Japan Tax Newsletter

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[2] 控 除 限 度 額 繰 越 欠 損 金 を 有 する 法 人 において 欠 損 金 発 生 事 業 年 度 の 翌 事 業 年 度 以 後 の 欠 損 金 の 繰 越 控 除 にあ たっては 平 成 27 年 度 税 制 改 正 により 次 ページ 以 降 で 解 説 する の 特 例 (

(1) 新 規 設 立 に 関 するもの 以 下 の 会 社 形 態 業 態 における 最 低 資 本 金 登 録 資 本 の 払 込 期 限 の 要 求 などが 撤 廃 されました 会 社 形 態 業 態 関 連 規 定 主 な 改 定 条 文 と 内 容 株 式 会 社 外 商 投 資 株 式

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c. 投 資 口 の 譲 渡 に 係 る 税 務 個 人 投 資 主 が 投 資 口 を 譲 渡 した 際 の 譲 渡 益 は 株 式 等 に 係 る 譲 渡 所 得 等 として 原 則 20%( 所 得 税 15% 住 民 税 5%)の 税 率 による 申 告 分 離 課 税 の 対 象 となりま

( 復 興 特 別 法 人 制 具 体 的 内 容 ) 復 興 特 別 法 人 制 具 体 的 な 内 容 は 次 とおりです 1 納 義 務 者 法 人 は 基 準 法 人 額 につき 復 興 特 別 法 人 を 納 める 義 務 があります( 復 興 財 源 確 保 法 42) なお 人 格 な

4 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 若 しくはその 委 任 を 受 けた 者 又 は 監 査 委 員 の 監 査 に 応 じなければ ならない ( 状 況 報 告 ) 第 7 条 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 が 必 要 と 認 めるときは 交 付 金 事 業 の 遂 行 の

定款

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について


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損 益 計 算 書 自. 平 成 26 年 4 月 1 日 至. 平 成 27 年 3 月 31 日 科 目 内 訳 金 額 千 円 千 円 営 業 収 益 6,167,402 委 託 者 報 酬 4,328,295 運 用 受 託 報 酬 1,839,106 営 業 費 用 3,911,389 一

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内 において 管 理 されている 上 場 株 式 等 のうち 非 課 税 管 理 勘 定 に 係 るもの( 新 規 投 資 額 で 毎 年 80 万 円 を 上 限 とします )に 係 る 配 当 等 で 未 成 年 者 口 座 に 非 課 税 管 理 勘 定 を 設 けた 日 から 同 日 の 属

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定款  変更

募集新株予約権(有償ストック・オプション)の発行に関するお知らせ

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(3) (1) 又 は(2)に 係 る 修 正 申 告 の 場 合 は 修 正 中 間 又 は 修 正 確 定 10 法 人 税 法 の 規 定 によ 次 に 掲 げる 法 人 税 の 申 告 書 を 提 出 する 法 人 の 区 分 ごとに それ (1) 連 結 法 人 又 は 連 結 法 って

6. 概 要 コメント 本 法 は 社 会 保 険 関 係 を 規 範 化 し 公 民 の 社 会 保 険 への 参 加 社 会 保 険 待 遇 を 享 受 す る 権 益 を 保 護 し 公 民 に 国 家 発 展 の 成 果 を 共 同 で 享 受 させ 社 会 の 調 和 と 安 定 を 促

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法 人 等 に 対 する 課 税 際 課 税 原 則 の 帰 属 主 義 への 見 直 しのポイント 総 合 主 義 から 帰 属 主 義 への 移 行 法 人 及 び 非 居 住 者 ( 法 人 等 )に 対 する 課 税 原 則 について 従 来 のいわゆる 総 合 主 義 を 改 め OECD

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個 人 所 得 課 税 ~ 住 宅 ローン 控 除 等 の 適 用 期 限 の 延 長 2 4. 既 存 住 宅 に 係 る 特 定 の 改 修 工 事 をした 場 合 の 所 得 税 額 の 特 別 控 除 居 住 年 省 エネ 改 修 工 事 控 除 限 度 額 バリアフリー 改 修 工 事 平

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(4) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている.

( 参 考 ) 国 家 戦 略 特 別 区 域 法 ( 平 成 25 年 法 律 第 107 号 )( 抄 ) 国 家 戦 略 特 別 区 域 法 及 び 構 造 改 革 特 別 区 域 法 の 一 部 を 改 正 する 法 律 ( 平 成 27 年 法 律 第 56 号 ) による 改 正 後 (

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2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

制 度 の 概 要 H 以 前 H 以 降 H 以 降 H 以 降 に よる 課 9.6% 7.2% 0.48% 0.2% % 0.48% 0.2% 4.3% 0.48% 0.2% 基 準 : 外 形 基 準

平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

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公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

社 会 保 障 税 一 体 改 革 ( 年 金 分 野 )の 経 緯 社 会 保 障 税 一 体 改 革 大 綱 (2 月 17 日 閣 議 決 定 ) 国 年 法 等 改 正 法 案 (2 月 10 日 提 出 ) 法 案 を 提 出 する または 法 案 提 出 を 検 討 する と された 事

 

[Q1] 復 興 特 別 所 得 税 の 源 泉 徴 収 はいつから 行 う 必 要 があるのですか 平 成 25 年 1 月 1 日 から 平 成 49 年 12 月 31 日 までの 間 に 生 ずる 所 得 について 源 泉 所 得 税 を 徴 収 する 際 復 興 特 別 所 得 税 を 併

国 家 公 務 員 の 年 金 払 い 退 職 給 付 の 創 設 について 検 討 を 進 めるものとする 平 成 19 年 法 案 をベースに 一 元 化 の 具 体 的 内 容 について 検 討 する 関 係 省 庁 間 で 調 整 の 上 平 成 24 年 通 常 国 会 への 法 案 提

(ⅴ) 平 成 28 年 4 月 1 日 から 平 成 35 年 12 月 31 日 までの 期 間 未 成 年 者 に 係 る 少 額 上 場 株 式 等 の 非 課 税 口 座 制 度 に 基 づき 証 券 会 社 等 の 金 融 商 品 取 引 業 者 等 に 開 設 した 未 成 年 者 口

(2) 特 別 障 害 給 付 金 国 民 年 金 に 任 意 加 入 していなかったことにより 障 害 基 礎 年 金 等 を 受 給 していない 障 がい 者 の 方 に 対 し 福 祉 的 措 置 として 給 付 金 の 支 給 を 行 う 制 度 です 支 給 対 象 者 平 成 3 年 3

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賃 金 報 酬 給 与 とは ( 労 働 基 準 法 の 賃 金 ) ( 労 働 基 準 法 この 法 律 ) で 賃 金 とは 賃 金 給 料 手 当 賞 与 その 他 名 称 の 如 何 を 問 わず 労 働 の 対 償 として 使 用 者 が 労 働 者 に 支 払 うすべてのものをいう (

公 共 債 の 税 金 について Q 公 共 債 の 利 子 に 対 する 税 金 はどのようになっていますか? 平 成 28 年 1 月 1 日 以 後 に 個 人 のお 客 様 が 支 払 いを 受 ける 国 債 や 地 方 債 などの 特 定 公 社 債 ( 注 1) の 利 子 については

目 次 1 報 酬 給 与 額 事 例 1 報 酬 給 与 額 に 含 める 賞 与 の 金 額 が 誤 っていた 事 例 1 事 例 2 役 員 退 職 金 ( 役 員 退 職 慰 労 金 )を 報 酬 給 与 額 として 申 告 して いなかった 事 例 1 事 例 3 持 株 奨 励 金 を

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

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所令要綱

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対 象 者 株 式 (1,287,000 株 ) 及 び 当 社 が 所 有 する 対 象 者 株 式 (1,412,000 株 )を 控 除 した 株 式 数 (3,851,673 株 )になります ( 注 3) 単 元 未 満 株 式 も 本 公 開 買 付 けの 対 象 としております なお

 

1 特 別 会 計 財 務 書 類 の 検 査 特 別 会 計 に 関 する 法 律 ( 平 成 19 年 法 律 第 23 号 以 下 法 という ) 第 19 条 第 1 項 の 規 定 に 基 づき 所 管 大 臣 は 毎 会 計 年 度 その 管 理 する 特 別 会 計 について 資 産

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若 しくは 利 益 の 配 当 又 はいわゆる 中 間 配 当 ( 資 本 剰 余 金 の 額 の 減 少 に 伴 うものを 除 きます 以 下 同 じです )を した 場 合 には その 積 立 金 の 取 崩 額 を 減 2 に 記 載 す るとともに 繰 越 損 益 金 26 の 増 3 の

( 別 紙 ) 以 下 法 とあるのは 改 正 法 第 5 条 の 規 定 による 改 正 後 の 健 康 保 険 法 を 指 す ( 施 行 期 日 は 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 1. 標 準 報 酬 月 額 の 等 級 区 分 の 追 加 について 問 1 法 改 正 により 追 加

積 み 立 てた 剰 余 金 の 配 当 に 係 る 利 益 準 備 金 の 額 は 利 益 準 備 金 1 の 増 3 に 記 載 します ⑸ 平 成 22 年 10 月 1 日 以 後 に 適 格 合 併 に 該 当 しない 合 併 により 完 全 支 配 関 係 がある 被 合 併 法 人 か

平成16年度

平成19年9月改定

定 性 的 情 報 財 務 諸 表 等 1. 連 結 経 営 成 績 に 関 する 定 性 的 情 報 当 第 3 四 半 期 連 結 累 計 期 間 の 業 績 は 売 上 高 につきましては 前 年 同 四 半 期 累 計 期 間 比 15.1% 減 少 の 454 億 27 百 万 円 となり

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学校教育法等の一部を改正する法律の施行に伴う文部科学省関係省令の整備に関する省令等について(通知)

基 準 地 価 格 3 年 に1 度 審 議 直 近 ではH23 年 12 月 に 審 議 土 地 評 価 替 えの 流 れと 固 定 資 産 評 価 審 議 会 基 準 地 とは 土 地 評 価 の 水 準 と 市 町 村 間 の 均 衡 を 確 保 するための 指 標 となるものであり 各 市

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税金読本(8-5)特定口座と確定申告

第 9 条 の 前 の 見 出 しを 削 り 同 条 に 見 出 しとして ( 部 分 休 業 の 承 認 ) を 付 し 同 条 中 1 日 を 通 じて2 時 間 ( 規 則 で 定 める 育 児 休 暇 を 承 認 されている 職 員 については 2 時 間 から 当 該 育 児 休 暇 の

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高砂熱_株式会社丸誠株式に対する公開買付けの結果及び子会社の異動に関するお知らせ_

Transcription:

Japan Tax Newsletter 税 理 士 法 人 トーマツ 2015 年 2 月 1 日 号 東 京 事 務 所 シニアマネジャー 中 島 礼 子 ( 税 理 士 ) 法 人 実 効 税 率 引 下 げ 欠 損 金 の 繰 越 期 限 の 延 長 について ~ 平 成 27 年 度 税 制 改 正 大 綱 を 受 けて~ 1 はじめに 平 成 27 年 1 月 14 日 平 成 27 年 度 税 制 改 正 の 大 綱 ( 以 下 大 綱 )が 閣 議 で 正 式 決 定 された 大 綱 は 今 後 の 税 制 改 正 の 方 向 性 につき 課 税 ベースを 拡 大 しつつ 税 率 を 引 き 下 げる とした 上 で この 第 1 段 階 として 平 成 27 年 度 税 制 改 正 においては 法 人 実 効 税 率 の 引 下 げとともに 欠 損 金 繰 越 控 除 制 度 の 見 直 し 受 取 配 当 益 金 不 算 入 制 度 の 見 直 し 法 人 事 業 税 の 外 形 標 準 課 税 の 拡 大 等 を 行 うとしている 本 ニュースレターでは このうち 特 に 企 業 にとって 影 響 が 大 きいと 思 われる 法 人 実 効 税 率 の 引 下 げ およ び 欠 損 金 の 繰 越 控 除 制 度 の 改 正 について 解 説 を 行 う 本 ニュースレターは 大 綱 およびこれに 関 連 して 各 省 庁 が 作 成 した 資 料 を 基 礎 として 作 成 している 最 終 的 な 制 度 詳 細 については 法 令 の 公 布 を 待 って 確 認 を 行 う 必 要 がある 点 あらかじめご 了 解 いただきたい 2 法 人 実 効 税 率 の 引 下 げ 大 綱 では 平 成 27 年 4 月 1 日 以 後 に 開 始 する 事 業 年 度 について 法 人 税 の 税 率 を 23.9%( 現 行 25.5%)に 引 き 下 げるとともに 事 業 税 所 得 割 ( 含 : 地 方 法 人 特 別 税 )について 標 準 税 率 1 を 現 行 法 の 7.2%から 段 階 的 に 6% 4.8%にまで 引 き 下 げることとしている( 図 表 1 2) 図 表 1 法 人 税 率 の 引 下 げ 現 行 改 正 案 ( 注 1 2) 法 人 税 率 25.5% 23.9% ( 注 1) 平 成 27 年 4 月 1 日 以 後 開 始 事 業 年 度 について 適 用 ( 注 2) 中 小 法 人 等 ( )の 軽 減 税 率 の 特 例 ( 所 得 の 金 額 のうち 年 800 万 円 以 下 の 部 分 に 対 する 税 率 :19% 15%は 2 年 延 長 ) ( ) 中 小 法 人 等 とは 普 通 法 人 にあっては 資 本 金 の 額 等 が 1 億 円 以 下 の 法 人 ( 資 本 金 の 額 または 出 資 金 の 額 が 5 億 円 以 上 である 法 人 等 の 100% 子 法 人 等 を 除 く)をいう 1 年 800 万 円 超 の 部 分 (あるいは 軽 減 税 率 不 適 用 法 人 )に 対 する 標 準 税 率 1

図 表 2 事 業 税 ( 所 得 割 )および 地 方 法 人 特 別 税 の 税 率 ( 標 準 税 率 ) ( 注 1 ) 資 本 金 1 億 円 超 の 法 人 ( 外 形 標 準 課 税 適 用 法 人 ) ( 参 考 ) 改 正 案 現 行 法 ( 注 2 平 成 26 年 度 ) ( 注 3 平 成 27 年 度 ) ( 注 4 平 成 28 年 度 ) 1 事 業 税 2.90% 4.30% 3.10% 1.90% 2 地 方 法 人 特 別 税 率 148.00% 67.40% 93.50% 152.60% 3 1 2 4.29% 2.90% 2.90% 2.90% 4 事 業 税 所 得 割 + 地 方 法 7.19% 7.20% 6.00% 4.80% 人 特 別 税 (1+3) ( 注 1) 資 本 金 1 億 円 超 の 普 通 法 人 ( 外 形 標 準 課 税 の 適 用 法 人 ) ( 注 2) 平 成 26 年 10 月 1 日 前 に 開 始 する 事 業 年 度 ( 注 3) 平 成 27 年 4 月 1 日 から 平 成 28 年 3 月 31 日 までの 間 に 開 始 する 事 業 年 度 ( 注 4) 平 成 28 年 4 月 1 日 以 後 に 開 始 する 事 業 年 度 この 結 果 資 本 金 1 億 円 超 の 法 人 の 各 事 業 年 度 における 法 人 実 効 税 率 は 以 下 のようになる(3 月 決 算 法 人 を 想 定 ) 図 表 3 法 人 実 効 税 率 ( 資 本 金 1 億 円 超 ) ( 注 1 2 ) 平 成 27 年 平 成 28 年 平 成 29 年 1 法 人 税 25.50% 23.90% 23.90% 2 地 方 法 人 税 4.40% 4.40% 3 住 民 税 ( 都 道 府 県 + 市 町 村 ) 17.30% 12.90% 12.90% 4 住 民 税 + 地 方 法 人 税 (2+3) 17.30% 17.30% 17.30% 5 事 業 税 所 得 割 + 地 方 法 人 特 別 税 7.19% 6.00% 4.80% 5 表 面 税 率 (1+1 4+5) 37.10% 34.03% 32.83% 6 実 効 税 率 (6/1+5) 34.61% ( 注 1 ) 32.11% 31.33% ( 注 1 ( 参 考 ) 東 京 都 実 効 税 率 ) 35.64% 33.10% 32.34% ( 注 1) 現 行 法 による 実 効 税 率 ( 標 準 税 率 ベース 平 成 26 年 10 月 1 日 以 後 開 始 事 業 年 度 )は 34.62% ( 注 2) 経 済 産 業 省 経 済 産 業 関 係 平 成 27 年 度 税 制 改 正 のポイント による この 資 料 には 東 京 都 の 住 民 税 率 事 業 税 率 ( 超 過 税 率 )は 明 示 されていないが 住 民 税 地 方 法 人 税 の 合 計 税 率 を 据 置 き(20.7%)として 事 業 税 地 方 法 人 特 別 税 の 合 計 税 率 を 逆 算 すると 6.359%( 平 成 28 年 ) 5.169%( 平 成 29 年 ) 程 度 として 推 測 される( 最 終 的 な 税 率 は 東 京 都 都 税 条 例 の 改 正 を 待 って 確 認 す る 必 要 がある ) なお 資 本 金 1 億 円 以 下 の 普 通 法 人 ( 外 形 標 準 課 税 の 対 象 とならない 法 人 )については 平 成 27 年 度 税 制 改 正 での 事 業 税 所 得 割 地 方 法 人 特 別 税 の 税 率 の 税 率 変 更 は 予 定 されていない ただし 平 成 26 年 度 税 制 改 正 により 平 成 26 年 10 月 1 日 以 後 開 始 事 業 年 度 の 事 業 税 地 方 法 人 特 別 税 の 税 率 が 変 更 となっているため 平 成 27 年 および 平 成 28 年 以 後 の 事 業 税 地 方 法 人 特 別 税 )の 税 率 は 次 のとおりとなっている ( 図 表 4) 2

図 表 4 事 業 税 ( 所 得 割 )および 地 方 法 人 特 別 税 の 税 率 ( 標 準 税 率 ) ( 注 ) 資 本 金 1 億 円 以 下 の 法 人 ( 外 形 標 準 課 税 不 適 用 法 人 ) 平 成 27 年 ( 注 ) 平 成 28 年 以 後 1 事 業 税 所 得 割 税 率 5.30% 6.70% 2 地 方 法 人 特 別 税 率 81.00% 43.20% 3 1 2 4.29% 2.89% 4 事 業 税 所 得 割 + 地 方 法 人 特 別 税 (1+3) 9.59% 9.59% ( 注 ) 軽 減 税 率 不 適 用 法 人 の 税 率 を 示 している この 結 果 資 本 金 1 億 円 以 下 の 法 人 の 実 効 税 率 は 以 下 のようになる( 図 5) 図 表 5 法 人 実 効 税 率 ( 資 本 金 1 億 円 以 下 ) 平 成 27 年 平 成 28 年 以 後 1 法 人 税 25.50% 23.90% 2 地 方 法 人 税 4.40% 3 住 民 税 ( 都 道 府 県 + 市 町 村 ) 17.30% 12.90% 4 住 民 税 + 地 方 法 人 税 (2+3) 17.30% 17.30% 5 事 業 税 + 地 方 法 人 特 別 税 9.59% 9.59% 6 表 面 税 率 1+1 4+5 39.50% 37.63% 7 実 効 税 率 (6/1+5) 36.05% 34.33% ( 参 考 ) 東 京 都 実 効 税 率 ( 注 ) 37.11% 35.36% ( 注 ) 東 京 都 における 実 効 税 率 (37.11%)= 法 人 税 (25.5%) (1+ 住 民 税 (20.7%))+ 事 業 税 地 方 法 人 特 別 税 率 (10.07%)/(1+10.07%) ( 注 ) 東 京 都 における 実 効 税 率 (35.36%)= 法 人 税 (23.9%) (1+ 住 民 税 地 方 法 人 税 (20.7%))+ 事 業 税 地 方 法 人 特 別 税 (10.07%)/(1+ 事 業 税 地 方 法 人 特 別 税 (10.07%)) 3 欠 損 金 の 控 除 制 度 の 改 正 大 綱 では 青 色 欠 損 金 の 控 除 限 度 額 および 青 色 欠 損 金 の 繰 越 期 間 についても 改 正 を 行 うとしている 改 正 の 内 容 は 以 下 のとおり( 連 結 欠 損 金 の 控 除 限 度 額 および 繰 越 期 間 についても 同 様 の 改 正 を 行 うとしている) (1) 青 色 欠 損 金 の 控 除 限 度 額 青 色 欠 損 金 の 控 除 限 度 額 については 現 状 所 得 の 金 額 の 80%であるが これを1 平 成 27 年 4 月 1 日 から 平 成 29 年 3 月 31 日 に 開 始 する 期 間 については 65% 2 平 成 29 年 4 月 1 日 以 後 に 開 始 する 事 業 年 度 に ついては 50%とする( 中 小 法 人 等 以 外 の 法 人 について 適 用 2 ) この 結 果 3 月 決 算 法 人 における 青 色 欠 損 金 の 控 除 限 度 額 は 次 のとおりとなる( 図 表 6) 図 表 6 青 色 欠 損 金 控 除 限 度 額 の 計 算 平 成 27 年 平 成 28 年 平 成 29 年 平 成 30 年 以 後 課 税 所 得 ( 欠 損 金 控 除 前 )に 乗 ずる 割 合 80% 65% 65% 50% 中 小 法 人 等 については 従 前 どおり ( 欠 損 金 控 除 前 ) 課 税 所 得 の 金 額 = 控 除 限 度 額 2 中 小 法 人 等 については 従 前 どおり ( 欠 損 金 控 除 前 の) 課 税 所 得 の 金 額 ( 連 結 所 得 の 金 額 )が 控 除 限 度 額 となる 3

この 改 正 の 結 果 大 法 人 ( 中 小 法 人 等 以 外 の 法 人 )にあっては 多 額 の 欠 損 金 を 有 していても 所 得 の 金 額 の 50%(35%)に 相 当 する 税 額 は 支 払 うこととなる( 図 表 7) このほか 従 前 は 回 収 可 能 と 見 込 んでいた 欠 損 金 が 回 収 できなくなるといったケースも 想 定 される 図 表 7 控 除 限 度 額 の 改 正 による 影 響 例 従 前 ( 控 除 限 度 額 = 所 得 の80%) 課 税 所 得 20 所 得 100 欠 損 金 控 除 80 青 色 欠 損 金 200 改 正 後 ( ): 控 除 限 度 額 = 所 得 の50% 課 税 所 得 50 所 得 100 欠 損 金 控 除 50 青 色 欠 損 金 200 欠 損 金 を 多 額 に 有 していても 欠 損 金 控 除 前 課 税 所 得 の50%に 対 応 する 納 税 が 発 生 する ( ) 平 成 29 年 4 月 1 日 以 後 に 開 始 する 事 業 年 度 なお 上 記 控 除 限 度 額 の 引 下 げに 伴 い 新 設 法 人 については 控 除 制 限 を 課 さない 措 置 が 創 設 される 具 体 的 には 法 人 の 設 立 の 日 3 から 7 年 間 は 控 除 限 度 額 を 所 得 の 金 額 とするという 特 例 が 創 設 される 見 込 みであ る 456 ( 平 成 27 年 4 月 1 日 以 後 開 始 事 業 年 度 について 適 用 ) 3 合 併 法 人 にあっては 合 併 法 人 または 被 合 併 法 人 のうちその 設 立 が 最 も 早 いものの 設 立 等 4 資 本 金 の 額 等 が 5 億 円 以 上 の 法 人 等 ( 大 法 人 )の 100% 子 法 人 および 100%グループ 内 の 複 数 の 大 法 人 に 発 行 済 株 式 等 の 全 部 を 保 有 されている 法 人 を 除 く 5 金 融 商 品 取 引 所 に 上 場 された 場 合 等 において 上 場 された 日 等 以 後 に 終 了 する 事 業 年 度 または 連 結 事 業 年 度 は 対 象 外 6 更 生 手 続 開 始 決 定 再 生 開 始 決 定 があった 場 合 についても 同 様 の 特 例 が 手 当 される 見 込 み 4

(2) 青 色 欠 損 金 の 繰 越 期 間 青 色 欠 損 金 の 控 除 限 度 額 の 縮 減 に 伴 い 青 色 欠 損 金 の 繰 越 期 間 が 10 年 ( 現 行 9 年 )に 延 長 する この 改 正 は 平 成 29 年 4 月 1 日 以 後 に 開 始 する 事 業 年 度 において 生 じた 欠 損 金 額 について 適 用 する この 変 更 により 青 色 欠 損 金 の 使 用 期 限 は その 発 生 した 事 業 年 度 に 応 じて 次 のとおりとなる 7 図 表 8 青 色 欠 損 金 の 使 用 期 限 3 月 決 算 法 人 の 場 合 12 月 決 算 法 人 の 場 合 発 生 事 業 年 度 使 用 期 限 繰 越 繰 越 発 生 事 業 年 度 使 用 期 限 期 間 期 間 平 成 20 年 平 成 27 年 7 年 平 成 19 年 12 月 期 平 成 26 年 12 月 期 7 年 平 成 21 年 平 成 30 年 9 年 平 成 20 年 12 月 期 平 成 29 年 12 月 期 9 年 平 成 22 年 平 成 31 年 9 年 平 成 21 年 12 月 期 平 成 30 年 12 月 期 9 年 平 成 23 年 平 成 32 年 9 年 平 成 22 年 12 月 期 平 成 31 年 12 月 期 9 年 平 成 24 年 平 成 33 年 9 年 平 成 23 年 12 月 期 平 成 32 年 12 月 期 9 年 平 成 25 年 平 成 34 年 9 年 平 成 24 年 12 月 期 平 成 33 年 12 月 期 9 年 平 成 26 年 平 成 35 年 9 年 平 成 25 年 12 月 期 平 成 34 年 12 月 期 9 年 平 成 27 年 平 成 36 年 9 年 平 成 26 年 12 月 期 平 成 35 年 12 月 期 9 年 平 成 28 年 平 成 37 年 9 年 平 成 27 年 12 月 期 平 成 36 年 12 月 期 9 年 平 成 29 年 平 成 38 年 9 年 平 成 28 年 12 月 期 平 成 37 年 12 月 期 9 年 平 成 30 年 平 成 40 年 10 年 平 成 29 年 12 月 期 平 成 38 年 12 月 期 9 年 平 成 31 年 平 成 41 年 10 年 平 成 30 年 12 月 期 平 成 40 年 12 月 期 10 年 欠 損 金 の 控 除 制 限 の 引 下 げ(65%への 引 下 げ)は 平 成 27 年 4 月 1 日 以 後 開 始 事 業 年 度 において 行 われる 一 方 で 繰 越 期 間 の 延 長 は 平 成 29 年 4 月 1 日 以 後 開 始 事 業 年 度 つまり 50%への 引 下 げ 時 点 で 行 われる という 点 に 留 意 が 必 要 だ 4 おわりに 本 ニュースレターでは 平 成 27 年 度 税 制 改 正 大 綱 の 項 目 のうち 特 に 影 響 が 大 きいと 思 われる 法 人 実 効 税 率 の 変 更 および 繰 越 欠 損 金 制 度 の 見 直 しを 取 り 上 げた このほか 大 綱 には 受 取 配 当 益 金 不 算 入 制 度 の 見 直 し 外 形 標 準 課 税 における 付 加 価 値 割 資 本 割 の 税 率 変 更 資 本 割 の 課 税 標 準 の 変 更 等 々が 盛 り 込 ま れている これらの 概 要 については Japan Tax Newsletter 2015 年 1 月 号 臨 時 号 を 参 照 されたい 参 考 改 正 法 の 成 立 公 布 時 期 本 ニュースレター 執 筆 日 現 在 平 成 27 年 度 税 制 改 正 法 案 が 平 成 27 年 3 月 31 日 までに 成 立 するか 否 か あ やぶむ 見 方 もある( 平 成 27 年 1 月 14 日 麻 生 財 務 大 臣 記 者 会 見 ) 法 律 の 成 立 公 布 タイミングによって 税 効 果 会 計 に 影 響 を 与 えるケースも 想 定 される 国 会 における 審 議 の 動 向 を 注 意 深 く 見 守 る 必 要 があろう 7 平 成 20 年 3 月 31 日 以 前 に 終 了 した 事 業 年 度 の 欠 損 金 の 繰 越 期 間 は 7 年 である( 平 成 23 年 12 月 改 正 法 附 則 141) 5

過 去 のニュースレター 過 去 に 発 行 されたニュースレターは 下 記 のウェブサイトをご 覧 ください www.deloitte.com/jp/tax/nl/japan 問 い 合 わせ 税 理 士 法 人 トーマツ 本 部 東 京 事 務 所 所 在 地 100-8305 東 京 都 千 代 田 区 丸 の 内 三 丁 目 3 番 1 号 新 東 京 ビル 5 階 TEL 03-6213-3800( 代 ) email tax.cs@tohmatsu.co.jp URL www.deloitte.com/jp/tax-co 本 資 料 に 記 載 されている 内 容 の 著 作 権 はすべてデロイト トゥシュ トーマツ リミテッド そのメンバーファームまたはこれらの 関 連 会 社 ( 税 理 士 法 人 トーマツを 含 むがこれに 限 らない 以 下 デロイトネットワーク と 総 称 します)に 帰 属 します 著 作 権 法 により デロイトネットワークに 無 断 で 転 載 複 製 等 をすることはできません 本 資 料 は 関 連 税 法 およびその 他 の 有 効 な 典 拠 に 従 い 例 示 の 事 例 についての 現 時 点 における 一 般 的 な 解 釈 について 述 べたものです デ ロイトネットワークは 本 資 料 により 専 門 的 アドバイスまたはサービスを 提 供 するものではありません 貴 社 の 財 務 または 事 業 に 影 響 を 及 ぼす 可 能 性 のある 一 切 の 決 定 または 行 為 を 行 う 前 に 必 ず 資 格 のある 専 門 家 のアドバイスを 受 ける 必 要 があります また 本 資 料 中 における 意 見 にわたる 部 分 は 筆 者 の 私 見 であり デロイトネットワークの 公 式 見 解 ではありません デロイトネットワークの 各 法 人 は 本 資 料 に 依 拠 するこ とにより 利 用 者 が 被 った 損 失 について 一 切 責 任 を 負 わないものとします トーマツグループは 日 本 におけるデロイト トウシュ トーマツ リミテッド( 英 国 の 法 令 に 基 づく 保 証 有 限 責 任 会 社 )のメンバーファームおよびそ れらの 関 係 会 社 ( 有 限 責 任 監 査 法 人 トーマツ デロイト トーマツ コンサルティング 株 式 会 社 デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリ ー 株 式 会 社 および 税 理 士 法 人 トーマツを 含 む)の 総 称 です トーマツグループは 日 本 で 最 大 級 のビジネスプロフェッショナルグループのひとつ であり 各 社 がそれぞれの 適 用 法 令 に 従 い 監 査 税 務 コンサルティング ファイナンシャルアドバイザリー 等 を 提 供 しています また 国 内 約 40 都 市 に 約 7,800 名 の 専 門 家 ( 公 認 会 計 士 税 理 士 コンサルタントなど)を 擁 し 多 国 籍 企 業 や 主 要 な 日 本 企 業 をクライアントとしていま す 詳 細 はトーマツグループ Web サイト(www.deloitte.com/jp)をご 覧 ください Deloitte(デロイト)は 監 査 税 務 コンサルティングおよびファイナンシャル アドバイザリーサービスを さまざまな 業 種 にわたる 上 場 非 上 場 のクライアントに 提 供 しています 全 世 界 150 を 超 える 国 地 域 のメンバーファームのネットワークを 通 じ デロイトは 高 度 に 複 合 化 された ビジネスに 取 り 組 むクライアントに 向 けて 深 い 洞 察 に 基 づき 世 界 最 高 水 準 の 陣 容 をもって 高 品 質 なサービスを 提 供 しています デロイトの 約 200,000 名 を 超 える 人 材 は standard of excellence となることを 目 指 しています Deloitte(デロイト)とは 英 国 の 法 令 に 基 づく 保 証 有 限 責 任 会 社 であるデロイト トウシュ トーマツ リミテッド( DTTL )ならびにそのネットワ ーク 組 織 を 構 成 するメンバーファームおよびその 関 係 会 社 のひとつまたは 複 数 を 指 します DTTL および 各 メンバーファームはそれぞれ 法 的 に 独 立 した 別 個 の 組 織 体 です DTTL(または Deloitte Global )はクライアントへのサービス 提 供 を 行 いません DTTL およびそのメンバーフ ァームについての 詳 細 は www.deloitte.com/jp/about をご 覧 ください 2015. For information, contact Deloitte Tohmatsu Tax Co. Member of Deloitte Touche Tohmatsu Limited 6