特 集 最 高 裁 判 所 の 判 決 による 通 常 賃 金 について Japanese Practice 12 月 18 日 定 期 的 固 定 的 に 支 給 される 定 期 賞 与 金 は 通 常 賃 金 に 該 当 し 特 定 時 点 に 仕 事 をしな ければ 受 け 取 ることができない 誕 生 日 祝 金 休 暇 費 キムチ 漬 けボーナス 等 の 福 利 厚 生 費 は 通 常 賃 金 に 該 当 しないという 通 常 賃 金 に 対 する 最 高 裁 判 所 全 員 合 議 体 の 判 決 が 出 ました 最 高 裁 判 所 の 判 決 文 及 び 最 高 裁 判 所 の 判 決 を 通 じて 見 た 通 常 賃 金 の 基 準 各 界 の 立 場 専 門 家 が 語 る 解 法 及 び 通 常 賃 金 に 対 する Q&A を 取 りまとめてご 送 付 しますので ご 参 考 ください 本 内 容 に 対 する 問 い 合 わせは 以 下 の 担 当 者 までご 連 絡 下 さい 次 長 安 呂 珍 (アン ヨジン) yeojinan@kr.kpmg.com 82-2-2112-0251 最 高 裁 判 所 2012 ダ 94643 最 高 裁 判 所 全 員 合 議 体 1. 定 期 的 一 律 的 に 支 給 される 贈 答 品 費 誕 生 日 祝 金 個 人 年 金 支 援 金 団 体 保 険 料 は 賃 金 に 該 当 する 2. 勤 労 者 が 所 定 勤 労 を 行 ったかどうかとは 関 係 なく 支 給 日 その 他 特 定 時 点 に 在 職 中 である 勤 労 者 にのみ 支 給 することと 定 められた 賃 金 は 通 常 賃 金 に 該 当 しない 最 高 裁 判 所 2012ダ94643 2013 年 12 月 18 日 要 旨 勤 労 者 が 所 定 勤 労 を 行 ったかどうかとは 関 係 なく 支 給 日 その 他 特 定 時 点 に 在 職 中 である 勤 労 者 にのみ 支 給 することと 定 められている 賃 金 は 所 定 勤 労 に 対 する 対 価 の 性 質 を 持 つもの とみなすことは 難 しいだけでなく 勤 労 者 が 任 意 の 日 に 延 長 夜 間 休 日 勤 労 を 提 供 する 時 点 で 在 職 中 であるという 支 給 条 件 が 成 り 立 つかどうかが 不 確 実 であるため 固 定 性 も 欠 如 したものとみな さなければならないため 通 常 賃 金 に 該 当 しない 1. 勤 労 基 準 法 所 定 の 賃 金 とは 使 用 者 が 勤 労 の 対 価 として 勤 労 者 に 支 給 する 一 切 の 金 品 で 勤 労 者 に 継 続 的 定 期 的 に 支 給 され その 支 給 に 関 して 団 体 協 約 就 業 規 則 給 与 規 定 勤 労 契 約 労 働 慣 行 等 により 使 用 者 に 支 給 義 務 が 課 されていれば その 名 目 如 何 を 問 わず 賃 金 に 該 当 する 従 って 勤 労 者 に 定 期 的 一 律 的 に 支 給 される 贈 答 費 誕 生 日 祝 金 個 人 年 金 支 援 金 団
体 保 険 料 は 賃 金 に 該 当 する 2. 通 常 賃 金 が 所 定 勤 労 時 間 を 超 過 する 勤 労 を 提 供 する 時 に 支 給 される 加 算 賃 金 を 算 定 する 基 準 賃 金 として 機 能 するという 点 を 考 慮 すると ある 賃 金 が 通 常 賃 金 に 該 当 するためには 勤 労 者 が 実 際 に 延 長 夜 間 休 日 勤 労 を 行 う 前 にその 支 給 及 び 支 給 額 が 事 前 に 確 定 されていなければならな い ここで 支 給 及 び 支 給 額 が 事 前 に 確 定 されているということは 任 意 の 日 に 所 定 勤 労 を 提 供 す れば 当 然 支 給 されることが 予 定 されていることを 意 味 する 従 って 支 給 額 を 決 定 するための 客 観 的 な 基 準 無 しに 単 に 事 後 に 労 使 協 議 を 通 じてその 支 給 額 を 定 めることにした 場 合 であれば その 支 給 額 が 事 前 に 確 定 されているとみなすことができない よって 団 体 協 約 で 会 社 はキムチ 漬 け シーズンにキムチ 漬 けボーナスを 支 給 し 支 給 金 額 は 労 使 で 協 議 して 支 給 する と 定 めたキムチ 漬 けボーナスは 固 定 的 な 賃 金 と 言 えないため 通 常 賃 金 に 該 当 するとみなすことはできない 3. 勤 労 者 が 所 定 勤 労 を 行 ったかに 関 係 なく 支 給 日 その 他 特 定 時 点 に 在 職 中 である 勤 労 者 にの み 支 給 することと 定 められている 賃 金 は 所 定 勤 労 の 対 価 としての 性 質 を 持 つことができないだけで なく 固 定 的 賃 金 とみなすことができない ひいては ある 賃 金 がこのような 性 格 を 持 っているかど うかはその 勤 労 契 約 または 団 体 協 約 或 いは 就 業 規 則 等 で 定 めた 内 容 によって 判 断 しなければ ならず 勤 労 契 約 等 に 明 示 的 な 規 定 がないか その 内 容 が 不 明 である 場 合 には その 賃 金 の 性 格 または 支 給 実 態 慣 行 等 の 客 観 的 事 情 を 総 合 的 に 考 慮 して 判 断 しなければならない * 最 高 裁 判 所 の 判 決 * 事 件 :2012ダ94643 賃 金 * 原 告 被 上 告 人 : 別 紙 原 告 リスト 記 載 の 通 りである < 別 紙 省 略 > * 被 告 上 告 人 : オートテック 株 式 会 社 * 原 審 判 決 : 大 田 高 等 裁 判 所 2012.9.21. 宣 告 2011ナ6388 判 決 * 判 決 宣 告 :2013.12.18. 主 文 原 審 判 決 のうち 被 告 敗 訴 部 分 を 破 棄 し この 部 分 の 事 件 を 大 田 高 等 裁 判 所 に 差 し 戻 す 理 由 上 告 理 由 ( 上 告 理 由 書 提 出 期 間 の 経 過 後 に 提 出 された 参 考 書 面 等 の 記 載 は 上 告 理 由 を 補 充 する 範 囲 内 で)を 判 断 する 1. 通 常 賃 金 に 関 する 法 理 勤 労 基 準 法 が 延 長 夜 間 休 日 勤 労 に 対 する 加 算 賃 金 解 雇 予 告 手 当 年 次 有 給 休 暇 手 当 等 の 算 定 基 準 及 び 平 均 賃 金 の 最 低 限 として 規 定 している 通 常 賃 金 は 勤 労 者 が 所 定 勤 労 時 間 に 通 常 提 供 する 勤 労 である 所 定 勤 労 ( 請 負 勤 労 者 である 場 合 には 総 勤 労 )の 対 価 として 支 給 することと 約 定 した 金 品 で 定 期 的 一 律 的 固 定 的 に 支 給 される 賃 金 を 言 う 1ヶ 月 を 超 過 する 期 間 毎 に 支 給 さ れる 賃 金 も それが 定 期 的 一 律 的 固 定 的 に 支 給 されるものであれば 通 常 賃 金 に 含 めることが できる そして 固 定 的 な 賃 金 とは 賃 金 の 名 称 如 何 を 問 わず 任 意 の 日 に 所 定 勤 労 時 間 を 勤 務 した 勤 労 者 が その 翌 日 に 退 職 するとしてもその 一 日 の 勤 労 に 対 する 対 価 として 当 然 かつ 確 定 的 に 支 給 を 受 けることになる 最 低 限 の 賃 金 を 言 うため 勤 労 者 が 任 意 の 日 に 所 定 勤 労 を 提 供 する と 追 加 的 な 条 件 の 充 足 如 何 とは 関 係 なく 当 然 支 払 われることが 予 定 され 支 給 如 何 または 支 給 額 が 事 前 に 確 定 された 賃 金 は 固 定 性 を 備 えたものとみなすことができる ここで 条 件 とは 勤 労 者 が 任 意 の 日 に 延 長 夜 間 休 日 勤 労 を 提 供 する 時 点 にその 成 立 如 何 がま だ 確 定 されていない 条 件 を 言 うため 特 定 経 歴 を 具 備 するか 一 定 勤 続 期 間 に 達 すること 等 のよう
に 上 記 の 時 点 にその 成 立 如 何 が 既 に 確 定 されている 過 去 の 事 実 関 係 を 条 件 として 付 加 している 場 合 には 固 定 性 認 定 に 障 害 とならないものの 勤 労 者 が 所 定 勤 労 を 行 ったかどうかとは 関 係 な く 支 給 日 その 他 特 定 時 点 に 在 職 中 である 勤 労 者 にのみ 支 給 すると 定 められている 賃 金 は その 特 定 時 点 に 在 職 中 であることが 賃 金 の 支 給 を 受 けられる 資 格 要 件 となる そのような 賃 金 は 過 去 に 勤 労 を 提 供 していた 者 であっても 特 定 時 点 に 在 職 しない 人 には 支 給 しない 一 方 で その 特 定 時 点 に 在 職 する 人 には 過 去 の 提 供 内 容 を 問 わずにこれを 全 て 支 給 することが 一 般 的 である そのよ うな 条 件 で 支 給 される 賃 金 であれば その 賃 金 はいわゆる 所 定 勤 労 に 対 する 対 価 の 性 質 を 持 つものとみなすことが 難 しいだけでなく 勤 労 者 が 任 意 の 日 に 勤 労 を 提 供 してもその 特 定 時 点 が 到 来 する 前 に 退 職 すると 当 該 賃 金 の 支 給 を 全 く 受 けられず 勤 労 者 が 任 意 の 日 に 延 長 夜 間 休 日 勤 労 を 提 供 する 時 点 でその 支 給 条 件 が 成 立 するかは 不 確 実 であるため 固 定 性 も 欠 如 したものと みなさなければならない 2. 本 件 の 判 断 イ. 原 審 判 決 の 理 由 によると 原 審 は 第 1 審 判 決 を 引 用 し 本 件 の 旧 正 月 旧 盆 賞 与 金 及 び 夏 季 休 暇 費 キムチ 漬 けボーナス 贈 答 品 費 誕 生 日 祝 金 個 人 年 金 支 援 金 団 体 保 険 料 ( 以 下 上 記 の 各 給 与 を 総 称 する 時 には 本 件 旧 正 月 旧 盆 賞 与 金 等 という)は 勤 労 の 対 価 として 定 期 的 一 律 的 固 定 的 に 支 給 された 賃 金 であるため 全 て 勤 労 基 準 法 所 定 の 通 常 賃 金 に 該 当 すると 判 断 し た ロ. 勤 労 基 準 法 所 定 の 賃 金 とは 使 用 者 が 勤 労 の 対 価 として 勤 労 者 に 支 給 する 一 切 の 金 品 とし て 勤 労 者 に 継 続 的 かつ 定 期 的 に 支 給 され 当 該 支 給 に 関 して 団 体 協 約 就 業 規 則 給 与 規 定 勤 労 契 約 労 働 慣 行 等 により 使 用 者 に 支 給 が 義 務 付 けられていれば その 名 目 如 何 を 問 わず 賃 金 に 該 当 する( 最 高 裁 判 所 2012.2.9. 宣 告 2011ダ20034 判 決 等 を 参 照 ) 従 って 原 審 が 第 1 審 判 決 を 引 用 して 被 告 所 属 勤 労 者 に 定 期 的 かつ 一 律 的 に 支 給 される 本 件 の 贈 答 品 費 誕 生 日 祝 金 個 人 年 金 支 援 金 団 体 保 険 料 が 賃 金 に 該 当 すると 判 断 したことは 正 当 で あり その 判 断 に 上 告 理 由 の 主 張 のような 賃 金 の 概 念 及 び 要 件 等 に 関 する 法 理 誤 解 等 の 違 法 は ない ハ. しかし 原 審 がその 判 示 のような 理 由 を 挙 げて 本 件 旧 正 月 旧 盆 賞 与 金 等 が 定 期 的 一 律 的 固 定 的 な 賃 金 に 該 当 し 通 常 賃 金 に 属 すると 判 断 したことは 以 下 のような 理 由 によりそのまま 受 け 入 れることは 難 しい 1) まず 本 件 キムチ 漬 けボーナスに 関 して 検 討 する 通 常 賃 金 が 所 定 勤 労 時 間 を 超 過 する 勤 労 を 提 供 する 時 に 支 給 される 加 算 賃 金 を 算 定 する 基 準 賃 金 として 機 能 する 点 を 考 慮 すると ある 賃 金 が 通 常 賃 金 に 該 当 するためには 勤 労 者 が 実 際 に 延 長 夜 間 休 日 勤 労 を 行 う 前 にその 支 給 及 び 支 給 額 が 事 前 に 確 定 されていなければならない こ こで 支 給 及 び 支 給 額 が 事 前 に 確 定 されているということは 任 意 の 日 に 所 定 勤 労 を 提 供 すると 当 然 支 給 されることが 予 定 されていることを 意 味 するのは 前 述 の 通 りである しかし 原 審 判 決 の 理 由 及 び 記 録 によると 被 告 と 労 働 組 合 が 締 結 した 団 体 協 約 は 会 社 はキム チ 漬 けシーズンにキムチ 漬 けボーナスを 支 給 し 支 給 金 額 は 労 使 協 議 して 支 給 する と 定 められて いる これにより 本 件 キムチ 漬 けボーナスは 支 給 直 前 に 労 使 協 議 を 通 じて 定 められたが 2007 年 ~2009 年 は220,000ウォン 2010 年 には240,000ウォンと 定 められた 事 実 が 確 認 できる このように 支 給 額 を 決 定 するための 客 観 的 な 基 準 無 しに ただ 事 後 の 労 使 協 議 を 通 じてその 支 給 額 を 定 め るようにした 場 合 であれば その 支 給 額 が 事 前 に 確 定 されていると 見 ることはできない 従 って 本 件 キムチ 漬 けボーナスは 固 定 的 な 賃 金 とすることができないため 通 常 賃 金 に 該 当 するとみること ができない それにも 関 わらず 原 審 は 本 件 キムチ 漬 けボーナスが 実 際 の 勤 務 成 績 に 関 係 なく 休 職 者 停 職 者 等 を 除 いた 所 属 勤 労 者 に 支 給 されたことを 理 由 に 通 常 賃 金 に 該 当 すると 判 断 したため このような
原 審 の 判 断 には 通 常 賃 金 に 関 する 法 理 を 誤 解 して 判 決 に 影 響 を 及 ぼした 違 法 がある 2) 次 に 本 件 旧 正 月 旧 盆 賞 与 金 をはじめ 残 りの 賃 金 に 関 して 検 討 する イ) 原 審 判 決 の 理 由 及 び 原 審 が 適 法 に 採 択 した 証 拠 によると 1 被 告 の 賞 与 金 支 給 規 則 は 第 5 条 にて 賞 与 金 の 支 給 時 期 は2 月 4 月 6 月 8 月 10 月 12 月 及 び 旧 正 月 旧 盆 とし 支 給 日 付 は 別 途 定 める 賞 与 支 給 の 対 象 期 間 は 賞 与 支 給 月 の 前 月 から 当 月 の2ヶ 月 間 とする と 賞 与 金 の 支 給 時 期 及 び 支 給 対 象 期 間 を 定 めており 第 6 条 では 新 規 入 社 者 と2ヶ 月 以 上 の 長 期 休 職 後 に 復 職 した 者 休 職 者 に 対 する 賞 与 適 用 率 及 び 退 職 者 に 対 する 処 理 等 の 支 給 基 準 を 定 めている 事 実 2 上 記 の 支 給 基 準 によると 新 規 入 社 者 または 長 期 休 職 後 復 職 した 者 の 場 合 支 払 対 象 期 間 2ヶ 月 を 勤 務 する 場 合 は100% 1ヶ 月 以 上 勤 務 する 場 合 は70% 1ヶ 月 未 満 勤 務 する 場 合 は30%の 賞 与 適 用 率 をそれぞれ 適 用 し 休 職 者 の 場 合 支 払 対 象 期 間 中 の15 日 未 満 休 職 する 場 合 は100% 1ヶ 月 未 満 休 職 する 場 合 は70% 2ヶ 月 未 満 休 職 する 場 合 は50%の 賞 与 適 用 率 をそれぞれ 適 用 するも のの 支 払 対 象 期 間 2ヶ 月 を 休 職 すると 賞 与 金 を 支 給 しないと 定 められており 退 職 者 に 対 しては 勤 務 した 日 数 だけ 日 割 計 算 して 支 給 するように 定 められた 事 実 3しかし 被 告 は 本 件 旧 正 月 旧 盆 賞 与 金 の 支 給 において 賞 与 金 支 給 規 則 第 6 条 の 所 定 の 支 給 基 準 を 適 用 せず 支 給 日 現 在 6ヶ 月 以 上 休 職 中 の 者 を 除 いては 在 職 中 の 勤 労 者 全 員 に 本 件 旧 正 月 旧 盆 賞 与 金 を 一 律 的 に 支 給 する 一 方 支 給 日 前 に 退 職 した 勤 労 者 にはこれを 支 給 していない 事 実 を 確 認 することができ 上 記 のように 被 告 が 支 給 日 前 に 退 職 した 勤 労 者 に 本 件 旧 正 月 旧 盆 賞 与 金 を 支 給 していないことに 対 して 労 働 組 合 または 勤 労 者 が 特 に 異 議 を 提 起 したことを 認 定 する 資 料 はない 勤 労 者 が 所 定 勤 労 を 行 ったかどうかに 関 係 なく 支 給 日 その 他 特 定 時 点 に 在 職 中 の 勤 労 者 にの み 支 給 するよう 定 められている 賃 金 は 所 定 勤 労 の 対 価 としての 性 質 を 有 しないだけでなく 固 定 的 賃 金 とみなすことができないという 点 は 前 述 した 通 りである 更 に ある 賃 金 がこのような 性 格 を 有 しているかどうかは その 勤 労 契 約 や 団 体 協 約 または 就 業 規 則 等 で 定 めた 内 容 によって 判 断 し なければならず 勤 労 契 約 等 に 明 示 的 な 規 定 がないか 或 いはその 内 容 が 明 確 ではない 場 合 に はその 賃 金 の 性 格 や 支 給 実 態 慣 行 等 の 客 観 的 な 事 情 を 総 合 的 に 考 慮 して 判 断 しなければなら ない 一 方 就 業 規 則 は 使 用 者 が 当 該 事 業 の 勤 労 者 全 体 に 対 して 統 一 的 に 適 用 される 勤 労 者 の 服 務 規 律 及 び 賃 金 等 の 勤 労 条 件 に 関 する 準 則 を 規 定 したもので 使 用 者 と 勤 労 者 等 の 関 係 当 事 者 に 普 遍 妥 当 で 合 理 的 な 解 釈 をしなければならず 勤 労 者 の 共 通 的 な 意 思 もその 一 般 的 な 解 釈 基 準 の 一 つになる( 最 高 裁 判 所 1999.5.12. 宣 告 97ダ5015 全 員 合 議 体 判 決 を 参 照 ) 前 で 認 定 した 事 実 関 係 を 上 記 のような 法 理 に 照 らし 合 わせると 被 告 の 賞 与 金 支 給 規 則 は 就 業 規 則 に 該 当 するものとして 第 5 条 は 偶 数 月 に 支 給 される 賞 与 金 以 外 に 旧 正 月 及 び 旧 盆 に 支 給 され る 賞 与 金 に 対 しても 定 めているが 支 給 対 象 期 間 を 賞 与 金 支 給 月 の 前 月 から 当 月 までの2ヶ 月 間 と 定 めており 第 6 条 でも 支 給 対 象 期 間 が2ヶ 月 であることを 前 提 に 新 規 入 社 者 及 び 復 職 者 休 職 者 に 対 する 賞 与 適 用 率 を 定 めている 点 被 告 は 本 件 旧 正 月 旧 盆 賞 与 金 に 対 しては 賞 与 金 支 給 規 則 第 6 条 の 支 給 基 準 を 適 用 しておらず このような 支 給 処 理 に 関 して 勤 労 者 側 も 別 途 異 議 を 提 起 してしないと 見 られる 点 等 を 総 合 すると 賞 与 金 支 給 規 則 第 6 条 の 支 給 基 準 は 偶 数 月 に 支 給 される 賞 与 金 を 対 象 としたもので 本 件 旧 正 月 旧 盆 賞 与 金 はその 適 用 対 象 ではないと 見 ることが できる( 記 録 によると 原 告 も 第 6 条 の 支 給 基 準 中 の 支 給 制 限 規 定 は 本 件 旧 正 月 旧 盆 賞 与 金 に は 適 用 されないと 主 張 している) なお 被 告 が 相 当 期 間 にわたってその 支 給 日 前 に 退 職 した 勤 労 者 に 本 件 旧 正 月 旧 盆 賞 与 金 を 支 給 しておらず これに 対 して 労 働 組 合 または 個 別 勤 労 者 が 異 議 を 提 起 しなかったのであれば 本 件 旧 正 月 旧 盆 賞 与 金 に 対 しては 支 給 日 に 在 職 中 であることが 賃 金 の 支 給 を 受 けることができ る 資 格 要 件 として 付 加 され 過 去 に 勤 労 を 提 供 していた 人 であっても 支 給 日 に 在 職 しない 人 には 支 給 しない 一 方 支 給 日 に 在 職 中 の 人 には 過 去 の 勤 労 提 供 内 容 を 問 わず これを 全 て 支 給 する こととする 明 示 的 または 黙 示 的 労 使 合 意 が 行 われたか 或 いはそのような 慣 行 が 確 立 されたもの
と 見 る 余 地 がある ロ) 本 件 夏 季 休 暇 費 及 び 贈 答 品 費 誕 生 日 祝 金 に 関 して 検 討 すると 原 審 判 決 の 理 由 及 び 記 録 によると 被 告 がその 所 属 勤 労 者 に 本 件 夏 季 休 暇 費 及 び 贈 答 品 費 誕 生 日 祝 金 として 定 額 で 一 律 的 に 支 給 する 上 で 各 支 給 日 以 前 に 退 職 した 勤 労 者 にはこれを 支 給 してない 事 実 を 確 認 するこ とができる それでは 本 件 夏 季 休 暇 費 及 び 贈 答 品 費 誕 生 日 祝 金 に 対 しても 前 述 した 本 件 旧 正 月 旧 盆 賞 与 金 と 同 様 に 労 使 間 で 支 給 日 に 在 職 中 であるという 条 件 を 賃 金 の 支 給 を 受 けることが できる 資 格 要 件 として 付 加 する 明 示 的 または 黙 示 的 合 意 が 行 われたか そのような 慣 行 が 確 立 し たものと 見 ることができる 更 に 本 件 個 人 年 金 支 援 金 及 び 団 体 保 険 料 もその 支 給 内 容 上 支 給 日 前 に 退 職 した 勤 労 者 に 対 しては 支 給 されていない 可 能 性 を 排 除 することができない ハ) それでは 原 審 としては 賞 与 金 支 給 規 則 第 6 条 の 適 用 対 象 に 本 件 旧 正 月 旧 盆 賞 与 金 が 含 ま れているかどうか 被 告 が 支 給 日 前 に 退 職 した 勤 労 者 に 本 件 旧 正 月 旧 盆 賞 与 金 及 び 夏 季 休 暇 費 費 誕 生 日 祝 金 を 支 給 していない 経 緯 及 びこれに 対 して 労 働 組 合 または 勤 労 者 が 異 議 を 提 起 した 事 実 があるか 本 件 個 人 年 金 支 援 金 及 び 団 体 保 険 料 の 場 合 中 途 退 職 者 に 対 してどのように 支 給 処 理 されたか 等 を 審 理 してこの 賃 金 の 支 給 において 支 給 日 に 在 職 中 であることが 賃 金 の 支 給 を 受 けることができる 資 格 要 件 として 付 加 され 過 去 に 勤 労 を 提 供 していた 人 でも 支 給 日 に 在 職 しない 人 には 支 給 しない 一 方 支 給 日 に 在 職 する 人 には 過 去 の 勤 労 提 供 内 容 を 問 わず これを 全 て 支 給 するようにする 明 示 的 または 黙 示 的 な 労 使 合 意 が 行 われたかどうか またはそのような 慣 行 が 確 立 されているかを 検 討 すべきであった それでも 原 審 は 上 記 のような 事 情 に 対 する 審 理 なしにその 判 示 のような 理 由 だけでこの 賃 金 が 通 常 賃 金 に 該 当 すると 判 断 しており このような 原 審 の 判 断 には 通 常 賃 金 に 関 する 法 理 を 誤 解 して 必 要 な 審 理 を 果 たしていないことで 判 決 に 影 響 を 及 ぼした 違 法 がある 3. 結 論 従 って 原 審 判 決 中 の 被 告 敗 訴 部 分 を 破 棄 して 本 部 分 事 件 を 再 審 理 判 断 するよう 原 審 裁 判 所 に 差 し 戻 すこととし 主 文 のように 判 決 する 本 判 決 には 最 高 裁 判 事 であるキム チャンソク 氏 の 別 個 意 見 があること 以 外 には 関 与 判 事 の 意 見 が 一 致 した 4. 最 高 裁 判 事 キム チャンソク 氏 の 別 個 意 見 原 審 判 決 中 の 被 告 敗 訴 部 分 が 破 棄 されるべきであるという 点 では 多 数 意 見 と 結 論 を 同 じくする しかし 定 期 的 一 律 的 固 定 的 に 支 給 される 賃 金 であれば 賞 与 金 または1ヶ 月 を 超 過 する 期 間 毎 に 支 給 される 手 当 も 通 常 賃 金 に 含 まれるという 多 数 意 見 は 以 下 のような 理 由 で 受 け 入 れるこ とができない イ. 延 長 勤 労 夜 間 勤 労 または 休 日 勤 労 ( 以 下 延 長 勤 労 等 という)に 対 して 支 給 される 賃 金 を 除 いた 残 りの 賃 金 は その 実 質 によって 通 常 勤 労 ( 所 定 勤 労 )に 対 する 賃 金 と 総 勤 労 ( 通 常 勤 労 及 び 延 長 勤 労 等 を 含 む 全 体 勤 労 を 意 味 する)に 対 する 賃 金 の2 種 類 に 区 分 される 勤 労 者 が 支 給 を 受 ける 賃 金 が 通 常 勤 労 のみ 行 う 場 合 を 予 定 して 定 めたもので 延 長 勤 労 等 を 行 う 場 合 には その 追 加 的 な 勤 労 時 間 に 相 応 して 追 加 賃 金 の 支 給 を 受 けることとしたと 認 定 される 場 合 その 賃 金 は 通 常 勤 労 に 対 する 対 価 としてのみ 支 給 されるものであるため 当 然 通 常 賃 金 に 含 まれる 一 方 勤 労 者 が 通 常 勤 労 以 外 に 延 長 勤 労 等 を 一 切 行 わないか 或 いは 延 長 勤 労 等 を 行 うとしてもその 時 間 がどれほどになるかに 関 係 なく 同 一 な 賃 金 の 支 給 を 受 けることとしたと 認 定 される 場 合 その 賃 金 は 通 常 勤 労 だけでなく 延 長 勤 労 等 を 含 む 総 勤 労 に 対 する 対 価 として 支 給 されるものであるこ とから 延 長 勤 労 等 を 行 うとしてもその 追 加 的 な 勤 労 時 間 に 相 応 して 追 加 の 賃 金 を 支 給 する 必 要 が ないため 当 然 通 常 賃 金 に 含 まれない しかし このような 区 分 によってある 賃 金 が 通 常 勤 労 ( 所 定 勤 労 )に 対 する 対 価 であるか 総 勤 労 に 対 する 対 価 であるかといった 賃 金 の 実 質 を 判 断 する 根 拠 は 客 観 的 に 確 認 される 労 使 の 意 思 以 外 に 他 のものを 考 えることができない 要 約 すると 通 常
賃 金 に 含 むことができる 賃 金 は 総 勤 労 ではなく 通 常 勤 労 に 対 する 対 価 である 賃 金 であり ある 賃 金 が 総 勤 労 ではなく 通 常 勤 労 に 対 する 対 価 であるかどうかは 客 観 的 に 確 認 される 労 使 の 意 思 によ って 判 断 されるしかないということである このような 解 釈 は 憲 法 とその 委 任 によって 制 定 された 勤 労 基 準 法 労 働 組 合 及 び 労 働 関 係 調 整 法 の 関 連 規 定 に 合 致 するだけでなく 勤 労 条 件 に 関 する 私 的 自 治 が 認 定 される 以 上 は 通 常 賃 金 に 関 する 労 使 合 意 または 労 使 慣 行 の 効 力 を 否 定 する 適 法 な 根 拠 がない 限 り その 法 的 効 力 を 認 定 しなければならないという 当 然 な 論 理 によって 裏 付 けられる 一 般 的 に 基 本 給 と1ヶ 月 以 内 の 期 間 毎 に 支 給 される 手 当 のみを 通 常 勤 労 の 対 価 である 通 常 賃 金 に 含 ませることがこれまでの 労 使 合 意 ないし 労 使 慣 行 と 見 ることには 疑 問 がない そのため 原 則 的 に 基 本 給 と1ヶ 月 以 内 の 期 間 毎 に 支 給 される 手 当 のみが 通 常 賃 金 に 含 まれると 解 釈 しなければ ならず 特 別 な 事 情 がない 限 り 賞 与 金 または1ヶ 月 を 超 過 する 期 間 毎 に 支 給 される 手 当 を 通 常 賃 金 に 含 ませる 解 釈 は 労 使 合 意 または 労 使 慣 行 の 法 的 効 力 を 否 定 する 違 法 な 解 釈 である このよう な 点 から1ヶ 月 を 超 過 する 期 間 毎 に 支 給 される 賃 金 も 定 期 的 一 律 的 固 定 的 に 支 給 されれば 通 常 賃 金 に 含 まれると 判 示 した 最 高 裁 判 所 1996.2.9. 宣 告 94ダ19501 判 決 等 は 廃 棄 されなければならな い 結 論 的 にある 賃 金 が 通 常 賃 金 に 含 まれるかどうかは 本 質 的 に 当 該 賃 金 が 通 常 勤 労 ( 所 定 勤 労 ) に 対 する 対 価 であるか 或 いは 総 勤 労 に 対 する 対 価 であるかによって 決 定 されると 言 える ある 賃 金 が 定 期 的 一 律 的 固 定 的 に 支 給 されるものであるかどうかは 通 常 賃 金 の 形 式 的 な 属 性 を 有 し ているかどうかを 判 断 する2 次 的 な 基 準 であるだけだ ロ. このような 法 理 に 基 づいて 本 事 件 に 関 して 検 討 すると 本 件 旧 正 月 旧 盆 賞 与 金 等 を 通 常 賃 金 に 含 めることとする 労 使 合 意 ないし 労 使 慣 行 が 存 在 すると 認 定 すべき 特 別 な 事 情 がない 限 り 本 件 旧 正 月 旧 盆 賞 与 金 等 はその 支 給 方 式 が 定 期 的 一 律 的 固 定 的 であるかどうかに 関 係 なく 全 て 通 常 勤 労 ( 所 定 勤 労 )に 対 する 対 価 ではなく 総 勤 労 に 対 する 対 価 として 支 給 される 賃 金 であると するため 通 常 賃 金 に 含 めることができない ハ. 上 記 のような 理 由 で 原 審 判 決 中 の 被 告 敗 訴 部 分 を 破 棄 した 多 数 意 見 の 結 論 には 賛 成 する が その 論 拠 に 関 しては 見 解 を 異 にするため 別 個 意 見 としてこれを 明 らかにする 裁 判 長 最 高 裁 判 所 長 ヤン スンテ 最 高 裁 判 事 ヤン チャンス 最 高 裁 判 事 シン ヨンチョル 最 高 裁 判 事 ミン イルヨン 最 高 裁 判 事 イ インボク 最 高 裁 判 事 イ サンフン 最 高 裁 判 事 パク ビョンデ 最 高 裁 判 事 キム ヨンドク 最 高 裁 判 事 パク ボヨン 最 高 裁 判 事 コ ヨンハン 最 高 裁 判 事 キム チャンソク 最 高 裁 判 事 キム シン 主 審 最 高 裁 判 事 キム ソヨン [ 最 高 裁 判 所 判 決 でみた 通 常 賃 金 基 準 ] 賃 金 名 目 賞 与 金 家 族 手 当 賃 金 特 徴 通 常 賃 金 該 当 如 何 定 期 賞 与 金 通 常 賃 金 企 業 実 績 によって 一 時 的 不 定 期 的 使 用 者 の 裁 量 による 賞 与 金 ( 激 励 金 インセンティブ 経 営 成 果 通 常 賃 金 分 配 金 等 ) 家 族 手 当 通 常 賃 金 扶 養 家 族 数 と 関 係 なく 全 ての 勤 労 者 に 支 給 される 家 族 手 当 通 常 賃 金
賃 金 名 目 賃 金 特 徴 通 常 賃 金 該 当 如 何 勤 続 手 当 勤 続 期 間 によって 支 給 如 何 支 給 額 が 異 なる 賃 金 通 常 賃 金 技 術 手 当 資 格 手 当 免 許 手 当 通 常 賃 金 成 果 給 勤 務 実 績 を 評 価 して 支 給 通 常 賃 金 最 低 限 一 定 額 を 保 障 通 常 賃 金 夏 季 休 暇 費 在 職 者 にのみ 支 給 通 常 賃 金 旧 正 月 旧 盆 賞 与 金 退 職 者 も 勤 務 日 数 に 比 例 して 支 給 通 常 賃 金 (ファイナンシャルニュース:2013 年 12 月 18 日 ) [ 最 高 裁 判 所 の 判 決 による 各 界 の 立 場 ] 労 働 界 の 立 場 民 主 労 働 組 合 総 連 盟 の 立 場 - 民 主 労 働 組 合 総 連 盟 キム ウンギ 社 会 公 共 性 本 部 局 長 労 働 組 合 のない 労 働 者 賃 金 体 系 の 改 悪 等 苦 しみは 増 す 最 高 裁 判 所 全 員 合 議 体 の 判 決 は これまで 判 例 が 守 ってきた 定 期 賞 与 金 は 通 常 賃 金 という 既 存 の 判 例 を 極 めて 狭 く 解 釈 したものである 事 業 主 が 支 払 う 全 ての 金 品 は 勤 労 の 対 価 である と いう1995 年 の 全 員 合 議 体 の 判 決 を 覆 した 勤 労 基 準 法 に 達 しない 労 使 合 意 は 強 行 規 定 により 無 効 であるにもかかわらず 資 本 家 の 要 求 を 無 理 に 反 映 し 信 義 誠 実 の 原 則 を 適 用 した 今 も 乙 の 位 置 にいる 労 働 者 は 来 年 には 更 に 資 本 の 弾 圧 を 受 けることになる 使 用 者 は 通 常 賃 金 の 範 囲 を 縮 小 するために これまで 団 体 協 約 で 締 結 した 賞 与 金 手 当 等 の 規 定 を 改 悪 しようとす るはずである これに 対 応 するための 労 働 組 合 の 闘 争 は 激 しくならざるをえない よって 今 回 の 判 決 で 労 使 紛 争 が 激 化 すると 予 想 される 労 働 組 合 のない 事 業 場 は 更 に 打 撃 を 受 ける 予 定 であ る 統 計 庁 によると 30 人 未 満 事 業 体 の 労 働 組 合 組 織 率 は3.66%に 過 ぎない 労 働 組 合 のある 現 場 はそれでも 労 働 組 合 が 防 波 堤 となる しかし 労 働 組 合 のない 事 業 場 は 事 業 主 の 任 意 通 りに 包 括 賃 金 制 等 で 賃 金 体 系 を 改 悪 する 可 能 性 が 非 常 に 高 くなった 政 府 は 資 本 の 要 求 を 反 映 し 賞 与 金 は 通 常 賃 金 ではないという 違 法 な 行 政 解 釈 に 固 執 した 最 高 裁 判 所 全 員 合 議 体 が 違 法 な 行 政 解 釈 を 反 映 して 不 当 な 判 決 をした 結 果 労 働 者 は 二 重 三 重 の 苦 しみを 受 けることになる 雇 用 労 働 部 の 立 場 -イム ムソン 勤 労 改 善 政 策 官 長 時 間 勤 労 慣 行 改 善 賃 金 体 系 合 理 化 の 契 機 となるべきである 最 高 裁 判 所 全 員 合 議 体 の 今 回 の 判 決 には これまで 産 業 現 場 で 行 われてきた 労 使 の 賃 金 決 定 慣 行 及 び 通 常 賃 金 法 理 に 対 する 慎 重 な 苦 心 が 含 まれている 何 より これまで 解 釈 上 で 議 論 となっ ていた 通 常 賃 金 法 理 に 対 して 統 一 された 一 般 原 則 を 提 示 し 特 に 通 常 賃 金 の 拘 束 要 素 である 定 期 性 一 律 性 固 定 性 の 判 断 基 準 を 明 確 に 提 示 した 点 は 意 味 が 大 きい 通 常 賃 金 に 関 して 労 使 間 の 信 義 誠 実 の 原 則 を 強 調 した 点 も 注 目 される 特 定 金 品 の 通 常 賃 金 算 入 如 何 に 対 し 今 回 の 判 決 が 提 示 している 法 理 を 注 目 する 必 要 もある 今 回 の 判 決 が 韓 国 の 複 雑 な 賃 金 体 系 改 編 の 必 要 性 及 び 方 向 性 を 提 示 していると 解 釈 される 雇 用 労 働 部 は 労 使 間 の 争 点 事 項 に 対 し 今 回 提 示 された 判 例 法 理 及 びこれまでの 賃 金 制 度 改 善 委 員 会 の 議 論 結 果 等 を 収 集 集 約 して 立 法 案 に 反 映 する 計 画 である 速 やかに 政 府 案 を 整 理 した 後 労 使 と 緊 密 に 協 議 して 迅 速 に 立 法 を 推 進 する 計 画 である 今 回 の 判 決 が 韓 国 の 長 時 間 勤 労 慣 行 を 改 善 し 賃 金 体 系 を 合 理 化 する 契 機 となることを 希 望 する ( 毎 日 労 働 ニュース:2013 年 12 月 20 日 )
財 界 の 立 場 財 界 は18 日 定 期 賞 与 金 が 通 常 賃 金 に 該 当 する という 最 高 裁 判 所 全 員 合 議 体 の 判 決 が 出 ると 当 惑 の 色 を 隠 せなかった 韓 国 経 営 者 総 連 合 会 は 当 日 の 判 決 宣 告 直 後 最 高 裁 判 所 の 判 断 を 尊 重 しながらも 今 回 の 判 決 が 韓 国 の 経 済 及 び 労 使 関 係 に 及 ぼす 影 響 を 憂 慮 した 最 高 裁 判 所 全 員 合 議 体 が 通 常 賃 金 範 囲 に 対 する 自 立 的 労 使 合 意 は 原 則 的 に 無 効 であるが 既 存 の 労 使 合 意 に 反 する 支 給 要 求 は 信 義 誠 実 の 原 則 上 認 定 することはできない と 判 決 した 経 営 界 は 長 い 苦 心 の 末 に 下 された 最 高 裁 判 所 の 判 断 を 尊 重 する しかし 今 回 の 判 決 が 韓 国 の 経 済 及 び 労 使 関 係 に 及 ぼす 影 響 を 憂 慮 し 以 下 のように 立 場 を 明 らかにする 第 一 最 高 裁 判 所 がこれまで 労 使 合 意 及 び 慣 行 により 通 常 賃 金 の 算 定 範 囲 が 定 められてきた 部 分 を 認 定 し 過 去 3 年 間 の 遡 及 分 に 対 する 追 加 支 払 義 務 がないと 判 断 したことは 幸 いである これまで 労 使 が 賃 金 交 渉 で 賃 金 総 額 に 焦 点 を 合 わせて 各 自 の 利 害 得 失 を 反 映 し 賞 与 金 各 種 手 当 の 通 常 賃 金 当 該 如 何 までも 合 意 していた これに 基 づいて 加 算 賃 金 水 準 を 勤 労 者 が 認 識 し 使 用 者 との 合 意 を 通 じて 超 過 勤 労 を 提 供 していたことを 最 高 裁 判 所 が 認 定 することで 予 想 されて いた 過 多 な 費 用 負 担 による 企 業 経 営 の 困 難 から 脱 することになった 第 二 最 高 裁 判 所 が 通 常 賃 金 性 判 断 基 準 として 1 賃 金 算 定 期 間 (1ヶ 月 ) という 定 期 性 及 び 労 使 合 意 を 原 則 的 に 認 定 しなかったことは 今 後 産 業 現 場 の 賃 金 水 準 及 び 項 目 決 定 に 混 乱 を 招 くと 思 われ 憂 慮 される 通 常 賃 金 が 超 過 勤 労 手 当 等 を 計 算 するための 道 具 的 な 役 割 を 果 たす 本 質 上 1 賃 金 算 定 期 (1ヶ 月 ) という 算 定 単 位 期 間 の 制 限 が 必 要 である このような 制 限 がなければ 計 算 が 不 可 能 になり 算 定 基 準 としての 役 割 が 不 可 能 になるためである また 労 使 合 意 を 通 じて 賃 金 水 準 等 を 決 定 してきた 労 使 自 治 原 理 は これからは 通 常 賃 金 算 定 で 認 定 されることができな くなるため 来 年 からの 賃 金 交 渉 及 び 団 体 交 渉 に 混 乱 を 招 くものと 思 われる 第 三 通 常 賃 金 如 何 に 対 する 消 耗 的 紛 争 を 防 ぐためには 通 常 賃 金 の 概 念 及 びその 範 囲 に 関 連 する 労 働 法 令 を 改 正 することで それを 明 確 にしなければならない 今 回 の 判 決 にもかかわらず 通 常 賃 金 に 関 連 する 訴 訟 及 び 紛 争 は 個 別 企 業 事 例 の 多 様 性 により 継 続 するものと 思 われる こ のような 紛 争 事 態 を 根 本 的 に 解 決 するために まず 政 府 が 一 日 も 早 く 勤 労 基 準 法 施 行 令 を 改 正 し 通 常 賃 金 範 囲 を 1 賃 金 算 定 期 ( 一 ヶ 月 ) 内 に 支 給 される 賃 金 として 明 確 に 規 定 しなければなら ない 何 故 ならば 労 使 間 の 通 常 賃 金 性 の 判 断 及 び 算 定 に 対 する 予 測 可 能 性 を 高 め 関 連 紛 争 を 予 防 解 決 できる 確 実 な 方 法 であるためである 最 後 に 労 働 界 は 消 耗 的 訴 訟 の 提 起 を 今 からでも 止 め 成 果 職 務 中 心 の 賃 金 体 系 への 転 換 及 び 賃 金 交 渉 の 先 進 化 と 共 生 する 姿 勢 で 積 極 的 に 参 加 することを 期 待 する 経 営 界 も 企 業 が 経 済 活 性 化 及 び 雇 用 創 出 に 寄 与 できるように 産 業 現 場 の 労 使 関 係 先 進 化 に 最 善 を 尽 くす また 賃 金 等 労 働 法 制 全 般 の 合 理 的 改 善 のためにも 総 力 を 傾 ける ( 京 仁 日 報 :2013 年 12 月 18 日 ) [ 専 門 家 が 語 る 解 法 ] 最 高 裁 判 所 の 通 常 賃 金 判 決 以 降 産 業 現 場 の 混 乱 が 深 まる 中 専 門 家 は 政 府 の 賃 金 制 度 改 善 案 及 び 個 別 事 業 場 で 参 照 できる 賃 金 交 渉 基 準 線 等 が 一 日 も 早 く 準 備 されなければ 社 会 的 費 用 を 削 減 することができないと 口 を 揃 えた 仁 川 大 学 校 経 営 学 部 キム ドンベ 教 授 は 最 高 裁 判 所 の 判 決 以 降 賃 金 体 系 の 改 編 が 不 可 避 と
なり 各 企 業 及 び 労 働 組 合 の 賃 金 交 渉 戦 略 は 更 に 複 雑 になった とし 交 渉 による 費 用 が 多 く 所 要 されると 予 想 するため 個 別 事 業 場 で 参 考 できる 中 央 単 位 の 基 準 線 が 速 やかに 準 備 されなけ ればならない と 主 張 した 淑 明 女 子 大 学 校 経 営 学 部 クォン スンウォン 教 授 は 確 定 された 通 常 賃 金 基 準 に 合 わせて 勤 労 基 準 法 を 改 正 し 関 連 指 針 を 修 正 する 作 業 が 直 ちに 行 われなければならないと 声 を 高 めた クォン 教 授 は 多 様 かつ 複 雑 であった 企 業 の 賃 金 体 系 を 単 純 化 させ 予 測 可 能 な 賃 金 構 造 を 作 らなけ ればならない とし 政 府 が 迅 速 に 動 かなければ 産 業 現 場 の 混 乱 を 治 めることができない と 語 った 今 回 の 通 常 賃 金 判 決 で 成 果 によって 差 等 支 給 する 賞 与 金 比 率 を 高 める 企 業 が 多 いという 展 望 も 提 起 された キム 教 授 は 企 業 が 合 理 的 に 行 動 すると 仮 定 すると 通 常 賃 金 に 含 まれない 成 果 給 比 率 を 高 める 事 業 場 が 増 えるだろう とし これは 時 代 の 流 れにも 沿 ったものであり 企 業 及 び 勤 労 者 の 両 方 に 良 い 賃 金 制 度 である と 分 析 した 専 門 家 は 今 回 の 通 常 賃 金 判 決 により 事 業 場 の 長 時 間 勤 労 文 化 も 改 善 すると 見 込 んだ 梨 花 女 子 大 学 校 法 学 専 門 大 学 院 のト ジェヒョン 教 授 は 事 業 場 毎 に 賃 金 制 度 を 改 編 すると 過 去 の 方 式 で 延 長 勤 労 を 当 然 視 していた 部 分 は 変 わるしかない とし 長 時 間 勤 労 が 減 る 効 果 を 出 すだろ う と 予 想 した (ソウル 経 済 新 聞 :2013 年 12 月 20 日 ) [ 通 常 賃 金 に 対 するQ&A] Q 月 基 本 給 及 び 職 位 手 当 で 年 400%の 固 定 賞 与 金 を 受 けている これから 延 長 勤 労 手 当 を 更 に 受 けられるか A 職 位 手 当 及 び 賞 与 金 基 本 給 が 通 常 賃 金 に 含 まれるため 延 長 手 当 の 基 準 が 変 わる 給 与 が 今 より 更 に 増 加 できる Q 最 近 5 年 目 の 中 間 精 算 退 職 金 を 受 けた 退 職 金 にも 変 化 があるか A 職 場 別 に 賞 与 金 支 給 規 定 を 調 べなければならない 就 業 規 則 も 中 途 退 社 者 に 対 しても 賞 与 金 を 日 別 に 計 算 して 支 給 し 賞 与 金 が 成 果 と 連 動 しない 場 合 であれば 退 職 金 に 含 まれる 延 長 夜 間 休 日 勤 労 手 当 及 び 年 次 有 給 休 暇 手 当 が 上 がり 退 職 金 も 多 くなる Q 年 俸 制 を 採 択 している 会 社 も 適 用 を 受 けるか A 年 俸 交 渉 で 夜 間 勤 労 及 び 休 日 手 当 延 長 手 当 等 を 全 て 含 めて 年 俸 を 定 めたのであれば 今 回 の 判 決 とは 関 係 ない 通 常 賃 金 を 基 準 として 年 俸 金 額 が 異 なる 場 合 は 総 年 俸 が 影 響 を 受 けるこ とがある Q 今 回 の 判 決 でこれまで 受 けられなかった 通 常 賃 金 を 追 加 で 請 求 できるか A 企 業 が 任 意 により 与 えていなければ 訴 訟 を 通 じて 最 近 3 年 分 の 差 額 を 追 加 賃 金 として 請 求 でき る 賃 金 債 権 消 滅 時 効 が3 年 であるためである しかし 過 去 に 賞 与 金 を 通 常 賃 金 から 除 外 すると 労 使 合 意 を 行 った 場 合 や 会 社 側 が 過 多 な 財 政 的 支 出 により 経 営 が 難 しくなるというリスクがあれ ば 差 額 を 請 求 できない (ソウル 経 済 新 聞 :2013 年 12 月 19 日 ) Unsubscribe Privacy Legal 10th Floor, Gangnam Finance Center, 737 Yeoksam-dong, Gangnam-gu, Seoul, Korea 2013 KPMG Samjong Accounting Corp., the Korean member firm of the KPMG network of independent member firms affiliated with KPMG International Cooperative ( KPMG International ), a Swiss entity. All rights reserved. Printed in Korea. The KPMG name, logo and "cutting through complexity" are registered trademarks or trademarks of KPMG International Cooperative ("KPMG International").