諮 問 庁 : 国 立 大 学 法 人 千 葉 大 学 諮 問 日 : 平 成 27 年 8 月 3 日 ( 平 成 27 年 ( 独 情 ) 諮 問 第 35 号 ) 答 申 日 : 平 成 27 年 11 月 20 日 ( 平 成 27 年 度 ( 独 情 ) 答 申 第 57 号 ) 事 件 名 : 特 定 の 祝 賀 会 に 関 する 文 書 の 不 開 示 決 定 に 関 する 件 答 申 書 第 1 審 査 会 の 結 論 別 紙 1に 掲 げる 文 書 ( 以 下 本 件 対 象 文 書 という )につき, 法 人 文 書 に 該 当 し ないとして 不 開 示 とした 決 定 は, 結 論 において 妥 当 である 第 2 異 議 申 立 人 の 主 張 の 要 旨 1 異 議 申 立 ての 趣 旨 独 立 行 政 法 人 等 の 保 有 する 情 報 の 公 開 に 関 する 法 律 ( 以 下 法 という )3 条 の 規 定 に 基 づく 開 示 請 求 に 対 し, 平 成 27 年 6 月 9 日 付 け 千 大 総 第 195 号 により, 国 立 大 学 法 人 千 葉 大 学 ( 以 下 千 葉 大 学, 処 分 庁 又 は 諮 問 庁 という )が 行 った 不 開 示 決 定 ( 以 下 原 処 分 という )について,その 取 消 しを 求 める 2 異 議 申 立 ての 理 由 異 議 申 立 人 が 主 張 する 異 議 申 立 ての 理 由 は, 異 議 申 立 書 及 び 意 見 書 の 記 載 によると, おおむね 以 下 のとおりである (1) 異 議 申 立 書 原 処 分 を 取 り 消 して, 対 象 情 報 はさらに 特 定 し, 請 求 した 情 報 は 全 部 開 示 する, との 決 定 を 求 める 情 報 の 検 索 が 不 十 分 であるか,または, 対 象 情 報 が 情 報 公 開 の 対 象 外 であると 判 断 することが 違 法 である 実 際 に, 千 葉 大 学 精 神 医 学 教 室 100 周 年 記 念 祝 賀 会 は 処 分 庁 の 事 業 として 行 な われ 千 葉 大 学 精 神 医 学 教 室 にかかる 記 念 式 典 であり, 千 葉 大 学 精 神 医 学 教 室 開 設 百 周 年 記 念 事 業 実 行 委 員 会 は 国 立 大 学 法 人 千 葉 大 学 の 中 に 設 置 されていた 組 織 で ある くわえて, 処 分 庁 が 言 及 した 千 葉 大 学 精 神 医 学 教 室 開 設 百 周 年 記 念 事 業 実 行 委 員 会 の 他 に, 少 なくとも, 千 葉 大 学 精 神 医 学 教 室 百 周 年 誌 編 集 委 員 会 も 千 葉 大 学 医 学 部 附 属 病 院 精 神 神 経 科 内 に 存 在 する( 添 付 資 料 1) 他 にも 存 在 すれば, 特 定 して 明 示 すべきである 千 葉 大 学 精 神 医 学 教 室 開 設 百 周 年 記 念 事 業 実 行 委 員 会 や 千 葉 大 学 精 神 医 学 教 室 百 周 年 誌 編 集 委 員 会 の 文 書 も 千 葉 大 学 の 法 人 文 書 である 当 該 イベントには, 特 定 精 神 科 医 が 名 誉 ゲストとして 出 席 した( 添 付 資 料 2) 当 該 精 神 科 医 は, 精 神 障 害 者 でない 男 性 を 精 神 障 害 のため 強 制 入 院 させるべきと 判 断 したことで 患 者 の 人 格 権 を 侵 害 したこと 等 により, 特 定 年 Aに 裁 判 所 から 賠 償 金 を 支 払 うことが 命 じられた( 添 付 資 料 3~5) 本 件 に 法 の 適 用 を 除 外 したのは, 処 分 庁 が, 千 葉 大 学 精 神 医 学 教 室 開 設 百 周 年 記 念 式 典 へ, 近 年 に 権 威 を 失 墜 した 精 神 医 学 の 世 界 的 権 威 を 講 演 者 ゲストとして 招 待 していたという 事 実 に 係 る 具 体 的 な 情 報 が 公 になることをおそれたからであ - 1 -
り, 到 底 容 認 できるものではない ( 本 答 申 では 添 付 資 料 は 省 略 ) (2) 意 見 書 ア 任 意 団 体 という 弁 明 に 対 する 反 論 処 分 庁 は, 過 去 の 法 人 文 書 開 示 決 定 処 分 で, 千 葉 司 法 精 神 保 健 研 修 会 が 保 有 す る 文 書,2014 年 度 千 葉 大 学 亥 鼻 祭 実 行 委 員 会 が 保 有 する 文 書 を 法 人 文 書 と して 特 定 した( 添 付 資 料 6) その 事 実 にもかかわらず 本 件 の 判 断 を 示 したこ とは 法 人 文 書 該 当 性 の 根 拠 という 点 で 整 合 性 が 担 保 できていないと 言 わざるを 得 ない 千 葉 司 法 精 神 保 健 研 修 会 も2014 年 度 千 葉 大 学 亥 鼻 祭 実 行 委 員 会 もともに, 任 意 団 体 であるだけではなく, 千 葉 大 学 に 存 在 するあるいは 存 在 した 任 意 団 体 である よって,それら 任 意 団 体 の 保 有 する 文 書 は, 国 立 大 学 法 人 千 葉 大 学 と いう 実 施 機 関 の 保 有 する 法 人 文 書 となったわけである そこで, 千 葉 大 学 精 神 医 学 教 室 開 設 百 周 年 記 念 事 業 実 行 委 員 会, 千 葉 大 学 精 神 医 学 教 室 百 周 年 誌 編 集 委 員 会 についてである 処 分 庁 の 理 由 説 明 書 によるとー 千 葉 大 学 精 神 医 学 教 室 百 周 年 誌 編 集 委 員 会 という 任 意 団 体 は 千 葉 大 学 精 神 医 学 教 室 開 設 百 周 年 記 念 事 業 実 行 委 員 会 という 任 意 団 体 に 存 在 する 任 意 団 体 である そうである そして, 異 議 申 立 書 に 記 載 したことと 前 述 の 処 分 庁 からの 理 由 説 明 とから, 千 葉 大 学 精 神 医 学 教 室 開 設 百 周 年 記 念 事 業 実 行 委 員 会 も 千 葉 大 学 精 神 医 学 教 室 百 周 年 誌 編 集 委 員 会 もともに 千 葉 大 学 内 の 任 意 団 体 であると 認 めら れる それでもなお, 千 葉 司 法 精 神 保 健 研 修 会 も2014 年 度 千 葉 大 学 亥 鼻 祭 実 行 委 員 会 もともに 千 葉 大 学 内 の 任 意 団 体 であるにもかかわらず, 千 葉 大 学 精 神 医 学 教 室 開 設 百 周 年 記 念 事 業 実 行 委 員 会 も 千 葉 大 学 精 神 医 学 教 室 百 周 年 誌 編 集 委 員 会 もともに 千 葉 大 学 外 の 任 意 団 体 であるという 主 張 は 失 当 である また, 当 該 事 業 があくまで 当 該 教 室 の 卒 業 生 が 任 意 で 開 設 百 周 年 を 祝 祭 したのではな く 学 校 行 事 として 開 催 したということは, 処 分 庁 の 附 属 図 書 館 が 所 蔵 する 千 葉 大 学 精 神 医 学 教 室 百 周 年 誌 やその 付 録 DVDを 見 れば 一 目 瞭 然 である イ 任 意 団 体 からの 文 書 仮 に 千 葉 大 学 精 神 医 学 教 室 開 設 百 周 年 記 念 事 業 実 行 委 員 会 と 千 葉 大 学 精 神 医 学 教 室 百 周 年 誌 編 集 委 員 会 とがともに 千 葉 大 学 外 の 任 意 団 体 と 判 断 されたにせよ, 処 分 庁 は, 過 去 に 当 該 団 体 から 当 該 祝 賀 会 における 写 真 の 提 供 を 受 けて 処 分 庁 のウェブサイト 上 に 教 室 案 内 の 写 真 館 の 記 事 としてアップロードしていた 事 実 がある 本 件 の 意 見 書 作 成 時 点 でも,レジナビフェア, 医 局 説 明 会,そして, 何 よりも, 同 門 会 の 写 真 が 同 ウェブサイト 上 に 写 真 館 の 記 事 としてアップロー ドされているのである( 添 付 資 料 7) なお, 写 真 館 は, 古 い 記 事 を 順 次 削 除 していく 性 質 のようであるが,いったん 法 人 文 書 として 保 有 した 物 は 法 人 文 書 として 扱 われるため, 開 示 請 求 書 にあるとおり, 本 件 祝 賀 会 の 写 真 も 対 象 文 書 として 特 定 すべきであり, 万 一,その 写 真 が 廃 棄 されていたとしても, 当 該 文 書 を 廃 棄 したという 旨 の 法 人 文 書 (いつ 誰 がどこでなぜどのように 廃 棄 したか を 示 す 廃 棄 記 録 などが 考 えられる)を 特 定 すべきである 教 室 案 内 の 写 真 館 の - 2 -
記 事 を 執 筆 した 職 員 のパソコン 内 の 画 像 ファイルや 紙 媒 体 の 写 真 を 綴 じ 込 める ようなアルバム ファイル 類 も 探 索 すべきである また, 千 葉 大 学 精 神 医 学 教 室 百 周 年 誌 編 集 委 員 会 を 含 む 千 葉 大 学 精 神 医 学 教 室 開 設 百 周 年 記 念 事 業 実 行 委 員 会 の 保 有 する 文 書 もそれらに 類 する 機 関 の 保 有 する 文 書 も 当 然 に 処 分 庁 の 法 人 文 書 として 特 定 すべきである ウ 異 議 申 立 書 の 添 付 資 料 1について 異 議 申 立 人 は, 当 該 書 籍 を 法 人 文 書 として 開 示 対 象 に 含 めよという 趣 旨 で 添 付 したのではなく, 異 議 申 立 書 に 記 載 したとおりに, 提 出 箇 所 に 言 及 されている 記 述 内 容 を 本 件 異 議 申 立 ての 論 拠 の1つに 据 えたのである ( 本 答 申 では 添 付 資 料 は 省 略 ) 第 3 諮 問 庁 の 説 明 の 要 旨 1 本 件 事 案 の 概 要 本 件 は, 異 議 申 立 人 が 本 件 対 象 文 書 について, 平 成 27 年 5 月 8 日 付 け 法 人 文 書 開 示 請 求 書 にて 開 示 を 求 めたことを 受 けて, 同 年 6 月 9 日 付 け 千 大 総 第 195 号 により 全 部 不 開 示 の 決 定 ( 原 処 分 )を 行 ったところ, 異 議 申 立 てが 提 起 されたものである 2 異 議 申 立 人 の 主 張 及 び 諮 問 庁 の 説 明 (1) 異 議 申 立 人 は, 文 書 の 特 定 及 び 本 件 対 象 文 書 の 法 人 文 書 該 当 性 について 情 報 の 検 索 が 不 十 分 であるか,または, 対 象 情 報 が 情 報 公 開 の 対 象 外 であると 判 断 する ことが 違 法 である 及 び 千 葉 大 学 精 神 医 学 教 室 開 設 百 周 年 記 念 事 業 実 行 委 員 会 や 千 葉 大 学 精 神 医 学 教 室 百 周 年 誌 編 集 委 員 会 の 文 書 も 千 葉 大 学 の 法 人 文 書 であ る と 主 張 している しかしながら, 本 件 対 象 文 書 が, 法 の 対 象 となる 法 人 文 書 に 該 当 するか 否 かにつ いては, 不 開 示 決 定 通 知 書 に 記 載 したとおり, 本 件 請 求 に 係 る 祝 賀 会 は, 千 葉 大 学 ではなく, 千 葉 大 学 とは 組 織 を 別 にする 千 葉 大 学 精 神 医 学 教 室 百 周 年 記 念 事 業 実 行 委 員 会 という 任 意 団 体 が 開 催 したものである また, 異 議 申 立 人 が 言 及 する 千 葉 大 学 精 神 医 学 教 室 百 周 年 誌 編 集 委 員 会 は, 百 周 年 誌 の 編 纂 及 び 発 行 を 行 うために, 当 該 任 意 団 体 の 下 に 設 置 された 機 関 である したがって, 仮 に 本 件 対 象 文 書 が 存 在 するとしても,それは 当 該 任 意 団 体 が 作 成 取 得 したものであって, 本 学 の 役 員 又 は 職 員 が 職 務 上 作 成 したものではない ことから, 本 件 対 象 文 書 は, 本 学 が 保 有 する 法 人 文 書 に 該 当 しない なお, 平 成 21 年 度 ( 独 情 ) 答 申 第 23 号 及 び 平 成 21 年 度 ( 独 情 ) 答 申 第 29 号 に 記 載 のとおり, 諮 問 庁 としては, 大 学 の 事 業 とは 大 学 が 主 体 的 に 実 施 し, 事 務 部 門 が 協 力 して 研 究 活 動 と 学 生 の 教 育 活 動 の 支 援 及 び 成 果 の 公 表 等 を 行 うも の と 位 置 付 けているところ, 本 件 請 求 に 係 る 祝 賀 会 は, 上 記 の 任 意 団 体 が 主 体 的 に 実 施 したものであって, 本 学 の 事 務 部 門 は 協 力 していないため, 本 学 の 事 業 には 該 当 しない 以 上 のことから, 本 件 対 象 文 書 は, 法 2 条 2 項 に 定 める 法 人 文 書 に 該 当 しないた め, 法 の 対 象 となる 法 人 文 書 とは 認 められない 原 処 分 に 際 しては, 念 のため, 千 葉 大 学 精 神 医 学 教 室 の 職 員 をして 当 該 教 室 の 研 究 室, 事 務 室 及 び 担 当 教 員 のパソコン 等 を, 当 該 教 室 の 総 務 及 び 会 計 事 務 を 所 管 - 3 -
する 事 務 部 である 医 学 部 事 務 部 及 び 亥 鼻 地 区 事 務 部 管 理 課 の 職 員 をして 事 務 室 の キャビネット 及 び 書 類 保 管 庫 を,それぞれ 入 念 に 探 索 させたが, 本 件 対 象 文 書 に 該 当 する 法 人 文 書 の 存 在 は 確 認 されなかった また, 諮 問 に 際 しては, 再 度 探 索 を 行 ったところであるが, 新 たに 存 在 が 確 認 さ れた 法 人 文 書 はなかった なお, 異 議 申 立 人 が 異 議 申 立 書 の 添 付 資 料 1として 示 した 千 葉 大 学 精 神 医 学 教 室 百 周 年 誌 については, 千 葉 大 学 附 属 図 書 館 本 館 及 び 同 亥 鼻 分 館 において 所 蔵 していることを 確 認 しているが,これらの 施 設 の 蔵 書 は, 公 文 書 等 の 管 理 に 関 す る 法 律 施 行 令 5 条 1 項 4 号 の 規 定 に 基 づき 歴 史 資 料 等 保 有 施 設 として 内 閣 総 理 大 臣 が 指 定 した 施 設 である 千 葉 大 学 附 属 図 書 館 本 館 及 び 同 亥 鼻 分 館 において, 歴 史 的 若 しくは 文 化 的 な 資 料 又 は 学 術 研 究 用 の 資 料 として 特 別 の 管 理 がされているも のであり, 法 2 条 2 項 3 号 に 該 当 し, 同 項 に 規 定 する 法 人 文 書 ではないので, 開 示 請 求 の 対 象 とはなり 得 ない (2) 異 議 申 立 人 は, 諮 問 庁 が 本 件 対 象 文 書 を 不 開 示 とした 理 由 について, 近 年 に 権 威 を 失 墜 した 精 神 医 学 の 世 界 的 権 威 を 講 演 者 ゲストとして 招 待 していたという 事 実 に 係 る 具 体 的 な 情 報 が 公 になることをおそれたからであると 主 張 するが, 諮 問 庁 が 本 件 対 象 文 書 を 不 開 示 とした 理 由 は,(1)において 説 明 したとおり, 本 件 対 象 文 書 が 法 2 条 2 項 に 定 める 法 人 文 書 に 該 当 しないからであって, 特 定 の 情 報 が 公 になることをおそれたからであるというのは, 異 議 申 立 人 の 誤 解 である (3) 以 上 のことから, 異 議 申 立 人 の 主 張 にいずれも 理 由 がなく, 原 処 分 を 維 持 するこ とが 相 当 である 第 4 調 査 審 議 の 経 過 当 審 査 会 は, 本 件 諮 問 事 件 について, 以 下 のとおり, 調 査 審 議 を 行 った 1 平 成 27 年 8 月 3 日 諮 問 の 受 理 2 同 日 諮 問 庁 から 理 由 説 明 書 を 収 受 3 同 月 24 日 異 議 申 立 人 から 意 見 書 を 収 受 4 同 年 11 月 10 日 審 議 5 同 月 18 日 審 議 第 5 審 査 会 の 判 断 の 理 由 1 本 件 対 象 文 書 について 本 件 対 象 文 書 は, 別 紙 1に 掲 げる 文 書 であり, 処 分 庁 は, 法 人 文 書 に 該 当 しないと して 不 開 示 とする 原 処 分 を 行 った 異 議 申 立 人 は 原 処 分 の 取 消 しを 求 めているが, 諮 問 庁 は 原 処 分 を 妥 当 としているこ とから, 以 下, 本 件 対 象 文 書 の 法 人 文 書 該 当 性 について 検 討 する 2 本 件 対 象 文 書 の 法 人 文 書 該 当 性 について (1) 諮 問 庁 は, 本 件 請 求 に 係 る 祝 賀 会 は 千 葉 大 学 とは 組 織 を 別 にする 千 葉 大 学 精 神 医 学 教 室 百 周 年 記 念 事 業 実 行 委 員 会 という 任 意 団 体 が 開 催 したものであり, 文 書 が 存 在 するとしても,それは 当 該 任 意 団 体 が 作 成 取 得 したものであって, 千 葉 大 学 の 役 員 又 は 職 員 が 職 務 上 作 成 したものではなく,さらに, 大 学 の 事 業 とは 大 学 が 主 体 的 に 実 施 し, 事 務 部 門 が 協 力 して 研 究 活 動 と 学 生 の 教 育 活 動 の 支 援 及 び - 4 -
成 果 の 公 表 等 を 行 うもの と 位 置 付 けているところ, 上 記 祝 賀 会 は, 当 該 任 意 団 体 が 主 体 的 に 実 施 したものであって, 千 葉 大 学 の 事 務 部 門 は 協 力 していないため, 千 葉 大 学 の 事 業 には 該 当 しないことから, 本 件 対 象 文 書 は 法 人 文 書 には 該 当 しな い 旨 説 明 する また, 当 審 査 会 事 務 局 職 員 をして, 諮 問 庁 に 対 し, 異 議 申 立 人 の 意 見 書 において 述 べられた 疑 義 及 び 本 件 対 象 文 書 の 探 索 の 経 緯 について 確 認 させたところ, 諮 問 庁 は, 以 下 のとおり 説 明 する ア 異 議 申 立 人 の 意 見 書 で 述 べられた 疑 義 に 関 し, 改 めて 検 討 し 確 認 を 行 った 結 果 は 別 紙 2のとおりである いずれも, 異 議 申 立 人 の 誤 解 等 に 基 づく 疑 義 又 は 廃 棄 済 みのため 保 有 していない 文 書 に 関 する 疑 義 であることから, 本 件 対 象 文 書 の 法 人 文 書 該 当 性 に 係 る 上 記 判 断 に 影 響 を 及 ぼすものではないと 考 える イ 原 処 分 においては, 千 葉 大 学 精 神 医 学 教 室 百 周 年 記 念 事 業 実 行 委 員 会 と 千 葉 大 学 が 組 織 的 にやり 取 りした 文 書 ( 例 えば, 開 催 案 内, 出 席 依 頼 等 )がないかと いったことも 念 頭 に, 入 念 に 探 索 を 行 ったが, 事 務 部 門 を 通 しての 文 書 の 収 受 等 は 行 われなかったとみられ, 該 当 する 文 書 の 存 在 は 確 認 されなかった これ は, 諮 問 に 際 して 行 った 探 索 についても 同 じである なお, 上 記 実 行 委 員 会 と 教 職 員 が 個 人 として 直 接 にやりとりをした 文 書 の 存 在 は 想 定 し 得 ると 考 えられるが,そのような 文 書 は 法 人 文 書 ではないので, 教 職 員 に 改 めて 報 告 や 提 出 を 求 めるといったことはしていない (2) 一 般 に, 国 立 大 学 法 人 に 籍 を 置 く 教 職 員 等 の 活 動 には, 当 該 法 人 の 教 職 員 等 の 職 務 遂 行 としての 行 為 と 個 人 としての 行 為 があり,その 区 分 は 必 ずしも 明 確 ではな いが, 教 職 員 等 である 個 人 が 自 らの 所 属 組 織 に 関 わりを 持 つ 各 種 のイベント 等 に 参 加 することは 考 えられることであり,イベント 等 の 名 称 や 主 催 者 名 等 の 一 部 に 大 学 や 所 属 組 織 に 関 連 する 記 載 があるからといって, 必 ずしも 当 該 活 動 が 大 学 の 事 業 としてのものといえるものではなく,その 点 に 関 しては, 上 記 諮 問 庁 の 説 明 は 特 段 不 自 然, 不 合 理 なものではない しかしながら, 本 件 対 象 文 書 は, 任 意 団 体 が 作 成 したものであっても, 千 葉 大 学 が 取 得 し 保 有 した 場 合 には 当 該 文 書 は 法 人 文 書 に 該 当 するものであり,こういっ た 法 人 文 書 の 存 否 について 何 ら 言 及 することなく, 法 人 文 書 に 該 当 しないとして 不 開 示 とした 原 処 分 は 適 切 なものとはいえない そこで, 本 件 対 象 文 書 の 存 否 について 検 討 すると, 諮 問 庁 は, 別 紙 2のとおり, 祝 賀 会 の 写 真 については 一 時 的 に 取 得 しホームページ 上 に 掲 載 していたものの 既 に 廃 棄 しており,その 余 の 文 書 については, 原 処 分 及 び 諮 問 に 際 して 行 った 入 念 な 探 索 においてもその 存 在 は 確 認 されなかった 旨 説 明 するところ,この 説 明 に 特 段 不 自 然, 不 合 理 な 点 はなく,その 文 書 探 索 が 不 十 分 であるとすべき 事 情 は 認 め られない そうであれば, 開 示 可 能 な 文 書 が 存 在 しないのであるから, 原 処 分 を 取 り 消 して, 改 めて 法 人 文 書 の 不 存 在 を 理 由 とした 不 開 示 決 定 を 行 う 意 義 はない したがって, 本 件 対 象 文 書 につき, 法 人 文 書 に 該 当 しないとして 不 開 示 とした 原 処 分 は, 本 来, 文 書 不 存 在 により 不 開 示 とすべきであったものであるが, 開 示 す - 5 -
べき 文 書 が 存 在 しないという 意 味 で, 結 論 において 妥 当 といわざるを 得 ない 3 異 議 申 立 人 のその 他 の 主 張 について 異 議 申 立 人 はその 他 種 々 主 張 するが,いずれも 当 審 査 会 の 上 記 判 断 を 左 右 するもの ではない 4 本 件 不 開 示 決 定 の 妥 当 性 について 以 上 のことから, 本 件 対 象 文 書 につき, 法 2 条 2 項 の 規 定 する 法 人 文 書 に 該 当 しな いとして 不 開 示 とした 決 定 については, 千 葉 大 学 において 本 件 対 象 文 書 を 保 有 してい るとは 認 められないので, 結 論 において 妥 当 であると 判 断 した ( 第 5 部 会 ) 委 員 南 野 聡, 委 員 椿 愼 美, 委 員 山 田 洋 - 6 -
別 紙 1( 本 件 対 象 文 書 ) 2007 年 9 月 に 特 定 ホテルにて 催 された 千 葉 大 学 精 神 医 学 教 室 100 周 年 記 念 祝 賀 会 に 関 する 情 報 全 て たとえば,アンケート, 事 前 又 は 当 日 の 配 布 資 料, 会 場 の 選 定 過 程 が 分 かる 文 書, 食 糧 費,レジュメ, 発 表 の 原 稿, 映 像, 音 声, 写 真, 出 席 者 名 簿, 欠 席 者 申 込 者 が 分 かる 文 書, 招 待 状, 出 席 に 係 る 遣 り 取 り, 交 通 費 や 宿 泊 費 といった 旅 費, 贈 与 等 報 告 書, 職 務 専 念 義 務 の 免 除, 営 利 企 業 等 への 従 事 許 可,その 添 付 文 書,その 関 連 文 書 等 々が 考 え られますが,とにかく 全 て 電 子 メールを 含 む - 7 -
別 紙 2( 意 見 書 で 述 べられた 疑 義 に 対 する 諮 問 庁 における 検 討 結 果 ) 意 見 書 で 述 べられた 疑 義 諮 問 庁 における 検 討 結 果 処 分 庁 は, 異 議 申 立 人 に 対 する 過 去 の 法 人 文 書 開 示 決 定 処 分 で, 千 葉 司 法 精 神 保 健 研 修 会 が 保 有 す る 文 書,2014 年 度 千 葉 大 学 亥 鼻 祭 実 行 委 員 会 が 保 有 する 文 書 を 法 人 文 書 として 特 定 した ゆえに 千 葉 司 法 精 神 保 健 研 修 会 も2014 年 度 千 葉 大 学 亥 鼻 祭 実 行 委 員 会 もともに, 任 意 団 体 であ るだけでなく, 千 葉 大 学 に 存 在 するあるいは 存 在 した 任 意 団 体 である よ って,それら 任 意 団 体 の 保 有 する 文 書 は, 国 立 大 学 法 人 千 葉 大 学 という 実 施 機 関 の 保 有 する 法 人 文 書 となったわけである (したがって) 千 葉 大 学 精 神 医 学 教 室 開 設 百 周 年 記 念 事 業 実 行 委 員 会 も 千 葉 大 学 精 神 医 学 教 室 百 周 年 誌 編 集 委 員 会 もともに 千 葉 大 学 内 の 任 意 団 体 で あると 認 められる 千 葉 司 法 精 神 保 健 研 修 会 とは, 平 成 22 年 7 月 24 日 に 諮 問 庁 が 主 催 した 千 葉 司 法 精 神 保 健 研 修 会 司 法 精 神 保 健 エッセンシャルズ2010 という 会 合 の 名 称 の 一 部 にす ぎず, 千 葉 司 法 精 神 保 健 研 修 会 という 任 意 団 体 が 千 葉 大 学 に 存 在 するあるいは 存 在 したというのは, 異 議 申 立 人 の 誤 解 である また,2014 年 度 千 葉 大 学 亥 鼻 祭 実 行 委 員 会 とは, 亥 鼻 祭 の 企 画 実 行 等 を 目 的 として 本 学 の 学 生 により 結 成 さ れた 千 葉 大 学 とは 組 織 を 別 にする 任 意 団 体 であり,201 4 年 度 千 葉 大 学 亥 鼻 祭 ( 以 下 亥 鼻 祭 という )は, 当 該 任 意 団 体 が 主 催 したものである ただし, 亥 鼻 祭 において 実 施 された 2014 年 度 千 葉 大 学 亥 鼻 祭 講 演 会 企 画 司 法 精 神 医 学 ってなに?~ 精 神 鑑 定 と 司 法 精 神 医 療 については, 異 議 申 立 人 が 意 見 書 の 添 付 資 料 6として 示 したパンフレットに 記 載 されているとお り,2014 年 度 千 葉 大 学 亥 鼻 祭 実 行 委 員 会, 千 葉 大 学 大 学 院 医 学 研 究 院 精 神 医 学 ( 以 下 精 神 医 学 教 室 とい う ) 及 び 千 葉 大 学 社 会 精 神 保 健 教 育 研 究 センターが 共 同 で 主 催 したものであり,その 実 態 は, 精 神 医 学 教 室 の 教 員 が 厚 生 労 働 科 学 研 究 費 による 補 助 を 受 けた 研 究 の 一 環 とし て 実 施 したものであって, 講 師 の 招 へいに 係 る 謝 金 及 び 旅 費 については 同 研 究 費 から 支 払 われており, 講 師 の 所 属 機 関 に 対 する 派 遣 依 頼 並 びに 謝 金 及 び 旅 費 の 支 払 手 続 につい ては, 事 務 部 門 の 協 力 を 得 て 行 われている 理 由 説 明 書 において 説 明 したとおり, 諮 問 庁 としては, 大 学 の 事 業 とは 大 学 が 主 体 的 に 実 施 し, 事 務 部 門 が 協 力 して 研 究 活 動 と 学 生 の 教 育 活 動 の 支 援 及 び 成 果 の 公 表 等 を 行 うもの と 位 置 付 けており, 同 講 演 会 企 画 はこれに 該 当 する したがって, 上 記 のパンフレットその 他 の 諮 問 庁 が 同 講 演 会 企 画 に 関 する 文 書 として 特 定 した 文 書 は,2014 年 度 千 葉 大 学 亥 鼻 祭 実 行 委 員 会 が 作 成 取 得 した 文 書 ではな く, 諮 問 庁 が 作 成 取 得 した 法 人 文 書 であり, 2014 年 度 千 葉 大 学 亥 鼻 祭 実 行 委 員 会 が 保 有 する 文 書 を 法 人 文 書 として 特 定 した というのは 異 議 申 立 人 の 誤 解 である - 8 -
当 該 事 業 があくまで 当 該 教 室 の 卒 業 生 が 任 意 で 開 設 百 周 年 を 祝 祭 したので はなく 学 校 行 事 として 開 催 したということは, 処 分 庁 の 附 属 図 書 館 が 所 蔵 する 千 葉 大 学 精 神 医 学 教 室 百 周 年 誌 やその 付 録 D VDを 見 れば 一 目 瞭 然 で ある 処 分 庁 は, 過 去 に 当 該 団 体 から 当 該 祝 賀 会 におけ る 写 真 の 提 供 を 受 けて 処 分 庁 のウェブサイト 上 に 教 室 案 内 の 写 真 館 の 記 事 としてアップロードして いた 事 実 がある したがって 本 件 祝 賀 会 の 写 真 も 対 象 文 書 として 特 定 すべきである 同 百 周 年 誌 を 確 認 したところ, 巻 頭 に この 事 業 は 本 同 門 会 員 による 百 周 年 記 念 事 業 実 行 委 員 会 ( 委 員 長 :A 同 門 会 長 )により 運 営 され, 事 業 内 容 はこの 百 周 年 誌 の 編 纂 と ともに, 百 周 年 記 念 式 典 ( 記 念 講 演 会 及 び 懇 親 会 ) 開 催 で あります 百 周 年 記 念 式 典 は 平 成 19 年 9 月 8 日 に 特 定 ホ テルにて 千 葉 大 学 精 神 医 学 教 室 同 門 会 (A 会 長 )の 主 催 で 行 われました と 記 載 されている 不 開 示 決 定 通 知 書 及 び 理 由 説 明 書 に 記 載 したとおり, 千 葉 大 学 精 神 医 学 教 室 百 周 年 記 念 事 業 実 行 委 員 会 は, 本 学 と は 組 織 を 別 にする 任 意 団 体 であり, 千 葉 大 学 精 神 医 学 教 室 同 門 会 は, 会 員 相 互 の 親 睦, 学 術 交 流, 学 識 の 向 上 等 を 目 的 として, 精 神 医 学 教 室 に 現 に 在 籍 している 者 及 び 過 去 に 在 籍 していた 者 により 結 成 された 千 葉 大 学 とは 組 織 を 別 に する 任 意 団 体 である さらに, 千 葉 大 学 精 神 医 学 教 室 同 門 会 長 であるA 氏 は, 特 定 年 Bに 千 葉 大 学 を 退 官 しており, 本 件 請 求 に 係 る 祝 賀 会 の 開 催 時 点 においては, 本 学 の 職 員 ではない したがって, 学 校 行 事 として 開 催 したものでないことは 明 らかである 精 神 医 学 教 室 に 確 認 したところ, 過 去 に 同 教 室 のホーム ページに 本 件 請 求 に 係 る 祝 賀 会 の 写 真 が 掲 載 されていたこ とは 事 実 であるが, 当 該 ホームページは 常 に 最 新 の 情 報 を 提 供 するという 観 点 から, 随 時 更 新 しているため, 当 該 写 真 は 既 に 削 除 されており 存 在 しないとのこと また, 当 該 写 真 を 保 有 していた 経 緯 を 確 認 したところ, 同 祝 賀 会 に 参 加 した 精 神 医 学 教 室 の 職 員 が 撮 影 又 は 取 得 し た 写 真 であるとのことで, 千 葉 大 学 精 神 医 学 教 室 百 周 年 記 念 事 業 実 行 委 員 会 又 は 千 葉 大 学 精 神 医 学 教 室 百 周 年 誌 編 集 委 員 会 から 提 供 を 受 けたというのは 異 議 申 立 人 の 誤 解 であ る なお, 不 開 示 決 定 通 知 書 及 び 理 由 説 明 書 に 記 載 したとお り, 同 祝 賀 会 は, 千 葉 大 学 ではなく, 千 葉 大 学 とは 組 織 を 別 にする 千 葉 大 学 精 神 医 学 教 室 百 周 年 記 念 事 業 実 行 委 員 会 という 任 意 団 体 が 開 催 したものであり, 本 学 の 職 員 が 参 加 していたとしても, 同 祝 賀 会 の 参 加 は, 各 参 加 者 の 任 意 で あり,その 職 務 遂 行 のために 行 われたものと 見 るのは 相 当 でない したがって, 同 祝 賀 会 に 参 加 した 職 員 が 撮 影 又 は 取 得 し た 写 真 は, 撮 影 又 は 取 得 した 時 点 においては, 職 務 上 作 - 9 -
本 件 の 意 見 書 作 成 時 点 で も,レジナビフェア, 医 局 説 明 会,そして, 何 よ りも, 同 門 会 の 写 真 が 同 ウェブサイト 上 に 写 真 館 の 記 事 としてアップロー ドされているのである 成 取 得 した 文 書, 図 画 及 び 電 磁 的 記 録 には 該 当 しないも のの, 精 神 医 学 教 室 における 教 育 研 究 活 動 等 の 広 報 のた め, 精 神 医 学 教 室 のホームページに 掲 載 された 時 点 におい て, 職 務 上 作 成 取 得 し, 組 織 的 に 用 いるものとして 保 有 するものに 該 当 し, 開 示 請 求 の 対 象 となる 法 人 文 書 に 該 当 するものと 認 められるが, 本 件 請 求 に 係 る 祝 賀 会 の 写 真 に ついては, 上 記 のとおり 既 に 削 除 されており 存 在 しない 異 議 申 立 人 の 主 張 の 趣 旨 は 必 ずしも 明 確 ではないが,こ れらの 写 真 の 法 人 文 書 該 当 性 及 び 本 件 請 求 に 係 る 祝 賀 会 の 写 真 との 同 質 性 を 主 張 し,これを 理 由 に, 同 祝 賀 会 の 写 真 を 開 示 すべき 旨 を 主 張 しているものとも 解 されるので, 念 のためこの 点 について 説 明 する レジナビフェアは, 特 定 法 人 が 開 催 する 医 師 の 初 期 及 び 後 期 臨 床 研 修 の 病 院 合 同 説 明 会 であって, 千 葉 大 学 医 学 部 附 属 病 院 における 医 師 確 保 対 策 の 一 環 として 精 神 神 経 科 の ほか 各 診 療 科 の 研 修 指 導 医 及 び 若 手 医 師 並 びに 事 務 職 員 が 参 加 したものであり, 参 加 に 係 る 経 費 は 本 学 から 支 出 され ている また, 医 局 説 明 会 は, 新 たに 精 神 医 学 教 室 の 教 室 員 とな る 研 修 医 等 に 対 して, 精 神 医 学 教 室 の 職 員 が 研 修 プログラ ムや 指 導 体 制 等 の 説 明 を 行 うものであるが, 精 神 医 学 教 室 のホームページに 掲 載 されている 写 真 には,その 後 有 志 に より 行 われた 歓 迎 会 の 写 真 も 含 まれている 以 上 のレジナビフェアと 医 局 説 明 会 については, 同 歓 迎 会 を 除 いて, 本 学 の 職 務 として 位 置 付 けられる 他 方, 同 門 会 は, 既 に 説 明 したとおり, 千 葉 大 学 とは 組 織 を 別 にする 任 意 団 体 であり, 当 該 任 意 団 体 の 会 合 に, 本 学 の 職 員 が 参 加 していたとしても,その 職 務 遂 行 のために 行 われたものと 見 るのは 相 当 でない したがって,レジナビフェア 及 び 医 局 説 明 会 の 写 真 につ いては, 撮 影 又 は 取 得 した 時 点 において,そして, 医 局 説 明 会 の 後 に 有 志 により 行 われた 歓 迎 会 及 び 同 門 会 の 写 真 に ついては, 精 神 医 学 教 室 のホームページに 掲 載 された 時 点 において,それぞれ 開 示 請 求 の 対 象 となる 法 人 文 書 に 該 当 すると 認 められるが, 本 件 請 求 内 容 は, 2007 年 9 月 に 特 定 ホテルにて 催 された 千 葉 大 学 精 神 医 学 教 室 100 周 年 記 念 祝 賀 会 に 関 する 情 報 全 て であり,いずれの 写 真 もこれに 該 当 しないことから, 本 件 請 求 に 係 る 法 人 文 書 に は 該 当 しない - 10 -
教 室 案 内 の 写 真 館 の 記 事 を 執 筆 した 職 員 のパソコ ン 内 の 画 像 ファイルや 紙 媒 体 の 写 真 を 綴 じ 込 める ようなアルバム ファイ ル 類 も 探 索 すべきであ る 理 由 説 明 書 において 説 明 したとおり, 原 処 分 に 際 して は, 精 神 医 学 教 室 の 職 員 をして 当 該 教 室 の 研 究 室, 事 務 室 及 び 担 当 教 員 のパソコン 等 を, 当 該 教 室 の 総 務 及 び 会 計 事 務 を 所 管 する 事 務 部 である 医 学 部 事 務 部 及 び 亥 鼻 地 区 事 務 部 管 理 課 の 職 員 をして 事 務 室 のキャビネット 及 び 書 類 保 管 庫 を,それぞれ 入 念 に 探 索 させ, 諮 問 に 際 しては, 再 度 探 索 を 行 ったところであるが, 本 件 対 象 文 書 に 該 当 する 法 人 文 書 の 存 在 は 確 認 されなかった - 11 -