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Transcription:

2013 年 10 月 17 日 ロイヤリング 講 義 講 師 : 弁 護 士 福 田 健 次 先 生 議 事 録 作 成 者 : 野 瀬 健 悟 弁 護 士 の 仕 事 あれこれ 1. 自 己 紹 介 私 は 昭 和 50 年 に 大 阪 大 学 に 入 学 し 昭 和 59 年 に 弁 護 士 登 録 をしました 今 年 で 弁 護 士 歴 30 年 となります このロイヤリング 講 義 は 恩 師 ( 國 井 和 郎 弁 護 士 )からの 勧 めで 私 が 立 ち 上 げました その 責 任 もあって 弁 護 士 をしている 間 は 講 義 を 担 当 させて 頂 こう と 思 っています 現 在 堂 島 法 律 事 務 所 で 働 いております 所 属 弁 護 士 は20 人 ほどで 大 阪 では 大 きめの 事 務 所 になります 今 日 の 講 義 では 弁 護 士 の 仕 事 について 今 私 が 感 じていることをお 話 したいと 思 います 2. 司 法 制 度 改 革 について 21 世 紀 に 向 けて 司 法 制 度 を 変 えなくてはならないということで 以 下 の3つがまとめられ ました 当 時 司 法 制 度 は 本 当 に 国 民 の 役 に 立 っているのかということが 問 題 になってい ましたが 中 坊 公 平 さんという 日 弁 連 の 会 長 は 2 割 司 法 といって 国 民 の 需 要 の2 割 ほど しか 司 法 が 利 用 されていないと 言 っておられました そこで より 利 用 しやすく わかり やすく 頼 りがいのある 司 法 に 変 わらなければならないということで そのために 法 学 部 の 学 生 だけでなく もっと 幅 広 い 人 に 法 曹 になってもらいたいということ 司 法 をもっ と 国 民 に 知 ってもらい より 利 用 されること 国 民 に 司 法 を 支 えていただきたいというこ とがまとめられました その 成 果 のひとつとして 強 制 起 訴 制 度 があります JR 福 知 山 線 脱 線 事 故 で JR 西 日 本 の 歴 代 社 長 は 当 初 は 不 起 訴 になっていましたが この 制 度 によって 起 訴 がされました 検 察 審 査 会 には 多 くの 市 民 に 参 加 していただいております ロースクール(LS)や 裁 判 員 裁 判 制 度 も 設 立 されました また 以 前 は 被 告 人 になって からしか 国 選 弁 護 人 をつけることができませんでしたが 現 在 では 被 疑 者 の 段 階 で 国 選 弁 護 人 を 付 けられるようになってきています これも 国 民 に 多 く 司 法 を 利 用 してもらい たいということの 現 われです しかし 現 実 はなかなかそうなっていないのではないかと いうことをこれからお 話 します 本 日 は あくまで 私 の 個 人 的 見 解 ですので ご 理 解 下 さ い 3. 弁 護 士 になるためには (1) 現 在 の 司 法 試 験 制 度 は 法 科 大 学 院 卒 業 が 受 験 条 件 になっています しかし その 例 外 として 予 備 試 験 があります これに 合 格 すると LSに 通 わずに 司 法 試 験 の 受 験 資 格 を 得 ることができます 優 秀 な 人 のための 飛 び 級 のようなものです

一 方 で 司 法 試 験 の 受 験 資 格 を 得 るために 多 額 の 学 費 を 払 いLSに 行 かなければならない ということについて 誰 でも 受 けられる 以 前 の 試 験 制 度 に 戻 した 方 がいいという 声 もあり ます 予 備 試 験 のもう 一 つの 意 味 は LS 受 験 後 5 年 以 内 に3 回 のチャンスしかないから 3 回 失 敗 してしまった 人 の 敗 者 復 活 戦 としてのものです そこで 予 備 試 験 の 合 格 者 数 をどれくら いにするかという 議 論 がありました 現 在 LSの 志 願 者 は 減 ってきており 法 学 部 自 体 の 志 願 者 も 減 ってきていると 言 われて います 弁 護 士 という 職 に 魅 力 がなくなってきているともいえます しかし 私 はまだま だ 弁 護 士 には 魅 力 があるということをお 伝 えするために 本 日 は 来 たのです (2) 司 法 修 習 かつては 司 法 修 習 期 間 が2 年 間 あったのですが 今 は1 年 に 短 縮 されています その 分 研 修 が 不 十 分 となり 経 験 を 積 む 期 間 も 短 くなります LSで 同 様 の 教 育 をすればいいとい う 声 もありますが 実 際 問 題 として 試 験 に 受 かった 人 と 受 かる 前 の 人 に 同 様 の 教 育 をする ことは 難 しいと 思 います また 給 費 制 が 廃 止 され 貸 与 制 へと 移 行 になりまし た 修 習 中 も 借 金 をしなくてはならないということです LSで 多 くのお 金 がかかり 修 習 でのお 金 もかかる これが 志 願 者 減 少 の 理 由 の 一 つだと 思 います (3) 二 回 試 験 二 回 試 験 は 修 習 後 に 受 ける 試 験 です 昔 は 年 に1,2 人 しか 不 合 格 者 が 出 ない 落 ちな い 試 験 と 呼 ばれていました 僕 は 試 験 の 前 に 右 腕 を 骨 折 していましたがそれでも 通 った という 笑 い 話 もあります しかし 昨 年 では46 人 2.16パーセントの 人 が 不 合 格 になって います このようなリスクもあるということです (4) 弁 護 士 登 録 ( 裁 判 官 検 察 官 ) 司 法 試 験 合 格 者 は1990 年 あたりと 比 較 して4 倍 近 くに 増 加 しており これは 弁 護 士 人 口 の 急 増 に 結 びついています 一 方 裁 判 官 や 検 察 官 の 人 口 は 2 倍 にもなっていません 司 法 全 体 の 予 算 が 増 えていないのです 報 道 でも 司 法 予 算 が 取 り 上 げられることはあま りありません 予 算 を 要 求 するのは 裁 判 官 については 最 高 裁 判 所 検 察 官 については 法 務 省 です 予 算 増 額 を 要 求 できるためには 裁 判 官 を 増 やし 書 記 官 や 宿 舎 を 用 意 する と いったことが 必 要 になります その 前 提 として 事 件 が 増 える 必 要 があります 今 裁 判 所 に 係 る 事 件 が 増 えていないのです 事 件 が 増 えることについては 裁 判 所 も 強 い 関 心 を 寄 せています そんな 中 最 近 は 裁 判 所 がきれいになっています それは 裁 判 員 裁 判 制 度 のためにより 大 きい 法 廷 が 必 要 となったためです また 裁 判 官 の 給 料 も 減 らされています 裁 判 官 の 給 料 は 憲 法 で 保 障 されているにもかかわらずです (5) 司 法 試 験 の 受 験 状 況 合 格 率 等 出 願 者 数 合 格 者 数 の 推 移 についての 資 料 をお 配 りしています 僕 が 受 かったのは 最 も 少 ない 合 格 率 1.6%のときです よほど 強 運 でなければ 通 らない 試 験 です 司 法 制 度 改 革

が 唱 えられてきた 大 きな 理 由 は 旧 試 験 では 優 秀 な 人 材 が 他 の 分 野 に 流 出 しているのでは ないかという 懸 念 があったためです 司 法 改 革 によって 生 まれたひずみについて 現 在 は 法 曹 養 成 制 度 改 革 推 進 会 議 で 例 えばLSにかかる 費 用 の 問 題 や 司 法 試 験 の 受 験 回 数 制 限 を 撤 廃 してはどうかといった 議 論 がなされています 皆 さんが 受 験 される 頃 には 制 度 が 少 し 変 わっているかもしれないということです 4. 弁 護 士 人 口 (1) 弁 護 士 人 口 の 増 加 もともと 司 法 制 度 改 革 によって 司 法 試 験 合 格 者 を 年 間 3000 人 ほど 出 す 予 定 でしたが 合 格 者 は2000 人 程 度 にとどまっています 弁 護 士 人 口 は 確 実 に 増 加 していますが 弁 護 士 の 質 の 低 下 を 懸 念 する 人 もいます いま 司 法 試 験 を 受 ける 人 は 2000 人 合 格 する 人 がいる 中 で 生 きていくということです 弁 護 士 会 は 強 制 加 入 団 体 です 弁 護 士 自 治 があり 悪 い 弁 護 士 は 退 会 させることができ ます もちろん 不 服 があれば 裁 判 の 手 段 がありますが 強 制 加 入 団 体 であるため 様 々な 意 見 をもつ 人 を 取 りまとめるのが 難 しいのです 各 地 方 に 弁 護 士 会 があり 日 弁 連 がそれ を 統 合 しています 東 京 には3つあります 北 海 道 には4つあります 東 京 は 地 域 で 分 かれ ているわけではありませんが 北 海 道 は 地 域 です 東 京 には 大 体 15000 人 の 弁 護 士 がおり 大 阪 には4000 人 います 地 方 ごとの 弁 護 士 人 口 の 偏 りが 多 いことが 問 題 になっています 意 外 なことに 地 方 の 弁 護 士 は 弁 護 士 人 口 が 増 えることに 反 発 することが 多 いのです 仕 事 が 分 散 してしまうか らでしょう 例 えば 国 選 弁 護 人 の 仕 事 は 地 方 ごとに 割 り 振 られるため 人 数 が 増 えると 自 分 の 仕 事 を 新 しい 人 にとられてしまうことになります (2) 弁 護 士 の 平 均 人 数 について 私 の 時 代 は 合 格 者 の 平 均 年 齢 は28ほどで 30になってから 弁 護 士 になるのが 普 通 でした 司 法 制 度 改 革 によって 合 格 率 が 上 がり 予 備 試 験 の 制 度 もできたことで 平 均 年 齢 が 下 が ることが 予 想 されます 弁 護 士 には 定 年 がないので 高 齢 の 弁 護 士 が 多 いです 新 聞 などで 横 領 したりする 弁 護 士 が 報 道 されますが どちらかというと 高 齢 の 弁 護 士 が 多 いです そ れは 国 民 年 金 しかもらえず 昔 のように 当 然 のように 仕 事 が 入 ってくることはないから です 弁 護 士 会 の 中 で 年 金 制 度 を 作 ることも 考 えられています 合 格 者 を3000 人 に 増 やす としたのは 人 口 当 たりの 弁 護 士 の 数 が 少 ないとされており フランスくらいの 数 を 目 指 そうとしたからです ただ 国 によって 制 度 が 違 います 日 本 には 士 と 付 く 職 業 が 多 く 弁 護 士 の 職 域 と 重 複 している 他 の 士 業 も 多 くあります そ こで 仕 事 の 内 容 ごとに 人 口 当 たりの 専 門 家 の 人 数 を 考 えたほうが 良 いのではないかと も 多 く 言 われています 5. 弁 護 士 事 務 所

(1) 弁 護 士 法 人 法 改 正 により 平 成 14 年 から 弁 護 士 法 人 の 設 立 が 認 められました 平 成 25 年 4 月 1 日 時 点 で847の 弁 護 士 法 人 が 設 立 されています 弁 護 士 は 事 務 所 を 一 つしか 持 てないというル ールがありました 法 人 になることで 地 域 の 異 なるところで 事 務 所 を 開 設 できると いうメリットがありますが 事 務 所 運 営 の 手 間 がかかるというデメリットもありま す 大 阪 の 事 務 所 のうち かなりが 東 京 でも 事 務 所 を 設 立 するために 法 人 をもっ ています 東 京 への 一 極 集 中 によって 今 となっては 大 阪 も 田 舎 です 大 阪 の 事 務 所 が 東 京 に 法 人 を 設 立 する というパターンがほとんどで 逆 にかつては 東 京 の 事 務 所 が 大 阪 に 法 人 を 設 立 することはあまりありませんでしたが 最 近 では 東 京 の 四 大 事 務 所 が 大 阪 に 進 出 してきたりもしています (2) 共 同 事 務 所 共 同 事 務 所 の 形 をとる 弁 護 士 事 務 所 は 多 くあります 共 同 事 務 所 にするメリットは 1 (1 人 では 難 しい) 大 規 模 な 倒 産 事 件 を 扱 うことができる 2 複 数 の 弁 護 士 で 合 議 ができ 間 違 いを 最 小 にできる 3 病 気 死 亡 の 場 合 に 事 件 をスムーズに 承 継 できる などが 挙 げ られます 一 方 弁 護 士 同 士 の 意 見 の 衝 突 や 個 人 の 自 由 が 少 なくなる 報 酬 の 分 配 が 難 しいなどの 問 題 もあります 東 京 では 半 分 ほどが 共 同 事 務 所 ですが 地 方 ではまだ 個 人 事 務 所 が 多 いです (3) 個 人 事 務 所 個 人 事 務 のメリット デメリットは 共 同 事 務 所 の 場 合 の 裏 返 しです (4) 弁 護 士 の 過 疎 地 対 策 紛 争 には 必 ず2 人 以 上 の 当 事 者 が 存 在 します そのため 一 つの 地 域 で 発 生 した 紛 争 を 適 正 に 解 決 するためには 必 ず2 人 以 上 の 弁 護 士 が 必 要 ということになります そのため 一 人 いても 弁 護 士 が 足 りないのは 同 じであるから 配 布 資 料 は ゼロ ワンマップ となって います 以 前 は 地 域 によって 弁 護 士 が 一 人 もいないという 問 題 が 多 々ありましたが 今 は 弁 護 士 増 加 によって 解 消 されつつあります また 裁 判 官 が 常 駐 していない 支 部 や 検 察 官 が 常 駐 していない 検 察 官 ゼロの 支 部 もあ り 日 弁 連 はその 解 消 を 求 めているところですが 予 算 が 増 えないために 実 現 は 進 んでい ません 地 方 はまだまだやっていけるところはあるということになります 司 法 改 革 の 時 に 弁 護 士 は 国 民 の 社 会 生 活 上 の 医 師 であると 言 われました 医 師 と 違 って 弁 護 士 は 地 方 にまん べんなくいるわけではありませんでした しかし 今 後 は 大 阪 でも 鉄 道 沿 線 を 中 心 として 地 域 に 根 ざした 事 務 所 が 設 立 されていくと 思 います また ひまわり 基 金 法 律 事 務 所 法 テラス( 日 本 司 法 支 援 センター)といった 弁 護 士 会 の 基 金 で 運 営 されている 公 的 な 事 務 所 もできつつあります (5) 弁 護 士 の 広 告 についての 規 制 司 法 制 度 改 革 によって 広 告 が 許 可 されるようになりましたが これから 弁 護 士 が 生 きて

いくためにどのような 広 告 をしていけばいいかは 長 い 課 題 であります 弁 護 士 会 もテレ ビ ラジオのコマーシャルをしたことがあります 6. 具 体 的 な 仕 事 内 容 これまでの 弁 護 士 は 訴 訟 や 調 停 つまり 裁 判 に 関 わる 仕 事 で 収 入 を 得 てきました が 訴 訟 の 数 は 増 えていないのでこれからは 他 の 方 法 も 考 えなくてはなりません 例 えば 契 約 書 を 言 いなりになって 署 名 させられるのではなく それが 本 当 に 正 し いのか 不 利 なことはないのか 弁 護 士 に 確 認 してもらうという 仕 事 も 考 えられます 企 業 に 入 ったら 将 来 訴 訟 が 起 こったときに 備 えて 弁 護 士 と 相 談 して 契 約 書 を 作 っ ておくというのも 必 要 です 企 業 内 弁 護 士 は 現 在 で700 名 ほどでまだまだ 増 える 余 地 はあります 弁 護 士 が 市 長 になっているところはいくつもあります そうした 地 方 自 治 体 では 弁 護 士 資 格 を 有 する 職 員 を 採 用 するということもあります ご 存 知 のように 政 治 家 にも 弁 護 士 が 多 いです また コンプライアンスの 要 請 が 高 まってきたことに 対 し ある 程 度 の 規 模 の 会 社 では 社 外 取 締 役 社 外 監 査 役 などに 弁 護 士 がなるということもたくさんあります (1) 法 律 相 談 示 談 契 約 などの 交 渉 (2) 調 停 訴 訟 事 件 数 は 減 っています 特 に 刑 事 事 件 でも 日 本 の 治 安 が 良 くなっていることもあり 減 少 傾 向 があります 凶 悪 事 件 やマスコミによる 報 道 が 目 立 つために 刑 事 事 件 は 増 加 してい るように 思 えますが 事 件 数 は 減 少 しているのです (3)オンブズマン (4) 組 織 内 弁 護 士 (5) 地 方 自 治 体 の 弁 護 士 (6) 会 社 の 取 締 役 監 査 役 (7) 任 期 付 き 公 務 員 一 定 期 間 だけ 国 税 局 や 金 融 庁 で 公 務 員 として 働 く ということもあります (8) 弁 護 士 任 官 一 定 期 間 弁 護 士 業 務 に 従 事 した 人 が 裁 判 官 の 職 につくことです あまり 数 は 多 くありま せんがこれからもっと 増 えていくのではないかと 思 っています 最 近 は 採 用 する 最 高 裁 判 所 が 選 り 好 みするということが 増 えてきました 弁 護 士 会 も 優 秀 な 人 材 を 裁 判 所 に 送 って 交 流 を 作 ろうとしていました しかし 近 頃 は 裁 判 所 が 求 める 弁 護 士 像 にギャップがある ようです 7. 訴 訟 事 件 の 内 容 (1) 一 般 民 事 ( 売 掛 金 や 建 物 明 渡 など)

(2) 倒 産 ( 破 産 民 事 再 生 会 社 更 生 など) (3) 会 社 関 連 (4) 知 的 財 産 ( 特 許 権 著 作 権 など) (5) 医 療 過 誤 大 阪 の 裁 判 所 には 医 療 過 誤 の 専 門 部 があるため 裁 判 官 もかなりの 知 識 を 持 っています 同 様 に 労 働 事 件 についても 専 門 部 があります 平 成 18 年 から 労 働 審 判 という3 回 で 決 着 をつ けることができる 制 度 ができました (6) 労 働 事 件 労 働 審 判 は 一 時 期 増 加 しましたが 今 ではあまり 増 えていません 未 払 いの 残 業 代 に 係 る 訴 訟 がありますが それも 会 社 に 楯 突 いたら 追 い 出 し 部 屋 に 送 られるのでは という 危 惧 があるからかあまり 提 起 されません そのような 認 識 が 変 われば 事 件 数 も 増 えるかもし れません (7) 公 害 事 件 私 の 事 務 所 の 創 設 者 は 大 阪 空 港 の 騒 音 公 害 訴 訟 の 原 告 団 の 団 長 をしていました (8) 家 事 事 件 ( 相 続 離 婚 養 育 費 支 払 いなど) ここだけが 事 件 数 がかなり 増 えています 家 庭 裁 判 所 に 行 く 裁 判 官 の 数 も 増 えています 今 後 養 育 費 請 求 のケースや 高 齢 者 に 対 する 後 見 の 事 件 は 増 えることが 予 想 されます (9) 消 費 者 事 件 (マルチ 商 法 ヤミ 金 など) (10) 過 払 金 払 戻 請 求 事 件 司 法 書 士 は140 万 円 までの 訴 訟 しかできないということになっています すみわけが 非 常 に 難 しいです (11) 交 通 事 故 事 件 増 えてきています 裁 判 所 を 通 すと 保 険 会 社 が 提 示 する 額 よりも 必 ず 賠 償 額 は 増 え ます しかし 以 前 は 被 害 者 となっても 弁 護 士 費 用 のために 訴 訟 を 躊 躇 する 人 が 多 かった 今 では 多 くの 保 険 に 弁 護 士 費 用 特 約 が 付 いており 弁 護 士 費 用 を 被 害 者 が 負 担 する 必 要 は なくなったからであると 考 えられます (12) 行 政 事 件 ( 税 金 訴 訟 工 事 差 止 など) (13) 刑 事 事 件 ( 少 年 事 件 を 含 む) 件 数 は 増 えていません ただ 被 疑 者 の 段 階 から 国 選 弁 護 人 をつけられるということで 仕 事 の 量 は 増 えています また 裁 判 員 裁 判 の 国 選 弁 護 人 をすればその 苦 労 に 見 合 う 報 酬 を 得 ることができます 8. 弁 護 士 の 収 入 (1) 年 収 弁 護 士 の 平 均 年 収 は 事 実 減 っています 昔 は 儲 けすぎたのではないかとも 考 えられま す 弁 護 士 になるだけでものすごい 報 酬 があるとは 思 わないことです ただ 一 定 の 報 酬

はまだまだあります (2) 弁 護 士 報 酬 の 基 準 ( 着 手 金 報 酬 金 方 式 タイム チャージ 方 式 ) 平 成 16 年 に 弁 護 士 の 報 酬 基 準 が 自 由 化 されました つまり 報 酬 を 自 由 に 設 定 してもよ くなったということです ただ 日 弁 連 の 基 準 に 従 っているところが 多 く 全 体 的 に 安 く なったという 印 象 は 受 けませんが 安 い 値 段 でやる 事 務 所 も 出 てきています しかし 一 般 の 方 から 見 れば どこが 高 くてどこが 安 いのかわかりません 弁 護 士 の 報 酬 は 弁 護 して 払 わなくてよくなった 分 を 頂 く という 仕 組 みをわかっていな い 方 もいます 請 求 されたが 訴 訟 で 完 全 に 勝 利 したときに もともと 払 わなくてよかった のだから 弁 護 士 に 報 酬 を 払 うことに 違 和 感 を 持 つ 人 もいます 報 酬 の 仕 組 みについて 正 し く 知 ってもらうことも 課 題 の 一 つです 報 酬 をとる 方 法 にもう 一 つ タイム チャージ 方 式 があります これは 相 談 者 にどれだ けの 時 間 がかかったか 依 頼 者 に 見 えにくいのが 問 題 です 大 企 業 と 大 きい 法 律 事 務 所 では 企 業 から 電 話 がかかってきた 時 パソコンで 仕 事 をするときにもしっかりとカウントが 始 まり 料 金 が 発 生 します これは 大 阪 のそれほど 大 きくない 事 務 所 では 考 えられないこと です タイム チャージ 方 式 の 永 遠 の 課 題 として 同 じ 仕 事 に 時 間 をかける 方 が 多 く 料 金 をとれるというのはどうかというものがあります 9. 訴 訟 事 件 以 外 の 弁 護 士 活 動 (1) 法 律 の 制 定 についての 意 見 書 作 成 (2) 消 費 者 救 済 活 動 (NPO 法 人 への 参 加 ) (3) 人 権 侵 害 に 対 する 調 査 及 び 勧 告 (4)オンブズマン 活 動 (5) 政 治 界 への 進 出 (6) 第 三 者 委 員 会 大 津 市 のいじめ 問 題 や 体 罰 問 題 などで 話 題 になっています 企 業 のコンプライアンスの 関 係 でもあります 第 三 者 委 員 会 に 出 ている 人 有 名 になった 人 が 多 くの 事 件 を 担 当 する ということが 問 題 です 例 えば 弘 中 先 生 ロス 疑 惑 で 有 名 になって 無 罪 をたくさん 勝 ち 取 ったから あの 小 沢 一 郎 氏 ですら 頼 みに 行 くという 状 況 になっています 10. 弁 護 士 業 の 今 後 の 展 望 僕 らの 時 代 は 事 務 所 の 椅 子 に 座 っていれば 仕 事 が 転 がり 込 んでくる 時 代 でした それは 努 力 をしなくてもよかったからです 事 務 所 にいるだけでなく 訪 問 相 談 なども 考 えればよいのですが その 切 り 替 えがうまくいっていません (1) 急 激 な 弁 護 士 増 加 に 対 応 - 隣 接 法 律 専 門 職 種 との 協 調 (2) 専 門 分 野 全 員 にチャンスはあります 分 野 はまだまだ 残 されています

(3) 国 際 化 へ 対 応 大 阪 のそれほど 大 きくない 会 社 でも 東 南 アジアに 進 出 するところはあります そうした 会 社 は 弁 護 士 に 相 談 したいと 考 えているのですが なかなか 現 地 の 法 に 詳 しく 現 地 と 連 絡 を 取 り 合 うことができる 事 務 所 はありません そこで 現 地 の 法 を 学 び 現 地 の 弁 護 士 とのコミュニケーションを 取 れれば 活 躍 の 場 が 広 がるでしょう (4) 弁 護 士 の 自 浄 作 用 の 必 要 性 (5) 弁 護 士 としての 意 識 11. 弁 護 士 として 要 求 される 資 質 (1) 常 識 を 養 い 常 識 で 判 断 する 習 慣 をつけること われわれの 仕 事 は 最 終 的 には 常 識 での 判 断 になると 思 います いろんな 意 見 を 聞 いて 中 立 にいることです (2) 何 事 にも 好 奇 心 を 持 つこと 色 々な 所 に 顔 を 出 すことです (3) 人 の 話 は 熱 心 に 聞 くが 自 分 までのめり 込 んでしまわないこと あくまで 弁 護 士 は 代 理 人 であって 本 人 ではありません (4) 権 力 に 対 する 反 抗 精 神 弁 護 士 はあくまで 在 野 です 裁 判 所 検 察 庁 に 対 する 反 抗 心 を 持 ち 続 けなければなりませ ん 皆 さんの 中 からたくさんの 人 が 法 曹 界 に 進 まれることを 願 っておりますし そうでない 人 も 弁 護 士 を 使 う 立 場 から 就 職 等 にお 役 立 てていただければと 思 います 以 上