諮 問 庁 : 防 衛 大 臣 諮 問 日 : 平 成 19 年 3 月 26 日 ( 平 成 19 年 ( 行 情 ) 諮 問 第 153 号 ) 答 申 日 : 平 成 19 年 5 月 31 日 ( 平 成 19 年 度 ( 行 情 ) 答 申 第 76 号 ) 事 件 名 : 自 艦 隊 ( 作 ) 第 27 号 (15.1.14)の 一 部 開 示 決 定 に 関 する 件 答 申 書 第 1 審 査 会 の 結 論 自 艦 隊 ( 作 ) 第 27 号 (15.1.14)( 以 下 本 件 対 象 文 書 という ) につき,その 一 部 を 不 開 示 とした 決 定 は, 妥 当 である 第 2 異 議 申 立 人 の 主 張 の 要 旨 1 異 議 申 立 ての 趣 旨 行 政 機 関 の 保 有 する 情 報 の 公 開 に 関 する 法 律 ( 以 下 法 という )3 条 の 規 定 に 基 づく 本 件 対 象 文 書 の 開 示 請 求 に 対 し, 平 成 19 年 2 月 13 日 付 け 防 官 文 第 1448 号 により 防 衛 大 臣 が 行 った 一 部 開 示 決 定 ( 以 下 原 処 分 という )について,その 取 消 しを 求 める 2 異 議 申 立 ての 理 由 異 議 申 立 人 の 主 張 は, 異 議 申 立 書 及 び 意 見 書 の 記 載 によれば,おおむね 以 下 のとおりである (1) 異 議 申 立 書 ア 不 開 示 処 分 の 対 象 部 分 の 特 定 を 求 める 本 件 開 示 決 定 通 知 書 は, 当 該 文 書 のどの 部 分 を 不 開 示 としたか 具 体 的 に 特 定 しておらず, 行 政 処 分 として 違 法 の 疑 いが 持 たれる イ 一 部 に 対 する 不 開 示 決 定 の 取 消 し 記 録 された 内 容 を 精 査 し, 支 障 が 生 じない 部 分 については 開 示 すべ きである (2) 意 見 書 平 成 18 年 ( 行 情 ) 諮 問 第 405 号 での 補 充 理 由 説 明 書 で 諮 問 庁 が 認 めるように, 開 示 対 象 文 書 については 技 術 的 なミスによって 誤 った 部 分 に 被 覆 が 施 され る 可 能 性 があるため, 不 服 申 立 人 がそうしたミスを 確 認 できるように 不 開 示 部 分 の 特 定 ( 何 ページの 何 行 目 という 形 で)が なされるべきである 第 3 諮 問 庁 の 説 明 の 要 旨 1 経 緯 本 件 開 示 請 求 特 別 警 備 隊 とイージス 艦 等 の 護 衛 艦 隊 による 合 同 実 動 訓 練 (03 年 2 月 16 日 付 け 特 定 新 聞 紹 介 )に 関 する 全 文 書 ( 当 該 訓 練 の 根 拠 となる 文 書 ) * 対 象 文 書 は2003.2.18- 郵 請 389と 同 じ - 1 -
の 対 象 とした 行 政 文 書 は, 自 艦 隊 ( 作 ) 第 27 号 (15.1.14) で ある このうち, 部 隊 の 行 動 や 訓 練 の 内 容 等 につき 具 体 的 に 言 及 されている 部 分 について, 法 5 条 3 号 に 該 当 することから, 当 該 部 分 を 不 開 示 とする 一 部 開 示 決 定 を 行 った なお, 本 件 対 象 文 書 についての 一 部 開 示 決 定 は3 度 目 であり, 直 近 では, 審 査 会 に 諮 問 ( 諮 問 番 号 : 平 成 18 年 ( 行 情 ) 諮 問 第 165 号 )し,その 決 定 は 妥 当 である 旨 の 答 申 ( 答 申 番 号 : 平 成 18 年 度 ( 行 情 ) 答 申 第 25 1 号 以 下 先 例 答 申 という )を 得 ているところ, 不 開 示 とした 部 分 の 法 5 条 3 号 該 当 性 に 関 する 説 明 は, 原 処 分 においても 全 く 同 様 であり, 前 回 の 一 部 開 示 決 定 と 異 なる 判 断 をすべき 事 情 の 変 更 がないことから, 原 処 分 の 維 持 は 妥 当 と 考 える 2 本 件 対 象 文 書 について 本 件 対 象 文 書 は, 海 上 自 衛 隊 自 衛 艦 隊 司 令 部 幕 僚 長 が, 護 衛 艦 隊 司 令 部 幕 僚 長 等 に 対 して 発 出 した 通 知 文 書 であり, 部 隊 の 行 動 及 び 訓 練 の 実 施 計 画 その 他 必 要 な 事 項 について 定 めた 別 冊 及 び 別 冊 のとおりとされたことを 通 知 する 通 知 文 とで 構 成 されているものである 3 不 開 示 とした 理 由 本 件 対 象 文 書 中, 通 知 文 の 題 名,あて 先 及 び 写 送 付 先 の 一 部, 実 施 計 画 大 綱 本 体 の 表 紙, 本 文 における 実 施 計 画 大 綱 の 題 名, 目 的, 期 間, 実 施 部 隊 等, 主 要 実 施 項 目, 部 隊 区 分 及 び 行 動 の 概 要 等 の 一 部 及 び 実 施 計 画 大 綱 の 別 紙 のうち, 別 紙 第 1における 別 紙 第 1 との 記 載 以 外 の 部 分, 別 紙 第 2における 期 間, 目 的, 訓 練 実 施 部 隊 等, 場 所 の 一 部 並 びに 別 紙 第 3における 現 場 指 揮 官, 参 加 部 隊 及 び 実 施 要 領 の 一 部 については, 公 にすることにより, 自 衛 隊 の 部 隊 の 運 用 要 領, 能 力, 練 度 等 が 推 察 され, 海 上 自 衛 隊 の 任 務 の 効 果 的 な 遂 行 に 支 障 を 生 じさせることにより, 我 が 国 の 安 全 が 害 されるおそれがあることから, 法 5 条 3 号 に 該 当 し, 不 開 示 と したものである 4 異 議 申 立 人 の 主 張 について 異 議 申 立 人 は, 本 件 開 示 決 定 通 知 書 は, 当 該 文 書 のどの 部 分 を 不 開 示 と したか 具 体 的 に 特 定 しておらず, 行 政 処 分 として 違 法 の 疑 いが 持 たれる として 不 開 示 処 分 の 対 象 部 分 の 特 定 を 求 めているが, 開 示 決 定 通 知 書 及 び 本 件 開 示 請 求 に 伴 う 開 示 実 施 文 書 によって, 不 開 示 箇 所 は 十 分 に 特 定 され ている また, 記 録 された 内 容 を 精 査 し, 支 障 が 生 じない 部 分 については 開 示 すべきである として, 一 部 に 対 する 不 開 示 決 定 の 取 消 しを 主 張 するが, 本 件 対 象 文 書 中 の 不 開 示 情 報 該 当 部 分 を 慎 重 に 検 討 した 上 で, 法 5 条 3 号 - 2 -
に 該 当 する 部 分 以 外 の 部 分 については 開 示 しており, 異 議 申 立 人 の 主 張 は 当 たらない 第 4 調 査 審 議 の 経 過 当 審 査 会 は, 本 件 諮 問 事 件 について, 以 下 のとおり, 調 査 審 議 を 行 った 1 平 成 19 年 3 月 26 日 諮 問 の 受 理 2 同 日 諮 問 庁 から 理 由 説 明 書 を 収 受 3 同 年 4 月 23 日 異 議 申 立 人 から 意 見 書 を 収 受 4 同 年 5 月 29 日 本 件 対 象 文 書 の 見 分 及 び 審 議 第 5 審 査 会 の 判 断 の 理 由 1 本 件 対 象 文 書 について 本 件 対 象 文 書 は, 当 審 査 会 において 見 分 したところ, 先 例 答 申 における 対 象 文 書 と 同 一 であり, 不 開 示 部 分 も, 先 例 答 申 の 諮 問 と 同 一 である 2 不 開 示 情 報 該 当 性 について 本 件 諮 問 に 伴 い, 当 審 査 会 において 改 めて 本 件 対 象 文 書 を 見 分 し, 審 議 したところ, 本 件 不 開 示 部 分 について, 先 例 答 申 の 判 断 を 変 更 すべき 事 情 の 変 化 も 認 められず,これと 同 一 の 判 断 に 至 った その 判 断 の 理 由 は 別 紙 のとおりであり,その 内 容 は 先 例 答 申 と 同 旨 である 3 異 議 申 立 人 のその 他 の 主 張 について 異 議 申 立 人 は, 本 件 開 示 決 定 通 知 書 は, 本 件 対 象 文 書 のどの 部 分 を 不 開 示 としたか 具 体 的 に 特 定 しておらず, 行 政 処 分 として 違 法 の 疑 いが 持 たれ る 旨 主 張 するが, 当 該 行 政 文 書 開 示 決 定 通 知 書 により 不 開 示 部 分 は 内 容 的 に 特 定 されており, 異 議 申 立 人 の 主 張 は 採 用 できない 4 本 件 一 部 開 示 決 定 の 妥 当 性 について 以 上 のことから, 本 件 対 象 文 書 につき,その 一 部 を 法 5 条 3 号 に 該 当 する として 不 開 示 とした 決 定 については, 不 開 示 とされた 部 分 は 同 号 に 該 当 する と 認 められるので, 妥 当 であると 判 断 した ( 第 3 部 会 ) 委 員 名 取 はにわ, 委 員 北 沢 義 博, 委 員 高 橋 滋 - 3 -
( 別 紙 ) 1 本 件 対 象 文 書 について 本 件 対 象 文 書 は, 海 上 自 衛 隊 自 衛 艦 隊 司 令 部 幕 僚 長 が, 護 衛 艦 隊 司 令 部 幕 僚 長 等 に 対 し 発 出 した 通 知 文 書 ( 自 艦 隊 ( 作 ) 第 27 号 (15.1.1 4))であり, 海 上 自 衛 隊 の 部 隊 の 特 定 の 行 動 及 び 訓 練 の 実 施 計 画 その 他 必 要 な 事 項 が 別 冊 として 添 付 された 実 施 計 画 大 綱 のとおり 定 められたことを 通 知 する 通 知 文, 別 冊 としての 実 施 計 画 大 綱 本 体 及 び 実 施 計 画 大 綱 別 紙 で 構 成 されている 本 件 対 象 文 書 の 不 開 示 部 分 は,1 通 知 文 の 題 名,あて 先 及 び 写 送 付 先 の 一 部,2 実 施 計 画 大 綱 本 体 の 表 紙, 本 文 における 実 施 計 画 大 綱 の 題 名, 目 的, 期 間, 実 施 部 隊 等, 主 要 実 施 項 目, 部 隊 区 分 及 び 行 動 の 概 要 等 の 一 部, 3 実 施 計 画 大 綱 の 別 紙 のうち, 別 紙 第 1における 別 紙 第 1 との 記 載 以 外 の 部 分, 別 紙 第 2における 期 間, 目 的, 訓 練 実 施 部 隊 等, 場 所 の 一 部 並 びに 別 紙 第 3における 現 場 指 揮 官, 参 加 部 隊 及 び 実 施 要 領 の 一 部 である 2 不 開 示 情 報 該 当 性 について 諮 問 庁 は, 本 件 対 象 文 書 中 の 不 開 示 部 分 を 公 にすることにより, 自 衛 隊 の 部 隊 の 運 用 要 領, 能 力, 練 度 等 が 推 察 され, 海 上 自 衛 隊 の 任 務 の 効 果 的 な 遂 行 に 支 障 を 生 じることになり 国 の 安 全 が 害 されるおそれがあることか ら,いずれも 法 5 条 3 号 に 該 当 するため 不 開 示 としたと 説 明 していること から, 以 下, 各 不 開 示 情 報 該 当 性 について 検 討 する (1) 通 知 文 について ア 題 名 について 当 審 査 会 において 通 知 文 を 見 分 したところ, 実 施 計 画 大 綱 の 題 名 の うち 実 施 計 画 大 綱 が 対 象 とする 特 定 の 行 動 に 係 る 記 載 が 不 開 示 とさ れていることが 認 められる 諮 問 庁 は, 当 該 部 分 を 公 にした 場 合, 海 上 自 衛 隊 の 部 隊 の 運 用 実 態 が 推 察 され, 海 上 自 衛 隊 の 戦 略 の 分 析 に 利 用 されるおそれがあること から 不 開 示 としたと 説 明 する 実 施 計 画 大 綱 の 題 名 に 記 載 された 特 定 の 行 動 に 係 る 記 載 部 分 につい ては,これを 公 にした 場 合, 記 載 内 容 から 海 上 自 衛 隊 の 部 隊 の 具 体 的 な 運 用 実 態 を 推 察 することが 可 能 になると 認 められ, 海 上 自 衛 隊 の 任 務 の 効 果 的 な 遂 行 に 支 障 を 生 じさせ,ひいては 国 の 安 全 が 害 されるお それがあると 行 政 機 関 の 長 が 認 めることにつき 相 当 の 理 由 があると 認 められるので, 法 5 条 3 号 の 不 開 示 情 報 に 該 当 し 不 開 示 とするのが 妥 当 である イ あて 先 及 び 写 送 付 先 について - 4 -
当 審 査 会 において 通 知 文 を 見 分 したところ, 通 知 文 のあて 先, 写 送 付 先 には, 当 該 計 画 に 参 加 した 部 隊 の 長 が 記 載 されており,そのうち の 一 部 が 不 開 示 とされていることが 認 められる 諮 問 庁 は, 不 開 示 としたあて 先 は, 当 該 計 画 の 実 施 部 隊 の 長 であり, 公 にすることにより, 当 該 計 画 を 主 体 的 に 実 施 した 部 隊 が 特 定 され, 当 該 特 定 部 隊 の 練 度 及 び 能 力 が 推 察 されるおそれがあると 説 明 する また, 諮 問 庁 は, 写 送 付 先 のうち 不 開 示 部 分 に 記 載 された 部 隊 の 長 は, 当 該 計 画 に 部 分 的 に 参 加 した,あるいは, 支 援 を 行 った 部 隊 の 長 であ り,これらを 公 にすると, 当 該 計 画 を 主 体 的 に 実 施 した 特 定 の 部 隊 が 推 察 される,あるいは, 部 分 的 に 参 加 又 は 支 援 を 行 った 部 隊 の 所 在 地 を 調 べることにより, 計 画 の 概 略 を 推 察 することが 可 能 となり,その 結 果, 海 上 自 衛 隊 の 運 用 実 態 が 明 らかになるおそれがあると 説 明 する 不 開 示 部 分 に 記 載 されたあて 先 については, 実 施 部 隊 の 長 であるこ とが 認 められ, 当 該 部 分 を 公 にすると, 実 施 部 隊 の 構 成 から 当 該 計 画 の 概 要 が 推 測 される,あるいは, 特 定 の 部 隊 の 練 度 及 び 能 力 が 推 察 さ れるおそれがあると 認 められる また, 写 送 付 先 のうち 不 開 示 とされ た 部 分 については, 当 該 計 画 に 部 分 的 に 参 加 した 部 隊 又 は 支 援 を 行 っ た 部 隊 の 長 であることが 認 められ,これらを 公 にすると, 上 記 アにお いて 不 開 示 が 妥 当 とした 実 施 計 画 大 綱 が 対 象 とする 特 定 の 行 動 を 主 体 的 に 実 施 した 部 隊 が 明 らかになることに 加 え, 不 開 示 とされた 当 該 計 画 に 部 分 的 に 参 加 した 部 隊 等 の 所 在 地 を 調 べることにより, 計 画 の 概 略 を 推 察 することが 可 能 となり, 海 上 自 衛 隊 の 運 用 実 態 が 明 らかに なるおそれがあると 認 められる したがって, 当 該 部 分 を 公 にするこ とにより, 海 上 自 衛 隊 の 任 務 の 効 果 的 な 遂 行 に 支 障 を 生 じさせ,ひい ては 国 の 安 全 が 害 されるおそれがあると 行 政 機 関 の 長 が 認 めること につき 相 当 の 理 由 があると 認 められ, 法 5 条 3 号 の 不 開 示 情 報 に 該 当 し 不 開 示 とするのが 妥 当 である (2) 実 施 計 画 大 綱 本 体 について 当 審 査 会 において 実 施 計 画 大 綱 本 体 を 見 分 したところ, 表 紙, 本 文 に おける 実 施 計 画 大 綱 の 題 名, 目 的, 実 施 期 間, 実 施 部 隊, 主 要 実 施 項 目, 部 隊 区 分, 行 動 の 概 要 等 の 一 部 が 不 開 示 とされていることが 認 められる 諮 問 庁 は,1 目 的, 主 要 実 施 項 目 及 び 行 動 の 概 要 の 不 開 示 部 分 には, 当 該 実 施 計 画 の 内 容 が 具 体 的 に 記 載 されており,これを 公 にすることに より 海 上 自 衛 隊 の 運 用 実 態 が 明 らかになること,2 実 施 期 間 は, 当 該 実 施 計 画 がある 一 定 の 期 間, 特 定 の 行 動 を 行 ったという 情 報 であることか ら, 公 にすることにより 当 該 実 施 計 画 の 行 動 範 囲 を 推 察 することが 可 能 となり, 海 上 自 衛 隊 の 運 用 実 態 を 示 すことになること,3 実 施 部 隊 につ - 5 -
いては, 公 にすることにより, 実 施 計 画 大 綱 がどのような 部 隊 を 中 心 と して 行 われたかが 明 らかになり,それにより 海 上 自 衛 隊 の 運 用 実 態 が 明 らかになることから 不 開 示 にしたと 説 明 する 不 開 示 部 分 に 記 載 された 目 的, 主 要 実 施 項 目 及 び 行 動 の 概 要 には, 実 施 計 画 大 綱 に 沿 って 行 われる 行 動 の 内 容 が 具 体 的 に 記 載 されており,こ れらを 公 にすると 自 衛 隊 の 運 用 実 態 が 明 らかになるものと 認 められる また, 実 施 期 間 については, 実 施 計 画 大 綱 に 基 づき 行 われる 行 動 の 実 施 期 間 が 定 められており,これを 公 にすることにより, 実 施 計 画 大 綱 の 行 動 範 囲 を 推 察 することが 可 能 となるものと 認 められる さらに, 実 施 部 隊 については, 実 施 計 画 大 綱 で 定 めた 目 的 等 を 遂 行 するための 中 心 的 な 部 隊 が 定 められており,これを 公 にすることにより, 当 該 計 画 が 目 的 と する 特 定 の 行 動 及 び 訓 練 の 内 容 が 推 察 されるおそれがあり, 海 上 自 衛 隊 の 運 用 実 態 が 明 らかになるおそれがあると 認 められる したがって,これらの 部 分 を 公 にすることにより, 海 上 自 衛 隊 の 任 務 の 効 果 的 な 遂 行 に 支 障 を 生 じさせ,ひいては 国 の 安 全 が 害 されるおそれ があると 行 政 機 関 の 長 が 認 めることにつき 相 当 の 理 由 があると 認 めら れ, 法 5 条 3 号 の 不 開 示 情 報 に 該 当 し 不 開 示 とするのが 妥 当 である (3) 実 施 計 画 大 綱 別 紙 について 当 審 査 会 において 実 施 計 画 大 綱 別 紙 ( 別 紙 第 1ないし 別 紙 第 3から 成 る )を 見 分 したところ,1 別 紙 第 1は, 実 施 計 画 大 綱 で 示 された 全 般 行 動 概 要 を 地 図 上 に 表 したものであり, 別 紙 第 1 との 記 載 以 外 の 記 載 がすべて 不 開 示,2 別 紙 第 2は, 実 施 計 画 大 綱 で 示 された 自 衛 艦 隊 応 用 訓 練 の 内 容 について 記 したものであり, 主 要 訓 練 項 目 等 として 記 載 さ れた 各 訓 練 のうち, 期 間 欄 に 記 載 された 予 備 日 使 用 時 の 訓 練 内 容, 目 的 欄 に 記 載 された 訓 練 の 内 容, 訓 練 実 施 部 隊 等 欄 に 記 載 された 特 定 の 部 隊 名 及 び 領 水 内 潜 没 航 行 潜 水 艦 対 処 訓 練 の 場 所 欄 に 記 載 された 特 定 の 地 域 が 不 開 示,3 別 紙 第 3は, 実 施 計 画 大 綱 で 示 された 海 空 訓 練 の 内 容 に ついて 記 したものであり,このうち, 現 場 指 揮 官, 参 加 部 隊 欄 に 記 載 さ れた 特 定 の 部 隊 名, 実 施 要 領 に 記 載 された 訓 練 の 実 施 方 法 の 一 部 が 不 開 示 とされていることが 認 められる 諮 問 庁 は,1 別 紙 第 1については, 実 施 計 画 大 綱 の 具 体 的 な 内 容 が 記 載 されており,これを 公 にすることにより, 海 上 自 衛 隊 の 運 用 実 態 が 明 らかになること,2 別 紙 第 2の 主 要 訓 練 項 目 等 として 記 載 された 各 訓 練 のうち, 期 間 欄 に 記 載 された 予 備 日 使 用 時 の 訓 練 内 容, 目 的 欄 に 記 載 さ れた 訓 練 の 内 容, 領 水 内 潜 没 航 行 潜 水 艦 対 処 訓 練 の 場 所 欄 に 記 載 された 特 定 の 地 域 については, 各 訓 練 で 実 施 する 訓 練 内 容 が 具 体 的 に 記 載 され ており,これを 公 にすることにより 海 上 自 衛 隊 の 部 隊 の 練 度 と 能 力 が 推 - 6 -
察 されること,また, 訓 練 実 施 部 隊 等 には, 特 定 の 部 隊 名 が 記 載 されて おり,これを 公 にすることにより,どのような 部 隊 を 中 心 として 行 動 が 行 われるかが 明 らかになり, 海 上 自 衛 隊 の 運 用 実 態 が 明 らかになること, 3 別 紙 第 3の 現 場 指 揮 官 に 記 載 された 部 隊 名 や 実 施 要 領 の 一 部 に 記 載 された 訓 練 の 具 体 的 内 容 を 公 にすることにより, 海 上 自 衛 隊 の 運 用 実 態 が 明 らかになることから 不 開 示 にしたと 説 明 する 実 施 計 画 大 綱 別 紙 のうち,1 別 紙 第 1の 別 紙 第 1 との 記 載 以 外 の 部 分,2 別 紙 第 2の 3 主 要 訓 練 項 目 等 の 各 訓 練 項 目 に 記 載 された 事 項 のうち, 期 間 欄 に 記 載 された 予 備 日 使 用 時 の 訓 練 内 容, 目 的 欄 に 記 載 された 訓 練 の 内 容, 領 水 内 潜 没 航 行 潜 水 艦 対 処 訓 練 の 場 所 欄 に 記 載 された 特 定 の 地 域,3 別 紙 第 3の 実 施 要 領 の 一 部 については, 実 施 計 画 大 綱 で 実 施 する 訓 練 の 内 容 が 具 体 的 に 記 載 されており,これら を 公 にすると 自 衛 隊 の 運 用 実 態 が 明 らかになるものと 認 められる また, 別 紙 第 2 及 び 別 紙 第 3で 不 開 示 とされている 実 施 部 隊 は, 実 施 計 画 大 綱 で 定 めた 目 的 等 を 遂 行 するための 中 心 的 な 部 隊 であると 認 められ,これ を 公 にすることにより, 海 上 自 衛 隊 の 運 用 実 態 が 明 らかになるものと 認 められる したがって, 当 該 部 分 を 公 にすることにより, 海 上 自 衛 隊 の 任 務 の 効 果 的 な 遂 行 に 支 障 を 生 じさせ,ひいては 国 の 安 全 が 害 されるおそれがあ ると 行 政 機 関 の 長 が 認 めることにつき 相 当 の 理 由 があると 認 められ, 法 5 条 3 号 の 不 開 示 情 報 に 該 当 し, 不 開 示 とするのが 妥 当 である - 7 -