原 子 力 災 害 による 風 評 被 害 を 含 む 影 響 への 対 策 国 土 交 通 省 観 光 庁 目 次 1. 福 島 県 における 観 光 関 連 復 興 支 援 事 業 2. 福 島 県 教 育 旅 行 再 生 事 業 実 績 と 課 題 3. 福 島 県 観 光 戦 略 会 議 4. 東 北 地 域 観 光 復 興 対 策 事 業 5. 訪 日 旅 行 促 進 事 業 (ビジット ジャパン 事 業 ) ( 参 考 ) 東 北 地 域 の 観 光 データ
1. 福 島 県 における 観 光 関 連 復 興 支 援 事 業 福 島 県 における 早 期 の 観 光 復 興 を 最 大 限 に 促 進 するため 同 県 が 実 施 する 風 評 被 害 対 策 及 び 震 災 復 興 に 資 する 観 光 関 連 事 業 に 対 して 補 助 を 行 う ( 補 助 率 : 総 事 業 費 の8/10) 背 景 福 島 県 は 東 日 本 大 震 災 によって 沿 岸 部 を 中 心 に 多 大 な 物 的 被 害 を 被 っただけでなく 原 発 事 故 に 伴 う 風 評 被 害 により 観 光 関 連 産 業 は 甚 大 な 被 害 を 被 っているところ 福 島 県 において 観 光 関 連 産 業 は 基 幹 産 業 であり かつ 観 光 による 経 済 波 及 効 果 の 裾 野 は 広 いこと から 同 県 の 観 光 復 興 を 促 進 することは 福 島 県 の 早 期 の 復 興 を 促 進 するために 非 常 に 重 要 な 役 割 を 担 っている 取 組 内 容 国 内 プロモーション 福 島 DCを 活 かしたPRや 交 流 風 評 払 拭 イベントの 開 催 に 取 り 組 むほか DC 以 後 も 見 据 えた 本 県 観 光 の 基 礎 力 づくりに 向 けた 人 材 育 成 等 を 実 施 実 施 事 業 例 ( 平 成 26 年 度 ) フラワーツーリズム ブランド 復 興 事 業 福 島 県 韓 国 観 光 プロモーション 事 業 海 外 風 評 対 策 海 外 に 対 する 効 果 的 な 誘 客 プロモーション 活 動 を 行 うとともに それに 伴 う 受 入 体 制 の 拡 充 を 行 う 教 育 旅 行 再 生 福 島 での 教 育 旅 行 の 魅 力 や 現 状 を 正 しく 伝 え 風 評 払 拭 を 図 る べく モデルコースの 造 成 関 係 者 の 招 へいや 教 育 旅 行 専 門 誌 等 を 利 用 したプロモーションなどを 実 施 県 内 各 地 の 花 の 名 所 を 紹 介 するパ ンフレットを 作 成 併 せてプロモー ションを 実 施 し 花 の 王 国 としての ブランド 力 の 復 興 を 図 る 旅 行 博 の 出 展 等 を 通 じ 福 島 県 の 観 光 PR 県 の 魅 力 や 元 気 な 姿 を 発 信 し 風 評 の 払 拭 震 災 以 後 大 きく 落 ち 込 んだ 韓 国 人 観 光 客 の 再 誘 致 につなげる
2. 福 島 県 教 育 旅 行 再 生 事 業 実 績 と 課 題 福 島 県 における 教 育 旅 行 の 延 べ 宿 泊 数 は 震 災 後 約 2 割 まで 減 少 し 平 成 25 年 度 においても 約 4 割 5 分 までの 回 復 と 風 評 による 影 響 がいまだ 大 きく 依 然 厳 しい 状 況 となっている 福 島 県 は 教 育 旅 行 再 生 のため 福 島 県 ならではの 教 育 旅 行 プログラムの 充 実 化 を 図 り 県 外 に 向 けた 強 力 な 情 報 発 信 を 継 続 して 行 っていくことで 福 島 の 現 状 や 教 育 旅 行 先 としての 魅 力 を 全 国 の 教 育 旅 行 関 係 者 へ 広 くPRしていく 平 成 26 年 度 事 業 実 績 モデルコースのブラッシュアップ モニターツアーの 実 施 (9 回 235 名 ) モデルコースパンフレット 作 成 (30,000 部 ) 教 育 旅 行 関 係 者 の 招 へい 教 育 旅 行 関 係 者 の 現 地 視 察 (7 校 14 名 ) 震 災 学 習 としての 語 り 部 の 強 化 スキルアップ 研 修 の 実 施 (39 名 参 加 ) 語 り 部 紹 介 パンフレット 作 成 (20,000 部 ) 語 り 部 の 要 望 に 応 じた 学 習 資 材 の 作 成 教 育 旅 行 再 生 に 向 けた 調 査 分 析 全 国 旅 行 会 社 へのアンケート 調 査 (2,693 件 ) 県 内 宿 泊 施 設 へのアンケート 調 査 (598 件 ) 入 込 調 査 誘 致 キャラバンデータの 分 析 事 業 実 施 による 課 題 学 校 教 員 や 生 徒 がモニターツアーや 現 地 視 察 に 参 加 しやす い 時 期 が 夏 季 休 暇 期 間 中 であったが その 時 期 に 効 果 的 な 実 施 が 出 来 なかった 学 校 行 事 が 既 に 決 まっている 状 態 での 学 校 単 位 のモニター ツアーの 募 集 や 実 施 は 難 しく 当 初 想 定 していたよりも 人 数 が 集 まらなかった 福 島 県 として 統 一 した 情 報 を 発 信 していくことを 意 識 した 研 修 を 実 施 する 必 要 がある 教 育 旅 行 に 特 化 した 語 り 部 のための 研 修 内 容 の 工 夫 が 必 要 アンケート 調 査 の 実 施 期 間 が 短 かったことから アンケート 調 査 の 回 収 率 が 低 かった 調 査 及 び 分 析 結 果 を 踏 まえ いかに 次 年 度 事 業 へ 効 果 的 に 反 映 させていくか 教 育 旅 行 モデルコースのPR 年 度 を 通 じての 情 報 発 信 が 重 要 教 育 旅 行 専 門 雑 誌 等 への 記 事 掲 載 (5 誌 24 回 ) モデルコースだけでなく 教 育 素 材 などもPRしていく 教 育 旅 行 特 設 サイトの 設 置 読 んでもらえるような 記 事 内 容 の 工 夫 が 必 要 観 光 庁 では 復 興 庁 文 部 科 学 省 と 連 携 して 次 の 事 項 を 実 施 文 部 科 学 省 宛 に 各 都 道 府 県 教 育 委 員 会 等 に 向 けた 東 日 本 への 教 育 旅 行 実 施 依 頼 に 関 する 文 書 の 発 出 ( 平 成 26 年 度 ) 福 島 県 による 原 子 力 災 害 からの 福 島 復 興 交 付 金 を 用 いた 教 育 旅 行 におけるバス 代 の 一 部 を 補 助 する 制 度 を 業 界 団 体 等 へ 周 知 ( 平 成 27 年 度 )
3. 福 島 県 観 光 戦 略 会 議 国 と 福 島 県 の 自 治 体 次 世 代 を 担 う 若 手 を 含 めた 幅 広 い 観 光 関 係 者 が 密 接 に 連 携 して 福 島 の 観 光 復 興 に 向 けた 観 光 戦 略 を 検 討 するため 福 島 県 観 光 戦 略 会 議 を 創 設 構 成 メンバー 福 島 県 福 島 県 市 長 会 福 島 県 町 村 会 東 北 観 光 推 進 機 構 公 益 財 団 法 人 福 島 県 観 光 物 産 交 流 協 会 福 島 県 旅 館 ホテル 生 活 衛 生 同 業 組 合 福 島 県 商 工 会 議 所 連 合 会 福 島 県 商 工 会 連 合 会 福 島 県 中 小 企 業 団 体 中 央 会 福 島 県 農 業 協 同 組 合 中 央 会 一 般 社 団 法 人 日 本 旅 行 業 協 会 東 北 支 部 日 本 観 光 振 興 協 会 東 北 支 部 福 島 県 旅 行 業 協 会 日 本 旅 館 協 会 福 島 県 支 部 うつくしま 観 光 プロモーション 推 進 機 構 東 北 地 方 整 備 局 東 北 経 済 産 業 局 東 北 農 政 局 東 北 運 輸 局 等 28 団 体 検 討 事 項 1 福 島 県 における 観 光 復 興 の 現 状 把 握 復 興 に 向 けた 取 組 方 針 の 策 定 具 体 的 施 策 の 検 討 2 国 際 会 議 の 福 島 県 への 誘 致 開 催 ( 福 島 版 MICE) の 促 進 3 その 他 福 島 県 における 観 光 振 興 に 関 すること 会 議 に 下 に 観 光 戦 略 策 定 委 員 会 を 設 け 具 体 案 を 整 理 検 討 スケジュール 平 成 26 年 2 月 6 日 第 1 回 観 光 戦 略 会 議 開 催 観 光 戦 略 策 定 委 員 会 開 催 5 月 29 日 第 2 回 観 光 戦 略 策 定 委 員 会 開 催 8 月 25 日 第 3 回 観 光 戦 略 策 定 委 員 会 開 催 以 降 ~ 観 光 戦 略 策 定 委 員 会 における 検 討 調 整 戦 略 案 中 間 取 りまとめ 中
4. 東 北 地 域 観 光 復 興 対 策 事 業 太 平 洋 沿 岸 エリアの 各 地 域 が 復 興 プロセスに 応 じた 滞 在 交 流 促 進 のための 体 制 づくりや 取 組 を 段 階 的 に 実 施 するための 支 援 を 行 う 併 せて 地 域 の 実 情 に 応 じたツアーの 企 画 造 成 等 への 支 援 や 観 光 復 興 に 関 する 課 題 の 抽 出 や 解 決 策 についての 調 査 検 討 を 実 施 し 自 立 した 地 域 づくりに 向 けた 体 制 確 立 を 図 る 基 本 方 針 受 入 基 盤 整 備 と 送 客 強 化 による 地 域 と 来 訪 者 の 継 続 的 な 交 流 の 拡 大 地 域 住 民 語 り 部 等 からの 情 報 発 信 の 強 化 による 震 災 の 記 憶 の 風 化 防 止 目 標 東 北 観 光 基 本 計 画 は 平 成 25 年 度 からの5 年 間 ( 目 標 年 次 : 平 成 29 年 度 )に 東 北 6 県 の 観 光 関 係 統 計 数 値 において 震 災 前 実 績 値 を 上 回 ることを 目 指 す 太 平 洋 沿 岸 エリアで 取 組 を 行 う13 の 地 域 で 滞 在 交 流 による 地 域 振 興 を 促 進 八 戸 ゾーン 久 慈 ゾーン 着 地 側 の 取 組 取 組 内 容 滞 在 を 促 進 する 仕 組 みの 構 築 地 域 資 源 の 掘 り 起 こし マーケティングの 実 施 滞 在 プログラム 化 の 促 進 風 化 防 止 の 啓 発 活 動 語 り 部 ガイドのデータベース 化 震 災 学 習 プログラムの 造 成 地 域 の 情 報 発 信 体 制 の 確 立 地 域 案 内 人 の 活 動 体 制 の 構 築 支 援 地 域 の 情 報 集 約 及 び 発 信 の 仕 組 の 構 築 発 地 側 の 取 組 送 客 の 支 援 地 域 資 源 を 活 用 し モニターツアーを 通 じた 商 品 造 成 東 北 観 光 サポーター 運 動 の 展 開 松 島 ゾーン 仙 台 ゾーン みやこゾーン 釜 石 エリア 大 船 渡 陸 前 高 田 エリア 宮 城 県 南 沿 岸 エリア 気 仙 沼 ゾーン 南 三 陸 エリア 石 巻 女 川 東 松 島 エリア 相 馬 南 相 馬 エリア いわきゾーン
5. 訪 日 旅 行 促 進 事 業 (ビジット ジャパン 事 業 ) 震 災 後 の 外 国 人 旅 行 者 の 落 ち 込 みが 大 きい 東 北 の 訪 日 需 要 の 回 復 のため 海 外 主 要 市 場 における 風 評 被 害 の 払 拭 と 当 該 地 域 の 観 光 復 興 のPR 等 を 継 続 して 実 施 台 湾 市 場 日 本 東 北 六 県 感 謝 祭 の 開 催 (12 月 ) 震 災 以 降 支 援 をしてくれた 台 湾 の 方 たちへ 東 北 ならでは の おもてなし により 感 謝 の 意 を 伝 える 東 北 の 人 達 とのふれあいや 豊 かな 自 然 の 紹 介 を 通 じて 新 たな 東 北 のイメージを 発 信 するとともに 東 北 旅 行 への 関 心 喚 起 や 意 欲 向 上 につなげる 台 北 市 内 で12/19から12/22まで 実 施 感 謝 イベント 各 県 の 特 色 を 活 かした 東 北 の 観 光 地 情 報 や 祭 り 食 等 の 名 物 を 紹 介 し 東 北 の 元 気 を 伝 えるイベントを 実 施 広 告 宣 伝 台 北 市 の 広 告 ツールに メッセージ 広 告 等 を 展 開 東 北 観 光 説 明 会 現 地 旅 行 会 社 向 けに 東 北 観 光 の 魅 力 を 伝 える 説 明 会 商 談 会 等 を 実 施 中 国 香 港 台 湾 市 場 現 地 旅 行 会 社 メディアを 招 請 (4 月 ) 東 北 への 旅 行 商 品 の 造 成 と 現 地 メディアを 通 じた 海 外 消 費 者 への 東 北 の 魅 力 発 信 のため 東 北 ならではの 桜 と 雪 の 回 廊 が 同 時 に 見 られる をテーマに 中 国 香 港 台 湾 か ら 旅 行 会 社 新 聞 社 を 招 請 東 北 各 地 の 春 の 魅 力 を 視 察 していただくとともに 東 北 地 域 の 観 光 関 係 者 との 商 談 会 を 実 施 招 請 中 国 広 州 香 港 旅 行 会 社 6 名 台 湾 旅 行 会 社 新 聞 社 7 名 視 察 コースの 例 福 島 三 春 飯 坂 温 泉 阿 武 隈 ライン 山 元 いちご 狩 り 白 石 城 八 幡 平 小 岩 井 桜 など 韓 国 市 場 福 島 三 春 滝 桜 を 視 察 フェイスブックを 利 用 した 情 報 発 信 ( 通 年 運 用 中 ) 温 泉 日 本 酒 など 韓 国 人 に 関 心 の 高 い 観 光 資 源 に 加 え 比 較 的 風 評 に 強 いとされるトレッキング ゴルフ スキーなど 特 定 の 興 味 に 関 する 東 北 の 情 報 発 信 を 行 い 東 北 への 誘 客 を 図 る
参 考 観 光 客 中 心 の 宿 泊 施 設 ( 従 業 者 数 10 人 以 上 )の 延 べ 宿 泊 者 数 (H22 年 比 ) 震 災 前 のH22 年 比 で 全 国 が106.5%まで 伸 びているのに 対 し 福 島 県 が81.0%に 留 まっていることも 影 響 し 東 北 3 県 においては86.0%と 厳 しい 状 況 が 続 いている 110.0% 105.0% 100.0% 95.0% 90.0% 85.0% 80.0% 75.0% 70.0% 65.0% 60.0% 100.0% 93.7% 82.0% ( 人 泊 ) H22 H23 H24 H25 H26 全 国 184,081,850 170,403,830 180,614,940 192,603,520 196,058,570 東 北 3 県 11,797,960 10,008,670 9,961,710 10,118,110 10,150,080 岩 手 県 2,653,410 2,485,980 2,657,000 2,517,800 2,400,510 宮 城 県 3,979,090 3,288,740 3,533,610 3,550,490 3,563,900 福 島 県 5,165,460 4,233,950 3,771,100 4,049,820 4,185,670 100.1% 92.6% 98.1% 88.8% 89.2% 84.8% 82.7% 84.4% 85.8% 73.0% 104.6% 106.5% 94.9% 78.4% 90.5% H22 H23 H24 H25 H26 全 国 東 北 3 県 岩 手 県 宮 城 県 福 島 県 全 国 岩 手 県 宮 城 県 東 北 3 県 福 島 県 89.6% 86.0% 81.0% 出 典 : 観 光 庁 宿 泊 旅 行 統 計
参 考 福 島 県 教 育 旅 行 入 込 数 推 移 人 泊 校 800,000 700,000 747,549 727,275 709,932 673,912 8,193 7,863 7,920 7,647 人 泊 数 校 数 9,000 8,000 600,000 7,000 500,000 6,000 4,776 5,000 400,000 4,042 318,618 4,000 300,000 240,148 3,000 200,000 132,445 2,082 2,000 100,000 1,000 0 平 成 19 年 度 平 成 20 年 度 平 成 21 年 度 平 成 22 年 度 平 成 23 年 度 平 成 24 年 度 平 成 25 年 度 0 ( 福 島 県 調 べ) 教 育 旅 行 を 目 的 に 福 島 県 に 宿 泊 した 小 学 生 ~ 大 学 生 までの 宿 泊 延 べ 人 数 及 び 学 校 団 体 数