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Transcription:

子 どもの 遊 びの 実 態 に 関 する 研 究 A Study of Actual Conditions of Children s Play 鶴 山 博 之 TSURUYAMA Hiroyuki 橋 爪 和 夫 1) HASHIZUME Kazuo 中 野 綾 2) NAKANO Aya Ⅰ. 緒 言 子 どもは 遊 びを 経 験 することによってさまざまなことを 学 習 していくといわれている 子 どもは 多 様 な 遊 び の 中 で 楽 しさ 不 思 議 さ 面 白 さに 裏 打 ちされて 人 や 物 や 自 然 と 関 わりあいながら それまでにない 新 し い 世 界 を 創 造 していきたいという 子 どもの 内 的 欲 求 を 満 たしてきた( 山 本 2007) 仙 田 (2002)は 遊 びが 子 ど もにもたらすものとして 大 きく 分 けて 創 造 性 社 会 性 感 性 身 体 性 の 4 つの 能 力 の 開 発 を 挙 げて いる また 運 動 能 力 については 1 歳 以 降 就 学 するまでの 間 に 子 どもたちは 日 常 生 活 に 必 要 なさまざまな 基 本 動 作 を 習 得 し この 基 本 動 作 を 十 分 身 につけた 上 で 小 学 校 低 中 学 年 でこれらの 動 作 を 組 み 合 わせ 遊 びや スポーツの 中 で 実 践 していく( 川 辺 2005)とされている さらに 子 どもは 他 人 との 関 わりや 共 同 経 験 を 通 じ て 人 とともに 社 会 の 中 で 生 きていくうえで 必 要 な 知 識 や 行 動 すなわち 社 会 性 を 身 につけていく( 三 木 2002) 社 会 の 変 化 に 伴 い 子 どもを 取 り 巻 く 環 境 は 大 きく 変 化 していっている 都 市 化 に 伴 う 自 然 や 遊 び 場 の 減 少 少 子 化 に 伴 う 兄 弟 友 達 の 減 少 学 習 塾 へ 通 う 子 どもの 増 加 などもその 例 であろう また 科 学 技 術 の 発 達 に 伴 い ゲーム パソコンなど 遊 びの 内 容 も 大 きく 変 化 している つまり 子 どもたちは 彼 らの 保 護 者 の 子 ども 時 代 に 比 べ 外 で 大 勢 の 友 達 と 遊 びたくても 遊 べない 環 境 に 置 かれているのではないかと 考 えられる また 体 力 の 面 からしても 文 部 科 学 省 の 体 力 運 動 能 力 調 査 報 告 書 ( 平 成 10 年 10 月 発 行 )によれば 昭 和 39 年 ( 1964) 年 の 開 始 年 度 から 昭 和 50 年 (1975 年 )ごろまでは 向 上 傾 向 が 顕 著 であったが 昭 和 60 年 (1985 年 )ごろま では 停 滞 傾 向 が 続 き それ 以 後 今 日 に 至 るまで 程 度 の 差 はあるが ほとんどの 年 齢 の 段 階 で 体 力 運 動 能 力 と もに 低 下 傾 向 にある ことが 示 されている 平 成 18 年 度 の 文 部 科 学 省 の 体 力 運 動 能 力 調 査 報 告 書 において も 同 じ 傾 向 が 報 告 されている( 文 部 科 学 省 2006) 体 力 低 下 の 背 景 には 生 活 環 境 やライフスタイルの 変 化 が 影 響 していると 思 われる 遊 ぶ 場 所 も 機 会 も 相 手 も 極 端 に 少 なくなっている 中 で 健 やかな 育 ちを 実 現 させることは 困 難 な 状 況 になっている( 井 上 2000) ことは 事 実 であろう 中 村 (1999)は 子 どもたちが 楽 しく 遊 ぶためには 遊 び 時 間 遊 び 空 間 遊 び 仲 間 という 3つ の 間 の 条 件 が 重 要 である すなわち 遊 ぶためにたっぷり 時 間 をとれること 遊 ぶ 場 所 を 自 由 に 選 べること そしてその 遊 びを 一 緒 に 楽 しめるさまざまな 仲 間 が 存 在 することである と 述 べている 現 在 の 子 どもの 遊 びに 関 して 子 どもの 遊 びに 必 要 な 自 由 に 遊 べる 屋 外 の 空 間 と 時 間 そして 一 緒 に - 133 -

遊 ぶ 仲 間 の 3 つの 間 がなくなったといわれている 本 研 究 の 目 的 は 現 在 の 子 どもたちの 空 間 時 間 仲 間 の 3 つの 間 について 明 らかにすること また 遊 びが 変 わってきたことによって 子 どもたちに 生 じている 問 題 点 を 明 らかにすることである Ⅱ. 研 究 方 法 本 研 究 の 調 査 は 富 山 県 内 の 5 つの 剣 道 教 室 に 通 う 児 童 85 名 ( 男 子 66 名 女 子 19 名 )および 4 つの 小 学 校 に 通 う 児 童 337 名 ( 男 子 164 名 女 子 173 名 )を 対 象 として 行 った さらに 児 童 の 保 護 者 128 名 に 対 しても 行 った 調 査 の 方 法 はアンケート 用 紙 により 行 い 調 査 期 間 は 2005 年 10 月 ~11 月 であった 本 研 究 は わが 国 の 文 教 政 策 (1984) 日 本 の 青 少 年 の 生 活 と 意 識 (1997) 低 年 齢 少 年 の 価 値 観 等 に 関 する 調 査 (2000) を 参 考 に 遊 びに 関 しての 質 問 項 目 を 作 成 した 調 査 内 容 は1 遊 びの 内 容 に 関 するもの 2 生 活 習 慣 時 間 集 団 遊 び 場 運 動 欲 求 遊 びに 関 する 意 識 学 校 に 関 するものであった また 保 護 者 に ついては 子 どもの 遊 びについての 想 い であった Ⅲ. 結 果 と 考 察 表 1.は 子 どもたちの 現 在 行 っている 表.1 現 在 行 っている 遊 び 表.2 今 一 番 好 きな 遊 び 遊 び 表 2 は 今 一 番 好 きな 遊 びについ てあらわしたものである 現 在 行 って ゲーム 54 40.6 ゲーム パソコン 51 38.3 いる 遊 び 今 一 番 好 きな 遊 び のど ボール 遊 び 24 18.0 外 遊 び 49 36.8 ちらもゲームが 最 も 多 く 現 代 の 子 ど 季 節 に 応 じた 遊 び 21 15.8 ボール 遊 び 29 21.8 もたちの 遊 びの 特 徴 を 端 的 に 表 してい 話 をしている 16 12.0 カードゲーム 17 12.8 るといえる ゲームを 行 っている 子 ど なわとび 16 12.0 もたちの 割 合 は ゲーム 内 容 に 変 化 が あるにしても 馬 場 の 報 告 (1999)とほ とんど 変 わっていない また 現 在 行 っている 遊 び についてはボール 遊 びが 今 一 番 好 きな 遊 び について は 外 遊 びがゲームに 次 いで 多 く ゲームと 同 じくらい 子 どもたちに 好 まれていることが 認 められる 表 3,4.は 子 どもたちにとっての 学 校 にお 表.3 休 み 時 間 のすごし 方 表.4 放 課 後 のすごし 方 ける 遊 び 時 間 である 休 み 時 間 放 課 後 のすごしかたについて 表 したものである 話 をしている 33 24.8 ゲーム パソコン 37 27.8 休 み 時 間 については 話 をしている が 最 なわとび 27 20.3 習 い 事 31 23.3 も 多 いものの なわとび ボール 遊 び ボール 遊 び 15 11.3 テレビ DVDを 見 る 31 23.3 鬼 ごっこ が 上 位 を 占 め 身 体 活 動 的 な 読 書 12 9.0 勉 強 19 14.3 遊 びを 多 く 行 っていることがうかがわれる 鬼 ごっこ 10 7.5 本 ( 漫 画 )を 読 む 10 7.5 しかし 放 課 後 では ゲーム 習 い 事 テ レビ DVD が 多 くを 占 め 放 課 後 では 身 体 運 動 的 活 動 は 少 ないと 思 われる 表 5.は 遊 び 時 間 を 平 日 土 曜 日 日 曜 日 ごと - 134 -

に 比 較 したものである 平 日 については 30% 近 くが 1 表.5 曜 日 による 遊 び 時 間 の 比 較 時 間 以 下 と 塾 や 習 い 事 で 忙 しい 現 代 の 子 どもたちの 1 時 間 以 下 1~3 時 間 3 時 間 以 上 実 態 を 表 しているといえる しかし 土 曜 日 日 曜 日 平 日 80(28.2%) 149(52.5%) 55(19.4%) については 3 時 間 以 上 と 答 えた 子 どもたちも 多 く 平 土 曜 日 42(14.8%) 132(46.5%) 110(38.7%) 日 の 遊 びは 学 校 の 休 み 時 間 中 心 で 土 曜 日 曜 日 には 日 曜 日 48(17.1%) 124(44.1%) 109(38.8%) たっぷり 時 間 をとって 遊 ぶという 実 態 が 浮 き 彫 りにさ X 2 =38.73 DF=4 P<0.001 れた 現 代 の 子 どもたちは 学 習 塾 や 各 種 習 い 事 などを 行 っているケースが 多 く 本 研 究 においても 習 い 事 を 行 って いる 子 どもたちは 85.8%に 達 し しかも 週 2~4 回 通 っている 子 どもが 多 いことが 認 められ 放 課 後 も 忙 しい 子 どもたちの 様 子 が 明 らかになった しかし このような 状 況 でも 毎 日 遊 ぶ 子 どもたちが 半 数 以 上 を 占 め また 週 1~2 日 遊 ばない 日 がある 子 どもたちを 含 めると ほとんどの 子 どもたちが 何 らかの 遊 びを 毎 日 行 っていることが 認 められた 表 6は 子 どもたちが 一 緒 に 遊 ぶ 人 数 を 示 したものである さすがに 一 人 で 表.6 一 緒 に 遊 ぶ 友 達 の 数 遊 ぶ 子 どもはごく 少 数 であったが 1~3 人 で 遊 ぶ 子 どもたちが 半 数 以 上 を 占 N % め 7 人 以 上 の 集 団 で 遊 ぶ 子 どもは 10.8%と 少 数 であった また 一 緒 に 遊 ぶ 一 人 遊 び 4 1.4 対 象 も 同 学 年 が 圧 倒 的 に 多 く 他 学 年 の 子 どもと 遊 ぶ 子 どもは 11.8%に 1~3 人 156 54.5 とどまっていた つまり 現 代 の 子 どもたちは 少 子 化 の 影 響 で 兄 弟 が 少 ないこ 4~6 人 95 33.2 ともあり 1~3 名 の 同 学 年 の 子 どもと 遊 ぶということが 明 らかとなった 7 人 以 上 31 10.8 表 7は 外 遊 びをする 子 どもとそうでない 子 どもの 一 緒 に 遊 ぶ 人 数 の 関 係 を 示 したものである 外 遊 びをする 子 はそうでない 子 どもに 比 べ 多 人 数 で 遊 N=286 ぶ 傾 向 が 認 められた 深 谷 (1999)は 遊 び 仲 間 には 地 域 や 時 表.7 外 遊 びと 遊 ぶ 人 数 との 関 係 代 を 超 えて 何 人 かの 子 どもが 集 まり 屋 外 で 体 を 動 かしながら 自 発 的 に 遊 ぶ という 共 通 性 があった とし 渋 倉 (2004) 0~3 人 で 遊 ぶ 4 人 以 上 で 遊 ぶ は 仲 間 と 群 れて 遊 ぶことは 子 どもが 対 人 間 関 係 能 力 を 養 うう 室 外 で 遊 ばない 75(63.6%) 43(36.4%) えで 重 要 な 役 割 を 果 たしてきたのであるが 遊 びの 中 で 群 れる 室 外 で 遊 ぶ 81(50.0%) 81(50.0%) ことを 経 験 していない 今 の 子 どもたちは 対 人 間 関 係 能 力 を 養 う 絶 好 の 機 会 を 逸 しているといえる としている また 馬 場 X 2 =6.67 DF=1 P<0.001 (1999)は 現 代 の 子 どもたちの 遊 びの 問 題 点 は 集 団 遊 びの 減 少 である 子 どもは 集 団 で 遊 ぶ 中 でルールを 守 る 精 神 や 協 調 性 忍 耐 力 を 身 につけていく また 異 年 齢 集 団 の 消 滅 によって 遊 ぶ 方 法 やルールはもとより 遊 び 場 文 化 の 伝 承 もなされていない かつてはこの 集 団 で 年 少 の 弱 者 への 思 いやり あるいは 年 長 のもの に 対 する 憧 れ 尊 敬 の 気 持 ちも 育 っていった など 子 どもたちが 群 れて 遊 ぶことの 重 要 性 を 指 摘 している 子 どもたちが 遊 びを 通 して 社 会 性 を 身 につけていくという 観 点 からも 室 内 でのゲーム 遊 び よりも 外 遊 び をするような 動 機 づけ 環 境 整 備 が 必 要 と 思 われる - 135 -

表 8.は 家 の 近 くで 遊 ぶ 理 由 を 示 している 小 学 生 は 大 人 に 比 べ 活 動 範 囲 が 制 限 され 遊 ぶ 地 域 も 学 校 自 宅 周 辺 に 限 定 されてしまうと 思 表.8 家 の 近 くで 遊 ぶ 理 由 N % われる これらを 見 ても 特 に 家 の 近 くで 遊 びたい 理 由 は 見 当 たらず 広 いから 9 15.0 ただなんとなく 近 所 で 遊 ぶ といった 感 じが 強 い 一 方 家 の 近 く 家 の 近 くにあるから 7 11.7 で 遊 ばない 理 由 は 遊 び 道 具 が 無 い( 公 園 等 ) 楽 しいあそびができな 楽 しいから 6 10.0 い といったものが 上 位 であり 現 代 の 子 どもたちにとって 遊 びに 適 雪 が 積 もっているから 4 6.7 した 空 間 が 近 所 に 存 在 しないと 考 えられる これらのことからも いろいろな 遊 びができるから 4 6.7 子 どもたちが 外 で 遊 びたいと 思 うような 施 設 設 備 の 充 実 が 必 要 であ 兄 弟 や 友 達 と 遊 べる 4 6.7 ると 考 えられる 表 9は 運 動 が 好 きか についてと 外 遊 びが 好 きか との 関 係 に N=60 ついて 表 したものである 子 どもたちは 外 で 遊 ぶことが 大 好 きであ 表.9 外 遊 びと 運 動 好 きとの 関 係 る また 運 動 することも 大 好 きである つまり 子 どもたちは 本 質 的 好 き まあ 好 き 嫌 い に 運 動 が 好 きであり 外 で 遊 びたいという 欲 求 を 持 っている また 運 動 は 大 好 き 143 29 2 運 動 が 好 き な 子 は 外 遊 びが 好 き いうことも 明 らかになった 運 動 はまあ 好 き 40 56 3 それにもかかわらず 多 くの 子 どもたちが 室 内 でのゲーム 遊 びなどを 運 動 は 嫌 い 1 5 3 行 っていることは 家 の 近 くに 楽 しく 外 遊 びをするのに 適 した 場 所 運 動 は 大 嫌 い 1 1 1 が 存 在 しないためと 考 えられる また 表 7に 見 られるように 外 遊 X 2 =91.55 DF=6 P<0.001 びをする 子 どもは 半 数 が 4 人 以 上 で 遊 んでいる 外 で 行 う 鬼 ごっこ ボール 遊 びなどはある 程 度 の 人 数 がいないと 楽 しく 行 うことはできない 少 子 化 習 い 事 などによって 外 で 楽 しく 遊 ぶための 人 数 が 確 保 しにくいことも 外 遊 びをあまりしない 原 因 として 考 えられよう 表 10 はテレビの 視 聴 時 間 と 就 寝 時 間 の 関 係 を 表 したもので 表.10 テレビ 視 聴 と 就 寝 時 間 の 関 係 ある テレビ DVDを 見 ることは 子 どもたちにとって 遊 びの 3 時 間 以 内 3 時 間 以 上 大 きな 要 素 であり かなり 長 い 時 間 をテレビ DVDの 視 聴 に 10 時 までに 就 寝 127 11 費 やしている 最 近 夜 更 かしをする 子 どもが 増 えているとい 10 時 以 降 に 就 寝 111 35 われているが 今 回 の 調 査 でも 10 時 以 降 に 就 寝 する 子 どもた X 2 =16.20 DF=1 P<0.001 ちは 50% 近 くに 達 していることが 明 らかとなった 夜 更 かしす る 理 由 として 勉 強 や 習 い 事 などのためとも 考 えられるが 今 回 のテレビ 視 聴 時 間 との 関 係 から テレビを 長 く 見 ている 子 供 たちは 就 寝 する 時 間 も 遅 いことが 明 らかとなった 表 11 12 は 遊 びに 対 する 保 護 者 の 表.11 遊 びを 通 して 学 ぶことができるか 表.12 遊 ぶことは 大 切 か 想 いである ほとんどの 保 護 者 は 子 ど もたちが 成 長 していく 上 で 遊 びを 通 とても 思 う 93 72.1 とても 思 う 126 96.2 していろいろなことを 学 ぶことができ まあ 思 う 34 26.4 まあ 思 う 5 3.8 遊 ぶことは 大 切 だと 思 っている 一 方 子 どもの 遊 びについての 心 配 な 点 で 危 険 (34%) 怪 我 (26%) あまり 思 わない N=129 2 1.6 N=131 に 次 いで 外 で 遊 ぶことが 減 っている(23%) であった 保 護 者 の 子 どものころに 比 べ 外 で 遊 ぶことにつ いての 危 険 性 が 増 していると 考 えている 一 方 で 外 で 遊 ぶことが 明 らかに 減 っていることを 実 感 し 外 で 遊 ぶ こと 集 団 で 遊 ぶことの 大 切 さを 保 護 者 自 身 思 っていると 考 えられる - 136 -

Ⅳ.まとめ 子 どもたちにとって 遊 ぶことは 楽 しいことである 今 回 の 調 査 でもほぼ 100%の 子 どもたちが 遊 んでいて 楽 しい と 答 え さらにほとんどの 子 どもが もっと 遊 んでいたい とも 答 えている しかし 平 日 の 遊 びの ほとんどは 学 校 の 休 み 時 間 によるもので 塾 通 いや 習 い 事 が 多 くなった 結 果 放 課 後 に 遊 ぶための 時 間 的 余 裕 の 無 いことが 明 らかとなった 都 市 化 に 伴 い かつて 子 どもたちが 外 遊 びを 行 っていた 田 畑 公 園 河 川 広 場 などが 減 少 し また 現 存 す る 公 園 や 広 場 についても 施 設 設 備 広 さなどの 点 からも 子 どもたちが 十 分 満 足 して 遊 べる 空 間 とはなっ ていない また 交 通 事 情 の 変 化 等 子 どもたちを 取 り 巻 く 社 会 状 況 が 大 きく 変 化 しており 安 全 に 遊 べる 空 間 の 減 少 は 明 らかである 現 在 の 子 どもたちの 好 む 遊 びはゲームが 最 も 多 いが 外 遊 びも 好 むことが 明 らかになったように 子 どもた ちは 潜 在 的 に 外 で 遊 びたい 欲 求 を 持 っていると 考 えられる しかし 遊 びの 空 間 の 減 少 に 加 えて 時 間 的 余 裕 の 無 さ 少 子 化 による 兄 弟 友 達 の 減 少 なども 重 なって 外 遊 びの 機 会 が 減 少 しつつあると 考 えられる 社 会 環 境 の 変 化 に 伴 う 子 どもたち 遊 び 方 の 変 容 はこのままの 状 態 でしばらく 推 移 しそうである 今 後 も 外 遊 びの 減 少 により 遊 びの 中 で 身 につけていくとされている 基 本 的 運 動 能 力 の 発 達 に 危 惧 を 抱 かざるを 得 ない それだけに 幼 稚 園 小 学 校 段 階 で 教 科 としての 体 育 の 充 実 はもちろんのこと 子 どもたちが 学 校 にいる 時 間 帯 に 身 体 運 動 を 含 む 外 遊 びがもっとできる 機 会 を 作 るような 対 策 が 必 要 である 1) 富 山 大 学 人 間 発 達 科 学 部 2) 富 山 大 学 人 間 発 達 科 学 部 附 属 特 別 支 援 学 校 引 用 参 考 文 献 朝 日 新 聞 遊 び 場 の 約 8 割 に 危 ない 遊 具 設 備.2006.2.1 馬 場 桂 一 郎 (1999) 今 子 どもたちの 遊 びは. 体 育 科 教 育 47(16):13-16 深 谷 昌 志 (1999) 子 どもは 遊 びを 通 しておとなになる. 体 育 科 教 育 47(16):10-12 井 上 真 理 子 (2000) 最 近 気 になっていること. 体 育 科 教 育 48(14):10-13 川 辺 章 子 (2005) 動 作 習 熟 のためのからだの 発 達. 体 育 の 科 学 55:496-501 三 木 ひろみ(2002) 学 習 主 体 について 知 る. 体 育 科 教 育 学 入 門. 大 修 館 :30-38 文 部 省 (1984) 我 が 国 の 文 教 政 策. 大 蔵 省 印 刷 局,18 文 部 省 (1998) 体 力 運 動 能 力 調 査 報 告 書. 文 部 省 体 育 局 文 部 科 学 省 (2006) 体 力 運 動 能 力 調 査 報 告 書. 文 部 科 学 省 体 育 局 内 閣 府 国 立 印 刷 局 (1997) 日 本 の 青 少 年 の 生 活 と 意 識 中 村 和 彦 (1999) 子 どもの 遊 びの 変 貌. 体 育 の 科 学 49:25-27 斉 藤 良 輔 (1988) 子 どもの 遊 び スポーツの 未 来 学. 体 育 科 教 育 36(4):21-24 仙 田 満 (2002)こどもにとって 楽 しいが 香 生 活 を. 体 育 科 教 育 50(4):32-36 渋 倉 崇 行 (2004) 身 体 運 動 はコミュニケーションスキルを 高 めるか. 体 育 科 教 育 52(5):18-21 染 谷 久 雄 森 楙 (1996) 遊 びの 教 育 的 役 割. 黎 明 書 房.67. 総 務 省 青 少 年 対 策 本 部 (2000) 低 年 齢 少 年 の 価 値 観 等 に 関 する 調 査. 山 本 清 洋 (2007) 幼 少 年 期 の 遊 び スポーツの 現 在. 体 育 科 教 育 55(10):10-13 - 137 -