教 育 事 情 1. ケ ニ ア 教 育 制 度 の 概 要 変 遷 1963 年 の 独 立 後 ケニアは 初 等 教 育 無 償 化 の 取 り 組 みを 開 始 した それ 以 来 教 育 システムは2 度 にわたる 変 革 を 経 てきた 独 立 前 の 初 等 教 育 は 植 民 地 政 策 のシステムに 基 づいており 7-4-2-3 制 の 単 一 のシステムが 採 用 されて いた 1985 年 当 時 のダニエル アラップ モイ 大 統 領 は 8-4-4 制 すなわち 初 等 教 育 8 年 中 等 教 育 4 年 大 学 教 育 4 年 の 教 育 制 度 を 導 入 した 以 降 ケニアの 公 的 教 育 はこの8-4-4 制 に 基 づいて 実 施 されており 国 民 は 8 年 間 の 初 等 教 育 に 続 いて4 年 間 の 中 等 教 育 を 受 け その 後 4 年 間 の 教 育 をカレッジまたは 大 学 で 受 ける しかし 一 部 の 私 立 学 校 で 英 国 の 教 育 制 度 に 類 似 した 制 度 を 導 入 し Oレベル( 普 通 レベル) 試 験 を 中 学 4 年 生 修 了 時 の 生 徒 に そしてAレベル( 上 級 レベル) 試 験 を 高 校 2 学 年 修 了 時 の 生 徒 に 対 して 実 施 している ケニアの 子 ども 全 体 の 小 学 校 就 学 率 は85%である 初 等 教 育 を 修 了 した 児 童 の75%が 中 学 校 に 進 み そのうち60%が 中 学 校 修 了 後 に 高 等 教 育 機 関 に 進 学 する これらの 高 等 教 育 機 関 には ビジネス 職 業 訓 練 機 関 国 立 の ポリテクニック( 高 等 専 門 学 校 ) 国 内 の 国 公 立 私 立 大 学 など がある 95 万 人 を 超 えるケニア 国 民 が 留 学 を 経 験 し その 多 く がインド 英 国 カナダ 米 国 ロシア ウガンダの 大 学 を 卒 業 し ている
教 育 の 質 1. 識 字 レベルは 低 く 一 部 の 地 域 では 著 しく 低 い 女 子 は 英 語 やスワヒリ 語 の 読 解 に 優 れ 男 子 は 数 学 に 優 れている 傾 向 が 見 られる 2. 識 字 レベルは 私 立 学 校 に 比 べて 公 立 学 校 で 低 い 3. 児 童 の 多 くは 実 社 会 における 民 族 数 学 (ethno-mathematics)の 問 題 を 解 くことはできるが 理 論 的 な 鉛 筆 と 紙 を 使 う 同 様 の 数 学 問 題 になると 解 ける 児 童 は 尐 数 である 4. 未 就 学 児 童 は5%であるが 一 部 の 地 域 では 更 に 比 率 が 高 い 5. 子 どもの 約 半 数 は 就 学 前 教 育 を 受 けている 6. 児 童 の 多 くは 各 学 年 で 想 定 されている 年 齢 を 上 回 っており そのような 児 童 が2 学 年 のクラスでは40% 7 学 年 の クラスでは60%を 占 めている 7. 北 東 州 リフトバレー 州 や 東 部 州 の 乾 燥 地 帯 では 特 に 教 育 の 達 成 度 が 低 い 年 長 児 童 特 に 女 子 児 童 の 多 くは 就 学 していない 8. 多 くの 家 庭 が 反 復 学 習 や 試 験 準 備 を 集 中 的 に 行 うために 追 加 の 教 育 費 を 負 担 している 9. 学 校 は 運 営 資 金 を 受 領 する 時 期 が 定 まっていないため 予 算 作 成 に 苦 慮 している 10. 子 どもの 母 親 が 何 らかの 教 育 特 に 小 学 校 以 降 の 教 育 を 受 けている 場 合 その 子 どもの 識 字 率 は 非 常 に 高 く 計 算 能 力 にも 優 れている 11. 児 童 の 約 15%が 所 定 の 登 校 日 に 欠 席 しているが 一 部 の 地 域 での 欠 席 率 はこの 数 値 を 大 幅 に 上 回 る 12. 教 員 不 足 が 深 刻 であり 一 校 当 たり4 人 に 上 るとみられる 概 要 2. 初 等 教 育 初 等 教 育 は ナーサリースクールlまたはプレユニットと 呼 ばれる1 年 間 の 幼 稚 園 を 卒 園 した 後 の6 7 歳 から 始 まる 小 学 校 の 最 初 の 学 年 つまり1 学 年 はスタンダード1 最 終 学 年 はスタンダード 8で 初 等 および 中 等 教 育 レベルの 学 校 の 学 期 は 1 月 から11 月 までである 児 童 には 4 月 8 月 および12 月 の3 回 にわたる 休 暇 がある 児 童 は 各 学 年 を 修 了 すると 次 の 学 年 に 進 級 する 学 年 末 の 試 験 で 不 合 格 となった 児 童 は 通 常 進 級 せずに 同 じ 学 年 でさらに1 年 間 履 修 する 小 学 校 の 多 くは 自 宅 から 通 う 通 学 制 であり 中 学 校 に 比 べると 寄 宿 制 の 小 学 校 は 尐 ない すべての 公 立 小 学 校 の 児 童 は 8 学 年 修 了 時 点 でケニア 初 等 教 育 修 了 認 定 試 験 を 受 ける ケニアにおける 初 等 教 育 無 償 化 の 背 景 1963 年 ケニア 政 府 は 初 等 教 育 を 無 償 で 提 供 することを 国 民 に 約 束 し た 小 学 校 の 授 業 料 は1970 年 代 初 頭 に 廃 止 されたが 80 年 代 中 頃 にな ると 政 府 と 国 民 の 間 での 費 用 分 担 策 が 採 られるようになり 小 学 校 が 低 額 の 授 業 料 の 徴 収 を 再 開 した こうした 状 況 の 中 で 学 校 は 保 護 者 に 対 してPTA 慈 善 活 動 教 科 書 制 服 保 証 金 試 験 費 用 課 外 活 動 費 な どの 支 払 いを 求 めるようになった しかしそれが 過 大 な 負 担 となり こうし た 費 用 を 捻 出 できない 保 護 者 が 続 出 した 学 校 へ 支 払 う 授 業 料 などを 用 意 できない 保 護 者 の 中 には 子 どもを 学 校 に 通 わせない 者 も 現 れた 試 験 を 受 けることを 教 員 に 認 めてもらえない 児 童 の 多 くが 中 途 退 学 を 強 い られた 保 護 者 に 対 して 授 業 料 支 払 いの 圧 力 をかけるため 最 終 試 験 の 時 期 になると 学 校 は 児 童 を 自 宅 に 帰 すといった 策 をとっていた
2. 初 等 教 育 初 等 教 育 無 償 化 の 再 開 ケニアの 初 等 教 育 は 2003 年 に 無 償 化 が 再 開 されて 以 来 注 目 を 浴 びている 無 償 化 の 成 果 により ケニアは 2015 年 までに 初 等 教 育 の 無 償 化 を 実 現 というミレニアム 目 標 の 第 1 項 目 を 達 成 した 無 償 化 により 恵 まれない 家 庭 の 子 ども たちも 基 礎 的 な 教 育 を 受 けることが 可 能 になった 初 等 教 育 の 無 償 化 は 政 府 が 国 民 に 提 供 できる 最 善 の 政 策 の 一 つであり 基 礎 学 力 欠 如 の 克 服 および 国 のために 尽 くす 人 材 の 育 成 につながるものである 初 等 教 育 無 償 化 における 主 な 課 題 ケニアの 教 育 制 度 では すべての 子 どもに 就 学 の 権 利 が 認 められているが その 中 で 以 下 に 指 摘 するような 課 題 も 生 じている 1. 不 適 切 な 設 備 2. 教 育 設 備 の 不 備 児 童 数 が 教 室 の 収 容 能 力 を 超 えて 混 雑 が 生 じているため 児 童 に 情 報 を 伝 え 一 人 ひとりに 注 意 を 向 けるといっ た 教 員 の 仕 事 における 負 担 が 増 大 しており その 結 果 教 育 の 達 成 度 が 低 下 している 児 童 数 が 大 幅 に 増 加 したことから 寄 宿 制 および 通 学 制 の 双 方 の 学 校 において 収 容 能 力 の 問 題 が 生 じている 机 椅 子 ロッカーの 数 および 寄 宿 舎 の 設 備 が 限 界 に 近 い 状 態 に 達 している 村 に 住 み これまで 初 等 教 育 を 経 験 してこなかった 住 民 が 学 校 教 育 を 受 けるようになった 結 果 生 徒 / 教 師 比 が 管 理 不 能 な 水 準 になっている こうした 問 題 を 解 決 し 生 徒 / 教 師 比 を 改 善 するために 政 府 は 教 師 の 採 用 を 増 やす 必 要 がある 教 育 省 における 汚 職 成 功 を 遂 げる 初 等 教 育 無 償 化 初 等 教 育 の 無 償 化 はこうした 課 題 に 直 面 してきたが その 実 現 によって 多 大 な 成 果 がケニアにもたらされている 1) 無 償 化 により 基 礎 的 教 育 を 受 ける 権 利 がすべての 子 どもに 与 えられた 2) 保 護 者 は 授 業 料 の 負 担 から 解 放 された 3) 教 員 の 需 要 が 高 まり 雇 用 創 出 の 一 つの 道 となっている 4) 当 初 悲 観 論 者 は 無 償 化 が 失 敗 すると 予 想 していたが 実 施 に 向 けた 政 府 の 真 摯 な 取 り 組 みが 成 果 につながっている
概 要 3. 中 等 教 育 ケニアでは 中 学 校 は 次 の3グループに 分 類 される a) 政 府 出 資 の 学 校 - 国 州 地 区 の3レベル b)harambee Schools - 政 府 からの 資 金 提 供 を 受 けない 学 校 ( 慈 善 活 動 など 自 助 活 動 により 運 営 ) c) 私 立 学 校 - 民 間 組 織 または 個 人 が 運 営 初 等 教 育 の 修 了 試 験 に 合 格 した 生 徒 については 政 府 の 出 資 する 学 校 が 試 験 成 績 を 基 に 選 別 を 行 う 高 得 点 を 獲 得 した 生 徒 には 国 立 の 学 校 への 入 学 が 認 められ 平 均 的 な 点 数 の 生 徒 は 州 および 地 区 が 運 営 する 学 校 に 入 学 する Harambee schoolsは 得 点 が 低 かった 生 徒 を 受 け 入 れる 試 験 に 不 合 格 であった 生 徒 は 最 終 学 年 をもう1 年 履 修 する か または 技 術 訓 練 のための 教 育 機 関 に 進 学 する 低 得 点 に 終 わった 生 徒 の 多 くは 進 学 を 諦 める 現 行 の 制 度 では 中 学 校 の 履 修 期 間 は4 年 間 であり 4 学 年 の 最 後 に 中 等 教 育 修 了 試 験 を 受 ける 中 学 校 1 学 年 は フォーム1 最 終 学 年 はフォーム4と 呼 ばれる 2008 年 政 府 は 中 等 教 育 を 無 償 で 提 供 する 計 画 を 策 定 した ケニアでは 一 般 に 私 立 学 校 は 非 常 に 高 コストであり 公 立 学 校 に 比 べて 質 的 に 優 れた より 贅 沢 な 施 設 が 整 った 教 育 制 度 を 生 徒 に 提 供 している 私 立 学 校 の 多 くは 名 声 を 上 げることで 評 価 を 得 ている 私 立 中 学 校 の 多 くは 英 国 の 教 育 制 度 を 踏 襲 している 米 国 の 制 度 を 導 入 している 私 立 学 校 はきわめて 稀 である 以 下 は ケニアを 代 表 する 伝 統 のある 私 立 学 校 である Loreto Convent Msongariナイロビ, St. Mary's School ナイロビ Braeburn School, Consolata School, Strathmore School, Oshwal Academy, Rift Valley Academy, Aga Khan Academy, Kenton College,Brookhouse School, ケニア 中 等 教 育 終 了 認 定 (KCSE)のグレードシステム 大 学 の 入 学 許 可 は 上 位 8 科 目 の 得 点 および 大 学 での 取 得 を 希 望 する 学 位 と 関 連 する 科 目 の 成 績 を 基 に 判 断 される 平 均 グレードは 8 科 目 の 試 験 結 果 を 基 に 決 定 される 生 徒 が9 科 目 以 上 の 試 験 を 受 けた 場 合 には 得 点 の 上 位 8 科 目 を 採 用 する その 結 果 (マイナスとプラスを 含 むA Eまでの12 段 階 )により 入 学 する 学 校 学 部 が 決 定 される これは 学 歴 社 会 ケニアにおいて 後 の 就 職 にも 影 響 して くる 大 変 重 要 な 試 験 となっている 参 考 大 学 に 入 学 するためには 平 均 C+ 以 上 の 成 績 を さらに 政 府 の 学 費 支 援 を 受 けて 国 立 大 学 に 進 むためにはB+の 成 績 をとる 必 要 がある B+ 以 上 の 成 績 をとった 学 生 は 正 規 課 程 (または 第 一 群 (Module I) )への 入 学 が 許 可 され 政 府 が 学 費 の7 割 を 負 担 する C+からBの 成 績 だった 学 生 は 国 立 大 学 の 平 行 課 程 / 第 2 群 (Module II) )といわれる 自 費 入 学 枠 に 進 むか 私 立 大 学 に 進 むかである しかし 学 費 は 正 規 課 程 に 比 べるとかなり 高 額 であり 正 規 課 程 で 入 学 できる 者 は 国 立 大 学 進 学 者 の 約 1/4 程 度 しかない ただし C 以 下 の 成 績 であった 場 合 も 高 等 専 門 学 校 (カレッジやその 他 の 専 門 学 校 )の 課 程 を 修 了 し サーティフィケイト( 修 了 証 書 )やディプロマ( 卒 業 証 書 )を 取 得 すれば 大 学 に 進 学 できる
4. 高 等 教 育 職 業 学 校 およびカレッジ 中 学 校 終 了 後 の 生 徒 が 進 学 する 履 修 期 間 が2 年 ないし3 年 の 教 育 機 関 はカレッジと 呼 ばれる カレッジでは 各 コースの 修 了 後 サティフィケート ディプロマ さらに 高 度 な 国 家 ディプロマが 授 与 される カレッジが 提 供 するコースには 実 務 教 育 会 計 秘 書 業 務 看 護 教 員 研 修 コンピュータ ジャーナリズム メディア デザイン 調 理 学 外 国 語 観 光 専 門 技 能 などがある 信 頼 性 や 評 価 においては 国 のポリテクニックが 最 上 位 に 位 置 し 政 府 の 研 修 機 関 教 員 研 修 カ レッジ 民 間 機 関 がそれに 続 く これらの 教 育 機 関 はカレッジと 呼 ばれるが 学 生 には 学 位 は 授 与 されない 学 位 を 授 与 できるのは 大 学 のみである 大 学 教 育 ケニアの 教 育 セクターは 予 想 を 上 回 る 勢 いで 成 長 してきた 1970 年 に 初 の 大 学 が 設 立 されて 以 来 国 公 立 大 学 がさら に6 校 私 立 大 学 が23 校 設 立 されている このように 国 内 で 大 学 が 運 営 されているものの 子 どもの 留 学 を 希 望 する 保 護 者 も 見 受 けられる その 最 大 の 理 由 は ケニアの 国 公 立 大 学 は 国 外 の 大 学 に 比 べて 入 学 条 件 が 柔 軟 性 に 欠 けるた めである ケニアには44の 大 学 ( 国 公 立 が7 校 その 他 は 私 立 )がある キャンパスは 全 国 に 広 がり 約 14 万 5,000 人 が 学 んでいる 技 術 教 育 も 著 しい 発 展 を 遂 げている ケニアとモンバサのポリテクニックは 単 科 大 学 に 格 上 げされ 学 位 プログラムを 提 供 している また 技 術 関 連 の 教 育 機 関 技 術 訓 練 カレッジ 技 術 カレッジに 対 する 資 金 拠 出 が 増 加 している 若 者 を 対 象 とするポリテクニックが 増 加 し 現 在 では 多 くのコースを 提 供 している 国 公 立 大 学 の 平 均 入 学 者 数 は2002 年 には1 万 人 であったが 2010 年 には2 万 4,000 人 に 増 加 している 大 学 レベルの 教 育 機 関 への 入 学 者 数 は 並 行 課 程 プログラムによって この10 年 ほどの 間 に 大 幅 に 増 加 した この 並 行 課 程 コースでは すでに 専 門 的 な 職 に 就 いている 者 や 高 校 の 中 途 退 学 者 が 自 らの 選 択 で 学 んでいる 教 員 研 修 および 資 格 付 与 ケニア 政 府 が 無 資 格 の 小 学 校 教 員 に 現 職 研 修 を 提 供 する 方 針 を 決 定 していることから 教 育 省 は 教 育 学 外 学 習 カ レッジと 協 力 し 教 員 が 仕 事 を 続 けながら 受 講 できる 通 信 学 習 プログラムを 整 備 している 通 信 学 習 による 小 学 校 教 員 の 現 職 研 修 は ケニアにおける 教 員 研 修 において 恒 常 的 かつ 並 行 的 に 実 施 される 方 法 となっている ケニア 教 育 研 究 所 (KIE)は 有 資 格 無 資 格 の 教 員 を 対 象 とする 新 たな 研 修 プログ ラムの 開 始 を 計 画 している このプログラムの 目 的 は 学 校 運 営 技 能 および 全 国 試 験 の 結 果 から 判 断 して 効 果 的 に 指 導 されていないと 判 断 される 科 目 に 関 する 指 導 技 能 の 向 上 である この 研 修 は ポリテクニックの 教 員 にも 適 用 される 見 通 しである その 理 由 は ポリ テクニックの 教 員 の 多 くが 着 任 当 初 の 正 式 な 研 修 を 受 けていないためである こ の 研 修 プログラムは 教 員 が 必 要 とする 技 能 の 向 上 に 寄 与 するものであり 授 業 における 教 員 の 指 導 効 率 が 高 まるものと 期 待 される 免 責 事 項 本 レポートで 提 供 している 情 報 は ご 利 用 される 方 のご 判 断 責 任 においてご 使 用 ください ジェトロでは できる だけ 正 確 な 情 報 の 提 供 を 心 掛 けておりますが 本 レポートで 提 供 した 内 容 に 関 連 して ご 利 用 される 方 が 不 利 益 等 を 被 る 事 態 が 生 じたとしても ジェトロ 及 び 執 筆 者 は 一 切 の 責 任 を 負 いかねますので ご 了 承 ください