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第 二 世 代 小 電 力 データ 通 信 システム/ ワイヤレスLANシステム SECOND GENERATION LOW POWER DATA COMMUNICATION SYSTEM/ WIRELESS LAN SYSTEM 標 準 規 格 ARIB STANDARD ARIB STD-T66 3.2 版 平 成 11 年 12 月 14 日 策 定 平 成 14 年 3 月 28 日 2.0 改 定 平 成 15 年 3 月 26 日 2.1 改 定 平 成 17 年 9 月 29 日 2.2 改 定 平 成 17 年 11 月 30 日 2.3 改 定 平 成 18 年 3 月 14 日 2.4 改 定 平 成 19 年 9 月 26 日 3.0 改 定 平 成 20 年 3 月 19 日 3.1 改 定 平 成 20 年 9 月 25 日 3.2 改 定 社 団 法 人 電 波 産 業 会 Association of Radio Industries and Businesses

ま え が き 社 団 法 人 電 波 産 業 会 は 無 線 機 器 製 造 者 電 気 通 信 事 業 者 放 送 事 業 者 及 び 利 用 者 等 の 参 加 を 得 て 各 種 の 電 波 利 用 システムに 関 する 無 線 設 備 に 標 準 的 な 仕 様 等 の 基 本 的 な 要 件 を 標 準 規 格 と して 策 定 している 標 準 規 格 は 周 波 数 の 有 効 利 用 及 び 他 の 利 用 者 との 混 信 の 回 避 を 図 る 目 的 から 定 められる 国 の 技 術 基 準 と 併 せて 無 線 設 備 の 適 正 品 質 互 換 性 の 確 保 等 無 線 機 器 製 造 者 及 び 利 用 者 の 利 便 を 図 る 目 的 から 策 定 される 民 間 の 任 意 基 準 をとりまとめて 策 定 される 民 間 の 規 格 である 本 標 準 規 格 は 第 二 世 代 小 電 力 データ 通 信 システムの 無 線 局 の 無 線 設 備 及 び ワイヤレス LAN システムの 設 備 について 策 定 されたもので 策 定 段 階 における 公 正 性 及 び 透 明 性 を 確 保 するため 内 外 無 差 別 に 広 く 無 線 機 器 製 造 者 利 用 者 等 利 害 関 係 者 の 参 加 を 得 た 当 会 の 規 格 会 議 の 総 意 により 策 定 されたものである 本 標 準 規 格 で 規 定 する 無 線 設 備 は 2,400~2,483.5MHz を 使 用 するもので 既 往 の 小 電 力 データ 通 信 システムの 無 線 局 の 無 線 設 備 (2,471~2,497MHz を 使 用 するもので RCR STD-33 で 規 定 さ れるもの)と 区 別 するために 第 二 世 代 を 付 した この 第 二 世 代 小 電 力 データ 通 信 システムの 使 用 周 波 数 帯 は 2.4GHz 帯 移 動 体 識 別 装 置 ( 構 内 無 線 局 及 び 特 定 小 電 力 無 線 局 ) 並 びにアマチュア 無 線 局 と 重 複 しており 電 波 の 干 渉 による 障 害 が 発 生 する 可 能 性 がある 同 一 周 波 数 帯 での 干 渉 を 回 避 するために 干 渉 回 避 方 法 や 解 決 方 法 を 記 述 した 第 二 世 代 小 電 力 データ 通 信 システム 無 線 局 の 運 用 の 手 引 き を 作 成 し 参 考 資 料 として 添 付 した 本 標 準 規 格 が 無 線 機 器 製 造 者 試 験 機 関 利 用 者 等 に 積 極 的 に 活 用 されることを 希 望 する なお 本 標 準 規 格 の 策 定 は 社 団 法 人 電 信 電 話 技 術 委 員 会 と 共 同 で 行 った 注 意 : 本 標 準 規 格 には 本 標 準 規 格 に 係 る 必 須 の 工 業 所 有 権 に 関 して 特 別 の 記 述 は 行 われていないが 当 該 必 須 の 工 業 所 有 権 の 権 利 所 有 者 は 本 標 準 規 格 に 係 る 工 業 所 有 権 である 別 表 に 掲 げる 権 利 は 別 表 に 掲 げる 者 の 保 有 するところのものであるが 本 標 準 規 格 を 使 用 する 者 に 対 し 適 切 な 条 件 の 下 に 非 排 他 的 かつ 無 差 別 に 当 該 別 表 に 掲 げる 権 利 の 実 施 を 許 諾 する ただし 本 標 準 規 格 を 使 用 する 者 が 本 標 準 規 格 で 規 定 する 内 容 の 全 部 又 は 一 部 が 対 象 となる 必 須 の 工 業 所 有 権 を 所 有 し かつ その 権 利 を 主 張 した 場 合 その 者 についてはこの 限 りでない 旨 表 明 している

別 表 ( 第 二 号 選 択 ) 特 許 出 願 人 発 明 の 名 称 出 願 番 号 等 備 考 ノキア ジャパン 株 式 会 社 *1 無 線 電 話 システム 及 び 無 線 電 話 ネ ットワーク 内 でのデータ 送 信 方 法 並 びに 無 線 電 話 器 特 開 平 7-170579 ノキア ジャパン 株 式 会 社 *1 ノキア ジャパン 株 式 会 社 *1 ノキア ジャパン 株 式 会 社 *1 ノキア ジャパン 株 式 会 社 *1 ノキア ジャパン 株 式 会 社 *1 ノキア ジャパン 株 式 会 社 *1 ノキア ジャパン 株 式 会 社 無 線 電 話 TDMA システムにおいて パケットデータを 伝 送 するシステ ム TDMA システムにおける 無 線 容 量 の 動 的 割 り 振 り 方 法 情 報 の 暗 号 化 方 法 およびデータ 通 信 システム 移 動 通 信 システム 内 でパケット 交 換 データを 伝 送 するための 方 法 移 動 通 信 システムにおけるパケッ トモード 送 信 の 保 安 性 の 改 良 移 動 通 信 システムにおいてある 複 数 プロトコルに 従 ってある 複 数 層 でデータを 処 理 するための 方 法 と 装 置 特 開 平 7-336774 特 表 平 10-512724 特 開 平 10-66157 特 表 2001-522552 特 許 第 3472581 号 特 許 第 3445577 号 ARIB STD-T66 3.1 版 について 包 括 確 認 書 を 提 出 *1 これらの 特 許 は ARIB STD-T66 3.1 版 における 改 定 部 分 に 係 ります (Reference) 特 許 出 願 人 発 明 の 名 称 出 願 番 号 等 備 考 ノキア ジャパン 株 式 会 社 *1 情 報 順 序 を 変 更 した 自 動 再 送 信 特 表 2002-520904 審 査 請 求 せず ノキア ジャパン 株 式 会 社 *1 System for transmitting packet data in digital cellular time division multiple access (TDMA) air interface US5,640,395 *1 これらの 特 許 は ARIB STD-T66 3.1 版 における 改 定 部 分 に 係 ります 米 国

本 書 の 記 述 方 法 について 第 1 章 から 第 4 章 までは 規 定 と 規 格 を 記 述 している 第 5 章 には 規 格 に 対 応 する 測 定 法 を 記 述 している 参 考 1には 特 定 無 線 設 備 に 係 る 試 験 項 目 を 記 述 している 参 考 2には 移 動 体 識 別 装 置 との 電 波 の 干 渉 回 避 方 法 や 解 決 方 法 を 記 述 している 参 考 3には 参 考 2の 概 要 を 記 述 している 参 考 4には セクタアンテナ 規 制 に 関 する 解 説 を 記 述 している 参 考 5には 漏 洩 同 軸 ケーブルに 関 する 解 説 を 記 述 している 参 考 6には 40MHz システム 使 用 時 の 与 干 渉 の 可 能 性 を 低 減 する 方 法 を 記 述 している 本 標 準 規 格 の 無 線 設 備 に 関 する 技 術 的 条 件 等 については 関 連 規 則 を 付 記 している 法 令 略 語 は 次 による 法 : 電 波 法 省 令 : 平 成 12 年 以 前 は 郵 政 省 令 平 成 13 年 以 降 は 総 務 省 令 告 示 : 平 成 12 年 以 前 は 郵 政 省 告 示 平 成 13 年 以 降 は 総 務 省 告 示 施 行 : 電 波 法 施 行 規 則 設 備 : 無 線 設 備 規 則 技 適 : 特 定 無 線 設 備 の 技 術 基 準 適 合 証 明 等 に 関 する 規 則 端 末 : 端 末 設 備 等 規 則 端 末 技 適 : 端 末 機 器 の 技 術 基 準 適 合 認 定 等 に 関 する 規 則

目 次 まえがき 第 1 章 一 般 事 項 1 1.1 概 要 1 1.2 適 用 範 囲 1 1.3 引 用 文 書 2 第 2 章 標 準 システム 3 2.1 システムの 概 要 3 2.2 システムの 構 成 3 第 3 章 無 線 設 備 の 技 術 的 条 件 4 3.1 一 般 条 件 4 (1) 通 信 方 式 4 (2) 通 信 の 内 容 4 (3) 使 用 周 波 数 帯 4 (4) 使 用 環 境 条 件 4 3.2 送 信 装 置 4 (1) 変 調 方 式 4 (2) 空 中 線 電 力 4 (3) 空 中 線 電 力 の 許 容 偏 差 6 (4) 周 波 数 の 許 容 偏 差 6 (5) 伝 送 速 度 6 (6) スプリアス 発 射 又 は 不 要 輻 射 の 強 度 の 許 容 値 6 (7) 占 有 周 波 数 帯 幅 の 許 容 値 6 (8) 拡 散 帯 域 幅 6 (9) 拡 散 率 6 (10) キャリア 数 6 (11) 滞 留 時 間 7 3.3 受 信 装 置 7 (1) 副 次 的 に 発 する 電 波 等 の 限 度 7 (2) その 他 7 3.4 制 御 装 置 7 i

3.4.1 混 信 防 止 機 能 7 (1) 識 別 符 号 の 送 受 信 7 (2) 周 波 数 の 切 替 等 7 (3) キャリアセンス 7 3.4.2 回 線 接 続 手 順 7 3.5 電 気 通 信 回 線 との 接 続 7 (1) 識 別 装 置 7 (2) 識 別 符 号 7 (3) 使 用 する 電 波 の 周 波 数 が 空 き 状 態 にあるとの 判 定 方 法 7 (4) 電 気 通 信 回 線 設 備 とのインタフェース 条 件 8 3.6 空 中 線 8 (1) 空 中 線 の 構 造 8 (2) 空 中 線 の 利 得 8 3.7 その 他 8 (1) 筐 体 8 (2) 技 術 基 準 適 合 証 明 に 係 る 表 示 9 (3) 端 末 機 器 の 技 術 基 準 適 合 認 定 に 係 る 表 示 9 第 4 章 相 互 接 続 を 行 うシステムの 条 件 10 4.1 システム 概 要 等 10 4.2 通 信 プロトコル 等 10 4.2.1 MAC サービス 定 義 10 4.2.2 MAC フレームフォーマット 10 4.2.3 認 証 とプライバシー 10 4.2.4 MAC サブレイヤ 機 能 記 述 10 4.2.5 レイヤ 管 理 10 4.2.6 MAC レイヤ 管 理 エンティティ 10 4.2.7 物 理 レイヤサービス 仕 様 10 4.2.8 物 理 レイヤ 管 理 10 4.3 無 線 設 備 の 条 件 10 4.3.1 周 波 数 ホッピング 方 式 10 4.3.2 直 接 拡 散 方 式 10 4.4 赤 外 線 設 備 の 条 件 10 4.5 付 則 11 ii

第 5 章 測 定 法 12 参 考 1 特 定 無 線 設 備 の 技 術 基 準 適 合 証 明 に 係 る 試 験 項 目 13 参 考 2 第 二 世 代 小 電 力 データ 通 信 システム 無 線 局 の 運 用 の 手 引 き 14 参 考 3 第 二 世 代 小 電 力 データ 通 信 システム 無 線 局 の 運 用 の 手 引 き( 概 要 版 ) 21 参 考 4 ARIB STD-T66 添 付 の 運 用 の 手 引 き セクタアンテナ 規 制 に 関 する 解 説 書 24 参 考 5 漏 洩 同 軸 ケーブルに 関 する 解 説 書 29 参 考 6 40 MHz システムとして 使 用 可 能 な 第 二 世 代 小 電 力 データ 通 信 システムの 無 線 局 の 無 線 設 備 の 設 計 基 準 及 び 運 用 の 手 引 き 39 改 定 履 歴 表 iii

第 1 章 一 般 事 項 1.1 概 要 本 標 準 規 格 は 電 波 法 施 行 規 則 第 6 条 第 4 項 第 4 号 に 規 定 される 小 電 力 データ 通 信 システムの 無 線 局 のうち 2,400MHz 以 上 2,483.5MHz 以 下 の 周 波 数 の 電 波 を 使 用 する 無 線 設 備 であって 主 と してデータ 伝 送 のために 無 線 通 信 を 行 う( 電 気 通 信 回 線 設 備 に 接 続 するものを 含 む ) 第 二 世 代 小 電 力 データ 通 信 システムの 無 線 局 の 無 線 設 備 及 び ワイヤレス LAN システムの 設 備 について 規 定 したものである 1.2 適 用 範 囲 第 二 世 代 小 電 力 データ 通 信 システムの 無 線 局 及 びワイヤレス LAN システムは 図 1.1 に 示 す 無 線 設 備 又 は 赤 外 線 設 備 及 びデータ 端 末 装 置 等 ( 電 気 通 信 回 線 設 備 に 接 続 するものを 含 む )によ り 構 成 される 本 標 準 規 格 は 当 該 無 線 設 備 及 び 赤 外 線 設 備 について 規 定 したものである デ ー タ 端 末 装 置 等 制 御 装 置 混 信 防 止 機 能 識 別 装 置 無 線 設 備 送 信 装 置 受 信 装 置 適 用 範 囲 (1) 第 二 世 代 小 電 力 データ 通 信 システムの 無 線 局 デ ー タ 端 末 装 置 等 制 御 装 置 混 信 防 止 機 能 識 別 装 置 無 線 設 備 送 信 装 置 受 信 装 置 データリンク 層 MACサブレイヤ 物 理 層 適 用 プロトコルスタック 適 用 範 囲 (2) ワイヤレス LAN システムの 無 線 設 備 の 構 成 1

デ ー タ 端 末 装 置 等 赤 外 線 設 備 データリンク 層 MACサブレイヤ 物 理 層 適 用 プロトコルスタック 適 用 範 囲 (3) ワイヤレス LAN システムの 赤 外 線 設 備 の 構 成 図 1.1 第 二 世 代 小 電 力 データ 通 信 システムの 無 線 局 及 びワイヤレス LAN システムの 構 成 1.3 引 用 文 書 本 標 準 規 格 において 引 用 する 文 書 は 以 下 のとおりである 1 Information technology Telecommunications and Information Exchange Between Systems LAN/MAN Specific Requirements Specific requirements Part 11: Wireless Medium Access Control(MAC) and Physical Layer(PHY) specifications(iso /IEC 8802-11) 2

第 2 章 標 準 システム 2.1 システムの 概 要 第 二 世 代 小 電 力 データ 通 信 システム 及 びワイヤレス LAN システムは デジタル 化 された 情 報 信 号 を 無 線 伝 送 又 は 赤 外 線 伝 送 を 行 うシステムである ただし プロトコルまでの 条 件 は 規 定 しないものとするが ISO/IEC 8802-11 に 準 拠 し 相 互 接 続 を 行 うことを 目 的 としたシステム( 以 下 相 互 接 続 を 行 うシステム という )については プロトコルまで 規 定 するものとする 2.2 システムの 構 成 システムの 構 成 は 特 に 規 定 しない 3

第 3 章 無 線 設 備 の 技 術 的 条 件 3.1 一 般 条 件 (1) 通 信 方 式 ( 設 備 第 49 条 の 20) デジタル 信 号 を 伝 送 するもの(スペクトル 拡 散 方 式 を 含 む )であって 単 向 通 信 方 式 単 信 方 式 半 複 信 方 式 又 は 複 信 方 式 であること (2) 通 信 の 内 容 通 信 の 内 容 は デジタル 化 された 主 としてデータ 信 号 の 伝 送 を 行 うものであること (3) 使 用 周 波 数 帯 ( 施 行 第 6 条 ) 使 用 する 周 波 数 帯 は 2,400MHz 以 上 2,483.5MHz 以 下 の 周 波 数 とする (4) 使 用 環 境 条 件 使 用 環 境 条 件 は 特 に 規 定 しない 3.2 送 信 装 置 (1) 変 調 方 式 ( 設 備 第 49 条 の 20) ア スペクトル 拡 散 方 式 及 び 直 交 周 波 数 分 割 多 重 方 式 スペクトル 拡 散 方 式 は 直 接 拡 散 方 式 (スペクトルを 拡 散 させるべき 信 号 に それより 広 帯 域 の 信 号 を 直 接 乗 算 させてスペクトル 拡 散 させる 方 式 以 下 DS 方 式 という ) 周 波 数 ホ ッピング 方 式 ( 情 報 信 号 で 変 調 された 主 信 号 の 搬 送 周 波 数 を 拡 散 信 号 に 応 じて 与 えられた 周 波 数 帯 内 でランダムに 離 散 的 に 切 り 替 え 掃 引 する 方 式 以 下 FH 方 式 という ) 若 しく はこれらの 複 合 方 式 又 は FH 方 式 及 び 直 交 周 波 数 分 割 多 重 方 式 ( 以 下 OFDM 方 式 という ) の 複 合 方 式 であること イ 情 報 変 調 スペクトル 拡 散 方 式 において 情 報 を 伝 送 するための 情 報 変 調 方 式 は 特 に 規 定 しない ウ スペクトル 拡 散 方 式 及 び OFDM 方 式 以 外 の 変 調 方 式 振 幅 変 調 周 波 数 変 調 位 相 変 調 あるいはこれらを 組 み 合 わせたデジタル 変 調 方 式 であるこ と (2) 空 中 線 電 力 ( 設 備 第 49 条 の 20) ア FH 方 式 又 は DS 方 式 及 び FH 方 式 の 複 合 方 式 若 しくは FH 方 式 と OFDM 方 式 の 複 合 方 式 を 使 用 するスペクトル 拡 散 方 式 であって 2,427MHz 以 上 2,470.75MHz 以 下 の 周 波 数 帯 を 使 用 する 送 信 装 置 の 空 中 線 電 力 は 変 調 信 号 の 送 信 速 度 と 同 じ 送 信 速 度 の 標 準 符 号 化 試 験 信 号 によ り 変 調 した 場 合 において 1MHz の 帯 域 幅 における 平 均 電 力 が 3mW 以 下 であること イ ア 以 外 のスペクトル 拡 散 方 式 を 使 用 する 送 信 装 置 の 空 中 線 電 力 は 変 調 信 号 の 送 信 速 度 と 同 じ 送 信 速 度 の 標 準 符 号 化 試 験 信 号 により 変 調 した 場 合 において 1MHz の 帯 域 幅 における 平 均 電 力 が 10mW 以 下 であること ウ OFDM 方 式 を 使 用 する 送 信 装 置 の 空 中 線 電 力 は 変 調 信 号 の 送 信 速 度 と 同 じ 送 信 速 度 の 標 準 符 号 化 試 験 信 号 により 変 調 した 場 合 において 1MHz の 帯 域 幅 における 平 均 電 力 が 次 のいずれ かであること 1 占 有 周 波 数 帯 幅 が 26MHz 以 下 の 送 信 装 置 の 場 合 は 10mW 以 下 であること 2 占 有 周 波 数 帯 幅 が 26MHz を 超 え 38MHz 以 下 の 送 信 装 置 の 場 合 は 5mW 以 下 であること エ ア イ 及 びウ 以 外 の 送 信 装 置 の 空 中 線 電 力 は 10mW 以 下 であること 4

空 中 線 電 力 10 [mw/mhz] 3 周 波 数 2,400 2,427 2,470.75 2,483.5 [MHz] 1 2,427MHz 以 上 2,470.75MHz 以 下 を 使 用 する あるいは 2,427MHz 以 上 2,470.75MHz 以 下 を 含 んで 2,427MHz 以 下 2,470.75MHz 以 上 を 使 用 する FH 方 式 又 は DS 方 式 及 び FH 方 式 の 複 合 方 式 若 しくは FH 方 式 及 び OFDM 方 式 の 複 合 方 式 空 中 線 電 力 10 [mw/mhz] 3 周 波 数 2,400 2,427 2,470.75 2,483.5 [MHz] 2 2,400MHz 以 上 2,427MHz 未 満 又 は 2,470.75MHz を 超 え 2,483.5MHz 以 下 を 使 用 する FH 方 式 又 は DS 方 式 及 び FH 方 式 の 複 合 方 式 若 しくは FH 方 式 及 び OFDM 方 式 の 複 合 方 式 空 中 線 電 力 10 DS 方 式 又 は 占 有 周 波 数 帯 幅 が 26MHz 以 下 の OFDM 方 式 [mw/mhz] 5 占 有 帯 周 波 数 帯 幅 が 26MHz を 超 え 38MHz 以 下 の OFDM 方 式 周 波 数 2,400 2,427 2,470.75 2,483.5 [MHz] 3 DS 方 式 又 はOFDM 方 式 空 中 線 電 力 10 [mw] 3 周 波 数 2,400 2,427 2,470.75 2,483.5 [MHz] 4 スペクトル 拡 散 以 外 の 方 式 図 2.1 変 調 方 式 別 の 空 中 線 電 力 5

(3) 空 中 線 電 力 の 許 容 偏 差 ( 設 備 第 14 条 ) 空 中 線 電 力 の 許 容 偏 差 は 上 限 20% 下 限 80%であること なお 定 格 空 中 線 電 力 の 最 大 値 に 対 する 許 容 偏 差 であり 通 信 の 都 合 上 で 空 中 線 電 力 を 低 下 させる 場 合 の 許 容 偏 差 の 上 限 及 び 下 限 は 規 定 しない (4) 周 波 数 の 許 容 偏 差 ( 設 備 第 5 条 別 表 第 1 号 ) ±50 10-6 以 内 であること (5) 伝 送 速 度 信 号 の 伝 送 速 度 は 規 定 しない (6) スプリアス 発 射 又 は 不 要 発 射 の 強 度 の 許 容 値 ア 平 成 17 年 12 月 1 日 以 降 適 用 される 許 容 値 ( 設 備 第 7 条 別 表 第 3 号 ) 不 要 発 射 の 強 度 の 許 容 値 ( 変 調 時 において 給 電 線 に 供 給 される 周 波 数 ごとの 不 要 発 射 の 平 均 電 力 により 規 定 される 許 容 値 をいう )は 次 のとおりとする 周 波 数 帯 不 要 発 射 の 強 度 の 許 容 値 2,387MHz 未 満 及 び 2,496.5MHz を 超 える 任 意 の 1MHz の 帯 域 幅 における 平 均 電 力 が もの 2.5μW 以 下 2,387MHz 以 上 2,400MHz 未 満 及 び 任 意 の 1MHz の 帯 域 幅 における 平 均 電 力 が 2,483.5MHz を 超 え 2,496.5MHz 以 下 25μW 以 下 ただし 経 過 措 置 がある ( 設 備 附 則 ( 平 成 17 年 8 月 9 日 総 務 省 令 第 119 号 )による ) イ 平 成 17 年 11 月 30 日 以 前 の 無 線 設 備 規 則 に 基 づく 許 容 値 (6) スプリアス 発 射 の 強 度 ( 設 備 第 7 条 ) 給 電 線 に 供 給 される 周 波 数 ごとのスプリアス 発 射 の 平 均 電 力 の 許 容 値 は 使 用 周 波 数 帯 を 除 いた 周 波 数 f において スプリアス 発 射 の 1MHz の 帯 域 幅 における 平 均 電 力 が 次 に 定 める 値 以 下 である 値 とする ア 2,387MHz f<2,400mhz 及 び 2,483.5MHz<f 2,496.5MHz 25μW 以 下 イ 2,387MHz>f 及 び 2,496.5MHz<f 2.5μW 以 下 (ARIB STD-T66 2.2 版 ) (7) 占 有 周 波 数 帯 幅 の 許 容 値 ( 設 備 第 6 条 別 表 第 2 号 ) FH 方 式 又 は DS 方 式 と FH 方 式 の 複 合 方 式 若 しくは FH 方 式 と OFDM 方 式 の 複 合 方 式 を 使 用 する 送 信 装 置 は 83.5MHz 以 下 OFDM 方 式 を 使 用 する 送 信 装 置 は 38MHz 以 下 それら 以 外 の 方 式 を 使 用 する 送 信 装 置 は 26MHz 以 下 の 必 要 周 波 数 帯 幅 ( 与 えられた 発 射 の 種 別 について 特 定 の 条 件 のもとにおいて 使 用 される 方 式 に 必 要 な 速 度 及 び 質 で 情 報 の 伝 送 を 確 保 するために 十 分 な 占 有 周 波 数 帯 幅 の 最 小 値 をいう )であること (8) 拡 散 帯 域 幅 ( 設 備 第 49 条 の 20) スペクトル 拡 散 方 式 においては 拡 散 帯 域 幅 (その 上 限 の 周 波 数 を 超 えて 輻 射 され 及 びその 下 限 の 周 波 数 未 満 において 輻 射 される 平 均 電 力 が それぞれ 与 えられた 発 射 によって 輻 射 される 全 平 均 電 力 の 5%に 等 しい 上 限 及 び 下 限 の 周 波 数 帯 幅 をいう 以 下 同 じ )は 500kHz 以 上 である こと (9) 拡 散 率 ( 設 備 第 49 条 の 20) スペクトル 拡 散 方 式 における 拡 散 率 ( 拡 散 帯 域 幅 を 変 調 信 号 の 送 信 速 度 に 等 しい 周 波 数 で 除 し た 値 をいう 以 下 同 じ )は 5 以 上 であること (10) キャリア 数 ( 設 備 第 49 条 の 20) 6

OFDM 方 式 は 1MHz の 帯 域 幅 当 たりのキャリア 数 が1 以 上 であること (11) 滞 留 時 間 ( 設 備 第 49 条 の 20) FH 方 式 を 使 用 する 送 信 装 置 は 周 波 数 滞 留 時 間 ( 特 定 の 周 波 数 において 電 波 を 発 射 し 続 ける 時 間 をいう )は 0.4 秒 以 下 ( 屋 外 で 使 用 する 模 型 飛 行 機 の 無 線 操 縦 の 用 に 供 する 送 信 装 置 にあ っては 0.05 秒 以 下 )とし かつ DS 方 式 又 は OFDM 方 式 との 複 合 方 式 を 除 く FH 方 式 を 用 いる 送 信 装 置 にあっては 0.4 秒 に 拡 散 率 を 乗 じた 時 間 内 で 任 意 の 周 波 数 での 周 波 数 滞 留 時 間 の 合 計 が 0.4 秒 以 下 であること 3.3 受 信 装 置 (1) 副 次 的 に 発 する 電 波 等 の 限 度 ( 設 備 第 24 条 ) 副 次 的 に 発 する 電 波 が 他 の 無 線 設 備 の 機 能 に 支 障 を 与 えない 限 度 は 受 信 空 中 線 と 電 気 的 常 数 の 等 しい 擬 似 空 中 線 回 路 を 使 用 して 測 定 した 場 合 に その 回 路 の 電 力 が1GHz 未 満 の 周 波 数 にお いては 4nW 以 下 1GHz 以 上 の 周 波 数 にあっては 20nW 以 下 であること (2) その 他 隣 接 チャネル 選 択 度 相 互 変 調 特 性 及 びスプリアスレスポンスは 規 定 しない 3.4 制 御 装 置 制 御 装 置 は 次 の 装 置 及 び 機 能 を 備 え それぞれの 条 件 に 適 合 するものとする 3.4.1 混 信 防 止 機 能 (1) 識 別 符 号 の 送 受 信 ( 施 行 第 6 条 の 2) ( 設 備 第 9 条 の 4) 主 として 同 一 の 構 内 において 使 用 される 無 線 局 の 無 線 設 備 であって 識 別 符 号 を 自 動 的 に 送 信 し 又 は 受 信 するもの (2) 周 波 数 の 切 替 等 利 用 者 による 周 波 数 の 切 替 又 は 電 波 の 発 射 の 停 止 が 容 易 にできること (3) キャリアセンス ( 設 備 第 49 条 の 20) ア 占 有 周 波 数 帯 幅 が 26MHz を 超 え 38MHz 以 下 の 送 信 装 置 については キャリアセンスを 備 え 付 けること イ 屋 外 で 使 用 する 模 型 飛 行 機 の 無 線 操 縦 の 用 に 供 する 送 信 装 置 (FH 方 式 のものを 除 く )にあ っては 送 信 開 始 時 において 動 作 するキャリアセンスを 備 え 付 けること 3.4.2 回 線 接 続 手 順 回 線 接 続 手 順 は 特 に 規 定 しない 3.5 電 気 通 信 回 線 との 接 続 電 気 通 信 回 線 設 備 に 接 続 するものは 次 の 条 件 に 適 合 すること (1) 識 別 装 置 ( 端 末 第 9 条 ) 識 別 符 号 ( 端 末 設 備 に 使 用 される 無 線 設 備 を 識 別 するための 符 号 であって 通 信 路 の 設 定 にあ たってその 照 合 が 行 われるものをいう )を 有 すること (2) 識 別 符 号 ( 告 示 平 成 6 年 第 424 号 ) 識 別 符 号 の 符 号 長 は 48 ビットで 構 成 するものとする 7

(3) 使 用 する 電 波 の 周 波 数 が 空 き 状 態 にあるとの 判 定 方 法 ( 端 末 第 9 条 ) ( 告 示 平 成 6 年 第 424 号 ) 他 の 無 線 局 から 発 射 される 電 波 を 検 出 し 又 は 受 信 信 号 と 拡 散 のための 信 号 を 演 算 し 信 号 レベ ルを 検 出 することにより 判 定 を 行 う ただし 通 信 品 質 劣 化 時 に 通 信 路 ( 自 通 信 リンク)の 切 断 を 行 う 機 能 を 有 するものにあっては 通 信 路 ( 自 通 信 リンク)の 正 常 性 を 確 認 することにより 判 定 を 行 うことができる (4) 電 気 通 信 回 線 設 備 とのインタフェース 条 件 電 気 通 信 回 線 設 備 とのインタフェース 条 件 は 端 末 設 備 等 規 則 に 定 める 技 術 基 準 ( 第 一 種 電 気 通 信 事 業 者 が 定 める 技 術 的 条 件 を 含 む )に 適 合 したものであること 3.6 空 中 線 (1) 空 中 線 の 構 造 特 に 規 定 しない (2) 空 中 線 の 利 得 ( 設 備 第 49 条 の 20) ア 送 信 空 中 線 の 絶 対 利 得 は 12.14dB 以 下 であること ただし 等 価 等 方 輻 射 電 力 ( 周 波 数 拡 散 方 式 及 び OFDM 方 式 の 場 合 は 1MHz の 帯 域 幅 における 等 価 等 方 輻 射 電 力 )が 絶 対 利 得 12.14dB の 送 信 空 中 線 に 平 均 電 力 が 10mW( 周 波 数 拡 散 方 式 及 び 占 有 周 波 数 帯 幅 が 26MHz 以 下 の OFDM 方 式 の 場 合 は 1MHz の 帯 域 幅 における 平 均 電 力 が 10mW 占 有 周 波 数 帯 幅 が 26MHzを 超 え38MHz 以 下 のOFDM 方 式 の 場 合 は1MHzの 帯 域 幅 における 平 均 電 力 が5mW ただし FH 方 式 又 は DS 方 式 及 び FH 方 式 の 複 合 方 式 若 しくは FH 方 式 及 び OFDM 方 式 の 複 合 方 式 を 用 いるものであって 2,427MHz 以 上 2,470.75MHz 以 下 の 周 波 数 の 電 波 を 使 用 する ものにあっては 1MHz の 帯 域 幅 における 平 均 電 力 が 3mW)の 空 中 線 電 力 を 加 えたときの 値 以 下 となる 場 合 は その 低 下 分 を 送 信 空 中 線 の 利 得 で 補 うことができるものとする イ 送 信 空 中 線 の 水 平 面 及 び 垂 直 面 の 主 輻 射 の 角 度 ( 輻 射 電 力 が1/2になる 点 を 挟 む 角 度 )は 次 の 式 で 求 められる 値 を 超 えないこと 360 A [ 度 ] ここで 定 数 Aは 等 価 等 方 輻 射 電 力 ( 周 波 数 拡 散 方 式 及 び OFDM 方 式 の 場 合 は 1MHz の 帯 域 幅 における 等 価 等 方 輻 射 電 力 )を 絶 対 利 得 2.14dB の 送 信 空 中 線 に 平 均 電 力 が 10mW( 周 波 数 拡 散 方 式 及 び 占 有 周 波 数 帯 幅 が 26MHz 以 下 の OFDM 方 式 の 場 合 は 1MHz の 帯 域 幅 にお ける 平 均 電 力 が 10mW 占 有 周 波 数 帯 幅 が 26MHz を 超 え 38MHz 以 下 の OFDM 方 式 の 場 合 は 1MHz の 帯 域 幅 における 平 均 電 力 が 5mW ただし FH 方 式 又 は DS 方 式 及 び FH 方 式 の 複 合 方 式 若 しくは FH 方 式 及 び OFDM 方 式 の 複 合 方 式 を 用 いるものであって 2,427MHz 以 上 2,470.75MHz 以 下 の 周 波 数 の 電 波 を 使 用 するものにあっては 1MHz の 帯 域 幅 における 平 均 電 力 が 3mW)の 空 中 線 電 力 を 加 えたときの 値 で 除 したものとし 1を 下 回 るときは1とする 3.7 その 他 (1) 筐 体 ( 設 備 第 49 条 の 20) ( 端 末 第 9 条 ) ( 告 示 平 成 6 年 第 424 号 ) 使 用 される 無 線 設 備 は 一 の 筐 体 に 収 められており かつ 容 易 に 開 けることができないこと 8

ただし 次 の 条 件 を 満 たすものは 一 の 筐 体 に 収 めることを 要 しない ア 次 の 条 件 を 満 たす 無 線 設 備 1 空 中 線 系 を 除 く 高 周 波 部 及 び 変 調 部 は 容 易 に 開 けることができないこと 2 識 別 装 置 は 容 易 に 取 り 外 しできないこと イ 次 に 掲 げる 無 線 設 備 の 装 置 1 電 源 装 置 送 話 器 及 び 受 話 器 2 受 信 専 用 空 中 線 3 操 作 器 表 示 器 音 量 調 整 器 その 他 これに 準 ずるもの (2) 技 術 基 準 適 合 証 明 に 係 る 表 示 ( 技 適 第 8 条 ) 無 線 設 備 の 見 易 い 箇 所 に 規 定 された 様 式 の 技 術 基 準 適 合 証 明 に 係 る 表 示 を 行 うこと (3) 端 末 機 器 の 技 術 基 準 適 合 認 定 に 係 る 表 示 ( 端 末 技 適 第 10 条 ) 電 気 通 信 回 線 設 備 に 接 続 するものは 無 線 設 備 の 見 易 い 箇 所 に 規 定 された 様 式 の 端 末 機 器 の 技 術 基 準 適 合 認 定 に 係 る 表 示 を 行 うこと 9

第 4 章 相 互 接 続 を 行 うシステムの 条 件 4.1 システム 概 要 等 ISO/IEC 8802-11 第 1 章 から 第 5 章 の 規 定 による 4.2 通 信 プロトコル 等 4.2.1 MAC サービス 定 義 ISO/IEC 8802-11 第 6 章 の 規 定 による 4.2.2 MAC フレームフォーマット ISO/IEC 8802-11 第 7 章 の 規 定 による 4.2.3 認 証 とプライバシー ISO/IEC 8802-11 第 8 章 の 規 定 による 4.2.4 MAC サブレイヤ 機 能 記 述 ISO/IEC 8802-11 第 9 章 の 規 定 による 4.2.5 レイヤ 管 理 ISO/IEC 8802-11 第 10 章 の 規 定 による 4.2.6 MAC レイヤ 管 理 エンティティ ISO/IEC 8802-11 第 11 章 の 規 定 による 4.2.7 物 理 レイヤサービス 仕 様 ISO/IEC 8802-11 第 12 章 の 規 定 による 4.2.8 物 理 レイヤ 管 理 ISO/IEC 8802-11 第 13 章 の 規 定 による 4.3 無 線 設 備 の 条 件 第 3 章 無 線 設 備 の 技 術 的 条 件 に 適 合 することの 他 下 記 に 適 合 すること ただし 両 者 に 重 複 し て 規 格 が 存 在 する 場 合 には 第 3 章 の 規 定 内 で 適 用 されるものとする 4.3.1 周 波 数 ホッピング 方 式 ISO/IEC 8802-11 第 14 章 の 規 定 による 4.3.2 直 接 拡 散 方 式 ISO/IEC 8802-11 第 15 章 の 規 定 による 4.4 赤 外 線 設 備 の 条 件 ISO/IEC 8802-11 第 16 章 の 規 定 による 10

4.5 付 則 ISO/IEC 8802-11 Annex A から Annex E の 規 定 による 11

第 5 章 測 定 法 測 定 法 は 技 適 別 表 第 1 号 1(3)に 規 定 する 総 務 省 告 示 ( 注 1)の 試 験 方 法 又 はこれと 同 等 以 上 の 方 法 とする ただし これらに 定 められている 試 験 項 目 以 外 の 項 目 については 一 般 に 行 われている 方 法 によるものとする ( 注 1) 本 標 準 規 格 3.2 版 改 定 時 点 ( 平 成 20 年 9 月 25 日 )では 平 成 16 年 1 月 26 日 総 務 省 告 示 第 88 号 特 性 試 験 の 試 験 方 法 を 指 すが その 後 その 告 示 及 び 告 示 に 記 載 の 内 容 が 改 定 された 場 合 は 最 新 版 によるものとする なお 本 標 準 規 格 3.2 版 改 定 時 点 ( 平 成 20 年 9 月 25 日 )においては 平 成 16 年 1 月 26 日 総 務 省 告 示 第 88 号 特 性 試 験 の 試 験 方 法 に 基 づいて 財 団 法 人 テレコムエンジニアリングセンターがその 詳 細 を 規 定 した TELEC-T401 2,400MHz 以 上 2,483.5MHz 以 下 の 周 波 数 の 電 波 を 使 用 する 小 電 力 データ 通 信 システムの 無 線 局 に 使 用 するための 無 線 設 備 (2.4GHz 帯 高 度 化 小 電 力 データ 通 信 システ ム)の 特 性 試 験 方 法 を 参 考 とすることができる 12

参 考 1 特 定 無 線 設 備 の 技 術 基 準 適 合 証 明 に 係 る 試 験 項 目 第 二 世 代 小 電 力 データ 通 信 システム/ワイヤレス LAN システムの 無 線 局 の 無 線 設 備 の 技 術 基 準 適 合 証 明 に 係 る 試 験 項 目 は 次 に 掲 げるとおりである なお 詳 細 については 第 5 章 を 参 照 のこと (1) 送 信 装 置 周 波 数 の 偏 差 占 有 周 波 数 帯 幅 及 び 拡 散 帯 域 幅 スプリアス 発 射 又 は 不 要 発 射 の 強 度 ( 平 成 17 年 11 月 30 日 以 前 は スプリアス 発 射 の 強 度 ) 空 中 線 電 力 の 偏 差 送 信 空 中 線 絶 対 利 得 (アンテナ 端 子 付 きで 等 価 等 方 輻 射 電 力 が 12.14dBm を 超 える 場 合 ) 送 信 空 中 線 の 主 輻 射 の 角 度 幅 ( 等 価 等 方 輻 射 電 力 が 12.14dBm を 超 える 場 合 ) (2) 受 信 装 置 副 次 的 に 発 する 電 波 等 の 限 度 (3) その 他 混 信 防 止 機 能 ホッピング 周 波 数 滞 留 時 間 13

参 考 2 第 二 世 代 小 電 力 データ 通 信 システム 無 線 局 の 運 用 の 手 引 き 1. 概 要 1.1 目 的 2,400MHz 以 上 2,483.5MHz 以 下 の 周 波 数 の 電 波 を 使 用 する 第 二 世 代 小 電 力 データ 通 信 システムの 無 線 局 を 運 用 するにあたって 2,427MHz 以 上 2,470.75MHz 以 下 の 周 波 数 の 電 波 を 使 用 する 移 動 体 識 別 装 置 ( 移 動 体 識 別 用 構 内 無 線 局 及 び 移 動 体 識 別 用 特 定 小 電 力 無 線 局 ) 並 びに 2,400MHz 以 上 2,450MHz 以 下 の 周 波 数 の 電 波 を 使 用 するアマチュア 無 線 局 との 有 害 な 電 波 干 渉 を 回 避 し 周 波 数 有 効 利 用 を 図 るとともにユーザの 利 便 性 を 確 保 することを 目 的 とする なお ここで 有 害 な 電 波 干 渉 と は 他 の 無 線 設 備 の 機 能 に 継 続 的 かつ 重 大 な 障 害 を 与 えることをいう( 法 第 82 条 ) 1.2 摘 要 本 運 用 の 手 引 きは 第 二 世 代 小 電 力 データ 通 信 システムのユーザ 及 び 製 造 販 売 施 工 運 用 保 守 する 業 者 ( 以 下 専 門 業 者 という )に 適 用 する 1.3 対 象 システム 第 二 世 代 小 電 力 データ 通 信 システムの 無 線 局 と 同 一 周 波 数 帯 の 電 波 を 使 用 する 次 のシステムを 対 象 とする (1) 構 内 無 線 局 2.4GHz 帯 移 動 体 識 別 用 無 線 設 備 :2,427~2,470.75MHz RCR STD-1 (2) 特 定 小 電 力 無 線 局 2.4GHz 帯 移 動 体 識 別 用 無 線 設 備 :2,427~2,470.75MHz RCR STD-29 (3) 特 定 小 電 力 無 線 局 周 波 数 ホッピング 方 式 を 用 いる 2.4GHz 帯 移 動 体 識 別 用 無 線 設 備 :2,400~2,483.5MHz ARIB STD-T81 (4) 第 二 世 代 小 電 力 データ 通 信 システムの 無 線 局 :2,400~2,483.5MHz ARIB STD-T66 (5) アマチュア 無 線 局 :2,400~2,450MHz 1.4 基 本 思 想 (1) 課 題 の 明 示 専 門 業 者 は 取 扱 説 明 書 等 への 注 意 書 きの 記 載 電 波 干 渉 を 事 前 に 防 止 するための 広 報 などの 事 前 防 止 方 策 について 誠 意 をもって 対 応 すること (2) 事 前 調 査 ユーザあるいは 専 門 業 者 が 第 二 世 代 小 電 力 データ 通 信 システムの 無 線 設 備 を 導 入 しようとする 場 合 は 導 入 前 に 干 渉 調 査 を 実 施 し 当 該 無 線 設 備 が 他 の 無 線 設 備 に 有 害 な 電 波 干 渉 を 発 生 しないことを 確 認 すること (3) 協 調 対 応 万 一 第 二 世 代 小 電 力 データ 通 信 システムから 他 の 無 線 設 備 への 有 害 な 電 波 干 渉 が 発 生 した 場 合 に は ユーザ 及 び 専 門 業 者 は 誠 意 をもって 電 波 干 渉 回 避 に 協 力 すること その 際 既 に 運 用 されている 構 内 無 線 局 の 保 護 について 最 大 限 留 意 すること 14

2. 課 題 の 明 示 2.1 取 扱 説 明 書 第 二 世 代 小 電 力 データ 通 信 システムの 取 扱 説 明 書 に 以 下 の 枠 内 に 示 す 趣 旨 の 注 意 書 き 及 び 後 述 の 現 品 表 示 内 容 の 意 味 を 記 載 すること この 機 器 の 使 用 周 波 数 帯 では 電 子 レンジ 等 の 産 業 科 学 医 療 用 機 器 のほか 工 場 の 製 造 ラ イン 等 で 使 用 されている 移 動 体 識 別 用 の 構 内 無 線 局 ( 免 許 を 要 する 無 線 局 ) 及 び 特 定 小 電 力 無 線 局 ( 免 許 を 要 しない 無 線 局 ) 並 びにアマチュア 無 線 局 ( 免 許 を 要 する 無 線 局 )が 運 用 されて います 1 この 機 器 を 使 用 する 前 に 近 くで 移 動 体 識 別 用 の 構 内 無 線 局 及 び 特 定 小 電 力 無 線 局 並 びに アマチュア 無 線 局 が 運 用 されていないことを 確 認 して 下 さい 2 万 一 この 機 器 から 移 動 体 識 別 用 の 構 内 無 線 局 に 対 して 有 害 な 電 波 干 渉 の 事 例 が 発 生 した 場 合 には 速 やかに 使 用 周 波 数 を 変 更 するか 又 は 電 波 の 発 射 を 停 止 した 上 下 記 連 絡 先 にご 連 絡 頂 き 混 信 回 避 のための 処 置 等 ( 例 えば パーティションの 設 置 など)についてご 相 談 して 下 さい 3 その 他 この 機 器 から 移 動 体 識 別 用 の 特 定 小 電 力 無 線 局 あるいはアマチュア 無 線 局 に 対 し て 有 害 な 電 波 干 渉 の 事 例 が 発 生 した 場 合 など 何 かお 困 りのことが 起 きたときは 次 の 連 絡 先 へお 問 い 合 わせ 下 さい 連 絡 先 : 2.2 ステッカー 取 扱 説 明 書 と 同 様 の 注 意 書 きを 記 載 したステッカーを 添 付 すること ステッカーの 材 質 寸 法 形 状 等 は 特 に 定 めない 2.3 カタログ パンフレット ホームページ 第 二 世 代 小 電 力 データ 通 信 システムのカタログ パンフレットあるいはホームページなどに 取 扱 説 明 書 と 同 様 の 注 意 書 き 及 び 後 述 の 現 品 表 示 内 容 の 意 味 を 記 述 すること 2.4 現 品 表 示 第 二 世 代 小 電 力 データ 通 信 システムの 無 線 設 備 本 体 に 2.4GHz 帯 使 用 機 器 変 調 方 式 想 定 干 渉 距 離 周 波 数 変 更 の 可 否 を 下 図 の 記 号 で 表 示 すること ただし 無 線 設 備 の 物 理 的 大 きさや 実 装 形 態 デザイン 上 の 制 限 などで 無 線 設 備 本 体 に 表 示 できないときは 同 一 内 容 を 記 載 したステッカーで 代 替 可 とする (1) (2) (3) 2.4DS1 (4) (1) 2.4 : 2.4GHz 帯 を 使 用 する 無 線 設 備 を 表 す (2) DS : 変 調 方 式 を 表 す( 詳 細 は 2.4.1 項 を 参 照 ) なお 複 数 の 変 調 方 式 の 電 波 を 発 射 で 15

きる 無 線 設 備 は DS/OF のようにスラッシュで 区 切 って 併 記 する (3) 1 : 移 動 体 識 別 用 の 構 内 無 線 局 に 対 して 想 定 される 与 干 渉 距 離 を 表 す( 詳 細 は 2.4.2 項 を 参 照 ) なお 複 数 の 変 調 方 式 の 電 波 を 発 射 できる 無 線 設 備 で 変 調 方 式 によって 与 干 渉 距 離 が 異 なる 場 合 は DS2/OF1 のように 変 調 方 式 と 与 干 渉 距 離 を 表 す 記 号 をスラッシュで 区 切 って 併 記 する (4) : 全 帯 域 を 使 用 し かつ 移 動 体 識 別 装 置 の 帯 域 を 回 避 可 能 であるこ とを 意 味 する( 詳 細 は 2.4.3 項 を 参 照 ) 2.4.1 変 調 方 式 の 種 類 変 調 方 式 を 表 2.1 に 示 す 記 号 で 表 示 すること 表 2.1 変 調 方 式 の 種 類 記 号 変 調 方 式 備 考 DS DS-SS 方 式 FH FH-SS 方 式 HY DS-FH FH-OFDM 複 合 方 式 OF OFDM 方 式 XX その 他 の 方 式 狭 帯 域 変 調 など 2.4.2 与 干 渉 距 離 の 表 示 表 示 記 号 と 移 動 体 識 別 用 の 構 内 無 線 局 に 対 する 想 定 干 渉 距 離 及 び 空 中 線 電 力 の 対 照 表 を 表 2.2 に 示 す いずれも 第 二 世 代 小 電 力 データ 通 信 システムの 無 線 局 の 空 中 線 利 得 を 2.14dBi とし 電 波 伝 搬 損 失 を 3.5 乗 則 で 計 算 したときの 値 である 一 方 被 干 渉 局 としては 標 準 的 な 移 動 体 識 別 用 の 構 内 無 線 局 (RCR TR-1 移 動 体 識 別 装 置 研 究 開 発 報 告 書 のモデルA)の 諸 元 である 空 中 線 電 力 300mW 質 問 器 空 中 線 利 得 11dBi 質 問 器 給 電 線 損 失 0dB 応 答 器 空 中 線 利 得 2dBi 応 答 器 全 体 損 失 10dB( 空 中 線 利 得 給 電 線 損 失 を 含 む) 通 信 距 離 5m 受 信 帯 域 幅 32kHz 受 信 機 雑 音 -118dBm 伝 搬 マー ジン 10dB を 採 用 し 干 渉 電 力 が 標 準 受 信 入 力 より 10dB 以 上 低 くなれば 有 害 な 電 波 干 渉 は 発 生 しな いとした アンテナ 利 得 が 2.14dBi 以 外 のときあるいは 空 中 線 電 力 が 異 なるときはその 数 値 に 応 じて 想 定 干 渉 距 離 ひいては 表 示 記 号 を 変 更 してよい また 表 2.2 の 表 示 記 号 は 1 2 4 8 の4 種 類 としてい るが これ 以 外 の 記 号 を 用 いてもよい その 際 想 定 与 干 渉 距 離 の1/10 を 記 号 とすること 表 2.2 与 干 渉 距 離 の 表 示 表 示 記 号 1 2 4 8 想 定 干 渉 距 離 10m 20m 40m 80m 狭 帯 域 変 調 0.01mW 0.1mW 1mW 10mW 無 線 DS OFDM 1mW 1mW/MHz 10mW/MHz - 設 備 F 空 中 線 電 力 1mW 0.1mW/MHz 1mW/MHz 10mW/MHz 3mW/MHz 例 H 拡 散 帯 域 幅 83.5MHz 26MHz 26MHz 26MHz 83.5MHz 注 ここでの 与 干 渉 距 離 は 第 二 世 代 小 電 力 データ 通 信 システムから 移 動 体 識 別 用 構 内 無 線 局 への 想 定 数 値 である 第 二 世 代 小 電 力 データ 通 信 システム 同 士 や 対 アマチュア 無 線 局 の 場 合 は 必 ずしもこの 通 りにならない 16

2.4.3 周 波 数 変 更 可 否 の 表 示 (1) 2,400 2,427 2,470.75 2,483.5MHz 全 帯 域 を 使 用 し かつ 移 動 体 識 別 装 置 の 帯 域 を 回 避 可 能 であることを 意 味 する 表 示 は3 分 割 にな っているが 3チャネルを 意 味 するものではなく チャネル 数 に 係 わらず 表 示 は3 分 割 となる (2) 2,400 2,483.5MHz 全 帯 域 を 使 用 し かつ 移 動 体 識 別 装 置 の 帯 域 を 回 避 不 可 であることを 意 味 する (3) 2,400 2,470.75 2,483.5MHz 高 域 ( 例 えば 2,471MHz~2,483.5MHz)のみを 使 用 することを 意 味 する 本 書 の 基 準 からは 2,470.75MHz 以 上 だけあるいは 2,427MHz 以 下 だけを 使 用 する 無 線 設 備 は 表 示 する 義 務 はないが 明 確 化 のために 表 示 することが 望 ましい (4) 2,400 2,427 2,470.75 2,483.5MHz 中 域 のみを 使 用 し かつ 移 動 体 識 別 装 置 の 帯 域 を 回 避 不 可 であることを 意 味 する (5) 2,400 2,427 2,470.75 2,483.5MHz 中 域 のみを 使 用 し その 中 で 周 波 数 変 更 可 能 であることを 意 味 する 表 示 は3 分 割 になっているが 移 動 体 識 別 装 置 の 帯 域 内 で 周 波 数 の 変 更 が 可 能 であることを 表 すもので チャネル 数 に 係 わらず 表 示 は3 分 割 となる 2.4.4 表 示 方 法 等 (1) 表 示 方 法 特 に 定 めない シール 装 置 銘 板 内 に 印 刷 筐 体 のエンボス( 浮 き 彫 り) 等 の 方 法 が 取 れる (2) 寸 法 縦 横 比 地 色 枠 の 有 無 特 に 定 めない (3) 材 質 特 に 定 めないが はがれにくく 汚 れにくいこと (4) フォント 文 字 記 号 の 色 特 に 定 めないが 読 みやすく わかりやすいこと (5) 使 用 周 波 数 表 示 グラフ 寸 法 縦 横 比 分 割 比 等 はとくに 定 めないが 使 用 周 波 数 帯 を 容 易 に 確 認 できる 形 状 や 色 彩 を 心 が けること 17

2.5 屋 外 固 定 設 置 の 場 合 の 現 品 表 示 第 二 世 代 小 電 力 データ 通 信 システムの 無 線 局 を 屋 外 固 定 局 として 運 用 するにあたっては 前 節 の 現 品 表 示 とは 別 に 当 該 無 線 局 の 所 有 者 名 又 は 事 業 者 名 と 連 絡 先 を 表 示 すること 表 示 例 を 下 図 に 示 す 2.4GHz 帯 小 電 力 データ 通 信 システムの 無 線 局 運 用 者 通 信 株 式 会 社 IP 事 業 部 お 客 様 相 談 室 連 絡 先 TEL 03- - URL http://www..co.jp (1) (2) (3) 2.5.1 表 示 内 容 (1) 無 線 局 の 表 示 2.4GHz 帯 小 電 力 データ 通 信 システムの 無 線 局 であることを 表 示 すること (2) 所 有 者 名 又 は 運 用 事 業 者 名 個 人 が 所 有 運 用 する 場 合 は 個 人 氏 名 事 業 者 が 所 有 運 用 する 場 合 は 事 業 者 名 及 び 担 当 職 場 名 あ るいは 担 当 者 氏 名 を 表 示 すること (3) 連 絡 先 電 話 番 号 又 はEメールアドレス 若 しくはホームページアドレスを 表 示 すること (4) その 他 必 要 に 応 じて 電 波 干 渉 回 避 に 有 用 な 情 報 を 表 示 してもよい 2.5.2 表 示 方 法 等 (1) 表 示 方 法 特 に 定 めない シール 銘 板 印 刷 手 書 きなどの 方 法 が 取 れる (2) 寸 法 縦 横 比 地 色 枠 の 有 無 特 に 定 めない (3) 材 質 特 に 定 めないが 屋 外 に 長 期 間 放 置 しても はがれにくく 汚 れにくいこと (4) フォント 文 字 記 号 の 色 特 に 定 めないが 読 みやすく わかりやすいこと (5) 表 示 場 所 無 線 装 置 本 体 アンテナあるいは 収 容 ケースなどの 特 別 な 操 作 を 必 要 とせずに 確 認 できる 場 所 に 表 示 すること 2.6 個 装 箱 (パッケージ) 無 線 設 備 の 個 装 箱 (パッケージ)の 見 やすい 位 置 に 2.4GHz 帯 使 用 機 器 変 調 方 式 想 定 干 渉 距 離 周 波 数 変 更 の 可 否 を 現 品 表 示 と 同 様 形 式 で 表 示 すること ただし 当 該 個 装 箱 (パッケージ) が 搬 送 だけを 目 的 としたものの 場 合 はこの 限 りでない 18

3. 事 前 調 査 3.1 事 前 調 査 方 法 (1) 第 二 世 代 小 電 力 データ 通 信 システムの 無 線 局 を 開 設 しようとする 者 は 表 2.2 に 示 す 想 定 与 干 渉 距 離 内 において 運 用 中 あるいは 開 設 が 決 定 している 移 動 体 識 別 装 置 及 びアマチュア 無 線 局 の 存 在 の 有 無 を 調 査 すること (2) 移 動 体 識 別 用 の 構 内 無 線 局 の 存 在 が 確 認 できた 場 合 あるいは 存 在 が 想 定 される 場 合 は 当 該 周 波 数 帯 で 第 二 世 代 小 電 力 データ 通 信 システムを 運 用 してはならない ただし あらかじめ 相 手 局 のユーザと 相 談 した 上 で 試 験 運 用 を 実 施 し 又 はスペクトルアナライザなどの 測 定 装 置 あるい は 専 用 の 試 験 装 置 などを 使 用 して 電 波 干 渉 による 障 害 のないことを 確 認 できた 場 合 はこの 限 り でない 3.2 専 門 業 者 の 対 応 (1) コンサルティング 専 門 業 者 が 第 二 世 代 小 電 力 データ 通 信 システムを 納 入 するにおいて ユーザから 依 頼 された 場 合 は 事 前 調 査 を 実 施 しなければならない ユーザからの 依 頼 がない 場 合 でも 自 発 的 に 専 門 業 者 が 事 前 調 査 を 実 施 することが 望 ましい (2) 試 験 機 能 専 門 業 者 は 無 線 設 備 に 連 続 送 信 機 能 やビット 誤 り 率 測 定 機 能 など 事 前 調 査 に 必 要 な 試 験 機 能 をあ らかじめ 製 品 に 組 み 込 んでおくことが 望 ましい 製 品 に 組 み 込 まない 場 合 は その 機 能 に 代 わる 試 験 装 置 や 測 定 器 などを 用 意 しておくことが 望 ましい 4. 協 調 対 応 4.1 干 渉 回 避 への 協 力 専 門 業 者 は 製 造 販 売 設 置 したあるいは 保 守 を 依 頼 されている 第 二 世 代 小 電 力 データ 通 信 シス テムの 使 用 に 起 因 する 移 動 体 識 別 装 置 あるいはアマチュア 無 線 局 への 有 害 な 電 波 干 渉 の 事 例 が 発 生 し かつ 当 該 システムのユーザと 移 動 体 識 別 装 置 のユーザあるいはアマチュア 無 線 局 の 免 許 人 の 間 で 電 波 干 渉 回 避 方 策 の 検 討 を 行 う 必 要 が 生 じた 場 合 には 誠 意 を 持 って 電 波 干 渉 回 避 に 協 力 すること 4.2 既 設 の 無 線 局 優 先 既 に 移 動 体 識 別 用 の 構 内 無 線 局 を 運 用 中 のエリアあるいは 導 入 が 決 定 しているエリアで 時 間 的 に 後 発 で 同 一 周 波 数 帯 の 第 二 世 代 小 電 力 データ 通 信 システムの 無 線 局 を 開 設 しようとする 場 合 は 後 発 者 の 責 任 で 事 前 調 査 及 び 干 渉 回 避 対 策 を 実 施 すること 万 一 第 二 世 代 小 電 力 データ 通 信 システムが 稼 働 後 に 既 設 の 移 動 体 識 別 用 の 構 内 無 線 局 に 有 害 な 電 波 干 渉 を 与 えた 場 合 は 速 やかに 使 用 周 波 数 を 変 更 するか 又 は 電 波 の 発 射 を 停 止 し 干 渉 回 避 対 策 を 実 施 すること ただし 当 該 局 間 の 距 離 が 表 2.2 に 示 す 想 定 与 干 渉 距 離 より 大 きいときは 相 互 のユーザが 協 力 して 干 渉 回 避 対 策 を 実 施 すること 4.3 セクタ 指 向 性 空 中 線 の 制 限 EIRP を 増 加 しても 与 干 渉 面 積 が 増 加 しないように 空 中 線 のビーム 半 値 角 を 制 限 しているが 同 一 箇 所 に 複 数 の 無 線 局 を 設 置 して 空 中 線 のビームを 複 数 方 向 に 向 けると 結 果 的 に 与 干 渉 面 積 が 増 大 す る そのため 利 得 が 2.14dBi を 超 える 送 信 空 中 線 を 使 用 し かつ EIRP が 表 4.1 の 無 指 向 性 欄 に 示 19

す 数 値 を 超 える 場 合 は 同 一 場 所 ( 表 2.2 に 示 す 想 定 与 干 渉 距 離 内 )で 複 数 の 無 線 局 を 動 作 させては ならない 表 4.1 変 調 方 式 に 対 する EIRP の 上 限 変 調 方 式 使 用 周 波 数 帯 空 中 線 電 力 EIRP( 最 大 ) ( 最 大 ) 無 指 向 性 ビーム 指 向 性 DS 2,400~2,483.5MHz 10mW/MHz 12.14dBm/MHz 22.14dBm/MHz OFDM1 2,400~2,483.5MHz 10mW/MHz 12.14dBm/MHz 22.14dBm/MHz OFDM2 2,400~2,483.5MHz 5mW/MHz 9.14dBm/MHz 19.14dBm/MHz FH DS-FH 2,400~2,483.5MHz 3mW/MHz 6.91dBm/MHz 16.91dBm/MHz FH-OFDM 2,427~2,470.75MHz を 除 く 10mW/MHz 12.14dBm/MHz 22.14dBm/MHz 上 記 以 外 2,400~2,483.5MHz 10mW 12.14dBm 22.14dBm 注 1 ビーム 指 向 性 の 半 値 角 は 360 A 度 以 下 でなければならない Aは 当 該 EIRP が 無 指 向 性 EIRP の 上 限 値 を 超 え る 率 とする 注 2 変 調 方 式 欄 の OFDM1は 占 有 周 波 数 帯 幅 が 26MHz 以 下 のもの OFDM2 は 占 有 周 波 数 帯 幅 が 26MHz を 超 え 38MHz 以 下 のものを 示 す 4.4 屋 外 で 使 用 する 模 型 飛 行 機 の 無 線 操 縦 に 使 用 する 場 合 の 留 意 事 項 (1) 注 意 事 項 屋 外 で 使 用 する 模 型 飛 行 機 の 無 線 操 縦 用 として 使 用 する 場 合 電 波 干 渉 等 を 回 避 するために 機 器 の 設 計 や 運 用 について 特 別 の 注 意 を 払 う 必 要 がある (2) 汎 用 との 相 違 点 ( 設 備 第 49 条 の 20) (ア) FH 方 式 の 周 波 数 滞 留 時 間 は 0.05 秒 以 下 であること (イ) 送 信 開 始 時 において 動 作 するキャリアセンスを 有 すること(FH 方 式 を 除 く) (3) 模 型 飛 行 機 の 定 義 ここでいう 模 型 飛 行 機 とは 無 線 で 操 縦 ( 制 御 )する 固 定 翼 機 (いわゆる 飛 行 機 ) 回 転 翼 機 (ヘ リコプタ) グライダなどをいう (4) 適 用 除 外 画 像 伝 送 や 測 定 データ 伝 送 用 に 使 用 するもので 飛 行 体 の 制 御 に 関 与 しない 場 合 は 屋 外 で 使 用 す る 模 型 飛 行 機 の 無 線 操 縦 の 用 に 供 する 送 信 装 置 に 含 まれない (5) 問 い 合 わせ 先 屋 外 で 使 用 する 模 型 飛 行 機 の 無 線 操 縦 用 として 使 用 する 場 合 は 詳 しい 情 報 を 以 下 に 問 い 合 わせ る 事 が 望 ましい 財 団 法 人 日 本 ラジコン 電 波 安 全 協 会 TEL: 03-3864-9175 FAX: 03-3864-9176 http://www.rck.or.jp 111-0053 東 京 都 台 東 区 浅 草 橋 4-10-8 T F A ビル 10 階 20

参 考 3 第 二 世 代 小 電 力 データ 通 信 システム 無 線 局 の 運 用 の 手 引 き( 概 要 版 ) はじめに 第 二 世 代 小 電 力 データ 通 信 システムの 使 用 周 波 数 帯 は 2,400~2,483.5MHz であり 移 動 体 識 別 装 置 ( 移 動 体 識 別 用 構 内 無 線 局 及 び 移 動 体 識 別 用 特 定 小 電 力 無 線 局 )の 使 用 周 波 数 帯 2,427MHz~ 2,470.75MHz 並 びにアマチュア 無 線 局 の 使 用 周 波 数 帯 2,400MHz~2,450MHz と 重 複 していま す この 重 複 する 周 波 数 帯 で 有 害 な 干 渉 を 回 避 し 周 波 数 有 効 利 用 を 図 るとともにユーザの 利 便 性 を 確 保 することを 目 的 に 運 用 の 手 引 き を 作 成 しました 第 二 世 代 小 電 力 データ 通 信 システムの 無 線 設 備 を 製 造 販 売 施 工 運 用 保 守 する 者 ( 以 下 専 門 業 者 といいます )は ユーザに 干 渉 の 可 能 性 を 明 示 し 干 渉 回 避 方 法 を 案 内 するとともに 万 一 干 渉 が 生 じた 場 合 は 相 互 に 協 力 して 干 渉 回 避 対 策 を 実 施 するようお 願 いします 1. 課 題 の 明 示 (1) 取 扱 説 明 書 次 の 枠 内 に 示 す 趣 旨 の 注 意 書 き 及 び 現 品 表 示 記 号 の 意 味 を 取 扱 説 明 書 に 記 載 して 下 さい また 同 様 の 内 容 を 記 載 したステッカーを 用 意 し 製 品 に 添 付 して 下 さい この 機 器 の 使 用 周 波 数 帯 では 電 子 レンジ 等 の 産 業 科 学 医 療 用 機 器 のほか 工 場 の 製 造 ライ ン 等 で 使 用 されている 移 動 体 識 別 用 の 構 内 無 線 局 ( 免 許 を 要 する 無 線 局 ) 及 び 特 定 小 電 力 無 線 局 ( 免 許 を 要 しない 無 線 局 ) 並 びにアマチュア 無 線 局 ( 免 許 を 要 する 無 線 局 )が 運 用 されています 1 この 機 器 を 使 用 する 前 に 近 くで 移 動 体 識 別 用 の 構 内 無 線 局 及 び 特 定 小 電 力 無 線 局 並 びにア マチュア 無 線 局 が 運 用 されていないことを 確 認 して 下 さい 2 万 一 この 機 器 から 移 動 体 識 別 用 の 構 内 無 線 局 に 対 して 有 害 な 電 波 干 渉 の 事 例 が 発 生 した 場 合 には 速 やかに 使 用 周 波 数 を 変 更 するか 又 は 電 波 の 発 射 を 停 止 した 上 下 記 連 絡 先 にご 連 絡 頂 き 混 信 回 避 のための 処 置 等 ( 例 えば パーティションの 設 置 など)についてご 相 談 し て 下 さい 3 その 他 この 機 器 から 移 動 体 識 別 用 の 特 定 小 電 力 無 線 局 あるいはアマチュア 無 線 局 に 対 して 有 害 な 電 波 干 渉 の 事 例 が 発 生 した 場 合 など 何 かお 困 りのことが 起 きたときは 次 の 連 絡 先 へ お 問 い 合 わせ 下 さい 連 絡 先 : (2) カタログ パンフレット ホームページ カタログ パンフレットあるいはホームページなどに 取 扱 説 明 書 と 同 様 の 注 意 書 き 及 び 現 品 表 示 記 号 の 意 味 を 記 載 して 下 さい (3) 現 品 表 示 無 線 設 備 本 体 に 2.4GHz 帯 使 用 機 器 変 調 方 式 想 定 干 渉 距 離 周 波 数 変 更 の 可 否 を 下 図 の 記 号 で 表 示 して 下 さい また 個 装 箱 (パッケージ)にも 同 様 形 式 で 表 示 して 下 さい なお 下 図 は 表 示 方 法 の 一 例 ですので 詳 細 は ARIB STD-T66 を 参 照 して 下 さい 1 2 3 2.4DS1 4 21

1 2.4 : 2.4GHz 帯 を 使 用 する 無 線 設 備 を 表 す 2 DS : 変 調 方 式 を 表 す なお 複 数 の 変 調 方 式 の 電 波 を 発 射 できる 無 線 設 備 は DS /OF のようにスラッシュで 区 切 って 併 記 する DSSS 方 式 :DS FHSS 方 式 :FH OFDM 方 式 :OF 複 合 方 式 :HY その 他 :XX 3 1 : 想 定 される 与 干 渉 距 離 を 表 す 例 は 想 定 干 渉 距 離 (1 10)m 以 下 を 表 す なお 複 数 の 変 調 方 式 の 電 波 を 発 射 できる 無 線 設 備 で 変 調 方 式 によって 与 干 渉 距 離 が 異 なる 場 合 は DS2/OF1 のように 変 調 方 式 と 与 干 渉 距 離 を 表 す 記 号 をスラッシュで 区 切 って 併 記 する 4 : 全 帯 域 を 使 用 し かつ 移 動 体 識 別 装 置 の 帯 域 を 回 避 可 能 であることを 意 味 する (4) 屋 外 固 定 設 置 の 場 合 の 現 品 表 示 第 二 世 代 小 電 力 データ 通 信 システムの 無 線 局 を 屋 外 固 定 局 として 運 用 するときは 無 線 装 置 本 体 アンテナあるいは 収 容 ケースなどの 見 易 い 位 置 に 下 図 の 内 容 を 表 示 して 下 さい 2.4GHz 帯 小 電 力 データ 通 信 システムの 無 線 局 運 用 者 通 信 株 式 会 社 IP 事 業 部 お 客 様 相 談 室 連 絡 先 TEL 03- - URL http://www..co.jp 1 2 3 1 2.4GHz 帯 小 電 力 データ 通 信 システムの 無 線 局 であることを 表 示 2 所 有 者 名 又 は 運 用 事 業 者 名 を 表 示 3 電 話 番 号 又 はEメールアドレスあるいはホームページアドレスを 表 示 2. 事 前 調 査 (1) 第 二 世 代 小 電 力 データ 通 信 システムの 無 線 局 を 開 設 しようとする 者 は 想 定 干 渉 距 離 内 におけ る 移 動 体 識 別 装 置 及 びアマチュア 無 線 局 の 存 在 の 有 無 を 調 査 して 下 さい (2) 想 定 干 渉 距 離 内 に 移 動 体 識 別 用 の 構 内 無 線 局 が 存 在 する 場 合 は 当 該 周 波 数 帯 で 第 二 世 代 小 電 力 データ 通 信 システムを 運 用 しないで 下 さい ただし あらかじめ 相 手 局 のユーザと 相 談 した 上 で 試 験 運 用 を 実 施 し 又 はスペクトルアナライザなどの 測 定 装 置 あるいは 専 用 の 試 験 装 置 などを 使 用 して 干 渉 による 障 害 がないことを 確 認 できた 場 合 はこの 限 りでありません (3) 専 門 業 者 は ユーザから 依 頼 された 場 合 は 事 前 調 査 を 実 施 して 下 さい ユーザからの 依 頼 がな い 場 合 でも 自 発 的 に 事 前 調 査 を 実 施 することを 推 奨 します 3. 協 調 対 応 (1) 干 渉 回 避 への 協 力 専 門 業 者 は 第 二 世 代 小 電 力 データ 通 信 システムの 使 用 に 起 因 する 移 動 体 識 別 装 置 あるいはアマチ ュア 無 線 局 への 有 害 な 電 波 干 渉 の 事 例 が 発 生 し かつ 当 該 システムのユーザと 移 動 体 識 別 装 置 のユー ザあるいはアマチュア 無 線 局 の 免 許 人 の 間 で 電 波 干 渉 回 避 方 策 の 検 討 を 行 う 必 要 が 生 じた 場 合 には 誠 意 を 持 って 電 波 干 渉 回 避 に 協 力 して 下 さい 22

(2) 既 設 の 無 線 局 優 先 既 に 移 動 体 識 別 用 の 構 内 無 線 局 を 運 用 中 のエリアあるいは 導 入 が 決 定 しているエリアで 時 間 的 に 後 発 で 同 一 周 波 数 帯 の 第 二 世 代 小 電 力 データ 通 信 システムの 無 線 局 を 開 設 しようとする 場 合 は 後 発 者 の 責 任 で 事 前 調 査 及 び 干 渉 回 避 対 策 を 実 施 して 下 さい 万 一 第 二 世 代 小 電 力 データ 通 信 システムが 稼 働 後 に 既 設 の 移 動 体 識 別 用 の 構 内 無 線 局 に 有 害 な 電 波 干 渉 を 与 えた 場 合 は 速 やかに 使 用 周 波 数 を 変 更 するか 又 は 電 波 の 発 射 を 停 止 し 干 渉 回 避 対 策 を 実 施 して 下 さい 注 1 この 運 用 の 手 引 き( 概 要 版 )は 民 間 の 任 意 規 格 の 参 考 です ARIB STD-T66 に 運 用 の 手 引 きの 詳 細 を 参 考 として 添 付 してありますので 参 照 して 下 さい 注 2 問 い 合 わせ 先 社 団 法 人 電 波 産 業 会 規 格 会 議 無 線 LAN 作 業 班 事 務 局 あて TEL: 03-5510-8590 FAX: 03-3592-1103 100-0013 東 京 都 千 代 田 区 霞 が 関 1-4-1 日 土 地 ビル 11 階 なお 屋 外 で 使 用 する 模 型 飛 行 機 の 無 線 操 縦 用 として 使 用 する 機 器 に 関 する 問 い 合 わせ 先 は 以 下 になります 財 団 法 人 日 本 ラジコン 電 波 安 全 協 会 TEL: 03-3864-9175 FAX: 03-3864-9176 http://www.rck.or.jp 111-0053 東 京 都 台 東 区 浅 草 橋 4-10-8 T F A ビル 10 階 23

参 考 4 ARIB STD-T66 添 付 の 運 用 の 手 引 き セクタアンテナ 規 制 に 関 する 解 説 書 1. はじめに ARIB STD-T66 に 添 付 してある 第 二 世 代 小 電 力 データ 通 信 システム 無 線 局 の 運 用 の 手 引 き にお いてセクタアンテナの 使 用 制 限 を 自 主 規 制 しており ある 範 囲 内 に 複 数 局 を 設 置 しないこととしてい ます しかし 運 用 の 手 引 き は 文 章 だけの 説 明 であり 具 体 的 事 例 を 適 用 する 上 で 判 断 に 迷 う 場 合 が 生 じています そこで 無 線 LAN ユーザやメーカの 利 便 性 を 損 なわずに 自 主 規 制 を 円 滑 に 運 用 で きるよう セクタアンテナ 規 制 に 関 する 解 説 書 を 作 成 しました 2. EIRP 規 制 緩 和 の 趣 旨 2002 年 2 月 28 日 の 無 線 設 備 規 則 等 の 改 正 によって 小 電 力 データ 通 信 システム 用 無 線 設 備 ( 以 下 無 線 LAN といいます )の 等 価 等 方 輻 射 電 力 (EIRP)の 上 限 が 緩 和 (+10dB)されました 単 純 に EIRP の 上 限 を 緩 和 すると 同 一 周 波 数 帯 を 使 用 する 他 の 無 線 局 ( 移 動 体 識 別 装 置 やアマチュア 無 線 局 )に 対 する 与 干 渉 範 囲 が 拡 大 し 周 波 数 共 用 に 支 障 を 来 たします そこで EIRP を 上 げる 場 合 はその 量 に 応 じてアンテナビームの 半 値 角 を 狭 くし 与 干 渉 面 積 を 従 来 規 制 の 与 干 渉 面 積 * 以 下 に することによって 周 波 数 共 用 を 図 るようにしています( 図 1 参 照 ) * 利 得 2.14dBi の 無 指 向 性 アンテナに 最 大 定 格 電 力 (DSSS の 場 合 10mW/MHz)を 供 給 したとき 与 干 渉 面 積 無 指 向 性 アンテナ 指 向 性 アンテナ 無 指 向 性 アンテナ 指 向 性 アンテナ EIRP 22.14dBm/MHz A 10dB EIRP 12.14dBm/MHz EIRP 12.14dBm/MHz 従 来 の 規 制 規 制 緩 和 後 図 1 EIRP 規 制 の 概 念 これを 面 積 で 規 定 するのは 困 難 なので 実 際 はアンテナの 半 値 角 で 規 制 しています 半 値 角 360 度 A( 実 数 ) ここで A は 当 該 EIRP が 無 指 向 性 EIRP の 上 限 値 を 超 える 率 とします 例 えば 規 制 緩 和 後 の 最 大 EIRP にする 場 合 は アンテナの 半 値 角 を 36 度 (=360 度 10 倍 ) 以 下 にしなければなりません 逆 に 半 値 角 が 60 度 のアンテナの 場 合 は 無 指 向 性 アンテナの 利 得 (2.14dBi)に 対 して 最 大 6 倍 (=360 度 60 度 )の 利 得 即 ち 9.9dBi(=2.14dBi+7.78dB)のア ンテナを 使 用 できることになります 24

3. セクタ 指 向 性 アンテナ 規 制 の 趣 旨 規 制 緩 和 によって EIRP が 増 加 した 無 線 局 を 同 一 場 所 に 複 数 設 置 すれば 当 然 ながら 与 干 渉 面 積 が 増 加 します 極 端 な 例 でいえば EIRP=22.14dBm/MHz で 半 値 角 36 度 のアンテナを 10 本 設 置 すれ ば 全 方 向 (360 度 )にわたって 最 大 EIRP を 確 保 でき 与 干 渉 面 積 は 従 来 の 10 倍 になってしまい ます 他 の 無 線 局 から 見 れば 一 方 的 に 干 渉 を 受 ける 範 囲 が 広 がることになり 周 波 数 共 用 の 観 点 から 許 容 できないということになります そこで 同 一 場 所 に 設 置 できる 高 EIRP の 無 線 局 の 数 を 自 主 的 に 制 限 し 他 の 無 線 局 との 周 波 数 共 用 を 図 ることになりました ここでいう 同 一 場 所 とは 無 線 LAN から 移 動 体 識 別 装 置 ( 構 内 無 線 局 ) に 対 して 有 害 な 干 渉 を 与 えないと 想 定 した 距 離 以 内 のことで 無 線 LAN の 空 中 線 電 力 によって 変 化 します( 表 1 参 照 ) 表 1 与 干 渉 距 離 想 定 干 渉 距 離 10m 20m 40m 80m 無 線 設 備 例 狭 帯 域 変 調 0.01mW 0.1mW 1mW 10mW DS OFDM 1mW 1mW/MHz 10mW/MHz - F 空 中 線 電 力 1mW 0.1mW/MHz 1mW/MHz 10mW/MHz 3mW/MHz H 拡 散 帯 域 幅 83.5MHz 26MHz 26MHz 26MHz 83.5MHz 4. 運 用 上 の 問 題 と 解 決 方 法 セクタアンテナの 定 義 に 関 し 同 一 場 所 で 複 数 無 線 局 という 定 義 をそのまま 適 用 すると 中 継 局 を 構 成 できないことになってしまいます また 直 線 状 の 通 信 エリア( 道 路 沿 いや 鉄 道 沿 い)をカ バーするためには 上 り/ 下 りの 両 方 向 にビーム 指 向 性 を 持 たせたいところですが これも 禁 止 され ることになり ユーザの 利 便 性 を 阻 害 してしまいます セクタ 指 向 性 アンテナを 規 制 する 趣 旨 は 与 干 渉 面 積 を 規 制 前 の 最 大 面 積 より 小 さくすることにあ ります 逆 にいえば 与 干 渉 面 積 が 増 えないという 条 件 内 であれば 同 一 場 所 に 複 数 の 無 線 局 を 設 置 しても 自 主 規 制 に 反 しないということになります 5. 規 制 の 判 断 例 以 下 具 体 的 設 置 例 を 挙 げ 自 主 規 制 にかかる/かからないの 判 断 基 準 を 示 します 基 本 的 考 え 方 は 次 のとおりです (1) 従 来 規 格 (EIRP 12.14dBm/MHz)の 無 線 設 備 従 来 規 格 の 無 線 設 備 は 自 主 規 制 対 象 外 ですから 従 来 規 格 の 無 線 設 備 だけで 構 成 する 場 合 は 1 箇 所 の 設 置 台 数 の 制 限 はありません ただし 設 置 台 数 によってはスループットが 低 下 することも 考 えら れます (2) 従 来 規 格 内 の 無 線 設 備 と 高 EIRP 無 線 設 備 の 組 合 せ 高 EIRP 無 線 設 備 側 で 緩 和 規 格 (EIRP 22.14dBm/MHz かつ 半 値 角 360 度 A)を 守 っていれ ば 従 来 規 格 の 無 線 設 備 が 何 台 あっても 問 題 ありません (3) 同 一 場 所 に 該 当 しない 場 合 同 一 場 所 とは 無 線 LAN から 移 動 体 識 別 装 置 ( 構 内 無 線 局 )に 対 して 有 害 な 干 渉 を 与 えないと 想 定 した 距 離 ( 無 線 LAN の 空 中 線 電 力 によって 変 化 ) 以 内 を 指 しますが 異 なるユーザが 設 置 する 場 合 は 同 一 場 所 に 該 当 しません 25

具 体 的 設 置 例 凡 例 : 許 容 : 条 件 付 き 許 容 : 不 可 従 来 規 格 範 囲 内 でのセクタアンテナ EIRP=12.14dBm/MHz の 範 囲 EIRP=12.14dBm/MHz の 範 囲 従 来 規 格 範 囲 内 (EIRP 12.14dBm/MHz)で あれば 同 一 箇 所 に 何 局 設 置 し ても 許 容 します 指 向 性 アンテナ 指 向 性 アンテナ 無 指 向 性 アンテナ 高 EIRP アンテナと 無 指 向 性 アンテナ 無 指 向 性 アンテナ EIRP 22.14dBm/MHz 指 向 性 アンテナ A 10dB 半 値 角 360 度 A 従 来 規 格 内 の 無 指 向 性 アンテ ナは 自 主 規 制 対 象 外 ですか ら 高 EIRP 側 で 規 格 を 守 っ ていればと 従 来 規 格 の 台 数 に 制 限 はありません EIRP 12.14dBm/MHz 従 来 規 格 内 であればビームアンテナも 可 半 値 角 の 狭 い 高 EIRP アンテナを 複 数 : 条 件 による EIRP 22.14dBm/MHz EIRP 12.14dBm/MHz EIRP 22.14dBm/MHz A 10dB A 10dB 高 EIRP アンテナを 複 数 設 置 する 場 合 でも 各 アンテナの 半 値 角 の 合 計 が 以 下 の 式 を 満 足 すれば 許 容 します 合 計 半 値 角 360 度 A 例 えば EIRP=22.14dBm/MHz のときの 半 値 角 制 限 は 36 度 以 下 となりますので 半 値 角 10 度 のアンテナであれば 3 本 まで 設 置 できることになります(36 度 10 度 3) 26

それぞれのアンテナ 利 得 が 異 なる 場 合 は 以 下 の 式 を 満 足 させる 必 要 があります θ1 A1+θ2 A2+ +θn An 360 度 θn: 各 アンテナの 半 値 角 An: 各 アンテナの EIRP 12.14dBm/MHz に 対 する 倍 率 ( 実 数 ) An 10 双 ビームアンテナ : 条 件 による EIRP 22.14dBm/MHz EIRP 12.14dBm/MHz EIRP 22.14dBm/MHz A 10dB A 10dB 双 ビームアンテナの 合 計 半 値 角 が 以 下 の 式 を 満 足 すれば 許 容 します 合 計 半 値 角 360 度 A 例 えば EIRP=22.14dBm/MHz のときの 半 値 角 制 限 は 36 度 以 下 となりますので 片 ビーム 半 値 角 は 最 大 18 度 まで 許 容 できます 高 EIRP 無 指 向 性 アンテナ EIRP=12.14dBm/MHz の 範 囲 高 利 得 無 指 向 性 アンテナ( 多 段 コーリニアなど) わずかでも 飛 び 出 せば 不 可 コーリニアアンテナを 水 平 方 向 に 設 置 しても 規 格 外 です 6. おわりに セクタアンテナの 自 主 規 制 は 周 波 数 共 用 が 目 的 であり 無 線 LAN ユーザやメーカの 利 便 性 を 損 な うことは 意 図 していません 例 えば 無 線 LAN から 移 動 体 識 別 装 置 ( 構 内 無 線 局 )に 対 して 有 害 な 干 渉 を 与 えないと 想 定 した 距 離 以 内 がすべて 当 該 ユーザの 管 理 する 敷 地 である 場 合 には セクタアン テナの 使 用 を 制 限 するものではありません また 周 辺 に 移 動 体 識 別 装 置 ( 構 内 無 線 局 )やアマチュア 無 線 局 が 存 在 する 可 能 性 が 極 めて 少 ない 山 岳 部 などでは セクタアンテナの 使 用 を 必 ずしも 制 限 する ものではありません(もちろん 十 分 な 事 前 調 査 が 必 要 ですが) 自 主 規 制 の 趣 旨 を 理 解 の 上 で 運 用 して いただければ 幸 いです 27

問 合 せ 先 : ( 社 ) 電 波 産 業 会 規 格 会 議 無 線 LAN 作 業 班 事 務 局 TEL: 03-5510-8590 FAX: 03-3592-1103 E-mail: std@arib.or.jp 100-0013 東 京 都 千 代 田 区 霞 が 関 1-4-1 日 土 地 ビル 11 階 28

参 考 5 漏 洩 同 軸 ケーブルに 関 する 解 説 書 平 成 17 年 7 月 6 日 策 定 平 成 17 年 10 月 4 日 改 定 1 はじめに ARIB STD-T66 及 び RCR STD-33 は これまで 漏 洩 同 軸 ケーブルをアンテナとして 使 用 することを 前 提 としていなかったため 運 用 の 場 面 で 混 乱 が 生 じないように 規 格 会 議 無 線 LAN 作 業 班 の 審 議 を 経 て 本 解 説 書 を 作 成 した これは ARIB STD-T66( 第 二 世 代 小 電 力 データ 通 信 システム/ワイヤレス LAN システム) 及 び RCR STD-33( 小 電 力 データ 通 信 システム/ワイヤレス LAN システム)を 対 象 とし アンテナ 利 得 2.14dBi 以 下 とい う 条 件 で 検 討 されたものであり その 他 の 無 線 システムについては 導 入 にあたり 別 途 検 討 が 必 要 である 2 本 書 の 目 的 漏 洩 同 軸 ケーブルは 同 軸 ケーブルの 外 部 導 体 部 分 にスロットを 設 けたもので 各 スロ ットが 相 互 に 作 用 し 全 体 が 一 つのアンテナとして 輻 射 角 度 や 利 得 を 持 つ その 構 造 はフ レキシブルで 様 々な 形 状 で 敷 設 できるため 同 じスロット 構 成 であっても 全 体 の 敷 設 形 状 や 長 さによって 利 得 に 差 が 生 ずる 従 来 は 主 に 鉄 道 トンネル 地 下 街 などの 公 共 設 備 において 免 許 を 付 与 された 無 線 局 に 使 用 されていたので その 運 用 状 態 は 行 政 やメーカが 管 理 可 能 であった しかし 無 線 LAN のような 免 許 不 要 局 のアンテナとして 市 場 に 流 通 する 場 合 には その 扱 いは 技 術 基 準 適 合 証 明 を 受 けた 者 又 は 工 事 設 計 認 証 を 受 けた 者 にゆ だねられ 最 終 的 には 一 般 ユーザの 手 に 渡 ることになり 電 波 法 の 遵 守 と 他 システムへの 与 干 渉 防 止 を 図 るために いかなる 状 況 でもアンテナ 利 得 が 上 限 値 を 超 えないという 担 保 が 必 要 になる また 現 行 の 技 術 基 準 や 審 査 基 準 との 整 合 性 が 保 たれるよう アンテナ 利 得 の 測 定 及 び 算 出 方 法 を 定 める 必 要 がある 3 漏 洩 同 軸 ケーブルの 考 え 方 (1) 漏 洩 同 軸 ケーブル 構 造 の 定 義 漏 洩 同 軸 ケーブルとは 中 心 導 体 絶 縁 体 外 部 導 体 が 同 心 円 上 に 配 置 され 電 波 が 漏 洩 するよう 外 部 導 体 に 規 則 的 な 開 口 部 (スロット)が 設 けられた 同 軸 ケーブルを 指 す そ の 構 造 は 同 一 特 性 区 間 内 のスロット 構 造 が 均 一 であり また 外 力 で 同 心 円 構 造 が 容 易 に 変 形 しないものとする (2)アンテナとしての 捉 え 方 漏 洩 同 軸 ケーブルは 給 電 線 ではなくアンテナとみなす 図 1のように 単 一 型 グレ ーディング 型 分 岐 型 といった 接 続 形 態 に 関 わらず 給 電 点 から 先 の 全 体 を 一 つのアンテ ナとみなす また 分 岐 型 とグレーディング 型 の 混 合 型 においても 同 様 とする また 同 一 のスロット 構 成 であっても 全 長 が 異 なる 場 合 は 別 のアンテナとみなす 同 様 に 全 長 が 同 じでも 特 性 ( 結 合 損 失 伝 送 損 失 )が 異 なる 場 合 は 別 のアンテナとみなす (3)アンテナ 利 得 漏 洩 同 軸 ケーブルのアンテナ 利 得 は 2.14dBi 以 下 を 担 保 しなければならない 専 用 の 付 属 給 電 線 を 使 用 する 場 合 は その 損 失 分 も 含 めてアンテナ 利 得 として 良 いこととする 29

終 端 器 一 つのアンテナ 漏 洩 同 軸 ケーブル 給 電 線 送 信 機 給 電 点 単 一 型 終 端 器 特 性 Cの 区 間 一 つのアンテナ 漏 洩 同 軸 ケーブル 特 性 Bの 区 間 特 性 Aの 区 間 給 電 線 送 信 機 給 電 点 グレーディング 型 一 つのアンテナ 終 端 器 漏 洩 同 軸 ケーブル 分 配 器 漏 洩 同 軸 ケーブル 終 端 器 分 岐 型 給 電 点 給 電 線 送 信 機 図 1 (4) 終 端 部 連 結 部 分 配 部 の 構 造 漏 洩 同 軸 ケーブルの 終 端 部 には その 特 性 インピーダンスに 等 しい 終 端 器 を 接 続 し 容 易 に 分 解 できない 構 造 とする グレーディング 型 において 異 なる 特 性 区 間 の 境 目 に 連 結 部 (コネクタ 接 続 など)があ る 場 合 は その 部 分 を 容 易 に 取 り 外 せない 構 造 とする 分 岐 型 において 分 配 部 ( 分 配 器 と 漏 洩 同 軸 ケーブルの 接 続 部 )は 容 易 に 取 り 外 しがで きない 構 造 とする 4 利 得 の 測 定 と 算 出 方 法 前 述 のように 漏 洩 同 軸 ケーブルは 敷 設 形 状 を 変 えると 利 得 が 変 化 するので いかなる 敷 設 形 状 でも 利 得 が 2.14dBi を 越 えないという 担 保 が 必 要 となる そこで 全 てのスロッ トから 送 信 される 電 波 が 同 じ 伝 搬 距 離 の 受 信 点 において 全 て 同 位 相 で 加 算 ( 最 大 値 合 成 )されるという 理 論 上 考 えられる 最 も 厳 しい 条 件 を 仮 定 し 測 定 と 計 算 によって 最 大 利 得 を 推 定 する 最 大 利 得 の 計 算 は 漏 洩 同 軸 ケーブルの 接 続 形 態 ( 単 一 型 分 岐 型 グレーディング 型 ) によってそれぞれ 異 なる 算 出 式 を 用 い 以 下 に 説 明 する 単 位 長 (1m) 利 得 と 伝 送 損 失 を 共 通 に 使 用 する (1) 単 位 長 (1m) 利 得 Gu の 測 定 漏 洩 同 軸 ケーブルは 全 長 が 長 いため 多 くの 場 合 そのままでは 電 波 暗 室 での 測 定 は 困 難 である そこで 電 波 暗 室 内 での 回 転 が 可 能 な1mのサンプルを 用 い 単 位 長 (1m) 利 得 Gu を 置 換 法 で 測 定 する ( 図 2) 30

ア 測 定 場 所 電 波 暗 室 とする イ 被 測 定 漏 洩 同 軸 ケーブル 測 定 に 用 いる 漏 洩 同 軸 ケーブルは 給 電 側 の 最 初 のスロットから 終 端 側 の 最 後 のスロ ットまでの 長 さを 約 1mとし 終 端 側 に 無 反 射 終 端 器 を 接 続 する ウ エ オ カ キ 被 測 定 漏 洩 同 軸 ケーブルの 設 置 条 件 高 さ 1.5mの 絶 縁 材 料 で 作 られた 回 転 台 の 上 に 水 平 に 設 置 する 測 定 器 の 条 件 (1)スペクトルアナライザは MAX HOLD に 設 定 する (2) 最 大 受 信 電 力 がスペクトルアナライザの 雑 音 レベルより 20dB 以 上 高 くなるように 標 準 信 号 発 生 器 の 出 力 を 調 整 する このとき 被 測 定 漏 洩 同 軸 ケーブル 給 電 点 におけ る 送 信 電 力 をPin(dBm)とする (3) 測 定 周 波 数 は 以 下 のとおりとする ARIB STD-T66 に 該 当 する 無 線 設 備 を 接 続 する 場 合 2400MHz 2441.75MHz 2483.5MHz RCR STD-33 に 該 当 する 無 線 設 備 を 接 続 する 場 合 2471MHz 2484MHz 2497MHz 測 定 用 アンテナの 条 件 ホーン 型 アンテナ 又 は 標 準 ダイポールアンテナとする 測 定 の 方 法 (1) 被 測 定 漏 洩 同 軸 ケーブルと 測 定 用 アンテナを 対 向 させ 被 測 定 漏 洩 同 軸 ケーブル 表 面 のスロット 開 口 面 を 測 定 用 アンテナ 方 向 に 向 ける 測 定 用 アンテナは 垂 直 偏 波 とす る (2) 回 転 台 を 回 転 させ 受 信 電 力 最 大 点 に 調 整 し 固 定 する (3) 被 測 定 漏 洩 同 軸 ケーブルを 同 心 円 軸 を 中 心 に 回 転 させ 受 信 電 力 最 大 点 に 調 整 し このときの 受 信 電 力 を 記 録 する (4) 測 定 用 アンテナを 水 平 偏 波 にして 上 記 (2) 及 び(3)を 再 度 行 う (5) 上 記 (3)と(4)の 測 定 結 果 のいずれか 大 きい 方 を 最 大 受 信 電 力 PLCX(dBm)とする (6) 次 に 被 測 定 漏 洩 同 軸 ケーブルを 台 上 から 外 し 同 じ 位 置 に 置 換 用 標 準 ダイポール アンテナ( 利 得 2.14dBi)を 垂 直 偏 波 で 設 置 する (7)これに 漏 洩 同 軸 ケーブルの 場 合 と 同 じ 送 信 電 力 Pin を 給 電 して 垂 直 偏 波 にした 測 定 用 アンテナから 得 られる 最 大 受 信 電 力 Pdp(dBm)を 測 定 する 単 位 長 (1m) 利 得 Gu の 算 出 単 位 長 (1m)の 漏 洩 同 軸 ケーブルの 最 大 利 得 Gu を (1) 式 により 算 出 する Gu = P LCX - P dp + 2.14 dbi ---------------------------- (1) 31

回 転 台 を 上 から 見 た 図 被 測 定 漏 洩 同 軸 ケーブル 終 端 器 回 転 台 給 電 点 1m PLCX 又 は Pdp 被 測 定 漏 洩 同 軸 ケーブル Pin 3m 回 転 台 1.5m 1.5m 測 定 用 アンテナ 標 準 信 号 発 生 器 スペクトル アナライザ 図 2 (2) 伝 送 損 失 の 測 定 漏 洩 同 軸 ケーブルの1mあたりの 伝 送 損 失 をαc(dB/m)とする この 伝 送 損 失 αc は ケ ーブル 内 を 電 力 が 伝 送 される 際 にケーブル 自 体 で 生 ずる 損 失 ( 抵 抗 損 誘 電 体 損 など)と 電 力 の 一 部 が 各 スロットから 電 波 として 外 部 へ 出 ていくことによる 輻 射 損 失 を 合 わせたも のとなる この 値 は 使 用 周 波 数 帯 域 内 での 最 小 値 を 採 用 する コネクタ 損 失 などによる 誤 差 を 小 さくするために 図 3のように 全 長 50m 以 上 のサンプ ルを コンクリートフロアから 10cm の 距 離 を 保 持 して 直 線 状 に 敷 設 し 測 定 する その 際 スロット 開 口 面 が 上 空 に 向 くようにする また 全 長 50m に 満 たない 短 い 漏 洩 同 軸 ケーブルで 測 定 する 場 合 は コネクタロス(0.1dB/ 個 )を 計 算 に 入 れる 漏 洩 同 軸 ケーブルメーカから 提 示 される 伝 送 損 失 値 を 採 用 する 場 合 その 値 が 上 記 の 方 法 又 は これに 準 ずる 高 確 度 な 方 法 で 測 定 された 最 小 値 であることを 確 認 する 必 要 がある 標 準 信 号 発 生 器 漏 洩 同 軸 ケーブルのスロット 開 口 面 は 上 空 に 向 ける スペクトルアナライザ 又 はRFパワーメータ 10cm コンクリートフロア 非 金 属 の 支 持 台 M 図 3 (3) 単 一 型 のアンテナ 利 得 の 算 出 長 さn(m)の 単 一 型 のアンテナ 利 得 Gn(dBi)は 以 下 の 前 提 条 件 に 基 づいて (2) 式 によ 32

って 算 出 する 前 提 条 件 1) 長 さn(m)の 漏 洩 同 軸 ケーブルは 単 位 長 (1m)のアンテナ 素 子 がn 個 つながった ものとする 2) 各 素 子 から 発 射 される 電 波 は 評 価 地 点 において 同 じ 空 間 伝 搬 損 且 つ 同 位 相 で 加 算 される 3) 給 電 点 からk 番 目 のアンテナ 素 子 に 到 達 する 電 力 は k αc (db)の 伝 送 損 失 を 受 け るものとする 但 し 一 つのアンテナ 素 子 ( 単 位 長 1m) 内 の 各 スロットの 励 振 電 力 は 全 て 同 じとする 利 得 G u 単 位 長 1m 全 長 n(m) 利 得 G n k=0 k=1 k=2 k= n -1 給 電 点 終 端 器 図 4 算 出 式 α n 1 Gu k c 10 Gn[ dbi] = 10Log10 10 (n: 整 数 ) --------------------- (2) k = 0 算 出 例 全 長 n=100m Gu=-18 dbi αc= 0.13 db/mの 場 合 (2) 式 から G100=-2.92 dbi を 得 る 更 に n=500mまで 計 算 した 結 果 をグラフにすると 図 5のようになり この 漏 洩 同 軸 ケーブルは 150m 付 近 から 利 得 が 飽 和 し これ 以 上 延 長 しても 2.14dBi を 超 えないこと が 分 かる 0-5 最 大 利 得 Gn(dBi) -10-15 -20 1 10 100 1000 漏 洩 同 軸 ケーブル 長 n(m) 図 5 33

(4)グレーディング 型 のアンテナ 利 得 の 算 出 図 6のように 特 性 の 異 なる 漏 洩 ケーブルを 直 列 に 連 結 した 場 合 それぞれの 特 性 区 間 ごとのアンテナ 利 得 を 求 め その 合 計 をアンテナ 利 得 Gn とする 利 得 G n 利 得 G u 単 位 長 1m n l =0 n l =1 n l =n-1 n l =0 n l =1 n l =n-1 n l =0 n l =1 n l =n-1 給 電 点 l=1 l=2 l=l 図 6 終 端 器 算 出 式 G [ dbi] = 10Log n L n 1 10 l= 1 n = 0 l 10 G ul n α l cl l [ n ] ( q 1) αc ( q 1) q= 1 10 ----------- (3) Gn: アンテナ 利 得 L: グレーディング 数 l : 区 間 番 号 n: 区 間 の LCX 長 ( 整 数 ) Gu: 単 位 長 アンテナ 利 得 α c: 単 位 長 減 衰 量 ただし n 0 = α c0 = 0 とする 算 出 例 図 6において 給 電 点 側 から 第 1 区 間 (l=1) 全 長 n1=20m Gu1=-15 dbi αc1= 0.157 db/m 第 2 区 間 (l=2) 全 長 n2=20m Gu2=-10 dbi αc2= 0.231 db/m 第 3 区 間 (l=3) 全 長 n3=20m Gu3=-5.8dBi αc3= 0.405 db/m とした 場 合 (3) 式 から Gn= 1.73 dbi となる 34

(5) 分 岐 型 アンテナ 利 得 の 算 出 図 7のように m 本 の 漏 洩 同 軸 ケーブルを 並 列 に 接 続 した 場 合 それぞれの 漏 洩 同 軸 ケ ーブルごとのアンテナ 利 得 を 求 め その 合 計 をアンテナ 利 得 Gn とする この 計 算 方 法 の 根 拠 は 算 出 例 の 後 に 詳 しく 述 べる 図 7の 場 合 まず 一 番 上 (m=1)のアンテナ 利 得 G1 を 給 電 点 から 終 端 器 までに 含 ま れる 利 得 要 素 と 損 失 要 素 を 加 算 して 求 める その 際 分 配 部 分 については 分 配 器 の 理 論 上 の 電 力 分 配 損 は 計 算 に 含 めず 抵 抗 損 などで 生 じる Ldm だけを 計 算 する 同 様 に2 番 目 以 降 のアンテナ 利 得 G2 から Gm も 順 次 計 算 し これらの 利 得 を 全 て 合 計 した 値 が 分 岐 型 ア ンテナ 全 体 の 最 大 合 成 利 得 Gn となる これを 式 で 表 すと 式 (4)となる Ld m 利 得 G u 単 位 長 1m m n =0 m n =1 m n =2 m n =n-1 m=1 給 電 線 分 配 器 m n =0 m n =1 m n =2 m n =n-1 m=2 利 得 G n 給 電 点 m n =0 m n =1 m n =2 m n =n-1 m=m 終 端 器 図 7 算 出 式 G [ dbi] = 10Log n M n 1 G 10 10 m= 1 m = 0 n um m α n 10 cm Ld m --------------- (4) : アンテナ 利 得 M : 分 岐 数 n : LCX 長 ( 整 数 ) Gu : 単 位 長 アンテナ 利 得 αc : 単 位 長 減 衰 量 Ldm : 分 配 器 損 失 Gn ( 理 論 上 の 電 力 分 配 損 を 除 いた 損 失 分 即 ち 抵 抗 損 や 誘 電 体 損 などを 指 す ) 35

算 出 例 分 岐 数 m=2 全 長 n1=n2=50m Gu=-20.86 dbi αc= 0.13 db/m Ld1=Ld2=0.2dB の 場 合 式 (4)から Gn=-3.85dBi となる この 分 岐 接 続 において 最 大 合 成 利 得 が 各 アンテナ 利 得 の 和 となる 理 論 的 根 拠 は 以 下 の 通 りである 漏 洩 同 軸 ケーブルを 二 分 岐 接 続 にした 場 合 の 最 大 合 成 利 得 を 下 記 のモデルで 考 える 利 得 が G1 と G2 の 二 つのアンテナに 電 力 P1 と P2 を 同 相 で 加 えたとき それぞれのアンテ ナから 同 じ 距 離 d のある 測 定 点 における 合 成 電 界 強 度 Eは 式 (a)で 表 される E = K G P G P ) / d ----------- (a) ( 1 1 + 2 2 二 つのアンテナの 中 間 に 利 得 Gt の 仮 想 アンテナ を 考 え これに 電 力 P1+P2 を 加 えたとき 距 離 d における 電 界 強 度 が 上 記 Eと 等 しいとすれば E = K Gt ( P P ) 2 / d -----------(b) 1 + P 1 P 2 G 1 G 2 d d E 測 定 点 (a) 式 と(b) 式 から Gt は G1 G2 r によって(c) 式 の ように 表 される 但 し r は 電 力 配 分 比 r=p2/p1 P1+P2 は 常 に 一 定 とする 2 G t = ( G + G r ) /(1 + ) -----------(c) 1 2 r 合 成 利 得 Gt は 電 力 配 分 比 r によって 変 化 するが これが 最 大 になる r を dgt / dr = 0 -----------(d) という 条 件 で 求 めると r = G /G 2 1 -----------(e) となり 式 (e)を(c)に 代 入 すると G t = G + G -----------(f) (max) 1 2 従 って Gt の 最 大 値 は 常 に G1+G2 であり 電 力 配 分 比 r に 依 存 しない このことから 送 信 機 からの 給 電 電 力 を 分 配 器 で 何 分 配 しても また どのよう な 分 配 比 にしても 理 論 上 の 最 大 合 成 利 得 は 各 アン テナ 利 得 の 和 であることが 分 かる Gt Gt P 1 +P 2 2.2 2 1.8 1.6 1.4 1.8 1.6 1.4 1.2 1 G t d G 1 =G 2 =1の 場 合 Gt(max) 0.2 0.5 1 2 5 10 r G 1 =0.5 G 2 =1の 場 合 Gt(max) E 測 定 点 0.2 0.5 1 2 5 10 r 36

(6) 結 合 損 失 の 算 出 単 位 長 (1m) 利 得 Guの 測 定 において 被 測 定 漏 洩 同 軸 ケーブルと 測 定 アンテナ 間 の 空 間 伝 搬 損 失 である 結 合 損 失 Lc(dB)を (5) 式 で 算 出 する (Pinは 被 測 定 漏 洩 同 軸 ケーブ ルへの 給 電 電 力 ) 但 し 直 接 Lcを 測 定 する 場 合 はPin PLCXを 測 定 する 必 要 はない L c=pin-plcx db ---------------------------- (5) この 結 合 損 失 の 値 は アンテナ 利 得 算 出 には 直 接 使 用 しないが 参 考 事 項 として 把 握 して おく 必 要 がある なお この 値 は 一 般 に 漏 洩 同 軸 ケーブルの 特 性 としてカタログ 等 に 示 される 結 合 損 失 (50% 確 率 値 など)とは 定 義 が 異 なるので 注 意 が 必 要 である 5 工 事 設 計 書 への 記 載 について( 参 考 ) 漏 洩 同 軸 ケーブルをアンテナとして 用 いる 場 合 工 事 設 計 書 の 該 当 項 目 を 以 下 のように 記 載 することにより 技 術 基 準 及 び 審 査 基 準 との 整 合 を 図 ることができると 考 える 項 目 4 空 中 線 (1) 型 式 及 び 構 成 漏 洩 同 軸 空 中 線 ( 構 成 は 添 付 の 図 面 のとおり)と 記 載 し 構 成 を 示 す 図 面 を 添 付 する (2) 利 得 実 際 の 漏 洩 同 軸 ケーブルの 長 さで 4 利 得 の 測 定 と 算 出 方 法 により 算 出 した 最 大 利 得 を 記 載 する 項 目 8 参 考 事 項 4 利 得 の 測 定 と 算 出 方 法 で 求 めた 結 合 損 失 を 記 載 する 37

6 おわりに この 漏 洩 同 軸 ケーブルに 関 する 解 説 書 は 電 波 法 の 遵 守 と 他 システムへの 与 干 渉 防 止 を 図 ることによって 漏 洩 同 軸 ケーブルを 無 線 LAN 用 アンテナの 一 つの 選 択 肢 として 円 滑 に 利 用 可 能 にすることを 目 的 としており 無 線 LAN ユーザやメーカの 利 便 性 を 損 なう ことは 意 図 していない 本 書 の 趣 旨 を 理 解 した 上 で 適 切 に 運 用 されたい 問 合 せ 先 : ( 社 ) 電 波 産 業 会 規 格 会 議 無 線 LAN 作 業 班 事 務 局 TEL: 03-5510-8590 FAX: 03-3592-1103 E-mail: std@arib.or.jp 100-0013 東 京 都 千 代 田 区 霞 が 関 1-4-1 日 土 地 ビル 11 階 38

参 考 6 40 MHz システムとして 使 用 可 能 な 第 二 世 代 小 電 力 データ 通 信 システム の 無 線 局 の 無 線 設 備 の 設 計 基 準 及 び 運 用 の 手 引 き 1. はじめに 平 成 19 年 7 月 5 日 策 定 平 成 19 年 12 月 21 日 改 定 平 成 19 年 6 月 28 日 に 小 電 力 データ 通 信 システムの 無 線 局 にかかわる 無 線 設 備 規 則 等 の 改 正 が 行 われ 2,400 MHz 以 上 2,483.5 MHz 以 下 の 電 波 を 使 用 する 無 線 設 備 において OFDM 方 式 を 用 いる 場 合 にはキャリアセンスを 備 え 付 けることを 条 件 に 占 有 周 波 数 帯 幅 26 MHz を 超 え 38 MHz 以 下 の 送 信 を 行 うことができるようになった しかしながら 同 一 周 波 数 帯 を 使 用 する 他 の 無 線 局 においては キャリアセンス 等 による 干 渉 回 避 を 採 って いない 場 合 があるため これらの 無 線 局 に 対 する 与 干 渉 の 可 能 性 が 拡 大 し 周 波 数 共 用 に 支 障 を 来 たす 事 が 懸 念 される そこで 第 二 世 代 小 電 力 データ 通 信 システムの 無 線 局 の 無 線 設 備 を 占 有 周 波 数 帯 幅 が 26 MHz を 超 え 38 MHz 以 下 の 送 信 を 行 う 40 MHz システムとして 使 用 する 場 合 に 同 一 周 波 数 帯 を 使 用 する 他 の 無 線 局 に 対 して 与 える 有 害 な 干 渉 の 可 能 性 を 低 減 し 周 波 数 有 効 利 用 を 図 るとともにユーザの 利 便 性 を 確 保 することを 目 的 に 40 MHz システムとして 使 用 可 能 な 第 二 世 代 小 電 力 データ 通 信 システムの 無 線 局 の 無 線 設 備 の 設 計 基 準 及 び 運 用 の 手 引 きを 作 成 した 2. 40 MHz システムが 与 える 干 渉 の 可 能 性 40 MHz システム( 占 有 周 波 数 帯 域 幅 が 26 MHz を 超 え 38 MHz 以 下 であるものをいう ) は 普 及 するに 従 い より 高 速 性 を 要 求 されるようになった 無 線 LAN( 小 電 力 データ 通 信 システム 用 無 線 設 備 )において 占 有 周 波 数 帯 幅 が 26 MHz を 超 える 送 信 を 行 うことで 従 来 の2 倍 以 上 の 伝 送 速 度 を 実 現 する 無 線 設 備 のことである 第 二 世 代 小 電 力 データ 通 信 シ ステムの 無 線 局 の 無 線 設 備 においては OFDM 方 式 ( 直 交 周 波 数 分 割 多 重 方 式 )に 限 られ 送 信 にあたってはキャリアセンスを 行 い 送 信 装 置 の 占 有 周 波 数 帯 を 他 の 無 線 局 が 使 用 さ れていないことを 確 認 した 場 合 のみ 送 信 する 事 ができる しかしながら 他 の 無 線 局 におい てはキャリアセンス 等 を 採 っていない 場 合 があるために 干 渉 を 回 避 するには 十 分 ではな い また 他 の 無 線 局 の 送 信 装 置 が 周 波 数 ホッピング 方 式 を 用 いている 場 合 には 40 MHz システムのキャリアセンスのタイミングに キャリアセンスを 行 う 周 波 数 範 囲 に 他 の 無 線 局 の 送 信 装 置 が 電 波 を 発 射 していないこともあるために やはり 干 渉 を 回 避 できない した がって これらの 干 渉 の 可 能 性 を 少 しでも 低 減 するためには ユーザが 必 要 な 時 にのみ 40 MHz システムとして 使 用 できるように 無 線 設 備 を 設 計 することが 望 ましい また 必 要 な 時 にのみ 40 MHz システムとして 使 用 するように ユーザに 対 して 注 意 を 喚 起 すること が 望 ましい 3. 40 MHz システムとして 使 用 可 能 な 無 線 設 備 の 設 計 基 準 40 MHz システムとして 使 用 可 能 な 第 二 世 代 小 電 力 データ 通 信 システムの 無 線 局 の 無 線 設 備 の 設 計 においては 40 MHz システムの 使 用 設 定 を ON にすること 又 は OFF にするこ とのいずれかを 切 り 替 えることができること また 当 該 無 線 設 備 の 初 期 設 定 状 態 ( 製 39