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私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

Q7 従 業 員 に 対 する 現 物 給 付 は 報 酬 給 与 額 に 含 まれます A7 法 人 が 役 員 又 は 使 用 人 のために 給 付 する 金 銭 以 外 の 物 又 は 権 利 その 他 経 済 的 利 益 (いわ ゆる 現 物 給 与 )については 所 得 税 において 給

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< 圧 縮 記 帳 の 効 果 > 圧 縮 記 帳 を 適 用 した 場 合 に 得 られる 税 務 上 の 効 果 はどのようなものでしょうか 前 述 のように 圧 縮 記 帳 の 制 度 目 的 は 補 助 金 等 の 受 贈 益 に 対 して 直 ちに 課 税 しないことにより 補 助 目 的

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2013.3 月 ( 323) UMS 税 理 士 法 人 ユーマス 会 計 株 式 会 社 ユーマス 経 営 新 今 月 の 視 点 平 成 25 年 度 税 制 改 正 の 行 方 自 民 党 税 制 調 査 会 ( 平 成 25 年 1 月 29 日 閣 議 決 定 ) 現 在 の 経 済 情 勢 を 踏 まえて 成 長 と 富 の 好 循 環 の 実 現 に 向 けて 民 間 投 資 喚 起 雇 用 所 得 の 増 大 中 小 企 業 対 策 農 林 水 産 業 対 策 等 のための 税 制 上 の 措 置 を 講 じること また 社 会 保 障 税 の 一 体 改 革 を 着 実 に 実 施 するため 所 得 税 相 続 税 及 び 贈 与 税 についての 所 要 の 措 置 住 宅 取 得 に 係 る 税 制 上 の 措 置 等 を 講 ずる さらに 震 災 からの 復 興 を 支 援 するための 税 制 上 の 優 遇 措 置 等 を 講 ずる 以 上 をテーマとして 具 体 的 な 改 正 要 綱 を 次 のように 発 表 されました 1 個 人 所 得 税 現 行 の 所 得 税 の 税 率 構 造 に 加 えて 課 税 所 得 ( 税 率 の 適 用 される 前 の 所 得 )4,000 万 円 を 超 える 部 分 について 現 行 の 40%から 45%となる 2 金 融 証 券 税 制 10 年 間 500 万 円 の 非 課 税 投 資 を 可 能 とする 日 本 版 ISA( 非 課 税 口 座 内 の 少 額 上 場 株 式 等 に 係 る 配 当 所 得 及 び 譲 渡 所 得 等 の 非 課 税 措 置 )の 創 設 及 び 金 融 所 得 課 税 の 一 本 化 の 拡 充 ( 公 社 債 等 の 利 子 及 び 譲 渡 損 失 並 びに 上 場 株 式 等 に 係 る 所 得 等 の 金 融 商 品 間 の 損 益 通 算 範 囲 の 拡 大 等 ) 註 : 株 式 と 社 債 の 損 益 の 通 算 3 住 宅 税 制 (1) 住 宅 ローン 減 税 を 平 成 26 年 1 月 1 日 から 平 成 29 年 末 までに 4 年 間 延 長 し その 期 間 のうち 平 成 26 年 4 月 1 日 から 同 29 年 末 までに 認 定 住 宅 ( 長 期 優 良 住 宅 低 炭 素 住 宅 )を 取 得 した 場 合 の 最 大 控 除 額 を 500 万 円 に それ 以 外 の 住 宅 は 最 大 400 万 円 までそれぞれ 拡 充 する (2) 自 己 資 金 で 認 定 住 宅 を 取 得 した 場 合 及 び 省 エネ 等 の 一 定 の 住 宅 リフォームを 行 った 場 合 の 所 得 税 の 住 宅 投 資 減 税 についての 拡 充 (3) 個 人 住 民 税 についての 住 宅 ローン 控 除 については 平 成 26 年 4 月 1 日 から 同 29 年 末 までの 間 控 除 限 度 額 を 拡 充 註 : 地 方 自 治 体 の 減 収 額 は 全 額 国 費 で 補 てんする 4 法 人 課 税 (1) 民 間 投 資 の 喚 起 と 雇 用 所 得 の 拡 大 1 国 内 の 生 産 等 設 備 投 資 額 を 一 定 額 一 定 額 以 上 増 加 させた 場 合 にその 生 産 接 等 設 備 を 構 成 する 機 械 装 置 の 取 得 費 の 30%の 特 別 償 却 又 は 3%の 税 額 控 除 の 選 択 制 度 の 創 設 2 環 境 関 連 投 資 促 進 税 制 について その 適 用 期 限 を 2 年 間 延 長 3 研 究 開 発 税 制 の 総 額 型 の 控 除 限 度 額 を 法 人 税 額 の 20%から 30%に 引 き 上 げるとともに 特 別 試 験 研 究 費 の 範 囲 に 一 定 の 共 同 研 究 等 を 追 加 する 4 労 働 分 配 ( 給 与 等 支 給 )を 一 定 以 上 増 加 させた 場 合 その 増 加 額 の 10%の 税 額 控 除 を 可 能 とする 所 得 拡 大 促 進 税 制 を 創 設 するとともに 雇 用 促 進 税 制 を 拡 充 し 税 額 控 除 額 を 増 加 雇 用 者 数 一 人 当 り 20 万 円 から 40 万 円 に 引 き 上 げる (2) 中 小 企 業 対 策 農 林 水 産 業 対 策 1 商 業 サービス 業 及 び 農 林 水 産 業 を 営 む 中 小 企 業 が 経 営 改 善 に 向 けた 設 備 投 資 を 行 う 場 合 30%の 特 別 償 却 又 は 7%の 税 額 控 除 制 度 を 創 設 2 中 小 法 人 の 交 際 費 課 税 の 特 例 を 拡 充 ( 中 小 企 業 の 支 出 交 際 費 は 800 万 円 まで 全 額 損 金 算 入 ) 1

(3) 復 興 支 援 のための 税 制 上 の 措 置 避 難 解 除 区 域 等 における 避 難 対 象 雇 用 者 等 を 雇 用 する 場 合 の 税 額 控 除 制 度 及 び 設 備 投 資 を 行 う 場 合 の 即 時 償 却 や 税 額 控 除 制 度 出 来 る 制 度 について 新 たに 避 難 解 除 区 域 等 に 進 出 する 法 人 に 同 様 の 措 置 を 適 用 する 5 消 費 課 税 衝 突 被 害 軽 減 ブレーキを 搭 載 した 先 進 安 全 自 動 車 に 係 る 自 動 車 重 量 税 及 び 自 動 車 取 得 税 の 特 別 措 置 の 対 象 を 5 トン 以 上 の 一 定 のバスを 追 加 今 月 の 法 律 情 報 弁 護 士 湯 原 伸 一 売 上 代 金 回 収 の 留 意 点 その 2-5 4) 現 金 預 金 有 価 証 券 1 現 金 については 保 証 金 等 の 名 目 で 預 託 する 方 法 が 担 保 取 得 の 方 法 としてベターとなります 預 金 については 実 は 意 外 と 担 保 にすることが 難 しいのですが( 銀 行 取 引 約 款 上 担 保 設 定 が 禁 止 されていたり 銀 行 からの 借 入 金 と 相 殺 されてしまうため) 定 期 預 金 であれば 質 権 の 設 定 による 担 保 取 得 が 考 えられます( 但 し 銀 行 より 質 権 設 定 承 諾 書 を 入 手 する 必 要 があり) 有 価 証 券 については 市 場 取 引 されている 株 式 や 国 債 であれば 各 保 管 先 が 定 めている 手 続 きに 従 って 質 権 また は 譲 渡 担 保 権 の 設 定 を 行 うのがベターとなります 一 方 市 場 取 引 されていない 株 式 及 び 有 価 証 券 については 担 保 として 取 得 することは 避 けた 方 が 良 いと 思 われます 2 まず 評 価 の 容 易 性 についてですが 現 金 は 額 面 通 りで 評 価 できるという 意 味 での 評 価 が 容 易 です ただし 債 務 者 の 契 約 違 反 等 で 預 託 金 から 差 し 引 きされることもあり 得 る 話 ですので 単 純 に 額 面 通 りと 評 価 するわけには いかないことに 注 意 が 必 要 です 一 方 定 期 預 金 についても 原 則 的 には 額 面 通 りの 評 価 をして 良 いという 意 味 で 評 価 は 容 易 かと 思 われます 市 場 流 通 している 有 価 証 券 については 当 該 市 場 の 時 価 という 意 味 で 評 価 が 簡 単 ですが 日 々 変 動 しますので 実 際 に 担 保 としての 評 価 額 を 見 極 めるのは 難 しいと 思 われます 次 に 設 定 方 法 の 容 易 性 ですが 現 金 については 契 約 書 の 作 成 と 現 金 授 受 で 対 処 できますので 比 較 的 容 易 とい えます 定 期 預 金 については 銀 行 が 承 諾 しないことには 設 定 ができません また 銀 行 に 承 諾 してもらったもの の 定 期 預 金 の 期 間 満 了 後 に 再 度 質 権 設 定 が 必 要 となる 場 合 もあります その 煩 わしさを 加 味 すれば 必 ずしも 容 易 とは 言 えないと 思 われます 市 場 流 通 している 有 価 証 券 については 証 券 保 管 振 替 機 構 (ほふり) などが 定 め た 手 続 きが 必 要 ですが 手 続 さえ 行 えば 通 常 は 認 めてくれますので 定 期 預 金 よりは 設 定 しやすいと 言 えるかと 思 います 3 管 理 については 現 金 については 債 権 者 自 らが 預 託 し 管 理 している 以 上 管 理 困 難 性 は 生 じ 得 ません 定 期 預 金 や 市 場 流 通 性 のある 有 価 証 券 についても 必 要 書 類 を 債 権 者 が 保 管 することが 通 常 ですので 管 理 困 難 性 は 生 じな いといえます 4 最 後 に 換 価 処 分 の 容 易 性 についてですが 処 分 するための 必 要 書 類 を 債 権 者 が 有 しており 特 段 の 法 的 手 続 きが 不 要 という 点 では 換 価 は 容 易 といってよいかと 思 われます 前 述 の 通 り 市 場 流 通 性 のない 有 価 証 券 ( 典 型 的 なものは 非 上 場 会 社 の 株 式 )については 担 保 設 定 は 回 避 するべ きと 思 います もっとも 有 価 証 券 それ 自 体 を 評 価 するのではなく 有 価 証 券 を 取 得 することで 得 られるメリット ( 例 えば 当 該 株 式 を 発 行 している 会 社 を 支 配 する)があるのであれば もちろん 担 保 として 取 得 することは 可 能 です あと 前 述 ではあえて 触 れなかったのですが 市 場 流 通 性 がある 有 価 証 券 として 抵 当 証 券 があります が これ を 担 保 とすることは 非 常 に 危 険 ですし( 抵 当 証 券 それ 自 体 が 紙 くずになるリスクが 高 いため) そもそも 担 保 評 価 が 困 難 と 言 わざるを 得 ません どうしても 無 いというのであれば 額 面 より 相 当 低 価 値 評 価 をして 担 保 取 得 するに 止 めるべきではないかと 思 います 2

ビジネススポット 取 引 先 から 受 取 った 手 形 ( 小 切 手 )を 紛 失 した! 知 っておきたい 直 後 の 対 応 得 意 先 からもらった 手 形 ( 小 切 手 )を 失 った! 取 り 敢 えず 支 払 銀 行 ( 手 形 などの 支 払 銀 行 )に 事 故 届 を この 様 な 場 合 まず 支 払 される 銀 行 ( 小 切 手 や 手 形 の 支 払 銀 行 )が 支 払 いをストップする 必 要 があります 特 に 小 切 手 は 一 覧 払 いであるので 例 え 先 日 付 でも 法 律 的 には 支 払 が 可 能 です ( 小 切 手 法 251 同 282) 迅 速 な 対 応 が 必 要 です 事 故 届 は 紛 失 した 人 でなく 取 引 先 など 振 出 人 から 支 払 委 託 先 である 銀 行 に 支 払 の 取 消 の 手 続 きをして 頂 くようお 願 いして 下 さい 小 切 手 支 払 取 消 は 法 律 上 呈 示 期 間 の 経 過 後 ( 振 出 日 から 数 えて 11 日 間 が 経 過 した 後 )となっていますが 振 出 人 から 事 故 届 があれば 一 般 的 には 呈 示 期 間 内 でもストップしてもらえます その 場 合 手 形 交 換 所 の 取 引 停 止 処 分 を 免 れるために 手 形 小 切 手 の 記 載 金 額 の 異 議 申 立 預 託 金 を 支 払 銀 行 に 預 託 して その 銀 行 から 手 形 交 換 所 に 異 議 申 し 立 てをしてもらう 必 要 があります 警 察 への 紛 失 届 の 提 出 管 轄 する 警 察 署 に 行 って 紛 失 届 を 提 出 し 受 理 証 明 書 をもらいます 受 理 証 明 書 は つぎの 公 示 催 告 の 申 し 立 てや 銀 行 への 事 故 届 の 添 付 書 類 になります 公 示 催 告 の 申 し 立 て 手 形 や 小 切 手 の 権 利 者 はその 証 券 と 不 可 分 一 体 のものですから 紛 失 したままでは 権 利 を 失 うことになります ま た 善 意 無 過 失 の 第 三 者 に 渡 った 場 合 その 権 利 を 失 うことになります そこで その 紛 失 した 小 切 手 等 を 無 効 にし て 紛 失 者 の 権 利 が 回 復 させる 制 度 として 公 示 催 告 手 続 によって 除 権 判 決 を 受 けなければなりません これ らの 手 続 きは 小 切 手 等 の 支 払 地 を 管 轄 する 簡 易 裁 判 所 へ 公 示 催 告 の 申 し 立 てをします 裁 判 所 は 小 切 手 等 所 持 人 があれば 一 定 の 期 日 ( 公 示 催 告 期 間 少 なくとも 6 ヶ 月 間 )までに 権 利 を 届 けなければ 小 切 手 等 が 無 効 宣 言 をする 事 がある 旨 を 裁 判 所 の 掲 示 板 と 官 報 で 公 告 します もしその 届 け 出 がなければ 除 権 判 決 をしてもらい 紛 失 者 の 権 利 を 回 復 する 事 が 出 来 ます スティーブ ジョブズに 学 ぶ 異 次 元 の 発 想 法 時 としてすべてを 変 えてしまう 革 新 的 な 製 品 が 登 場 する その 1 の 1 金 儲 けが 目 当 てで 会 社 をはじめて 成 功 した 人 を 見 た 事 がない ジョブズが 成 功 した 理 由 は 意 外 だが 金 儲 けを 目 的 にしなかったことである 世 界 を 驚 かせる 製 品 を 作 り 出 し よりよい 世 界 に 変 えて 行 く ということでした 大 金 持 ちになっても 志 を 変 えない という 信 念 から ジョブズは 大 金 持 ちになっても 生 活 が 変 わらなかった ビバリーヒルズに 豪 邸 を 建 てることもなく 古 女 房 と 別 れてブロンドの 若 い 女 性 と 結 婚 する 事 も 無 かった 若 い 時 から 非 常 識 なほど 働 き 大 金 持 ちになっても 最 前 線 で 働 き 続 けた 3

ジョブズはこう 言 っていた 会 社 を 興 したいと 言 う 人 が 沢 山 相 談 に 来 る 会 社 を 興 したい 理 由 を 尋 ねると 金 儲 けをしたい と 返 事 が 返 ってくる だがこういう 人 には やめた 方 がいい とアドバイスをする 経 営 学 者 のピーター ドラッカーも 同 じ 事 を 言 っていました 利 益 は 企 業 活 動 の 目 的 ではない 企 業 が 永 続 するための 条 件 であり 又 手 段 でもある 金 儲 けを 目 的 と 考 えたとたんに 商 品 偽 装 などの 多 くの 違 法 行 為 を 繰 り 返 す 心 の 隙 が 生 まれるのである と 警 告 をしている 確 かに 事 業 経 営 は 利 益 の 追 求 にあります その 利 益 に 対 する 考 え 方 が 自 己 のため と 経 営 者 の 個 人 のためにあるのではなく 明 日 への 投 資 である 事 を 忘 れてはならない その 様 な 考 えでないと 折 角 順 調 に 走 り 出 した 会 社 経 営 が 自 分 の 知 らない 間 におかしな 方 向 に 走 って 行 く 事 になる 常 に 企 業 は 歴 史 を 積 み 上 げ て 社 会 に 奉 仕 するという 理 念 を 忘 れてはならない 社 会 保 険 & 人 事 労 務 情 報 社 会 保 険 労 務 士 嶋 田 亜 紀 人 事 労 務 情 報 ~ 労 務 トラブルQ&A 1 ~ Q: 試 用 期 間 は お 試 しの 期 間 なので 不 適 格 と 判 断 した 場 合 はやめさせても 問 題 ないでしょうか? A: 試 用 期 間 は 本 採 用 する 前 に その 人 の 資 質 能 力 勤 務 態 度 など 会 社 に 適 正 かどうかを 試 みとして 実 際 に 働 いても らう 期 間 なので 会 社 が 不 適 格 と 判 断 した 場 合 本 採 用 を 拒 否 することはできるだろうと 考 えがちでが 判 例 から 見 た 場 合 そんなに 単 純 に 拒 否 ができるものではないようです 本 採 用 拒 否 の 理 由 にならなかったもの 1 学 歴 や 経 歴 採 用 時 に 知 ることができる 情 報 なので (ただし 学 歴 詐 称 の 場 合 は 除 きます) 2 誤 字 脱 字 が 多 い 書 類 作 成 ミスが 多 い その 人 の 職 業 能 力 を 疑 うほどのことではなく 矯 正 可 能 であると 判 断 本 採 用 拒 否 が 有 効 になったもの 試 用 期 間 を 延 長 して 様 子 を 見 たが 何 度 注 意 をしても 直 らなかった 事 例 は 注 意 力 がかけていると 判 断 されました ワンポイントアドバイス 本 採 用 拒 否 の 理 由 になるかどうかは 会 社 が 従 業 員 にきちんと 指 導 をしたり こまめに 注 意 をするなど 悪 い 点 を 矯 正 す るためにどのような 努 力 をしていたかが 判 断 材 料 となります また 就 業 規 則 に 試 用 期 間 の 条 文 を 付 けるだけでなく 会 社 として 不 適 当 と 判 断 した 場 合 に 解 雇 ができる 旨 を 記 載 することなどでより 争 いを 回 避 できると 思 われます 本 採 用 拒 否 の 理 由 があるとしても 30 日 間 前 の 予 告 か 30 日 前 に 予 告 できない 場 合 には 不 足 する 日 数 分 の 解 雇 予 告 手 当 の 支 払 は 必 要 ですので 通 知 するタイミングにもご 注 意 ください 4

今 月 のミニ 金 融 情 報 日 本 政 策 金 融 公 庫 の 貸 付 利 息 等 (25 年 2 月 14 日 現 在 ) 貸 付 区 分 経 営 改 善 資 金 最 高 1500 万 円 貸 付 期 間 無 担 保 保 証 有 有 担 保 無 保 証 無 担 保 無 保 証 新 創 業 融 資 運 転 7 年 以 内 1.65 設 備 10 年 以 内 1.65 普 通 貸 付 5 年 以 内 2.30 1.35~2.35 2.60 3.60 同 6 年 以 内 2.40 1.45~2.45 2.70 3.70 同 7 年 以 内 2.40 1.45~2.45 2.70 3.70 同 8 年 以 内 2.50 1.55~2.55 2.80 3.80 同 9 年 以 内 2.60 1.65~2.65 2.90 3.90 同 10 年 以 内 2.70 1.75~2.75 3.00 4.00 事 務 所 からのインフォメーション 個 人 の 確 定 申 告 は 3 月 15 日 が 〆 切 です お 忘 れになっていませんか? 特 に 生 命 保 険 等 の 満 期 や 解 約 返 戻 金 など よくうっかりして 申 告 を 忘 れてしまいます 今 一 度 昨 年 の 収 入 を 確 認 してください 期 限 を 過 ぎると 無 申 告 加 算 税 が 課 せられます ビジネスの 心 心 の 傷 も 修 理 するこころがけ 車 の 修 理 に 来 られる お 客 様 は 車 だけでなく どこか 心 も 傷 ついています 車 だけではなく その 人 の 個 々の 傷 もなおすような 思 いで 修 理 をしてさしあげましょう 本 田 宗 一 郎 ホンダ の 創 業 者 (そのような 心 掛 けでお 客 様 にサービスを 提 供 する) 5