(2) 個 人 消 費 の 動 向 ( 大 型 小 売 店 販 売 額 は2 ぶりに 減 少 ) 24 の 個 人 消 費 を 大 型 小 売 店 販 売 額 ( 既 存 店 ベース)の 動 きからみると 前 比.5% 減 となり2 ぶりに 前 を 下 回 った 前 の 23 は 東 日 本 大 震 災 直 後 に 自 粛 ムードの 広 がりや 消 費 マインドの 低 下 により 消 費 が 減 少 したが 一 方 で 飲 食 料 品 を 中 心 としたまとめ 買 いの 動 きもみられた 7 月 の 地 上 デジタル 放 送 への 完 全 移 行 に 伴 うテレビ 販 売 の 好 調 などもあり 間 では5 ぶりに 前 を 上 回 った 24 第 Ⅰ 四 半 は 衣 料 品 が 震 災 後 の 消 費 自 粛 の 反 動 でプラスになるなどして 前 同 比.3%の 増 加 となった 全 国 は 前 同 の 消 費 の 落 ち 込 みが 大 きかったため その 反 動 から 同 1.3%と 大 幅 な 増 加 となった 本 県 は 生 活 必 需 品 で 内 需 型 の 品 目 である 飲 食 料 品 の 割 合 が 大 きく 衣 料 品 の 割 合 が 比 較 的 大 きい 全 国 に 比 べ 景 気 の 落 ち 込 みの 影 響 をより 受 けにくいと 思 われることなどから 2 第 Ⅱ 四 半 から 前 同 比 が 全 国 よりも 高 く 推 移 していたが 4 ぶりに 下 回 った 以 降 第 Ⅱ 四 半 第 Ⅲ 四 半 は 薄 型 テレビの 販 売 が 前 の 買 い 換 え 需 要 の 反 動 減 に よって 低 迷 したことや 天 候 の 影 響 により 季 節 商 品 の 動 きが 鈍 ったことなどから 前 同 を 下 回 った 第 Ⅳ 四 半 は 飲 食 料 品 や 婦 人 アクセサリーなど 身 の 回 り 品 の 増 加 などから 前 同 と 横 ばいとなった 全 国 の 大 型 小 売 店 販 売 額 ( 既 存 店 ベース)は 景 気 の 先 行 き 不 透 明 感 などもあり 減 少 が 続 いたが 百 貨 店 の 販 売 額 は 前 比.4% 増 と 16 ぶりの 増 加 となり 震 災 の 反 動 増 や 高 額 商 品 に 動 きがみられるなど 一 部 に 消 費 の 変 化 もみられた ( 図 2-3) 4 2 % 図 2-3 大 型 小 売 店 販 売 額 ( 既 存 店 ベース) 対 前 同 比 の 推 移 新 潟 県 -2-4 -6 全 国 -8 資 料 : 経 済 産 業 省 商 業 販 売 統 計 月 報 6
各 商 品 別 の 動 きについて 新 規 出 店 を 含 めた 全 店 ベースでみると 衣 料 品 の 減 少 と 食 料 品 の 増 加 がここ 数 のトレンドとして 定 着 していた 衣 料 品 の 減 少 傾 向 は 販 売 形 態 の 多 様 化 により 購 入 先 として 衣 料 品 専 門 店 や 通 販 インターネットショッピングなどの 選 択 肢 が 増 えてきていることが 要 因 の 一 つとして 考 え られる 24 も 間 では 前 を 下 回 ったが 第 Ⅰ 四 半 は 前 同 の 震 災 後 の 消 費 自 粛 の 反 動 と 節 電 ウォームビズ 対 応 の 機 能 性 衣 料 品 の 売 れ 行 きが 好 調 であったことから.6%の 増 加 寄 与 となり 23 第 Ⅳ 四 半 に 引 き 続 き2 連 続 で 前 を 上 回 った 第 Ⅱ 四 半 以 降 は 前 に 比 べ 気 温 の 上 昇 や 低 下 が 遅 かったために 夏 物 及 び 冬 物 季 節 衣 料 品 の 動 きが 鈍 るなどして 減 少 傾 向 が 続 いた 一 方 飲 食 料 品 の 増 加 傾 向 は 調 理 済 みの 総 菜 や 弁 当 を 自 宅 で 食 べる 中 食 の 広 がり や 販 売 額 の 多 くを 飲 食 料 品 で 占 めるスーパーの 店 舗 数 増 加 などが 寄 与 していると 思 われる 24 も 前 末 からさらに4 店 舗 増 加 しこの 傾 向 は 続 いたが 第 Ⅲ 四 半 は 震 災 以 降 のま とめ 買 いの 反 動 減 に 加 え 天 候 の 影 響 で 飲 料 水 や 冷 菓 の 動 きが 鈍 かったことや 野 菜 の 相 場 安 が 影 響 するなどして.2%の 減 少 寄 与 となり 19 第 Ⅲ 四 半 以 来 5 ぶりに 前 を 下 回 った ( 図 2-4) 11 1 9 8 図 2-4 大 型 小 売 店 店 舗 数 及 び 販 売 額 ( 全 店 ベース) 品 目 別 寄 与 度 の 推 移 店 舗 数 ( 末 ) 6 4 % %ポイント 衣 料 品 その 他 飲 食 料 品 対 前 同 比 2-2 -4-6 資 料 : 経 済 産 業 省 商 業 販 売 統 計 月 報 7
( 乗 用 車 新 規 登 録 届 出 台 数 は 震 災 からの 生 産 復 旧 やエコカー 補 助 金 効 果 などで 増 加 ) 24 の 乗 用 車 新 規 登 録 届 出 台 数 は 政 府 の 経 済 対 策 効 果 により 普 通 乗 用 車 小 型 乗 用 車 軽 乗 用 車 と 全 ての 車 種 で 前 を 上 回 り 間 では 99,29 台 前 比 28.2% の 増 加 となった 新 規 登 録 届 出 台 数 は 21 より 始 まったエコカー 補 助 金 エコカー 減 税 などの 政 策 に よりそれまで 続 いていた 低 下 傾 向 から 増 加 に 転 じたが エコカー 補 助 金 制 度 が 終 了 すると その 反 動 で 大 幅 な 減 少 となった さらに 23 3 月 に 発 生 した 東 日 本 大 震 災 でサプライチェ ーンが 寸 断 され 供 給 制 約 が 生 じたことにより 23 前 半 は 減 少 幅 が 拡 大 した 23 第 Ⅲ 四 半 からは 徐 々に 供 給 制 約 が 解 消 されたことで 減 少 幅 は 縮 小 し 第 Ⅳ 四 半 からは 前 の 販 売 落 ち 込 みの 反 動 や 12 月 のエコカー 補 助 金 制 度 の 復 活 などにより 前 同 比 23.% の 増 加 となった 24 第 Ⅰ 四 半 は 同 43.2% 第 Ⅱ 四 半 は 同 64.9%と 大 幅 な 増 加 とな った しかし 9 月 下 旬 に 補 助 金 が 終 了 したことから 第 Ⅲ 四 半 は 同 13.8% 増 と 増 加 幅 が 縮 小 し 第 Ⅳ 四 半 には 同 2.8%の 減 少 となった 22 の 前 回 補 助 金 終 了 間 際 には 駆 け 込 み 需 要 が 殺 到 したが 今 回 はそのような 動 きはみられず 補 助 金 終 了 後 の 大 幅 な 落 ち 込 み にはならなかった 車 種 別 で 見 ると 24 は 普 通 乗 用 車 が 前 比 21.% 小 型 乗 用 車 が 同 22.4% 軽 乗 用 車 が 同 37.%の 増 加 となり 3つの 車 種 とも 前 を 上 回 った 補 助 金 終 了 後 普 通 乗 用 車 の 減 少 が 目 立 った 一 方 で 小 型 乗 用 車 は 下 げ 幅 が 小 さく 軽 乗 用 車 は 維 持 費 が 安 く 燃 費 性 能 も 向 上 したことなどを 背 景 に 増 加 が 続 いた ( 図 2-5) 図 2-5 乗 用 車 新 規 登 録 届 出 台 数 種 類 別 寄 与 度 の 推 移 7 6 5 4 3 2 1-1 -2-3 % %ポイント 普 通 乗 用 車 軽 乗 用 車 小 型 乗 用 車 対 前 同 比 -4 資 料 : 北 陸 信 越 運 輸 局 新 潟 運 輸 支 局 8
( 賃 金 指 数 は 名 目 で 上 昇 実 質 で 低 下 ) 個 人 消 費 の 動 向 を 左 右 する 家 計 収 入 の 状 況 を 現 金 給 与 総 額 指 数 からみる 2 後 半 以 降 外 需 の 落 ち 込 みによる 景 気 後 退 が 進 んだものの 雇 用 を 削 減 する よりも 労 働 時 間 や 労 働 賃 金 で 調 整 する 動 きが 強 かったため 21 は 名 目 賃 金 指 数 実 質 賃 金 指 数 ともに 大 幅 な 減 少 となった 22 は 時 間 外 労 働 時 間 の 増 加 による 所 定 外 給 与 ボ ーナスなどの 特 別 に 支 払 われた 給 与 の 増 加 により 増 加 し 23 は 前 よりも 上 げ 幅 は 小 さいものの 景 気 の 緩 やかな 回 復 を 反 映 し 名 目 賃 金 指 数 実 質 賃 金 指 数 ともに 上 昇 した 24 は 22 を 1 として 名 目 賃 金 指 数 が 1.4 となり 前 1.3 から 微 増 したが 実 質 賃 金 指 数 は 1.5 となり 前 1.8 から 低 下 した 長 的 なデフレが 続 く 中 24 の 消 費 者 物 価 指 数 ( 持 家 の 帰 属 家 賃 を 除 く 総 合 )の 対 前 比 上 昇 率 が 名 目 賃 金 指 数 のそれを 上 回 ったことにより 名 目 賃 金 指 数 と 実 質 賃 金 指 数 の 差 が 縮 小 した ( 図 2-6) 図 2-6 名 目 実 質 賃 金 ( 現 金 給 与 総 額 )の 推 移 3 対 前 比 増 減 率 :% H22=1 13 2 1 名 目 指 数 ( 右 目 盛 ) 12 11 1-1 99-2 実 質 指 数 ( 右 目 盛 ) 98-3 -4 名 目 増 減 率 ( 左 目 盛 ) 実 質 増 減 率 ( 左 目 盛 ) 97 96-5 95 2 21 22 23 24 注 1: 調 査 産 業 計 事 業 所 規 模 3 人 以 上 注 2: 実 質 賃 金 指 数 = 名 目 賃 金 指 数 新 潟 市 消 費 者 物 価 指 数 ( 持 家 の 帰 属 家 賃 を 除 く 総 合 ) 1 資 料 : 県 統 計 課 毎 月 勤 労 統 計 調 査 ( 消 費 者 物 価 指 数 は 食 料 品 光 熱 水 道 などにより 上 昇 ) 新 潟 市 消 費 者 物 価 指 数 の 推 移 を 見 ると 生 鮮 食 品 を 除 く 総 合 では 2 以 降 下 落 が 続 いていたが 23 後 半 はその 傾 向 が 下 げ 止 まりつつほぼ 横 ばいで 推 移 した 24 も ほぼ 横 ばいの 動 きとなったが 23 の 99.6 から.2 ポイント 上 昇 して 99.8 となり わず かではあるものの 4 ぶりに 前 を 上 回 った 費 目 別 の 寄 与 度 では 24 は 前 に 引 き 続 きテレビやパソコンなど 教 養 娯 楽 用 耐 久 財 の 低 下 が 顕 著 だった 教 養 娯 楽 のマイナス 寄 与 が 大 きかった しかし 国 産 米 が 値 上 がり したことで 生 鮮 食 品 を 除 く 食 料 が 燃 料 費 高 騰 により 電 気 代 及 びガス 代 が 値 上 がりし たことで 光 熱 水 道 が 上 昇 するなど 1 大 費 目 のうち6つが 前 から 上 昇 した 一 方 で 食 料 ( 酒 類 を 除 く) 及 びエネルギーを 除 く 総 合 は 下 落 が 続 き 2 第 Ⅳ 四 半 には 13. だった 指 数 が 24 第 Ⅳ 四 半 には 97.8 まで 5ポイント 以 上 下 落 した ( 図 2-7 図 2-8) 9
14 13 H22=1 図 2-7 新 潟 市 消 費 者 物 価 指 数 の 推 移 生 鮮 食 品 を 除 く 総 合 12 11 1 99 98 97 総 合 食 料 ( 酒 類 を 除 く) 及 びエネルギーを 除 く 総 合 96 資 料 : 県 統 計 課 消 費 者 物 価 の 動 き 3. 2.5 2. 1.5 1..5. -.5-1. -1.5 % %ポイント 図 2-8 新 潟 市 消 費 者 物 価 指 数 上 昇 率 における 費 目 別 寄 与 度 ( 生 鮮 食 品 を 除 く 総 合 指 数 対 前 同 比 ) -2. -2.5-3. -3.5 生 鮮 食 品 を 除 く 食 料 住 居 光 熱 水 道 家 具 家 事 用 品 被 服 および 履 物 保 健 医 療 交 通 通 信 教 育 教 養 娯 楽 諸 雑 費 対 前 同 比 資 料 : 県 統 計 課 消 費 者 物 価 の 動 き 1
( 生 活 実 感 は 概 ね 横 ばい 傾 向 ) 消 費 者 マインドの 変 化 について 一 般 財 団 法 人 新 潟 経 済 社 会 リサーチセンターが 行 った 意 識 調 査 から 生 活 実 感 指 数 の 推 移 をみると 生 活 実 感 CSI( 半 前 と 比 べて 生 活 実 感 が 良 くなった と 回 答 した 人 の 割 合 から 悪 くなった と 回 答 した 人 の 割 合 を 引 いた 差 ) 及 び 生 活 実 感 予 想 CSI( 今 後 半 間 に 生 活 実 感 が 良 くなりそう と 回 答 した 人 の 割 合 から 悪 くなりそう と 回 答 した 人 の 割 合 を 引 いた 差 ) は 14 を 谷 として 19 まで 改 善 傾 向 にあったが いずれも 良 くなった 良 くなりそう 超 過 に 転 じることは なかった 2 は 悪 化 が 続 き 冬 の 生 活 実 感 CSIは 35.9%ポイントとなり その 時 点 での 半 後 の 21 夏 の 生 活 実 感 予 想 CSIも 47.7%ポイントとさらなる 低 下 を 予 想 してい たものの その 後 は 上 昇 に 転 じ 21 夏 には 生 活 実 感 CSIが4 2 ぶりに 改 善 する など 指 数 は 下 げ 止 まった 22 夏 には 生 活 実 感 CSIはやや 悪 化 したが 冬 には 15 冬 以 来 の 上 昇 幅 で 大 幅 に 改 善 23 夏 も 続 けて 改 善 したが 冬 には 23.5%ポイ ントとなり 3 ぶりに 悪 化 していた 24 夏 には 生 活 実 感 CSIは 2.8%ポイントと 改 善 したものの 冬 には 22.5%ポイントとなり 2 ぶりに 悪 化 した 一 方 生 活 実 感 予 想 CSIは 24 夏 が 35.%ポイント 冬 が 29.2%ポイントと2 連 続 で 改 善 した なお このところの 生 活 実 感 CSIと 生 活 実 感 予 想 CSIの 関 係 をみると 16 から 19 にかけての 景 気 回 復 間 に 似 通 っており また いずれも 回 復 が 続 いていた 17 に 近 い 水 準 まで 回 復 していることがみてとれる ただし 両 CSIは 2 以 降 1%ポイン ト 以 上 の 差 がつくことが 多 く 16 から 19 にかけての 間 よりも 大 きな 差 であること から 足 元 の 生 活 実 感 はある 程 度 回 復 しているものの 先 行 きに 対 する 見 方 の 慎 重 さは 改 善 していないことがうかがわれる ( 図 2-9) %ポイント 図 2-9 消 費 者 マインドの 変 化 -1-2 生 活 実 感 CSI -3-4 生 活 実 感 予 想 CSI -5 夏 冬 夏 冬 夏 冬 夏 冬 夏 冬 夏 冬 夏 冬 夏 冬 夏 冬 夏 冬 夏 15 16 17 18 19 注 :CSIとは Consumer Survey Index の 略 資 料 :( 一 財 ) 新 潟 経 済 社 会 リサーチセンター 消 費 動 向 調 査 11