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第 6 回 一 定 の 病 気 等 に 係 る 運 転 免 許 制 度 の 在 り 方 に 関 する 有 識 者 検 討 会 参 考 資 料 第 5 回 一 定 の 病 気 等 に 係 る 運 転 免 許 制 度 の 在 り 方 に 関 する 有 識 者 検 討 会 の 議 事 概 要

平 成 2 4 年 9 月 警 察 庁 交 通 局 運 転 免 許 課 第 5 回 一 定 の 病 気 等 に 係 る 運 転 免 許 制 度 の 在 り 方 に 関 する 有 識 者 検 討 会 議 事 概 要 1 日 時 平 成 24 年 9 月 19 日 ( 水 ) 午 後 2 時 から 午 後 4 時 15 分 までの 間 2 場 所 警 察 庁 第 1 会 議 室 3 議 事 概 要 (1) 事 務 局 説 明 (2) 第 4 回 検 討 会 における 議 論 の 確 認 質 疑 応 答 委 員 : 前 回 欠 席 したので 一 定 の 病 気 に 係 る 免 許 の 可 否 等 の 運 用 基 準 に 対 して 意 見 を 発 表 させていただく まず 基 準 の 名 称 について 一 定 の 病 気 に 係 る 免 許 の 可 否 等 の 運 用 基 準 に 対 してとあるが 疾 病 の 種 類 のみで 免 許 の 可 否 を 判 断 して いるのではなく 症 状 の 重 篤 度 を 加 味 していることが 伝 わらな い 一 定 の 疾 病 に 罹 患 していると 即 運 転 免 許 の 対 象 とならな いという 誤 解 を 払 拭 するためにも 一 定 の 病 気 及 び 症 状 に 係 る 免 許 の 可 否 等 の 運 用 基 準 と 改 定 してはどうか 次 に 対 象 となる 疾 患 症 状 等 について これまでの 交 通 事 故 の 原 因 等 を 検 証 するとともに 併 せて 関 係 学 会 等 専 門 家 の 意 見 を 聴 取 した 上 で 改 めて 整 理 することが 必 要 ではない か また この 点 について 日 本 眼 科 医 会 から 視 野 狭 窄 が 運 転 に 支 障 をきたす 問 題 となることもあるため 免 許 の 更 新 -1-

時 等 に 視 力 検 査 だけでなく 視 野 検 査 を 行 うことについても 考 慮 いただきたいとの 要 望 をいただいている そして ガイドラインの 策 定 に 関 しては 個 人 情 報 保 護 法 等 の 免 責 規 定 を 設 けた 上 で 医 師 等 による 情 報 提 供 を 行 うとす れば 各 対 象 疾 患 症 状 の 判 断 等 がより 客 観 的 に 実 行 される よう 関 係 学 会 等 による 分 かりやすいガイドラインを 策 定 し これに 沿 って 診 断 するよう 運 用 基 準 において 示 す 必 要 があ る 医 師 もガイドラインに 沿 った 通 報 であれば 通 報 を 行 う のに 安 心 感 があるのではないか 委 員 : 視 野 狭 窄 は 眼 科 疾 患 だけでなく 例 えば 神 経 内 科 脳 外 科 疾 患 でも 起 こる 事 務 局 : 名 称 については 意 見 を 参 考 に 検 討 させていただく 対 象 疾 患 については 今 回 の 見 直 しにかかわらず 試 験 又 は 適 性 検 査 で 確 認 できないものがあれば 盛 り 込 むべきであると 考 えている 御 指 摘 の 視 野 狭 窄 を 伴 う 病 気 については 当 方 も 眼 科 医 会 から 伺 っているところである 視 力 については 試 験 や 適 性 検 査 で 検 査 できるが 視 野 については 一 般 には 検 査 を 行 わず 検 査 を 行 う 一 定 の 場 合 でも 水 平 方 向 150 度 の 視 野 検 査 のみである 今 後 眼 科 医 の 先 生 と どのような 方 法 で 検 査 を 行 うべきか また 視 野 狭 窄 を 一 定 の 病 気 等 の 中 に 含 めるべきなのかどうか 検 討 していきたい なお どの 程 度 の 視 野 狭 窄 に 至 ると 運 転 するべきではないのかという 基 準 につ いて 国 際 的 にも 明 確 なものがないことから この 点 をいか に 判 断 するかが 課 題 となる ガイドラインについては 関 係 学 会 において 診 断 や 通 報 の ガイドラインを 策 定 していただくのが 最 良 と 考 えるが 後 ほ ど 報 告 するヒアリング 結 果 においても 症 状 に 応 じて 通 報 す るのは 困 難 であると 考 えている 学 会 もあるところであり そ の 辺 りも 勉 強 していきたい 委 員 : 視 野 狭 窄 に 関 して 述 べられたように どの 程 度 の 症 状 であ -2-

れば 運 転 ができるかを 判 断 するのは 難 しい 基 本 的 には 交 通 事 故 特 に 物 損 事 故 が 発 生 した 例 において 何 らかの 疾 患 症 状 が 原 因 となっていないかということを 検 証 し そのデ ータを 集 積 しなければ 判 断 の 基 準 は 出 てこない 全 ての 病 気 を 網 にかける 制 度 は 現 実 的 ではなく 疾 病 を 原 因 とする 事 故 について 詳 細 なデータを 集 めることが 重 要 である (3) 一 定 の 病 気 等 に 係 る 運 転 免 許 制 度 の 在 り 方 に 関 する 提 言 の 検 討 について 事 務 局 より 資 料 説 明 一 定 の 病 気 等 に 係 る 関 係 学 会 等 に 対 するヒアリングの 実 施 結 果 につ いて 質 疑 応 答 委 員 : それぞれの 学 会 でご 意 見 が 違 うという 印 象 であるが 特 に 問 題 であるのが 認 知 症 ではないか 認 知 症 患 者 は 自 分 の 病 気 を 認 識 できないので 自 己 申 告 ができず 通 知 制 度 についても 患 者 自 身 は 理 解 できない そうした 状 態 で 免 許 が 取 り 消 され た 場 合 には 医 師 との 信 頼 関 係 にも 影 響 が 出 る 認 知 症 と 他 の 疾 患 は 分 けて 考 える 必 要 があるのではないか また 認 知 症 の 患 者 は305 万 人 と 多 く 仮 に 半 数 が 免 許 を 所 有 していると すると150 万 人 の 認 知 症 の 免 許 保 有 者 がいることになる 軽 度 認 知 障 害 の 患 者 も 大 半 は 正 常 であるから 画 一 的 に 判 断 す るのは 難 しい また 一 定 の 病 気 の 中 には 差 別 や 偏 見 があることに 対 し ても 考 慮 が 必 要 である 委 員 : ヒアリングの 結 果 に 関 して 気 になったのは 特 定 の 病 気 に 基 づく という 言 葉 の 使 われ 方 が 問 題 だという 意 見 と 本 人 に 病 識 がない 場 合 どうするかということの 二 点 である 後 者 の 二 点 目 について 配 慮 すべき 点 はあるが だからこそ 病 気 等 を 把 握 する 方 策 として 自 己 申 告 だけではなく 事 故 や -3-

任 意 の 医 師 からの 通 報 など 様 々な 方 法 を 設 けて 把 握 する 必 要 がある 前 者 の 一 点 目 について 特 定 の 病 気 に 基 づく 免 許 の 制 限 である として 反 対 している 学 会 は 現 在 の 施 行 令 に おいて 例 えば ( 自 動 車 等 の 安 全 な 運 転 に 必 要 な 認 知 予 測 判 断 又 は 操 作 のいずれかに 係 る 能 力 を 欠 くこととなるお それがある 症 状 を 呈 しないものを 除 く ) と 規 定 され 一 定 の 病 名 だけで 判 断 する 仕 組 みではないことを 理 解 しての 御 意 見 か 事 務 局 : 御 指 摘 の 点 を 十 分 理 解 した 上 で なお 特 定 の 病 名 が 政 令 等 に 入 っていること 自 体 が 問 題 であるとして 反 対 の 意 見 を 示 し たものと 認 識 している 委 員 : 医 師 にとって 疾 患 名 が 具 体 的 に 記 載 されていないと 一 定 の 病 気 等 にどこまで 入 れていいのか 判 断 が 難 しい また 精 神 疾 患 に 対 しては 差 別 があるので 精 神 疾 患 と 判 断 するこ と 自 体 かなり 判 断 に 迷 う さらに 通 知 が 義 務 化 された 場 合 に は 医 療 現 場 には 混 乱 が 生 じると 思 う 事 務 局 : 現 在 の 道 路 交 通 法 令 の 規 定 では 欠 格 事 由 については 道 路 交 通 法 第 90 条 と 第 103 条 に 規 定 されており 第 90 条 を 例 にと ると 第 1 項 第 1 号 イ ロ ハに 幻 覚 の 症 状 を 伴 う 精 神 病 で あつて 政 令 で 定 めるもの 発 作 により 意 識 障 害 又 は 運 動 障 害 をもたらす 病 気 であつて 政 令 で 定 めるもの イ 又 はロに 掲 げ るもののほか 自 動 車 等 の 安 全 な 運 転 に 支 障 を 及 ぼすおそれ がある 病 気 として 政 令 で 定 めるものとあり 政 令 で 定 めるも のは それぞれ 道 路 交 通 法 施 行 令 第 33 条 の2の3 第 1 項 第 2 項 及 び 第 3 項 で 定 められている 政 令 ではそれぞれの 病 気 について 統 合 失 調 症 ( 自 動 車 等 の 安 全 な 運 転 に 必 要 な 認 知 予 測 判 断 又 は 操 作 のいずれかに 係 る 能 力 を 欠 くことと なるおそれがある 症 状 を 呈 しないものを 除 く ) のように てんかん 再 発 性 の 失 神 無 自 覚 性 の 低 血 糖 症 等 にも 括 弧 の 中 に 一 定 の 症 状 を 呈 しないものを 除 く 規 定 がある このよう -4-

に 政 令 では 基 本 的 に 病 名 を 定 めているが その 病 気 に 該 当 するからといって 直 ちには 欠 格 者 とならない 相 対 的 欠 格 事 由 とされている しかし 全 ての 病 気 を 掲 げることはできない ので セービングクローズとして 掲 げるもののほか~ と いう 規 定 を 置 いている 委 員 : 一 人 の 医 者 が あらゆる 病 気 に 該 当 するか 否 かを 判 断 して 診 断 書 を 書 くことはできない 事 務 局 : セービングクローズの 規 定 は 列 挙 された 疾 病 以 外 にも 医 師 の 判 断 によって 適 用 できるようにするための 規 定 である 先 ほどの 委 員 からの 御 指 摘 にもあるように 現 在 列 挙 されて いる 疾 病 の 外 に 典 型 的 に 運 転 の 能 力 を 欠 く 症 状 を 呈 するもの があれば 新 たに 追 加 していくべきものである 委 員 : 病 名 に 関 しては 平 成 13 年 の 法 改 正 当 時 にも 同 様 の 議 論 が あったものと 考 える 病 名 を 全 く 挙 げずセービングクローズ のような 規 定 のみでよいという 意 見 も 一 方 では 理 解 できる が 他 方 で 免 許 という 国 民 の 権 利 が 侵 害 される 行 為 について 政 令 にはっきり 示 されず 通 達 等 に 書 かれるだけということで 本 当 に 良 いのかという 問 題 もあるだろう 委 員 : 過 去 の 事 故 の 有 無 にかかわらず 一 定 の 病 気 や 症 状 がある ことのみを 理 由 に 免 許 の 取 消 しやそのための 通 報 をするとい う 制 度 は 非 常 に 難 しいのではないか 交 通 事 故 を 端 緒 として 原 因 となった 病 気 を 調 べるのであれば 理 解 できるが 全 く 交 通 事 故 を 起 こしていないのに 病 気 について 調 べた 上 で 免 許 を 取 り 消 すとすると 権 利 の 侵 害 や 人 権 の 問 題 になる また 通 報 という 言 葉 では 事 故 を 起 こしていないけれども 病 気 が ある 以 上 は 行 わなければならないものと 捉 えられる 事 故 を 起 こした 人 に 免 許 更 新 の 際 に 診 断 書 の 提 出 を 義 務 付 けるとす れば 義 務 に 基 づく 依 頼 として 医 師 からも 理 解 を 得 やすい その 辺 りの 考 えを 整 理 してほしい -5-

提 言 ( 素 案 )に 関 する 審 議 第 1 序 論 関 係 委 員 : 提 言 の 構 成 について 丁 寧 な 説 明 ではあるが 端 的 に 何 を 改 正 するのかわかりにくくなっているのではないか 一 定 の 病 気 等 を 原 因 とする 事 故 を 防 止 するための 検 討 会 であること を 明 確 にした 上 で 改 正 のポイントを 最 初 に 示 し 参 考 とで きる 内 容 は 参 考 資 料 とするなどシンプルな 構 成 にするべきで はないか 委 員 : 概 要 版 を 作 成 するべきという 趣 旨 か 委 員 : 概 要 版 を 作 成 することは 否 定 しないが 提 言 そのものを よりシンプルにするべきであるという 考 えである 第 2 一 定 の 病 状 を 有 する 者 を 的 確 に 把 握 するための 方 策 につい て 関 係 1 症 状 等 の 虚 偽 申 告 に 対 する 罰 則 の 整 備 について 関 係 委 員 : この 検 討 会 においては 病 状 等 について 自 己 申 告 をする 者 が 非 常 に 少 ないことを 問 題 としてきたのだから 罰 則 を 設 け るのもやむを 得 ないのではないか ただ 病 状 に 関 する 認 識 がなければ 処 罰 の 対 象 とならないことの 明 確 化 や 病 状 等 申 告 欄 の 工 夫 は 必 要 であると 思 う また 各 学 会 団 体 からの ヒアリング 結 果 については 確 かに 反 対 というご 意 見 もある が かなりの 部 分 で 賛 成 していただいていることは 心 強 く 感 じられるものであり 導 入 する 方 向 で 考 えるべき 委 員 : これまでの 警 察 側 の 取 組 があっても 自 己 申 告 をする 者 の 割 合 が 高 くならないのだから 罰 則 については 除 外 項 目 ( 適 用 できない 場 合 )があったとしても 導 入 するべきである 委 員 : 罰 則 の 導 入 については 病 状 の 認 識 が 無 い 場 合 の 取 扱 いの 明 確 化 や 病 状 等 申 告 欄 の 工 夫 をしつつ 前 向 きに 考 えるべき ところで 虚 偽 申 告 に 対 する 罰 則 の 整 備 についての 考 え 方 は 現 行 法 において 取 得 時 の 虚 偽 申 告 は 刑 罰 の 対 象 となり 得 る -6-

が 更 新 時 の 虚 偽 申 告 はなり 得 ないという 不 均 衡 を 踏 まえた 考 え 方 ということで 良 いか 事 務 局 : 更 新 時 における 虚 偽 申 告 を 罰 する 法 令 が 存 在 しないことを 前 提 とした 方 策 である 委 員 : 本 人 が 病 状 を 認 識 しているかについて 判 断 はどのように 行 うのか 認 知 症 の 患 者 については 本 人 に 病 状 の 認 識 を 問 う のは 相 当 難 しい また 医 師 にあまりかかっていない 場 合 や 症 状 が 軽 く 事 故 を 起 こしたことがない 等 本 人 が 病 状 等 につ いて 意 識 していないこともあり 得 るため 医 師 に 運 転 をやめ るよう 注 意 を 受 けていない 限 り 本 人 の 病 状 の 認 識 を 問 うの は 難 しいのではないか そうであれば 罰 則 の 対 象 が 曖 昧 と なってしまい 問 題 ではないか 基 本 的 には 適 性 検 査 や 医 師 の 診 断 書 の 提 出 が 義 務 付 けられるなど 本 人 に 症 状 の 認 識 があ る 場 合 以 外 は 罰 則 は 設 けない 方 が 良 いと 考 える 関 係 学 会 等 の 意 見 をみても 多 くは 罰 則 について 反 対 の 意 見 であった ため その 辺 りを 加 味 して 提 言 をとりまとめていただきたい 委 員 : 各 学 会 へのヒアリング 結 果 を 見 ても 本 人 の 病 状 の 認 識 に ついて 問 題 視 されている 病 気 により 事 故 を 起 こした 者 のう ち 医 師 に 運 転 を 止 められていた 者 は25%のみというデータ もある 虚 偽 申 告 に 関 して 病 状 の 認 識 を 問 うのは 難 しいので はないか 委 員 : 病 状 の 把 握 が 難 しいからこそ その 他 の 論 点 についての 議 論 があり 総 合 的 に 検 討 する 必 要 がある 2 自 己 申 告 以 外 の 把 握 方 法 について 関 係 委 員 : この 点 について 本 日 欠 席 の 委 員 の 意 見 を 紹 介 する 被 害 者 遺 族 の 心 情 や 社 会 全 体 の 安 全 と 安 心 に 対 してより 一 層 配 慮 して 議 論 を 深 めるべきであり 医 師 の 届 出 義 務 がある 国 にお けるメリットと 問 題 点 を 考 えた 上 で 国 内 での 導 入 の 可 否 を 再 検 討 するべきではないか また 届 出 を 確 実 に 行 うことによ -7-

って 患 者 の 事 故 を 防 止 することが 患 者 の 名 誉 及 び 医 師 と 患 者 の 信 頼 関 係 にとって 重 要 ではないか また 数 年 後 に 制 度 の 在 り 方 を 再 検 討 することを 提 言 に 盛 り 込 むべきではない か というものである 委 員 : 医 師 による 届 出 の 対 象 は 免 許 を 取 得 しようとしている 患 者 に 限 られるのか それとも 免 許 の 有 無 にかかわらず 一 定 の 病 気 等 にかかっている 患 者 一 般 が 届 出 の 対 象 となるの か 事 務 局 : 事 前 に 患 者 の 免 許 の 有 無 を 調 べることと 免 許 の 有 無 にか かわらず 届 け 出 ることとで いずれの 方 が 医 師 の 負 担 になる か 等 を 踏 まえながら 検 討 する 必 要 がある 委 員 : 受 診 患 者 の 多 くは 失 神 発 作 を 起 こす 可 能 性 をもっており 運 転 に 支 障 をきたすものについて 明 確 な 基 準 がないままに 全 ての 患 者 を 届 出 の 対 象 とするのは 現 実 的 ではなく 現 場 の 混 乱 を 招 くことになり 国 民 の 納 得 も 得 られないのではないか 全 ての 患 者 を 対 象 とするのではなく 物 損 事 故 を 起 こした 者 と 一 定 の 症 状 を 呈 する 疾 患 との 関 連 が 認 められた 場 合 には 義 務 的 に 適 性 検 査 を 行 い 届 け 出 をすることが 最 も 重 要 ではな いかと 考 える 被 害 者 遺 族 の 方 の 心 情 も 考 えながら 過 剰 に ならないよう 冷 静 な 議 論 が 必 要 である 委 員 : 任 意 の 届 出 制 度 にすべきと 考 えるが ただ 免 許 取 得 の 可 能 性 の 有 無 が 分 からない 者 についても 届 出 の 対 象 とするの は 個 人 情 報 保 護 の 観 点 からも 対 象 が 広 がり 過 ぎているよ うに 思 う DV 防 止 法 において 具 体 的 危 険 性 がある 者 のみ が 届 出 対 象 とされていることを 踏 まえれば 免 許 を 取 得 しよ うとしていると 認 められる 場 合 を 含 めて 自 動 車 を 運 転 する 具 体 的 な 可 能 性 がある 場 合 に 限 って 届 出 の 対 象 とするのが 良 いのではないか 委 員 : 運 転 をするには 危 険 な 症 状 を 有 していることがわかるのは 医 師 だけであるので 医 師 には 業 務 の 負 担 にはなるかもし -8-

れないが 事 故 防 止 のための 積 極 的 な 関 わりを 求 めたい 医 師 が 運 転 をするには 危 険 な 症 状 を 有 する 患 者 に 対 して 運 転 を 控 えるよう 説 明 することが 望 ましいというような 文 言 も 提 言 に 盛 り 込 むべきではないか 委 員 : 一 定 の 病 気 等 の 種 類 は 多 く 全 部 の 種 類 の 病 気 の 症 状 につ いて 理 解 して 届 け 出 ることが 可 能 かどうかを 検 討 する 必 要 が ある アメリカでは 医 師 の 届 出 義 務 制 度 がある 州 とない 州 との 交 通 事 故 率 に 有 意 差 はないという 論 文 もある このため ( 病 気 のある 患 者 一 般 に 対 する 規 制 を 導 入 するのではなく) 事 故 を 起 こす 可 能 性 が 極 めて 高 い 人 の 運 転 を 止 めるための 方 策 があれば 鹿 沼 の 事 故 等 は 防 ぐことができたのではないか と 思 う 第 3 一 定 の 症 状 の 申 告 を 行 いやすい 環 境 の 整 備 方 策 について 及 び 第 4 病 状 が 判 明 するまでの 間 における 運 転 免 許 の 取 扱 いにつ いて 関 係 委 員 : 免 許 の 効 力 の 暫 定 的 な 停 止 については 単 に 一 定 の 症 状 を 呈 する 病 気 等 の 疑 いが 生 じた 場 合 のみでなく かつその 者 が 交 通 事 故 を 起 こした 場 合 など 客 観 的 な 要 件 が 満 たされる 場 合 に 限 るのであれば 導 入 しても 良 いのではないか 委 員 : 試 験 の 一 部 免 除 については 自 己 申 告 のインセンティブに なるので 導 入 するべきであると 思 うが あくまで 虚 偽 申 告 に 対 する 罰 則 の 導 入 とセットで 考 えるべきである また 暫 定 的 な 効 力 の 停 止 処 分 については 事 故 が 起 きたことを 要 件 と したのでは 事 故 を 防 ぐことはできず 国 民 の 理 解 は 得 られ ないのではないか 医 師 が 診 断 して 危 険 と 判 断 される 者 につ いては 運 転 をできないようにする 必 要 があるのではないか 委 員 : 医 師 と 言 えども 運 転 が 危 険 かどうかを 判 断 するのは 容 易 ではない 運 転 が 危 険 な 症 状 を 有 するという 確 定 的 な 診 断 が 出 るまでは 患 者 の 人 権 の 尊 重 が 必 要 ではないか その 点 に -9-

ついて 届 出 に 関 する 免 責 が 明 確 化 されない 限 りは 医 師 は 反 対 せざるを 得 ない 委 員 : 一 定 の 病 気 等 にかかっている 疑 い というのは 行 政 の 側 で 生 じた 疑 い であり 疑 い である 以 上 は 客 観 的 な 担 保 が 必 要 であることを 明 確 化 する 必 要 があるのではない か 第 5 その 他 関 係 委 員 : 交 通 事 故 情 報 の 管 理 システムの 構 築 は 時 代 の 要 請 であり 必 要 であると 思 うが 個 人 情 報 の 保 護 に 配 慮 する 必 要 がある 旨 を 提 言 に 盛 り 込 むべきではないか 委 員 : 病 気 による 事 故 を 完 全 に 防 ぐためには 症 状 が 極 めて 軽 い 患 者 も 規 制 の 対 象 とする 必 要 が 生 じるため 頻 繁 に 事 故 を 起 こす 者 を 対 象 に 対 策 を 検 討 するのが 現 実 的 である 一 定 の 病 気 等 に 該 当 することが 疑 われる 者 に 免 許 を 与 えないこととす れば 事 故 を 防 ぐことはできるだろうが 世 の 中 の 混 乱 を 招 くことになり また 人 権 問 題 にもなりかねない 現 実 的 に は 物 損 事 故 や 人 身 事 故 を 端 緒 に 一 定 の 症 状 等 が 発 覚 した 者 に ついては しっかり 臨 時 適 性 検 査 を 行 い 届 け 出 から 治 療 更 正 へと 適 切 に 導 いていくことが 必 要 である そのため 警 察 側 で 頻 繁 に 事 故 を 起 こす 者 一 定 の 症 状 を 呈 する 病 気 等 に 該 当 する 者 を 把 握 するためにも 事 故 情 報 を 管 理 するコン ピュータシステム 等 は 必 要 であると 思 う 委 員 : てんかんや 認 知 症 等 の 患 者 による 事 故 率 が その 他 の 者 と 比 べて 優 位 に 高 いというデータはあるのか 欧 米 では その ような 事 実 を 示 すような 論 文 はないようである 事 務 局 : どれだけの 人 が 病 気 を 有 していながら 免 許 を 受 けているか を 把 握 できていないため 病 気 を 有 する 者 の 事 故 率 を 出 すこ とは 難 しい ただ 一 定 の 病 気 等 を 原 因 とする 事 故 の 事 例 は 相 当 数 把 握 している -10-

4 次 回 検 討 会 の 日 程 等 日 程 : 平 成 24 年 10 月 16 日 ( 火 ) 午 後 4 時 から ( 場 所 : 警 察 庁 第 1 会 議 室 ) -11-