特 定 派 遣 廃 止 許 可 制 へ 常 時 雇 用 形 骸 化 を 解 消 厚 労 省 2013.11.6 産 経 新 聞 厚 生 労 働 省 は5 日 届 け 出 制 で 開 業 できる 特 定 派 遣 事 業 を 廃 止 し すべての 派 遣 会 社 を 許 可 制 の 一 般 派 遣 事 業 に 移 行 させる 方 針 を 固 めた 常 時 雇 用 を 前 提 としているはずの 特 定 派 遣 事 業 で 有 期 雇 用 契 約 の 繰 り 返 しが 横 行 するなど 派 遣 労 働 者 の 立 場 がかえって 不 安 定 になってい るとの 指 摘 があるためだ 一 般 派 遣 事 業 の 許 可 要 件 には2 千 万 円 以 上 の 資 産 規 模 や 責 任 者 講 習 の 受 講 義 務 などがあり 事 業 参 入 のハードルを 上 げることで 業 者 の 質 を 高 める 狙 いもある 政 府 は 労 働 者 派 遣 法 改 正 案 を 来 年 の 通 常 国 会 に 提 出 平 成 27 年 春 から 新 制 度 に 移 行 させたい 考 えだ 派 遣 法 で 定 める 特 定 派 遣 事 業 は 本 来 派 遣 会 社 に 常 時 雇 用 される 労 働 者 が 対 象 だ 雇 用 が 比 較 的 安 定 しているとの 考 え 方 から 規 制 がゆるやかで 即 日 受 理 される 届 け 出 制 となって いる IT 企 業 や 製 造 業 など 技 術 者 の 派 遣 を 主 とする 業 者 が 大 部 分 を 占 める しかし 常 時 雇 用 に 法 律 の 定 義 はない 米 リーマン ショック 後 の 不 況 で 技 術 者 の 需 要 が 減 ったこともあり 1 年 ごとの 有 期 雇 用 を 繰 り 返 したり 悪 質 なものでは 仕 事 のない 時 期 に 労 働 基 準 法 で 定 める 休 業 補 償 もなかったりと 実 質 的 には 雇 用 が 不 安 定 な 派 遣 会 社 も 少 なくない 特 定 派 遣 事 業 の 廃 止 で すべての 派 遣 会 社 は 一 般 派 遣 事 業 の 許 可 を 取 る 必 要 がある 一 定 の 事 業 規 模 が 求 められるほか 5 年 ごとの 更 新 が 必 要 となり 業 者 の 信 用 向 上 にもつながることが 期 待 されている 個 人 でも 届 け 出 だけで 開 業 できる 特 定 派 遣 は 近 年 事 業 者 が 乱 立 23 年 時 点 で 特 定 派 遣 事 業 の 事 業 所 数 は 約 5 万 3 千 件 で 一 般 派 遣 事 業 の 事 業 所 数 約 1 万 9800 件 の 約 2 7 倍 に 上 っている 不 況 でいわゆる 派 遣 切 り が 問 題 となり 一 般 派 遣 事 業 者 への 規 制 が 強 化 されたため 一 般 から 特 定 への 流 出 が 起 きたとの 指 摘 もある 特 定 派 遣 事 業 の 廃 止 は 厚 労 省 の 労 働 政 策 審 議 会 の 派 遣 制 度 見 直 しの 中 で 議 論 同 省 は 派 遣 法 の 特 定 派 遣 事 業 の 条 文 を 削 除 する 方 向 で 法 改 正 を 目 指 す 用 語 解 説 一 般 派 遣 事 業 と 特 定 派 遣 事 業 派 遣 事 業 には 一 般 派 遣 事 業 と 特 定 派 遣 事 業 の2 種 類 がある 一 般 派 遣 事 業 は 派 遣 先 が 決 まった ところで 派 遣 会 社 との 雇 用 契 約 が 発 生 する 雇 用 が 不 安 定 なことから 事 業 認 可 はより 厳 しい 規 制 が 適 用 され 許 可 制 だ 特 定 派 遣 事 業 は 常 時 雇 用 が 条 件 で 常 に 派 遣 会 社 と 雇 用 契 約 が 継 続 している 規 制 がゆるやかで 事 業 認 可 は 届 け 出 制 となっている 国 家 戦 略 特 区 法 案 を 閣 議 決 定 医 療 雇 用 などで 規 制 緩 和 朝 日 新 聞 清 井 聡 安 倍 政 権 の 成 長 戦 略 の 一 つで 地 域 を 限 って 規 制 を 緩 める 国 家 戦 略 特 区 の 法 案 が5 日 午 前 に 閣 議 決 定 された 今 の 臨 時 国 会 で 審 議 され 成 立 すれば 年 明 け 以 降 に 全 国 で3~5カ 所 の 特 区 を 指 定 する 特 区 で 規 制 緩 和 を 進 めるのは 医 療 雇 用 農 業 まちづく りなど6 分 野 外 資 系 企 業 の 誘 致 や 医 療 の 国 際 的 な 拠 点 をつくることを 目 指 し 大 都 市 でつくるマンションの 容 積 率 を 緩 和 したり 外 国 人 医 師 の 業 務 を 広 げたりする 一 方 解 雇 ルールの 明 確 化 や 労 働 時 間 の 規 制 緩 和 は 見 送 ら れた 安 倍 晋 三 首 相 を 議 長 とする 特 区 諮 問 会 議 をつくり どの 地 域 を 特 区 に 指 定 してどの 分 野 の 規 制 緩 和 を 進 めるかを 話 し 合 う 特 区 ごとの 具 体 的 な 計 画 は 地 元 の 首 長 や 民 間 有 識 者 を 入 れた 統 合 推 進 本 部 がまとめる 二 つの 組 織 とも 厚 生 労 働 相 や 農 林 水 産 相 などの 規 制 側 の 関 係 大 臣 をメンバーから 外 し 規 制 緩 和 を 進 めやすくする 監 修 ソリューションアンドパートナーズ 1
人 材 派 遣 業 全 て 許 可 制 に 悪 質 業 者 の 排 除 狙 う 日 経 新 聞 厚 生 労 働 省 は 届 け 出 制 と 許 可 制 が 併 存 する 派 遣 事 業 を 全 て 許 可 制 に 移 行 す る 方 針 だ 全 ての 派 遣 業 者 に 定 期 的 な 許 可 更 新 や 講 習 の 受 講 も 義 務 付 ける 届 け 出 制 は 行 政 の 目 が 及 びにくく 悪 質 な 業 者 が 増 えたため 廃 止 する 一 方 規 制 強 化 で 新 規 参 入 が 滞 らないように 許 可 制 の 基 準 緩 和 も 課 題 になる 派 遣 事 業 は2 種 類 ある ひとつは 一 般 労 働 者 派 遣 事 業 ( 一 般 事 業 ) で 仕 事 があ る 時 だけ 派 遣 会 社 と 労 働 者 が 雇 用 契 約 を 結 ぶ 登 録 型 派 遣 を 手 掛 ける 純 資 産 2000 万 円 以 上 などの 厳 しい 要 件 を 満 たし 厚 労 相 による 許 可 が 必 要 だ 今 回 廃 止 する 特 定 労 働 者 派 遣 事 業 ( 特 定 事 業 ) では 派 遣 会 社 は 全 ての 派 遣 労 働 者 を 期 間 の 上 限 なく 雇 う 常 用 雇 用 としなくてはならない 派 遣 先 がない 時 も 派 遣 会 社 から 給 料 が 出 るなど 雇 用 は 安 定 しているとされるため 厚 労 省 は 簡 易 な 届 け 出 のみで 事 業 開 始 を 認 めてきた ところが 弊 害 が 目 立 ってきた 香 川 県 のある 派 遣 会 社 はもともと 一 般 事 業 の 許 可 を 受 けていたが 更 新 時 に 資 産 要 件 をクリアできず 特 定 事 業 の 届 け 出 を 出 した そ の 後 約 2 年 間 も 一 般 事 業 と 同 じような 労 働 者 派 遣 を 続 けた さらに 派 遣 法 が 禁 じて いる 建 設 業 務 への 派 遣 などを 行 った 違 法 に 派 遣 した 労 働 者 はのべ2560 人 に 上 り 今 年 8 月 に 厚 労 省 は2カ 月 間 の 事 業 停 止 を 命 じた 常 用 雇 用 の 定 義 に 有 期 の 契 約 を 何 度 も 更 新 して 雇 用 期 間 が1 年 を 超 えると 見 込 まれる 場 合 も 含 んだことで 一 般 事 業 と 同 じように 派 遣 する 特 定 業 者 も 増 えていた 特 定 事 業 の 事 業 所 数 は 約 6 万 3000あり 一 般 の3 倍 以 上 にのぼる 厚 労 省 は 来 年 の 通 常 国 会 に 提 出 する 労 働 者 派 遣 法 の 改 正 案 に 派 遣 事 業 の 見 直 し を 盛 り 込 む 派 遣 業 界 の 適 正 化 の 観 点 から 経 団 連 なども 要 望 している だが 健 全 な 業 者 まで 排 除 しないように 資 産 基 準 の 引 き 下 げなど 許 可 制 の 基 準 緩 和 が 今 後 の 課 題 になる 今 回 の 派 遣 法 見 直 しでは 企 業 が 人 を 代 えれば 派 遣 労 働 者 をずっと 受 け 入 れられる 仕 組 みへの 転 換 なども 盛 り 込 む 人 材 派 遣 と 販 促 支 援 をセットで 提 案 パソナマーケティング 日 経 新 聞 パソナグループ 子 会 社 のパソナマーケティング( 大 阪 市 )は 人 材 派 遣 と 販 促 支 援 を 組 み 合 わせた 企 業 向 けサービスを 月 内 に 始 める アパレルや 化 粧 品 などの 店 舗 に 人 材 を 派 遣 するほか パソナグル ープの 派 遣 社 員 約 4 万 人 に 店 舗 の 割 引 券 などを 配 って 来 店 を 促 す 初 年 度 に20 社 程 度 の 受 注 をめざす パソナマーケティングは 販 売 と 営 業 に 特 化 した 人 材 派 遣 サービス を 手 がけている 新 たに 始 めるサービスは 人 材 を 派 遣 するだけでなく 店 舗 の 集 客 や 販 促 も 支 援 するのが 特 徴 だ パソナグループの 派 遣 社 員 として 現 在 働 いている 人 を 対 象 に 企 業 の 試 供 品 や 割 引 クーポンを 配 布 する 自 社 のコミュニティーサイトに 登 録 する 約 23 万 人 の 会 員 を 活 用 した 企 業 向 けのPR 支 援 も 始 める 会 員 は20~30 代 の 働 く 女 性 が 中 心 で 店 舗 や 商 品 を 紹 介 したり イベントを 告 知 したりする こうしたサービスにかかる 費 用 は 半 年 間 で 約 200 万 円 からを 予 定 し ている 監 修 ソリューションアンドパートナーズ 2
技 術 者 の 新 しい 働 き 方 技 術 者 派 遣 について 考 える 1 得 意 分 野 を 生 かせる 会 社 で 働 きたい 技 術 者 を 目 指 す 学 生 の 多 くはそう 考 え 会 社 を 選 ぶ しかし 最 近 自 分 の 技 術 力 を 磨 き 安 定 した 雇 用 のために 派 遣 を 目 指 す 技 術 者 が 増 えているという 技 術 者 派 遣 とはどのような 世 界 なのか ちょっとの ぞいてみよう [ 今 藤 弘 一,Business Media 誠 ] 派 遣 される 技 術 者 たち 派 遣 という 言 葉 を 聞 くと 総 務 や 経 理 など 一 般 事 務 系 の 仕 事 を 思 い 浮 かべるのが 普 通 だろう しかし 今 回 取 り 上 げる 技 術 者 派 遣 は それ とは 就 業 する 形 態 が 異 なる いわゆる 派 遣 さん の 場 合 派 遣 として 働 きたい 人 は 派 遣 会 社 ( 派 遣 元 )に 登 録 を し そこから 紹 介 された 企 業 で 就 業 する 賃 金 は 派 遣 元 から 払 われるのだが 派 遣 元 との 契 約 は 仕 事 ごとに 異 なり 派 遣 先 の 企 業 から 提 示 された 就 業 期 間 が 終 われ ば 業 務 も 終 了 また 新 たな 派 遣 先 企 業 が 見 つかるまで 待 機 となるが その 間 もちろ ん 給 与 は 支 払 われない ところが 技 術 者 派 遣 業 界 では これとは 異 なるケースがある 技 術 者 は 派 遣 元 の 企 業 に 正 社 員 として 雇 用 され 派 遣 元 の 企 業 から 提 示 された 企 業 に 派 遣 されて 働 く プロジェクトが 終 了 したら 派 遣 業 務 が 終 わるという 流 れは 同 じだが 正 社 員 なので 次 の 仕 事 が 決 まるまでも 雇 用 が 確 保 されており 給 与 が 支 給 される これは 大 きな 違 いだ 一 般 派 遣 と 特 定 派 遣 なぜこのように 待 遇 が 違 うのかというと 前 に 上 げた 例 は 一 般 派 遣 ( 登 録 型 派 遣 ) 技 術 者 の 例 は 特 定 派 遣 ( 常 用 型 派 遣 ) で 派 遣 の 形 態 が 異 なるからだ 一 般 派 遣 はいわゆる 非 正 規 雇 用 だが 特 定 派 遣 の 場 合 は 正 社 員 として 雇 用 されているので 有 給 休 暇 もあればボーナスもあるし 定 年 もあり 退 職 金 も 支 払 われる さて 一 般 派 遣 と 特 定 派 遣 が それぞれどれくらいの 市 場 規 模 なのか 見 ていこう 技 術 者 派 遣 の 業 界 団 体 である 日 本 エンジニアリングアウトソーシング 協 会 が 2013 年 6 月 に 発 表 した 資 料 によると 2010 年 度 の 厚 生 労 働 省 統 計 における 人 材 派 遣 市 場 はおよそ5.3 兆 円 この 内 の2 割 が 技 術 者 派 遣 市 場 であり その 規 模 は 約 1 兆 1331 億 円 と 推 定 される そうだ これには 一 般 派 遣 で 働 いている 技 術 者 の 数 字 も 含 まれるが 技 術 者 派 遣 の 市 場 規 模 を 考 える 上 では 参 考 になる では 特 定 派 遣 として 働 く 技 術 者 の 現 状 は どのようになっているのだろうか? 以 下 技 術 者 派 遣 業 界 大 手 のテクノプロ ホールディングス 常 務 執 行 役 員 嶋 岡 学 氏 への 取 材 を 元 に 考 えていきたい 新 卒 で 入 社 する 人 もいる 派 遣 として 働 く 技 術 者 というと キャリアの 長 いエンジニアで これまで 開 発 した 案 件 も 多 く いわゆる 職 人 肌 というか 身 につけた 技 術 を 生 かしていろいろな 会 社 を 渡 り 歩 く といったイメージを 持 つかもしれない ところが 現 実 は 異 なり 大 学 卒 の 新 入 社 員 として 技 術 者 派 遣 を 選 び 入 社 してくる 人 もいる テクノプロ グループの 例 で 言 うと 1 万 人 超 の 従 業 員 数 に 対 して 多 いときは500 ~600 人 2013 年 は 約 260 人 の 新 卒 を 採 用 したという テクノプロ グループに 在 籍 している 社 員 たちは 自 社 にある 研 修 施 設 でスキルを 身 につけるとともに これ まで 培 ってきた 知 識 をブラッシュアップさせる そして 全 国 のさまざまな 会 社 に 派 遣 されて 働 くことになる プロジェクトが 終 了 したあとも 研 修 を 受 け 次 の 職 場 に 備 え て 各 研 修 所 でスキルアップを 図 っていくことになる では 技 術 者 はどのようなスキルを 身 に 付 けることが 重 要 なのだろうか 派 遣 元 各 社 にはそれぞれの 強 みがあるのだろうが テクノプロ グループの 場 合 は 3 次 元 CAD 組 み 込 みソフトウェア 技 術 それと 解 析 としてのCAE インバータ 高 周 波 回 路 の5 種 類 と 考 えている ( 嶋 岡 氏 ) この5 分 野 のテクノロジーを 持 つ 人 に 絞 って 技 術 者 の 育 成 に 力 を 入 れているという 派 遣 先 企 業 での 就 業 期 間 は ソフトウェアなどのIT 系 だと120 日 ~ 半 年 電 気 や 機 械 系 の 仕 事 となると4 年 程 度 と 長 期 にわたってプロジェクトに 関 わるそうだ 技 術 者 が 派 遣 として 働 くメリット デメリット 一 般 的 に 派 遣 で 働 く というと 一 般 派 遣 のイメージが 強 い いつ 切 られるか 分 からない 不 安 定 な 仕 事 という 感 覚 だ ろう このイメージを 引 っ 張 るわけではないが たとえ 特 定 派 遣 だから 派 遣 元 に 雇 われる 正 社 員 だからといっても 働 く 期 限 は 決 まっているわけだし 次 から 次 へ 職 場 を 変 えていかなければならないなんて 自 分 のアイデンティティを 失 ってしま いそうに 思 える しかし 先 ほども 述 べたように 派 遣 として 働 く 技 術 者 は 派 遣 業 界 全 体 の2 割 もいる 技 術 者 が 派 遣 として 働 くメリットは どこにあるのだろうか やはり 大 きいのは リストラにあわないこと 例 えば 近 年 も ある 半 導 体 メーカーが 業 績 不 振 となり 500 人 規 模 のリストラを 敢 行 したことがあった この 時 代 次 の 仕 事 を 決 めるのは 大 変 だ テクノプロ グループの 場 合 その 会 社 に80 人 ほど 派 遣 し ていたが 彼 らはみな すぐにまた 別 の 職 場 でそれぞれ 働 き 出 したそうだ こうい う 話 を 聞 くと 実 は 特 定 派 遣 は 不 安 定 ということもなく むしろ 安 定 して 給 与 を 得 ら れる 手 段 のようにも 見 えてくる 監 修 ソリューションアンドパートナーズ 3
技 術 者 の 新 しい 働 き 方 技 術 者 派 遣 について 考 える ➁ また いろいろな 職 場 で 働 けるのもメリットだという 1つの 会 社 の 社 員 として 研 究 開 発 を 担 当 したとしても 必 ずしもやりたいテーマにめぐり 合 えるわけで はないし 会 社 の 方 針 が 変 わることもあるだろう しかも 前 述 の 通 り リストラにあってしまえば 元 も 子 もない 特 定 派 遣 で 働 いていれば 教 育 研 修 で 最 先 端 の 知 識 を 学 べるし またそれを 生 かせる 会 社 に 派 遣 してもらうことも 可 能 だ とはいえやはりデメリットはある たとえ 思 い 通 りのメーカーに 配 属 されたと しても 身 分 はあくまでも 派 遣 社 員 開 発 のキーとなる 部 分 はブラックボックス 化 され その 会 社 の 正 社 員 しか 触 れることはできず 与 えられた 仕 事 は 雑 用 ばかり というケースもあるようだ また 1つのところでじっくりと 仕 事 ができるわけではないので 頭 を 素 早 く 切 り 替 える 必 要 がある そして 技 術 者 と してのスキルを 常 に 高 めることが 必 要 だ それができなければ 雇 用 ニーズに 乗 れず 待 機 時 間 が 長 くなってしまい 最 悪 の 場 合 は 退 職 してしまうケースも あるという エンジニア 冬 の 時 代? これまで 派 遣 社 員 としての 技 術 者 について 見 てきたわけだが こうした 競 争 にさらされるのは 派 遣 社 員 だけではない メーカーの 正 社 員 も 同 様 だ 日 本 は 現 在 人 口 減 少 傾 向 にあり 就 業 人 口 も 減 りつつある それに 加 えて 各 メーカーは 工 場 を 海 外 に 移 転 させているし 国 内 の 工 場 でもリストラをするという 話 は 後 を 絶 たない 国 内 で 技 術 者 の 働 く 場 所 はどんどんと 減 っているのだ こうなってくると 今 後 は 海 外 で 働 くケースが 増 えることも 想 定 される これをやりたいからこの 会 社 に 入 りたい と 夢 を 持 って 入 社 するのもいい そこで 何 らかの 技 術 を 手 に 入 れるまで 意 地 でも 同 じ 会 社 で 働 くのも1つの 手 だ しかし 優 秀 な 技 術 者 であれば それとは 異 なる 選 択 肢 として 特 定 派 遣 という 働 き 方 もいいかもしれない 理 系 離 れ と 言 われて 久 しいが そもそも 理 系 出 身 者 が 専 門 性 を 生 かして 働 ける 職 はきちんとあるのか 働 き 始 めて から 専 門 性 を 身 につけた 文 系 エンジニアも 事 情 は 同 じだ 現 代 のエンジニア そしてエンジニア 志 望 者 は 大 局 を 見 据 えて 自 分 の 生 きる 道 を 考 える 必 要 があるだろう 企 画 業 務 型 裁 量 制 の 緩 和 検 討 へ 厚 労 省 労 基 法 改 正 へ 始 動 厚 生 労 働 省 はこのほど 月 60 時 間 を 超 える 時 間 外 労 働 の 割 増 賃 金 率 や 企 画 業 務 型 裁 量 労 働 制 の 見 直 しに 向 けた 検 討 を 開 始 した 同 割 増 率 は 現 在 大 企 業 に 限 って50% 以 上 としているが これを 中 小 企 業 にまで 適 用 拡 大 する 可 能 性 がある 企 画 業 務 型 裁 量 労 働 制 では 事 業 場 の 労 使 委 員 会 で 対 象 業 務 を 柔 軟 に 決 定 する 仕 組 みを 検 討 する 考 え 政 府 の 規 制 改 革 実 施 計 画 で 労 働 生 産 性 向 上 などの 観 点 から 見 直 しを 迫 られていた 労 働 新 聞 監 修 ソリューションアンドパートナーズ 4
正 社 員 比 率 が 過 去 最 低 県 内 の9 月 新 規 求 人 中 日 新 聞 愛 知 労 働 局 が 二 十 九 日 発 表 した 九 月 の 県 内 の 新 規 求 人 数 は 五 万 二 千 五 百 十 三 人 で 前 年 同 月 に 比 べて19 2% 増 える 一 方 正 社 員 の 求 人 の 割 合 は39 4%にとどまり 雇 用 形 態 別 の 統 計 を 取 り 始 めた 二 〇 〇 五 年 一 月 以 降 で 最 低 と なった 労 働 局 は 期 間 従 業 員 や 派 遣 社 員 など 非 正 規 の 求 人 は 大 きく 伸 びてい るが 正 社 員 はまだ 少 ない としている 新 規 求 人 のうち 正 社 員 は 二 万 六 百 六 十 五 人 で 前 年 同 月 比 4 0% 増 新 規 求 人 に 正 社 員 が 占 める 全 国 平 均 は40 5%で 愛 知 は1 1ポイント 下 回 る これに 対 し 派 遣 社 員 などをあっせんする 紹 介 派 遣 業 の 新 規 求 人 数 は50 8 % 増 の 七 千 二 百 五 十 人 に 上 り 派 遣 系 の 伸 びが 際 立 っている 状 況 だ 製 造 業 の 新 規 求 人 は 八 千 三 百 九 十 三 人 で リーマン ショック 以 前 の 〇 八 年 六 月 以 来 五 年 三 カ 月 ぶりに 八 千 人 台 を 回 復 し 前 年 同 月 比 でも65 8% 増 とな った 労 働 局 は 昨 年 九 月 はエコカー 補 助 金 の 終 了 で 求 人 が 落 ち 込 んだので 数 字 にはその 反 動 が 含 まれる としながらも 自 動 車 関 連 産 業 の 業 績 が 好 調 で 大 企 業 の 求 人 が 伸 び 中 小 企 業 についても 回 復 の 兆 しが 出 てきた とみる 製 造 業 の 内 訳 では 自 動 車 などの 輸 送 用 機 械 器 具 は 二 千 六 百 二 十 七 人 (2 22 7% 増 ) 自 動 車 部 品 などの 電 気 機 械 器 具 が 千 六 十 三 人 (279 6% 増 ) となった 有 効 求 人 倍 率 ( 季 節 調 整 値 )は 前 月 比 〇 〇 二 ポイント 増 の 一 三 八 倍 で 七 カ 月 連 続 で 前 月 を 上 回 り 東 京 の 一 三 九 倍 に 次 いで 全 国 二 番 目 の 高 水 準 正 社 員 は 〇 八 四 倍 だった 来 春 卒 業 予 定 の 高 校 生 を 対 象 にした 九 月 末 現 在 の 求 人 数 は 一 万 八 千 六 百 二 十 一 人 前 年 同 期 に 比 べて7 5% 増 えたが 高 卒 者 の 就 職 先 の 半 数 以 上 を 占 めている 製 造 業 の 求 人 数 は6 3% 減 った 正 社 員 での 就 職 が 基 本 となる 高 卒 者 にとって 非 正 規 の 求 人 が 多 い 製 造 業 が 狭 き 門 になっていることがうかがえる ( 河 郷 丈 史 ) 消 費 増 税 で 派 遣 誘 発 企 業 の 仕 入 れ 扱 い 控 除 東 京 新 聞 安 倍 晋 三 首 相 が 決 定 した 来 年 四 月 の 消 費 税 率 8%への 引 き 上 げで 派 遣 社 員 がさらに 増 える 恐 れがある 企 業 は 派 遣 社 員 を 多 く 受 け 入 れるほど 納 め る 消 費 税 の 額 が 少 なくできる 仕 組 みになっているからだ 消 費 税 率 が3%から 5%に 引 き 上 げられた 後 も 派 遣 社 員 が 増 えた 消 費 税 増 税 は 国 民 の 暮 らしを 苦 しめるだけでなく 労 働 環 境 の 悪 化 を 招 く 可 能 性 がある ( 関 口 克 己 上 野 実 輝 彦 ) 企 業 が 納 める 消 費 税 は 原 則 として 売 り 上 げにかかった 消 費 税 から 仕 入 れの 時 などに 支 払 った 消 費 税 を 差 し 引 いた 分 を 納 税 する 同 じ 取 引 へ の 二 重 課 税 を 防 ぐためで 支 払 い 分 の 対 象 に 派 遣 社 員 を 受 け 入 れた 際 の 派 遣 料 も 含 まれる 企 業 にとっては 正 社 員 派 遣 社 員 とも 雇 えば 人 件 費 がかかるが 派 遣 社 員 分 は 経 理 上 仕 入 れ 割 合 を 増 やすことで 労 働 力 を 確 保 して 消 費 税 を 減 ら せる 税 率 が 上 がればメリットは 膨 らむ 例 えば 従 業 員 二 百 人 の 企 業 が 年 間 で 一 人 五 百 万 円 の 給 料 を 払 っていると する このうち 百 人 を 同 じ 金 額 で 派 遣 社 員 にすると 仕 入 れ は 年 五 億 円 単 純 計 算 で 消 費 税 率 5%で 二 千 五 百 万 円 税 率 8%では 四 千 万 円 の 消 費 税 を 納 めず に 済 む 制 度 としては 派 遣 社 員 を 受 け 入 れた 会 社 は 消 費 税 分 を 含 めて 派 遣 会 社 に 派 遣 料 を 支 払 う 形 になっていて 派 遣 会 社 がその 消 費 税 を 国 に 納 める しか し 一 般 的 に 派 遣 会 社 の 方 が 立 場 が 弱 いため 上 がった 分 の 消 費 税 を 派 遣 料 に 上 乗 せしにくい 企 業 側 は 事 実 上 負 担 は 増 えずに 消 費 税 の 控 除 額 だけ が 増 える 消 費 税 率 が3%から5%に 上 がった 一 九 九 七 年 以 降 それまで20% 前 後 で 推 移 していた 非 正 規 社 員 の 割 合 が 上 がった 税 法 に 詳 しい 青 山 学 院 大 の 三 木 義 一 教 授 は8%への 引 き 上 げの 影 響 について 5%への 引 き 上 げ 時 にも 間 接 的 に 派 遣 増 加 に 影 響 を 与 えた 今 回 も 企 業 が 正 社 員 を 派 遣 社 員 へとさら に 置 き 換 え 雇 用 がもっと 不 安 定 になる 恐 れがある と 指 摘 している 監 修 ソリューションアンドパートナーズ 5
<はたらく> 改 正 労 働 契 約 法 施 行 から 半 年 ( 下 ) 非 正 規 守 れぬ 日 本 型 法 制 東 京 新 聞 営 業 体 制 の 改 革 で 九 月 末 に 雇 い 止 めとなったハウス 食 品 の 元 嘱 託 社 員 こうした 非 正 規 労 働 者 が 全 体 に 占 める 割 合 は 年 々 増 え 正 規 労 働 者 との 格 差 も 広 がっ ている 専 門 家 は 日 本 型 の 雇 用 慣 行 を 前 提 にした 労 働 関 連 の 法 律 や 制 度 などに 矛 盾 があると 強 調 する ( 林 勝 ) 早 く 次 の 人 生 を 歩 みたい 人 もいる 裁 判 をしてまで 争 い 続 けるのは 私 にはできない ハウス 食 品 元 嘱 託 社 員 の 五 十 代 女 性 は 半 年 に 及 ぶ 団 体 交 渉 に 限 界 を 感 じた 雇 用 にこだわるより 処 遇 で 折 り 合 いをつけるのが 現 実 的 - 全 組 合 員 が 足 並 みをそろえるのは 難 しいが 女 性 はそう 考 えるようになった 会 社 側 は 十 月 以 降 の 業 務 委 託 先 会 社 への 再 就 職 の 条 件 を 改 善 し 再 就 職 しない 場 合 でも 退 職 慰 労 金 を 上 乗 せする 案 を 提 示 会 社 は 今 後 も 誠 意 を 持 って 話 し 合 いを 続 けていく と 早 期 解 決 に 向 けて 努 力 するという 景 気 や 経 営 環 境 の 変 化 に 対 応 するための 企 業 の 人 員 調 整 日 本 の 労 働 法 は 業 務 量 に 応 じて 正 社 員 数 を 調 整 する 仕 組 みではないので 嘱 託 や 派 遣 など 非 正 規 労 働 者 を 調 整 弁 にするしかない と 雇 用 する 側 の 法 務 に 携 わる 近 衛 大 弁 護 士 は 語 る 今 夏 共 著 書 なぜ 景 気 が 回 復 しても 給 料 は 上 がらないのか ( 労 働 調 査 会 )を 出 版 正 社 員 の 雇 用 と 処 遇 を 守 る 労 働 法 制 で 結 果 的 に 非 正 規 に 不 利 益 が 押 し 付 けられる 現 状 に 疑 問 を 投 げかける 非 正 規 労 働 者 を 守 る 目 的 で 昨 年 改 正 された 労 働 契 約 法 だが 実 際 は 意 図 せざる 結 果 を 招 くという 新 たに 盛 り 込 まれた 一 八 条 は 有 期 労 働 契 約 が 五 年 を 超 えると 本 人 の 求 めで 無 期 雇 用 にできるとする 一 九 条 では 有 期 契 約 を 反 復 更 新 している 場 合 使 用 者 は 合 理 的 な 理 由 なく 雇 い 止 めができないと 規 定 している 法 の 想 定 に 対 し 近 衛 さんは 一 八 条 に 企 業 が 対 応 するなら 有 期 雇 用 を 五 年 未 満 で 雇 い 止 めする 一 九 条 については 雇 用 期 間 を 短 くするはずだ と 指 摘 する 既 に 早 稲 田 大 や 大 阪 大 が 非 常 勤 講 師 の 雇 用 契 約 期 間 の 上 限 を 五 年 に 変 更 ある 企 業 でも 嘱 託 社 員 の 契 約 書 に 五 年 を 超 えて 契 約 を 更 新 しない 規 定 を 盛 り 込 むなど 影 響 が 広 がっている 仮 に 労 働 者 が 有 期 でもいいからと 雇 用 継 続 を 求 めても 企 業 は 法 の 縛 りを 避 けるため 雇 用 を 切 るしかない これまで 雇 い 止 め されなかった 人 まで 仕 事 を 失 う と 懸 念 する 日 本 の 労 働 法 制 の 目 的 が 雇 用 維 持 に 偏 り 実 効 性 も 乏 しい 一 方 金 銭 補 償 を 確 保 するなどの 雇 い 止 めルールがないことが 非 正 規 労 働 者 の 負 担 を 余 計 に 大 き くするという 近 衛 さんは 雇 用 が 不 安 定 なら せめて 金 銭 の 処 遇 で 報 いるべきだ と 主 張 実 情 は 雇 用 の 安 定 も 高 い 処 遇 も 正 社 員 が 握 っている 格 差 や 差 別 が 広 がらないよう 分 け 合 う 方 法 を 労 使 ともに 考 えてほしい と 訴 える 労 対 労 が 問 題 の 本 質 非 正 規 雇 用 の 問 題 は 規 制 強 化 で 解 決 するのか 八 代 尚 宏 国 際 基 督 教 大 客 員 教 授 ( 労 働 経 済 学 )に 語 ってもらった 終 身 雇 用 と 年 功 序 列 という 日 本 の 雇 用 慣 行 は 企 業 が 不 況 時 にも 正 規 社 員 を 守 るために 調 整 弁 になる 人 が 必 要 過 去 の 高 成 長 時 代 は その 犠 牲 になる 人 が わずかで 済 んだ だが 近 年 は 低 成 長 で 不 況 が 長 引 き 非 正 規 労 働 者 が 全 体 の 四 割 近 くにもなったことから 問 題 が 顕 在 化 した こうした 雇 用 慣 行 で 正 規 社 員 が 守 られる 一 方 非 正 規 が 犠 牲 になる 労 労 対 立 が 問 題 の 本 質 で 一 種 の 社 会 的 公 害 といえる これに 手 を 付 けず 非 正 規 を 正 規 にするように 規 制 しても それに 対 応 して 企 業 は 雇 い 止 めをするので かえって 非 正 規 の 雇 用 は 不 安 定 になるだけだ 有 期 雇 用 を 何 度 も 更 新 してきた 非 正 規 労 働 者 の 雇 い 止 めについては その 勤 続 年 数 に 比 例 して 一 定 の 金 銭 を 補 償 する 義 務 を 企 業 に 課 せば 正 規 との 格 差 を 縮 小 する 一 つの 手 段 となる 併 せて 失 業 中 の 生 活 を 支 える 失 業 給 付 を 職 業 訓 練 などの 条 件 付 きで 手 厚 くするなど 個 人 を 守 る 政 策 が 求 められている 監 修 ソリューションアンドパートナーズ 6
主 要 国 の 派 遣 制 度 (No.471) 一 時 的 雇 用 で 均 等 待 遇 が 主 流 東 京 新 聞 派 遣 法 改 正 の 議 論 が 進 んでいます 欧 州 連 合 (EU)では 派 遣 労 働 指 令 により 派 遣 は 一 時 的 で 派 遣 先 労 働 者 との 均 等 待 遇 が 明 記 されています 主 要 国 の 派 遣 制 度 はどのようになっているのでしょう 派 遣 労 働 は 直 接 雇 用 ではなく 人 が 仲 介 するため もともと 導 入 に 慎 重 な 考 えがありました 日 本 では 一 九 八 六 年 に 専 門 技 術 を 持 つ 労 働 者 に 限 って 短 期 間 の 雇 用 を 認 める 形 で 始 まりました その 後 人 件 費 削 減 効 果 を 期 待 した 企 業 や 働 き 方 の 多 様 化 などにより 派 遣 対 象 は 徐 々に 拡 大 原 則 自 由 化 の 流 れが 加 速 しまし た 一 方 で 派 遣 切 りなどに 象 徴 される 不 安 定 雇 用 が 問 題 になり 二 〇 一 二 年 に 日 雇 い 派 遣 の 原 則 禁 止 グループ 企 業 内 派 遣 の 八 割 規 制 などの 改 正 を 行 いました ところが 一 年 余 りで 再 び 改 正 を 議 論 しています 焦 点 は(1) 派 遣 は 一 時 的 例 外 的 な 働 き 方 なのか(2) 均 等 待 遇 の 実 施 -などです フランス フランス スペイン イタリアなどでは 派 遣 など 短 期 雇 用 を 原 則 的 に 認 めていません フランスでは 派 遣 は 原 則 (1) 社 員 の 欠 勤 休 職 ( 産 休 等 )の 代 替 (2) 一 時 的 な 業 務 量 増 加 への 対 応 (3) 季 節 労 働 等 -のみに 許 可 されています 派 遣 期 間 も 理 由 ごとに 細 かく 決 められています 労 働 者 代 替 の 場 合 は 更 新 を 含 め 十 八 カ 月 が 上 限 です 更 新 は 一 回 のみ 許 されています 派 遣 労 働 者 の 均 等 待 遇 については 派 遣 先 労 働 者 の 賃 金 を 下 回 ってはならないとされています また 派 遣 終 了 後 には 派 遣 元 が 期 間 中 の 総 報 酬 額 の10%を 雇 用 不 安 定 手 当 として 支 払 うなどが 定 められています ドイツ 七 二 年 の 労 働 者 派 遣 法 制 定 当 時 は 派 遣 事 業 の 許 可 制 派 遣 の 期 間 制 限 ( 上 限 三 カ 月 ) 登 録 型 派 遣 の 全 面 禁 止 などの 規 制 が 行 われました しかし 経 済 不 況 に 直 面 し 〇 二 年 に 上 限 期 間 登 録 型 派 遣 の 禁 止 を 見 直 しました ただ 実 際 の 期 間 は パート 有 期 労 働 契 約 法 の 上 限 二 年 更 新 三 回 まで が 適 用 されます 一 方 期 間 制 限 の 撤 廃 とともに 均 等 待 遇 原 則 を 導 入 しました 派 遣 労 働 者 には 賃 金 を 含 め 主 要 な 労 働 条 件 の 均 等 待 遇 を 義 務 付 けています 均 等 待 遇 を 行 わ ない 派 遣 元 は 事 業 許 可 違 反 になります さらに 〇 八 年 のEU 派 遣 指 令 を 受 け 派 遣 は 一 時 的 な 雇 用 と 改 められたほか 期 間 制 限 の 撤 廃 についても 見 直 しが 進 んでいます 中 国 派 遣 労 働 者 の 増 加 を 受 け 労 働 者 契 約 法 が 一 二 年 に 改 正 され あいまいだった 派 遣 の 対 象 業 務 を 明 確 化 しました 派 遣 先 にも 責 任 を 問 う 同 一 労 働 同 一 賃 金 制 度 や 派 遣 事 業 参 入 規 制 を 強 化 しました また 派 遣 労 働 者 数 が 一 定 の 割 合 を 超 えてはならないとされました これを 受 け 広 東 省 では30%を 超 えてはならないとしています 韓 国 派 遣 が 常 時 認 められているのは 製 造 業 現 場 を 除 いた 翻 訳 など 専 門 三 十 二 業 務 です このほか 産 休 の 代 替 など 一 時 的 な 場 合 のみです 三 十 二 業 務 の 場 合 派 遣 期 間 は 最 長 一 年 で 一 回 のみ 更 新 可 能 です 更 新 を 含 め 期 間 の 上 限 は 二 年 です 派 遣 労 働 者 と 派 遣 先 の 均 等 待 遇 では 差 別 的 待 遇 を 禁 止 しています また 違 法 な 派 遣 の 場 合 は 派 遣 先 が 直 接 雇 用 する 義 務 があります このように 主 要 国 では 例 外 措 置 などがあるものの 派 遣 は 一 時 的 で 派 遣 先 社 員 との 均 等 待 遇 が 一 般 的 となっています 制 作 亀 岡 秀 人 監 修 ソリューションアンドパートナーズ 7
労 働 者 派 遣 期 間 見 直 しを 労 使 が 議 論 NHKニュース 労 働 者 派 遣 制 度 について 検 討 する 厚 生 労 働 省 の 審 議 会 が 開 かれ 派 遣 期 間 の 制 限 を 見 直 すことについて 労 使 の 代 表 が 意 見 を 交 わしました 法 律 では 現 在 通 訳 など26の 専 門 業 務 は 派 遣 期 間 に 制 限 が 無 く そのほか は 最 長 3 年 とされていますが 厚 生 労 働 省 の 研 究 会 は ことし8 月 専 門 業 務 の 枠 組 みを 廃 止 し 有 期 雇 用 についてはすべての 業 務 で 最 長 3 年 とする 案 をまとめ ました これについて 10 日 の 審 議 会 で 労 使 による 集 中 的 な 議 論 が 行 われました 経 済 団 体 の 代 表 は 今 の 制 度 では 通 訳 で 派 遣 された 場 合 電 話 に 出 るなど 専 門 業 務 に 当 たらない 仕 事 は 全 くできず 職 場 が 硬 直 化 してしまう として 専 門 業 務 の 枠 組 みを 廃 止 することに 賛 成 の 意 見 を 示 したほか 派 遣 期 間 の 制 限 を 業 務 ごとではなく 労 働 者 個 人 ごとにしてキャリアアップを 促 すよう 求 めました これに 対 して 労 働 組 合 の 代 表 は 派 遣 労 働 はこれ 以 上 増 やすべきではなく 業 務 ごとに 派 遣 期 間 を 制 限 する 今 の 仕 組 みを 維 持 する 必 要 がある 専 門 業 務 についても 現 状 に 合 った 内 容 に 変 えて 分 かりやすくすればよい などとして 制 度 の 見 直 しに 反 対 する 意 見 が 相 次 ぎました 厚 生 労 働 省 は 年 内 にも 労 使 の 意 見 をまとめ 労 働 者 派 遣 法 の 改 正 案 を 来 年 の 通 常 国 会 に 提 出 したいと 話 しています 日 雇 い 派 遣 見 直 しで 意 見 書 案 NHKニュース 政 府 の 規 制 改 革 会 議 は 働 き 方 の 選 択 肢 を 増 やしたいとして 改 正 労 働 者 派 遣 法 で 原 則 禁 止 された 30 日 以 内 の 日 雇 い 派 遣 の 抜 本 的 な 見 直 しを 求 める 意 見 書 の 案 をまとめました 政 府 の 規 制 改 革 会 議 は 働 き 方 の 選 択 肢 や 働 く 機 会 を 増 やしたい として 雇 用 分 野 の 規 制 緩 和 の 議 論 を 行 っており このうち 労 働 者 派 遣 制 度 に 関 す る 意 見 書 の 案 をとりまとめました それによりますと 民 主 党 政 権 時 代 の 去 年 10 月 に 施 行 された 改 正 労 働 者 派 遣 法 によって 原 則 禁 止 された 30 日 以 内 の 日 雇 い 派 遣 について 限 られた 期 間 だけ 働 きたいという 労 働 者 もいるなかで 選 択 肢 を 狭 めてい るとして 抜 本 的 な 見 直 しを 求 めています また 職 場 を 離 れて1 年 以 内 の 労 働 者 を 派 遣 労 働 者 として 再 び 同 じ 職 場 で 受 け 入 れることを 禁 止 している 規 制 についても 例 外 を 認 めることなどを 求 めています 規 制 改 革 会 議 は 4 日 の 会 合 で 意 見 書 の 案 を 了 承 し 労 働 者 派 遣 制 度 の 見 直 しに 反 映 させたいとしています 規 制 改 革 会 議 派 遣 会 社 の 利 ざや 開 示 撤 廃 を 日 経 新 聞 政 府 の 規 制 改 革 会 議 ( 議 長 岡 素 之 住 友 商 事 相 談 役 )は 労 働 者 派 遣 制 度 で 派 遣 会 社 がマージンを 開 示 する 義 務 をなくすよう 厚 生 労 働 省 に 提 案 する 当 時 の 民 主 党 政 権 が 昨 年 10 月 に 労 働 者 の 待 遇 改 善 の ため 導 入 したが 派 遣 会 社 にとって 重 要 な 経 営 情 報 を 公 開 するのは 好 ましくないと 判 断 した 4 日 の 会 合 で 決 定 し 厚 労 省 が2014 年 の 通 常 国 会 に 提 出 する 労 働 者 派 遣 法 改 正 案 に 盛 り 込 むよう 求 める 現 行 法 は 派 遣 先 が 派 遣 会 社 に 支 払 う 料 金 のうち 派 遣 労 働 者 の 賃 金 との 差 額 が 占 める 割 合 を 示 す マージン 率 の 開 示 を 派 遣 会 社 に 求 め ている 派 遣 会 社 がどれだけ 利 ざや を 稼 いでいるかを 公 にし 過 度 な 利 益 の 追 求 を 防 ぐ 狙 いがあった 提 言 では 廃 止 を 求 める 理 由 を(1) 日 本 の 他 の 産 業 で 同 様 の 指 標 を 公 開 している 例 はない(2)マージンには 社 会 保 険 料 や 教 育 研 修 費 も 含 まれるため 比 率 の 高 さが 派 遣 労 働 者 の 低 待 遇 を 示 すとは 言 えな い としている このほか 原 則 禁 止 となっている 日 雇 い 派 遣 ( 契 約 期 間 30 日 以 内 )の 解 禁 も 要 請 グループ 内 の 派 遣 会 社 から 系 列 企 業 への 派 遣 を8 割 以 下 に 抑 える 規 制 の 抜 本 的 な 見 直 しを 要 請 するほか 一 度 職 を 離 れた 直 接 雇 用 者 を 1 年 以 内 に 派 遣 社 員 として 受 け 入 れることを 禁 止 する 規 定 も 例 外 を 作 って 部 分 的 に 認 めるべきだとの 見 解 を 示 す 監 修 ソリューションアンドパートナーズ 8