秋 田 畜 試 研 報 Bull.Akita.Pref.Livest,Exp.stn.27.11~16 2013 11 初 産 乳 牛 の 移 行 期 に 適 した 飼 料 の 段 階 的 増 給 法 及 び 繋 留 条 件 の 検 討 ( 第 1 報 )- 乳 用 牛 の 県 内 フィールド 調 査 から - 加 藤 真 姫 子 渡 邊 潤 佐 藤 寛 子 要 約 初 産 牛 の 移 行 期 は, 自 己 の 発 育 を 維 持 しながら 妊 娠, 分 娩, 泌 乳 を 開 始 しなければならず, 新 規 環 境 におけるストレスに 対 する 感 受 性 が 強 く, 経 産 牛 に 比 べてリスクが 高 いため, 飼 養 管 理 には 十 分 な 配 慮 が 必 要 となる. 今 回, 初 産 牛 の 移 行 期 飼 養 管 理 技 術 を 検 討 するにあたり, 前 段 として 県 内 酪 農 家 におけ る 初 産 牛 の 飼 養 管 理 状 況 および 疾 病 や 事 故 の 実 態 を 調 査 した. 平 成 22 年 ~ 平 成 23 年 における 家 畜 検 査 冷 蔵 保 管 施 設 に 搬 入 された 死 亡 牛 の 集 計 から 初 産 牛 の 死 廃 事 故 の 実 態 調 査 を 行 った.また, 県 内 35 戸 の 酪 農 家 から, 初 産 牛 の 飼 養 管 理 に 関 する 聞 き 取 り 調 査 を 行 った.その 結 果 は 以 下 のとおりである 1. 県 内 における 24 ヶ 月 齢 以 上 の 死 廃 乳 牛 のうち, 初 産 牛 がおよそ 16.5% を 占 めた.また, 初 産 死 廃 牛 のうち 消 化 器 病 と 診 断 されたものは 21.6% に 及 んだ. 2. 県 内 の 初 回 種 付 け 月 齢 は 遅 く,その 理 由 として 受 胎 可 能 な 体 格 に 至 る 月 齢 が 遅 いことが 想 定 された. 3. 初 産 牛 の 移 行 期 に, 特 別 な 飼 養 管 理 を 行 っている 酪 農 家 ほとんど 無 かったが,それぞれに 初 産 牛 の 特 徴 を 捕 らえて 食 い 込 ませる 工 夫 をしていた. 緒 言 近 年, 牛 群 に 占 める 初 産 牛 の 割 合 は 3 割 を 超 え, 都 府 県, 北 海 道 ともに 増 加 している.また, 県 内 では, 初 妊 牛 の 県 外 導 入 頭 数 が 増 加 している. 初 産 牛 の 乳 量 水 準 が 酪 農 経 営 に 与 える 影 響 は 大 きい が, 近 年 の 初 産 牛 は 高 能 力 であり, 高 い 栄 養 要 求 量 に 対 して 乾 物 摂 取 量 が 低 いため, 能 力 誤 認 によ る 疾 病 や 死 廃 事 故 も 増 加 している.また, 県 内 乳 牛 の 供 用 年 数 は 全 国 平 均 よりも 短 いことから, 本 調 査 では, 県 内 における 初 産 牛 の 現 状 を 把 握 し, 移 行 期 の 飼 養 管 理 技 術 における 問 題 点 や 傾 向 を 拾 い 上 げることにより, 初 産 乳 牛 の 移 行 期 飼 養 管 理 技 術 の 検 討 を 補 完 することを 目 的 とした. 材 料 および 方 法 1. 県 内 における 死 廃 事 故 の 実 態 調 査 平 成 22 年 ~ 平 成 23 年 における 県 内 にある 県 北 部 および 県 南 部 の 家 畜 検 査 冷 蔵 保 管 施 設 に 搬 入 された 死 亡 牛 の 集 計 から,24~36カ 月 齢 までの ものを 初 産 次 として, 死 亡 時 の 診 断 名 について 調 査 した.なお, 家 畜 検 査 冷 蔵 保 管 施 設 に 搬 入 される 死 亡 牛 は,BSE 対 策 特 別 措 置 法 により 義 務 付 けられた24カ 月 齢 以 上 の 牛 である. 2. 初 産 牛 の 飼 養 管 理 における 聞 き 取 り 調 査 1) 対 象 者 県 内 酪 農 家 を 対 象 とし,35 戸 から, 訪 問 面 接 法 によって 聞 き 取 り 調 査 を 行 った. 2) 調 査 期 間 平 成 23 年 ~ 24 年 にかけて 行 った. 3) 調 査 目 的 県 内 酪 農 家 における 初 産 牛 の 飼 養 管 理 状 況 および 疾 病, 事 故 等 の 実 態 を 確 認 する. 4) 調 査 内 容 (1) 哺 乳 育 成 の 方 法 (2) 初 回 種 付 け 月 齢 の 目 安 (3) 育 成 から 分 娩 前 に 移 動 するタイミング, 馴 致 方 法 (4) 初 産 牛 の 飼 養 管 理 で 注 意 しているポイン ト, 考 え 方 (5) 分 娩 前 後 ( 移 行 期 )の 配 合 飼 料 の 給 与 方 法,
12 秋 田 県 畜 産 試 験 場 研 究 報 告 第 27 号 (2013) 給 与 量 (6) 初 産 牛 への 配 合 飼 料 最 大 給 与 量 (7) これまで 経 験 した 初 産 牛 の 事 故, 疾 病 (8) 初 妊 牛 導 入 について 結 果 および 考 察 1. 県 内 における 死 廃 事 故 の 実 態 調 査 平 成 22 年 ~23 年 までに 県 北 および 県 南 の2 箇 所 にある 家 畜 検 査 冷 蔵 保 管 施 設 に 搬 入 された24ヶ 月 齢 以 上 の 死 亡 牛 のうち. 乳 牛 は925 頭 であった. そのうち 初 産 牛 の 月 齢 と 思 われる24~36カ 月 齢 が 152 頭 (16.5%)を 占 めた( 図 1).また, 初 産 死 廃 牛 のうち 第 4 胃 変 位 や 鼓 張 症 等 の 消 化 器 系 疾 患 と 診 断 され, 搬 入 されたものは21.6%にも 及 んだ ( 図 2).この 調 査 では,24ヶ 月 に 満 たない 死 亡 牛 は,カウントされておらず,また, 他 の 診 断 名 においても 消 化 器 系 疾 患 が 潜 在 する 可 能 性 がある ため, 初 産 牛 の 実 害 は,これ 以 上 と 推 察 される. 平 成 7 年 ~9 年 の 北 海 道 根 室 地 域 農 業 共 済 組 合 の 死 亡 廃 用 事 故 認 定 牛 の 調 査 から, 初 産 時 の 事 故 頭 数 は 非 常 に 多 く, 診 断 内 容 として, 経 産 牛 で 周 産 期 疾 病 および 泌 乳 期 疾 病 が 多 かったのに 対 して, 初 産 牛 では 消 化 器 病 および 運 動 器 病 が 多 かったこ とが 報 告 されている. 北 海 道 の 酪 農 は,フリース トール 牛 舎 で 大 規 模 飼 養 農 家 が 多 いため, 群 飼 の 中 で 初 産 牛 が 経 産 牛 との 競 合 が 想 定 される. 対 し て 秋 田 県 内 の 酪 農 家 の95%が 繋 ぎ 飼 い 牛 舎 であ り, 搾 乳 舎 に 繋 留 することで, 個 体 管 理 が 容 易 で あると 考 えられるが, 県 内 における 初 産 牛 の 事 故 は 北 海 道 と 同 等 に 多 かった. 16.5% 全 県 : 925 頭 初 産 牛 経 産 牛 図 1 死 廃 乳 牛 に 占 める 初 産 牛 の 割 合 21.6% 初 産 死 廃 牛 :73 頭 消 化 器 疾 患 初 産 死 廃 牛 図 2 初 産 死 廃 牛 のうち 消 化 器 疾 患 と 診 断 された 割 合
初 産 乳 牛 移 行 期 の 飼 養 管 理 技 術 13 2. 初 産 牛 の 飼 養 管 理 における 聞 き 取 り 調 査 県 内 酪 農 家 142 戸 のうち 35 戸 (24.6%) から, 訪 問 面 接 法 によって 聞 き 取 り 調 査 を 行 った. 調 査 した 酪 農 家 のうち,つなぎ 飼 い 飼 養 農 家 は 32 戸 であった. 1) 哺 乳 育 成 の 方 法 哺 乳 について, 生 乳 と 代 用 乳 では, 代 用 乳 を 利 用 している 酪 農 家 が8 割 を 超 え, 従 来 品 よりも 高 蛋 白 質 かつ 低 脂 肪 な 代 用 乳 を 利 用 し ている 農 家 が 多 かった. 哺 乳 量 や 哺 乳 回 数 は 酪 農 家 個 々に 異 なった. 離 乳 の 目 安 は,30 日 齢 から90 日 齢 まで 大 きな 幅 があった. 2) 初 回 種 付 け 月 齢 の 目 安 初 回 種 付 け 月 齢 については,14 ヶ 月 齢 を 目 安 としている 酪 農 家 が 最 も 多 かった( 図 3). 牛 の 歯 の 生 え 換 わりが 24 ヶ 月 齢 になるため 分 娩 と 歯 の 生 え 換 わりが 重 ならないように 14.5 ヶ 月 齢 以 降 に 授 精 を 開 始 すると 回 答 した 酪 農 家 もあった 乳 用 牛 群 能 力 検 定 成 績 によ れば, 近 年 は, 秋 田 県 の 検 定 農 家 の 初 回 種 付 け 平 均 月 齢 が 16 ~ 17 ヶ 月 齢 で 推 移 しており, 聞 き 取 りの 中 でも 早 い 授 精 をきらう 傾 向 が あった.その 理 由 としては, 早 い 受 胎 による 事 故 を 経 験 しており, 生 涯 生 産 性 が 低 く, 牛 が 弱 いとする 回 答 が 多 かった. 一 方 で, 14 ヶ 月 齢 でも, 授 精 できる 体 格 にならず, 育 成 管 理 が 弱 点 だ. という 回 答 もあった. 近 年,いかに 早 い 月 齢 で 交 配 基 準 に 達 するこ とができるかという 目 的 で, 育 成 を 早 める 飼 養 技 術 が 検 討 されている.12 ヶ 月 齢 で 受 胎 し ても,14 ヶ 月 齢 と 同 程 度 の 体 格 であれば, 生 産 性 に 影 響 が 無 いことを 示 すが, 酪 農 家 は 月 齢 よりも 十 分 な 体 格 確 保 することを 重 視 して 初 回 種 付 けを 行 っているとも 考 えられた.ま た, 個 々の 酪 農 家 における 離 乳 日 齢 と 初 回 種 付 け 月 齢 には 関 連 が 無 かった. 3) 育 成 から 分 娩 前 に 移 動 するタイミング, 馴 致 方 法 ( 図 4) 育 成 から 分 娩 房 または 搾 乳 舎 への 繋 留 の 時 期 は, 分 娩 前 1 ~ 2 ヶ 月 齢 の 期 間 に 移 動 させ, 馴 致 期 間 をなるべく 長 めにとりたい とする 酪 農 家 が 多 かった.しかし, 現 実 的 には, 牛 床 の 空 きが 無 かったり, 人 の 都 合 で 遅 くなっ てしまう との 回 答 も 多 かった. 一 方 で, 馴 致 期 間 を 設 けずに, 分 娩 後 繋 留 すると 回 答 し た 酪 農 家 もあった. 初 産 牛 の 分 娩 前 の 2 ヶ 月 ( 月 齢 ) 17 16.5 16 15.5 15 14.5 14 13.5 13 12 0 2 4 6 8 10 ( 戸 数 ) 図 3 初 産 種 付 け 月 齢
14 秋 田 県 畜 産 試 験 場 研 究 報 告 第 27 号 (2013) 間 は, 胎 児 が 急 速 に 発 育 する 時 期 であり, 自 分 自 身 も 成 長 を 継 続 している.さらに 施 設 や 飼 料 の 変 更, 分 娩 など 短 期 間 に 次 々と 大 きな ストレスを 受 けている. 分 娩 前 10 日 間 に 移 動 すると, 環 境 の 変 化 に より 乾 物 摂 取 量 が 減 少 し,ストレスの 評 価 指 標 である 血 中 コルチゾル 値 が 減 少 することが 報 告 されている. 馴 致 期 間 を 長 めにとるため に, 初 産 牛 のために 優 先 的 に 割 り 当 てる 牛 床 を 計 画 的 に 確 保 することが, 事 故 や 疾 病 の 抑 制 につながると 思 われる. 4) 初 産 牛 の 飼 養 管 理 で 注 意 しているポイント, 考 え 方 ( 図 5) 初 産 牛 に, 特 別 な 管 理 メニューを 用 意 して いる 酪 農 家 はほとんど 無 かった.しかし, 初 産 牛 の 特 徴 を 挙 げて, 良 い 粗 飼 料 を 優 先 して 給 与 する, 乾 物 摂 取 量 を 上 げる 工 夫 をする という 回 答 が 多 かった.また, 乳 量 を 追 求 せ ずに, 低 能 力 の 雄 を 利 用 することで, 初 産 で も 飼 いやすく, 受 胎 率 も 良 くなった と 回 答 した 酪 農 家 は, 以 前 に 高 能 力 初 産 牛 で 非 常 に 苦 労 した 経 験 を 語 ってくれた. 馴 致 なし 2ヶ 月 以 上 前 2ヶ 月 前 1.5ヶ 月 前 1ヶ 月 前 育 成 から 0 2 4 6 8 10 ( 戸 数 ) 図 4 育 成 から 分 娩 前 に 繋 留 を 始 める 時 期 経 産 牛 と 同 じ 管 理 粗 飼 料 の 質 DMIを 上 げる 努 力 乳 量 を 追 求 しない その 他 0 2 4 6 8 10 12 ( 回 答 数 ) 図 5 初 産 牛 の 飼 養 管 理 で 注 意 しているポイント, 考 え 方
初 産 乳 牛 移 行 期 の 飼 養 管 理 技 術 15 5) 分 娩 前 後 ( 移 行 期 )の 配 合 飼 料 の 給 与 方 法, 給 与 量 ( 図 6) 多 くの 酪 農 家 が 経 産 牛 と 同 様 に, 分 娩 前 後 から 配 合 飼 料 の 増 給 を 行 っていた. 分 娩 前 の 増 給 開 始 時 期 は, 太 らせたくない 意 向 があ り, 早 くても3 週 間 前 からであった. 配 合 飼 料 への 馴 致 としての 増 給 を 行 っていないと 回 答 した 酪 農 家 6 戸 のうち5 戸 では, 初 産 牛 の 疾 病 や 事 故 は 少 ない と 回 答 した. 6) 初 産 牛 への 配 合 飼 料 最 大 給 与 量 初 産 牛 であっても, 乳 量 に 合 わせて 給 与 量 を 決 めるが, 10 kg を 超 えると, 粗 飼 料 を 食 い 込 めなくなる どちらかというと, 粗 飼 料 を 優 先 させる という 回 答 が 多 かった. 7)これまで 経 験 した 初 産 牛 の 事 故, 疾 病 ( 図 7) ケトージス,アシドーシス, 第 4 胃 変 位 等 の 消 化 器 疾 患 を 回 答 した 酪 農 家 が 最 も 多 く, 死 廃 事 故 の 実 態 調 査 結 果 を 裏 付 ける 回 答 であっ た. 次 いで, 難 産, 産 前 乳 房 炎, 寝 起 きの 事 故 や 股 関 節 脱 臼 による 廃 用, 繁 殖 障 害 など 生 産 性 を 阻 害 する 重 大 な 項 目 が 続 いた. 8) 初 妊 牛 導 入 について 4 割 が 県 外 導 入 しないと 回 答 した.その 理 由 としては, 多 い 順 から, 自 家 保 留 で 間 に 合 う 北 海 道 導 入 の 繋 留 による 事 故 が 多 いこと や, 高 能 力 ゆえの 飼 養 管 理 の 難 しさ を 挙 げた. 分 娩 前 からの 増 給 分 娩 後 から 増 給 やっていない 0 5 10 15 20 図 6 移 行 期 における 配 合 飼 料 の 増 給 ( 戸 数 ) 寝 起 きの 事 故 また 裂 き 2 産 目 が 受 胎 しにくい ケトーシ ス アシト ーシス 第 4 胃 変 位 産 前 乳 房 炎 難 産 子 宮 捻 転 なし 0 2 4 6 8 ( 回 答 数 ) 図 7 これまでに 経 験 した 初 産 牛 の 事 故, 疾 病
16 秋 田 県 畜 産 試 験 場 研 究 報 告 第 27 号 (2013) また,3 割 が 県 外 導 入 を 計 画 していると 回 答 し た.その 理 由 としては, 導 入 事 業 等 を 利 用 し て, 県 外 導 入 がしやすい 状 況 にあること メ スが 産 まれず, 必 要 な 育 成 牛 の 頭 数 を 確 保 で きない を 挙 げた. まとめ 本 調 査 により, 秋 田 県 内 の 酪 農 家 においても 初 産 牛 の 疾 病 や 事 故 が 多 いことが 明 らかになった. また,その 背 景 として, 育 成 期 の 飼 養 管 理 による 発 育 の 遅 れ, 初 産 牛 の 泌 乳 能 力 が 高 いことによる 飼 養 管 理 失 宜, 馴 致 の 不 足 等 が 考 えられた. 初 産 牛 には, 無 理 をさせずに,おそるおそる 管 理 して いるようにも 感 じられた. 長 い 育 成 期 間 を 経 て, 一 滴 の 牛 乳 も 生 産 できないことによる 経 営 的 なダ メージは 大 きく, 初 産 牛 の 能 力 を 引 き 出 せない 管 理 は, 農 場 全 体 の 生 産 量 に 大 きな 影 響 を 与 える. 本 研 究 課 題 を 通 して, 初 産 牛 の 移 行 期 における 飼 養 管 理 について, 改 めて 検 証 していきたい. 文 献 道 立 根 釧 農 試. 根 室 地 域 における 乳 牛 の 死 廃 事 故 に 及 ぼす 種 雄 牛 の 影 響. 成 績 概 要 書 社 団 法 人 家 畜 改 良 事 業 団. 平 成 21 年 度. 乳 用 牛 群 能 力 検 定 成 績 のまとめ.pp33 社 団 法 人 家 畜 改 良 事 業 団. 平 成 22 年 度. 乳 用 牛 群 能 力 検 定 成 績 のまとめ.pp33 大 坂 郁 夫.2009.デ-リイマン6 月 号 pp40-41.デー リイマン 社 椋 本 正 寿.2009.デ-リイマン11 月 号 pp40-41.デー リイマン 社