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頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 のために 講 ずる 具 体 的 な 施 策 等 について 定 めることにより 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 を 図 ることを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 二 条 この 法 律 において 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 とは 子 宮

①表紙

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3 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与 月 額

2 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与

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2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 ( 単 位 : ) 6 級 7 級 8 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 185,8 222,9 261,9 289,2 32,6 366,2 41

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平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

 

( 新 ) 医 療 提 供 の 機 能 分 化 に 向 けたICT 医 療 連 携 導 入 支 援 事 業 費 事 業 の 目 的 医 療 政 策 課 予 算 額 58,011 千 円 医 療 分 野 において あじさいネットを 活 用 したICT したICT 導 入 により により 医 療 機 能

母 子 医 療 対 策 費 462 (313,289) 国 4,479 1 不 妊 治 療 助 成 事 業 8,600 不 妊 治 療 費 用 の 一 部 を 助 成 し 経 済 的 負 担 の 軽 減 を 図 る 230, ,608 不 妊 治 療 費 の 増 加 による 増 額 分

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3 薬 局 サービス 等 (1) 健 康 サポート 薬 局 である 旨 の 表 示 健 康 サポート 薬 局 である 旨 を 表 示 している 場 合 健 康 サポート 薬 局 とは かかりつけ 薬 剤 師 薬 局 としての 基 本 的 な 機 能 に 加 えて 積 極 的 な 健 康 サポート 機

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 単 位 : ) 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 1 級 135,6 243,7 2 級 185,8 37,8 3 級 4 級 222,9 354,7 ( 注 )

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有 料 老 ホーム ( ) ( 主 として 要 介 護 状 態 にある を 入 居 させるも のに 限 る ) 第 29 条 ( 届 出 等 ) 第 二 十 九 条 有 料 老 ホーム( 老 を 入 居 させ 入 浴 排 せつ 若 しくは 食 事 の 介 護 食 事 の 提 供 又 はその 他 の

目 次 事 例 法 別 5 法 別 5 70 歳 以 上 ( 患 者 負 担 割 ) 誕 生 が 昭 和 9 年 月 以 降 の 者 3 法 別 5 70 歳 以 上 ( 患 者 負 担 割 ) 特 例 措 置 対 象 者 法 別 歳 以 上 ( 患 者 負 担 割 ) 特 例 措 置

2 積 極 的 な 接 種 勧 奨 の 差 し 控 え 国 は 平 成 25 年 4 月 から 定 期 接 種 化 したが ワクチン 接 種 との 関 連 を 否 定 できない 持 続 的 な 痛 みなどの 症 状 が 接 種 後 に 見 られたことから 平 成 25 年 6 月 定 期 接 種 と

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 級 の 給 料 月 額 最 高 号 級 の 給 料 月 額 1 級 ( 単 位 : ) 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 9 級 1 級 135,6 185,8 222,9 261,

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 135,6 243,7 185,8 222,9 261,9

3 職 員 の 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 ( ベース) 43.7 歳 32, , ,321

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 135, , , , , ,600

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目 次 1. 社 会 保 障 分 野 でできること 1 1 高 額 医 療 高 額 介 護 合 算 制 度 の 改 善 2 保 険 証 機 能 の 一 元 化 3 自 己 診 療 情 報 の 活 用 4 給 付 可 能 サービスの 行 政 側 からの 通 知 2. 年 金 分 野 でできること 5

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●幼児教育振興法案

診療行為コード

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている 総 合 的

技 能 労 務 職 公 務 員 民 間 参 考 区 分 平 均 年 齢 職 員 数 平 均 給 与 月 額 平 均 給 与 月 額 平 均 給 料 月 額 (A) ( 国 ベース) 平 均 年 齢 平 均 給 与 月 額 対 応 する 民 間 の 類 似 職 種 東 庄 町 51.3 歳 18 77

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Microsoft Word - 【溶け込み】【修正】第2章~第4章

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公表表紙

国 家 公 務 員 の 年 金 払 い 退 職 給 付 の 創 設 について 検 討 を 進 めるものとする 平 成 19 年 法 案 をベースに 一 元 化 の 具 体 的 内 容 について 検 討 する 関 係 省 庁 間 で 調 整 の 上 平 成 24 年 通 常 国 会 への 法 案 提

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

共 通 認 識 1 官 民 較 差 調 整 後 は 退 職 給 付 全 体 でみて 民 間 企 業 の 事 業 主 負 担 と 均 衡 する 水 準 で あれば 最 終 的 な 税 負 担 は 変 わらず 公 務 員 を 優 遇 するものとはならないものであ ること 2 民 間 の 実 態 を 考

スライド 1

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職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (5 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 区 類 団 府 分 似 体 平 均 年 齢

別紙3

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別紙3

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 161,7 222,9 261,9 289,2 32,6 366,2 41

( 注 )1 ラスパイレス 指 数 とは 全 地 方 公 共 団 体 の 一 般 行 政 職 の 給 料 月 額 を 一 の 基 準 で 比 較 するため の 職 員 数 ( 構 成 )を 用 いて 学 歴 や 経 験 年 数 の 差 による 影 響 を 補 正 し の 行 政 職 俸 給 表 (

(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 ( 各 年 4 月 1 日 現 在 ) (H25.4.1) (H25.4.1) (H25.7.1) (H25.7.1) (H25.4.1) (H25.7.1)

(5 ) 当 該 指 定 居 宅 介 護 事 業 所 の 新 規 に 採 用 し た 全 て の 居 宅 介 護 従 業 者 に 対 し 熟 練 し た 居 宅 介 護 従 業 者 の 同 行 に よ る 研 修 を 実 施 し て い る こ と (6 ) 当 該 指 定 居 宅 介 護 事 業

(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 H H H5.4.1 ( 参 考 値 ) 97.1 H H H H5.4.1 H H5.4.1 ( 参 考

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(2) 特 別 障 害 給 付 金 国 民 年 金 に 任 意 加 入 していなかったことにより 障 害 基 礎 年 金 等 を 受 給 していない 障 がい 者 の 方 に 対 し 福 祉 的 措 置 として 給 付 金 の 支 給 を 行 う 制 度 です 支 給 対 象 者 平 成 3 年 3

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2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

平成22年度標茶町の給与・定員管理の公表

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波佐見町の給与・定員管理等について

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目  次

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m07 北見工業大学 様式①

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 現 況 ( 平 成 22 1 号 給 の 給 料 月 額 137,9 188,9 226,7 266,4 294,3 最 高 号 給 の 給 料 月 額 247,9 314,9 362,8 399,9 415,1 ( 注 ) 給 料 月 額 は 給 与 抑 制

Microsoft Word - 通知 _2_.doc

(5) 給 与 改 定 の 状 況 事 委 員 会 の 設 置 なし 1 月 例 給 事 委 員 会 の 勧 告 民 間 給 与 公 務 員 給 与 較 差 勧 告 A B A-B ( 改 定 率 ) 給 与 改 定 率 ( 参 考 ) 国 の 改 定 率 24 年 度 円 円 円 円 ( ) 改

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2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 ( 単 位 : 円 ) 8 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 185,8 222,9 261,9 289,2 32,6 366,2 413,

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(4) 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 との 連 携 1 市 は 国 の 現 地 対 策 本 部 長 が 運 営 する 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 に 職 員 を 派 遣 するなど 同 協 議 会 と 必 要 な 連 携 を 図 る

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(5) 給 与 改 定 の 状 況 事 委 員 会 が 無 い た め 記 載 し て お り ま せ ん 1 月 例 給 事 委 員 会 の 勧 告 ( 参 考 ) 区 分 民 間 給 与 A 公 務 員 給 与 B 較 差 A - B 勧 告 ( 改 定 率 ) 給 与 改 定 率 国 の 改

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18 国立高等専門学校機構

(5) 給 与 改 定 の 状 況 該 当 なし ( 事 委 員 会 を 設 置 していないため) 1 月 例 給 事 委 員 会 の 勧 告 ( 参 考 ) 民 間 給 与 公 務 員 給 与 較 差 勧 告 給 与 改 定 率 国 の 改 定 率 A B AB ( 改 定 率 ) 年 度 ( )

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就 学 前 教 育 保 育 の 実 施 状 況 ( 平 成 23 年 度 ) 3 歳 以 上 児 の 多 く(4 歳 以 上 児 はほとんど)が 保 育 所 又 は 幼 稚 園 に 入 所 3 歳 未 満 児 (0~2 歳 児 )で 保 育 所 に 入 所 している 割 合 は 約 2 割 就 学

16 日本学生支援機構

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障害福祉制度あらまし目次

Transcription:

3 章 1 節 県 民 本 位 の 医 療 連 携 体 制 の 構 築 第 3 章 疾 病 事 業 ごとの 医 療 連 携 体 制 の 現 状 課 題 と 対 策 第 1 節 県 民 本 位 の 医 療 連 携 体 制 の 構 築 1 基 本 的 考 え 方 急 速 な 高 齢 化 や 人 口 減 少 などに 伴 う 疾 病 構 造 の 変 化 医 療 技 術 の 高 度 化 や 専 門 化 さら には 医 療 費 の 増 加 など 保 健 医 療 を 取 り 巻 く 環 境 は 大 きく 変 化 しています また 県 民 の 医 療 に 対 する 関 心 は 高 く 安 全 で 良 質 な 医 療 サービスの 提 供 が 強 く 求 めら れている 中 比 較 的 規 模 の 大 きな 病 院 へ 患 者 の 集 中 や 軽 症 患 者 の 時 間 外 診 療 などに 伴 い 大 規 模 病 院 の 勤 務 医 を 中 心 として 医 師 の 負 担 感 が 増 加 している 現 状 など 必 ずしもそれぞ れの 医 療 機 関 が その 機 能 を 効 果 的 に 果 たせていない 面 も 見 られます こうした 中 県 民 だれもが いつでも どこでも 身 近 な 地 域 で 症 状 に 合 った 適 切 な 医 療 を より 効 率 的 に 受 けることができるようにするためには 県 民 に 対 して 医 療 機 関 の 治 療 内 容 等 の 機 能 情 報 を 積 極 的 に 提 供 するとともに 限 られた 医 療 資 源 である 病 院 や 診 療 所 歯 科 診 療 所 薬 局 さらには 介 護 サービス 事 業 者 等 が それぞれ 機 能 分 化 を 進 め 相 互 に 連 携 していくことが 重 要 です 2 県 民 患 者 の 視 点 近 年 疾 病 構 造 や 県 民 の 価 値 観 の 変 化 インターネットの 普 及 などによって 県 民 の 生 活 様 式 が 多 様 化 しており 医 療 機 関 への 診 療 等 についても 自 ら 医 療 機 関 や 治 療 方 法 を 選 択 したいという 意 識 が 高 まっています このため 県 民 患 者 が 病 院 診 療 所 薬 局 等 の 選 択 を 適 切 に 行 うことができるよう 医 療 機 関 に 関 する 客 観 的 な 情 報 の 提 供 が 求 められ ています 一 方 医 療 従 事 者 には インフォームド コンセント( 医 師 等 が 医 療 を 提 供 するに 当 た り 適 切 な 説 明 を 行 い 患 者 が 理 解 し 同 意 すること)の 推 進 やセカンドオピニオンへの 対 応 が 求 められています 現 状 課 題 (1) 医 療 サービスを 利 用 する 県 民 が 自 ら 治 療 を 行 う 医 療 機 関 を 選 択 するには 医 療 機 関 等 のきめ 細 かな 情 報 を 提 供 する 必 要 があります 県 では 平 成 21 年 から 医 療 法 に 基 づく 医 療 機 能 情 報 提 供 制 度 を 通 じて ホーム ページ 上 で 医 療 機 関 の 各 種 機 能 に 関 する 情 報 を 提 供 し 患 者 の 適 切 な 医 療 機 関 の 選 択 に 資 するものとなるよう 対 応 しています (2) 医 療 は 患 者 が 疾 病 と 診 療 の 内 容 を 十 分 に 理 解 し 医 療 の 担 い 手 である 医 師 と 医 療 を 受 ける 患 者 とが 共 に 疾 病 を 克 服 していくことが 重 要 です インフォームド コン セントの 普 及 などにより 医 療 従 事 者 と 患 者 の 意 思 の 疎 通 が 図 られる 機 会 が 増 えてき ています (3) 近 年 患 者 が 自 分 の 病 状 に 対 する 認 識 を 深 めたり 治 療 方 法 等 を 選 択 するために 診 療 録 の 開 示 を 求 めることや 主 治 医 以 外 の 専 門 医 師 などの 意 見 を 聞 き 自 分 の 治 療 等 について 判 断 したいと 考 える 人 が 増 えています 現 在 県 内 の 医 療 機 関 では ほぼ 49

3 章 1 節 県 民 本 位 の 医 療 連 携 体 制 の 構 築 半 数 の 機 関 で 情 報 開 示 に 関 する 窓 口 を 設 置 し 約 4 割 の 機 関 でセカンドオピニオンの ための 診 療 情 報 を 提 供 するなどの 対 応 がなされていますが 今 後 患 者 のこのような ニーズはますます 高 まると 考 えられ 医 療 機 関 側 の 一 層 の 取 組 みが 求 められます 病 院 一 般 診 療 所 における 情 報 開 示 窓 口 等 の 設 置 状 況 項 目 大 川 小 豆 高 松 中 讃 三 豊 県 計 情 報 開 示 窓 口 の 設 置 36 10 242 129 44 461 セカンドオピニオン のための 診 療 情 報 の 30 5 206 128 44 413 提 供 出 典 : 香 川 県 医 療 機 能 調 査 ( 平 成 23 年 ) 対 策 (1) 医 療 機 能 情 報 の 提 供 医 療 法 に 基 づき 病 院 診 療 所 助 産 所 及 び 薬 局 は 医 療 を 受 ける 者 が 適 切 な 医 療 機 関 を 選 択 できるように 予 め 定 められた 情 報 を 知 事 へ 報 告 することが 義 務 付 けられおり これに 基 づく 個 別 医 療 機 関 の 情 報 を 効 果 的 に 県 民 が 活 用 できるよう インターネット などを 通 じて 県 民 に 分 かりやすい 形 で 引 き 続 き 提 供 します また インターネットなどでの 情 報 提 供 のほか 医 療 安 全 支 援 センターも 活 用 し 電 話 での 照 会 などに 際 し 適 切 に 対 応 します (2) 疾 病 事 業 ごとの 医 療 連 携 体 制 に 関 する 情 報 提 供 第 2 節 以 降 において 疾 病 事 業 ごとの 医 療 連 携 体 制 の 現 状 課 題 と 対 策 について 記 載 していますが それぞれの 医 療 連 携 体 制 に 係 る 各 段 階 の 医 療 を 担 う 具 体 的 な 医 療 機 関 名 を インターネットを 通 じて 県 民 に 分 かりやすい 形 で 提 供 します (3) 患 者 への 診 療 情 報 の 提 供 促 進 1 医 療 技 術 の 高 度 化 多 様 化 が 進 む 中 で 患 者 に 対 して 診 療 情 報 が 積 極 的 に 提 供 され 患 者 の 選 択 や 同 意 が 適 切 に 行 われるように インフォームド コンセントやセカンド オピニオンの 充 実 を 促 進 します 2 診 療 録 の 開 示 等 については 個 人 情 報 の 保 護 に 関 する 法 律 ( 社 ) 日 本 医 師 会 や 厚 生 労 働 省 等 が 策 定 した 診 療 情 報 の 提 供 に 関 する 指 針 などに 基 づき ( 社 ) 香 川 県 医 師 会 等 の 関 係 団 体 と 連 携 しながら 各 医 療 機 関 における 取 組 みを 促 進 します 3 医 療 機 関 等 の 機 能 分 化 と 連 携 (1)かかりつけ 医 かかりつけ 歯 科 医 等 現 状 課 題 県 民 が 生 涯 を 通 じて 心 身 ともに 健 康 で 生 活 していくためには 重 症 な 病 気 や 負 傷 の 治 療 はもとより 健 康 維 持 増 進 や 病 気 の 予 防 早 期 発 見 治 療 後 リハビリテーションや 50

3 章 1 節 県 民 本 位 の 医 療 連 携 体 制 の 構 築 再 発 防 止 など 継 続 的 包 括 的 な 保 健 医 療 サービスが 必 要 であり 日 常 的 な 診 療 や 健 康 相 談 など いわゆるプライマリ ケアを 担 う かかりつけ 医 かかりつけ 歯 科 医 等 の 普 及 定 着 を 図 ることが 重 要 です 平 成 24 年 度 県 政 世 論 調 査 では 66.3%の 県 民 がかかりつけ 医 を 持 っていると 回 答 し ていますが 年 齢 層 などによってその 割 合 には 差 が 見 られます かかりつけ 医 等 によるプライマリ ケアが 十 分 機 能 しないと 適 切 な 治 療 が 受 けられ なくなるばかりでなく 救 急 医 療 機 関 などの 地 域 の 拠 点 病 院 に 過 度 な 負 担 を 強 いる 恐 れ もあり 地 域 の 医 療 体 制 を 確 保 していく 上 で その 役 割 の 維 持 が 重 要 です また 県 民 患 者 がメリットを 実 感 できる 医 薬 分 業 を 進 めるためには かかりつけ 薬 局 の 定 着 を 図 っていくことが 安 全 な 薬 物 治 療 等 に 寄 与 します わからない 1.4% 持 っていない 26.7% 無 回 答 5.7% (N=1,698) 持 っている 66.3% かかりつけ 医 の 有 無 ( 単 位 :%) 年 齢 別 持 っている 持 っていない わからない 無 回 答 20 代 43.9 47.2 8.9 30 代 52.5 43.0 4.5 40 代 62.2 33.7 4.1 50 代 58.8 35.1 6.1 60 代 71.5 20.3 8.2 70 代 82.3 9.7 8.0 出 典 : 香 川 県 県 政 世 論 調 査 ( 平 成 24 年 ) 対 策 1かかりつけ 医 かかりつけ 歯 科 医 等 を 持 つことの 意 義 や 重 要 性 について 医 師 会 や 歯 科 医 師 会 など 地 域 の 関 係 団 体 等 と 連 携 し サービスの 受 け 手 である 県 民 への 普 及 啓 発 に 努 めるとともに 医 療 機 能 情 報 提 供 制 度 などの 運 用 を 通 じて 県 民 のかかりつけ 医 等 の 選 択 を 支 援 します 2 医 師 会 歯 科 医 師 会 等 の 協 力 を 得 て かかりつけ 医 かかりつけ 歯 科 医 等 を 対 象 とし た 研 修 機 会 の 拡 大 医 師 歯 科 医 師 をはじめとする 医 療 人 材 の 生 涯 学 習 を 含 めた 研 修 内 容 の 充 実 に 努 めます (2) 地 域 医 療 支 援 病 院 現 状 課 題 地 域 における 医 療 は できる 限 り 県 民 患 者 に 身 近 な 地 域 で 提 供 されることが 望 ま しいという 観 点 から かかりつけ 医 かかりつけ 歯 科 医 等 を 地 域 における 第 一 線 の 医 療 機 関 として 位 置 付 けるとともに 他 の 医 療 機 関 との 適 切 な 役 割 分 担 と 連 携 を 図 って いく 必 要 があります 51

3 章 1 節 県 民 本 位 の 医 療 連 携 体 制 の 構 築 こうした 観 点 から 医 療 法 に 基 づき 二 次 保 健 医 療 圏 内 の 医 療 連 携 の 中 心 となる 役 割 を 担 うものとして かかりつけ 医 かかりつけ 歯 科 医 を 支 援 する 能 力 を 備 え 地 域 医 療 の 確 保 を 図 るためにふさわしい 構 造 設 備 等 を 有 する 病 院 として 知 事 が 承 認 して いるのが 地 域 医 療 支 援 病 院 です 地 域 医 療 支 援 病 院 は かかりつけ 医 等 からの 紹 介 患 者 に 対 する 医 療 提 供 や 医 療 機 器 の 共 同 利 用 地 域 の 医 療 従 事 者 の 資 質 向 上 のための 研 修 などを 通 じて かかりつけ 医 等 を 支 援 する 役 割 を 担 っています 今 後 地 域 の 医 療 機 関 相 互 の 役 割 分 担 と 連 携 を 推 進 していくため さらに 地 域 医 療 支 援 病 院 の 整 備 を 進 めていくことが 重 要 です 県 内 の 地 域 医 療 支 援 病 院 の 承 認 状 況 保 健 医 療 圏 病 院 名 承 認 年 月 日 高 松 高 松 赤 十 字 病 院 平 成 19 年 11 月 22 日 高 松 県 立 中 央 病 院 平 成 22 年 7 月 29 日 中 讃 総 合 病 院 回 生 病 院 平 成 18 年 7 月 25 日 中 讃 香 川 労 災 病 院 平 成 19 年 7 月 24 日 三 豊 三 豊 総 合 病 院 平 成 23 年 6 月 22 日 対 策 1 各 地 域 において 地 域 医 療 支 援 病 院 の 承 認 意 向 を 有 する 病 院 について 承 認 要 件 が 満 たされるよう 条 件 整 備 を 支 援 し 整 備 を 推 進 します 2 既 に 地 域 医 療 支 援 病 院 に 承 認 された 医 療 機 関 については その 機 能 が 十 分 に 果 たされ るよう 努 めるとともに 毎 年 の 実 績 について 県 のホームページなどを 通 じ 県 民 等 へ 公 表 します 数 値 目 標 項 目 現 状 目 標 目 標 年 次 地 域 医 療 支 援 病 院 数 5 病 院 8 病 院 平 成 29 年 度 (3) 地 域 医 療 連 携 に 対 する 窓 口 設 置 及 び 開 放 病 床 等 現 状 課 題 医 療 提 供 者 は 地 域 において 県 民 患 者 の 視 点 に 立 った 医 療 提 供 施 設 相 互 間 あるい は 保 健 介 護 関 係 事 業 者 などとの 間 で 機 能 の 分 担 や 業 務 の 連 携 を 確 保 するための 体 制 の 構 築 について 協 力 していくことが 求 められていますが 県 内 の 医 療 機 関 における 連 携 窓 口 の 設 置 は 十 分 ではありません また 高 度 な 医 療 検 診 機 器 を 所 有 している 地 域 の 中 核 的 な 病 院 においては 地 域 の 診 療 所 など 他 の 医 療 機 関 等 に 対 し 病 床 の 一 部 を 開 放 したり 地 域 医 療 連 携 窓 口 の 設 置 や 52

3 章 1 節 県 民 本 位 の 医 療 連 携 体 制 の 構 築 医 療 機 器 の 共 同 利 用 を 進 めるなどの 対 応 を 行 い 効 率 的 な 医 療 の 提 供 体 制 を 構 築 してい くことが 求 められています 医 療 機 関 における 連 携 窓 口 等 の 設 置 状 況 項 目 現 状 病 院 における 地 域 連 携 窓 口 の 設 置 49 診 療 所 における 地 域 連 携 窓 口 の 設 置 229 開 放 病 床 の 設 置 病 院 14 出 典 : 香 川 県 医 療 機 能 調 査 ( 平 成 23 年 ) 四 国 厚 生 支 局 診 療 報 酬 届 出 ( 平 成 24 年 ) 対 策 1 病 院 等 における 医 療 連 携 窓 口 の 設 置 を 促 進 し 医 療 機 関 における 地 域 の 関 係 機 関 との 連 携 体 制 の 構 築 に 向 けて 取 組 みます 2 開 放 病 床 の 整 備 や 中 核 的 医 療 機 関 が 保 有 する 高 度 専 門 的 な 医 療 機 器 の 整 備 を 支 援 し 地 域 の 診 療 所 などとの 共 同 利 用 に 向 けた 取 組 みを 促 進 します (4) 地 域 連 携 クリティカルパス 現 状 課 題 地 域 連 携 クリティカルパスとは 複 数 の 医 療 機 関 同 士 等 の 間 で 共 通 の 治 療 計 画 書 に 従 って 治 療 を 行 うシステムであり 急 性 期 病 院 から 回 復 期 病 院 等 へ 転 院 する 場 合 などに パスを 引 き 継 ぎ 必 要 な 情 報 を 共 有 化 するものです これにより 医 療 機 関 等 ではそれぞ れの 役 割 分 担 に 応 じた 診 療 やリハビリを 担 い 県 民 や 患 者 にとっても 安 心 して 医 療 を 受 けることが 可 能 となります 地 域 連 携 クリティカルパスは 平 成 18 年 4 月 の 診 療 報 酬 改 定 以 降 大 腿 部 頸 部 骨 折 や 脳 卒 中 がんなどに 対 象 が 広 がってきており 平 成 24 年 4 月 の 介 護 報 酬 改 定 においては 回 復 期 病 院 等 と 連 携 する 介 護 老 人 保 健 施 設 においても 報 酬 の 算 定 が 可 能 となりました こうした 点 も 踏 まえ 地 域 連 携 クリティカルパスを 運 用 する 対 象 疾 病 の 拡 大 とともに 今 後 の 取 組 みに 際 しては 医 療 機 関 相 互 にとどまらず 必 要 に 応 じて 介 護 関 係 者 保 健 関 係 者 等 との 連 携 が 望 まれます 地 域 連 携 クリティカルパスの 導 入 状 況 疾 病 別 導 入 状 況 五 大 がん 策 定 運 用 中 大 腿 骨 近 位 部 骨 折 策 定 運 用 中 脳 卒 中 策 定 運 用 中 糖 尿 病 一 部 で 試 行 的 に 作 成 53

3 章 1 節 県 民 本 位 の 医 療 連 携 体 制 の 構 築 対 策 1 急 性 心 筋 梗 塞 など 新 たな 地 域 連 携 クリティカルパスの 導 入 に 向 けた 取 組 みを 促 進 す るとともに 情 報 通 信 技 術 を 活 用 してより 効 率 的 な 運 用 体 制 の 整 備 を 推 進 します 2 地 域 における 医 療 機 関 相 互 の 運 用 の 拡 大 を 目 的 とした 取 組 みを 促 進 するとともに 医 療 機 関 のみならず 介 護 事 業 所 等 への 連 携 を 促 進 し 医 療 分 野 と 介 護 分 野 の 連 携 を 進 め ます 4 地 域 医 療 における 病 院 相 互 間 の 機 能 分 担 等 病 院 は 設 置 主 体 別 に 大 きく 区 分 すると 大 学 に 附 属 する 大 学 病 院 独 立 行 政 法 人 国 立 病 院 機 構 や 労 働 者 健 康 福 祉 機 構 が 設 置 する 病 院 県 や 市 町 が 設 置 する 公 立 病 院 日 本 赤 十 字 社 や 社 会 福 祉 法 人 恩 賜 財 団 済 生 会 などが 設 置 する 公 的 病 院 医 療 法 人 などが 設 置 する 民 間 病 院 に 分 けられます これらの 病 院 が 相 互 に 機 能 分 担 や 連 携 を 進 め 県 民 患 者 に 対 する 良 質 な 医 療 を 提 供 していくことが 求 められています 現 状 (1) 全 体 的 事 項 今 後 の 人 口 動 態 の 状 況 などを 踏 まえ 国 においては 社 会 保 障 と 税 の 一 体 改 革 が 議 論 されており この 中 では 団 塊 の 世 代 が 後 期 高 齢 者 となる 2025 年 に 向 けた 病 床 機 能 の 将 来 像 として これまでの 一 般 病 床 療 養 病 床 を 高 度 急 性 期 一 般 急 性 期 亜 急 性 期 等 長 期 療 養 及 び 地 域 に 密 着 した 病 床 に 分 化 していく 方 向 が 示 されています 一 方 本 県 では 人 口 当 たりの 救 急 告 示 病 院 数 が 全 国 上 位 にランクされるなど 急 性 期 を 担 う 医 療 機 関 が 多 い 反 面 急 性 期 からの 受 け 皿 となる 回 復 期 や 亜 急 性 期 の 医 療 機 関 が 少 なく 入 院 医 療 に 関 する 機 能 分 化 が 十 分 行 われていないとの 意 見 があります また 多 数 の 標 榜 科 目 を 備 え 幅 広 い 分 野 で 診 療 を 行 う 病 院 が 多 く 見 受 けられること から 診 療 科 による 機 能 分 化 も 十 分 でないことが 指 摘 されているところです 今 後 の 超 高 齢 化 などの 環 境 変 化 や 限 られた 医 療 資 源 の 状 況 などを 踏 まえると より 一 層 の 機 能 分 担 と 連 携 により 効 率 的 な 医 療 提 供 体 制 を 構 築 していく 必 要 があります (2) 大 学 病 院 大 学 医 学 部 本 県 には 香 川 大 学 医 学 部 附 属 病 院 があり 医 療 法 上 の 特 定 機 能 病 院 として 指 定 を 受 け 高 度 専 門 特 殊 医 療 などに 主 導 的 な 役 割 を 担 うとともに 香 川 大 学 医 学 部 は 本 県 唯 一 の 医 師 育 成 機 関 として 地 域 医 療 を 支 える 人 材 輩 出 に 重 要 な 役 割 を 有 しています (3) 独 立 行 政 法 人 国 立 病 院 機 構 労 働 者 健 康 福 祉 機 構 国 立 療 養 所 本 県 には 独 立 行 政 法 人 国 立 病 院 機 構 が 設 置 した 病 院 として 善 通 寺 病 院 香 川 小 児 病 院 高 松 医 療 センターの 3 病 院 独 立 行 政 法 人 労 働 者 健 康 福 祉 機 構 が 設 置 した 病 院 と して 香 川 労 災 病 院 があり それぞれ 国 の 政 策 として 担 うべき 政 策 的 な 医 療 等 を 提 供 して います また 国 立 療 養 所 大 島 青 松 園 では 入 所 者 に 対 する 療 養 が 実 施 されています 54

3 章 1 節 県 民 本 位 の 医 療 連 携 体 制 の 構 築 (4) 県 立 病 院 本 県 には 県 立 中 央 病 院 白 鳥 病 院 丸 亀 病 院 及 びがん 検 診 センターがあり また 社 会 福 祉 法 人 かがわ 総 合 リハビリテーション 事 業 団 が 指 定 管 理 者 として 運 営 するかが わ 総 合 リハビリテーション 病 院 があります 県 立 中 央 病 院 は 高 度 医 療 や 急 性 期 医 療 救 命 救 急 や 災 害 医 療 などの 政 策 的 医 療 の 面 において 県 の 基 幹 病 院 としての 機 能 を 有 しているほか 白 鳥 病 院 は 大 川 医 療 圏 の 拠 点 病 院 として 二 次 救 急 などの 地 域 医 療 を 丸 亀 病 院 は 県 の 精 神 科 医 療 の 基 幹 病 院 としての 役 割 を がん 検 診 センターは 総 合 がん 検 診 の 拠 点 としての 役 割 を それぞれ 担 っていま す また かがわ 総 合 リハビリテーション 病 院 は 身 体 障 害 者 ( 児 ) 等 のリハビリテーシ ョンを 医 療 面 から 支 えているほか 急 性 期 医 療 機 関 からの 受 け 皿 となる 回 復 期 リハビリ テーション 病 棟 を 運 用 するなど 幅 広 いリハビリテーション 機 能 を 有 しています (5) 市 町 立 病 院 公 的 病 院 本 県 では 市 町 が 設 立 した 公 立 病 院 が 10 病 院 日 本 赤 十 字 社 や 社 会 福 祉 法 人 恩 賜 財 団 済 生 会 香 川 県 厚 生 農 業 協 同 組 合 連 合 会 が 設 立 した 公 的 病 院 が 4 病 院 あります いずれも がんや 脳 卒 中 糖 尿 病 などの 主 要 な 疾 病 の 診 療 のほか 救 急 や 周 産 期 災 害 医 療 やへき 地 医 療 などの 政 策 的 な 医 療 面 を 含 め 多 様 な 分 野 においてそれぞれの 機 能 に 応 じた 中 核 的 な 役 割 を 果 たしています また 地 域 の 公 立 病 院 を 中 心 として 医 療 のみならず 保 健 や 介 護 福 祉 といった 分 野 との 連 携 において 拠 点 的 な 役 割 を 担 いながら 地 域 の 医 療 福 祉 を 支 えています (6) 民 間 病 院 社 会 医 療 法 人 県 内 には 69 の 民 間 病 院 があり 病 院 全 体 の 4 分 の 3 を 占 めています 地 域 の 医 療 の 実 情 などに 応 じ それぞれの 設 立 目 的 に 従 って 公 立 公 的 病 院 等 との 連 携 により 幅 広 い 分 野 で 地 域 医 療 の 根 幹 を 支 えており 精 神 分 野 やリハビリテーションその 他 個 別 の 分 野 や 専 門 科 目 において 専 門 的 な 高 い 医 療 機 能 を 有 する 病 院 も 増 加 しており 地 域 医 療 の 充 実 に 貢 献 しています また 平 成 19 年 度 の 医 療 法 改 正 により 病 院 の 開 設 主 体 である 医 療 法 人 が へき 地 や 災 害 医 療 などの 政 策 的 な 分 野 において 積 極 的 な 貢 献 を 行 う 社 会 医 療 法 人 が 創 設 され 本 県 では 回 生 病 院 ( 救 急 災 害 医 療 分 野 )の 設 置 主 体 である 社 会 医 療 法 人 財 団 大 樹 会 と 麻 田 総 合 病 院 (へき 地 医 療 分 野 )の 設 置 主 体 である 社 会 医 療 法 人 財 団 エム アイ ユーが 認 定 を 受 けています 対 策 (1) 全 体 的 事 項 国 における 病 床 の 機 能 分 化 などの 政 策 動 向 を 注 意 深 く 見 守 りつつ 急 性 期 や 回 復 期 維 持 期 といった 入 院 医 療 における 機 能 分 化 や 診 療 科 目 による 分 担 連 携 などについて 各 病 院 の 管 理 者 等 で 具 体 的 な 検 討 を 行 う 場 を 設 定 し 関 係 団 体 とも 協 力 しながら より 効 率 的 な 機 能 分 化 連 携 策 を 検 討 していきます 55

3 章 1 節 県 民 本 位 の 医 療 連 携 体 制 の 構 築 (2) 大 学 病 院 の 機 能 充 実 香 川 大 学 医 学 部 附 属 病 院 は 医 療 法 に 規 定 された 特 定 機 能 病 院 としての 機 能 を 発 揮 し 高 度 専 門 特 殊 医 療 などにあたるとともに 県 がん 診 療 連 携 拠 点 病 院 や 救 命 救 急 センタ ー 総 合 周 産 期 母 子 医 療 センターなどの 政 策 医 療 の 分 野 においても 県 内 医 療 機 関 を 主 導 する 役 割 を 担 います (3) 独 立 行 政 法 人 国 立 病 院 機 構 労 働 者 健 康 福 祉 機 構 の 機 能 充 実 がんや 循 環 器 などに 関 する 高 度 な 医 療 神 経 難 病 や 結 核 重 度 心 身 障 害 児 ( 者 )に 関 する 個 別 医 療 災 害 時 医 療 や 小 児 救 命 救 急 をはじめとする 広 域 的 な 観 点 が 必 要 な 医 療 な ど 国 の 政 策 として 担 うべき 医 療 等 を 引 き 続 き 提 供 します 特 に 香 川 小 児 病 院 と 善 通 寺 病 院 の 統 合 新 病 院 四 国 こどもとおとなの 医 療 センター は 小 児 救 急 や 総 合 周 産 期 などに 関 する 拠 点 的 役 割 を 担 うほか 新 救 急 棟 を 整 備 する 香 川 労 災 病 院 は 中 讃 地 域 の 救 急 医 療 の 拠 点 としての 役 割 を 発 揮 するなど それぞれの 役 割 に 応 じた 政 策 的 医 療 を 担 います (4) 県 立 病 院 の 機 能 充 実 平 成 25 年 度 中 に 移 転 整 備 される 新 県 立 中 央 病 院 については 新 たに 整 備 されるがんや 脳 卒 中 心 臓 病 などのセンター 機 能 を 十 分 に 発 揮 し 県 の 基 幹 病 院 にふさわしい 医 療 機 能 を 発 揮 するとともに 三 次 救 急 や 基 幹 災 害 拠 点 病 院 などの 役 割 を 担 います また 白 鳥 病 院 にあっては 引 続 き 2 次 救 急 医 療 をはじめ 地 域 の 拠 点 病 院 としての 役 割 を 担 うとともに 丸 亀 病 院 については 精 神 科 救 急 医 療 など 精 神 科 における 県 の 基 幹 病 院 としての 機 能 の 発 揮 に 努 めます かがわ 総 合 リハビリテーション 病 院 については 身 体 障 害 者 ( 児 )に 対 するサービス はもとより 回 復 期 リハビリテーション 機 能 を 充 実 するなどして 一 般 患 者 等 も 含 めた リハビリテーション 機 能 を 強 化 し 総 合 的 なリハビリテーション 機 能 の 充 実 を 図 ります (5) 市 町 立 病 院 公 的 病 院 の 機 能 充 実 それぞれの 圏 域 において 2 次 機 能 を 中 心 とした 中 核 病 院 としての 機 能 を 発 揮 すると ともに 他 の 公 的 病 院 や 民 間 病 院 と 連 携 し 地 域 医 療 における 機 能 充 実 と 確 保 に 努 めま す また 今 後 の 超 高 齢 化 社 会 のなかで これまでの 入 院 外 来 医 療 と 在 宅 医 療 や 介 護 保 健 分 野 などとの 連 携 融 合 による 地 域 包 括 ケア 体 制 の 整 備 が 重 要 な 意 義 をもって きており 地 域 の 公 立 病 院 は その 連 携 の 中 核 的 拠 点 としての 役 割 を 発 揮 することが 望 まれます さらに 高 松 市 内 の 市 立 病 院 再 編 や 小 豆 医 療 圏 における 公 立 病 院 再 編 事 業 を 促 進 し 統 合 再 編 の 効 果 が 十 分 に 発 揮 され 地 域 の 医 療 が 充 実 確 保 されるよう 努 めます (6) 民 間 病 院 社 会 医 療 法 人 の 機 能 充 実 公 立 公 的 病 院 と 民 間 病 院 が 担 う 機 能 の 特 性 を 生 かしつつ 病 院 間 の 連 携 や 病 診 連 携 56

3 章 1 節 県 民 本 位 の 医 療 連 携 体 制 の 構 築 などによる 機 能 分 担 を 進 め それぞれの 病 院 が 担 う 機 能 の 充 実 を 図 ります また 社 会 医 療 法 人 が 開 設 した 病 院 については 救 急 医 療 等 確 保 事 業 などへの 積 極 的 な 関 与 を 求 め 良 質 な 医 療 の 提 供 を 図 ります 57

3 章 2 節 1 がん 第 2 節 疾 病 ごとの 医 療 連 携 体 制 の 現 状 課 題 と 対 策 1 がん 現 状 1 がんの 現 状 がんは 昭 和 52 年 から 死 亡 原 因 の 第 1 位 と なっており 平 成 23 年 には 死 亡 者 の 約 3 割 で ある 2,947 人 の 方 ががんで 亡 くなっており 高 齢 化 の 進 行 に 伴 い 罹 患 者 数 や 死 亡 者 数 の 増 加 が 見 込 まれます がんによる 死 亡 者 を 全 国 と 比 較 してみると 年 齢 調 整 死 亡 率 (75 歳 未 満 )は 全 国 よりも 低 く 全 国 と 同 様 に 低 下 傾 向 にあります 年 齢 調 整 死 亡 率 (75 歳 未 満 )の 推 移 男 性 160 ( 140 人 120 口 十 100 万 人 80 当 60 た り 40 ) 20 0 全 国 香 川 H7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 80 ( 70 人 60 口 十 50 万 40 人 当 30 た り 20 ) 10 死 亡 者 の 推 移 出 典 : 厚 生 労 働 省 人 口 動 態 統 計 女 性 2 がんの 予 防 早 期 発 見 (1) 喫 煙 対 策 喫 煙 は がんや 循 環 器 疾 患 呼 吸 器 疾 患 糖 尿 病 周 産 期 の 異 常 等 の 原 因 となるこ とが 科 学 的 知 見 として 確 立 しており その 健 康 への 影 響 は 明 らかになっています ま た 受 動 喫 煙 は 肺 がんのリスクを 高 めるとされています 禁 煙 することによる 健 康 改 善 効 果 についても 明 らかにされており 肺 がんをはじめ 喫 煙 関 連 疾 患 のリスクが 禁 煙 後 の 年 数 とともに 確 実 に 低 下 します 成 人 の 喫 煙 率 ( 単 位 :%) H6 H11 H16 H23 喫 煙 している 人 の 割 合 23.1 24.7 24.6 18.0 禁 煙 したい 人 の 割 合 - - 34.8 39.6 出 典 : 香 川 県 香 川 県 民 健 康 栄 養 調 査 ( 平 成 23 年 ) 千 人 14 12 10 ) 6 0 8 ( 4 2 0 S5051 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 H 12 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 全 国 香 川 がんの 死 亡 割 合 26.0% がんの 死 亡 者 数 2,947 人 がん がん 以 外 全 死 亡 者 のうちがんの 割 合 H7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 出 典 : 国 立 がん 研 究 センターがん 対 策 情 報 センター 35 30 25 20 ( % ) 15 10 5 0 58

3 章 2 節 1 がん (2)がん 検 診 がんを 早 期 に 発 見 し 適 切 な 医 療 を 行 うためには 県 民 自 らが 定 期 的 にがん 検 診 を 受 けて 自 分 の 健 康 状 態 を 知 るという 意 識 が 重 要 です がん 検 診 には 市 町 が 実 施 しているがん 検 診 以 外 にも 職 域 等 のがん 検 診 や 個 人 で 受 けるがん 検 診 があります がん 検 診 受 診 率 ( 単 位 :%) 胃 がん 子 宮 がん 肺 がん 乳 がん 大 腸 がん 男 女 計 30.1 34.3 27.0 31.5 27.5 男 性 35.7-30.1-30.9 女 性 25.6 34.3 24.3 31.5 24.6 出 典 : 厚 生 労 働 省 国 民 生 活 基 礎 調 査 ( 平 成 22 年 ) 3 がん 医 療 全 国 どこでも 質 の 高 いがん 医 療 を 提 供 することができるよう がん 診 療 連 携 拠 点 病 院 ( 以 下 拠 点 病 院 という )を 整 備 することとされており 本 県 では 都 道 府 県 がん 診 療 連 携 拠 点 病 院 には 香 川 大 学 医 学 部 附 属 病 院 が 地 域 がん 診 療 連 携 拠 点 病 院 には 県 立 中 央 病 院 高 松 赤 十 字 病 院 香 川 労 災 病 院 及 び 三 豊 総 合 病 院 が 厚 生 労 働 大 臣 の 指 定 を 受 けています (1) 放 射 線 療 法 化 学 療 法 手 術 療 法 のさらなる 充 実 とチーム 医 療 の 推 進 拠 点 病 院 では 手 術 療 法 放 射 線 療 法 や 化 学 療 法 などを 効 果 的 に 組 み 合 わせた 集 学 的 治 療 や 緩 和 ケアの 提 供 とともに がん 患 者 の 病 態 に 応 じた 適 切 な 治 療 の 普 及 に 努 め 拠 点 病 院 を 中 心 に 院 内 のクリティカルパス( 検 査 と 治 療 等 を 含 めた 診 療 計 画 表 をい う )を 策 定 し キャンサーボード( 各 種 がん 治 療 に 対 して 専 門 的 な 知 識 を 有 する 複 数 の 医 師 等 が 患 者 の 治 療 方 針 等 について 総 合 的 に 検 討 するカンファレンスをいう ) などを 整 備 しています 放 射 線 治 療 を 実 施 している 医 療 機 関 数 医 療 圏 全 県 大 川 小 豆 高 松 中 讃 三 豊 機 関 数 7 - - 4 2 1 出 典 : 厚 生 労 働 省 医 療 施 設 調 査 ( 平 成 23 年 ) 外 来 化 学 療 法 を 実 施 している 医 療 機 関 数 医 療 圏 全 県 大 川 小 豆 高 松 中 讃 三 豊 機 関 数 32-1 19 9 3 出 典 : 厚 生 労 働 省 医 療 施 設 調 査 ( 平 成 23 年 ) 59

3 章 2 節 1 がん (2)がん 医 療 に 携 わる 専 門 的 な 医 療 従 事 者 の 育 成 文 部 科 学 省 の がんプロフェッショナル 養 成 基 盤 推 進 プラン に 香 川 大 学 を 含 めた 中 国 四 国 の 10 大 学 と 連 携 した 中 国 四 国 高 度 がんプロ 養 成 基 盤 プログラム が 採 択 され 医 師 をはじめとした 薬 剤 師 や 看 護 師 などがん 医 療 に 専 門 的 に 携 わる 医 療 従 事 者 を 育 成 しています (3)がんと 診 断 された 時 からの 緩 和 ケアの 推 進 これまで 治 療 の 初 期 段 階 からの 緩 和 ケアを 実 施 するため すべての 拠 点 病 院 を 中 心 に 緩 和 ケアチームを 整 備 するとともに がん 診 療 に 携 わる 医 師 に 対 して 緩 和 ケア の 基 本 的 な 知 識 と 技 術 の 習 得 に 向 けた 緩 和 ケア 研 修 会 を 開 催 するなど 地 域 の 医 療 機 関 との 連 携 に 取 り 組 んでいます 緩 和 ケアチームのある 医 療 機 関 数 医 療 圏 全 県 大 川 小 豆 高 松 中 讃 三 豊 機 関 数 11 - - 7 3 1 出 典 : 厚 生 労 働 省 医 療 施 設 調 査 ( 平 成 23 年 ) (4) 地 域 の 医 療 介 護 サービス 提 供 体 制 の 構 築 地 域 連 携 については 地 域 の 医 療 連 携 のツールとして 平 成 22 年 度 に 地 域 連 携 クリ ティカルパスを 作 成 し 各 医 療 機 関 に 対 する 説 明 会 を 開 催 するなどして 地 域 連 携 ク リティカルパスの 普 及 に 取 り 組 んでいます (5)がんに 関 する 相 談 支 援 と 情 報 提 供 体 制 の 体 制 整 備 拠 点 病 院 では 相 談 支 援 センターを 設 置 し がん 患 者 とその 家 族 のがんに 対 する 不 安 や 疑 問 に 対 応 したり がん 患 者 同 士 の 語 らいの 場 であるがんサロンや 情 報 交 換 の 場 の 提 供 を 行 っています (6)がん 登 録 の 推 進 質 の 高 いがん 医 療 の 実 施 や 県 民 へのがんに 対 する 理 解 を 深 めるため 拠 点 病 院 をは じめとする 医 療 機 関 においては がんに 関 する 診 断 情 報 の 届 出 によりがん 登 録 を 実 施 しており 協 力 医 療 機 関 は 近 年 わずかながら 増 加 しています 4 小 児 がん 対 策 小 児 がん 対 策 については 小 児 慢 性 疾 患 のうち 治 療 が 長 期 にわたり 健 全 な 育 成 を 阻 害 するような 疾 患 に 罹 患 している 者 を 対 象 として 医 療 給 付 を 行 う 小 児 慢 性 特 定 疾 患 治 療 研 究 事 業 を 実 施 しており 平 成 23 年 度 は 新 規 申 請 者 が 17 名 年 間 で 132 名 が 当 該 事 業 を 利 用 しています 60

3 章 2 節 1 がん 5 がん 患 者 に 対 する 支 援 インフォームド コンセントによって 自 分 の 病 状 や 検 査 治 療 内 容 などを 主 治 医 か ら 説 明 を 受 けてもあまり 理 解 できていなかったり 治 療 法 を 選 択 するために 専 門 的 な 知 識 を 有 し 第 三 者 の 立 場 にある 医 師 に 意 見 を 求 めることができるセカンドオピニオンに ついて 知 らない 方 がいます 課 題 1 がんの 予 防 早 期 発 見 (1) 喫 煙 対 策 喫 煙 率 の 低 下 と 受 動 喫 煙 の 防 止 のための 施 策 をより 一 層 充 実 させる 必 要 があります (2)がん 検 診 受 診 率 の 向 上 これまでも 様 々な 機 会 を 通 じて 受 診 を 勧 奨 してきましたが さらなる 普 及 啓 発 が 必 要 です 2 がん 医 療 (1) 放 射 線 療 法 化 学 療 法 手 術 療 法 のさらなる 充 実 とチーム 医 療 の 推 進 医 療 の 高 度 化 や 複 雑 化 等 に 対 応 し 治 療 による 身 体 的 精 神 心 理 的 負 担 を 抱 えるが ん 患 者 とその 家 族 に 対 してきめ 細 やかに 支 援 するため 多 職 種 で 医 療 にあたるチーム 医 療 が 求 められています (2)がん 医 療 に 携 わる 専 門 的 な 医 療 従 事 者 の 育 成 拠 点 病 院 を 中 心 とした 医 療 機 関 は がん 医 療 に 関 わる 様 々な 研 修 や 教 育 プログラム へ 医 療 従 事 者 が 参 加 しやすい 環 境 を 整 備 するよう 努 め 引 き 続 き がん 診 療 に 携 わる 医 療 従 事 者 の 育 成 に 取 り 組 む 必 要 があります また 拠 点 病 院 をはじめとした 医 療 機 関 の 専 門 医 の 配 置 の 有 無 等 がん 患 者 にとっ て 分 かりやすく 提 示 できる 体 制 を 整 備 する 必 要 があります (3)がんと 診 断 された 時 からの 緩 和 ケアの 推 進 拠 点 病 院 以 外 の 医 療 機 関 においても 患 者 とその 家 族 が 抱 える 様 々な 苦 痛 に 対 する ケアを 診 断 時 から 提 供 し 確 実 に 緩 和 ケアを 受 けられるような 診 療 体 制 が 必 要 とされ ています また 拠 点 病 院 を 中 心 とした 医 療 機 関 が 在 宅 緩 和 ケアを 提 供 できる 診 療 所 などと 連 携 し 患 者 とその 家 族 の 意 向 に 応 じた 切 れ 目 のない 在 宅 医 療 の 提 供 体 制 を 整 備 する 必 要 があります さらに がん 患 者 の 精 神 心 理 的 社 会 的 苦 痛 にも 対 応 できるようにするため 医 師 だけでなく がん 診 療 に 携 わる 医 療 従 事 者 に 対 しても 緩 和 ケアについての 基 本 的 な 知 識 と 技 術 を 習 得 することが 求 められています 61

3 章 2 節 1 がん (4) 地 域 の 医 療 介 護 サービス 提 供 体 制 の 構 築 平 成 24 年 度 に 実 施 した 患 者 ニーズ 調 査 によると 在 宅 での 療 養 生 活 を 過 ごすために は 家 族 に 負 担 をかけないようにすることが 必 要 という 意 見 が 多 くなっています (5)がんに 関 する 相 談 支 援 と 情 報 提 供 体 制 の 体 制 整 備 がん 患 者 やその 家 族 のニーズが 多 様 化 しているなか 拠 点 病 院 では 相 談 支 援 セン ターの 人 員 確 保 院 内 院 外 への 周 知 活 動 相 談 支 援 センター 間 の 情 報 共 有 や 協 力 体 制 の 構 築 などに 取 り 組 む 必 要 があります (6)がん 登 録 の 推 進 医 療 機 関 にがん 登 録 への 協 力 義 務 がないことや 個 人 情 報 を 収 集 することから 届 出 に 慎 重 になる 医 療 機 関 もあるなど 医 療 機 関 の 理 解 を 得 られないこともあり がん 登 録 の 精 度 向 上 が 阻 まれています 3 小 児 がん 対 策 小 児 がんの 現 状 を 示 すデータが 限 られていることや 治 療 や 医 療 機 関 に 関 する 情 報 が 少 ないことのほか 心 理 社 会 的 な 問 題 への 対 応 を 含 めた 相 談 支 援 体 制 やセカンドオピ ニオンの 体 制 も 十 分 でないことが 懸 念 されています 4 がん 患 者 に 対 する 支 援 がん 患 者 が 適 切 な 医 療 を 受 けるためには 患 者 がインフォームド コンセントによっ て 治 療 内 容 などを 確 認 でき セカンドオピニオンを 活 用 することで 患 者 自 らが 治 療 法 を 選 択 できるようがん 患 者 やその 家 族 への 普 及 啓 発 が 必 要 です 5 がん 医 療 の 提 供 体 制 がんに 求 められる 医 療 提 供 体 制 は 次 のとおりです が ん に 求 め ら れ る 予 防 医 療 の 流 れ の 概 略 が ん 診 療 連 携 拠 点 病 院 に よ る が ん 診 療 3 集 学 的 治 療 ( 手 術 抗 が ん 剤 治 療 放 射 線 治 療 等 の 組 み 合 わ せ や 緩 和 医 療 を 含 む 複 数 診 療 科 間 に お け る 相 互 診 療 支 援 等 )の 提 供 体 制 及 び 標 準 的 治 療 等 の 提 供 外 来 化 学 療 法 室 の 整 備 チ ー ム に よ る 専 門 的 な 緩 和 医 療 の 提 供 体 制 の 整 備 セ カ ン ド オ ピ ニ オ ン を 提 示 す る 機 能 相 談 支 援 機 能 を 有 す る 部 門 の 整 備 院 内 が ん 登 録 の 実 施 地 域 が ん 登 録 事 業 の 協 力 地 域 の 医 療 機 関 へ の 診 療 支 援 や 病 病 連 携 病 診 連 携 の 協 力 体 制 地 域 連 携 ク リ テ ィ カ ル パ ス の 整 備 周 術 期 等 に お け る 口 腔 ケ ア の 実 施 紹 介 転 院 退 院 時 の 連 携 経 過 観 察 合 併 症 併 発 再 発 時 の 連 携 発 見 地 域 の 医 療 機 関 に よ る が ん 診 療 2 拠 点 病 院 と 共 同 診 療 を 行 う 病 病 連 携 病 診 連 携 の 体 制 ( 地 域 連 携 ク リ テ ィ カ ル パ ス の 活 用 ) 拠 点 病 院 と 協 力 し 早 い 段 階 か ら 緩 和 医 療 の 導 入 拠 点 病 院 内 外 の 医 師 が 相 互 に 症 例 相 談 診 断 依 頼 等 ( 病 理 診 断 画 像 診 断 抗 が ん 剤 や 手 術 適 応 等 に 関 す る 相 談 )を 行 う 連 携 体 制 を 整 備 地 域 が ん 登 録 事 業 へ の 参 画 周 術 期 等 に お け る 口 腔 ケ ア の 実 施 歯 科 医 療 5 口 腔 管 理 口 腔 機 能 リ ハ ビ リ テ ー シ ョン 在 宅 療 養 支 援 4 生 活 の 場 で の 療 養 の 支 援 在 宅 緩 和 ケ ア の 実 施 等 薬 局 服 薬 指 導 訪 問 薬 剤 管 理 指 導 等 等 予 防 1 が ん の リ ス ク を 低 減 が ん 検 診 受 診 率 の 向 上 在 宅 療 養 支 援 在 宅 等 で の 生 活 62

3 章 2 節 1 がん 1 がんの 予 防 早 期 発 見 がんの 予 防 は 喫 煙 ( 受 動 喫 煙 を 含 む) 食 生 活 運 動 等 の 生 活 習 慣 の 改 善 ウ イルスや 細 菌 への 感 染 予 防 などがんのリスクを 低 減 させることが 求 められます がんの 早 期 発 見 は 科 学 的 根 拠 に 基 づくがん 検 診 を 実 施 し 精 度 管 理 事 業 評 価 を 行 いながら がん 検 診 の 受 診 率 を 向 上 させることが 求 められます 2 地 域 の 医 療 機 関 によるがん 治 療 地 域 連 携 クリティカルパス 等 を 活 用 した 共 同 診 療 のほか 病 理 診 断 又 は 画 像 診 断 に 関 する 依 頼 手 術 放 射 線 療 法 又 は 化 学 療 法 に 関 する 相 談 などの がん 診 療 連 携 拠 点 病 院 との 連 携 体 制 の 整 備 や 早 い 段 階 からの 緩 和 ケアを 実 施 することなど が 求 められます 3 がん 診 療 連 携 拠 点 病 院 によるがん 治 療 地 域 の 医 療 機 関 からの 患 者 の 受 け 入 れを 行 い 集 学 的 治 療 ( 手 術 抗 がん 剤 治 療 放 射 線 治 療 等 )およびガイドラインに 準 じる 標 準 的 治 療 等 を 実 施 するほか チームによる 専 門 的 な 緩 和 医 療 の 提 供 体 制 セカンドオピニオンを 提 示 する 機 能 相 談 支 援 機 能 を 有 する 部 門 を 整 備 します また 地 域 の 医 療 機 関 への 診 療 支 援 や 病 病 連 携 病 診 連 携 の 協 力 体 制 として 地 域 連 携 クリティカルパスを 活 用 した 共 同 診 療 等 が 求 められます 4 在 宅 療 養 支 援 がん 患 者 やその 家 族 の 意 向 を 踏 まえ 在 宅 等 の 生 活 の 場 での 療 養 を 選 択 できる ようにするとともに 適 切 な 在 宅 緩 和 ケアを 実 施 します そのため 薬 局 や 訪 問 看 護 ステーション 等 との 連 携 により 切 れ 目 なく 質 の 高 い 緩 和 ケアを 含 めた 在 宅 医 療 介 護 サービスを 提 供 することが 求 められます 5 歯 科 医 療 による 口 腔 管 理 及 び 口 腔 機 能 リハビリテーション 患 者 の 身 体 状 態 を 維 持 または 回 復 し 生 活 の 質 を 保 つには 口 からの 感 染 予 防 や 口 腔 機 能 ( 食 べる 飲 み 込 み 会 話 などの 日 常 生 活 における 口 の 機 能 )を 維 持 することが 重 要 です そのため がん 診 療 医 療 機 関 および 在 宅 療 養 支 援 機 関 と 歯 科 医 療 機 関 が 連 携 して 周 術 期 口 腔 機 能 管 理 計 画 ( 口 腔 ケアを 含 む)に 基 づく 感 染 予 防 手 術 時 の 歯 の 破 折 等 の 防 止 及 び 咀 嚼 機 能 の 改 善 を 目 的 とした 歯 科 処 置 や 摂 食 嚥 下 機 能 の 低 下 を 防 ぐための 口 腔 機 能 リハビリテーション( 食 べて 飲 み 込 む 訓 練 ) 等 を 終 末 期 に 至 るまで 提 供 することが 求 められます 対 策 1 全 体 目 標 (1)がんによる 死 亡 者 の 減 少 平 成 19 年 度 に 策 定 した 前 計 画 の 全 体 目 標 である がんの 年 齢 調 整 死 亡 率 (75 歳 未 63

3 章 2 節 1 がん 満 )の 20% 減 少 については 男 性 は 緩 やかな 低 下 傾 向 にあるが 女 性 は 横 ばい 傾 向 となっています 今 後 5 年 間 で 新 たに 加 えた 分 野 別 施 策 を 含 めてより 一 層 のがん 対 策 を 充 実 させ がんによる 死 亡 者 を 減 少 させることを 目 標 とします ( 個 別 目 標 ) 75 歳 未 満 のがんの 年 齢 調 整 死 亡 率 の 20% 減 少 を 目 標 平 成 17 年 : 男 性 110.2 女 性 59.3 平 成 27 年 : 男 性 88.2 女 性 47.4 がんの 年 齢 調 整 死 亡 率 (75 歳 未 満 )の 推 移 男 性 女 性 120 ( 100 人 口 80 十 万 人 60 当 た 40 り ) 20 110.5 107.7 110.2 104.5 100.5 102.0 目 標 88.2 70 60 人 口 50 十 万 40 人 30 当 た 20 り ) 10 ( 59.3 54.2 62.8 58.6 52.8 59.1 目 標 47.4 0 H17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 0 H17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 出 典 : 国 立 がん 研 究 センターがん 対 策 情 報 センター (2)すべてのがん 患 者 とその 家 族 の 苦 痛 の 軽 減 と 療 養 生 活 の 質 の 維 持 向 上 がん 患 者 の 多 くは がん 性 疼 痛 や 治 療 に 伴 う 副 作 用 合 併 症 等 の 身 体 的 苦 痛 だけで なく がんと 診 断 された 時 から 不 安 や 抑 うつ 等 の 精 神 心 理 的 苦 痛 を 抱 えています ま た その 家 族 も がん 患 者 と 同 様 に 様 々な 苦 痛 を 抱 えています さらに 療 養 生 活 の 中 では こうした 苦 痛 に 加 えて 安 心 納 得 できるがん 医 療 や 支 援 を 受 けられないなど 様 々な 困 難 に 直 面 しています このため がんと 診 断 された 時 からの 緩 和 ケアの 実 施 はもとより がん 医 療 や 支 援 のさらなる 充 実 等 により すべてのがん 患 者 とその 家 族 の 苦 痛 の 軽 減 と 療 養 生 活 の 質 の 維 持 向 上 を 実 現 することを 目 標 とします 2 がんの 予 防 早 期 発 見 (1) 喫 煙 対 策 喫 煙 がもたらす 健 康 への 悪 影 響 について 県 民 に 対 して 正 しい 知 識 の 普 及 を 図 りま す また 禁 煙 希 望 者 に 対 して 医 療 機 関 への 受 診 促 進 などの 支 援 を 行 うとともに 受 動 喫 煙 の 防 止 については 香 川 県 禁 煙 分 煙 施 設 認 定 制 度 の 普 及 を 推 進 するとともに 事 業 主 に 対 する 普 及 啓 発 活 動 を 行 います (2)がん 検 診 受 診 率 の 向 上 がん 検 診 受 診 率 向 上 プロジェクト 推 進 企 業 グループと 協 働 して がん 検 診 受 診 率 向 上 に 向 けた 取 組 みを 実 施 します 64

3 章 2 節 1 がん 特 に 乳 がん 検 診 については ピンクリボンかがわ 県 協 議 会 と 協 働 して 地 元 企 業 や 関 係 団 体 マスメディア 等 と 連 携 した 普 及 啓 発 に 関 する 取 組 みを 推 進 します 県 は 実 施 主 体 である 各 市 町 に 対 して 科 学 的 根 拠 に 基 づくがん 検 診 の 実 施 や 受 診 率 向 上 に 向 けて 引 き 続 き 助 言 を 行 い 市 町 はこれを 実 施 するよう 努 めます 3 がん 医 療 (1) 放 射 線 療 法 化 学 療 法 手 術 療 法 のさらなる 充 実 とチーム 医 療 の 推 進 患 者 とその 家 族 の 抱 える 様 々な 負 担 や 苦 痛 に 対 応 し 安 心 かつ 安 全 で 質 の 高 いがん 医 療 を 提 供 できるよう 手 術 療 法 放 射 線 療 法 化 学 療 法 の 各 種 医 療 チームを 設 置 す るなどの 体 制 を 整 備 することにより 各 職 種 の 専 門 性 を 生 かし 医 療 従 事 者 間 の 連 携 と 補 完 を 重 視 した 多 職 種 でのチーム 医 療 を 推 進 します (2)がん 医 療 に 携 わる 専 門 的 な 医 療 従 事 者 の 育 成 拠 点 病 院 を 中 心 とした 医 療 機 関 は がん 医 療 に 関 わる 様 々な 研 修 や 教 育 プログラム へ 医 療 従 事 者 が 参 加 しやすい 環 境 を 整 備 するよう 努 め 引 き 続 き がん 診 療 に 携 わる 医 療 従 事 者 の 育 成 に 努 めます また 拠 点 病 院 をはじめとした 医 療 機 関 の 専 門 医 の 配 置 の 有 無 等 がん 患 者 にとっ て 分 かりやすく 提 示 できる 体 制 の 整 備 に 努 めます (3)がんと 診 断 された 時 からの 緩 和 ケアの 推 進 拠 点 病 院 を 中 心 に 医 師 をはじめとする 医 療 従 事 者 の 連 携 を 図 り 患 者 とその 家 族 などがいつでも 適 切 に 緩 和 ケアに 関 する 相 談 や 支 援 を 受 けられる 体 制 を 整 備 します また 拠 点 病 院 を 中 心 とした 医 療 機 関 が 在 宅 緩 和 ケアを 提 供 できる 診 療 所 などと 連 携 し 患 者 とその 家 族 の 意 向 に 応 じた 切 れ 目 のない 在 宅 医 療 の 提 供 体 制 を 整 備 します さらに 緩 和 ケアについては がん 診 療 に 携 わる 医 療 従 事 者 に 対 する 人 材 育 成 を 進 め 基 本 的 な 緩 和 ケア 研 修 を 実 施 する 体 制 を 整 備 します (4) 地 域 の 医 療 介 護 サービス 提 供 体 制 の 構 築 拠 点 病 院 は 在 宅 緩 和 ケアを 提 供 できる 医 療 機 関 などとも 連 携 して 医 療 従 事 者 の 在 宅 医 療 に 対 する 理 解 を 一 層 深 めるための 研 修 などを 実 施 するとともに 患 者 とその 家 族 が 希 望 する 療 養 場 所 を 選 択 でき 切 れ 目 なく 質 の 高 い 緩 和 ケアを 含 めた 在 宅 医 療 介 護 サービスを 受 けられる 体 制 の 整 備 を 推 進 します (5)がんに 関 する 相 談 支 援 と 情 報 提 供 体 制 の 体 制 整 備 拠 点 病 院 では 相 談 支 援 センターの 人 員 確 保 院 内 院 外 への 周 知 活 動 相 談 支 援 センター 間 の 情 報 共 有 や 協 力 体 制 の 構 築 などの 取 組 みを 実 施 するよう 努 めます (6)がん 登 録 の 推 進 がん 登 録 の 意 義 と 内 容 について 周 知 を 図 るとともに 医 療 機 関 にさらなる 協 力 を 求 めることで 協 力 医 療 機 関 の 増 加 やがん 登 録 の 精 度 の 向 上 に 努 めます 65

3 章 2 節 1 がん 4 小 児 がん 対 策 小 児 がんを 扱 う 病 院 において 適 切 な 医 療 が 行 われるような 体 制 整 備 に 努 めるととも に 小 児 がん 患 者 やその 家 族 に 対 する 相 談 支 援 体 制 などの 整 備 に 努 めます 5 がん 患 者 に 対 する 支 援 拠 点 病 院 を 中 心 に 医 師 による 十 分 な 説 明 と 患 者 やその 家 族 の 理 解 のもと インフォ ームド コンセントが 行 われ 患 者 が 自 主 的 に 治 療 内 容 などを 確 認 できる 環 境 を 整 備 し ます また 患 者 とその 家 族 の 意 向 に 応 じて セカンドオピニオンをいつでも 適 切 に 受 けら れ 患 者 自 らが 治 療 法 を 選 択 できるよう 患 者 やその 家 族 への 普 及 啓 発 を 推 進 します 6 がん 医 療 の 提 供 体 制 がんに 係 る 各 段 階 の 医 療 を 担 う 具 体 的 な 医 療 機 関 の 名 称 を 別 途 調 査 の 上 インターネ ット 等 を 通 じて 公 表 します 7 数 値 目 標 現 状 項 目 目 標 目 標 年 次 (H24 年 度 ) がんの 年 齢 調 整 死 亡 率 男 性 102.0(H22) 88.2 平 成 29 年 度 (75 歳 未 満 ) 女 性 59.1(H22) 47.4 成 人 の 喫 煙 率 18.0%(H23) 14.4% 平 成 29 年 度 禁 煙 分 煙 認 定 施 設 数 821 施 設 (H23) 1,300 施 設 平 成 29 年 度 胃 がん 30.1%(H22) 子 宮 がん 34.3%(H22) がん 検 診 の 受 診 率 肺 がん 27.0%(H22) 50% 以 上 平 成 29 年 度 乳 がん 31.5%(H22) 大 腸 がん 27.5%(H22) がん 検 診 精 度 管 理 事 業 評 価 実 施 市 町 数 17 市 町 ( 肺 がん) 17 市 町 平 成 29 年 度 拠 点 病 院 におけるチーム 医 療 の 体 制 整 備 0 病 院 5 病 院 平 成 29 年 度 緩 和 ケアチームを 有 するがん 診 療 を 行 う 医 療 機 関 数 11 病 院 (H23) 15 病 院 平 成 29 年 度 緩 和 ケア 病 棟 ( 病 床 )を 有 する 病 院 数 2 病 院 5 病 院 平 成 29 年 度 地 域 がん 登 録 事 業 協 力 医 療 機 関 数 22 機 関 (H23) 30 機 関 以 上 平 成 29 年 度 がん 登 録 の 精 度 向 上 DCN 31.5%(H20) 25% 未 満 DCO 23.9%(H20) 20% 未 満 平 成 29 年 度 がん 登 録 の 精 度 指 標 としては DCN 死 亡 小 票 データのがんによる 死 亡 確 認 で 初 めてがん 罹 患 が 把 握 され た 者 の 割 合 (Death Certificate Notification) とDCO 遡 り 調 査 を 行 っても 診 断 情 報 が 把 握 出 来 ない 者 の 割 合 (Death Certificate Only) があります DCNが 高 ければ 届 出 漏 れが 多 いことが 推 察 され DCOが 低 いほど 信 頼 性 が 高 いと 評 価 されます 全 国 の 罹 患 率 推 計 の 採 用 基 準 であるDCN30% 未 満 DCO25% 未 満 が 地 域 がん 登 録 の 精 度 管 理 の 一 つの 目 安 となっています 66

3 章 2 節 2 脳 卒 中 2 脳 卒 中 現 状 1 脳 卒 中 の 現 状 全 国 の 脳 血 管 疾 患 を 原 因 とした 死 亡 者 は 年 間 約 12 万 人 となっており 死 亡 数 全 体 の 9.9%を 占 め 死 因 の 第 4 位 となっています [ 厚 生 労 働 省 人 口 動 態 統 計 ( 確 定 数 ) ( 平 成 23 年 )] 本 県 では 脳 血 管 疾 患 を 原 因 とした 死 亡 者 は 年 間 約 1,000 人 であり 死 亡 数 全 体 の 9.5%を 占 め 死 因 の 第 3 位 となっています [ 厚 生 労 働 省 人 口 動 態 統 計 ( 平 成 23 年 )] 脳 卒 中 は 死 亡 を 免 れても 後 遺 症 として 片 麻 痺 嚥 下 障 害 言 語 障 害 などの 後 遺 症 が 残 ることが 少 なくありません 介 護 が 必 要 になった 者 のうち 21.5%は 脳 血 管 疾 患 を 原 因 としており その 原 因 の 第 1 位 となっています 脳 卒 中 の 発 症 後 に 後 遺 症 が 残 るな どした 患 者 やその 家 族 にとっては 日 常 生 活 に 極 めて 大 きな 影 響 を 与 えることになって います 2 香 川 県 の 状 況 本 県 における 脳 卒 中 を 死 因 とする 年 齢 調 整 死 亡 率 は 平 成 17 年 の 前 回 調 査 から 男 女 ともに 低 下 しており その 値 は 男 女 とも 全 国 で 最 も 低 くなっています 神 経 内 科 を 主 たる 診 療 科 とする 医 師 数 は 人 口 10 万 人 あたり 全 国 平 均 より 少 ない 一 方 脳 神 経 外 科 を 主 たる 診 療 科 とする 医 師 数 は 全 国 平 均 より 多 くなっています 脳 梗 塞 患 者 の 発 症 直 後 の 治 療 法 であるt-PA( 組 織 プラスミノゲン アクチベー タ)の 静 脈 内 投 与 による 血 栓 溶 解 療 法 については 実 施 可 能 な 医 療 機 関 数 治 療 実 績 ともに 人 口 10 万 人 あたりの 全 国 平 均 を 大 きく 上 回 っています また くも 膜 下 出 血 患 者 に 対 する 脳 動 脈 瘤 クリッピング 術 やコイル 塞 栓 術 の 実 績 も 人 口 10 万 人 あた りでは 全 国 平 均 を 上 回 っていますが いずれも 大 川 小 豆 保 健 医 療 圏 では 実 績 等 があ りません 脳 血 管 疾 患 に 係 るリハビリテーションに 対 応 できる 医 療 機 関 数 は 人 口 10 万 人 あ たりで 全 国 平 均 を 上 回 っており 全 ての 医 療 圏 で 対 応 可 能 となっています 一 方 在 宅 復 帰 を 目 指 し 集 中 的 にリハビリテーションに 取 組 む 回 復 期 リハビリテーション 病 棟 については 医 療 圏 によって 地 域 的 偏 在 が 見 られるほか 人 口 10 万 人 当 たりの 病 床 数 も 全 国 を 下 回 っているとともに 四 国 の 他 県 と 比 べると 大 幅 に 少 なくなってい ます 地 域 連 携 クリティカルパスの 運 用 実 績 に 基 づく 連 携 の 現 状 をみると 計 画 管 理 病 院 ( 急 性 期 ) 回 復 期 病 院 ともに 全 国 平 均 を 上 回 る 実 績 があがっていますが 大 川 小 豆 保 健 医 療 圏 では 実 績 がありません 67

3 章 2 節 2 脳 卒 中 予 防 関 係 健 康 診 断 健 康 診 査 受 診 率 ( 人 口 10 万 人 当 たり) 健 康 診 断 等 項 目 各 県 受 診 率 の 最 高 / 最 低 受 診 率 全 国 順 位 香 川 68.9 77.1/57.2 21 全 国 平 均 67.7 - - 備 考 全 国 順 位 は 受 診 率 の 高 い 順 出 典 : 厚 生 労 働 省 国 民 生 活 基 礎 調 査 ( 平 成 22 年 ) 年 齢 調 整 受 療 率 ( 高 血 圧 性 疾 患 )( 人 口 10 万 人 当 たり) 全 国 項 目 年 齢 調 整 受 療 率 各 県 受 療 率 の 最 高 / 最 低 備 考 順 位 香 川 294.2 352.8/210.0 13 全 国 平 均 260.4 - - 全 国 順 位 は 受 療 率 の 高 い 順 出 典 : 厚 生 労 働 省 患 者 調 査 ( 平 成 20 年 )に 基 づく 厚 生 労 働 省 集 計 値 受 療 関 係 脳 血 管 疾 患 受 療 率 ( 人 口 10 万 人 当 たり) 項 目 受 療 率 各 県 受 療 率 の 最 高 / 最 低 全 国 備 考 順 位 香 川 ( 男 ) 257 504/142 18 全 国 順 位 は 受 全 国 平 均 ( 男 ) 212 - - 療 率 の 高 い 順 香 川 ( 女 ) 255 699/156 21 全 国 平 均 ( 女 ) 239 - - 出 典 : 厚 生 労 働 省 患 者 調 査 ( 平 成 23 年 ) 治 療 連 携 等 の 状 況 全 県 大 川 小 豆 高 松 中 讃 三 豊 神 経 内 科 医 師 数 (22 年 医 師 看 護 師 薬 剤 師 調 査 ) 脳 神 経 外 科 医 師 数 (22 年 医 師 看 護 師 薬 剤 師 調 査 ) 脳 血 管 疾 患 リハビリテーションが 実 施 可 能 な 機 関 数 (24 年 1 月 脳 血 管 疾 患 リハビリテーション 料 届 出 数 ) t-pa( 組 織 プラスミノゲン アクチベータ)の 静 脈 内 投 与 による 血 栓 溶 解 療 法 が 実 施 可 能 な 機 関 数 (24 年 1 月 超 急 性 期 脳 卒 中 加 算 届 出 ) t-pa( 組 織 プラスミノゲン アクチベータ)の 静 脈 内 投 与 による 血 栓 溶 解 療 法 実 施 件 数 (22 年 度 下 半 期 t-pa 製 剤 投 与 レセプト 件 数 ) 21 1 0 16 2 2 70 3 1 34 23 9 85 6 3 36 30 10 11 1 0 6 3 1 63 0 0 39 19 0 68

3 章 2 節 2 脳 卒 中 脳 動 脈 瘤 クリッピング 術 の 実 施 件 数 (22 年 度 下 半 期 脳 動 脈 瘤 クリッピング 手 術 レセプ ト 件 数 ) 脳 動 脈 瘤 クリッピング 術 の 実 施 件 数 (22 年 度 下 半 期 脳 動 脈 瘤 クリッピング 手 術 レセプ ト 件 数 ) 脳 動 脈 瘤 コイル 塞 栓 術 の 実 施 件 数 (22 年 度 下 半 期 脳 動 脈 瘤 コイル 塞 栓 手 術 レセプト 件 数 ) 地 域 連 携 クリティカルパスによる 診 療 計 画 作 成 の 実 施 件 数 (22 年 度 下 半 期 脳 卒 中 に 係 る 地 域 連 携 診 療 計 画 管 理 料 レセプト 件 数 ) 地 域 連 携 クリティカルパスによる 回 復 期 の 診 療 計 画 作 成 の 実 施 件 数 (22 年 度 下 半 期 脳 卒 中 地 域 連 携 診 療 計 画 退 院 時 指 導 料 レセプト 件 数 ) 早 期 リハビリテーションの 実 施 件 数 (22 年 度 下 半 期 早 期 リハビリテーション 加 算 レセ プト 件 数 ) 回 復 期 リハビリテーション 病 棟 を 有 する 医 療 機 関 数 (24 年 1 月 回 復 期 リハビリテーション 病 棟 施 設 基 準 届 出 数 ) 回 復 期 リハビリテーション 病 棟 の 病 床 数 (24 年 1 月 回 復 期 リハビリテーション 病 棟 施 設 基 準 届 出 数 ) 53 0 0 24 19 10 53 0 0 24 19 10 27 0 0 19 8 0 301 0 0 120 96 85 183 0 0 70 29 84 5,950 452 155 2,648 1,742 953 11 0 0 5 3 3 489 0 0 224 97 168 平 均 在 院 日 数 死 亡 率 脳 血 管 疾 患 病 院 の 退 院 患 者 平 均 在 院 日 数 項 目 日 数 各 県 日 数 の 最 高 / 最 低 全 国 順 位 備 考 香 川 83.8 183.3/60.8 14 全 国 平 均 97.4 - 全 国 順 位 は 日 数 の 短 い 順 出 典 : 厚 生 労 働 省 患 者 調 査 ( 平 成 23 年 ) 脳 卒 中 年 齢 調 整 死 亡 率 ( 人 口 10 万 対 ) 項 目 H17 各 県 の 率 の 最 高 / 最 低 全 国 順 位 H20 各 県 の 率 の 最 高 / 最 低 香 川 ( 男 ) 52.6 84.0/49.6 5 38.6 70.1/38.6 1 全 国 平 均 ( 男 ) 61.9 - - 49.5 - - 香 川 ( 女 ) 31.9 46.4/23.1 8 20.6 37.1/20.6 1 全 国 平 均 ( 女 ) 36.1-26.9 - 全 国 順 位 は 死 亡 率 の 低 い 順 出 典 : 厚 生 労 働 省 業 務 加 工 統 計 ( 平 成 22 年 ) 全 国 順 位 69

3 章 2 節 2 脳 卒 中 課 題 1 発 症 予 防 脳 卒 中 の 最 大 の 危 険 因 子 は 高 血 圧 であり その 他 糖 尿 病 や 高 脂 血 症 喫 煙 や 不 整 脈 なども 危 険 因 子 であり 生 活 習 慣 の 改 善 や 基 礎 疾 患 の 適 切 な 治 療 が 重 要 です 2 応 急 手 当 病 院 前 救 護 脳 卒 中 を 疑 うような 症 状 が 出 現 した 場 合 は 速 やかに 専 門 の 医 療 機 関 を 受 診 できるよ うにすることが 重 要 です 具 体 的 には 発 症 後 2 時 間 以 内 に 専 門 的 な 治 療 が 受 けられる 医 療 機 関 に 到 着 できることが 必 要 とされています このため 本 人 や 家 族 等 周 囲 にいる 者 は 発 症 後 速 やかに 救 急 搬 送 の 要 請 を 行 うこと が 必 要 であり 救 急 救 命 士 等 においては 適 切 な 観 察 判 断 処 置 の 上 急 性 期 医 療 を 担 う 医 療 機 関 に 2 時 間 以 内 に 速 やかに 搬 送 することが 求 められます 3 救 急 医 療 急 性 期 脳 卒 中 の 急 性 期 には 呼 吸 管 理 循 環 管 理 等 の 全 身 管 理 とともに 脳 梗 塞 脳 出 血 くも 膜 下 出 血 などの 個 々の 病 態 に 応 じた 治 療 が 行 われることとなりますが いずれにせ よ 脳 卒 中 の 急 性 期 治 療 を 担 う 医 療 機 関 においては 患 者 の 来 院 後 1 時 間 以 内 ( 発 症 後 3 時 間 以 内 )に 専 門 的 な 治 療 を 開 始 することが 肝 要 です また 廃 用 症 候 群 や 合 併 後 の 予 防 のため 早 期 にリハビリテーションを 実 施 することも 求 められます 4 身 体 機 能 を 回 復 させるリハビリテーション 回 復 期 回 復 期 においては 身 体 機 能 の 早 期 改 善 のための 集 中 的 なリハビリテーションが 求 め られます また 併 せて 再 発 予 防 の 治 療 や 基 礎 疾 患 危 険 因 子 の 管 理 が 求 められるなど 回 復 期 リハビリテーションにおける 役 割 は 重 要 です 一 方 本 県 における 人 口 10 万 人 当 たりの 回 復 期 リハビリテーション 病 棟 の 整 備 状 況 は 全 国 平 均 を 下 回 っているとともに 四 国 の 他 の3 県 に 比 較 しても 最 下 位 に 位 置 して います 超 高 齢 化 の 状 況 を 踏 まえると 急 性 期 からの 受 け 皿 となる 回 復 期 リハビリテー ション 病 棟 の 整 備 促 進 が 必 要 です 5 日 常 生 活 への 復 帰 及 び 生 活 維 持 のためのリハビリテーション 維 持 期 維 持 期 においては 生 活 機 能 の 維 持 向 上 のためのリハビリテーションを 実 施 するこ とにより 在 宅 への 復 帰 及 び 日 常 生 活 の 継 続 を 支 援 することが 求 められます 6 生 活 の 場 における 療 養 維 持 期 患 者 が 在 宅 等 の 生 活 の 場 で 療 養 できるよう 薬 局 や 訪 問 看 護 ステーション 等 と 連 携 し て 在 宅 医 療 を 実 施 するとともに 介 護 福 祉 サービス 等 との 連 携 により 在 宅 医 療 を 支 援 することが 求 められています 70

3 章 2 節 2 脳 卒 中 併 せて 最 期 まで 在 宅 等 での 療 養 を 望 む 患 者 に 対 する 看 取 りを 行 うことも 求 められま す 7 歯 科 医 療 による 口 腔 機 能 リハビリテーション 及 び 口 腔 管 理 脳 卒 中 は 発 症 後 後 遺 症 が 残 ることが 多 く 口 腔 機 能 についても 障 害 が 発 生 する 場 合 があることから 経 口 摂 取 への 移 行 に 向 けた 口 腔 機 能 リハビリテーション( 食 べて 飲 み 込 む 訓 練 )を 適 切 な 評 価 に 基 づき できるだけ 早 期 から 実 施 する 必 要 があります ま た 脳 卒 中 の 後 遺 症 として 嚥 下 障 害 がある 場 合 軟 口 蓋 挙 上 装 置 (パラタルリフト)や 舌 触 補 助 床 など 歯 科 医 療 機 関 が 作 成 する 装 置 が 有 効 な 場 合 もあるので 歯 科 専 門 職 と 連 携 をとったリハビリテーションの 実 施 が 望 まれます さらに 口 腔 ケアは 脳 卒 中 の 合 併 症 としての 誤 嚥 性 肺 炎 を 予 防 する 効 果 があり 急 性 期 回 復 期 維 持 期 を 通 して 口 腔 機 能 管 理 を 継 続 することも 重 要 です 8 医 療 連 携 発 症 直 後 の 急 性 期 において 高 度 専 門 的 な 脳 分 野 の 手 術 が 可 能 医 療 機 関 は 限 定 され ており その 後 の 回 復 期 や 維 持 期 など 医 療 機 関 の 役 割 分 担 が 細 分 化 していることから 日 頃 から 連 携 する 医 療 機 関 等 の 間 での 情 報 共 有 交 換 や 地 域 連 携 クリティカルパスを 活 用 した 連 携 体 制 の 構 築 が 重 要 となっています 対 策 1 予 防 関 係 健 やか 香 川 21 ヘルスプラン に 基 づき 関 係 機 関 と 連 携 して 各 年 代 に 応 じた 生 活 習 慣 改 善 の 取 組 みを 推 進 し 生 活 習 慣 病 全 般 の 発 症 予 防 に 努 めるとともに 基 礎 疾 患 の 受 診 治 療 を 進 めます 2 医 療 関 係 (1) 連 携 体 制 の 構 築 について 行 政 機 関 や 歯 科 医 療 機 関 を 含 む 関 係 医 療 機 関 介 護 サービス 事 業 所 などにおいて 積 極 的 に 話 し 合 いを 進 め 脳 卒 中 医 療 に 関 する 連 携 体 制 を 構 築 するよう 努 めます なお 連 携 体 制 を 構 築 するに 当 たって 求 められる 予 防 医 療 の 流 れを 大 まかに 示 すと 以 下 の 図 のとおりです また 急 性 期 から 回 復 期 維 持 期 在 宅 や 介 護 事 業 所 までの 関 係 機 関 の 情 報 共 有 化 を 図 るため 地 域 連 携 クリティカルパス 等 の 活 用 を 促 進 し 適 用 機 関 の 拡 大 を 進 めま す 71

3 章 2 節 2 脳 卒 中 (2) 医 療 機 能 を 担 う 医 療 機 関 等 の 名 称 の 公 表 について 脳 卒 中 に 係 る 各 段 階 の 医 療 を 担 う 具 体 的 な 医 療 機 関 等 の 名 称 を 別 途 調 査 の 上 イ ンターネット 等 を 通 じて 公 表 します 脳 卒 中 に 求 められる 予 防 医 療 の 流 れの 概 略 発 症 救 急 要 請 病 院 前 救 護 2 救 急 搬 送 応 急 手 当 救 急 医 療 3 来 院 後 1 時 間 以 内 の 専 門 的 治 療 開 始 急 性 期 のリハビリテー ション 実 施 退 院 時 連 携 転 院 時 連 携 身 体 機 能 を 回 復 させる リハビリテーション4 回 復 期 のリハビリテ-ショ ン 実 施 再 発 予 防 治 療 基 礎 疾 患 危 険 因 子 の 管 理 転 院 退 院 時 連 携 日 常 生 活 への 復 帰 及 び 維 持 の ためのリハビリテーション リハビリテーション5 リハビリテーション 時 連 携 生 活 の 場 における 療 養 支 援 6 歯 科 医 療 7 口 腔 機 能 リ ハ ビ リ テ ー シ ョ ン 〇 口 腔 管 理 等 発 症 予 防 1 脳 卒 中 の 発 症 予 防 維 持 期 のリハビリテ-ション 実 施 在 宅 等 への 復 帰 及 び 日 常 生 活 継 続 を 支 援 在 宅 療 養 支 援 希 望 する 患 者 に 対 する 看 取 り 退 院 退 所 通 院 在 宅 療 養 支 援 薬 局 〇 服 薬 指 導 〇 訪 問 薬 剤 管 理 指 導 等 在 宅 等 での 生 活 ケアハウス 有 料 老 人 ホーム 等 多 様 な 居 住 の 場 を 含 む (3) 発 症 直 後 の 医 療 等 について 一 般 県 民 の 救 護 処 置 等 に 関 する 普 及 啓 発 を 進 めるとともに 救 急 医 療 体 制 の 整 備 充 実 を 図 り 発 症 直 後 の 医 療 体 制 の 強 化 を 進 めます (4)リハビリテーション 等 の 充 実 脳 卒 中 による 日 常 生 活 動 作 の 低 下 を 防 ぐため 集 中 的 にリハビリテーションを 実 施 して 在 宅 復 帰 を 目 指 す 回 復 期 リハビリテーション 病 棟 の 整 備 を 促 進 するとともに 急 性 期 から 維 持 期 に 至 るリハビリテーション 体 制 の 充 実 を 図 ります また 脳 卒 中 患 者 の 口 腔 機 能 管 理 ができる 歯 科 医 師 等 を 養 成 し 医 療 介 護 関 係 職 種 との 連 携 により 適 切 な 口 腔 ケア 口 腔 機 能 リハビリを 推 進 します 72

3 章 2 節 2 脳 卒 中 数 値 目 標 1 脳 血 管 疾 患 年 齢 調 整 死 亡 率 年 齢 調 整 死 亡 率 (H22) 項 目 ( 人 口 10 万 人 当 たり) 香 川 県 全 国 平 均 目 標 目 標 年 次 男 性 38.6 49.5 38.6 平 成 29 年 度 女 性 20.6 26.9 20.6 平 成 29 年 度 2 脳 卒 中 地 域 連 携 クリティカルパスの 活 用 項 目 現 状 目 標 目 標 年 次 地 域 連 携 クリティカルパス 3 医 療 圏 5 医 療 圏 平 成 29 年 度 73

3 章 2 節 3 急 性 心 筋 梗 塞 3 急 性 心 筋 梗 塞 現 状 1 急 性 心 筋 梗 塞 の 現 状 全 国 における 心 疾 患 を 原 因 とした 死 亡 者 は 年 間 約 19.5 万 人 となっており 死 亡 数 全 体 の 15.6%を 占 め 死 亡 順 位 の 第 2 位 となっています このうち 急 性 心 筋 梗 塞 による 死 亡 数 は 心 疾 患 死 亡 数 の 約 21.7% 約 4.3 万 人 となっています 本 県 においても 心 疾 患 を 原 因 とした 死 亡 者 は 年 間 約 2,000 人 で 死 亡 数 全 体 の 17.3% を 占 め がんに 次 いで 死 亡 順 位 の 第 2 位 です このうち 急 性 心 筋 梗 塞 による 死 亡 数 は 年 間 約 370 人 と 心 疾 患 死 亡 数 の 18.5%を 占 めています [ 厚 生 労 働 省 人 口 動 態 統 計 ( 確 定 数 ) ( 平 成 23 年 )] 心 筋 梗 塞 を 発 症 した 場 合 まずは 速 やかに 急 性 期 医 療 機 関 において 内 科 的 外 科 的 治 療 が 行 われ 同 時 に 再 発 予 防 や 在 宅 復 帰 を 目 指 して 心 臓 リハビリテーションが 開 始 され ますが その 際 自 覚 症 状 が 出 現 してから 治 療 が 開 始 されるまでの 時 間 によって 治 療 法 や 予 後 が 大 きく 左 右 されるという 特 色 があります このため 急 性 心 筋 梗 塞 を 発 症 した 患 者 に 必 要 とされる 医 療 は その 生 命 予 後 に 直 結 するため 病 院 前 救 護 や 救 急 搬 送 を 含 めた 迅 速 な 対 応 と 急 性 期 から 回 復 期 在 宅 まで の 医 療 機 関 が 相 互 に 連 携 しながら 継 続 して 治 療 が 実 施 されることが 重 要 です 2 香 川 県 の 状 況 虚 血 性 心 疾 患 の 受 療 率 は 全 国 平 均 よりも 高 くなっています 循 環 器 内 科 を 主 たる 診 療 科 とする 医 師 数 は 人 口 10 万 人 あたり 全 国 平 均 より 多 い 一 方 心 臓 血 管 外 科 を 主 たる 診 療 科 とする 医 師 数 は 全 国 平 均 より 少 なくなっていま す 急 性 心 筋 梗 塞 を 死 因 とする 死 亡 率 は 男 女 ともに 全 国 平 均 よりかなり 低 くなってい ますが 病 院 への 入 院 患 者 の 入 院 期 間 は 全 国 平 均 と 比 べ2 倍 を 超 える 長 さとなって います 心 臓 外 科 領 域 の 手 術 や 心 大 血 管 リハビリテーションの 実 施 に 関 し 地 域 的 な 偏 在 がみられます 救 急 要 請 時 から 医 療 機 関 に 収 容 されるまでの 救 急 搬 送 時 間 は 短 い 方 から 全 国 3 位 となっている 一 方 心 肺 機 能 停 止 傷 病 者 のうち 一 般 市 民 による 除 細 動 が 実 施 された 件 数 は 全 国 平 均 より 少 なくなっています 74

3 章 2 節 3 急 性 心 筋 梗 塞 予 防 関 係 健 康 診 断 健 康 診 査 受 診 率 ( 人 口 10 万 人 当 たり) 項 目 受 診 率 各 県 受 診 率 の 最 高 / 最 低 全 国 順 位 香 川 68.9 77.1/57.2 21 全 国 平 均 67.7 - - 備 考 全 国 順 位 は 受 診 率 の 高 い 順 出 典 : 厚 生 労 働 省 国 民 生 活 基 礎 調 査 ( 平 成 22 年 ) 年 齢 調 整 受 療 率 ( 高 血 圧 性 疾 患 )( 人 口 10 万 人 当 たり) 全 国 項 目 年 齢 調 整 受 療 率 各 県 受 療 率 の 最 高 / 最 低 備 考 順 位 香 川 294.2 352.8/210.0 13 全 国 平 均 260.4 - - 全 国 順 位 は 受 療 率 の 高 い 順 出 典 : 厚 生 労 働 省 患 者 調 査 ( 平 成 20 年 )に 基 づく 厚 生 労 働 省 集 計 値 受 療 関 係 虚 血 性 心 疾 患 受 療 率 ( 人 口 10 万 人 当 たり) 項 目 受 療 率 各 県 受 療 率 の 最 高 / 最 低 全 国 備 考 順 位 香 川 ( 男 ) 106 120/43 4 全 国 順 位 全 国 平 均 ( 男 ) 73 - - は 受 療 率 香 川 ( 女 ) 61 97/27 19 の 高 い 順 全 国 平 均 ( 女 ) 51 - - 出 典 : 厚 生 労 働 省 患 者 調 査 ( 平 成 23 年 ) 治 療 連 携 等 の 状 況 項 目 全 県 大 川 小 豆 高 松 中 讃 三 豊 循 環 器 内 科 医 師 数 (22 年 医 師 看 護 師 薬 剤 師 調 査 ) 心 臓 血 管 外 科 医 師 数 (22 年 医 師 看 護 師 薬 剤 師 調 査 ) 心 筋 梗 塞 専 用 集 中 治 療 室 (CCU) 病 床 数 (23 年 医 療 施 設 調 査 ) 大 動 脈 バルーンパンピング 法 が 実 施 可 能 な 病 院 数 (24 年 1 月 超 急 性 期 脳 卒 中 加 算 届 出 ) 急 性 心 筋 梗 塞 に 対 する 経 皮 的 冠 動 脈 形 成 手 術 件 数 (22 年 度 下 半 期 経 皮 的 冠 動 脈 形 成 手 術 レセプト 件 数 ) 虚 血 性 心 疾 患 に 対 する 心 臓 血 管 外 科 手 術 件 数 (22 年 度 下 半 期 心 臓 血 管 外 科 手 術 レセプト 件 数 ) 106 5 0 62 28 11 20 0 0 11 8 1 16 1 0 3 6 6 24 1 0 12 9 2 286 16 0 114 99 57 31 0 0 24 7 0 75

3 章 2 節 3 急 性 心 筋 梗 塞 心 大 血 管 リハビリテーション 実 施 可 能 な 機 関 数 (24 13 1 0 7 4 1 年 1 月 心 大 血 管 リハビリ 料 届 出 数 ) 虚 血 性 心 疾 患 から 在 宅 へ 復 帰 した 比 率 ( 平 成 20 年 患 者 調 査 に 基 づく 厚 生 労 働 省 集 計 値 ) 91.9 85.0 100.0 92.7 93.5 86.0 平 均 在 院 日 数 死 亡 関 係 虚 血 性 心 疾 患 退 院 患 者 平 均 在 院 日 数 項 目 日 数 各 県 日 数 の 最 高 / 最 低 全 国 順 位 備 考 香 川 22.9 73.4/4.6 全 国 平 均 9.4-45 全 国 順 位 は 日 数 の 短 い 順 出 典 : 厚 生 労 働 省 患 者 調 査 ( 平 成 23 年 ) 急 性 心 筋 梗 塞 年 齢 調 整 死 亡 率 ( 人 口 10 万 人 当 たり) 項 目 H17 各 県 の 率 の 最 高 / 最 低 全 国 順 位 H20 各 県 の 率 の 最 高 / 最 低 香 川 ( 男 ) 21.0 42.6/16.1 9 16.7 36.7/12.5 7 全 国 平 均 ( 男 ) 25.9 - - 20.4 - - 香 川 ( 女 ) 8.9 18.0/6.2 4 6.5 15.5/4.5 10 全 国 平 均 ( 女 ) 11.5-8.4 - 全 国 順 位 は 死 亡 率 の 低 い 順 出 典 : 厚 生 労 働 省 業 務 加 工 統 計 ( 平 成 22 年 ) その 他 心 肺 機 能 停 止 傷 病 者 の 搬 送 患 者 のうち 一 般 市 民 による 除 細 動 実 施 項 目 件 数 各 県 の 最 高 / 最 低 全 国 順 位 備 考 香 川 7 203/3 全 国 平 均 30.5-40 全 国 順 位 全 国 順 位 は 件 数 の 多 い 順 出 典 : 総 務 省 消 防 庁 救 急 救 助 の 現 況 ( 平 成 24 年 ) 救 急 搬 送 時 間 ( 救 急 要 請 から 医 療 機 関 収 容 までに 平 均 時 間 ) 項 目 平 均 時 間 各 県 の 最 高 / 最 低 全 国 順 位 備 考 香 川 30.3 54.6/29.2 全 国 平 均 38.1-3 全 国 順 位 は 時 間 の 短 い 順 出 典 : 総 務 省 消 防 庁 救 急 救 助 の 現 況 ( 平 成 24 年 ) 課 題 1 発 症 予 防 について 急 性 心 筋 梗 塞 の 危 険 因 子 は 高 血 圧 高 脂 血 症 喫 煙 糖 尿 病 メタボリックシンド ローム 歯 周 病 ストレス 等 であり 発 症 予 防 のためには 生 活 習 慣 の 改 善 や 基 礎 疾 患 の 適 切 な 治 療 が 重 要 です また 歯 周 病 原 菌 が 血 管 中 に 入 り 血 栓 を 作 る 可 能 性 もあることから 歯 周 治 療 によ って 血 管 内 への 病 原 菌 移 行 を 啓 発 することも 望 まれます 76

3 章 2 節 3 急 性 心 筋 梗 塞 2 応 急 手 当 病 院 前 救 護 急 性 心 筋 梗 塞 を 疑 うような 症 状 が 出 現 した 場 合 は 速 やかに 専 門 の 医 療 機 関 を 受 診 で きるよう 本 人 や 家 族 等 周 囲 にいる 者 が 救 急 搬 送 の 要 請 を 行 うことが 必 要 です また 救 急 救 命 士 を 含 む 救 急 隊 員 は 急 性 期 医 療 を 担 う 医 療 機 関 へ 速 やかに 搬 送 することが 求 められます さらに 急 性 心 筋 梗 塞 の 発 症 後 は 病 院 外 で 心 肺 停 止 状 態 になった 場 合 周 囲 にいる 者 などによる 心 肺 蘇 生 が 有 効 であるとともに できるだけ 早 く 急 性 期 の 治 療 を 受 ける 必 要 があることから 迅 速 かつ 適 切 な 医 療 を 受 療 できる 救 急 医 療 体 制 の 充 実 が 必 要 です 3 救 急 医 療 救 急 医 療 を 担 う 急 性 期 医 療 機 関 においては 患 者 の 来 院 後 30 分 以 内 に 専 門 的 な 治 療 を 開 始 するほか 合 併 症 や 再 発 の 予 防 在 宅 復 帰 のための 心 臓 リハビリテーションを 実 施 することが 求 められます また 再 発 予 防 のための 定 期 的 専 門 的 検 査 の 実 施 も 求 められ ます 4 身 体 機 能 を 回 復 させる 心 臓 リハビリテーションの 実 施 心 臓 リハビリテーションは 合 併 症 や 再 発 の 予 防 早 期 の 在 宅 復 帰 及 び 社 会 復 帰 を 目 的 に 発 症 した 日 から 患 者 の 状 態 に 応 じ 運 動 療 法 食 事 療 法 等 を 実 施 することが 求 め られます 5 再 発 予 防 急 性 期 を 脱 した 後 は 不 整 脈 ポンプ 失 調 等 の 治 療 やそれらの 合 併 症 予 防 再 発 予 防 心 臓 リハビリテーション 基 礎 疾 患 や 危 険 因 子 ( 高 血 圧 高 脂 血 症 喫 煙 糖 尿 病 等 ) の 継 続 的 な 管 理 が 必 要 です また 在 宅 医 療 を 継 続 できるよう 在 宅 でのリハビリ 再 発 予 防 のための 管 理 を 薬 局 や 訪 問 看 護 ステーション 等 と 連 携 して 実 施 することが 求 めら れます 加 えて 患 者 の 周 囲 にいる 者 に 対 する 再 発 時 における 適 切 な 対 応 についての 教 育 等 も 重 要 となります なお 心 筋 梗 塞 発 症 から 間 隔 を 置 かずに 歯 科 治 療 を 行 うことにより 再 発 作 を 起 こす 危 険 性 があることから 歯 科 治 療 が 必 要 な 場 合 には 治 療 のリスクを 十 分 説 明 すること が 必 要 です 6 医 療 連 携 心 臓 の 外 科 的 手 術 ができる 医 療 機 関 は 限 定 されており 医 療 機 関 の 役 割 がある 程 度 細 分 化 している 分 野 であることから 日 頃 から 連 携 する 医 療 機 関 間 での 情 報 共 有 や 地 域 連 携 クリティカルパスの 構 築 に 向 けた 取 組 みが 必 要 となります 77

3 章 2 節 3 急 性 心 筋 梗 塞 対 策 1 予 防 関 係 健 やか 香 川 21 ヘルスプラン に 基 づき 関 係 機 関 と 連 携 して 各 年 代 に 応 じた 生 活 習 慣 改 善 の 取 組 みを 推 進 し 生 活 習 慣 病 全 般 の 発 症 予 防 に 努 めるとともに 基 礎 疾 患 の 適 切 な 受 診 治 療 を 進 めます 2 医 療 関 係 (1) 連 携 体 制 の 構 築 について 行 政 機 関 や 歯 科 医 療 機 関 を 含 む 関 係 医 療 機 関 介 護 事 業 所 などにおいて 積 極 的 に 話 し 合 いを 進 め 急 性 心 筋 梗 塞 医 療 に 関 する 連 携 体 制 を 構 築 するよう 努 めます 連 携 体 制 を 構 築 するに 当 たり 求 められる 予 防 医 療 の 流 れは 以 下 の 図 のとおりで す また 急 性 期 から 回 復 期 維 持 期 在 宅 や 介 護 事 業 所 までの 関 係 機 関 の 情 報 共 有 化 を 図 るため 地 域 連 携 クリティカルパスを 作 成 し その 普 及 を 促 進 します 急 性 心 筋 梗 塞 に 求 められる 予 防 医 療 の 流 れの 概 略 救 急 医 療 3 発 症 救 急 要 請 病 院 前 救 護 2 救 急 搬 送 応 急 手 当 来 院 後 30 分 以 内 の 専 門 的 治 療 開 始 急 性 期 の 心 臓 リハビリテー ション 実 施 再 発 予 防 の 定 期 的 専 門 検 査 の 実 施 退 院 時 連 携 経 過 観 察 合 併 症 併 発 再 発 の 連 携 身 体 機 能 を 回 復 させる 心 臓 リハビリテーション4 回 復 期 の 心 臓 リハビリテ- ション 実 施 再 発 予 防 治 療 基 礎 疾 患 危 険 因 子 の 管 理 在 宅 等 への 復 帰 支 援 再 発 予 防 5 再 発 予 防 治 療 基 礎 疾 患 危 険 因 子 の 管 理 在 宅 療 養 の 継 続 支 援 薬 局 〇 服 薬 指 導 〇 訪 問 薬 剤 管 理 指 導 等 歯 科 管 理 〇 口 腔 管 理 等 発 症 予 防 1 急 性 心 筋 梗 塞 の 発 症 予 防 在 宅 等 での 生 活 退 院 通 院 在 宅 療 養 支 援 ケアハウス 有 料 老 人 ホーム 等 多 様 な 居 住 の 場 を 含 む 78

3 章 2 節 3 急 性 心 筋 梗 塞 (2) 各 医 療 機 関 等 の 名 称 の 公 表 について 急 性 心 筋 梗 塞 に 係 る 各 段 階 の 医 療 を 担 う 具 体 的 な 医 療 機 関 等 の 名 称 を 別 途 調 査 の 上 インターネット 等 を 通 じて 公 表 します (3) 発 症 直 後 の 医 療 等 について 発 症 直 後 に 周 囲 の 県 民 等 が 心 肺 蘇 生 を 迅 速 に 実 施 できるよう 救 護 処 置 に 関 する 普 及 啓 発 に 努 めるとともに 救 急 医 療 体 制 の 整 備 充 実 を 図 ります (4)リハビリテーションの 充 実 について 治 療 の 初 期 段 階 からリハビリテーションを 積 極 的 に 実 施 し 早 期 の 社 会 復 帰 がで きるよう リハビリテーション 体 制 の 充 実 に 努 めます 数 値 目 標 1 急 性 心 筋 梗 塞 年 齢 調 整 死 亡 率 年 齢 調 整 死 亡 率 (H22) 項 目 ( 人 口 10 万 人 当 たり) 香 川 県 全 国 平 均 目 標 目 標 年 次 男 性 16.7 20.4 12.5 平 成 29 年 度 女 性 6.5 8.4 4.5 平 成 29 年 度 2 急 性 心 筋 梗 塞 地 域 連 携 クリティカルパスの 導 入 項 目 現 状 目 標 目 標 年 次 地 域 連 携 クリティカルパス 未 導 入 導 入 平 成 29 年 度 79

3 章 2 節 4 糖 尿 病 4 糖 尿 病 現 状 1 糖 尿 病 の 現 状 ( 全 国 ) 平 成 23 年 の 全 国 における 糖 尿 病 を 原 因 として 死 亡 した 者 は 14,664 人 で 死 亡 数 全 体 の 1.2%を 占 め 死 因 順 位 の 第 12 位 です [ 厚 生 労 働 省 人 口 動 態 統 計 ( 確 定 数 ) ( 平 成 23 年 )] 本 県 において 平 成 23 年 に 糖 尿 病 を 原 因 として 死 亡 した 者 は 151 人 と 死 亡 数 全 体 の 1.3%となっています [ 厚 生 労 働 省 人 口 動 態 統 計 ( 平 成 23 年 )] 糖 尿 病 が 強 く 疑 われる 患 者 は 全 国 で 890 万 人 で 過 去 5 年 間 で 150 万 人 増 加 していま す また 糖 尿 病 の 可 能 性 が 否 定 できない 者 は 1,320 万 人 で 過 去 5 年 間 で 440 万 人 増 加 しています 糖 尿 病 を 主 な 疾 病 として 継 続 的 に 医 療 を 受 けている 患 者 数 は 約 237 万 人 にのぼります さらに 患 者 のうち 11.8%が 糖 尿 病 神 経 障 害 を 11.1%が 糖 尿 病 腎 症 を 10.6%が 糖 尿 病 網 膜 症 を 0.7%が 糖 尿 病 足 病 変 を 合 併 しています 人 工 透 析 導 入 患 者 のうち 糖 尿 病 腎 症 が 原 疾 患 である 者 は 約 1 万 6 千 人 (43.5%)です 糖 尿 病 は 脳 卒 中 急 性 心 筋 梗 塞 等 他 疾 患 の 危 険 因 子 となる 慢 性 疾 患 であり 患 者 は 多 種 多 様 な 合 併 症 により 日 常 生 活 に 支 障 を 来 たすことが 多 いといわれています また 歯 周 病 は 糖 尿 病 における 腎 症 網 膜 症 神 経 障 害 虚 血 性 心 疾 患 脳 血 管 障 害 に 次 ぐ 第 6 の 慢 性 合 併 症 ともいわれ 糖 尿 病 があると 歯 周 病 が 発 症 悪 化 しやすい ことがわかっています さらに 近 年 糖 尿 病 患 者 に 対 し 歯 周 病 の 治 療 管 理 を 行 うこ とにより 血 糖 コントロールが 改 善 することが 示 され 糖 尿 病 ( 高 血 糖 )と 歯 周 病 の 間 には 双 方 向 の 関 連 性 が 示 唆 されており 糖 尿 病 患 者 は 歯 周 病 の 治 療 管 理 が 必 要 です 糖 尿 病 には 根 治 的 な 治 療 方 法 がないものの 血 糖 コントロールを 適 切 に 行 うことによ り 合 併 症 の 発 症 を 予 防 することが 可 能 です 合 併 症 の 発 症 は 患 者 の 生 活 の 質 (QO L)を 低 下 させ 生 命 予 後 を 左 右 することから その 予 防 が 重 要 です 予 防 治 療 には 患 者 自 身 による 生 活 習 慣 の 自 己 管 理 に 加 えて 各 診 療 科 が 糖 尿 病 の 知 識 を 有 する 管 理 栄 養 士 保 健 師 看 護 師 薬 剤 師 歯 科 衛 生 士 等 の 専 門 職 種 と 連 携 して 実 施 する 医 療 サービスが 必 要 です 80

3 章 2 節 4 糖 尿 病 2 香 川 県 の 状 況 (1) 糖 尿 病 に 関 する 主 な 指 標 項 目 香 川 全 国 平 均 備 考 健 康 診 断 健 康 診 査 の 受 診 率 68.9% 67.7% 特 定 健 診 実 施 率 42.6% 43.2% 高 血 圧 性 疾 患 患 者 の 年 齢 調 整 外 来 受 療 率 294.2 260.4 糖 尿 病 受 療 率 ( 人 口 10 万 人 当 たり) 308 185 新 規 透 析 導 入 率 ( 人 口 10 万 人 当 たり) 14.3 13.1 糖 尿 病 による ( 男 性 ) 年 齢 調 整 死 亡 率 ( 女 性 ) 8.5 4.6 6.7 3.3 平 成 22 年 国 民 生 活 基 礎 調 査 平 成 22 年 度 厚 生 労 働 省 保 険 局 提 供 平 成 20 年 患 者 調 査 に 基 づく 厚 生 労 働 省 集 計 値 平 成 23 年 患 者 調 査 平 成 23 年 日 本 透 析 医 学 会 平 成 22 年 都 道 府 県 別 年 齢 調 整 死 亡 率 (2) 糖 尿 病 患 者 の 状 況 平 成 23 年 の 患 者 調 査 では 糖 尿 病 受 療 率 は 人 口 10 万 人 当 たり 308 人 で 全 国 で2 番 目 に 高 くなっており( 全 国 平 均 185 人 ) 糖 尿 病 による 死 亡 率 は 平 成 23 年 の 人 口 動 態 調 査 では 人 口 10 万 人 当 たり 15.3 人 で 全 国 7 位 ( 全 国 平 均 11.6 人 )となってい ます 患 者 調 査 の 結 果 推 移 から 受 療 率 患 者 数 ともに 増 加 傾 向 にあります 平 成 20 年 度 香 川 県 糖 尿 病 実 態 調 査 の 結 果 では 治 療 中 の 糖 尿 病 患 者 の 17.2%が 治 療 を 中 断 したことがあると 答 えており 治 療 を 中 断 した 場 合 は 合 併 症 の 出 現 率 が 高 く なっています 入 院 した 場 合 の 期 間 は 全 国 平 均 より 長 くなる 傾 向 があります 糖 尿 病 推 計 患 者 数 の 推 移 糖 尿 病 の 治 療 中 断 ありの 割 合 総 患 者 数 ( 千 人 ) 40 35 30 25 20 15 10 5 0 H8 H11 H14 H17 H20 H23 受 療 率 ( 人 /10 万 対 ) 350 300 250 200 150 100 50 0 25% 20% 15% 10% 5% 20.4% 13.1% 17.2% 総 患 者 数 ( 千 人 ) 受 療 率 (10 万 対 ) ( 年 ) 0% 男 性 女 性 計 出 典 : 厚 生 労 働 省 患 者 調 査 出 典 : 香 川 県 糖 尿 病 実 態 調 査 ( 平 成 20 年 度 ) 81

3 章 2 節 4 糖 尿 病 平 均 在 院 日 数 項 目 大 川 小 豆 高 松 中 讃 三 豊 香 川 県 全 国 糖 尿 病 退 院 患 者 平 均 在 院 日 数 37.4 188.8 16.5 111.5 12.5 55.4 35.1 出 典 : 厚 生 労 働 省 患 者 調 査 ( 平 成 23 年 ) (3) 医 療 機 関 の 状 況 糖 尿 病 内 科 ( 代 謝 内 科 )の 医 師 数 医 師 届 出 票 において 従 事 する 診 療 科 名 を 糖 尿 病 内 科 ( 代 謝 内 科 ) と 届 出 た 医 師 数 病 院 + 診 療 所 全 県 大 川 小 豆 高 松 中 讃 三 豊 25 0 0 14 10 1 糖 尿 病 専 門 医 が 在 籍 する 医 療 機 関 の 数 58 2 1 29 20 6 内 分 泌 代 謝 栄 養 領 域 の 一 次 診 療 に 対 応 できる 医 療 機 関 の 数 413 35 9 198 130 41 内 分 泌 機 能 検 査 に 対 応 できる 医 療 機 関 の 数 190 12 5 92 63 18 インスリン 療 法 に 対 応 できる 医 療 機 関 の 数 358 25 9 166 119 39 糖 尿 病 患 者 教 育 に 対 応 できる 医 療 機 関 の 数 299 17 8 138 103 33 糖 尿 病 足 病 変 に 関 する 指 導 を 実 施 する 医 療 機 関 の 数 25 2 2 12 8 1 糖 尿 病 による 合 併 症 に 対 する 継 続 的 な 管 理 指 導 に 対 応 で きる 医 療 機 関 の 数 219 11 6 103 76 23 小 児 糖 尿 病 に 対 応 できる 医 療 機 関 の 数 40 4 2 19 12 3 小 児 内 分 泌 疾 患 に 対 応 できる 医 療 機 関 の 数 44 5 3 22 11 3 小 児 ( 先 天 性 ) 代 謝 疾 患 に 対 応 できる 医 療 機 関 の 数 23 3 1 10 6 3 糖 尿 病 専 門 外 来 のある 医 療 機 関 の 数 62 3 1 27 21 10 在 宅 患 者 訪 問 栄 養 食 事 指 導 ができる 医 療 機 関 の 数 25 3 1 8 11 2 在 宅 自 己 注 射 指 導 管 理 ができる 医 療 機 関 の 数 380 26 8 180 124 42 在 宅 自 己 腹 膜 還 流 指 導 管 理 ができる 医 療 機 関 の 数 31 2 1 15 11 2 ( 香 川 県 医 療 機 能 薬 局 機 能 情 報 提 供 システム) 初 期 安 定 期 の 治 療 については 概 ね 各 医 療 圏 とも 確 保 されています 専 門 治 療 や 合 併 症 治 療 等 に 対 応 できる 医 療 機 関 ( 専 門 医 専 門 外 来 等 )は 増 加 傾 向 にありますが 糖 尿 病 内 科 ( 代 謝 内 科 )の 医 師 数 は 人 口 10 万 人 当 たり 2.5 人 と 全 国 平 均 の 2.7 人 を 下 回 っていることから[ 医 師 歯 科 医 師 薬 剤 師 調 査 ( 平 成 22 年 )] 82

3 章 2 節 4 糖 尿 病 これらに 対 応 できる 医 療 機 関 の 情 報 の 提 供 やかかりつけ 医 等 との 連 携 体 制 が 必 要 で す 課 題 1 発 症 予 防 これまでの 患 者 調 査 の 結 果 では 受 療 率 や 推 計 患 者 数 が 増 加 傾 向 にあることから 低 年 齢 層 を 含 めた 生 活 習 慣 の 改 善 による 糖 尿 病 の 発 症 予 防 や 健 診 の 受 診 勧 奨 等 によ り 糖 尿 病 予 備 群 の 早 期 発 見 や 適 切 な 対 応 が 必 要 です 2 医 療 体 制 糖 尿 病 の 患 者 には 生 涯 を 通 じての 治 療 継 続 が 必 要 となるため かかりつけ 医 や 高 度 医 療 を 担 う 医 療 機 関 等 の 情 報 提 供 を 充 実 させるほか 医 療 機 関 等 が 連 携 を 深 め 患 者 が 継 続 して 治 療 を 受 けられるような 体 制 の 構 築 が 必 要 です 具 体 的 には 初 期 安 定 期 治 療 専 門 治 療 慢 性 合 併 症 治 療 急 性 増 悪 期 治 療 に 分 けられます 1 合 併 症 の 発 症 を 予 防 するための 初 期 安 定 期 の 治 療 ( 在 宅 医 療 を 含 む) 初 期 安 定 期 治 療 合 併 症 の 発 症 を 予 防 するため 糖 尿 病 の 診 断 及 び 生 活 習 慣 の 指 導 や 血 糖 コントロ -ルを 適 切 に 行 うことを 目 指 した 治 療 の 実 施 が 求 められます 2 血 糖 コントロール 不 可 例 の 治 療 専 門 治 療 血 糖 コントロール 指 標 を 改 善 するために 教 育 入 院 等 の 集 中 的 な 治 療 を 実 施 するこ とが 求 められます 3 糖 尿 病 の 慢 性 合 併 症 治 療 慢 性 合 併 症 治 療 糖 尿 病 の 慢 性 合 併 症 について 専 門 的 な 検 査 治 療 が 求 められます 4 急 性 合 併 症 の 治 療 を 行 う 機 能 急 性 増 悪 時 治 療 糖 尿 病 昏 睡 等 急 性 合 併 症 を 発 症 した 場 合 には 輸 液 インスリン 投 与 等 の 治 療 が 求 められます 5 歯 科 医 療 による 口 腔 管 理 歯 周 病 の 進 行 は 糖 尿 病 をさらに 悪 化 させるというデータが 公 表 されています ま た 歯 周 病 の 治 療 を 行 うことで 糖 尿 病 のコントロールが 改 善 されることも 明 らか になってきていることから 糖 尿 病 治 療 機 関 と 歯 科 医 療 機 関 との 連 携 体 制 を 整 備 す る 必 要 があります 83

3 章 2 節 4 糖 尿 病 対 策 1 発 症 予 防 (1) 健 やか 香 川 21 ヘルスプラン に 基 づき 関 係 機 関 と 連 携 して 各 年 代 に 応 じた 生 活 習 慣 改 善 の 取 組 みを 推 進 し 糖 尿 病 の 発 症 予 防 に 努 めます (2) 子 どもの 健 康 状 態 の 把 握 や 子 どもと 保 護 者 等 への 普 及 啓 発 を 行 うなど 子 どもの 頃 から 生 活 習 慣 病 の 予 防 に 関 する 意 識 向 上 を 図 ります (3) 糖 尿 病 予 備 群 を 早 期 に 発 見 し 適 切 な 対 応 ができるよう 特 定 健 診 特 定 保 健 指 導 の 実 施 率 向 上 及 び 従 事 者 の 資 質 向 上 に 努 めます (4) 保 健 医 療 教 育 地 域 等 の 関 係 者 による 情 報 交 換 や 意 見 交 換 の 機 会 を 設 け 効 果 的 な 予 防 対 策 について 検 討 を 進 めます 2 医 療 体 制 (1) 行 政 や 歯 科 医 療 機 関 等 を 含 む 関 係 医 療 機 関 等 において 糖 尿 病 医 療 に 関 する 連 携 体 制 を 構 築 するよう 努 めます 連 携 体 制 の 構 築 に 当 たっては 医 療 機 関 同 士 での 連 携 のほか 保 健 介 護 事 業 所 等 の 関 係 機 関 との 連 携 体 制 の 構 築 も 必 要 です ( 不 可 ) 糖 尿 病 に 求 められる 予 防 医 療 の 流 れの 概 略 急 性 増 悪 時 治 療 4 糖 尿 病 昏 睡 等 急 性 合 併 症 の 治 療 の 実 施 血 糖 コ ン ト ロ ー ル ( 優 ) 健 康 診 査 等 による 糖 尿 病 の 早 期 発 見 専 門 治 療 2 血 糖 コントロール 不 可 例 に 対 する 指 標 改 善 のための 教 育 入 院 等 集 中 的 な 治 療 の 実 施 血 糖 コントロール 不 可 例 の 連 携 転 院 退 院 時 連 携 糖 尿 病 の 診 断 及 び 生 活 習 慣 病 の 指 導 紹 介 治 療 時 連 携 初 期 安 定 期 治 療 ( 在 宅 医 療 を 含 む)1 良 好 な 血 糖 コントロール 評 価 を 目 指 した 治 療 慢 性 合 併 症 治 療 3 糖 尿 病 の 慢 性 合 併 症 の 専 門 的 な 治 療 の 実 施 糖 尿 病 網 膜 症 糖 尿 病 腎 症 糖 尿 病 神 経 障 害 等 紹 介 時 治 療 時 連 携 治 療 時 連 携 歯 科 医 療 5 〇 口 腔 管 理 ( 歯 周 病 の 検 診 薬 局 治 〇 〇 療 訪 服 及 問 薬 び 薬 指 再 剤 導 発 管 予 理 防 等 ) 等 84

3 章 2 節 4 糖 尿 病 (2) 治 療 中 断 や 合 併 症 発 症 を 予 防 し 適 切 な 医 療 が 提 供 できるよう 医 師 会 大 学 市 町 事 業 所 等 の 関 係 機 関 による 情 報 共 有 に 努 め 協 力 体 制 の 構 築 を 図 ります (3) 糖 尿 病 に 関 する 各 段 階 の 医 療 を 担 う 具 体 的 な 医 療 機 関 の 名 称 を 別 途 調 査 の 上 イ ンターネット 等 を 通 じて 公 表 します 数 値 目 標 1 糖 尿 病 腎 症 による 新 規 透 析 導 入 患 者 数 ( 人 口 10 万 人 当 たり) 項 目 導 入 患 者 数 (H23) 香 川 県 全 国 平 均 目 標 目 標 年 次 香 川 14.3 13.1 10.4 平 成 29 年 度 2 糖 尿 病 年 齢 調 整 死 亡 率 ( 人 口 10 万 人 当 たり) 項 目 年 齢 調 整 死 亡 率 (H22) 香 川 県 全 国 平 均 目 標 目 標 年 次 男 性 8.5 6.7 6.7 平 成 29 年 度 女 性 4.6 3.3 3.3 平 成 29 年 度 3 糖 尿 病 地 域 連 携 クリティカルパスの 導 入 項 目 現 状 目 標 目 標 年 次 地 域 連 携 クリティカルパス 未 導 入 導 入 平 成 29 年 度 4 日 本 糖 尿 病 協 会 の 歯 科 医 師 登 録 医 数 項 目 現 状 目 標 目 標 年 次 日 本 糖 尿 病 協 会 歯 科 医 師 登 録 医 数 43 90 平 成 29 年 度 85

3 章 2 節 5 精 神 疾 患 5 精 神 疾 患 5-1 認 知 症 を 除 く 精 神 疾 患 精 神 疾 患 は 近 年 その 患 者 数 が 急 増 しており 平 成 20 年 には 320 万 人 を 超 える 水 準 と なっています 国 の 調 査 結 果 では 国 民 の 4 人 に 1 人 が 生 涯 でうつ 病 等 の 気 分 障 害 不 安 障 害 及 び 物 質 関 連 障 害 のいずれかを 経 験 していることが 明 らかとなっています また 自 殺 者 数 は 平 成 10 年 以 降 14 年 連 続 で 3 万 人 を 超 える 水 準 となっており その 要 因 のうち 健 康 問 題 の 中 では うつ 病 が 多 くなっています 精 神 疾 患 は 症 状 が 多 様 であるにもかかわらず 自 覚 しにくいという 特 徴 があるため 症 状 が 比 較 的 軽 いうちには 精 神 科 医 を 受 診 せず 症 状 が 重 くなり 入 院 治 療 が 必 要 になって 初 めて 精 神 科 医 を 受 診 するという 場 合 が 少 なくありません また 重 症 化 してから 入 院 すると 治 療 が 困 難 になるなど 長 期 の 入 院 が 必 要 となって しまう 場 合 もあります しかしながら 精 神 医 学 の 進 歩 によって 発 症 してからできるだけ 早 期 に 必 要 な 精 神 科 医 療 が 提 供 されれば 回 復 又 は 寛 解 し 再 び 地 域 生 活 や 社 会 生 活 を 営 むことができるよう になってきています 精 神 疾 患 に 罹 患 しても より 多 くの 方 がそれを 克 服 し 地 域 や 社 会 で 生 活 できるように するため 患 者 やその 家 族 等 に 対 して 精 神 科 医 療 機 関 や 関 係 機 関 が 連 携 しながら 必 要 な 精 神 科 医 療 が 提 供 される 体 制 を 構 築 する 必 要 があります 現 状 1 精 神 障 害 者 の 現 状 香 川 県 における 平 成 23 年 度 末 現 在 の 精 神 障 害 者 保 健 福 祉 手 帳 交 付 者 数 は 3,743 人 (22 年 度 末 現 在 3,471 人 )です また 入 院 患 者 数 は 3,000 人 (22 年 度 末 現 在 3,014 人 )と 減 少 傾 向 ですが 通 院 患 者 数 ( 通 院 医 療 費 公 費 負 担 患 者 数 )は 8,717 人 (22 年 度 末 8,260 人 )と 増 加 傾 向 です 疾 患 別 入 院 患 者 数 は 統 合 失 調 症 が 1,861 人 (62.0%)と 最 も 多 く 次 いで 症 状 性 を 含 む 器 質 性 精 神 障 害 が 569 人 (8.9%) 気 分 ( 感 情 ) 障 害 が 186 人 (6.2%) となっています 86