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Transcription:

第 4 固 定 資 産 税 Ⅰ 概 要 1 固 定 資 産 税 の 概 要 固 定 資 産 税 は 毎 年 1 月 1 日 ( 賦 課 期 日 ) 現 在 において 土 地 家 屋 償 却 資 産 を 所 有 している 者 がその 固 定 資 産 の 価 格 を 基 に 算 定 された 税 額 をその 固 定 資 産 の 所 在 す る 市 町 村 に 納 める 税 金 である 1 申 告 固 定 資 産 税 の 土 地 家 屋 は 毎 年 1 月 1 日 現 在 の 登 記 簿 上 の 所 有 者 に 課 税 され るため 特 に 申 告 等 の 手 続 きは 必 要 ない 但 し 事 業 用 償 却 資 産 を 所 有 している 場 合 は 申 告 を 義 務 付 けている また 未 登 記 家 屋 の 所 有 者 が 変 更 になった 場 合 未 登 記 家 屋 を 取 り 壊 した 場 合 は 届 出 が 必 要 である 2 納 税 義 務 者 賦 課 期 日 現 在 の 土 地 家 屋 及 び 償 却 資 産 の 所 有 者 (さいたま 市 市 税 条 例 第 61 条 ) である 3 固 定 資 産 の 価 格 ( 評 価 額 ) 固 定 資 産 は 総 務 大 臣 の 定 める 固 定 資 産 評 価 基 準 に 基 づいて 評 価 され 市 長 がその 価 格 を 決 定 し 固 定 資 産 課 税 台 帳 に 登 録 する この 価 格 ( 評 価 額 )が 税 額 算 出 の 基 礎 となる このように 決 定 された 価 格 ( 評 価 額 )は 地 方 税 法 の 規 定 により 3 年 に1 度 ( 償 却 資 産 は 毎 年 ) 評 価 の 見 直 しを 行 う(さいたま 市 市 税 条 例 第 68 条 ) また 土 地 の 価 格 ( 評 価 額 )は 平 成 9 年 度 以 降 から 地 価 の 下 落 が 著 しい 区 域 に おいて 基 準 年 度 以 外 の 年 度 でも 価 格 ( 評 価 額 )の 下 落 修 正 ができるようになり 結 果 毎 年 価 格 ( 評 価 額 )が 修 正 される 場 合 もある なお この 価 格 ( 評 価 額 ) については 納 税 義 務 者 等 が 対 象 となる 固 定 資 産 の 課 税 内 容 を 確 認 するために -45-

固 定 資 産 課 税 台 帳 の 閲 覧 制 度 がある 4 課 税 標 準 額 税 率 を 直 接 適 用 して 税 額 を 算 出 する 基 礎 となるものであり 原 則 として 固 定 資 産 課 税 台 帳 に 登 録 された 価 格 が 課 税 標 準 額 となるが 土 地 の 住 宅 用 地 等 について は 税 負 担 を 軽 減 するための 課 税 標 準 の 特 例 措 置 や 負 担 調 整 措 置 が 設 けられている ため 課 税 標 準 額 は 価 格 以 下 となる なお 土 地 の 課 税 については 以 下 のように 規 定 されている ⅰ) 住 宅 用 地 等 の 特 例 措 置 区 分 固 定 資 産 税 課 税 標 準 の 特 例 都 市 計 画 税 住 宅 用 地 小 規 模 住 宅 用 地 1/6 1/3 一 般 住 宅 用 地 1/3 2/3 市 街 化 区 域 農 地 1/3 2/3 ( 注 ) 小 規 模 住 宅 用 地 : 住 宅 1 戸 当 たり 200 m2 以 下 の 住 宅 用 地 一 般 住 宅 用 地 : 住 宅 1 戸 当 たり 200 m2を 超 える 部 分 の 住 宅 用 地 -46-

ⅱ) 負 担 水 準 個 々の 宅 地 等 の 課 税 標 準 額 が 価 格 に 対 してどの 程 度 まで 達 しているかを 示 すもの 負 担 水 準 = 前 年 度 課 税 標 準 額 / ( 価 格 ( 評 価 額 ) 住 宅 用 地 特 例 率 ) ⅲ) 負 担 調 整 措 置 の 内 容 当 該 年 度 の 課 税 標 準 額 (A)= 前 年 度 課 税 標 準 額 + 当 該 年 度 の 価 格 住 宅 用 地 特 例 率 5% 非 住 宅 用 地 の 場 合 負 担 水 準 課 税 標 準 額 70% 超 当 該 年 度 価 格 70% 60% 以 上 70% 以 下 前 年 度 課 税 標 準 額 を 据 え 置 く 60% 未 満 上 記 (A) ただし 算 出 額 が 価 格 の 60%を 上 回 る 場 合 は 価 格 の 60% 相 当 価 格 の 20%を 下 回 る 場 合 は 20% 相 当 額 住 宅 用 地 の 場 合 負 担 水 準 課 税 標 準 額 80% 以 上 前 年 度 課 税 標 準 額 を 据 え 置 く 80% 未 満 上 記 (A) ただし 算 出 額 が 価 格 の 80%を 上 回 る 場 合 は 価 格 の 80% 相 当 価 格 の 20%を 下 回 る 場 合 は 20% 相 当 額 5 税 率 固 定 資 産 税 額 = 課 税 標 準 額 税 率 1.4%(さいたま 市 市 税 条 例 第 69 条 ) 都 市 計 画 税 額 = 課 税 標 準 額 税 率 0.3%(さいたま 市 市 税 条 例 第 153 条 ) なお 償 却 資 産 は 固 定 資 産 税 のみである 但 し 以 下 については 免 税 の 措 置 -47-

が 講 じられている 同 一 区 内 で 所 有 する 固 定 資 産 ( 土 地 家 屋 及 び 償 却 資 産 それぞれ)の 課 税 標 準 額 の 合 計 額 が 次 に 掲 げる 金 額 に 満 たない 場 合 には 固 定 資 産 税 都 市 計 画 税 は 課 税 されない 土 地 30 万 円 家 屋 20 万 円 償 却 資 産 150 万 円 (さいたま 市 市 税 条 例 第 70 条 ) 6 減 免 次 のいずれかに 該 当 する 固 定 資 産 のうち 市 長 において 必 要 があると 認 めるも のについては 固 定 資 産 税 を 減 免 することができる(さいたま 市 市 税 条 例 第 80 条 ) 生 活 保 護 法 による 生 活 扶 助 を 受 けている 場 合 災 害 ( 火 災 風 水 害 など)を 受 けた 場 合 相 続 税 の 物 納 をした 場 合 等 2 業 務 体 制 について 本 市 の 場 合 固 定 資 産 税 及 び 都 市 計 画 税 に 係 る 賦 課 に 関 する 事 務 として 市 長 の 権 限 が 区 長 に 委 任 されているため 賦 課 業 務 は 区 役 所 区 民 生 活 部 課 税 課 で 実 施 しており 本 庁 税 務 部 固 定 資 産 税 課 が 支 援 を 行 っている 組 織 体 制 については 前 述 の さいた ま 市 税 務 機 構 図 に 示 している 本 庁 固 定 資 産 税 課 及 び 区 役 所 課 税 課 それぞれの 事 務 分 掌 は 以 下 のようになっている( 本 報 告 書 における 対 象 税 目 を 下 線 で 示 した ) 本 庁 固 定 資 産 税 課 (1) 固 定 資 産 評 価 に 係 る 事 務 の 指 導 及 び 調 整 に 関 すること (2) 固 定 資 産 税 及 び 都 市 計 画 税 の 賦 課 に 係 る 事 務 の 指 導 及 び 調 整 に 関 すること (3) 特 別 土 地 保 有 税 の 課 税 に 関 すること (4) 国 有 資 産 等 所 在 市 町 村 交 付 金 及 び 納 付 金 に 関 すること 区 役 所 課 税 課 (1) 税 証 明 事 務 に 関 すること (2) 個 人 の 市 民 税 及 び 県 民 税 ( 普 通 徴 収 に 係 るものに 限 る)の 調 査 賦 課 及 び 調 定 に 関 すること -48-

(3) 固 定 資 産 の 評 価 に 関 すること (4) 固 定 資 産 税 ( 総 務 大 臣 又 は 県 知 事 配 分 に 係 る 償 却 資 産 に 係 る 固 定 資 産 税 については 浦 和 区 役 所 に 限 る) 及 び 都 市 計 画 税 の 調 査 賦 課 及 び 調 定 に 関 すること (5) 土 地 価 格 等 縦 覧 帳 簿 及 び 家 屋 価 格 等 縦 覧 帳 簿 の 縦 覧 に 関 すること (6) 軽 自 動 車 税 の 調 査 賦 課 及 び 調 定 に 関 すること (7) 原 動 機 付 自 転 車 等 の 登 録 廃 車 及 び 標 識 の 交 付 に 関 すること ( 出 典 : 本 市 HP) 本 庁 固 定 資 産 税 課 の 区 役 所 課 税 課 に 対 する 指 導 及 び 調 整 とは 具 体 的 には 以 下 のと おりである 1 固 定 資 産 評 価 ( 評 価 替 え 等 )の 指 針 を 示 し 各 区 と 協 働 し 適 正 な 評 価 事 務 を 行 える よう 研 修 等 を 実 施 する 2 土 地 家 屋 償 却 資 産 それぞれの 担 当 者 会 議 等 を 活 用 し 情 報 の 共 有 化 を 図 り 各 区 の 懸 案 事 項 問 題 点 の 解 消 に 努 め 市 全 体 で 統 一 した 賦 課 事 務 の 調 整 を 行 う 3 各 区 課 税 課 の 事 務 が 円 滑 に 遂 行 できるよう 各 区 と 連 携 して 電 算 システムの 適 正 な 運 営 管 理 を 行 う -49-

Ⅱ 監 査 の 結 果 及 び 意 見 (1) 土 地 の 実 地 調 査 における 課 税 誤 り( 結 果 ) 土 地 の 課 税 については 法 務 局 より 登 記 済 通 知 書 を 入 手 し 現 況 調 査 図 を 用 いて 実 地 調 査 を 行 った 調 査 図 等 を 更 新 し 現 況 地 目 を 認 定 し 価 格 を 決 定 している 一 方 家 屋 における 課 税 については 法 務 局 より 登 記 済 通 知 書 建 築 審 査 課 より 建 築 確 認 申 請 資 料 等 を 基 に 家 屋 調 査 を 行 い 価 格 を 決 定 している 土 地 家 屋 とも 賦 課 期 日 ( 毎 年 1 月 1 日 現 在 )の 現 況 を 基 に 課 税 している 実 地 調 査 の 時 期 に 当 たっては 担 当 職 員 数 及 び 担 当 区 域 を 勘 案 し 土 地 については 10 月 から 翌 年 1 月 末 日 まで 家 屋 に ついては 7 月 から 翌 年 2 月 末 日 までの 期 間 を 以 って 調 査 を 実 施 している 土 地 について 適 正 な 地 目 の 認 定 に 基 づく 課 税 が 行 われているかどうか 検 証 するこ とを 目 的 として また 必 要 に 応 じて 現 地 調 査 も 行 うことを 想 定 したため 本 庁 が ある 浦 和 区 を 対 象 として 市 の 固 定 資 産 税 課 で 構 築 した 固 定 資 産 評 価 システムで 管 理 している 航 空 写 真 から 以 下 のそれぞれの 条 件 を 考 慮 した 30 件 のサンプルを 抽 出 した 1 平 成 18 年 1 月 1 日 時 点 及 び 平 成 19 年 1 月 1 日 時 点 の 航 空 写 真 を 当 該 システム 上 で 重 ね 合 わせることで 両 時 点 の 現 況 変 化 に 着 目 し これに 地 番 図 を 当 該 シス テム 上 で 更 に 重 ね 合 わせることで 比 較 し 現 況 判 断 が 難 しいと 思 われるもの 2 平 成 19 年 1 月 1 日 時 点 の 航 空 写 真 を 当 該 システムの 画 面 上 でスクロールさせ 現 況 判 断 が 困 難 と 思 われる 更 地 サンプル 30 件 のうち 航 空 写 真 のみでは 現 況 が 不 明 確 な 7 件 の 案 件 について 平 成 19 年 7 月 19 日 に 包 括 外 部 監 査 の 一 環 として 現 地 調 査 を 行 い その 後 区 役 所 担 当 者 に 確 認 の 結 果 3 件 の 地 目 等 の 認 定 誤 りを 発 見 した これを 踏 まえ 残 り 9 区 につい ても 追 加 サンプルを 同 様 の 条 件 で 抽 出 した 追 加 サンプルとして 対 象 とした 各 区 からそれぞれ 10 件 の 対 象 案 件 を 抽 出 し 各 区 役 所 の 固 定 資 産 税 担 当 者 に 認 定 誤 りの 有 無 の 調 査 を 依 頼 した 本 市 内 10 区 のうち 9 区 から 下 表 のとおり 認 定 誤 り 及 び 認 定 誤 りと 思 われるものが 発 見 された -50-

調 査 対 象 案 件 区 NO 町 名 認 定 内 容 浦 和 1 上 木 崎 4 丁 目 駐 車 場 である 雑 種 地 と 宅 地 用 地 を 区 分 して 認 定 すべきと ころを 併 せて 住 宅 用 地 の 画 地 として 認 定 していたもの 浦 和 2 針 ヶ 谷 3 丁 目 駐 車 場 の 地 目 を 雑 種 地 として 認 定 すべきところ 非 住 宅 用 地 として 認 定 していた なお 地 目 を 修 正 しても 同 一 評 価 額 のため 税 額 に 影 響 がなかったもの 浦 和 3 木 崎 4 丁 目 家 屋 の 滅 失 後 住 宅 用 地 の 特 例 を 継 続 していた 北 1 大 成 町 4 丁 目 1 筆 を 畑 と 非 住 宅 用 地 に 按 分 するところ 全 体 を 畑 の 地 目 で 継 続 していた 大 宮 1 東 町 2 丁 目 家 屋 の 滅 失 後 評 価 の 按 分 を 解 消 し 全 体 を 雑 種 地 とする ところ 住 宅 用 地 の 特 例 を 継 続 していた 大 宮 2 堀 の 内 町 3 丁 目 家 屋 の 滅 失 後 雑 種 地 とするところ 住 宅 用 地 の 特 例 を 継 続 していた なお 更 正 前 後 とも 免 税 点 未 満 見 沼 1 片 柳 1 筆 を 山 林 と 駐 車 場 である 雑 種 地 に 按 分 評 価 されている が 按 分 割 合 が 現 況 と 相 違 していた 見 沼 2 家 屋 滅 失 後 の 更 地 の 評 価 に 関 する 旧 市 の 相 違 後 述 (2)で 指 摘 中 央 1 円 阿 弥 4 丁 目 畑 と 雑 種 地 に 按 分 するところ 全 体 を 雑 種 地 の 地 目 で 継 続 していた 中 央 2 鈴 谷 6 丁 目 住 宅 用 地 の 特 例 と 雑 種 地 に 按 分 するところ 全 体 を 住 宅 用 地 の 特 例 として 継 続 していた 桜 1 田 島 4 丁 目 非 住 宅 用 地 と 認 定 するところ 雑 種 地 と 認 定 した なお 地 目 を 修 正 しても 同 一 評 価 額 のため 税 額 に 影 響 がなかっ たもの -51-

桜 2 町 谷 3 丁 目 家 屋 の 滅 失 後 も 住 宅 用 地 の 特 例 を 継 続 していた 南 1 文 蔵 4 丁 目 僅 少 の 差 のため 按 分 は 適 用 しない 緑 1 大 牧 住 宅 用 地 と 雑 種 地 に 按 分 するところ 全 体 を 住 宅 用 地 とし て 継 続 していた 緑 2 三 室 家 屋 の 滅 失 後 住 宅 用 地 の 特 例 を 継 続 していた 緑 3 三 室 住 宅 用 地 と 雑 種 地 に 按 分 するところ 全 体 を 住 宅 用 地 と して 継 続 していた 岩 槻 1 東 岩 槻 3 丁 目 畑 と 雑 種 地 の 按 分 するところ 全 体 を 畑 の 地 目 で 継 続 し ていた 岩 槻 2 掛 同 上 岩 槻 3 村 国 田 を 雑 種 地 と 認 定 するところを 田 として 地 目 認 定 誤 りを していた 以 上 の 地 目 認 定 誤 り 等 を 認 定 誤 りのパターンごとに 集 約 すると 下 表 のとおりであ る サンプルからの 認 定 誤 り 一 覧 認 定 誤 り 種 別 件 数 地 目 認 定 誤 り 1 地 目 認 定 誤 り 2 ( 同 一 評 価 額 ) 地 目 認 定 誤 り 5 ( 住 宅 特 例 誤 り) 画 地 認 定 誤 り 1 按 分 課 税 の 不 適 用 8 計 17 ( 注 1) 本 表 記 載 の 件 数 と 調 査 対 象 案 件 の 表 に 記 載 の 案 件 数 が 異 なるのは -52-

見 沼 区 2 及 び 南 区 1は 本 表 に 含 めていないためである 上 記 サンプルの 固 定 資 産 税 及 び 都 市 計 画 税 の 修 正 額 合 計 修 正 前 修 正 後 4,107,333 円 5,713,524 円 差 引 1,606,191 円 ( 増 加 ) ( 市 調 べによる ) 実 地 調 査 は 専 門 性 を 有 する 困 難 な 面 もあるものの 土 地 の 実 地 調 査 に 先 立 ち 前 年 及 び 当 年 の 航 空 写 真 及 び 地 番 を 重 ねた 上 で 違 いを 把 握 し 調 査 に 当 たる 等 実 地 調 査 の 効 率 性 を 高 めるための 事 前 準 備 を 周 到 に 実 施 するなどの 工 夫 を 検 討 されたい なお 上 記 課 税 誤 りが 生 じた 箇 所 については 全 件 既 に 各 区 課 税 課 における 修 正 処 理 を 終 了 している (2) 土 地 の 地 目 認 定 判 断 基 準 方 針 の 相 違 ( 結 果 ) 1 同 一 区 内 で 別 用 途 に 利 用 されている 筆 の 例 土 地 の 地 目 の 認 定 については 固 定 資 産 評 価 基 準 上 土 地 の 現 況 及 び 利 用 目 的 に 重 点 を 置 き 部 分 的 に 僅 少 の 差 異 の 存 するときであっても 土 地 全 体 としての 状 況 を 観 察 して 認 定 するもの ( 固 定 資 産 評 価 基 準 第 一 章 第 一 節 一 )とされている しかし 一 方 で 一 筆 の 土 地 が 相 当 の 規 模 で 二 以 上 の 全 く 別 個 の 用 途 に 利 用 されて いるときには これらの 利 用 状 況 に 応 じて 区 分 し それぞれに 地 目 を 定 める 必 要 が ある 上 記 (1)の 項 目 で 指 摘 したとおり 航 空 写 真 から 任 意 に 抽 出 した 案 件 のうち 一 筆 の 中 で 一 部 が 駐 車 場 であるにもかかわらず 利 用 状 況 に 応 じて 区 分 されていない 案 件 があり 以 下 に 現 状 の 地 目 認 定 と 航 空 写 真 に 基 づき 市 当 局 が 区 分 したと 仮 定 した 区 分 の 結 果 を 示 す -53-

区 町 名 地 目 現 状 区 分 後 ( 仮 定 ) 面 積 (m2) 割 合 (%) 面 積 (m2) 割 合 (%) 浦 和 区 皇 山 町 宅 地 529.00 100.0 441.25 83.4 雑 種 地 - - 87.75 16.6 現 状 当 該 案 件 について 宅 地 と 雑 種 地 等 に 区 分 していていない 理 由 は 駐 車 場 と して 利 用 している 割 合 が 16.6%と 僅 少 であり 固 定 資 産 評 価 基 準 に 基 づき 全 体 とし て 宅 地 として 判 断 したということである しかし 一 方 で 同 じ 浦 和 区 において 下 記 のように 駐 車 場 として 利 用 している 土 地 で 登 記 簿 上 は 一 筆 であるが 利 用 状 況 に 応 じて 区 分 して 課 税 している 案 件 がある 区 町 名 地 目 現 状 面 積 (m2) 割 合 (%) 浦 和 区 上 木 崎 畑 1,114.00 94.9 雑 種 地 60.00 5.1 この 土 地 は 大 部 分 が 畑 であるが 一 部 を 駐 車 場 として 利 用 しているため 当 該 駐 車 場 部 分 を 雑 種 地 として 区 分 して 課 税 しているものである 駐 車 場 部 分 は 全 体 の 5.1%であるにもかかわらず 地 目 を 区 分 しているものであり 同 一 区 内 でありながら 浦 和 区 皇 山 町 の 案 件 における 処 理 と 判 定 についての 整 合 性 が 取 れていない 市 では 市 民 税 及 び 固 定 資 産 税 は 区 課 税 となっており 区 長 権 限 の 下 で 課 税 を 行 っ ている 浦 和 区 役 所 においては 評 価 実 務 の 指 針 である 固 定 資 産 税 実 務 提 要 に 基 づき 概 ね 全 体 の 十 分 の 一 ほどである 場 合 は 全 体 としての 利 用 状 況 により 認 定 し ているということであるが 上 記 浦 和 区 上 木 崎 の 事 例 もあり 同 一 の 区 役 所 におい てその 判 断 基 準 が 明 確 なものとなっていない さらに 相 当 の 規 模 で 2 以 上 の 全 -54-

く 別 個 の 用 途 に 利 用 されている 場 合 の 相 当 の 規 模 として 概 ね 30% 程 度 を 目 安 とする 合 併 前 の 旧 市 時 代 に 作 成 された 内 部 資 料 もある このように 同 一 区 内 で ありながら 土 地 の 地 目 認 定 に 当 たり 一 部 概 ね 全 体 の 十 分 の 一 ほど 概 ね 30% 程 度 という 異 なる 3 つの 判 断 基 準 が 存 在 することは 課 税 の 公 平 という 面 か ら 問 題 であり その 判 断 基 準 は 統 一 する 必 要 がある 2 市 内 各 区 における 地 目 認 定 方 針 の 相 違 例 平 成 19 年 8 月 21 日 に 本 市 における 各 区 課 税 課 に 確 認 したところ 本 市 内 でも 各 区 によって 地 目 認 定 の 方 針 が 異 なることが 以 下 のとおり 確 認 された ⅰ) 前 年 度 において 住 宅 が 建 てられていたが 賦 課 期 日 時 点 で 取 り 壊 していた 事 例 取 り 壊 された 後 に 更 地 になっていた 場 合 には 浦 和 区 では 特 に 用 途 変 更 の 明 示 がなされていなければ 非 住 宅 の 宅 地 として 認 定 する 一 方 大 宮 区 では 現 況 を 重 視 するという 方 針 から 特 に 明 示 がなければ 雑 種 地 として 認 定 するということ である ⅱ) 一 筆 の 土 地 について 複 数 の 目 的 に 利 用 されている 事 例 浦 和 区 では 上 記 1に 挙 げた 3 つの 判 断 基 準 を 用 いた 地 目 認 定 が 行 われている 一 方 大 宮 区 では 特 に 数 値 的 な 基 準 は 設 けず 現 況 に 応 じて 按 分 して 認 定 してい るということである 担 当 者 によれば 同 市 内 で 各 区 の 地 目 認 定 の 方 針 が 異 なるのは 旧 4 市 合 併 前 からの 方 針 を 地 域 性 歴 史 性 土 地 の 連 続 性 (= 継 続 保 有 ) 等 を 考 慮 した 認 定 方 針 を 各 区 が 継 続 して 採 用 しているからということである しかし 同 一 行 政 区 域 内 でも 区 により 方 針 が 異 なることになり 課 税 根 拠 の 統 一 を 図 るという 観 点 からも 過 去 の 経 緯 にとらわれることなく 本 庁 固 定 資 産 税 課 の 指 導 の 下 市 全 体 で 統 一 された 認 定 基 準 を 設 定 し これに 基 づき 運 用 すること が 必 要 である -55-

(3) 固 定 資 産 税 税 額 修 正 伺 書 の 上 司 による 適 切 なチェックの 実 施 ( 意 見 ) 浦 和 区 の 平 成 18 年 度 固 定 資 産 税 税 額 修 正 伺 書 を 全 件 レヴューしたところ 決 定 ( 修 正 ) 理 由 は 以 下 のとおりであった 決 定 ( 修 正 ) 理 由 件 数 電 算 入 力 誤 り( 所 有 権 移 転 非 課 税 ) 16 所 有 者 誤 り 3 住 宅 用 地 認 定 誤 り 7 住 宅 用 地 特 例 適 用 誤 り 2 地 目 訂 正 2 評 価 訂 正 4 用 途 変 更 1 新 築 家 屋 課 税 訂 正 2 合 計 37 ( 注 1) 電 算 入 力 誤 りについては 修 正 する 側 と 修 正 される 側 をセットにしてカウ ントしている なお 電 算 入 力 ( 所 有 権 移 転 非 課 税 )による 課 税 16 件 のうち 10 件 は 同 一 住 所 であった これは 当 該 住 所 はマンションであり 平 成 18 年 度 用 に 新 たに 区 分 登 記 用 のマンション 情 報 を 作 成 し 平 成 17 年 度 に 入 退 去 した 分 をまとめて 入 力 処 理 した ところ 誤 って 従 来 のマンション 情 報 に 所 有 権 移 転 の 処 理 をしたことが 平 成 18 年 度 になって 判 明 したため まとめて 正 しい 新 マンション 情 報 に 入 力 処 理 をし 直 したこ とによるものである 土 地 家 屋 については 実 地 調 査 の 他 建 築 確 認 申 請 や 登 記 済 通 知 書 などの 書 類 や 現 況 調 査 図 などに 基 づき 課 税 客 体 の 評 価 を 行 うが さらに 状 況 把 握 等 判 断 が 困 難 な 場 合 等 は 航 空 写 真 を 使 用 している 修 正 理 由 を 見 ると 専 門 知 識 や 経 験 等 が 要 求 さ れるものがある 一 方 幼 稚 園 としての 利 用 がされているための 非 課 税 コード 入 力 漏 -56-

れや 電 算 入 力 の 際 の 勘 違 いといった 単 純 なミスと 思 われるものも 散 見 された 実 地 調 査 などによらなければ 税 額 修 正 適 否 の 判 断 ができないケースを 除 き 平 成 18 年 度 の 浦 和 区 の 固 定 資 産 対 象 件 数 は 約 76 千 件 もあるため 上 記 税 額 修 正 伺 書 の 件 数 自 体 は 僅 少 といえるが 少 なくとも 単 純 なミスをなくすべく 上 司 による 適 切 なチェックを 実 施 する 必 要 がある (4) 各 区 担 当 者 間 の 情 報 交 換 の 必 要 性 ( 意 見 ) 平 成 18 年 度 の 固 定 資 産 税 課 の 担 当 職 員 数 は 13 人 平 均 経 験 年 数 は 7 年 9 ヶ 月 で あり 土 地 担 当 は 6 人 平 均 経 験 年 数 は 6 年 6 ヶ 月 家 屋 償 却 資 産 担 当 は 5 人 平 均 経 験 年 数 は 5 年 である また 10 区 の 課 税 課 資 産 税 担 当 職 員 の 合 計 は 73 人 で 土 地 担 当 人 数 は 33 人 平 均 経 験 年 数 は 2 年 7 ヶ 月 家 屋 担 当 人 数 は 30 人 平 均 経 験 年 数 は 2 年 7 ヶ 月 償 却 資 産 担 当 人 数 は 10 人 平 均 経 験 年 数 は 1 年 6 ヶ 月 である 各 区 の 担 当 ごとにそれぞれの 担 当 地 域 が 決 まっており 経 験 年 数 の 違 いはあっても それぞれが 受 持 地 域 を 担 当 することになっている 固 定 資 産 税 は 評 価 額 の 算 定 が 難 しく 専 門 性 が 要 求 される そのため 固 定 資 産 税 課 としては 課 内 外 の 研 修 計 画 を 策 定 しており 平 成 18 年 度 の 固 定 資 産 税 研 修 は 内 部 研 修 として 計 17 回 ( 研 修 内 容 研 修 対 象 者 は 異 なる ) 開 催 されている また 外 部 機 関 研 修 へは 計 14 回 ( 研 修 内 容 により 参 加 者 は 異 なる ) 職 員 を 派 遣 している しかし 前 述 のように 固 定 資 産 税 の 修 正 伺 書 の 修 正 理 由 を 見 ると 勘 違 いや 単 純 ミスも 散 見 される また 各 区 固 定 資 産 担 当 者 からのヒアリングでは 限 られた 人 数 で 業 務 を 実 施 しているとの 話 もある 一 方 区 の 規 模 などの 違 いもあるが 中 央 区 においては 相 対 的 に 業 務 に 余 裕 が 見 られる 時 期 に 過 年 度 の 実 地 調 査 内 容 を 異 なる 担 当 者 がレヴューすることで 専 門 知 識 の 向 上 や 認 定 誤 りの 発 見 修 正 を 行 っている 例 もある 同 一 行 政 区 域 内 での 認 識 の 統 一 を 図 るとともに 業 務 効 率 化 の 観 点 からベストプ ラクティスを 検 討 すること また 各 区 の 税 務 担 当 職 員 間 における 情 報 交 換 等 を 行 うことが 望 まれる -57-

(5) 償 却 資 産 実 地 調 査 の 完 全 性 について( 意 見 ) 各 区 の 償 却 資 産 の 担 当 者 は 下 表 のとおりである 償 却 資 産 担 当 者 の 経 験 年 数 は 各 区 で 1 年 未 満 から 4 年 程 度 と その 経 験 に 大 きな 差 が 生 じている すなわち 専 門 的 知 識 や 経 験 が 必 要 とされ かつ 多 くの 業 務 量 が 必 要 とされる 償 却 資 産 の 実 務 が 効 率 的 かつ 有 効 に 実 施 できる 状 況 にはない 市 内 各 区 償 却 資 産 担 当 者 一 覧 ( 償 却 資 産 担 当 経 験 年 数 調 査 票 より 作 成 ) 区 名 人 数 ( 人 ) 償 却 資 産 平 均 経 験 年 数 ( 年 ) 西 区 1 0 北 区 1 1 大 宮 区 1 0 見 沼 区 1 1 中 央 区 1 1 桜 区 1 2 浦 和 区 1 1 南 区 1 4 緑 区 1 0 岩 槻 区 1 5 総 平 均 1 1.5 ( 注 1)1 年 未 満 切 捨 て 平 成 18 年 度 に 実 施 された 償 却 資 産 の 実 地 調 査 から 各 区 の 償 却 資 産 担 当 者 が 行 っ た 実 地 調 査 の 結 果 についてサンプルを 抽 出 してレヴューを 実 施 した 結 果 は 実 地 調 査 の 結 果 が 保 留 中 となっていた 10 件 の 内 5 件 については 先 方 不 在 等 の 理 由 により 担 当 者 の 判 断 で 調 査 を 終 了 してしまっており かつ 調 査 を 終 了 -58-

する 事 について 上 司 の 決 裁 を 受 けていない 事 が 判 明 した 積 み 残 し(167 件 )につい ても 報 告 書 には 積 み 残 しをした 業 者 件 数 及 び 積 み 残 しをした 理 由 が 記 載 されて いなかった これは 担 当 者 の 経 験 年 数 の 不 足 及 び 各 区 の 担 当 者 が 1 人 であるため 職 員 個 人 の 判 断 で 処 理 を 行 わざるを 得 ないことが 原 因 と 考 えられる 区 に 担 当 者 が 1 人 の 状 況 では 人 事 異 動 時 の 十 分 かつ 効 率 的 な 引 継 ぎが 不 十 分 になると 考 えられる 従 って 各 区 の 償 却 資 産 の 担 当 者 を 増 やし 償 却 資 産 担 当 者 の 専 門 能 力 を 高 める ことを 配 慮 した 人 事 ローテーションを 行 い 業 務 の 判 断 基 準 の 均 一 化 や 業 務 のノウ ハウの 共 有 をより 一 層 図 る 必 要 がある あるいは 償 却 資 産 担 当 者 を 集 約 し 事 務 を 行 う 組 織 改 編 の 実 現 や 担 当 者 への 研 修 を 充 実 させる 等 により 各 担 当 者 の 専 門 性 を 高 めることが 必 要 である (6) 償 却 資 産 課 税 台 帳 (データベース)の 網 羅 性 について( 意 見 ) 償 却 資 産 については 課 税 対 象 者 及 び 対 象 となる 資 産 の 移 動 が 多 いため 最 新 の 状 況 を 捕 捉 する 事 が 重 要 である そこで 償 却 資 産 の 課 税 対 象 事 業 者 の 捕 捉 及 び 賦 課 網 羅 性 について 検 討 した 新 規 事 業 者 の 中 には リース 資 産 等 を 使 用 している 場 合 が 多 いため 償 却 資 産 の 申 告 義 務 がない 事 業 所 もあるが こうした 事 業 所 について 電 算 システムの 台 帳 (デ ータベース)への 登 録 をしない 場 合 事 業 者 登 録 の 網 羅 性 が 担 保 できないため 未 申 告 者 管 理 や 実 地 調 査 対 象 の 選 別 を 当 該 データベースをもとに 行 うことは 必 ずしも 有 効 にならない そもそも 償 却 資 産 課 税 台 帳 (データベース)は 1 月 1 日 現 在 の 課 税 対 象 者 を 網 羅 している 必 要 がある そこで 申 告 書 の 提 出 がない 事 業 者 についても 先 ずはデー タベースへの 登 録 を 行 い その 上 で 申 告 の 有 無 償 却 資 産 の 有 無 及 び 納 税 義 務 等 を 別 途 入 力 することで 当 該 データベースをもとに 申 告 書 を 送 付 できる 仕 組 みとするな ど 課 税 対 象 事 業 者 を 捕 捉 し 網 羅 性 を 確 保 するために 活 用 する 台 帳 (データベース) の 作 成 を 検 討 されたい -59-