ドライアイ 患 者 の 実 態 ツルハドラッグ 白 金 台 店 海 老 昌 子
はじめに 当 店 は OTCにおけ 疲 れ 用 薬 の 販 売 個 数 グループの 中 でも 際 立 って 多 購 入 者 の 多 く 空 調 設 備 の 整 った 中 でのVDT 作 業 を 行 うオフィスワー カーであことより ドライアイに 注 した
的 ドライアイ 症 状 の 実 態 を 調 べ その 結 果 をもとに 薬 剤 師 として 調 剤 服 薬 指 導 OTC 販 売 に 利 用 できアプローチを 検 討 活 用 した ヒアルロン 酸 Na 点 眼 液 につて 比 較 検 討 し ドライアイ 患 者 より 適 切 な 後 発 医 薬 品 へ 変 更 できよう 考 察 した
方 法 来 局 客 (OTC/ 調 剤 )にアンケート 調 査 を 行 ドライアイの 実 態 を 調 査 薬 剤 師 としてのアプローチを 検 討 した 治 療 に 用 られ 点 眼 薬 (ヒアルロン 酸 Na 点 眼 液 )につて 文 献 調 査 相 違 点 を 調 べ 調 剤 服 薬 指 導 での 注 意 点 後 発 品 へ 変 更 す 際 の 留 意 点 を 検 討 し た
アンケート 内 容 当 てはま 症 状 ありますか?( 複 数 回 答 可 ) 1 疲 れやす 2 ごろごろす 3 乾 た 感 じす 4 痛 5 かゆ 6 赤 7 やに 出 8 重 た 感 じす 9 何 となく に 不 快 感 あ 10 物 かすんで 見 え 11 涙 出 12 光 まぶし 当 てはまもの5つ 以 上 あればドライアイの 可 能 性 大! 1 日 にパソコンをどのくら 利 用 しますか? 130 分 以 下 230~2 時 間 位 32~4 時 間 位 44 時 間 以 上 コンタクトを 使 ってますか? 1 使 って 2 使 ってな 男 性 女 性 年 齢 (10 20 30 40 50 60 歳 代 )
アンケート 集 計 結 果 男 性 :14 人 女 性 :46 人 コンタクトの 利 用 あ:29 人 なし:31 人 年 代 別 人 数 パソコンの 利 用 時 間 5 人 6 人 14 人 2 人 8 人 25 人 10 歳 代 20 歳 代 30 歳 代 40 歳 代 50 歳 代 60 歳 以 上 15 人 16 人 13 人 16 人 30 分 以 下 30~2 時 間 2~4 時 間 4 時 間 以 上
アンケート 結 果 から ドライアイの 可 能 性 高 かったのは パソコンの 利 用 時 間 の 長 人 若 女 性 高 齢 者 パソコンの 利 用 時 間 の 長 人 パソコン 画 面 の 凝 視 によまばたきの 減 少 湿 度 低 室 内 エア コンの 吹 き 出 しでの 涙 液 の 蒸 発 によ 涙 液 蒸 発 過 多 型 と 考 えられ 若 女 性 マイボーム 腺 機 能 低 下 症 コンタクトレンズの 使 用 と 考 えられ 高 齢 者 加 齢 や 薬 の 服 用 原 因 によ 涙 液 分 泌 減 少 型 と 考 えられ
自 覚 症 状 の 数 ドライアイの 可 能 性 大 の15 人 の 内 訳 PC 利 用 時 間 コンタクト 利 用 の 有 無 8 50 歳 代 女 30 分 以 下 なし 8 10 歳 代 女 2~4 時 間 位 なし 7 10 歳 代 女 30~2 時 間 位 なし 7 50 歳 代 女 4 時 間 以 上 あり 6 60 歳 代 女 2~4 時 間 位 なし 6 20 歳 代 男 4 時 間 以 上 あり 6 40 歳 代 女 4 時 間 以 上 なし 6 20 歳 代 男 4 時 間 以 上 あり 5 20 歳 代 女 30 分 以 下 なし 5 10 歳 代 女 30~2 時 間 位 あり 5 10 歳 代 女 30~2 時 間 位 あり 5 20 歳 代 女 30~2 時 間 位 あり 5 30 歳 代 女 4 時 間 以 上 あり 5 20 歳 代 男 4 時 間 以 上 あり 5 40 歳 代 女 4 時 間 以 上 なし
0 2 4 6 8 10 12 疲 れ や す 赤 や に 出 か ゆ 乾 た 感 じ す 何 と な く に 不 快 感 あ 痛 物 か す ん で 見 え ご ろ ご ろ す 重 た 感 じ す 涙 出 光 ま ぶ し 30 分 以 下 30~2 時 間 位 2~4 時 間 位 4 時 間 以 上 パソコン 利 用 時 間 と 自 覚 症 状 の 関 係 PCの 利 用 時 間 で 2 倍 以 上 の 差 あ
0 5 10 15 20 25 疲 れ や す 赤 や に 出 か ゆ 乾 た 感 じ す 何 と な く に 不 快 感 あ 痛 物 か す ん で 見 え ご ろ ご ろ す 重 た 感 じ す 涙 出 光 ま ぶ し コンタクト 利 用 なし コンタクト 利 用 あり コンタクトの 利 用 と 自 覚 症 状 の 関 係 コンタクトの 利 用 で2 倍 以 上 の 差 あ
薬 剤 師 としてのアプローチ
涙 液 分 泌 過 多 型 の 方 へ 意 識 的 にまばたきをしましょう 部 屋 の 湿 度 を 高 めましょう に 優 し 姿 勢 を! パソコンの 画 面 は より 下 に 涙 と 同 じ 成 分 の 点 眼 を 心 けましょう 防 腐 剤 無 添 加 の 人 工 涙 液 の 点 眼 有 効 です
涙 液 分 泌 減 少 型 の 方 へ 涙 と 同 じ 成 分 の 点 眼 を 心 けましょう 防 腐 剤 無 添 加 の 人 工 涙 液 の 頻 回 点 眼 有 効 です 飲 んでお 薬 の 副 作 用 やご 病 気 の せかもしれません お 話 を 聞 かせてく ださ 服 用 薬 を 確 認 ( 向 精 神 薬 抗 コリン 薬 β 遮 断 薬 の 使 用 やシェーグ レン 症 候 群 などの 膠 原 病 屈 折 矯 正 手 術 後 原 因 のこ とあ ( 場 合 によっては 処 方 考 慮 し 疑 義 紹 介 す )
コンタクトレンズお 使 の 方 へ 定 期 的 に 受 診 をしましょう レンズを 清 潔 に 装 着 時 間 は 短 めに! 涙 と 同 じ 成 分 の 点 眼 を 心 けましょう 防 腐 剤 無 添 加 の 人 工 涙 液 の 頻 回 点 眼 有 効 です ( 防 腐 剤 はレンズに 吸 着 すので 必 ず 防 腐 剤 無 添 加 を すすめ) ( 特 にソフトコンタクトレンズは 涙 を 吸 収 し レンズ 表 面 か ら 涙 を 蒸 発 させので 注 意 必 要 です)
アイメイクをす 方 へ アイメイクはしっかり 落 としましょう 蒸 しタオルなどで を 温 めましょう! (マイボーム 腺 に 詰 まって 油 分 を 溶 かして 分 泌 をス ムーズにさせ 効 果 あります) マイボーム 腺 は 上 下 のまぶたの 縁 にあ 分 泌 腺 で 涙 の 表 面 をおおう 脂 の 成 分 を 分 泌 す 役 割 を 果 たしてます この 分 泌 された 脂 は 涙 の 蒸 発 を 防 だり 涙 の 表 面 に 均 一 に 広 の を 助 けてます このマイボーム 腺 の 開 口 部 を 含 めて 異 常 生 じてく 状 態 を マイボーム 腺 機 能 不 全 と 呼 んでます
作 成 した ドライアイ 対 策 ツール
~ドライアイ 対 策 ~ 1. 部 屋 の 湿 度 を 保 つ 涙 蒸 発 しやす 環 境 はドライアイを 悪 化 させます エアコンの 風 は 直 接 当 たらなように 注 意 し 加 湿 器 などを 利 用 して なべく 湿 度 を 高 くさせましょう 2. に 優 し 正 し 姿 勢 で パソコンやテレビの 画 面 は より 下 に 置 くようにしましょう 長 時 間 画 面 を 見 てのではな く 数 分 置 きに 視 点 をずらしたり 気 分 転 換 に 外 の 景 色 を 見 たりして を 休 ませてあげましょう を 疲 れさせなためにも ワープロの 画 面 には 照 明 反 射 しなように 置 きましょう 3.まばたきを 意 識 的 にす パソコンを 使 用 したりす 際 には どうしても 画 面 を 集 中 して 見 ために まばたきの 回 数 減 ってしまます 意 識 的 にしっかりと を 閉 じてまばたきの 回 数 を 増 やしましょう 4.コンタクトレンズは 正 しく 使 ましょう コンタクトレンズは 常 に 清 潔 に 保 ち 乾 きやす 状 況 では 装 着 時 間 を 減 らしましょう ハ ードコンタクト ソフトコンタクト どちらでもドライアイは 悪 化 します コンタクトの 種 類 によってドライアイの 起 き 場 所 も 異 なります 特 にソフトコンタクトレンズは 涙 を 吸 収 し レ ンズ 表 面 から 水 分 を 蒸 発 させてしまうとわれてます 種 類 の 変 更 を 検 討 すことも 必 要 です 定 期 的 に 受 診 し 正 しく 使 用 しましょう 5.アイメイクに 気 をつけましょう まぶたには 油 の 分 泌 腺 あり その 油 は の 表 面 にひろって 涙 の 水 分 の 蒸 発 をおさえ 働 き をしてます まつげの 根 本 から 油 は 分 泌 されてます その 部 分 にアイラインを 引 てしま うことでその 分 泌 うまくかなくなりドライアイの 症 状 でます まずしっかりアイメイクを 落 とすこと 大 事 です そのあと をあたため 方 法 も 効 果 的 です 6. 薬 を 利 用 す 軽 症 のドライアイであれば 薬 の 利 用 効 果 的 です 市 販 および 眼 科 で 処 方 されほとんど の 点 眼 薬 には 防 腐 剤 入 ってので 注 意 必 要 です ドライアイになった は 防 腐 剤 の 影 響 をダイレクトに 受 けます 細 菌 などの 増 殖 を 防 ぐ 防 腐 剤 は の 表 面 の 細 胞 に 良 くありません そのため を 潤 す 的 で 点 眼 薬 を 使 う 場 合 は 防 腐 剤 入 ってな 人 工 涙 液 (ソフトサンテ ィアや 使 きりタイプの 人 工 涙 液 薬 ) 良 でしょう 血 管 収 縮 剤 入 りの 薬 は 充 血 をと 働 きあります 使 う 頻 度 高 とリバウンド 起 きか えって 充 血 悪 化 します また 涙 の 分 泌 を 抑 制 し ドライアイ 症 状 を 悪 化 させ 場 合 もあので 使 過 ぎに 注 意 しましょう 症 状 強 場 合 や 長 引 く 場 合 は に 傷 付 ておそれあります 早 めに 眼 科 を 受 診 し 医 師 にご 相 談 くださ
現 在 のドライアイ 治 療 軽 症 人 工 涙 液 または ヒアルロン 酸 中 程 度 ヒアルロン 酸 + 人 工 涙 液 ( 防 腐 剤 なし) 重 症 ヒアルロン 酸 ( 防 腐 剤 なし)+ 人 工 涙 液 ( 防 腐 剤 なし) さらに 重 症 外 科 的 治 療 ( 涙 点 プラグ 挿 入 術 涙 点 閉 鎖 術 ) *ヒアルロン 酸 =ヒアルロン 酸 ナトリウム 点 眼 液 なぜ 防 腐 剤 なしを 指 定 すのか? 防 腐 剤 はその 濃 度 と 接 触 時 間 に 関 連 して 角 膜 上 皮 障 害 を 起 こしやすとわれて 特 にベンザルコニウム 塩 化 物 はそのデータ 多 調 剤 薬 剤 師 としてのアプローチ 防 腐 剤 の 違 を 考 慮 す 必 要 あ
ヒアルロン 酸 ナトリウム 点 眼 液 に 含 まれ 添 加 物 の 違 薬 品 名 ヒアレイン 点 眼 液 0.1% ( 参 天 ) 先 発 品 ヒアレインミニ 点 眼 液 0.1% ヒアレインミニ 点 眼 液 0.3% ( 参 天 ) ティアバランス0.1% 点 眼 液 ( 千 寿 武 田 薬 品 工 業 ) ヒアロンサン 点 眼 液 0.1% ( 日 東 メディック 東 亜 薬 品 ) ヒアール 点 眼 液 0.1 (キョーリンリメディオ) アイケア 点 眼 液 0.1% ( 科 研 ) 先 発 品 添 加 物 イプシロン アミノカプロン 酸 エデト 酸 ナトリウム 水 和 物 塩 化 カリウム 塩 化 ナトリウム ベンザルコニ ウム 塩 化 物 ph 調 節 剤 イプシロン-アミノカプロン 酸 エデト 酸 ナトリウム 水 和 物 塩 化 カリウム 塩 化 ナトリウム ph 調 節 剤 防 腐 剤 無 添 加 後 発 品 ホウ 酸 クロルヘキシジングルコン 酸 塩 ホウ 砂 塩 化 ナトリウム 塩 化 カリウム 塩 化 ナトリウム ホウ 酸 ホウ 砂 イプシロン アミノ カプロン 酸 エデト 酸 ナトリウム 水 和 物 パラオキシ 後 発 品 安 息 香 酸 メチル パラオキシ 安 息 香 酸 プロピル ph 調 整 剤 後 発 品 後 発 品 イプシロン-アミノカプロン 酸 エデト 酸 ナトリウム 水 和 物 メチルパラベン プロピルパラベン 等 張 化 剤 ph 調 節 剤 リン 酸 二 水 素 カリウム リン 酸 水 素 ナトリウム 水 和 物 塩 化 ナトリウム エデト 酸 ナトリウム 水 和 物 ベンゼト ニウム 塩 化 物 ポリソルベート80
ヒアルロン 酸 Na 点 眼 液 角 膜 に 与 え 障 害 につての 文 献 より ずれの 点 眼 液 も15 分 間 の 接 触 までは 生 存 率 は80% 以 上 あった 長 時 間 になと 有 意 な 差 生 じた 接 触 時 間 によ 角 膜 細 胞 の 障 害 割 合 30 分 間 60 分 間 ティアバランス 92.6 92.3 ヒアール 87.6 89.4 ヒアロンサン 77.1 72.9 ヒアレインミニ 73.2 68.5 ヒアレイン 75.1 34.2 アイケア 57.5 12.3 ( 文 献 ) 福 田 正 道 他 :ヒアルロン 酸 ナトリウム 点 眼 液 の 培 養 家 兎 角 膜 細 胞 に 対 す 障 害 性 医 学 と 薬 学 56: 385-388 2006
文 献 からの 考 察 各 点 眼 液 の 角 膜 細 胞 障 害 の 程 度 の 相 違 は 製 剤 の 添 加 物 特 に 防 腐 剤 の 影 響 大 きと 考 えられ ベンザルコニウム 塩 化 物 とベンゼトニ ウム 塩 化 物 は 角 膜 障 害 性 大 きく クロルヘキ シジングルコン 酸 塩 やパラベン 類 は 小 さ ま た その 他 の 添 加 物 としてエデト 酸 ナトリウム 水 和 物 の 角 膜 障 害 性 考 えられた ドライアイ 患 者 におては 薬 剤 角 膜 表 面 に 残 留 す 時 間 長 くなことから 添 加 物 の 影 響 への 考 慮 必 要 と 考 えられ
後 発 品 へ 変 更 す 際 の 留 意 点 ドライアイ 症 状 の 程 度 と 点 眼 状 況 により 後 発 品 へ 変 更 す 際 に 考 慮 必 要 とな 角 膜 障 害 の 大 き 患 者 (ドライアイ 重 症 患 者 緑 内 障 での 継 続 使 用 など)はベンザルコニウ ム 塩 化 物 とベンゼトニウム 塩 化 物 は 避 けてク ロルヘキシジングルコン 酸 塩 やパラベン 類 の 添 加 されてものとすこと 望 まし 推 奨 されのは ティアバランス0.1% 点 眼 液 ヒアール 点 眼 液 0.1 とな
考 察 今 回 のアンケートを 取 りなら やはりパソコン 利 用 者 多 ことに 驚 た そしてその 方 の 多 く に 疲 れ 違 和 感 を 憶 えてた また 高 齢 者 やパソコン 利 用 者 によドライアイ 症 状 だけでなく 若 女 性 のアイ メイクによドライアイ 症 状 にも 注 意 必 要 と 感 じた 薬 剤 師 としてOTC 販 売 の 中 でもドライアイの 危 険 性 を 伝 え その 程 度 に 応 じて 防 腐 剤 無 添 加 の 使 きり タイプの 人 工 涙 液 や ソフトサンティア の 利 用 のす すめ 必 要 と 感 じた また ドライアイ 対 策 ツール を 配 布 すことで 予 防 対 策 効 果 を 上 げてくことで きと 考 え 調 剤 におては 後 発 品 への 変 更 時 などにおて 防 腐 剤 添 加 物 につて 考 慮 す 必 要 あ 今 回 の 調 査 結 果 を 後 発 品 選 択 に 役 立 ててきた