地 方 財 政 計 画 及 び 地 方 公 務 員 の 特 殊 勤 務 手 当 等 の 状 況 につい ての 報 告 書 ( 要 旨 ) 平 成 2 6 年 4 月 会 計 検 査 院
1 検 査 の 背 景 地 方 財 政 の 状 況 について 会 計 検 査 院 は 平 成 17 年 6 月 に 参 議 院 から 国 会 法 ( 昭 和 22 年 法 律 第 79 号 ) 第 105 条 の 規 定 に 基 づく 検 査 要 請 を 受 けて その 検 査 結 果 を18 年 10 月 に 地 方 財 政 の 状 況 に 関 する 会 計 検 査 の 結 果 について として 報 告 している( 以 下 この 報 告 を 18 年 報 告 という ) 18 年 報 告 では 地 方 財 政 計 画 の 歳 出 の 種 類 ごとの 決 算 額 の 状 況 として 一 般 行 政 経 費 投 資 的 経 費 ( 単 独 ) 及 び 給 与 関 係 経 費 について 地 方 財 政 計 画 の 計 上 額 ( 以 下 地 方 財 政 計 画 額 という )と 地 方 公 共 団 体 の 普 通 会 計 決 算 額 ( 以 下 決 算 額 という )との 間 にかい 離 が 生 じていることなどや 決 算 額 に 関 する その 他 の 事 項 として 地 方 公 務 員 の 特 殊 勤 務 手 当 等 福 利 厚 生 事 業 への 支 出 及 び 病 気 休 暇 等 の 制 度 について その 支 給 等 の 状 況 や 国 の 制 度 との 違 いなどを 記 述 している そして これらの 検 査 結 果 を 踏 まえて 地 方 財 政 計 画 額 と 決 算 額 のかい 離 の 縮 小 を 図 るためには 地 方 財 政 計 画 額 のうち 地 方 単 独 事 業 については 地 方 の 決 算 額 等 により 地 方 における 標 準 的 な 経 費 の 実 態 を 十 分 に 踏 まえて 計 上 することが 求 められ かい 離 を 是 正 するための 措 置 が 必 要 であること また 地 方 公 務 員 に 係 る 特 殊 勤 務 手 当 等 の 支 給 福 利 厚 生 事 業 への 支 出 病 気 休 暇 等 の 制 度 については 各 地 方 公 共 団 体 において 時 代 の 変 化 を 踏 まえて 必 要 性 及 び 妥 当 性 を 改 めて 点 検 し 住 民 の 理 解 が 得 られるものとなるよ う 見 直 しを 実 施 するとともに これらの 事 項 の 具 体 的 内 容 や 実 施 状 況 等 を 住 民 に 対 して より 積 極 的 に 開 示 し 公 表 することが 求 められることなどの 所 見 を 記 述 している 2 検 査 の 観 点 着 眼 点 対 象 及 び 方 法 (1) 検 査 の 観 点 及 び 着 眼 点 地 方 財 政 計 画 は 国 の 予 算 編 成 と 関 連 して 策 定 されることにより 地 方 財 政 と 国 家 財 政 との 整 合 性 を 確 保 することなどの 役 割 を 有 するとされている 会 計 検 査 院 の18 年 報 告 からは7 年 が 経 過 しているが この 間 の 地 方 財 政 をめぐっては 20 年 のいわゆるリ ーマン ショック 以 降 地 方 税 収 及 び 地 方 交 付 税 の 法 定 5 税 相 当 分 ( 国 税 である 所 得 税 法 人 税 酒 税 消 費 税 及 びたばこ 税 の 収 入 額 に 地 方 交 付 税 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 211 号 ) 第 6 条 に 規 定 する 率 を 乗 じた 額 の 計 ) 等 の 減 少 による 財 源 不 足 を 補 塡 するために 国 の 一 般 会 計 からの 加 算 措 置 を 伴 う 大 規 模 な 地 方 財 政 対 策 が 講 じられて 地 方 財 政 計 画 における 収 支 の 均 衡 を 図 る 調 整 が 行 われている また 国 は リーマン ショック 以 1
降 累 次 にわたり 緊 急 の 経 済 対 策 を 行 っており その 一 環 として 20 21 両 年 度 の 補 正 予 算 により 地 方 公 共 団 体 には 多 数 のその 他 特 定 目 的 基 金 が 設 置 造 成 されて その 積 立 額 及 び 取 崩 額 は 多 額 となっている また 地 方 財 政 計 画 の 給 与 関 係 経 費 として 計 上 されている 地 方 公 務 員 の 給 与 につい てみると 各 地 方 公 共 団 体 において 給 与 水 準 の 適 正 化 が 図 られてきているが 諸 手 当 の 在 り 方 については その 適 正 化 が 図 られるよう 総 務 省 が 地 方 公 共 団 体 に 対 して 今 もなお 技 術 的 助 言 を 行 っている これらの 状 況 を 踏 まえて 会 計 検 査 院 は 18 年 報 告 のフォローアップとして 地 方 財 政 計 画 と 国 の 予 算 の 関 係 地 方 財 政 計 画 額 とこれに 対 応 する 決 算 額 のかい 離 の 状 況 地 方 公 務 員 に 係 る 特 殊 勤 務 手 当 等 の 支 給 福 利 厚 生 事 業 への 支 出 及 び 病 気 休 暇 等 の 制 度 やその 情 報 の 開 示 公 表 等 の 状 況 について 有 効 性 等 の 観 点 から 次 の 点 に 着 眼 し て 検 査 を 実 施 した 1 地 方 財 政 計 画 と 国 の 予 算 との 関 連 及 び 地 方 財 政 計 画 における 財 源 不 足 に 対 する 国 の 予 算 措 置 の 状 況 並 びに 地 方 財 政 計 画 額 と 決 算 額 とのかい 離 の 状 況 はどのようにな っているか また 地 方 財 政 計 画 がその 役 割 を 十 分 に 果 たすために 地 方 財 政 計 画. 額 と 決 算 額 を 事 後 的 に 比 較 したかい 離 の 状 況 をどのように 把 握 しているか そのか. い 離 の 状 況 の 公 表 に 当 たっては かい 離 の 要 因 に 関 する 情 報 の 提 供 はなされている か 2 地 方 公 務 員 に 係 る 特 殊 勤 務 手 当 等 の 支 給 福 利 厚 生 事 業 への 支 出 及 び 病 気 休 暇 等 の 制 度 の 実 態 並 びに 住 民 自 治 に 基 づく 適 正 化 の 推 進 に 資 する 情 報 の 開 示 公 表 等 の 状 況 はどのようになっているか また 国 家 公 務 員 の 制 度 との 格 差 の 状 況 はどのよ うになっているか (2) 検 査 の 対 象 及 び 方 法 上 記 の1については 地 方 財 政 計 画 (24 年 度 まで) 決 算 額 (23 年 度 まで) 及 び 地 方 財 政 計 画 額 と 決 算 額 とのかい 離 の 状 況 ( 検 査 時 において 公 表 されている22 年 度 ま で)を 対 象 とし 総 務 省 から 地 方 財 政 計 画 額 及 び 決 算 額 に 関 する 資 料 等 の 提 出 を 受 け るとともに 総 務 本 省 において 会 計 実 地 検 査 を 行 った また 上 記 の2については ( 注 1) ( 注 2) ( 注 3) 18 年 報 告 に 係 る 検 査 で 対 象 とした15 道 府 県 及 び 管 内 の174 市 町 村 (10 政 令 指 定 都 市 を 含 む )を 対 象 として 検 査 した 検 査 に 当 たっては 総 務 省 の 資 料 等 を 活 用 したほか 上 記 の15 道 府 県 及 び 管 内 の174 市 町 村 において 決 算 関 係 書 類 等 の 各 種 資 料 の 提 示 を 受 2
けて 担 当 者 等 から 説 明 を 聴 取 するなどして 会 計 実 地 検 査 を 行 った ( 注 1) 15 道 府 県 北 海 道 大 阪 府 山 形 栃 木 千 葉 山 梨 長 野 静 岡 滋 賀 兵 庫 鳥 取 岡 山 愛 媛 福 岡 宮 崎 各 県 ( 注 2) 174 市 町 村 18 年 報 告 後 に 市 町 村 合 併 が 行 われたため 18 年 報 告 で 対 象 とした176 市 町 村 から2 町 村 減 っている ( 注 3) 10 政 令 指 定 都 市 静 岡 浜 松 堺 岡 山 各 市 が 政 令 指 定 都 市 に 移 行 し たため 18 年 報 告 で 対 象 とした6 政 令 指 定 都 市 から4 市 増 えている 3 検 査 の 状 況 (1) 地 方 財 政 計 画 と 国 の 予 算 との 関 連 等 24 年 度 の 地 方 財 政 計 画 額 は 81 兆 8647 億 円 となっている 地 方 財 政 計 画 では 地 方 団 体 の 歳 入 歳 出 総 額 の 見 込 額 を 算 定 する 過 程 において 歳 入 総 額 が 歳 出 総 額 を 下 回 り 財 源 不 足 が 見 込 まれる 場 合 には 財 源 不 足 の 額 を 地 方 交 付 税 の 増 額 地 方 債 の 増 額 等 により 補 塡 する 措 置 である 地 方 財 政 対 策 が 講 じられる 18 年 度 からの 地 方 財 政 計 画 に おける 財 源 不 足 の 額 及 びこれに 対 する 国 の 予 算 措 置 等 の 推 移 についてみると 財 源 不 足 の 額 は リーマン ショックにより 地 方 税 等 の 歳 入 が 大 幅 に 減 少 した21 年 度 から 急 増 し 24 年 度 においても13 兆 円 を 超 える 不 足 額 が 生 じている( 図 1 参 照 ) 図 1 地 方 財 政 計 画 における 財 源 不 足 の 額 及 びこれに 対 する 国 の 予 算 措 置 等 の 推 移 ( 単 位 : 兆 円 ( 表 示 単 位 未 満 は 四 捨 五 入 )) 兆 円 兆 円 20 18 16 14 12 10 8 6 4 2 0 平 成 18 19 20 21 22 23 24 一 般 会 計 繰 入 2.5 0.2 0.9 3.5 7.6 5.9 5.9 交 付 税 特 会 借 入 1.2 地 方 債 5.0 4.2 4.4 6.4 8.8 7.1 7.0 その 他 0.1 0.5 1.8 1.3 0.9 計 ( 財 源 不 足 の 額 ) 8.7 4.4 5.2 10.5 18.2 14.2 13.7 年 度 財 源 不 足 の 額 のうち 通 常 収 支 の 不 足 分 は 建 設 地 方 債 である 財 源 対 策 債 等 により 補 塡 する 額 を 除 いた 額 を 国 と 地 方 が 折 半 して 負 担 することとされ 国 負 担 分 は 国 の 一 般 会 計 からの 加 算 措 置 ( 臨 時 財 政 対 策 特 例 加 算 )により 地 方 負 担 分 は 特 例 地 方 債 ( 臨 3
時 財 政 対 策 債 )により 補 塡 する 措 置 が 講 じられている 21 年 度 以 降 は 臨 時 財 政 対 策 特 例 加 算 とは 別 枠 で 国 の 一 般 会 計 から 加 算 する 別 枠 加 算 の 措 置 が 講 じられている 地 方 交 付 税 総 額 に 占 める 国 の 一 般 会 計 からの 加 算 措 置 の 状 況 をみると 21 年 度 にお ける 臨 時 財 政 対 策 特 例 加 算 の 額 は2 兆 5553 億 円 別 枠 加 算 の 額 は1 兆 円 計 3 兆 5553 億 円 であり 24 年 度 における 臨 時 財 政 対 策 特 例 加 算 の 額 は3 兆 8361 億 円 別 枠 加 算 の 額 は1 兆 0500 億 円 計 4 兆 8861 億 円 と 一 般 会 計 からの 多 額 の 加 算 措 置 が 継 続 している( 図 2 参 照 ) 図 2 地 方 交 付 税 総 額 における 国 の 一 般 会 計 からの 特 例 加 算 等 の 状 況 ( 単 位 : 億 円 ( 表 示 単 位 未 満 は 四 捨 五 入 )) 億 円 200000 180000 160000 140000 120000 100000 80000 60000 40000 20000 (2) 地 方 財 政 計 画 額 と 決 算 額 とのかい 離 0 平 成 18 19 20 21 22 23 24 法 定 5 税 相 当 分 12 兆 5267 14 兆 6196 14 兆 4657 11 兆 8329 9 兆 4654 10 兆 5103 10 兆 6053 その 他 2 兆 6777 5831 9404 4321 5551 1 兆 7827 1 兆 9632 一 般 会 計 別 枠 加 算 1 兆 0000 1 兆 4850 1 兆 2650 1 兆 0500 一 般 会 計 臨 時 財 政 対 策 特 例 加 算 7029 2 兆 5553 5 兆 3880 3 兆 8154 3 兆 8361 地 方 交 付 税 総 額 15 兆 9073 15 兆 2027 15 兆 4061 15 兆 8202 16 兆 8935 17 兆 3734 17 兆 4545 年 度 総 務 省 は 地 方 財 政 計 画 額 と 決 算 額 について 一 定 の 修 正 を 行 った 上 で 毎 年 度 の 比 較 をしている( 以 下 修 正 後 の 決 算 額 から 修 正 後 の 地 方 財 政 計 画 額 を 控 除 した 額 を か. い 離 額 という ) これによると 地 方 財 政 計 画 額 ( 歳 出 )と 決 算 額 ( 歳 出 )とのか. い 離 の 状 況 は 17 年 度 から19 年 度 にかけてのかい 離 の 一 体 的 是 正 により 17 年 度 から. 20 年 度 までは 歳 出 総 額 のかい 離 額 が2 兆 円 を 下 回 っていたが その 後 一 般 行 政 経 費 のか. い 離 額 が 大 きくなるなどして 歳 出 総 額 のかい 離 額 は 21 年 度 には3 兆 円 を 超 えて 2 2 年 度 には5 兆 円 を 超 えていた また 一 般 行 政 経 費 のかい 離 の 状 況 は 10 年 度 から19 年 度 までは 縮 小 傾 向 にあったが 20 年 度 から 拡 大 しており 22 年 度 はかい 離 額 が6 兆 円 を 超 えていた( 図 3 参 照 ) 4
図 3 歳 出 区 分 別 のかい 離 額 等 の 推 移 ( 単 位 : 兆 円 ( 表 示 単 位 未 満 は 四 捨 五 入 )) 10 兆 円 12 10 8 6 4 2 0 2 4 6 8 平 成 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 一 般 行 政 経 費 9.13 9.00 7.73 7.61 6.87 6.81 6.66 5.43 4.48 3.90 4.57 5.16 6.60 給 与 関 係 経 費 1.43 1.40 1.83 1.57 1.39 1.12 0.64 0.83 0.81 1.06 0.85 0.65 0.79 投 資 的 経 費 ( 補 助 ) 0.15 0.09 0.47 0.36 0.20 0.14 0.31 0.33 0.39 0.46 0.53 0.09 0.31 投 資 的 経 費 ( 単 独 ) 3.75 5.68 6.14 6.03 5.07 5.06 3.98 3.58 1.90 0.85 0.85 0.73 0.17 その 他 1.26 0.31 0.71 0.97 1.05 0.90 0.78 0.80 1.00 1.91 2.29 1.73 1.73 かい 離 額 の 計 5.40 4.32 2.24 1.82 1.93 1.83 2.22 1.54 1.99 1.75 1.76 3.44 5.51 年 度 (3) かい 離 の 要 因 分 析 前 記 のとおり 総 務 省 は 一 定 の 修 正 を 行 った 上 で 地 方 財 政 計 画 額 ( 歳 出 )と 決 算 額 ( 歳 出 )とを 比 較 しているが 恒 常 的 に 決 算 額 が 地 方 財 政 計 画 額 を 上 回 っている その 要 因 としては 次 のことが 考 えられる 1 歳 出 において 地 方 財 政 計 画 に 計 上 されていない 基 金 の 取 崩 額 相 当 分 ( 表 1 参 照 )に ついて 基 金 の 取 崩 額 がどの 歳 出 区 分 において 歳 出 に 充 てられたかを 特 定 すること ができないため 決 算 額 から 控 除 していないこと 表 1 基 金 の 状 況 ( 単 位 : 億 円 ) 区 分 平 成 18 年 度 19 年 度 20 年 度 積 立 額 取 崩 額 年 度 末 残 高 積 立 額 取 崩 額 年 度 末 残 高 積 立 額 取 崩 額 年 度 末 残 高 財 政 調 整 基 金 6279 4317 4 兆 0720 7293 5825 4 兆 2161 6939 4893 4 兆 4134 減 債 基 金 4500 4016 2 兆 1398 2336 5263 1 兆 8427 2887 3391 1 兆 7875 その 他 特 定 目 的 基 金 1 兆 1687 7871 7 兆 3904 1 兆 3523 8301 7 兆 8799 2 兆 0139 8036 9 兆 0728 計 2 兆 2466 1 兆 6204 13 兆 6022 2 兆 3152 1 兆 9389 13 兆 9388 2 兆 9965 1 兆 6319 15 兆 2737 21 年 度 22 年 度 23 年 度 積 立 額 取 崩 額 年 度 末 残 高 積 立 額 取 崩 額 年 度 末 残 高 積 立 額 取 崩 額 年 度 末 残 高 6552 5943 4 兆 4748 1 兆 1332 3707 5 兆 2357 9160 5521 5 兆 5996 2457 3058 1 兆 6896 5396 1451 2 兆 0760 3745 1829 2 兆 3059 3 兆 4493 1 兆 5017 11 兆 0128 1 兆 6623 2 兆 0944 10 兆 5550 3 兆 5702 2 兆 4733 11 兆 6867 4 兆 3502 2 兆 4018 17 兆 1772 3 兆 3351 2 兆 6102 17 兆 8667 4 兆 8607 3 兆 2083 19 兆 5922 ( 注 ) 各 年 度 末 残 高 として 記 載 している 額 は 所 要 の 調 整 が 加 えられた 後 の 額 であるため 前 年 度 末 残 高 に 積 立 額 を 加 えて 取 崩 額 を 減 じた 額 とは 一 致 しない 2 地 方 財 政 計 画 には 計 上 されない 超 過 課 税 及 び 法 定 外 税 ( 表 2 参 照 )について 決 算 額 ( 歳 出 )ではこれらを 財 源 とした 歳 出 額 があるものの この 歳 出 額 を 特 定 するこ とができないため 決 算 額 から 控 除 していないこと 表 2 超 過 課 税 等 の 状 況 ( 単 位 : 億 円 ) 区 分 平 成 16 年 度 17 年 度 18 年 度 19 年 度 20 年 度 21 年 度 22 年 度 超 過 課 税 4814 5493 6425 6876 6423 4198 4677 法 定 外 税 516 541 560 425 447 459 516 計 5330 6034 6986 7301 6870 4657 5193 5
3 実 質 的 な 歳 入 歳 出 とはいえない 年 度 内 貸 付 け( 同 一 年 度 内 に 返 還 される 貸 付 金 ) を 含 む 貸 付 金 ( 表 3 参 照 )について 地 方 財 政 計 画 に 計 上 される 額 が 決 算 額 に 比 べて 少 額 であること 表 3 貸 付 金 の 貸 付 額 等 の 状 況 ( 単 位 : 億 円 ) (4) 地 方 公 務 員 に 係 る 特 殊 勤 務 手 当 等 の 支 給 福 利 厚 生 事 業 への 支 出 及 び 病 気 休 暇 等 の 制 度 平 成 16 年 度 17 年 度 18 年 度 19 年 度 20 年 度 21 年 度 22 年 度 23 年 度 (A) 56,111 50,432 52,860 55,526 56,010 65,122 65,200 63,687 年 度 内 貸 付 け (a) 46,950 44,773 46,626 45,445 47,831 57,454 57,448 56,403 (B) 19,528 19,458 19,358 19,358 19,358 19,358 19,358 19,358 年 度 内 貸 付 け (b) 15,901 15,901 15,901 15,901 15,901 15,901 15,901 15,901 か い 離 額 区 分 貸 付 金 ( 決 算 額 ) 貸 付 金 ( 地 方 財 政 計 画 ) (AB) 36,583 30,974 33,502 36,168 36,652 45,764 45,842 44,329 年 度 内 貸 付 けに 係 るもの (ab) 31,049 28,872 30,725 29,544 31,930 41,553 41,547 40,502 全 国 の 地 方 公 共 団 体 の 普 通 会 計 における 特 殊 勤 務 手 当 の23 年 度 の 支 給 額 は1026 億 余 円 で 16 年 度 の 支 給 額 と 比 べて 減 少 しているが 普 通 会 計 における 特 殊 勤 務 手 当 の 支 給 額 の 推 移 をみると 21 年 度 に 増 加 に 転 じている( 図 4 参 照 ) これは 主 に 地 方 公 共 団 体 によっては 教 育 関 係 の 特 殊 勤 務 手 当 の 支 給 額 が 増 加 したためと 考 えられる 図 4 普 通 会 計 における 基 本 給 と 特 殊 勤 務 手 当 の 支 給 額 の 推 移 ( 平 成 10 年 度 を100とした 指 数 ) 120 110 100 基 本 給 特 殊 勤 務 手 当 90 80 70 60 平 成 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 年 度 自 宅 所 有 者 に 対 する 住 居 手 当 については 会 計 実 地 検 査 の 対 象 とした15 道 府 県 及 び 管 内 の174 市 町 村 のうち5 府 県 は23 年 3 月 までに 人 事 委 員 会 から 廃 止 の 勧 告 を 受 けていた が 23 年 度 においても 経 過 措 置 等 で 支 給 を 継 続 していた( 表 4 参 照 ) 6
表 4 自 宅 所 有 者 に 対 する 住 居 手 当 の 状 況 ( 平 成 23 年 度 ) 地 方 公 共 団 体 名 等 手 当 廃 止 の 勧 告 の 有 無 ( 平 成 24 年 3 月 までの 間 ) 自 宅 所 有 者 に 対 する 住 居 手 当 の 存 廃 状 況 23 年 度 の 自 宅 所 有 者 に 存 続 している 場 合 5 対 する 住 居 手 当 支 給 総 年 以 内 の 支 給 月 額 額 ( 円 ) ( 円 ) 北 海 道 有 廃 止 北 海 道 札 幌 市 無 存 続 837,630,400 管 内 24 市 町 廃 止 2 団 体 存 続 22 団 体 726,564,166 2,500 ~ 10,000 2,500 ~ 10,000 山 形 県 有 廃 止 山 形 県 管 内 9 市 町 村 廃 止 9 団 体 千 葉 県 有 存 続 788,108,942 管 内 11 市 廃 止 1 団 体 存 続 10 団 体 719,732,950 3,000 ~ 9,000 3,000 ~ 9,000 静 岡 県 有 廃 止 管 内 10 市 町 廃 止 3 団 体 存 続 7 団 体 154,916,355 2,000 ~ 4,700 2,000 ~ 4,700 大 阪 府 有 存 続 158,692,500 管 内 9 市 廃 止 5 団 体 存 続 4 団 体 85,609,226 1,000 ~ 5,000 ~ 1,700 兵 庫 県 無 存 続 296,971,162 管 内 10 市 存 続 10 団 体 960,283,336 2,000 ~ 14,700 2,000 ~ 14,700 岡 山 県 有 存 続 40,264,180 管 内 8 市 廃 止 3 団 体 存 続 5 団 体 143,954,054 2,500 ~ 8,000 ~ 6,500 福 岡 県 無 存 続 1,176,065,820 管 内 11 市 町 存 続 11 団 体 107,513,473 2,500 ~ 6,500 ~ 6,500 計 廃 止 79 団 体 存 続 110 団 体 12,548,661,266 10,600 注 (1) 存 続 には 給 与 条 例 等 の 本 則 規 定 を 廃 止 したが 附 則 等 で 経 過 措 置 を 設 けて 支 給 を 続 けている 場 合 を 含 む 3,000 8,100 4,000 3,000 2,000 2,500 6,500 2,500 1,600 2,500 2,500 5,000 4,500 8,500 8,500 存 続 している 場 合 5 年 超 の 支 給 月 額 ( 円 ) 栃 木 県 有 存 続 357,480,006 3,500 3,500 栃 木 県 管 内 9 市 町 廃 止 6 団 体 存 続 3 団 体 90,743,487 2,500 ~ 3,500 2,500 ~ 3,500 千 葉 県 千 葉 市 無 存 続 443,623,179 山 梨 県 有 廃 止 山 梨 県 管 内 9 市 町 村 廃 止 7 団 体 存 続 2 団 体 12,196,000 長 野 県 有 存 続 314,568,000 長 野 県 管 内 14 市 町 村 廃 止 13 団 体 存 続 1 団 体 6,324,842 静 岡 市 有 廃 止 静 岡 県 浜 松 市 有 廃 止 滋 賀 県 無 存 続 191,397,900 2,000 2,000 滋 賀 県 管 内 11 市 町 廃 止 8 団 体 存 続 3 団 体 38,102,200 1,600 ~ 2,200 ~ 2,200 大 阪 市 無 存 続 2,041,071,546 大 阪 府 堺 市 無 存 続 17,292,108 兵 庫 県 神 戸 市 無 存 続 1,144,386,600 鳥 取 県 有 廃 止 鳥 取 県 管 内 10 市 町 廃 止 9 団 体 存 続 1 団 体 345,000 岡 山 県 岡 山 市 無 存 続 142,451,752 愛 媛 県 無 存 続 334,714,500 3,500 3,500 愛 媛 県 管 内 11 市 町 廃 止 1 団 体 存 続 10 団 体 167,910,758 2,500 ~ 4,500 ~ 4,500 北 九 州 市 無 存 続 435,174,500 福 岡 県 福 岡 市 無 存 続 480,602,312 宮 崎 県 無 存 続 92,272,351 2,000 1,000 宮 崎 県 管 内 8 市 町 廃 止 5 団 体 存 続 3 団 体 41,697,661 2,000 ~ 4,000 1,000 ~ 1,500 注 (2) 自 宅 所 有 者 に 対 する 住 居 手 当 の 存 廃 状 況 の 内 訳 は 廃 止 が5 道 県 及 び74 市 町 村 存 続 が10 府 県 及 び100 市 町 村 である 9,700 9,700 3,000 8,100 4,000 3,000 6,500 1,600 10,600 3,000 4,500 8,500 8,500 また 自 動 車 等 を 使 用 する 場 合 の 通 勤 手 当 については 会 計 実 地 検 査 の 対 象 とした 15 道 府 県 及 び 管 内 の174 市 町 村 のうち13 道 県 及 び91 市 町 村 において 通 勤 距 離 に 応 じた 支 給 月 額 が 国 家 公 務 員 の 支 給 月 額 を 上 回 っていた 23 年 度 における 全 国 の 地 方 公 共 団 体 の 普 通 会 計 性 質 別 決 算 における 福 利 厚 生 事 業 費 のうち 職 員 互 助 組 合 等 に 対 する 補 助 金 等 交 付 額 は 10 年 度 以 降 一 貫 して 減 少 してい て 特 に 17 18 両 年 度 の 減 少 幅 が 大 きくなっていた( 図 5 参 照 ) 7
図 5 普 通 会 計 の 職 員 互 助 組 合 等 補 助 金 等 の 推 移 億 円 900 820 785 735 800 709 686 700 632 602 600 500 442 400 250 300 208 154 200 118 87 80 100 0 平 成 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 年 度 出 典 : 地 方 財 政 統 計 年 報 ( 総 務 省 ) 会 計 実 地 検 査 の 対 象 とした15 道 府 県 及 び174 市 町 村 における 職 員 互 助 組 合 等 には 様 々 な 形 態 があり おおむね 次 のような 類 型 に 分 類 される 1 道 府 県 では 一 般 の 知 事 部 局 の 職 員 教 育 関 係 職 員 警 察 関 係 職 員 等 の 別 に 複 数 の 職 員 互 助 組 合 等 が 設 置 され 職 員 は 該 当 する 職 員 互 助 組 合 等 に 加 入 している なお 教 育 関 係 職 員 の 職 員 互 助 組 合 等 には 道 府 県 の 教 育 関 係 職 員 のほかに 市 町 村 の 教 育 関 係 職 員 が 加 入 していることもあるため 共 同 の 職 員 互 助 組 合 等 の 形 となっ ていることもある 2 市 町 村 では 独 自 の 職 員 互 助 組 合 等 ( 以 下 独 自 職 員 互 助 組 合 等 という )が 一 つ 設 置 され 職 員 が 加 入 している 3 市 町 村 では 一 般 部 局 のほか 教 育 関 係 職 員 交 通 局 水 道 局 等 の 部 局 別 に 独 自 職 員 互 助 組 合 等 が 複 数 設 置 され 職 員 は 該 当 する 職 員 互 助 組 合 等 に 加 入 している 4 市 町 村 では 独 自 職 員 互 助 組 合 等 が 設 置 されていないが 道 府 県 内 市 町 村 の 連 合 会 的 な 共 同 の 職 員 互 助 組 合 等 ( 以 下 共 同 職 員 互 助 組 合 等 という )が 設 置 され ており 職 員 が 加 入 している 5 市 町 村 では 独 自 職 員 互 助 組 合 等 が 設 置 されているほか 道 府 県 内 市 町 村 の 共 同 職 員 互 助 組 合 等 も 設 置 されており 職 員 は 双 方 の 職 員 互 助 組 合 等 に 加 入 している 会 計 実 地 検 査 の 対 象 とした15 道 府 県 及 び 管 内 の174 市 町 村 から 職 員 互 助 組 合 等 に 対 し て 交 付 された 補 助 金 等 の 交 付 額 は 23 年 度 は 計 25 億 7764 万 余 円 であった( 表 5 参 照 ) 8
表 5 検 査 対 象 地 方 公 共 団 体 における 職 員 互 助 組 合 等 への 補 助 金 等 交 付 額 等 ( 平 成 23 年 度 ) 地 方 公 共 団 体 名 等 北 海 道 職 員 互 助 組 合 等 数 左 のうち 補 助 金 補 助 金 等 交 付 額 (a) 等 の 交 付 のある 職 ( 円 ) 員 互 助 組 合 等 数 掛 金 総 額 (b)( 円 ) 補 助 金 等 負 担 率 a/(a+b) 北 海 道 3 0 0 3,181,123,534 0.0% 札 幌 市 1 1 171,839,000 320,349,419 34.9% 管 内 24 市 町 64 43 120,775,853 330,880,577 26.7% 山 形 県 3 0 0 987,624,421 0.0% 山 形 県 管 内 9 市 町 村 12 12 73,172,984 114,075,619 39.0% 栃 木 県 千 葉 県 山 梨 県 長 野 県 静 岡 県 滋 賀 県 大 阪 府 兵 庫 県 鳥 取 県 岡 山 県 愛 媛 県 福 岡 県 宮 崎 県 栃 木 県 3 0 0 404,741,636 0.0% 管 内 9 市 町 8 6 46,456,924 125,301,560 27.0% 千 葉 県 3 0 0 1,830,785,548 0.0% 千 葉 市 3 1 12,773,885 163,007,372 7.2% 管 内 11 市 21 18 95,912,912 413,223,090 18.8% 山 梨 県 4 0 0 411,453,528 0.0% 管 内 9 市 町 村 8 2 8,165,757 35,155,294 18.8% 長 野 県 3 0 0 1,118,919,851 0.0% 管 内 14 市 町 村 17 16 64,819,774 131,892,773 32.9% 静 岡 県 3 0 0 1,153,568,815 0.0% 静 岡 市 1 1 27,435,000 132,822,015 17.1% 浜 松 市 1 1 60,340,179 106,120,871 36.2% 管 内 10 市 町 12 5 33,987,000 214,281,508 13.6% 滋 賀 県 3 0 0 634,148,229 0.0% 管 内 11 市 町 25 15 83,858,590 191,424,098 30.4% 大 阪 府 3 0 0 3,108,339,872 0.0% 大 阪 市 1 0 0 601,942,111 0.0% 堺 市 3 3 82,131,377 119,523,925 40.7% 管 内 9 市 11 11 156,807,003 238,325,473 39.6% 兵 庫 県 3 2 206,504,000 2,165,310,695 8.7% 神 戸 市 4 1 14,507,960 473,136,723 2.9% 管 内 10 市 18 15 208,188,696 393,844,691 34.5% 鳥 取 県 3 0 0 301,187,032 0.0% 管 内 10 市 町 22 17 38,720,617 49,474,087 43.9% 岡 山 県 3 0 0 709,140,719 0.0% 岡 山 市 1 1 55,050,195 110,817,147 33.1% 管 内 8 市 10 8 71,695,587 140,270,534 33.8% 愛 媛 県 3 0 0 545,975,199 0.0% 管 内 11 市 町 19 16 129,879,463 221,654,304 36.9% 福 岡 県 3 1 150,772,000 2,099,226,612 6.7% 北 九 州 市 2 2 173,249,772 345,744,843 33.3% 福 岡 市 3 3 246,939,301 347,784,178 41.5% 管 内 11 市 町 21 21 129,581,490 137,202,157 48.5% 宮 崎 県 3 0 0 792,152,115 0.0% 管 内 8 市 町 8 8 114,080,151 212,692,816 34.9% 計 342(244) 230(146) 2,577,645,470 25,114,644,991 9.3% ( 注 ) 共 同 職 員 互 助 組 合 等 については 参 加 している 市 町 村 ごとに 集 計 しているため その 重 複 分 を 控 除 した 実 際 の 職 員 互 助 組 合 等 数 を 括 弧 書 きで 示 している また 独 自 職 員 互 助 組 合 等 への 補 助 金 等 を 減 額 又 は 廃 止 している 地 方 公 共 団 体 が 多 く 見 受 けられた 一 方 引 き 続 き 共 同 職 員 互 助 組 合 等 へ 補 助 金 等 を 交 付 している 例 が 見 受 けられた 職 員 互 助 組 合 等 が 実 施 する 個 人 に 対 する 給 付 事 業 のうち 職 員 互 助 組 合 等 を 退 会 する 者 に 対 して 支 給 する 退 会 給 付 金 については その 原 資 に 地 方 公 共 団 体 から の 補 助 金 等 が 含 まれている 場 合 社 会 通 念 上 相 当 と 認 められる 範 囲 を 超 えて 多 額 の 退 会 給 付 金 を 支 給 することの 適 正 性 が 社 会 的 に 問 題 となるなどしている 23 年 度 に 補 助 9
金 等 の 交 付 を 受 けている146 職 員 互 助 組 合 等 のうち 35 職 員 互 助 組 合 等 において 補 助 金 等 を 退 会 給 付 金 に 充 当 していた( 表 6 参 照 ) 表 6 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けている146 職 員 互 助 組 合 等 による 個 人 に 対 する 給 付 事 業 の 実 施 状 況 ( 平 成 23 年 度 ) 事 業 の 概 要 独 自 職 員 互 助 組 合 等 (134 団 体 ) での 実 施 数 左 のうち 補 助 金 等 を 充 当 して 実 施 したものの 数 (a) 独 自 職 員 互 助 組 合 等 で の 実 施 率 (a)/134 共 同 職 員 互 助 組 合 等 (12 団 体 )で の 実 施 数 左 のうち 補 助 金 等 を 充 当 して 実 施 したものの 数 (b) 共 同 職 員 互 助 組 合 等 で の 実 施 率 (b)/12 祝 金 結 婚 祝 金 職 員 の 結 婚 時 に 給 付 102 42 31.3% 9 7 58.3% 結 婚 記 念 祝 金 職 員 の 結 婚 後 25 年 目 等 の 時 期 に 給 付 39 14 10.4% 4 4 33.3% 出 産 祝 金 職 員 その 配 偶 者 の 出 産 時 に 給 付 95 36 26.8% 11 7 58.3% 入 学 祝 金 扶 養 親 族 の 小 中 学 校 等 の 入 学 時 に 給 付 65 20 14.9% 9 8 66.6% 卒 業 祝 金 扶 養 親 族 の 小 中 学 校 等 の 卒 業 時 に 給 付 22 2 1.4% 2 1 8.3% 特 別 給 付 金 結 婚 祝 金 等 の 各 種 祝 金 を 受 けていない 職 員 に 給 付 11 3 2.2% 1 1 8.3% 扶 養 親 族 が 高 校 進 学 せず 就 職 した 時 に 就 職 祝 金 給 付 1 0 0.0% 2 2 16.6% 職 員 が55 歳 60 歳 70 歳 等 になった 時 に 壮 健 還 暦 等 祝 金 給 付 2 0 0.0% 1 1 8.3% 住 宅 建 築 祝 金 家 屋 を 新 築 又 は 購 入 した 場 合 に 給 付 2 1 0.7% 0 0 0.0% 成 人 祝 金 職 員 その 扶 養 親 族 の 成 人 時 に 給 付 5 2 1.4% 1 0 0.0% 子 の 結 婚 祝 金 職 員 の 子 の 結 婚 時 に 給 付 3 0 0.0% 0 0 0.0% 弔 慰 金 死 亡 弔 慰 金 職 員 の 死 亡 時 に 給 付 113 45 33.5% 12 8 66.6% 親 族 死 亡 弔 慰 金 職 員 の 親 族 の 死 亡 時 に 給 付 107 41 30.5% 11 8 66.6% 見 舞 金 災 害 見 舞 金 家 屋 家 財 等 の 被 害 に 対 する 給 付 74 22 16.4% 10 7 58.3% 障 害 見 舞 金 傷 病 による 障 害 が 残 った 場 合 に 給 付 8 1 0.7% 3 1 8.3% 傷 病 見 舞 金 傷 病 により 退 職 した 場 合 に 給 付 45 18 13.4% 2 0 0.0% 特 別 見 舞 金 生 活 が 困 窮 し 救 済 が 必 要 な 場 合 に 給 付 0 0 0.0% 0 0 0.0% 永 年 勤 続 永 年 勤 続 表 彰 職 員 の 勤 続 10 年 20 年 30 年 等 の 時 期 に 給 付 71 24 17.9% 6 4 33.3% 退 会 退 会 給 付 金 職 員 互 助 組 合 等 の 退 会 時 に 在 会 年 数 等 に 応 じた 給 付 96 27 20.1% 10 8 66.6% 医 療 医 療 費 助 成 医 療 費 の 自 己 負 担 額 に 対 する 助 成 12 6 4.4% 7 5 41.6% 入 院 療 養 見 舞 金 傷 病 による 入 院 等 に 対 する 給 付 49 19 14.1% 9 6 50.0% 人 間 ドック 生 活 習 慣 病 検 診 等 の 受 診 人 間 ドック 等 助 成 費 用 を 助 成 77 65 48.5% 9 8 66.6% レクリエー ション 等 その 他 事 業 の 種 類 家 政 婦 利 用 助 成 鍼 灸 マッサージ 等 助 成 入 院 時 に 家 政 婦 を 利 用 した 場 合 に 費 用 を 助 成 1 0 0.0% 0 0 0.0% 施 術 料 を 助 成 1 0 0.0% 1 0 0.0% メガネ 購 入 助 成 メガネ 等 を 購 入 した 場 合 に 費 用 を 助 成 0 0 0.0% 0 0 0.0% 宿 泊 費 助 成 旅 行 による 宿 泊 費 を 助 成 48 25 18.6% 7 5 41.6% スポーツ 文 化 施 設 等 利 用 助 成 スポーツ 観 戦 芸 能 鑑 賞 等 助 成 施 設 の 利 用 料 金 を 助 成 42 30 22.3% 4 2 16.6% 入 場 料 金 を 助 成 利 用 券 等 の 配 布 51 30 22.3% 3 2 16.6% 各 種 講 座 受 講 助 成 通 信 講 座 等 による 講 座 の 受 講 費 を 助 成 15 11 8.2% 3 0 0.0% 職 員 が30 歳 40 歳 50 歳 等 になった 時 リフレッシュ 助 成 に 旅 行 券 等 を 給 付 22 5 3.7% 1 1 8.3% 研 修 旅 行 等 助 成 自 己 啓 発 活 動 助 成 サークル 助 成 親 睦 会 等 助 成 カフェテリアプラン 等 遺 児 給 付 金 職 場 で 実 施 する 研 修 旅 行 等 に 対 する 助 成 27 20 14.9% 3 1 8.3% 自 己 啓 発 のための 研 修 を 行 う 職 員 に 対 する 給 付 12 8 5.9% 3 0 0.0% 職 場 のスポーツ 文 化 サークルに 対 す る 助 成 88 70 52.2% 1 1 8.3% 忘 年 会 等 の 職 員 の 親 睦 に 係 る 会 合 の 開 催 に 対 する 助 成 40 24 17.9% 1 1 8.3% 毎 年 所 定 の 金 額 の 範 囲 内 で 職 員 が 多 様 な 福 利 厚 生 メニューの 中 から 選 択 し て 受 ける 給 付 30 24 17.9% 0 0 0.0% 職 員 死 亡 時 に18 歳 未 満 の 子 がある 場 合 に 給 付 5 0 0.0% 3 2 16.6% 休 職 給 付 金 職 員 の 休 職 時 に 給 付 13 2 1.4% 2 1 8.3% 育 児 休 業 給 付 金 職 員 の 育 児 休 業 時 に 給 付 5 1 0.7% 5 2 16.6% 介 護 休 暇 給 付 金 職 員 の 介 護 休 暇 時 に 給 付 10 0 0.0% 7 4 33.3% 介 護 給 付 金 職 員 等 が 介 護 認 定 を 受 けた 時 に 給 付 1 0 0.0% 2 0 0.0% そして 医 療 給 付 等 の 短 期 給 付 に 係 る 職 員 の 保 険 料 負 担 を 国 家 公 務 員 や 地 方 公 務 員 の 共 済 組 合 における50%の 負 担 割 合 より 軽 減 していた17 市 の 健 康 保 険 組 合 は 22 年 12 10
月 までにその 全 てが 解 散 していた 病 気 休 暇 の 制 度 については 国 家 公 務 員 に 適 用 される 病 気 休 暇 期 間 である90 日 を 超 えても 給 与 が 減 額 されない 状 況 が 会 計 実 地 検 査 の 対 象 とした15 道 府 県 及 び 管 内 の174 市 町 村 のうち11 市 において 見 受 けられた また 特 別 休 暇 としての 夏 季 休 暇 以 外 の 夏 季 における 休 暇 等 を 付 与 している 例 が 見 受 けられた (5) 住 民 に 対 する 開 示 公 表 の 状 況 地 方 公 務 員 の 特 殊 勤 務 手 当 等 の 状 況 について 会 計 実 地 検 査 の 対 象 とした15 道 府 県 及 び 管 内 の174 市 町 村 の 全 てで 何 らかの 開 示 公 表 を 行 っており 総 務 省 においても 地 方 公 共 団 体 給 与 情 報 等 公 表 システム 等 で 各 種 情 報 を 開 示 し 公 表 している しかし そ の 内 容 には 特 殊 勤 務 手 当 別 の 支 給 額 共 同 職 員 互 助 組 合 等 に 対 する 補 助 金 等 交 付 額 特 別 休 暇 としての 夏 季 休 暇 以 外 の 夏 季 における 休 暇 等 を 付 与 している 場 合 の 付 与 日 数 といった 情 報 が 含 まれていない 状 況 となっていた 4 所 見 地 方 財 政 は リーマン ショック 後 の 経 済 危 機 の 影 響 を 引 き 続 き 受 け 地 方 税 収 が 十 分 な 水 準 まで 回 復 しない 中 国 の 一 般 会 計 からの 加 算 措 置 等 による 地 方 交 付 税 の 増 額 が 継 続 している 状 況 にあり 日 本 経 済 の 再 生 と 財 政 健 全 化 の 両 立 を 実 現 するためには 地 方 においても 財 政 を 健 全 化 し 自 立 を 促 進 することなどが 求 められている そして 総 務 省 は 財 政 健 全 化 は 国 地 方 共 通 の 重 要 な 課 題 であるとして 国 地 方 の 信 頼 関 係 及 び 適 正 な 財 政 秩 序 を 維 持 しつつ 改 革 に 取 り 組 むこととしている 一 方 地 方 公 務 員 に 係 る 特 殊 勤 務 手 当 等 の 支 給 福 利 厚 生 事 業 への 支 出 及 び 病 気 休 暇 等 の 制 度 について 総 務 省 は 各 地 方 公 共 団 体 においてより 積 極 的 な 行 政 改 革 の 推 進 及 びその 状 況 の 公 表 がなされるよう 取 組 を 行 っている 総 務 省 においては 今 回 の 本 院 の 検 査 結 果 を 踏 まえて 次 の 点 に 留 意 して 現 在 進 め ている 取 組 をより 実 効 のあるものにしていくことが 重 要 である (1) 地 方 財 政 計 画 は 国 の 予 算 編 成 と 関 連 して 策 定 されることにより 地 方 財 政 と 国 家 財 政 との 整 合 性 を 確 保 する 意 義 や 役 割 があるとされており 地 方 財 政 計 画 額 をどのよ うに 見 込 むかは 財 源 不 足 の 額 に 影 響 を 及 ぼし ひいては 国 の 一 般 会 計 の 負 担 による 地 方 交 付 税 の 加 算 額 にも 影 響 を 及 ぼす 可 能 性 がある このため その 見 込 みが 適 切 で あったかについての 事 後 的 な 検 証 特 に 所 要 経 費 の 積 上 げではなくその 総 額 が 枠 と 11
して 計 上 される 項 目 のある 歳 出 総 額 についての 事 後 的 な 検 証 が 重 要 となり その 検 証 のためには 地 方 財 政 計 画 額 と 決 算 額 を 比 較 してそのかい 離 の 状 況 を 把 握 することが 有 効 である 総 務 省 は 一 定 の 修 正 を 行 った 上 で 地 方 財 政 計 画 額 と 決 算 額 との 比 較 を 行 い かい 離 の 状 況 を 公 表 しており このかい 離 の 状 況 は 後 年 度 における 地 方 財 政 計 画 の 総 額 ひいては 地 方 交 付 税 総 額 に 係 る 議 論 にも 影 響 することが 想 定 される 総 務 省 は これまでも 地 方 財 政 計 画 の 合 理 化 適 正 化 に 努 めてきており 地 方 財 政 計 画 額 ( 歳 出 )と 決 算 額 ( 歳 出 )とのかい 離 額 は 一 旦 縮 小 したものの 21 年 度 以 降 拡 大 している そして 地 方 財 政 計 画 と 普 通 会 計 決 算 との 比 較 については 現 行 の 比 較 においては 全 体 として 決 算 額 ( 歳 出 )が 地 方 財 政 計 画 額 ( 歳 出 )を 上 回 る 結 果 とな っているが 基 金 取 崩 額 超 過 課 税 等 及 び 貸 付 金 に 係 るかい 離 のように 決 算 額 が 地 方 財 政 計 画 額 を 上 回 る 要 因 があることに 留 意 が 必 要 である したがって 地 方 財 政 計 画 額 と 決 算 額 とのかい 離 の 要 因 についてその 全 てを 把 握 す ることは 困 難 であるが 総 務 省 において これらの 現 状 を 踏 まえて 地 方 財 政 計 画 の 妥 当 性 の 検 証 に 当 たっては 引 き 続 きかい 離 の 把 握 に 努 めるとともに かい 離 の 状 況 の 公 表 に 当 たっては 地 方 財 政 計 画 に 計 上 されている 内 容 と 普 通 会 計 決 算 に 計 上 され ている 内 容 の 差 異 決 算 額 ( 歳 出 )が 地 方 財 政 計 画 額 ( 歳 出 )を 上 回 る 要 因 等 の 有 用 な 情 報 の 提 供 を 行 うことで より 透 明 性 の 確 保 を 図 ることが 求 められる (2) 地 方 公 務 員 に 係 る 特 殊 勤 務 手 当 等 の 支 給 福 利 厚 生 事 業 への 支 出 及 び 病 気 休 暇 等 の 制 度 については 地 方 自 治 の 本 旨 に 基 づき 各 地 方 公 共 団 体 においてその 住 民 の 意 思 に 基 づいて 決 定 されるべきものである これらの 事 項 については 各 地 方 公 共 団 体 においてその 状 況 の 公 表 が 行 われるよう 総 務 省 においても 取 組 がなされており 各 地 方 公 共 団 体 において 国 における 制 度 の 見 直 しや 時 代 の 変 化 を 踏 まえて 必 要 性 及 び 妥 当 性 を 継 続 的 に 点 検 し 住 民 の 理 解 が 得 られるものとなるよう 見 直 しを 実 施 するとともに これらの 事 項 の 具 体 的 内 容 や 実 施 状 況 等 を 住 民 に 対 して より 一 層 積 極 的 に 開 示 して 公 表 することが 求 められる 会 計 検 査 院 としては 今 後 の 地 方 財 政 やこれを 取 り 巻 く 状 況 具 体 的 には 国 の 予 算 と 密 接 な 関 係 を 有 する 地 方 財 政 計 画 の 策 定 の 状 況 や 地 方 公 務 員 の 特 殊 勤 務 手 当 等 の 状 況 及 びその 情 報 の 開 示 公 表 等 の 動 向 も 踏 まえつつ 地 方 公 共 団 体 の 決 算 の 状 況 について 引 き 続 き 検 査 していくこととする 12