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Transcription:

國 立 中 央 図 書 館 臺 灣 分 館 の 日 本 関 係 資 料 松 浦 章 1 はじめに 2 國 立 中 央 図 書 館 臺 灣 分 館 の 歴 史 航 空 機 の 発 達 にともなって 各 国 各 社 の 航 空 便 が 大 幅 に 増 発 され 世 界 の 各 地 に 短 時 間 の 内 に 移 動 で きるようになった それとともに 各 航 空 会 社 の 激 烈 な 競 争 に 伴 い 航 空 券 が 廉 価 に 入 手 できるようになっ たのは 外 国 研 究 を 行 っている 者 にとって 極 めて 有 り 難 いことである この 結 果 外 国 を 研 究 対 象 とす る 研 究 者 にとって 海 外 の 図 書 館 において 研 究 資 料 を 収 集 することが 容 易 になったのである 特 に1990 年 代 以 降 この 傾 向 は 漸 次 促 進 されてきて 比 較 的 容 易 に 海 外 の 図 書 館 に 行 けることになった その 意 味 でも 関 西 空 港 から 日 本 の 航 空 会 社 では 日 本 アジ ア 航 空 全 日 空 台 湾 の 中 華 航 空 エバグリーン 香 港 のキャセイやアメリカのノースウェストなど 各 社 が 飛 んでいる 台 湾 の 台 北 は 搭 乗 時 間 が ₃ 時 間 あ まりで 行 ける 都 市 である 國 立 中 央 図 書 館 臺 灣 分 館 は 2004 年 12 月 20 日 に 台 北 縣 中 和 市 中 安 街 85 号 に 新 館 が 建 設 された( 写 真 ₁ ) この 新 館 がある 台 北 縣 中 和 市 であるが 台 湾 における 陸 上 交 通 の 最 大 の 中 心 地 である 台 北 車 站 か らMRT 台 北 捷 運 ( 電 車 : 市 内 の 中 心 部 は 地 下 鉄 一 部 地 上 を 走 向 )の 南 勢 角 行 き に 乗 車 して 約 15 分 乗 車 して 永 安 市 場 駅 において 下 車 すると 同 駅 から 徒 歩 数 分 のところに 國 立 中 央 圖 書 館 臺 灣 分 館 ( 台 北 縣 中 和 市 中 安 街 85 号 写 真 ₁ )がある 同 館 は 毎 週 月 曜 日 と 祝 日 が 休 館 日 であり 平 日 は 午 前 ₉ 時 から 午 後 ₉ 時 まで 土 日 は 朝 ₉ 時 から 午 後 ₅ 時 までと 極 めて 大 衆 に 便 宜 を 提 供 する 図 書 館 である 國 立 中 央 図 書 館 臺 灣 分 館 の 前 身 は 日 本 が 台 湾 を 統 治 していた 時 代 に 遡 る 大 正 ₃ 年 (1914) ₄ 月 に 日 本 政 府 が 臺 灣 総 督 府 図 書 館 の 設 立 を 決 定 した 台 北 において 刊 行 されていた 新 聞 である 臺 灣 日 日 新 報 第 4971 号 大 正 ₃ 年 ₄ 月 15 日 付 の ₂ 頁 に 圖 書 館 官 制 其 他 公 布 十 四 日 東 京 発 とあり 本 日 勅 令 を 以 て 左 の 諸 件 公 布 せらる 総 督 府 図 書 館 官 制 一 総 督 府 圖 書 館 は 総 督 の 管 理 に 属 し 圖 書 の 蒐 写 真 1 國 立 中 央 図 書 館 台 湾 分 館 その 台 湾 の 図 書 館 は 全 体 的 に 資 料 の 閲 覧 サービ ス 等 が 進 み 外 国 人 と 雖 もほとんど 制 限 が 無 く 容 易 に 閲 覧 の 可 能 な 国 の 一 である そこで 台 湾 でも 一 般 の 人 にも 開 かれた 台 北 にある 國 立 中 央 図 書 館 臺 灣 分 館 と 同 館 に 所 蔵 される 日 本 語 資 料 について 若 干 紹 介 したい 写 真 2 臺 灣 総 督 府 図 書 館 30

國 立 中 央 図 書 館 臺 灣 分 館 の 日 本 関 係 資 料 集 保 存 及 び 公 衆 の 閲 覧 に 関 する 事 務 を 司 る 一 圖 書 館 に 左 の 職 員 を 置 く 館 長 司 書 官 司 書 書 記 尚 ほ 総 督 必 要 と 認 むる 時 は 評 議 員 を 置 くを 得 とある 勅 令 によって 臺 灣 総 督 府 図 書 館 の 設 置 が 認 可 されたのであった さらに 同 頁 に 圖 書 館 の 設 立 として 次 の 記 事 が 掲 載 されている 総 督 府 にては 予 てより 台 北 市 に 図 書 館 設 立 の 計 画 あり 或 ひは 現 博 物 館 陳 列 品 を 新 築 紀 念 博 物 館 に 移 設 し 其 跡 を 図 書 館 に 使 用 するに 至 るや の 噂 ありたるが 果 して 別 項 東 電 の 如 く 図 書 館 官 制 発 表 せられ 市 民 は 茲 に 年 来 の 渇 望 を 癒 す るを 得 るに 至 れり 而 して 図 書 館 に 使 用 すべき 建 物 は 未 だ 確 定 に 至 らず 予 算 の 都 合 もあれば 開 館 は 何 れ 今 秋 なるべく 備 附 図 書 は 保 管 転 換 依 託 保 管 及 購 入 等 夫 々 見 込 立 ち 居 れりと とある 台 北 における 図 書 館 開 設 の 報 が 伝 えられた 開 館 は 大 正 ₃ 年 の 秋 とのことであった この 総 督 府 図 書 館 の 開 設 に 尽 力 したのは 第 ₅ 代 台 湾 総 督 であ った 佐 久 間 佐 馬 太 であった (1) 設 立 準 備 の 期 間 を 経 て 大 正 ₄ 年 (1915) ₈ 月 ₉ 日 に 正 式 に 閲 覧 サービスを 開 始 している 開 館 当 日 の 臺 灣 日 日 新 報 第 5463 大 正 ₄ 年 ₈ 月 ₉ 日 付 の ₂ 頁 の 本 日 より 開 館 総 督 府 図 書 館 によると 既 報 の 如 く 書 院 街 なる 新 設 総 督 府 図 書 館 にては 本 日 午 前 八 時 を 以 て 愈 々 開 館 し 一 般 閲 覧 者 を して 閲 覧 せしむる 由 にして 入 口 は 従 前 博 物 館 当 時 の 入 口 を 以 て 之 に 充 て 閲 覧 時 間 は 毎 日 午 前 八 時 より 午 後 九 時 迄 とし 閲 覧 料 は 要 せず 入 口 に 於 て 守 衛 より 図 書 閲 覧 請 求 券 を 請 取 り 図 書 目 録 を 検 索 して 所 要 書 の 名 其 の 他 必 要 事 項 を 規 定 の 欄 内 に 記 入 して 正 面 の 出 納 掛 に 示 す 時 は 出 納 掛 は 直 ちに 其 請 求 に 応 じて 書 庫 よ り 請 求 図 書 を 持 ち 帰 るべし 尚 ほ 一 般 の 注 意 を 促 したきは 室 内 を 清 潔 にして 閲 覧 者 に 快 感 を 与 ふると 同 時 に 室 内 の 騒 擾 を 予 防 する 爲 め 東 京 其 他 の 例 に 倣 ひ 一 切 土 足 ( 靴 も 含 む)を 入 口 にて 上 草 履 を 穿 き 換 ふる 事 を 忘 るべからずと とある 翌 日 の 臺 灣 日 日 新 報 第 5437 号 では 漢 文 記 事 に 總 督 府 圖 書 館 開 館 として 前 日 の 記 事 (1) 杉 山 靖 憲 臺 灣 歴 代 総 督 之 治 績 帝 國 地 方 行 政 学 会 1922 年 ₄ 月 大 正 三 年 四 月 官 立 の 圖 書 館 を 開 設 した る 等 諸 般 の 治 蹟 は 枚 挙 に 遑 がない (194 頁 )とある の 内 容 が 掲 載 され さらに 閲 覧 に 関 する 圖 書 館 閲 覧 須 知 ( 上 ) が 掲 載 されている それには 既 報 書 院 街 圖 書 館 自 昨 九 日 開 館 太 田 同 館 嘱 託 説 明 関 於 閲 覧 之 注 意 事 件 如 左 圖 書 館 有 通 俗 圖 書 館 及 参 考 圖 書 館 二 種 通 俗 圖 書 館 平 易 多 趣 範 囲 甚 廣 能 使 一 般 人 人 増 長 知 識 養 成 讀 書 楽 趣 参 考 圖 書 館 更 設 備 関 於 高 尚 圖 書 供 諸 種 研 究 調 査 之 用 本 館 以 通 俗 圖 書 館 兼 参 考 圖 書 館 故 一 面 具 平 易 通 俗 之 圖 書 一 面 具 高 尚 参 考 之 圖 書 供 人 調 査 現 下 暫 時 之 間 蔵 書 不 富 此 去 當 更 捜 羅 関 於 本 島 及 東 南 南 洋 方 面 圖 書 以 供 當 地 人 士 研 究 不 愧 爲 帝 圖 南 藩 臺 灣 之 圖 書 館 也 とあるように 開 館 に 当 たり 太 田 図 書 館 嘱 託 は 臺 灣 総 督 府 図 書 館 の 性 格 を 説 明 した 総 督 府 図 書 館 は 一 般 大 衆 に 公 開 された 図 書 館 であると 同 時 に 専 門 研 究 者 の 研 究 調 査 のための 図 書 館 をも 兼 備 したこと を 述 べ 特 に 蔵 書 の 特 色 として 台 湾 や 東 南 アジア 方 面 の 図 書 を 備 えて 研 究 に 供 することを 言 っている さらに 同 記 事 は 開 館 時 間 を 記 している 開 館 時 間 自 五 月 起 至 九 月 止 毎 日 閲 覧 時 間 上 午 八 時 至 下 九 時 十 月 至 四 月 之 間 毎 日 上 午 九 時 至 下 午 九 時 休 館 之 日 毎 年 紀 元 節 日 天 長 節 祝 日 ( 十 月 三 十 一 日 ) 臺 灣 神 社 例 祭 之 日 始 政 紀 念 日 館 内 掃 陰 之 日 ( 毎 月 末 日 ) 曝 書 期 ( 九 月 或 十 月 中 十 日 間 ) 年 始 年 末 ( 十 二 月 二 十 八 日 至 翌 年 一 月 五 日 ) 此 外 有 必 要 之 時 則 臨 時 休 館 閲 覧 室 分 特 別 閲 覧 席 及 普 通 閲 覧 席 婦 人 閲 覧 席 特 別 閲 覧 席 係 本 館 贈 以 特 別 券 之 人 閲 覧 室 左 右 書 目 録 択 其 合 意 者 則 將 書 名 函 號 番 號 宿 所 姓 名 等 記 入 交 出 納 係 然 後 由 出 納 係 借 出 該 書 閲 罷 送 還 圖 書 閲 覧 請 求 書 取 出 若 欲 再 閲 覧 他 書 則 再 請 求 其 方 法 有 如 上 記 此 閲 覧 請 求 券 退 館 之 時 須 交 還 守 衛 不 可 紛 失 萬 一 紛 失 非 經 該 館 調 査 至 全 無 可 疑 之 處 必 不 肯 許 他 出 館 爲 是 館 中 有 事 則 紛 失 之 人 不 得 不 負 厥 責 任 也 とある 開 館 時 間 が 夏 季 と 冬 季 とでは 異 なっていた 休 館 日 は 現 在 のように 毎 週 の 特 定 の 曜 日 が 休 館 と なるような 方 法 では 無 かった 植 民 地 であったが 故 に 日 本 帝 国 の 祝 祭 に 準 じ また 臺 灣 神 社 の 祭 日 が 休 日 となっていた 閲 覧 室 には 特 別 閲 覧 室 普 通 閲 覧 室 婦 人 閲 覧 室 に 分 けられ 図 書 の 閲 覧 と 入 館 証 に 当 たる 閲 覧 請 求 券 を 紛 失 すれば 大 事 となること を 指 摘 している 31

図 書 館 フォーラム 第 12 号 (2007) 翌 日 の 臺 灣 日 日 新 報 第 5438 ₈ 月 11 日 の ₅ 頁 には 圖 書 閲 覧 注 意 ( 下 ) として 圖 書 目 録 暫 時 之 間 分 和 漢 洋 備 分 類 目 録 分 類 之 法 折 衷 力 威 氏 之 十 進 法 期 有 以 適 合 和 漢 書 者 大 体 與 山 口 圖 書 館 同 法 是 法 美 國 最 爲 流 行 先 將 蔵 書 全 体 分 爲 十 門 更 由 十 門 之 中 分 作 十 戸 本 館 分 総 記 ( 一 ) 哲 学 宗 教 ( 二 ) 教 育 ( 三 ) 文 学 語 学 ( 四 ) 歴 史 傳 記 地 理 紀 行 ( 五 ) 國 家 學 法 律 經 濟 社 會 統 計 ( 六 ) 理 學 數 學 醫 學 ( 七 ) 工 學 兵 事 ( 八 ) 藝 術 ( 九 ) 産 業 十 大 門 又 更 分 作 十 戸 例 如 文 学 語 学 更 分 如 左 ( 三 〇 ) 文 學 総 説 ( 三 一 ) 日 本 文 學 ( 三 二 ) 國 文 ( 三 三 ) 支 那 文 學 ( 三 四 ) 欧 米 文 学 ( 三 五 ) 小 説 とあり 図 書 館 の 目 録 は 和 書 漢 籍 洋 書 の 三 部 に 分 かれ 大 正 時 期 に 流 行 した 十 進 分 類 を 採 用 していた さらに 閲 覧 冊 数 について 同 記 事 は 普 通 閲 覧 人 一 時 三 種 和 装 九 冊 洋 装 三 冊 和 洋 装 合 計 六 冊 以 内 特 別 閲 覧 人 一 時 可 借 出 七 種 和 装 五 十 冊 洋 装 十 冊 和 洋 合 計 三 十 冊 以 内 とあるのが 閲 覧 書 籍 の 条 件 であった このようにして 開 館 した 臺 灣 総 督 府 図 書 館 である が その 閲 覧 者 の 情 況 について 同 紙 第 5440 号 ₈ 月 13 日 の 圖 書 館 閲 客 之 多 の 記 事 には 總 督 府 図 書 館 經 九 日 開 館 聴 衆 観 覧 是 日 雨 頗 淋 漓 然 入 館 者 至 午 後 已 有 百 九 十 五 名 之 多 十 日 竟 満 員 至 有 謝 絶 入 場 者 到 閉 館 時 計 有 数 百 名 之 盛 況 とあって 開 館 以 来 ₉ 日 目 は 雨 の 降 る 天 気 の 良 くな い 日 ではあったが 195 名 の 閲 覧 者 があり 10 日 目 には 満 員 となって 閉 館 時 には 数 百 名 の 閲 覧 者 があ るほどの 盛 況 であった 臺 灣 日 日 新 報 第 5443 号 ₈ 月 16 日 の 圖 書 館 と 小 学 生 十 二 歳 以 上 も 謝 絶 の 記 事 では 總 督 府 圖 書 館 は 開 館 以 来 連 日 満 員 續 きにて 遠 方 よりの 来 館 者 に 対 しても 止 むなく 入 場 を 謝 絶 する 如 きこと 無 きを 保 せず との 盛 況 であった 開 館 ₁ 箇 月 後 の 図 書 館 の 情 況 について 臺 灣 日 日 新 報 第 5471 ₉ 月 14 日 の 圖 書 館 覗 き と 言 う 記 事 には 辛 口 の 印 象 記 が 掲 載 されている 新 設 圖 書 館 の 長 所 は 既 に 幾 度 も 紹 介 されたので 多 く 贅 言 の 度 を 見 るから 彌 や 遺 憾 と 思 はるに 點 を 二 つ 三 つ 算 へて 見 る とあって 入 館 に 際 して 靴 を 脱 ぐこと 書 籍 の 分 類 に 対 する 疑 問 書 籍 の 書 庫 からの 出 納 に 十 五 分 から 二 十 分 を 要 すること 館 内 にトイレが 無 いこと 特 別 閲 覧 室 の 利 用 状 況 が 少 ない 割 には 普 通 席 が 中 学 生 ( 旧 制 )が 第 一 の 閲 覧 者 となり 調 査 研 究 には 不 適 当 であることなどを 指 摘 している しかし 館 員 諸 君 の 幾 んど 全 体 が 態 度 といひ 言 語 とい ひ 甚 だ 親 切 なるは 感 謝 を 措 かないところである と 総 督 府 図 書 館 の 職 員 のサーヴィス 精 神 は 高 く 評 価 されている 臺 灣 總 督 府 圖 書 館 時 代 (1915 1945)の 間 には 隈 本 繁 吉 ( 在 任 1915 1916 年 ) 太 田 為 三 郎 (1916 1921 年 ) 並 河 直 廣 (1921 1927 年 ) 若 櫬 道 隆 (1927 年 ) 中 山 樵 (1927 1945 年 )の 五 名 が 館 長 であった 臺 灣 総 督 府 図 書 館 と 前 後 して 大 正 ₄ 年 ₈ 月 20 日 に 臺 灣 殖 産 局 付 属 博 物 館 が 移 館 開 設 している 特 に 陳 列 方 法 が 一 新 され 地 質 鉱 物 室 蕃 族 室 南 洋 室 動 物 室 林 業 室 農 業 室 などを 備 えた 台 湾 らしい 博 物 館 となった (2) その 後 1945 年 にアジア 太 平 洋 戦 争 の 余 波 を 受 け て 写 真 ₂ の 建 物 は 焼 失 してしまったのであった 台 湾 が 日 本 の 支 配 から 解 放 された 翌 年 1946 年 に 臺 灣 省 行 政 長 官 図 書 館 として 再 発 足 した しかし 1948 年 ₅ 月 には 臺 灣 省 立 臺 北 図 書 館 ( 写 真 ₃ )と 改 称 し 1973 年 ₇ 月 には 国 立 中 央 図 書 館 臺 灣 分 館 と 改 称 して 今 日 に 至 っている 写 真 3 臺 灣 省 立 臺 北 図 書 館 (2) 臺 灣 日 日 新 報 第 5448 号 大 正 ₄ 年 ₈ 月 19 日 の 明 日 開 館 の 博 物 館 全 然 旧 観 を 改 む ₇ 頁 32

國 立 中 央 図 書 館 臺 灣 分 館 の 日 本 関 係 資 料 3 國 立 中 央 図 書 館 臺 灣 分 館 の 日 本 関 係 図 書 臺 灣 総 督 府 図 書 館 時 代 の 旧 蔵 書 は1945 年 の 戦 火 で 消 失 したが 1946 年 の 臺 灣 省 行 政 長 官 による 管 轄 時 代 に 収 蔵 した 日 本 の 南 方 資 料 館 が 旧 植 民 地 時 代 の 重 要 な 日 本 語 資 料 の 重 要 な 部 分 を 形 成 している 台 湾 では1949 年 以 前 の 日 本 語 関 係 の 図 書 の 所 蔵 状 況 に 関 してはインターネットを 利 用 すれば 直 ぐに 判 る それは 日 文 舊 籍 臺 灣 文 獻 聯 合 目 錄 であり それに 連 携 しているのは 次 の 國 立 台 灣 圖 書 館 中 央 研 究 院 ( 以 下 中 研 院 ) 文 哲 所 圖 書 館 中 研 院 民 社 所 圖 書 館 中 研 院 地 科 所 圖 書 館 中 研 院 社 科 所 圖 書 館 中 研 院 近 史 所 圖 書 館 中 研 院 傅 斯 年 圖 書 館 中 研 院 經 濟 所 圖 書 館 中 研 院 臺 史 所 圖 書 館 中 研 院 語 言 所 圖 書 館 中 研 院 歐 美 所 圖 書 館 台 大 法 學 圖 書 館 台 大 圖 書 館 台 北 市 文 獻 委 員 會 台 南 市 立 圖 書 館 台 灣 文 獻 館 台 灣 史 料 中 心 東 海 大 學 圖 書 館 政 大 圖 書 館 師 範 大 學 歷 史 系 國 立 臺 中 圖 書 館 國 家 圖 書 館 淡 江 大 學 圖 書 館 新 竹 縣 文 化 局 などである これらの 機 関 が 所 蔵 する 日 本 語 で1949 年 以 前 の 書 籍 が 瞬 時 に 所 蔵 状 況 を 知 ることができるのである しかしながら 多 くの 日 本 の 古 書 を 所 蔵 していた 利 用 に 便 利 なのが 國 立 中 央 図 書 館 臺 灣 分 館 である この 新 館 が 完 成 し 開 館 したのは2004 年 12 月 20 日 であ る 新 館 の ₆ 階 にある 臺 灣 資 料 室 の 閲 覧 に 際 し ては 閲 覧 カード が 必 要 であるが 事 前 に ₁ 階 の 辦 証 台 でパスポートを 提 示 すればすぐに 作 成 しても らえる 臺 灣 資 料 室 の 閲 覧 時 間 は 火 曜 日 ~ 金 曜 ₉ :00 ~21:00 土 曜 日 日 曜 日 ₉ :00~17:00 写 真 4 臺 灣 史 料 臺 灣 資 料 室 に は 1945 年 以 前 に 出 版 された 日 本 語 の 台 湾 文 献 や 南 洋 資 料 の 他 に 台 湾 の 地 方 志 や 台 湾 の 各 自 治 体 の 市 報 や 台 湾 史 料 などの 他 に 臺 灣 方 志 各 州 廳 縣 市 報 臺 灣 史 料 臺 灣 日 日 新 報 臺 灣 時 報 や 臺 灣 教 育 會 雜 誌 などの 臺 灣 総 督 府 時 代 の 文 献 がマイク ロ フィルムなどでも 閲 覧 でき 日 本 語 文 献 が 多 数 所 蔵 されている ( 臺 灣 総 督 府 圖 書 館 蔵 の 蔵 書 印 ) 國 立 中 央 図 書 館 臺 灣 分 館 の 蔵 書 の 特 色 は 台 湾 文 献 資 料 や 南 洋 関 係 の 資 料 そして 日 本 の 台 湾 統 治 時 代 の 日 本 語 資 料 などが20 余 万 冊 所 蔵 されていることである (3) 当 館 の 蔵 書 には 写 真 ₄ に 見 られるように 臺 灣 総 督 府 圖 書 館 蔵 の 蔵 書 印 が 明 確 に 押 された 資 料 が 現 在 も 所 蔵 されているのである 当 館 が 所 蔵 する 図 書 に 琉 球 関 係 の 資 料 がある 同 館 では 琉 球 に 関 する 文 献 及 び 中 国 と 琉 球 との 関 係 に 関 する 中 国 語 文 献 日 本 語 文 献 欧 米 語 文 献 そし て 雑 誌 新 聞 などに 掲 載 された 論 文 を 収 録 した 目 録 である 館 蔵 琉 球 資 料 目 録 (1989 年 12 月 183 頁 ) を 作 成 している 写 真 5 享 和 三 癸 亥 漂 流 臺 灣 チョプラン 嶋 之 記 館 蔵 琉 球 資 料 目 録 は 一 が 日 本 語 文 献 二 が 中 国 文 と 欧 米 文 献 三 が 索 引 に 分 けられ 日 本 語 文 献 では 一 総 類 二 宗 教 類 三 自 然 科 学 四 応 用 化 学 五 社 会 科 学 六 史 地 七 語 文 八 美 術 に 分 類 されて いる ちなみに 最 も 少 ない 二 宗 教 類 には 023 田 代 安 定 海 南 諸 島 宗 教 考 (056/ ₅ 人 類 学 會 雑 誌 第 21 巻 245 号 第 413 424 明 治 39 年 ) 024 内 田 すゑ 琉 球 人 の 佛 事 に 関 する 儀 式 (056/5 人 類 学 會 雑 誌 第 22 巻 253 号 第 292 297 頁 明 治 40 年 ) (3) 國 立 中 央 図 書 館 臺 灣 台 湾 分 館 参 考 服 務 組 編 館 蔵 琉 球 資 料 目 録 國 立 中 央 図 書 館 臺 灣 台 湾 分 館 1989 年 12 月 孫 徳 彪 氏 の 序 のV 頁 33

図 書 館 フォーラム 第 12 号 (2007) 025 鳥 越 憲 三 郎 古 代 琉 球 村 落 に 於 ける 巫 女 組 織 (056/23 民 族 學 研 究 第 ₆ 巻 ₄ 号 第 35 59 頁 昭 和 15 年 ) (4) などの 形 式 で 収 録 されている 特 色 としては 台 湾 が 日 本 統 治 時 代 に 入 手 された 図 書 や 雑 誌 などが 多 く 最 近 の 書 籍 では 沖 縄 県 との 交 流 で 収 集 された 文 献 が 多 数 を 占 めていると 言 える ただ 看 過 してはならないのは 日 本 の 台 湾 統 治 時 代 において 台 湾 で 発 行 された 日 本 語 で 出 版 された 雑 誌 類 が 多 数 見 られることである 例 えば 台 大 文 学 会 の 台 大 文 学 をはじめとする 台 湾 が 付 く 名 前 の 雑 誌 10 数 点 の 他 に ミルビヤ ミルビヤ 社 ゆうかり ゆうかり 會 木 瓜 文 芸 雑 誌 木 瓜 社 民 俗 台 湾 東 都 書 籍 台 北 支 店 台 湾 総 督 府 内 務 局 史 跡 調 査 研 究 如 雲 會 會 報 小 林 英 一 ( 成 原 則 雄 ) 台 湾 事 業 協 會 社 會 事 業 の 友 南 方 土 俗 學 會 南 方 土 俗 台 湾 博 物 教 会 科 学 の 台 湾 高 雄 州 時 報 高 雄 州 時 報 台 湾 財 務 研 究 會 財 海 理 藩 の 友 理 藩 の 友 愛 書 台 湾 愛 書 會 や 台 湾 園 芸 学 会 の 熱 帯 園 藝 や 台 湾 糖 業 研 究 會 糖 業 などが 見 られる この 内 愛 書 全 15 輯 が 興 味 深 いため ここで 若 干 紹 介 したい 愛 書 第 ₁ 輯 は 昭 和 ₈ 年 (1933) ₆ 月 に 臺 灣 総 督 府 図 書 館 内 にあった 臺 灣 愛 書 會 より 刊 行 され 昭 和 17 年 (1942) ₈ 月 の 第 15 輯 まで 刊 行 されていたことが 知 られる そして 昭 和 55 年 (1980) ₈ 月 に 東 京 の 龍 渓 書 舎 より 全 15 輯 が 復 刻 された 特 に 愛 書 第 12 輯 ( 昭 和 15 年 ₁ 月 ₁ 日 発 行 )は 享 和 三 癸 亥 漂 流 臺 灣 チョプラン 嶋 之 記 の 特 集 で ある 同 漂 流 記 が 翻 刻 され 収 録 された 本 書 の 翻 刻 例 言 (5) によれば 原 本 は 臺 灣 総 督 府 図 書 館 所 蔵 の 写 本 漂 流 臺 灣 チョプラン 島 之 記 であったこと を 明 記 している なお 愛 書 の 編 者 であった 西 川 満 によって 漂 流 臺 灣 チョプラン 島 之 記 に 依 拠 した 小 説 である ちょぷらん 島 漂 流 記 が1986 年 に 中 公 文 庫 (6) から 出 版 されている 以 下 の ₃ 枚 の 写 真 は 享 和 三 癸 亥 漂 流 臺 灣 チョプラン 嶋 之 記 写 真 ₅ 所 収 の 第 一 圖 カパラ 夷 船 の 圖 写 真 ₆ 第 三 圖 チョプラン 男 女 服 飾 の 圖 写 真 ₇ による 享 和 三 癸 亥 漂 流 臺 灣 チョプラン 嶋 之 記 は 臺 灣 総 督 府 圖 書 館 所 蔵 の 写 本 によっているが 解 説 を 執 筆 した 当 時 の 館 長 山 中 樵 は 昭 和 14 年 (1939) 年 に 本 書 翻 刻 の 底 ほんとした 川 北 本 は 最 近 臺 灣 総 督 府 圖 書 館 に 入 つたもので 内 表 紙 に 川 北 文 庫 といふ 捺 印 があるから 同 文 庫 の 舊 蔵 には 相 違 が ないが 其 の 文 庫 の 所 在 等 は 未 だ 判 明 しな い (7) と 記 している 山 中 樵 はさらに 愛 書 第 13 輯 に 写 真 7 第 三 圖 チョプラン 男 女 服 飾 の 圖 おいて 漂 流 臺 灣 チヨプラン 島 之 覚 書 において 私 が 初 めて 黒 川 本 漂 流 臺 灣 チヨプラン 島 之 記 を 見 たのは 昭 和 三 年 の 春 であつた 総 督 府 圖 書 館 が 大 正 十 三 年 に 大 阪 の 鹿 田 から 求 めたものであるが (8) と 指 摘 されているように 漂 流 臺 灣 チョプラン 島 之 記 として 総 督 府 図 書 館 に 所 蔵 された 同 漂 流 記 は 写 真 6 第 一 圖 カパラ 夷 船 の 圖 (4) 國 立 中 央 図 書 館 臺 灣 台 湾 分 館 参 考 服 務 組 編 館 蔵 琉 球 資 料 目 録 國 立 中 央 図 書 館 臺 灣 台 湾 分 館 ₄ 頁 1989 年 12 月 (5) 愛 書 第 12 輯 編 輯 兼 発 行 人 西 川 満 発 行 所 臺 灣 総 督 府 図 書 館 内 臺 灣 愛 書 會 昭 和 15 年 ₁ 月 ₁ 頁 (6) 西 村 満 ちょぷらん 島 漂 流 記 中 央 公 論 社 中 公 文 庫 A189 1986 年 ₃ 月 (7) 山 中 樵 解 説 愛 書 第 12 輯 1940 年 ₁ 月 ₁ 頁 (8) 山 中 樵 漂 流 臺 灣 チヨプラン 島 之 記 覚 書 愛 書 第 13 輯 1940 年 ₉ 月 19 頁 34

國 立 中 央 図 書 館 臺 灣 分 館 の 日 本 関 係 資 料 上 記 で 指 摘 された 黒 川 本 で その 後 に 川 北 本 が 昭 和 14 年 頃 に 所 蔵 されたことがわかる 事 実 大 正 14 年 (1925) 末 現 在 臺 灣 総 督 府 圖 書 館 和 漢 圖 書 分 類 目 録 臺 灣 之 部 には 享 和 三 年 癸 亥 漂 流 臺 灣 チヨプラン 島 之 記 秦 貞 廉 編 寫 本 三 巻 特 一 冊 (9) 〇 七 四 四 類 一 三 號 とあり ここに 見 える 漂 流 記 は 黒 川 本 であることは 明 らかで 特 とあるように 特 別 所 蔵 の 貴 重 書 扱 い にされていた 漂 流 臺 灣 チョプラン 島 之 記 は 函 館 の 角 屋 家 所 有 の 順 吉 丸 船 320 石 積 みの 台 湾 への 漂 流 記 であり 同 船 は 蝦 夷 の 海 産 物 を 江 戸 へ 交 易 していた 享 和 二 年 (1801) 十 一 月 に 函 館 から 奥 州 南 部 の 沖 で 漂 流 し 三 十 余 日 後 に 漂 着 したのが 臺 灣 であった 臺 灣 に 五 年 にわたり 滞 在 した 後 に 台 南 にあった 臺 灣 府 そし て 対 岸 の 厦 門 そして 福 州 福 州 からは 陸 路 により 杭 州 に 至 り 嘉 興 を 経 て 乍 浦 からの 対 日 貿 易 船 で 文 化 五 年 (1808) 十 一 月 に 長 崎 に 帰 国 した 記 録 である た 中 村 孝 志 氏 (10) の 存 否 不 明 の 淡 水 語 二 書 竝 に 日 西 辞 典 について (57~69 頁 ) 市 川 三 喜 氏 の ハー ンとクールベ ( ₂ ~13 頁 ) 第 ₈ 輯 ( 昭 和 12 年 ₁ 月 ) には 神 田 喜 一 郎 氏 の 芙 蓉 山 房 私 印 譜 ( ₁ ~ ₇ 頁 ) が 第 10 輯 ( 昭 和 13 年 ₄ 月 )は 臺 灣 特 輯 號 であ って 南 洋 日 本 町 の 研 究 で 知 られる 近 世 海 外 交 渉 史 研 究 の 大 家 であった 岩 生 成 一 氏 が 渡 臺 西 人 肖 像 列 傳 (32~50 頁 ) 神 田 喜 一 郎 氏 が 牛 津 に 存 在 する 臺 灣 の 古 文 獻 に 就 いて (91~94 頁 ) 昭 和 ₂ 年 から 昭 和 20 年 まで 臺 灣 総 督 府 図 書 館 長 であった 山 中 樵 氏 が 江 戸 時 代 に 於 ける 臺 灣 漂 到 (135~148 頁 ) イ スラム 学 者 の 前 島 信 次 氏 (11) が 枯 葉 二 三 を 拾 ひて (149~168 頁 )を 第 14 輯 ( 昭 和 16 年 ₅ 月 )は 臺 灣 文 藝 書 誌 號 であって 神 田 喜 一 郎 氏 が 島 田 謹 二 氏 と 共 著 で 臺 灣 に 於 ける 文 學 について ( ₃ ~24 頁 )を 寄 稿 している 写 真 9 愛 書 第 9 輯 表 紙 写 真 8 愛 書 第 4 輯 表 紙 愛 書 第 ₁ 輯 ( 昭 和 ₈ 年 ₆ 月 )には 東 洋 学 者 の 神 田 喜 一 郎 氏 が 書 名 雑 話 ( ₈ ~12 頁 ) 同 第 ₃ 輯 ( 昭 和 ₉ 年 12 月 )にも 神 田 喜 一 郎 氏 の 佞 古 書 屋 漫 筆 (26~28 頁 )が 第 ₄ 輯 別 冊 附 録 ( 昭 和 10 年 ₉ 月 )の 装 本 覚 え 書 は 書 誌 学 の 大 家 である 壽 岳 文 章 氏 による 冊 子 ( 全 16 頁 )となり 第 ₆ 輯 ( 昭 和 11 年 ₄ 月 )では 台 湾 史 研 究 に 大 きな 業 績 を 残 され (9) 書 誌 書 目 シリーズ67 旧 植 民 地 図 書 館 蔵 書 目 録 台 湾 編 第 ₄ 巻 台 湾 総 督 府 図 書 館 増 加 和 漢 書 分 類 目 録 ゆまに 書 房 2004 年 ₇ 月 448 頁 愛 書 第 四 輯 同 第 九 輯 の 表 紙 絵 写 真 ₈ ₉ は 宮 田 彌 太 朗 の 作 品 である 日 本 の 台 湾 統 治 時 代 の 日 本 語 関 係 の 書 籍 は 臺 灣 分 館 が 日 文 臺 灣 資 料 目 録 (12) を 作 成 している 同 (10) 中 村 孝 志 氏 の 台 湾 史 研 究 関 係 の 論 著 は 関 西 大 学 から 学 位 ( 文 学 )を 授 与 された 台 北 市 文 献 委 員 会 編 輯 の 職 にある 卞 鳳 奎 博 士 が 中 村 孝 志 教 授 論 文 集 日 本 南 進 政 策 與 臺 灣 ( 台 北 縣 板 橋 市 稲 郷 出 版 社 2002 年 ₄ 月 全 356 頁 )として ₈ 本 の 台 湾 史 関 係 の 論 文 を 中 国 語 に 翻 訳 して 収 録 し 中 村 孝 志 氏 の 研 究 を 表 敬 している (11) 前 嶋 信 次 氏 の 台 湾 時 代 の 作 品 の 幾 つかは 愛 書 のこの 記 事 も 含 め 華 麗 島 台 湾 からの 眺 望 前 嶋 信 次 著 作 選 ₃ 平 凡 社 東 洋 文 庫 679 2000 年 10 月 に 収 録 されている (12) 國 立 中 央 図 書 館 臺 灣 分 館 閲 覧 典 贈 組 日 文 臺 灣 資 料 目 録 國 立 中 央 図 書 館 臺 灣 分 館 1980 年 ₆ 月 出 版 35

図 書 館 フォーラム 第 12 号 (2007) 4 おわりに 上 述 のように 國 立 中 央 図 書 館 臺 灣 分 館 は 台 北 か らも 近 く 交 通 至 便 な 地 にあって 日 本 の 研 究 者 にも 利 用 しやすい 図 書 館 である 特 に 同 館 の ₆ 階 にある 台 湾 資 料 室 には 日 本 が 台 湾 を 統 治 した 半 世 紀 の 間 の 資 料 が 大 部 分 であり それらの 多 くが 日 本 語 で 刊 行 されたものが 占 ている 日 本 の 研 究 者 にとっ 写 真 10 臺 灣 學 研 究 通 訊 創 刊 號 の 表 紙 目 録 は 冒 頭 に 臺 灣 を 掲 げ 叢 書 書 目 雑 書 児 童 文 学 として その 後 に 哲 学 宗 教 教 育 文 学 語 学 歴 史 地 誌 政 治 経 済 社 会 理 学 医 学 工 程 軍 事 芸 術 産 業 に 分 類 されている ほぼ 明 治 大 正 昭 和 初 期 の 臺 灣 に 関 係 する 書 籍 であって ちなみに 歴 史 地 誌 に 分 類 されている 地 図 は 全 省 が26 件 山 地 ₉ 件 北 部 地 方 が21 件 中 部 地 方 が ₄ 件 南 部 地 方 が11 件 東 部 地 方 が11 件 (13) に 細 分 さ れている 殆 どが 台 湾 に 関 する 地 図 である 最 も 古 いものが 明 治 ₇ 年 (1874)の 掌 中 臺 灣 全 圖 (14) であって 最 新 のものでも 昭 和 14 年 (1939)の 臺 灣 総 督 府 警 務 局 製 の 三 〇 万 分 の 一 の 臺 灣 全 圖 であ り 昭 和 11 年 (1936)に 臺 灣 総 督 府 警 務 局 製 の 蕃 地 里 程 表 が ₆ 件 (₁₅) を 数 える 臺 灣 分 館 は 研 究 活 動 も 旺 盛 で 最 近 季 刊 の 臺 灣 學 研 究 通 訊 創 刊 號 2006 年 10 月 を 刊 行 した 創 刊 号 の 序 文 は 関 西 大 学 名 誉 博 士 號 を 贈 られた 杜 正 勝 教 育 部 長 が 執 筆 されている 創 刊 号 で 取 り 上 げた 分 野 は 臺 灣 研 究 郷 土 研 究 臺 灣 文 学 臺 灣 資 料 臺 灣 研 究 機 構 書 評 消 息 報 導 である 消 息 報 導 では 臺 灣 における 臺 灣 学 における 研 究 機 関 の 近 年 の 動 向 や 臺 灣 学 に 関 する 研 究 会 の 動 向 や 課 程 資 訊 には 臺 灣 の 研 究 機 関 大 学 組 織 の 指 導 教 授 と 研 究 課 題 が 列 記 され ていて 便 利 である 写 真 11 台 湾 資 料 室 てある 種 の 宝 の 山 である 同 資 料 室 の 資 料 のうち 台 湾 統 治 時 代 の 日 本 語 資 料 は 劣 化 が 進 んでいるものも 少 なくなく 複 写 機 による 複 写 は 全 面 禁 止 されてい るが 申 請 をすればデジタルカメラなどの 映 写 は 許 可 されている また 撮 影 用 の 器 具 も 同 資 料 室 には 用 意 されている 資 料 の 複 写 を 希 望 される 向 きには 必 ずデジタルカ メラとパソコンの 携 帯 を 勧 めたい 同 閲 覧 室 におい てパソコンで 撮 影 分 を 確 認 することができるので 極 めて 便 利 である また 日 本 の 研 究 者 の 閲 覧 が 多 いせ いか 閲 覧 係 の 中 に 台 北 の 大 学 の 日 本 語 学 科 の 学 生 がアルバイトとして 勤 務 していて 日 本 語 でも 便 宜 を 提 供 してくれる 日 本 人 にとっても 極 めて 便 利 な 図 書 館 である (まつうら あきら 関 西 大 学 アジア 文 化 交 流 研 究 センター 長 関 西 大 学 文 学 部 教 授 ) 2000 年 ₉ 月 再 版 全 422 頁 (13) 日 文 臺 灣 資 料 目 録 82~85 頁 (14) 日 文 臺 灣 資 料 目 録 82 頁 (15) 日 文 臺 灣 資 料 目 録 83 頁 附 記 日 本 の 台 湾 統 治 時 代 の 図 書 館 の 写 真 ₂ 枚 ( 写 真 ₂ ₃ )は 國 立 中 央 図 書 館 臺 灣 分 館 のサイトから 引 用 し た 36