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新 幹 線 開 業 影 響 予 測 調 査 平 成 19 年 3 月 石 川 県 -1-

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目 次 1. 調 査 の 背 景 と 目 的...1 2. 石 川 県 の 現 況...2 2-1 石 川 県 の 特 徴 2 2-2 北 陸 新 幹 線 の 概 要 6 3. 先 行 県 の 状 況...8 4. 石 川 県 における 影 響 予 測...12 4-1 交 流 人 口 12 4-2 観 光 客 の 動 向 24 4-3 首 都 圏 からの 入 込 客 の2 次 交 通 34 4-4 産 業 への 影 響 38 5. 結 び...46-3-

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1. 調 査 の 背 景 と 目 的 北 陸 新 幹 線 については 平 成 26 年 度 末 の 完 成 を 目 指 して 長 野 ~ 金 沢 間 ( 白 山 総 合 車 両 基 地 ) の 建 設 工 事 が 進 められている この 開 業 により 金 沢 ~ 東 京 間 の 所 要 時 間 が 現 状 の3 時 間 47 分 から2 時 間 28 分 となり 1 時 間 19 分 短 縮 される 北 陸 新 幹 線 の 開 業 は 地 域 経 済 に 大 きな 活 力 を 与 えるものとして 交 流 人 口 の 増 大 や 地 域 産 業 の 活 性 化 など 様 々な 効 果 が 期 待 されている これらの 効 果 を 発 現 させるため 先 行 県 では 新 幹 線 開 業 に 併 せ 地 域 が 様 々な 取 り 組 みを 継 続 的 に 実 施 しているところが 多 く 取 り 組 み 次 第 では さらに 大 きな 効 果 が 発 現 する 可 能 性 も 高 い 上 記 の 背 景 を 踏 まえ 北 陸 新 幹 線 の 開 業 に 伴 う 影 響 を 予 測 し 今 後 の 具 体 的 な 振 興 方 策 の 検 討 に 活 かすことを 目 的 として この 影 響 予 測 調 査 を 行 った -1-

2. 石 川 県 の 現 況 2-1 石 川 県 の 特 徴 1 地 理 的 位 置 と 交 通 < 地 理 的 位 置 > 石 川 県 は 北 陸 地 方 の 中 部 に 位 置 し 東 は 富 山 県 及 び 岐 阜 県 に 南 は 福 井 県 に 接 し 北 は 能 登 半 島 となって 日 本 海 に 突 出 している 地 形 は 西 南 から 東 北 に 向 かって 細 長 く 東 西 100.4km 南 北 に198.4km 海 岸 線 は 約 581.6kmの 延 長 を 有 し 現 在 金 沢 市 をはじめ10 市 9 町 からなっている 図 2-1 石 川 県 の 地 理 的 位 置 < 交 通 インフラ> 石 川 県 の 交 通 インフラは 鉄 道 空 港 北 陸 自 動 車 道 能 登 有 料 道 路 等 を 中 心 とした 交 通 網 が 整 備 されている 空 港 は 小 松 空 港 能 登 空 港 の2つの 空 港 がある 小 松 空 港 は 世 界 に 開 かれたゲートウェイと して 能 登 空 港 は 能 登 の 空 の 玄 関 口 としての 役 割 が 求 められている 港 湾 は 主 要 な 港 湾 として 金 沢 港 七 尾 港 などがある 金 沢 港 は 国 際 物 流 拠 点 として 七 尾 港 はエネルギー 木 材 加 工 基 地 としての 役 割 が 求 められている -2-

鉄 道 金 沢 越 後 湯 沢 東 京 所 要 時 間 3 時 間 47 分 金 沢 米 原 東 京 4 時 間 12 分 金 沢 京 都 2 時 間 3 分 金 沢 京 都 大 阪 2 時 間 30 分 金 沢 米 原 名 古 屋 2 時 間 25 分 北 陸 新 幹 線 完 成 後 は 金 沢 東 京 間 は2 時 間 28 分 金 沢 大 阪 間 は1 時 間 5 分 で 結 ばれる 空 港 小 松 空 港 羽 田 便 (11 往 復 / 日 ) 札 幌 便 (1 往 復 / 日 ) 福 岡 便 (3 往 復 / 日 ) 仙 台 便 (1 往 復 / 日 ) 那 覇 便 (1 往 復 / 日 ) 成 田 便 (1 往 復 / 日 ) ソウル 便 (4 往 復 / 週 ) 上 海 便 (3 往 復 / 週 ) カーゴルックス 国 際 貨 物 便 (3 往 復 / 週 ) 能 登 空 港 羽 田 便 (2 往 復 / 日 ) 高 速 道 路 北 陸 自 動 車 道 から 関 越 上 信 越 の 各 自 動 車 道 名 神 高 速 道 路 東 名 高 速 道 路 を 経 由 して 大 都 市 圏 と 結 ばれている 県 内 主 要 道 路 金 沢 を 起 点 に 能 登 半 島 を 縦 貫 する 能 登 有 料 道 路 が 整 備 されている これにより 能 登 半 島 の 輪 島 市 や 珠 洲 市 などへの 移 動 時 間 が 車 で 約 2 時 間 で 行 けるなど 利 便 性 が 向 上 している 今 後 更 に 高 規 格 道 路 の 整 備 を 進 めながら 一 層 の 交 通 網 の 充 実 が 求 められている 重 要 港 湾 2 港 ( 金 沢 港 七 尾 港 ) -3-

2 人 口 図 2-2 石 川 県 の 交 通 インフラ 石 川 県 全 体 の 人 口 は 戦 後 一 貫 して 増 えていたが 平 成 10 年 (1998 年 )をピークにして 減 少 に 転 じている 国 立 社 会 保 障 人 口 問 題 研 究 所 の 日 本 の 全 国 将 来 推 計 人 口 ( 平 成 14 年 3 月 ) によると 石 川 県 の 人 口 は 平 成 42 年 (2030 年 )には 現 在 より16 万 人 少 ない101 万 人 になると 予 想 されている 140 120 100 80 60 40 20 ( 万 人 ) 総 数 1,174,026 人 ( 男 567,060 人 女 606,966 人 ) 男 女 0 大 正 昭 和 平 成 9 14 5 10 15 22 25 30 35 40 45 50 55 60 2 7 12 17 注 1 国 勢 調 査 による 人 口 2 各 年 10 月 1 日 現 在 ( 万 人 ) 120 平 成 17 年 10 月 1 日 現 在 注 1 各 年 10 月 1 日 現 在 2 平 成 12 年 の 増 加 率 には 国 勢 調 査 と 県 推 計 人 口 との 調 査 方 法 の 違 いによる 差 を 含 む 図 2-3 石 川 県 の 人 口 ( 人 口 の 推 移 総 人 口 及 び 増 加 率 [ 対 前 年 ]の 推 移 ) 119 118 117 116 増 加 率 総 人 口 平 成 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 (%) 0.30 0.20 0.10 0.00 0.10 0.20 0.30-4-

3 観 光 産 業 等 石 川 県 は 特 別 名 勝 兼 六 園 や 金 沢 城 公 園 に 代 表 されるように 加 賀 百 万 石 という 風 土 の 中 で 培 われてきた 伝 統 文 化 が 息 づいている また 輪 島 塗 や 九 谷 焼 金 箔 工 芸 加 賀 友 禅 などといった 伝 統 工 芸 も 盛 んであり 四 季 折 々の 風 情 を 奏 でる 自 然 環 境 温 泉 豊 富 な 食 文 化 など 本 物 の 体 験 ができる 素 材 を 多 く 有 している 石 川 県 では 平 成 17 年 3 月 に 新 ほっと 石 川 観 光 プラン を 策 定 し 観 光 誘 客 を 積 極 的 に 推 し 進 めている 石 川 県 の 産 業 について 就 業 人 口 構 成 比 ( 平 成 12 年 国 勢 調 査 )は 第 1 次 産 業 が3.9% 第 2 次 産 業 32.6% 第 3 次 産 業 62.9%となっており 第 3 次 産 業 就 業 者 の 増 加 傾 向 が 続 い ている 建 設 機 械 及 び 繊 維 機 械 を 中 心 とした 機 械 金 属 工 業 と 絹 化 合 繊 織 物 を 中 心 とした 繊 維 工 業 を 主 体 に 発 展 し これらが 石 川 県 の 基 幹 産 業 となっている 石 川 県 では 平 成 17 年 3 月 に 石 川 県 産 業 革 新 戦 略 を 策 定 し 石 川 ブランド 経 済 の 創 造 ( 連 携 新 産 業 の 創 造 や 次 世 代 型 企 業 の 育 成 )や 戦 略 的 企 業 誘 致 の 推 進 産 業 人 材 の 総 合 的 育 成 確 保 などの 施 策 を 掲 げ 推 進 に 取 り 組 んでいる また 金 沢 地 域 を 中 心 に 高 等 教 育 機 関 が 所 在 している 人 口 に 占 める 学 生 の 割 合 では 全 国 5 位 人 口 あたり 大 学 短 期 大 学 及 び 高 等 専 門 学 校 数 では 全 国 2 位 など 教 育 機 関 は 充 実 した 環 境 にある 先 端 産 業 研 究 機 能 の 拠 点 として 設 立 された いしかわサイエンスパーク は 産 官 学 の 連 携 国 際 的 な 研 究 開 発 拠 点 として 核 となる 施 設 である 石 川 県 は 地 元 と 協 力 しながら 北 陸 先 端 科 学 技 術 大 学 院 大 学 を 核 として 周 辺 に 先 端 的 科 学 技 術 分 野 の 研 究 開 発 及 び 産 業 支 援 施 設 等 の 立 地 集 積 を 図 り 先 端 的 科 学 技 術 分 野 における 産 学 官 連 携 及 び 国 際 的 な 研 究 開 発 拠 点 を 目 指 す いし かわサイエンスパーク の 整 備 を 進 めている 図 2-4 いしかわサイエンスパーク -5-

2-2 北 陸 新 幹 線 の 概 要 1 整 備 計 画 の 現 状 北 陸 新 幹 線 は 東 京 を 起 点 として 長 野 上 越 富 山 金 沢 福 井 等 の 主 要 都 市 を 経 由 し 大 阪 市 に 至 る 延 長 約 700km の 路 線 である このうち 高 崎 - 長 野 間 は 平 成 9 年 10 月 から 営 業 運 転 されている また 長 野 - 上 越 間 は 平 成 10 年 3 月 に 上 越 - 富 山 間 は 平 成 13 年 5 月 に 富 山 - 金 沢 間 及 び 福 井 駅 部 は 平 成 17 年 6 月 にそ れぞれ 着 工 し 遅 くとも 平 成 26 年 度 末 までの 完 成 を 目 指 し 建 設 工 事 が 進 められている 北 陸 新 幹 線 長 野 金 沢 ( 白 山 総 合 車 両 基 地 ) 平 成 26 年 度 末 完 成 予 定 北 陸 新 幹 線 の 概 要 区 間 / 東 京 新 大 阪 間 総 延 長 / 約 700km (うち 東 京 高 崎 間 105km は 上 越 新 幹 線 と 共 用 ) 設 計 最 高 速 度 / 260km/h 主 な 経 過 地 / 長 野 市 付 近 富 山 市 付 近 小 浜 市 付 近 北 陸 新 幹 線 ルート 図 図 2-5 北 陸 新 幹 線 ルート 図 と 整 備 計 画 の 現 状 出 典 : 北 陸 新 幹 線 建 設 促 進 同 盟 会 Web サイト -6-

2 時 間 短 縮 ( 鉄 道 ) 現 状 金 沢 東 京 3 時 間 47 分 金 沢 大 阪 2 時 間 30 分 開 業 後 2 時 間 28 分 1 時 間 5 分 短 縮 1 時 間 19 分 1 時 間 25 分 大 阪 へ2 時 間 30 分 1 時 間 5 分 東 京 へ3 時 間 47 分 2 時 間 28 分 開 業 前 開 業 前 開 業 後 開 業 後 0 1 2 3 4 時 間 0 1 2 3 時 間 図 2-6 北 陸 新 幹 線 による 時 間 短 縮 効 果 -7-

3. 先 行 県 の 状 況 先 行 県 における 新 幹 線 開 業 による 交 流 人 口 の 増 加 を 定 量 的 に 把 握 した 先 行 県 では 概 ね 交 流 人 口 の 増 加 が 見 られる 先 行 県 の 定 義 : 本 調 査 における 先 行 県 とは 北 陸 新 幹 線 開 業 により 石 川 県 が 受 ける 影 響 を 考 慮 する 上 で 有 効 と 考 えられる 以 下 の 各 新 幹 線 開 業 時 の 各 県 ( 青 森 県 秋 田 県 山 形 県 長 野 県 鹿 児 島 県 )とした 各 新 幹 線 の 開 業 年 次 と 所 要 時 間 変 化 東 北 新 幹 線 : 昭 和 57 年 6 月 開 業 平 成 14 年 12 月 八 戸 延 伸 [ 東 京 - 八 戸 間 ] 開 業 前 3 時 間 33 分 開 業 後 2 時 間 56 分 約 40 分 短 縮 山 形 新 幹 線 : 平 成 4 年 7 月 開 業 平 成 11 年 12 月 新 庄 延 伸 [ 東 京 - 山 形 間 ] 開 業 前 3 時 間 09 分 開 業 後 2 時 間 27 分 約 40 分 短 縮 秋 田 新 幹 線 : 平 成 9 年 3 月 開 業 [ 東 京 - 秋 田 間 ] 開 業 前 4 時 間 37 分 開 業 後 3 時 間 49 分 約 50 分 短 縮 北 陸 新 幹 線 : 平 成 9 年 10 月 開 業 ( 高 崎 - 長 野 間 ) [ 東 京 - 長 野 間 ] 開 業 前 2 時 間 56 分 開 業 後 1 時 間 23 分 約 1 時 間 30 分 短 縮 九 州 新 幹 線 : 平 成 16 年 3 月 開 業 ( 鹿 児 島 中 央 - 新 八 代 間 ) [ 博 多 - 鹿 児 島 中 央 間 ] 開 業 前 3 時 間 40 分 開 業 後 2 時 間 10 分 約 1 時 間 30 分 短 縮 (1) 青 森 県 1) 旅 客 流 動 数 旅 客 地 域 流 動 調 査 によると 八 戸 延 伸 前 後 ( 平 成 13 年 度 と 平 成 15 年 度 )の 比 較 で は 首 都 圏 からの 旅 行 者 数 が 1,344 千 人 から 1,766 千 人 (31% 増 )となっている 交 通 機 関 分 担 率 は 鉄 道 :39% 63%(529 千 人 1,111 千 人 ) 航 空 :53% 31%(705 千 人 542 千 人 ) 自 動 車 :8% 6%(110 千 人 113 千 人 )となっている 新 幹 線 開 業 後 の 鉄 道 の 所 要 時 間 が 2 時 間 56 分 であることから 航 空 への 影 響 が 生 じ たものと 考 えられる 2) 空 港 への 影 響 ( 羽 田 便 ) 三 沢 空 港 H13: 開 業 前 449 千 人 :4 往 復 H15: 開 業 後 250 千 人 :3 往 復 H17: 222 千 人 :3 往 復 青 森 空 港 H13: 開 業 前 978 千 人 :8 往 復 H15: 開 業 後 883 千 人 :6 往 復 H17: 735 千 人 :6 往 復 8

(2) 秋 田 県 1) 旅 客 流 動 数 全 国 幹 線 旅 客 純 流 動 調 査 によると 開 業 前 後 ( 平 成 7 年 と 平 成 12 年 )の 比 較 では 首 都 圏 居 住 者 の 入 込 客 数 が 667 千 人 から 428 千 人 (36% 減 )となっている 交 通 機 関 分 担 率 は 鉄 道 :63% 46%(420 千 人 199 千 人 ) 航 空 :30% 47%(200 千 人 198 千 人 ) 自 動 車 7% 7%(47 千 人 31 千 人 )となっている 平 成 12 年 に 入 込 客 数 が 減 少 している 原 因 は 平 成 6 年 の 北 東 北 大 型 観 光 キャンペー ンにより 平 成 7 年 が 増 加 した 影 響 だと 考 えられる また 鉄 道 の 分 担 率 が 減 少 してい る 原 因 は 平 成 10 年 の 大 館 能 代 空 港 の 開 港 の 影 響 だと 考 えられる 上 記 の 理 由 を 考 慮 し 平 成 2 年 と 平 成 12 年 の 比 較 を 行 うと 首 都 圏 居 住 者 の 入 込 客 数 は 410 千 人 から 428 千 人 (4% 増 )となっている また 交 通 機 関 分 担 率 は 鉄 道 :55% 46%(226 千 人 199 千 人 ) 航 空 :38% 47%(156 千 人 198 千 人 ) 自 動 車 :7% 7%(28 千 人 31 千 人 )となっている 新 幹 線 開 通 後 も 鉄 道 の 所 要 時 間 が 3 時 間 49 分 を 要 することから 航 空 への 影 響 は 小 さいと 考 えられる 2) 空 港 への 影 響 ( 羽 田 便 ) 秋 田 空 港 H8 : 開 業 前 1,033 千 人 :6 往 復 H10: 開 業 後 863 千 人 :5 往 復 H16: 953 千 人 :8 往 復 H16 は H8 比 で 8 %と 影 響 は 小 さい 大 館 能 代 空 港 ( 平 成 10 年 7 月 開 港 ) 秋 田 新 幹 線 開 業 後 H10: 63 千 人 :1 往 復 H13:121 千 人 :2 往 復 H16:119 千 人 :2 往 復 (3) 山 形 県 1) 旅 客 流 動 数 全 国 幹 線 旅 客 純 流 動 調 査 によると 開 業 前 後 ( 平 成 2 年 と 平 成 7 年 )の 比 較 では 首 都 圏 居 住 者 の 入 込 客 数 が 339 千 人 から 1,185 千 人 (250% 増 )となっている 交 通 機 関 分 担 率 は 鉄 道 :71% 87%(240 千 人 1,030 千 人 ) 航 空 :28% 12% (94 千 人 143 千 人 ) 自 動 車 :1% 1%(5 千 人 12 千 人 )となっている なお 新 庄 延 伸 後 ( 平 成 2 年 と 平 成 12 年 )との 比 較 では 首 都 圏 居 住 者 の 入 込 客 数 は 339 千 人 から 870 千 人 (157% 増 )となっている 交 通 機 関 分 担 率 は 鉄 道 : 71% 81%(240 千 人 703 千 人 ) 航 空 :28% 10%(94 千 人 89 千 人 ) 自 動 車 : 1% 9%(5 千 人 78 千 人 )となっている 平 成 10 年 7 月 に 山 形 自 動 車 道 へ 笹 谷 トンネルが 編 入 され 高 速 自 動 車 道 として 東 北 自 動 車 道 と 接 続 されたことから 自 動 車 の 交 通 機 関 分 担 率 に 影 響 を 与 えている と 考 えられる 新 幹 線 開 業 後 の 鉄 道 の 所 要 時 間 が 2 時 間 27 分 であることから 山 形 空 港 への 影 響 9

が 生 じたものと 考 えられる しかし 庄 内 空 港 は 新 幹 線 沿 線 でないこともあり 影 響 は 少 ないと 考 えられる 2) 空 港 への 影 響 ( 羽 田 便 ) 山 形 空 港 H4: 山 形 開 業 当 時 426 千 人 :5 往 復 H13: 60 千 人 :1 往 復 H10: 新 庄 延 伸 前 205 千 人 :2 往 復 H16: 61 千 人 :1 往 復 H11: 新 庄 延 伸 後 145 千 人 :1 往 復 庄 内 空 港 新 幹 線 の 新 庄 延 伸 後 も 羽 田 便 は 乗 客 数 便 数 ともに 増 加 ( 新 庄 駅 ~ 庄 内 空 港 : 車 で 約 50 分 ) H4: 山 形 開 業 当 時 120 千 人 :2 往 復 H13: 360 千 人 :3 往 復 H10: 新 庄 延 伸 前 328 千 人 :3 往 復 H16: 385 千 人 :4 往 復 H11: 新 庄 延 伸 後 351 千 人 :3 往 復 (4) 長 野 県 1) 旅 客 流 動 数 全 国 幹 線 旅 客 純 流 動 調 査 によると 開 業 前 後 ( 平 成 7 年 と 平 成 12 年 )の 比 較 では 首 都 圏 居 住 者 の 入 込 客 数 は 1,703 千 人 から 3,526 千 人 (107% 増 )となっている なお 長 野 五 輪 は 平 成 10 年 開 催 であるため この 入 込 客 数 に 影 響 を 及 ぼしていない 交 通 機 関 分 担 率 は 鉄 道 :86% 71%(1,472 千 人 2,520 千 人 ) 自 動 車 :14% 29% (231 千 人 1,006 千 人 )となっている 新 幹 線 開 業 前 年 の 平 成 8 年 11 月 に 上 信 越 自 動 車 道 の 小 諸 IC~ 更 埴 JCTが 開 通 し 関 越 自 動 車 道 と 接 続 したことが 自 動 車 の 交 通 機 関 分 担 率 に 影 響 を 与 えていると 考 え られる (5) 鹿 児 島 県 1) 旅 客 流 動 数 旅 客 地 域 流 動 調 査 によると 開 業 前 後 ( 平 成 15 年 と 平 成 16 年 )の 比 較 では 福 岡 県 熊 本 県 からの 旅 行 者 数 が 3,727 千 人 から 5,394 千 人 (45% 増 )となっている 交 通 機 関 分 担 率 は 鉄 道 :22% 22%(822 千 人 1,198 千 人 ) 航 空 :8% 3%(280 千 人 171 千 人 ) 自 動 車 :70% 75%(2,625 千 人 4,025 千 人 )となっている 新 幹 線 開 業 年 の 平 成 16 年 12 月 に 九 州 自 動 車 道 の 熊 本 県 と 鹿 児 島 県 の 県 境 ( 人 吉 IC~えびのIC)で 4 車 線 化 となったことから 自 動 車 の 交 通 機 関 分 担 率 に 影 響 を 与 えていると 考 えられる 2) 空 港 への 影 響 ( 福 岡 便 ) 鹿 児 島 空 港 H15: 開 業 前 615 千 人 :9 往 復 H16: 開 業 後 380 千 人 :6 往 復 10

なお 青 森 県 と 鹿 児 島 県 については 開 業 後 の 全 国 幹 線 旅 客 純 流 動 調 査 ( 注 1)( 平 成 17 年 度 デ ータ)が 発 表 されていないため 開 業 前 後 の 旅 客 地 域 流 動 調 査 ( 注 2)での 比 較 を 行 った ( 注 1) 全 国 幹 線 旅 客 純 流 動 調 査 ( 国 土 交 通 省 )は 全 国 の 幹 線 交 通 を 利 用 した 旅 客 流 動 を 把 握 するための 調 査 従 来 の 交 通 機 関 ごとに 別 々に 行 われる 流 動 調 査 ではなく それらを 統 合 し 旅 行 する 個 人 に 着 目 し 旅 行 の 真 の 出 発 地 と 目 的 地 居 住 地 から 旅 行 先 への 流 動 や 移 動 目 的 とともに 交 通 機 関 の 乗 り 継 ぎ 状 況 を 含 めた 旅 行 行 動 の 全 体 像 を 捉 えたもの 平 成 2 年 (1990 年 )に 第 1 回 平 成 7 年 (1995 年 )に 第 2 回 そして 平 成 12 年 (2000 年 )に 第 3 回 調 査 を 実 施 ( 注 2) 旅 客 地 域 流 動 調 査 ( 国 土 交 通 省 )は 鉄 道 自 動 車 旅 客 船 定 期 航 空 の 各 輸 送 機 関 別 に 国 内 地 域 相 互 間 の 旅 客 流 動 状 況 を 明 らかにし 将 来 の 輸 送 需 要 予 測 及 び 今 後 の 輸 送 施 設 整 備 計 画 立 案 の 基 礎 資 料 とすることを 目 的 として 毎 年 国 土 交 通 省 総 合 政 策 局 情 報 管 理 部 で 実 施 されている 調 査 入 込 客 数 交 通 機 関 分 担 率 山 形 県 首 都 圏 からの 入 込 客 数 ( 千 人 / 年 ) 1,400 1,200 1,000 800 600 400 200 0 H2 H7 H12 開 業 自 動 車 バス 航 空 鉄 道 100% 80% 60% 40% 20% 0% H2 開 業 H7 H12 自 動 車 バス 航 空 鉄 道 秋 田 県 首 都 圏 からの 入 込 客 数 ( 千 人 / 年 ) 700 600 500 400 300 200 100 0 H2 H7 開 業 H12 自 動 車 バス 航 空 鉄 道 100% 80% 60% 40% 20% 0% H2 H7 開 業 H12 自 動 車 バス 航 空 鉄 道 長 野 県 首 都 圏 からの 入 込 客 数 ( 千 人 / 年 ) 4,000 3,500 3,000 2,500 2,000 1,500 1,000 500 0 H2 H7 開 業 H12 自 動 車 バス 航 空 鉄 道 100% 80% 60% 40% 20% 0% H2 H7 開 業 H12 自 動 車 バス 航 空 鉄 道 出 典 : 全 国 幹 線 旅 客 純 流 動 調 査 図 3-1 先 行 県 の 入 込 客 数 と 交 通 機 関 分 担 率 11

4. 石 川 県 における 影 響 予 測 4-1 交 流 人 口 (1) 首 都 圏 居 住 者 の 流 動 1) 現 状 の 流 動 全 国 幹 線 旅 客 純 流 動 調 査 ( 平 成 12 年 )によると 首 都 圏 居 住 者 の 石 川 県 への 入 込 客 数 は 約 60 万 人 であり 訪 問 する 目 的 は 仕 事 ( 出 張 )が 53% 観 光 が 27% その 他 20%と 続 いている また 交 通 機 関 分 担 率 では 航 空 が 61% 鉄 道 が 25% バスが 3% 自 動 車 が 11%となってい る 表 4-1 首 都 圏 から 石 川 県 への 目 的 別 交 通 機 関 別 入 込 客 数 旅 行 目 的 入 込 客 数 ( 千 人 ) 構 成 率 (%) 仕 事 322 53% 観 光 161 27% その 他 120 20% 合 計 603 100% 交 通 機 関 入 込 客 数 ( 千 人 ) 分 担 率 (%) 鉄 道 152 25% 航 空 370 61% バス 16 3% 自 動 車 65 11% 合 計 603 100% 出 典 : 全 国 幹 線 旅 客 純 流 動 調 査 交 通 機 関 別 入 込 客 数 交 通 機 関 分 担 率 石 川 県 首 都 圏 からの 入 込 客 数 ( 千 人 / 年 ) 700 600 500 400 300 200 100 0 H2 H7 H12 自 動 車 バス 航 空 鉄 道 100% 80% 60% 40% 20% 0% H2 H7 H12 自 動 車 バス 航 空 鉄 道 出 典 : 全 国 幹 線 旅 客 純 流 動 調 査 12

2) 北 陸 新 幹 線 開 業 後 に 予 想 される 流 動 首 都 圏 居 住 者 へのアンケート 結 果 からは 北 陸 新 幹 線 開 業 後 の 訪 問 については 観 光 買 物 等 で 行 く 機 会 が 増 えるという 意 向 が 増 えることはないと 思 うという 意 向 を 上 回 っており 潜 在 需 要 としては 観 光 買 物 等 のニーズが 高 いものと 考 えられる 観 光 買 物 等 の 目 的 では 金 沢 地 域 能 登 地 域 加 賀 地 域 などほぼ 各 地 域 に 需 要 があるが 業 務 ( 出 張 ) 等 の 目 的 では 需 要 は 金 沢 地 域 が 主 なものとなっている 北 陸 新 幹 線 開 業 後 の 訪 問 意 向 北 陸 新 幹 線 開 業 後 の 訪 問 については 観 光 買 物 等 で 行 く 回 数 が 増 えるという 回 答 者 が 48% 増 えることはないという 回 答 者 が 38%となっており 潜 在 需 要 として 観 光 買 物 等 のニーズ が 高 いものと 考 えられる 往 復 の 片 方 が 新 幹 線 片 方 が 航 空 の 利 用 で 航 空 の 往 復 割 引 と 同 じような 割 引 き 等 があれ ば 増 えると 思 う という 回 答 者 も 約 18%おり 航 空 とのセット 割 引 きが 潜 在 需 要 の 拡 大 に 有 効 であることがわかる 北 陸 新 幹 線 開 業 後 の 訪 問 意 向 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 観 光 買 物 等 で 行 く 回 数 が 増 えると 思 う 48.56% 業 務 ( 出 張 )で 行 く 回 数 が 増 えると 思 う 4.25% 帰 省 知 人 訪 問 等 で 行 く 回 数 が 増 えると 思 う 5.74% 新 幹 線 と 航 空 の 往 復 で 航 空 の 往 復 割 引 の ような 割 引 き 等 があれば 増 えると 思 う 17.68% 増 えることはないと 思 う 38.00% その 他 : 具 体 的 に 2.99% 図 4-2 北 陸 新 幹 線 開 業 後 の 訪 問 意 向 出 典 : 県 外 アンケート:( 首 都 圏 居 住 者 回 答 結 果 ) 13

北 陸 新 幹 線 開 業 後 の 訪 問 意 向 ( 目 的 別 地 域 別 ) 北 陸 新 幹 線 開 業 後 の 地 域 別 訪 問 意 向 を 見 ると 観 光 買 物 等 では 各 地 域 とも 一 定 の 潜 在 需 要 があるのに 対 して 業 務 ( 出 張 ) 等 は 金 沢 地 域 が 主 なものとなっている 北 陸 新 幹 線 と 航 空 とのセット 割 引 きに 関 しては 金 沢 以 外 の 地 域 でも 潜 在 需 要 が 高 い 結 果 と なっており とりわけ 能 登 空 港 のある 能 登 地 域 小 松 空 港 のある 加 賀 地 域 での 潜 在 需 要 が 高 い 結 果 となっている 北 陸 新 幹 線 開 業 後 の 観 光 買 物 等 北 陸 新 幹 線 開 業 後 の 業 務 ( 出 張 ) 等 0% 20% 40% 60% 80% 100% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 金 沢 地 域 88.42% 金 沢 地 域 86.49% 能 登 地 域 61.23% 能 登 地 域 13.51% 加 賀 地 域 39.24% 加 賀 地 域 21.62% 白 山 地 域 20.57% 白 山 地 域 8.11% 北 陸 新 幹 線 開 業 後 の 帰 省 知 人 訪 問 等 北 陸 新 幹 線 と 航 空 とのセット 割 引 0% 20% 40% 60% 80% 100% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 金 沢 地 域 80.00% 金 沢 地 域 80.52% 能 登 地 域 22.00% 能 登 地 域 53.90% 加 賀 地 域 18.00% 加 賀 地 域 40.26% 白 山 地 域 10.00% 白 山 地 域 27.27% 図 4-3 北 陸 新 幹 線 開 業 後 の 目 的 別 地 域 別 訪 問 意 向 ( 県 外 アンケート) 出 典 : 県 外 アンケート:( 首 都 圏 居 住 者 回 答 結 果 ) 14

(2) 首 都 圏 からの 入 込 客 数 の 将 来 予 測 首 都 圏 からの 入 込 客 数 を 首 都 圏 からのアクセス 時 間 などで 表 現 するモデル 式 を 作 成 した 上 記 のモデル 式 によると 北 陸 新 幹 線 開 業 に 伴 い 首 都 圏 居 住 者 の 交 流 人 口 が 約 5 割 増 加 する との 結 果 が 得 られた 1) 先 行 県 の 分 析 首 都 圏 からの 入 込 客 数 と 交 通 機 関 分 担 率 先 行 県 について 首 都 圏 からの 入 込 客 数 と 交 通 機 関 分 担 率 の 変 化 について 整 理 した 先 行 県 の 事 例 としては データの 制 約 から 平 成 2 年 から 平 成 12 年 までに 開 業 した 以 下 の 都 道 府 県 を 対 象 とした 都 道 府 県 山 形 県 秋 田 県 長 野 県 表 4-4 分 析 対 象 とした 都 道 府 県 対 応 する 新 幹 線 開 業 平 成 4 年 山 形 新 幹 線 開 業 平 成 9 年 秋 田 新 幹 線 開 業 平 成 9 年 北 陸 新 幹 線 長 野 開 業 15

新 幹 線 開 業 に 伴 い 鉄 道 を 中 心 に 入 込 客 が 増 加 している 秋 田 県 において 平 成 12 年 に 減 少 している 原 因 は 平 成 6 年 の 北 東 北 大 型 観 光 キャンペー ンにより 平 成 7 年 が 増 加 した 影 響 だと 考 えられる また 鉄 道 の 分 担 率 が 減 少 している 原 因 は 平 成 10 年 の 大 館 能 代 空 港 の 開 港 の 影 響 だと 考 えられる 入 込 客 数 交 通 機 関 分 担 率 山 形 県 首 都 圏 からの 入 込 客 数 ( 千 人 / 年 ) 1,400 1,200 1,000 800 600 400 200 0 H2 H7 H12 開 業 自 動 車 バス 航 空 鉄 道 100% 80% 60% 40% 20% 0% H2 開 業 H7 H12 自 動 車 バス 航 空 鉄 道 秋 田 県 首 都 圏 からの 入 込 客 数 ( 千 人 / 年 ) 700 600 500 400 300 200 100 0 H2 H7 H12 開 業 自 動 車 バス 航 空 鉄 道 100% 80% 60% 40% 20% 0% H2 H7 開 業 H12 自 動 車 バス 航 空 鉄 道 長 野 県 首 都 圏 からの 入 込 客 数 ( 千 人 / 年 ) 4,000 3,500 3,000 2,500 2,000 1,500 1,000 500 0 H2 H7 H12 開 業 自 動 車 バス 航 空 鉄 道 100% 80% 60% 40% 20% 0% H2 H7 H12 開 業 自 動 車 バス 航 空 鉄 道 出 典 : 全 国 幹 線 旅 客 純 流 動 調 査 図 4-5 先 行 県 の 入 込 客 数 と 交 通 機 関 分 担 率 16

2) 入 込 客 数 の 分 析 新 幹 線 開 業 に 伴 い 経 済 活 動 や 観 光 魅 力 度 旅 行 に 要 する 時 間 など 地 域 のどのような 要 因 が 入 込 客 数 と 関 連 があるかを 分 析 した 首 都 圏 から 各 道 府 県 ( 関 東 地 区 及 び 沖 縄 県 を 除 く 39 道 府 県 )への 入 込 客 数 について 関 連 すると 思 われる 統 計 指 標 を 説 明 変 数 とするモデル 式 を 考 え 7 項 目 の 統 計 指 標 を 組 み 合 せ ながら 検 証 したところ 観 光 魅 力 度 県 内 総 生 産 商 店 数 所 要 時 間 の4 項 目 を 組 み 合 せ たモデル 式 で 最 も 説 明 力 があることがわかった また このモデル 式 が 先 行 県 の 入 込 客 数 の 変 化 を 表 現 できるか 検 証 した 入 込 客 数 = 観 光 魅 力 度 0.35 道 府 県 内 総 生 産 0.36 商 店 数 0.63 所 要 時 間 -1.01 exp 6.33 ( 決 定 係 数 0.79) モデル 式 の 説 明 変 数 として 検 討 したのは 次 の 統 計 指 標 である 表 4-6 分 析 対 象 とした 指 標 と 出 典 指 標 出 典 データの 時 点 観 光 魅 力 度 ( 観 光 資 源 数 ) JTB 観 光 資 源 台 帳 平 成 12 年 道 府 県 内 総 生 産 県 民 経 済 計 算 年 報 平 成 12 年 就 業 者 数 国 勢 調 査 平 成 12 年 3 次 産 業 就 業 者 数 国 勢 調 査 平 成 12 年 工 場 数 工 業 統 計 調 査 平 成 12 年 商 店 数 商 業 統 計 調 査 平 成 11 年 首 都 圏 からの 所 要 時 間 NAVINET - 下 の 図 は モデル 式 による 各 道 府 県 への 入 込 客 数 の 理 論 値 と 実 際 の 数 値 を 見 比 べたもの である 100,000 ( 千 人 ) 10,000 再 現 1,000 100 100 1,000 10,000 100,000 実 績 ( 千 人 ) 図 4-7 現 状 再 現 性 17

モデル 式 での 首 都 圏 から 先 行 県 への 入 込 客 数 の 再 現 性 は 以 下 のとおり なお モデル 式 は 平 成 12 年 のデータを 元 にしているため 比 較 する 開 通 後 の 入 込 客 数 や 統 計 指 標 は 平 成 12 年 度 を 対 象 とした 山 形 長 野 首 都 圏 からの 入 込 客 数 ( 千 人 / 年 ) 1,000 800 600 400 200 0 869 774 339 339 開 通 前 開 通 後 開 通 前 開 通 後 (H2) (H12) 実 績 再 現 首 都 圏 からの 入 込 客 数 ( 千 人 / 年 ) 5,000 4,000 3,000 2,000 1,000 0 3,526 3,884 1,703 1,703 開 通 前 開 通 後 開 通 前 開 通 後 (H7) (H12) 実 績 再 現 図 4-8 先 行 県 の 首 都 圏 からの 入 込 客 数 の 再 現 性 なお 先 行 県 の 理 論 値 と 実 際 の 数 値 を 比 較 すると 山 形 県 では 11% 減 長 野 県 では 11% 増 と 乖 離 が 発 生 している モデル 式 で 推 計 される 石 川 県 の 首 都 圏 からの 入 込 客 数 についても 両 県 に 見 られるように 一 定 の 誤 差 が 生 じる 可 能 性 があると 考 えられる 18

3) 入 込 客 数 の 予 測 1 入 込 客 数 全 体 北 陸 新 幹 線 開 業 に 伴 う 入 込 客 数 について モデル 式 により 予 測 した 石 川 県 の 観 光 資 源 数 は 30 商 店 数 は 20,167 店 県 内 総 生 産 は 46,596 億 円 所 要 時 間 は 2 時 間 28 分 と 想 定 す ると 首 都 圏 からの 入 込 客 数 は 51% 増 加 と 予 測 された 全 国 幹 線 旅 客 純 流 動 調 査 より 平 成 12 年 の 首 都 圏 居 住 者 の 入 込 客 は 60 万 人 であるから 北 陸 新 幹 線 開 業 後 の 入 込 客 数 は 91 万 人 (60 万 人 1.51)と 31 万 人 の 増 加 が 予 測 される なお 同 じく 全 国 幹 線 旅 客 純 流 動 調 査 より 平 成 12 年 の 全 国 からの 石 川 県 への 入 込 客 は 299 万 人 であるから 北 陸 新 幹 線 開 業 による 首 都 圏 居 住 者 の 増 加 のみ 考 慮 すると 石 川 県 への 入 込 客 は 330 万 人 (299 万 人 +31 万 人 )となり 約 10%の 増 加 となる 2 交 通 機 関 別 入 込 客 数 開 業 後 の 交 通 機 関 分 担 率 を 予 測 するため 東 京 からの 航 空 での 所 要 時 間 新 幹 線 での 所 要 時 間 が 東 京 - 金 沢 に 類 似 した 地 区 を 参 照 する 開 業 後 の 東 京 - 金 沢 間 の 所 要 時 間 が 鉄 道 2 時 間 28 分 航 空 3 時 間 16 分 ( 時 間 差 48 分 ) であるので 類 似 した 区 間 として 東 京 - 大 阪 ( 鉄 道 2 時 間 30 分 航 空 3 時 間 16 分 ( 時 間 差 46 分 ))の 交 通 機 関 分 担 率 を 用 いて 交 通 機 関 別 入 込 客 数 を 予 測 することとする 移 動 時 間 は 駅 探 乗 換 案 内 http://ekitan.com/ による 検 索 した 結 果 を 使 用 した 表 4-9 首 都 圏 から 大 阪 府 への 交 通 機 関 分 担 率 交 通 機 関 流 動 数 ( 千 人 ) 分 担 率 (%) 鉄 道 9,499 67% 航 空 4,159 29% 自 動 車 524 4% 合 計 14,182 100% ( 自 動 車 にバスを 含 む) 出 典 : 旅 客 地 域 流 動 調 査 首 都 圏 から 大 阪 府 への 交 通 機 関 分 担 率 を 用 いて 北 陸 新 幹 線 開 業 後 の 首 都 圏 から 石 川 県 へ の 交 通 機 関 別 入 込 客 数 を 鉄 道 : 航 空 : 自 動 車 (67:29:4)で 按 分 すると 予 測 される 入 込 客 数 は 91 万 人 であることから 開 業 後 の 入 込 客 数 は 鉄 道 : 航 空 : 自 動 車 = 61: 26:4 万 人 になると 予 測 できる 平 成 12 年 交 通 機 関 分 担 率 鉄 道 : 航 空 : 自 動 車 = 25:61:14 % 入 込 客 数 鉄 道 : 航 空 : 自 動 車 = 15:37:8 万 人 開 業 後 の 交 通 機 関 分 担 率 鉄 道 : 航 空 : 自 動 車 = 67:29:4 % 入 込 客 数 鉄 道 : 航 空 : 自 動 車 = 61:26:4 万 人 19

3 目 的 別 入 込 客 数 先 行 県 の 事 例 をみても 新 幹 線 開 業 前 後 で 目 的 別 構 成 率 の 変 化 に 一 定 の 傾 向 がみられない ( 山 形 県 仕 事 増 観 光 減 秋 田 県 私 用 増 観 光 減 長 野 県 仕 事 減 観 光 増 など) 一 方 県 外 アンケートの 結 果 をみると 石 川 県 に 関 しては 将 来 観 光 目 的 が 増 加 すると 考 えられる そこで 先 行 県 の 中 でも 観 光 目 的 が 増 加 した 長 野 県 並 みに 目 的 構 成 が 変 化 すると 想 定 した なお 平 成 12 年 の 石 川 県 の 目 的 別 構 成 率 と 新 幹 線 開 業 前 ( 平 成 7 年 )の 長 野 県 の 目 的 別 構 成 率 はほぼ 同 率 であるため 妥 当 だと 考 えられる 平 成 12 年 目 的 別 構 成 率 仕 事 : 観 光 :その 他 =53:27:20 % 入 込 客 数 仕 事 : 観 光 :その 他 =32:16:12 万 人 開 業 後 目 的 別 構 成 率 仕 事 : 観 光 :その 他 =44:38:18 % 入 込 客 数 仕 事 : 観 光 :その 他 =40:34:17 万 人 表 4-10 新 幹 線 開 業 前 後 の 目 的 別 構 成 率 の 変 化 入 込 客 数 ( 千 人 ) 目 的 別 構 成 率 開 業 前 後 の H2 H7 H12 H2 H7 H12 構 成 率 の 変 化 山 形 県 仕 事 200 770 437 59% 65% 50% 6% 観 光 84 191 183 25% 16% 21% -9% その 他 55 224 250 16% 19% 29% 3% 合 計 339 1,185 870 100% 100% 100% 0% 秋 田 県 仕 事 228 362 233 56% 54% 54% 0% 観 光 76 178 91 19% 27% 21% -6% その 他 106 127 104 25% 19% 25% 6% 合 計 410 667 428 100% 100% 100% 0% 長 野 県 仕 事 1,233 900 1,544 58% 53% 44% -9% 観 光 477 386 1,183 23% 23% 34% 11% その 他 405 417 799 19% 24% 22% -2% 合 計 2,115 1,703 3,526 100% 100% 100% 0% 北 陸 新 幹 線 開 業 後 の 訪 問 意 向 出 典 : 全 国 幹 線 旅 客 純 流 動 調 査 入 込 客 数 は 秋 季 1 日 データを 年 拡 大 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 観 光 買 物 等 で 行 く 回 数 が 増 えると 思 う 48.56% 業 務 ( 出 張 )で 行 く 回 数 が 増 えると 思 う 4.25% 帰 省 知 人 訪 問 等 で 行 く 回 数 が 増 えると 思 う 5.74% 新 幹 線 と 航 空 の 往 復 で 航 空 の 往 復 割 引 の ような 割 引 き 等 があれば 増 えると 思 う 17.68% 増 えることはないと 思 う 38.00% その 他 : 具 体 的 に 2.99% 図 4-11 北 陸 新 幹 線 開 業 後 の 訪 問 意 向 ( 再 掲 ) 出 典 : 県 外 アンケート:( 首 都 圏 居 住 者 回 答 結 果 ) 20

(3) 県 民 の 3 大 都 市 圏 への 流 動 1) 現 状 の 流 動 石 川 県 民 へのアンケート 結 果 からは 3 大 都 市 圏 への 流 動 の 現 状 は 大 阪 圏 への 回 数 が 最 も 多 く 東 京 圏 名 古 屋 圏 が 続 く 結 果 となった 東 京 圏 への 移 動 交 通 手 段 は 飛 行 機 が 半 数 以 上 を 占 めた 3 大 都 市 圏 への 訪 問 回 数 県 民 アンケートによると この 1 年 間 の 3 大 都 市 圏 に 出 かける 回 数 を 見 てみると 大 阪 圏 への 回 数 が 最 も 多 く 宿 泊 日 帰 りをあわせて 一 人 当 たり 1.89 回 であり 東 京 圏 へは 1.67 回 名 古 屋 圏 には 1.19 回 となっている ( 図 4-12) 東 京 圏 宿 泊, 1.31 日 帰 り, 0.36 大 阪 圏 宿 泊, 1.09 日 帰 り, 0.8 名 古 屋 圏 宿 泊, 0.66 日 帰 り, 0.53 宿 泊 日 帰 り 0 0.5 1 1.5 2 年 平 均 旅 行 回 数 図 4-12 3 大 都 市 圏 への 年 間 旅 行 回 数 ( 一 人 当 たり 20 歳 以 上 ) 出 典 : 県 民 アンケート 3 大 都 市 圏 への 利 用 交 通 機 関 この 1 年 間 で 東 京 圏 に 出 かける 際 に 利 用 した 交 通 手 段 として 飛 行 機 を 挙 げる 人 の 割 合 は 宿 泊 の 場 合 で 50.5% 日 帰 りで 56.2%と 半 数 以 上 を 占 めている 名 古 屋 圏 へは 自 家 用 車 の 割 合 が 高 い 東 京 ( 宿 泊 ) 5.6% 12.1% 31.2% 50.5% 東 京 ( 日 帰 り) 12.3% 8.6% 22.8% 56.2% 大 阪 ( 宿 泊 ) 9.2% 24.5% 64.4% 大 阪 ( 日 帰 り) 14.4% 29.7% 54.2% 名 古 屋 ( 宿 泊 ) 16.8% 40.7% 40.7% 名 古 屋 ( 日 帰 り) 28.3% 41.7% 29.3% 0% 20% 40% 60% 80% 100% バス 自 家 用 車 電 車 飛 行 機 無 回 答 構 成 比 は 各 地 域 へ 行 ったサンプル 数 を 母 数 として 算 出 20 歳 以 上 出 典 : 県 民 アンケート 図 4-13 3 大 都 市 圏 への 交 通 手 段 (20 歳 以 上 ) 21

2) 石 川 県 の 新 幹 線 開 業 後 に 予 想 される 流 動 北 陸 新 幹 線 の 金 沢 開 業 後 県 内 から 首 都 圏 ( 東 京 圏 )への 移 動 は 約 3 割 増 加 すると 推 計 された 東 京 圏 への 移 動 の 変 化 金 沢 開 業 後 の 北 陸 新 幹 線 の 移 動 時 間 料 金 本 数 についての 下 記 仮 定 のもと 東 京 圏 に 出 かけ る 回 数 の 変 化 を 質 問 した 仮 定 北 陸 新 幹 線 開 業 後 の 東 京 までの 移 動 時 間 2 時 間 半 ~3 時 間 料 金 現 在 の 越 後 湯 沢 経 由 と 同 じ 本 数 ( 片 道 ) 現 在 の 東 京 - 長 野 の 本 数 と 同 じ 集 計 結 果 は 現 状 と 変 わらない とする 割 合 が 最 も 高 く 宿 泊 で 43.2% 日 帰 りで 34.1%で あり 東 京 圏 に 出 かける 回 数 が 増 える は 宿 泊 で 16.4% 日 帰 りで 9.9%となっている( 無 回 答 を 含 む 割 合 ) 宿 泊 43.2% 2.7% 13.9% 37.8% 日 帰 り 34.1% 1.6% 8.1% 54.4% 出 典 : 県 民 アンケート 0% 20% 40% 60% 80% 100% 現 状 と 変 わらない 現 状 より 減 る 1~2 回 程 度 増 える 3~4 回 程 度 増 える 5~10 回 程 度 増 える 11 回 以 上 増 える 無 回 答 図 4-14 北 陸 新 幹 線 開 業 後 の 東 京 圏 への 移 動 意 向 この 結 果 より 北 陸 新 幹 線 開 業 後 の 東 京 圏 に 出 かける 回 数 は 0.5 回 ( 宿 泊 と 日 帰 りの 合 計 ) 増 え ることになり 現 状 の 東 京 圏 の 回 数 に 足 すと 以 下 のようになり 大 阪 圏 よりも 東 京 圏 に 出 かける 回 数 の 方 が 多 くなる また 訪 問 回 数 が 1.67 回 から 2.17 回 (0.5 回 増 )と 30% 増 加 することから 全 国 幹 線 旅 客 純 流 動 調 査 ( 平 成 12 年 )の 石 川 県 から 東 京 圏 への 流 動 数 が 470 千 人 であるので 県 民 全 体 の 流 動 数 の 増 加 は 141 千 人 になると 推 計 できる 表 4-15 石 川 県 から 首 都 圏 への 目 的 別 流 動 数 旅 行 目 的 流 動 数 ( 千 人 ) 構 成 率 (%) 仕 事 337 72% 観 光 42 9% その 他 91 19% 合 計 470 100% 出 典 : 全 国 幹 線 旅 客 純 流 動 調 査 22

注 : 試 算 の 前 提 条 件 東 京 圏 へ 行 く 増 減 回 答 ( 回 数 )に 割 合 (%)を 乗 じて 合 計 回 数 については 減 る の 回 答 には 現 状 の 移 動 回 数 を 利 用 ( 宿 泊 1.31 回 日 帰 り 0.36 回 )し 増 える の 回 答 には 選 択 肢 の 中 間 値 を 利 用 (1~2 回 増 えるは 1.5 回 )し 11 回 以 上 は 11 回 として 計 算 した 計 算 式 ( 宿 泊 ) = (-1.31) 2.7% + 1.5 13.9% + 3.5 1.7% + 7.5 0.8% + 11 0% ( 日 帰 り)= (-0.36) 1.6% + 1.5 8.1% + 3.5 1.1% + 7.5 0.5% + 11 0.2% 増 加 回 数 = ( 宿 泊 )+( 日 帰 り) = 0.50637 0.5( 回 ) 東 京 圏 大 阪 圏 宿 泊, 1.31 宿 泊, 1.09 日 帰 り, 0.36 日 帰 り, 0.8 ( 増 ) 宿 泊, 0.29 ( 増 ) 日 帰 り, 0.21 名 古 屋 圏 宿 泊, 0.66 日 帰 り, 0.53 宿 泊 日 帰 り ( 増 ) 宿 泊 ( 増 ) 日 帰 り 0 0.5 1 1.5 2 2.5 図 4-16 3 大 都 市 圏 への 年 間 旅 行 回 数 [ 東 京 圏 への 増 加 反 映 ]( 一 人 当 たり 20 歳 以 上 ) 出 典 : 県 民 アンケート 表 4-17 東 京 圏 への 移 動 が 増 加 するという 回 答 者 についての 大 阪 圏 名 古 屋 圏 への 移 動 意 向 出 典 : 県 民 アンケート 宿 泊 構 成 比 日 帰 り 構 成 比 現 状 と 変 わらない 61.7% 現 状 と 変 わらない 58.6% 現 状 より 増 える 16.1% 現 状 より 増 える 13.6% 1~2 回 程 度 減 る 11.7% 1~2 回 程 度 減 る 13.6% 3~4 回 程 度 減 る 0.6% 3~4 回 程 度 減 る 2.1% 5~10 回 程 度 減 る 0.0% 5~10 回 程 度 減 る 0.0% 11 回 以 上 減 る 0.0% 11 回 以 上 減 る 0.0% 無 回 答 9.8% 無 回 答 12.0% 合 計 100.0% 合 計 100.0% ( 参 考 ) 東 京 圏 に 行 く 回 数 が 増 加 するという 回 答 者 について 大 阪 圏 名 古 屋 圏 に 行 く 回 数 の 変 化 を みたところ 現 状 と 変 わらない が 約 6 割 ( 宿 泊 61.7% 日 帰 り 58.6%) 大 阪 圏 名 古 屋 圏 に 行 く 回 数 が 減 る の 回 答 が 宿 泊 12.3% 日 帰 り 15.7%となり 増 加 する の 回 答 が 宿 泊 16.1% 日 帰 り 13.6%とほぼ 同 数 程 度 であることから 大 阪 圏 名 古 屋 圏 への 旅 行 回 数 は 変 わらないと 考 えられる 23

4-2 観 光 客 の 動 向 (1) 石 川 県 訪 問 観 光 客 の 動 向 1) 客 層 1 性 別 年 齢 石 川 県 が 毎 年 行 っている 観 光 動 態 調 査 の 回 答 者 属 性 を 見 ると 女 性 では 50 代 30 代 20 代 の 順 で 多 く 男 性 では 50 代 に 続 いて 60 代 と 40 代 がほぼ 同 程 度 であり 30 代 が 続 いている 性 別 年 齢 別 回 答 者 比 率 合 計 3% 14% 18% 18% 23% 14% 4% 7% H17 H16 女 性 男 性 合 計 女 性 3% 2% 2% 2% 18% 11% 12% 18% 18% 17% 21% 21% 19% 16% 16% 18% 24% 24% 25% 11% 1% 1% 19% 7% 1% 15% 5% 8% 25% 13% 3% 2% 男 性 1% 9% 16% 19% 27% 19% 8% 2% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 20 歳 未 満 20 代 30 代 40 代 50 代 60 代 70 歳 以 上 不 明 図 4-18 性 別 年 齢 別 回 答 者 比 率 出 典 : 統 計 からみた 石 川 県 の 観 光 2 同 行 者 同 行 者 としては 家 族 知 人 友 人 団 体 自 分 ひとりの 順 で 多 い 2.6% H16 5.8% 61.2% 24.0% 6.3% 0.1% 0.9% H17 4.9% 62.0% 22.9% 5.2% 4.0% 0.1% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 自 分 ひとり 家 族 友 人 知 人 団 体 修 学 旅 行 その 他 不 明 出 典 : 統 計 からみた 石 川 県 の 観 光 図 4-19 同 行 者 (グループ 種 別 ) 24

3グループの 人 数 ク ルーフ の 人 数 は 2~4 人 5~9 人 1 人 の 順 で 多 い 0.9% H16 5.8% 59.2% 11.3% 18.9% 3.9% 1.0% H17 5.1% 61.5% 11.1% 17.4% 3.9% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 1 人 2~4 人 5~9 人 10~29 人 30 人 以 上 不 明 図 4-20 グループの 人 数 出 典 : 統 計 からみた 石 川 県 の 観 光 2) 旅 行 目 的 旅 行 目 的 は 温 泉 味 覚 保 養 休 養 自 然 風 景 の 順 で 多 い 0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 60.0% 温 泉 味 覚 保 養 休 養 自 然 風 景 歴 史 文 化 買 い 物 慰 安 旅 行 まつり イベント 趣 味 スポーツ キャンプ 等 出 会 い 交 流 その 他 不 明 H5 H10 H16 H17 図 4-21 旅 行 目 的 出 典 : 統 計 からみた 石 川 県 の 観 光 25

3) 県 外 客 の 平 均 旅 行 日 数 ( 平 均 宿 泊 数 ) 県 外 客 の 平 均 旅 行 日 数 ( 平 均 宿 泊 数 )は 平 成 16 年 では 1.51 泊 平 成 17 年 では 1.43 泊 であり 減 少 している 70% 60% 50% 40% 30% 20% 10% 0% 平 均 旅 行 日 数 平 成 16 年 :1.51 泊 平 成 17 年 :1.43 泊 日 帰 り 1 泊 2 泊 3 泊 4 泊 5 泊 以 上 H16 H17 出 典 : 統 計 からみた 石 川 県 の 観 光 図 4-22 平 均 旅 行 日 数 ( 平 均 宿 泊 数 ) 4) 県 外 客 による 石 川 県 内 での 消 費 額 県 外 客 による 石 川 県 内 での 消 費 額 は 平 均 で 平 成 16 年 には 44,589 円 平 成 17 年 には 41,628 円 である ( 円 ) 90,000 80,000 70,000 60,000 50,000 40,000 30,000 20,000 10,000 0 日 帰 り 1 泊 2 泊 3 泊 4 泊 5 泊 以 上 平 均 H16 H17 ( 単 位 : 円 ) 日 帰 り 1 泊 2 泊 3 泊 4 泊 5 泊 以 上 平 均 H16 15,157 36,798 55,493 62,614 78,607 68,935 44,589 H17 9,766 32,201 57,900 77,045 67,438 76,832 41,628 図 4-23 県 外 客 による 石 川 県 内 での 消 費 額 出 典 : 統 計 からみた 石 川 県 の 観 光 26

(2) 全 国 的 な 観 光 客 の 動 向 1) 客 層 1 性 別 年 齢 女 性 では 30 代 が 最 も 多 く 50 歳 以 上 20 代 がほぼ 同 程 度 で 続 いている 男 性 では 30 代 40 代 50 代 の 順 で 多 い 70% (15 歳 以 上 ) 男 女 年 齢 別 男 性 女 性 60% 50% 40% 30% 男 性 15 ~19 歳 男 性 20 ~29 歳 男 性 30 ~39 歳 男 性 40 ~49 歳 男 性 50 歳 以 上 女 性 15 ~19 歳 女 性 20 ~29 歳 女 性 30 ~39 歳 女 性 40 ~49 歳 女 性 50 歳 以 上 平 成 2 年 4 年 6 年 8 年 10 年 11 年 度 12 年 度 13 年 度 14 年 度 15 年 度 16 年 度 図 4-24 参 加 率 出 典 : 平 成 17 年 度 観 光 の 実 態 と 志 向 ( 社 団 法 人 日 本 観 光 協 会 ) 2 同 行 者 同 行 者 としては 家 族 知 人 友 人 家 族 と 知 人 友 人 団 体 自 分 ひとりの 順 で 多 い 家 族 旅 行 は 増 加 職 場 学 校 の 団 体 旅 行 は 減 少 傾 向 にある (15 歳 以 上 ) 同 行 者 の 種 類 0% 5% 10% 15% 20% 25% 30% 35% 40% 45% 自 分 ひとり 家 族 友 人 知 人 家 族 と 友 人 知 人 職 場 学 校 の 団 体 地 域 宗 教 招 待 などの 団 体 平 成 2 年 4 年 6 年 8 年 10 年 11 年 度 12 年 度 13 年 度 14 年 度 15 年 度 16 年 度 図 4-25 同 行 者 (グループ 種 別 ) 出 典 : 平 成 17 年 度 観 光 の 実 態 と 志 向 ( 社 団 法 人 日 本 観 光 協 会 ) 27

3グループの 人 数 ク ルーフ の 人 数 は 2~3 人 4~5 人 6~10 人 15~30 人 の 順 で 多 い 2~3 人 の 旅 行 は 増 加 4~5 人 の 旅 行 は 横 ばい 6 人 以 上 の 旅 行 は 減 少 傾 向 にある (15 歳 以 上 ) 同 行 人 数 0% 5% 10% 15% 20% 25% 30% 35% 40% 1 人 2 人 ~3 人 4 人 ~5 人 6 人 ~10 人 11 人 ~14 人 15 人 ~30 人 31 人 ~50 人 平 成 2 年 4 年 6 年 8 年 10 年 11 年 度 12 年 度 13 年 度 14 年 度 15 年 度 16 年 度 51 人 以 上 図 4-26 グループの 人 数 出 典 : 平 成 17 年 度 観 光 の 実 態 と 志 向 ( 社 団 法 人 日 本 観 光 協 会 ) 28

2) 旅 行 目 的 最 も 多 い 旅 行 目 的 は 自 然 名 所 スポーツ 見 物 や 行 楽 であり 温 泉 湯 治 慰 安 旅 行 スポーツ レクリエーションが 続 く (15 歳 以 上 ) 目 的 別 0% 5% 10% 15% 20% 25% 30% 慰 安 旅 行 スポーツ レクリエーション 自 然 名 所 スポーツ 見 物 や 行 楽 神 仏 詣 趣 味 研 究 温 泉 に 入 る 湯 治 避 暑 避 寒 避 暑 避 寒 以 外 の 保 養 休 養 平 成 2 年 新 婚 旅 行 4 年 6 年 8 年 旅 先 での 出 会 いや 交 流 10 年 11 年 度 祭 イベント 12 年 度 13 年 度 14 年 度 その 他 15 年 度 16 年 度 図 4-27 旅 行 目 的 出 典 : 平 成 17 年 度 観 光 の 実 態 と 志 向 ( 社 団 法 人 日 本 観 光 協 会 ) 29

3) 平 均 旅 行 日 数 ( 平 均 宿 泊 数 ) 平 均 旅 行 日 数 ( 平 均 宿 泊 数 )は 減 少 傾 向 にあり 平 成 16 年 度 では 1.53 泊 である (15 歳 以 上 ) 平 均 宿 泊 数 ( 泊 ) ( 泊 ) 1.8 1.77 1.74 1.7 1.6 1.61 1.59 1.58 1.53 1.54 1.59 1.56 1.55 1.53 1.5 1.4 平 成 2 年 4 年 6 年 8 年 10 年 11 年 度 12 年 度 13 年 度 14 年 度 15 年 度 16 年 度 図 4-28 平 均 旅 行 日 数 ( 平 均 宿 泊 数 ) 出 典 : 平 成 17 年 度 観 光 の 実 態 と 志 向 ( 社 団 法 人 日 本 観 光 協 会 ) 4) 旅 行 費 用 旅 行 費 用 は 1 回 あたりの 旅 行 平 均 で 減 少 傾 向 にあり 平 成 16 年 度 には 39,780 円 である (15 歳 以 上 ) 1 回 1 泊 当 たり 総 費 用 ( 円 ) ( 円 ) 60,000 50,000 40,000 48,100 47,300 44,300 44,010 41,790 41,420 39,650 40,720 1 回 当 たり 総 費 用 ( 円 ) 1 泊 当 たり 総 費 用 ( 円 ) 40,840 39,200 39,780 30,000 27,200 27,200 27,500 27,700 26,400 27,100 25,700 25,600 25,100 26,350 26,000 20,000 10,000 0 平 成 2 年 4 年 6 年 8 年 10 年 11 年 度 12 年 度 13 年 度 14 年 度 15 年 度 16 年 度 図 4-29 旅 行 費 用 出 典 : 平 成 17 年 度 観 光 の 実 態 と 志 向 ( 社 団 法 人 日 本 観 光 協 会 ) 30

(3) 首 都 圏 からのパックツアーの 現 状 と 将 来 予 想 大 手 旅 行 会 社 へのヒアリング 結 果 ( 旅 行 需 要 ) 日 帰 り 旅 行 を 含 めると 国 内 旅 行 の 規 模 は 18 兆 円 であり そのうち 80% 強 を 個 人 旅 行 が 占 める 所 要 時 間 短 縮 によって2 泊 3 日 以 上 の 旅 行 圏 域 が1 泊 2 日 の 旅 行 圏 域 になる 場 合 には 鉄 道 高 速 化 が 観 光 需 要 に 大 きな 影 響 を 与 えることとなる 休 暇 制 度 等 の 関 係 で 長 期 の 宿 泊 旅 行 が 難 しいため 旅 行 商 品 も1 泊 2 日 が 多 い はやて の 開 業 によって 八 戸 への1 泊 2 日 の 旅 行 商 品 が 増 えた 首 都 圏 発 の 東 北 旅 行 のほとんどが1 泊 2 日 である のぞみ 増 発 を 機 に 旅 行 会 社 は 閑 散 時 間 帯 の 東 海 道 新 幹 線 の 便 を 安 く 入 荷 できるように なったため これを 使 った 観 光 旅 行 商 品 が 販 売 され 始 めた のぞみ 増 発 によって JR 東 海 も ビジネスだけでは 座 席 を 埋 めきれないため 観 光 需 要 を 取 り 込 まざるをえなくなっ た 事 情 が 背 景 にあるのであろう ( 旅 行 商 品 ) 個 人 毎 に 目 的 が 異 なるため どのようにそれに 応 じた 商 品 を 出 していくかが 重 要 である 個 人 にとっては 価 値 に 対 して 料 金 を 支 払 う 傾 向 がある 例 えば 3 泊 4 日 の ファーブル と 言 う 商 品 (エコツアー)は 現 地 の 専 門 ガイドがついて 15~16 万 円 もするが 売 れ 行 きが よい (2 次 交 通 について) 総 合 交 通 の 観 点 から うまく 連 携 ができていないことが 日 本 の 最 大 の 問 題 である 特 に 東 北 のバスがよくない 状 況 である 青 森 空 港 から 弘 前 へはバスがあるが 大 館 市 ( 角 館 )へは 県 を 跨 ぐためバスが 途 切 れている 一 方 九 州 は 西 鉄 のバスがあり 比 較 的 充 実 している 東 北 の 場 合 の 旅 行 商 品 は 宿 + 往 復 の 鉄 道 が 基 本 形 であり そこにオプションで 端 末 交 通 等 が 付 いている ハイヤー タクシーもタクシー 会 社 と 協 力 して 旅 行 商 品 に 組 み 込 んでいる 単 独 でハイヤ ー タクシーを 利 用 するより 当 然 安 くなっている 四 国 の 祖 谷 (いや) 温 泉 ( 徳 島 県 ) 温 泉 では1 万 円 のタクシープランを 用 意 している また 金 沢 もハイヤープランがある 北 海 道 では 旭 川 札 幌 のハイヤープランがある レンタカーは 北 海 道 沖 縄 で 盛 んである また 信 州 や 北 陸 でも 使 われている 観 光 地 のポ イント 宿 泊 日 数 等 でレンタカーが 使 われるかが 決 まる 1 泊 2 日 の 旅 行 では 使 いづらいと 考 えられる (その 他 のサービス) 旅 行 商 品 の 付 帯 サービスとして 荷 物 運 搬 サービスを 行 っている また 品 川 駅 を 拠 点 に 東 京 駅 六 本 木 汐 留 舞 浜 等 を 巡 る 循 環 バスをJTBで 運 行 して いるが そこでは 品 川 到 着 後 に 見 物 ができるようホテルまで 荷 物 をこのバスで 送 るサービス を 行 っており 利 用 者 には 好 評 である 31

(4) 北 陸 新 幹 線 開 業 後 の 観 光 客 の 行 動 パターンの 想 定 1) 客 層 1 性 別 年 齢 女 性 全 国 では 30 代 が 最 も 多 く 50 歳 以 上 20 代 がほぼ 同 程 度 で 続 いているが 石 川 県 では 50 代 30 代 20 代 の 順 で 多 い 傾 向 があり 全 国 平 均 よりも 高 齢 者 に 人 気 の 高 い 地 域 ということができ る 男 性 一 方 男 性 の 観 光 客 は 全 国 では 30 代 40 代 50 代 の 順 で 多 いが 石 川 県 では 50 代 に 続 い て 60 代 と 40 代 がほぼ 同 程 度 であり 30 代 が 続 いている 女 性 と 同 様 全 国 平 均 よりも 高 齢 者 に 人 気 の 高 い 地 域 ということができる 今 後 高 齢 化 が 進 むことから 現 状 よりもさらに 高 齢 者 比 率 が 高 まる 可 能 性 がある 2 同 行 者 同 行 者 としては 全 国 石 川 県 ともに 家 族 知 人 友 人 団 体 自 分 ひとりの 順 で 多 く この 傾 向 は 今 後 も 続 くものと 考 えられる 3グループの 人 数 グループの 人 数 は 2~4 人 の 少 人 数 での 旅 行 が 今 後 も 継 続 して 主 流 になると 考 えられる 2) 旅 行 目 的 旅 行 目 的 は 現 在 温 泉 味 覚 保 養 休 養 自 然 風 景 の 順 で 多 く 旅 行 目 的 そのものについて は 今 後 も 変 化 はないと 考 えられる 3) 平 均 旅 行 日 数 ( 平 均 宿 泊 数 ) 平 均 旅 行 日 数 ( 平 均 宿 泊 数 )は 全 国 石 川 県 ともに 減 少 している 先 行 県 の 青 森 県 や 長 野 県 の 事 例 でも 開 業 前 後 において 日 帰 客 の 伸 びが 宿 泊 客 の 伸 びを 上 回 っているため 平 均 的 な 旅 行 日 数 は 将 来 減 少 すると 考 えられる ただし 退 職 後 に 旅 行 を 行 う 高 齢 者 の 増 加 や 景 気 上 昇 により 一 人 当 たりの 所 得 増 加 が 実 現 し てくれば 平 均 旅 行 日 数 の 減 少 が 将 来 増 加 に 変 化 すると 考 えられる 32

( 参 考 ) 先 行 県 においては 宿 泊 客 比 率 が 減 少 する 傾 向 にある 青 森 県 では 開 業 前 後 で 宿 泊 客 比 率 は 0.96 倍 長 野 県 では 0.90 倍 に 変 化 している ただし ここで 対 象 としている 宿 泊 客 日 帰 客 は 県 外 客 だけでなく 県 内 客 も 含 むため 県 外 客 の 宿 泊 比 率 の 増 減 傾 向 については 同 データからは 把 握 できない 青 森 県 における 開 業 前 後 の 日 帰 宿 泊 客 比 率 の 変 化 ( 開 業 前 ) 宿 泊 客 11.7% 宿 泊 客 :0.96 倍 ( 開 業 後 ) 宿 泊 客 11.2% 日 帰 客 88.3% 日 帰 客 88.8% 長 野 県 における 開 業 前 後 の 日 帰 宿 泊 客 比 率 の 変 化 ( 開 業 前 ) ( 開 業 後 ) 宿 泊 客 :0.90 倍 宿 泊 客 42.3% 日 帰 客 57.7% 宿 泊 客 38.1% 日 帰 客 61.9% 図 4-30 先 行 県 における 日 帰 客 宿 泊 客 の 開 業 前 後 の 変 化 出 典 : 全 国 観 光 動 向 都 道 府 県 別 観 光 地 入 込 客 統 計 ( 日 本 観 光 協 会 ) 33

4-3 首 都 圏 からの 入 込 客 の2 次 交 通 首 都 圏 からの 入 込 客 の2 次 交 通 利 用 状 況 について 県 外 アンケートにもとづき 現 状 の2 次 交 通 利 用 者 を 幹 線 の 交 通 機 関 別 に 予 測 すると 航 空 では 路 線 バス レンタカー 鉄 道 では 鉄 道 路 線 バスの 割 合 が 高 くなっている 北 陸 新 幹 線 開 業 によって 鉄 道 の 分 担 率 が 増 加 することに 伴 い 2 次 交 通 における 鉄 道 の 利 用 者 が 増 加 すると 考 えられる (1) 現 状 の2 次 交 通 利 用 状 況 2 次 交 通 機 関 は 幹 線 の 交 通 機 関 と 相 関 が 高 いと 考 えられる そこで 現 状 の 幹 線 交 通 機 関 別 2 次 交 通 機 関 別 推 計 利 用 者 を 整 理 した 幹 線 の 交 通 機 関 別 にみると 航 空 では 路 線 バス レンタカー 鉄 道 では 鉄 道 路 線 バスが 高 くなっている 50.0% 航 空 45.2% 鉄 道 40.0% 30.0% 20.0% 18.5% 24.4% 17.0% 22.2% 17.8% 22.6% 16.5% 10.0% 8.7% 7.0% 0.0% 鉄 道 路 線 バ ス タ 航 ク空 シ ー レ ン タ カ ー そ の 他 鉄 道 路 線 バ ス タ 鉄 ク道 シ ー レ ン タ カ ー そ の 他 出 典 : 県 外 アンケート 図 4-31 幹 線 交 通 機 関 別 2 次 交 通 機 関 別 分 担 率 表 4-32 幹 線 交 通 機 関 別 2 次 交 通 機 関 別 分 担 率 と 推 計 利 用 者 数 2 次 交 通 鉄 道 路 線 バス タクシー レンタカー その 他 合 計 幹 線 航 空 19% 24% 17% 22% 18% 100% 鉄 道 45% 23% 9% 7% 16% 100% 合 計 26% 24% 15% 18% 17% 100% 単 位 : 千 人 2 次 交 通 鉄 道 路 線 バス タクシー レンタカー その 他 合 計 幹 線 航 空 70 89 63 81 67 370 鉄 道 68 35 14 11 24 152 合 計 138 124 77 92 91 522 端 数 処 理 の 関 係 により 合 計 は 一 致 しないところがある 出 典 : 県 外 アンケート 全 国 幹 線 旅 客 純 流 動 調 査 34

(2) 北 陸 新 幹 線 開 業 後 の2 次 交 通 利 用 予 測 4-1で 検 討 した 北 陸 新 幹 線 開 業 後 の 幹 線 の 交 通 機 関 分 担 率 を 用 いて 新 幹 線 開 業 に 伴 い 幹 線 交 通 機 関 別 2 次 交 通 機 関 分 担 率 が 変 更 しないと 想 定 して 北 陸 新 幹 線 開 業 後 の2 次 交 通 機 関 別 の 利 用 者 数 を 予 測 する なお 幹 線 で 鉄 道 と 航 空 を 利 用 する 場 合 のみを 対 象 とした なお 2 次 交 通 に 係 る 施 策 を 実 施 することにより 幹 線 交 通 機 関 別 2 次 交 通 機 関 分 担 率 は 変 更 しうることに 留 意 する 必 要 がある ( 千 人 ) 350 300 250 200 150 100 50 0 鉄 道 路 線 バス タクシー レンタカー その 他 現 状 新 幹 線 開 業 後 図 4-33 北 陸 新 幹 線 開 業 後 の2 次 交 通 機 関 別 の 予 測 利 用 者 数 表 4-34 北 陸 新 幹 線 開 業 後 の2 次 交 通 機 関 別 分 担 率 と 予 測 利 用 者 数 2 次 交 通 鉄 道 路 線 バス タクシー レンタカー その 他 合 計 幹 線 航 空 19% 24% 17% 22% 18% 100% 鉄 道 45% 23% 9% 7% 16% 100% 合 計 37% 23% 11% 12% 17% 100% 単 位 : 千 人 2 次 交 通 鉄 道 路 線 バス タクシー レンタカー その 他 合 計 幹 線 航 空 50 63 45 58 48 264 鉄 道 274 140 55 43 98 610 合 計 324 203 100 101 146 874 端 数 処 理 の 関 係 により 合 計 は 一 致 しないところがある 全 交 通 機 関 の 入 込 客 数 予 測 値 から 航 空 鉄 道 利 用 者 数 のみ 抽 出 している 鉄 道 や 路 線 バスなど 公 共 交 通 機 関 の 利 用 が 増 加 すると 考 えられる 首 都 圏 からの 入 込 客 数 の 増 加 に 伴 い 金 沢 駅 から 県 内 各 地 への 鉄 道 路 線 バスの2 次 交 通 等 について 充 実 が 必 要 である 35

2 次 交 通 事 業 者 へのヒアリング 結 果 1 鉄 道 バス 事 業 者 ( 現 状 動 向 ) 鉄 道 路 線 バスともに 利 用 者 が 漸 減 しており 苦 しい 状 況 である いずれも 今 後 も 減 少 していくと 考 えられる 路 線 バスは 利 用 者 数 に 応 じ 路 線 の 見 直 し ダイヤ 改 正 ( 春 に1 回 )を 行 う 路 線 の 廃 止 はできるだけ 行 わない 郊 外 の 新 しい 開 発 に 伴 って 延 長 することもある 特 に 県 庁 移 転 に 伴 い 金 沢 駅 ~ 県 庁 間 の 路 線 が 充 実 した 北 陸 鉄 道 のバスは 香 林 坊 を 中 心 とした 放 射 状 のネットワークが 中 心 であり 中 心 部 の 空 洞 化 が 懸 念 される また 香 林 坊 周 辺 は 混 雑 しており 定 時 性 確 保 の 面 で 課 題 が 多 い 能 登 方 面 加 賀 方 面 の 特 急 バス 定 期 観 光 バスも 運 行 しているが 利 用 はあまり 多 くない 県 内 周 遊 は 自 動 車 が 中 心 と 思 われる ( 新 しい 取 組 み 等 ) 金 沢 周 遊 バス( 開 業 約 6 年 前 )は 好 調 である 地 元 住 民 のバス 利 用 は 減 少 しているが 観 光 客 等 の 県 外 客 は 横 ばいとなっている ふらっとバスは 市 から 委 託 を 受 けて 運 行 しており こちらの 利 用 も 横 ばいである ICカード アイカ は 平 成 16 年 12 月 の 発 売 から1 年 10 ヶ 月 で 20 万 枚 を 突 破 した 運 賃 支 払 の 手 間 が 省 け 好 評 である バスくーる リアルタイムな 運 行 情 報 (バスの 現 在 位 置 )の 提 供 サービス 等 を 行 ってい る 駅 などで バスについてのわかりやすい 情 報 提 供 を 推 進 しなければならないと 考 えている 石 川 線 サイクルトレイン( 自 転 車 無 料 持 込 み)を 行 っている 鉄 道 バスともに 1 日 乗 車 券 企 画 きっぷ 等 も 充 実 する 必 要 があると 考 えている ( 交 通 実 験 ) パーク&ライド 特 急 バス(H18.10.2~10.31 金 沢 市 実 施 ) 循 環 バス(H18.11.1~11.30 金 沢 市 実 施 ) IT 機 能 を 活 用 した 総 合 的 な 交 通 システム 導 入 モデル 事 業 (H18.8 採 択 決 定 ): 金 沢 都 市 圏 においてバスで 利 用 できるICカードを 活 用 し (1)バスに 乗 車 するとポイントが 貯 ま る(2) 地 域 で 買 物 をするとポイントが 貯 まる(3)バスとカーシェアリングとの 連 携 を3つの 柱 とするシステムを 導 入 する ( 北 陸 新 幹 線 への 期 待 ) 北 陸 新 幹 線 を 活 かすために2 次 交 通 が 重 要 であることは 確 かである 会 社 としてもチャン スだろうが まだ 先 の 話 で 会 社 として 検 討 はしていない 36

2 大 手 レンタカー 事 業 者 ( 現 状 動 向 ) 運 輸 局 の 統 計 は 9 月 時 点 の 保 有 台 数 である 毎 年 保 有 台 数 のピークは8 月 で 平 成 18 年 の 場 合 8 月 1,090 台 11 月 950 台 となっている レンタカーの 利 用 は 年 々 増 えている レンタカーの 利 用 は レジャー ビジネス 代 車 の 3 区 分 に 分 けられる 近 年 はビジネス 利 用 が 多 くなっている 昔 はレジャーが 多 かったが 5,6 年 前 からレジャーとビジネス 利 用 がほぼ 同 数 になっている レジャー 利 用 ビジネス 利 用 いずれも 県 外 客 の 利 用 が 特 に 増 えている 特 に 小 松 空 港 能 登 空 港 での 利 用 が 増 えている 駅 レンタカーは JRと 提 携 している 特 に 最 近 利 用 が 増 えている 年 間 で 前 年 比 115% 夏 だけであれば 前 年 比 120%となっている ( 旅 行 商 品 ) 駅 レンタカーの 商 品 (JR 利 用 とのセット 割 引 き)は JR 独 自 の 商 品 である 旅 行 会 社 が 独 自 にJR 利 用 と 一 般 のレンタカー 利 用 の 割 引 き 商 品 も 出 している ( 新 しいサービス) 県 内 乗 り 捨 ては 無 料 である レンタカーカード( 全 国 一 律 利 用 )で 個 人 ユーザーは 10% 割 引 き 法 人 カードは 利 用 回 数 に 応 じて 割 引 率 が 決 まる(10% 割 引 から 最 大 で 45% 割 引 の 法 人 もある) インターネットによる ラク 楽 予 約 : 全 国 どこでも 予 約 できる 電 話 でも 予 約 センターで 全 国 どこでも 予 約 できる 車 椅 子 対 応 車 両 :1 台 しかなかったが 現 在 10 台 好 評 車 椅 子 利 用 でなくても 足 腰 の 弱 った 高 齢 者 が 利 用 する 際 に 便 利 となっている ( 北 陸 新 幹 線 への 期 待 ) 北 陸 新 幹 線 開 業 への 対 応 はまだ 検 討 していないが 最 近 の 傾 向 から レンタカー 利 用 も 多 くなる 期 待 がある 北 陸 新 幹 線 が 開 業 すれば 小 松 空 港 での 利 用 者 が 減 少 し 金 沢 駅 での 利 用 者 が 増 大 すると 予 想 するが 金 沢 駅 周 辺 は 開 発 が 進 んでおり 営 業 所 の 用 地 を 拡 張 することは 難 しいと 考 えている 37

4-4 産 業 への 影 響 4-1 交 流 人 口 における 推 計 結 果 から 石 川 県 内 における 地 域 経 済 効 果 の 推 計 を 行 った その 結 果 首 都 圏 からの 入 込 客 数 増 に 対 しての 生 産 誘 発 額 は 148 億 円 就 業 者 数 は 1,600 人 増 加 すると 推 計 された また 石 川 県 から 首 都 圏 への 流 動 増 加 に 伴 う 影 響 は 生 産 誘 発 額 が 約 27 億 円 の 減 少 となると 推 計 された なお 首 都 圏 における 観 光 客 1 人 当 たり 消 費 額 が 全 国 平 均 より 大 きい 場 合 には さ らに 減 少 の 幅 が 大 きくなると 考 えられる (1) 産 業 連 関 分 析 による 産 業 への 影 響 を 推 計 産 業 連 関 分 析 により 産 業 への 影 響 を 推 計 する 産 業 連 関 分 析 とは 産 業 連 関 表 を 用 いて 入 込 客 の 石 川 県 内 における 消 費 額 が 地 域 経 済 へ 波 及 することにより 生 じる 生 産 誘 発 額 を 計 測 する 手 法 であり 経 済 波 及 効 果 の 計 測 において 一 般 的 に 用 いられている 手 法 である なお 本 調 査 においては 平 成 12 年 石 川 県 産 業 連 関 表 (32 部 門 ) を 用 いる 1) 基 本 的 考 え 方 産 業 連 関 モデルを 用 いた 波 及 効 果 の 計 測 フローは 以 下 の 通 りである なお 分 析 は 観 光 ビジネスの 目 的 別 に 行 った 図 4-35 産 業 連 関 分 析 を 用 いた 波 及 効 果 の 計 測 フロー 産 業 連 関 分 析 石 川 県 内 における 増 加 観 光 客 数 増 加 ビジネス 客 数 観 光 客 1 人 当 たり 消 費 額 ビジネス 客 1 人 あ たり 消 費 額 中 間 投 入 額 産 業 連 関 表 ( 輸 移 入 率 ) 消 費 額 石 川 県 内 における 消 費 額 県 内 調 達 額 県 外 調 達 額 県 内 消 費 額 県 外 消 費 額 産 業 連 関 表 ( 逆 行 列 係 数 表 ) 生 産 誘 発 額 ( 直 接 効 果 ) 生 産 誘 発 額 ( 一 次 波 及 効 果 ) 生 産 誘 発 額 ( 二 次 波 及 効 果 ) 粗 付 加 価 値 率 消 費 性 向 消 費 額 消 費 額 38

2) 首 都 圏 からの 入 込 客 増 加 による 石 川 県 経 済 に 及 ぼす 影 響 試 算 の 前 提 条 件 観 光 客 1 人 当 たり 消 費 額 は 41,628 円 として 推 計 を 行 った また ビジネス 客 1 人 当 たり 消 費 額 は 9,766 円 として 推 計 を 行 った なお 私 用 とその 他 は 1 人 当 たり 消 費 額 が 不 明 であるため 過 大 推 計 を 避 けるために 対 象 外 とし た 90,000 80,000 77,045 76,832 76,82 旅 行 費 用 ( 円 ) 70,000 60,000 50,000 40,000 30,000 32,201 1 57,900 67,438 41,628 その 他 ( 施 設 入 場 料 等 ) みやげ 代 県 内 移 動 交 通 費 飲 食 費 宿 泊 費 20,000 10,000 9,766 0 平 均 日 帰 り 1 泊 2 泊 3 泊 4 泊 5 泊 以 上 平 均 図 4-36 石 川 県 内 旅 行 日 数 旅 行 費 用 別 内 訳 ( 県 外 客 ) 出 典 : 平 成 17 年 度 統 計 からみた 石 川 県 の 観 光 表 4-37 旅 行 目 的 別 の 首 都 圏 から 石 川 県 への 増 加 入 込 客 数 旅 行 目 的 増 加 入 込 客 数 ( 人 ) 観 光 18 万 人 仕 事 8 万 人 1 地 域 経 済 効 果 ( 総 括 ) 入 込 客 増 加 による 石 川 県 経 済 に 及 ぼす 効 果 は 生 産 誘 発 額 では 総 額 148 億 円 / 年 の 増 加 で ある また 就 業 者 数 の 増 加 が 1,600 人 で 平 成 16 年 石 川 県 内 就 業 者 数 51.8 万 人 の 0.3%に 相 当 する 表 4-38 地 域 経 済 効 果 直 接 効 果 波 及 効 果 ( 一 次 波 及 ) ( 二 次 波 及 ) 合 計 生 産 誘 発 額 ( 億 円 ) 83 29 36 148 就 業 者 数 ( 人 ) 1,100 200 300 1,600 39

2 地 域 経 済 効 果 ( 業 種 別 内 訳 ) 石 川 県 における 生 産 誘 発 額 148 億 円 の 業 種 別 内 訳 をみると 対 個 人 サービス が 52 億 円 (35%)と 最 も 多 く その 他 の 上 位 業 種 は 商 業 運 輸 不 動 産 等 であった 対 個 人 サービ ス 商 業 運 輸 不 動 産 対 事 業 所 サービ ス 金 融 保 険 食 料 品 通 信 放 送 教 育 研 究 電 力 ガス 熱 供 給 医 療 保 健 社 会 保 障 水 道 廃 棄 物 処 理 農 林 水 産 業 建 設 その 他 の 製 造 工 業 製 品 その 他 の 公 共 サービ ス 繊 維 製 品 パルプ 紙 木 製 品 分 類 不 明 電 気 機 械 公 務 0 10 20 30 40 50 60 ( 億 円 ) 図 4-39 石 川 県 における 生 産 誘 発 額 の 業 種 別 内 訳 3) 首 都 圏 への 移 動 増 加 に 伴 う 石 川 県 経 済 に 及 ぼす 影 響 試 算 の 前 提 条 件 観 光 客 1 人 当 たり 消 費 額 は 39,780 円 ( 平 成 17 年 度 観 光 の 実 態 と 志 向 1 回 当 たり 旅 行 費 用 より)として 推 計 を 行 った また ビジネス 客 1 人 当 たり 消 費 額 は 9,766 円 として 推 計 を 行 った なお 私 用 とその 他 は 1 人 当 たり 消 費 額 が 不 明 であるため 過 大 推 計 を 避 けるために 対 象 外 とし た 表 4-40 旅 行 目 的 別 の 石 川 県 から 首 都 圏 への 増 加 流 動 数 旅 行 目 的 増 加 流 動 数 ( 人 ) 観 光 13 千 人 仕 事 101 千 人 40

1 地 域 経 済 への 影 響 ( 総 括 ) 首 都 圏 への 流 動 増 加 に 伴 う 石 川 県 経 済 に 及 ぼす 影 響 は 生 産 誘 発 額 が 約 27 億 円 の 減 少 となる なお 首 都 圏 における 観 光 客 1 人 当 たり 消 費 額 が 全 国 平 均 より 大 きい 場 合 には さらに 減 少 の 幅 が 大 きくなる また 就 業 者 数 は 330 人 の 減 少 となる 表 4-41 石 川 県 経 済 に 及 ぼす 影 響 直 接 効 果 波 及 効 果 ( 一 次 波 及 ) ( 二 次 波 及 ) 合 計 生 産 誘 発 額 ( 億 円 ) -15-5 -7-27 就 業 者 数 ( 人 ) -250-30 -50-330 2 地 域 経 済 への 影 響 ( 業 種 別 内 訳 ) 石 川 県 における 生 産 額 27 億 円 の 減 少 の 業 種 別 内 訳 をみると 商 業 が 9 億 円 (33%)と 最 も 多 く その 他 の 上 位 業 種 は 対 個 人 サービス 運 輸 不 動 産 等 であった 商 業 対 個 人 サービ ス 運 輸 不 動 産 対 事 業 所 サービ ス 金 融 保 険 食 料 品 通 信 放 送 教 育 研 究 電 力 ガス 熱 供 給 医 療 保 健 社 会 保 障 水 道 廃 棄 物 処 理 農 林 水 産 業 建 設 その 他 の 製 造 工 業 製 品 その 他 の 公 共 サービ ス 繊 維 製 品 パルプ 紙 木 製 品 分 類 不 明 電 気 機 械 公 務 0-11 -22-33 -44-55 -66-77 -88-99 -10 ( 億 円 ) 図 4-42 石 川 県 における 生 産 誘 発 額 の 業 種 別 内 訳 41

(2) 事 業 所 数 等 の 影 響 について 先 行 県 として 検 討 した 県 は 以 下 のとおり 先 行 県 の 事 例 では 事 業 所 数 や 本 社 数 の 減 少 について 影 響 の 有 無 は 見 い 出 せなかった 表 4-43 分 析 対 象 とした 都 道 府 県 都 道 府 県 対 応 する 新 幹 線 開 業 山 形 県 平 成 4 年 山 形 新 幹 線 開 業 山 形 県 平 成 11 年 山 形 新 幹 線 延 伸 秋 田 県 平 成 9 年 秋 田 新 幹 線 開 業 長 野 県 平 成 9 年 北 陸 新 幹 線 長 野 開 業 青 森 県 平 成 14 年 東 北 新 幹 線 延 伸 事 業 所 数 については 新 幹 線 開 業 延 伸 によって 数 が 減 少 しているものの 全 国 の 減 少 率 ( 対 象 期 間 に 減 少 した 事 業 所 数 の 割 合 )と 比 較 して 減 少 が 大 きいとはいえない 160,000 0% 140,000-1% 120,000-2% ( 件 数 ) 100,000 80,000 60,000 40,000-3% -4% -5% 20,000-6% 0-20,000 秋 田 県 H13-H8 山 形 県 H8-H3 山 形 県 H13-H8 長 野 県 H13-H8 青 森 県 H16-H13-7% -8% 開 通 前 開 通 後 増 加 減 少 分 県 の 増 加 減 少 率 全 国 の 増 加 減 少 率 図 4-44 新 幹 線 開 業 延 伸 に 伴 う 事 業 所 数 の 変 化 ( 県 別 ) 出 典 : 事 業 所 企 業 統 計 調 査 ( 総 務 省 統 計 局 ) 3% 全 国 の 減 事 少 業 率 所 - 数 県 の 減 少 率 ( 県 の 増 減 率 - 全 国 の 増 減 率 ) 2% 1% 1.3% 2.0% 0% -1% -2% -0.1% -0.3% -1.3% 秋 田 県 H13-H8 山 形 県 H8-H3 山 形 県 H13-H8 長 野 県 H13-H8 青 森 県 H16-H13 図 4-45 新 幹 線 開 業 延 伸 に 伴 う 事 業 所 の 変 化 ( 県 別 ) 42

本 社 数 については 新 幹 線 開 業 延 伸 により 減 少 する 場 合 と 増 加 する 場 合 とがある 全 国 の 減 少 率 ( 対 象 期 間 に 減 少 した 本 社 数 の 割 合 )と 比 較 して 減 少 は 小 さい ( 件 数 ) 40,000 35,000 30,000 25,000 20,000 15,000 10,000 5,000 0-5,000 秋 田 県 H13-H8 山 形 県 H8-H3 山 形 県 H13-H8 長 野 県 H13-H8 青 森 県 H16-H13 14% 12% 10% 8% 6% 4% 2% 0% -2% -4% -6% 開 通 前 開 通 後 増 加 減 少 分 県 の 増 加 減 少 率 全 国 の 増 加 減 少 率 図 4-46 新 幹 線 開 業 延 伸 に 伴 う 本 社 数 の 変 化 ( 県 別 ) 出 典 : 事 業 所 企 業 統 計 調 査 ( 総 務 省 統 計 局 ) 8% 全 国 の 減 少 本 率 社 - 数 県 の 減 少 率 ( 県 の 増 減 率 - 全 国 の 増 減 率 ) 7% 6% 5% 4% 4.6% 4.3% 3% 2% 1% 1.2% 1.3% 2.4% 0% 秋 田 県 H13-H8 山 形 県 H8-H3 山 形 県 H13-H8 長 野 県 H13-H8 青 森 県 H16-H13 図 4-47 新 幹 線 開 業 延 伸 に 伴 う 本 社 数 の 変 化 ( 県 別 ) 43

３ 通勤圏の変化 新幹線の開業により これまで通勤圏に入っていなかった遠方からの通勤者の増大が期待でき る 事例１ 栃木県の那須塩原駅は 東北新幹線で東京から 65 分の距離にあり 周辺市町か ら東京都やさいたま市への通勤者数が増加している 那須町 東北新幹線開業 昭和 57 年 6 月 東北新幹線開業 1982年6月 那須町 人 越後湯沢 250 那須塩原 200 大田原市 150 上越新幹線 長 野 100 上毛高原 矢板市 那須町 50 東京駅乗入れ 宇都宮 長野新幹線 1991年6月 平成 3 年 6 月 0 H2 1990 軽井沢 東北新幹線開業 1982年6月 東北新幹線開業 57 年 6高 崎 月 大田原市 昭和 人 上 田 安中榛名 250 佐久平 200 東北新幹線 H12 年 2000 1995 H7 小 山 本庄早稲田 大田原市 150 熊 谷 100 大 宮 50 東京駅乗入れ 1991年6月 平成 3 年 6 月 0 H2 1990 1995 H7 H12 年 2000 東 京 東北新幹線開業 57 年 6 月 東北新幹線開業 矢板市 昭和1982年6月 人 250 200 150 矢板市 100 50 東京駅乗入れ 1991年6月 平成 3 年 6 月 0 H2 1990 東海道新幹線 1995 H7 H12 年 2000 図 ４-48 東京都 23 区およびさいたま市への通勤者数推移 那須塩原駅周辺 資料 平成 2 7 12 年国勢調査 総務省統計局 44

事例２ 長野県の軽井沢駅 佐久平駅は 北陸新幹線長野開業により 東京からそれぞれ 82 分 92 分の距離になり 周辺市町から東京都やさいたま市への通勤者数が急 増している 人 250 越後湯沢 200 長野新幹線開業 那須塩原 1997年10月 平成 9 年 10 月 150 100 軽井沢町 50 上越新幹線 長 野 上毛高原 0 H2 1990 長野新幹線 H12 年 2000 東北新幹線 軽井沢町 軽井沢 上 田 H7 1995 宇都宮 高 崎 安中榛名 佐久平 佐久市 小 山 本庄早稲田 熊 谷 人 250 大 宮 200 長野新幹線開業 1997年10月 平成 9 年 10 月 150 東 京 佐久市 100 50 0 H2 1990 H7 1995 H12 年 2000 東海道新幹線 図 ４-49 東京都 23 区およびさいたま市への通勤者数推移 軽井沢駅 佐久平駅周辺 資料 平成 2 7 12 年国勢調査 総務省統計局 45

5. 結 び 平 成 26 年 度 末 の 完 成 を 目 指 す 北 陸 新 幹 線 の 開 業 は 石 川 県 をさらに 活 気 ある 県 にする 絶 好 の 機 会 である そのためには 観 光 客 等 の 交 流 人 口 の 増 大 を 図 り 産 業 を 活 性 化 させ その 効 果 を 県 内 全 域 に 波 及 させるための 取 り 組 みが 今 後 極 めて 重 要 となってくる 今 回 の 調 査 では 首 都 圏 から 石 川 県 への 入 込 客 数 が 約 5 割 (31 万 人 ) 増 加 し 経 済 波 及 効 果 と しては 生 産 誘 発 額 が 148 億 円 増 加 すると 推 計 されている 一 方 で 石 川 県 民 の 首 都 圏 へは 14 万 人 の 流 動 数 増 加 が 推 測 され 生 産 誘 発 額 では 約 27 億 円 減 少 すると 推 計 されている この 調 査 で 示 されている 予 測 については 地 域 の 取 り 組 み 方 によっても 大 きく 変 化 するものと 考 えられ 様 々な 影 響 が 発 生 する 可 能 性 がある 地 域 経 済 に より 大 きな 経 済 効 果 を 及 ぼすためには 北 陸 新 幹 線 開 業 の 効 果 を 引 き 出 すための 積 極 的 な 取 り 組 みを 考 えていかなくてはならない 地 域 間 競 争 が 激 化 する 中 で 石 川 県 には 魅 力 ある 観 光 資 源 が 豊 富 にある 今 後 は これらの 資 源 にさらに 磨 きをかけ 地 方 の 個 性 を 活 かした 魅 力 ある 地 域 づくりに 向 けた 取 り 組 みが 期 待 され ている 46

新 幹 線 開 業 影 響 予 測 調 査 平 成 19 年 3 月 発 行 石 川 県 企 画 振 興 部 企 画 課 920-8580 石 川 県 金 沢 市 鞍 月 1 丁 目 1 番 地 電 話 :076-225-1316 FAX:076-225-1315 kikakuka@pref.ishikawa.lg.jp 47