地 球 は 怒 っている 資 源 と 環 境 の 未 来 を 考 えよう 地 球 は 怒 っている この 百 年 のヒトの 横 暴 に 地 球 は 復 讐 するだろう この 言 葉 は 地 球 に 人 間 並 みの 生 命 力, 意 識 を 与 え 人 格 視 したガイア 理 論 の 元 祖 であるジェームス ラ ブロック 博 士 の 近 著 の 表 紙 にある 言 葉 である( 文 献 1) また, 石 油 ピーク 論 が 日 本 人 一 般 の 意 識 に 浸 透 せずに, 世 界 と 違 った 意 味 合 いとテン ポで 議 論 されている 資 源 論 者 である 石 井 吉 徳 先 生 はこの 状 態 にわが 国 の 先 行 きが 心 配 だと 最 近 厳 しく 警 告 している( 文 献 2) 上 記 の2 文 献 は,いずれもこの 百 年 間 のヒトの 地 球 上 の 活 動 が 暴 発 的 であったため, 近 未 来 における 資 源 環 境 に 深 刻 な 事 態 が 起 こる 事 を 警 告 しており, 私 もこれらの 指 摘 に 深 く 傾 注 して 皆 さんに 辻 説 法 みたいな 講 演 をしている 資 源 として, 油, 天 然 ガス, 石 炭 などの 資 源 を 自 覚 せずに 大 量 に 購 入 し 消 費 してきた 日 本 は,メジャーと 違 い 採 掘 開 発 の 現 場 経 験 が 少 なく, 勢 い 資 源 枯 渇 の 生 情 報 に 疎 く, 金 さえあればいつも 買 えるという 安 易 な 気 持 ちでいる 地 球 歴 史 46 億 年 からみて, 一 瞬 の 瞬 きの 時 間 ともいえるこの 百 年 に,いま 生 存 中 のヒトだけが 過 去 の 歴 史 にない 異 様 な 勢 いで 無 制 限 に 化 石 燃 料 を 消 費 し, 贅 沢 な 文 明 を 自 覚 なしに 本 能 のままで 築 いてきた この 飽 食, 浪 費, 人 口 爆 発,そのもとでの 資 源 争 奪, 戦 争 この 人 間 の 本 能 的 な 行 動 に 天 罰 が 下 るというお 達 しだ この 現 代 文 明 というヒトが 演 ずる 宴 の 最 中,バッカスの 酒 樽 たる 油 (オイル)の 底 は 酔 眼 朦 朧 でも 心 配 して 目 をやる 時 期 が 来 た 一 時 はやった 持 続 的 発 展 という 響 きの 言 葉 は 本 当 か, 空 念 仏, 自 己 陶 酔 ではないか, 逆 に 千 年 先 の 生 命 維 持 は 大 丈 夫 かと 頭 を 冷 やして 考 えてみよう 若 し,これに 確 実 な 答 えがなければ, 万 物 の 霊 長 だと 自 負 して 来 たヒト( 人 類 )は 絶 滅 危 惧 種 の 筆 頭 になると 自 己 告 白 せねばな るまい 現 代 社 会 に 電 気 供 給 を 通 して 文 明 活 動 を 下 支 えしてきた 火 力, 原 子 力 発 電 の 関 係 者 こ そ, 今 後 はこのヒトの 生 存 の 鍵 を 握 る 職 業 人 だ 最 近 私 は,この 趣 旨 での 未 来 予 知 を 語 ( 注 る 講 演 会 1) を 当 協 会 で 機 会 を 与 えられた 本 誌 上 では,その 講 演 のエッセンスを 抽 出 し, 解 説 的 に 紹 介 しよう