も く じ 第 1 章 気 象 観 測 の 基 礎 1 第 2 章 降 水 4 第 3 章 気 温 9 第 4 章 風 16 第 5 章 相 対 湿 度 ( 蒸 気 圧 露 点 温 度 ) 22 参 考 乾 湿 計 による 蒸 気 圧, 露 点 温 度, 相 対 湿 度 の 計 算 28 第 6 章 気 圧 33 第 7 章 日 射 量 40 第 8 章 日 照 時 間 43 第 9 章 欠 章 45 第 10 章 視 程 46 第 11 章 雲 50 参 考 雲 の 発 生 57 第 12 章 天 気 58 参 考 大 気 現 象 の 種 類 と 定 義 解 説 61 第 13 章 観 測 結 果 の 品 質 管 理 66 第 14 章 気 象 測 器 の 検 定 73 第 15 章 観 測 施 設 設 置 の 届 出 76 資 料 用 語 解 説 ( 本 文 中 ゴシック 表 記 語 ) 79 沿 革 平 成 10 年 9 月 制 定 平 成 14 年 10 月 改 訂 平 成 19 年 12 月 改 訂
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-38-1) ( 0 + = Vm RT gz e P P P T Vm T Vm
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低 い 霧 霧 と 煙 が 混 じったものをスモッグということもある 目 の 高 さの 水 平 視 程 は1km 未 満 であるが, 天 空 がかすかに 見 えるくらいに 霧 が 薄 い 場 合 は, 低 い 霧 という 地 霧 目 の 高 さの 水 平 視 程 は1km 以 上 であるが, 地 面 近 くに 霧 がある 場 合 は, 地 霧 とす る 氷 霧 多 数 のごく 小 さな 氷 の 結 晶 ( 直 径 約 2~30μm)が, 大 気 中 を 浮 遊 する 現 象 水 平 視 程 を 著 しく 減 少 させる この 結 晶 は 日 がさしていると 輝 いて 見 える 氷 霧 に 細 氷 が 混 じると,かさなどを 生 ずることがある 一 般 に 高 緯 度 地 方, 山 岳 地 方 で 気 温 -30 以 下 の 静 穏 な 晴 天 のときに 現 れる も や ごく 小 さい 水 滴 又 は 湿 った 吸 湿 性 の 粒 子 が 大 気 中 に 浮 遊 している 現 象 水 平 視 程 は1km 以 上 の 場 合 をいう もやの 中 の 空 気 は 霧 の 中 でのように 湿 っぽくも 冷 たくも 感 じない もやの 中 の 相 対 湿 度 は 一 般 に 霧 の 場 合 よりも 小 さく 目 安 としては75% 以 上 が 多 いが 100%になる ことはない もやは 一 般 に 多 少 とも 灰 色 がかっている 低 い 地 ふぶき 積 もった 雪 が 地 表 からわずかの 高 さに 吹 き 上 げられる 現 象 高 い 地 ふぶき 目 の 高 さの 水 平 視 程 はほとんど 減 じない 雪 の 粒 子 は 地 表 をはうように 移 動 し, このため 非 常 に 低 い 地 物 はぼんやり 見 えたり, 隠 されたりする 積 もった 雪 が 地 上 高 く 吹 き 上 げられる 現 象 目 の 高 さの 水 平 視 程 は 一 般 に 非 常 に 悪 い 吹 き 上 げられた 雪 はときには 全 天 を 覆 い, 太 陽 さえも 隠 すほどになることが ある これらの 雪 は 絶 えず 風 によって 激 しくかき 回 される ふ ぶ き 高 い 地 ふぶきと 雪 とが 同 時 に 起 こっている 現 象 し ぶ き 露 広 い 水 面, 一 般 的 には 波 がしらから 風 により 水 滴 が 吹 き 飛 ばされる 現 象 水 面 が 荒 れた 状 態 では, 泡 を 伴 うことがある 台 風, 季 節 風 など 広 範 囲 の 強 い 風 にともない 発 生 し, 視 程 障 害 を 発 生 させた 場 合 に 記 録 する 地 面 や 地 物 などに 大 気 中 の 水 蒸 気 が 凝 結 し 水 滴 となって 付 着 したもの 草 や 木 の 葉 だけにできたものは 除 く 凍 露 露 の 粒 が 凍 結 したもの 霜 大 気 中 の 水 蒸 気 が 昇 華 して, 地 面 又 は 地 物 に 付 着 した 氷 の 結 晶 一 般 にうろこ 状, 針 状, 羽 状 又 は 扇 子 状 をしている 霜 柱 地 中 の 水 分 が 柱 状 の 氷 の 結 晶 となって, 地 中 又 は 地 面 に 析 出 したもの 霧 氷 樹 木 や 地 物 に 白 色 ないし 半 透 明 の 氷 層 が 付 着 したもので, 樹 霜, 樹 氷, 粗 氷 の3 種 類 がある 樹 霜 おもに 水 蒸 気 の 昇 華 によって 生 じた 氷 の 結 晶 からなり, 針 状, 板 状,コップ 状 な どの 結 晶 形 が 明 らかに 認 められることが 多 いが, 凍 った 霧 粒 が 混 じってついている こともある 物 体 の 風 上 側 に 成 長 しやすい 樹 氷 おもに 過 冷 却 した 霧 粒 又 は 雲 粒 ( 山 岳 域 )が, 地 物 に 吹 きつけられてできた 白 色 不 透 明 のもろい 氷 で,うすい 針 状, 又 は 尾 びれ 状 の 塊 が 集 まってできている 側 面 に 樹 霜 ができていることもある 弱 い 風 の 下 では 地 物 の 全 方 向 に 付 着 する 粗 氷 樹 氷 と 同 じようにしてできる 半 透 明 か 又 は 透 明 に 近 い 氷 の 塊 で, 霧 粒 が 大 きく, 気 温 が -10~ -2 の 間 でできやすい また 風 上 方 向 に 発 達 する 雨 氷 一 般 に 均 質 で 透 明 な 氷 層 が 地 物 に 付 着 した 現 象 過 冷 却 した 霧 雨 又 は 雨 ( 着 氷 性 の 霧 雨 又 は 雨 )が,0 以 下 又 は0 よりわずかに 高 い 温 度 ( 過 冷 却 でない 場 合 は 0 以 下 )の 地 面 や 地 物 に 当 たって 凍 結 したものである -63-
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第 15 章 観 測 施 設 設 置 の 届 出 第 1 章 で 述 べたとおり, 大 気 の 現 象 の 規 模 は 様 々である 気 象 観 測 の 目 的 にもよるが, 通 常 これ らの 現 象 を 把 握 するには, 面 ( 複 数 )での 観 測 が 必 要 である この 場 合, 自 らの 観 測 成 果 だけでな く, 気 象 庁 や 別 の 機 関 などが 実 施 した 観 測 成 果 を 相 互 に 利 用 できれば,さらに 効 果 的 効 率 的 にそ の 目 的 を 達 成 できる これを 実 現 することを 目 的 として, 気 象 業 務 法 では, 公 的 な 機 関 が 実 施 する 観 測, 観 測 成 果 を 公 的 な 目 的 に 使 用 するための 観 測 を 行 う 者 については, 観 測 の 方 法 単 位 など 技 術 上 の 基 準 に 従 って 観 測 を 実 施 すること, 観 測 施 設 を 設 置 した 場 合 はこれを 届 出 ること, 正 確 な 観 測 を 実 施 するた めに 一 部 の 測 器 について 検 定 に 合 格 した 測 器 を 使 用 することを 義 務 づけている 観 測 の 技 術 上 の 基 準 に 従 った 観 測 については, 第 2 章 から 第 12 章 までの 各 章 で 述 べた 内 容 で 実 施 すれば,およそこれを 実 現 できる ここでは, 観 測 施 設 設 置 の 届 出 及 び 検 定 済 み 測 器 の 使 用 につい て 述 べる 15.1 届 出 が 必 要 な 者 気 象 業 務 法 では, 以 下 の 機 関 などが 観 測 のための 施 設 を 設 置 した 場 合 には, 設 置 後 30 日 以 内 に 観 測 所 の 設 置 場 所 を 管 轄 する 気 象 台 に 届 出 るよう 定 めている 1 以 下 に 掲 げる 以 外 の 気 象 観 測 を 行 う 政 府 機 関 又 は 地 方 公 共 団 体 研 究 のために 行 う 気 象 の 観 測 教 育 のために 行 う 気 象 の 観 測 2 以 下 に 掲 げる 気 象 の 観 測 を 行 う 政 府 機 関 又 は 地 方 公 共 団 体 以 外 の 者 その 成 果 を 発 表 するための 気 象 の 観 測 その 成 果 を 災 害 の 防 止 に 利 用 するための 気 象 の 観 測 ただし,これらに 該 当 する 者 が 観 測 を 実 施 する 場 合 でも 以 下 に 掲 げるような 観 測 は 届 出 る 必 要 はない うねの 間 又 は 苗 木 の 間, 建 物 又 は 坑 道 の 内 部 など 特 殊 な 環 境 によって 変 化 した 気 象 のみを 対 象 とする 観 測 気 圧, 気 温, 蒸 気 圧, 露 点 温 度, 相 対 湿 度, 風 向, 風 速, 風 力, 降 水 量, 積 雪 の 深 さ, 雲, 視 程, 日 照 時 間, 日 射 量, 天 気 以 外 の 種 目 について 行 う 気 象 の 観 測 臨 時 に 行 う 気 象 の 観 測 (1か 月 を 超 える 期 間 について 行 う 観 測 であって 地 上 の 同 一 の 場 所 で1か 月 に1 回 以 上 行 うものを 除 く) 15.2 観 測 施 設 の 届 出 の 手 続 き 設 置 の 届 出 のほかに, 届 出 事 項 に 変 更 があった 場 合, 観 測 施 設 を 廃 止 した 場 合 は, 変 更 及 び 廃 止 の 届 出 が 必 要 である (1) 設 置 の 届 出 下 記 事 項 を 記 入 した 気 象 観 測 施 設 設 置 届 書 を, 設 置 の 日 から30 日 以 内 に,その 設 置 場 所 を 担 当 区 域 ( 巻 末 の 気 象 台 所 在 地 表 を 参 照 )とする 気 象 台 長 に 届 出 る 1. 氏 名 又 は 名 称 及 び 住 所 ( 設 置 者 の 氏 名 又 は 名 称 及 び 住 所 ) - 76 -
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気 象 観 測 施 設 設 置 届 出 書 の 記 載 例 気 象 観 測 施 設 設 置 届 出 書 1. 氏 名 又 は 名 称 及 び 住 所 ( 設 置 者 の 氏 名 又 は 名 称 及 び 住 所 ) 管 理 事 務 所 県 市 1-2-3 2. 事 業 所 の 名 称 及 び 所 在 地 ( 観 測 施 設 の 名 称 及 び 所 在 地 ) 気 象 観 測 所 県 市 4-5-6 3. 観 測 施 設 の 所 在 地 県 市 4-5-6 北 緯 35 度 11 分 22 秒 東 経 140 度 33 分 44 秒 ( 世 界 測 地 系 ) 標 高 100m 4. 観 測 の 目 的 防 災 のため 5. 観 測 施 設 の 明 細 転 倒 ます 型 雨 量 計 超 音 波 式 風 向 風 速 計 6. 観 測 の 種 目 及 び 時 刻 降 水 量 毎 正 時 観 測 (24 回 / 日 ) 風 向 風 速 毎 正 時 観 測 (24 回 / 日 ) 7. 観 測 の 開 始 期 日 平 成 年 月 日 上 記 のとおり 気 象 業 務 法 第 6 条 第 3 項 及 び 気 象 業 務 法 施 行 規 則 第 2 条 第 1 項 の 規 定 により 届 けます 平 成 年 月 日 地 方 気 象 台 長 殿 届 出 者 市 部 課 課 長 気 象 太 郎 - 78 -
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