二 資本金の管理



Similar documents
疑わしい取引の参考事例

2. 前 項 の 規 定 にかかわらず 証 券 会 社 等 又 は 機 構 を 通 じた 届 出 の 対 象 となっていない 事 項 については 当 会 社 の 定 める 書 式 により 株 主 名 簿 管 理 人 宛 に 届 け 出 るものとす る ( 法 人 株 主 等 の 代 表 者 ) 第

第 40 回 中 央 近 代 化 基 金 補 完 融 資 推 薦 申 込 み 公 募 要 綱 1 公 募 推 薦 総 枠 30 億 円 一 般 物 流 効 率 化 促 進 中 小 企 業 高 度 化 資 金 貸 付 対 象 事 業 の 合 計 枠 2 公 募 期 間 平 成 28 年 6 月 20

中国会社法の改正が外商投資企業に与える影響(2)

入札公告 機動装備センター

Taro-事務処理要綱250820

6. 概 要 コメント 本 法 は 社 会 保 険 関 係 を 規 範 化 し 公 民 の 社 会 保 険 への 参 加 社 会 保 険 待 遇 を 享 受 す る 権 益 を 保 護 し 公 民 に 国 家 発 展 の 成 果 を 共 同 で 享 受 させ 社 会 の 調 和 と 安 定 を 促

参 考 様 式 再 就 者 から 依 頼 等 を 受 けた 場 合 の 届 出 公 平 委 員 会 委 員 長 様 年 月 日 地 方 公 務 員 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 261 号 ) 第 38 条 の2 第 7 項 規 定 に 基 づき 下 記 のとおり 届 出 を します この

定款  変更

< F2D C93FA967B91E5906B8DD082CC94ED8DD0>

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

Taro-1-14A記載例.jtd

人 に 使 用 される 者 としての 勤 続 期 間 を 当 該 職 員 となつた 者 の 職 員 としての 勤 続 期 間 に 通 算 することと 定 められている 法 人 に 限 る )をいう 3 第 一 項 の 退 職 手 当 通 算 予 定 職 員 とは 任 命 権 者 又 はその 委 任

中 間 利 払 日 とし 預 入 日 または 前 回 の 中 間 利 払 日 からその 中 間 利 払 日 の 前 日 までの 日 数 および 通 帳 または 証 書 記 載 の 中 間 利 払 利 率 によって 計 算 した 中 間 利 払 額 ( 以 下 中 間 払 利 息 といいます )を 利

要 な 指 示 をさせることができる ( 検 査 ) 第 8 条 甲 は 乙 の 業 務 にかかる 契 約 履 行 状 況 について 作 業 完 了 後 10 日 以 内 に 検 査 を 行 うものとする ( 発 生 した 著 作 権 等 の 帰 属 ) 第 9 条 業 務 によって 甲 が 乙 に

入 札 参 加 者 は 入 札 の 執 行 完 了 に 至 るまではいつでも 入 札 を 辞 退 することができ これを 理 由 として 以 降 の 指 名 等 において 不 利 益 な 取 扱 いを 受 けることはない 12 入 札 保 証 金 免 除 13 契 約 保 証 金 免 除 14 入

Taro-08国立大学法人宮崎大学授業

大阪府電子調達システムの開発業務 (第一期)に係る仕様書案に対する意見招請のお知らせ

Microsoft PowerPoint - 基金制度

「経営者保証に関するガイドライン」に基づく保証債務の整理に係る課税関係の整理

一 般 社 団 法 人 全 国 銀 行 協 会 御 中 依 頼 人 氏 名 平 成 年 月 日 印 登 録 支 援 専 門 家 委 嘱 ( 初 回 委 嘱 )の 依 頼 について(GL5 項 (2)) 私 は 自 然 災 害 による 被 災 者 の 債 務 整 理 に 関 するガイドライン 第 5

<4D F736F F D A94BD837D836C B4B92F62E646F6378>

2. 会 計 規 程 の 業 務 (1) 規 程 と 実 際 の 業 務 の 調 査 規 程 や 運 用 方 針 に 規 定 されている 業 務 ( 帳 票 )が 実 際 に 行 われているか( 作 成 されている か)どうかについて 調 べてみた 以 下 の 表 は 規 程 の 条 項 とそこに

4 5 6 県 内 に 所 在 する 営 業 所 等 のうち 主 たるものから 本 県 分 を 一 括 納 入 県 内 に 所 在 する 各 営 業 所 等 から 当 該 営 業 所 等 分 を 納 入 この 場 合 において 特 別 徴 収 義 務 者 の 事 務 処 理 システム 上 必 要 あ

1 特 別 会 計 財 務 書 類 の 検 査 特 別 会 計 に 関 する 法 律 ( 平 成 19 年 法 律 第 23 号 以 下 法 という ) 第 19 条 第 1 項 の 規 定 に 基 づき 所 管 大 臣 は 毎 会 計 年 度 その 管 理 する 特 別 会 計 について 資 産

国 家 税 務 総 局 による 輸 出 貨 物 還 付 ( 免 ) 税 に 関 する 若 干 問 題 の 通 知 国 税 発 [2006]102 号 2006 年 7 月 12 日 国 家 税 務 総 局 各 省 自 治 区 直 轄 市 及 び 計 画 単 列 市 国 家 税 務 局 : 一 部 の

別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾

は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

一般競争入札について

< C8EAE81698B4C93FC8FE382CC97AF88D38E968D CA8E86816A2E786C73>

4 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 若 しくはその 委 任 を 受 けた 者 又 は 監 査 委 員 の 監 査 に 応 じなければ ならない ( 状 況 報 告 ) 第 7 条 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 が 必 要 と 認 めるときは 交 付 金 事 業 の 遂 行 の

Microsoft Word - 【第17期】有価証券報告書(課税上の取り扱い)

4 参 加 資 格 要 件 本 提 案 への 参 加 予 定 者 は 以 下 の 条 件 を 全 て 満 たすこと 1 地 方 自 治 法 施 行 令 ( 昭 和 22 年 政 令 第 16 号 ) 第 167 条 の4 第 1 項 各 号 の 規 定 に 該 当 しない 者 であること 2 会 社

【労働保険事務組合事務処理規約】


Taro-2220(修正).jtd

面 を 保 佐 人 又 は 補 助 人 の 同 意 を 要 する 場 合 は 同 意 を 証 する 書 面 を 提 出 する ものとする 前 項 の 場 合 代 理 人 は 代 理 人 自 身 の 本 人 であることを 証 する 書 面 を 保 佐 人 及 び 補 助 人 は 株 主 本 人 の 保

接 支 払 制 度 を 活 用 するか 意 思 を 確 認 する 確 認 に 当 たっては 次 の 各 号 に 掲 げる 事 項 について 書 面 により 世 帯 主 の 合 意 を 得 て 代 理 契 約 を 締 結 するものとする (1) 医 療 機 関 等 が 本 市 に 対 し 世 帯 主

消 費 生 活 センターに 関 する 条 例 の 制 定 施 行 規 則 第 8 条 地 方 消 費 者 行 政 ガイド ライン 施 行 規 則 において 都 道 府 県 及 び 消 費 生 活 センターを 設 置 する 市 町 村 が 消 費 生 活 センターの 組 織 及 び 運 営 及 び 情

S16-386・ソフトウェアの調達に関する入札実施の件

弁護士報酬規定(抜粋)

Microsoft Word - ★HP版平成27年度検査の結果

(10) 本 工 事 の 契 約 締 結 日 において 現 場 代 理 人 を 工 事 現 場 に 常 駐 で 配 置 し 得 ること ただし 本 入 札 の 一 般 競 争 入 札 参 加 申 込 書 の 提 出 日 現 在 において 3カ 月 以 上 直 接 的 かつ 恒 常 的 な 雇 用 関

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

土 購 入 土 借 用 土 所 有 権 移 転 登 記 確 約 書 農 転 用 許 可 書 ( 写 ) 農 転 用 届 出 受 理 書 ( 写 ) 土 不 動 産 価 格 評 価 書 土 見 積 書 ( 写 ) 又 は 売 買 確 約 書 ( 写 ) 土 売 主 印 鑑 登 録 証 明 書 売 主

Taro-契約条項(全部)

募集要項

第一部【証券情報】

る 第 三 者 機 関 情 報 保 護 関 係 認 証 プライバシーマーク ISO27001 ISMS TRUSTe 等 の 写 しを 同 封 のうえ 持 参 又 は 郵 送 とする 但 し 郵 送 による 場 合 は 書 留 郵 便 とし 同 日 同 時 刻 必 着 とする 提 出 場 所 は 上

兵庫県公立学校教職員等財産形成貯蓄事務取扱細則

目 論 見 書 補 完 書 面 ( 投 資 信 託 ) <コード 8027> 当 ファンドに 係 る 当 社 は ファンドの 販 売 会 社 として 募 集 の 取 扱 いおよび 販 売 等 に 関 する 事 務 を 行 います 金 融 商 品 取 引 契 約 の 概 要 当 社 が 行 う 金 融

郵 便 為 替 により 公 売 保 証 金 を 納 付 する 場 合 郵 便 為 替 証 書 は 発 効 日 から 起 算 して 175 日 を 経 過 していないものに 限 ります 4) 現 金 及 び 銀 行 振 出 の 小 切 手 で 平 川 市 に 直 接 納 付 銀 行 振 出 の 小 切

Microsoft Word 第1章 定款.doc

<8C9A90DD94AD90B696D88DDE939982CC8DC48E918CB989BB82C98AD682B782E98E9696B18EE688B CC FC90B3816A2E786477>

根 本 確 根 本 確 民 主 率 運 民 主 率 運 確 施 保 障 確 施 保 障 自 治 本 旨 現 資 自 治 本 旨 現 資 挙 管 挙 管 代 表 監 査 教 育 代 表 監 査 教 育 警 視 総 監 道 府 県 警 察 本 部 市 町 村 警 視 総 監 道 府 県 警 察 本 部

借 入 先 一 覧 ( 別 紙 1) 私 が 自 然 災 害 による 被 災 者 の 債 務 整 理 に 関 するガイドライン( 以 下 本 ガイ ドライン という )に 基 づく 債 務 整 理 の 対 象 としたい 借 入 先 等 は 下 表 のとおり です 下 表 の 内 容 に 漏 れや 誤

業 種 による 制 限 はあるの? 対 象 になるもの 小 売 業 飲 食 業 (ランチ 営 業 有 ) サービス 業 医 療 社 会 福 祉 業 教 育 学 習 支 援 業 その 他 市 長 が 適 当 と 認 める 業 対 象 業 種 については 総 務 省 産 業 分 類 を 基 準 としてい

通 知 カード と 個 人 番 号 カード の 違 い 2 通 知 カード ( 紙 )/H27.10 個 人 番 号 カード (ICカード)/H28.1 様 式 (おもて) (うら) 作 成 交 付 主 な 記 載 事 項 全 国 ( 外 国 人 含 む)に 郵 送 で 配 布 希 望 者 に 交

工 事 名 能 代 南 中 学 校 体 育 館 非 構 造 部 材 耐 震 改 修 工 事 ( 建 築 主 体 工 事 ) 入 札 スケジュール 手 続 等 期 間 期 日 期 限 等 手 続 きの 方 法 等 1 設 計 図 書 等 の 閲 覧 貸 出 平 成 28 年 5 月 24 日 ( 火

Ⅱ.BEPPU わくわく 建 設 券 の 取 り 扱 いについて 1.BEPPUわくわく 建 設 券 を 購 入 できる 方 ( 施 主 ) 別 府 市 内 において 自 己 が 居 住 する 専 用 住 宅 または 自 己 が 専 用 する 敷 地 内 の 工 事 をBEP PUわくわく 建 設

Taro-別紙1 パブコメ質問意見とその回答

ていることから それに 先 行 する 形 で 下 請 業 者 についても 対 策 を 講 じることとしまし た 本 県 としましては それまでの 間 に 未 加 入 の 建 設 業 者 に 加 入 していただきますよう 28 年 4 月 から 実 施 することとしました 問 6 公 共 工 事 の


損 益 計 算 書 ( 自 平 成 25 年 4 月 1 日 至 平 成 26 年 3 月 31 日 ) ( 単 位 : 百 万 円 ) 科 目 金 額 営 業 収 益 75,917 取 引 参 加 料 金 39,032 上 場 関 係 収 入 11,772 情 報 関 係 収 入 13,352 そ

後期高齢者医療制度

第 8 条 乙 は 甲 に 対 し 仕 様 書 に 定 める 期 日 までに 所 定 の 成 果 物 を 検 収 依 頼 書 と 共 に 納 入 する 2 甲 は 前 項 に 定 める 納 入 後 10 日 以 内 に 検 査 を 行 うものとする 3 検 査 不 合 格 となった 場 合 甲 は

< F2D E633368D86816A89EF8C768E9696B18EE688B5>

Ⅰ. 利 用 申 請 手 続 き 1. 事 業 者 金 融 機 関 の 意 思 確 認 経 営 改 善 計 画 策 定 支 援 事 業 を 利 用 するには 事 業 者 ( 社 長 )の 意 思 確 認 が 必 要 です また 融 資 を 受 けているメイン( 準 メイン)の 金 融 機 関 にも

工 事 名 渟 城 西 小 学 校 体 育 館 非 構 造 部 材 耐 震 改 修 工 事 ( 建 築 主 体 工 事 ) 入 札 スケジュール 手 続 等 期 間 期 日 期 限 等 手 続 きの 方 法 等 1 設 計 図 書 等 の 閲 覧 貸 出 平 成 28 年 2 月 23 日 ( 火

(4) 運 転 する 学 校 職 員 が 交 通 事 故 を 起 こし 若 しくは 交 通 法 規 に 違 反 したことにより 刑 法 ( 明 治 40 年 法 律 第 45 号 ) 若 しくは 道 路 交 通 法 に 基 づく 刑 罰 を 科 せられてから1 年 を 経 過 していない 場 合 同

下水道工事標準仕様書

●労働基準法等の一部を改正する法律案

は 以 下 のことに 注 意 する 必 要 がある 1 買 収 合 併 関 係 者 は 中 国 の 外 貨 管 理 に 関 する 法 律 に 従 い 遅 滞 なく 外 貨 管 理 機 関 にて 外 貨 の 許 可 登 記 記 録 と 変 更 手 続 をしなければなら ない 2 外 国 投 資 者 が

2. 個 人 情 報 の 利 用 目 的 (1) 本 投 資 法 人 による 物 件 ( 信 託 受 益 権 に 係 る 不 動 産 を 含 みます 以 下 同 様 )の 取 得 取 得 に 先 立 つ 調 査 及 び 取 得 の 検 討 並 びに 事 後 管 理 業 務 を 行 うため (2) 本

160530_日本株厳選_7コース両観_■丸八証券

Ⅲ 相 続 財 産 の 分 割 に 関 する 確 認 事 項 1 遺 言 がありますか? 有 遺 言 公 正 証 書 又 は 家 公 証 人 役 場 等 要 月 日 無 庭 裁 判 所 の 検 認 を 受 否 ( 通 ) けた 遺 言 書 2 死 因 贈 与 があります 有 贈 与 契 約 書 要

奨学資金の受領から返還までの手続

目     次

(2) 広 島 国 際 学 院 大 学 ( 以 下 大 学 という ) (3) 広 島 国 際 学 院 大 学 自 動 車 短 期 大 学 部 ( 以 下 短 大 という ) (4) 広 島 国 際 学 院 高 等 学 校 ( 以 下 高 校 という ) ( 学 納 金 の 種 類 ) 第 3 条

4. 購 入 方 法 (1) 購 入 最 低 金 額 (2) 購 入 単 位 (3) 購 入 対 価 のお 支 払 方 法 5 万 円 5 万 円 単 位 新 しく 発 行 される 国 債 のご 購 入 で 発 行 日 の 前 営 業 日 までに 約 定 された 場 合 は 発 行 日 が 受 渡

< F2D8A678F5B92CA E95FB8CF68BA CC A>

続 に 基 づく 一 般 競 争 ( 指 名 競 争 ) 参 加 資 格 の 再 認 定 を 受 けていること ) c) 会 社 更 生 法 に 基 づき 更 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなされている 者 又 は 民 事 再 生 法 に 基 づき 再 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなさ

とする ( 減 免 額 の 納 付 ) 第 6 条 市 長 は 減 免 を 受 け た 者 が 偽 り そ の 他 不 正 な 方 法 に よ り 減 免 の 決 定 を 受 け た こ と を 知 っ た と き 前 の 申 告 が あ っ た と き 又 は 同 条 第 2 項 の 規 定 によ


科 目 予 算 額 決 算 額 差 異 Ⅱ 投 資 活 動 収 支 の 部 1. 投 資 活 動 収 入 特 定 資 産 取 崩 収 入 13,811,848 62,532,864 48,721,016 退 職 給 付 引 当 資 産 取 崩 収 入 2,811,848 54,237,864 51,

必 要 なものとして 政 令 で 定 める 原 材 料 等 の 種 類 及 びその 使 用 に 係 る 副 産 物 の 種 類 ごとに 政 令 で 定 める 業 種 をいう 8 この 法 律 において 特 定 再 利 用 業 種 とは 再 生 資 源 又 は 再 生 部 品 を 利 用 することが

<4D F736F F D C8E9688D993AE82C994BA82A492F18F6F8F9197DE81698DC58F49816A2E646F6378>

<4D F736F F F696E74202D CA A837D F815B90A E096BE8E9197BF88C4>

から2.0の 範 囲 内 で 印 刷 局 の 業 務 実 績 に 対 する 評 価 に 応 じて 決 定 する 業 績 勘 案 率 を 乗 じた 額 とする ただし 第 6 条 第 1 項 及 び 第 7 条 後 段 の 規 定 によ り 引 き 続 き 在 職 したものとみなされた 者 の 退 職

( 運 用 制 限 ) 第 5 条 労 働 基 準 局 は 本 システムの 維 持 補 修 の 必 要 があるとき 天 災 地 変 その 他 の 事 由 によりシステムに 障 害 又 は 遅 延 の 生 じたとき その 他 理 由 の 如 何 を 問 わず その 裁 量 により システム 利 用 者

個人向け国債の事務取扱いに関する細則

Microsoft Word - 不正アクセス行為の禁止等に関する法律等に基づく公安

キ 短 時 間 労 働 者 の 雇 用 管 理 の 改 善 等 に 関 する 法 律 ( 平 成 5 年 法 律 第 76 号 ) ク 労 働 契 約 法 ( 平 成 19 年 法 律 第 128 号 ) ケ 健 康 保 険 法 ( 大 正 11 年 法 律 第 70 号 ) コ 厚 生 年 金 保

1. 前 払 式 支 払 手 段 サーバ 型 の 前 払 式 支 払 手 段 に 関 する 利 用 者 保 護 等 発 行 者 があらかじめ 利 用 者 から 資 金 を 受 け 取 り 財 サービスを 受 ける 際 の 支 払 手 段 として 前 払 式 支 払 手 段 が 発 行 される 場 合

自動継続自由金利型定期預金(M型)規定

(2) 協 会 加 入 月 の1カ 月 前 までに 様 式 1が 提 出 された 市 町 村 等 に 対 して 契 約 書 及 び 掛 金 請 求 書 を 送 付 します その 後 返 送 されてきた 様 式 2-2を 保 管 し 掛 金 の 納 入 を 確 認 します 第 2 章 契 約 更 新

<4D F736F F D208CF689768ED C8FE395FB978E8CEA8BA689EF814592E88ABC2E646F63>

死 亡 後 の 手 続 きリスト 2 14 日 以 内 住 民 票 の 抹 消 届 の 提 出 市 町 村 役 場 の 戸 籍 住 民 登 録 窓 口 届 出 人 の 印 鑑 本 人 確 認 できる 証 明 書 類 ( 運 転 免 許 証 パスポ-ト) 世 帯 主 変 更 届 の 提 出 市 町 村

<4D F736F F D208E52979C8CA78E598BC68F5790CF91A390698F9590AC8BE08CF D6A2E646F6378>

t-149.xdw

Transcription:

外 商 投 資 企 業 の 資 本 金 に 関 する 外 貨 規 制 屠 錦 寧 ( 中 国 律 師 ) 中 国 では 外 資 による 中 国 の 不 動 産 や 株 式 などの 市 場 への 参 入 が 厳 格 な 管 理 や 制 限 を 受 けている そのため 海 外 の 投 機 的 資 金 がこれらの 規 制 を 回 避 しようと 通 常 の 外 商 投 資 企 業 の 資 本 金 を 装 うことは 実 務 上 しばしばみられるところである 中 国 政 府 は 金 融 市 場 の 安 定 確 保 を 図 るため 外 商 投 資 企 業 の 資 本 金 の 使 用 特 に 外 貨 資 本 金 の 人 民 元 への 換 金 ( 以 下 という )への 監 督 管 理 を 強 化 する 傾 向 がある 1. により 取 得 した 人 民 元 の 用 途 制 限 外 商 投 資 企 業 は 外 貨 資 本 金 の により 取 得 した 人 民 元 について 許 認 可 された 経 営 範 囲 内 で 使 用 するとされている 1 不 動 産 の 開 発 経 営 や 中 国 での 持 分 投 資 などを 除 く 一 般 事 業 に 従 事 する 外 商 投 資 企 業 は により 取 得 した 人 民 元 をもって 1 自 社 用 以 外 の 中 国 不 動 産 を 購 入 し またはその 購 入 に 係 る 関 連 費 用 を 支 払 うこと 2 直 接 人 民 元 A 株 に 投 資 すること 3 国 内 企 業 の 持 分 投 資 を 行 うこと 4 銀 行 を 介 して 他 の 企 業 に 貸 し 付 け 他 社 からの 借 入 ( 第 三 者 立 替 金 を 含 む ) 他 社 に 転 貸 した 銀 行 ローンを 返 済 することは いずれも 認 められていない 2 外 国 外 国 出 資 者 による 出 資 中 国 現 地 法 人 外 貨 資 本 金 口 座 他 企 業 への 出 資 貸 付 経 営 範 囲 内 の 正 常 支 出 不 動 産 株 式 市 場 など 1 国 家 外 貨 管 理 局 が 2008 年 8 月 29 日 に 公 布 した 外 商 投 資 企 業 の 外 貨 資 本 金 の 支 払 管 理 に 係 る 業 務 オペレーションの 問 題 の 改 善 に 関 する 通 知 ( 以 下 2008 年 142 号 令 と いう )の 第 三 条 2 2008 年 142 号 令 の 第 三 条 国 家 外 貨 管 理 局 が 2011 年 11 月 9 日 に 公 布 した 一 部 の 資 本 項 目 外 貨 業 務 管 理 に 係 る 問 題 の 更 なる 明 確 化 および 規 範 化 に 関 する 通 知 ( 以 下 2011 年 45 号 令 という )の 第 一 条

外 商 投 資 企 業 は 経 営 範 囲 内 で 保 証 金 を 支 払 う 場 面 があるが 資 本 金 口 座 から 各 種 の 保 証 金 を 支 払 う 際 に 保 証 先 が 所 在 地 の 外 貨 管 理 局 で 開 設 した 保 証 金 専 用 外 貨 口 座 に 外 貨 のまま 振 り 込 むこととなる 保 証 金 を 払 うための 資 本 金 の や 保 証 先 の 保 証 金 専 用 外 貨 口 座 内 の 資 金 の は いずれも 認 められていない 3 工 場 やオフィスを 借 り る 場 合 の 前 払 金 手 付 金 などが 保 証 金 に 該 当 するかどうかについて 銀 行 実 務 では か かる 金 員 が 一 定 の 条 件 の 下 で 支 払 側 に 戻 されるという 契 約 内 容 であれば 名 義 を 問 わず 保 証 金 として 取 り 扱 うと 解 釈 されることもある 2. 時 の 提 出 書 類 外 商 投 資 企 業 は 経 営 範 囲 内 で 支 払 のニーズが 発 生 する 都 度 銀 行 に 対 して 資 本 金 の 処 理 を 申 請 することになる その 際 に 次 の 書 類 を 銀 行 に 提 出 する 必 要 がある 番 号 書 類 名 説 明 1 外 貨 登 記 IC カード 2 支 払 依 頼 書 外 商 投 資 企 業 が 銀 行 宛 に 発 行 する 資 本 金 の 対 外 支 払 の 依 頼 書 のこと 当 該 書 類 には 金 額 支 払 金 額 受 取 人 の 名 称 振 込 先 の 銀 行 名 口 座 番 号 および 資 金 用 途 を 明 記 3 資 金 用 途 証 明 書 商 業 契 約 または 受 取 人 が 発 行 した 請 求 書 を 含 む 請 求 書 には 契 約 の 主 要 条 件 金 額 受 取 人 の 名 称 振 込 先 口 座 番 号 および 資 金 用 途 を 明 記 4 出 資 払 込 検 査 報 告 会 計 士 事 務 所 が 発 行 する 直 近 のもの 5 6 7 前 回 の 資 金 の 支 払 証 憑 使 用 状 況 明 細 領 収 書 などの 証 憑 ( 原 本 4 ) 領 収 書 の 真 偽 確 認 書 類 銀 行 が 必 要 とする その 他 の 補 充 資 料 前 回 の 資 金 の 使 用 明 細 は 外 商 投 資 企 業 が 銀 行 宛 に 発 行 する 資 本 金 の 実 際 の 支 払 についての 説 明 書 類 のこ と 当 該 書 類 には 前 回 の 金 額 実 際 に 支 払 った 金 額 受 取 人 の 名 称 振 込 先 の 銀 行 名 口 座 番 号 および 資 金 用 途 を 明 記 税 務 部 門 のオンライン 確 認 システムで 真 偽 の 確 認 がで きる 場 合 は オンライン 真 偽 確 認 結 果 の 印 刷 書 面 ;オン ラインで 確 認 できない 場 合 は 税 務 部 門 が 個 別 に 発 行 す る 真 偽 鑑 別 証 明 を 提 出 することが 必 要 銀 行 は 資 金 用 途 の 合 法 性 真 実 性 資 料 間 の 一 致 性 を 確 認 する 観 点 から 外 商 投 資 3 2011 年 45 号 令 の 第 一 条 ( 四 ) 4 2008 年 142 号 令 の 第 四 条 では 前 回 の 資 金 の 使 用 について 領 収 書 などの 証 憑 のコ ピーを 提 出 すれば 足 りるが 国 家 外 貨 管 理 局 が 2011 年 7 月 18 日 に 公 布 した 外 商 投 資 企 業 の 外 貨 資 本 金 の 支 払 管 理 に 係 る 業 務 オペレーションの 問 題 の 改 善 に 関 する 補 充 通 知 ( 以 下 2011 年 88 号 令 という )の 第 一 条 では 係 る 証 憑 のコピーではなく 原 本 を 提 出 する 必 要 があるとされている

企 業 が 提 出 した 申 請 書 類 を 審 査 照 合 する 資 料 間 の 不 一 致 や 矛 盾 がないと 判 断 し た 場 合 は 係 る 対 外 支 払 処 理 を 行 う その 後 銀 行 は 資 本 金 の 状 況 につい て 外 貨 管 理 局 に 届 け 出 ることになる 実 務 では 資 本 金 の 資 金 用 途 にかかる 証 明 書 類 の 提 出 が 困 難 な 場 面 もある その 場 合 銀 行 は 企 業 の 申 請 書 類 企 業 による 支 払 の 真 実 性 などに 関 する 誓 約 書 および 銀 行 の 意 見 書 をまとめたうえ 外 貨 管 理 局 に 事 前 届 出 を 行 い 後 者 からの 届 出 受 領 通 知 を 取 得 した 後 に 処 理 を 行 うとされている 3. 手 元 準 備 金 の 例 外 的 な 扱 い 外 商 投 資 企 業 は 日 常 的 な 小 額 の 経 費 ( 以 下 手 元 準 備 金 という)のために 資 本 金 の を 行 うことができる 手 元 準 備 金 の は 資 金 用 途 証 明 書 前 回 の 資 金 の 支 払 証 憑 使 用 状 況 明 細 領 収 書 などの 証 憑 領 収 書 の 真 偽 確 認 書 類 の 提 出 が 免 除 され る 5 受 取 人 への 支 払 は 通 常 当 日 ( 外 商 投 資 企 業 の 資 本 金 口 座 と 人 民 元 口 座 が 同 じ 銀 行 で 開 設 されている 場 合 )またはその 2 日 以 内 に( 資 本 金 口 座 と 人 民 元 口 座 が 異 なる 銀 行 で 開 設 されている 場 合 ) 行 う 必 要 がある これに 対 して 手 元 準 備 金 は 当 該 規 制 を 受 けず により 取 得 した 人 民 元 を 外 商 投 資 企 業 の 人 民 元 口 座 に 留 保 することができ る 外 商 投 資 企 業 は 上 記 例 外 を 利 用 して 外 貨 資 本 金 を 手 元 準 備 金 という 名 義 で 小 額 ず つ し その 後 に 経 営 範 囲 以 外 の 目 的 で 利 用 することが 実 務 上 少 なくない 国 家 外 貨 管 理 総 局 はこれを 防 ぐために 手 元 準 備 金 の について 1 回 につき 5 万 米 ドル 相 当 額 以 下 月 に 10 万 米 ドル 相 当 額 以 内 という 制 限 を 設 けた 6 4. 支 払 後 の 返 品 取 引 の 取 消 インボイスの 廃 棄 実 務 では 資 本 金 の 用 途 制 限 および 書 類 管 理 を 回 避 するために 資 本 金 の 支 払 後 に 返 品 や 取 引 の 取 消 を 行 い 取 引 相 手 から 取 り 戻 した 人 民 元 を 他 の 用 途 に 利 用 す ることもある これを 阻 止 するために 国 家 外 貨 管 理 局 は 企 業 が 上 記 の 状 況 が 発 生 し てから 5 営 業 日 以 内 に を 行 った 銀 行 に 報 告 し 銀 行 が 所 在 地 の 外 貨 管 理 局 に 月 ベースで 報 告 すると 定 めている 7 5. 規 制 違 反 の 法 的 リスク 外 商 投 資 企 業 が 虚 偽 の 領 収 書 をもって し または により 取 得 した 人 民 元 の 用 途 を 勝 手 に 変 更 したなどの 場 合 外 貨 管 理 局 より 行 政 処 罰 ( 警 告 違 法 所 得 の 没 収 過 料 )を 課 せられ 情 状 が 重 大 な 場 合 は 刑 事 罰 まで 処 される 可 能 性 がある そのほか 外 貨 管 理 局 では 資 本 金 規 定 違 反 のブラックリスト 制 度 も 確 立 されており リストア ップされた 企 業 は その 後 の 資 本 金 がより 重 点 的 に 外 貨 管 理 局 の 検 査 を 受 けること になる 5 2008 年 142 号 令 第 四 条 2 項 6 2011 年 88 号 令 第 十 一 条 7 2011 年 88 号 令 第 五 条

6. 人 民 元 直 接 投 資 が 抜 け 道 になるか 中 国 では 海 外 で 保 有 する 人 民 元 による 対 中 直 接 投 資 ( 以 下 人 民 元 直 接 投 資 とい う )が 2011 年 末 に 正 式 解 禁 となった 人 民 元 直 接 投 資 の 場 合 外 国 出 資 者 から 出 資 金 を 人 民 元 で 投 資 先 の 資 本 金 口 座 に 振 り 込 むため 投 資 先 では 手 続 を 行 う 必 要 はな く その 使 用 について 外 貨 管 理 局 の 許 認 可 を 取 得 する 必 要 もない しかし 中 国 の 銀 行 は 海 外 人 民 元 資 本 金 の 使 用 について 真 実 性 合 法 性 の 審 査 を 行 い 用 途 が 制 限 される と 認 められた 場 合 は 人 民 元 資 金 の 引 き 出 し 対 外 支 払 ができない 海 外 人 民 元 資 本 金 の 用 途 制 限 については 国 家 の 関 係 部 門 が 許 可 した 経 営 範 囲 内 に 使 用 するとし 1 有 価 証 券 および 金 融 派 生 商 品 への 投 資 2 委 託 貸 付 3 資 産 運 用 商 品 4 自 社 用 以 外 の 不 動 産 または5 中 国 国 内 の 再 投 資 に 使 用 してはならない とされている 8 この 制 限 は 外 貨 資 本 金 の 用 途 制 限 と 大 きく 違 うものではない 海 外 人 民 元 資 本 金 の 引 き 出 し または 対 外 支 払 にあたり どのような 資 料 を 銀 行 に 提 出 するのかについて は 明 文 の 規 定 が 公 布 されていない 実 務 では 銀 行 に 個 別 確 認 する 必 要 があるが 銀 行 が 外 貨 資 本 金 の を 参 照 して 必 要 書 類 を 求 める 可 能 性 も 十 分 ある 以 上 のことか ら 人 民 元 直 接 投 資 を 利 用 して 外 貨 資 本 金 の 規 制 を 回 避 することは 難 しいと 思 われ る [キーワード: 外 商 投 資 企 業 資 本 金 用 途 制 限 人 民 元 直 接 投 資 ] 8 中 国 人 民 銀 行 による 外 商 直 接 投 資 人 民 元 決 済 業 務 操 作 細 則 の 明 確 化 に 関 する 通 知 ( 銀 発 [2012]165 号 ) 第 十 六 条

屠 錦 寧 (Tu Jinning) 中 国 律 師 ( 中 国 弁 護 士 ) 1978 年 生 まれ アンダーソン 毛 利 友 常 法 律 事 務 所 所 属 京 都 大 学 大 学 院 法 学 博 士 一 般 企 業 法 務 のほか 外 国 企 業 の 対 中 直 接 投 資 M&A( 企 業 の 合 併 買 収 ) 知 的 財 産 中 国 国 内 企 業 の 海 外 での 株 式 上 場 など 中 国 業 務 全 般 を 扱 う 中 国 ビジネスに 関 する 著 述 講 演 も 付 記 論 考 の 中 で 表 明 された 意 見 等 は 執 筆 者 の 個 人 的 見 解 であり 科 学 技 術 振 興 機 構 及 び 執 筆 者 が 所 属 する 団 体 の 見 解 ではありません