誰 もがハゲを 避 けられるに 越 したことはないと 考 えるだろう ではいったいど こからがハゲなのだろうか ハゲを 明 確 に 定 義 づけすることは 難 しい 須 永 (1999)は その 人 がハゲだと 認 識 しているものをハゲと 呼 ぶ という 規 定 に 行 き 着 く と 述 べてい

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(2)大学・学部・研究科等の理念・目的が、大学構成員(教職員および学生)に周知され、社会に公表されているか

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18 国立高等専門学校機構

一 方 でも 自 分 から 医 師 に 症 状 の 変 化 について 伝 えている 割 合 は シーズン 前 では 満 足 な と 同 じ %でしたが シーズン 開 始 直 後 から 高 くなり シーズン 後 半 では の 31%を 上 回 り 42%となっています (グラフ 3) ギャップ 3:

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

表紙

4 教 科 に 関 する 調 査 結 果 の 概 況 校 種 学 年 小 学 校 2 年 生 3 年 生 4 年 生 5 年 生 6 年 生 教 科 平 均 到 達 度 目 標 値 差 達 成 率 国 語 77.8% 68.9% 8.9% 79.3% 算 数 92.0% 76.7% 15.3% 94

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2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

(1) 団 体 への 問 い 合 わせ 件 数 平 成 20 年 8 月 から 平 成 20 年 11 月 までの 間 に 団 体 への 所 謂 家 出 行 方 不 明 者 に 関 する 捜 索 支 援 への 問 い 合 わせ 総 数 は 26 件 であり 月 平 均 :6.5 人 である 8 月

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Microsoft Word - 諮問第82号答申(決裁後)

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平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

経 常 収 支 差 引 額 等 の 状 況 平 成 26 年 度 予 算 早 期 集 計 平 成 25 年 度 予 算 対 前 年 度 比 較 経 常 収 支 差 引 額 3,689 億 円 4,597 億 円 908 億 円 減 少 赤 字 組 合 数 1,114 組 合 1,180 組 合 66

1

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(Microsoft Word - \221\346\202P\202U\201@\214i\212\317.doc)

 

(現行版)工事成績書と評定表をあわせた_docx


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(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている 総 合 的

Microsoft Word - 【溶け込み】【修正】第2章~第4章

Ⅰ 調 査 の 概 要 1 目 的 義 務 教 育 の 機 会 均 等 その 水 準 の 維 持 向 上 の 観 点 から 的 な 児 童 生 徒 の 学 力 や 学 習 状 況 を 把 握 分 析 し 教 育 施 策 の 成 果 課 題 を 検 証 し その 改 善 を 図 るもに 学 校 におけ

職 員 の 初 任 給 等 の 状 況 () 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び の 状 況 ( 年 4 月 日 現 在 ) 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 ( ベース) 44. 歳 6,4, 歳,44 4,7 7,6 4. 歳 7,

3 圏 域 では 県 北 沿 岸 で2の 傾 向 を 強 く 見 てとることができます 4 近 年 は 分 配 及 び 人 口 が 減 少 している 市 町 村 が 多 くなっているため 所 得 の 増 加 要 因 を 考 える 場 合 は 人 口 減 少 による 影 響 についても 考 慮 する

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国立大学法人 東京医科歯科大学教職員就業規則

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平成16年度

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

経 常 収 支 差 引 額 の 状 況 平 成 22 年 度 平 成 21 年 度 対 前 年 度 比 較 経 常 収 支 差 引 額 4,154 億 円 5,234 億 円 1,080 億 円 改 善 赤 字 組 合 の 赤 字 総 額 4,836 億 円 5,636 億 円 800 億 円 減

発 覚 理 由 違 反 態 様 在 日 期 間 違 反 期 間 婚 姻 期 間 夫 婦 間 の 子 刑 事 処 分 等 1 出 頭 申 告 不 法 残 留 約 13 年 9 月 約 9 年 11 月 約 1 年 10 月 2 出 頭 申 告 不 法 入 国 約 4 年 2 月 約 4 年 2 月 約

( 新 ) 医 療 提 供 の 機 能 分 化 に 向 けたICT 医 療 連 携 導 入 支 援 事 業 費 事 業 の 目 的 医 療 政 策 課 予 算 額 58,011 千 円 医 療 分 野 において あじさいネットを 活 用 したICT したICT 導 入 により により 医 療 機 能

2 平 均 病 床 数 の 平 均 病 床 数 では 療 法 人 に 対 しそれ 以 外 の 開 設 主 体 自 治 体 社 会 保 険 関 係 団 体 その 他 公 的 の 規 模 が 2.5 倍 程 度 大 きく 療 法 人 に 比 べ 公 的 病 院 の 方 が 規 模 の 大 き いことが

子 どもたちのバランスのよい 育 ちを 目 指 して 今 回 の 調 査 では 世 帯 年 収 が 減 って 家 計 の 厳 しさが 増 すなかで 保 護 者 が 子 どもたちの の 費 用 を 減 らしている 実 態 が 明 らかになりました 教 育 費 に 対 して 重 い 負 担 感 を 感

厚 生 年 金 は 退 職 後 の 所 得 保 障 を 行 う 制 度 であり 制 度 発 足 時 は 在 職 中 は 年 金 を 支 給 しないこととされていた しかしながら 高 齢 者 は 低 賃 金 の 場 合 が 多 いと いう 実 態 に 鑑 み 在 職 者 にも 支 給 される 特 別

別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾

自 分 にあった 健 康 保 険 を 見 つけよう! それぞれの 健 康 保 険 の 特 徴 を 踏 まえ 自 分 にあった 健 康 保 険 を 選 ぶようにしましょう! 今 までの 収 入 扶 養 家 族 の 有 無 によって どの 健 康 保 険 に 加 入 するとメリットがあるか 参 考 にし

3 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与 月 額

代 議 員 会 決 議 内 容 についてお 知 らせします さる3 月 4 日 当 基 金 の 代 議 員 会 を 開 催 し 次 の 議 案 が 審 議 され 可 決 承 認 されました 第 1 号 議 案 : 財 政 再 計 算 について ( 概 要 ) 確 定 給 付 企 業 年 金 法 第

2. ど の 様 な 経 緯 で 発 覚 し た の か ま た 遡 っ た の を 昨 年 4 月 ま で と し た の は 何 故 か 明 ら か に す る こ と 回 答 3 月 17 日 に 実 施 し た ダ イ ヤ 改 正 で 静 岡 車 両 区 の 構 内 運 転 が 静 岡 運

* 解 雇 の 合 理 性 相 当 性 は 整 理 解 雇 の 場 合 には 1 整 理 解 雇 の 必 要 性 2 人 員 選 択 の 相 当 性 3 解 雇 回 避 努 力 義 務 の 履 行 4 手 続 きの 相 当 性 の 四 要 件 ( 要 素 )で 判 断 され る 部 門 閉 鎖 型

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NRI学生小論文コンテスト2012 入賞論文 高校生の部

有 料 老 ホーム ( ) ( 主 として 要 介 護 状 態 にある を 入 居 させるも のに 限 る ) 第 29 条 ( 届 出 等 ) 第 二 十 九 条 有 料 老 ホーム( 老 を 入 居 させ 入 浴 排 せつ 若 しくは 食 事 の 介 護 食 事 の 提 供 又 はその 他 の

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試 験 概 略 試 験 目 的 同 同 一 一 規 規 格 格 の の 電 電 熱 熱 線 線 式 式 ヒーティングユニットを2 台 台 並 並 べ べ 片 片 方 方 のユニットに 遠 遠 赤 赤 外 外 線 線 放 放 射 射 材 材 料 料 である アルミ 合 金 エキスパンションメタルを 組

報道関係各位                            2010年7月吉日

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 ( 単 位 : ) 6 級 7 級 8 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 185,8 222,9 261,9 289,2 32,6 366,2 41

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Taro-H26改正_溶け込み_中学授業

( 別 紙 ) 以 下 法 とあるのは 改 正 法 第 5 条 の 規 定 による 改 正 後 の 健 康 保 険 法 を 指 す ( 施 行 期 日 は 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 1. 標 準 報 酬 月 額 の 等 級 区 分 の 追 加 について 問 1 法 改 正 により 追 加

公表表紙

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Ⅰ 人 口 の 現 状 分 析 Ⅰ 人 口 の 現 状 分 析 1 人

納品労働者アンケート結果_0331納品版

●労働基準法等の一部を改正する法律案

(5) 給 与 改 定 の 状 況 該 当 なし ( 事 委 員 会 を 設 置 していないため) 1 月 例 給 事 委 員 会 の 勧 告 ( 参 考 ) 民 間 給 与 公 務 員 給 与 較 差 勧 告 給 与 改 定 率 国 の 改 定 率 A B AB ( 改 定 率 ) 年 度 ( )

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(2) 支 状 況 保 育 所 ( 定 員 60 人 以 上 ) 支 状 況 は 次 とおりです 1 総 入 構 成 比 は 割 合 が88.1% 活 動 外 入 が2.1% 特 別 入 が9.8%でした 2 構 成 比 は 運 営 費 入 が80.1% 経 常 経 費 補 助 金 入 が17.8%

PowerPoint プレゼンテーション

m07 北見工業大学 様式①

2 前 項 に 定 める 日 に 支 給 する 給 与 は 総 額 給 与 を12 分 割 した 額 ( 以 下 給 与 月 額 という ) 扶 養 手 当 住 居 手 当 通 勤 手 当 単 身 赴 任 手 当 寒 冷 地 手 当 及 び 業 績 手 当 並 びに 前 月 分 の 超 過 勤 務

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った 場 合 など 監 事 の 任 務 懈 怠 の 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 減 算 する (8) 役 員 の 法 人 に 対 する 特 段 の 貢 献 が 認 められる 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 加 算 することができる

答申第585号

様 式 5 平 成 28 年 度 NOSAI 夏 期 臨 床 実 習 事 前 アンケート * 申 込 をした 方 に を 付 けてください スタンダード 編 ステップアップ 編 氏 名 所 属 大 学 学 年 1. NOSAI 夏 期 臨 床 実 習 への 参 加 を 希 望 する 理 由 動 機

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市 の 人 口 密 度 は 5,000 人 を 超 え 図 4 人 口 密 度 ( 単 位 : 人 /k m2) に 次 いで 高 くなっている 0 5,000 10,000 15,000 首 都 圏 に 立 地 する 政 令 指 定 都 市 では 都 内 に 通 勤 通 学 する 人 口 が 多

も く じ 1 税 源 移 譲 1 2 何 が 変 わったのか 改 正 の 3 つ の ポイント ポイント1 国 から 地 方 へ 3 兆 円 規 模 の 税 源 が 移 譲 される 2 ポイント2 個 人 住 民 税 の 税 率 構 造 が 一 律 10%に 変 わる 3 ポイント3 個 々の 納

検 討 検 討 の 進 め 方 検 討 状 況 簡 易 収 支 の 世 帯 からサンプリング 世 帯 名 作 成 事 務 の 廃 止 4 5 必 要 な 世 帯 数 の 確 保 が 可 能 か 簡 易 収 支 を 実 施 している 民 間 事 業 者 との 連 絡 等 に 伴 う 事 務 の 複 雑

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2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

5

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別 紙 軽 費 老 人 ホームの 収 入 認 定 について 平 成 22 年 3 月 9 日 千 葉 県 健 康 福 祉 部 高 齢 者 福 祉 課 本 紙 は 平 成 18 年 1 月 24 日 老 発 第 号 厚 生 労 働 省 老 健 局 長 通 知 老 人 保 護 措 置 費

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2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 135, , , , , ,600

(2) 特 別 障 害 給 付 金 国 民 年 金 に 任 意 加 入 していなかったことにより 障 害 基 礎 年 金 等 を 受 給 していない 障 がい 者 の 方 に 対 し 福 祉 的 措 置 として 給 付 金 の 支 給 を 行 う 制 度 です 支 給 対 象 者 平 成 3 年 3

しかし 主 に 欧 州 の 一 部 の 回 答 者 は 受 託 責 任 について 資 源 配 分 の 意 思 決 定 の 有 用 性 とは 独 立 の 財 務 報 告 の 目 的 とすべきであると 回 答 した 本 ED に 対 する ASBJ のコメント レターにおける 意 見 経 営 者 の 受

答申書

2 前 項 前 段 の 規 定 にかかわらず 年 俸 制 教 職 員 から 申 し 出 があった 場 合 においては 労 使 協 定 に 基 づき その 者 に 対 する 給 与 の 全 額 又 は 一 部 を 年 俸 制 教 職 員 が 希 望 する 金 融 機 関 等 の 本 人 名 義 の 口

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月 収 額 算 出 のながれ 給 与 所 得 者 の 場 合 年 金 所 得 者 の 場 合 その 他 の 所 得 者 の 場 合 前 年 中 の 年 間 総 収 入 を 確 かめてください 前 年 中 の 年 間 総 収 入 を 確 かめてください 前 年 中 の 年 間 総 所 得 を 確 かめ

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定款  変更

Transcription:

成 人 男 性 なら 頭 髪 を 意 識 しないことは 少 ないだろう ( 髪 が) 薄 くなった? と 指 摘 されることもあれば 入 浴 時 に 自 ら 気 づくなどきっかけは 様 々である 一 度 意 識 してしまえば 常 に 頭 髪 を 失 うことの 不 安 に 悩 まされる 生 理 的 特 徴 上 頭 髪 は 男 性 にとっては 非 常 に 重 要 なテーマといえよう そこで 今 回 は 成 人 男 性 の 頭 髪 問 題 いわゆるハゲから 男 性 の 特 徴 を 考 えることにする なお 本 論 は 成 人 男 性 の 加 齢 現 象 としての 頭 髪 薄 毛 状 態 を 対 象 とする 身 体 疾 患 や 心 身 症 等 に よる 脱 毛 状 態 怪 我 や 頭 部 手 術 等 による 剃 毛 状 態 種 々の 心 理 的 課 題 による 抜 毛 状 態 については 考 察 の 対 象 外 としている ハゲと 男 性 毛 髪 とは 汗 腺 皮 脂 腺 などと 並 ぶ 皮 膚 組 織 の 付 属 器 のひとつである 外 的 な 力 から 身 体 を 保 護 し 日 光 を 照 射 されても 体 温 が 上 昇 しないように 逆 に 寒 さにより 体 温 が 奪 われないようにするはたらきがある( 圷 2008) こうした 生 理 的 機 能 とは 別 に 社 会 的 機 能 も 果 たしている 髪 型 はその 一 例 である 頭 髪 は 常 に 他 者 の 目 に 映 るパーツであり 髪 型 はその 人 らしさを 表 現 する 個 性 とし ての 機 能 を 果 たす 髪 型 は 若 者 への 影 響 は 大 きく 美 容 師 を 志 す 若 者 も 多 い 13 歳 のハローワーク 公 式 サイトによる 最 新 の 人 気 職 業 ランキング(2014 年 1 月 ) では 就 労 前 の 若 者 が 希 望 する 職 業 の 中 で 美 容 師 が 15 位 という 結 果 であった 他 にもファッション 雑 誌 で 髪 型 が 特 集 され 社 会 的 影 響 の 大 きい 人 物 の 髪 型 が 流 行 することが 日 常 的 になっていることなど 毛 髪 とくに 頭 髪 の 社 会 的 機 能 は 大 きいといえる このように 若 者 を 中 心 に 人 々の 頭 髪 への 関 心 は 高 い ところが 頭 髪 は 加 齢 に 従 って 細 くなり 量 も 減 り 薄 毛 状 態 となることがある いわゆるハゲである 144

誰 もがハゲを 避 けられるに 越 したことはないと 考 えるだろう ではいったいど こからがハゲなのだろうか ハゲを 明 確 に 定 義 づけすることは 難 しい 須 永 (1999)は その 人 がハゲだと 認 識 しているものをハゲと 呼 ぶ という 規 定 に 行 き 着 く と 述 べている ハゲといっても 額 の 広 さ 毛 髪 の 太 さ 毛 髪 の 少 なさの 基 準 など 個 人 差 は 幅 広 い 無 駄 に 厳 密 な 定 義 を 規 定 するよりも 個 人 (あ るいは 周 囲 )がハゲと 意 識 した 時 点 でハゲ 問 題 が 始 まると 考 えた 方 が 生 産 的 ( 須 永 1999)である そう 考 えるとハゲは 身 体 性 のアイデンティティ 問 題 と もいえる つまりハゲも 男 性 ジェンダーに 関 する 重 要 な 心 理 学 的 テーマである といえよう ハゲは 男 らしさの 典 型 のような 現 象 である ハゲは 男 性 ホルモンであるテス トステロンが 加 齢 によってバランス 悪 く 過 剰 に 分 泌 された 状 態 になることで 進 行 していくといわれている つまり 生 理 的 には 男 らしさ の 極 致 ともいえ る それなのにハゲはポジティブに 受 け 取 られることは 少 なく 悲 観 的 な 現 象 として 受 け 止 められる また 頭 髪 はふさふさと 生 えていることが 望 まれるのに 対 し 胸 毛 等 の 体 毛 は 多 いほどネガティブな 印 象 をもたれる 頭 部 は 生 えて 欲 しいがそれ 以 外 は 否 定 的 現 代 日 本 の 男 性 の 毛 を 巡 る 価 値 観 はとても 不 可 思 議 といえよう この 連 載 では 男 らしさの 揺 らぎが 男 性 の 生 き 方 の 迷 いの 一 つにな っていると 述 べてきたが 毛 髪 も 同 様 なのかもしれない 一 方 で 一 般 的 な 価 値 観 に 反 して 頭 髪 が 薄 いことを 自 覚 しながらもさほど 問 題 視 していない 男 性 もいる いわゆる 明 るいハゲである 筆 者 の 知 人 にハゲを 長 所 にしている 人 がいる 初 めて 会 う 人 に 黒 のコートとグレーのマフラーを した 頭 の 薄 い 人 が 自 分 です と 自 らの 身 体 的 特 徴 を 伝 えて 待 ち 合 わせに 利 用 し ている 彼 は いくら 帽 子 をかぶっても 蒸 れない かぶらないと 寒 い とい うことで 帽 子 の 愛 好 家 でもある 彼 は 自 らのハゲをユーモアあふれる 個 性 の 一 つにしている ハゲを 受 容 しているからこそできる 勇 気 ある 自 己 表 現 である 一 度 ハゲになってしまえば その 解 決 法 はカツラや 増 毛 などの 外 見 の 対 処 療 法 か 気 にしない 居 直 るなど 自 らのハゲに 対 する 捉 え 方 を 再 構 成 していく 心 理 療 法 に 二 分 される 筆 者 としてはハゲを 受 け 入 れ 個 性 とした 方 が 心 理 的 に 楽 に 生 活 できるのではと 考 えるが その 方 略 を 受 け 入 れられない 男 性 たちもい るだろう 筆 者 自 身 も 著 しい 頭 髪 減 退 状 況 に 直 面 した 時 に 本 当 にポジティブな 意 味 づけをできるだろうか 自 信 がないことも 事 実 である 成 人 男 性 にとってハ 145

ゲは 生 き 方 を 左 右 する 非 常 に 重 要 なテーマである これまでハゲは 心 理 臨 床 の テーマとして 語 られる 機 会 が 少 なかったが これからは 成 人 男 性 の QOL を 向 上 させるためにハゲの 援 助 法 についても 模 索 する 作 業 が 必 要 であろう 模 索 のヒントとして 前 述 で 引 用 した 須 永 史 生 氏 の ハゲを 生 きる 外 見 と 男 らしさの 社 会 学 がある 男 性 ジェンダーに 視 点 をおいたハゲの 社 会 学 的 考 察 が 展 開 されている 画 期 的 な 良 書 である 筆 者 のハゲに 対 する 考 え 方 や 援 助 観 に 大 きな 影 響 を 与 えてくれている 男 性 のハゲに 対 する 学 術 的 な 考 察 に 興 味 を もたれた 方 は 本 書 を 参 考 して 頂 きたい 事 例 筆 者 は 成 人 男 性 のための 相 談 活 動 を 行 なっているが ハゲを 主 訴 とする 相 談 に 出 会 ったことはない 筆 者 と 同 じ 現 場 で 活 動 を 行 なっている 援 助 者 たちに 尋 ねても 同 様 であった しかし 他 の 主 訴 の 中 でハゲのエピソードが 語 られるこ とは 度 々あった 下 記 に 本 質 を 損 なわない 程 度 に 改 編 を 加 えた 事 例 を 紹 介 する 照 夫 さん 40 歳 代 主 訴 : 同 性 とのコミュニケーションが 苦 手 同 性 とコミュニケーションがとれない 成 人 してから 特 にそう 感 じるよう になった 女 性 とは 仕 事 の 話 や 日 常 のことなど 自 然 に 話 せる 男 性 とは 仕 事 のことは 割 り 切 って 話 しているが 仕 事 以 外 の 話 題 は 広 がらない 男 性 だけ で 飲 みに 行 くことがしんどい 男 性 と 何 かをする 時 飲 む 打 つ 買 う ば かり いずれも 苦 手 そういえば 自 分 に 自 信 がない チビでハゲだから スポーツもできないし 女 性 にもあまりもてたことはない 女 性 の 友 人 はいる しかし 異 性 としてみ られていない 気 がする マスコットキャラが 可 愛 がられるような 感 じ 男 性 同 士 で 飲 みに 行 くと 頭 のことをからかわれる お 前 マジやばいなー みたいに 女 性 は 気 を 遣 ってか 自 分 の 頭 のことには 一 切 触 れない だから 心 地 よい 男 性 とのコミュニケーションに 自 信 がなく 男 性 の 友 人 も 少 ない 照 夫 さん 話 を 聴 くにつれ 自 信 のなさの 例 として 頭 髪 についても 語 りだした チビとハゲ 146

いずれも 男 性 の 身 体 的 劣 等 感 を 引 き 出 す 要 素 だ さらに 飲 む 打 つ 買 うとい った 伝 統 的 な 男 性 ジェンダーが 色 濃 く 現 れる 遊 びも 苦 手 なことで 男 性 として の 劣 等 感 を 抱 き 同 性 と 親 交 を 深 めることを 遠 ざけてきたことが 見 受 けられた 照 夫 さんの 語 りを 傾 聴 し 続 けるうちに ハゲていることの 劣 等 感 が 多 く 語 ら れるようになった そこで 筆 者 は 照 夫 さんの 悩 みについて 男 性 ジェンダーの 視 点 から 絵 解 きを 行 った そして 照 夫 氏 が 適 応 的 に 過 ごせるようになる 一 例 とし て 頭 髪 の 劣 等 感 を 打 開 するための 認 知 の 再 構 成 を 試 みた その 結 果 ( 頭 髪 が)やばいというのは 同 性 だからこそ 率 直 に 言 えるのである 発 言 者 自 身 の 自 戒 を 込 めての 発 言 かもしれない 頭 髪 を 話 題 にすることで 各 人 の 工 夫 や 知 恵 を 学 べる という 考 え 方 を 共 有 した さらには 自 らの 頭 髪 について 話 すこ とで 男 性 同 士 の 連 帯 感 を 高 めるリソースになれることまで 見 出 すに 至 った 思 いきって 話 して 良 かった まさかハゲの 話 になるとは と 感 想 を 述 べて くれた 照 夫 さんの 笑 顔 が 印 象 深 い 事 例 であった 男 性 の 心 理 的 援 助 場 面 では 照 夫 さんのように 自 身 のパーソナリティを 語 る 一 つの 例 としてハゲのエピソードが 出 現 することが 多 い ハゲは 生 理 的 要 因 に よるものであり 相 談 してもハゲそのものは 改 善 しないことがわかっているた め 諦 めも 混 じえて 半 ば 自 嘲 気 味 に 語 られる こうして 遠 慮 気 味 に 語 られるハ ゲエピソードは 自 身 の 弱 み 傷 つき 願 望 などが 込 められおり 根 底 にある 男 性 の 気 持 ちを 理 解 することで 心 理 相 談 を 深 めていくことができる ハゲの 語 り を 単 なるエピソードとして 処 理 するのでなく 男 としての 傷 つき 全 てが 包 含 さ れていると 読 み 解 くことで 男 性 の 理 解 につながっていくだろう こうした 視 点 こそ 男 性 ジェンダーに 注 目 した 援 助 といえよう ハゲを 男 性 の 援 助 に 活 かす ここまで 男 性 の 心 理 的 な 援 助 とハゲについて 考 えてきた ハゲは 成 人 男 性 に とって 重 要 なテーマである 一 方 相 談 援 助 場 面 ではそれをメインとして 語 られ ることは 少 ない しかしハゲに 対 する 現 代 日 本 の 価 値 観 によって 潜 在 的 に 傷 つ いている 男 性 は 多 いことが 見 受 けられる 生 理 的 要 因 がベースにあるのに 自 由 に 語 りにくいという 状 況 はまさに 男 性 ジェンダーにセンシティブな 課 題 とも いえよう 147

伝 統 的 な 男 性 ジェンダー 観 では 男 性 はマッチョでタフであることが 望 まし いため 細 かいことを 気 にしないのが 男 らしい とみなされる 傾 向 がある しかし 男 性 も 繊 細 さを 有 している 例 えば 自 動 車 の 給 油 が 顕 著 である 1 円 で も 安 いガソリンスタンドを 探 して 数 十 円 のためにわざわざ 遠 くまで 給 油 に 行 き 給 油 直 後 に 安 いガソリンスタンドを 見 つけると 非 常 に 悔 しい 気 持 ちになる ことは 多 くの 男 性 に 思 い 当 たるのではないだろうか こうしたエピソードは 人 情 深 くもあり 微 笑 ましくもある 頭 髪 に 対 する 強 迫 観 念 も 男 性 ならではの 繊 細 さの 一 種 である 援 助 者 はこうした 男 性 の 脆 さや 繊 細 さを 知 っておくことも 男 性 を 援 助 する 一 助 となるはずである 頭 髪 問 題 は 男 性 性 が 強 く 反 映 されている 課 題 である ところが 実 際 にハゲに 直 面 した 場 合 カツラや 増 毛 といった 見 た 目 のケアを 重 視 する 場 合 がほとんど ではなかろうか 周 囲 の 関 係 者 もまた 笑 いの 対 象 とみなしたり 触 れてはいけ ない 問 題 として 抑 圧 したりするなど 適 切 な 関 わりができずに 二 次 被 害 を 生 み 出 してしまっている 場 合 もあろう ハゲの 男 性 たちは 自 らの 頭 髪 について 相 談 をする 機 会 は 少 ない だからこそ 一 旦 ハゲが 話 題 になれば その 背 景 にある 男 性 としての 辛 さにも 耳 を 傾 けることで 男 性 ジェンダーに 沿 った 援 助 に 活 かし ていくことができると 思 われる 文 献 圷 信 子 2008 ストレスと 疾 患 皮 膚 二 木 鋭 雄 ( 編 ) ストレスの 科 学 と 健 康 共 立 出 版 須 永 史 生 1999 ハゲを 生 きる 外 見 と 男 らしさの 社 会 学 勁 草 書 房 13 歳 のハローワーク 公 式 サイト URL http://www.13hw.com/home/index.html 148