5,732 26 年 度 と 同 程 度 で 推 移 (1) 航 路 開 設 費 625 623 628 628 611 1,663 2,173 2,173 2,173 2,173 (2) 船 舶 50,556 50,152 50,556 25,278 0 0 0 0 0 0 (3) 航 路 付 属 施 設 188 186 188 2,185 2,815 3,149 3,559 3,559 3,559 3,559 2 店 費 29,165 29,112 28,425 27,266 21,768 19,970 19,604 23,407 23,407 23,407 22 年 26 年 の 平 均 額 で 推 移 3 そ の 他 営 業 費 用 37,635 36,950 35,250 29,510 46,758 29,063 25,783 33,273 33,273 33,273 22 年 26 年 の 平 均 額 で 推 移 3. 費 用 計 4. 差 引 当 期 純 利 益 ( 純 損 失 ) ( 国 庫 補 助 金 ) 829,471 697,425 727,723 736,748 727,425 757,529 812,538 807,205 793,379 799,524-568,332-388,600-449,877-472,318-447,061-451,567-485,567-463,766-435,505-426,459 515,489 343,494 308,927 305,204 357,346 351,623 図 表 20 収 支 予 測 - 23 -

(3) 経 営 上 の 課 題 十 島 航 路 は 鹿 児 島 本 土 と 十 島 村 の 各 島 及 び 名 瀬 を 運 航 する 一 般 旅 客 定 期 航 路 であり 費 用 が 収 益 を 大 幅 に 上 回 る 赤 字 航 路 である 運 航 収 益 は 名 瀬 便 2 便 化 の 実 施 や 公 共 工 事 関 係 等 の 資 材 の 取 扱 量 の 増 加 住 民 の 車 両 保 有 の 増 加 に 伴 う 輸 送 機 会 の 増 加 などから 旅 客 貨 物 自 動 車 航 送 の 運 賃 収 益 がいずれも 増 加 傾 向 にあり 平 成 26 年 度 については 本 村 各 島 で 皆 既 日 食 を 見 学 する 観 光 客 の 増 加 により 収 益 の 伸 びた 平 成 21 年 度 の 3 億 883 万 円 を 上 回 り 3 億 2,697 万 円 となる 見 込 みである 本 村 では 平 成 26 年 度 から 第 5 次 総 合 計 画 を 策 定 し 各 島 の 地 域 産 業 の 振 興 観 光 交 流 の 促 進 定 住 対 策 などに 取 り 組 んでおり UIターン 者 の 増 加 もあって 人 口 減 少 に 歯 止 めがか かっていることから 今 後 は 航 路 運 航 サービスの 拡 充 と 各 島 の 社 会 経 済 活 動 の 活 性 化 が 相 互 に 効 果 を 発 揮 し 航 路 収 支 の 改 善 が 進 むものと 期 待 しているところである 運 航 費 用 は 航 路 距 離 が 435 kmの 長 大 航 路 のため 燃 料 潤 滑 油 費 船 員 費 船 舶 修 繕 費 の 3 費 目 が 全 体 の 約 9 割 を 占 めるなかで 燃 料 油 費 の 高 騰 や 船 舶 の 老 朽 化 に 伴 う 船 舶 修 繕 費 の 増 加 等 から 平 成 26 年 度 は 8 億 1,254 万 円 となり 4 億 8,557 万 円 の 大 幅 な 赤 字 となる 見 込 みである 本 村 では 費 用 の 大 部 分 を 占 める 燃 料 潤 滑 油 費 については 県 内 外 の 業 者 を 募 っ た 競 争 入 札 により 経 費 削 減 に 取 り 組 んでいる 他 運 航 事 務 の 委 託 店 内 売 店 の 民 間 運 営 等 の 合 理 化 にも 努 めているものである 今 後 は 建 造 後 14 年 目 を 迎 えて 老 朽 化 が 進 んでいる 現 行 船 舶 (フェリーとしま)を 代 替 す ることで 輸 送 サービスの 改 善 や 燃 料 油 費 船 舶 修 繕 費 などの 削 減 を 図 るとともに 名 瀬 便 2 便 化 の 効 果 的 な 活 用 や 各 島 での 集 客 イベントによる 取 り 組 みと 一 体 となった 運 航 サービス の 充 実 等 に 努 めることで さらなる 航 路 需 要 の 創 出 に 取 り 組 むことにより 航 路 収 支 の 改 善 を 図 ることとしている 8. 航 路 改 善 方 策 (1) 基 本 的 な 考 え 方 十 島 航 路 は 外 洋 の 厳 しい 自 然 環 境 の 中 にある 各 島 と 鹿 児 島 港 及 び 名 瀬 港 を 結 ぶ 航 路 で 本 村 が 小 規 模 で 利 益 を 生 む 程 の 需 要 の 見 込 みが 薄 いため 航 路 運 航 の 収 益 機 会 に 乏 しく 航 路 採 算 が 合 わない 状 況 にあることから これまで 民 間 企 業 の 参 入 はなく 住 民 の 日 常 生 活 に 必 要 不 可 欠 な 公 共 交 通 機 関 として また 離 島 での 生 活 と 安 全 を 守 る 重 要 な 社 会 基 盤 として 本 村 が 長 年 にわたり 経 営 を 行 っているものである 本 航 路 の 経 営 状 況 は 燃 料 費 の 高 騰 及 び 船 舶 の 老 朽 化 に 伴 う 修 繕 費 等 の 費 用 増 加 に 加 え 外 洋 にある 島 々を 結 ぶ 全 長 435kmにも 及 ぶ 長 距 離 航 路 という 特 殊 性 により 運 航 回 数 も 限 られることから 運 航 経 費 が 運 航 収 益 を 大 幅 に 上 回 っている 赤 字 航 路 であり 国 の 定 める 離 島 航 路 補 助 制 度 を 活 用 して 国 や 鹿 児 島 県 からの 補 助 金 で 賄 い 航 路 を 維 持 しているもので ある 現 在 フェリーとしま は 建 造 後 14 年 を 経 過 しているが 港 内 条 件 及 び 気 象 条 件 が 厳 しい 外 洋 を 航 行 する 本 航 路 を 航 海 していることから 老 朽 化 の 進 行 も 早 く 腐 食 による 不 具 合 の 頻 度 が 増 加 傾 向 にあることに 加 え 自 動 操 舵 やレーダー 無 線 機 測 深 器 など 製 造 中 止 となっている 機 器 の 故 障 時 における 修 理 が 困 難 となることが 懸 念 される 状 況 となっている - 24 -