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(2) 国 民 年 金 の 保 険 料 国 民 年 金 の 第 1 号 被 保 険 者 および 任 意 加 入 者 は, 保 険 料 を 納 めなければなりま せん また,より 高 い 老 齢 給 付 を 望 む 第 1 号 被 保 険 者 任 意 加 入 者 は, 希 望 により 付 加 保 険

国民年金

第14章 国民年金

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Microsoft Word 日本年金機構職員退職手当規程(規程第36号)

( 支 給 制 限 ) 第 4 条 市 長 は 前 条 の 規 定 にかかわらず 給 対 象 者 が 次 の 各 号 のいずれかに 該 当 するとき は 給 金 を 支 給 しないものとする (1) 年 額 405,696 円 以 上 の 公 的 年 金 等 を 受 給 しているとき (2) 生 活

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PowerPoint プレゼンテーション

Microsoft Word - 12 職員退職手当規程_H 改正_

四 勤 続 20 年 を 超 え30 年 までの 期 間 については 勤 続 1 年 につき100 分 の200 五 勤 続 30 年 を 超 える 期 間 については 勤 続 1 年 につき100 分 の100 2 基 礎 調 整 額 は 職 員 が 退 職 し 解 雇 され 又 は 死 亡 した

260701現在 電子申請受付一覧(事務所・事務C).xls

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役員退職金支給規程

第 7 条 職 員 の 給 与 に 関 する 規 程 ( 以 下 給 与 規 程 という ) 第 21 条 第 1 項 に 規 定 す るそれぞれの 基 準 日 に 育 児 休 業 している 職 員 のうち 基 準 日 以 前 6 月 以 内 の 期 間 にお いて 在 職 した 期 間 がある 職

(2) 勤 続 5 年 を 超 え 10 年 までの 期 間 については 勤 続 期 間 1 年 につき 本 俸 月 額 の100 分 の140 (3) 勤 続 10 年 を 超 え 20 年 までの 期 間 については 勤 続 期 間 1 年 につき 本 俸 月 額 の100 分 の180 (4)


年金制度のあらまし

6-2第1種退職年金

防府市知的障害者生活協力員紹介事業実施要綱

[ 組 合 員 期 間 等 の 特 例 ] 組 合 員 期 間 等 については 年 齢 職 種 などにより 過 去 の 制 度 からの 経 過 措 置 が 設 けられ ており 被 用 者 年 制 度 の 加 入 期 間 ( 各 共 済 組 合 の 組 合 員 期 間 など)については 生 年 月 日

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P 適 用 事 業 所 厚 生 年 金 保 険 法 第 1 回 講 義 資 料 法 人 経 営 強 制 適 用 個 人 経 営 ( 強 制 適 用 業 種 ) 5 人 以 上 強 制 適 用 5 人 未 満 任 意 適 用 ( 任 意 適 用 業 種 ) 5 人 以 上 任 意 適 用

◆併給の調整◆

役員退職手当規程

職員退職手当規程

児童扶養手当(大阪府)


(6) 31 年 以 上 の 期 間 については 1 年 につき100 分 の120 2 前 項 に 規 定 する 者 のうち 負 傷 若 しくは 病 気 ( 以 下 傷 病 という 傷 病 は 国 家 公 務 員 共 済 組 合 法 ( 昭 和 33 年 法 律 第 128 号 ) 第 81 条

240709

第 3 章 給 付 45 第 1 節 裁 定 等 46 1 給 付 の 種 類 46 2 裁 定 46 3 年 金 の 支 給 期 間 と 支 払 期 月 47 第 2 節 老 齢 基 礎 年 金 49 1 老 齢 基 礎 年 金 の 支 給 要 件 49 2 老 齢 基 礎 年 金 の 年 金 額

Microsoft Word - 福祉医療費給付要綱

目  次

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年 支 給 開 始 年 齢 図 特 別 支 給 の 老 齢 厚 生 年 ( 給 料 比 例 部 分 ) 昭 和 29 年 10 月 1 日 生 まれ 以 前 ~ 特 別 支 給 の 退 職 共 済 年 老 齢 厚 生 年 昭 和 25 年 10 月 1 日 生 まれ 以 前 ~ 退 職 共 済 年

っては 出 産 予 定 日 から 出 生 した 日 から 起 算 して8 週 間 を 経 過 する 日 の 翌 日 までとする ) の 期 間 内 に 当 該 子 に 係 る 最 初 の 育 児 休 業 を 開 始 し かつ 終 了 した 場 合 であって 当 該 子 に 係 る 再 度 の 育 児

年 間 収 入 が 130 万 円 未 満 (60 歳 以 上 75 歳 未 満 の 人 や 一 定 障 害 者 の 場 合 は 180 万 円 未 満 )であって かつ 被 保 険 者 の 年 間 収 入 の 2 分 の 1 未 満 である 場 合 は 被 扶 養 者 となります ( 同 居 の

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資料2 年金制度等について(山下委員提出資料)

(2) 懲 戒 については 戒 告 は 3 ヵ 月 減 給 は 6 ヵ 月 停 職 は 9 ヵ 月 4 病 気 休 暇 休 職 欠 勤 により 勤 務 しなかった 職 員 が 再 び 勤 務 するに 至 った 場 合 において 他 の 職 員 との 均 衡 上 必 要 があると 認 められるときは

神戸市重度障害者特別給付金支給要綱

(3) 育 児 休 業 (この 号 の 規 定 に 該 当 したことにより 当 該 育 児 休 業 に 係 る 子 について 既 にし たものを 除 く )の 終 了 後 3 月 以 上 の 期 間 を 経 過 した 場 合 ( 当 該 育 児 休 業 をした 教 職 員 が 当 該 育 児 休 業

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平 成 34 年 4 月 1 日 から 平 成 37 年 3 月 31 日 まで 64 歳 第 2 章 労 働 契 約 ( 再 雇 用 希 望 の 申 出 ) 第 3 条 再 雇 用 職 員 として 継 続 して 雇 用 されることを 希 望 する 者 は 定 年 退 職 日 の3か 月 前 まで

    平成11年度余市町私立幼稚園就園奨励費補助金交付要綱

東近江行政組合職員の育児休業等に関する条例

川越市幼稚園就園奨励費補助金交付要綱

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5 次 のいずれにも 該 当 する 従 業 員 は 子 が1 歳 6ヶ 月 に 達 するまでの 間 で 必 要 な 日 数 について 育 児 休 業 をするこ とができる なお 育 児 休 業 を 開 始 しようとする 日 は 原 則 として 子 の1 歳 の 誕 生 日 に 限 るものとする (1



職 員 退 職 手 当 支 給 規 程 平 成 15 年 10 月 1 日 規 程 第 号 改 正 平 成 17 年 1 月 31 日 規 程 第 17-1 号 改 正 平 成 20 年 12 月 22 日 規 程 第 号 改 正 平 成 22 年 3 月 18 日 規 程

育児・介護休業等に関する規則

4-3-4共立蒲原総合病院組合職員の育児休業等に関する条例

Ⅰ 年 金 制 度 昭 和 37 年 12 月 1 日 に 地 方 公 務 員 等 共 済 組 合 法 が 施 行 され 恩 給 から 年 金 へ 昭 和 61 年 4 月 から 20 歳 以 上 60 歳 未 満 のすべての 国 民 が 国 民 年 金 に 加 入 厚 生 年 金 基 金 職 域

(2) 特 別 障 害 給 付 金 国 民 年 金 に 任 意 加 入 していなかったことにより 障 害 基 礎 年 金 等 を 受 給 していない 障 がい 者 の 方 に 対 し 福 祉 的 措 置 として 給 付 金 の 支 給 を 行 う 制 度 です 支 給 対 象 者 平 成 3 年 3

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2 前 項 に 定 める 日 に 支 給 する 給 与 は 総 額 給 与 を12 分 割 した 額 ( 以 下 給 与 月 額 という ) 扶 養 手 当 住 居 手 当 通 勤 手 当 単 身 赴 任 手 当 寒 冷 地 手 当 及 び 業 績 手 当 並 びに 前 月 分 の 超 過 勤 務

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平成21年10月30日

該 介 護 休 業 が 終 了 する 日 までに, 当 該 介 護 休 業 に 係 る 対 象 家 族 が 死 亡 したとき 又 は 離 婚, 婚 姻 の 取 消, 離 縁 等 により 当 該 介 護 休 業 に 係 る 対 象 家 族 との 親 族 関 係 が 消 滅 した とき (3) 配 偶

Ⅰ 国民年金

 

5 満 60 歳 以 上 の 祖 父 母 二 親 等 の 直 系 血 族 である 実 父 母 の 実 父 母 若 しくは 養 父 母 又 は 養 父 母 の 実 父 母 若 しくは 養 父 母 をいう 6 満 22 歳 に 達 する 日 以 後 の 最 初 の3 月 31 日 までの 間 にある 弟

障害福祉制度あらまし目次


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無年金外国人高齢者福祉手当要綱

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独立行政法人勤労者退職金共済機構職員退職手当規程

平成16年度

就 業 規 則 ( 福 利 厚 生 ) 第 章 福 利 厚 生 ( 死 亡 弔 慰 金 等 ) 第 条 法 人 が 群 馬 県 社 会 福 祉 協 議 会 民 間 社 会 福 祉 施 設 等 職 員 共 済 規 程 に 基 づき 群 馬 県 社 会 福 祉 協 議 会 との 間 において 締 結 す

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となるため 退 職 をし かつ 引 き 続 き 国 家 公 務 員 等 として 在 職 (その 者 が 更 に 引 き 続 き 当 該 国 家 公 務 員 以 外 の 他 の 国 等 の 機 関 に 係 る 国 家 公 務 員 等 として 在 職 した 場 合 を 含 む )した 後 引 き 続 い

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組合員・会員資格の得喪等について

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2 1 とは ホ イント 受 給 資 格 期 間 の25 年 の 要 件 を 計 算 する 場 合 には 合 算 されるが 年 金 額 の 計 算 の 基 礎 とはならない 期 間 をいう 国 民 年 金 に 任 意 加 入 しなかった 期 間 2 国 民 年 金 に 加 入 できなかった 期 間

当 が 支 払 われない 場 合 において 前 項 第 2 号 に 該 当 するときは 機 構 は 当 該 遺 族 に 対 し 第 2 項 に 規 定 する 事 情 を 勘 案 して 当 該 退 職 手 当 の 全 部 又 は 一 部 を 支 給 しないこととする 措 置 を 行 うことができる 5

2 前 項 前 段 の 規 定 にかかわらず 年 俸 制 教 職 員 から 申 し 出 があった 場 合 においては 労 使 協 定 に 基 づき その 者 に 対 する 給 与 の 全 額 又 は 一 部 を 年 俸 制 教 職 員 が 希 望 する 金 融 機 関 等 の 本 人 名 義 の 口

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( 別 紙 ) 以 下 法 とあるのは 改 正 法 第 5 条 の 規 定 による 改 正 後 の 健 康 保 険 法 を 指 す ( 施 行 期 日 は 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 1. 標 準 報 酬 月 額 の 等 級 区 分 の 追 加 について 問 1 法 改 正 により 追 加

国立大学法人 東京医科歯科大学教職員就業規則

(1) 配 偶 者 ( 届 出 をしないが 教 職 員 の 死 亡 当 時 事 実 上 婚 姻 関 係 と 同 様 の 事 情 にあった 者 を 含 む ) (2) 子 父 母 孫 祖 父 母 及 び 兄 弟 姉 妹 で 教 職 員 の 死 亡 当 時 主 としてその 収 入 によって 生 計 を

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公営住宅法施行令の一部を改正する政令―公営住宅法施行令例規整備*

第 9 条 の 前 の 見 出 しを 削 り 同 条 に 見 出 しとして ( 部 分 休 業 の 承 認 ) を 付 し 同 条 中 1 日 を 通 じて2 時 間 ( 規 則 で 定 める 育 児 休 暇 を 承 認 されている 職 員 については 2 時 間 から 当 該 育 児 休 暇 の

[ 特 別 控 除 の 一 覧 ] 控 除 の 内 容 特 定 扶 養 親 族 控 除 ( 税 法 上 の 扶 養 親 族 で 満 16 才 以 上 23 才 未 満 の 扶 養 親 族 ) 老 人 扶 養 親 族 配 偶 者 控 除 ( 税 法 上 の 扶 養 親 族 で 満 70 才 以 上 の

(2) 退 職 後 に 加 入 する 年 金 制 度 と 加 入 手 続 き 退 職 後 はそれぞれの 事 由 により いずれかの 年 金 制 度 に 加 入 することとなります 事 由 退 職 後 配 偶 者 の 被 扶 養 者 になる ( 配 偶 者 が 厚 生 年 金 又 は 共 済 年 金

(3) 勤 続 期 間 が 10 年 以 上 であって 定 年 により 退 職 したとき (4) 勤 続 期 間 が 15 年 以 上 であって 職 務 上 特 に 功 労 があった 者 が 退 職 したとき (5) 前 各 号 に 準 ずる 理 由 により 増 額 する 必 要 があると 理 事

Q5 育 児 休 業 を 請 求 する 際 の 事 務 手 続 は? A5 育 児 休 業 を 請 求 しようとする 職 員 は, 育 児 休 業 承 認 請 求 書 ( 様 式 第 1 号 )に 子 の 氏 名 や 請 求 する 期 間 等 を 記 入 し, 育 児 休 業 を 始 めようとする1

Transcription:

第 1 号 被 保 険 者 の 独 自 給 付 と 脱 退 一 時 金 今 回 の 講 義 では 第 1 号 被 保 険 者 の 独 自 給 付 と 短 期 滞 在 の 外 国 人 に 支 給 される 脱 退 一 時 金 について 学 習 します 付 加 年 金 付 加 年 金 に 関 しては 法 第 43 条 から 法 第 48 条 に 規 定 されています また 付 加 保 険 料 に 関 しては 法 第 87 条 の2に 規 定 されています 国 民 年 金 は 定 額 負 担 定 額 給 付 の 制 度 ですが より 高 い 給 付 を 希 望 す る 第 1 号 被 保 険 者 は 付 加 保 険 料 を 納 付 することで 老 齢 基 礎 年 金 に 付 加 年 金 を 上 乗 せして 受 給 すること ができます 国 民 年 金 法 の 給 付 国 民 年 金 法 の 給 付 には 被 保 険 者 の 種 別 を 問 わず その 加 入 実 績 に 基 づき 支 給 される 基 礎 年 金 と 第 1 号 被 保 険 者 としての 加 入 期 間 に 基 づき 支 給 される 独 自 給 付 があります 第 1 号 被 保 険 者 の 独 自 給 付 は 付 加 年 金 寡 婦 年 金 死 亡 一 時 金 の3つです では 最 初 に 付 加 年 金 から 説 明 します 付 加 保 険 料 を 納 付 できる 者 付 加 保 険 料 を 納 付 することができるのは 第 1 号 被 保 険 者 と65 歳 未 満 の 任 意 加 入 被 保 険 者 です 第 1 号 被 保 険 者 のうち 農 業 者 年 金 の 被 保 険 者 は 必 ず 付 加 保 険 料 を 納 付 することになっています ただし 第 1 号 被 保 険 者 であっても 保 険 料 の 免 除 の 規 定 により 保 険 料 の 全 部 または 一 部 の 額 の 納 付 を 免 除 されて いる 者 と 国 民 年 金 基 金 の 加 入 員 は 付 加 保 険 料 を 納 付 することができません また 65 歳 以 上 の 特 例 に よる 任 意 加 入 被 保 険 者 も 付 加 保 険 料 を 納 付 するこ とができません 1

付 加 年 金 の 年 金 額 は 200 円 付 加 保 険 料 の 納 付 済 期 間 の 月 数 です 例 えば 40 年 間 付 加 保 険 料 を 納 付 した 方 であれば 200 円 480 月 で96,000 円 が 付 加 年 金 の 年 金 額 となります なお 付 加 年 金 については 改 定 率 の 改 定 による 自 動 改 定 の 仕 組 みは 適 用 されま せん 付 加 保 険 料 の 額 と 納 付 付 加 保 険 料 の 額 は 月 額 400 円 で 法 第 87 条 第 3 項 に 規 定 される 通 常 の 保 険 料 を 納 付 した 月 についてのみ 納 付 することができます ただし 保 険 料 の 追 納 が 行 われた 期 間 と 後 納 保 険 料 の 納 付 が 行 われた 期 間 は 付 加 保 険 料 を 納 付 することができません なお これまで 付 加 保 険 料 を 納 期 限 までに 納 付 しなかった 場 合 は 納 付 を 辞 退 したものみなされ 付 加 保 険 料 を 納 付 することができなくなる 取 扱 いと なっていましたが 平 成 26 年 4 月 からは 納 期 限 が 経 過 した 場 合 でも 国 民 年 金 の 通 常 の 保 険 料 と 同 様 に 過 去 2 年 分 まで 遡 って 付 加 保 険 料 を 納 付 することが できるようになりました 付 加 年 金 の 支 給 要 件 と 年 金 額 次 に 付 加 年 金 の 支 給 要 件 と 年 金 額 です 付 加 年 金 の 支 給 要 件 は 付 加 保 険 料 の 保 険 料 納 付 済 期 間 を 有 する 者 であることと 老 齢 基 礎 年 金 の 受 給 権 を 取 得 した 者 であることの2つです 付 加 年 金 は 付 加 保 険 料 の 保 険 料 納 付 済 期 間 を 有 する 者 が 老 齢 基 礎 年 金 の 受 給 権 を 取 得 したときに 老 齢 基 礎 年 金 に 上 乗 せされて 支 給 されます したが って 付 加 年 金 の 支 給 期 間 は 老 齢 基 礎 年 金 の 受 給 権 を 取 得 した 月 の 翌 月 から 受 給 権 者 が 死 亡 した 月 ま でとなります 支 給 の 繰 上 げ 繰 下 げとの 関 係 について ここで 支 給 の 繰 上 げ 繰 下 げとの 関 係 について 説 明 をしておきます 老 齢 基 礎 年 金 の 支 給 の 繰 上 げの 請 求 または 繰 下 げの 申 出 があった 場 合 は 付 加 年 金 の 支 給 もそれに 合 わせて 繰 り 上 げ または 繰 り 下 げられます この 場 合 付 加 年 金 の 額 は 老 齢 基 礎 年 金 と 同 じ 割 合 で 減 額 または 増 額 された 額 となります また 老 齢 基 礎 年 金 の 支 給 を 繰 り 上 げ または 繰 り 下 げた 場 合 には 付 加 年 金 と 振 替 加 算 で 取 扱 いが 異 なりますので ご 注 意 ください 老 齢 基 礎 年 金 の 支 給 を 繰 り 上 げた 場 合 付 加 年 金 は 老 齢 基 礎 年 金 と 同 様 に 繰 り 上 げられ 同 じ 割 合 で 減 額 されますが 振 替 加 算 は 繰 上 げは 行 われないため 減 額 の 問 題 も 生 じません 老 齢 基 礎 年 金 の 支 給 を 繰 り 下 げた 場 合 付 加 年 金 は 老 齢 基 礎 年 金 と 同 様 に 繰 り 下 げられ 同 じ 割 合 で 増 額 されますが 振 替 加 算 は 増 額 されず 繰 下 げ 待 機 期 間 中 に 振 替 加 算 部 分 だけの 支 給 を 受 けること もできません 2

支 給 停 止 と 失 権 付 加 年 金 の 最 後 は 支 給 停 止 と 失 権 です 付 加 年 金 は 老 齢 基 礎 年 金 に 上 乗 せされて 支 給 さ れる 年 金 であるため 老 齢 基 礎 年 金 が 全 額 支 給 停 止 されている 間 は 付 加 年 金 の 支 給 も 停 止 されます また 付 加 年 金 の 受 給 権 は 受 給 権 者 が 死 亡 した ときにのみ 消 滅 します 寡 婦 年 金 次 は 寡 婦 年 金 です 寡 婦 年 金 に 関 しては 法 第 49 条 から 法 第 52 条 に 規 定 されています 寡 婦 年 金 は 老 齢 基 礎 年 金 を 受 け るために 必 要 な 第 1 号 被 保 険 者 としての 受 給 資 格 期 間 を 満 たした 夫 が 老 齢 基 礎 年 金 を 受 給 する 前 に 死 亡 した 場 合 に 保 険 料 の 掛 捨 てを 防 止 するため 残 された 妻 に 対 して 妻 が60 歳 から65 歳 に 到 達 するま での 間 支 給 する 有 期 年 金 です 死 亡 した 夫 の 要 件 死 亡 した 夫 の 要 件 です 死 亡 した 夫 の 要 件 は3つあります 1つ 目 は 死 亡 日 の 前 日 に 死 亡 日 の 属 する 月 の 前 月 までの 第 1 号 被 保 険 者 としての 保 険 料 納 付 済 期 間 と 保 険 料 免 除 期 間 とを 合 算 した 期 間 が 25 年 以 上 あ ることです ただし 学 生 納 付 特 例 期 間 と 若 年 者 納 付 猶 予 期 間 のみを25 年 以 上 有 する 者 が 死 亡 しても 寡 婦 年 金 は 支 給 されません ここで 補 足 をしておきますと 昭 和 5 年 4 月 1 日 以 前 に 生 まれた 者 については 期 間 短 縮 の 特 例 があり 生 年 月 日 に 応 じて 25 年 が21 年 から24 年 に 短 縮 され ます また 死 亡 した 夫 の 要 件 を 見 る 上 で 65 歳 未 満 の 任 意 加 入 被 保 険 者 は 第 1 号 被 保 険 者 とみなされ ます 2つ 目 は 障 害 基 礎 年 金 の 受 給 権 者 であったことが ないことです 最 後 に3つ 目 は 繰 上 げ 支 給 の 老 齢 基 礎 年 金 を 含 め 老 齢 基 礎 年 金 の 支 給 を 受 けていないことです 妻 が 寡 婦 年 金 の 支 給 を 受 けるためには 死 亡 した 夫 がこれら3つの 要 件 をすべて 満 たしていることが 必 要 です 3

妻 の 要 件 次 に 妻 の 要 件 です 妻 の 要 件 は4つあり 夫 の 死 亡 の 当 時 妻 は4つの 要 件 をすべて 満 たしていることが 必 要 です 妻 の 要 件 の1つ 目 は 夫 によって 生 計 を 維 持 していたことで す 2つ 目 は 事 実 上 の 婚 姻 関 係 を 含 め 夫 との 婚 姻 関 係 が10 年 以 上 継 続 したことです 3つ 目 は 65 歳 未 満 であることです 4つ 目 は 繰 上 げ 支 給 の 老 齢 基 礎 年 金 の 受 給 権 者 でないことです なお 死 亡 した 夫 との 生 計 維 持 の 認 定 の 基 準 は 遺 族 基 礎 年 金 の 生 計 維 持 の 認 定 基 準 と 同 様 となりま す 寡 婦 年 金 の 額 は 夫 の 死 亡 日 の 属 する 月 の 前 月 ま での 第 1 号 被 保 険 者 としての 被 保 険 者 期 間 について 法 第 27 条 に 規 定 される 老 齢 基 礎 年 金 の 年 金 額 の 計 算 方 法 により 計 算 した 額 の4 分 の3に 相 当 する 額 です 夫 の 第 1 号 被 保 険 者 期 間 だけで 計 算 した 老 齢 基 礎 年 金 の 年 金 額 の4 分 の3に 相 当 する 額 となります ただ し 死 亡 した 夫 が 付 加 保 険 料 を 納 付 していた 場 合 で も 付 加 年 金 は 上 乗 せされません 寡 婦 年 金 の 支 給 期 間 と 年 金 額 続 いては 寡 婦 年 金 の 支 給 期 間 と 年 金 額 です 寡 婦 年 金 の 支 給 期 間 は 夫 の 死 亡 の 当 時 妻 が60 歳 未 満 の 場 合 は 妻 が60 歳 に 達 した 日 の 属 する 月 の 翌 月 から 65 歳 に 達 する 日 の 属 する 月 までとなりま す 夫 の 死 亡 の 当 時 妻 が60 歳 未 満 であっても 寡 婦 年 金 の 受 給 権 は 発 生 しますが その 支 給 が 開 始 さ れるのは 妻 が60 歳 に 達 した 日 の 属 する 月 の 翌 月 か らとなります また 夫 の 死 亡 の 当 時 妻 が60 歳 以 上 の 場 合 は 夫 の 死 亡 日 が 属 する 月 の 翌 月 から 妻 が65 歳 に 達 す る 日 の 属 する 月 までが 支 給 期 間 となります 支 給 停 止 と 失 権 1 寡 婦 年 金 の 最 後 は 支 給 停 止 と 失 権 です まず 支 給 停 止 についてですが 寡 婦 年 金 と 同 一 の 支 給 事 由 により 労 働 基 準 法 の 規 定 による 遺 族 補 償 が 行 われるときは 死 亡 の 日 から6 年 間 寡 婦 年 金 の 支 給 が 停 止 されます 4

支 給 停 止 と 失 権 2 続 いて 失 権 です 寡 婦 年 金 の 失 権 の 事 由 は5つあ り 受 給 権 者 が 失 権 事 由 のいずれかに 該 当 した 場 合 寡 婦 年 金 の 受 給 権 は 消 滅 します 具 体 的 に 紹 介 すると 1つ 目 は 65 歳 に 達 したとき 2つ 目 は 死 亡 したとき 3つ 目 は 婚 姻 をしたとき 4 つ 目 は 養 子 となったときです ただし 直 系 血 族 または 直 系 姻 族 の 養 子 となったときを 除 きます 最 後 に5つ 目 は 繰 上 げ 支 給 の 老 齢 基 礎 年 金 の 受 給 権 を 取 得 したときです 寡 婦 年 金 の 受 給 権 を 有 する 者 が 繰 上 げ 請 求 をした 場 合 寡 婦 年 金 の 受 給 権 は 消 滅 します また 繰 上 げ 請 求 をした 後 寡 婦 年 金 は 支 給 されないので こ の 点 に 注 意 が 必 要 です 次 の 問 題 について 正 しいか 誤 っているかを 考 えてく ださい 問 題 1です 付 加 保 険 料 の 額 は 月 額 200 円 で 付 加 年 金 の 年 金 額 は 400 円 (かける) 付 加 保 険 料 の 納 付 済 期 間 の 月 数 である 正 解 はバツです 付 加 保 険 料 の 額 は 月 額 400 円 で 付 加 年 金 の 年 金 額 は 200 円 (かける) 付 加 保 険 料 の 納 付 済 期 間 の 月 数 となります 問 題 2です 寡 婦 年 金 は 死 亡 した 夫 が 障 害 基 礎 年 金 の 受 給 権 者 であったことがあるときには 支 給 されない 正 解 はマルです 5

9 基 礎 編 講 義 独 自 給 付 2 死 亡 一 時 金 紙 上 Live 講 義 死 亡 一 時 金 次 は 死 亡 一 時 金 です 死 亡 一 時 金 に 関 しては 法 第 52 条 の2から 法 第 52 条 の6に 規 定 されています 死 亡 一 時 金 は 第 1 号 被 保 険 者 として 保 険 料 を 納 付 した 方 が 老 齢 基 礎 年 金 や 障 害 基 礎 年 金 などを 受 給 しないで 死 亡 した 場 合 に 保 険 料 の 掛 捨 てを 防 止 す るため 一 定 の 遺 族 に 支 給 されます 2つ 目 は 死 亡 者 が 老 齢 基 礎 年 金 または 障 害 基 礎 年 金 の 支 給 を 受 けたことがないことです ただし 旧 国 民 年 金 法 の 老 齢 年 金 通 算 老 齢 年 金 障 害 年 金 母 子 年 金 準 母 子 年 金 旧 国 民 年 金 法 の 母 子 福 祉 年 金 または 準 母 子 福 祉 年 金 から 裁 定 替 えされた 遺 族 基 礎 年 金 の 支 給 を 受 けたことがある 者 は 老 齢 基 礎 年 金 または 障 害 基 礎 年 金 の 支 給 を 受 けたことがあ る 者 とみなされます 死 亡 一 時 金 は 死 亡 者 がこの2 つの 要 件 を 満 たしている 場 合 に 一 定 の 遺 族 に 支 給 されます 死 亡 一 時 金 の 支 給 要 件 では 死 亡 一 時 金 の 支 給 要 件 を 見 ていきましょう 死 亡 一 時 金 の 支 給 要 件 は 2つあります 1つ 目 は 死 亡 日 の 前 日 に 死 亡 日 の 属 する 月 の 前 月 までの 第 1 号 被 保 険 者 としての 被 保 険 者 期 間 に 保 険 料 を 納 付 した 月 数 が36 月 以 上 ある 者 が 死 亡 したこ とです この 場 合 保 険 料 4 分 の1 免 除 期 間 の 月 数 は4 分 の3で 計 算 し 保 険 料 半 額 免 除 期 間 の 月 数 は2 分 の1 で 計 算 し 保 険 料 4 分 の3 免 除 期 間 の 月 数 は4 分 の1で 計 算 します また 死 亡 一 時 金 の 支 給 要 件 を 見 る 上 で 任 意 加 入 被 保 険 者 と 特 例 による 任 意 加 入 被 保 険 者 は 第 1 号 被 保 険 者 とみなされます 死 亡 一 時 金 の 不 支 給 ここで 死 亡 一 時 金 が 支 給 されないケースについ て 説 明 をしておきます 死 亡 一 時 金 は 同 一 の 事 由 について 遺 族 基 礎 年 金 を 受 けることができる 者 がいる 場 合 には 支 給 されま せん 胎 児 であった 子 が 生 まれ 遺 族 基 礎 年 金 の 受 給 権 が 発 生 した 場 合 も 同 様 です ただし 死 亡 者 の 遺 族 基 礎 年 金 の 受 給 権 者 となる 配 偶 者 がなく 子 だ けが 遺 族 基 礎 年 金 の 受 給 権 を 取 得 したものの その 子 と 生 計 を 同 じくする 父 または 母 がいることによ り 子 の 遺 族 基 礎 年 金 が 支 給 を 停 止 されている 場 合 を 除 きます なお 遺 族 基 礎 年 金 の 受 給 権 の 発 生 と 消 滅 が 同 一 月 である 場 合 すなわち 死 亡 者 の 死 亡 日 が 属 する 6

9 基 礎 編 講 義 独 自 給 付 2 死 亡 一 時 金 紙 上 Live 講 義 月 に 遺 族 基 礎 年 金 の 受 給 権 が 消 滅 した 場 合 には 遺 族 基 礎 年 金 が 支 給 されないため 死 亡 一 時 金 が 支 給 されます なお 死 亡 一 時 金 については 改 定 率 の 改 定 による 自 動 改 定 の 仕 組 みは 適 用 されません 遺 族 の 範 囲 と 順 位 続 いては 死 亡 一 時 金 を 受 けることができる 遺 族 の 範 囲 と 順 位 です 死 亡 一 時 金 を 受 けることができる 遺 族 とは 死 亡 の 当 時 死 亡 者 と 生 計 を 同 じくしていた 死 亡 者 の 配 偶 者 子 父 母 孫 祖 父 母 または 兄 弟 姉 妹 で す 受 給 の 順 位 はこの 順 番 のとおりです なお 未 支 給 年 金 とは 異 なり 三 親 等 内 の 親 族 ( 死 亡 者 の 配 偶 者 子 父 母 孫 祖 父 母 または 兄 弟 姉 妹 を 除 く) は 受 けることができません また 子 の 遺 族 基 礎 年 金 の 支 給 が 停 止 されていることにより 支 給 される 死 亡 一 時 金 は 配 偶 者 にのみに 支 給 され ます 支 給 の 調 整 死 亡 一 時 金 の 最 後 は 支 給 の 調 整 です 夫 の 死 亡 により 死 亡 一 時 金 の 支 給 を 受 けることができる 妻 に 対 して 同 時 に 寡 婦 年 金 の 受 給 権 が 発 生 する 場 合 があります この 場 合 は 受 給 権 者 の 選 択 により 死 亡 一 時 金 か 寡 婦 年 金 のいずれか 一 方 が 支 給 され 選 択 しなかった 給 付 の 受 給 権 はなくなります 死 亡 一 時 金 の 額 次 に 死 亡 一 時 金 の 額 です 死 亡 一 時 金 の 額 は 死 亡 日 の 属 する 月 の 前 月 まで の 第 1 号 被 保 険 者 としての 保 険 料 納 付 実 績 に 応 じ 図 表 のとおり12 万 円 から32 万 円 となります また 死 亡 日 の 属 する 月 の 前 月 までの 付 加 保 険 料 の 納 付 済 期 間 が3 年 以 上 ある 場 合 には 8,500 円 が 加 算 されます 脱 退 一 時 金 では 今 回 の 講 義 での 最 後 の 項 目 脱 退 一 時 金 の 説 明 を 始 めます 脱 退 一 時 金 に 関 しては 法 附 則 第 9 条 の3の2に 規 定 されています 脱 退 一 時 金 は 日 本 国 籍 を 有 しない 者 が 日 本 国 内 に 短 期 間 滞 在 して 帰 国 した 場 合 に その 間 に 納 付 し た 国 民 年 金 の 保 険 料 が 老 齢 給 付 等 に 結 びつかないと いう 問 題 が 指 摘 され 平 成 6 年 の 制 度 改 正 により 公 布 平 成 7 年 4 月 に 施 行 されました 7

9 基 礎 編 講 義 独 自 給 付 2 死 亡 一 時 金 紙 上 Live 講 義 脱 退 一 時 金 の 支 給 要 件 では 脱 退 一 時 金 の 支 給 要 件 を 見 ていきましょう 脱 退 一 時 金 の 支 給 要 件 は 6つあります 6つの 要 件 をすべて 満 たす 方 が 脱 退 一 時 金 の 支 給 を 請 求 す ることができます 1つ 目 は 請 求 日 の 前 日 に 請 求 日 の 属 する 月 の 前 月 までの 第 1 号 被 保 険 者 としての 被 保 険 者 期 間 に 保 険 料 を 納 付 した 月 数 が6 月 以 上 あることです この 場 合 保 険 料 4 分 の1 免 除 期 間 の 月 数 は4 分 の3で 計 算 し 保 険 料 半 額 免 除 期 間 の 月 数 は2 分 の1で 計 算 し 保 険 料 4 分 の3 免 除 期 間 の 月 数 は4 分 の1で 計 算 します ま た 脱 退 一 時 金 の 支 給 要 件 を 見 る 上 で 任 意 加 入 被 保 険 者 と 特 例 による 任 意 加 入 被 保 険 者 は 第 1 号 被 保 険 者 とみなされます 2つ 目 は 日 本 国 籍 を 有 しない 者 であることです 3つ 目 は 老 齢 基 礎 年 金 または 旧 国 民 年 金 法 の 老 齢 年 金 通 算 老 齢 年 金 の 受 給 資 格 期 間 を 満 たしてい ないことです 4つ 目 は 障 害 基 礎 年 金 その 他 政 令 で 定 める 給 付 の 受 給 権 を 有 したことがないことです その 他 政 令 で 定 める 給 付 については 逐 条 解 説 に 記 載 されてい ますので 参 照 してください 5つ 目 は 被 保 険 者 でなく かつ 日 本 国 内 に 住 所 を 有 していないことです 6つ 目 は 最 後 に 被 保 険 者 の 資 格 を 喪 失 した 日 から 起 算 して2 年 を 経 過 していないことです ただし 最 後 に 被 保 険 者 の 資 格 を 喪 失 した 日 に 日 本 国 内 に 住 所 を 有 していた 者 は 最 後 に 被 保 険 者 の 資 格 を 喪 失 し た 後 初 めて 日 本 国 内 に 住 所 を 有 しなくなった 日 から 起 算 して2 年 を 経 過 していないこととなります 8

9 基 礎 編 講 義 独 自 給 付 2 死 亡 一 時 金 紙 上 Live 講 義 険 者 期 間 は 被 保 険 者 でなかったものとみなされま す 脱 退 一 時 金 の 額 次 に 脱 退 一 時 金 の 額 です 脱 退 一 時 金 は 基 準 月 が 所 属 する 年 度 により 支 給 額 が 異 なります 基 準 月 とは 請 求 日 の 属 する 月 の 前 月 までの 第 1 号 被 保 険 者 としての 被 保 険 者 期 間 に かかる 保 険 料 納 付 済 期 間 と 保 険 料 4 分 の1 免 除 期 間 と 保 険 料 半 額 免 除 期 間 と 保 険 料 4 分 の3 免 除 期 間 のう ち 請 求 日 の 前 日 までに 保 険 料 が 納 付 された 月 のう ち 直 近 の 月 のことです わかりやすく 言 い 換 えると 最 後 に 保 険 料 が 納 付 された 月 が 基 準 月 となります 次 の 問 題 について 正 しいか 誤 っているかを 考 えてく ださい 問 題 1です 死 亡 一 時 金 の 支 給 要 件 における 保 険 料 納 付 済 期 間 に は 任 意 加 入 被 保 険 者 としての 保 険 料 納 付 済 期 間 は 含 まれるが 特 例 による 任 意 加 入 被 保 険 者 としての 期 間 は 保 険 料 納 付 済 期 間 とはされていない 正 解 はバツです 死 亡 一 時 金 の 支 給 要 件 における 保 険 料 納 付 済 期 間 に は 特 例 による 任 意 加 入 被 保 険 者 としての 期 間 も 含 まれます そして 脱 退 一 時 金 は 対 象 月 数 に 応 じて 支 給 額 が 定 められています 対 象 月 数 とは 請 求 日 の 属 す る 月 の 前 月 までの 第 1 号 被 保 険 者 としての 保 険 料 納 付 済 期 間 の 月 数 と 保 険 料 4 分 の1 免 除 期 間 の 月 数 を4 分 の3で 計 算 した 月 数 と 保 険 料 半 額 免 除 期 間 の 月 数 を2 分 の1で 計 算 した 月 数 と 保 険 料 4 分 の3 免 除 期 間 の 月 数 を4 分 の1で 計 算 した 月 数 を 合 算 した 月 数 のこと です また 法 附 則 第 9 条 の3の2 第 3 項 に 規 定 される 脱 退 一 時 金 の 額 ( 実 際 の 脱 退 一 時 金 の 支 給 額 は 厚 生 労 働 省 または 日 本 年 金 機 構 の HP でご 確 認 くださ い )は 図 表 のとおり 対 象 月 数 に 応 じて 40,740 円 から244,440 円 となっています なお 脱 退 一 時 金 の 支 給 を 受 けたときは その 額 の 計 算 の 基 礎 となった 第 1 号 被 保 険 者 としての 被 保 問 題 2です 日 本 国 籍 を 有 しない 者 であって 被 保 険 者 である 者 は 脱 退 一 時 金 を 請 求 することができる 正 解 はバツです 脱 退 一 時 金 を 請 求 できる 者 は 国 民 年 金 の 被 保 険 者 でない 者 に 限 られます 9