資 料 [ 発 表 資 料 ] 音 楽 ワークショップ ファシリテーター 養 成 講 座 第 1 期 ( 上 野 学 園 大 学 音 楽 文 化 研 究 センター 主 催 ) 文 化 審 議 会 第 11 期 文 化 政 策 部 会 ( 第 3 回 ) 平 成 25 年 9 月 24 日 10:00~12:00 発 表 者 船 山 信 子 ( 上 野 学 園 大 学 学 長 代 理 教 授 ) Ⅰ. 過 去 の 記 録 1) 上 野 学 園 大 学 音 楽 文 化 研 究 センター 主 催 音 楽 教 育 プログラム 音 楽 ワークショップ ファシリテーター 養 成 講 座 基 礎 編 ~ 音 大 生 音 楽 家 音 楽 教 員 教 育 プログラム 制 作 者 のための~ 第 1 回 平 成 21 年 月 26 日 ~ 27 日 10:00~1:00 上 野 学 園 石 橋 メモリアルホール 主 催 第 2 回 平 成 22 年 月 21 日 ~ 22 日 10:00~1:00 第 3 回 平 成 23 年 月 20 日 ~ 21 日 10:00~1:00 第 4 回 平 成 24 年 月 1 日 ~ 19 日 10:00~1:00 こどものための 音 楽 ワークショップ 夏 休 み!こども 音 楽 クレヨン 隊 第 1 回 平 成 21 年 月 27 日 14:00~17:00 マ メール ロワ ~ 音 楽 と 物 語 想 像 力 の 世 界 へ~ 第 2 回 平 成 22 年 月 22 日 13:00~17:00 自 分 らしい 夏 をつくろう ヴィヴァルディ 四 季 より 夏 第 3 回 平 成 23 年 月 21 日 13:00~17:00 音 楽 と 時 間 の 不 思 議 ケージ ミュージサーカス 第 4 回 平 成 24 年 3 月 15 日 19:00~20:30 モーツァルトに 出 会 う 平 成 23 年 度 芸 術 文 化 振 興 基 金 助 成 事 業 第 5 回 平 成 24 年 月 19 日 13:00~17:00 青 少 年 のための 音 楽 ワークショップ 上 野 学 園 大 学 音 楽 文 化 研 究 センター 講 演 会 第 1 回 平 成 24 年 2 月 22 日 19:00~20:30 芸 術 教 育 はなぜ 必 要 か 講 師 :ベルナール フォクルール(エクス=アン=プロヴァンス 国 際 音 楽 祭 総 監 督 ) 第 2 回 平 成 24 年 3 月 17 日 14:00~16:00 芸 術 教 育 プログラム: 総 合 的 学 習 への 試 み 子 どもたちの 向 学 心 を 引 き 出 すキッカケを 作 ろう 講 師 :マイケル スペンサー( 上 野 学 園 大 学 音 楽 文 化 研 究 センター 客 員 研 究 員 ) フォーラム 第 1 回 平 成 24 年 月 27 日 10:00 ~ 1:30 日 本 におけるファシリテーターの 未 来 像 音 楽 のチカラ ファシリテーターのチカラ 音 楽 ワークショップ ファシリテーター 養 成 講 座 第 1 期 平 成 25 年 月 2 日 ( 水 )~ 31 日 ( 土 ) 全 4 日 間 各 日 10:00~1:15 第 2 期 平 成 25 年 12 月 14 日 ( 土 ) 15 日 ( 日 ) 22 日 ( 日 ) 23 日 ( 祝 ) 全 4 日 間 各 日 10:00~1:15 ( 予 定 ) 2) 学 外 における 音 楽 教 育 プログラム 活 動 平 成 21 年 ~ ミューザ 川 崎 シンフォニーホール( 川 崎 市 文 化 財 団 ) 平 成 21 年 ~ 静 岡 県 コンベンションアーツセンター グランシップ( 静 岡 県 文 化 財 団 ) 以 上 の2 団 体 は 成 人 向 けファシリテーター 養 成 講 座 を 同 時 開 催 平 成 21 年 ~ 日 本 フィルハーモニー 交 響 楽 団 平 成 23 年 東 京 アメリカンクラブ: 東 日 本 大 震 災 被 災 児 童 のための 音 楽 ワークショップ 森 美 術 館 :フレンチ ウィンドウ 企 画 展 平 成 24 年 大 宮 区 役 所 コミュニティ 課 : 大 宮 区 ふるさとづくり 事 業 久 喜 総 合 文 化 会 館 以 上 3 団 体 は 平 成 21 年 以 よりスペンサー 客 員 研 究 員 とワークショップを 多 数 開 催 平 成 23 年 全 国 小 中 学 校 音 楽 教 諭 (450 名 参 加 )のための 講 習 会 音 楽 教 育 推 進 協 議 会 夏 期 講 座 上 野 学 園 大 学 音 楽 文 化 研 究 センター 報 告 資 料 1
Ⅱ. 音 楽 ワークショップ ファシリテーター 養 成 講 座 第 1 期 概 要 趣 旨 と 目 的 : 上 野 学 園 大 学 は クラシック 音 楽 におけるファシリテーター 人 材 養 成 という 新 たな しか も 重 要 な 教 育 課 題 が わが 国 では 美 術 に 比 べると 遅 れているという 認 識 の 下 で 平 成 21 年 より 上 野 学 園 石 橋 メモリアルホール 平 成 22 年 度 より 大 学 音 楽 学 部 附 置 機 関 である 音 楽 文 化 研 究 センターを 拠 点 として この 課 題 に 本 格 的 に 取 り 組 んでいます( 頁 過 去 の 記 録 参 照 ) 本 講 座 は 私 どもがこれまでの 活 動 をふまえ 満 を 持 して 開 催 したもので 日 本 で 初 めての 本 格 的 なファシリテーター 養 成 講 座 となりました 以 下 の 4 事 項 を 重 点 項 目 として 4 日 間 合 計 2 時 間 1 から 10 までのセッションを 実 施 しました 1) ある 程 度 の 音 楽 的 知 識 を 持 った 人 を 対 象 とし 音 楽 ワークショップの 実 践 に 向 けて 基 本 的 理 念 具 体 的 な 方 法 論 とその 実 践 法 を 詳 細 に 学 ぶ 2) 講 師 マイケル スペンサーが 世 界 社 会 で 実 践 してきた 事 例 と 日 本 国 内 の 事 例 を 比 較 し 日 本 の 音 楽 受 容 に 相 応 しいファシリテーションの 実 践 方 法 を 追 求 する 3) アウトリーチ 活 動 に 興 味 を 抱 く 若 い 世 代 に 仕 事 してのファシリテーター 活 動 の 可 能 性 を 示 す 4) 参 加 者 自 身 のコミュニケーション 力 を 強 化 する 以 上 の 視 点 から 音 楽 ワークショップとは 何 か なぜ 今 必 要 なのか 音 楽 ワークショップ のファシリテーターの 役 割 と 具 体 的 な 方 法 とは 何 か 等 を 徹 底 的 に 検 証 し 考 える 場 を 提 供 しました また ワークショップ の 多 様 な 分 野 における 先 駆 的 な 研 究 あるいは 実 践 を 行 ってきた 苅 宿 俊 文 氏 および 吉 野 さつき 氏 の 講 義 を 加 えることにより 音 楽 ワークショップの 現 状 を 俯 瞰 すると 共 に その 社 会 的 需 要 を 再 認 識 したところであります 日 会 講 時 :2013 年 月 2 日 ( 水 )~31 日 ( 土 ) 各 日 10:00~1:15 場 : 上 野 学 園 石 橋 メモリアルホール 同 ホール ホワイエ エオリアンホール 上 野 学 園 大 学 学 生 食 堂 師 :マイケル スペンサー Michael Spencer 1953 年 英 国 ベリー 生 まれ エデュケーター ファシリテーター ヴァイオリニスト 現 在 Sound Strategies 経 営 責 任 者 バルセロナの Orquestra Simfònica del Vallès 教 育 プログ ラム 担 当 日 本 協 会 理 事 2010 年 より 上 野 学 園 大 学 音 楽 文 化 研 究 センター 客 員 研 究 員 となり 現 在 に 至 る 約 25 年 から 芸 術 教 育 プログラムの 開 発 実 践 を 先 駆 的 に 手 がけ 世 界 各 地 で 長 年 にわ たりファシリテーター 養 成 の 領 域 で 実 績 をあげている ロンドン 交 響 楽 団 員 (ヴァイオリン) として 世 界 的 に 著 名 な 教 育 プログラム Discovery の 立 ち 上 げに 参 画 英 国 ロイヤル オ ペラ ハウス 教 育 部 長 (Head of Adult & Community Learning)として 学 校 教 育 カリキュ ラムに 即 した IT ソフトウェア In2Arts:Opera を 開 発 (イングランド 内 中 等 教 育 機 関 5000 校 に 配 布 ) 2001 年 日 英 文 化 交 流 のための Japan Festival にて 歌 舞 伎 とシェイクスピ ア 劇 を 融 合 させた 異 色 のワークショップ プロジェクトを 二 代 目 中 村 又 蔵 と 共 に 英 国 各 地 で 行 い Japan Festival Award を 受 賞 日 本 では 社 団 法 人 日 本 オーケストラ 連 盟 主 催 ( 文 化 庁 援 ) 24 のプロフェッショナルな オーケストラによる 教 育 プログラムを 各 地 で 実 施 2006 年 皇 后 陛 下 ご 臨 席 のもと ワーク ショップ 型 コンサートを 実 施 ( 紀 尾 井 ホール) 200 年 アニメーション 映 画 ピーターと 狼 ( 教 育 ディレクター 担 当 )がアカデミー 賞 ( 短 編 アニメ 部 門 )を 受 賞 11 年 に TED WWF( 世 界 自 然 保 護 基 金 ) 出 演 2012 年 英 国 免 疫 学 会 の 依 頼 を 受 け 科 学 者 と 芸 術 家 地 域 コミュニティとの 共 生 を 目 的 とした 芸 術 プログラム を 英 国 各 地 で 制 作 実 践 した 上 野 学 園 大 学 音 楽 文 化 研 究 センター 報 告 資 料 2
参 加 資 格 :1 歳 以 上 ( 原 則 として)の 音 楽 ワークショップ 推 進 役 ファシリテーターの 実 践 的 スキルを 学 びたい 方 募 集 人 員 30 名 参 加 者 内 訳 : 全 40 名 一 般 21 名 [ 北 海 道 1 宮 城 2 東 京 11 埼 玉 1 神 奈 川 2 愛 知 1 岐 阜 1 大 阪 1 滋 賀 1] 職 種 : 演 奏 家 作 曲 家 地 方 自 治 体 文 化 事 業 担 当 劇 場 音 楽 堂 職 員 音 楽 団 体 職 員 大 学 教 員 音 楽 教 室 経 営 者 幼 稚 園 経 営 者 ピアノ 講 師 個 人 教 師 等 学 生 19 名 [ 東 京 7 千 葉 7 埼 玉 3 神 奈 川 1 長 野 1] 見 学 者 延 べ 31 名 料 金 : 一 般 35,000 円 一 般 学 生 15,000 円 協 力 大 学 10,000 円 主 催 : 上 野 学 園 大 学 音 楽 文 化 研 究 センター 企 画 協 力 :Sound Strategies Ltd. 援 : 文 化 庁 ブリティッシュ カウンシル 台 東 区 台 東 区 教 育 委 員 会 公 益 社 団 法 人 日 本 オー ケストラ 連 盟 一 般 社 団 法 人 全 日 本 ピアノ 指 導 者 協 会 一 般 社 団 法 人 日 本 クラシック 音 楽 事 業 協 会 特 定 非 営 利 活 動 法 人 ワークショップデザイナー 推 進 機 構 文 化 庁 芸 術 家 在 外 研 修 員 の 会 講 座 のセッションから 1 日 目 の 最 に 付 箋 で 提 出 された 多 くの 質 問 をグループ 分 けして 丁 寧 に 答 える スペンサー 講 師 展 覧 会 の 絵 のイメージづくりで テーマ 花 束 を 体 現 する 受 講 生 たち 上 野 学 園 大 学 音 楽 文 化 研 究 センター 報 告 資 料 3
Ⅲ. 講 座 授 業 プログラム( 第 1~10 セッション) 2 日 セッション テーマ 内 容 等 1 基 調 レクチャー ワークショップ 開 始 の に 2 特 別 レクチャー1 ワークショップとは 何 か グループ ワーク ファシリテーターの 役 割 を 考 える 学 び としてのワークショップを 考 える ソクラテス 的 思 考 と 儒 教 的 思 想 の 比 較 ( 日 本 におけ るワークショップの 方 法 のために) 教 育 論 からのアプローチ( 多 文 化 世 界 多 重 知 能 理 論 etc.) 学 び の 新 しい 教 育 理 念 : 意 志 的 選 択 知 的 好 奇 心 相 互 関 係 ( 理 解 ) 講 師 : 苅 宿 俊 文 氏 ( 青 山 学 院 大 学 社 会 情 報 学 部 教 授 ) ワークショップの 理 念 その 重 要 性 日 本 の 現 状 と 展 望 ディスカッションとまとめ 3 レクチャーとワーク 音 楽 づくりの 基 本 音 楽 の 構 成 要 素 音 楽 づくりを 考 え 直 そう リズム メロディ 主 題 和 声 伴 奏 音 組 織 旋 法 形 式 ( 構 造 )の 検 証 図 形 楽 譜 の 採 用 ( 発 想 を 豊 かにする 方 法 ) より 良 い 音 楽 づくりの 発 見 (サイコロ トランプ etc.) 29 4 レクチャーとワーク 教 育 楽 器 とそのアンサンブル 教 育 楽 器 の 徹 底 研 究 音 づくりのコツ 楽 器 のさまざまな 分 類 法 メンテナンスの 方 法 効 果 的 なアンサンブルの 手 がかり 聴 く 見 る 予 測 する etc. 30 5 即 興 演 奏 に 挑 む 4 グループ 毎 にテーマと 方 法 を 決 めて 順 次 発 表 する 6 レクチャー ワークショップのテーマと レパートリー 7 レクチャーとワーク ワークショップを 組 み 立 てよう グループ ワーク 名 曲 等 の 素 材 選 定 とそのワークショップづくりのコツ 事 準 備 ( 下 調 べ)に 時 間 をかける どこに 着 眼 するかのひらめきと 大 切 さ( 目 的 設 定 と 達 成 のプロセス) ワークショップのまとめ 方 ( 終 わり 方 ) 目 的 に 沿 いワークショップを 組 み 立 てるプロセス 素 材 づくりとその 組 み 立 て 学 習 指 導 要 領 既 成 カリキュラムへの 目 配 り アイデアをワークショップ 化 する つのグループに 分 かれて ディスカッション 課 題 発 表 準 備 課 題 ワークの 発 表 私 のワークショップ あなたのワークショップ つのグループが 大 ホール 全 体 を 使 用 し 10 分 間 のワ ークを 発 表 受 講 生 をワークショップの 参 加 者 と 見 立 てて 常 に 全 員 が 参 加 31 9 特 別 レクチャーⅡ ワークショップの 諸 相 講 師 : 吉 野 さつき 氏 ( 愛 知 大 学 准 教 授 ワークショッ プデザイナー 推 進 機 構 理 事 長 ) 多 様 な 環 境 ニーズに 合 わせたワークショップ 体 験 障 害 者 とのワークショップ 社 会 問 題 に 立 ち 向 かうワークショップ 10 ファシリテーションの 総 括 対 談 :スペンサー 講 師 吉 野 さつき 講 師 上 野 学 園 大 学 音 楽 文 化 研 究 センター 報 告 資 料 4
Ⅳ.アンケート 結 果 1) 事 アンケート 集 計 結 果 [ 回 答 者 3 名 ] Q.どこでお 知 りになりましたか?( 複 数 回 答 可 ) 45% 知 人 関 係 者 から 17% チラシ 13% 上 野 学 園 大 学 石 橋 メモリアルホールのホームページから % SNS(Twitter や Facebook など) 6% 上 野 学 園 からのメール メールマガジン 2% 音 楽 雑 誌 やニュースレターなどの 学 外 刊 行 物 9% その 他 Q. 音 楽 ワークショップ ファシリテーターの 経 験 はありますか? ある 42% 音 楽 ワークショップに 補 助 的 な 役 割 で 関 わったことがある 11% これまでに5 回 以 上 ファシリテーター(リーダー)として 音 楽 ワークショップを 行 ったことがある ない 47% 音 楽 ワークショップに 興 味 はあるが ファシリテーターとして 活 動 したことはない 2) 事 アンケート 集 計 結 果 [ 回 答 者 24 名 ] 3) 全 体 のコメント( 抜 粋 ) 今 までやってきた 内 容 から 学 んだことを 基 に 各 グループでワークを 考 え 実 践 する 機 会 があっ たのが 良 かった 実 際 にファシリテートすることで 知 識 がより 深 まったし 新 たな 課 題 が 見 えた ように 思 う 同 じファシリテーターを 目 指 す 人 の 集 まりだったが 立 場 の 違 いがあり だから 仕 事 がスムー ズに 進 められないことを 再 認 識 した 音 大 生 の 考 え 方 や 発 言 が とても 新 鮮 で 面 白 く 可 愛 かった ワークショップがこんなにも 深 いとは 思 いませんでした 本 当 に 勉 強 になりました もっともっ と 勉 強 したいです 4) 個 別 のコメント( 抜 粋 ) 1 日 目 の 苅 宿 先 生 の 講 義 は 1 日 目 には 少 し 難 しかった もう 少 し 長 く または 合 宿 形 式 でも 良 かったかもしれない 内 容 的 には 4 日 間 は 適 切 だったが 体 力 的 には 長 すぎた 今 までの 知 識 や 学 び 自 分 が 考 え 感 じていたこととリンクさせ 再 認 識 できる 場 であった 上 野 学 園 大 学 音 楽 文 化 研 究 センター 報 告 資 料 5