65 歳 以 上 の 方 に 係 る 改 正 主 な 改 正 事 項 これからの 少 子 高 齢 化 社 会 では これまでの 世 代 間 での 税 負 担 の 格 差 を 縮 め どの 世 代 でも 広 く 公 平 に 担 税 力 に 応 じて 負 担 を 分 かち 合 う 税 制 が 求 められてい ます そのため 実 施 の 税 制 改 正 では の 廃 止 など 主 に65 歳 以 上 の 人 に 係 る 改 正 が 行 われました 以 下 改 正 の 詳 細 についてご 紹 介 します 1 の 廃 止 対 象 :65 歳 以 上 の 人 控 除 の 一 つで 65 歳 以 上 で 合 計 金 額 が1,000 万 円 以 下 の 場 合 に 適 用 さ れ から を 差 し 引 くことができましたが 廃 止 されます ( 地 法 341 七 314の21 七 削 除 ) 平 成 17 年 度 まで 廃 止 2 65 歳 以 上 の 人 の 措 置 の 廃 止 対 象 :65 歳 以 上 の 人 これまで65 歳 以 上 で 前 年 の 合 計 金 額 が125 万 円 以 下 の 場 合 は 住 民 税 は とされていましたが 廃 止 されます ただし 経 過 措 置 として 平 成 17 年 1 月 1 日 に65 歳 に 達 していた 人 ( 昭 和 15 年 1 月 2 日 以 前 に 生 まれた 人 )で 前 年 の 合 計 金 額 が125 万 円 以 下 の 人 は 税 額 を 平 成 18 年 度 は3 分 の2を 平 成 19 年 度 は3 分 の1を 減 額 する 措 置 がとられます ( 地 法 24の51 二 2951 二 地 法 改 附 22~5 62~5) 前 年 の 合 計 金 額 125 万 円 以 下 とは 年 金 収 入 のみの 場 合 年 金 収 入 が17 年 度 は2,666,667 円 以 下 18 年 度 以 降 は2,450,00 以 下 の 場 合 となります (3 公 的 年 金 等 控 除 額 の 見 直 しによる) 昭 和 15 年 1 月 2 日 以 前 生 まれで 前 年 の 合 計 金 額 125 万 円 以 下 の 人 の 住 民 税 平 成 17 年 度 平 成 18 年 度 平 成 19 年 度 平 成 20 年 度 ( 割 + 均 等 割 *) の3 分 の2を 減 額 ( 割 + 均 等 割 *) の3 分 の1を 減 額 全 額 課 税 3 公 的 年 金 等 控 除 額 の 見 直 し * 均 等 割 の 減 額 に6 県 民 緑 税 は 含 まれません 対 象 :65 歳 以 上 の 人 1
公 的 年 金 等 控 除 額 とは 年 金 収 入 から 差 し 引 くことのできる 金 額 で 差 引 後 の 金 額 が 雑 となります 公 的 年 金 等 収 入 金 額 - 公 的 年 金 等 控 除 額 = 雑 これまでは この 公 的 年 金 等 控 除 額 は 65 歳 以 上 の 場 合 は 65 歳 未 満 の 場 合 に 比 べ 上 乗 せされていましたが 上 乗 せ 部 分 が 下 表 のように 見 直 しされます 65 歳 以 上 の 人 の 公 的 年 金 等 控 除 額 ( 法 354 租 措 法 41の15の2) 平 成 17 年 度 まで 公 的 年 金 等 収 入 金 額 (A) 公 的 年 金 等 控 除 額 公 的 年 金 等 収 入 金 額 (A) 公 的 年 金 等 控 除 額 260 万 円 以 下 140 万 円 330 万 円 以 下 120 万 円 260 万 円 超 460 万 円 以 下 (A) 25%+75 万 円 330 万 円 超 410 万 円 以 下 (A) 25%+37 万 5 千 円 460 万 円 超 820 万 円 以 下 (A) 15%+121 万 円 410 万 円 超 770 万 円 以 下 (A) 15%+78 万 5 千 円 820 万 円 超 (A) 5%+203 万 円 770 万 円 超 (A) 5%+155 万 5 千 円 太 字 が 変 更 部 分 部 分 は65 歳 未 満 の 場 合 と 同 じ 改 正 のポイント 1 控 除 額 が65 歳 未 満 の 場 合 と 同 じになった 2 但 し 最 低 控 除 額 は65 歳 未 満 の 場 合 の70 万 円 に50 万 円 を 加 算 し 120 万 円 となった 4 定 率 減 税 の 額 の 引 き 下 げ 対 象 : 割 課 税 対 象 者 2
平 成 11 年 度 から 実 施 されてきた 定 率 減 税 の 額 が 引 き 下 げられます 住 民 税 の 割 の 金 額 から15%( 限 度 額 4 万 円 ) 減 額 されていましたが 平 成 18 年 度 からは7.5%( 限 度 額 2 万 円 )に 引 き 下 げられます ( 地 法 附 407) 平 成 17 年 度 まで 割 の15% ( 限 度 額 4 万 円 ) 2 分 の1 割 の7.5% ( 限 度 額 2 万 円 ) 5 妻 の 均 等 割 措 置 の 廃 止 対 象 : 課 税 対 象 の 妻 平 成 16 年 度 まで 均 等 割 の 納 税 義 務 を 負 う 夫 と 生 計 を 一 にする 妻 で 夫 と 同 じ 市 区 町 村 に 住 を 有 する 者 については いくら を ていても 均 等 割 は 非 課 税 とされていましたが 平 成 17 年 度 から 廃 止 されました 経 過 措 置 として 平 成 17 年 度 は 均 等 割 の 半 額 が 課 税 されていましたが 平 成 18 年 度 からは 全 額 が 課 税 されます ( 地 法 24の54 2954 削 除 地 法 改 附 311 910) 生 計 同 一 の 妻 の 均 等 割 平 成 16 年 度 まで 平 成 17 年 度 半 額 市 :1,50 県 :50 全 額 市 :3,00 県 :1,80 うち80 は6 県 民 緑 税 6 県 民 緑 税 の 創 設 対 象 : 均 等 割 課 税 対 象 者 兵 庫 県 では 平 成 22 年 度 の 間 緑 の 保 全 再 生 に 関 する 事 業 を 進 めていくために 県 民 緑 税 を 導 入 します 県 民 税 均 等 割 の 額 に80 を 超 過 して 課 税 されます ( 県 民 緑 税 条 例 ) 県 民 緑 税 概 要 課 税 方 式 超 過 税 率 ( 年 額 ) 納 税 義 務 者 使 途 県 民 税 均 等 割 の 超 過 課 税 80 県 内 に 住 を 有 する 個 人 で 均 等 割 の 納 税 義 務 を 負 う 者 森 林 整 備 及 び 都 市 の 緑 化 に 限 る 均 等 割 額 平 成 17 年 度 平 成 18 年 度 ~ 平 成 22 年 度 3
1,00 県 民 税 80 1,00 県 民 税 3,00 市 民 税 3,00 市 民 税 合 計 4,00 合 計 4,80 県 民 緑 税 改 正 後 の 住 民 税 計 算 事 例 事 例 1 から 経 過 措 置 対 象 となる 場 合 Aさん68 歳 ( 昭 和 12 年 9 月 28 日 生 まれ) 収 入 : 年 金 収 入 240 万 円 控 除 : 妻 (63 歳 ) 社 会 保 険 料 24 万 円 17 年 度 18 年 度 19 年 度 20 年 度 年 金 収 入 1 240 万 円 240 万 円 公 的 年 金 等 控 除 額 2 140 万 円 120 万 円 雑 (1-2)A 100 万 円 120 万 円 社 会 保 険 料 控 除 24 万 円 24 万 円 控 除 配 偶 者 控 除 基 礎 控 除 18 年 度 に 同 じ 18 年 度 に 同 じ 控 除 合 計 B 課 税 標 準 額 (A-B) 138 万 円 90 万 円 30 万 円 税 額 ( 年 額 ) 6,60 12,50 18,60 備 考 65 歳 以 上 125 万 円 以 下 規 定 により ( 割 + 均 等 割 )の3 分 の2を 減 額 ( 割 + 均 等 割 )の3 分 の1を 減 額 全 額 課 税 事 例 2 から 全 額 課 税 となる 場 合 Bさん66 歳 ( 昭 和 14 年 8 月 10 日 生 まれ) 4
収 入 : 年 金 収 入 260 万 円 控 除 : 妻 (65 歳 ) 社 会 保 険 料 26 万 円 控 除 年 金 収 入 1 公 的 年 金 等 控 除 額 2 雑 (1-2)A 社 会 保 険 料 控 除 配 偶 者 控 除 基 礎 控 除 控 除 合 計 B 課 税 標 準 額 (A-B) 税 額 ( 年 額 ) 17 年 度 18 年 度 260 万 円 260 万 円 140 万 円 120 万 円 120 万 円 140 万 円 26 万 円 26 万 円 140 万 円 92 万 円 27,00 解 説 公 的 年 金 等 控 除 額 の 見 直 しに より17 年 度 は 合 計 が125 万 円 以 下 のため であったが 18 年 度 は125 万 円 超 となった 125 万 円 超 となったため 経 過 措 置 対 象 から 除 かれるため 全 額 課 税 となる 事 例 3 課 税 されており 増 額 になる 場 合 Cさん70 歳 ( 昭 和 10 年 2 月 1 日 生 まれ) 収 入 : 年 金 収 入 300 万 円 控 除 : 妻 (67 歳 ) 社 会 保 険 料 30 万 円 控 除 年 金 収 入 1 公 的 年 金 等 控 除 額 2 雑 (1-2)A 社 会 保 険 料 控 除 配 偶 者 控 除 基 礎 控 除 控 除 合 計 B 課 税 標 準 額 (A-B) 税 額 ( 年 額 ) 17 年 度 18 年 度 300 万 円 300 万 円 150 万 円 120 万 円 150 万 円 180 万 円 30 万 円 30 万 円 144 万 円 6 万 円 6,50 96 万 円 84 万 円 43,60 解 説 公 的 年 金 等 控 除 額 の 見 直 しに より 雑 が30 万 円 増 えた の 廃 止 により 控 除 合 計 が 減 った その 結 果 課 税 標 準 額 が78 万 円 増 額 となり 割 が 増 えた また 県 民 緑 税 や 定 率 減 税 引 き 下 げも 影 響 している Q1 私 は 現 在 68 歳 で 年 金 者 です これまで 住 民 税 は 課 税 されていなかっ 5
たのですが 改 正 によって 18 年 度 からは 住 民 税 が 課 税 されるようになる のでしょうか A1 65 歳 以 上 で 合 計 金 額 が125 万 円 以 下 の 措 置 は 廃 止 されます が これまで であった 人 すべてが 課 税 になるわけではありません 一 般 の 規 定 がありますので 年 金 収 入 のみの 場 合 下 の 図 の 金 額 以 下 の 年 金 収 入 であれば これまで 通 り となります 17 年 度 まで 年 金 収 入 合 計 金 額 2,666,667 円 1,250,00 18 年 度 から 年 金 収 入 2,110,00 [ 夫 婦 世 帯 ] 合 計 金 額 910,00 [ 単 身 世 帯 ] 年 金 収 入 1,550,00 合 計 金 額 350,00 Q2 A2 明 石 市 だけが 改 正 になるのですか 改 正 1 2 4 5は 地 方 税 法 3は 税 法 が 改 正 されたことによる 変 更 で すので 明 石 市 に 限 らず 全 国 の 市 区 町 村 で 同 じ 改 正 がされます 6の 県 民 緑 税 は 兵 庫 県 独 自 の 課 税 となり 兵 庫 県 内 の 市 町 では 同 じ ように 課 税 されます 同 様 の 税 が 導 入 されている 県 もいくつかあります Q3 A3 65 歳 以 上 の 人 を 対 象 とした 改 正 が 多 いのはなぜですか また 税 額 の 負 担 も 非 常 に 重 くなるように 感 じるのですが 今 回 の65 歳 以 上 の 人 を 対 象 とした 改 正 は 世 代 間 での 税 負 担 の 格 差 を 縮 めることが 目 的 です これまで 1~3の 規 定 があったため 65 歳 以 上 の 6
人 は 現 役 世 代 に 比 べ 優 遇 されていました 例 えば 同 じ 収 入 金 額 があ っても 65 歳 以 上 の 年 金 者 と30 代 の 給 与 者 では 下 表 のような 税 額 の 差 がありました 年 間 の 住 民 税 (どちらも300 万 円 の 収 入 があり 控 除 は 配 偶 者 控 除 と 社 会 保 険 料 30 万 円 とする) ( 改 正 前 ) ( 改 正 後 ) 30 歳 給 与 者 44,80 65 歳 年 金 者 6,50 30 歳 給 与 者 49,20 65 歳 年 金 者 43,60 今 回 この 格 差 を 縮 めるために 改 正 が 行 われました ただし 標 準 的 な 年 金 のみで 暮 らしている 高 齢 者 に 配 慮 し 公 的 年 金 等 控 除 額 では65 歳 以 上 の 人 は 最 低 控 除 額 を120 万 円 とするなど 優 遇 措 置 があります [ 参 考 ] ~ 住 民 税 基 礎 知 識 ~ [ 住 民 税 の 課 税 されない 人 ] 下 記 のいずれかに 該 当 する 人 は 住 民 税 が 課 税 されません 1 生 活 保 護 法 による 生 活 扶 助 を 受 けている 人 2 障 害 者 未 成 年 者 寡 婦 寡 夫 に 該 当 する 人 で 前 年 の 合 計 金 額 が 125 万 円 以 下 の 人 3 前 年 の 合 計 金 額 が 下 の 表 の 金 額 以 下 の 人 扶 養 人 数 課 税 されない 金 額 ( 前 年 の 合 計 金 額 ) [ 住 民 税 算 出 方 法 ] 0 人 1 人 2 人 3 人 4 人 35 万 円 91 万 円 126 万 円 161 万 円 196 万 円 5 人 以 上 は 省 略 しています - 控 除 合 計 = 課 税 標 準 額 課 税 標 準 額 税 率 - 定 率 減 税 = 割 割 + 均 等 割 = 住 民 税 分 離 課 税 の や 配 当 などがある 場 合 は 別 の 計 算 方 法 になります 7