リーマンショック 後 の 貿 易 動 向 社 団 法 人 日 本 貿 易 会 調 査 グループ 米 国 での 金 融 不 安 の 発 生 とそれに 拍 車 を 掛 けた 年 9 月 のリーマンショックから1 年 が 経 過 した 米 国 経 済 の 急 速 な 景 気 後 退 は 米 国 と 相 互 依 存 関 係 を 深 める 世 界 各 国 の 実 体 経 済 にも 波 及 し 世 界 貿 易 の 縮 小 や 保 護 主 義 の 拡 大 など 世 界 貿 易 動 向 にも 依 然 とし て 大 きな 影 響 をもたらしている 本 稿 ではリーマンシ ョック 以 降 世 界 と 日 本 の 貿 易 がどのように 変 化 した のかあらためて 概 観 してみたい ₁. 世 界 の 貿 易 米 国 米 国 では 年 上 半 期 までは 輸 出 輸 入 とも に 前 年 同 月 比 約 % 増 で 推 移 してきたが リー マンショックが 発 生 した 年 9 月 以 降 急 激 な 落 ち 込 みが 見 られ 9 年 月 には 輸 出 額 が 前 年 同 月 比 % 減 輸 入 額 が 同 3% 減 を 記 録 し た 米 国 での 輸 入 が 大 きく 下 落 した 要 因 として は 米 国 金 融 機 関 の 経 営 不 安 による 設 備 投 資 の 減 退 自 動 車 関 連 部 品 や 一 般 機 械 等 の 工 業 用 原 料 資 本 財 の 急 速 な 需 要 の 落 ち 込 みが 指 摘 され る また 米 国 での 輸 入 の 落 ち 込 みは 欧 州 を はじめ 日 本 や 東 南 アジア 諸 国 の 対 米 輸 出 の 減 少 という 負 の 連 鎖 を 引 き 起 こした その 後 工 業 用 原 料 などの 輸 出 入 に 改 善 の 兆 しも 見 られる が 依 然 として 先 行 きの 見 通 しに 不 透 明 さがぬ ぐいきれない 状 況 も 見 られる 一 方 国 内 需 要 の 減 退 により 米 国 の 輸 入 額 が 減 少 する 中 で 中 国 の 輸 入 シェアは 拡 大 傾 向 が 見 られる 年 月 に 米 国 の 輸 入 総 額 に 占 め る 中 国 シェアは 約 1%であったが 9 年 月 には 約 %に 拡 大 した( 図 1) この 中 国 シェア 拡 大 の 背 景 には 他 国 の 対 米 輸 出 の 対 象 が 景 気 後 退 の 影 響 を 大 きく 受 けた 工 業 用 原 料 や 資 本 財 などであったのに 対 して 中 国 の 対 米 輸 出 は 衣 料 等 の 生 活 必 需 品 としての 一 般 消 費 財 の 割 合 が 大 きく 一 般 消 費 財 の 国 内 需 要 の 落 ち 込 み 幅 が 小 さかったことも 反 映 し 結 果 として 中 国 の 対 米 輸 出 が 他 国 に 比 べて 拡 大 したことが 考 えられ る 欧 州 世 界 経 済 の 景 気 後 退 の 影 響 により 欧 州 でも 年 11 月 以 降 貿 易 額 の 減 少 が 続 き 9 年 1 月 にはEU(7ヵ 国 ) 全 体 の 輸 出 が 前 年 同 月 比 3% 減 同 年 月 には 輸 入 が 同 19% 減 を 記 録 し た 特 に EU 域 内 直 接 投 資 の 受 け 皿 として 成 長 を 続 けてきたブルガリア ハンガリー ルー マニアなどの 東 欧 諸 国 では 設 備 投 資 が 急 減 し 図 1 米 国 での 国 別 輸 入 シェアの 変 化 1 カ 年 月 9 年 月 シ EU ( 出 所 ) 米 国 商 務 省 統 計 より 作 成 中 国 日 本 韓 国 日 本 貿 易 会 月 報
リーマンショック 後 の 貿 易 動 向 図 EU(7ヵ 国 )での 国 別 輸 入 シェアの 変 化 1 1 1 米 国 中 国 スイス ロシア ( 出 所 )E os より 作 成 日 本 ル 年 1 月 9 年 1 月 韓 国 インドブラジル 図 3 ASEAN 主 要 ヵ 国 の 輸 出 額 伸 び 率 ( 前 年 同 月 比 ) 3 3. イ インド シア フ リ ン ーシア 7 9 11 9.1 3 ( 年 月 ) ( 出 所 ) 国 国 際 収 支 統 計 通 関 統 計 より 作 成 9 年 月 には 輸 入 が 前 年 同 月 比 3 % 減 と 大 きく 落 ち 込 んだ EUの 主 要 貿 易 相 手 国 であ るロシア トルコ 旧 ソ 連 (CIS) 諸 国 でも 国 内 需 要 が 減 退 し 9 年 1 月 期 にかけてEU の 輸 出 は 前 年 同 期 比 約 3% 減 となった 景 気 後 退 によるEU 域 内 の 需 要 減 退 により エネルギー 貿 易 の 主 要 相 手 国 であるロシアから の 輸 入 も 減 少 し 年 1 月 期 には 全 輸 入 の 約 11%を 占 めていたロシアの 輸 入 シェアは 9 年 同 期 には 約 %に 低 下 した 一 方 9 年 1 月 期 の 中 国 からの 輸 入 は 前 年 同 期 比 約 % 減 にとどまり 年 1 月 期 には 約 1%を 占 めていたEU 輸 入 総 額 に 対 する 中 国 シェアは 9 年 同 期 には 約 1%に 拡 大 した( 図 ) EU 全 体 の 中 間 財 輸 入 が 減 少 する 中 で 一 般 消 費 財 の 輸 入 増 加 が 見 られたほか EUによる 中 国 製 鉄 鋼 ファスナーに 対 する 反 ダンピング 措 置 発 動 に 見 られるように 安 価 な 中 国 製 工 業 用 原 料 の 輸 入 増 加 などの 影 響 も 考 えられる アジア 欧 米 諸 国 における 急 速 な 需 要 減 退 の 影 響 を 強 く 受 けたアジア 諸 国 でも 輸 出 額 が 大 きく 減 少 し た 東 南 アジア 主 要 ヵ 国 (タイ マレーシア フィリピン インドネシア)の 貿 易 動 向 に 目 を 向 けると 年 9 月 まで 前 年 同 月 比 3% の 伸 びを 見 せていた 輸 出 が 9 年 1 月 には 前 年 同 月 比 % 減 と 落 ち 込 んだ( 図 3) 例 えば タイの 年 11 月 における 対 米 輸 出 額 は 約 1 億 ドル( 約 1,33 億 円 )であったが 9 年 月 には 約 11 億 ドル( 約 9 億 円 )に 減 少 し た また 年 11 月 に 約 億 ドル( 約 1,1 億 円 ) あった 自 動 車 関 連 部 品 の 輸 出 額 は 9 年 月 には. 億 ドル( 約 3 億 円 )にまで 減 少 した 東 南 アジア 諸 国 は 日 本 からの 中 間 財 を 加 工 し さらに 完 成 品 を 欧 米 諸 国 に 輸 出 する という 生 産 ネットワーク に 組 み 込 まれてい ることから 対 米 輸 出 の 減 少 が 東 南 アジア 諸 国 の 経 済 にも 大 きく 影 響 したと 考 えられる こう した 東 東 南 アジア 地 域 の 貿 易 動 向 についてア ジア 開 発 銀 行 (ADB)は 9 年 の 東 アジア ( 日 本 を 除 く)の 輸 出 は 前 年 比.% 減 ( 輸 入 : 同 9.% 減 ) 東 南 アジアの 輸 出 が 同 17.7% 減 ( 輸 入 : 同 1.% 減 )になる 見 通 しを 示 している また 欧 米 諸 国 での 輸 入 で 中 国 のシェア 拡 大 が 目 立 つとはいえ リーマンショック 以 降 は 中 国 の 貿 易 額 も 減 少 し 9 年 1 月 の 輸 入 が 前 年 同 月 比 で 約 % 減 となり 輸 出 も 同 年 月 に 9 年 9 月 号 No.73 9
は 前 年 同 月 比 約 % 減 を 記 録 した しかし そ の 後 の 景 気 刺 激 策 による 国 内 需 要 拡 大 を 反 映 し 9 年 月 以 降 は 輸 入 にも 改 善 の 兆 しが 見 られる 中 国 の 月 期 GDPも7.9%の 成 長 が 報 じられ 景 気 減 退 に 歯 止 めがかかったとの 見 方 も 聞 かれるようになった また インドでは 年 ごろから 輸 入 超 過 が 続 いており 3 年 に 約 1 億 ドル( 約 1.3 兆 円 )であった 貿 易 赤 字 が7 年 には 1,17 億 ドル( 約 11 兆 円 ) にまで 拡 大 したが リーマンショック 以 降 9 年 3 月 には 輸 入 が 前 年 同 月 比 3% 超 の 減 少 となり 輸 出 にも 落 ち 込 みが 見 られ 貿 易 赤 字 にも 縮 小 傾 向 が 見 られ る IMF 世 界 経 済 見 通 し (9 年 7 月 )では インドでも 国 内 需 要 の 回 復 により 中 国 と 共 に 9 年 は 前 年 比 でプラス 成 長 が 予 想 されてい る 東 アジアの 内 需 を 核 とする 貿 易 投 資 拡 大 の 可 能 性 リーマンショック 以 降 急 激 に 落 ち 込 んだ 世 界 の 貿 易 にも 改 善 の 兆 しが 見 え 始 めたとはい え 依 然 として 景 気 の 動 向 は 判 然 とせず 貿 易 の 見 通 しにも 引 き 続 き 注 意 が 必 要 と 思 われる そうした 中 にあって 中 国 インドなどの 新 興 国 の 堅 調 な 内 需 に 基 づく 景 気 改 善 を 示 す 指 標 の 動 きから 東 アジアの 内 需 を 核 とする 貿 易 拡 大 の 可 能 性 も 期 待 される その 場 合 には 各 国 間 に 張 り 巡 らされたFTA 網 が 貿 易 拡 大 に 向 けて 一 つの 役 割 を 果 たすことになる さらに 日 中 韓 ASEANに 加 え インド 豪 州 ニュージーラ ンドの 参 加 も 検 討 される 枠 組 みとして 東 アジ ア 広 域 FTA(アセアン+) 交 渉 の 動 きや 環 太 平 洋 戦 略 的 経 済 連 携 協 定 (P ) への 米 国 参 加 の 動 きが 聞 かれる 中 で 貿 易 投 資 の 拡 大 を 促 進 するためのこうした 経 済 外 交 も 今 後 の 貿 易 動 向 に 影 響 を 与 えていくのではないか と 注 目 される ₂.わが 国 の 貿 易 財 務 省 が 月 に 発 表 した9 年 上 半 期 (1 月 )の わが 国 の 国 際 収 支 は 経 常 収 支 が. 兆 円 の 黒 字 ( 前 年 同 期 比 % 減 )となり 3 期 連 続 の 減 少 となった 貿 易 収 支 サービス 収 支 は 貿 易 黒 字 の 大 幅 な 縮 小 により. 兆 円 と 期 連 続 の 赤 字 となった 所 得 収 支 は 直 接 投 資 収 益 の 黒 字 幅 拡 大 が 続 いたものの 証 券 投 資 収 益 の 黒 字 幅 縮 小 ( 債 券 利 子 や 配 当 金 の 受 け 取 り 減 )を 背 景 に 期 連 続 で 黒 字 幅 が 縮 小 し. 兆 円 となった また 資 本 収 支 は7. 兆 円 の 流 出 超 となった うち 直 接 投 資 は. 兆 円 ( 対 外 投 資 3.3 兆 円 の 流 出 超 対 内 投 資. 兆 円 の 流 入 超 )となった 証 券 投 資 は 債 券 の 取 得 増 加 などにより 1. 兆 円 となった( 対 外 投 資.9 兆 円 の 流 出 超 対 内 投 資 3. 兆 円 の 流 出 超 ) 9 年 上 半 期 の 貿 易 国 際 収 支 ベースで 見 ると 輸 出 入 とも 比 較 可 能 な19 年 以 降 で 最 大 の 減 少 率 を 記 録 した 輸 出 は 年 秋 以 降 の 世 界 的 な 金 融 危 機 の 影 響 を 大 きく 受 け. 兆 円 ( 前 年 同 期 比 % 表 1 9 年 上 半 期 (1 月 ) 国 際 収 支 統 計 9 年 上 半 期 年 下 半 期 年 上 半 期 貿 易 サービス 収 支..7. 貿 易 収 支.7.3 3.7 輸 出. 37.3.1 輸 入 1. 3.9 3. サービス 収 支 1.1 1.1 1.1 所 得 収 支. 7.3. 経 常 移 転 収 支.7..7 経 常 収 支... 投 資 収 支 7. 7..9 直 接 投 資. 7. 3. 証 券 投 資 1..3.9 金 融 派 生 商 品.1 1.9. その 他 投 資 11. 1.9.7 その 他 資 本 収 支..3. 資 本 収 支 7. 7.3 11.1 外 貨 準 備 増 減. 1. 1. 誤 差 脱 漏..9.3 ( 出 所 ) 財 務 省 国 際 収 支 統 計 より 作 成 7 日 本 貿 易 会 月 報
リーマンショック 後 の 貿 易 動 向 表 9 年 上 半 期 (1 月 ) 貿 易 統 計 ( 通 関 ベース) 通 関 輸 出 通 関 輸 入 シェア 伸 率 比 率 伸 率 総 額 収 支 世 界...7.. 3... アジア.7.7 3.3..9 3. 3. 1.9 中 国. 1. 3.1.3.3.7 9..9 韓 国..3 3.3.9 3.9 39..9 1. インド.3 1.1 37...7 1...1 大 洋 州...7 1. 7. 3.. 1. 豪 州.. 9. 1.7.9 1.3.1 1. 北 米. 17.. 3. 13. 3.1 7.3 1. 米 国 3.9 1.1.9.7 11.3 3.. 1.1 中 南 米 1.. 31..9 3. 39..3. ブラジル..7..3 1.3 1...1 西 欧 3.3 13.9.1 3.. 7..3. ドイツ.7 3. 3..7 3.1 3. 1.. 中 東 欧 ロシア. 1.7 7.....9.1 ロシア.1..9.3 1. 9... 中 東.9 3. 3.7 3. 1.7 9... UAE.3 1. 3.7.9 3..3 1.. アフリカ. 1. 37.. 1..9.9. 中 国 + 香 港.7 3. 3....9 11.1.3 アジアNIEs. 3.1.7.. 3. 7. 3. ASEAN 3.1 13.1 1.9 3. 1. 37...3 EU 3. 13...7 11..7.9. BRICs..9 3...7. 11. 1.1 VISTA. 3.. 1..3..3.7 NEXT11 3. 13. 39..9.1.7.1.3 ( 出 所 ) 財 務 省 貿 易 統 計 より 作 成 図 貿 易 依 存 度 ( 半 期 ベース) 1 1 1 11.3.1 11.7. 9.3 9. 輸 出 輸 入 13. 1.7 1.9 13... 11.9 11. 1.1 1. 1.9 13. 1.1 1. 9.3 9.1 上 上 上 7 上 上 9 上 下 下 下 下 下 ( ) 財 のみ 減 )となり 期 連 続 で 減 少 した 年 の 通 関 輸 出 の 上 位 3 品 目 を 見 ると 17%を 占 めた 自 動 車 が 9 年 上 半 期 には 米 国 EU 向 けを 中 心 に 激 減 し. 兆 円 ( 前 年 同 期 比 % 減 )と なりシェアが11%にまで 低 下 した 半 導 体 等 電 子 部 品 は 割 以 上 を 占 めるアジア 向 けが 割 減 となるなど 1. 兆 円 ( 同 3% 減 ) となった 鉄 鋼 は 7 割 以 上 を 占 めるアジア 向 けが 割 減 と なったことから 1. 兆 円 ( 同 37% 減 )となっ た 輸 入 は 国 内 需 要 の 低 迷 や 原 油 価 格 の 下 落 が 影 響 し 1 期 ぶり 減 少 の1. 兆 円 ( 同 % 減 ) となった 年 に 通 関 輸 入 の1%を 占 めた 原 粗 油 は バレル 当 たり 入 着 価 格 が 年 上 半 期 の1ドルからドルへ 下 落 輸 入 量 も 減 少 し 9 年 9 月 号 No.73 71
3. 兆 円 ( 同 3% 減 )となりシェアが13%まで 低 下 した なお 近 年 上 昇 基 調 にあった 貿 易 依 存 度 ( 名 目 GDP 比 )は 9 年 上 半 期 は 輸 出 入 ともポ イント 以 上 急 落 し%を 割 ることとなった ₃. 足 元 の 動 向 輸 出 入 とも9 年 月 を 底 に 回 復 の 兆 し 輸 出 ( 数 量 )は 月 例 経 済 報 告 で 年 月 から9 年 1 月 にかけて 極 めて 大 幅 に 減 少 し ている といわれたが 月 を 底 に 上 昇 に 転 じ ている しかし 地 域 別 に 見 ると 落 ち 込 みの 程 度 回 復 状 況 にはバラツキが 見 られる 景 気 の 山 となった7 年 月 をとして 最 悪 月 の 程 度 時 期 を 見 ると 中 国 向 け7(1 月 ) アジア 向 け( 月 ) EU 向 け9(3 月 ) 米 国 向 け( 月 ) 全 体 では( 月 )であった 7 月 時 点 では 全 体 で7 アジアが7となる 中 米 国 EU 向 けはともににとどまっている 一 方 輸 入 ( 数 量 )は 輸 出 ほどの 急 激 な 落 ち 込 みを 見 せていない 景 気 の 山 となった7 年 月 をとすると 最 悪 月 が7( 月 ) 7 月 時 点 ではとなっている 図 月 例 経 済 報 告 の 変 化 報 告 月 該 当 月 輸 出 輸 入. 11 9.1 3 7. 9 11 9.1 3 緩 やかに 減 少 している 弱 含 んでいる 減 少 している 極 めて 大 幅 に 減 少 して いる 大 幅 に 減 少 している 下 げ 止 まりつつある 持 ち 直 しの 動 きがみら れる 持 ち 直 している ( 出 所 ) 内 閣 府 月 例 経 済 報 告 より 作 成 緩 やかに 減 少 している 減 少 している 緩 やかに 減 少 している 下 げ 止 まりつつある 持 ち 直 しの 動 きがみら れる 図 輸 出 の 推 移 ( 数 量 地 域 別 ) 13 1 9 7. 9. ( 年. 月 ) ( )7 年 月 ( の ) ( 済 ) 中 国 9 年 月 まで 13 1 9 7 下 半 期 の 貿 易 動 向 を 考 える 上 では アジア 域 内 での 生 産 ネットワーク の 回 復 そのため の 大 消 費 地 である 欧 米 の 景 気 の 行 方 が 大 きく 影 響 することとなり 引 き 続 きそれらを 注 視 し たい また 東 アジアの 内 需 拡 大 にわが 国 輸 出 がどのように 即 応 していくかについても 併 せて 注 目 したい 世 界 EU 中 国 図 7 輸 入 の 推 移 ( 数 量 価 格 ) 米 国 アジア. 9. ( 年. 月 ) ( )7 年 月 ( の ) ( 済 ) 7 日 本 貿 易 会 月 報