Life Cycle Thinking ライ イ 低製品の材料は 高 境負荷環境負荷環見落とされがちな環境負荷 ここだけにハイライト BAD GOOD GOOD 製見落とされがちな製製品品品品1 2 1 2 製造時負荷使用時負荷ライフサイクル廃棄処理負荷総合負荷リサイクル効果使用時効率が優れていても ライフサイクル全体では 環境負荷が高い場合もあり得る 製BAD 851 990 Life Cycle Thinking の重要性 223 169 従来材 ( 鉄 ) ハイテン ( 鉄 ) WorldAutoSteel( 世界鉄鋼協会の自動車分科会 ) 公表データに基づき作成 アルミ 炭素繊維強化プラスチック 機能等価重量 (kg) 100 75 67 45 単位重量当たり CO2 排出量 (kg CO 2/kg) 2.2 2.3 12.7 22.0 鉄よりも軽い素材もありますが 鉄はつくるときの環境負荷がとても小さいのです 高強度鋼材ハイテン ( 鉄 ) は従来材 ( 鉄 ) に比べ約 25% 軽くでき 環境負荷も小さくなります 26
27 アルミニウムには多くのトランプエレメントが存在する このため 本来品質を維持したリサイクルは極めて困難 鉄にとってのトランプエレメントは他金属に比べて圧倒的に少ない このため 本来品質を維持したリサイクルが容易 ガス化により除去可能酸化物として除去可能除去困難 ( トランプエレメント ) Fe Al Ti Mg Gas phase Matal phase Slag phase
28 リサイクルするとき鉄スクラップは環境価値も持っているつくるとき 0 高炉法電炉法環境負荷 120 100 80 60 40 20 0-20 -40-60 -80 A: 鉄鋼プロセス代替 B1: 利用に伴う配分 B2: 回収に伴う配分高炉転炉電炉製品寿命の終わり鉄鋼資源循環システム ( 無限のクローズドループリサイクル ) スクラップ環境価値 B1: 利用に伴う配分 B2: 回収に伴う配分スクラップ環境価値鉱石採掘から製鉄所出荷までの環境負荷スクラップ利用に伴う環境負荷配分スクラップ回収に伴う環境価値控除Total. スクラップリサイクル効果を含むライフサイクル全体の環境負= 荷+ 製鉄所でつくるとき = worldsteel LCA 方法論高炉 電炉別鉄の LCA の考え方原料スクラップリサイクル効果を含むライフサイクル全体の環境負荷Total. スクラップ回収に伴う環境価値控除天然資源およびスクラップ()B1 A B2 Sustainability & Flexibility
29 損失 0.3 億 t 社会貯蓄 300 億 t = 4.0t / 人 ( 日本 :13.6 億 t = 10.7t / 人 ) 製品供給 (= 需要 ) 12.7 億 t 天然資源老廃スクラップ 2.3 億 t 天然資源を使った高炉材 ( 銑鉄 ) 12.2 億 t 2015 年世界鉄鋼循環鋼材生産 14.0 億 t 粗鋼生産 16.0 億 t 電炉 4.0 億 t 転炉 12.0 億 t 製鉄所内スクラップ :2.0 億 t 加工スクラップ :1.3 億 t CO2 排出量の変化鉄鋼需給の変化国内鉄鋼需要国内鉄鋼需要海外鉄鋼需要天然資源スクラップスクラップ天然資源高炉製鉄所のエネルギー効率比較 ( 日本 =100) 世界のスクラップ発生量は有限海外鉄鋼需要日本の高炉は最も効率が高い電炉鋼材優先利用高炉鋼材利用増加国内CO2 排出海外CO2 排出A: 国内 CO2 排出量減少 B: 海外 CO2 排出量増加世界 CO2 排出量増加 B: 海外 CO2 排出増加量 A: 国内 CO2 排出減少量高効率国内高炉減産低効率海外高炉増産地球規模で見れば CO2 排出量が増加温暖化対策としては逆効果に日本韓国ドイツ中国フランス英国インドブラジル米国ロシア 100 104 112 117 121 123 124 124 132 136 140 120 100 80 国内電炉シフト
PROCESS PRODUCTS SOLUTION Eco Process Eco Products Eco Solution 81% 81% OUTPUT 4,262 69% 1% 24 30
31 90% 100% 854 kl 45.4 kwh 6.2 m 3 6,255 2,937 20 7 2016 409 2,380 30% 99% INPUT TRT CDQ PROCESS
32 梁幅一定梁高さ一定( 梁高さ 梁幅共変化 ) ハイパービーム 従来の H 形鋼 ( 梁高さ 梁幅共変化 ) の PRODUCTS
新日鉄住金は優れた省エ ネ技術の海外への移転が世界 的な CO 2排出量削減に最も 効果的であるという認識のも と 世界鉄鋼協会などの多国 間 日中 日印の 国間など さまざまな形で世界的な省エ 鉄の技術開発もまた 木を見て森を見ず になってはならないと思っています お客様 の環境負荷低減に寄与する軽量化ニーズに 応えて さまざまなエコプロダクツを開発し というミクロの視点だけでなく ライフサイ てきましたが 私たち自身もまた鉄の使用時 クル全体といったマクロの視点でものづくり を考えることの重要性を感じています 鉄鋼業はその生産量の大きさから製造時 の CO 2排出量が多く 一般的にネガティブ なイメージを持たれがちです しかし 鉄の 1トン当たりの製造時負荷は実は他素材と 1970 年代から築き上げてきた省エネ環 比べて非常に低いのです さらに 日本の場合 境技術によって 海外の鉄鋼業に比べてさら に製造時負荷が低くなっています そしてク ルマや家電など製品としての寿命が訪れたあ とも 使われていた鉄は何度でも何にでも 同じ品質の鉄に生まれ変わり クローズドルー 世界は鉄でできていると言っても過言で プリサイクルできている唯一の金属なのです はありません 私たちは鉄の特性に磨きを つのエコで環境 負荷低 ていただきたいと願っています その鉄のチカラを ぜひ多くの皆さんに知っ 減に寄与する技術革新を追求していきます かけ これからも 3 ネ 環境対策の取り組みに参 画しています また新日鉄住 金グループの海外生産拠点に エコプロダクツ 製造技術を 移転したり 海外メーカーに 技術供与するなど グローバ ルな視点で優れた技術 ノウ ハウを活用するエコソリュー ションによって 地球規模で 礒原 豊司雄 上席主幹 エコな鉄のチカラに磨きをかけていきます V oice 優れた技術 ノウハウを 提供するエコ 2 TENIGAL メキシコ AM/NS カルバート アメリカ I/N Tek, I/N Kote アメリカ SOLUTION の CO 2削減への貢献に努め 新日鉄住金 株 技術総括部 タタ スチール インド CDQ 首鋼京唐鋼鉄 中国 大型 CDQ ています Vol.20 季刊 新日鉄住金 33 新日鉄住金のものづくり Advanced Technology 世界へ広げる環境技術 海外でのエコプロダクツ の安定供給