企 業 会 計 基 準 第 16 号 持 分 法 に 関 する 会 計 基 準 - 1 - 平 成 20 年 3 月 10 日 改 正 平 成 20 年 12 月 26 日 企 業 会 計 基 準 委 員 会 目 次 項 目 的 1 会 計 基 準 3 範 囲 3 用 語 の 定 義 4 会 計 処 理 6 持 分 法 の 適 用 範 囲 6 被 投 資 会 社 の 財 務 諸 表 8 持 分 法 の 会 計 処 理 11 関 連 会 社 等 に 該 当 しなくなった 場 合 の 会 計 処 理 15 開 示 16 表 示 16 注 記 事 項 17 適 用 時 期 等 18 議 決 19 結 論 の 背 景 20 経 緯 20 範 囲 22 用 語 の 定 義 23 会 計 処 理 25 被 投 資 会 社 の 財 務 諸 表 25 持 分 法 の 会 計 処 理 等 26 開 示 27 表 示 27 適 用 時 期 等 28 本 会 計 基 準 の 公 表 による 他 の 会 計 基 準 等 についての 修 正 29
目 的 1. 本 会 計 基 準 は 持 分 法 に 関 する 会 計 処 理 及 び 開 示 を 定 めることを 目 的 とする なお 持 分 法 の 会 計 処 理 及 び 開 示 並 びに 関 連 会 社 の 定 義 については 連 結 財 務 諸 表 原 則 ( 連 結 財 務 諸 表 原 則 注 解 を 含 む 以 下 同 じ ) 及 び 連 結 財 務 諸 表 制 度 における 子 会 社 及 び 関 連 会 社 の 範 囲 の 見 直 しに 係 る 具 体 的 な 取 扱 い ( 平 成 10 年 10 月 企 業 会 計 審 議 会 ) に 定 めがあるが 当 該 事 項 に 関 しては 本 会 計 基 準 が 優 先 して 適 用 される 2. 本 会 計 基 準 の 適 用 にあたっては 以 下 も 参 照 する 必 要 がある (1) 企 業 会 計 基 準 適 用 指 針 第 8 号 貸 借 対 照 表 の 純 資 産 の 部 の 表 示 に 関 する 会 計 基 準 等 の 適 用 指 針 (2) 企 業 会 計 基 準 適 用 指 針 第 22 号 連 結 財 務 諸 表 における 子 会 社 及 び 関 連 会 社 の 範 囲 の 決 定 に 関 する 適 用 指 針 (3) 日 本 公 認 会 計 士 協 会 会 計 制 度 委 員 会 報 告 第 9 号 持 分 法 会 計 に 関 する 実 務 指 針 会 計 基 準 範 囲 3. 本 会 計 基 準 は 連 結 財 務 諸 表 を 作 成 する 場 合 に 適 用 する なお 連 結 財 務 諸 表 を 作 成 していないが 個 別 財 務 諸 表 において 持 分 法 を 適 用 して 算 定 された 財 務 情 報 に 係 る 注 記 を 行 う 場 合 には 本 会 計 基 準 による 用 語 の 定 義 4. 持 分 法 とは 投 資 会 社 が 被 投 資 会 社 の 資 本 及 び 損 益 のうち 投 資 会 社 に 帰 属 する 部 分 の 変 動 に 応 じて その 投 資 の 額 を 連 結 決 算 日 ごとに 修 正 する 方 法 をいう 4-2. 企 業 とは 会 社 及 び 会 社 に 準 ずる 事 業 体 をいい 会 社 組 合 その 他 これらに 準 ずる 事 業 体 ( 外 国 におけるこれらに 相 当 するものを 含 む )を 指 す 5. 関 連 会 社 とは 企 業 ( 当 該 企 業 が 子 会 社 を 有 する 場 合 には 当 該 子 会 社 を 含 む ) が 出 資 人 事 資 金 技 術 取 引 等 の 関 係 を 通 じて 子 会 社 以 外 の 他 の 企 業 の 財 務 及 び 営 業 又 は 事 業 の 方 針 の 決 定 に 対 して 重 要 な 影 響 を 与 えることができる 場 合 におけ る 当 該 子 会 社 以 外 の 他 の 企 業 をいう 5-2. 子 会 社 以 外 の 他 の 企 業 の 財 務 及 び 営 業 又 は 事 業 の 方 針 の 決 定 に 対 して 重 要 な 影 響 を 与 えることができる 場 合 とは 次 の 場 合 をいう ただし 財 務 上 又 は 営 業 上 若 し くは 事 業 上 の 関 係 からみて 子 会 社 以 外 の 他 の 企 業 の 財 務 及 び 営 業 又 は 事 業 の 方 針 の 決 定 に 対 して 重 要 な 影 響 を 与 えることができないことが 明 らかであると 認 められるとき は この 限 りでない (1) 子 会 社 以 外 の 他 の 企 業 ( 更 生 会 社 破 産 会 社 その 他 これらに 準 ずる 企 業 であって - 2 -
かつ 当 該 企 業 の 財 務 及 び 営 業 又 は 事 業 の 方 針 の 決 定 に 対 して 重 要 な 影 響 を 与 える ことができないと 認 められる 企 業 を 除 く 下 記 (2) 及 び(3)においても 同 じ )の 議 決 権 の 100 分 の 20 以 上 を 自 己 の 計 算 において 所 有 している 場 合 (2) 子 会 社 以 外 の 他 の 企 業 の 議 決 権 の 100 分 の 15 以 上 100 分 の 20 未 満 を 自 己 の 計 算 において 所 有 している 場 合 であって かつ 次 のいずれかの 要 件 に 該 当 する 場 合 1 役 員 若 しくは 使 用 人 である 者 又 はこれらであった 者 で 自 己 が 子 会 社 以 外 の 他 の 企 業 の 財 務 及 び 営 業 又 は 事 業 の 方 針 の 決 定 に 関 して 影 響 を 与 えることができ る 者 が 当 該 子 会 社 以 外 の 他 の 企 業 の 代 表 取 締 役 取 締 役 又 はこれらに 準 ずる 役 職 に 就 任 していること 2 子 会 社 以 外 の 他 の 企 業 に 対 して 重 要 な 融 資 ( 債 務 の 保 証 及 び 担 保 の 提 供 を 含 む )を 行 っていること 3 子 会 社 以 外 の 他 の 企 業 に 対 して 重 要 な 技 術 を 提 供 していること 4 子 会 社 以 外 の 他 の 企 業 との 間 に 重 要 な 販 売 仕 入 その 他 の 営 業 上 又 は 事 業 上 の 取 引 があること 5 その 他 子 会 社 以 外 の 他 の 企 業 の 財 務 及 び 営 業 又 は 事 業 の 方 針 の 決 定 に 対 して 重 要 な 影 響 を 与 えることができることが 推 測 される 事 実 が 存 在 すること (3) 自 己 の 計 算 において 所 有 している 議 決 権 ( 当 該 議 決 権 を 所 有 していない 場 合 を 含 む )と 自 己 と 出 資 人 事 資 金 技 術 取 引 等 において 緊 密 な 関 係 があることに より 自 己 の 意 思 と 同 一 の 内 容 の 議 決 権 を 行 使 すると 認 められる 者 及 び 自 己 の 意 思 と 同 一 の 内 容 の 議 決 権 を 行 使 することに 同 意 している 者 が 所 有 している 議 決 権 とを 合 わせて 子 会 社 以 外 の 他 の 企 業 の 議 決 権 の 100 分 の 20 以 上 を 占 めているときであっ て かつ 上 記 (2)の1から5までのいずれかの 要 件 に 該 当 する 場 合 会 計 処 理 持 分 法 の 適 用 範 囲 6. 非 連 結 子 会 社 及 び 関 連 会 社 に 対 する 投 資 については 原 則 として 持 分 法 を 適 用 する ただし 持 分 法 の 適 用 により 連 結 財 務 諸 表 に 重 要 な 影 響 を 与 えない 場 合 には 持 分 法 の 適 用 会 社 としないことができる 7. ( 削 除 ) 被 投 資 会 社 の 財 務 諸 表 8. 持 分 法 の 適 用 に 際 しては 被 投 資 会 社 の 財 務 諸 表 の 適 正 な 修 正 や 資 産 及 び 負 債 の 評 価 に 伴 う 税 効 果 会 計 の 適 用 等 原 則 として 連 結 子 会 社 の 場 合 と 同 様 の 処 理 を 行 う 9. 同 一 環 境 下 で 行 われた 同 一 の 性 質 の 取 引 等 について 投 資 会 社 (その 子 会 社 を 含 む ) 及 び 持 分 法 を 適 用 する 被 投 資 会 社 が 採 用 する 会 計 処 理 の 原 則 及 び 手 続 は 原 則 として 統 一 する - 3 -
10. 持 分 法 の 適 用 にあたっては 投 資 会 社 は 被 投 資 会 社 の 直 近 の 財 務 諸 表 を 使 用 する 投 資 会 社 と 被 投 資 会 社 の 決 算 日 に 差 異 があり その 差 異 の 期 間 内 に 重 要 な 取 引 又 は 事 象 が 発 生 しているときには 必 要 な 修 正 又 は 注 記 を 行 う 持 分 法 の 会 計 処 理 11. 投 資 会 社 の 投 資 日 における 投 資 とこれに 対 応 する 被 投 資 会 社 の 資 本 との 間 に 差 額 が ある 場 合 には 当 該 差 額 はのれん 又 は 負 ののれんとし のれんは 投 資 に 含 めて 処 理 す る 12. 投 資 会 社 は 投 資 の 日 以 降 における 被 投 資 会 社 の 利 益 又 は 損 失 のうち 投 資 会 社 の 持 分 又 は 負 担 に 見 合 う 額 を 算 定 して 投 資 の 額 を 増 額 又 は 減 額 し 当 該 増 減 額 を 当 期 純 利 益 の 計 算 に 含 める のれん( 又 は 負 ののれん)の 会 計 処 理 は 企 業 会 計 基 準 第 21 号 企 業 結 合 に 関 する 会 計 基 準 ( 以 下 企 業 結 合 会 計 基 準 という ) 第 32 項 ( 又 は 第 33 項 )に 準 じて 行 う 13. 投 資 の 増 減 額 の 算 定 にあたっては 連 結 会 社 ( 親 会 社 及 び 連 結 される 子 会 社 )と 持 分 法 の 適 用 会 社 との 間 の 取 引 に 係 る 未 実 現 損 益 を 消 去 するための 修 正 を 行 う 14. 被 投 資 会 社 から 配 当 金 を 受 け 取 った 場 合 には 当 該 配 当 金 に 相 当 する 額 を 投 資 の 額 から 減 額 する 関 連 会 社 等 に 該 当 しなくなった 場 合 の 会 計 処 理 15. 関 連 会 社 に 対 する 投 資 の 売 却 等 により 被 投 資 会 社 が 関 連 会 社 に 該 当 しなくなった 場 合 には 連 結 財 務 諸 表 上 残 存 する 当 該 被 投 資 会 社 に 対 する 投 資 は 個 別 貸 借 対 照 表 上 の 帳 簿 価 額 をもって 評 価 する なお 持 分 法 の 適 用 対 象 となる 非 連 結 子 会 社 に 対 する 投 資 の 売 却 等 により 当 該 被 投 資 会 社 が 子 会 社 及 び 関 連 会 社 に 該 当 しなくなった 場 合 には 上 記 に 準 じて 処 理 する 開 示 表 示 16. 連 結 財 務 諸 表 上 持 分 法 による 投 資 損 益 は 営 業 外 収 益 又 は 営 業 外 費 用 の 区 分 に 一 括 して 表 示 する 注 記 事 項 17. 連 結 財 務 諸 表 には 次 の 事 項 を 注 記 する (1) 持 分 法 を 適 用 した 非 連 結 子 会 社 及 び 関 連 会 社 の 範 囲 に 関 する 事 項 及 びこれらに 重 要 な 変 更 があったときは その 旨 及 びその 理 由 (2) 持 分 法 の 適 用 の 手 続 について 特 に 記 載 する 必 要 があると 認 められる 事 項 がある 場 合 には その 内 容 - 4 -
適 用 時 期 等 18. 平 成 20 年 3 月 に 公 表 された 本 会 計 基 準 ( 以 下 平 成 20 年 3 月 会 計 基 準 という ) は 平 成 22 年 4 月 1 日 以 後 開 始 する 連 結 会 計 年 度 及 び 事 業 年 度 から 適 用 する ただし 平 成 22 年 3 月 31 日 以 前 に 開 始 する 連 結 会 計 年 度 及 び 事 業 年 度 から 適 用 することがで きる 18-2. 平 成 20 年 12 月 に 改 正 された 本 会 計 基 準 ( 以 下 平 成 20 年 12 月 改 正 会 計 基 準 と いう )は 平 成 22 年 4 月 1 日 以 後 実 施 される 非 連 結 子 会 社 及 び 関 連 会 社 に 対 する 投 資 に 係 る 会 計 処 理 から 適 用 する ただし 平 成 21 年 4 月 1 日 以 後 開 始 する 連 結 会 計 年 度 において 最 初 に 実 施 される 非 連 結 子 会 社 及 び 関 連 会 社 に 対 する 投 資 に 係 る 会 計 処 理 から 適 用 することができる こ の 場 合 企 業 結 合 会 計 基 準 企 業 会 計 基 準 第 22 号 連 結 財 務 諸 表 に 関 する 会 計 基 準 ( 以 下 連 結 会 計 基 準 という ) 企 業 会 計 基 準 第 23 号 研 究 開 発 費 等 に 係 る 会 計 基 準 の 一 部 改 正 及 び 平 成 20 年 に 改 正 された 企 業 会 計 基 準 第 7 号 事 業 分 離 等 に 関 する 会 計 基 準 についても 適 用 する なお 平 成 20 年 12 月 改 正 会 計 基 準 の 適 用 初 年 度 においては 会 計 基 準 の 変 更 に 伴 う 会 計 方 針 の 変 更 として 取 り 扱 う ただし 会 計 方 針 の 変 更 による 影 響 額 の 注 記 は 要 しない また 平 成 20 年 12 月 改 正 会 計 基 準 の 適 用 前 に 実 施 された 非 連 結 子 会 社 及 び 関 連 会 社 に 対 する 投 資 に 係 る 会 計 処 理 についての 従 前 の 取 扱 いは 平 成 20 年 12 月 改 正 会 計 基 準 の 適 用 後 においても 継 続 し 平 成 20 年 12 月 改 正 会 計 基 準 の 適 用 日 における 会 計 処 理 の 見 直 し 及 び 遡 及 的 な 処 理 は 行 わない 連 結 財 務 諸 表 を 作 成 していないが 個 別 財 務 諸 表 において 持 分 法 を 適 用 して 算 定 さ れた 財 務 情 報 に 係 る 注 記 を 行 っている 場 合 も 同 様 とする 議 決 19. 平 成 20 年 3 月 会 計 基 準 は 第 147 回 企 業 会 計 基 準 委 員 会 に 出 席 した 委 員 13 名 全 員 の 賛 成 により 承 認 された なお 出 席 した 委 員 は 以 下 のとおりである 西 川 郁 生 ( 委 員 長 ) 逆 瀬 重 郎 ( 副 委 員 長 ) 新 井 武 広 石 井 健 明 石 原 秀 威 川 北 英 隆 小 宮 山 賢 坂 本 道 美 中 村 亮 一 - 5 -
野 村 嘉 浩 平 松 一 夫 山 田 浩 史 米 家 正 三 19-2. 平 成 20 年 12 月 改 正 会 計 基 準 は 第 168 回 企 業 会 計 基 準 委 員 会 に 出 席 した 委 員 12 名 全 員 の 賛 成 により 承 認 された なお 出 席 した 委 員 は 以 下 のとおりである 西 川 郁 生 ( 委 員 長 ) 逆 瀬 重 郎 ( 副 委 員 長 ) 新 井 武 広 石 井 健 明 石 原 秀 威 川 北 英 隆 小 宮 山 賢 中 村 亮 一 野 村 嘉 浩 平 松 一 夫 万 代 勝 信 山 田 浩 史 - 6 -
結 論 の 背 景 経 緯 ( 平 成 20 年 3 月 会 計 基 準 の 公 表 ) 20. 持 分 法 に 関 する 会 計 処 理 については 企 業 会 計 審 議 会 が 昭 和 50 年 6 月 に 公 表 した 連 結 財 務 諸 表 の 制 度 化 に 関 する 意 見 書 及 び 連 結 財 務 諸 表 原 則 において 連 結 子 会 社 の 会 計 処 理 と 併 せる 形 で 取 扱 いが 定 められた 同 審 議 会 は 平 成 9 年 6 月 に 従 来 の 個 別 情 報 を 中 心 としたディスクロージャーから 連 結 情 報 を 中 心 とするディスクロー ジャーへ 転 換 を 図 ることとする 連 結 財 務 諸 表 制 度 の 見 直 しに 関 する 意 見 書 及 び 改 訂 連 結 財 務 諸 表 原 則 ( 以 下 連 結 原 則 という )を 公 表 し 連 結 範 囲 の 見 直 し 等 の 連 結 子 会 社 に 関 する 取 扱 いの 改 正 及 び 関 連 会 社 の 範 囲 や 連 結 財 務 諸 表 を 作 成 してい ない 会 社 における 持 分 法 損 益 の 注 記 等 といった 持 分 法 に 関 連 する 取 扱 いの 改 正 を 行 っ た 21. これまで 連 結 原 則 においては 親 会 社 及 び 子 会 社 の 会 計 処 理 については 原 則 とし て 統 一 するとされているものの 投 資 会 社 及 び 持 分 法 を 適 用 する 関 連 会 社 ( 以 下 持 分 法 適 用 関 連 会 社 という )については 統 一 すべきか 否 かが 明 示 されていないため 原 則 として 統 一 することが 望 ましいと 解 されてきた また 持 分 法 の 適 用 対 象 となる 非 連 結 子 会 社 についても 必 ずしも 統 一 することを 要 しないと 考 えられてきた しかしながら 当 委 員 会 では 会 計 基 準 の 国 際 的 なコンバージェンスを 進 めるにあ たり 持 分 法 の 適 用 対 象 となる 非 連 結 子 会 社 や 持 分 法 適 用 関 連 会 社 の 会 計 処 理 の 原 則 及 び 手 続 について 従 来 の 取 扱 いの 見 直 しに 関 する 審 議 を 行 った 審 議 の 結 果 連 結 子 会 社 と 同 様 にこれを 原 則 として 統 一 することとし これに 伴 って 国 際 的 な 会 計 基 準 と 同 様 に 持 分 法 に 関 する 会 計 処 理 等 に 係 る 取 扱 いを 連 結 原 則 とは 別 の 会 計 基 準 とし て 整 備 することとした 公 開 草 案 を 平 成 19 年 11 月 に 公 表 し 広 く 意 見 を 求 めた 当 委 員 会 では 寄 せられた 意 見 を 参 考 にしてさらに 審 議 を 行 い 平 成 20 年 3 月 会 計 基 準 を 公 表 することとした ( 平 成 20 年 12 月 改 正 会 計 基 準 の 公 表 ) 21-2. 平 成 20 年 3 月 会 計 基 準 の 公 表 後 当 委 員 会 では 国 際 的 な 動 向 に 鑑 み 平 成 20 年 12 月 に 企 業 結 合 会 計 基 準 を 改 正 し また 連 結 会 計 基 準 を 公 表 したが これに 関 連 して 本 会 計 基 準 についても 次 の 項 目 を 中 心 に 改 正 を 行 うこととした 平 成 20 年 12 月 改 正 会 計 基 準 は 平 成 20 年 6 月 に 公 表 した 公 開 草 案 に 対 して 一 般 から 寄 せられた 意 見 を 参 考 にしつつ 審 議 を 重 ね 公 開 草 案 の 内 容 を 一 部 修 正 した 上 で 公 表 するものである (1) 関 連 会 社 は 平 成 20 年 3 月 会 計 基 準 以 外 に 連 結 財 務 諸 表 制 度 における 子 会 社 及 び 関 連 会 社 の 範 囲 の 見 直 しに 係 る 具 体 的 な 取 扱 い において 定 義 が 設 けられ ていたが 連 結 会 計 基 準 において 親 会 社 及 び 子 会 社 の 定 義 を 見 直 すことと - 7 -
したことに 伴 い 平 成 20 年 12 月 改 正 会 計 基 準 でもこの 定 義 を 見 直 すこととした( 第 5 項 及 び 第 5-2 項 参 照 ) (2) 平 成 20 年 3 月 会 計 基 準 において 規 則 的 に 償 却 することとされていた 負 ののれんに ついて 平 成 20 年 12 月 改 正 会 計 基 準 では 今 後 企 業 結 合 会 計 基 準 に 準 じて 会 計 処 理 することとした( 第 12 項 参 照 ) この 結 果 負 ののれんが 生 じると 見 込 まれる 場 合 には 被 投 資 会 社 の 資 産 及 び 負 債 の 把 握 並 びにそれらに 対 する 取 得 原 価 の 配 分 が 適 切 に 行 われているかどうかを 見 直 し 見 直 しを 行 っても なお 生 じた 負 ののれ んは 当 該 負 ののれんが 生 じた 事 業 年 度 の 利 益 として 処 理 されることとなる 範 囲 22. 連 結 財 務 諸 表 を 作 成 していないが 個 別 財 務 諸 表 において 持 分 法 を 適 用 して 算 定 さ れた 財 務 情 報 に 係 る 注 記 を 行 う 場 合 には 本 会 計 基 準 によることとなる( 第 3 項 なお 書 き 参 照 ) したがって 連 結 財 務 諸 表 を 作 成 していない 会 社 において 関 連 会 社 へ の 投 資 に 対 して 持 分 法 を 適 用 した 場 合 の 投 資 の 金 額 及 び 投 資 利 益 又 は 投 資 損 失 の 金 額 等 の 注 記 については 本 会 計 基 準 の 定 めが 適 用 されることとなる 点 に 留 意 が 必 要 であ る 用 語 の 定 義 23. 関 連 会 社 の 範 囲 については 投 資 会 社 が 直 接 間 接 に 議 決 権 の 一 定 以 上 ( 例 えば 100 分 の 20 以 上 )を 所 有 しているかどうかにより 判 定 を 行 う 持 株 基 準 と 実 質 的 な 影 響 力 の 有 無 に 基 づいて 判 定 を 行 う 影 響 力 基 準 の 考 え 方 があるが 持 株 基 準 によると 財 務 及 び 営 業 又 は 事 業 の 方 針 決 定 に 対 して 重 要 な 影 響 を 与 えることができると 認 められる 場 合 であっても 議 決 権 の 所 有 割 合 が 一 定 未 満 であるときは 関 連 会 社 に 該 当 せず 持 分 法 が 適 用 されないこととなる このため 連 結 原 則 は 関 連 会 社 の 判 定 基 準 として 会 社 ( 当 該 会 社 が 子 会 社 を 有 す る 場 合 には 当 該 子 会 社 を 含 む )が 子 会 社 以 外 の 他 の 会 社 の 財 務 及 び 営 業 又 は 事 業 の 方 針 決 定 に 対 して 重 要 な 影 響 を 与 えることができるかどうかという 観 点 から 判 定 を 行 う 影 響 力 基 準 を 導 入 していた 本 会 計 基 準 でも このような 従 来 の 取 扱 いを 踏 襲 し た 取 扱 いを 定 めている( 第 5 項 参 照 ) 24. ( 削 除 ) 会 計 処 理 被 投 資 会 社 の 財 務 諸 表 ( 会 計 処 理 の 原 則 及 び 手 続 の 統 一 ) 25. 連 結 原 則 では 持 分 法 を 適 用 するにあたり 投 資 会 社 及 び 被 投 資 会 社 の 会 計 処 理 の 原 則 及 び 手 続 については 統 一 すべきか 否 かが 明 示 されていなかったが 本 会 計 基 準 では - 8 -
同 一 環 境 下 で 行 われた 同 一 の 性 質 の 取 引 等 について 投 資 会 社 及 び 被 投 資 会 社 が 採 用 する 会 計 処 理 の 原 則 及 び 手 続 は 連 結 子 会 社 の 場 合 と 同 様 に これを 原 則 として 統 一 することとした 会 計 処 理 の 原 則 及 び 手 続 の 統 一 が 被 投 資 会 社 の 財 務 諸 表 上 で 行 われ ていない 場 合 には 持 分 法 の 適 用 に 際 して これを 統 一 するための 修 正 を 行 うことと なる なお 連 結 会 計 基 準 では 親 会 社 及 び 子 会 社 の 会 計 処 理 の 統 一 にあたり より 合 理 的 な 会 計 処 理 の 原 則 及 び 手 続 を 選 択 すべきであり 親 会 社 の 会 計 処 理 を 子 会 社 の 会 計 処 理 に 合 わせる 場 合 も 考 えられるとされているため 投 資 会 社 の 会 計 処 理 をその 連 結 子 会 社 の 会 計 処 理 に 合 わせている 場 合 には 被 投 資 会 社 の 会 計 処 理 についても 当 該 連 結 子 会 社 に 合 わせることとなる( 第 9 項 参 照 ) 持 分 法 の 会 計 処 理 等 ( 重 要 性 の 原 則 の 適 用 ) 26. 持 分 法 の 適 用 に 際 しては 重 要 性 の 原 則 が 適 用 されることとなる したがって 持 分 法 のための 被 投 資 会 社 の 財 務 諸 表 の 修 正 投 資 会 社 及 び 持 分 法 を 適 用 する 被 投 資 会 社 が 採 用 する 会 計 処 理 の 原 則 及 び 手 続 の 統 一 のれんの 処 理 未 実 現 損 益 の 消 去 等 に 関 して 重 要 性 が 乏 しいものについては これらの 修 正 又 は 処 理 等 を 行 わないことが できる ( 投 資 と 資 本 の 差 額 の 会 計 処 理 ) 26-2. 持 分 法 の 適 用 に 際 しては 被 投 資 会 社 の 財 務 諸 表 について 原 則 として 連 結 子 会 社 の 場 合 と 同 様 の 処 理 を 行 うものとされている( 第 8 項 参 照 ) ただし 連 結 会 計 基 準 の 公 表 により 時 価 により 評 価 する 子 会 社 の 資 産 及 び 負 債 の 範 囲 については 少 数 株 主 持 分 に 相 当 する 部 分 を 含 めてすべてを 時 価 評 価 する 方 法 ( 全 面 時 価 評 価 法 )のみに することとされたが 持 分 法 適 用 関 連 会 社 については 投 資 会 社 の 持 分 に 相 当 する 部 分 に 限 定 する 方 法 ( 部 分 時 価 評 価 法 )により これまでと 同 様 に 原 則 として 投 資 日 ごとに 当 該 日 における 時 価 によって 評 価 する 26-3. 持 分 法 適 用 関 連 会 社 に 対 する 投 資 が 段 階 的 に 行 われている 場 合 には これまでと 同 様 に 原 則 として 投 資 日 ごとの 原 価 とこれに 対 応 する 被 投 資 会 社 の 資 本 との 差 額 は のれん 又 は 負 ののれんとして 処 理 することとなる( 第 11 項 参 照 ) なお 各 投 資 日 後 に 生 じた 持 分 法 適 用 関 連 会 社 の 利 益 剰 余 金 のうち 当 該 関 連 会 社 に 対 する 投 資 に 対 応 す る 部 分 は 投 資 会 社 の 利 益 剰 余 金 として 処 理 することとなる 開 示 表 示 27. 連 結 原 則 では 持 分 法 による 投 資 損 益 については 投 資 に 係 る 損 益 であるため 一 - 9 -
括 して 営 業 外 損 益 の 区 分 に 表 示 し 経 常 損 益 に 反 映 させることとしていた 本 会 計 基 準 でも このような 従 来 の 取 扱 いを 踏 襲 している( 第 16 項 参 照 ) なお 持 分 法 を 適 用 する 被 投 資 会 社 に 係 るのれんの 当 期 償 却 額 及 び 減 損 処 理 額 並 びに 負 ののれんについ ても 持 分 法 による 投 資 損 益 に 含 めて 表 示 することに 留 意 する 適 用 時 期 等 28. 平 成 20 年 3 月 会 計 基 準 は 第 21 項 で 述 べたとおり 持 分 法 に 関 する 会 計 処 理 等 に 係 る 取 扱 いを 連 結 原 則 とは 別 の 会 計 基 準 とするために 整 備 されたものであり 連 結 原 則 に 定 められていた 持 分 法 に 関 する 会 計 処 理 及 び 開 示 の 定 めを 原 則 としてそのまま 踏 襲 している したがって 平 成 20 年 3 月 会 計 基 準 の 適 用 により 原 則 として 新 たな 会 計 処 理 又 は 表 示 方 法 の 採 用 が 強 制 されることはないが 第 9 項 の 定 めにより 被 投 資 会 社 の 会 計 処 理 の 原 則 及 び 手 続 を 投 資 会 社 と 統 一 するために 変 更 する 場 合 は 会 計 基 準 の 変 更 に 伴 う 会 計 方 針 の 変 更 にあたることに 留 意 が 必 要 である 28-2. 平 成 20 年 12 月 改 正 会 計 基 準 では 企 業 結 合 会 計 基 準 の 改 正 及 び 連 結 会 計 基 準 の 公 表 を 受 けて 関 連 会 社 の 定 義 及 び 負 ののれんの 会 計 処 理 の 改 正 を 行 っている これら の 改 正 後 の 平 成 20 年 12 月 改 正 会 計 基 準 を 適 用 する 場 合 には 前 項 と 同 様 会 計 基 準 の 変 更 に 伴 う 会 計 方 針 の 変 更 にあたることに 留 意 が 必 要 である ただし この 場 合 で あっても 企 業 結 合 会 計 基 準 及 び 連 結 会 計 基 準 と 同 様 に 会 計 方 針 の 変 更 による 影 響 額 の 注 記 は 要 しないものとした( 第 18-2 項 参 照 ) 28-3. 第 18-2 項 における 非 連 結 子 会 社 及 び 関 連 会 社 に 対 する 投 資 に 係 る 会 計 処 理 には 負 ののれん( 追 加 取 得 の 結 果 生 じたものを 含 む )の 会 計 処 理 ( 第 12 項 参 照 )が 含 まれ ることに 留 意 が 必 要 である 28-4. 平 成 20 年 12 月 改 正 会 計 基 準 は 国 際 的 な 動 向 に 鑑 み 企 業 結 合 会 計 基 準 の 改 正 及 び 連 結 会 計 基 準 の 公 表 に 合 わせて 新 たな 取 扱 いを 定 めたものであるため 第 18-2 項 た だし 書 きの 適 用 は 企 業 結 合 会 計 基 準 等 を 平 成 21 年 4 月 1 日 以 後 開 始 する 連 結 会 計 年 度 及 び 事 業 年 度 において 最 初 に 実 施 される 企 業 結 合 等 から 適 用 した 場 合 に 行 うものと した 28-5. 平 成 20 年 12 月 改 正 会 計 基 準 の 適 用 初 年 度 において 連 結 会 計 年 度 の 非 連 結 子 会 社 及 び 関 連 会 社 に 対 する 投 資 に 係 る 会 計 処 理 が 当 該 連 結 会 計 年 度 を 構 成 する 中 間 又 は 四 半 期 連 結 会 計 期 間 における 会 計 処 理 と 異 なることとなる 場 合 であっても いわゆる 中 間 又 は 四 半 期 年 度 の 首 尾 一 貫 性 が 保 持 されていない 場 合 には 該 当 しない ただし 平 成 20 年 12 月 改 正 会 計 基 準 の 適 用 日 の 前 後 において 経 済 的 に 同 一 の 事 象 と 考 えられる 非 連 結 子 会 社 及 び 関 連 会 社 に 対 する 投 資 に 係 る 会 計 処 理 が 同 一 連 結 会 計 年 度 ( 又 は 同 一 中 間 若 しくは 四 半 期 連 結 会 計 期 間 ) 内 に 行 われており かつ 適 用 される 会 計 処 理 が 異 なる 場 合 には 会 計 処 理 の 相 違 が 重 要 なものについて その 旨 及 びその 内 容 を 追 加 情 報 として 連 結 財 務 諸 表 に 注 記 することが 適 当 である - 10 -
本 会 計 基 準 の 公 表 による 他 の 会 計 基 準 等 についての 修 正 29. 平 成 20 年 3 月 会 計 基 準 の 公 表 に 伴 い 当 委 員 会 が 公 表 した 会 計 基 準 等 については 次 の 修 正 を 行 う( 下 線 は 追 加 部 分 取 消 線 は 削 除 部 分 を 示 す ) (1) ( 削 除 ) (2) 企 業 会 計 基 準 適 用 指 針 第 6 号 固 定 資 産 の 減 損 に 係 る 会 計 基 準 の 適 用 指 針 第 94 項 第 1 段 落 持 分 法 の 適 用 において 投 資 会 社 の 投 資 日 における 投 資 と これに 対 応 する 持 分 法 適 用 会 社 の 資 本 との 間 の 差 額 ( 以 下 持 分 法 適 用 会 社 に 関 するのれん とい う )は 関 連 会 社 株 式 などの 投 資 に 含 められ 連 結 子 会 社 に 関 するのれんと 同 様 に 処 理 されている( 連 結 財 務 諸 表 原 則 注 解 17 3(1) 企 業 会 計 基 準 第 16 号 持 分 法 に 関 する 会 計 基 準 第 11 項 及 び 会 計 制 度 委 員 会 報 告 第 9 号 持 分 法 に 関 する 実 務 指 針 第 9 項 参 照 ) ( 以 下 略 ) (3) 企 業 会 計 基 準 適 用 指 針 第 8 号 貸 借 対 照 表 の 純 資 産 の 部 の 表 示 に 関 する 会 計 基 準 等 の 適 用 指 針 1 第 2 項 (2) 連 結 財 務 諸 表 原 則 ( 以 下 連 結 原 則 という ) 及 び 企 業 会 計 基 準 第 16 号 持 分 法 に 関 する 会 計 基 準 ( 以 下 持 分 法 会 計 基 準 という )の 適 用 指 針 の 一 部 として 資 本 連 結 における 子 会 社 の 資 本 及 び 持 分 法 の 適 用 における 被 投 資 会 社 の 資 本 2 第 14 項 ( 前 略 )また 新 株 予 約 権 や 少 数 株 主 持 分 繰 延 ヘッジ 損 益 を 純 資 産 の 部 に 記 載 することとしたことから 本 適 用 指 針 では 連 結 原 則 持 分 法 会 計 基 準 や 外 貨 基 準 の 適 用 指 針 の 一 部 として 資 本 連 結 における 子 会 社 の 資 本 及 び 持 分 法 の 適 用 における 被 投 資 会 社 の 資 本 ( 第 5 項 及 び 第 6 項 参 照 )や 在 外 子 会 社 等 の 純 資 産 の 換 算 ( 第 7 項 参 照 )についても 明 確 にしている 3 第 24 項 持 分 法 の 適 用 に 際 しては 被 投 資 会 社 の 財 務 諸 表 について 原 則 として 連 結 子 会 社 の 場 合 と 同 様 の 処 理 を 行 うものとする( 連 結 原 則 注 解 ( 注 解 17) 持 分 法 会 計 基 準 第 8 項 )とされている このため 被 投 資 会 社 の 資 本 は 第 5 項 に 準 じ 被 投 資 会 社 の 貸 借 対 照 表 上 の 純 資 産 の 部 における 株 主 資 本 及 び 評 価 換 算 差 額 等 を 基 礎 とし 被 投 資 会 社 の 資 産 及 び 負 債 の 評 価 差 額 を 加 減 した 額 (ただし それぞ れ 税 効 果 会 計 適 用 後 )となる( 第 6 項 参 照 ) - 11 -
(4) ( 削 除 ) (5) 企 業 会 計 基 準 適 用 指 針 第 15 号 一 定 の 特 別 目 的 会 社 に 係 る 開 示 に 関 する 適 用 指 針 第 10 項 連 結 財 務 諸 表 を 作 成 するにあたっては 企 業 集 団 の 財 政 状 態 及 び 経 営 成 績 に 関 す る 利 害 関 係 者 の 判 断 を 誤 らせない 限 り 連 結 の 範 囲 や 持 分 法 の 適 用 範 囲 の 決 定 等 に 関 して 重 要 性 の 原 則 が 適 用 される( 連 結 原 則 注 解 ( 注 解 1) 並 びに 企 業 会 計 基 準 第 16 号 持 分 法 に 関 する 会 計 基 準 第 6 項 及 び 第 26 項 ) このため 開 示 対 象 特 別 目 的 会 社 の 開 示 についても 連 結 の 範 囲 等 に 係 る 重 要 性 が 乏 しいものと 同 程 度 のものは 重 要 性 が 乏 しいものとして 注 記 を 省 略 することができる( 第 3 項 参 照 ) ( 以 下 略 ) (6) 実 務 対 応 報 告 第 15 号 排 出 量 取 引 の 会 計 処 理 に 関 する 当 面 の 取 扱 い 1 3(2)また 書 き また 出 資 先 が 子 会 社 又 は 関 連 会 社 に 該 当 する 場 合 には 連 結 財 務 諸 表 上 連 結 財 務 諸 表 原 則 及 び 企 業 会 計 基 準 第 16 号 持 分 法 に 関 する 会 計 基 準 ( 以 下 持 分 法 会 計 基 準 という )に 従 って 連 結 又 は 持 分 法 により 会 計 処 理 する ( 以 下 略 ) 2 4(2) 専 ら 第 三 者 に 販 売 する 目 的 で 取 得 する 場 合 (3(2) 参 照 )と 同 様 に 当 該 出 資 は 個 別 財 務 諸 表 上 金 融 商 品 会 計 基 準 に 従 って 会 計 処 理 し また 出 資 先 が 子 会 社 又 は 関 連 会 社 に 該 当 する 場 合 には 連 結 財 務 諸 表 上 連 結 財 務 諸 表 原 則 及 び 持 分 法 会 計 基 準 に 従 って 連 結 又 は 持 分 法 により 会 計 処 理 する ( 以 下 略 ) (7) 実 務 対 応 報 告 第 20 号 投 資 事 業 組 合 に 対 する 支 配 力 基 準 及 び 影 響 力 基 準 の 適 用 に 関 する 実 務 上 の 取 扱 い 目 的 第 1 段 落 企 業 会 計 審 議 会 から 平 成 9 年 6 月 に 公 表 された 連 結 財 務 諸 表 制 度 の 見 直 しに 関 する 意 見 書 及 び 連 結 財 務 諸 表 原 則 ( 以 下 連 結 原 則 という )では 子 会 社 及 び 関 連 会 社 の 判 定 基 準 として 支 配 力 基 準 及 び 影 響 力 基 準 を 導 入 している( 関 連 会 社 の 判 定 基 準 については 平 成 20 年 3 月 に 企 業 会 計 基 準 第 16 号 持 分 法 に 関 する 会 計 基 準 ( 以 下 持 分 法 会 計 基 準 という )が 公 表 されている ) また 平 成 10 年 10 月 に 公 表 された 連 結 財 務 諸 表 制 度 における 子 会 社 及 び 関 連 会 社 の 範 囲 の 見 直 しに 係 る 具 体 的 な 取 扱 い ( 以 下 子 会 社 等 の 範 囲 の 見 直 しに 係 る 具 体 的 な 取 扱 い という また これと 連 結 原 則 及 び 持 分 法 会 計 基 準 とを 合 わせて 連 結 原 則 等 と いう ) 一 及 び 二 では その 範 囲 を 会 社 組 合 その 他 これらに 準 ずる 事 業 体 ( 外 国 の - 12 -
法 令 に 準 拠 して 設 立 されたものを 含 む )としている ( 以 下 略 ) (8) 実 務 対 応 報 告 第 21 号 有 限 責 任 事 業 組 合 及 び 合 同 会 社 に 対 する 出 資 者 の 会 計 処 理 に 関 する 実 務 上 の 取 扱 い 1 目 的 第 2 段 落 有 限 責 任 事 業 組 合 や 合 同 会 社 への 会 計 処 理 は 他 の 事 業 体 への 出 資 と 同 様 に 企 業 会 計 審 議 会 から 公 表 された 連 結 財 務 諸 表 原 則 ( 以 下 連 結 原 則 という ) ( 持 分 法 の 会 計 処 理 については 平 成 20 年 3 月 に 企 業 会 計 基 準 第 16 号 持 分 法 に 関 する 会 計 基 準 ( 以 下 持 分 法 会 計 基 準 という )が 公 表 されている )や 当 委 員 会 が 公 表 した 企 業 会 計 基 準 第 10 号 金 融 商 品 に 関 する 会 計 基 準 に 基 づいて 行 われることとなる 本 実 務 対 応 報 告 では 現 行 の 会 計 基 準 等 に 基 づくこれらの 事 業 体 への 出 資 の 取 扱 いについて 明 確 にすることとした 2 Q2 の A 第 1 段 落 企 業 会 計 審 議 会 から 平 成 9 年 6 月 に 公 表 された 連 結 財 務 諸 表 制 度 の 見 直 しに 関 する 意 見 書 第 二 部 二 1 及 び 持 分 法 会 計 基 準 第 5 項 では 子 会 社 及 び 関 連 会 社 の 範 囲 には 会 社 のほか 会 社 に 準 ずる 事 業 体 が 含 まれるものとされ また 平 成 10 年 10 月 に 公 表 された 連 結 財 務 諸 表 制 度 における 子 会 社 及 び 関 連 会 社 の 範 囲 の 見 直 しに 係 る 具 体 的 な 取 扱 い 一 及 び 二 では その 範 囲 を 会 社 組 合 その 他 これらに 準 ずる 事 業 体 ( 外 国 の 法 令 に 準 拠 して 設 立 されたものを 含 む )として いる 3 Q4のA 合 同 会 社 は 他 の 持 分 会 社 と 同 様 に 会 社 法 第 2 条 第 1 号 に 定 める 会 社 であり 子 会 社 又 は 関 連 会 社 に 該 当 するかどうかについては 支 配 力 基 準 又 は 影 響 力 基 準 によって 判 定 することとなる この 際 合 同 会 社 については 原 則 として 株 式 会 社 のように 出 資 者 が 業 務 執 行 者 を 選 任 するのではなく 意 思 決 定 を 行 う 出 資 者 が 業 務 執 行 の 決 定 も 直 接 行 うことから 株 式 会 社 における 議 決 権 を 想 定 している 連 結 原 則 又 は 持 分 法 会 計 基 準 を 合 同 会 社 に 適 用 する 場 合 には 基 本 的 には 業 務 執 行 の 権 限 を 用 いることによって 当 該 合 同 会 社 に 対 する 支 配 力 又 は 影 響 力 を 判 断 す ることが 適 当 である ( 中 略 ) また 連 結 上 の 会 計 処 理 は 株 式 会 社 と 同 様 に 連 結 原 則 又 は 持 分 法 会 計 基 準 に 従 って 行 われることとなるが 出 資 比 率 と 異 なる 損 益 分 配 を 行 うことを 定 めた 場 合 ( 会 社 法 第 622 条 )には 有 限 責 任 事 業 組 合 の 場 合 と 同 様 に 当 該 損 益 分 配 の 比 率 を 考 慮 のうえ 損 益 の 持 分 相 当 額 を 調 整 することに 留 意 する 必 要 がある - 13 -
30. 平 成 20 年 12 月 改 正 会 計 基 準 により 当 委 員 会 が 公 表 した 実 務 対 応 報 告 第 23 号 信 託 の 会 計 処 理 に 関 する 実 務 上 の 取 扱 い Q2 の A3( 受 益 者 が 複 数 である 金 銭 の 信 託 が 子 会 社 及 び 関 連 会 社 と 判 定 される 場 合 )また 書 きについては 次 の 修 正 を 行 う( 下 線 は 追 加 部 分 取 消 線 は 削 除 部 分 を 示 す) また 子 会 社 等 の 範 囲 の 見 直 しに 係 る 具 体 的 な 取 扱 い 二 2 企 業 会 計 基 準 第 16 号 持 分 法 に 関 する 会 計 基 準 ( 以 下 持 分 法 会 計 基 準 という ) 第 5-2 項 で 示 す 他 の 会 社 等 企 業 の 議 決 権 を 信 託 における 受 益 者 の 議 決 権 と 読 み 替 えて 子 会 社 等 の 範 囲 の 見 直 しに 係 る 具 体 的 な 取 扱 い 二 2 持 分 法 会 計 基 準 第 5-2 項 の 会 社 企 業 に 該 当 することとなる 受 益 者 は 当 該 信 託 を 関 連 会 社 として 取 り 扱 うこととなる なお 次 の 企 業 会 計 基 準 適 用 指 針 及 び 実 務 対 応 報 告 については 平 成 20 年 12 月 改 正 会 計 基 準 及 びその 他 の 会 計 基 準 等 の 公 表 に 伴 う 改 正 を 別 途 行 うことが 予 定 されてい るため 平 成 20 年 12 月 改 正 会 計 基 準 による 修 正 の 対 象 とはしていない 企 業 会 計 基 準 適 用 指 針 第 22 号 連 結 財 務 諸 表 における 子 会 社 及 び 関 連 会 社 の 範 囲 の 決 定 に 関 する 適 用 指 針 実 務 対 応 報 告 第 20 号 投 資 事 業 組 合 に 対 する 支 配 力 基 準 及 び 影 響 力 基 準 の 適 用 に 関 する 実 務 上 の 取 扱 い 実 務 対 応 報 告 第 21 号 有 限 責 任 事 業 組 合 及 び 合 同 会 社 に 対 する 出 資 者 の 会 計 処 理 に 関 する 実 務 上 の 取 扱 い 以 上 - 14 -