金 融 ニューズレター 2009 年 11 月 保 険 募 集 人 資 格 が 必 要 となる 行 為 はどのような 行 為 か( 保 険 募 集 の 定 義 ) 録 又 は 届 出 ( 以 下 これらの 資 格 を 総 称 して 保 険 募 集 人 資 格 といいます )が 必 要 ということになります 平 成 21 年 6 月 金 融 審 議 会 金 融 分 科 会 第 二 部 会 保 険 の 基 本 問 題 に 関 するワーキング グループから 中 間 論 点 整 理 ( 以 下 中 間 論 点 整 理 といいます )が 公 表 されました ( 1 ) そ こで 挙 げられた 論 点 は 保 険 募 集 から 保 険 金 支 払 いまで 多 岐 に 渡 りますが これらを 見 ると 保 険 募 集 規 制 の 在 り 方 に 関 わ る 問 題 ( 情 報 提 供 義 務 適 合 性 原 則 ブローカー 制 度 等 )が 多 く 含 まれています これらの 保 険 募 集 規 制 は 主 として 保 険 募 集 人 に 適 用 されるものですが どのような 行 為 を 行 う 者 が 保 険 募 集 人 となる 必 要 があるか 言 い 換 えれば どのような 行 為 を 行 う 者 に 保 険 募 集 人 の 資 格 が 必 要 となるかについては しばしば 争 いになるところです そこで 本 ニューズレターで は 保 険 募 集 規 制 適 用 の 出 発 点 となる 保 険 募 集 人 資 格 の 要 否 について 説 明 したいと 思 います 併 せて 保 険 募 集 人 の 資 格 に 関 連 して 古 くから 議 論 されている 紹 介 代 理 店 の 登 録 問 題 についても 説 明 したいと 思 います 1. 保 険 募 集 人 資 格 の 要 否 (2) 保 険 募 集 人 資 格 が 必 要 となる 行 為 はどのような 行 為 か (3) 保 険 募 集 人 資 格 が 必 要 となる 保 険 募 集 とはどのような 行 為 をいうのでしょうか 保 険 業 法 において 保 険 募 集 とは 保 険 契 約 の 締 結 の 代 理 又 は 媒 介 を 行 うことをいう と 定 義 されて います( 保 険 業 法 2 条 26 項 ) ちなみに ここでいう 代 理 と は 保 険 会 社 の 名 において 保 険 会 社 のために 保 険 契 約 の 締 結 を 行 うことをいい 媒 介 とは 保 険 会 社 と 契 約 者 との 間 の 保 険 契 約 の 締 結 へ 向 けて 仲 介 斡 旋 することをいうと 解 されて います では 保 険 募 集 の 定 義 でいう 保 険 契 約 の 締 結 の 代 理 又 は 媒 介 を 行 うこと とは 具 体 的 にどのような 行 為 をいうのでしょう か 従 来 から 上 記 の 定 義 に 媒 介 が 含 まれている 点 等 か ら 保 険 募 集 には 保 険 契 約 の 締 結 に 至 るまでの 勧 誘 行 為 といった 間 接 的 な 行 為 も 含 んでいると 解 されていました (4) (1) 保 険 募 集 を 行 うには 一 定 の 資 格 が 必 要 保 険 業 法 では 保 険 商 品 及 び 保 険 募 集 の 形 態 ごとに 保 険 募 集 ができる 者 が 規 定 されており( 生 命 保 険 募 集 人 損 害 保 険 募 集 人 保 険 仲 立 人 ) それらの 者 以 外 の 者 が 保 険 募 集 を 行 うことを 禁 止 しています( 保 険 業 法 275 条 ) 加 えて それら の 者 のうち 生 命 保 険 募 集 人 損 害 保 険 代 理 店 及 び 保 険 仲 立 人 には 登 録 義 務 ( 保 険 業 法 276 条 286 条 ) 損 害 保 険 代 理 店 又 は 保 険 仲 立 人 の 役 員 又 は 使 用 人 には 届 出 義 務 が 課 せられています ( 2 ) つまり 保 険 募 集 を 行 うには これらの 登 本 ニューズレターの 執 筆 者 たきもと 滝 本 とよみ 豊 水 カウンセル 弁 護 士 やまもと 山 本 けい た 啓 太 アソシエイト 弁 護 士 もっとも 上 記 解 釈 だけでは 判 断 基 準 が 不 明 確 であるとの 指 摘 ( 例 えば 後 述 の 平 成 15 年 12 月 4 日 付 金 融 イノベー ション 会 議 による 提 言 ) 等 があったことから 平 成 16 年 6 月 30 日 付 で 事 務 ガイドライン( 現 在 の 保 険 会 社 向 けの 総 合 的 な 監 督 指 針 ( 以 下 監 督 指 針 といいます )に 該 当 するもの)が 改 正 され 保 険 募 集 人 資 格 が 必 要 となる 行 為 として 以 下 の 行 為 が 明 記 されました( 監 督 指 針 Ⅱ-3-3-1(1)2ア~エ Ⅱ- 3-3-5(1)2ア~エ) 本 ニューズレターは 法 的 助 言 を 目 的 とするものではな く 個 別 の 案 件 については 当 該 案 件 の 個 別 の 状 況 に 応 じ 弁 護 士 の 助 言 を 求 めて 頂 く 必 要 があります また 本 稿 に 記 載 の 見 解 は 執 筆 担 当 者 の 個 人 的 見 解 であり 当 事 務 所 又 は 当 事 務 所 のクライアントの 見 解 ではありません 西 村 あさひ 法 律 事 務 所 広 報 室 ( 電 話 :03-5562-8352 E-mail:info@jurists.co.jp) - 1 -
保 険 募 集 人 資 格 が 必 要 となる 行 為 ア. 保 険 契 約 の 締 結 の 勧 誘 イ. 保 険 契 約 の 締 結 の 勧 誘 を 目 的 とした 保 険 商 品 の 内 容 説 明 ウ. 保 険 契 約 の 申 込 の 受 領 エ. その 他 の 保 険 契 約 の 締 結 の 代 理 又 は 媒 介 なお エ.その 他 の 保 険 契 約 の 締 結 の 代 理 又 は 媒 介 は いわゆるバスケットクローズと 呼 ばれる 条 項 です ここには 保 険 設 計 書 の 提 示 及 び 保 険 料 の 算 出 提 示 申 込 書 の 作 成 保 険 料 領 収 等 が 含 まれると 解 されています (3) 保 険 募 集 人 資 格 が 必 要 ない 行 為 はどのような 行 為 か 上 記 監 督 指 針 においては 保 険 募 集 人 資 格 が 必 要 な 行 為 と ともに 一 連 の 行 為 の 中 で 当 該 行 為 の 位 置 付 けを 踏 まえた 上 で 総 合 的 に 判 断 する 必 要 があるが 例 えば 次 に 掲 げる 行 為 のみを 行 う 者 は 基 本 的 に 上 記 登 録 又 は 届 出 は 不 要 であ る として 基 本 的 に 保 険 募 集 人 資 格 が 不 要 である 行 為 も 明 記 されました( 監 督 指 針 Ⅱ-3-3-1(1)2 注 (ア)~(ウ) Ⅱ- 3-3-5(1)2 注 (ア)~(ウ)) 保 険 募 集 人 資 格 が 基 本 的 に 不 要 であるとされた 行 為 は 以 下 の 通 りです 保 険 募 集 人 資 格 が 基 本 的 に 不 要 とされた 行 為 (ア) 保 険 募 集 人 の 指 示 を 受 けて 行 う 商 品 案 内 チラシの 単 なる 配 布 (イ) コールセンターのオペレーターが 行 う 事 務 的 な 連 絡 の 受 付 や 事 務 手 続 き 等 についての 説 明 (ウ) 金 融 商 品 説 明 会 における 一 般 的 な 保 険 商 品 の 仕 組 み 活 用 法 等 についての 説 明 基 本 的 に 不 要 であるという 表 現 が 使 用 されているのは 上 記 (ア)から(ウ)の 行 為 について 無 条 件 に 保 険 募 集 人 資 格 が 不 要 とされたわけではなく 一 連 の 行 為 の 中 で 当 該 行 為 の 位 置 付 けを 踏 まえた 上 で 総 合 的 に 判 断 する 必 要 がある つまり 同 じ 行 為 を 行 う 場 合 も 事 情 によっては 保 険 募 集 人 資 格 が 必 要 となる 場 合 があることを 表 しているからです (ア) 保 険 募 集 人 の 指 示 を 受 けて 行 う 商 品 案 内 チラシ の 単 なる 配 布 とは 例 えば 保 険 募 集 人 資 格 を 有 する 銀 行 員 の 指 示 に 基 づいて 保 険 募 集 人 資 格 を 有 しない 銀 行 員 が 商 品 案 内 チラシを 配 布 する 行 為 をいいます これに 対 して 例 えば この 商 品 は 元 本 保 証 商 品 ですので 安 心 です 等 と 言 い ながら 配 布 する 場 合 は 単 なる 配 布 の 範 囲 を 超 えますの で 保 険 募 集 人 の 登 録 が 必 要 な 行 為 ということになります 次 に (イ)コールセンターのオペレーターが 行 う 事 務 的 な 連 絡 の 受 付 や 事 務 手 続 き 等 についての 説 明 とは コールセ ンターにおいて 特 定 商 品 についての 資 料 請 求 の 申 出 を 受 付 ける 行 為 や 契 約 申 込 に 必 要 となる 書 類 に 関 する 問 い 合 わせ へ 回 答 する 行 為 をいいます なお ここで 事 務 手 続 き 等 につ いての 説 明 として 説 明 内 容 が 事 務 手 続 き 等 に 限 定 されて いるのは 商 品 内 容 の 説 明 は 保 険 募 集 そのものであり 例 え マニュアル 通 りの 説 明 を 行 ったとしても 保 険 募 集 人 の 資 格 が 必 要 と 考 えられるからです (ウ) 金 融 商 品 説 明 会 における 一 般 的 な 保 険 商 品 の 仕 組 み 活 用 法 等 についての 説 明 とは 例 えば ファイナンシャ ルプランナー 等 が セミナーで 保 険 選 びのポイント 等 を 啓 もう する 行 為 をいいます これに 対 して 例 えば 金 融 セミナー 等 の 形 式 をとりながら 実 際 には 特 定 商 品 の 販 売 を 目 的 とした セミナーである 場 合 は 当 該 セミナーにおける 保 険 商 品 の 説 明 をする 際 にも 保 険 募 集 人 の 資 格 が 必 要 ということになりま す なお 上 記 (ア)から(ウ)の 行 為 が 事 務 ガイドライン( 現 在 の 監 督 指 針 )に 例 示 された 背 景 には 平 成 15 年 12 月 4 日 に 金 融 イノベーション 会 議 により 公 開 された 金 融 商 品 の 販 売 に おける 非 勧 誘 営 業 行 為 に 関 する 提 言 ~ 金 融 商 品 の 販 売 募 集 人 資 格 を 要 さない 営 業 行 為 の 範 囲 について~ ( 5 ) に おいて 募 集 人 資 格 を 要 さない 営 業 行 為 を 明 確 する ガイドラインの 策 定 が 提 言 されていたことが 挙 げられま す 事 務 ガイドラインを 策 定 する 際 同 提 言 において 募 集 人 資 格 を 要 さない 行 為 として 例 示 されていた 行 為 を 参 考 に 上 記 (ア)から(ウ)を 定 めたことが 伺 えます ここで 上 記 (ア)から(ウ)の 行 為 について 少 し 具 体 的 に 説 明 します - 2 -
(4) 新 しい 販 売 勧 誘 行 為 の 検 討 上 記 監 督 指 針 により ある 程 度 保 険 募 集 人 資 格 が 不 要 な 行 為 が 明 確 になりましたが IT 技 術 の 発 達 等 により 上 記 の (ア)から(ウ)の 例 示 のみでは 判 断 しにくい 形 態 の 販 売 勧 誘 行 為 が 出 現 してきています ここでは 最 近 問 題 となることが 多 い 販 売 勧 誘 行 為 について 少 し 検 討 してみたいと 思 いま す なお 以 下 は 解 釈 の 一 つを 示 したものであり 具 体 的 事 例 についての 解 釈 は 専 門 家 にご 確 認 下 さい きないと 考 えられます (i) 及 び(ii)のみを 記 載 した Web サイト の 閲 覧 者 は 保 険 に 加 入 するか 否 か 全 くわからない 見 込 客 で あるとみなされますので このような 閲 覧 者 を 保 険 会 社 や 保 険 募 集 人 に 紹 介 することは 単 なる 見 込 客 の 紹 介 として 保 険 募 集 に 該 当 しないと 考 えられています 従 って 1) 及 び 2)の 内 容 を 記 載 した Web サイトは 当 該 Web サイト 閲 覧 者 を 保 険 会 社 や 保 険 募 集 人 に 紹 介 したとしても 保 険 募 集 には 該 当 せ ず 当 該 Web サイトの 運 営 者 は 保 険 募 集 人 の 資 格 までは 不 要 と 考 えられます 1 保 険 紹 介 サイト 最 近 インターネット 上 でよく 見 かけるものに 保 険 紹 介 サイ ト や 保 険 料 比 較 サイト というものがあります これは 保 険 に 興 味 がある 顧 客 が 当 該 Webサイトにアクセスし 希 望 する 商 品 種 類 を 入 力 すると 複 数 の 保 険 会 社 から 保 険 商 品 に 関 する 資 料 が 送 られてきたり 複 数 の 保 険 会 社 の 保 険 商 品 の 保 険 料 の 比 較 テーブルが 表 示 されたりするものです これらの Webサイトの 運 営 者 は 保 険 会 社 や 保 険 募 集 人 から 一 定 の 金 銭 を 受 取 った 上 でWebサイトを 運 営 していることが 通 常 ですが ( 6 ) 保 険 募 集 人 の 資 格 を 取 得 している 者 とそうでない 者 が 混 在 しているのが 現 状 です これに 対 して 4)の 場 合 のように Web サイト 閲 覧 者 が(iv) 特 定 の 保 険 会 社 の 具 体 的 な 商 品 内 容 の 情 報 まで 見 れば こ の 保 険 契 約 を 締 結 すべきか 否 かの 判 断 ができると 考 えられま す このような 特 定 の 保 険 会 社 の 具 体 的 な 保 険 商 品 を 説 明 し た 上 で 保 険 会 社 や 保 険 募 集 人 に 紹 介 するという 行 為 は 特 定 の 保 険 契 約 の 締 結 に 向 けた 一 連 の 行 為 の 中 で 保 険 契 約 の 締 結 の 勧 誘 を 目 的 とした 保 険 商 品 の 内 容 説 明 ( 監 督 指 針 Ⅱ-3-3-1(1)2イ Ⅱ-3-3-5(1)2イ)を 行 っているとみなさ れるため 保 険 募 集 に 該 当 すると 考 えられています 従 って 4)の 内 容 を 記 載 した Web サイトの 運 営 者 は 保 険 募 集 人 の 資 格 が 必 要 となると 考 えられています これらのサイト 運 営 者 に 保 険 募 集 人 資 格 が 必 要 となるので しょうか Web サイトの 記 載 内 容 を 以 下 の 通 りに 分 類 した 上 で 検 討 したいと 思 います Web サイトの 記 載 内 容 1) (i) 保 険 会 社 名 のみ 2) (i) 保 険 会 社 名 と(ii)その 保 険 会 社 が 取 扱 っている 保 険 商 品 の 種 別 3) (i) 保 険 会 社 名 と(ii)その 保 険 会 社 が 取 扱 っている 保 険 商 品 の 種 別 と(iii) 保 険 商 品 の 一 般 的 な 説 明 4) (i) 保 険 会 社 名 と(ii)その 保 険 会 社 が 取 扱 っている 保 険 商 品 の 種 別 と(iii) 保 険 商 品 の 一 般 的 な 説 明 と(iv) 特 定 の 保 険 会 社 の 具 体 的 な 商 品 内 容 まず Web サイト 閲 覧 者 は (i) 保 険 会 社 名 や(ii)その 保 険 会 社 が 取 扱 っている 保 険 商 品 の 種 別 の 情 報 を 見 ただけでは 具 体 的 に 如 何 なる 保 険 契 約 を 締 結 したらよいかまでは 判 断 で 問 題 となるのは 3)の 場 合 です これは 一 見 監 督 指 針 Ⅱ- 3-3-1(1)2 注 (ウ) 及 びⅡ-3-3-5(1)2 注 (ウ)でいうところの 金 融 商 品 説 明 会 における 一 般 的 な 保 険 商 品 の 仕 組 み 活 用 法 等 についての 説 明 と 同 様 のように 思 えますが 特 定 の 保 険 会 社 からの 委 託 を 受 け 特 定 の 保 険 会 社 の 保 険 契 約 の 締 結 のために 一 般 的 な 保 険 商 品 の 仕 組 みを 説 明 している 点 で 異 なります 前 述 の 通 り 監 督 指 針 において 一 連 の 行 為 の 中 で 当 該 行 為 の 位 置 付 けを 踏 まえた 上 で 総 合 的 に 判 断 す る 必 要 がある とされたのは 一 般 的 な 保 険 商 品 の 説 明 で あっても 特 定 の 保 険 契 約 の 締 結 に 向 けた 一 連 の 行 為 の 中 で 行 えば 保 険 契 約 の 締 結 の 勧 誘 を 目 的 とした 保 険 商 品 の 内 容 説 明 と 同 等 と 位 置 付 けられるべきと 考 えられたことによ ります とすれば 当 該 Webサイトにおける 説 明 が 保 険 商 品 の 一 般 的 な 説 明 のみにとどまっているとしても やはり 特 定 の 保 険 会 社 の 保 険 契 約 の 締 結 という 一 連 の 行 為 の 中 の 行 為 であ - 3 -
るといえますので 保 険 募 集 に 該 当 し 当 該 Webサイトの 運 営 者 は 保 険 募 集 人 の 資 格 が 必 要 とされるおそれは 否 定 できな いところです もっとも これらのWebサイトの 中 には 例 えば 保 険 会 社 からの 委 託 手 数 料 を 保 険 契 約 の 成 約 ベースで 計 算 せず 見 込 客 の 紹 介 数 ベース(クリック 数 や 資 料 請 求 数 等 )で 計 算 することや 保 険 会 社 又 は 保 険 募 集 人 へ 見 込 客 の 情 報 を 提 供 するのみで 何 らそれらの 者 から 情 報 のフィードバックを 受 けないこと 等 により 当 該 Webサイトは 保 険 契 約 の 締 結 に 向 けた 一 連 の 行 為 の 中 には 位 置 付 けられず Webサイトは 単 な る 一 方 的 な 情 報 提 供 媒 体 ( 広 告 媒 体 )に 過 ぎないとして 保 険 募 集 には 該 当 せず 保 険 募 集 人 の 資 格 までは 不 要 であると 解 釈 している 場 合 もあるようです (7) 2 アフィリエイト 1の 保 険 紹 介 サイトと 似 た 販 売 勧 誘 行 為 として ア フィリエイト( 成 功 報 酬 型 広 告 )というものがあります 例 えば ブログで 特 定 の 保 険 会 社 の 商 品 を 紹 介 するとともに 紹 介 し た 保 険 会 社 のバナー 広 告 を 貼 っておき そのブログを 読 んだ 読 者 がバナー 広 告 をクリックすることで 広 告 主 である 保 険 会 社 から 広 告 料 を 得 るといった 仕 組 みです これについても 保 険 紹 介 サイトと 同 様 の 解 釈 が 当 てはまる と 考 えられます 上 記 Web サイトの 記 載 内 容 でいえば ブロ グに 1) 又 は 2)の 内 容 を 記 載 しているだけであれば これらを 見 た 者 がバナー 広 告 をクリックし 保 険 会 社 等 の Web サイトに 至 ったとしても そこでのブログの 役 割 は 単 なる 見 込 客 の 紹 介 に 過 ぎないといえ 保 険 募 集 には 該 当 しないと 考 えられま す これに 対 して 4)のように 特 定 の 保 険 会 社 の 商 品 につい て 例 えば 他 社 の 保 険 商 品 に 比 べて 保 障 が 充 実 している 他 の 保 険 会 社 の 保 険 商 品 に 比 べて 2 割 保 険 料 が 安 い 等 と 具 体 的 な 内 容 を 記 載 することで バナー 広 告 をクリックさせ ようとしている 場 合 等 は 保 険 募 集 に 該 当 するおそれがあると 考 えられます ブログにおいて 3)の 内 容 を 記 載 している 場 合 には 難 しいところがありますが 一 般 的 な 保 険 商 品 の 内 容 を 詳 細 に 述 べているような 場 合 には やはり 特 定 の 保 険 会 社 の 保 険 契 約 の 締 結 という 一 連 の 行 為 の 中 の 行 為 を 行 っていると して 保 険 募 集 人 の 資 格 について 検 討 することが 必 要 と 考 えら れます 2. いわゆる 紹 介 代 理 店 の 登 録 問 題 ( 主 に 生 命 保 険 に 関 し て) (1) いわゆる 紹 介 代 理 店 の 登 録 問 題 とはどのような 問 題 な のか 保 険 募 集 人 資 格 の 要 否 を 検 討 する 際 に 昔 から 議 論 になる 問 題 として 紹 介 代 理 店 というものがあります 紹 介 代 理 店 と は 保 険 会 社 又 は 保 険 募 集 人 に 対 して 見 込 客 を 紹 介 すること を 委 託 された 者 をいいます いわゆる 紹 介 代 理 店 の 登 録 問 題 とは 主 に 生 命 保 険 について 単 なる 見 込 客 を 紹 介 するのみの 紹 介 代 理 店 について 生 命 保 険 募 集 人 の 登 録 を 行 わなくても よいのか という 問 題 です 解 釈 の 変 遷 を 時 系 列 に 沿 って 説 明 します 1 旧 募 取 法 制 定 時 現 行 の 保 険 業 法 ( 平 成 7 年 6 月 7 日 法 律 第 105 号 )は 平 成 8 年 4 月 1 日 に 施 行 されたもので 平 成 8 年 保 険 業 法 改 正 前 は 保 険 募 集 の 取 締 に 関 する 法 律 ( 昭 和 23 年 法 律 第 171 号 ) ( 以 下 旧 募 取 法 といいます )において 保 険 募 集 上 の 規 制 が 定 められていました 旧 募 取 法 における 保 険 募 集 (その 当 時 は 募 集 と 規 定 されていました )の 定 義 も 現 在 の 保 険 業 法 と 同 じ 規 定 ぶりでしたが (8) 旧 募 取 法 制 定 当 初 は 同 定 義 からして 紹 介 代 理 店 についても 登 録 が 必 要 と 解 されていました 当 時 の 立 法 担 当 官 の 見 解 は 媒 介 という 概 念 は 広 く 例 えば 営 業 職 員 が 既 契 約 者 から 紹 介 状 をもらって 見 込 客 を 訪 問 し それに よって 保 険 契 約 が 成 立 すれば その 既 契 約 者 の 行 為 も 媒 介 に 該 当 すると 考 えることは 可 能 である その 場 合 に 手 土 産 の 範 囲 を 超 える 謝 礼 を 既 契 約 者 に 渡 してはならな い(そのような 謝 礼 を 受 けるためには 募 集 人 登 録 を 要 す る) というものでした (9) 2 昭 和 45 年 6 月 15 日 蔵 銀 第 1761 号 しかしながら 後 に 解 釈 変 更 がなされ 昭 和 45 年 当 局 か - 4 -
( 10 らの 通 達 ) において 募 集 に 従 事 することなく 単 に 見 込 客 を 紹 介 するにとどまる 紹 介 代 理 店 は 登 録 を 受 ける 必 要 は ない ただし その 業 務 の 範 囲 が 委 託 契 約 書 または 代 理 店 契 約 書 に 記 載 された 内 容 により 明 確 であるものに 限 るものとす る( 特 約 店 賛 助 店 協 力 者 等 名 称 のいかんは 問 わない) こ とが 明 記 されました これは 紹 介 代 理 店 は 保 険 契 約 の 募 集 の 本 質 的 要 素 を 構 成 する 行 為 ( 保 険 商 品 の 内 容 説 明 契 約 申 込 書 の 記 入 要 領 の 説 明 等 )をするわけではない(それ は 登 録 済 みの 保 険 募 集 人 が 担 当 します )という 点 を 踏 ま え 保 険 契 約 者 等 保 護 のためにどうしても 登 録 が 必 要 な 保 険 募 集 関 係 者 の 範 囲 はどこまでかという 目 的 的 限 定 の 見 地 か ら 紹 介 代 理 店 については 登 録 不 要 と 解 されたためといわれ ています (11) 3 平 成 8 年 保 険 業 法 改 正 時 その 後 旧 募 取 法 を 改 正 するため 開 催 された 保 険 審 議 会 に おける 平 成 4 年 答 申 ( 新 しい 保 険 事 業 の 在 り 方 )において 保 険 募 集 規 制 の 実 効 性 の 確 保 等 の 観 点 から 紹 介 行 為 を 行 う 者 に 対 する 各 社 の 管 理 が 適 正 になされるよう 紹 介 行 為 を 法 的 に 明 確 化 することを 検 討 するとともに 業 界 の 自 主 規 制 に 管 理 を 委 ねることが 可 能 かどうか 法 規 制 の 観 点 から 検 討 が 行 なわれる 必 要 がある として 紹 介 代 理 店 についての 法 規 制 について 検 討 すべきとされました しかしながら 結 局 保 険 審 議 会 の 平 成 6 年 答 申 において 紹 介 行 為 及 びこれを 行 う 紹 介 代 理 店 については 規 定 を 設 けないこととされ ( 12 ) 平 成 8 年 の 保 険 業 法 改 正 において 紹 介 行 為 及 びこれを 行 う 紹 介 代 理 店 についての 規 制 は 法 律 レベルでは 見 送 られることに なりました 但 し 紹 介 行 為 ついての 法 律 レベルでの 規 制 は 見 送 られま したが 法 人 紹 介 代 理 店 に 対 する 委 託 が 通 達 により 実 質 禁 止 されることになりました 即 ち 紹 介 代 理 店 のうち 法 人 形 態 の 者 を 法 人 紹 介 代 理 店 といいますが 法 人 紹 介 代 理 店 につ いては 平 成 8 年 保 険 業 法 改 正 に 合 わせて 発 出 された 平 成 8 年 4 月 1 日 蔵 銀 第 500 号 において 生 命 保 険 会 社 は 法 人 等 に 対 し 生 命 保 険 募 集 人 としての 登 録 を 行 わずに 代 理 店 委 託 等 をし 種 々の 法 令 等 を 免 れる 目 的 とした 行 為 を 厳 に 慎 むものとする と 規 定 され 実 質 的 に 法 人 形 態 の 代 理 店 に よる 紹 介 行 為 は 行 えなくなりました なぜ 法 人 形 態 の 代 理 店 のみが 禁 止 対 象 とされたかですが 法 人 紹 介 代 理 店 の 存 在 は 一 社 専 属 制 や 構 成 員 契 約 規 制 を 潜 脱 するおそれがあると 考 えられたためといわれています この 規 定 自 体 は 通 達 の 全 廃 により 廃 止 されましたが 同 様 の 内 容 が 事 務 ガイドライン に 引 き 継 がれ 現 在 も 監 督 指 針 Ⅱ-3-3-1(1)3において 法 人 等 に 対 し 登 録 を 行 わずに 代 理 店 委 託 を 行 う 等 により 法 令 等 を 潜 脱 する 行 為 を 排 除 する 措 置 が 講 じられているか ま た その 措 置 は 実 行 されているか 例 えば 法 人 等 に 対 して 紹 介 代 理 店 委 託 を 行 う 等 により 紹 介 料 等 の 名 目 で 対 価 性 の ない 金 銭 の 支 払 いその 他 の 便 宜 供 与 を 行 なっていないか と 規 定 されています ( 13 ) なお 同 監 督 指 針 の 規 定 について は 法 人 紹 介 代 理 店 に 対 して 対 価 性 のない 金 銭 の 支 払 い 等 を 行 なうことが 禁 止 されているに 過 ぎず 実 際 に 行 われた 単 なる 紹 介 行 為 の 対 価 として 紹 介 料 ( 単 なる 紹 介 行 為 しか 行 っていないので 対 価 としては 基 本 的 には 社 会 通 念 上 の 儀 礼 の 範 囲 内 額 となると 思 われます )を 支 払 うものであれ ば 上 記 監 督 指 針 に 抵 触 しないという 考 え 方 も 有 力 に 主 張 さ れています (2) まとめ 以 上 をまとめると 以 下 の 通 りになると 考 えられます 主 に 生 命 保 険 における 紹 介 代 理 店 の 登 録 の 要 否 個 人 紹 介 代 理 店 生 命 保 険 募 集 人 登 録 が 不 要 ( 設 置 可 ) 法 人 紹 介 代 理 店 生 命 保 険 募 集 人 登 録 が 必 要 ( 設 置 不 可 ) もっとも 紹 介 行 為 の 実 態 があり 相 応 の 対 価 が 保 険 会 社 等 から 支 払 わ れているに 過 ぎない 場 合 は 生 命 保 険 募 集 人 の 登 録 までは 必 要 ないとの 考 え 方 あり - 5 -
3. 規 制 当 局 の 動 向 中 間 論 点 整 理 において 今 まで 述 べてきました 保 険 募 集 人 資 格 と 直 接 関 連 するものとして 保 険 紹 介 サイト 等 インター ネット 上 で 行 なわれている 比 較 につき 果 たして 正 確 な 情 報 に 基 づいているものなのか あるいはそのページが 中 立 的 な 立 場 なのかどうか 必 ずしも 明 らかではない こうした 現 状 をどう 考 えていくべきか ( 中 間 論 点 整 理 2 頁 )として 保 険 契 約 者 等 の 保 護 の 観 点 から 規 制 の 要 否 を 含 め 検 討 が 示 唆 されて いるところです また 平 成 8 年 保 険 業 法 改 正 時 において 規 制 が 見 送 られた 紹 介 行 為 についても 現 在 開 催 されている 保 険 の 基 本 問 題 に 関 するワーキング グループにおいて 外 国 では 紹 介 代 理 が 規 制 対 象 となっている 点 等 を 踏 まえ 紹 介 代 理 店 の 現 行 の 取 扱 いについて 検 討 すべきとの 意 見 が 出 され ているところです (14) 4. 最 後 に 以 上 保 険 募 集 人 の 資 格 が 必 要 となる 行 為 不 要 な 行 為 に ついて 整 理 してきました 確 かに 保 険 募 集 人 の 資 格 が 必 要 となる 行 為 不 要 な 行 為 については 上 記 監 督 指 針 において 具 体 的 な 行 為 が 列 挙 されていますが それだけでは 保 険 契 約 の 締 結 に 至 るまでの 全 ての 行 為 を 明 確 に 仕 分 け することは 難 しいところです 今 後 も 技 術 革 新 等 に 応 じて 様 々な 形 態 の 販 売 勧 誘 方 法 が 生 まれてくると 思 われますが それらの 行 為 に 保 険 募 集 人 の 資 格 が 必 要 かについては 上 記 監 督 指 針 をま ずは 参 考 にしつつ それだけでは 判 断 できない 場 合 は 保 険 業 法 の 目 的 である 保 険 契 約 者 等 の 保 護 ( 保 険 業 法 1 条 )の 観 点 から 検 討 することが 有 益 であると 考 えられます (1) (2) (3) 金 融 庁 Web サ イ ト ( http://www.fsa.go.jp/news/21/hoken/20090818-2/02.pdf)をご 参 照 下 さい 損 害 保 険 会 社 の 役 員 若 しくは 使 用 人 には 何 らの 登 録 届 出 が 求 められていま せんので 本 ニューズレターでの 議 論 の 対 象 外 とします 保 険 募 集 とはどのような 行 為 をいうのか( 保 険 募 集 の 範 囲 )は 保 険 募 集 人 資 格 の 要 否 だけではなく 保 険 募 集 に 関 する 禁 止 行 為 を 定 めた 保 険 業 法 300 条 1 項 柱 書 保 険 募 集 に 関 して の 解 釈 銀 行 窓 販 における 弊 害 防 止 措 置 を 定 めた 保 険 業 法 施 行 規 則 212 条 2 項 1 号 保 険 募 集 に 係 る 業 務 の 解 釈 等 にも 関 わります 以 上 (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10) (11) (12) (13) (14) 例 えば 保 険 研 究 会 編 最 新 保 険 業 法 の 解 説 (1996 年 大 成 出 版 社 )248 頁 提 言 010 金 融 商 品 の 販 売 における 非 勧 誘 営 業 行 為 に 関 する 提 言 ~ 金 融 商 品 の 販 売 員 募 集 人 資 格 を 要 さない 営 業 行 為 の 範 囲 について~ におい ては 販 売 員 募 集 人 資 格 を 要 さない 具 体 的 営 業 行 為 として 以 下 の 行 為 が 挙 げられていました (1) 販 売 員 募 集 人 資 格 を 必 要 とする 金 融 商 品 チラシ 類 等 を 当 該 商 品 の 販 売 員 募 集 人 資 格 を 持 たない 販 売 員 の 手 を 介 して 顧 客 に 配 布 する 等 の 行 為 ( 例 ) 投 資 信 託 商 品 や 生 命 保 険 商 品 等 のチラシ 類 等 を 証 券 外 務 員 資 格 若 しくは 保 険 募 集 人 資 格 を 持 たない 銀 行 員 が 銀 行 の 店 舗 外 で 顧 客 に 対 する 情 報 提 供 サービスの 一 環 として 顧 客 に 配 布 する 行 為 (2) 金 融 商 品 の 表 示 のあるティッシュを 路 上 で 配 布 する 等 の 行 為 ( 例 ) 証 券 会 社 等 の 依 頼 で 投 資 信 託 商 品 等 のチラシ 類 等 を 証 券 外 務 員 資 格 を 持 たない 者 が 顧 客 に 配 布 する 行 為 (3) 金 融 機 関 の 双 方 向 に 類 する 機 能 を 持 つホーム ページ 製 作 に 関 わるシ ステム エンジニアの 行 為 ( 例 ) 証 券 会 社 等 のために システム エンジニアが 双 方 向 機 能 を 持 つ ようなホーム ページを 設 計 製 作 する 場 合 (4) 金 融 機 関 のテレフォン センターのオペレーターの 行 為 ( 例 ) 保 険 会 社 等 のテレフォン センターのオペレーターで 事 務 手 続 き 売 買 に 関 する 用 語 の 説 明 システムの 説 明 クレームの 窓 口 一 次 対 応 及 びこれらに 類 似 する 事 務 的 な 職 務 等 のみに 関 わる 場 合 (5) 金 融 商 品 の 説 明 会 における 講 師 の 推 奨 行 為 ( 例 ) 説 明 会 における 講 師 の 全 般 的 な 説 明 及 び 講 師 が 特 定 の 金 融 商 品 について 意 見 を 求 められた 時 に 第 三 者 として 意 見 を 述 べるこ と 保 険 会 社 や 保 険 募 集 人 から 委 託 を 受 けて 行 なっていない 場 合 ( 例 えば 消 費 者 団 体 が 自 主 的 に 行 う 保 険 商 品 の 比 較 )は 保 険 募 集 に 該 当 せず 保 険 募 集 人 資 格 が 不 要 な 点 に 争 いはありません 確 かに 情 報 提 供 に 対 して 一 定 の 対 価 ( 金 銭 )を 支 払 っている 保 険 会 社 保 険 募 集 人 が Web サイトの 記 載 内 容 の 適 正 について 管 理 できていれば 保 険 契 約 者 等 の 保 護 に 欠 ける 事 態 は 生 じません しかしながら 一 部 の Web サイ ト( 特 に 複 数 の 保 険 会 社 や 保 険 募 集 人 が 乗 合 っている Web サイト 等 )に 対 しては 保 険 会 社 も 十 分 な 管 理 ができていない 現 状 が 認 められます( 誤 解 を 生 じかねない 比 較 情 報 の 表 示 等 ) これらの 現 状 に 対 して このような Web サイ トについて 保 険 募 集 人 資 格 が 不 要 と 解 し 保 険 募 集 規 制 が 課 されていない とするのは 保 険 契 約 者 等 の 保 護 の 観 点 から 問 題 ではないかとの 指 摘 があり ます 旧 募 取 法 2 条 3 項 この 法 律 において 募 集 とは 保 険 契 約 の 締 結 の 代 理 又 は 媒 介 をなすことをいう 生 命 保 険 新 実 務 講 座 編 集 委 員 会 = 生 命 保 険 文 化 研 究 所 編 生 命 保 険 新 実 務 講 座 7 (1991 年 有 斐 閣 )352 頁 昭 和 45 年 6 月 15 日 蔵 銀 第 1761 号 生 命 保 険 協 会 会 長 宛 保 険 募 集 の 取 締 に 関 する 法 律 に 基 づく 生 命 保 険 募 集 人 の 登 録 事 務 の 取 扱 いについて の 別 紙 生 命 保 険 募 集 人 登 録 事 務 取 扱 要 領 第 1 のなお 書 参 照 上 記 生 命 保 険 新 実 務 講 座 7 352 頁 平 成 6 年 保 険 審 議 会 報 告 保 険 業 法 等 の 改 正 について ( 平 成 6 年 6 月 24 日 )59 頁 1(1)( 注 1) 参 照 なお 山 下 友 信 教 授 の 講 演 録 によれば 紹 介 代 理 店 については 使 っている 損 害 保 険 代 理 店 生 命 保 険 募 集 人 の 規 制 の 中 で 間 接 的 に 規 制 していけばいいのではないか あるいは 自 主 規 制 にゆだねて おけばいいのではないかということで とりあえず 法 律 には 規 定 しないという ふうな 立 場 に 立 ったわけであります とあります( 山 下 友 信 保 険 業 法 等 の 改 正 - 法 制 懇 談 会 報 告 について- (1995 年 財 団 法 人 損 害 保 険 総 合 研 究 所 財 団 法 人 損 害 保 険 総 合 研 究 所 )29 頁 ) 日 本 生 命 保 険 生 命 保 険 研 究 会 生 命 保 険 の 法 務 と 実 務 (2004 年 きんざ い)411 頁 には 以 下 の 記 載 があります 代 理 店 には 3 類 型 ( 募 集 代 理 店 紹 介 代 理 店 集 金 代 理 店 )があるが 平 成 8 年 4 月 1 日 付 の 大 蔵 省 通 達 ( 蔵 銀 通 達 500 号 )により 法 人 紹 介 代 理 店 は 実 質 的 に 禁 止 当 時 既 設 のものについても 収 束 することとなった 現 在 の 事 務 ガイドラインでは 直 接 的 な 禁 止 表 現 はないが 蔵 銀 通 達 500 号 の 趣 旨 に 変 更 はないと 解 釈 されている 保 険 の 基 本 問 題 に 関 するワーキング グループ( 第 46 回 ) 木 下 孝 治 委 員 発 表 資 料 3 頁 - 6 -