市街化調整区域における計画開発 ( 地区計画 ) の取扱方針 都市計画法第 34 条第 10 号に該当する一定規模以上の開発行為 ( 別表に掲げるものに限る 以下 対象開発行為という ) が見込まれる地区計画の決定又は変更 ( 以下 決定等 という ) については 土地利用計画調整会議において次に掲

Similar documents
附則 この方針は 平成 30 年 4 月 1 日から施行する


( 対象区域 ) 第 5 地区計画の対象区域は 工業団地 ( 国母工業団地 南部工業団地 機械金属工業団地 ファッション工業団地 ( アリア ディ フィレンツェ ) をいう 以下同じ ) の区域内及び隣接地又は近接地 ( おおむね工業団地から500メートル以内 ) とする ( 区域の設定 ) 第 6

(2) 区域内の主要な道路が 環境の保全上 災害の防止上 通行の安全上又は事業活動の効率上支障がないような規模及び構造で適当に配置されており かつ 区域外の相当規模の道路と接続していること (3) 区域内の排水路その他の排水施設が その区域内の下水を有効に排出するとともに その排出によって区域及びそ

能勢町市街化調整区域における地区計画のガイドライン

1. 市街化調整区域における地区計画ガイドライン策定の目的市街化調整区域は 市街化を抑制すべき区域であるとともに 豊かな自然環境を育成 保全すべき区域である そのため 都市計画法において開発行為や建築行為が厳しく制限されている 本市都市計画マスタープランにおいても 将来都市構造の基本的な考え方の一つ

1. 目的 本町の第 3 次総合計画において 本町の将来像である ( みんなが主役 やすらぎと健康福祉のまち ) の実現に寄与すべく 本町の市街化調整区域における地区計画の運用にかかる基本的な方針を示すため 市街化調整区域における地区計画運用指針 ( 以下 運用指針 という ) を策定しました この

第 5 地区拠点地区計画の区域には 次に掲げる区域及び地域は含まないものとする (1) 農業振興地域の整備に関する法律 ( 昭和 44 年法律第 58 号 以下 農振法 という ) 第 8 条第 2 項第 1 号に規定する農用地区域 (2) 農地法 ( 昭和 27 年法律第 229 号 ) による農

honpen.doc

及びその周辺の地域における自然的条件 建築物の建築その他の土地利用の状況等を勘案し 集落の一体性を確保するために特に必要と認められるときは この限りでない (2) 区域内の主要な道路が 環境の保全上 災害の防止上 通行の安全上又は事業活動の効率上支障がないような規模及び構造で適当に配置されており か

3. 市街化調整区域における土地利用の調整に関し必要な事項 区域毎の面積 ( 単位 : m2 ) 区域名 市街化区域 市街化調整区域 合計 ( 別紙 ) 用途区分別面積は 市町村の農業振興地域整備計画で定められている用途区分別の面積を記入すること 土地利用調整区域毎に市街化区域と市街化調整区域それぞ

目 次 市街化調整区域における地区計画運用基準 1. 運用基準策定の趣旨 都市計画制度変更への対応 2 市街化調整区域における土地利用方針 の実現に向けた運用基準策定 2. 地区計画の運用基準の基本的な考え方... 2 (1) 市街化調整区域の地区計画の基本的な考え方 1 基本的考え方

Microsoft Word 八尾市市街化調整区域における地区計画のガイト

(Microsoft Word - \201\2403-1\223y\222n\227\230\227p\201i\215\317\201j.doc)

(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図

4. 地区計画の基本的な考え方 1. 市街化を抑制すべき区域 という市街化調整区域の基本理念は 地区計画の策定によってその性格が変わるものではないこと 2. 開発行為を伴う地区計画については いたずらに市街地を拡大しないよう その必要性 周辺の公共施設の整備状況 自然環境 景観や農林業との調和等の観

富士見市都市計画法に基づく開発許可等の基準に関する条例

3 市長は 第 1 項の規定により指定した土地の区域を変更し 又は廃止しようとするときは あらかじめ久喜市都市計画審議会 ( 以下 審議会 という ) の意見を聴くものとする 4 第 1 項及び第 2 項の規定は 第 1 項の規定により指定した土地の区域の変更又は廃止について準用する ( 環境の保全

目次 1 運用基準策定の目的 1 2 市街化調整区域の地区計画の類型 2 3 市街化調整区域の地区計画の基本事項 3 4 地区計画の技術的な基準 4 5 都市計画の提案制度のフロー 7 6 地区計画と開発行為の手続きフロー 8 7 市街化調整区域における地区計画の運用基準の見直し 9

目次 1. 市街化調整区域の土地利用方針について... 1 (1) 策定の目的... 1 (2) 方針の位置付け 市街化調整区域の課題 土地利用の方針... 3 (1) 土地利用の基本的な方針... 3 (2) 地区ごとの土地利用方針 開発計画等の調整


大阪狭山市市街化調整区域における地区計画のガイドライン(案)

untitled

目次 1. 策定の目的と位置づけ (1) 策定の目的 1 (2) 市街化調整区域における地区計画運用基準の位置づけ 1 2. 市街化調整区域における土地利用方針の基本的な考え方 (1) 市街化調整区域における土地利用方針 2 (2) 市街化調整区域における地区計画の運用にあたっての基本的な考え方 3

市街化調整区域の土地利用方針の施策体系 神奈川県 平塚市 神奈川県総合計画 神奈川県国土利用計画 平塚市総合計画 かながわ都市マスタープラン 同地域別計画 平塚市都市マスタープラン ( 都市計画に関する基本方針 ) 平塚都市計画都市計画区域の 整備 開発及び保全の方針 神奈川県土地利用方針 神奈川県

第1章 開発許可制度の概要

法 34 条 7 号 既存工場と密接な関連を有する事業の建築物等の用に供する建築行為 提案基準 13 既存工場の事業の質的改善 提案基準 25 工業系ゾーンに位置づけられた区域内の工場 及び提案基準 32 研究施設 における工場又は研究施設の規模及び敷地計画 法 34 条 7 号 立地基準編第 2

<4D F736F F D A6D92E894C A968795FB8E738E738A5889BB92B290AE8BE688E682CC926E8BE68C7689E682CC834B >

2 都市計画法第 34 条第 11 号に係る区域指定の許可基準について 都市計画法の趣旨 施策の方針市街化調整区域において, 市街化区域に隣接又は近接し, 一体的な日常生活圏を構成している市街化の進行した一定の区域を条例で指定し, 予定建築物を周辺環境と調和する用途に制限することにより, 許可の対象

<4D F736F F D20819C8E738A5889BB92B290AE8BE688E682C982A882AF82E9926E8BE68C7689E690A CC895E97708AEE8F80>

2


目次 Ⅰ 運用基準の策定にあたって P1 1 策定の目的 P1 2 運用基準の位置づけ P1 Ⅱ Ⅲ 土地利用のあり方 P1 地区計画の活用 P2 1 地区計画とは P2 2 地区計画の活用類型 P2 (a) 地域資源型 P3 (b) マスタープラン適合型 P3 (c) 街区環境整序型 P3 (d)

鹿嶋市都市計画法の規定による市街化調整区域における

生産緑地制度の概要 市街化区域内の農地で 良好な生活環境の確保に相当の効用があり 公共施設等の敷地に供する用地として適している 500 m2以上 *1 の農地を都市計画に定め 建築行為や宅地の造成を許可制により規制し 都市農地の計画的な保全を図る 市街化区域農地は宅地並み課税がされるのに対し 生産緑

<4D F736F F D D18E738E738A5889BB92B290AE8BE688E682C982A882AF82E9926E8BE68C7689E6834B E30312E30318E7B8D73816A2E646F63>

(3) 集落地域整備法 ( 昭和 62 年法律第 63 号 ) 第 3 条に規定する集落地域 ( 同法第 4 条第 1 項に規定する集落地域整備基本方針が策定された場合にあっては 同条第 2 項第 1 号に掲げる事項の内容に該当する集落地域に限る ) (4) 農地法 ( 昭和 27 年法律第 229

Microsoft Word - 土砂指導要綱.doc

Microsoft Word - 条例.doc

計画書

山梨県世界遺産富士山景観評価等技術指針 ( 平成二十八年山梨県告示第九十九号 ) 山梨県世界遺産富士山景観評価等技術指針を次のとおり定める 平成二十八年三月二十四日 山梨県知事 後 藤 斎 山梨県世界遺産富士山景観評価等技術指針 ( 趣旨 ) 第一条 この技術指針は 山梨県世界遺産富士山の保全に係る

三ケ島工業団地周辺地区 第一回勉強会

3. 市街化調整区域における地区計画の基本的な考え方 3. 市街化調整区域における地区計画の基本的な考え方 4. 地区計画の策定に当たっての留意点 4. 地区計画の策定に当たっての留意点 このガイドラインに示す事項以外に 開発許可の要件を満たすことが 2. このガイドラインに示す事

3. 同意方針 3-1. 共通事項 (1) 上位計画との整合性 ( ア ) 地区計画が 都市計画区域マスタープラン等における土地利用の基本的な考え方と整合していること ( イ ) 地区計画が 市町都市計画マスタープラン等と整合していること 考え方 市街化調整区域は 本来市街化を抑制する区域であること

<4D F736F F D A6D92E894C A968795FB8E738E738A5889BB92B290AE8BE688E682CC926E8BE68C7689E682CC834B C98AD682B782E9895E97708AEE8F80>

3-3 新旧対照表(条例の審査基準).rtf

市街化調整区域内における地区計画について

<8E738A5889BB92B290AE8BE688E E C E6169>

(Microsoft Word - 004\201`008\207T_H24.4_)

<819A819A94928E E738C7689E F E6169>

開発許可申請の手引き 平成 31 年 4 月改訂 熊本市都市建設局

スライド 1

和泉市の宅地開発における制度

 三郷市市街化調整区域の整備及び保全の方針(案)

Microsoft PowerPoint - ☆PTポイント・概要(セット)

地方公共団体等による土地の先買い制度について 公有地の拡大の推進に関する法律とは県や市町村等が公共事業を円滑に進めていくためには 事業に必要な用地を前もって取得し 安定的に確保しておく必要があります このため 公有地の拡大の推進に関する法律 ( 以下公拡法と表記 ) に基づく土地の先買い制度がありま

区域の整備 開発及び保全の方針地区整備計画 久世荒内 寺田塚本地区地区計画 名称久世荒内 寺田塚本地区地区計画 位置城陽市久世荒内 寺田塚本及び平川広田 面積約 22.1ha 建 築 物 等 に 関 す る 事 項 地区計画の目標 土地利用の方針 地区施設の整備方針 建築物等の整備方針 地区の区分

市街化調整区域における地区計画制度の運用基準

はじめに 都市再生緊急整備地域及び特定都市再生緊急整備地域は 都市再生特別措置法 ( 平成 14 年 4 月 5 日公布 平成 14 年 6 月 1 日施行 以下 法 という ) に基づき 国が政令で指定するものです 1 都市再生緊急整備地域 趣旨 都市機能の高度化及び都市の居住環境の向上を図るため

Microsoft Word - 宅地造成・区画形質変更の手引

市街化調整区域における地区計画制度の運用基準

Microsoft Word - ●決定⑤地区計画-2.docx

目 次 1. 趣旨 背景 1-2 基本方針を策定する目的 2. 区域区分変更の考え方 関連法令等 2-2 基本的な考え方 2-3 目標年次 2-4 目標年次における市街化区域の規模の設定 3. 市街化区域への編入 編入の考え方 3-2 編入基準 3-3 編入を保留

稲毛海岸5丁目地区

Microsoft Word - 01_計画書180111修正版

<4D F736F F D DAA8E738E738A5889BB92B290AE8BE688E682C982A882AF82E9926E8BE68C7689E690A CC895E97708AEE8F808A A6D92E894C5816A>

市街化区域及び市街化調整区域の区域区分の見直し方針案 小野市 1 区域区分見直しの基本的な考え方区域区分見直しの考え方は 都市計画運用指針 を踏まえ 次のとおりとする (1) 目標年次におけるフレームの設定区域区分の見直しについては 都市計画区域マスタープラン 市町マスタープラン等に示された都市の将

< F2D A7926E8AEE8F8095D2967B95B C52E6A74>

(4) 農業振興地域の整備に関する法律 ( 昭和 44 年法律第 58 号 ) 第 8 条第 2 項第 1 号に規定する農用地区域 (5) 農地法 ( 昭和 27 年法律第 229 号 ) による農地転用が許可されないと見込まれる農用地 (6) 森林法 ( 昭和 26 年法律第 249 号 ) 第

栄町市街化調整区域における地区計画ガイドラインについて 1 市街化調整区域における地区計画ガイドラインの策定の趣旨平成 18 年の都市計画法改正により 市街化調整区域における大規模な計画開発の許可基準が廃止され 改正後は 都市計画法第 34 条第 10 号の規定に基づき 地区計画の内容に適合したもの

( 法第 33 条第 4 項の条例で定める建築物の敷地面積の最低限度 ) 第 3 条法 34 条第 8 号の3に規定する開発行為を行う場合における建築物の敷地面積の最低限度は, 法第 33 条第 4 項の規定に基づき,250 平方メートルとする ただし, 市長が良好な住居等の環境の形成又は保持のため

1 策定の目的と位置付け (1) 策定の目的区域区分制度は 市域を市街化を促進すべき 市街化区域 と市街化を抑制すべき 市街化調整区域 に二分するもので 都市計画の根幹として 優良な農地や豊かな自然環境の保全や 計画的な市街地整備を進める上で大きな効果を発揮してきました しかし 近年の少子化に伴う人

中央新幹線(東京都・名古屋市間)環境影響評価書【神奈川県】

1調査の目的

宝塚市条例第 33 号宝塚市市街化調整区域における開発行為及び建築物の新築等に関する条例目次第 1 章総則 ( 第 1 条 第 2 条 ) 第 2 章市街化調整区域において行うことができる開発行為及び建築物の新築等 ( 第 3 条 第 4 条 ) 第 3 章北部地域において行うことができる開発行為及

都市計画法による市街化調整区域等における開発許可等の基準に関する条例

5-1. 整備手法 本構想を実現していくためには 地域別構想で定めた地区区分ごとにその方針に基づ く具体的な整備及び保全手法を展開していく必要があります そこで 本市で適用が考 えられる手法内容及びその適用の方針について以下に整理を行います (1) 住民提案等によるまちづくり都市計画法においては 土


- 1 - 地域再生法施行令(平成十七年政令第百五十一号)(抄)改正案現行(産業及び人口の過度の集中を防止する必要がある地域及びその周辺の地域)第三条法第五条第四項第四号の政令で定める地域は 平成二十七年八月(新設)一日における次に掲げる区域とする 一首都圏整備法(昭和三十一年法律第八十三号)第二条

スライド 1

Microsoft Word - 付議基準_最終版191130).doc

Microsoft Word - (新)滝川都市計画用途地域指定基準121019

< C55F8E738A5889BB92B290AE8BE688E682C982A882AF82E E FB906A2E786477>

1

指定標準 適用区域 建ぺい率 容積率 建築物の高さの最高限度 m 用途地域の変更に あたり導入を検討 すべき事項 ( 注 2) 1. 環境良好な一般的な低層住宅地として将来ともその環境を保護すべき区域 2. 農地等が多く 道路等の都市基盤が未整備な区域及び良好な樹林地等の保全を図る区域 3. 地区計

などについては連たんの戸数に含めることはできません また 建築物の敷地相互の間隔とは 相互の敷地端からの直線距離です (2) 本市では 昭和 46 年 3 月 15 日から市内を市街化区域と市街化調整区域に区分する 線引き を行っています ( 法第 3 3 条第 4 項の条例で定める建築物の敷地面積

目次 Ⅰ 背景 目的 1 Ⅱ 運用指針 1 1 基本的事項 2 2 対象地の要件 3 3 対象地の区域 4 4 地区施設等に関する事項 5 5 建築物等に関する事項 6 Ⅲ 附則 6 別表 -A 対象地区の要件 7 別表 -B 建築物等の制限 8

岸和田市市街化調整区域における地区計画のガイドライン改定素案 ( 平成 24 年 11 月 ) 1. 市街化調整区域における地区計画のガイドライン策定の趣旨 大阪府では 平成 23 年 3 月に策定された 南部大阪都市計画区域の整備 開発及び保全の方針 ( 以下 都市計画区域マスタープラン という

周南4市市街化調整区域における地区計画運用指針

“²›ê”s‡Ì”s−X›»™²’®‰æ‹æ‡É‡¨‡¯‡é™n‰æ„v›æ›^Šp−î‘•

Microsoft Word - 10.問題Ⅳ-1-用

予定建築物等以外の建築等の制限 法 42 条 立地基準編第 5 章 (P127~P131) 法第 42 条で規定されている 予定建築物等以外の建築等の制限 については 次のとおりとする 1 趣旨開発許可処分は 将来その開発区域に建築又は建設される建築物又は特定工作物がそれぞれの許可基準に適合する場合

土師地区地区計画

広島市開発審査会提案基準

参考資料 ( 美祢都市計画区域 ) 目次 1. 区域区分の二次検討 25 23

平成16年版 真島のわかる社労士

Microsoft Word 同意指針(公表).doc

第 4 章居住誘導区域 第 4 章居住誘導区域 1. 居住誘導区域 (1) 居住誘導区域の定義等居住誘導区域とは 都市再生特別措置法 * に定める 都市の居住者の居住を誘導すべき区域 のことで 都市計画運用指針 * において 人口減少の中にあっても一定のエリアにおいて人口密度を維持することにより 生

Microsoft PowerPoint PPT

市街化調整区域内における地区計画について

Transcription:

市街化調整区域における計画開発 ( 地区計画 ) の取扱方針 都市計画法第 34 条第 10 号に該当する一定規模以上の開発行為 ( 別表に掲げるものに限る 以下 対象開発行為という ) が見込まれる地区計画の決定又は変更 ( 以下 決定等 という ) については 土地利用計画調整会議において次に掲げる要件に照らし県土の土地利用の方向に適合すると認めたものについて取り扱うものとする 1. 地区計画が 県及び市町村の基本構想等に適合するものであること 2. 市街化区域内における整備の状況及び市街化の動向からみて 地区計画の区域の位置及 び対象開発行為にかかる予定建築物の用途が 合理的な土地利用を図るうえで支障となら ないこと 3. 地区計画の区域が 集団的優良農地 災害防止のために保全すべき土地 自然環境を保 全すべき土地など 原則として 関係法令において開発が不適当とされる土地を含まない こと 4. 地区計画が 交通施設や排水施設等の供給処理施設及び関連する諸計画に支障をきたす おそれがないこと 5. 地区計画が 区域内の良好な土地利用の維持 形成及び区域の周辺における自然環境 生活環境等の保全に十分配慮されたものであること 6. 地区計画の区域内における地区施設 その他関連公共施設等の整備について その実施 が確実に見込まれること 7. その他 地区計画の決定等及び当該地区計画に基づく開発行為に関連して必要な法令又 は条例等に基づく許可等の見込みがあること 附則この方針は 平成 18 年 11 月 1 日から施行する 附則この方針は 平成 19 年 11 月 30 日から施行する 附則この方針は 平成 20 年 4 月 1 日から施行する 附則この方針は 平成 26 年 6 月 2 日から施行する 附則この方針は 平成 29 年 6 月 1 日から施行する

附則 この方針は 平成 30 年 4 月 1 日から施行する 附則 この方針は 令和 3 年 6 月 1 日から施行する

別表 一定規模以上の開発行為 ( 対象開発行為 ) 下表の事項に該当する開発行為を対象とする 工業施設 主たる予定建築物の用途 ( 流通業務施設 工業 研究施設 ) 開発面積開発区域 * が概ね5ha 以上 ただし 田園都市産業ゾーン基本方針において重点支援を行う圏央道以北地域については概ね 2ha 以上 (* 地区計画の区域内に開発区域が複数見込まれる場合は その合計 ) 開発行為 主として建築物の建築又は特定工作物の建設の用に供する目的で行なう土地の区画形質の変更 開発区域 開発行為をする土地の区域 予定建築物 開発区域内において予定される建築物

市街化調整区域における計画開発 ( 地区計画 ) の取扱方針 [ 解説 ] 取扱方針の位置付け市街化調整区域で行われる開発行為については 都市計画法第 34 条の各号に該当すると認める場合に限り 許可を行うことができるとされています このうち 都市計画法第 34 条第 10 号については 地区計画又は集落地区計画の区域 ( 地区整備計画又は集落地区整備計画が定められている区域に限る ) 内において 当該地区計画又は集落地区計画に定められた内容に適合する建築物又は第一種特定工作物の建築又は建設の用に供する目的で行う開発行為 と定義されています また 地区計画は市町村が定める都市計画となっており 市町村が決定しようとするときは 都市計画法第 19 条第 3 項により あらかじめ 都道府県知事に協議しなければならない と規定 ( 変更の場合も準用 ) されています この規定による協議手続きを通じて広域的な見地からの調整が図られることとなっています この取扱方針は 埼玉県土地利用基本計画 ( 国土利用計画法第 9 条 ) 等に基づき適正な県土利用を図る観点 及び円滑な制度運用を図る観点から 都市計画法第 34 条第 10 号に該当する対象開発行為 及びその内容を定めた地区計画の決定等の手続きに対して 県における基本的な要件や庁内手続きを定めたものです これらの要件等に関する考え方や運用の方針については 以下を参照してください また この取扱方針とともに 地区計画の策定にあたり必要となる具体的条件や配慮事項等について 別途 市街化調整区域における地区計画の手引き ( 田園都市産業ゾーン編 ) ( 都市計画課 ) が定められていますので参考にしてください - 1 -

都市計画法第 34 条第 10 号に該当する開発行為が見込まれる地区計画の決定又は変 更 ( 以下 決定等 という ) については 土地利用計画調整会議において次に掲げる 要件に照らし県土利用の基本方向に適合するか確認する 考え方県土は 現在及び将来における県民のための限られた貴重な資源であり 生活や生産を通ずる諸活動の共通の基盤でもあることから 公共の福祉を優先させ 自然環境との調和や保全を図りながら 適切に利用する必要があります 特に 大規模な土地利用転換は 適正な県土利用と地域特性を生かした良好なまちづくりに大きく影響することから 関係法令の的確な運用を図るとともに秩序ある計画性の高いものに誘導するため 本方針を定めるものです 運用方針当該方針の対象となる地区計画の決定等を行う市町村は 都市計画法第 19 条第 3 項による埼玉県知事あての協議の事前調整として 原則として都市計画法第 16 条第 2 項に基づく案の作成に先行して 当該方針に基づく土地利用調整手続きを行います 県では 地区計画が当該方針に適合することについて 庁内調整機関である 埼玉県土地利用計画調整会議 で確認することとします 手続きの概要は次のとおりです ( フロー図参照 ) なお 作成書類その他詳細の手続きについては別途窓口担当課の規定によることとします 市町村は 土地利用調整手続きに必要な書類を作成し 県の窓口担当課に提出します 県の窓口担当課及び関係課では この取扱方針における諸要件に適合することを確認します 所管する事業や施策に影響を及ぼす場合は その時点で市町村と調整を図るか 埼玉県土地利用計画調整会議で協議を行うことになります 窓口担当課は 当該地区計画の審議を県土地水政策課に依頼します 土地水政策課は 埼玉県土地利用計画調整会議において取扱方針に基づいた審議を行います 埼玉県土地利用計画調整会議では 窓口担当課又は市町村が書類に基づき説明を行い 庁内関係部局では 当該地区計画が取扱方針に適合することを確認します 適合の確認ができない場合は その内容により審議結果通知の条件として付されたり 埼玉県土地利用計画調整会議において審議保留や継続審議となる場合があります 埼玉県土地利用計画調整会議の結果は 窓口担当課を通して市町村に送付します 市町村は 審議結果を踏まえ 都市計画法による地区計画の決定等の手続きを行います - 2 -

なお 地区計画を変更する場合のうち 当該地区計画の決定時に当方針に基づく土地利用 調整手続きが完了しているとともに その変更内容が軽易な場合については 当方針に基づ く再度の土地利用調整手続きは不要とします また 地区計画の決定等後に 都市計画法第 34 条第 10 号に該当する対象開発行為の開発許可に際して 許可を行う者 ( 市町村を含む ) が県土の計画的土地利用に大きな影響を及ぼすものとして 事前に庁内調整が必要と判断する場合には その者の求めに応じて埼玉県土地利用計画調整会議を利用することができます 1: 当該方針の対象となる地区計画は 開発区域の面積が別表で定める規模に該当する場合です ( 地区計画区域の面積ではないので注意してください ) 2: 当該方針による調整等が必要な主な項目や担当については 別添 調整一覧表 に記載してあります 3: 県の窓口担当課は 都市計画課です - 3 -

市街化調整区域における計画開発 ( 地区計画 ) の取扱方針にかかる手続きフロー 地区計画の原案作成 ( 市町村 ) 原案事前調整 ( 市町村 県 ) 担当窓口課 ( 付議 ) ( 結果通知 ) 土地水政策課 埼玉県土地利用計画調整会議 = 庁内調整 土地所有者等からの意見聴取 ( 第 16 条第 2 項 ) 意見の提出 ( 第 16 条第 2 項 ) 地区計画案の作成 ( 市町村 )( 第 16 条第 2 項 ) 知事協議 ( 市町村 県 )( 第 19 条第 3 項 ) 地区計画の案の公告 縦覧 ( 第 17 条第 1 項 ) 意見書の提出 ( 第 17 条第 2 項 ) 市町村都市計画審議会 ( 第 19 条第 1 項 ) 都市計画の決定 ( 第 19 条第 1 項 ) 告示縦覧 ( 第 20 条第 1 項 同第 2 項 ) 開発許可申請 ( 第 34 条第 10 号 ) 埼玉県土地利用計画調整会議 = 庁内調整 ( 任意 ) 開発許可 都市計画法に基づく地区計画決定等の手続き 協議に係る事前調整 - 4 -

1. 地区計画が 県及び市町村の基本構想等に適合するものであること 考え方県土は 現在及び将来における県民のための限られた貴重な資源であり 生活や生産を通ずる諸活動の共通の基盤でもあります 特に大規模な開発行為は 県土の計画的な利用に大きな影響があることから その利用にあたっては 公共の福祉を優先させ 自然環境との調和や保全を図りながら 総合的かつ計画的に行っていく必要があります このため 計画なきところに開発なし という県の土地利用に関する基本的な考え方の根幹である 基本構想等への適合 を要件としています 運用方針具体的な運用として 県及び市町村の基本構想等 とは 県計画の場合 5か年計画などの総合計画のほか 土地利用に関する総合的な計画である 埼玉県国土利用計画 都市計画の基本的な方針を定めた 都市計画区域の整備 開発及び保全の方針 が該当します また 市町村計画の場合 地方自治法に基づく総合振興計画 や 市町村国土利用計画 及び 市町村の都市計画に関する基本的な方針 が該当するものとして取り扱います そして これらへの適合の可否については 上記の諸計画のうち 1 以上の計画に当該開発計画の概ねの位置及び土地利用の方向性が示されており かつ ほかの全ての計画に支障がない ことを具体的運用指針とします なお それぞれの計画との適合性等については 県計画の場合は当該計画を策定した部局の 市町村計画については当該市町村の判断によるものとします - 5 -

2. 市街化区域内における整備の状況及び市街化の動向からみて 地区計画の区域の位 置及び対象開発行為にかかる予定建築物の用途が 合理的な土地利用を図るうえで支障 とならないこと 考え方市街化区域は すでに市街地を形成している区域及びおおむね 10 年以内に優先的かつ計画的に市街化を図るべき区域 として 当該都市の発展の動向 人口及び産業の将来の見通し等を勘案のうえ 国土の合理的土地利用を確保し 効率的な公共投資が行えるよう定められています 合わせて用途地域などを定めることにより 住居 商業 工業その他の用途を適正に配分し 都市機能の維持増進を図ることとされています このことから 地区計画の区域の位置や対象開発行為にかかる予定建築物の用途が 市街化区域内の整備 開発等に係る都市計画その他諸施策 諸事業及び市街化の動向に対して支障とならないことを要件としたものです 運用方針地区計画の区域の位置や対象開発行為にかかる予定建築物の用途 開発行為の時期等が 市街化区域内の効率的 効果的な土地利用の推進 市街地整備に係る円滑な事業の遂行などに対して 支障とならないことについて都市計画部局や関連施策 事業の担当部局との確認又は調整が図られていることを要件とします 特に 当該予定建築物が立地しうる市街化区域内の地域について 用途地域の配置状況 市街化の動向 市街地整備事業の整備状況 公共施設の整備状況等を具体的に把握したうえで 確認又は調整を行うよう留意してください なお 市街化調整区域内においても地区計画などにより開発を誘導すべき区域がすでに指定されている場合は 市街化区域と同様に支障が生じないことの確認又は調整が必要です また 市街化調整区域における地区計画は 区域の周辺においても 市街化を促進することがない等当該都市計画区域における計画的な市街化を図るうえで支障がないように定めること ( 都市計画法第 13 条 ) と規定されていることについて留意してください - 6 -

3. 地区計画の区域が 集団的優良農地 災害防止のために保全すべき土地 自然環境を 保全すべき土地など 原則として 関係法令において開発が不適当とされる土地を含ま ないこと 考え方土地は その所在する地域の自然的 社会的 経済的及び文化的諸条件に応じて適正に利用すべきものであることから 原則として開発区域には この項目に掲げるような集団的な優良農地 災害を防止するために必要な土地 優れた自然の風景地や自然環境を形成している土地など 特に保全が必要な土地を含まないように規定したものです 運用方針地区計画の区域が 関係法令や条例において保全すべき土地となっていないことについて 所管する部局との調整が図られていることを要件とします 関連する主な法令や条例等は別添 調整一覧表 に記載してありますが 地区計画の内容により表以外で該当する条例等も想定されますので 留意してください - 7 -

4. 地区計画が 交通施設や排水施設等の供給処理施設及び関連する諸計画に支障をきた すおそれがないこと 考え方地区計画に基づく対象開発行為については 人口や生活 産業活動の増加や雨水排水の増大をもたらすものであることから その計画が 交通施設や排水施設等の供給処理施設及び関連する諸計画に支障をきたすおそれがないことを要件としたものです 運用方針交通施設計画は当該地区計画に関連する道路管理者及び交通管理者 雨水排水計画は河川管理者との調整が図られている必要があります また その他の供給処理施設等に関する計画については 上下水道計画や一般廃棄物処理計画など既に策定済みとなっている諸計画に支障がないことについて 関連部局や市町村担当部局との調整が図られている必要があります 具体的な計画等は 別添 調整一覧表 のとおりですが 地区計画の内容や地元自治体の状況により該当しない場合や表以外で該当する新たな計画も想定されますので 留意してください - 8 -

5. 地区計画が 区域内の良好な土地利用の維持 形成及び区域の周辺における自然環境 生活環境等の保全に十分配慮されたものであること 考え方市街化調整区域では 樹林地などの自然環境が多く存するとともに 農林業を中心とした土地利用や生活がなされています また 一般的に市街化調整区域内の建築行為に対しては 市街化区域内に比べ用途 形態 配置などの規制や誘導が緩やかで あらかじめ詳細に定められていません このことから 市街化調整区域において都市的土地利用を行うにあたっては 地区計画において周辺の自然環境 生活環境 景観等の保全や営農条件等との調和を図るとともに 将来にわたり良好な市街地環境の維持 形成に十分配慮することを要件としたものです 運用方針地区計画で定められる事項については 都市計画法第 12 条の5に規定されています 地区計画については 誘導すべき予定建築物の用途だけではなく 地区計画の目的 地区計画の区域内外の土地利用状況 周辺環境等に照らしたうえで 区域の規模 形状 並びに地区施設 形態意匠 配置 緑化率など建築物等に関する事項及びその他必要な事項が適切に定められていることについて 都市計画部局との確認又は調整が図られていることを要件とします 地区計画区域の周辺についても 地区計画と連携しつつ 土地利用や田園景観などの周辺環境が良好に保全されるよう 必要に応じて土地利用転換に係る法制度の適切な運用 景観法の活用などについて関係部局と調整が図られるよう留意してください - 9 -

6. 地区計画の区域内における地区施設 その他関連公共施設等の整備について その実 施が確実に見込まれること 考え方地区計画には 地区施設や予定建築物に関して開発行為や建築行為を行う者やその整備時期等について規定がありません 全ての開発行為が完了するまでに長期間を要する場合 地区施設や関連公共施設等の整備が非効率となり十全な都市機能の確保に支障を来すこと 都市的土地利用と農地など従前土地利用との混在による相互への悪影響などが想定されます このことから 一定の期間内に地区施設 その他関連公共施設等の整備について実施が確実に見込まれることを要件としたものです 運用方針地区計画で定められる地区施設及び関連公共施設等の整備に関する基本的事項 ( 整備主体 整備手法 時期など ) 並びに予定建築物の概要又は予定建築物に係る立地誘導方策等については 都市計画担当部局 開発許可担当部局 その他施設整備に関係する部局との調整が図られていることを要件とします なお 地区計画については 一般の都市計画と同様に区域内の土地利用状況及び社会経済状況の変化等を踏まえて 適時適切に変更の必要性が吟味されるべきものであることに留意してください - 10 -

7. その他 地区計画の決定等及び当該地区計画に基づく開発行為に関連して必要な法令 又は条例等に基づく許可等の見込みがあること 考え方 1~6 のほか あらかじめ関連する法令等において許可 同意等の見込みがあることを併 せて確認するために規定したものです 運用方針地区計画の要件や決定等の手続きについては 都市計画法の諸規定によるほか 国 県が別途定める都市計画に関する指針等を踏まえ定められる必要があることに十分留意してください その他地区計画及び対象開発行為に関連する法令や条例がある場合には 所管する担当部局 ( 市町村含む ) との調整が図られている必要があります 関連する主な法令や条例等は 4. と同様に別添 調整一覧表 に記載してありますが 地区計画や対象開発行為の内容により表以外で該当することも想定されますので 留意してください なお 見込み とは 庁内調整会議において提出された資料の範囲内であることから 具体的な法手続において不許可になる場合もあります - 11 -

調整一覧表 市街化調整区域における計画開発 ( 地区計画 ) の取扱方針に係る主な調整一覧 1 2 3 4 取扱方針項目調整先 ( ) 備考 基本構想等への適合 市街化区域編入の調整 地区計画 開発行為と関係法令 制度等との適合 諸計画への支障 市町村基本構想 ( 市町村 ) 市町村国土利用計画 ( 市町村 ) 市町村の都市計画に関する基本的な方針 ( 市町村 ) 都市計画区域の整備 開発及び保全の方針 埼玉県国土利用計画 埼玉県土地利用基本計画 県の総合計画 都市計画課 土地水政策課 計画調整課 田園都市産業ゾーン基本方針田園都市づくり課基本方針適用範囲内に限る 市街化区域編入 用途地域の調整 都市施設 ( 道路 公園 下水道など ) の調整 都市計画法 ( 地区計画関係 ) 都市計画法 ( 開発許可関係 ) 農地法 農業振興地域の整備に関する法律 森林法 自然公園法 自然公園条例 鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律 自然環境保全法 ( 関連する条例含む ) 自然環境保全条例 都市緑地法 首都圏近郊緑地保全法 ふるさと埼玉の緑を守り育てる条例 河川法 砂防法 急傾斜地の崩壊による災害の防止に関する法律 地すべり等防止法 雨水流出抑制施設の設置等に関する条例 文化財保護法 景観法 ( 関連する条例含む ) 環境影響評価法 ( 県条例含む ) 道路計画 ( 市町村道 県管理道路 国管理道路 ) 交通処理計画 排水計画 ( 雨水 ) 都市計画課 都市計画課 都市計画課 都市計画課 都市計画課 農業政策課 農業政策課 森づくり課 河川環境課 河川砂防課 河川砂防課 河川砂防課森づくり課河川砂防課 文化資源課 田園都市づくり課 環境政策課 各道路管理者 所轄警察署 河川砂防課 排水計画 ( 汚水 ) ( 市町村 ) 給水計画 ( 市町村 ) 一般廃棄物処理計画 ( 市町村 ) 緑の基本計画 ( 市町村 ) 環境基本計画 交通安全計画 公害防止計画 環境政策課 防犯 交通安全課 環境政策課 地域防災計画 ( 市町村計画 ) ( 市町村 ) 地域防災計画 ( 県計画 ) 災害対策課 12