Food Food Facts New York Style 22
Food Culture New York Style 23
Popular Ethnic Foods 外国料理の浸透 その他 2.4% イタリア 16.2% 好きな外国料理 中国 15.3% アフリカ 1.0% ニューヨーカーに人気のある外国料理は イタリア 中国 日本 メキシコ の料理が上位を占め ニューヨーク市内に店舗を構える多国籍レストラン 韓国 4.8% 日本 14.9% フランス 5.0% メキシコ 11.9% 数とも比例することがわかった 人種による嗜好の違いから 5 位以降 では大きな開きがないのもニューヨークの特徴と言える 日本食品に対する消費者意識アンケート調査 ニューヨーク市在住 20 代から 50 代の現地住民を対象とし 2012 年 12 月に JETRO が アラブ 5.3% インターネット調査を実施 年齢層は 20 代 25 人 30 代 25 人 40 代 25 人 50 代 25 人 タイ 8.3% インド 6.9% スペイン 8.1% 代表的なレストラン イタリア料理 Marea 中華料理 Café China 日本料理 Ootoya シーフード専門のイタリア料理店 月ごとに アメリカ人の口に合うよう改良された中華 ニューヨーカーに定食文化を定着させ有名店 テーマの食材を変え メニューを考案している 料 理 が 多 い 中 同 店 は 本 格 的 な 四 川 料 理 に となった 日本人が食べて美味しいと言われる 食材はオーガニック パスタはすべて手作り こだわる メニューのすべてに力を入れる姿勢 和食作りを心がけている そのほか 食育セミ と素材にこだわりをみせる が評価され ミシュランの 1 つ星を獲得 ナーなどに取り組んでいる Babbo RedFarm 15 East ニューヨーク市内にある有名イタリアン ロ ー カ ル 食 材 に こ だ わ り 定 番 化 し た 中 華 江戸前寿司で修行を積んだ職人が握る純和風 マーケットをプロデュースし イタリアンの 料理に新たな風を吹き込もうと ニューヨーク の寿司を提供 食材を日本から輸入 また季節 鉄人としてメディアに登場するシェフが開い スタイル の中華を提供する 伝統と革新が のネタを地元のグリーンマーケットで仕入 た人気店 地中海を中心に世界中から魚介類 融合したオリジナリティある中華料理が定評 れるなどのこだわりも人気の秘密 を取り揃えており 本場の食材が楽しめる New York Style 24
New York Dining New York Style 25
Food Supply Whole Foods Market Trader Joe's New York Style 26
New York Food New York Style 27
Japanese Food New York Style 28
New York Style 29
Food Discussion ニューヨーカー 食 のスペシャリストに聞くー 食座談会 日本食品市場の現状とこれから Michael Romano Union Square Café Edward Greenwald Balducci's Jesse Salazar Union Square Wine どのような日本食が好きですか 日本食品がより受け入れられる 知っておくべきキーワードやトレ マイケル 日本食はバラエティに富んでいるので ためのアドバイスはありますか ンドはありますか マイケル 例えば ニューヨークの日系スーパー ジェシー 今のニューヨークでは 健康志向の に行くと 500 グラムのみそしか置いていません 方が多いです よく食べます 嫌いな日本食は考えても浮かば ないですね 実は今日の昼食も日本食レストラン に行きました 日本人は日常的にみそを使うのでそのサイズで エド 日本食は全般的に好きです 日本食に関 も問題ないと思いますが アメリカ人は買わな して 特筆すべきは質の高さだと思います それ いでしょう ピーナッツバターを思い浮かべて とホスピタリティーも素晴らしいです ください アメリカではバケツのようなサイズ ジェシー みなさんと同様に日本食で嫌いなも のはないですね フランス料理やイタリア料理 では 素材の良さが消えてしまうことがありま で売っていますが 日本人は買わないですよね あまり馴染みがない食材に関しては小さいパッ ケージであれば試してみようかなと思います すが 日本食は食材の持ち味を生かした方法で ジェシー 私もパッケージのサイズや容器を工夫 調理されます それがシンプルな一切れの刺身 すれば 購入する人が増えると思います 以前 であっても 食材そのものの味を引き出す調理 ある調味料を買ったことがあるのですが 少し 技術は素晴らしいです だけ使いたいのに容器の口が大きくて適量を使え マイケル 日本は季節に関して高い感性があり ませんでした 容量も大き過ぎると思いました ます 日本には季節ごとに旬な食材があり また マイケル タバスコのボトルのように一滴ずつ その産地にもこだわりがあります 今はあの 出せる容器だと良いのではないでしょうか たく 場所で採れるあの食材がそろそろ旬になる頃 さん出てしまったら料理が台無しですからね だな と季節の訪れを待つことが楽しみの 1 つ 容量と容器の 2 つが大きな問題点だと思うので になっています 見直した方がいいでしょう エド オーガニックやローカル オリジナルと いったキーワードが大切です また キーワード 以外にもアメリカ人が理解しやすいよう 食材 や食品の特徴を伝えられるといいと思います どのような過程で生産された どんな場所で育 てた どういった点が魅力的なのかなど アメ リカの消費者に響くわかりやすいストーリーが 必要です マイケル 日本と同じやり方ではなく ニュー ヨークの市場に合った独自の戦略で商品を展開 することが非常に重要です ニューヨーク市で日本酒の人気は マイケル ニューヨークのアルコール産業で 素晴らしいのは どんなワインや日本酒でも 見つけることができることです ニューヨーク ほどワインや酒について学び たくさんの種類 New York Style 30
Michael Romano Union Square Café Edward Greenwald Balducci's Jesse Salazar Union Square Wine New York Style 31
BentOn New York Style 32 TORU FURUKAWA
インタビュー FOODCELLAR & CO. フードセラー 開発地域でのスーパー経営者に聞くー 健康志向が広がるニューヨーカーと日本商品の浸透 会社の業務内容は何ですか 地域密着型ビジネスとして2008 年にスーパーマーケットをオープンし 地元産 のこだわり食材を販売しています オープン当時は金融危機の時期だったうえに 2009 年には倒産の危機に直面し とても苦労しました 当時ロングアイ ランドシティ地区は現在のように開発が進んでなかったので そこにスーパー があることはあまり知られていませんでした 地下鉄の駅でチラシを配ったり 広告を出したりして 2011 年頃にようやく顧客が増えてきました 日本の商品は取り扱っていますか 地域密着で顧客を増やす 日系大手ブランドの取り扱いがあります 緑茶や醤油はとても人気があります 日本産ではなくハワイで作られた物ですが 餅アイスクリームも取り扱っています どのような方が日本の商品を購入しますか 幅広い層の方々が購入します ニューヨークの方々が 以前より家庭でアジア 競合と比べて 差別化できるポイントはありますか 料理を作るようになってきました 数年前にはアジア系以外の方が醤油を 私たちはローカルスーパーです 顧客にはよく大型スーパーと比較されますが 購入している姿は見られませんでしたが 今ではさまざまな方が購入して そのようなお店には地元産やニューヨーク産の取り扱いが少ないです 多少 値段が高くても地元産にこだわり ロングアイランドシティ産を中心にコネチ カット州 ニュージャージー州産のものも多く取り扱っています さらに ロー い ま す 緑茶も取り扱い開始当時は認知度が低く 主に購入していたのは アジア人でした しかし 健康的であることが徐々に浸透してきたこともあり 今ではランチタイムに多くの方が緑茶を飲んでいるのを見かけます カル企業のサポートをしたり 地域のチャリティ活動に参加したりしています また スタッフのトレーニングも重視しています アメリカ市場に入るためのアドバイスなどありますか 食の展示会で日本企業を見ますが その多くが適切な卸業者を見つけられて トレーニングではどのようなことをしていますか いません 私が心配なのは 日本商品は MSG うま味調味料 を使っていること 例えば GMO 遺伝子組み換え作物 の意味やオーガニックとナチュラルの です 以前よりは減ってきていますが 化学的なものを省くことはこちらの市場 違いなどについて知識をつけてもらいます それら知識をお客さまに還元 に進出するうえで大切なことだと思います すべく従業員教育を続けて サービス向上に努めています 現在のニューヨーカーのトレンドは何ですか 最近は砂糖を控えるようになっています 例えばジュースを買う場合 砂糖が 入ったものではなくコールドプレスジュースを選ぶ人が多いです ジュース 以外にも緑茶は砂糖を含んでいないので 購入する人が増えています そのほか ケールなどのスーパーフードやグルテンフリーも大きなトレンドの 1 つです 消費者もどんどん知識を身につけてきており 特定の商品について なぜ取り 扱っていないのか質問してくる顧客もいます 一昔前のスーパーが取り扱って いた商品と比べると 大きく変化してきています 今後も食について私たちと ともに消費者も豊富な知識を身につけ 健康志向が強まっていくと思います METIN MANGUT FOODCELLAR & CO. 共同設立者 マーティン マングットさん www.foodcellarandco.com New York Style 33