植 栽 樹 林 整 備 に 関 する 基 本 方 針 の 整 理 1. 植 栽 樹 林 整 備 に 関 するこれまでのご 意 見 ご 提 案 の 要 約 サクラの 樹 勢 診 断 に 基 づく 見 解 第 1 回 委 員 会 横 に 枝 根 系 を 張 る 植 樹 間 隔 が 狭 い 半 径 6m~7.5~8m 老 木 伐 採 後 の 忌 地 現 象 ( 連 作 障 害 ) 日 照 を 好 む 日 当 たりの 悪 い 環 境 での 生 育 不 良 舗 装 に 近 い 場 所 での 生 育 不 良 や 根 による 舗 装 持 ちが 上 げ の 懸 念 第 1 回 ~ 第 2 回 の 植 栽 樹 林 等 に 関 する 主 なご 指 摘 3. 外 周 の 植 栽 の 残 し 方 今 後 の 扱 い 城 跡 の 見 え 方 の 改 善 2. 公 園 空 間 としての 整 備 改 善 点 いつでも 花 が 咲 いている 四 季 公 園 憩 いの 場 桜 をメインに 多 く 配 置 第 3 回 委 員 会 ( 視 察 ) 後 のご 意 見 第 3 回 資 料 1 10 樹 木 整 理 により 城 を 知 らせる 11 樹 木 整 理 による 視 界 確 保 12 樹 木 の 整 理 による 眺 望 の 確 保 13 山 城 として 和 の 樹 木 を 配 置 14 お 休 みどころとしての 木 陰 ベンチ 等 の 配 置 15 三 の 丸 の 花 園 の 見 直 し 16 樹 木 の 多 さによるうっとうしさの 解 消 17 シンプルな 植 栽 コスト 縮 減 につながる 植 栽 18 人 が 憩 う 場 であることを 考 えた 植 栽 計 画 第 4 回 ( 図 上 検 討 )でのご 意 見 ご 提 案 具 体 手 法 元 木 に 勝 るものはない- 例 :ソメイヨシノ ケヤキは 枝 打 ちにより 整 理 を 寺 町 の 雰 囲 気 にもあう 樹 種 の 補 植 を その 他 の 問 題 点 外 来 樹 種 の 扱 い クズ アレチウリの 繁 茂 = 斜 面 植 栽 と 植 生 管 理 雨 水 集 中 による 斜 面 崩 壊 への 懸 念 石 垣 を 壊 しそうな 樹 木 の 存 在 過 密 なスギへの 対 応 切 岸 復 元 の 手 順 方 法 2. 現 況 の 特 性 の 整 理 ( 指 摘 を 踏 まえた 検 証 ) これまでのご 指 摘 等 を 踏 まえ 植 栽 植 物 や 樹 林 の 現 況 を 整 理 中 高 木 ( 資 料 p10-2) 平 成 13 年 度 の 測 量 成 果 を 現 地 確 認 により 補 正 し 位 置 図 を 作 成 現 在 の 本 数 内 訳 直 径 5cm 以 上 の 樹 木 636 本 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% サクラ 類 ケヤキ カエデ 類 アカシア 類 その 他 広 葉 樹 スギ ヒノキ サワラ カラマツ イチイ イチョウ モミ ヒマラヤスギ その 他 針 葉 樹 サクラの 生 育 状 況 と 植 樹 間 隔 ( 資 料 p10-3,4) サクラ 類 は 大 小 あわせて 415 本 これらを 理 想 的 な 半 径 6mの 間 隔 で 植 えるには 約 4.69ha 必 要 現 在 は 約 2.80ha の 範 囲 に 植 栽 されており 密 な 状 態 数 字 だけで 考 えれば サクラが 植 栽 されている 範 囲 の 中 だけで も 4 割 程 度 の 間 伐 が 必 要 な 状 況 生 育 状 況 について 活 力 度 を 用 いて 概 略 把 握 大 半 がⅡ 大 径 木 でのⅢ Ⅳが 目 立 つ 伐 採 後 の 根 の 扱 いも 課 題 であることの 確 認 広 場 空 間 の 少 なさ 高 木 の 植 栽 がほとんどない 広 場 に 該 当 するの 空 間 は 以 下 に 限 定 される 本 丸 葵 神 社 南 二 の 丸 の 一 部 遊 具 設 置 箇 所 3. 第 6-7 回 委 員 会 での 主 な 検 討 事 項 高 木 の 密 度 の 管 理 サクラの 城 山 を 維 持 しながら 眺 望 も 確 保 するための 具 体 的 手 法 各 エリアに 相 応 しい 上 層 木 と 地 被 植 物 の 設 定 広 場 や 公 園 の 使 い 方 とも 対 応 例 ) 史 跡 区 域 の 植 物 旧 来 はケヤキの 可 能 性 大 植 える 前 に 木 々を 減 らす 葵 神 社 の 社 叢 としての 機 能 とのバランス 配 分 個 別 の 問 題 点 への 対 応 方 針 4. 植 栽 樹 林 整 備 に 関 する 基 本 方 針 ( 検 討 用 たたき 台 ) 委 員 会 当 日 の 議 論 の 項 目 は 下 記 の 内 容 を 予 定 しています Bグループ 1. 公 園 全 体 の 基 本 ( 主 要 樹 種 別 方 針 ) (1) 中 高 木 の 外 来 樹 種 伐 採 する (2) サクラ 類 育 ちやすい 間 隔 になるよう 生 育 不 良 な 個 体 は 伐 採 密 度 としては 今 の 6 割 ~7 割 程 度 か? 桜 の 城 山 の 雰 囲 気 を 維 持 しつつ エリアの 趣 旨 目 的 に 応 じて 密 度 ( 間 伐 の 強 弱 )を 調 整 強 度 :ポイントを 絞 り 込 んで 実 施 例 ) 眺 望 配 慮 のポイント 城 らしさ 強 調 のポイント( 切 岸 の 下 から) 弱 め: 保 全 を 要 する 斜 面 部 市 民 の 記 念 植 樹 伐 採 後 の 切 り 株 : 抜 根 土 壌 改 良 により 代 替 わりのベースをつ くることも 重 要 (3) ケヤキ 樹 林 地 としてまとまっている 環 境 は 極 力 保 全 枝 打 ちを 主 体 として 管 理 していく (4) 植 栽 の 方 針 和 の 雰 囲 気 を 重 視 2. 広 場 の 使 い 方 とエリア 別 の 植 栽 ( 基 調 樹 種 地 被 ) エリア 別 に 広 場 の 整 備 の 内 容 を 検 討 テーマ2 踏 まえながら 基 調 となる 植 栽 種 広 場 ごとの 利 用 イメージに を 検 討 ( 資 料 p10-5) 応 じた 植 栽 の 検 討 入 口 部 : 西 曲 輪 : 帯 曲 輪 : 三 ノ 丸 : ニノ 丸 : 検 討 テーマ1 公 園 全 体 の 植 栽 樹 林 整 備 の 基 本 方 針 3. 個 別 課 題 への 対 応 例 ) 市 民 参 加 で 斜 面 の 植 生 管 理 アレチウリ 駆 除 例 ) 雨 水 排 水 系 統 の 再 整 備 次 回 以 後 資 料 10 10-1
資 料 10-A 中 高 木 位 置 現 況 図 0 20 40 60 80 100 120 140 160 合 計 : 数 量 A B ゾーン C D E F G H 樹 種 概 略 区 分 サクラ 類 ケヤキ カエデ 類 アカシア 類 その 他 広 葉 樹 スギ ヒノキ サワラ カラマツ イチイ イチョウ モミ ヒマラヤスギ その 他 針 葉 樹 I J 図 1 ゾーン 別 樹 木 本 数 内 訳 1.4% 3.1% 11.2% 1.9% 0.8% 5.2% 5.5% 2.4% 1.4% 65.3% 図 10.2 全 体 の 樹 木 本 数 の 種 別 構 成 比 サクラ 類 ケヤキ カエデ 類 アカシア 類 その 他 広 葉 樹 スギ ヒノキ サワラ カラマツ イチイ イチョウ モミ ヒマラヤスギ その 他 針 葉 樹 対 象 地 の 斜 面 の 自 然 林 の 植 生 に 近 い 状 態 の 樹 林 外 国 産 の 品 種 の 植 栽 がとくに 集 積 する 区 域 外 来 種 の 侵 入 アレチウリ ニセアカシア 10-2
資料10 B サクラ類の生育位置 直径区分表示 と生育に望ましい範囲の重ねあわせ図 サクラが良好に生育する範囲として 植樹間隔で6 7.5m が望ましいというご指摘をいただ いています 第 1 回委員会 これを踏まえ 現地に位置するサクラの中心から半径6mの 円を描き 重なり具合を確認してみました 植栽密度の検証 現地で サクラ類は 415 本確認されています すべてが6m以上の間隔で離れ独立して生育している場合は 415 本 113.04 /本 4.69(ha)の敷地が必要です 現在右図で茶色に着色された区域の面積の合計は 2.80ha です 2.80(ha)/113.04 /本 248 本 が望ましいとされる範囲の 敷地内に 382 本 植栽されていることになります ④ ④ ② ③ 大きな樹木が密にみられる箇所 図中の桃色は 直径を示しています 大 きな丸ほど太い樹木です この図から 以下の場所で 太くおおき な木々がとくにひしめき合って生育して います これらの箇所で重点的な間伐が 必要であると考えられます ① ① ①エリアBの外周 ②Cの西側斜面肩部 ③F 二ノ丸平坦部 ④G 三ノ丸北側 東側の肩部 幹の中心から半径 6mの範囲 10-3
資料 10 C サクラ類の位置及び生育に望ましい範囲と生育状況の重ね合せ図 前ページの図面にサクラそれぞれの生育状況を重ね合せました 4 色の小さな 印 緑丸ほど良好 青 黄 赤丸の順に状態が悪いことを示しています このような図を用いて 相対的に密度が高く 生育も思わしくない区域を中心に間 伐や 抜根 土壌改良を行って再生を図る必要があると考えられます 主幹の上部はなく 枝葉も少な い傾向のサクラの巨樹 アレチウリに覆われたサクラの切株 幹の中心から半径 6mの範囲 生育も不良で密度も混んでいる箇所の例 アレチウリに覆われたサクラ 10-4
植 栽 計 画 検 討 表 区 域 場 所 現 状 植 栽 の 課 題 ( 空 間 の 課 題 も 含 む) 中 長 期 計 画 (ゴ:これまでの 意 見 明 : 事 務 局 補 足 ) A ポケットパーク 部 分 サルビア マリーゴールド パン ジー 駐 車 場 植 栽 基 調 種 計 画 主 な 中 高 木 低 木 地 被 広 場 の 使 い 方 植 栽 の 方 向 性 等 中 高 木 低 木 地 被 彩 りは 豊 かであるが 外 国 産 の 植 物 主 和 風 の 植 栽 に 変 えていくのも 方 法 のひと 体 つ ケヤキ オオヤマザクラ シダレザクラ ヤマハギ 個 人 の 協 力 で 植 えていただいている 樹 木 が 成 長 し 鬱 蒼 としてきた 場 合 の 対 応 東 側 トイレ 周 辺 オオヤマザクラ アジサイ 西 洋 の 品 種 のアジサイが 多 く 見 られ る 現 状 維 持 環 境 としては 現 状 を 維 持 するも 樹 種 に ついては 一 部 改 める 南 中 門 ~ 弓 道 場 シダレザクラ カエデ ケヤキ 張 芝 明 確 な 出 迎 え 口 がなく どこから 飯 延 石 の 園 路 を 円 滑 な 移 動 が 可 能 な 土 系 の 舗 装 に 改 修 植 栽 の 雰 囲 気 は 現 状 維 持 山 城 なのか 初 めての 来 訪 者 には わかりにくい C 西 側 トイレ 周 辺 ソメイヨシノ サルビア マリーゴールド 西 側 からの 入 口 部 として 再 生 B 食 事 処 の 庭 園 ( 高 木 は 周 囲 のサクラ) ムクゲ オオデマリ ススキ ヤマハギ フジバカマ アジサイ B 遊 具 エリア 切 岸 ソメイヨシノ アジサイ サクラ 類 が 大 きくかつ 密 生 育 不 良 個 体 から 抜 根 土 壌 改 良 を 進 める 必 要 あ り 西 曲 輪 の 広 場 として 再 生 開 放 的 な 芝 生 広 場 にしては? C 市 民 会 館 の 周 り ソメイヨシノ 直 径 の 大 きなサクラ 類 の 生 育 が 思 わし くない 帯 曲 輪 ソメイヨシノ サツキツツジ オオムラサキツツ ジ E 帯 曲 輪 ソメイヨシノ アジサイ ドウダンツツジ ヤマブキ ユキヤナギ 本 丸 葵 神 社 周 辺 スギ イチョウ ヒノキ コブ エノキ ケヤキの 幼 木 シ モミ 本 丸 石 垣 周 辺 ケヤキ ソメイヨシノ 芝 生 一 部 ツツジ 類 (オオムラサキ 等 ) 本 丸 切 岸 ケヤキ エノキ コブシ ヤマブキ ユキナナギ( 肩 に 植 栽 ) D 南 側 切 岸 斜 面 下 ソメイヨシノ ケヤキ ニセア カシア 車 道 により 曲 輪 が 分 断 され 曲 輪 の 雰 囲 気 が 伝 わりにくい 社 叢 林 としては 立 派 であるが 鬱 蒼 とし た 雰 囲 気 を 強 調 してしている 帯 曲 輪 として 一 体 感 のある 広 場 に ( 分 断 する 園 路 の 幅 員 を 狭 めるあるい は 斜 面 を 復 元 ) 石 碑 も 移 設 し 広 場 としての 認 識 を 高 め る 葵 神 社 移 設 により 広 場 を 確 保 ケヤキが 石 垣 を 破 壊 しかねない 状 況 石 垣 の 再 生 を 優 先 すべきでは(ケヤキ を 伐 採 してはどうか) ニセアカシアの 幼 木 が 林 内 に 散 在 一 樹 林 として 保 全 部 アレチウリ クズなどつる 植 物 の 生 育 枝 の 込 み 合 った 箇 所 等 で 枝 打 ちを 中 心 が 旺 盛 に 実 施 ニセアカシアの 幼 木 が 林 内 に 散 在 樹 林 として 保 全 定 期 的 な 下 刈 りの 継 続 で 維 持 F 二 ノ 丸 ( 平 坦 部 ) ソメイヨシノ 石 碑 周 辺 :オオムラサキツツジ ヤ マツツジ アジサイ キャラボク 平 坦 部 : 張 芝 東 側 のソメイヨシノは 密 な 植 栽 であるた め 樹 形 が 縦 方 向 に 伸 びている 二 の 丸 御 殿 跡 の 明 示 とあわせて 明 る い 広 場 に 二 ノ 丸 ( 東 側 切 岸 ) ソメイヨシノ アレチウリ クズ アレチウリの 繁 茂 アレチウリの 駆 除 二 ノ 丸 ( 西 側 切 岸 ) ケヤキ エノキ マユミ ヤマグワ 等 飯 山 のケヤキの 斜 面 林 の 自 然 植 生 を 残 している カエデ 類 が 下 層 で 生 育 G 切 岸 土 塁 東 側 ケヤキ エノキ マユミ エノキ 等 同 上 カエデ 類 ヤマグワ 等 三 ノ 丸 ( 平 坦 部 ) オオヤマザクラ 外 国 産 植 物 多 種 イングリッシュガーデン 風 の 空 間 は 城 の 雰 囲 気 に 不 似 合 い 切 岸 の 樹 林 の 連 続 性 を 保 全 現 状 維 持 を 基 本 三 の 丸 は 開 放 的 な 広 場 へと 転 換 H I グランド - 現 状 維 持 東 駐 車 場 ソメイヨシノ - 現 状 維 持 10-5