第41回日本薬剤師会学術大会



Similar documents
7. 角 膜 治 療 薬 2/5 ヒアレイン 点 眼 液 0.1% アイケア 点 眼 液 0.1% ヒアロンサン 点 眼 液 0.1% ティアバランス 点 眼 液 0.1% ヒアルロン 酸 PF 点 眼 液 0.1% 日 点 ヒアルロン 酸 点 眼 液 0.1% ニッテン ヒアルロン 酸 点 眼 液

各論_1章〜7章.indd

3 保 険 料 ( 掛 金 )を 納 めていること 原 則 として 初 診 日 月 前 々 月 まで 国 民 年 金 加 入 期 間 全 体 うち 3 分 2 以 上 きち んと 納 めている( 保 険 料 免 除 期 間 も 含 む)ことが 必 要 です 現 在 は 特 例 として 初 診 日 が

10w.xdw

1.H26年エイズ発生動向年報ー概要

首 は 下 あ ご の 骨 の 下 か ら 鎖 骨 の 上 ま で 自 分 の 首 を 両 手 で は さ ん で お さ え て み ま し ょ う 師 首 っ て ど ん な 仕 事 を し て い る か な 子 頭 を の せ て い る 頭 を お さ え て い る 頭 を 動 か し

< F2D874491E682528FCD2091E DF C A2E>

 

一 方 でも 自 分 から 医 師 に 症 状 の 変 化 について 伝 えている 割 合 は シーズン 前 では 満 足 な と 同 じ %でしたが シーズン 開 始 直 後 から 高 くなり シーズン 後 半 では の 31%を 上 回 り 42%となっています (グラフ 3) ギャップ 3:

5

頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 のために 講 ずる 具 体 的 な 施 策 等 について 定 めることにより 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 を 図 ることを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 二 条 この 法 律 において 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 とは 子 宮

< F2D A C5817A C495B6817A>

眼科用剤一覧表:7.角膜治療薬

( 医 療 機 器 の 性 能 及 び 機 能 ) 第 3 条 医 療 機 器 は 製 造 販 売 業 者 等 の 意 図 する 性 能 を 発 揮 できなければならず 医 療 機 器 としての 機 能 を 発 揮 できるよう 設 計 製 造 及 び 包 装 されなければならない 要 求 項 目 を

目次

検 討 検 討 の 進 め 方 検 討 状 況 簡 易 収 支 の 世 帯 からサンプリング 世 帯 名 作 成 事 務 の 廃 止 4 5 必 要 な 世 帯 数 の 確 保 が 可 能 か 簡 易 収 支 を 実 施 している 民 間 事 業 者 との 連 絡 等 に 伴 う 事 務 の 複 雑

_si00421

Ⅶ 東 海 地 震 に 関 して 注 意 情 報 発 表 時 及 び 警 戒 宣 言 発 令 時 の 対 応 大 規 模 地 震 対 策 特 別 措 置 法 第 6 条 の 規 定 に 基 づき 本 県 の 東 海 地 震 に 係 る 地 震 防 災 対 策 強 化 地 域 において 東 海 地 震

<4D F736F F D BB8FCF956982CC8D7793FC88D38CFC92B28DB85F838A838A815B83585F834A B5F2E646F63>

路 症 状 の 副 作 用 は 少 ないと 言 われている 一 方 Ray らが 報 告 した 大 規 模 調 査 では 突 然 死 の 発 生 率 はわずかながら 第 一 世 代 1.99 に 比 し 第 二 世 代 の 薬 剤 で 2.26 と 増 加 したことが わかっている(Ray et a

経 常 収 支 差 引 額 等 の 状 況 平 成 26 年 度 予 算 早 期 集 計 平 成 25 年 度 予 算 対 前 年 度 比 較 経 常 収 支 差 引 額 3,689 億 円 4,597 億 円 908 億 円 減 少 赤 字 組 合 数 1,114 組 合 1,180 組 合 66

製 造 業 者 は 製 造 販 売 業 者 の 管 理 監 督 の 下 適 切 な 品 質 管 理 を 行 い 製 品 を 製 造 します なお 製 造 業 は 製 造 に 特 化 した 許 可 となっており 製 造 業 の 許 可 のみでは 製 品 を 市 場 に 出 荷 することはできま せん

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

Microsoft Word - 3大疾病保障特約付団体信用生命保険の概要_村上.docx

仙台市のエイズ・性感染症の現状       資料4

有 料 老 ホーム ( ) ( 主 として 要 介 護 状 態 にある を 入 居 させるも のに 限 る ) 第 29 条 ( 届 出 等 ) 第 二 十 九 条 有 料 老 ホーム( 老 を 入 居 させ 入 浴 排 せつ 若 しくは 食 事 の 介 護 食 事 の 提 供 又 はその 他 の

<4D F736F F D2090BC8BBB959491BA8F5A91EE8A C52E646F63>

診療行為コード

セルフメディケーション推進のための一般用医薬品等に関する所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用)

Microsoft Word - 10 H21田中睡眠と経過

< F2D F97CC8EFB8F BE8DD78F9192CA926D>

Microsoft Word - 公表用答申422号.doc

(Microsoft Word _10\214\216\222\262\215\270\203\212\203\212\201[\203X_\215\305\217I\215e.doc)

Microsoft Word - 佐野市生活排水処理構想(案).doc

Microsoft Word - nagekomi栃木県特定医療費(指定難病)支給認定申請手続きのご案内 - コピー

17 外 国 人 看 護 師 候 補 者 就 労 研 修 支 援 18 看 護 職 員 の 就 労 環 境 改 善 運 動 推 進 特 別 20 歯 科 医 療 安 全 管 理 体 制 推 進 特 別 21 在 宅 歯 科 医 療 連 携 室 整 備 22 地 域 災 害 拠 点 病

監 修 北 辰 会 有 澤 総 合 病 院 内 科 大 八 木 秀 和 1 時 間 目 子 宮 内 膜 症 名 古 屋 大 学 大 学 院 医 学 系 研 究 科 産 婦 人 科 中 原 辰 夫 NAKAHARA Tatsuo 月 経 困 腎 難 不 を 全 訴 とはどのような えて 来 院 される

<4D F736F F F696E74202D C928D4E C182C4967B939682C991CC82C982A282A282CC F4390B394C529>

調査結果の概要

公 営 企 業 職 員 の 状 況 1 水 道 事 業 1 職 員 給 与 費 の 状 況 ア 決 算 区 分 総 費 用 純 利 益 職 員 給 与 費 総 費 用 に 占 める ( 参 考 ) 職 員 給 与 費 比 率 22 年 度 の 総 費 用 に 占 A B B/A める 職 員 給 与

Microsoft Word - 目次.doc

Microsoft Word - 諮問第82号答申(決裁後)

Taro-条文.jtd

Microsoft Word - h doc

HIV感染防止マニュアル(出力用).indd

ウ 一 日 当 たりの 摂 取 目 安 量 粒 ~ 粒 お 召 し 上 がりください という 旨 の 幅 の 両 端 をもって 表 示 することも 可 能 です エ 栄 養 成 分 の 量 及 び 熱 量 ( 栄 養 成 分 表 示 ) 一 日 の 摂 取 目 安 量 当 たりの 栄 養 成 分 の

1 消 防 団 につて (1) 消 防 団 に 対 す 認 知 平 成 15 年 5 月 平 成 24 年 8 月 知 って 86.3% 91.1% ( 増 ) 知 13.7% 8.9% ( 減 ) 知 って 知 ( 該 当 者 数 ) 今 回 調 査 ( 1,864 人 ) 平

EST_  H.8.6.

主 要 な が ん 治 療 に つ い て 入 院 に か か る 医 療 費 の 支 払 い か ら 計 算 し た も の で す 例 え ば 胃 が ん に つ い て は 平 均 入 院 費 は 総 額 約 万 円 で 自 己 負 担 額 は 約 3 3 万 円 程 度 必 要

目 改 正 項 目 軽 自 動 車 率 の 引 上 げ 〇 国 及 び 地 方 を 通 じた 自 動 車 関 連 制 の 見 直 しに 伴 い 軽 自 動 車 の 標 準 率 が 次 のとおり 引 き 上 げられます 車 種 区 分 引 上 げ 幅 50cc 以 下 1,000 円 2,000 円

Microsoft Word - 24行動計画案.doc

社 会 保 障 税 一 体 改 革 ( 年 金 分 野 )の 経 緯 社 会 保 障 税 一 体 改 革 大 綱 (2 月 17 日 閣 議 決 定 ) 国 年 法 等 改 正 法 案 (2 月 10 日 提 出 ) 法 案 を 提 出 する または 法 案 提 出 を 検 討 する と された 事

想 像 思 行 ず 消 毒 擦 む 薄 血 混 じ 滲 み ぶ 痂 ぶ 取 下 薄 来 経 験 沢 山 お 思 健 常 人 間 元 々 備 能 力 中 具 的 何 起 ょ 簡 単 説 明 ず 人 間 負 部 リ ン パ 球 血 小 板 マ ク ロ フ ァ ジ 悪 食 べ 集 死 溶 食 べ 清 浄

経 常 収 支 差 引 額 の 状 況 平 成 22 年 度 平 成 21 年 度 対 前 年 度 比 較 経 常 収 支 差 引 額 4,154 億 円 5,234 億 円 1,080 億 円 改 善 赤 字 組 合 の 赤 字 総 額 4,836 億 円 5,636 億 円 800 億 円 減

- 1 - 総 控 負 傷 疾 病 療 養 産 産 女 性 責 帰 べ 由 試 ~ 8 契 約 契 約 完 了 ほ 契 約 超 締 結 専 門 的 知 識 技 術 験 専 門 的 知 識 高 大 臣 専 門 的 知 識 高 専 門 的 知 識 締 結 契 約 満 歳 締 結 契 約 契 約 係 始

(Microsoft Word - \221\346\202P\202U\201@\214i\212\317.doc)

( 約 9.3ml)を 加 えて 磨 砕 して 粥 状 物 とし それを 10g 採 り メタリン 酸 酢 酸 溶 液 で 100mlに 定 容 した これを 濾 過 後 10ml 採 り 5%メタリン 酸 溶 液 を 20ml 加 えて 試 料 とした これにインドフェノール 試 液 (2,6-ジ

平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

職業斡旋者等からみた自動車整備業の労働環境等に関する調査

Microsoft PowerPoint _GP向けGL_final


養 老 保 険 の 減 額 払 済 保 険 への 変 更 1. 設 例 会 社 が 役 員 を 被 保 険 者 とし 死 亡 保 険 金 及 び 満 期 保 険 金 のいずれも 会 社 を 受 取 人 とする 養 老 保 険 に 加 入 してい る 場 合 を 解 説 します 資 金 繰 りの 都

質 を 向 上 させることが 医 療 経 済 の 効 率 化 につながると 思 われます( 図 1) 感 染 症 の 場 合 を 考 えてみます 早 期 に 診 断 し 適 正 な 治 療 をし 合 併 症 なく 早 期 に 治 癒 させることができれば 入 院 費 治 療 費 などを 減 少 させ

発 覚 理 由 違 反 態 様 在 日 期 間 違 反 期 間 婚 姻 期 間 夫 婦 間 の 子 刑 事 処 分 等 1 出 頭 申 告 不 法 残 留 約 13 年 9 月 約 9 年 11 月 約 1 年 10 月 2 出 頭 申 告 不 法 入 国 約 4 年 2 月 約 4 年 2 月 約

学校法人日本医科大学利益相反マネジメント規程

<4D F736F F F696E74202D208D4C94A C BB38EBA814089FC95CF2E B8CDD8AB B83685D>

Ⅰ 調 査 の 概 要 1 目 的 義 務 教 育 の 機 会 均 等 その 水 準 の 維 持 向 上 の 観 点 から 的 な 児 童 生 徒 の 学 力 や 学 習 状 況 を 把 握 分 析 し 教 育 施 策 の 成 果 課 題 を 検 証 し その 改 善 を 図 るもに 学 校 におけ

Taro-iryouhoken

<4D F736F F D208ED089EF95DB8CAF89C193FC8FF38BB CC8EC091D492B28DB88C8B89CA82C982C282A282C42E646F63>

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている 総 合 的

独立行政法人国立病院機構呉医療センター医療機器安全管理規程

アフターケア.indd

神の錬金術プレビュー版

デュアック 配 合 ゲル に 係 る 医 薬 品 リスク 管 理 計 画 書 (RMP)の 概 要 販 売 名 デュアック 配 合 ゲル 有 効 成 分 クリンダマイシンリン 酸 エステ ル 水 和 物 / 過 酸 化 ベンゾイル 製 造 販 売 業 者 株 式 会 社 ポーラファルマ 薬 効 分

(3) 冷 却 塔 管 理 の 調 査 現 状 の 冷 却 塔 の 洗 浄 方 法 洗 浄 回 数 薬 注 の 有 無 薬 注 している 場 合 はその 目 的 を 調 べる ま たレジオネラ 属 菌 検 査 の 状 況 およびその 結 果 を 調 べ 記 録 する 22

2 平 均 病 床 数 の 平 均 病 床 数 では 療 法 人 に 対 しそれ 以 外 の 開 設 主 体 自 治 体 社 会 保 険 関 係 団 体 その 他 公 的 の 規 模 が 2.5 倍 程 度 大 きく 療 法 人 に 比 べ 公 的 病 院 の 方 が 規 模 の 大 き いことが

認 し 通 常 の 立 入 検 査 に 際 しても 許 可 内 容 が 遵 守 されていることを 確 認 するこ と 2 学 校 薬 剤 師 業 務 の 兼 任 学 校 薬 剤 師 の 業 務 を 兼 任 する 場 合 の 取 扱 いは 次 のとおりとする (1) 許 可 要 件 1 薬 局 等 の

いう )は 警 告 をしたときは 速 やかに その 内 容 及 び 日 時 を 当 該 警 告 を 求 める 旨 の 申 出 をした 者 に 通 知 しなければならないこととされ また 警 告 をし なかったときは 速 やかに その 旨 及 び 理 由 を 当 該 警 告 を 求 める 旨 の 申

2-1膠原病.doc

(5) 特 定 施 設 の 使 用 の 方 法 (6) 色 等 の 処 理 の 方 法 (7) 排 出 水 の 色 等 の 汚 染 状 態 及 び 量 2 一 の 施 設 が 特 定 施 設 となった 際 現 にその 施 設 を 設 置 している 者 ( 設 置 の 工 事 をしている 者 を 含

<6D33335F976C8EAE CF6955C A2E786C73>

(2) 特 別 障 害 給 付 金 国 民 年 金 に 任 意 加 入 していなかったことにより 障 害 基 礎 年 金 等 を 受 給 していない 障 がい 者 の 方 に 対 し 福 祉 的 措 置 として 給 付 金 の 支 給 を 行 う 制 度 です 支 給 対 象 者 平 成 3 年 3

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

保 険 料 の 軽 減 措 置 均 等 割 額 の 軽 減 1 以 下 の 基 準 によって 均 等 割 額 が 軽 減 されます 軽 減 割 合 は 被 保 険 者 と 世 帯 主 の 総 所 得 金 額 等 の 合 計 額 によって 判 定 します 軽 減 割 合 同 一 世 帯 内 の 被 保

目 次 1. 社 会 保 障 分 野 でできること 1 1 高 額 医 療 高 額 介 護 合 算 制 度 の 改 善 2 保 険 証 機 能 の 一 元 化 3 自 己 診 療 情 報 の 活 用 4 給 付 可 能 サービスの 行 政 側 からの 通 知 2. 年 金 分 野 でできること 5

○医療用医薬品の使用上の注意記載要領について

十 日 町 市 上 水 道 耐 震 化 計 画 の 概 要 平 成 18 年 10 月 十 日 町 市 上 水 道 耐 震 化 計 画 は 平 成 16 年 6 月 から 調 査 を 開 始 しましたが 同 年 10 月 23 日 に 発 生 した 新 潟 県 中 越 地 震 のため 一 時 中 断

PowerPoint プレゼンテーション

1 資 料 編 我 が 国 の 人 口 の 推 移 厚 労 働 全 般 平 成 24 年 版 厚 労 働 白 書 5

地域支援心理研究センター 紀要 第10号

自 分 にあった 健 康 保 険 を 見 つけよう! それぞれの 健 康 保 険 の 特 徴 を 踏 まえ 自 分 にあった 健 康 保 険 を 選 ぶようにしましょう! 今 までの 収 入 扶 養 家 族 の 有 無 によって どの 健 康 保 険 に 加 入 するとメリットがあるか 参 考 にし

別 表 1 土 地 建 物 提 案 型 の 供 給 計 画 に 関 する 評 価 項 目 と 評 価 点 数 表 項 目 区 分 評 価 内 容 と 点 数 一 般 評 価 項 目 立 地 条 件 (1) 交 通 利 便 性 ( 徒 歩 =80m/1 分 ) 25 (2) 生 活 利 便

がん専門病院における薬剤師養成のあり方に関する調査研究

トラネキサム 酸 純 度 試 験 試 料 溶 液 トラネキサム 酸 の 保 持 時 間 が 約 20 分 になるように 調 整 する.. Tranexamic acid 10,000 mg/l

1章A_責了.indd

目 次 事 例 法 別 5 法 別 5 70 歳 以 上 ( 患 者 負 担 割 ) 誕 生 が 昭 和 9 年 月 以 降 の 者 3 法 別 5 70 歳 以 上 ( 患 者 負 担 割 ) 特 例 措 置 対 象 者 法 別 歳 以 上 ( 患 者 負 担 割 ) 特 例 措 置

Microsoft Word 概要版.doc

KINGSOFT Office 2016 動 作 環 境 対 応 日 本 語 版 版 共 通 利 用 上 記 動 作 以 上 以 上 空 容 量 以 上 他 接 続 環 境 推 奨 必 要 2

1 リーダーシップと 意 思 決 定 1-1 事 業 所 が 目 指 していることの 実 現 に 向 けて 一 丸 となっている 評 価 項 目 事 業 所 が 目 指 していること( 理 念 基 本 方 針 )を 明 確 化 周 知 している 1. 事 業 所 が 目 指 していること

25年度 全国アンケート結果

Transcription:

ドライアイ 患 者 の 実 態 ツルハドラッグ 白 金 台 店 海 老 昌 子

はじめに 当 店 は OTCにおけ 疲 れ 用 薬 の 販 売 個 数 グループの 中 でも 際 立 って 多 購 入 者 の 多 く 空 調 設 備 の 整 った 中 でのVDT 作 業 を 行 うオフィスワー カーであことより ドライアイに 注 した

的 ドライアイ 症 状 の 実 態 を 調 べ その 結 果 をもとに 薬 剤 師 として 調 剤 服 薬 指 導 OTC 販 売 に 利 用 できアプローチを 検 討 活 用 した ヒアルロン 酸 Na 点 眼 液 につて 比 較 検 討 し ドライアイ 患 者 より 適 切 な 後 発 医 薬 品 へ 変 更 できよう 考 察 した

方 法 来 局 客 (OTC/ 調 剤 )にアンケート 調 査 を 行 ドライアイの 実 態 を 調 査 薬 剤 師 としてのアプローチを 検 討 した 治 療 に 用 られ 点 眼 薬 (ヒアルロン 酸 Na 点 眼 液 )につて 文 献 調 査 相 違 点 を 調 べ 調 剤 服 薬 指 導 での 注 意 点 後 発 品 へ 変 更 す 際 の 留 意 点 を 検 討 し た

アンケート 内 容 当 てはま 症 状 ありますか?( 複 数 回 答 可 ) 1 疲 れやす 2 ごろごろす 3 乾 た 感 じす 4 痛 5 かゆ 6 赤 7 やに 出 8 重 た 感 じす 9 何 となく に 不 快 感 あ 10 物 かすんで 見 え 11 涙 出 12 光 まぶし 当 てはまもの5つ 以 上 あればドライアイの 可 能 性 大! 1 日 にパソコンをどのくら 利 用 しますか? 130 分 以 下 230~2 時 間 位 32~4 時 間 位 44 時 間 以 上 コンタクトを 使 ってますか? 1 使 って 2 使 ってな 男 性 女 性 年 齢 (10 20 30 40 50 60 歳 代 )

アンケート 集 計 結 果 男 性 :14 人 女 性 :46 人 コンタクトの 利 用 あ:29 人 なし:31 人 年 代 別 人 数 パソコンの 利 用 時 間 5 人 6 人 14 人 2 人 8 人 25 人 10 歳 代 20 歳 代 30 歳 代 40 歳 代 50 歳 代 60 歳 以 上 15 人 16 人 13 人 16 人 30 分 以 下 30~2 時 間 2~4 時 間 4 時 間 以 上

アンケート 結 果 から ドライアイの 可 能 性 高 かったのは パソコンの 利 用 時 間 の 長 人 若 女 性 高 齢 者 パソコンの 利 用 時 間 の 長 人 パソコン 画 面 の 凝 視 によまばたきの 減 少 湿 度 低 室 内 エア コンの 吹 き 出 しでの 涙 液 の 蒸 発 によ 涙 液 蒸 発 過 多 型 と 考 えられ 若 女 性 マイボーム 腺 機 能 低 下 症 コンタクトレンズの 使 用 と 考 えられ 高 齢 者 加 齢 や 薬 の 服 用 原 因 によ 涙 液 分 泌 減 少 型 と 考 えられ

自 覚 症 状 の 数 ドライアイの 可 能 性 大 の15 人 の 内 訳 PC 利 用 時 間 コンタクト 利 用 の 有 無 8 50 歳 代 女 30 分 以 下 なし 8 10 歳 代 女 2~4 時 間 位 なし 7 10 歳 代 女 30~2 時 間 位 なし 7 50 歳 代 女 4 時 間 以 上 あり 6 60 歳 代 女 2~4 時 間 位 なし 6 20 歳 代 男 4 時 間 以 上 あり 6 40 歳 代 女 4 時 間 以 上 なし 6 20 歳 代 男 4 時 間 以 上 あり 5 20 歳 代 女 30 分 以 下 なし 5 10 歳 代 女 30~2 時 間 位 あり 5 10 歳 代 女 30~2 時 間 位 あり 5 20 歳 代 女 30~2 時 間 位 あり 5 30 歳 代 女 4 時 間 以 上 あり 5 20 歳 代 男 4 時 間 以 上 あり 5 40 歳 代 女 4 時 間 以 上 なし

0 2 4 6 8 10 12 疲 れ や す 赤 や に 出 か ゆ 乾 た 感 じ す 何 と な く に 不 快 感 あ 痛 物 か す ん で 見 え ご ろ ご ろ す 重 た 感 じ す 涙 出 光 ま ぶ し 30 分 以 下 30~2 時 間 位 2~4 時 間 位 4 時 間 以 上 パソコン 利 用 時 間 と 自 覚 症 状 の 関 係 PCの 利 用 時 間 で 2 倍 以 上 の 差 あ

0 5 10 15 20 25 疲 れ や す 赤 や に 出 か ゆ 乾 た 感 じ す 何 と な く に 不 快 感 あ 痛 物 か す ん で 見 え ご ろ ご ろ す 重 た 感 じ す 涙 出 光 ま ぶ し コンタクト 利 用 なし コンタクト 利 用 あり コンタクトの 利 用 と 自 覚 症 状 の 関 係 コンタクトの 利 用 で2 倍 以 上 の 差 あ

薬 剤 師 としてのアプローチ

涙 液 分 泌 過 多 型 の 方 へ 意 識 的 にまばたきをしましょう 部 屋 の 湿 度 を 高 めましょう に 優 し 姿 勢 を! パソコンの 画 面 は より 下 に 涙 と 同 じ 成 分 の 点 眼 を 心 けましょう 防 腐 剤 無 添 加 の 人 工 涙 液 の 点 眼 有 効 です

涙 液 分 泌 減 少 型 の 方 へ 涙 と 同 じ 成 分 の 点 眼 を 心 けましょう 防 腐 剤 無 添 加 の 人 工 涙 液 の 頻 回 点 眼 有 効 です 飲 んでお 薬 の 副 作 用 やご 病 気 の せかもしれません お 話 を 聞 かせてく ださ 服 用 薬 を 確 認 ( 向 精 神 薬 抗 コリン 薬 β 遮 断 薬 の 使 用 やシェーグ レン 症 候 群 などの 膠 原 病 屈 折 矯 正 手 術 後 原 因 のこ とあ ( 場 合 によっては 処 方 考 慮 し 疑 義 紹 介 す )

コンタクトレンズお 使 の 方 へ 定 期 的 に 受 診 をしましょう レンズを 清 潔 に 装 着 時 間 は 短 めに! 涙 と 同 じ 成 分 の 点 眼 を 心 けましょう 防 腐 剤 無 添 加 の 人 工 涙 液 の 頻 回 点 眼 有 効 です ( 防 腐 剤 はレンズに 吸 着 すので 必 ず 防 腐 剤 無 添 加 を すすめ) ( 特 にソフトコンタクトレンズは 涙 を 吸 収 し レンズ 表 面 か ら 涙 を 蒸 発 させので 注 意 必 要 です)

アイメイクをす 方 へ アイメイクはしっかり 落 としましょう 蒸 しタオルなどで を 温 めましょう! (マイボーム 腺 に 詰 まって 油 分 を 溶 かして 分 泌 をス ムーズにさせ 効 果 あります) マイボーム 腺 は 上 下 のまぶたの 縁 にあ 分 泌 腺 で 涙 の 表 面 をおおう 脂 の 成 分 を 分 泌 す 役 割 を 果 たしてます この 分 泌 された 脂 は 涙 の 蒸 発 を 防 だり 涙 の 表 面 に 均 一 に 広 の を 助 けてます このマイボーム 腺 の 開 口 部 を 含 めて 異 常 生 じてく 状 態 を マイボーム 腺 機 能 不 全 と 呼 んでます

作 成 した ドライアイ 対 策 ツール

~ドライアイ 対 策 ~ 1. 部 屋 の 湿 度 を 保 つ 涙 蒸 発 しやす 環 境 はドライアイを 悪 化 させます エアコンの 風 は 直 接 当 たらなように 注 意 し 加 湿 器 などを 利 用 して なべく 湿 度 を 高 くさせましょう 2. に 優 し 正 し 姿 勢 で パソコンやテレビの 画 面 は より 下 に 置 くようにしましょう 長 時 間 画 面 を 見 てのではな く 数 分 置 きに 視 点 をずらしたり 気 分 転 換 に 外 の 景 色 を 見 たりして を 休 ませてあげましょう を 疲 れさせなためにも ワープロの 画 面 には 照 明 反 射 しなように 置 きましょう 3.まばたきを 意 識 的 にす パソコンを 使 用 したりす 際 には どうしても 画 面 を 集 中 して 見 ために まばたきの 回 数 減 ってしまます 意 識 的 にしっかりと を 閉 じてまばたきの 回 数 を 増 やしましょう 4.コンタクトレンズは 正 しく 使 ましょう コンタクトレンズは 常 に 清 潔 に 保 ち 乾 きやす 状 況 では 装 着 時 間 を 減 らしましょう ハ ードコンタクト ソフトコンタクト どちらでもドライアイは 悪 化 します コンタクトの 種 類 によってドライアイの 起 き 場 所 も 異 なります 特 にソフトコンタクトレンズは 涙 を 吸 収 し レ ンズ 表 面 から 水 分 を 蒸 発 させてしまうとわれてます 種 類 の 変 更 を 検 討 すことも 必 要 です 定 期 的 に 受 診 し 正 しく 使 用 しましょう 5.アイメイクに 気 をつけましょう まぶたには 油 の 分 泌 腺 あり その 油 は の 表 面 にひろって 涙 の 水 分 の 蒸 発 をおさえ 働 き をしてます まつげの 根 本 から 油 は 分 泌 されてます その 部 分 にアイラインを 引 てしま うことでその 分 泌 うまくかなくなりドライアイの 症 状 でます まずしっかりアイメイクを 落 とすこと 大 事 です そのあと をあたため 方 法 も 効 果 的 です 6. 薬 を 利 用 す 軽 症 のドライアイであれば 薬 の 利 用 効 果 的 です 市 販 および 眼 科 で 処 方 されほとんど の 点 眼 薬 には 防 腐 剤 入 ってので 注 意 必 要 です ドライアイになった は 防 腐 剤 の 影 響 をダイレクトに 受 けます 細 菌 などの 増 殖 を 防 ぐ 防 腐 剤 は の 表 面 の 細 胞 に 良 くありません そのため を 潤 す 的 で 点 眼 薬 を 使 う 場 合 は 防 腐 剤 入 ってな 人 工 涙 液 (ソフトサンテ ィアや 使 きりタイプの 人 工 涙 液 薬 ) 良 でしょう 血 管 収 縮 剤 入 りの 薬 は 充 血 をと 働 きあります 使 う 頻 度 高 とリバウンド 起 きか えって 充 血 悪 化 します また 涙 の 分 泌 を 抑 制 し ドライアイ 症 状 を 悪 化 させ 場 合 もあので 使 過 ぎに 注 意 しましょう 症 状 強 場 合 や 長 引 く 場 合 は に 傷 付 ておそれあります 早 めに 眼 科 を 受 診 し 医 師 にご 相 談 くださ

現 在 のドライアイ 治 療 軽 症 人 工 涙 液 または ヒアルロン 酸 中 程 度 ヒアルロン 酸 + 人 工 涙 液 ( 防 腐 剤 なし) 重 症 ヒアルロン 酸 ( 防 腐 剤 なし)+ 人 工 涙 液 ( 防 腐 剤 なし) さらに 重 症 外 科 的 治 療 ( 涙 点 プラグ 挿 入 術 涙 点 閉 鎖 術 ) *ヒアルロン 酸 =ヒアルロン 酸 ナトリウム 点 眼 液 なぜ 防 腐 剤 なしを 指 定 すのか? 防 腐 剤 はその 濃 度 と 接 触 時 間 に 関 連 して 角 膜 上 皮 障 害 を 起 こしやすとわれて 特 にベンザルコニウム 塩 化 物 はそのデータ 多 調 剤 薬 剤 師 としてのアプローチ 防 腐 剤 の 違 を 考 慮 す 必 要 あ

ヒアルロン 酸 ナトリウム 点 眼 液 に 含 まれ 添 加 物 の 違 薬 品 名 ヒアレイン 点 眼 液 0.1% ( 参 天 ) 先 発 品 ヒアレインミニ 点 眼 液 0.1% ヒアレインミニ 点 眼 液 0.3% ( 参 天 ) ティアバランス0.1% 点 眼 液 ( 千 寿 武 田 薬 品 工 業 ) ヒアロンサン 点 眼 液 0.1% ( 日 東 メディック 東 亜 薬 品 ) ヒアール 点 眼 液 0.1 (キョーリンリメディオ) アイケア 点 眼 液 0.1% ( 科 研 ) 先 発 品 添 加 物 イプシロン アミノカプロン 酸 エデト 酸 ナトリウム 水 和 物 塩 化 カリウム 塩 化 ナトリウム ベンザルコニ ウム 塩 化 物 ph 調 節 剤 イプシロン-アミノカプロン 酸 エデト 酸 ナトリウム 水 和 物 塩 化 カリウム 塩 化 ナトリウム ph 調 節 剤 防 腐 剤 無 添 加 後 発 品 ホウ 酸 クロルヘキシジングルコン 酸 塩 ホウ 砂 塩 化 ナトリウム 塩 化 カリウム 塩 化 ナトリウム ホウ 酸 ホウ 砂 イプシロン アミノ カプロン 酸 エデト 酸 ナトリウム 水 和 物 パラオキシ 後 発 品 安 息 香 酸 メチル パラオキシ 安 息 香 酸 プロピル ph 調 整 剤 後 発 品 後 発 品 イプシロン-アミノカプロン 酸 エデト 酸 ナトリウム 水 和 物 メチルパラベン プロピルパラベン 等 張 化 剤 ph 調 節 剤 リン 酸 二 水 素 カリウム リン 酸 水 素 ナトリウム 水 和 物 塩 化 ナトリウム エデト 酸 ナトリウム 水 和 物 ベンゼト ニウム 塩 化 物 ポリソルベート80

ヒアルロン 酸 Na 点 眼 液 角 膜 に 与 え 障 害 につての 文 献 より ずれの 点 眼 液 も15 分 間 の 接 触 までは 生 存 率 は80% 以 上 あった 長 時 間 になと 有 意 な 差 生 じた 接 触 時 間 によ 角 膜 細 胞 の 障 害 割 合 30 分 間 60 分 間 ティアバランス 92.6 92.3 ヒアール 87.6 89.4 ヒアロンサン 77.1 72.9 ヒアレインミニ 73.2 68.5 ヒアレイン 75.1 34.2 アイケア 57.5 12.3 ( 文 献 ) 福 田 正 道 他 :ヒアルロン 酸 ナトリウム 点 眼 液 の 培 養 家 兎 角 膜 細 胞 に 対 す 障 害 性 医 学 と 薬 学 56: 385-388 2006

文 献 からの 考 察 各 点 眼 液 の 角 膜 細 胞 障 害 の 程 度 の 相 違 は 製 剤 の 添 加 物 特 に 防 腐 剤 の 影 響 大 きと 考 えられ ベンザルコニウム 塩 化 物 とベンゼトニ ウム 塩 化 物 は 角 膜 障 害 性 大 きく クロルヘキ シジングルコン 酸 塩 やパラベン 類 は 小 さ ま た その 他 の 添 加 物 としてエデト 酸 ナトリウム 水 和 物 の 角 膜 障 害 性 考 えられた ドライアイ 患 者 におては 薬 剤 角 膜 表 面 に 残 留 す 時 間 長 くなことから 添 加 物 の 影 響 への 考 慮 必 要 と 考 えられ

後 発 品 へ 変 更 す 際 の 留 意 点 ドライアイ 症 状 の 程 度 と 点 眼 状 況 により 後 発 品 へ 変 更 す 際 に 考 慮 必 要 とな 角 膜 障 害 の 大 き 患 者 (ドライアイ 重 症 患 者 緑 内 障 での 継 続 使 用 など)はベンザルコニウ ム 塩 化 物 とベンゼトニウム 塩 化 物 は 避 けてク ロルヘキシジングルコン 酸 塩 やパラベン 類 の 添 加 されてものとすこと 望 まし 推 奨 されのは ティアバランス0.1% 点 眼 液 ヒアール 点 眼 液 0.1 とな

考 察 今 回 のアンケートを 取 りなら やはりパソコン 利 用 者 多 ことに 驚 た そしてその 方 の 多 く に 疲 れ 違 和 感 を 憶 えてた また 高 齢 者 やパソコン 利 用 者 によドライアイ 症 状 だけでなく 若 女 性 のアイ メイクによドライアイ 症 状 にも 注 意 必 要 と 感 じた 薬 剤 師 としてOTC 販 売 の 中 でもドライアイの 危 険 性 を 伝 え その 程 度 に 応 じて 防 腐 剤 無 添 加 の 使 きり タイプの 人 工 涙 液 や ソフトサンティア の 利 用 のす すめ 必 要 と 感 じた また ドライアイ 対 策 ツール を 配 布 すことで 予 防 対 策 効 果 を 上 げてくことで きと 考 え 調 剤 におては 後 発 品 への 変 更 時 などにおて 防 腐 剤 添 加 物 につて 考 慮 す 必 要 あ 今 回 の 調 査 結 果 を 後 発 品 選 択 に 役 立 ててきた