諮 問 庁 : 防 衛 大 臣 諮 問 日 : 平 成 23 年 3 月 31 日 ( 平 成 23 年 ( 行 情 ) 諮 問 第 153 号 ) 答 申 日 : 平 成 24 年 1 月 17 日 ( 平 成 23 年 度 ( 行 情 ) 答 申 第 422 号 ) 事 件 名 : 陸 上 自 衛 隊 史 ( 平 成 19 年 度 )の 一 部 開 示 決 定 に 関 する 件 答 申 書 第 1 審 査 会 の 結 論 平 成 19 年 度 陸 上 自 衛 隊 史 陸 上 幕 僚 監 部 ( 表 紙 を 除 く ) ( 以 下 本 件 対 象 文 書 という )につき,その 一 部 を 不 開 示 とした 決 定 については, 別 表 1に 掲 げる 部 分 を 開 示 すべきである 第 2 異 議 申 立 人 の 主 張 の 要 旨 1 異 議 申 立 ての 趣 旨 行 政 機 関 の 保 有 する 情 報 の 公 開 に 関 する 法 律 ( 以 下 法 という )3 条 の 規 定 に 基 づく 本 件 対 象 文 書 の 開 示 請 求 に 対 し, 平 成 22 年 12 月 22 日 付 け 防 官 文 第 15726 号 により 防 衛 大 臣 ( 以 下 処 分 庁 又 は 諮 問 庁 という )が 行 った 一 部 開 示 決 定 ( 以 下 原 処 分 という )について,そ の 取 消 しを 求 める 2 異 議 申 立 ての 理 由 (1) 内 閣 府 情 報 公 開 個 人 情 報 保 護 審 査 会 の 審 議 において 異 議 申 立 人 は 書 面 を 通 じてしか 意 見 を 申 し 立 てることができない したがって 不 開 示 部 分 を 直 接 指 さして 特 定 するという 方 法 が 採 れないため, 原 処 分 における 特 定 の 仕 方 では 不 十 分 である 何 頁 の 何 行 目 から 何 行 目 までという 辺 りまで 不 開 示 部 分 の 特 定 がされ ないと 審 査 会 の 審 議 における 書 面 での 申 立 てに 支 障 が 生 じるので, 更 に 特 定 を 求 めるものである (2) 記 録 された 内 容 を 精 査 し, 支 障 が 生 じない 部 分 については 開 示 すべき である 第 3 諮 問 庁 の 説 明 の 要 旨 1 理 由 説 明 書 (1) 経 緯 本 件 開 示 請 求 は, 陸 上 自 衛 隊 史 平 成 19 年 度 の 開 示 を 求 めるも のであり,これに 該 当 する 行 政 文 書 として, 本 件 対 象 文 書 に 表 紙 を 加 え たものを 特 定 した 開 示 決 定 等 に 当 たっては, 法 11 条 に 規 定 する 開 示 決 定 等 の 期 限 の 特 - 1 -
例 を 適 用 した 上 で, 平 成 22 年 4 月 26 日 付 け 防 官 文 第 5676 号 によ り 表 紙 部 分 を 全 部 開 示 し, 同 年 12 月 22 日 付 け 防 官 文 第 15726 号 により, 本 件 対 象 文 書 について, 法 5 条 1 号 ないし4 号 及 び6 号 に 該 当 する 部 分 を 不 開 示 とする 原 処 分 を 行 ったところ, 異 議 申 立 てが 提 起 され たものである (2) 法 5 条 該 当 性 について 原 処 分 において 不 開 示 とした 部 分 及 び 不 開 示 とした 理 由 は 別 表 2のと おりであり, 法 5 条 1 号 ないし4 号 及 び6 号 に 規 定 する 不 開 示 情 報 に 該 当 する (3) 異 議 申 立 人 の 主 張 について 異 議 申 立 人 は, 内 閣 府 情 報 公 開 個 人 情 報 保 護 審 査 会 の 審 議 において 異 議 申 立 人 は 書 面 を 通 じてしか 意 見 を 申 し 立 てることができない した がって 不 開 示 部 分 を 直 接 指 さして 特 定 するという 方 法 が 採 れないため, 原 処 分 における 特 定 の 仕 方 では 不 十 分 である 何 頁 の 何 行 目 から 何 行 目 までという 辺 りまで 不 開 示 部 分 の 特 定 がされないと 審 査 会 の 審 議 におけ る 書 面 での 申 立 てに 支 障 が 生 じるので, 更 に 特 定 を 求 めるものである として 不 開 示 処 分 の 対 象 部 分 の 特 定 を 求 めているが, 不 開 示 とした 部 分 は 行 政 文 書 開 示 決 定 通 知 書 において 適 法 に 特 定 されており, 異 議 申 立 人 の 主 張 は 当 たらない また, 記 録 された 内 容 を 精 査 し, 支 障 が 生 じない 部 分 については 開 示 すべきである として 原 処 分 の 取 消 しを 主 張 しているが, 不 開 示 とした 理 由 は 上 記 (2)のとおりであり, 本 件 対 象 文 書 の 法 5 条 該 当 性 を 十 分 に 検 討 した 結 果,その 一 部 が 同 条 1 号 ないし4 号 及 び6 号 に 該 当 するこ とから 当 該 部 分 を 不 開 示 としたが,その 他 の 部 分 については 開 示 してお り, 異 議 申 立 人 の 主 張 は 当 たらない 2 補 充 理 由 説 明 書 (1) 別 表 2の 番 号 37 日 米 共 同 会 議 の 米 国 側 参 加 者 の 氏 名, 役 職, 階 級, 目 的, 期 間, 場 所, 主 要 議 題 及 び 成 果 の 一 部 については, 不 開 示 とす る 理 由 として, 米 国 側 参 加 者 の 氏 名, 役 職 及 び 階 級 等 については, 法 5 条 1 号 に 該 当 するとしているが,さらに, 当 該 部 分 は, 公 にした 場 合, 我 が 国 と 米 国 との 間 の 信 頼 関 係 を 損 なうおそれがあり, 同 条 3 号 にも 該 当 する (2) 別 表 2の 番 号 42 昇 任 状 況, 異 動 状 況, 離 職 状 況, 補 充 状 況 及 び 充 足 状 況 の 一 部 については, 不 開 示 とする 理 由 として, 法 5 条 6 号 に 該 当 するとしているが,さらに, 当 該 部 分 は, 公 にした 場 合, 陸 上 自 衛 隊 の 態 勢, 隊 員 構 成 等 が 推 察 され, 任 務 の 遂 行 に 支 障 が 生 じ,ひいては 国 - 2 -
の 安 全 が 害 されるおそれがあることから, 同 条 3 号 にも 該 当 する 第 4 調 査 審 議 の 経 過 当 審 査 会 は, 本 件 諮 問 事 件 について, 以 下 のとおり, 調 査 審 議 を 行 った 1 平 成 23 年 3 月 31 日 諮 問 の 受 理 2 同 日 諮 問 庁 から 理 由 説 明 書 を 収 受 3 同 年 4 月 15 日 審 議 4 同 年 12 月 2 日 本 件 対 象 文 書 の 見 分 及 び 審 議 5 同 月 7 日 諮 問 庁 から 補 充 理 由 説 明 書 を 収 受 6 平 成 24 年 1 月 13 日 審 議 第 5 審 査 会 の 判 断 の 理 由 1 本 件 対 象 文 書 について 本 件 対 象 文 書 は, 陸 上 自 衛 隊 の 部 隊 史 に 関 する 達 に 基 づき, 平 成 19 年 度 における 陸 上 自 衛 隊 の 隊 務 実 施 の 経 過 を 明 らかにして, 将 来 における 隊 務 運 営 の 資 とするため, 年 度 の 隊 務 運 営 の 方 針, 陸 上 幕 僚 監 部 における 主 要 業 務 の 方 針, 実 績, 経 緯 等 及 び 方 面 隊, 大 臣 直 轄 部 隊 等 における 主 要 業 務 の 概 要 を 記 録 したものである 処 分 庁 は, 本 件 対 象 文 書 の 一 部 が 法 5 条 1 号 ないし4 号 及 び6 号 に 該 当 するとして 原 処 分 を 行 い, 諮 問 庁 は, 上 記 第 3の2のとおり 同 条 3 号 に 係 る 不 開 示 理 由 を 補 充 した 上, 原 処 分 を 妥 当 としていることから, 以 下, 本 件 対 象 文 書 を 見 分 した 結 果 に 基 づき, 不 開 示 情 報 該 当 性 について 検 討 する 2 不 開 示 情 報 該 当 性 について (1) 法 5 条 1 号 該 当 性 について ア 巻 頭 7 枚 目 ないし10 枚 目,30 枚 目 ないし32 枚 目,96 頁,9 7 頁,205 頁 及 び280 頁 の 不 開 示 部 分 並 びに376 頁,379 頁, 387 頁 及 び388 頁 の 不 開 示 部 分 の 一 部 には, 特 定 の 個 人 の 顔 写 真 が 記 載 されており( 別 表 2の 番 号 1 及 び14), 当 該 部 分 は, 個 人 に 関 する 情 報 であって, 特 定 の 個 人 を 識 別 することができる 情 報 であり, 法 5 条 1 号 本 文 前 段 の 規 定 に 該 当 する 情 報 である そこで, 当 該 部 分 の 法 5 条 1 号 ただし 書 イ 該 当 性 について 検 討 する と, 本 件 対 象 文 書 においてその 顔 写 真 が 開 示 されている 一 部 の 幹 部 自 衛 官 及 び 外 国 の 国 防 関 係 者 以 外 の 者 については,その 顔 写 真 は 外 部 に 公 表 されていないことが 認 められるほか, 自 衛 隊 の 部 内 向 けのもので あるという 本 件 対 象 文 書 の 性 格 をも 併 せて 勘 案 すれば, 不 開 示 とされ た 自 衛 隊 員 の 顔 写 真 については 公 にする 慣 行 があるとは 認 められず, 同 号 ただし 書 イに 該 当 しないと 認 められる また, 当 該 顔 写 真 につい ては, 同 号 ただし 書 ロ 及 びハに 該 当 する 事 情 も 認 められず,さらに 法 - 3 -
6 条 2 項 の 部 分 開 示 の 余 地 はないので, 不 開 示 とすることが 妥 当 であ る イ 421 頁 の 不 開 示 部 分 には, 殉 職 した 隊 員 の 殉 職 の 概 要 として, 殉 職 原 因 の 詳 細 が 記 載 されている( 別 表 2の 番 号 39) 当 該 部 分 は, 法 5 条 1 号 本 文 前 段 に 該 当 し, 同 号 ただし 書 イないしハに 該 当 する 事 情 も 認 められず,また, 氏 名 が 記 載 され,その 氏 名 が 既 に 開 示 されてい る 者 に 係 る 不 開 示 部 分 であることから, 法 6 条 2 項 による 部 分 開 示 は できない ウ 637 頁 及 び641 頁 並 びに639 頁 及 び640 頁 ( 下 記 (2)イ に 掲 げる 部 分 を 除 く )の 不 開 示 部 分 には, 行 政 訴 訟 経 過 状 況 及 び 民 事 訴 訟 完 結 係 属 状 況 に 係 る 具 体 的 内 容 が 記 載 されている( 別 表 2の 番 号 48) 当 該 部 分 は,これを 公 にすることにより, 当 該 情 報 中 には 事 件 関 係 者 の 氏 名 は 記 載 されていないものの,その 身 分 や 事 件 の 概 要 に 係 る 記 述 のうち 相 当 部 分 が 既 に 公 にされていることから, 同 僚 や 知 人 等 一 定 の 範 囲 の 者 には, 既 に 開 示 されている 部 分 の 記 述 から 当 該 関 係 者 を 特 定 することができ, 不 開 示 部 分 を 開 示 することにより, 争 訟 の 詳 細 を 知 られ, 当 該 個 人 の 権 利 利 益 を 害 するおそれがあると 認 められ ることから, 法 5 条 1 号 本 文 後 段 に 該 当 し, 同 号 ただし 書 イないしハ に 該 当 する 事 情 も 認 められず, 不 開 示 とすることが 妥 当 である (2) 法 5 条 2 号 該 当 性 について ア 251 頁 ないし256 頁,258 頁,259 頁 及 び265 頁 の 不 開 示 部 分 の 一 部 並 びに257 頁 の 不 開 示 部 分 には, 弾 薬 等 輸 送 に 関 係 す る 企 業 名 が 記 載 されている( 別 表 2の 番 号 28) 当 該 部 分 は,これを 公 にすることにより, 当 該 業 務 の 妨 害 を 受 け,あるいはテロの 標 的 に なるなど 当 該 法 人 の 正 当 な 利 益 を 害 するおそれがあると 認 められるの で, 法 5 条 2 号 イに 該 当 し, 不 開 示 とすることが 妥 当 である イ 639 頁 ( 備 考 欄 の 一 部 ) 及 び640 頁 ( 備 考 欄 )の 不 開 示 部 分 に は, 争 訟 の 和 解 等 の 内 容 が 記 載 されている( 別 表 2の 番 号 48) 当 該 部 分 は,これを 公 にすることにより, 和 解 等 の 具 体 的 内 容 が 明 らかと なり, 特 定 の 法 人 の 正 当 な 利 益 を 害 するおそれがあると 認 められるの で, 法 5 条 2 号 イに 該 当 し, 不 開 示 とすることが 妥 当 である (3) 法 5 条 3 号 該 当 性 について ア 他 国 に 関 わる 情 報 として, 目 次 7 頁,64 頁 ( 日 米 共 同 検 討 作 業 等 の 表 中 部 分 ),85 頁,213 頁 ないし217 頁,308 頁 ないし31 2 頁 ( 名 称 欄 ),376 頁 ( 写 真 部 分 を 除 く ),377 頁,378 頁, 379 頁 ( 写 真 部 分 を 除 く ),380 頁 ないし383 頁,386 頁, - 4 -
387 頁 及 び388 頁 ( 写 真 部 分 を 除 く ),391 頁 及 び429 頁 な いし432 頁 の 不 開 示 部 分 には, 特 定 会 議 の 名 称, 日 米 共 同 検 討 作 業 等 の 成 果 等, 米 国 における 実 動 訓 練 の 内 容 及 び 成 果, 外 国 における 訓 練 等 の 名 称 等, 日 米 共 同 会 議 の 目 的, 主 要 参 加 者, 主 要 議 題, 成 果 等, 幕 僚 懇 談 等 の 参 加 者 の 役 職 及 び 氏 名 等, 在 日 外 国 大 使 館 付 武 官 及 び 補 佐 官 の 氏 名 等 が 記 載 されている( 別 表 2の 番 号 3,6,12,26, 31,37,38 及 び40) 当 該 部 分 は,これを 公 にすることにより, 米 国 を 始 めとした 関 係 諸 国 関 係 機 関 と 我 が 国 との 間 の 信 頼 関 係 を 損 なうおそれがあると 認 め られるので, 法 5 条 3 号 に 該 当 し, 別 表 2の 番 号 12,37,38 及 び40に 掲 げる 部 分 については 同 条 1 号 について 判 断 するまでもなく, 不 開 示 とすることが 妥 当 である イ 陸 上 自 衛 隊 の 態 勢 に 関 わる 情 報 として,56 頁,57 頁,66 頁, 98 頁 ないし107 頁,109 頁 ないし114 頁,120 頁,135 頁,149 頁 ( 下 記 オに 掲 げる 部 分 を 除 く ),279 頁,282 頁, 293 頁 ないし295 頁,327 頁 及 び328 頁 の 不 開 示 部 分 には, 部 隊 の 新 編 状 況, 装 備 品 に 関 する 情 報, 中 期 実 員 管 理 計 画 による 異 動 の 状 況, 部 隊 等 の 改 編 新 編 等 の 状 況, 措 置 計 画 作 成 の 要 領 及 び 緊 急 空 輸 態 勢, 運 用 開 発 研 究 に 関 わる 部 隊 名 及 び 研 究 命 題 等, 教 育 訓 練 開 発 研 究 に 関 わる 部 隊 名, 陸 上 自 衛 隊 における 航 空 機 の 配 分 先 が 記 載 さ れている( 別 表 2の 番 号 4,7,15,16,19,22,30 及 び 32) 当 該 部 分 は,これを 公 にすることにより, 陸 上 自 衛 隊 の 防 衛 警 備 態 勢, 情 報 支 援 体 制, 通 信 支 援 体 制, 部 隊 別 の 態 勢, 装 備 の 質 的 能 力, 配 備 状 況, 戦 闘 能 力 及 び 運 用 能 力 の 詳 細 が 推 察 され, 防 衛 省 自 衛 隊 の 任 務 の 効 果 的 な 遂 行 に 支 障 を 生 じさせ,ひいては 国 の 安 全 が 害 され るおそれがあると 行 政 機 関 の 長 が 認 めることにつき 相 当 の 理 由 がある と 認 められるので, 法 5 条 3 号 に 該 当 し, 不 開 示 とすることが 妥 当 で ある ウ 陸 上 自 衛 隊 における 情 報 業 務 に 関 する 情 報 として,61 頁,62 頁 (16 行 目 ),140 頁,141 頁,144 頁,308 頁 ないし312 頁 ( 階 級, 氏 名 及 び 任 命 期 間 の 各 欄 ),334 頁,594 頁,595 頁, 746 頁,762 頁 ないし767 頁,769 頁 ないし775 頁 及 び7 77 頁 の 不 開 示 部 分 には, 情 報 収 集 及 び 情 報 保 全 に 関 する 具 体 的 な 内 容, 国 内 外 情 勢 及 び 技 術 情 報 の 提 供 件 数 等 並 びに 転 訓 用 地 図, 要 域 地 図 及 び 電 子 地 図 の 整 備 地 域, 情 報 体 制, 情 報 業 務 等 に 携 わる 隊 員 の 階 - 5 -
級, 氏 名 等, 捜 査 等 旅 費 及 び 報 償 費 の 予 算 額, 執 行 額 等 が 記 載 されて いる( 別 表 2の 番 号 5,20,31,34 及 び49) 当 該 部 分 のうち, 別 表 1の 番 号 1に 掲 げる 部 分 ( 別 表 2の 番 号 34) を 除 くその 余 の 部 分 については,これを 公 にすることにより, 陸 上 自 衛 隊 の 情 報 業 務 に 係 る 態 勢 及 び 能 力 が 推 察 されるおそれがあるととも に, 情 報 業 務 に 携 わる 個 人 が 特 定 され, 情 報 を 得 ようとする 者 から 直 接 その 個 人 に 不 当 な 働 き 掛 けが 行 われるおそれがあり, 防 衛 省 自 衛 隊 の 任 務 の 効 果 的 な 遂 行 に 支 障 を 生 じさせ,ひいては 国 の 安 全 が 害 さ れるおそれがあると 行 政 機 関 の 長 が 認 めることにつき 相 当 の 理 由 があ ると 認 められるので, 法 5 条 3 号 に 該 当 し, 不 開 示 とすることが 妥 当 である しかしながら, 別 表 1の 番 号 1に 掲 げる 部 分 ( 別 表 2の 番 号 34) については, 陸 上 自 衛 隊 の 予 算 額 等 の 合 計 並 びに 報 償 費, 職 員 旅 費 及 び 捜 査 等 旅 費 の 予 算 額 等 の 金 額 が 記 載 されており, 本 件 対 象 文 書 にお いて 同 様 の 情 報 が 開 示 されており,これを 公 にしたとしても, 防 衛 省 自 衛 隊 の 任 務 の 効 果 的 な 遂 行 に 支 障 を 生 じさせるおそれがあるとは 認 められず, 法 5 条 3 号 及 び6 号 に 該 当 せず,また, 当 該 部 分 は, 公 に したとしても, 犯 罪 捜 査 に 支 障 を 及 ぼすおそれがあるとは 認 められず, 同 条 4 号 にも 該 当 しないことから, 開 示 すべきである エ 通 信 施 設 に 関 わる 情 報 として,62 頁 ( 上 記 ウに 掲 げる 部 分 を 除 く ), 63 頁,82 頁,123 頁 ( 駐 屯 地 等 施 設 の 部 分 ),145 頁,269 頁,271 頁,433 頁 ないし435 頁 及 び585 頁 の 不 開 示 部 分 に は, 通 信 回 線 等 及 び 情 報 通 信 施 設 の 整 備 状 況, 通 信 回 線 の 設 置 区 間 及 び 回 線 網 図,ヘリコプター 映 像 伝 送 装 置 の 全 般 態 勢 が 記 載 されている ( 別 表 2の 番 号 5,11,17,21,29,41 及 び47) 当 該 部 分 は,これを 公 にすることにより, 陸 上 自 衛 隊 の 情 報 通 信 関 連 施 設 の 整 備 状 況 が 明 らかとなり, 通 信 経 路 の 全 容 や 通 信 能 力 が 推 察 され, 防 衛 省 自 衛 隊 の 任 務 の 効 果 的 な 遂 行 に 支 障 を 生 じさせ,ひ いては 国 の 安 全 が 害 されるおそれがあると 行 政 機 関 の 長 が 認 めること につき 相 当 の 理 由 があると 認 められるので, 法 5 条 3 号 に 該 当 し, 不 開 示 とすることが 妥 当 である オ 陸 上 自 衛 隊 の 運 用 能 力 に 関 する 情 報 として,64 頁 ( 上 記 アに 掲 げ る 部 分 を 除 く ),72 頁,74 頁 ないし80 頁,94 頁,149 頁 ( 国 賓 等 の 輸 送 の 表 中 部 分 ),180 頁 ないし183 頁,186 頁,191 頁,192 頁,231 頁,232 頁,234 頁,243 頁,244 頁, 248 頁 ないし250 頁,251 頁 ないし256 頁 ( 上 記 (2)アに - 6 -
掲 げる 部 分 を 除 く ),258 頁 及 び259 頁 ( 上 記 (2)アに 掲 げる 部 分 を 除 く ),260 頁 ないし264 頁,265 頁 ( 上 記 (2)アに 掲 げる 部 分 を 除 く ),266 頁,329 頁,355 頁,357 頁,3 58 頁,360 頁,364 頁,366 頁,372 頁,456 頁 ないし 459 頁,464 頁 ないし467 頁,471 頁,523 頁 ないし55 4 頁,563 頁 ないし570 頁,572 頁 ないし574 頁,577 頁 及 び578 頁 の 不 開 示 部 分 には, 防 衛 警 備 計 画 等 の 整 備 状 況 に 係 る 情 報, 駐 屯 地 警 備 の 整 備 状 況 に 係 る 情 報, 実 射 訓 練 の 成 果, 陸 上 自 衛 隊 における 装 備 品 の 取 得 量 及 び 充 足 率, 弾 薬 類 の 輸 送 に 関 する 情 報, 航 空 機 の 運 用 状 況, 即 応 予 備 自 衛 官 等 の 訓 練 招 集 の 状 況, 隊 員 の 健 康 診 断 等 の 受 検 状 況 及 び 判 定 結 果, 採 用 身 体 検 査 の 結 果 等, 誘 導 弾, 弾 薬, 燃 料 及 び 糧 食 の 取 得 状 況 等, 弾 薬 等 輸 送 の 経 路 に 関 する 具 体 的 な 港 湾 名, 船 舶 名 及 び 弾 薬 数 量 等, 派 遣 部 隊 の 隊 員 構 成, 自 衛 隊 員 の 昇 任 状 況, 異 動 状 況, 離 職 状 況, 補 充 状 況 及 び 充 足 状 況, 教 育 実 施 の 人 員 数, 装 備 品 の 充 足 状 況, 車 両 保 有 数 が 記 載 されている( 別 表 2の 番 号 6, 8,9,10,13,22,23,25,27,28,33,35, 36 及 び42ないし46) 当 該 部 分 のうち, 別 表 1の 番 号 2に 掲 げる 部 分 ( 別 表 2の 番 号 43 の 一 部 )を 除 くその 余 の 部 分 については,これを 公 にすることにより, 陸 上 自 衛 隊 の 態 勢, 継 戦 能 力, 運 用 能 力, 運 用 支 援 及 び 駐 屯 地 警 護 に 係 る 態 勢, 対 空 及 び 対 艦 実 射 能 力, 部 隊 の 練 度 及 び 隊 員 構 成, 隊 員 の 質 的 能 力 及 び 戦 闘 能 力, 即 応 予 備 自 衛 官 等 の 練 度 を 推 察 され, 防 衛 省 自 衛 隊 の 任 務 の 効 果 的 な 遂 行 に 支 障 を 生 じさせ,ひいては 国 の 安 全 が 害 されるおそれがあると 行 政 機 関 の 長 が 認 めることにつき 相 当 の 理 由 があると 認 められるので, 法 5 条 3 号 に 該 当 し, 別 表 2の 番 号 10 及 び28に 掲 げる 部 分 については 同 条 4 号, 別 表 2の 番 号 42に 掲 げる 部 分 については 同 条 6 号 について 判 断 するまでもなく, 不 開 示 とする ことが 妥 当 である しかしながら, 別 表 1の 番 号 2に 掲 げる 部 分 ( 別 表 2の 番 号 43の 一 部 )については, 本 件 対 象 文 書 及 び 過 去 に 同 様 の 情 報 が 開 示 されて おり,これを 公 にしたとしても, 隊 員 の 質 的 能 力 及 び 戦 闘 能 力 を 推 察 されて 防 衛 省 自 衛 隊 の 任 務 の 遂 行 に 支 障 が 生 じるおそれがあるとは 認 められず, 法 5 条 3 号 に 該 当 しないことから, 開 示 すべきである (4) 法 5 条 4 号 該 当 性 について ア 巻 頭 44 枚 目 の 不 開 示 部 分 は, 火 薬 庫 の 写 真 であり( 別 表 2の 番 号 2),これを 公 にすることにより, 当 該 建 物 を 狙 った 犯 罪 を 誘 発 するお - 7 -
それ 又 は 犯 罪 の 実 行 を 容 易 にするおそれがあり, 法 5 条 4 号 に 該 当 し, 不 開 示 とすることが 妥 当 である イ 123 頁 ( 公 務 員 宿 舎 の 部 分 )の 不 開 示 部 分 には, 防 衛 省 が 保 有 す る 宿 舎 の 名 称 が 記 載 されている( 別 表 2の 番 号 18) 当 該 部 分 は,こ れを 公 にすることにより, 防 衛 省 職 員, 自 衛 隊 員 を 狙 った 犯 罪 を 誘 発 するおそれ 又 は 犯 罪 の 実 行 を 容 易 にするおそれがあり, 法 5 条 4 号 に 該 当 し, 不 開 示 とすることが 妥 当 である ウ 188 頁 及 び189 頁 の 不 開 示 部 分 には, 保 安 職 務 に 関 する 情 報 が 記 載 されている( 別 表 2の 番 号 24) 当 該 部 分 は,これを 公 にするこ とにより, 陸 上 自 衛 隊 の 保 安 職 務 の 実 施 状 況 が 明 らかとなり, 秩 序 の 維 持 に 支 障 を 及 ぼすおそれがあり, 法 5 条 4 号 に 該 当 し, 不 開 示 とす ることが 妥 当 である 3 異 議 申 立 人 のその 他 の 主 張 について 異 議 申 立 人 のその 他 の 主 張 は, 当 審 査 会 の 上 記 判 断 を 左 右 するものでは ない 4 本 件 一 部 開 示 決 定 の 妥 当 性 について 以 上 のことから, 本 件 対 象 文 書 につき,その 一 部 を 法 5 条 1 号 ないし4 号 及 び6 号 に 該 当 するとして 不 開 示 とした 決 定 については, 別 表 1に 掲 げ る 部 分 は, 同 条 3 号,4 号 及 び6 号 に 該 当 せず, 開 示 すべきであるが,そ の 余 の 部 分 は, 同 条 1 号,2 号 イ,3 号 及 び4 号 に 該 当 すると 認 められる ので, 同 条 6 号 について 判 断 するまでもなく, 不 開 示 としたことは 妥 当 で あると 判 断 した ( 第 2 部 会 ) 委 員 遠 藤 みどり, 委 員 池 田 綾 子, 委 員 橋 本 博 之 - 8 -
別 表 1 番 号 頁 開 示 すべき 部 分 1 594 頁 不 開 示 部 分 の 全 て 595 頁 不 開 示 部 分 の 全 て 2 524 頁 区 分 : 体 育 学 校 欄 の1 行 目 ないし4 行 目,6 行 目 及 び 8 行 目 538 頁 区 分 : 少 年 工 科 学 校 欄 の 不 開 示 部 分 の 全 て 540 頁 区 分 : 教 育 団 等 欄 の31 行 目 542 頁 担 任 : 施 設 学 校 欄 の3 行 目 ないし5 行 目 543 頁 担 任 : 小 平 学 校 欄 の1 行 目 及 び2 行 目 548 頁 区 分 : 海 上 自 衛 隊 欄 の5 行 目 及 び6 行 目 549 頁 区 分 : 航 空 自 衛 隊 欄 の1 行 目,3 行 目 及 び5 行 目 550 頁 区 分 : 航 空 自 衛 隊 欄 の5 行 目 及 び6 行 目 553 頁 区 分 : 情 報 本 部 欄 の6 行 目 区 分 : 技 術 研 究 本 部 欄 の9 行 目 554 頁 区 分 : 防 衛 施 設 庁 欄 の2 行 目 - 9 -
別 表 2 番 号 不 開 示 とした 部 分 不 開 示 とした 理 由 1 巻 頭 中, 写 真 の 一 部 顔 部 分 個 人 に 関 する 情 報 であって, 特 定 の 個 人 を 識 別 することができ, 法 5 条 1 号 に 該 当 し,かつ 同 号 ただし 書 イに 該 当 しないため 2 巻 頭 中 の 火 薬 庫 の 写 真 公 にした 場 合,その 建 物 を 狙 った 犯 罪 を 誘 発 するおそれ 又 は 犯 罪 の 実 行 を 容 易 にす るおそれがあり, 法 5 条 4 号 に 該 当 するた め 3 巻 頭 目 次 中, 第 2 章 第 2 1 節 の 項 目 名 の 一 部 公 にした 場 合, 我 が 国 と 他 国 との 間 の 信 頼 関 係 を 損 なうおそれがあり, 法 5 条 3 号 に 該 当 するため 4 情 報 支 援 体 制 及 び 通 信 支 援 体 制 の 一 部 公 にした 場 合, 陸 上 自 衛 隊 の 情 報 支 援 及 び 通 信 支 援 体 制 が 推 察 され, 任 務 の 遂 行 に 支 障 が 生 じ,ひいては 国 の 安 全 が 害 される おそれが 5 情 報 収 集 及 び 保 全 の 一 部 公 にした 場 合, 陸 上 自 衛 隊 の 情 報 収 集 及 び 情 報 保 全 に 係 る 態 勢 の 一 部 が 明 らかとな り, 情 報 収 集 及 び 情 報 保 全 能 力 が 推 察 され て 任 務 の 遂 行 に 支 障 が 生 じ,ひいては 国 の 安 全 が 害 されるおそれがあり, 法 5 条 3 号 に 該 当 するため 6 防 衛, 警 備 等 関 連 措 置 計 画, 日 米 共 同 検 討 作 業 等 及 び 駐 屯 地 警 備 の 一 部 公 にした 場 合, 防 衛, 警 備 等 関 連 措 置 計 画 及 び 駐 屯 地 警 備 システム 等 の 整 備 状 況 が 明 らかとなり, 運 用 支 援 及 び 駐 屯 地 警 備 に 係 る 態 勢 が 推 察 され, 任 務 の 遂 行 に 支 障 が 生 じ,ひいては 国 の 安 全 が 害 されるおそれ があるとともに, 日 米 共 同 作 戦 等 の 研 究 成 果 概 要 が 明 らかとなり, 我 が 国 と 米 国 との 信 頼 関 係 を 損 なうおそれがあり, 法 5 条 3 号 に 該 当 するため 7 人 事 制 度 等 の 一 部 公 にした 場 合, 中 期 実 員 管 理 計 画 による 異 動 が 明 らかとなり, 戦 闘 能 力 及 び 態 勢 が 推 測 され, 任 務 の 遂 行 に 支 障 が 生 じ,ひい ては 国 の 安 全 が 害 されるおそれがあり, 法 5 条 3 号 に 該 当 するため - 10 -
8 ホーク 中 SAM 部 隊 実 射 訓 練 及 び 地 対 艦 ミサイル 部 隊 実 射 訓 練 の 一 部 公 にした 場 合, 陸 上 自 衛 隊 の 対 空 及 び 地 対 艦 実 射 能 力 が 推 察 され, 任 務 の 遂 行 に 支 障 が 生 じ,ひいては 国 の 安 全 が 害 されるお それが 9 甲 類 装 備 品, 乙 類 装 備 品 及 び 航 空 機 の 充 足 率, 地 対 公 にした 場 合, 陸 上 自 衛 隊 の 態 勢, 運 用 能 力 及 び 継 戦 能 力 が 推 察 され, 任 務 の 遂 行 空 誘 導 弾 等 及 び 弾 薬, 燃 料, に 支 障 が 生 じ,ひいては 国 の 安 全 が 害 され 糧 食 等 の 取 得 数 量 及 び 補 給 業 務 の 充 足 率 るおそれがあり, 法 5 条 3 号 に 該 当 するた め 10 弾 薬 類 の 輸 送 公 にした 場 合, 自 衛 隊 の 運 用 能 力, 調 達 弾 薬 数 等 が 明 らかとなり, 任 務 の 遂 行 に 支 障 が 生 じ,ひいては 国 の 安 全 が 害 されるお それがある また, 弾 薬 輸 送 を 狙 ったテロ 等 の 不 法 行 為 がより 容 易 になり, 犯 罪 の 予 防, 秩 序 の 維 持 に 支 障 を 及 ぼすおそれがあ り, 法 5 条 3 号 及 び4 号 に 該 当 するため 11 後 方 支 援 施 設 (ア) 通 信 施 設 の 一 部 公 にした 場 合, 陸 上 自 衛 隊 の 通 信 回 線 等 の 整 備 状 況 が 明 らかとなり, 通 信 能 力 が 推 察 され, 任 務 の 遂 行 に 支 障 が 生 じ,ひいて は 国 の 安 全 が 害 されるおそれがあり, 法 5 条 3 号 に 該 当 するため 12 防 衛 交 流 等 の 表 中, 日 米 幕 僚 懇 談 の 一 部 米 国 側 参 加 者 の 役 職 は, 個 人 に 関 する 情 報 であって, 特 定 の 個 人 を 識 別 することが でき, 法 5 条 1 号 に 該 当 するほか, 公 にし た 場 合, 我 が 国 と 米 国 との 間 の 信 頼 関 係 を 損 なうおそれがあり, 同 条 3 号 に 該 当 する ため 13 臨 時 健 康 診 断 実 施 状 況 の 一 部 公 にした 場 合, 隊 員 の 健 康 状 態 から 陸 上 自 衛 隊 の 戦 闘 能 力 が 推 察 され, 任 務 の 遂 行 に 支 障 を 生 じ,ひいては 国 の 安 全 が 害 され るおそれがあり, 法 5 条 3 号 に 該 当 するた め 14 写 真 の 一 部 顔 部 分 の 一 部 個 人 に 関 する 情 報 であって, 特 定 の 個 人 を 識 別 することができ, 法 5 条 1 号 に 該 当 し,かつ, 同 号 ただし 書 イに 該 当 しないた め - 11 -
15 第 2 師 団 の 改 編, 第 11 師 団 の 第 11 旅 団 への 改 編, 第 13 旅 団 の 改 編, 警 務 隊 及 び 師 団 等 司 令 部 付 隊 の 改 編, 中 部 方 面 混 成 団 の 陸 上 自 衛 隊 の 組 織 編 成 定 員 現 員 等 に 関 する 情 報 については, 公 にした 場 合, 各 部 隊 の 編 成 等,あるいは 各 部 隊 間 の 戦 力 の 濃 淡, 陸 上 自 衛 隊 の 態 勢 が 推 測 され, 任 務 の 遂 行 に 支 障 を 生 じ,ひいては 国 の 安 全 新 編, 中 央 即 応 連 隊 の 新 編, が 害 されるおそれがあり, 法 5 条 3 号 に 該 北 部 方 面 施 設 隊 の 新 編, 対 当 するため 特 殊 武 器 衛 生 隊 の 新 編, 中 部 方 面 移 動 監 視 隊 の 新 編 及 び 中 央 特 殊 武 器 防 護 隊 の 新 編 の 一 部 16 部 隊 訓 練 基 準 の 一 部 公 にした 場 合, 部 隊 訓 練 基 準 の 整 備 状 況 が 明 らかとなり,ひいては 国 の 安 全 が 害 さ れるおそれがあり, 法 5 条 3 号 に 該 当 する ため 17 駐 屯 地 等 施 設 の 一 部 公 にした 場 合, 陸 上 自 衛 隊 の 情 報 通 信 関 連 施 設 の 整 備 状 況 が 明 らかとなり, 通 信 能 力 が 推 察 され, 任 務 の 遂 行 に 支 障 が 生 じ, ひいては 国 の 安 全 が 害 されるおそれがあ り, 法 5 条 3 号 に 該 当 するため 18 公 務 員 宿 舎 の 名 称 公 にした 場 合, 防 衛 省 職 員, 自 衛 隊 員 を 狙 った 犯 罪 を 誘 発 するおそれ, 又 は 犯 罪 の 実 行 を 安 易 にするおそれがあり, 法 5 条 4 号 に 該 当 するため 19 部 隊 等 の 新 編 改 編 等 の 表 中, 各 種 支 援 体 制 の 整 備 の 一 部 公 にした 場 合, 陸 上 自 衛 隊 の 新 編 された 部 隊 名 が 推 察 され, 任 務 の 遂 行 に 支 障 が 生 20 国 内 外 情 勢 及 び 技 術 情 報 の 件 数, 転 訓 用 地 図, 災 害 用 地 図, 要 域 地 図 の 整 備 地 域, 情 報 体 制 の 一 部 公 にした 場 合, 陸 上 自 衛 隊 の 情 報 活 動 の 態 勢, 状 況 が 推 察 され, 任 務 の 遂 行 に 支 障 が 生 じ,ひいては 国 の 安 全 が 害 されるおそ れが - 12 -
21 通 信 及 び 電 算 機 等 の 概 要 及 び 基 地 通 信 組 織 の 運 用 の 一 部 公 にした 場 合, 陸 上 自 衛 隊 の 通 信 回 線 等 の 整 備 状 況 が 明 らかとなり, 通 信 能 力 が 推 察 され, 任 務 の 遂 行 に 支 障 が 生 じ,ひいて は 国 の 安 全 が 害 されるおそれがあり, 法 5 条 3 号 に 該 当 するため 22 防 衛, 警 備 等 及 び 航 空 運 用 の 一 部 公 にした 場 合, 自 衛 隊 における 防 衛, 警 備 態 勢 が 推 察 されるとともに, 航 空 機 の 運 用 状 況 が 推 察 され, 任 務 の 遂 行 に 支 障 が 生 23 即 応 予 備 自 衛 官, 予 備 自 衛 官 及 び 予 備 自 衛 官 補 の 訓 練 召 集 の 状 況 の 一 部 公 にした 場 合, 即 応 予 備 自 衛 官 等 の 訓 練 召 集 における 出 頭 状 況 が 明 らかとなり, 即 応 予 備 自 衛 官 等 の 練 度 が 推 察 されて 任 務 の 遂 行 に 支 障 が 生 じ,ひいては 国 の 安 全 が 害 されるおそれがあり, 法 5 条 3 号 に 該 当 す るため 24 保 安 職 務 の 一 部 公 にした 場 合, 陸 上 自 衛 隊 の 保 安 職 務 の 実 施 状 況 が 明 らかとなり, 秩 序 の 維 持 に 支 障 を 及 ぼすおそれがあり, 法 5 条 4 号 に 該 当 するため 25 健 康 診 断 及 び 採 用 身 体 検 査 の 一 部 公 にした 場 合, 隊 員 の 健 康 状 態 から 陸 上 自 衛 隊 の 戦 闘 能 力 が 推 察 され, 任 務 の 遂 行 に 支 障 を 生 じ,ひいては 国 の 安 全 が 害 され るおそれがあり, 法 5 条 3 号 に 該 当 するた め 26 米 国 における 実 動 訓 練 ( 米 陸 軍 )の 訓 練 内 容, 成 果 の 概 要, 米 国 における 実 動 訓 練 ( 米 海 兵 隊 )の 訓 練 内 容, 成 果 の 概 要 及 び 隊 付 訓 練 の 一 部 公 にした 場 合, 陸 上 自 衛 隊 の 能 力, 練 度 が 推 察 され, 任 務 の 遂 行 に 支 障 を 生 じ,ひい ては 国 の 安 全 が 害 されるおそれがあるとと もに, 我 が 国 と 米 国 との 間 の 信 頼 関 係 を 損 なうおそれがあり, 法 5 条 3 号 に 該 当 する ため 27 誘 導 弾, 弾 薬, 燃 料, 誘 導 武 器 装 備 品 及 び 糧 食 の 一 部 公 にした 場 合, 陸 上 自 衛 隊 の 運 用 能 力 及 び 継 戦 能 力 が 推 察 され, 任 務 の 遂 行 に 支 障 が 生 じ,ひいては 国 の 安 全 が 害 されるおそ れが - 13 -
28 港 湾 名, 船 舶 名 及 び 弾 薬 数 量 等 公 にした 場 合, 陸 上 自 衛 隊 の 運 用 能 力 及 び 練 度 が 推 察 され, 任 務 の 遂 行 に 支 障 が 生 じ,ひいては 国 の 安 全 が 害 されるおそれ, 弾 薬 輸 送 を 狙 ったテロ 等 の 不 法 行 為 の 実 行 がより 容 易 になり, 犯 罪 の 予 防, 秩 序 の 維 持 に 支 障 を 及 ぼすおそれ 又 は 船 舶 所 有 者 等 の 利 益 を 害 するおそれがあり,それぞれ 法 5 条 3 号,4 号 又 は2 号 に 該 当 するため 29 施 設 整 備 の 一 部 公 にした 場 合, 陸 上 自 衛 隊 の 情 報 通 信 関 連 施 設 の 整 備 状 況 が 明 らかとなり, 通 信 能 力 が 推 察 されて 任 務 の 遂 行 に 支 障 が 生 30 期 待 性 能 書 等, 運 用 開 発 研 究 の 表 及 び 教 育 訓 練 開 発 研 究 の 表 の 一 部 公 にした 場 合, 防 衛 研 究 及 び 研 究 開 発 に 関 する 情 報 を 明 らかとすることになり, 陸 上 自 衛 隊 の 防 衛 構 想, 装 備 品 等 の 弱 点 等 が 推 察 され, 効 率 的 な 任 務 の 遂 行 に 支 障 が 生 31 外 国 における 臨 時 の 資 金 前 渡 官 吏 の 表 中 の 一 部 公 にした 場 合, 情 報 業 務 等 に 携 わる 隊 員 の 階 級 氏 名 が 特 定 され, 直 接 その 個 人 を 対 象 とした 不 当 な 働 きかけが 行 われるおそ れ, 又 は, 部 隊 運 用 に 係 る 情 報 が 記 載 され ており,これを 公 にした 場 合, 部 隊 運 用 の 詳 細 が 推 察 され, 部 隊 の 効 率 的 な 任 務 に 支 障 を 生 じるおそれがあるほか, 名 称 に 記 載 されている 国 名, 訪 問 先 を 公 にすることに より, 他 国 との 間 の 信 頼 関 係 が 損 なわれる おそれが 32 航 空 機 の 配 分 先 の 一 部 公 にした 場 合, 陸 上 自 衛 隊 の 航 空 機 の 配 備 状 況 が 明 らかとなり, 部 隊 別 の 態 勢 が 推 察 され, 任 務 の 遂 行 に 支 障 が 生 じ,ひいて は 国 の 安 全 が 害 されるおそれがあり, 法 5 条 3 号 に 該 当 するため - 14 -
33 非 常 用 糧 食 の 取 得 数 量 公 にした 場 合, 陸 上 自 衛 隊 の 態 勢 及 び 継 戦 能 力 が 推 察 され, 任 務 の 遂 行 に 支 障 が 生 34 科 目 別 執 行 状 況 及 び 機 関 別 示 達 区 分 表 の 一 部, 補 正 予 算 科 目 別 内 訳 の 一 部 公 にした 場 合, 情 報 収 集 及 び 犯 罪 捜 査 に 係 る 陸 上 自 衛 隊 の 情 報 収 集 態 勢 の 一 端 が 明 らかになるとともに,じ 後 の 陸 上 自 衛 隊 に よる 情 報 業 務 の 実 施 に 支 障 を 生 じさせるお それがあることから, 法 5 条 3 号 及 び6 号 に 該 当 するため また, 犯 罪 捜 査 に 必 要 な 旅 費 に 係 る 情 報 は, これを 開 示 した 場 合, 犯 罪 捜 査 に 支 障 を 及 ぼすおそれがあることから, 法 5 条 4 号 に 該 当 するため 35 臨 時 健 康 診 断 実 施 状 況 の 判 定 結 果 及 び 国 際 平 和 協 力 活 動 ( 国 際 緊 急 援 助 隊 を 除 く ) 方 面 隊 (1) 全 般 の 一 部 公 にした 場 合, 隊 員 の 健 康 状 態 から 陸 上 自 衛 隊 の 戦 闘 能 力 が 推 察 され, 任 務 の 遂 行 に 支 障 を 生 じ,ひいては 国 の 安 全 が 害 され るおそれがあり, 法 5 条 3 号 に 該 当 するた め 36 部 隊 別 状 況 及 び 階 級 別 状 況 の 一 部 公 にした 場 合, 派 遣 部 隊 の 隊 員 構 成 が 明 らかとなり, 部 隊 の 能 力 が 推 察 され, 今 後 の 同 種 派 遣 における 任 務 の 遂 行 に 支 障 が 生 37 日 米 共 同 会 議 の 米 国 側 参 加 者 の 氏 名, 役 職, 階 級, 目 的, 期 間, 場 所, 主 要 議 題 及 び 成 果 の 一 部 米 国 側 参 加 者 の 氏 名, 役 職 及 び 階 級 等 に ついては, 個 人 に 関 する 情 報 であって, 特 定 の 個 人 を 識 別 することができ, 法 5 条 1 号 に 該 当 し, 目 的, 期 間, 場 所, 成 果 及 び 主 要 議 題 等 の 一 部 については, 公 にした 場 合, 我 が 国 と 米 国 との 間 の 信 頼 関 係 を 損 な うおそれがあり, 同 条 3 号 に 該 当 するため - 15 -
38 幕 僚 懇 談 等 に 記 載 されて いる 参 加 者 の 役 職, 氏 名 及 び 階 級 幕 僚 懇 談 等 に 記 載 されている 参 加 者 の 役 職, 氏 名 及 び 階 級 については, 個 人 に 関 す る 情 報 であって, 特 定 の 個 人 を 識 別 するこ とができ, 法 5 条 1 号 に 該 当 するとともに, 我 が 国 と 他 国 との 間 の 信 頼 関 係 を 損 なうお それがあり, 同 条 3 号 に 該 当 するため 39 殉 職 の 概 要 の 一 部 個 人 に 関 する 情 報 であって, 公 にした 場 合, 個 人 の 権 利 利 益 を 害 するおそれがあり, 法 5 条 1 号 に 該 当 するため 40 在 日 外 国 大 使 館 付 武 官 等 及 び 補 佐 官 の 氏 名 個 人 に 関 する 情 報 であって, 特 定 の 個 人 を 識 別 することができ, 法 5 条 1 号 に 該 当 するとともに, 公 にした 場 合, 我 が 国 と 他 国 との 間 の 信 頼 関 係 を 損 なうおそれがあ り, 同 条 3 号 に 該 当 するため 41 防 衛 マイクロ 回 線 及 びI DDN 回 線, 防 衛 省 多 重 回 線 網 及 びヘリコプター 映 像 伝 送 装 置 の 全 般 態 勢 図 等 公 にした 場 合, 陸 上 自 衛 隊 の 通 信 経 路 の 全 容 が 明 らかとなり, 任 務 の 遂 行 に 支 障 が 生 じ,ひいては 国 の 安 全 が 害 されるおそれ が 42 昇 任 状 況, 異 動 状 況, 離 職 状 況, 補 充 状 況 及 び 充 足 状 況 の 一 部 公 にした 場 合, 陸 上 自 衛 隊 の 人 事 管 理 業 務 の 適 正 な 遂 行 に 支 障 を 及 ぼすおそれがあ り, 法 5 条 6 号 に 該 当 するため 43 教 育 実 施 の 人 員 数 の 一 部 公 にした 場 合, 陸 上 自 衛 隊 の 隊 員 養 成 の 状 況 が 明 らかとなり, 運 用 能 力, 態 勢 及 び 隊 員 の 質 的 能 力 が 推 察 され, 任 務 の 遂 行 に 支 障 が 生 じ,ひいては 国 の 安 全 が 害 される おそれが 44 甲 類 装 備 品 の 品 目 別 取 得 等 状 況 の 一 部 公 にした 場 合, 陸 上 自 衛 隊 の 態 勢 及 び 運 用 能 力 が 推 察 され, 任 務 の 遂 行 に 支 障 を 生 45 乙 類 装 備 品 の 品 目 別 取 得 公 にした 場 合, 陸 上 自 衛 隊 の 態 勢 及 び 運 等 状 況, 航 空 機 取 得 等 状 況, 用 能 力 が 推 察 され, 任 務 の 遂 行 に 支 障 を 生 弾 薬 類 品 目 別 取 得 等 状 況 及 び 燃 料 品 目 別 取 得 状 況 の 一 部 - 16 -
46 車 両 使 用 状 況 表 の 車 両 保 有 数 公 にした 場 合, 陸 上 自 衛 隊 の 態 勢 及 び 運 用 能 力 が 推 察 され, 任 務 の 遂 行 に 支 障 が 生 47 通 信 施 設 整 備 状 況 の 一 部 公 にした 場 合, 陸 上 自 衛 隊 の 情 報 通 信 関 連 施 設 の 整 備 状 況 が 明 らかとなり, 通 信 能 力 が 推 察 されて 任 務 の 遂 行 に 支 障 が 生 48 行 政 訴 訟 経 過 状 況 及 び 民 事 訴 訟 完 結 係 属 状 況 の 事 故 の 概 要 及 び 備 考 の 一 部 個 人 に 関 する 情 報 であって, 特 定 の 個 人 を 識 別 することができ 又 は 特 定 の 個 人 を 識 別 することはできないが, 公 にした 場 合, なお 個 人 の 権 利 利 益 を 害 するおそれ,ある いは 特 定 の 法 人 の 正 当 な 権 利 利 益 を 害 する おそれがあり,それぞれ 法 5 条 1 号 又 は2 号 に 該 当 するため 49 情 報 課 職 位 組 織 図 及 び 異 動 者 の 階 級, 氏 名 等 の 一 部 公 にした 場 合, 陸 上 自 衛 隊 の 情 報 業 務 に 係 る 態 勢 が 推 察 されるおそれがあるととも に, 情 報 業 務 に 携 わる 個 人 が 特 定 され, 情 報 を 得 ようとする 者 から 直 接 その 個 人 に 不 当 な 働 きかけが 行 われるおそれがあるな ど, 任 務 の 遂 行 に 支 障 を 及 ぼすおそれがあ り, 法 5 条 3 号 に 該 当 するため - 17 -