公開プロセス配布資料_分子イメージング研究戦略推進プログラム

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頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 のために 講 ずる 具 体 的 な 施 策 等 について 定 めることにより 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 を 図 ることを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 二 条 この 法 律 において 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 とは 子 宮

有 料 老 ホーム ( ) ( 主 として 要 介 護 状 態 にある を 入 居 させるも のに 限 る ) 第 29 条 ( 届 出 等 ) 第 二 十 九 条 有 料 老 ホーム( 老 を 入 居 させ 入 浴 排 せつ 若 しくは 食 事 の 介 護 食 事 の 提 供 又 はその 他 の

セルフメディケーション推進のための一般用医薬品等に関する所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用)

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がん専門病院における薬剤師養成のあり方に関する調査研究

17 外 国 人 看 護 師 候 補 者 就 労 研 修 支 援 18 看 護 職 員 の 就 労 環 境 改 善 運 動 推 進 特 別 20 歯 科 医 療 安 全 管 理 体 制 推 進 特 別 21 在 宅 歯 科 医 療 連 携 室 整 備 22 地 域 災 害 拠 点 病

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平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

5 月 27 日 4 子 宮 頸 癌 1 GIO: 子 宮 頸 癌 の 病 態 診 断 治 療 について 理 解 する SBO: 1. 子 宮 頸 癌 の 発 癌 のメカニズムや 発 癌 過 程 について 説 明 できる 2. 子 宮 頸 癌 および 前 癌 病 変 の 分 類 ついて 説 明 でき

03 平成28年度文部科学省税制改正要望事項

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2 積 極 的 な 接 種 勧 奨 の 差 し 控 え 国 は 平 成 25 年 4 月 から 定 期 接 種 化 したが ワクチン 接 種 との 関 連 を 否 定 できない 持 続 的 な 痛 みなどの 症 状 が 接 種 後 に 見 られたことから 平 成 25 年 6 月 定 期 接 種 と

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平 成 27 年 11 月 ~ 平 成 28 年 4 月 に 公 開 の 対 象 となった 専 門 協 議 等 における 各 専 門 委 員 等 の 寄 附 金 契 約 金 等 の 受 取 状 況 審 査 ( 別 紙 ) 専 門 協 議 等 の 件 数 専 門 委 員 数 500 万 円 超 の 受

学校安全の推進に関する計画の取組事例

健 康 医 療 戦 略 に 係 る 農 林 産 省 の 主 な 取 組 みについて 1. 健 康 長 寿 社 会 の 形 成 のための 食 の 研 究 開 発 の 推 進 2. 医 福 食 農 連 携 の 取 組 の 推 進 3 5 2

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

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(Microsoft Word - \220\340\226\276\217\221.doc)

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目 次 事 例 法 別 5 法 別 5 70 歳 以 上 ( 患 者 負 担 割 ) 誕 生 が 昭 和 9 年 月 以 降 の 者 3 法 別 5 70 歳 以 上 ( 患 者 負 担 割 ) 特 例 措 置 対 象 者 法 別 歳 以 上 ( 患 者 負 担 割 ) 特 例 措 置

企 画 課 企 画 部 満 了 2 55 総 務 部 企 画 室 設 置 認 可 学 部 佐 賀 大 学 附 属 図 書 館 医 学 分 館 設 置 申 請 書 企 画 室 企 画 調 査 係 2004/4/1 30 年 2005/4/1 2035/3/31 ファイル 事 務 室 企 画 部 企 画

1.H26年エイズ発生動向年報ー概要

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

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目 改 正 項 目 軽 自 動 車 率 の 引 上 げ 〇 国 及 び 地 方 を 通 じた 自 動 車 関 連 制 の 見 直 しに 伴 い 軽 自 動 車 の 標 準 率 が 次 のとおり 引 き 上 げられます 車 種 区 分 引 上 げ 幅 50cc 以 下 1,000 円 2,000 円

全設健発第     号

平成24年度税制改正要望 公募結果 153. 不動産取得税

その 他 事 業 推 進 体 制 平 成 20 年 3 月 26 日 に 石 垣 島 国 営 土 地 改 良 事 業 推 進 協 議 会 を 設 立 し 事 業 を 推 進 ( 構 成 : 石 垣 市 石 垣 市 議 会 石 垣 島 土 地 改 良 区 石 垣 市 農 業 委 員 会 沖 縄 県 農

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16 日本学生支援機構

 

新 行 財 政 改 革 推 進 大 綱 実 施 計 画 個 票 取 組 施 策 国 や 研 究 機 関 への 派 遣 研 修 による 資 質 向 上 の 推 進 鳥 インフルエンザ 等 新 たな 感 染 症 等 に 対 する 検 査 技 術 の 習 得 など 職 員 の 専 門

m07 北見工業大学 様式①

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 135, , , , , ,600

学校教育法等の一部を改正する法律の施行に伴う文部科学省関係省令の整備に関する省令等について(通知)

1 総 合 設 計 一 定 規 模 以 上 の 敷 地 面 積 及 び 一 定 割 合 以 上 の 空 地 を 有 する 建 築 計 画 について 特 定 行 政 庁 の 許 可 により 容 積 率 斜 線 制 限 などの 制 限 を 緩 和 する 制 度 である 建 築 敷 地 の 共 同 化 や

平成19年9月改定

目次

関西医科大学大学院学則

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独立行政法人国立病院機構呉医療センター医療機器安全管理規程

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている 総 合 的

2-1膠原病.doc

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

Taro-01 議案概要.jtd

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 級 の 給 料 月 額 最 高 号 級 の 給 料 月 額 1 級 ( 単 位 : ) 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 9 級 1 級 135,6 185,8 222,9 261,

類 ( 番 号 を 記 載 ) 施 設 名 事 所 名 所 在 事 開 始 年 月 日 事 規 模 ( 定 員 ) 公 益 事 必 要 な 者 に 対 し 相 談 情 報 提 供 助 言 行 政 や 福 祉 保 健 医 療 サービス 事 者 等 との 連 絡 調 整 を 行 う 等 の 事 必 要

4 松 山 市 暴 力 団 排 除 条 の 一 部 風 俗 営 業 等 の 規 制 及 び 業 務 の 適 正 化 等 に 関 する 法 律 等 の 改 正 に 伴 い, 公 共 工 事 から 排 除 する 対 象 者 の 拡 大 等 を 図 るものです 第 30 号 H H28.1

(1) 率 等 一 覧 ( 平 成 26 年 度 ) 目 課 客 体 及 び 納 義 務 者 課 標 準 及 び 率 法 内 に 住 所 を 有 する ( 均 等 割 所 得 割 ) 内 に 事 務 所 事 業 所 又 は 家 屋 敷 を 有 する で 内 に 住 所 を 有 し ないもの( 均 等

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川崎市木造住宅耐震診断助成金交付要綱

平成17年度高知県県産材利用推進事業費補助金交付要綱

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(3) 調 査 の 進 め 方 2 月 28 日 2 月 28 日 ~6 月 30 日 平 成 25 年 9 月 サウンディング 型 市 場 調 査 について 公 表 松 戸 市 から 基 本 的 な 土 地 情 報 サウンディングの 実 施 活 用 意 向 アイデアのある 民 間 事 業 者 と

定款

診療行為コード

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003-00個人の健康増進・疾病予防の推進のための所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用)

官報掲載【セット版】

スライド 1

Microsoft Word - 佐野市生活排水処理構想(案).doc

目 次 1. 社 会 保 障 分 野 でできること 1 1 高 額 医 療 高 額 介 護 合 算 制 度 の 改 善 2 保 険 証 機 能 の 一 元 化 3 自 己 診 療 情 報 の 活 用 4 給 付 可 能 サービスの 行 政 側 からの 通 知 2. 年 金 分 野 でできること 5

公表表紙

本 校 の 沿 革 昭 和 21 年 昭 和 49 年 昭 和 54 年 昭 和 60 年 平 成 9 年 平 成 11 年 平 成 18 年 北 海 道 庁 立 農 業 講 習 所 として 発 足 北 海 道 立 農 業 大 学 校 に 改 組 修 業 年 限 を1 年 制 から2 年 制 に 改

2 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与

Microsoft Word 印刷ver 本編最終no1(黒字化) .doc

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類 ( 番 号 を 記 載 ) 施 設 名 事 所 名 所 在 事 開 始 年 月 日 事 規 模 ( 定 員 ) 公 益 事 1 必 要 な 者 に 対 し 相 談 情 報 提 供 助 言 行 政 や 福 祉 保 健 医 療 サービス 事 者 等 との 連 絡 調 整 を 行 う 等 の 事 必

Ⅶ 東 海 地 震 に 関 して 注 意 情 報 発 表 時 及 び 警 戒 宣 言 発 令 時 の 対 応 大 規 模 地 震 対 策 特 別 措 置 法 第 6 条 の 規 定 に 基 づき 本 県 の 東 海 地 震 に 係 る 地 震 防 災 対 策 強 化 地 域 において 東 海 地 震

預 金 を 確 保 しつつ 資 金 調 達 手 段 も 確 保 する 収 益 性 を 示 す 指 標 として 営 業 利 益 率 を 採 用 し 営 業 利 益 率 の 目 安 となる 数 値 を 公 表 する 株 主 の 皆 様 への 還 元 については 持 続 的 な 成 長 による 配 当 可

学校法人日本医科大学利益相反マネジメント規程

経 常 収 支 差 引 額 等 の 状 況 平 成 26 年 度 予 算 早 期 集 計 平 成 25 年 度 予 算 対 前 年 度 比 較 経 常 収 支 差 引 額 3,689 億 円 4,597 億 円 908 億 円 減 少 赤 字 組 合 数 1,114 組 合 1,180 組 合 66

安 芸 太 田 町 学 校 適 正 配 置 基 本 方 針 の 一 部 修 正 について 1 議 会 学 校 適 正 配 置 調 査 特 別 委 員 会 調 査 報 告 書 について 安 芸 太 田 町 教 育 委 員 会 が 平 成 25 年 10 月 30 日 に 決 定 した 安 芸 太 田

(Microsoft Word - \221\346\202P\202U\201@\214i\212\317.doc)


PR版

18 国立高等専門学校機構

( 別 紙 ) 以 下 法 とあるのは 改 正 法 第 5 条 の 規 定 による 改 正 後 の 健 康 保 険 法 を 指 す ( 施 行 期 日 は 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 1. 標 準 報 酬 月 額 の 等 級 区 分 の 追 加 について 問 1 法 改 正 により 追 加

は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

そ の 他 類 ( 番 号 を 記 載 ) 施 設 名 事 所 名 所 在 事 開 始 年 月 日 事 規 模 ( 定 員 ) 公 益 事 広 島 市 城 山 北 城 南 域 包 括 支 援 センター 広 島 市 安 佐 南 区 川 内 B0 平 成 8 年 4 月 日 必 要 な 者

Microsoft Word - 通知 _2_.doc

Microsoft Word - nagekomi栃木県特定医療費(指定難病)支給認定申請手続きのご案内 - コピー

Microsoft Word 行革PF法案-0概要

Transcription:

分 子 イメージング 研 究 戦 略 推 進 プログラムの 概 要 背 景 分 子 イメージングとは 特 定 物 質 を 生 体 内 の 病 変 部 等 に 対 して 分 子 レベルで 反 応 させ 画 像 化 する 医 療 技 術 である 中 でも PET(ポジトロン エミッ ション トモグラフィ)は 主 に 形 態 を 観 察 するCTやMRI 等 と 違 い 質 的 診 断 が 可 能 であることから 現 在 ではがん 診 断 で 保 険 収 載 される 等 既 に 実 用 化 さ れている 今 後 新 たなPETプローブ( 薬 剤 ) 開 発 により 超 早 期 画 像 診 断 や 予 防 への 応 用 医 薬 品 開 発 等 が 可 能 になる 等 臨 床 展 開 が 最 も 期 待 される PET 撮 像 の 実 際 特 定 物 質 + ラジオ アイソトープ 標 識 本 プログラムの 目 的 放 射 性 薬 剤 (PETプローブ) 投 与 撮 影 PET-CT 装 置 臨 床 現 場 への 応 用 医 薬 品 開 発 への 応 用 画 像 化 PET 画 像 がんや 認 知 症 等 特 定 の 疾 患 に 対 して 早 期 診 断 等 に 応 用 可 能 本 プログラムは PET 技 術 を 応 用 し 新 たなPETプローブ( 薬 剤 )の 研 究 開 発 とヒトでのPOC(Proof of Concept)を 取 得 することにより がんや 認 知 症 を 対 象 とした 疾 患 病 態 解 明 や 革 新 的 診 断 治 療 法 を 確 立 するとともに 医 薬 品 開 発 における 創 薬 候 補 物 質 の 標 識 化 による 薬 物 動 態 評 価 や 薬 効 薬 理 評 価 等 を 可 能 とする 新 たな 創 薬 プロセス 技 術 を 確 立 することを 目 的 とする 基 礎 的 研 究 動 物 でのPOC 取 得 ヒトでのPOC 取 得 臨 床 応 用 ラジオ アイソトープ + 特 定 物 質 標 識 PETプローブ 開 発 ( 共 通 プロセス) 放 射 性 薬 剤 (PETプローブ) 結 合 例 ) 18 F-FDG( 保 険 収 載 ) 11 C-PBB3 Cu-ATSM Cu-DOTA-TRMab 特 定 の 細 胞 や 物 質 に 対 して 分 子 レベルで 結 合 例 ) 疾 患 特 異 性 の 核 酸 タンパク 等 創 薬 候 補 物 質 各 疾 患 研 究 及 び 創 薬 開 発 に 応 じた 特 定 物 質 と 各 アイソトープの 組 合 わせと 最 適 化 PETプローブ 静 脈 投 与 他 の 画 像 診 断 では 難 しい 分 子 レベル の 高 い 質 的 診 断 薬 剤 の 集 積 分 布 代 謝 等 のリアル タイムでの 画 像 化 Ⅰ 臨 床 現 場 への 応 用 難 治 性 がんの 超 早 期 診 断 がんや 認 知 症 の 進 行 度 重 症 度 診 断 他 の 画 像 診 断 では 得 られない 高 い 質 的 鑑 別 診 断 等 現 場 ニーズに 見 合 った 画 像 診 断 Ⅱ 医 薬 品 開 発 への 応 用 ヒトの 生 体 を 用 いた 薬 物 動 態 評 価 ヒトの 生 体 を 用 いた 薬 効 薬 理 評 価 非 臨 床 試 験 を 廃 した 創 薬 プロセスの 効 率 化 と 質 の 向 上 を 目 指 す 1

分 子 イメージング 研 究 戦 略 推 進 プログラムの 概 要 これまでの 取 り 組 み 第 1 期 プログラム ( 平 成 17~21 年 度 ): 分 子 イメージング 研 究 の 基 盤 技 術 開 発 施 設 設 備 整 備 人 材 育 成 を 行 う 研 究 拠 点 を 設 置 特 に 大 学 等 との 共 同 研 究 を 実 施 し 分 子 イメージング 研 究 分 野 でオールジャパン 研 究 体 制 を 構 築 創 薬 候 補 物 質 探 索 拠 点 理 化 学 研 究 所 ライフサイエンス 技 術 基 盤 研 究 センター 共 同 研 究 大 学 等 PET 疾 患 診 断 研 究 拠 点 放 射 線 医 学 総 合 研 究 所 分 子 イメージング 研 究 センター 共 同 研 究 大 学 等 第 2 期 プログラム ( 平 成 22~26 年 度 ): 社 会 的 ニーズの 高 いがんと 認 知 症 の 研 究 分 野 に 重 点 化 がんと 認 知 症 の 機 能 解 明 を 促 進 し 革 新 的 早 期 診 断 治 療 技 術 の 実 用 化 に 向 けたPOC (Proof of Concept) 取 得 を 目 標 に 推 進 がん 分 野 と 認 知 症 分 野 に 重 点 化 臨 床 に 向 けたPOC 取 得 若 手 研 究 者 に 対 する 高 度 専 門 人 材 育 成 臨 床 現 場 への 応 用 医 薬 品 開 発 への 応 用 2

分 子 イメージング 研 究 戦 略 推 進 プログラムの 実 施 体 制 プログラムディレクター 創 薬 候 補 物 質 探 索 拠 点 がん 分 野 の 共 同 研 究 機 関 プログラムオフィサー(がん 分 野 ) プログラムオフィサー( 認 知 症 分 野 ) 創 薬 候 補 物 質 探 索 拠 点 運 営 委 員 会 拠 点 運 営 のあり 方 の 助 言 等 ( 年 に2 回 程 度 実 施 ) 認 知 症 分 野 の 共 同 研 究 機 関 人 材 育 成 分 野 の 実 施 機 関 PET 疾 患 診 断 研 究 拠 点 がん 分 野 の 共 同 研 究 機 関 認 知 症 分 野 の 共 同 研 究 機 関 拡 大 運 営 委 員 会 プログラムの 運 営 方 針 の 検 討 策 定 等 ( 年 に2 回 程 度 実 施 ) PET 疾 患 診 断 研 究 拠 点 運 営 委 員 会 拠 点 運 営 のあり 方 の 助 言 等 ( 年 に2 回 程 度 実 施 ) 人 材 育 成 分 野 の 実 施 機 関 中 間 評 価 委 員 会 ( 平 成 24 年 度 に 開 催 ) プログラム 全 体 各 拠 点 個 別 研 究 課 題 の 評 価 (3 年 目 )を 実 施 課 題 公 募 審 査 委 員 会 ( 平 成 22 年 度 に 開 催 ) 共 同 研 究 機 関 等 の 選 定 3

創 薬 候 補 物 質 探 索 拠 点 の 実 施 体 制 創 薬 候 補 物 質 探 索 拠 点 独 立 行 政 法 人 理 化 学 研 究 所 研 究 代 表 者 名 中 核 拠 点 長 : 渡 辺 恭 良 がん 分 野 認 知 症 分 野 がん 分 野 A がん 分 野 B 認 知 症 分 野 A 認 知 症 分 野 B 抗 がん 抗 体 の 適 合 性 評 価 のための 分 子 イメージ ング 臨 床 研 究 国 立 がん 研 究 センター 田 村 研 治 癌 幹 細 胞 を 標 的 とした 癌 根 絶 療 法 の 創 出 北 海 道 大 学 近 藤 亨 国 立 がん 研 究 センター 栗 原 宏 明 愛 知 県 がんセンター 谷 田 部 恭 認 知 症 用 の 炎 症 PET プローブの 臨 床 開 発 先 端 医 療 振 興 財 団 千 田 道 雄 神 戸 大 学 山 本 泰 司 分 子 イメージングによる タウ 凝 集 阻 害 薬 開 発 京 都 大 学 萩 原 正 敏 大 阪 市 立 大 学 三 木 隆 巳 東 京 医 科 歯 科 大 学 細 谷 孝 充 国 立 長 寿 医 療 研 究 センター 滝 川 修 人 材 育 成 分 野 岡 山 分 子 イメージング 高 度 専 門 人 材 育 成 事 業 研 究 代 表 者 岡 山 大 学 谷 本 光 音 小 動 物 から 霊 長 類 までのPET 研 究 人 材 育 成 研 究 代 表 者 浜 松 医 科 大 学 間 賀 田 泰 寛 4

PET 疾 患 診 断 研 究 拠 点 ( 放 射 線 医 学 総 合 研 究 所 )の 実 施 体 制 PET 疾 患 診 断 研 究 拠 点 独 立 行 政 法 人 放 射 線 医 学 総 合 研 究 所 研 究 代 表 者 名 中 核 拠 点 長 : 藤 林 康 久 がん 分 野 認 知 症 分 野 がん 分 野 C がん 分 野 D 認 知 症 分 野 C 認 知 症 分 野 D 難 治 性 がん 治 療 に 向 け た 機 能 画 像 法 の 開 発 福 井 大 学 岡 沢 秀 彦 国 立 がん 研 究 センター 藤 井 博 史 横 浜 市 立 大 学 立 石 宇 貴 秀 新 しい 細 胞 塊 培 養 による 癌 難 治 性 部 位 の 探 索 大 阪 府 立 成 人 病 センター 井 上 正 宏 東 京 工 業 大 学 蓮 池 利 章 奈 良 先 端 科 学 技 術 大 学 院 大 学 矢 野 重 信 特 異 的 プローブによる タウおよびアミロイドβ 蓄 積 メカニズムの 解 明 東 北 大 学 工 藤 幸 司 アミロイドβ 代 謝 蓄 積 と 炎 症 反 応 の 相 互 作 用 の 解 明 理 化 学 研 究 所 西 道 隆 臣 人 材 育 成 分 野 医 薬 理 工 連 携 によるPET 教 育 研 究 拠 点 形 成 研 究 代 表 者 大 阪 大 学 畑 澤 順 連 携 大 学 院 による 組 織 融 合 的 研 究 教 育 の 推 進 研 究 代 表 者 東 北 大 学 谷 内 一 彦 医 薬 工 連 携 を 活 かしたPET 専 門 家 人 材 育 成 拠 点 研 究 代 表 者 北 海 道 大 学 玉 木 長 良 5

がん 分 野 認 知 症 分 野 における 主 な 成 果 医 療 現 場 への 実 装 PETプローブ 開 発 の 進 捗 状 況 P O C 取 得 ヒ ト で の 臨 床 研 究 先 進 医 療 や 医 師 主 導 治 験 ライセンスアウトして 企 業 治 験 へ 多 数 の 患 者 PET ( 大 規 模 検 証 ) 確 固 たるエビデンスの 取 得 患 者 PET( 有 効 性 の 確 認 ) 少 数 の 健 常 者 患 者 PET( 安 全 性 の 確 認 ) がん 分 野 Cu-DOTA-TRMab(3 件 ) 62 Cu-ATSM 認 知 症 分 野 11 C-PBB3(3 件 ) 18 F-THK5117(1 件 ) 11 C-S-KTP-Me(1 件 ) 臨 床 に 向 けた POC 取 得 数 :8 件 など () 内 はPOC 取 得 数 合 計 17 種 P O C 取 得 動 物 で の 非 臨 床 研 究 基 礎 基 盤 研 究 安 全 性 試 験 薬 効 試 験 中 型 動 物 (サルなど)PET ( 安 全 性 有 効 性 の 確 認 ) 小 動 物 (マウスなど)PET ( 安 全 性 有 効 性 の 確 認 ) 基 盤 的 研 究 開 発 サイクロトロン 開 発 ジェネレーター 開 発 等 基 礎 的 研 究 開 発 トレーサー 開 発 疾 患 別 プローブシーズ 開 発 等 がん 分 野 Cu-DOTA-Glim 抗 体 89 Zr- 標 識 抗 HER3 抗 体 認 知 症 分 野 ABP688 11 C-TMD-592 理 化 学 研 究 所 ライフサイエンス 技 術 基 盤 研 究 センター ステップは 上 に 進 む 一 方 向 とは 限 らず より 良 いプローブを 得 るために 非 臨 床 研 究 臨 床 研 究 の 結 果 を 基 礎 基 盤 研 究 にフィードバックする( 下 に 降 りてくる)こともある また 全 てのステップを 踏 むとは 限 らず これ 以 外 のステップを 踏 むこともあり 1つのステップにかかる 時 間 や 内 容 にも 幅 がある など PETプローブ 400 以 上 世 界 最 大 PETプローブ データベース 放 射 線 医 学 総 合 研 究 所 分 子 イメージング 研 究 センター 6

がん 分 野 における 成 果 1 抗 体 医 薬 の 患 者 適 合 性 に 資 するPET 研 究 従 来 の 針 生 検 に 代 わる 非 侵 襲 のPETイメージングで 抗 体 医 薬 の 選 択 適 合 性 判 定 に 資 するPET 研 究 HER2 陽 性 乳 がんの 原 発 巣 をPETイメージングにより 捉 える 事 に 成 功 HER2 陽 性 乳 がん 患 者 に 開 発 したPETプ ローブ( Cu-DOTA-TRMab)を 静 脈 注 射 し PET 検 査 を 実 施 した その 結 果 左 乳 房 の 原 発 巣 の 位 置 に 一 致 したシグナルを 観 察 した( 矢 印 ) なお 左 下 の 赤 い 部 分 は 血 中 のシグナル( 心 臓 )を 示 す 分 子 イメージング 技 術 を 用 いた がん 幹 細 胞 のイメージング 現 在 がん 幹 細 胞 をターゲットとした 新 薬 の 開 発 が 進 んでいる がん 幹 細 胞 の 特 異 的 な 検 出 が 適 正 な 評 価 に 必 要 かつ ごく 少 数 しか 存 在 しないがん 幹 細 胞 を 高 感 度 に 検 出 する 事 が 必 要 分 子 イメージングを 用 いたがん 幹 細 胞 イメージングの 開 発 を 実 施 がん 治 療 に 用 いる 抗 体 量 の 1/5,000でイメージングを 達 成 = 安 全 HER2 陽 性 乳 がんの 脳 転 移 をPETイメージングにより 捉 えることに 成 功 Cu-DOTA-TRMabの 体 内 動 態 を 全 身 にわたって 追 跡 したところ 脳 転 移 が 疑 われるシグナルを 観 察 した( 矢 印 ) マウスにおいて がん 幹 細 胞 をPETイメージングに より 特 異 的 に 捉 える 事 に 成 功 ( 矢 印 ) < 今 後 の 方 向 性 > がん 種 類 別 の 早 期 診 断 のみならず 新 規 抗 体 医 薬 の 開 発 ツールとしての 応 用 を 目 指 す < 今 後 の 方 向 性 > がん 幹 細 胞 イメージングに 関 する 基 盤 技 術 の 開 発 が 進 行 ヒトでのPOC 取 得 を 目 指 す 7

がん 分 野 における 成 果 2 がんの 難 治 性 の 原 因 とされる がん 内 部 の 低 酸 素 領 域 を 捉 えるPETプローブの 研 究 の 推 進 62 Cu-ATSMによる 低 酸 素 領 域 画 像 化 ( 62 Cu: 半 減 期 約 10 分 の 画 像 化 用 核 種 ) * Cu-ATSMとは PET 多 施 設 臨 床 研 究 口 腔 底 がん 62 Cu-ATSMが 多 く 集 まる 予 後 不 良 ( 良 くなる 可 能 性 が 低 い) 右 上 顎 がん 62 Cu-ATSMがあまり 集 まらない 予 後 良 好 ( 良 くなる 可 能 性 が 高 い) 62 Cu-ATSMが 多 く 集 まるがんは 予 後 不 良 である がん 内 部 の 低 酸 素 部 位 はが んの 治 りにくさ の 要 因 となる 低 酸 素 領 域 に 集 積 するプローブ 様 々な 銅 の 放 射 性 同 位 元 素 で 標 識 可 能 * Cu-ATSM 60 Cu, 62 Cu, Cu * Cu-ATSMが 多 く 集 まる 領 域 は 低 酸 素 でがん 幹 細 胞 が 多 い マウスに 移 植 したがん 内 部 のプローブの 分 布 CD133 陽 性 細 胞 の 割 合 (%) 集 積 の 度 合 い CD133:がん 幹 細 胞 マーカー Cu-ATSM FDG 高 中 低 Cu-ATSMが 集 まる 低 酸 素 領 域 には 治 りにくい がんの 原 因 とされるがん 幹 細 胞 が 多 数 存 在 する 難 治 がん 治 療 へ 高 Cu-ATSMによる 低 酸 素 領 域 の 治 療 研 究 治 療 量 の Cu-ATSMの 投 与 により: がんが 明 らかに 小 さくなった がんの 大 きさ コントロール 19 日 目 のがんの 画 像 (マウス) コントロール がん 幹 細 胞 が 減 少 した Cu-ATSMは がん 幹 細 胞 にも 有 効 な 治 療 法 として 期 待 される Cu-ATSM 投 与 Cu-ATSM 投 与 ( Cu: 半 減 期 約 13 時 間 放 射 線 治 療 に 適 し た 核 種 ) CD133 陽 性 細 胞 の 割 合 (%) コントロール Cu-ATSM 投 与 難 治 がんの 悪 玉 細 胞 ( 低 酸 素 細 胞 がん 幹 細 胞 )の 画 像 化 と 治 療 効 果 を 確 認 8

認 知 症 分 野 における 成 果 1 認 知 症 の 神 経 細 胞 死 に 密 接 に 関 わるタウタンパク 質 を 画 像 化 するPETプローブの 開 発 認 知 症 の 脳 内 に 蓄 積 する 異 常 タンパク ヒトで 脳 内 タウ 病 変 を 明 瞭 に 画 像 化 生 体 脳 で 画 像 化 PET 装 置 タウ 蓄 積 アミロイド 蓄 積 異 常 タンパクの 蓄 積 の 有 無 や 蓄 積 場 所 の 違 いにより 多 様 な 認 知 症 を 診 断 鑑 別 水 平 面 矢 状 面 冠 状 面 プローブの 開 発 ヒトやモデルマウスの 脳 切 片 を 用 いて いかなる 構 造 の 薬 剤 が 様 々 なタウ 病 変 に 結 合 するか 構 造 - 活 性 相 関 から 化 合 物 を 選 択 PBB 国 際 出 願 日 : 2012 年 12 月 21 日 国 際 出 願 番 号 : PCT/JP2012/83286 マウスで 脳 内 タウ 病 変 を 明 瞭 に 画 像 化 タウ 病 変 モデルマウス 異 常 タウ 蓄 積 タウ 病 変 に 強 く 結 合 する 低 分 子 化 合 物 の 基 本 構 造 に ついて 特 許 を 出 願 国 内 特 許 登 録 日 : 2013 年 11 月 29 日 国 内 登 録 番 号 : 特 許 第 5422782 号 生 きた 脳 で 薬 剤 がタウ 病 変 に 結 合 することを 証 明 光 による マイクロイメージング PETによる マクロイメージング アルツハイマー 病 (Neuron 2013) 神 経 細 胞 死 を 伴 う 認 知 症 を 含 む 精 神 神 経 疾 患 の 根 本 治 療 法 の 開 発 につながる バイオマーカーとし て 期 待 され 国 内 外 での 多 施 設 共 同 研 究 が 開 始 されている 海 馬 [ 11 C]PBB3(タウイメージング) 出 典 :Nature Reviews Neurology 9, 599 (November 2013) 認 知 症 の 診 断 における 画 期 的 な 成 果 として 紹 介 される 認 知 症 に 密 接 に 関 わるタウタンパク 質 の 画 像 化 に 成 功 実 証 的 臨 床 研 究 へ 移 行 9

認 知 症 分 野 における 成 果 2 アルツハイマー 型 認 知 症 の 進 行 過 程 1)アミロイドb の 蓄 積 アルツハイマー 型 認 知 症 の 炎 症 病 原 仮 説 に 基 づいた 神 経 炎 症 イメージング 用 PETプローブの 開 発 脳 内 炎 症 に 深 く 関 与 しているタンパク 質 であるCOX-1に 対 して 特 異 的 なPET プローブ( 11 C-KTP-Me)を 開 発 2) 脳 内 炎 症 ミクログリア 活 性 化 老 人 斑 こうしん 3)タウリン 酸 化 酵 素 の 亢 進 11 C-KTP-Meにより ラット 脳 内 の 神 経 炎 症 の 可 視 化 に 成 功 脳 内 で 炎 症 反 応 の 中 心 的 役 割 を 担 うミクログリア(OX-42 陽 性 細 胞 )ではCOX-1が 発 現 していることを 確 認 COX-1はミクロ グリアの 活 性 化 のバイオマー カーであるため 脳 内 炎 症 時 の ミクログリアの 活 性 化 状 態 を 特 異 的 にイメー ジングできると 考 えられる 健 常 者 軽 度 認 知 障 害 既 に 臨 床 研 究 が 進 行 中 4)リン 酸 化 タウの 蓄 積 COX-1を 標 的 分 子 とした 創 薬 により アルツハイマー 病 における 神 経 炎 症 の 制 御 治 療 および 診 断 技 術 への 活 用 が 期 待 される 5)リン 酸 化 タウの 凝 集 分 子 イメージングによる 認 知 症 の 神 経 細 胞 死 に 密 接 に 関 わるタウタンパクの 凝 集 阻 害 薬 の 開 発 6) 神 経 細 胞 死 認 知 機 能 の 低 下 神 経 原 線 維 変 化 リン 酸 化 タウタンパクを 減 少 さ せる 新 規 低 分 子 化 合 物 の 開 発 リン 酸 化 タウタンパ クを 減 少 させる 候 補 化 合 物 の 効 果 タウ 蓄 積 によるアルツハイマー 病 に 対 して タウを 減 らすことで 治 療 する 可 能 性 を 有 している 10

その 他 の 成 果 人 材 育 成 の 状 況 1. 連 携 大 学 院 の 協 定 締 結 理 化 学 研 究 所 と 岡 山 大 学 浜 松 医 科 大 学 放 射 線 医 学 総 合 研 究 所 と 大 阪 大 学 東 北 大 学 北 海 道 大 学 2. 講 義 演 習 等 の 実 施 大 学 院 に 分 子 イメージングの 教 育 コースを 開 講 ( 通 年 ) 学 外 へのオープン 講 義 の 実 施 分 子 イメージング サマーセミナー( 年 1 回 ) 国 際 シンポジウム 画 像 解 析 研 究 会 J-AMPシンポジウム 等 3. 研 究 教 育 PETマイクロドーズ 試 験 実 施 指 導 助 言 GMP 講 習 会 PET 薬 剤 製 造 教 育 訓 練 プログラム 等 機 関 名 博 士 課 程 在 学 修 士 課 程 在 学 博 士 課 程 修 了 修 士 課 程 修 了 修 了 後 キャリアパス ( 予 定 も 含 む) 岡 山 大 学 8 13 0 6 大 学 助 教 製 薬 メーカー 財 団 法 人 博 士 課 程 進 学 浜 松 医 科 大 学 16 0 4 0 大 学 助 教 病 院 勤 務 大 阪 大 学 7 (2) 0 4 1 大 学 助 教 特 任 研 究 員 製 薬 メーカー 東 北 大 学 11 (3) 3 14 (4) 10 大 学 助 教 製 薬 メーカー 財 団 法 人 電 気 工 業 PETメー カー 大 学 医 師 博 士 課 程 進 学 留 学 北 海 道 大 学 5 0 4 2 合 計 47 (5) 16 26 (4) 19 大 学 医 師 放 射 線 技 師 がんセンター 博 士 研 究 員 博 士 課 程 進 学 留 学 ( )は 社 会 人 学 生 の 内 数 平 成 25 年 度 末 時 点 発 表 論 文 数 22 年 度 23 年 度 24 年 度 25 年 度 合 計 81 92 103 104 380 11 C-PBB3の 論 文 が 米 科 学 誌 Neuronに 掲 載 ま た 11 C-PBB3の 論 文 が 注 目 論 文 としてnatureで 紹 介 Cu-DOTA-TRMabの 論 文 が 核 医 学 会 代 表 誌 Journal of Nuclear Medicineに 掲 載 11

用 語 解 説 用 語 解 説 PET 陽 電 子 断 層 撮 影 法 (Positron Emission Tomography)の 略 称 身 体 の 中 の 生 体 分 子 の 動 きを 生 きたままの 状 態 で 外 から 見 ることができる 技 術 の 一 種 特 定 の 放 射 性 同 位 元 素 で 標 識 したPET 薬 剤 を 患 者 に 投 与 し PET 薬 剤 より 放 射 される 陽 電 子 に 起 因 するガンマ 線 を 検 出 することによって 体 深 部 に 存 在 する 生 体 内 物 質 の 局 在 や 量 などを 三 次 元 的 に 測 定 できる ラジオアイソトープ ( 放 射 性 同 位 元 素 ) 放 射 線 を 放 出 する 同 位 元 素 のことをいう 同 位 元 素 とは 同 じ 性 質 で 重 さの 違 う 原 子 のことをいう タウ 神 経 系 細 胞 の 骨 格 を 形 成 する 微 小 管 に 結 合 するタンパク 質 アルツハイマー 病 をはじめとする 様 々な 精 神 神 経 疾 患 において タウが 異 常 にリン 酸 化 して 細 胞 内 に 蓄 積 することが 知 られている PBB3 HER2 脳 内 に 蓄 積 したタウに 対 して 選 択 的 に 結 合 する 薬 剤 PBB3のPBBは Pyridinyl-Butadienyl-Benzothiazoleの 略 称 蛍 光 物 質 であることから 生 体 蛍 光 画 像 を 得 るのにも 利 用 できるが PBB3を 放 射 性 同 位 元 素 で 標 識 することに より PET 薬 剤 として 使 用 できる 生 体 蛍 光 画 像 は 細 胞 レベルの 詳 細 な 観 察 を 可 能 にするが 脳 の 深 部 を 観 察 することは 困 難 である PETは 脳 の 深 部 観 察 を 可 能 にし ヒトにも 応 用 可 能 である 細 胞 表 面 に 存 在 する 上 皮 成 長 因 子 (EGF) 受 容 体 タンパク 質 のサブタイプの 一 つで 細 胞 外 に 分 泌 された 上 皮 成 長 因 子 と 結 合 し 細 胞 の 増 殖 を 活 性 化 す る ハーセプチンと 言 われ 乳 がん 症 例 の20~30%にHER2タンパクの 過 剰 発 現 がみられ 悪 性 度 に 関 与 していると 考 えられている がん 幹 細 胞 がんのなかに 存 在 する 幹 細 胞 様 の 性 質 をもつ 細 胞 自 己 複 製 能 多 分 化 能 造 腫 瘍 能 をもち 抗 がん 剤 放 射 線 療 法 に 耐 性 をもつことから 治 療 後 の 残 存 が 再 発 の 原 因 とする 説 が 提 唱 されている このがん 幹 細 胞 を 破 壊 することで 真 のがん 根 治 をもたらすことが 可 能 になると 考 えられている POC アミロイドβ 老 人 班 ミクログリア proof of conceptの 略 創 薬 開 発 における POC とは 研 究 開 発 段 階 の 新 薬 候 補 に 関 する 有 効 性 や 安 全 性 とそのメカニズムについて あらかじめ 設 定 した 仮 説 が ヒト 試 験 により 検 証 されること アルツハイマー 病 患 者 に 特 徴 的 な 脳 内 老 人 班 の 構 成 成 分 である 約 40 残 基 か らなるペプチド 断 片 であり アルツハイマー 病 の 主 要 病 因 物 質 と 考 えられてい る 凝 集 しやすく 不 溶 性 のアミロイド 線 維 を 形 成 するほか 可 溶 性 オリゴマー ( 重 合 体 )を 形 成 する アルツハイマー 病 の 脳 内 で 早 期 から 見 られる 特 徴 的 な 病 理 学 的 変 化 アミロ イドβが 凝 集 して 線 維 状 になり 脳 内 で 斑 点 状 に 沈 着 する アミロイド 斑 とも 呼 ばれる アルツハイマー 病 の2 大 病 理 病 変 で もう 一 つが 神 経 原 線 維 変 化 であ る 神 経 系 を 構 成 する 神 経 細 胞 以 外 の 細 胞 (グリア 細 胞 )の 一 種 脳 の 障 害 時 や 病 原 体 の 感 染 時 に 活 性 化 し 壊 死 細 胞 や 異 物 の 除 去 など 脳 内 の 免 疫 反 応 に 関 わる

リン 酸 化 タウ タウタンパクは 微 小 管 結 合 蛋 白 質 であり 細 胞 の 中 で 細 胞 骨 格 を 形 成 してい る 微 小 管 と 結 合 し 細 胞 骨 格 の 安 定 化 に 寄 与 している タウタンパクがリン 酸 化 酵 素 によってリン 酸 化 されると タウタンパクは 微 小 管 から 離 れタウタンパク 同 士 で 結 合 し 神 経 原 線 維 変 化 を 生 じると 考 えられている アルツハイマー 型 認 知 症 患 者 の 脳 では 過 剰 にリン 酸 化 したタウタンパク 質 の 沈 着 物 ( 神 経 原 線 維 変 化 )が 神 経 細 胞 内 で 観 察 される 神 経 原 線 維 変 化 過 剰 にリン 酸 化 したタウタンパク 質 が 神 経 細 胞 内 に 蓄 積 したもの アルツハイ マー 病 の2 大 病 理 病 変 で もう 一 つが 老 人 班 である GAPDH グリセルアルデヒド-3-リン 酸 デヒドロゲナーゼの 略 称 細 胞 内 呼 吸 の 代 謝 反 応 に 関 わる 酵 素 であり 細 胞 種 に 関 わらず 恒 常 的 に 発 現 しているため 細 胞 内 分 子 を 計 測 する 際 の 指 標 として 用 いられる 低 酸 素 領 域 生 体 内 の 腫 瘍 組 織 では がん 細 胞 が 活 発 に 増 殖 するため 血 管 新 生 が 追 い 付 かず しばしば 低 酸 素 状 態 が 生 じることが 知 られている また 低 酸 素 下 に おかれたがん 細 胞 は 化 学 治 療 放 射 線 治 療 に 対 し 抵 抗 性 を 持 つため しば しばがんの 転 移 再 発 の 原 因 となることが 知 られている FDG FDGとはフルオロデオキシグルコースの 略 で ブドウ 糖 の 中 の 水 素 原 子 を 陽 電 子 を 放 出 する 放 射 性 フッ 素 に 置 き 換 えた 物 質 ブドウ 糖 と 同 様 にがん 細 胞 により 多 く 取 り 込 まれるためPETを 用 いて 体 の 中 のFDGの 分 布 を 撮 影 すること で がんの 場 所 や 大 きさ 状 態 を 診 断 することができる CD133 PET 装 置 バイオマーカー 細 胞 は 種 類 ごとにその 表 面 に 抗 原 と 呼 ばれるタンパク 質 を 発 現 している これ はその 一 種 で ヒトのがん 幹 細 胞 や 造 血 幹 細 胞 などの 表 面 に 存 在 するもの PETに 使 用 する 断 層 画 像 を 出 力 する 装 置 で ポジトロン( 陽 電 子 )を 放 出 する 薬 剤 ( 放 射 性 医 薬 品 ( 放 射 薬 剤 ))から 放 出 されたガンマ 線 を 検 出 し 画 像 化 する 装 置 である バイオマーカーとは 正 常 ( 健 康 ) 状 態 と 異 常 ( 疾 病 ) 状 態 の 違 いを 定 量 的 に 評 価 する 指 標 をいう 疾 病 ( 例 えば がん 糖 尿 病 など)の 診 断 において 広 く 使 わ れている