20120501 日本年金機構編 年金相談マニュアル-10 入門編(平成24年5月改訂-第9版) 【216頁】サンプル

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[ 組 合 員 期 間 等 の 特 例 ] 組 合 員 期 間 等 については 年 齢 職 種 などにより 過 去 の 制 度 からの 経 過 措 置 が 設 けられ ており 被 用 者 年 制 度 の 加 入 期 間 ( 各 共 済 組 合 の 組 合 員 期 間 など)については 生 年 月 日

Microsoft Word - 【溶け込み】【修正】第2章~第4章

Microsoft Word

年 支 給 開 始 年 齢 図 特 別 支 給 の 老 齢 厚 生 年 ( 給 料 比 例 部 分 ) 昭 和 29 年 10 月 1 日 生 まれ 以 前 ~ 特 別 支 給 の 退 職 共 済 年 老 齢 厚 生 年 昭 和 25 年 10 月 1 日 生 まれ 以 前 ~ 退 職 共 済 年

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年金制度のあらまし

国民年金

平成16年度

資料2 年金制度等について(山下委員提出資料)

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

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社 会 保 障 税 一 体 改 革 ( 年 金 分 野 )の 経 緯 社 会 保 障 税 一 体 改 革 大 綱 (2 月 17 日 閣 議 決 定 ) 国 年 法 等 改 正 法 案 (2 月 10 日 提 出 ) 法 案 を 提 出 する または 法 案 提 出 を 検 討 する と された 事

(2) 国 民 年 金 の 保 険 料 国 民 年 金 の 第 1 号 被 保 険 者 および 任 意 加 入 者 は, 保 険 料 を 納 めなければなりま せん また,より 高 い 老 齢 給 付 を 望 む 第 1 号 被 保 険 者 任 意 加 入 者 は, 希 望 により 付 加 保 険

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m07 北見工業大学 様式①

国 家 公 務 員 の 年 金 払 い 退 職 給 付 の 創 設 について 検 討 を 進 めるものとする 平 成 19 年 法 案 をベースに 一 元 化 の 具 体 的 内 容 について 検 討 する 関 係 省 庁 間 で 調 整 の 上 平 成 24 年 通 常 国 会 への 法 案 提

Ⅰ 年 金 制 度 昭 和 37 年 12 月 1 日 に 地 方 公 務 員 等 共 済 組 合 法 が 施 行 され 恩 給 から 年 金 へ 昭 和 61 年 4 月 から 20 歳 以 上 60 歳 未 満 のすべての 国 民 が 国 民 年 金 に 加 入 厚 生 年 金 基 金 職 域

(1) 率 等 一 覧 ( 平 成 26 年 度 ) 目 課 客 体 及 び 納 義 務 者 課 標 準 及 び 率 法 内 に 住 所 を 有 する ( 均 等 割 所 得 割 ) 内 に 事 務 所 事 業 所 又 は 家 屋 敷 を 有 する で 内 に 住 所 を 有 し ないもの( 均 等


賃 金 報 酬 給 与 とは ( 労 働 基 準 法 の 賃 金 ) ( 労 働 基 準 法 この 法 律 ) で 賃 金 とは 賃 金 給 料 手 当 賞 与 その 他 名 称 の 如 何 を 問 わず 労 働 の 対 償 として 使 用 者 が 労 働 者 に 支 払 うすべてのものをいう (

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FP知年金_-D-_[本文].indb

 

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

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2 1.ヒアリング 対 象 (1) 対 象 範 囲 分 類 年 金 医 療 保 険 雇 用 保 険 税 備 考 厚 生 年 金 の 資 格 喪 失 国 民 年 金 の 加 入 老 齢 給 付 裁 定 請 求 など 健 康 保 険 の 資 格 喪 失 国 民 健 康 保 険 の 加 入 健 康 保 険

Q5 育 児 休 業 を 請 求 する 際 の 事 務 手 続 は? A5 育 児 休 業 を 請 求 しようとする 職 員 は, 育 児 休 業 承 認 請 求 書 ( 様 式 第 1 号 )に 子 の 氏 名 や 請 求 する 期 間 等 を 記 入 し, 育 児 休 業 を 始 めようとする1

2 前 項 に 定 める 日 に 支 給 する 給 与 は 総 額 給 与 を12 分 割 した 額 ( 以 下 給 与 月 額 という ) 扶 養 手 当 住 居 手 当 通 勤 手 当 単 身 赴 任 手 当 寒 冷 地 手 当 及 び 業 績 手 当 並 びに 前 月 分 の 超 過 勤 務

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厚 生 年 金 制 度 及 び 年 金 払 い 退 職 給 付 について 日 本 郵 政 共 済 組 合

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(2) 特 別 障 害 給 付 金 国 民 年 金 に 任 意 加 入 していなかったことにより 障 害 基 礎 年 金 等 を 受 給 していない 障 がい 者 の 方 に 対 し 福 祉 的 措 置 として 給 付 金 の 支 給 を 行 う 制 度 です 支 給 対 象 者 平 成 3 年 3

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Microsoft Word - P211-P221ウラ白出力用

目  次

年 間 収 入 が 130 万 円 未 満 (60 歳 以 上 75 歳 未 満 の 人 や 一 定 障 害 者 の 場 合 は 180 万 円 未 満 )であって かつ 被 保 険 者 の 年 間 収 入 の 2 分 の 1 未 満 である 場 合 は 被 扶 養 者 となります ( 同 居 の

日本年金機構編 年金相談マニュアル-08 勧奨編(平成24年5月改訂-第06版) 【308頁】サンプル

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

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無年金外国人高齢者福祉手当要綱

◆併給の調整◆

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( 別 紙 ) 以 下 法 とあるのは 改 正 法 第 5 条 の 規 定 による 改 正 後 の 健 康 保 険 法 を 指 す ( 施 行 期 日 は 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 1. 標 準 報 酬 月 額 の 等 級 区 分 の 追 加 について 問 1 法 改 正 により 追 加

退職手当とは

月 収 額 算 出 のながれ 給 与 所 得 者 の 場 合 年 金 所 得 者 の 場 合 その 他 の 所 得 者 の 場 合 前 年 中 の 年 間 総 収 入 を 確 かめてください 前 年 中 の 年 間 総 収 入 を 確 かめてください 前 年 中 の 年 間 総 所 得 を 確 かめ

職 員 の 等 に 関 する 条 例 第 24 条 の 承 認 は 正 規 の 勤 務 時 間 の 始 め 又 は 終 わりにおいて 30 分 を 単 位 として 行 う ものとする 2 育 児 を 原 因 とする 特 別 休 暇 を 承 認 されている 職 員 に 対 する の 承 認 については

後期高齢者医療制度

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

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平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

児童扶養手当(大阪府)

も く じ 1 税 源 移 譲 1 2 何 が 変 わったのか 改 正 の 3 つ の ポイント ポイント1 国 から 地 方 へ 3 兆 円 規 模 の 税 源 が 移 譲 される 2 ポイント2 個 人 住 民 税 の 税 率 構 造 が 一 律 10%に 変 わる 3 ポイント3 個 々の 納

( 支 給 制 限 ) 第 4 条 市 長 は 前 条 の 規 定 にかかわらず 給 対 象 者 が 次 の 各 号 のいずれかに 該 当 するとき は 給 金 を 支 給 しないものとする (1) 年 額 405,696 円 以 上 の 公 的 年 金 等 を 受 給 しているとき (2) 生 活

第 3 章 給 付 45 第 1 節 裁 定 等 46 1 給 付 の 種 類 46 2 裁 定 46 3 年 金 の 支 給 期 間 と 支 払 期 月 47 第 2 節 老 齢 基 礎 年 金 49 1 老 齢 基 礎 年 金 の 支 給 要 件 49 2 老 齢 基 礎 年 金 の 年 金 額

国立研究開発法人土木研究所の役職員の報酬・給与等について

    平成11年度余市町私立幼稚園就園奨励費補助金交付要綱

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( 補 助 金 等 交 付 決 定 通 知 に 加 える 条 件 ) 第 7 条 市 長 は 交 付 規 則 第 11 条 に 規 定 するところにより 補 助 金 の 交 付 決 定 に 際 し 次 に 掲 げる 条 件 を 付 するものとする (1) 事 業 完 了 後 に 消 費 税 及 び

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2 前 項 前 段 の 規 定 にかかわらず 年 俸 制 教 職 員 から 申 し 出 があった 場 合 においては 労 使 協 定 に 基 づき その 者 に 対 する 給 与 の 全 額 又 は 一 部 を 年 俸 制 教 職 員 が 希 望 する 金 融 機 関 等 の 本 人 名 義 の 口

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Microsoft PowerPoint  22日修正最終確定.ppt

不 動 産 所 得 の 赤 字 < 土 地 等 の 取 得 の 負 債 利 子 なら 300 万 500 万 不 動 産 所 得 の 赤 字 300 万 のうち 利 子 分 の500 万 は 通 算 できない = 赤 字 分 の300 万 は 全 額 通 算 できないことになる = 損 益 通 算

別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾

老 齢 基 礎 年 金 の 計 算 式 (3) 支 給 開 始 年 齢 老 齢 基 礎 年 金 は 原 則 として 65 歳 から 受 け 取 ることができます なお 希 望 すれば 60 歳 から 64 歳 の 間 でも 年 齢 に 応 じて 一 定 割 合 を 減 額 された 年 金 を 受 け

資 格 給 付 関 係 ( 問 1) 外 国 人 Aさん(76 歳 )は 在 留 期 間 が3ヶ 月 であることから 長 寿 医 療 の 被 保 険 者 ではない が 在 留 資 格 の 変 更 又 は 在 留 期 間 の 伸 長 により 長 寿 医 療 の 適 用 対 象 となる 場 合 には 国

所令要綱

第14章 国民年金

給 与 所 得 控 除 控 除 額 の 計 算 については 次 のとおりです 給 与 等 の 収 入 金 額 給 与 所 得 控 除 額 180 万 円 以 下 の 場 合 180 万 円 を 超 え 360 万 円 以 下 の 場 合 360 万 円 を 超 え 660 万 円 以 下 の 場 合

16 日本学生支援機構

か 行 繰 上 げ/ 繰 上 げ 支 給 の 国 民 年 金 受 取 額 は 少 なくなるが 年 金 を 早 く 受 け 取 ること 早 期 ( 減 額 ) 支 払 い 65 歳 から 受 け 取 る 年 金 を 前 倒 しで 減 額 して 受 ける 年 金 繰 上 げ 請 求 早 期 に 受 け

第 7 条 職 員 の 給 与 に 関 する 規 程 ( 以 下 給 与 規 程 という ) 第 21 条 第 1 項 に 規 定 す るそれぞれの 基 準 日 に 育 児 休 業 している 職 員 のうち 基 準 日 以 前 6 月 以 内 の 期 間 にお いて 在 職 した 期 間 がある 職


桜井市外国人高齢者及び外国人重度心身障害者特別給付金支給要綱

女性のための年金学

Taro-29職員退職手当支給規程

平成21年10月30日

か 行 基 金 代 行 厚 生 年 金 基 金 が 国 に 代 わって 厚 生 年 金 の 事 務 の 一 部 を 行 うこと 基 本 月 額 ( 在 職 老 齢 年 金 ) 給 付 加 給 年 金 経 過 的 加 算 を 除 いた 年 金 月 額 加 算 部 分 を 除 いた 年 金 月 額 支

兵庫県公立学校教職員等財産形成貯蓄事務取扱細則

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職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 () 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 年 月 日 現 在 ) 一 般 行 政 職 平 均 給 与 月 額 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与 月 額

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平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

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年 金 払 い 退 職 給 付 制 度 における 年 金 財 政 のイメージ 積 立 時 給 付 時 給 付 定 基 (1/2) で 年 金 を 基 準 利 率 で 付 利 給 付 定 基 ( 付 与 利 の ) 有 期 年 金 終 身 年 金 退 職 1 年 2 年 1 月 2 月 ( 終 了 )

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賦課の根拠となった法律及び条例(その2)

260701現在 電子申請受付一覧(事務所・事務C).xls


別紙3

4-3-4共立蒲原総合病院組合職員の育児休業等に関する条例

H25要綱本文

技 能 労 務 職 公 務 員 民 間 参 考 区 分 平 均 年 齢 職 員 数 平 均 給 与 月 額 平 均 給 与 月 額 平 均 給 料 月 額 (A) ( 国 ベース) 平 均 年 齢 平 均 給 与 月 額 対 応 する 民 間 の 類 似 職 種 東 庄 町 51.3 歳 18 77

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代 議 員 会 決 議 内 容 についてお 知 らせします さる3 月 4 日 当 基 金 の 代 議 員 会 を 開 催 し 次 の 議 案 が 審 議 され 可 決 承 認 されました 第 1 号 議 案 : 財 政 再 計 算 について ( 概 要 ) 確 定 給 付 企 業 年 金 法 第

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Transcription:

年 金 相 談 マニュアル

Contents 年 金 相 談 マニュアル 入 門 編 目 次 ( 入 門 編 ) 第 1 章 年 金 相 談 の 心 得... 1 1 相 談 担 当 職 員 としての 心 構 え... 3 2 一 般 的 な 相 談 の 対 応... 7 3 お 客 様 の 声 への 対 応... 17 4 個 人 情 報 保 護... 22 5 相 談 対 象 者 の 確 認... 26... 31 第 1 節 公 的 年 金 制 度 の 意 義 と 役 割. 33 1 公 的 年 金 制 度 とは... 33 2 公 的 年 金 制 度 の 基 本 理 念... 36 3 公 的 年 金 制 度 の 信 頼 回 復... 38 第 2 節 国 民 年 金 の 仕 組 み... 43 1 国 民 年 金 とは... 43 2 保 険 者... 45 3 被 保 険 者... 46 4 基 礎 年 金 番 号 と 年 金 手 帳 ( 国 民 年 金 手 帳 )... 52 5 保 険 料 と 基 礎 年 金 の 費 用... 55 6 国 民 年 金 基 金... 65 7 年 金 額 の 計 算 方 法... 67 第 3 節 厚 生 年 金 保 険 の 仕 組 み... 69 1 厚 生 年 金 保 険 とは... 69 2 保 険 者... 70 3 適 用 事 業 所... 71 4 被 保 険 者... 73 5 標 準 報 酬 月 額 及 び 標 準 賞 与 額.. 78 6 保 険 料... 82 7 被 保 険 者 期 間... 86 8 厚 生 年 金 基 金... 89 9 年 金 額 の 改 定 ( 再 評 価 率 の 改 定 ) 方 法... 93 第 4 節 年 金 の 給 付... 97 1 年 金 給 付 の 種 類... 97 2 老 齢 基 礎 年 金 の 受 給 要 件... 101 3 老 齢 基 礎 年 金 の 年 金 額... 104 4 老 齢 基 礎 年 金 の 受 給 開 始 年 齢. 106 5 振 替 加 算... 110 6 老 齢 厚 生 年 金 の 支 給 開 始 年 齢. 113 7 特 別 支 給 の 老 齢 厚 生 年 金... 116 8 老 齢 厚 生 年 金 ( 本 来 支 給 )... 119 9 在 職 老 齢 年 金... 121 10 雇 用 保 険 の 失 業 給 付 との 調 整... 125 11 老 齢 厚 生 年 金 の 繰 下 げ... 128

Contents 目 次 ( 入 門 編 ) 第 4 節 年 金 の 給 付 (つづき) 12 遺 族 基 礎 年 金... 130 13 遺 族 厚 生 年 金... 135 14 遺 族 厚 生 年 金 と 他 の 年 金 との 併 給... 141 15 障 害 基 礎 年 金... 144 16 障 害 厚 生 年 金... 148 17 障 害 年 金 と 他 の 年 金 との 併 給... 152 第 3 章 届 出 手 続 き... 155 第 1 節 年 金 請 求 手 続 き... 157 1 年 金 請 求 とは... 157 2 年 金 請 求 手 続 きのパターン ( 障 害 年 金 を 除 く)... 158 3 老 齢 基 礎 年 金 老 齢 厚 生 年 金 の 請 求 手 続 き... 162 4 受 給 資 格 請 求 書 添 付 書 類 の 確 認... 164 5 繰 上 げの 手 続 きの 説 明... 187 6 遺 族 年 金... 188 7 雇 用 保 険 関 係 様 式 ( 参 考 資 料 )... 196 第 2 節 受 給 者 の 手 続 き... 197 1 年 金 の 支 払 い... 197 2 受 給 者 の 届 出 手 続 き... 199 3 通 知 書 等 の 再 交 付 手 続 き... 207 このマニュアルの 省 略 呼 称 について 国 年 法... 国 民 年 金 法 厚 年 法... 厚 生 年 金 保 険 法 国 年 法 附... 国 民 年 金 法 附 則 厚 年 法 附... 厚 生 年 金 保 険 法 附 則 国 年 令... 国 民 年 金 法 施 行 令 厚 年 令... 厚 生 年 金 保 険 法 施 行 令 国 年 則... 国 民 年 金 法 施 行 規 則 厚 年 則... 厚 生 年 金 保 険 法 施 行 規 則 60 改 附... 国 民 年 金 法 等 の 一 部 を 改 正 する 法 律 ( 昭 和 60 年 法 律 第 34 号 ) 附 則 H6 改 附... 国 民 年 金 法 等 の 一 部 を 改 正 する 法 律 ( 平 成 6 年 法 律 第 95 号 ) 附 則 制 度 編 など... 年 金 相 談 マニュアル< 制 度 編 >など

第 1 章 年 金 相 談 の 心 得 1

第 1 章 年 金 相 談 の 心 得 1 相 談 担 当 者 としての 心 構 え 年 金 相 談 は 広 く 国 民 各 層 をその 対 象 にするのみにとどまらず 内 容 的 にも 個 々の 相 談 対 象 者 の 老 後 等 における 生 活 設 計 に 深 い 関 わりを 持 つものであり このため 近 時 の 社 会 生 活 構 造 の 変 化 や 近 い 将 来 において 超 高 齢 社 会 を 迎 えるに 伴 い その 重 要 性 は 著 しく 増 大 してい ます 年 金 相 談 を 取 り 巻 くこのような 環 境 の 変 化 に 対 応 し 年 金 相 談 を 実 施 するに 際 しては こ の 業 務 が 国 民 生 活 ときわめて 密 接 な 結 びつきを 持 っていることをそれぞれの 職 員 が 十 分 認 識 したうえで できる 限 りお 客 様 の 立 場 及 びプライバシー 保 護 等 を 考 慮 しつつ 親 切 迅 速 正 確 に 相 談 に 応 じることを 年 金 相 談 業 務 遂 行 上 の 基 本 姿 勢 とします 相 談 担 当 者 は その 仕 事 の 性 質 上 直 接 または 間 接 にお 客 様 と 接 しています その 際 どのような 心 構 えで 応 対 を 行 うかは 非 常 に 大 事 な 問 題 です お 客 様 と 接 することは 相 談 担 当 者 がお 客 様 の 信 頼 を 得 理 解 と 協 力 を 求 めることができ る 大 切 な 機 会 であり 逆 にお 客 様 の 立 場 に 立 てば 相 談 担 当 者 の 執 務 姿 勢 を 判 断 し さらに は 日 本 年 金 機 構 のあり 方 そのものを 評 価 することになるからです もとより そのためには 応 対 の 仕 方 について 勉 強 し 必 要 な 知 識 を 得 ておくことが 大 切 です また この 場 合 忘 れてならないことは 特 殊 法 人 の 業 務 は 民 間 企 業 と 異 なったいろいろな 特 性 があり これらの 特 性 から 特 殊 法 人 に 対 する 特 有 の 苦 情 や 不 満 を 招 く 恐 れがあること です さらに 平 成 22 年 1 月 から 社 会 保 険 庁 が 廃 止 され 日 本 年 金 機 構 が 設 立 されたことによ り 日 本 年 金 機 構 として 独 立 行 政 法 人 等 の 保 有 する 個 人 情 報 の 保 護 に 関 する 法 律 や 日 本 年 金 機 構 個 人 情 報 保 護 管 理 規 程 ( 規 程 第 13 号 ) ( 以 下 個 人 情 報 保 護 管 理 規 程 といい ます )に 基 づき 個 人 情 報 の 適 切 な 管 理 のために 必 要 な 措 置 を 講 ずる 義 務 が 課 せられる 等 個 人 情 報 保 護 対 策 の 強 化 を 図 る 必 要 があります このことを 踏 まえ 年 金 相 談 の 対 応 には お 客 様 個 人 の 秘 密 保 持 に 細 心 の 注 意 を 持 ってあたってください 3

第 2 章 年 金 制 度 の 概 要 31

第 1 節 公 的 年 金 制 度 の 意 義 と 役 割 1 公 的 年 金 制 度 とは 年 をとって 働 けなくなったとき 障 害 を 負 ったとき または 死 亡 により 残 された 家 族 に 所 得 保 障 を 行 う 仕 組 みが 年 金 です 今 日 多 くの 国 では 政 府 やこれに 代 わる 公 的 な 組 織 が 事 業 を 行 う 公 的 年 金 の 制 度 が 整 備 されています (1) 我 が 国 の 公 的 年 金 制 度 の 特 徴 1 すべての 国 民 が 年 金 保 障 の 対 象 になっていること( 国 民 皆 年 金 ) 2 保 険 料 の 拠 出 実 績 に 応 じて 年 金 を 受 け 取 る 権 利 が 生 じ 年 金 額 が 定 まる 仕 組 みとな っていること( 社 会 保 険 方 式 ) (2) 公 的 年 金 制 度 の 原 則 となる 考 え 方 高 齢 者 や 障 害 者 の 生 活 の 基 本 的 な 部 分 を 支 えることができる 1 全 国 民 に 共 通 の 基 礎 年 金 の 年 金 額 は 高 齢 者 等 の 日 常 生 活 の 基 本 的 部 分 を 支 えるも のとして 定 められています 2 サラリーマンであった 人 の 年 金 額 は 現 役 時 代 の 給 与 水 準 を 目 安 に 定 められていま す 3 物 価 や 国 民 の 生 活 水 準 が 上 昇 した 場 合 には これに 応 じて 年 金 額 が 改 定 され 生 涯 にわたる 生 活 保 障 としての 機 能 を 十 分 に 発 揮 するものとなっています このように 年 金 額 の 実 質 価 値 の 維 持 が 可 能 となるのは 高 齢 者 の 年 金 の 支 払 いに 必 要 な 費 用 を 現 在 の 若 い 世 代 が 負 担 することを 基 本 としているからです 子 の 世 代 が 全 体 として 親 の 世 代 の 生 活 を 支 える 世 代 間 の 扶 養 の 仕 組 み は 若 い 世 代 が 生 み 出 した 生 産 物 を かつて 若 かった 世 代 が 順 次 分 かち 合 うことを 意 味 しています 33

長 期 間 にわたって 収 支 が 均 衡 する 仕 組 みとなっていること 年 金 制 度 の 将 来 にわたる 財 政 の 均 衡 を 見 る 場 合 給 付 と 負 担 の 関 係 は 想 定 した 人 口 構 造 や 賃 金 をはじめとする 経 済 状 況 などの 社 会 経 済 情 勢 に 変 動 が 生 じた 場 合 その 変 動 に 応 じて 変 化 します このような 社 会 経 済 情 勢 の 変 動 に 対 して これまでは5 年 ごとの 財 政 再 計 算 の 際 に 人 口 推 計 や 将 来 の 経 済 の 見 通 し 等 の 変 化 を 踏 まえて 給 付 内 容 や 将 来 の 保 険 料 水 準 を 見 直 してきました しかしその 結 果 として 若 い 世 代 にとっては 将 来 の 給 付 水 準 や 保 険 料 水 準 が 見 通 しにくいものとなり 年 金 制 度 に 対 する 不 安 につながっているとの 意 見 が 強 まっていました そこで 平 成 16 年 の 年 金 制 度 改 革 により 5 年 に 一 度 の 財 政 再 計 算 時 ごとにまず 給 付 水 準 を 設 定 し そこから 将 来 必 要 な 負 担 ( 保 険 料 ) 水 準 を 設 定 するという 従 来 の 給 付 と 負 担 の 見 直 し 方 法 を 改 め 新 しい 給 付 と 負 担 の 見 直 しの 方 法 ( 保 険 料 水 準 固 定 方 式 ) が 導 入 されることとなりました 新 しい 給 付 と 負 担 の 見 直 しの 方 法 ( 保 険 料 水 準 固 定 方 式 ) 1 まず 保 険 料 の 引 き 上 げを 極 力 抑 制 しつつ 将 来 の 負 担 ( 保 険 料 )の 上 限 を 設 定 し て 固 定 します 2 その 保 険 料 上 限 による 収 入 の 範 囲 内 で 給 付 水 準 を 調 整 します 公 的 年 金 制 度 が 長 期 的 に 安 定 するためには 負 担 を 担 う 若 い 世 代 の 生 活 水 準 と 年 金 を 受 給 する 高 齢 世 代 の 生 活 水 準 とのバランスをとり 国 民 各 層 に 信 頼 される 年 金 制 度 とし ていくことが 重 要 です 34

(3) 公 的 年 金 と 私 的 年 金 の 比 較 公 的 年 金 と 私 的 年 金 はもともと 性 質 が 異 なります( 下 表 参 照 ) 公 的 年 金 を 生 活 設 計 の 基 本 と 位 置 づけ 私 的 年 金 によって 足 りない 部 分 を 補 うという 役 割 分 担 を 各 自 が 若 いときから 心 がける 必 要 があります 加 入 給 付 の 特 徴 給 付 の 財 源 給 付 の 種 類 運 営 その 他 公 的 年 金 国 民 の 義 務 としてすべての 人 が 加 入 物 価 や 生 活 水 準 の 上 昇 にあわせ て 引 き 上 げられるので 将 来 にわ たって 同 じ 実 質 価 値 が 保 障 され る 保 険 料 ( 運 用 益 を 含 む)と 国 庫 負 担 老 齢 障 害 死 亡 のすべてがカバ ーされ さらに 国 民 年 金 基 金 や 厚 生 年 金 基 金 に 加 入 すると 年 金 額 も 上 積 みされる 政 府 により 運 営 されており 基 礎 年 金 支 給 額 の 2 分 の 1 と 運 営 事 務 に 要 する 費 用 はすべて 国 が 負 担 する 加 入 者 が 納 める 保 険 料 には 税 金 がかからず 生 活 が 苦 しい 場 合 に は 保 険 料 負 担 が 免 除 される 私 的 年 金 自 分 の 保 険 料 を 積 み 立 て 自 分 の 保 険 料 を 積 み 立 てた 範 囲 で 給 付 が 行 われる 保 険 料 ( 運 用 益 を 含 む) 将 来 受 けようとする 年 金 の 種 類 や 期 間 が 多 様 であり これらに 応 じて 保 険 料 も 多 様 である 加 入 者 から 集 められた 保 険 料 に より 民 間 の 保 険 会 社 が 自 社 の 経 営 に 必 要 な 諸 経 費 を 含 めて 運 営 している 加 入 者 が 納 める 保 険 料 は 上 限 を 5 万 円 として 税 金 がかからない 35

第 2 節 国 民 年 金 の 仕 組 み 1 国 民 年 金 とは 国 民 年 金 は 老 齢 障 害 死 亡 について 必 要 な 給 付 を 行 い 健 全 な 国 民 生 活 の 維 持 向 上 に 寄 与 することを 目 的 としています 国 民 年 金 は 厚 生 年 金 保 険 共 済 組 合 など 被 用 者 年 金 制 度 に 加 入 し ていない 一 般 の 人 のほか 被 用 者 年 金 制 度 の 加 入 者 及 びその 配 偶 者 も 国 民 年 金 の 被 保 険 者 となります したがって 被 用 者 年 金 制 度 の 加 入 者 は 厚 生 年 金 保 険 または 共 済 組 合 とともに 国 民 年 金 にも 加 入 するこ とになり 同 時 に2つの 年 金 制 度 に 加 入 しています 国 年 法 1 2 ( 注 ) 被 用 者 年 金 制 度 とは 国 年 法 51 1 厚 生 年 金 保 険 2 国 家 公 務 員 共 済 組 合 3 地 方 公 務 員 等 共 済 組 合 4 私 立 学 校 教 職 員 共 済 の4つの 制 度 をいいます なお 船 員 保 険 の 職 務 外 年 金 部 門 は 昭 和 61 年 4 月 1 日 から 厚 生 年 金 保 険 に 統 合 され 平 成 9 年 4 月 からは 旧 公 共 企 業 体 の 三 共 済 組 合 ( 日 本 たばこ 産 業 共 済 組 合 日 本 電 信 電 話 共 済 組 合 日 本 鉄 道 共 済 組 合 )の 長 期 給 付 事 業 も 厚 生 年 金 保 険 に 統 合 されました さらに 平 成 14 年 4 月 からは 農 林 漁 業 団 体 職 員 共 済 組 合 が 厚 生 年 金 保 険 に 統 合 されました 43

第 3 節 厚 生 年 金 保 険 の 仕 組 み 1 厚 生 年 金 保 険 とは 厚 生 年 金 保 険 は 一 定 の 事 業 所 に 使 用 される 労 働 者 を 被 保 険 者 とし 被 保 険 者 の 老 齢 障 害 及 び 死 亡 について 保 険 給 付 を 行 い 被 用 者 やそ の 遺 族 の 生 活 の 安 定 と 福 祉 の 向 上 に 寄 与 することを 目 的 とする 社 会 保 険 制 度 です 厚 生 年 金 保 険 と 同 じ 目 的 で 創 られた 制 度 には 従 来 は 公 務 員 などを 対 象 とする 各 種 共 済 組 合 船 員 を 対 象 とする 船 員 保 険 がありましたが 昭 和 61 年 4 月 からは 船 員 保 険 の 職 務 外 年 金 部 門 は 厚 生 年 金 保 険 に 統 合 されています また 平 成 9 年 4 月 からは 旧 公 共 企 業 体 の 三 共 済 組 合 ( 日 本 たば こ 産 業 共 済 組 合 日 本 電 信 電 話 共 済 組 合 日 本 鉄 道 共 済 組 合 )の 長 期 給 付 事 業 が 厚 生 年 金 保 険 に 統 合 され さらに 平 成 14 年 4 月 からは 旧 農 林 漁 業 団 体 職 員 共 済 組 合 も 厚 生 年 金 保 険 に 統 合 されました 厚 年 法 1 69

2 保 険 者 厚 生 年 金 保 険 では 法 律 によって 適 用 事 業 所 に 勤 務 している 従 業 員 は その 意 思 に 関 係 なく 厚 生 年 金 保 険 に 加 入 しなければならないこ とになっています これは 国 としてこの 制 度 の 維 持 発 展 を 図 り 被 用 者 やその 遺 族 の 生 活 を 保 障 するために 決 められたものです 厚 生 年 金 保 険 では 政 府 ( 厚 生 労 働 省 )が 保 険 者 となって 責 任 を もって 保 険 の 事 業 を 運 営 しています ただし 保 険 料 の 徴 収 年 金 請 求 書 の 受 理 等 の 業 務 は 日 本 年 金 機 構 に 委 任 されています 厚 年 法 2 100 の4 70

3 適 用 事 業 所 常 時 5 人 以 上 の 従 業 員 が 働 いている 会 社 工 場 商 店 事 務 所 など の 事 業 所 と 常 時 従 業 員 を 使 用 する 法 人 の 事 業 所 は 法 律 によって 事 業 主 や 従 業 員 の 意 思 に 関 係 なく 必 ず 厚 生 年 金 保 険 に 加 入 しなければ ならないことになっています このように 法 律 によって 当 然 加 入 すべ き 事 業 所 を 強 制 適 用 事 業 所 といい その 従 業 員 を 強 制 加 入 被 保 険 者 といいます なお 平 成 元 年 4 月 からは 株 式 会 社 有 限 会 社 といった 法 人 の 事 業 所 または 事 務 所 は 従 業 員 が1 人 であっても 強 制 適 用 事 業 所 とされて いますので 強 制 適 用 から 除 かれる 事 業 所 は 現 在 サービス 業 の 一 部 や 農 業 漁 業 などの 個 人 の 事 業 所 に 限 られています また 強 制 適 用 の 扱 いを 受 けていない 事 業 所 の 事 業 主 が 従 業 員 の 半 数 以 上 の 同 意 を 得 て 手 続 きを 行 い 厚 生 労 働 大 臣 の 認 可 を 受 ければ 厚 生 年 金 保 険 の 適 用 を 受 けることができます( 任 意 適 用 事 業 所 とい います) 厚 年 法 61 厚 年 法 61 厚 年 法 63 4 (1) 適 用 事 業 所 の 一 括 扱 い ここでいう 事 業 所 とは 工 場 商 店 事 務 所 など 事 業 が 行 われて いる 一 定 の 場 所 という 意 味 ですので 同 じ 会 社 でも 本 社 と 工 場 が 離 れて 設 置 されている 場 合 は それぞれ 別 の 事 業 所 として 扱 われま す なお この 取 扱 いでは 本 社 と 工 場 の 間 の 転 勤 などの 際 手 続 き 上 のミスから 被 保 険 者 期 間 に 空 白 ができ 人 事 労 務 給 与 の 管 理 を 本 社 が 一 括 して 行 う 会 社 では 二 重 の 手 数 がかかるなどの 不 合 理 な 面 がでてきます そのため 2つ 以 上 の 事 業 所 の 事 業 主 が 同 一 で あって 一 定 の 条 件 を 満 たす 場 合 には 厚 生 労 働 大 臣 の 承 認 を 受 けれ ば 2つ 以 上 の 事 業 所 を 一 括 して1つの 適 用 事 業 所 とすることがで きるようになっています 厚 年 法 8の2 71

(2) 船 舶 も 厚 生 年 金 保 険 の 適 用 事 業 所 に 船 員 法 の 適 用 を 受 ける5トン 以 上 の 船 舶 に 乗 り 組 む 船 員 は 船 員 保 険 に 加 入 しますが 船 員 保 険 の 職 務 外 年 金 部 門 の 厚 生 年 金 保 険 へ の 統 合 に 伴 い 昭 和 61 年 4 月 からは 上 記 の 船 舶 などは 厚 生 年 金 保 険 の 適 用 事 業 所 となり そこに 乗 り 組 む 船 員 は 厚 生 年 金 保 険 の 被 保 険 者 となります 職 務 上 の 年 金 部 門 及 び 医 療 保 険 失 業 保 険 部 門 は 従 来 どおり 船 員 保 険 の 適 用 となります 72

第 4 節 年 金 の 給 付 1 年 金 給 付 の 種 類 日 本 の 年 金 制 度 は 家 に 例 えて 2 階 建 て や 3 階 建 て と 呼 ば れます 例 えによると 公 的 年 金 のみであれば2 階 建 て それに 上 乗 せする 企 業 年 金 等 を 含 めると3 階 建 てになります 3 階 部 分 民 間 企 業 の 企 業 年 金 共 済 年 金 の 職 域 部 分 2 階 部 分 サラリーマン( 被 用 者 ) の 報 酬 比 例 部 分 民 間 企 業 のサラリーマン 厚 生 年 金 保 険 公 務 員 私 立 学 校 教 職 員 共 済 年 金 1 階 部 分 基 礎 年 金 ( 全 国 民 共 通 の 定 額 部 分 ) 年 金 制 度 ( 給 付 図 ) 国 民 年 金 基 金 確 定 拠 出 年 金 ( 個 人 型 ) 厚 生 年 金 基 金 代 行 部 分 確 定 給 付 企 業 年 金 厚 生 年 金 保 険 適 格 退 職 年 金 確 定 拠 出 年 金 ( 企 業 型 ) 職 域 部 分 共 済 年 金 国 民 年 金 ( 基 礎 年 金 ) 年 金 給 付 の 対 象 者 及 び 国 年 法 上 の 名 称 専 業 主 婦 等 ( 第 2 号 被 保 険 者 の 被 扶 養 配 偶 者 ) 自 営 業 者 等 (20 歳 以 上 60 歳 未 満 で 第 2 3 号 被 保 険 者 以 外 の 人 ) 民 間 サラリーマン ( 適 用 事 業 所 に 雇 用 される70 歳 未 満 の 人 ) 公 務 員 等 第 3 号 被 保 険 者 第 1 号 被 保 険 者 第 2 号 被 保 険 者 民 間 企 業 のサラリーマンでは 企 業 年 金 に 該 当 するものです 97

(1) 国 民 年 金 国 民 年 金 の 給 付 には 自 営 業 者 などだけでなく 被 用 者 年 金 制 度 の 加 入 者 及 びその 被 扶 養 配 偶 者 にも 共 通 の 基 礎 年 金 と 自 営 業 者 など 第 1 号 被 保 険 者 独 自 の 給 付 があります また 昭 和 60 年 改 正 前 の 旧 国 民 年 金 法 の 適 用 による 年 金 給 付 と 国 民 年 金 制 度 発 足 時 において 高 齢 であった 人 に 対 する 無 拠 出 制 の 老 齢 福 祉 年 金 があります 基 礎 年 金 基 礎 年 金 には 老 齢 障 害 死 亡 を 支 給 事 由 とする 次 の3 種 類 があ ります 国 年 法 15 1 老 齢 基 礎 年 金 2 障 害 基 礎 年 金 3 遺 族 基 礎 年 金 第 1 号 被 保 険 者 の 独 自 給 付 自 営 業 者 など 第 1 号 被 保 険 者 の 独 自 給 付 には 付 加 保 険 料 を 納 付 した 人 に 対 する 付 加 年 金 ( 制 度 編 第 6 章 年 金 額 の 計 算 方 法 第 2 節 老 齢 基 礎 年 金 6. 付 加 年 金 ) 一 定 の 保 険 料 納 付 済 期 間 保 険 料 免 除 期 間 及 び 婚 姻 期 間 のあった 夫 が 死 亡 した 場 合 にその 妻 に 60 歳 から65 歳 までの 間 支 給 される 寡 婦 年 金 ( 制 度 編 第 5 章 年 金 給 付 第 12 節 寡 婦 年 金 ) 一 定 の 期 間 保 険 料 を 納 めた 人 が 年 金 給 付 を 受 けられないで 死 亡 した 場 合 の 死 亡 一 時 金 ( 制 度 編 第 5 章 年 金 給 付 第 13 節 死 亡 一 時 金 )があります 98

11 老 齢 厚 生 年 金 の 繰 下 げ 老 齢 厚 生 年 金 の 繰 下 げ 支 給 の 制 度 は 65 歳 以 後 の 老 齢 厚 生 年 金 を 受 けることができる 場 合 に 65 歳 からは 受 けずに 66 歳 の 誕 生 日 の 前 日 以 降 に 申 出 をすることにより その 申 出 をした 月 の 翌 月 から 増 額 された 老 齢 厚 生 年 金 を 受 けることができる 制 度 です なお 老 齢 基 礎 年 金 については 従 来 から 繰 下 げ 支 給 の 制 度 があり ます 厚 年 法 44の3 この 制 度 を 利 用 せず 66 歳 の 誕 生 日 の 前 日 以 降 に 65 歳 時 点 に 遡 って 本 来 請 求 することもできます 65 歳 以 後 被 保 険 者 期 間 がある 人 の 場 合 年 金 の 支 給 を 受 けない 期 間 在 職 老 齢 年 金 制 度 を 適 用 したと 仮 定 した 場 合 に 支 給 される 額 1 在 職 老 齢 年 金 制 度 を 適 用 したと 仮 定 した 場 合 に 支 給 停 止 される 額 ( 在 職 ) ( 退 職 ) 繰 下 げ 加 算 額 (1 増 額 率 ) 老 齢 厚 生 年 金 65 歳 66 歳 繰 下 げ 支 給 の 申 出 日 128

解 説 繰 下 げ 支 給 の 申 出 を 行 うことができる 人 H16 改 附 42 昭 和 17 年 4 月 2 日 以 後 生 まれの 人 は 原 則 66 歳 の 誕 生 日 の 前 日 以 後 に 支 給 の 繰 下 げの 申 出 ができます ただし 65 歳 の 誕 生 日 の 前 日 から66 歳 の 誕 生 日 の 前 日 までの 間 に 障 害 厚 生 年 金 遺 族 厚 生 年 金 などの 年 金 を 受 ける 権 利 を 有 したことがある ときは 申 出 はできません また 66 歳 の 誕 生 日 以 後 に 障 害 厚 生 年 金 や 遺 族 厚 生 年 金 な どの 年 金 を 受 ける 権 利 が 発 生 した 場 合 は 支 給 の 繰 下 げの 申 出 は できますが この 場 合 他 の 年 金 の 発 生 した 月 を 基 準 として 増 額 率 が 定 められ 繰 下 げ 加 算 額 が 計 算 されます 増 額 された 老 齢 厚 生 年 金 は 実 際 に 支 給 の 繰 下 げの 申 出 をした 月 の 翌 月 から 支 給 さ れることになりますのでご 留 意 ください 昭 和 17 年 4 月 1 日 以 前 生 まれの 人 であって 平 成 19 年 4 月 1 日 以 後 に 老 齢 厚 生 年 金 を 受 け 取 ることができることとなった 人 も 支 給 の 繰 下 げの 申 出 を 行 うことができます 繰 下 げ 加 算 額 繰 下 げ 加 算 額 は 原 則 65 歳 時 点 の 老 齢 厚 生 年 金 額 を 基 準 とし て 支 給 の 繰 下 げの 申 出 をした 時 期 に 応 じて 計 算 されます 繰 下 げ 加 算 額 =( 繰 下 げ 対 象 額 + 経 過 的 加 算 額 ) 増 額 率 ( 注 ) 増 額 率 は 繰 下 げ 月 数 0.7% 最 大 42% です 129

第 3 章 届 出 手 続 き 156

第 3 章 届 出 手 続 き 第 1 節 年 金 請 求 手 続 き 1 年 金 請 求 とは 年 金 は 年 金 を 受 ける 資 格 ができたとき 自 動 的 に 支 給 が 始 まるものではありません 自 分 で 年 金 を 受 けるための 手 続 きを 行 う 必 要 があり その 手 続 きを 年 金 請 求 といいます この 手 続 きは 受 けようとする 年 金 の 種 類 によって 異 なります 157

第 3 章 届 出 手 続 き 2 年 金 請 求 手 続 きのパターン( 障 害 年 金 除 く) (1) 特 別 支 給 の 老 齢 厚 生 年 金 請 求 者 の 生 年 月 日 ( 受 給 権 発 生 年 月 日 の 確 認 ) 請 求 者 の 厚 年 期 間 が20 年 以 上 ですか? はい いいえ 配 偶 者 の 有 無 配 偶 者 の 有 無 無 有 無 有 配 偶 者 の 厚 年 期 間 が20 年 以 上 ですか? はい いいえ 加 対 者 あり 3 点 セット あり ( 配 偶 者 の 所 得 証 明 ) 加 対 者 なし 抄 本 で 可 振 替 あり 3 点 セット あり ( 請 求 者 の 所 得 証 明 ) 振 替 なし 抄 本 で 可 3 点 セットとは 戸 籍 謄 本 世 帯 全 員 の 住 民 票 加 給 年 金 または 振 替 加 算 対 象 者 の 所 得 証 明 加 給 年 金 額 対 象 者 か 振 替 加 算 対 象 者 かの 確 認 をして 添 付 書 類 を 案 内 してくだ さい 158

第 3 章 届 出 手 続 き (2) 老 齢 基 礎 年 金 の 請 求 (65 歳 年 金 請 求 ) 現 在 老 齢 年 金 を 受 給 していますか? はい いいえ 特 老 厚 の 受 給 要 件 は 制 度 編 第 5 章 年 金 給 付 第 3 節 特 別 支 給 の 老 齢 厚 生 年 金 を 参 照 してください 年 金 の 種 別 は 厚 年 または 共 済 ですか? 厚 年 共 済 65 歳 年 金 請 求 ハガキ 国 年 の 納 付 が ありますか? はい 1 共 済 が 2 ヶ 所 以 上 ですか? はい 配 偶 者 は 厚 年 ( 共 済 ) が 20 年 以 上 請 求 者 は 厚 年 ( 共 済 )が 20 年 未 満 ですか? いいえ 共 済 から 老 齢 基 礎 年 金 退 職 共 済 年 金 ( 本 来 支 給 )の 請 求 書 が 送 付 納 付 月 数 ( 免 除 含 む) は25 年 以 上 または 厚 年 共 済 期 間 が20 年 以 上 2 ありますか? はい はい いいえ 昭 和 61 年 3 月 以 前 の サラリーマンの 妻 等 の カラ 期 間 を 足 して25 年 以 上 あ り ま す か? いいえ 受 給 権 なし はい いいえ 配 偶 者 は 厚 年 ( 共 済 ) が20 年 以 上 請 求 者 は 厚 年 ( 共 済 )が 20 年 未 満 ですか? いいえ 振 替 あり 振 替 なし 振 替 あり 振 替 なし 1 国 家 公 務 員 共 済 組 合 期 間 と 地 方 公 務 員 共 済 組 合 期 間 は1つの 期 間 とみなします 2 納 付 月 数 免 除 含 む の 期 間 については 短 縮 制 度 があります 159

第 3 章 届 出 手 続 き 第 2 節 受 給 者 の 手 続 き 1 年 金 の 支 払 い 年 金 が 決 定 され 年 金 証 書 が 送 られてから 初 めての 支 払 いが 行 われるまで 概 ね50 日 程 度 かかります ただし 2つ 以 上 の 年 金 を 受 ける 権 利 のある 人 や 年 金 給 付 に 調 整 のある 人 は 50 日 以 上 かかる 場 合 があります 最 初 に 支 払 われる 年 金 は 在 職 などにより 全 額 支 給 停 止 されている 期 間 を 除 けば 原 則 と して 受 給 権 を 取 得 した 月 の 翌 月 分 から 直 前 の 支 払 月 の 前 月 までの 分 です (1) 支 払 月 年 金 は 2 月 4 月 6 月 8 月 10 月 12 月 の 偶 数 月 に 支 払 います 支 払 日 は 各 支 払 月 の15 日 ですが 15 日 が 土 曜 日 日 曜 日 休 日 のときはその 直 前 の 営 業 日 に 支 払 いま す 支 払 月 支 払 日 支 払 月 分 支 払 額 2 月 15 日 前 年 12 月 1 月 の 2 ヶ 月 分 4 月 15 日 2 月 3 月 の 2 ヶ 月 分 6 月 15 日 4 月 5 月 の 2 ヶ 月 分 8 月 15 日 6 月 7 月 の 2 ヶ 月 分 10 月 15 日 8 月 9 月 の 2 ヶ 月 分 12 月 15 日 10 月 11 月 の 2 ヶ 月 分 年 金 額 の 6 分 の1ずつ 注 初 回 の 支 払 いや 遡 及 して 年 金 額 が 増 額 されたときなどは 奇 数 月 であっても 年 金 の 支 払 いが 行 われます 197

第 3 章 届 出 手 続 き (2) 振 込 通 知 書 の 送 付 時 期 初 めて 年 金 が 支 払 われるとき 2 回 目 以 降 は 毎 年 6 月 翌 年 4 月 までの 毎 回 支 払 われる 金 額 が 記 載 年 金 の 支 払 額 に 変 更 があったときや 受 取 先 金 融 機 関 を 変 更 されたときなどには その 都 度 送 付 注 公 的 年 金 担 保 融 資 を 利 用 された 場 合 は 融 資 を 行 った 独 立 行 政 法 人 福 祉 医 療 機 構 に 返 済 となるため 年 金 振 込 通 知 書 は 送 付 されません ポイント! 年 金 額 の 端 数 処 理 年 金 額 の 計 算 において100 円 未 満 の 端 数 があるときは 法 律 によ り50 円 未 満 は 切 り 捨 てられ 50 円 以 上 100 円 未 満 は100 円 に 切 り 上 げられています 各 支 払 月 の 支 払 額 2ヶ 月 分 の 端 数 処 理 は 支 払 額 に1 円 未 満 の 端 数 があるときは 法 律 により 切 り 捨 てることとされていす このた め 1 年 間 の 支 払 額 を 合 計 しても 年 金 額 と 同 額 にならない 場 合 があり ます 198

第 3 章 届 出 手 続 き 2 受 給 者 の 届 出 手 続 き (1) 受 給 者 の 共 通 の 届 出 手 続 き 住 所 や 年 金 の 受 取 場 所 を 変 えるとき... 住 所 支 払 機 関 変 更 届 引 越 などで 住 所 や 年 金 の 受 取 金 融 機 関 郵 便 局 を 変 更 するときに 提 出 します ただし 平 成 23 年 7 月 から 受 給 者 原 簿 に 住 民 票 コードが 収 録 されている 受 給 権 者 は 住 民 基 本 台 帳 ネットワーク 以 下 住 基 ネット といいます の 異 動 情 報 の 活 用 により 住 所 変 更 に 関 する 届 出 は 原 則 不 要 になります 注 1 市 町 村 合 併 により 住 所 が 変 更 となった 場 合 番 地 の 変 更 を 伴 わない 場 合 に 限 る は 届 出 の 必 要 はありません 注 2 金 融 機 関 の 通 帳 本 人 名 義 のもの 写 し 可 キャッシュカード 及 び 金 融 機 関 が 発 行 する 書 類 のコピー 等 インターネット 専 業 銀 行 等 の 場 合 には インターネット からプリントアウトしたもの 等 請 求 書 に 金 融 機 関 の 証 明 がある 場 合 は 添 付 不 要 で す 注 3 厚 生 年 金 保 険 に 加 入 中 の 場 合 は 会 社 から 年 金 事 務 所 へ 厚 生 年 金 保 険 被 保 険 者 住 所 変 更 届 の 提 出 が 必 要 です 成 年 後 見 人 の 登 録 年 金 の 各 種 通 知 や 年 金 の 振 込 先 を 成 年 後 見 人 宛 に 送 付 する 場 合 は 登 録 が 必 要 です 199

第 3 章 届 出 手 続 き 誕 生 月 が 来 たとき... 現 況 届 生 計 維 持 確 認 届 年 金 を 引 き 続 き 受 け 取 っていただくための 権 利 があるかどうかを 確 認 生 存 確 認 する ために 提 出 が 必 要 です ただし 年 金 請 求 時 に 住 民 票 コード の 届 出 をされた 人 について は 住 基 ネットで 確 認 可 能 のため 提 出 の 必 要 はありません また 次 の 事 項 に 該 当 する 人 も 現 況 届 の 提 出 は 不 要 です 1 年 金 の 支 払 いを 行 うことに 決 定 した 年 月 日 から 次 に 来 る 誕 生 月 の 末 日 までの 期 間 が1 年 以 内 であるとき 2 障 害 の 程 度 が 変 わったことにより 年 金 額 が 改 定 されてから1 年 を 過 ぎていないと き 3 年 金 の 全 額 が 支 給 停 止 となっているとき 4 全 額 支 給 停 止 となっていた 年 金 が 受 けられるようになってから1 年 を 過 ぎていな いとき ポイント1! 住 基 ネットを 活 用 した 現 況 確 認 住 基 ネット 上 に 情 報 が 保 存 されていることが 前 提 となります この ため 次 のような 場 合 等 には 現 況 届 の 提 出 が 必 要 です 住 基 ネットに 参 加 していない 市 町 村 に 居 住 の 人 またはその 市 町 村 に 転 入 した 場 合 他 の 市 町 村 へ 転 出 したが 転 出 先 の 市 町 村 に 転 入 の 手 続 きをして いない 場 合 外 国 籍 外 国 人 登 録 の 人 外 国 にお 住 まいの 人 または 外 国 に 転 出 した 場 合 ポイント2! 誕 生 月 に 現 況 確 認 以 外 の 確 認 が 必 要 な 場 合 加 給 年 金 額 等 の 対 象 者 がいる 人 について 引 き 続 き 加 給 年 金 額 等 を 受 けるには 生 計 維 持 関 係 を 証 明 する 必 要 があるため 生 計 維 持 確 認 届 の 提 出 が 必 要 です 障 害 状 態 の 確 認 が 必 要 な 人 については 機 構 本 部 から 送 付 される 障 害 状 態 確 認 届 の 提 出 が 必 要 です 200

第 3 章 届 出 手 続 き 2つ 以 上 の 年 金 を 受 ける 権 利 ができたとき... 年 金 受 給 選 択 申 出 書 年 金 を 受 けている 人 が 新 たに 他 の 年 金 を 受 ける 権 利 を 得 た 場 合 には 原 則 として ど ちらか 一 方 の 年 金 を 選 択 することになり もう 一 方 の 年 金 は 支 給 停 止 されますので 届 出 が 必 要 です 注 特 例 的 に2つ 以 上 の 年 金 が 受 けられる 場 合 もあります 年 金 を 受 けている 人 が 亡 くなったとき 遺 族 が 行 う 手 続 き... 未 支 給 年 金 保 険 給 付 請 求 書 年 金 受 給 権 者 死 亡 届 年 金 受 給 者 が 死 亡 した 場 合 死 亡 届 を 遺 族 が 提 出 する 必 要 があります 戸 籍 や 住 民 票 などの 市 区 町 村 への 手 続 きとは 別 に 行 う 必 要 があります 注 平 成 23 年 7 月 から 受 給 者 原 簿 に 住 民 票 コードが 収 録 されている 受 給 権 者 は 住 基 ネットの 異 動 情 報 の 活 用 により 死 亡 に 関 する 届 出 を 省 略 することが 出 来 ます ただし 市 区 町 村 への 届 出 義 務 の7 日 以 内 に 届 出 がなかった 場 合 は 従 前 のとおりの 取 り 扱 い です 死 亡 した 受 給 者 が 受 け 取 れるはずであった 年 金 が 残 っているときは 死 亡 当 時 生 計 を 同 一 にしていた 遺 族 からの 請 求 によって 亡 くなった 月 の 分 まで 受 け 取 ることがで きます 201