はじめに < 概 要 > 事 業 継 続 計 画 (BCP) 策 定 事 例 ( 以 下 本 資 料 )は 実 際 に 事 業 継 続 計 画 ( 以 下 BCP)を 策 定 された 企 業 の 事 例 を 提 示 するものです 本 資 料 は 企 業 の 皆 様 にとりまして まず 事 業 継 続

企 業 の 事 業 継 続 計 画 (BCP) 策 定 事 例 業 種 : 高 速 道 路 の 整 備 運 用 に 関 する 事 業 内 閣 府 防 災 担 当

はじめに < 概 要 > 事 業 継 続 計 画 (BCP) 策 定 事 例 ( 以 下 本 資 料 )は 実 際 に 事 業 継 続 計 画 ( 以 下 BCP)を 策 定 された 企 業 の 事 例 を 提 示 するものです 本 資 料 は 企 業 の 皆 様 にとりまして まず 事 業 継 続 ガイドライン ( 中 央 防 災 会 議 内 閣 府 ) 等 を 基 本 としてご 参 照 いただいた 上 で BCP 文 書 の 具 体 的 記 載 事 項 や 業 種 特 有 の 課 題 への 対 応 策 等 について 検 討 する 際 の 参 考 となるよう 構 成 しております なお 本 資 料 では BCP 文 書 の 体 系 全 体 ではなく 企 業 が 策 定 している BCP のうち 他 の 業 種 の 企 業 も 含 めた 多 くの 企 業 の 皆 様 にとって 特 に 参 考 となる 項 目 を 選 んで 掲 載 しています 事 例 の 収 集 にあたっては 実 際 に 策 定 した BCP を 企 業 から 提 示 して 頂 いた 上 で 可 能 な 範 囲 で 事 例 として 提 供 することの 協 力 を 得 ました また 以 下 のような 観 点 から 企 業 に 対 するヒアリングを 実 施 し 事 例 提 供 者 の 考 え 方 についても 記 載 しております BCP 策 定 の 手 順 ( 参 照 ;2. 策 定 段 階 について) BCP 策 定 に 際 しての 考 え 方 ( 参 照 ;3. 事 業 継 続 の 対 策 に 係 る 経 営 者 の 選 択 について) 策 定 した BCP の 内 容 ( 参 照 ;4. 策 定 後 のBCPの 各 項 目 について: 左 側 事 例 ) BCP 策 定 に 際 しての 留 意 事 項 ( 参 照 ;4. 策 定 後 のBCPの 各 項 目 について: 右 側 解 説 ) 1

表 の 見 方 事 例 の 提 供 に 関 しては 事 例 及 び 解 説 に 分 けて 記 載 しています 事 例 1: 企 業 が 策 定 した 実 際 の BCP から 文 面 を 抜 粋 加 工 して 記 載 している 部 分 加 工 の 例 組 織 部 門 の 呼 称 については 一 般 的 な 呼 称 としている( 事 務 所 事 業 部 部 課 など) 事 例 中 の 数 値 は 事 例 提 供 各 社 の 数 字 そのものではなく 丸 めた 値 などとしており 必 ずしも 実 際 の 数 値 とは 同 じではない 解 説 2: 事 業 継 続 ガイドライン 第 二 版 ( 中 央 防 災 会 議 内 閣 府 ) 及 び 事 業 継 続 ガイドライン 第 一 版 解 説 書 ( 中 央 防 災 会 議 内 閣 府 )において 本 事 例 と 関 連 する 項 目 3:BCP の 検 討 実 施 における 当 該 事 例 に 関 する 事 例 提 供 者 の 考 え 方 事 例 解 説 事 業 継 続 ガイドライン 第 二 版 項 目 2 1 事 業 継 続 ガイドライン 第 一 版 解 説 書 項 目 2 事 例 提 供 者 の 考 え 方 3 2

目 次 1. 対 象 企 業 について... 4 2. 策 定 段 階 について... 5 (1) 取 組 の 概 要... 5 (2) 策 定 体 制... 5 (3) 策 定 プロセス... 5 3. 事 業 継 続 の 対 策 に 係 る 経 営 者 の 選 択 について (ヒアリングに 基 づく 整 理 )... 7 4. 策 定 後 の BCP の 各 項 目 について... 9 (1) 基 本 方 針... 9 (2) 重 要 業 務 やその 選 定 の 考 え 方... 11 (3) 目 標 復 旧 時 間 目 標 復 旧 レベルやその 設 定 の 考 え 方... 12 (4) 想 定 リスク 被 害 想 定... 15 (5) 組 織 体 制... 17 (6) 重 要 業 務 の 継 続 のための 具 体 的 な 対 策... 22 (7) 他 組 織 地 域 との 連 携 内 容... 39 (8) 教 育 訓 練... 42 (9) 点 検 および 是 正 処 置 経 営 層 による 見 直 し... 44 3

1. 対 象 企 業 について 項 目 業 種 企 業 規 模 事 業 環 境 内 容 高 速 道 路 の 整 備 運 用 に 関 する 事 業 大 企 業 主 な 業 務 は 以 下 の 通 り - 高 速 道 路 の 新 設 改 築 - 高 速 道 路 の 料 金 収 受 - 高 速 道 路 の 維 持 修 繕 - 高 速 道 路 の 災 害 復 旧 - 高 速 道 路 の 休 憩 所 等 の 運 営 - 国 地 方 公 共 団 体 等 からの 委 託 による 道 路 の 建 設 管 理 調 査 等 事 業 を 取 り 巻 く 環 境 は 以 下 の 通 り 高 速 道 路 は 人 員 物 資 の 輸 送 に 関 する 社 会 インフラであり 昼 夜 を 問 わず 不 特 定 多 数 の 利 用 者 が 利 用 し ている また 災 害 時 には 人 員 物 資 の 輸 送 ための 緊 急 輸 送 道 路 として 活 用 される 可 能 性 がある 災 害 等 により 高 速 道 路 の 利 用 に 支 障 が 生 じた 場 合 人 員 物 資 の 輸 送 の 遅 延 減 少 などにより 社 会 に 大 きな 影 響 を 及 ぼすことが 考 えられる そのため 高 速 道 路 設 備 の 被 害 自 体 の 防 止 とともに 万 一 被 害 が 発 生 した 場 合 の 迅 速 な 対 応 ( 被 害 状 況 復 旧 見 通 しなどの 情 報 提 供 を 含 む )が 求 められる 4

2. 策 定 段 階 について (1) 取 組 の 概 要 高 速 道 路 の 整 備 運 用 に 関 わる 企 業 として 災 害 時 には 高 速 道 路 の 利 用 者 及 び 従 業 員 の 安 全 確 保 が 最 優 先 である 災 害 時 においては 高 速 道 路 の 利 用 可 能 な 状 態 への 速 やかな 復 旧 が 重 要 となる 高 速 道 路 の 通 行 維 持 は 本 来 業 務 であり より 適 切 な 対 応 を 行 うべく 災 害 時 における 具 体 的 な 対 応 方 法 を 詳 細 に 定 める 目 的 で BCP を 策 定 した (2) 策 定 体 制 意 思 決 定 は 経 営 会 議 ( 代 表 取 締 役 会 長 及 び 社 長 がトップ)により 行 った BCP 検 討 のための 委 員 会 を 設 置 した -メンバー: 本 部 長 部 長 クラス 委 員 会 の 実 行 組 織 としてワーキンググループを 設 置 した -メンバー: 課 長 クラス -ワーキンググループは 災 害 後 の 対 応 班 ( 総 務 班 情 報 収 集 復 旧 班 広 報 班 交 通 管 理 お 客 様 対 応 班 電 気 通 信 班 社 屋 物 資 調 達 班 社 員 社 宅 班 など)の 単 位 で 設 置 委 員 会 は BCP 検 討 後 も 存 続 し BCP の 運 用 見 直 しなどを 行 う (3) 策 定 プロセス ( 例 1) まず 本 社 及 び 出 先 全 体 での BCP を 策 定 し その 後 グループ 会 社 の BCP を 策 定 していった ( 例 2) まず 本 社 の BCP を 策 定 し その 後 各 拠 点 で BCP を 策 定 した BCP を 理 解 するための 基 本 図 書 として 事 業 継 続 ガイドライン ( 中 央 防 災 会 議 内 閣 府 )を 活 用 した 5

国 土 交 通 省 業 務 継 続 計 画 ( 国 土 交 通 省 )を 参 考 にするとともに 整 合 性 を 確 保 するよう 努 めた 同 業 他 社 の BCP を 参 考 にした BCP 策 定 時 点 における 各 種 課 題 を 本 文 中 に 明 示 し 継 続 的 に 実 施 する BCP の 評 価 見 直 しにおいて 適 切 に 対 応 するように 努 めた 6

3. 事 業 継 続 の 対 策 に 係 る 経 営 者 の 選 択 について (ヒアリングに 基 づく 整 理 ) 概 要 : 社 会 資 本 を 通 じた 重 要 なサービスを 国 民 に 提 供 する という 高 速 道 路 事 業 の 性 質 上 人 命 の 安 全 に 加 えて 迅 速 な 復 旧 の 実 現 に 向 けた 取 り 組 みが 求 められる 保 有 設 備 の 耐 震 診 断 補 強 各 種 組 織 体 制 の 整 備 などの 事 前 に 必 要 な 措 置 の 適 切 な 実 施 が 重 要 となる 道 路 の 被 害 状 況 は 多 くの 主 体 にとって 重 要 な 情 報 であるため 地 震 発 生 後 1 時 間 以 内 などの 目 標 を 定 めた 上 で 可 能 な 限 り 速 やかに 被 害 状 況 に 関 する 情 報 の 発 信 に 向 けた 取 組 を 実 施 することとしている そこで 重 要 業 務 である 迅 速 な 被 害 状 況 の 情 報 収 集 情 報 発 信 と 道 路 の 早 期 復 旧 を 実 現 するため 経 営 層 は 下 記 のような 対 策 を 選 択 して いる 参 集 要 員 の 確 保 社 屋 の 代 替 迅 速 な 被 害 状 況 等 の 情 報 発 信 復 旧 に 際 しては 業 務 の 優 先 順 位 を 検 討 し 明 確 な 目 標 復 旧 時 間 を 設 定 するとともに 可 能 な 限 り 具 体 的 な 行 動 につなげるよう 工 夫 する 地 震 による 道 路 被 害 の 状 況 を 迅 速 に( 発 災 後 1 時 間 以 内 ) 確 認 公 表 可 能 な 体 制 を 構 築 する 関 係 諸 機 関 ( 国 地 方 公 共 団 体 警 察 他 の 道 路 会 社 等 )との 密 接 な 連 携 を 図 るべく 連 絡 体 制 を 適 切 に 整 備 する 高 速 道 路 の 整 備 運 用 に 関 わる 企 業 としての 業 務 継 続 の 態 様 継 続 するべき 業 務 の 実 施 手 段 等 に 関 する 検 討 に 際 しては 自 社 の 存 在 目 的 企 業 理 念 経 営 方 針 業 務 の 内 容 業 務 に 対 する 社 会 的 な 要 請 ステークホルダーである 監 督 官 庁 の 指 針 等 を 考 慮 するとともに 自 社 の 監 督 官 庁 である 国 土 交 通 省 の 国 土 交 通 省 業 務 継 続 計 画 との 整 合 性 を 確 保 するよう 努 めている このため 継 続 すべき 業 務 と 目 標 復 旧 時 間 を 検 討 する 際 には 国 土 交 通 省 業 務 継 続 計 画 との 整 合 性 を 考 慮 し 検 討 がなされ 継 続 すべき 業 務 と その 目 標 復 旧 時 間 を 定 めた 後 当 該 業 務 を 目 標 復 旧 時 間 内 に 実 施 するための 対 策 を 検 討 し 各 班 の 時 系 列 目 標 の 概 要 (P13 14 参 照 ) に 整 理 し 7

災 害 後 に 行 う 業 務 とその 目 標 復 旧 時 間 である 災 害 情 報 の 公 表 を1 時 間 以 内 や 最 低 限 の 緊 急 輸 送 基 盤 ( 道 路 )の 確 保 を1 日 以 内 などを 実 現 する ため 経 営 者 は 下 記 のような 対 策 の 選 択 を 行 っている ア) 参 集 要 員 の 確 保 勤 務 時 間 外 に 災 害 が 発 生 した 場 合 にも 災 害 対 策 本 部 を 迅 速 に 設 置 し 情 報 発 信 を 含 めた 必 要 な 業 務 を 行 うための 社 員 を 確 保 することが 必 要 である このため BCP 参 集 社 員 をあらかじめ 指 定 した 選 定 にあたっては 公 共 機 関 は 使 用 できず 徒 歩 で 参 集 するものとし 本 社 部 部 又 は 部 の 近 傍 地 に 居 住 する 社 員 を 選 定 する ただし 当 該 社 員 の 役 職 や 勤 務 地 には 一 定 の 配 慮 を 行 う また 本 BCPに 定 める 業 務 を 円 滑 に 遂 行 するために 事 務 系 社 員 技 術 系 社 員 各 々を 確 保 した イ) 社 屋 の 代 替 事 業 継 続 計 画 の 検 討 の 基 本 である 自 社 の 社 屋 に 何 らかの 被 災 が 有 った 場 合 も 想 定 した 平 時 から 自 社 の 業 務 を 行 っている 社 屋 が 本 社 社 屋 の 他 にも 数 箇 所 あることに 鑑 みて 本 社 や 出 先 の 社 屋 の 代 替 場 所 となるバックアップ 社 屋 をあらかじめいくつか 設 定 し 当 該 場 所 において 業 務 を 継 続 することとした 本 社 の 代 替 社 屋 の 第 一 順 位 を 防 災 センターとし 他 の 社 屋 を 第 二 順 位 第 三 順 位 として 設 定 している ウ) 迅 速 な 被 害 状 況 の 情 報 収 集 と 情 報 発 信 道 路 の 被 害 状 況 は 多 くの 主 体 にとって 重 要 な 情 報 であるため 地 震 発 生 後 1 時 間 以 内 などの 目 標 を 定 めた 上 で 可 能 な 限 り 速 やかに 情 報 を 収 集 整 理 し 被 害 状 況 や 復 旧 見 通 し 等 に 関 する 情 報 を 国 などの 関 係 機 関 や 報 道 等 に 対 して 発 信 する 取 組 を 実 施 することとしている 8

4. 策 定 後 の BCP の 各 項 目 について (1) 基 本 方 針 基 本 方 針 事 例 解 説 事 業 継 続 ガイドライン 第 二 版 1.2.2 事 業 継 続 と 共 に 求 められるもの 2.1 方 針 脚 注 14 本 BCPは 当 社 が 高 速 道 路 という 社 会 資 本 を 通 じたサービスを 提 供 するものであることから 緊 急 性 の 観 点 から 1 人 命 を 始 めとした 安 全 の 確 保 と 二 次 災 害 の 防 止 2 災 害 時 の 緊 急 輸 送 道 路 機 能 の 確 保 による 災 害 救 助 復 旧 への 貢 献 3 有 料 高 速 道 路 事 業 の 早 期 再 開 による 暮 らしと 経 済 の 復 興 への 貢 献 という 流 れを 基 本 として 構 成 している その 際 要 所 要 所 で 適 切 な 情 報 収 集 整 理 提 供 への 取 組 が 重 要 である 具 体 的 には 本 BCPは 災 害 発 生 後 の 行 動 計 画 について 最 優 先 事 項 ( 人 命 救 助 道 路 復 旧 )を 明 確 にした 上 で( 詳 細 目 次 の 囲 みの 項 目 ) 対 策 項 目 の 時 系 列 の 目 標 (1 日 (1 時 間 3 時 間 12 時 間 24 時 間 ) 以 内 3 日 以 内 7 日 以 内 ) を 設 定 し 整 理 している なお 本 BCPは 株 式 会 社 防 災 業 務 計 画 に 基 づき 策 定 するもので 本 BCPに 定 めのないものは 震 災 対 策 マ ニュアル などによる 事 業 継 続 ガイドライン 第 一 版 解 説 書 解 説 12 事 例 提 供 者 の 考 え 方 基 本 方 針 として 以 下 の 3 つを 挙 げている 1 人 命 を 始 めとした 安 全 の 確 保 と 二 次 災 害 の 防 止 2 災 害 時 の 緊 急 輸 送 道 路 機 能 の 確 保 による 災 害 救 助 復 旧 への 貢 献 3 有 料 高 速 道 路 事 業 の 早 期 再 開 によるくらしと 経 済 の 復 算 への 貢 献 本 BCPは 震 災 対 策 マニュアル 等 の 各 種 マニュアルについて その 中 の 事 前 措 置 の 部 分 をきめ 細 かに 明 確 化 するとともに 災 害 後 行 動 に 関 する 部 分 について 時 系 列 の 目 標 (1 日 以 内 (1 時 間 3 時 間 12 時 間 24 時 間 ) 3 日 以 内 7 日 以 内 )を 設 定 しわかりやすく 編 集 することにより 各 種 マニュアル 等 の 内 容 を 補 完 しつつ 使 い 勝 手 を 高 めるものである また 本 BCPに 記 載 のない 事 項 については 各 種 マニュアル 等 に 基 づき 行 動 するものである 防 災 業 務 計 画 とBCPとの 関 係 を 次 図 に 示 す BCPは 防 災 業 務 計 画 に 規 定 された 業 務 と 一 般 業 務 の 中 で 継 続 が 必 要 な 重 要 業 務 を 対 象 とする 関 連 する 各 種 マニュアルを 次 表 に 示 す ( 表 掲 載 省 略 ) 9

事 例 解 説 行 動 原 則 事 例 提 供 者 の 考 え 方 BCP の 発 動 条 件 は 震 度 5 強 以 上 とし 社 員 が 自 主 的 に 行 動 を 開 始 することを 明 記 している 本 BCPは 災 害 発 生 後 の 混 乱 で 連 絡 がとれない 場 合 などを 踏 まえ 当 社 管 内 において 震 度 5 強 以 上 の 地 震 を 観 測 した 場 合 又 は 津 波 警 報 が 発 令 された 場 合 に 自 動 的 に 発 動 され 社 員 は 自 主 的 に 行 動 を 開 始 するものとする 本 BCPは 自 ら 被 災 も 考 慮 し 重 要 業 務 を 継 続 するためのプロセスを 記 したものであり 社 員 の 参 集 状 況 情 報 の 途 絶 など 資 源 が 最 小 限 でも 動 くことのできる 体 制 づくりのため 発 災 時 には 自 動 的 に 実 施 されることを 基 本 としている 特 にこの 場 合 部 部 及 び 部 の 現 場 は 速 やかな 人 命 救 助 及 び 応 急 復 旧 が 強 く 要 請 されていることから 本 社 か らの 指 示 を 待 つことなく 原 則 として 自 主 的 に 行 動 を 開 始 するものとする また 災 害 時 において 現 場 は 本 BCPに 基 づき 臨 機 応 変 の 対 応 が 求 められるが 現 場 の 災 害 状 況 や 対 応 状 況 について 本 社 と 現 場 との 間 で 電 話 ファックス 防 災 システム 等 を 活 用 し 情 報 を 共 有 することが 重 要 である 10

(2) 重 要 業 務 やその 選 定 の 考 え 方 ( 次 々 項 各 班 の 時 系 列 目 標 の 概 要 を 参 照 ) 事 例 解 説 事 業 継 続 ガイドライン 第 二 版 2.2.2.2 重 要 業 務 の 決 定 解 説 17 事 例 提 供 者 の 考 え 方 重 要 業 務 の 選 定 にあたっては 検 討 を 行 った 結 果 国 土 交 通 省 業 務 継 続 計 画 との 整 合 をとることとした そのため 以 下 のような 業 務 に 関 する BCP を 検 討 した - 負 傷 者 の 確 認 救 出 - 道 路 橋 脚 の 損 傷 箇 所 の 確 認 応 急 復 旧 本 格 復 旧 工 事 事 業 者 等 の 関 連 組 織 との 連 携 - 通 行 止 め 通 行 再 開 に 関 する 広 報 -お 客 様 からの 問 い 合 わせ 対 応 - 料 金 収 受 機 能 の 維 持 復 旧 要 員 確 保 システム 復 旧 11

(3) 目 標 復 旧 時 間 目 標 復 旧 レベルやその 設 定 の 考 え 方 ( 次 項 各 班 の 時 系 列 目 標 の 概 要 を 参 照 ) 事 例 解 説 事 業 継 続 ガイドライン 第 二 版 2.2.2.3 目 標 復 旧 時 間 目 標 復 旧 レベルの 設 定 脚 注 19 事 業 継 続 ガイドライン 第 一 版 解 説 書 解 説 18 事 例 提 供 者 の 考 え 方 時 系 列 の 目 標 として 以 下 を 設 定 している -1 日 以 内 (1 時 間 3 時 間 12 時 間 24 時 間 ) -3 日 以 内 -7 日 以 内 定 めた 目 標 復 旧 時 間 までに 定 めた 業 務 を 行 うことも 重 要 で あるが 全 体 の 業 務 の 流 れを 意 識 し 業 務 の 優 先 順 位 を 理 解 することが 重 要 と 考 えている そのような 考 え 方 を 社 内 に 説 明 した 12

各 班 の 時 系 列 目 標 の 概 要 災 害 対 策 本 部 ( 本 社 ) 1 時 間 以 内 3 時 間 以 内 12 時 間 以 内 1 日 以 内 目 標 / 概 要 各 班 共 通 本 部 班 保 全 交 通 班 建 設 工 事 班 営 業 班 お 客 様 対 応 班 広 報 班 総 務 班 物 資 調 達 班 復 旧 計 画 班 本 部 体 制 の 構 築 状 況 の 把 握 道 路 上 の 障 害 物 等 の 除 去 最 低 限 の 緊 急 交 通 路 確 保 ( 路 面 の 段 差 解 消 等 ) 参 集 事 務 所 の 連 絡 担 当 社 員 への 電 話 連 格 本 部 長 の 参 集 手 配 社 員 の 参 集 状 況 把 握 各 本 部 の 初 動 体 制 を 確 立 全 体 の 被 害 状 況 を 把 握 他 班 の 支 援 が 可 能 な 場 合 に 支 援 を 実 施 災 害 対 策 本 部 の 設 置 会 長 の 参 集 手 配 現 地 情 報 収 関 係 機 関 への 第 一 報 提 供 お 客 様 対 応 開 始 災 害 対 策 本 部 の 設 営 公 共 交 通 機 関 の 状 況 把 握 全 体 の 被 害 状 況 を 把 握 各 班 の 状 況 把 握 関 係 機 関 への 情 報 提 供 情 報 連 絡 員 の 派 遣 全 休 の 被 害 状 況 を 把 握 各 班 の 状 況 把 握 関 係 機 関 への 情 報 提 供 全 体 の 被 害 状 況 を 把 握 各 班 の 状 況 把 握 関 係 機 関 への 情 報 提 供 点 検 開 始 状 況 把 握 現 地 情 報 収 集 本 線 上 の 状 況 把 握 ハ ーキンク エリア 等 の 被 災 状 況 把 握 被 災 者 対 応 事 務 所 の 緊 急 点 検 等 の 実 施 システム 稼 働 状 況 の 把 握 残 存 車 両 の 状 況 障 害 物 除 去 及 び 二 次 災 害 防 止 の 状 況 把 握 路 下 の 状 況 把 握 必 要 最 低 限 の 応 急 復 旧 工 事 を 開 始 応 急 復 旧 工 事 の 協 力 依 頼 緊 急 輸 送 路 の 通 行 を 再 開 点 検 開 始 状 況 把 握 現 地 情 報 収 集 状 況 把 握 点 検 の 実 施 と 報 告 被 災 者 対 応 二 次 災 害 防 止 のための 応 急 措 置 通 常 工 事 の 中 断 及 び 継 続 の 判 断 供 用 中 路 線 の 応 急 復 旧 工 事 への 協 力 被 害 状 況 の 把 握 料 金 所 停 電 発 生 後 停 電 対 応 指 示 被 害 状 況 の 報 告 料 金 収 受 業 務 の 継 続 の 可 否 を 判 断 料 金 を 徴 収 し ない 車 両 ( 緊 急 車 両 除 く ) の 取 扱 い 指 示 必 要 に 応 じて 交 替 要 員 の 配 置 を 実 施 点 検 開 始 状 況 把 握 現 地 情 報 収 集 お 客 様 対 応 開 始 ハ -キンク エリア 等 の 被 災 状 況 把 握 災 害 情 報 を 発 信 記 者 発 表 を 実 施 ホームヘ ーシ で 緊 急 情 報 発 信 事 務 所 の 緊 急 点 検 等 の 実 施 社 員 の 安 否 確 認 社 員 及 びその 家 族 の 安 否 確 認 終 了 食 料 の 配 付 等 関 係 機 関 との 連 絡 13

災 害 対 策 本 部 ( 本 社 ) 3 日 以 内 目 標 / 概 要 各 班 共 通 本 部 班 保 全 交 通 班 建 設 工 事 班 営 業 班 お 客 様 対 応 班 広 報 班 総 務 班 物 資 調 達 班 復 旧 計 画 班 本 復 旧 計 画 の 策 定 人 員 及 び 資 機 材 の 応 援 調 整 全 体 の 被 害 状 況 を 把 握 各 班 の 状 況 把 握 関 係 機 関 への 情 報 提 供 復 旧 点 検 と 本 復 旧 計 画 の 策 定 被 災 に 対 する 応 急 復 旧 応 援 体 制 の 確 保 事 務 所 等 の 詳 細 点 検 ハ ックアッフ センター の 設 置 車 両 の 手 配 応 急 復 旧 計 画 の 策 定 と 実 施 車 両 の 手 配 緊 急 通 行 車 両 の 事 務 手 続 事 務 所 等 の 詳 細 点 検 帰 宅 困 難 者 へ の 対 応 食 料 及 び 物 品 等 の 調 達 災 害 復 旧 費 復 旧 基 準 の 情 報 収 集 災 害 復 旧 費 復 旧 基 準 に 係 る 応 急 措 置 及 び 復 旧 状 況 等 のとりまとめ 被 災 額 の 確 定 7 日 以 内 本 復 旧 工 事 の 実 施 全 体 の 被 害 状 況 を 把 握 各 班 の 状 況 把 握 関 係 機 関 への 情 報 提 供 復 旧 工 事 の 実 施 と 通 行 再 開 に 向 けた 関 係 機 関 との 協 議 重 要 設 備 の 本 復 旧 計 画 の 立 案 本 復 旧 計 画 の 策 定 と 調 整 社 宅 の 詳 細 点 検 社 宅 等 を 活 用 した 支 援 応 急 復 旧 計 画 のとりまとめ 本 復 旧 計 画 の とりまとめ 復 旧 事 業 申 請 手 続 復 旧 事 業 申 請 のための 社 内 体 制 準 備 復 旧 事 業 実 施 に 係 る 関 係 機 関 との 連 絡 調 整 災 害 復 旧 費 復 旧 基 準 に 係 る 関 係 機 関 と の 連 絡 調 整 14

(4) 想 定 リスク 被 害 想 定 被 害 想 定 本 BCPは 市 内 の 活 断 層 である 断 層 帯 を 震 源 とする 直 下 型 地 震 を 主 たる 対 象 と 想 定 するが 他 の 直 下 型 地 震 の 発 生 や 地 震 に 伴 う 津 波 発 生 の 可 能 性 等 も 考 慮 する 事 例 被 害 想 定 については 現 時 点 で 考 えられうる 最 大 規 模 の 地 震 及 び 津 波 を 想 定 しており 1 地 震 規 模 の 地 震 について 橋 脚 が 倒 壊 することなく また 桁 が 落 下 しないことを 2 地 震 について 橋 脚 が 倒 壊 することなく また 桁 が 支 承 から 逸 脱 しないことを 概 ね 想 定 している こうした 想 定 を 超 える 事 態 が 生 じたとしても 本 BCPにおける 初 動 時 の 体 制 確 保 関 係 機 関 への 連 絡 緊 急 点 検 の 実 施 等 の 項 目 は 準 用 できるものである また 管 内 に 想 定 される 種 種 の 災 害 等 のうち 被 害 や 災 害 復 旧 活 動 等 が 最 も 重 大 となると 想 定 される 直 下 型 地 震 を 主 とし て 事 例 とするが 実 際 の 被 害 は 想 定 通 りにならないものとして 被 害 状 況 に 応 じた 弾 力 的 な 対 応 を 図 ることが 重 要 である 上 記 を 踏 まえ 本 BCPは 当 社 管 内 において 震 度 5 強 以 上 の 地 震 を 観 測 した 場 合 又 は 津 波 警 報 が 発 令 された 場 合 を 発 動 要 件 とする これは 震 災 対 策 マニュアルにおける 非 常 体 制 の 場 合 との 整 合 をとっている なお 震 度 5 弱 以 下 の 場 合 は 震 災 対 策 マニュアルにより 以 下 の 体 制 をとる 1 震 度 5 弱 の 地 震 発 生 自 動 的 に 緊 急 体 制 2 震 度 4 以 上 の 地 震 発 生 社 長 ( 社 長 が 不 在 等 の 場 合 には 第 章 ( )に 定 める 社 長 の 権 限 を 代 行 する 者 )が 状 況 を 把 握 の 上 体 制 を 発 令 本 BCPにおける 人 命 救 助 道 路 復 旧 に 係 る 災 害 後 行 動 の 各 項 目 については 上 記 12の 場 合 にも 適 用 できるものである 課 題 現 時 点 では 主 として 断 層 帯 を 震 源 とした 直 下 型 地 震 を 対 象 としているが 今 後 は 次 のような 地 震 以 外 の 災 害 等 も 対 象 とし て 事 業 継 続 を 検 討 し 想 定 される 被 害 が 異 なる 事 象 に 対 しても 対 応 できるBCPとなるよう 補 完 していく 新 型 インフルエンザ 等 感 染 症 高 潮 風 水 害 テロ 大 規 模 トレーラー 等 の 事 故 等 解 説 事 業 継 続 ガイドライン 第 二 版 1.2.1 想 定 する 災 害 リスク 2.2.1 検 討 対 象 とする 災 害 の 特 定 2.2.3 重 要 業 務 が 受 ける 被 害 の 想 定 2.2.4 重 要 な 要 素 の 抽 出 脚 注 4 5 20 21 22 23 24 25 26 事 業 継 続 ガイドライン 第 一 版 解 説 書 解 説 14.19 20 21 22 23 事 例 提 供 者 の 考 え 方 震 度 5 強 以 上 の 地 震 を 想 定 した 政 府 の 被 害 想 定 や 過 去 に 発 生 した 阪 神 淡 路 大 震 災 や 新 潟 県 中 越 沖 地 震 等 の 事 例 を 参 考 にした 出 社 率 については 従 業 員 に 徒 歩 での 通 勤 時 間 のアンケー トを 行 った また 参 集 シミュレーションも 行 った 社 会 的 な 要 請 を 鑑 みて 1 日 での 復 旧 ( 最 低 限 の 緊 急 交 通 路 確 保 )を 前 提 とすることが 望 ましいと 考 えた また 国 土 交 通 省 業 務 継 続 計 画 との 整 合 性 の 確 認 に 配 意 した まずは 検 討 可 能 なレベルの 被 害 想 定 から BCP の 検 討 を 始 めた あまりに 大 きな 被 害 を 想 定 すると 何 もできない という 結 論 になってしまう 極 端 に 大 きな 被 害 ではなく あり 得 る であろう 大 きな 被 害 を 想 定 した 15

津 波 被 害 の 想 定 津 波 浸 水 が 予 想 される 施 設 料 金 所 等 について 事 前 に 把 握 するとともに 被 害 発 生 の 危 険 性 を 関 係 者 に 周 知 する 津 波 浸 水 が 予 想 される 施 設 料 金 所 等 について 事 前 に 把 握 するとともに 被 害 発 生 の 危 険 性 を 関 係 者 に 周 知 する 津 波 浸 水 リスクのある 施 設 等 の 一 覧 を 次 表 に 示 す 津 波 浸 水 リスクの 想 定 津 波 の 規 模 : 最 大 2~3m 程 度 ( 地 震 発 生 後 約 2 時 間 で 来 襲 ) 浸 水 状 況 : 最 大 2.5m 程 度 浸 水 リスクのある 管 理 施 設 施 設 浸 水 深 (m) リスクの 概 要 社 屋 0.5 GL= 前 面 道 路 L+1.Om のため 津 波 により 直 接 的 には 浸 水 しないが 地 中 配 線 管 等 からのゆっくりとした 浸 水 が 起 こる これにより 地 下 の 受 電 所 が 停 止 自 社 全 体 の 設 備 とシステムを 一 元 的 に 管 理 している 電 気 通 信 中 央 が 停 止 電 気 通 信 中 央 で 変 電 塔 等 の 被 災 が 把 握 できず などのサブシステムで 把 握 でき る( 復 旧 作 業 に 遅 れ 社 会 的 悪 評 価 + 費 用 の 増 大 ) 交 通 管 制 センターの 停 止 社 屋 0.5 GL= 前 面 道 路 L+1.0m のため 津 波 により 直 接 的 には 浸 水 しないが 地 中 配 線 管 等 からのゆっくりとした 浸 水 が 起 こる 地 下 の 食 堂 が 浸 水 食 事 中 の 社 員 が 被 災 事 務 所 ( 電 気 室 ) 0.5 電 気 室 (FL=GL 十 0.3m) 床 上 浸 水 事 務 所 が 停 電 16

(5) 組 織 体 制 災 害 対 策 本 部 の 組 織 事 例 本 部 長 又 は 本 部 長 代 行 者 の 指 示 により 災 害 対 策 本 部 ( 現 地 推 進 本 部 )を 設 置 する 1 時 間 以 内 に 災 害 対 策 本 部 ( 現 地 推 進 本 部 )を 設 置 原 則 として 本 部 長 又 は 本 部 長 代 行 者 の 指 示 を 受 け 発 災 後 1 時 間 以 内 に 災 害 対 策 本 部 ( 現 地 推 進 本 部 )を 設 置 する 災 害 対 策 本 部 及 び 現 地 推 進 本 部 の 設 置 は 次 により 行 う 1. 災 害 対 策 本 部 ( 現 地 推 進 本 部 )は 本 部 長 ( 社 長 部 長 部 長 又 は 部 長 )の 指 示 により 設 置 する ただし 本 部 長 と 連 絡 がとれない 場 合 は 本 部 長 代 行 者 のうち 上 位 の 順 位 の 者 が 災 害 対 策 本 部 ( 現 地 推 進 本 部 )の 設 置 について 指 示 する ことができる 2. 本 部 長 及 び 本 部 長 代 行 者 としてあらかじめ 指 定 された 者 の 何 れとも 連 絡 が 取 れない 場 合 は 本 社 部 部 及 び 部 に 参 集 した 者 のうち 当 該 参 集 した 場 所 を 勤 務 地 とする 最 上 席 の 社 員 が 災 害 対 策 本 部 ( 現 地 推 進 本 部 )の 設 置 について 指 示 することができる ( 該 当 する 社 員 が 複 数 の 場 合 は 入 社 年 次 等 に 応 じて 調 整 決 定 ) 3. 本 部 長 又 は 本 部 長 代 行 による 指 示 は 電 話 等 によることを 妨 げない 4. 災 害 対 策 本 部 ( 現 地 推 進 本 部 )の 組 織 構 成 及 び 主 な 職 務 は 以 下 ( 震 災 対 策 マニュアルに 定 める 体 制 )のとおりとする 解 説 事 業 継 続 ガイドライン 第 二 版 2.2.5.1 指 揮 命 令 系 統 の 明 確 化 脚 注 27 事 業 継 続 ガイドライン 第 一 版 解 説 書 解 説 27 事 例 提 供 者 の 考 え 方 既 存 の 防 災 業 務 計 画 で 定 められている 体 制 を BCP 発 動 時 においても 活 用 することとした 以 下 のような 体 制 としている - 本 社 : 災 害 対 策 本 部 - 各 拠 点 : 現 地 推 進 本 部 災 害 対 策 本 部 および 現 地 推 進 本 部 の 下 には 以 下 のような 班 を 置 き それぞれの 役 割 を 定 めている - 総 括 班 ( 情 報 収 集 総 合 調 整 など) - 広 報 班 (お 客 さま 対 応 広 報 など) - 営 業 班 ( 被 害 状 況 把 握 など) - 保 全 交 通 班 ( 避 難 誘 導 など) - 建 設 班 ( 点 検 応 急 措 置 など) など 勤 務 時 間 外 に 災 害 が 発 生 した 場 合 に 速 やかに 本 社 または 各 事 業 所 に 参 集 し 対 策 本 部 の 設 置 のため 必 要 な 業 務 を 実 施 する 社 員 をあらかじめ 指 定 している -3 時 間 以 内 に 事 業 所 ごとに 名 の 参 集 を 目 標 として いる ( 次 ページに 続 く) 17

( 前 ページからの 続 き) 災 害 対 策 本 部 の 組 織 防 災 体 制 非 常 体 制 構 成 員 本 部 長 社 長 副 本 部 長 担 当 執 行 役 員 本 部 員 全 役 員 本 社 全 部 室 長 副 本 部 長 は 本 部 長 が 防 災 業 務 に 従 事 できない 場 合 に その 職 務 を 代 行 するものとする 総 括 班 が 設 置 及 び 運 営 を 行 う 現 地 推 進 本 部 の 組 織 防 災 体 制 構 成 員 非 常 体 制 部 本 部 長 部 長 副 本 部 長 次 長 課 長 本 部 員 部 の 全 ての 課 長 部 本 部 長 部 長 副 本 部 長 事 務 所 長 事 務 所 長 事 務 所 長 本 部 員 部 の 全 ての 課 長 事 務 所 長 ( 次 ページに 続 く) 18

( 前 ページからの 続 き) 副 本 部 長 は 本 部 長 が 防 災 業 務 に 従 事 できない 場 合 に その 職 務 を 代 行 するものとする 災 害 対 策 本 部 及 び 現 地 推 進 本 部 には 下 表 の 通 り 実 施 班 を 設 けるものとするが 本 部 長 は 必 要 に 応 じ 特 別 の 班 を 設 けることができるものとし 各 班 長 は 班 員 を 指 名 するものとする 総 務 班 が 設 置 及 び 運 営 を 行 う 災 害 対 策 本 部 の 実 施 班 の 組 織 実 施 班 総 括 班 ( 連 絡 担 当 ) ( 支 援 担 当 ) ( 安 全 担 当 ) ( 情 報 収 集 分 析 担 当 ) ( 外 部 機 関 連 絡 担 当 ) 広 報 班 ( 連 絡 担 当 ) ( 報 道 機 関 担 当 ) (お 客 さま 担 当 ) 営 業 班 ( 連 絡 担 当 ) ( 道 路 管 理 担 当 ) ( 営 業 担 当 ) 構 成 員 と 主 な 職 務 内 容 班 長 課 長 班 員 班 長 が 指 名 する 社 員 ( 部 及 び 部 ) 災 害 対 策 本 部 の 設 置 及 び 総 合 調 整 災 害 対 策 本 部 他 班 及 び 現 地 推 進 本 部 との 連 絡 調 整 国 地 方 公 共 団 体 他 道 路 会 社 等 との 連 絡 調 整 会 社 内 外 への 被 害 状 況 及 び 復 旧 等 に 係 る 情 報 収 集 整 理 分 析 及 び 役 員 他 班 への 伝 達 全 社 支 援 体 制 の 調 整 会 社 全 体 の 連 絡 網 の 確 立 役 員 及 び 社 員 等 の 安 全 確 認 及 び 安 全 対 策 公 共 交 通 機 関 の 運 行 状 況 の 把 握 防 災 備 品 及 び 連 絡 使 用 機 器 等 の 配 備 及 び 管 理 班 長 課 長 班 員 班 長 が 指 名 する 社 員 ( 部 室 監 査 役 室 及 びお 客 さまセンター) 広 報 活 動 マスコミ( 取 材 等 ) 及 びお 客 さま 等 からの 問 い 合 わせへの 対 応 班 長 課 長 班 員 班 長 が 指 名 する 社 員 ( 部 室 及 び 室 ) パーキングエリア 等 の 被 害 状 況 を 把 握 料 金 所 スタッフの 安 全 対 策 残 存 車 両 の 状 況 把 握 及 び 問 い 合 わせ 対 応 ( 次 ページに 続 く) 19

( 前 ページからの 続 き) 保 全 交 通 班 ( 連 絡 担 当 ) ( 交 通 担 当 ) ( 土 木 担 当 ) ( 施 設 担 当 ) ( 情 報 システム 担 当 ) 建 設 班 ( 連 絡 担 当 ) ( 建 設 担 当 ) 班 長 課 長 副 班 長 課 長 課 長 班 員 班 長 が 指 名 する 社 員 ( 部 部 部 及 び 室 ) 特 別 巡 回 通 行 規 制 車 両 誘 導 避 難 誘 導 救 助 活 動 及 び 緊 急 輸 送 状 況 等 の 把 握 残 存 車 両 の 分 布 状 況 の 把 握 高 速 道 路 付 属 施 設 及 び 補 修 工 事 等 の 現 場 の 点 検 結 果 の 把 握 応 急 措 置 及 び 復 旧 状 況 の 把 握 応 急 復 旧 計 画 作 成 の 支 援 本 復 旧 計 画 の 策 定 班 長 課 長 班 員 班 長 が 指 名 する 社 員 ( 事 業 本 部 (ただし 部 社 屋 に 勤 務 する 社 員 を 除 く )) 建 設 中 の 構 造 物 の 点 検 結 果 応 急 措 置 及 び 復 旧 状 況 等 の 把 握 応 急 復 旧 計 画 作 成 の 支 援 本 復 旧 計 画 の 策 定 20

権 限 代 行 各 本 部 長 ( 社 長 又 は 出 先 部 長 )が 参 集 するまでの 間 にあっても 業 務 を 円 滑 に 遂 行 できるよう あらかじめ 本 部 長 代 行 となる 者 を 設 定 する 社 長 は 本 社 に 出 先 部 長 は 出 先 に 参 集 し 災 害 対 策 本 部 ( 現 地 推 進 本 部 )の 設 置 等 の 業 務 を 実 施 する 事 としているが 参 集 で きない 場 合 であってもこれらの 業 務 を 円 滑 に 実 施 するため 本 部 長 代 行 者 及 びその 順 位 をあらかじめ 設 定 する 第 1 版 の 体 制 平 成 年 月 時 点 の 社 長 ( 出 先 部 長 )の 代 行 を 次 表 に 示 す 災 害 対 策 本 部 長 代 行 本 社 順 位 役 職 名 氏 名 携 帯 電 話 居 住 地 災 害 対 策 本 部 長 社 長 本 部 参 集 時 間 ( 自 転 車 ) 本 部 長 代 表 取 締 役 本 社 1 執 行 役 員 本 社 2 執 行 役 員 本 社 3 執 行 役 員 本 社 4 執 行 役 員 本 社 5 執 行 役 員 本 社 参 集 場 所 備 考 17 部 長 本 社 18 部 次 長 本 社 19 部 次 長 本 社 20 部 次 長 本 社 21 部 次 長 本 社 本 社 において 上 記 の 者 が 不 在 の 場 合 は 本 部 へ 参 集 してきた 者 のうち 役 職 上 位 者 が 本 部 長 代 行 を 務 める なお 同 位 の 役 職 者 が 複 数 いる 場 合 は 以 下 の 順 位 により 課 内 で 同 位 の 役 職 者 が 複 数 いる 場 合 は 年 次 順 による 1 部 2 部 3 部 4 部 5 部 21

(6) 重 要 業 務 の 継 続 のための 具 体 的 な 対 策 < 事 前 の 対 策 > 参 集 要 員 の 確 保 勤 務 時 間 外 に 災 害 が 発 生 した 場 合 にも 災 害 対 策 本 部 ( 現 地 推 進 本 部 )を 迅 速 に 設 置 するため 必 要 な 要 員 を 確 保 する 体 制 を 整 え る 事 例 勤 務 時 間 外 に 災 害 が 発 生 した 場 合 に 速 やかに 本 社 部 部 又 は 部 に 参 集 し 災 害 対 策 本 部 ( 現 地 推 進 本 部 )の 設 置 のため 必 要 な 業 務 を 実 施 する 社 員 として BCP 参 集 社 員 をあらかじめ 指 定 する BCP 参 集 社 員 の 選 定 に 当 たっては 公 共 交 通 は 使 用 できず 徒 歩 で 参 集 するものとして 本 社 部 部 又 は 部 の 近 傍 地 に 居 住 する 社 員 を 選 定 する ただし 当 該 社 員 の 役 職 や 勤 務 地 等 には 一 定 の 配 慮 を 行 う また 本 BCPに 定 める 業 務 を 円 滑 に 遂 行 するため 事 務 系 社 員 技 術 系 社 員 各 々を 確 保 する <BCP 参 集 社 員 の 業 務 等 > 1BCP 参 集 社 員 の 参 集 場 所 BCP 参 集 社 員 は 原 則 として 勤 務 地 ではなく 所 定 の 場 所 ( 最 寄 部 署 )に 参 集 する BCP 参 集 社 員 の 参 集 場 所 に 関 する 判 断 は BCP 参 集 社 員 の 選 定 基 準 に 鑑 み 当 該 BCP 参 集 社 員 が 在 宅 中 ( 外 出 中 の 場 合 は 最 寄 部 署 の 近 傍 地 )で 発 災 したかどうかを 基 準 と し これらの 基 準 に 該 当 しない 場 合 には 勤 務 地 に 参 集 する 2BCP 参 集 社 員 の 業 務 最 寄 部 署 に 参 集 したBCP 参 集 社 員 は 次 の 業 務 を 実 施 する (1) 本 部 長 等 連 絡 担 当 社 員 への 連 絡 ( 具 体 的 内 容 は 第 章 ( )を 参 照 ) 本 部 長 等 連 絡 担 当 社 員 への 連 絡 が 取 れない 場 合 に 限 り 本 部 長 ( 社 長 又 は 部 長 )へ 直 接 に 連 絡 (2) 災 害 対 策 本 部 総 括 班 ( 現 地 推 進 本 部 総 務 班 )が 実 施 する 業 務 の 補 助 なお 各 課 等 においては 上 記 (1)の 業 務 を 円 滑 に 行 うため 事 前 にBCP 参 集 社 員 に 防 災 デスクの 鍵 の 保 管 場 所 を 知 らせ ておく 3 任 務 の 解 除 BCP 参 集 社 員 の 任 務 解 除 は 当 該 各 本 部 の 本 部 長 の 判 断 によるものとし それまでの 間 上 記 2の 業 務 を 実 施 する 解 説 事 業 継 続 ガイドライン 第 二 版 2.2.5 事 業 継 続 計 画 の 策 定 2.2.5.2 本 社 等 重 要 拠 点 の 機 能 の 確 保 2.2.5.3 対 外 的 な 情 報 発 信 および 情 報 共 有 2.2.5.4 情 報 システムのバックアップ 2.2.5.5 製 品 サービスの 供 給 関 係 2.2.6.1 生 命 の 安 全 確 保 と 安 否 確 認 2.2.6.2 事 務 所 事 業 所 および 設 備 の 災 害 被 害 軽 減 2.2.6.3 二 次 災 害 の 防 止 2.2.6.6 その 他 の 考 慮 事 項 2.3.1 事 業 継 続 計 画 に 従 った 対 応 の 実 施 脚 注 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 45 46 47 48 事 業 継 続 ガイドライン 第 一 版 解 説 書 解 説 28 29 30 32 35 36 現 在 BCP 参 集 社 員 として 選 定 されている 社 員 数 は 名 ( 本 社 防 災 センター: 名 部 : 名 部 : 名 部 : 名 )であり 詳 細 は 別 紙 のとおり ( 別 紙 省 略 ) 22

耐 震 補 強 本 社 社 屋 の 耐 震 診 断 等 を 行 い 診 断 結 果 に 基 づいて 必 要 な 耐 震 対 策 を 実 施 する また 賃 貸 ビルについては 当 該 ビルの 防 災 組 織 などの 安 全 措 置 について 確 認 する 1 防 災 拠 点 当 社 の 震 災 後 の 防 災 拠 点 としては 耐 震 対 策 を 施 した 防 災 センターを 整 備 している 2 部 社 屋 部 は 地 区 地 区 の 社 屋 を 使 用 しており その 耐 震 対 策 は 次 のとおりである 耐 震 診 断 の 結 果 耐 震 補 強 を 必 要 としない 社 屋 ( 地 区 ) 社 屋 耐 震 診 断 の 結 果 に 基 づき 耐 震 補 強 を 実 施 した 社 屋 ( 地 区 ) 社 屋 3 本 社 部 部 及 び 部 社 屋 本 社 部 部 及 び 部 社 屋 については 賃 貸 ピルのため 独 自 で 耐 震 診 断 や 耐 震 対 策 を 実 施 することができない このため これらの 社 屋 に 関 しては ビル 管 理 者 等 と 緊 密 に 連 携 して 耐 震 診 断 結 果 等 を 把 握 する ( 本 社 については ビル 管 理 者 を 通 じて 建 物 構 造 の 耐 震 性 能 のみ 確 認 済 ) 4 事 業 所 管 理 用 基 地 は 地 区 地 区 の 社 事 業 所 を 使 用 しており その 耐 震 対 策 は 次 のとおりである 耐 震 診 断 の 結 果 に 基 づき 耐 震 補 強 を 実 施 した 事 業 所 ( 地 区 ) 管 理 所 ( 地 区 ) 管 理 所 耐 震 診 断 を 実 施 し 必 要 で 有 れば 耐 震 補 強 を 実 施 する 事 業 所 ( 地 区 ) 管 理 所 建 築 基 準 法 上 の 耐 震 性 能 は 確 保 している 5 賃 貸 ビルにおける 防 災 組 織 等 の 確 認 賃 貸 ビルについては 当 該 ビルの 防 災 組 織 などの 安 全 措 置 について 確 認 する 23

社 屋 の 代 替 震 災 時 に 災 害 対 策 本 部 及 び 現 地 推 進 本 部 がその 機 能 を 維 持 できない 場 合 を 想 定 し バックアップ 社 屋 を 設 定 する 災 害 対 策 本 部 又 は 現 地 推 進 本 部 が 被 災 したことを 想 定 し バックアップ 社 屋 を 設 定 する また 速 やかにバックアップ 社 屋 で 災 害 対 策 業 務 を 実 施 できるよう 備 える ( 災 害 対 策 本 部 ) 第 1バックアップ 社 屋 : 防 災 センター 第 2バックアップ 社 屋 : 社 屋 第 3バックアップ 社 屋 : 社 屋 ( 現 地 推 進 本 部 ( 各 本 部 共 通 )) 第 1バックアップ 社 屋 : 防 災 センター 第 2バックアップ 社 屋 : 社 屋 第 3バックアップ 社 屋 : 社 屋 24

< 災 害 発 生 後 の 対 応 (1 日 以 内 )> 安 否 確 認 社 員 及 びその 家 族 の 安 否 報 告 に 関 する 情 報 を 整 理 する 現 地 推 進 本 部 総 務 班 は 災 害 対 策 本 部 総 括 班 へ 報 告 を 行 う 3 時 間 以 内 に 各 本 部 毎 に 社 員 等 安 否 状 況 表 を 作 成 24 時 間 以 内 に 全 社 員 の 社 員 等 安 否 状 況 表 を 作 成 各 社 員 から 送 信 される 社 員 及 び 家 族 に 関 する 安 否 報 告 の 内 容 を 整 理 する 災 害 対 策 本 部 総 括 班 及 び 現 地 推 進 本 部 総 務 班 は 送 られてきた 安 否 報 告 について 発 災 後 3 時 間 以 内 に 安 否 確 認 サービス 管 理 者 ガイド を 参 照 して 社 員 等 の 報 告 内 容 を 取 りまとめ 社 員 等 安 否 状 況 表 を 作 成 し 各 班 に 配 布 するとともに 現 地 推 進 本 部 総 務 班 にあっては 災 害 対 策 本 部 総 括 班 へ 報 告 する 現 地 推 進 本 部 総 務 班 からの 報 告 を 受 けた 災 害 対 策 本 部 総 括 班 は 発 災 後 24 時 間 以 内 に 全 社 員 の 社 員 等 安 否 状 況 表 を 作 成 する 災 害 対 策 本 部 総 括 班 及 び 現 地 推 進 本 部 総 務 班 は 必 要 に 応 じて 災 害 対 策 本 部 及 び 現 地 推 進 本 部 へ 社 員 の 安 否 状 況 を 報 告 する 災 害 対 策 本 部 総 括 班 及 び 現 地 推 進 本 部 総 務 班 は 安 否 確 認 できていない 社 員 等 について 引 き 続 き 安 否 確 認 を 行 うとともに 上 記 初 回 配 布 報 告 以 後 新 たな 安 否 報 告 又 は 変 更 報 告 があった 場 合 は 直 ちに 社 員 等 安 否 状 況 表 を 更 新 するとともに 関 係 各 班 及 び 災 害 対 策 本 部 総 括 班 への 連 絡 報 告 を 行 う 安 否 報 告 等 の 具 体 の 方 法 は 防 災 カード に 記 載 してあるので 常 に 防 災 カード を 携 帯 すること 課 題 安 否 報 告 がない 場 合 または 負 傷 した 社 員 への 具 体 的 な 対 応 について 検 討 が 必 要 25

料 金 所 スタッフの 体 制 確 保 通 行 開 始 及 び 料 金 収 受 業 務 の 継 続 再 開 に 備 えて 料 金 所 スタッフの 配 置 体 制 を 確 保 する 12 時 間 以 内 に 料 金 所 スタッフ( 勤 務 中 の 者 以 外 )の 安 否 状 況 の 確 認 出 社 可 否 の 把 握 及 び 体 制 確 保 について 指 示 必 要 に 応 じて24 時 間 以 内 に 料 金 所 スタッフ 交 替 要 員 の 配 置 を 実 施 全 料 金 所 に 連 絡 し 料 金 所 スタッフの 安 否 状 況 を 把 握 料 金 収 受 会 社 と 連 絡 を 取 り 料 金 所 スタッフの 勤 務 状 態 を 確 認 し 配 備 体 制 を 整 理 する 必 要 に 応 じ 交 代 要 員 の 配 備 搬 送 を 指 示 する 料 金 所 スタッフの 撤 収 が 必 要 な 時 は 撤 収 に 伴 う 必 要 な 措 置 を 行 う 26

社 屋 の 緊 急 点 検 社 屋 及 び 防 災 センターについて 一 次 点 検 として 執 務 フロアやライフライン( 情 報 通 信 施 設 を 含 む)の 緊 急 点 検 等 を 実 施 し 社 屋 等 の 使 用 可 否 を 判 断 する また 負 傷 者 の 救 護 等 の 応 急 措 置 を 行 う 1 時 間 以 内 に 次 の 対 策 を 実 施 社 屋 等 の 緊 急 点 検 等 (ビル 管 理 者 等 との 協 議 調 整 を 含 む) 緊 急 点 検 等 結 果 に 基 づく 施 設 の 使 用 可 否 の 判 断 負 傷 者 ( 外 部 者 を 含 む)の 救 護 等 応 急 措 置 1 自 社 社 屋 における 緊 急 点 検 の 実 施 ( 防 災 センターを 除 く) 執 務 フロアやライフライン( 情 報 通 信 施 設 を 含 む)の 被 害 状 況 について 緊 急 点 検 を 行 い 併 せて 通 電 通 水 電 話 回 線 の 使 用 可 否 を 確 認 する 緊 急 点 検 は 総 括 班 ( 総 務 班 ) 及 び 保 全 交 通 班 が 共 同 で 実 施 することとし 点 検 の 実 施 には 危 険 を 伴 うことから 必 ず1 班 2 名 以 上 の 体 制 で ヘルメット 安 全 靴 及 び 作 業 着 を 着 用 する 総 括 班 ( 総 務 班 )では 発 災 後 1 時 間 以 内 に 上 記 緊 急 点 検 結 果 を 踏 まえて 社 屋 の 使 用 可 否 について 判 断 し 使 用 不 可 能 な 場 合 に は 第 章 ( )に 定 めるところによりバックアップ 社 屋 の 使 用 を 検 討 手 配 する 2 賃 貸 社 屋 における 緊 急 点 検 等 の 実 施 賃 貸 等 自 社 ビルでない 社 屋 については 上 記 1と 同 様 に 執 務 フロアの 緊 急 点 検 等 を 実 施 することと 併 せて 総 括 班 ( 総 務 班 )はビ ル 管 理 者 と 緊 密 に 連 携 しつつ 緊 急 点 検 等 の 結 果 とビル 管 理 者 から 得 る 被 害 状 況 等 の 情 報 も 踏 まえて 社 屋 の 使 用 可 否 について 判 断 し 使 用 不 可 能 な 場 合 には 第 章 ( )に 定 めるところによりバックアップ 社 屋 の 使 用 を 検 討 手 配 する また ビル 管 理 者 から 点 検 の 実 施 や 使 用 可 否 について 指 示 ( 全 館 退 避 命 令 等 )があった 場 合 には 安 全 に 留 意 しつつ 速 やかに 指 示 に 従 うものとする 3 防 災 センターにおける 緊 急 点 検 の 実 施 防 災 センターにおいては 当 該 建 物 1 階 に 事 務 所 を 存 する 子 会 社 に 点 検 を 依 頼 する 子 会 社 に 依 頼 する 点 検 項 目 は 執 務 フロアのものと 同 一 とし 子 会 社 は 実 施 した 点 検 結 果 を 災 害 対 策 本 部 総 括 班 に 報 告 する 災 害 対 策 本 部 総 括 班 では 子 会 社 からの 報 告 を 受 けて 発 災 後 1 時 間 以 内 に 防 災 センターの 使 用 可 否 について 判 断 する 4 負 傷 者 等 の 応 急 措 置 ( 全 社 屋 共 通 ) 負 傷 者 急 病 人 がいる 場 合 総 括 班 ( 総 務 班 )は 適 宜 医 療 機 関 に 連 絡 し 軽 傷 者 には 可 能 な 範 囲 で 応 急 手 当 を 施 すとともに 安 全 な 場 所 へ 誘 導 する これらの 措 置 については 発 災 時 社 屋 内 にいた 外 部 者 に 対 しても 同 様 に 行 う 27

状 況 把 握 点 検 の 実 施 交 通 パトロールによる 本 線 上 の 状 況 把 握 点 検 を 実 施 し 残 存 車 両 や 被 害 状 況 を 把 握 するとともに 必 要 な 交 通 規 制 避 難 誘 導 負 傷 者 救 護 を 実 施 する 3 時 間 以 内 に 状 況 把 握 点 検 を 実 施 現 地 推 進 本 部 1 交 通 規 制 発 災 初 動 活 動 として 震 災 対 策 マニュアル 記 載 の 基 準 に 基 づき 警 察 と 協 議 した 上 で 必 要 とされる 交 通 規 制 等 措 置 を 速 やか に 行 うとともに 特 別 巡 回 計 画 を 定 め 状 況 把 握 点 検 を 3 時 間 以 内 に 実 施 する ( 通 行 規 制 状 況 については 防 災 端 末 等 に 入 力 する ) 通 行 禁 止 の 措 置 を 行 った 場 合 利 用 者 に 対 して 道 路 情 報 板 巡 回 車 からの 指 示 路 側 ラジオ 及 び( 財 ) を 通 じて 通 行 を 禁 止 する 等 の 広 報 を 実 施 する( 詳 細 は 震 災 対 策 マニュアル に 記 載 ) 2 避 難 誘 導 警 察 官 消 防 隊 員 等 が 行 う 避 難 誘 導 に 協 力 するものとし 場 合 によっては 警 察 と 協 議 のうえ 車 両 の 誘 導 を 行 う 3 負 傷 者 救 護 と 残 存 車 両 の 確 認 点 検 時 に 負 傷 者 及 び 残 存 車 両 に 関 する 情 報 を 収 集 するとともに 負 傷 者 の 救 護 を 行 う 負 傷 者 及 び 残 存 車 両 に 関 する 情 報 を 防 災 端 末 等 に 入 力 するとともに 残 存 車 両 の 措 置 方 法 について 警 察 と 調 整 を 行 う 通 行 規 制 等 状 況 特 別 巡 回 結 果 車 両 誘 導 状 況 避 難 誘 導 状 況 等 応 急 措 置 状 況 を 把 握 した 上 で 今 後 の 特 別 巡 回 実 施 内 容 及 び 対 応 方 針 を 検 討 する 28

料 金 所 被 害 状 況 等 の 把 握 被 害 状 況 防 災 活 動 その 他 の 情 報 の 収 集 及 び 総 括 班 への 伝 達 を 行 う 1 時 間 以 内 に 以 下 の 事 項 について 確 認 報 告 必 要 に 応 じて 料 金 所 スタッフの 交 替 要 員 を 手 配 現 地 推 進 本 部 1お 客 さまの 受 傷 の 有 無 2 車 両 料 金 所 施 設 の 損 傷 程 度 3 料 金 所 スタッフの 安 否 状 況 4 精 算 業 務 への 影 響 5 現 金 及 び 販 売 券 類 の 管 理 状 況 3 時 間 以 内 に 料 金 所 付 近 における 緊 急 車 両 の 通 行 可 否 を 確 認 報 告 必 要 に 応 じて 緊 急 車 両 の 通 行 に 向 けた 対 策 に 着 手 現 地 推 進 本 部 3 時 間 以 内 に 災 害 対 策 本 部 総 括 班 まで 被 害 状 況 等 の 詳 細 情 報 を 報 告 災 害 対 策 本 部 及 び 現 地 推 進 本 部 3 時 間 以 内 に 料 金 収 受 業 務 の 継 続 の 可 否 を 判 断 現 地 推 進 本 部 現 地 推 進 本 部 ( 営 業 班 ) 災 害 発 生 後 1 時 間 以 内 料 金 所 スタッフはお 客 さまの 受 傷 の 有 無 及 び 車 両 料 金 所 施 設 への 損 傷 程 度 を 確 認 し 可 能 な 範 囲 での 二 次 災 害 の 防 止 を 行 う 報 告 については 指 令 台 営 業 所 へ 連 絡 する 災 害 発 生 後 3 時 間 以 内 料 金 所 スタッフにより 各 料 金 所 及 びその 周 辺 の 被 災 状 況 の 点 検 を 行 い 災 害 対 策 本 部 ( 営 業 班 )へ 報 告 を 行 う ( 主 に 緊 急 車 両 の 通 行 が 確 保 できるかどうかについて 点 検 する) 緊 急 車 両 の 通 行 に 支 障 がある 場 合 は その 支 障 を 解 消 するべく 他 班 とも 調 整 し 対 策 に 着 手 する 災 害 対 策 本 部 ( 営 業 班 ) 災 害 発 生 後 3 時 間 以 内 現 地 推 進 本 部 ( 営 業 班 )からの 報 告 内 容 をとりまとめ 総 括 班 へ 伝 達 する 29

被 害 状 況 の 情 報 収 集 と 関 係 機 関 等 への 連 絡 情 報 発 信 現 地 情 報 を 収 集 整 理 し 関 係 機 関 等 に 連 絡 する 1 時 間 以 内 に 次 の 対 策 を 実 施 現 地 情 報 を 収 集 整 理 現 地 情 報 の 第 一 報 を 国 地 方 公 共 団 体 等 に 情 報 提 供 広 報 班 に 現 地 情 報 の 第 一 報 の 内 容 を 連 絡 し 対 外 的 に 公 表 1 現 地 情 報 の 収 集 整 理 等 現 地 推 進 本 部 総 務 班 は 当 該 本 部 が 管 理 等 する 地 区 の 現 地 情 報 を 収 集 整 理 し 情 報 の 概 要 を 取 りまとめた 上 で 概 要 情 報 及 び 詳 細 情 報 を 災 害 対 策 本 部 総 括 班 に 報 告 する 災 害 対 策 本 部 総 括 班 は 発 災 後 1 時 間 以 内 に 収 集 した 全 社 的 な 現 地 情 報 を 1 時 間 を 区 切 りとして 整 理 する 現 地 被 害 情 報 の 収 集 は 以 下 の 方 法 により 行 うものとする 被 災 地 近 辺 に 在 住 する 社 員 からの 連 絡 現 地 推 進 本 部 各 班 への 連 絡 ( 総 務 班 の 場 合 ) 災 害 対 策 本 部 各 班 及 び 現 地 推 進 本 部 総 務 班 からの 報 告 ( 総 括 班 の 場 合 ) テレビ 等 マスコミによる 報 道 等 なお マスコミ 報 道 により 収 集 した 情 報 については 可 能 な 限 り 総 括 班 ( 総 務 班 )の 社 員 又 は 近 傍 地 の 社 員 による 事 実 確 認 を 行 うものとする 2 現 地 情 報 の 第 一 報 の 連 絡 災 害 対 策 本 部 総 括 班 は 収 集 整 理 した 現 地 情 報 の 第 一 報 を 国 土 交 通 省 ( 道 路 局 地 方 整 備 局 ) 内 閣 府 地 方 公 共 団 体 他 道 路 会 社 等 の 関 係 機 関 に 連 絡 する 関 係 機 関 への 連 絡 は 班 員 が 手 分 けをして 行 う また 関 係 機 関 に 連 絡 した 現 地 情 報 の 第 一 報 は 広 報 班 にも 同 時 に 連 絡 し 対 外 的 に 公 表 する 3 情 報 の 継 続 的 提 供 現 地 推 進 本 部 総 務 班 は 上 記 1による 報 告 後 も その 後 収 集 整 理 した 概 要 情 報 及 び 整 理 情 報 を 災 害 対 策 本 部 総 括 班 に 適 宜 報 告 す る 災 害 対 策 本 部 総 括 班 は 上 記 2による 連 絡 後 も 関 係 機 関 に 対 して 適 宜 情 報 を 提 供 するともに( 提 供 連 絡 先 は ページを 参 照 ) その 内 容 を 広 報 班 に 連 絡 する 30

被 災 者 への 対 応 高 速 道 路 ( 供 用 中 路 線 )における 被 災 者 及 びその 家 族 からの 問 い 合 わせに 対 する 対 応 を 行 う 3 時 間 以 内 に 被 災 者 対 応 を 実 施 現 地 推 進 本 部 ( 営 業 班 ) 被 災 状 況 の 把 握 に 努 め 被 災 者 及 びその 家 族 からの 問 い 合 わせに 対 し 対 応 を 行 う 災 害 対 策 本 部 ( 営 業 班 )へ 情 報 を 提 供 する 災 害 対 策 本 部 ( 営 業 班 ) 現 地 推 進 本 部 ( 営 業 班 )からの 報 告 内 容 をとりまとめ 災 害 対 策 本 部 ( 総 括 班 )へ 伝 達 する ( 災 害 発 生 後 3 時 間 以 内 ) 情 報 を 元 に 被 災 者 及 びその 家 族 からの 問 い 合 わせに 対 し 対 応 を 行 う 課 題 被 災 者 に 死 亡 者 があった 場 合 の 弔 問 等 の 対 応 について 災 害 対 策 本 部 ( 総 括 班 )との 連 携 が 必 要 31

お 客 様 対 応 お 客 様 からの 問 い 合 わせに 対 応 する 1 時 間 以 内 にお 客 様 対 応 を 開 始 社 屋 に 来 訪 するお 客 さまに 対 応 するため 門 玄 関 等 の 社 屋 入 口 付 近 に 社 員 が 待 機 し お 客 さま 対 応 を 行 う また お 客 さま の 問 い 合 わせ 内 容 に 応 じて 他 班 の 協 力 を 得 て 対 応 する 電 話 での 問 い 合 わせに 関 しては あらかじめ 選 定 済 の 内 線 番 号 に 電 話 を 転 送 する なお 災 害 対 策 本 部 総 括 班 ( 現 地 推 進 本 部 総 務 班 )がお 客 さまに 案 内 する 情 報 は 情 報 の 一 元 管 理 の 重 要 性 を 踏 まえ 案 内 を 行 う 時 点 で 災 害 対 策 本 部 広 報 班 がマスコミ 等 に 公 表 済 の 内 容 に 限 定 する 32

二 次 災 害 の 防 止 二 次 災 害 防 止 のための 応 急 措 置 を 行 う 12 時 間 以 内 に 二 次 災 害 防 止 のための 応 急 措 置 を 実 施 災 害 対 策 本 部 現 地 推 進 本 部 から 報 告 された 二 次 災 害 防 止 状 況 を 確 認 し 整 理 する 現 地 推 進 本 部 現 地 推 進 本 部 は 二 次 災 害 による 被 害 を 防 止 するため 建 設 中 構 造 物 の 点 検 一 調 査 を 行 い 必 要 な 二 次 災 害 防 止 措 置 を 実 施 す るとともに 災 害 対 策 本 部 へ 報 告 する なお 二 次 災 害 防 止 措 置 は 原 則 として 12 時 間 以 内 に 行 うこととするが 被 災 状 況 に 応 じて より 早 期 に 実 施 することも 検 討 する 33

応 急 復 旧 応 急 復 旧 計 画 を 立 案 及 び 策 定 し 応 急 復 旧 計 画 に 必 要 な 関 係 機 関 との 調 整 を 開 始 する 24 時 間 以 内 に 必 要 最 低 限 の 応 急 復 旧 工 事 を 開 始 現 地 推 進 本 部 状 況 把 握 点 検 の 結 果 より 復 旧 の 優 先 順 位 及 び 復 旧 の 程 度 を 決 定 する 路 上 路 下 の 点 検 状 況 に 基 づき 路 面 の 段 差 解 消 等 緊 急 輸 送 路 としての 通 行 に 支 障 のないように24 時 間 以 内 に 必 要 最 低 限 の 応 急 復 旧 工 事 を 開 始 する ( 損 傷 の 度 合 と 路 線 の 重 要 度 を 勘 案 の 上 優 先 順 位 をつけて 復 旧 する ) 災 害 対 策 本 部 応 急 復 旧 計 画 の 作 成 の 支 援 及 び 復 旧 状 況 を 把 握 する 資 料 の 作 成 については 災 害 対 策 本 部 が 組 織 する 応 援 体 制 の 中 で 行 い 現 地 推 進 本 部 をバックアップする 現 地 推 進 本 部 の 点 検 結 果 を 受 けて 関 係 機 関 と 協 議 をすすめる ( 他 道 路 会 社 との 震 災 時 の 協 力 の 覚 書 等 を 締 結 しておく) 課 題 応 急 復 旧 の 優 先 順 位 や 復 旧 の 程 度 の 決 定 に 当 たっては 地 理 的 条 件 や 外 部 からの 要 請 等 も 加 味 して 決 定 する 必 要 があり 的 確 な 決 断 が 迫 られる 34

通 行 再 開 通 行 再 開 するとともに 状 況 を 把 握 する 24 時 間 以 内 に 緊 急 輸 送 路 の 通 行 を 再 開 現 地 推 進 本 部 点 検 及 び 調 査 により 通 行 の 安 全 が 確 保 されたことが 確 認 された 時 点 で 通 行 再 開 に 向 けて 警 察 と 協 議 し 本 社 ( 災 害 対 策 本 部 )に 報 告 するとともに 24 時 間 以 内 に 通 行 を 再 開 させるものとする 災 害 対 策 本 部 現 地 推 進 本 部 からの 報 告 に 基 づき 警 察 機 構 他 の 道 路 管 理 者 等 と 緊 急 輸 送 路 としての 通 行 再 開 について 調 整 する 35

< 災 害 発 生 後 の 対 応 (3 日 以 内 )> 人 員 及 び 資 機 材 の 応 援 調 整 現 地 推 進 本 部 からの 人 員 や 資 機 材 等 の 応 援 要 請 について 調 整 し 必 要 となる 人 員 等 を 派 遣 及 び 運 搬 する 現 地 推 進 本 部 から さらなる 要 請 があった 場 合 は 交 代 要 員 を 考 慮 しつつこれに 対 応 する 災 害 対 策 本 部 は 各 現 地 推 進 本 部 からの 人 員 や 資 機 材 等 の 応 援 要 請 を 整 理 調 整 し 優 先 順 位 付 けをしてその 対 応 にあたる 現 地 推 進 本 部 は 必 要 な 人 員 資 機 材 等 を 把 握 し 自 前 での 確 保 ができない 場 合 は 災 害 対 策 本 部 へ 応 援 要 請 を 行 う 人 材 の 派 遣 に 当 たっては 可 能 な 限 り 派 遣 先 となる 各 班 の 業 務 に 精 通 した 者 を 派 遣 する 等 業 務 を 円 滑 に 実 施 できるよう 配 慮 す る 本 復 旧 計 画 の 策 定 本 復 旧 に 向 けた 点 検 を 実 施 し 本 復 旧 計 画 の 策 定 を 行 う 緊 急 輸 送 路 としての 通 行 再 開 のあと 本 復 旧 に 向 けた 点 検 を 実 施 し 資 機 材 の 確 保 や 施 工 業 者 の 手 配 を 行 うとともに 本 復 旧 計 画 の 立 案 を 行 う 36

< 災 害 発 生 後 の 対 応 (7 日 以 内 )> 被 災 社 員 への 支 援 被 災 した 役 員 及 び 社 員 並 びにその 家 族 に 対 して 宿 舎 等 宿 泊 施 設 の 提 供 などの 支 援 を 実 施 する 詳 細 点 検 により 宿 舎 の 被 災 状 況 を 確 認 し 空 部 屋 が 使 用 可 能 と 判 断 できる 場 合 は これらを 活 用 し 一 時 的 に 宿 舎 等 宿 泊 施 設 の 提 供 などの 支 援 を 実 施 する 罹 災 証 明 を 発 行 された 者 及 びその 家 族 に 対 して 当 該 支 援 を 実 施 することを 基 本 とする 復 旧 工 事 復 旧 工 事 を 開 始 するとともに 関 係 機 関 との 協 議 を 開 始 する 現 地 推 進 本 部 復 旧 計 画 に 基 づき 復 旧 工 事 を 開 始 する 工 事 進 捗 については 災 害 対 策 本 部 に 連 絡 する 災 害 対 策 本 部 現 地 推 進 本 部 からの 工 事 進 捗 を 受 けて 関 係 機 関 との 供 用 に 向 けた 調 整 を 行 う 37

支 払 手 続 きの 再 開 部 部 部 及 び 部 における 支 払 手 続 に 関 する 業 務 は 銀 行 等 とオンラインが 回 復 次 第 災 害 対 策 業 務 に 支 障 のない 範 囲 で 再 開 する 通 信 電 力 等 のライフラインが 復 旧 し 経 理 システムサーバーに 異 常 が 無 ければ 当 社 の 会 計 システムは 復 旧 し 支 払 い 可 能 となる また 社 員 の 給 料 旅 費 等 についても 同 様 である なお 業 務 の 再 開 時 期 については 政 府 契 約 の 支 払 い 遅 延 防 止 等 の 関 する 法 律 の 運 用 により 天 災 地 変 等 やむを 得 ない 自 由 に 因 る 場 合 は 当 該 自 由 の 継 続 する 期 間 は 約 定 期 間 に 算 入 されず と 規 定 されているが 支 払 いの 遅 延 が 当 社 からの 入 金 を 待 つ 他 社 を 圧 迫 する 可 能 性 もあることから 災 害 対 策 業 務 に 支 障 のない 範 囲 で 最 大 限 に 早 期 に 再 開 させる 38

(7) 他 組 織 地 域 との 連 携 内 容 グループ 会 社 事 例 解 説 事 業 継 続 ガイドライン 第 二 版 1.2.2 事 業 継 続 と 共 に 求 められるもの 2.2.5.5 製 品 サービスの 供 給 関 係 2.2.6.4 地 域 との 協 調 地 域 貢 献 2.2.6.5 共 助 相 互 扶 助 脚 注 8 40 41 42 43 44 災 害 時 においてグループ 会 社 と 連 携 ができるよう 各 社 のBCPの 策 定 に 協 力 する 地 震 発 生 後 活 動 をスムーズに 行 うために 各 グループ 会 社 と 事 前 に 災 害 時 の 体 制 について 協 議 する また 各 グループ 会 社 に 対 して BCPを 策 定 するよう 促 し 策 定 に 協 力 する 第 1 版 の 体 制 グループ 会 社 の 連 絡 先 等 を 次 表 に 示 す 災 害 時 に 必 要 な 委 託 業 務 とグループ 会 社 一 覧 委 託 業 務 BCP 連 絡 先 会 社 名 委 託 内 容 担 当 部 室 有 無 第 1 第 2 第 3 事 業 継 続 ガイドライン 第 一 版 解 説 書 解 説 31 33 34 事 例 提 供 者 の 考 え 方 グループ 会 社 と 定 期 的 に 意 見 交 換 を 行 っている 関 連 企 業 と 災 害 協 定 を 締 結 している 関 連 企 業 などと 災 害 協 定 を 締 結 している 場 合 であっても 実 際 の 災 害 時 に 実 効 的 な 協 力 体 制 を 築 けるかが 重 要 であ る 形 式 的 に 書 面 だけのやり 取 りにならないよう 普 段 か ら 災 害 時 の 対 応 に 関 するコミュニケーションを 行 ってい くことが 重 要 である 業 務 業 務 部 部 ( 株 ) なし 業 務 部 ( 株 ) あり 業 務 部 ( 株 ) あり 業 務 部 ( 株 ) なし 業 務 部 ( 株 ) なし 39

委 託 業 者 請 負 業 者 及 び 委 託 業 者 等 との 災 害 時 連 絡 手 段 を 取 り 決 めるとともに 電 話 回 線 の 輻 輳 などを 考 慮 し 連 絡 手 段 は 複 数 用 意 する 災 害 時 に 関 係 業 者 等 との 連 絡 手 段 を 取 り 決 めるとともに 電 話 回 線 不 通 時 も 想 定 し 連 絡 手 段 を 複 数 用 意 する 協 定 締 結 先 災 害 時 に 業 務 が 実 施 できるよう 災 害 協 定 を 締 結 し 締 結 先 との 情 報 連 絡 体 制 を 確 立 する 災 害 時 に 業 務 が 実 施 できるように 災 害 協 定 を 締 結 する 締 結 先 の 担 当 窓 口 と 情 報 連 絡 体 制 を 確 立 する 応 急 復 旧 の 協 定 を 締 結 した 協 定 先 の 連 絡 先 を 次 表 に 示 す 災 害 協 定 締 結 相 手 先 の 連 絡 先 一 覧 相 手 先 概 要 連 絡 先 県 地 震 等 による 災 害 等 が 発 生 した 場 合 の 情 報 共 有 ( 社 ) 災 害 時 被 災 した 道 路 の 回 復 に 係 る 応 急 対 応 等 ( 株 ) 構 造 物 情 報 管 理 システムバックアップ 用 機 器 等 の 相 互 設 置 40

関 係 機 関 災 害 時 に 連 絡 調 整 が 必 要 な 関 係 機 関 ( 国 土 交 通 省 地 方 整 備 局 内 閣 官 房 内 閣 府 防 災 担 当 都 道 府 県 市 区 町 村 他 道 路 会 社 等 )との 連 絡 網 を 確 立 する 他 機 関 の 情 報 は 電 話 対 応 だけでは 困 難 な 状 況 も 想 定 されるため 直 接 情 報 を 入 手 に 向 かう 社 員 ( 情 報 連 絡 員 )を 決 定 する また 相 手 先 は 誰 が 窓 口 として 対 応 するのか 予 め 協 議 して 備 える 他 機 関 連 絡 窓 口 を 次 表 に 示 す これらの 連 絡 先 を 電 話 機 や 携 帯 電 話 機 等 にあらかじめ 登 録 しておく 特 に メールでの 連 絡 が 行 えるよう 留 意 する 関 係 機 関 名 TEL FAX マイクロ e-mail 国 土 交 通 省 室 国 土 交 通 省 地 方 整 備 局 課 室 課 内 閣 官 房 センター 内 閣 府 防 災 担 当 県 室 課 41

(8) 教 育 訓 練 本 計 画 を 社 員 に 周 知 するとともに 災 害 発 生 時 に 迅 速 かつ 適 切 に 行 動 できるように 定 期 的 に 訓 練 を 実 施 する 事 例 1)BCP 訓 練 1 社 員 に BCP を 周 知 するとともに 災 害 発 生 時 に 速 やかに 非 常 体 制 を 構 築 し 災 害 対 策 活 動 を 迅 速 かつ 適 切 に 実 施 するため BCP 訓 練 を 毎 年 1 回 以 上 実 施 する 2 防 災 ( 自 然 災 害 )に 関 わる 事 象 を 想 定 して 訓 練 する 場 合 には 防 災 業 務 計 画 に 規 定 する 防 災 訓 練 と 兼 ねることができるもの とする 但 し 防 災 訓 練 の 実 施 は 災 害 対 策 基 本 法 で 定 められているので 防 災 ( 自 然 災 害 ) 以 外 の 事 象 を 想 定 する 場 合 は 別 途 訓 練 を 行 うものとする 3BCP の 対 象 事 象 を 想 定 して 実 働 訓 練 を 実 施 する 本 社 においては 初 動 班 の 業 務 に 重 点 を 置 いて 訓 練 を 実 施 する 本 社 ビルの 使 用 可 否 確 認 ( 本 社 ビル 入 室 方 法 も 含 め 確 認 ) 本 部 設 営 (パソコン ホワイトボード 机 椅 子 等 ) 携 帯 電 話 一 斉 メール( 安 否 確 認 を 含 む) 情 報 収 集 ( 各 拠 点 外 部 ) 情 報 発 信 ( 参 集 が 困 難 な 役 員 関 係 機 関 記 者 発 表 ) 2)BCP 講 習 会 社 員 に BCP を 浸 透 させ 内 容 を 理 解 してもらうため 毎 年 1 回 以 上 BCP 講 習 会 を 開 催 する 3)ミニ 防 災 訓 練 非 常 参 集 要 員 は 誰 もが 初 動 班 として 円 滑 に 行 動 できるよう 非 常 参 集 を 想 定 したミニ 防 災 訓 練 を 定 期 的 に 実 施 する < 訓 練 内 容 > 本 社 使 用 可 否 判 断 ( 本 社 ビル 入 室 も 含 め 確 認 ) 本 部 設 営 (パソコン ホワイトボード 机 椅 子 等 ) 携 帯 電 話 一 斉 メール 物 品 確 認 ( 飲 食 料 生 活 什 器 の 保 存 場 所 も 含 め 確 認 ) 各 種 マニュアル 等 防 災 対 策 室 常 備 資 料 確 認 連 絡 訓 練 ( 連 絡 網 による 連 絡 関 係 機 関 報 告 作 成 ) 自 家 用 発 電 機 給 油 方 法 確 認 (ガソリンスタンドからの 輸 送 方 法 含 む) その 他 解 説 事 業 継 続 ガイドライン 第 二 版 2.3.4 計 画 が 本 当 に 機 能 するかの 確 認 2.4 教 育 訓 練 の 実 施 脚 注 53 事 業 継 続 ガイドライン 第 一 版 解 説 書 解 説 40 41 事 例 提 供 者 の 考 え 方 頻 度 - 本 社 :1~2 ヶ 月 に 1 回 勉 強 会 を 実 施 している - 各 事 業 所 :1 ヶ 月 に 1 回 小 規 模 な 防 災 訓 練 を 実 施 し ている 種 類 - 社 長 が 指 揮 する 全 社 的 な 訓 練 - 現 地 推 進 本 部 長 が 中 心 となって 行 う 訓 練 勉 強 会 - 情 報 伝 達 の 訓 練 - 安 否 確 認 システムの 利 用 訓 練 -ロールプレイング 形 式 - 初 動 対 応 訓 練 - 非 常 体 制 時 道 路 緊 急 点 検 訓 練 - 他 機 関 との 連 携 訓 練 など 対 象 書 -グループ 会 社 に 参 加 してもらう 場 合 もある - 関 連 企 業 に 参 加 してもらう 場 合 もある その 他 - 社 内 の 勉 強 用 に 個 人 情 報 や 機 密 情 報 を 伏 せた 形 式 の BCP 文 書 ( 勉 強 会 用 テキスト)を 作 成 している 小 冊 子 として 従 業 員 に 配 布 している ( 次 ページに 続 く) 42

( 前 ページからの 続 き) 課 題 訓 練 には 様 々な 対 象 事 象 が 想 定 されるが 頻 繁 に 全 体 訓 練 できない このため 毎 年 1 回 程 度 行 われる 訓 練 が 実 効 的 なものとな るように その 内 容 を 設 定 する 必 要 がある 訓 練 後 に 反 省 会 等 を 開 催 して BCP の 課 題 を 抽 出 し 本 計 画 の 改 善 に 反 映 することが 重 要 である 43

(9) 点 検 および 是 正 処 置 経 営 層 による 見 直 し 事 例 本 BCPは 訓 練 実 行 の 結 果 事 業 進 捗 状 況 人 事 異 動 関 係 機 関 のBCP 策 定 状 況 等 を 踏 まえて 4 半 期 に1 度 以 上 の 頻 度 で 見 直 しを 行 い 業 務 継 続 力 の 向 上 に 努 めるものとする 本 BCPについては 訓 練 や 計 画 の 実 行 等 を 通 じて 顕 在 化 する 課 題 を 検 討 改 善 し 計 画 を 更 新 するというPDCAサイクル ( 計 画 実 行 評 価 改 善 )による 見 直 しを 継 続 的 に 実 施 する 見 直 しの 実 施 に 当 たっては 経 営 会 議 等 の 場 を 活 用 する また 本 BCPは 地 震 発 生 後 に 参 集 すべき 人 員 を 想 定 し その 想 定 に 基 づいて 施 設 の 点 検 計 画 などさまざまな 対 策 を 立 案 し ていることから 人 事 異 動 及 び 組 織 改 編 により 参 集 人 員 等 が 変 更 となった 場 合 には その 都 度 本 BCPを 修 正 する 新 規 路 線 の 開 通 や 耐 震 対 策 事 業 を 実 施 した 場 合 や 関 係 機 関 がBCPの 策 定 見 直 しを 行 った 場 合 も その 進 捗 状 況 や 内 容 に 応 じて 適 宜 見 直 しを 行 う 本 BCPの 定 着 状 況 については BCP 訓 練 を 通 じてチェックを 行 う P(Plan: 計 画 ) BCPの 策 定 継 続 業 務 の 絞 り 込 み PDCA サイクル D(Do: 実 行 ) BCPワーキングの 開 催 ( 社 員 が 議 論 する 場 の 開 催 ) 実 践 的 な 訓 練 の 実 施 (ロールプレイングの 採 用 ) 解 説 事 業 継 続 ガイドライン 第 二 版 1.3 継 続 的 改 善 2.5 点 検 および 是 正 処 置 2.6 経 営 層 による 見 直 し 脚 注 11 12 54 事 業 継 続 ガイドライン 第 一 版 解 説 書 解 説 10 11 42 事 例 提 供 者 の 考 え 方 本 社 及 び 出 先 全 体 の BCP との 整 合 を 図 るようにグループ 会 社 の BCP を 策 定 しているが その 際 本 社 出 先 側 の BCP の 見 直 しも 行 うようにしている 本 社 の BCP に 基 づき 各 事 業 所 の BCP を 策 定 する 時 点 で いくつかの 修 正 事 項 が 生 じた その 修 正 内 容 は 本 社 の BCP にも 適 用 する 訓 練 の 結 果 問 題 点 が 生 じれば BCP の 改 善 を 検 討 する 定 期 人 事 異 動 のタイミングに 合 わせて 見 直 しを 行 ってい る 必 要 な 協 定 などの 締 結 各 種 マニュアル 等 の 整 備 BCP 訓 練 の 実 施 ( 実 際 の) 災 害 対 応 業 務 A(Act: 改 善 ) ハード 面 ソフト 面 の 両 面 から C(Check: 評 価 ) 課 題 や 問 題 点 の 抽 出 ( 客 観 的 な 視 点 での 評 価 ) 対 策 を 実 施 し 改 善 経 営 層 の 参 画 44