[Case 12-2] 新 社 会 人 になったアツコさんであるが 働 いて 1 年 たって どうやら 会 社 の 経 営 が 思 わ しくないようである そしてある 日 突 然 会 社 が 倒 産 し 解 雇 を 告 げられた アツコさん は 母 子 家 庭 で 苦 労 した 母 親 と 一 緒



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東久留米市訓令乙第   号

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提 出 書 類 ア 財 産 形 成 年 金 貯 蓄 の 非 課 税 適 用 確 認 申 告 書 ( 積 立 終 了 から2ヶ 月 以 内 に 提 出 厳 守 ) 記 入 例 参 照 イ 財 産 形 成 年 金 貯 蓄 者 の 退 職 等 申 告 書 記 入 例 参 照 年 金 財 形 提 出 書 類

平成16年度

奨学資金の受領から返還までの手続

昨 年 今 年 退 職 した< 雇 用 保 険 に 関 すること> 1. 雇 用 保 険 ( 失 業 給 付 )を 受 給 予 定 (または 受 給 している) 雇 用 保 険 受 給 資 格 証 のコピー ( 退 職 日 基 本 日 額 処 理 状 況 のわかる 面 ) 日 額 3,611 円 未

[Case 2-1] 横 浜 さんは 首 尾 良 く 就 職 できて 昨 年 4 月 から 新 社 会 人 となり 仕 事 をしている 学 生 の 時 よりは 自 由 な 時 間 は 減 ったが 毎 月 まとまった 給 与 がもらえて 学 生 の 時 よりはる かに 自 分 の 自 由 になるお 金

川越市幼稚園就園奨励費補助金交付要綱

日 雇 い 等 の 収 入 の 場 合 前 々 年 1 月 1 日 以 前 から 引 きつづき 前 々 年 分 所 得 額 証 勤 務 先 が 不 特 定 の 日 雇 いをしている 方 前 年 分 確 定 申 告 書 ( 控 ) 前 々 年 1 月 1 日 以 前 から 引 きつづき 前 々 年 分

(2) 保 育 料 等 減 免 措 置 に 関 する 調 書 (3) 地 方 税 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 226 号 ) 第 5 条 第 2 項 第 1 号 に 規 定 する 市 町 村 民 税 の 課 税 の 状 況 を 証 明 する 書 類 又 は 生 活 保 護 法 ( 昭 和

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主 な 保 険 給 付 病 気 の 給 付 病 気 やケガをして 病 院 にかかった 場 合 医 療 費 の 7 割 の 給 付 が 受 けられます 高 額 医 療 費 1 ヶ 月 にかかった 医 療 費 の 自 己 負 担 額 が 以 下 の 限 度 額 を 超 えた 場 合 は 限 度 額 を

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 135,600 円 185,800 円 222,900 円 261,900 円

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接 支 払 制 度 を 活 用 するか 意 思 を 確 認 する 確 認 に 当 たっては 次 の 各 号 に 掲 げる 事 項 について 書 面 により 世 帯 主 の 合 意 を 得 て 代 理 契 約 を 締 結 するものとする (1) 医 療 機 関 等 が 本 市 に 対 し 世 帯 主

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第 1 章 雇 用 保 険 関 係 手 続 支 援 サービス 1.1 雇 用 保 険 関 係 手 続 支 援 のご 利 用 に ついて 雇 用 保 険 関 係 手 続 支 援 サービスでは 雇 用 保 険 関 係 の 手 続 に 必 要 な 申 請 書 等 を 作 成 する 際 の 支 援 を 行

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【労働保険事務組合事務処理規約】

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平 成 34 年 4 月 1 日 から 平 成 37 年 3 月 31 日 まで 64 歳 第 2 章 労 働 契 約 ( 再 雇 用 希 望 の 申 出 ) 第 3 条 再 雇 用 職 員 として 継 続 して 雇 用 されることを 希 望 する 者 は 定 年 退 職 日 の3か 月 前 まで

就 業 規 則 ( 福 利 厚 生 ) 第 章 福 利 厚 生 ( 死 亡 弔 慰 金 等 ) 第 条 法 人 が 群 馬 県 社 会 福 祉 協 議 会 民 間 社 会 福 祉 施 設 等 職 員 共 済 規 程 に 基 づき 群 馬 県 社 会 福 祉 協 議 会 との 間 において 締 結 す

老 齢 基 礎 年 金 の 計 算 式 (3) 支 給 開 始 年 齢 老 齢 基 礎 年 金 は 原 則 として 65 歳 から 受 け 取 ることができます なお 希 望 すれば 60 歳 から 64 歳 の 間 でも 年 齢 に 応 じて 一 定 割 合 を 減 額 された 年 金 を 受 け

(3) 育 児 休 業 (この 号 の 規 定 に 該 当 したことにより 当 該 育 児 休 業 に 係 る 子 について 既 にし たものを 除 く )の 終 了 後 3 月 以 上 の 期 間 を 経 過 した 場 合 ( 当 該 育 児 休 業 をした 教 職 員 が 当 該 育 児 休 業

(2) 特 別 障 害 給 付 金 国 民 年 金 に 任 意 加 入 していなかったことにより 障 害 基 礎 年 金 等 を 受 給 していない 障 がい 者 の 方 に 対 し 福 祉 的 措 置 として 給 付 金 の 支 給 を 行 う 制 度 です 支 給 対 象 者 平 成 3 年 3

2 前 項 前 段 の 規 定 にかかわらず 年 俸 制 教 職 員 から 申 し 出 があった 場 合 においては 労 使 協 定 に 基 づき その 者 に 対 する 給 与 の 全 額 又 は 一 部 を 年 俸 制 教 職 員 が 希 望 する 金 融 機 関 等 の 本 人 名 義 の 口

平成20年度 就学援助費支給事業について

第 2 問 問 4 問 5 1ロ 2チ 3ヲ 4ホ ⅰ)Aさんは 今 年 の 誕 生 日 で 40 歳 となるので 公 的 介 護 保 険 の(1 第 2 号 ) 被 保 険 者 資 格 を 取 得 し 介 護 保 険 料 を 負 担 することになる 40 歳 以 上 65 歳 未 満 の 医 療

目 次 市 民 税 の 減 免 に つ い て 1 減 免 の 一 般 的 な 留 意 事 項 2 減 免 の 範 囲 お よ び 減 免 割 合 3 1 生 活 保 護 法 の 規 定 に よ る 保 護 を 受 け る 者 3 2 当 該 年 に お い て 所 得 が 皆 無 と な っ た

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平 均 賃 金 を 支 払 わなければならない この 予 告 日 数 は 平 均 賃 金 を 支 払 った 日 数 分 短 縮 される( 労 基 法 20 条 ) 3 試 用 期 間 中 の 労 働 者 であっても 14 日 を 超 えて 雇 用 された 場 合 は 上 記 2の 予 告 の 手 続

弁護士報酬規定(抜粋)

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住宅改修の手引き(初版)

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H25要綱本文

(3) 職 員 の 初 任 給 の 状 況 ( 平 成 5 年 月 日 現 在 ) 決 定 初 任 給 採 用 年 経 過 後 給 料 月 額 大 学 卒 7, 8, 一 般 行 政 職 短 大 卒 9,8 6, 高 校 卒, 8,5 () 職 員 の 経 験 年 数 別 学 歴 別 平 均 給 料

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一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 3 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 級 3 級 4 級 5 級 6 級 単 位 : ( ) 7 級 1 号 給 の 給 料 月 額 137, 163,7 4,9 31,4 71, 33,3 359,7 最 高 号 給 の 給 料 月 額

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年 間 収 入 が 130 万 円 未 満 (60 歳 以 上 75 歳 未 満 の 人 や 一 定 障 害 者 の 場 合 は 180 万 円 未 満 )であって かつ 被 保 険 者 の 年 間 収 入 の 2 分 の 1 未 満 である 場 合 は 被 扶 養 者 となります ( 同 居 の

2 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与

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社会資源について 

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自 分 にあった 健 康 保 険 を 見 つけよう! それぞれの 健 康 保 険 の 特 徴 を 踏 まえ 自 分 にあった 健 康 保 険 を 選 ぶようにしましょう! 今 までの 収 入 扶 養 家 族 の 有 無 によって どの 健 康 保 険 に 加 入 するとメリットがあるか 参 考 にし

3. 出 産 費 等 について (1) 文 部 科 学 省 共 済 組 合 員 またはその 被 扶 養 者 が 出 産 したとき 常 勤 職 員 のみ 出 産 費 1 件 420,000 円 ( 産 科 医 療 補 償 制 度 に 加 入 していない 医 療 機 関 で 出 産 のときは 390,0

通 知 カード と 個 人 番 号 カード の 違 い 2 通 知 カード ( 紙 )/H27.10 個 人 番 号 カード (ICカード)/H28.1 様 式 (おもて) (うら) 作 成 交 付 主 な 記 載 事 項 全 国 ( 外 国 人 含 む)に 郵 送 で 配 布 希 望 者 に 交

別紙3

様 式 1 給 与 得 者 様 式 2 自 営 業 者 等 次 の 者 は 当 に 勤 務 し 次 のとおり 給 与 等 を 支 給 したことを 証 明 します 給 与 支 給 者 在 地 名 称 及 び 代 表 者 印 電 話 ( ) - 採 用 年 月 日 申 込 む 月 の 前 月 から 過

2 1.ヒアリング 対 象 (1) 対 象 範 囲 分 類 年 金 医 療 保 険 雇 用 保 険 税 備 考 厚 生 年 金 の 資 格 喪 失 国 民 年 金 の 加 入 老 齢 給 付 裁 定 請 求 など 健 康 保 険 の 資 格 喪 失 国 民 健 康 保 険 の 加 入 健 康 保 険

技 能 労 務 職 公 務 員 民 間 参 考 区 分 平 均 年 齢 職 員 数 平 均 給 与 月 額 平 均 給 与 月 額 平 均 給 料 月 額 (A) ( 国 ベース) 平 均 年 齢 平 均 給 与 月 額 対 応 する 民 間 の 類 似 職 種 東 庄 町 51.3 歳 18 77

ただし 平 成 26 年 1 月 から3 月 までの 間 に 失 職 し 平 成 26 年 4 月 以 降 も 引 き 続 き 失 職 している 場 合 ( 平 成 26 年 度 に 新 入 学 ( 編 転 入 学 を 含 む )をした 者 であって 平 成 25 年 度 に 私 立 高 校 等 に

らの 内 容 について 規 定 することとしております 今 回 お 示 しする 整 理 は 現 時 点 の 案 ですので あらかじめご 承 知 おき 下 さい 同 令 等 の 改 正 規 定 が 確 定 し 次 第 改 めてご 連 絡 をさせていただきます 記 1 軽 減 措 置 の 具 体 的 な

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別 紙 軽 費 老 人 ホームの 収 入 認 定 について 平 成 22 年 3 月 9 日 千 葉 県 健 康 福 祉 部 高 齢 者 福 祉 課 本 紙 は 平 成 18 年 1 月 24 日 老 発 第 号 厚 生 労 働 省 老 健 局 長 通 知 老 人 保 護 措 置 費

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 185,8 222,9 261,9 289,2 32,6 最 高 号 給 の 給 料 月 額 243,7 37,8 35

特別徴収封入送付作業について

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Transcription:

12 第 12 章 リストラ 失 業 セーフティネット 定 期 収 入 とセーフティネットについて 学 ぶ 本 講 での 学 習 のゴール( 講 義 後 に 学 生 は 以 下 の 事 項 ができるようになっている) 失 業 した 場 合 の 対 処 の 方 法 について 考 えることができる セーフティネットについて 理 解 することができる 自 助 共 助 公 助 について 理 解 することができる 学 習 の 狙 い 予 期 せぬ 事 態 で 急 に 収 入 源 が 絶 たれた 場 合 どうすればよいのだろうか? 自 分 の 貯 金 だけ でどれくらいの 期 間 出 ていくキャッシュフローを 支 えることができるのか また 別 の 一 時 的 収 入 元 を 得 るようなセーフティネットは 存 在 するのか 定 期 収 入 というキャッシュ イン がなくなった 場 合 について Case Study で 学 習 する この 章 の 概 要 終 身 雇 用 制 度 が 崩 れつつある 今 日 失 業 は 誰 もが 直 面 するかもしれない 問 題 である 失 業 し て 所 得 が 途 絶 えた 場 合 どうしたらいいかディスカッションを 通 して 考 える 生 活 をサポー トしたり 新 しい 仕 事 を 探 したりするためにどのような 制 度 があるかを 学 ぶ 失 業 に 備 えて 貯 蓄 など 普 段 から 自 分 がしておくことは 何 か( 自 助 ) 社 会 保 険 の 制 度 は 何 か( 共 助 ) 公 的 な 援 助 には 何 があるか( 公 助 )について 考 える [Case 12-1] 張 り 切 って 新 社 会 人 になり 自 立 して 一 人 暮 らしを 始 めた 翔 さんだが 働 いて 1 年 たって どうやら 会 社 の 経 営 が 思 わしくないことに 気 付 いてはいた そしてとうとうある 日 解 雇 (リ ストラ)を 告 げられた 会 社 に 限 界 を 感 じていたので 受 け 入 れざるを 得 ないが 収 入 が 断 た れて 途 方 にくれるばかりである 両 親 はすでに 引 退 して 年 金 暮 らしなので 経 済 的 な 援 助 を 受 けることはできない こんな 時 どうしたらいいのだろうか? このような 時 に 自 分 たちなら どのような 行 動 をとるか 話 し 合 ってみよう 85

[Case 12-2] 新 社 会 人 になったアツコさんであるが 働 いて 1 年 たって どうやら 会 社 の 経 営 が 思 わ しくないようである そしてある 日 突 然 会 社 が 倒 産 し 解 雇 を 告 げられた アツコさん は 母 子 家 庭 で 苦 労 した 母 親 と 一 緒 に 実 家 で 暮 らしているが 母 親 は 病 気 で 収 入 がなく アツコさんの 収 入 が 頼 りであった 今 回 の 件 で アツコさんは 精 神 的 なショックから 体 調 を 崩 し しばらく 就 職 活 動 ができない この 場 合 この 母 子 はどうしたらいいか? 自 分 たち ならどんなアドバイスをするか 話 し 合 ってみよう キー 概 念 失 業 雇 用 保 険 セーフティネット ハローワーク 生 活 保 護 キー 概 念 解 説 失 業 : 一 般 的 には 元 気 で 働 きたいし 働 けるのに 職 がない 状 態 のこと 失 業 手 当 の 支 給 について 定 めている 雇 用 保 険 法 における 定 義 は ( 雇 用 保 険 の) 被 保 険 者 が 離 職 し 就 労 の 意 思 及 び 能 力 を 有 するにもかかわらず 職 業 に 就 くことができない 状 態 にあること である 雇 用 保 険 : 一 般 的 に 失 業 保 険 ということもある 雇 用 労 働 者 を 対 象 とした 保 険 である パ ートタイムで 働 く 人 も 所 定 労 働 時 間 が 週 20 時 間 以 上 で かつ 引 き 続 き 31 日 以 上 雇 用 さ れることが 見 込 まれる 場 合 は 被 保 険 者 となる 被 保 険 者 ( 会 社 員 など)が 失 業 した 場 合 に 失 業 中 の 収 入 を 保 障 し 再 就 職 の 促 進 を 図 る 主 な 給 付 は 基 本 手 当 (いわゆる 失 業 手 当 )で ある 失 業 手 当 の 給 付 は 公 共 職 業 安 定 所 (ハローワーク)での 職 業 紹 介 斡 旋 と 一 体 的 に 行 っている セーフティネット: 雇 用 保 険 生 活 保 護 などの 社 会 保 障 制 度 消 費 者 保 護 制 度 などのよう に 自 己 責 任 の 原 則 を 補 完 して 市 場 競 争 における 脱 落 者 や 弱 者 を 守 る 制 度 ハローワーク( 公 共 職 業 安 定 所 ): 公 共 職 業 安 定 所 が 正 式 名 称 で ハローワークは 愛 称 国 民 に 安 定 した 雇 用 機 会 を 確 保 することを 目 的 として 国 ( 厚 生 労 働 省 )が 主 要 都 市 に 設 置 して いる 求 職 者 には 求 職 申 込 求 職 相 談 職 業 紹 介 を 行 う 具 体 的 には 就 職 や 転 職 について の 相 談 指 導 適 性 や 希 望 にあった 職 場 への 職 業 紹 介 雇 用 保 険 ( 失 業 手 当 )の 受 給 手 続 き などのサービスを 提 供 する 雇 用 主 には 雇 用 保 険 雇 用 に 関 する 国 の 助 成 金 補 助 金 の 申 請 86

窓 口 業 務 や 求 人 の 受 理 などを 行 う 生 活 保 護 : 公 的 扶 助 とも 言 われる 失 業 退 職 疾 病 死 亡 離 婚 災 害 などの 理 由 で 生 活 困 窮 者 となった 場 合 一 定 水 準 の 生 活 を 国 の 責 任 で 保 障 するもの 生 活 保 護 法 では 保 護 の 種 類 として 生 活 扶 助 教 育 扶 助 住 宅 扶 助 医 療 扶 助 介 護 扶 助 などを 定 めてい る 保 護 を 申 請 する 窓 口 は 福 祉 事 務 所 である 保 護 が 決 定 される 前 に 扶 養 義 務 者 調 査 と 資 産 調 査 が 行 われる 基 本 的 には 援 助 できる 近 親 者 や 資 産 がない 状 態 でないと 受 給 でき ないしくみになっている [Work 12-1] 雇 用 保 険 の 基 本 手 当 (いわゆる 失 業 手 当 )の 簡 単 な 計 算 問 題 Case 12-1 の 翔 さんは 気 を 取 り 直 して ハローワークに 行 き 職 探 しをすることにし た 会 社 にいたときに 雇 用 保 険 に 入 っていたので 新 しい 仕 事 が 見 つかるまでの 一 定 期 雇 用 保 険 は 社 会 保 険 の 一 種 なので 雇 用 保 険 料 を 納 めていた 人 が 失 業 の 際 に 失 業 手 当 を 間 失 業 手 当 が 受 けられることがわかった 失 業 手 当 の 金 額 と 給 付 を 受 けられる 日 数 は 受 けられる 制 度 である どれくらいだろうか? 24 歳 退 職 前 半 年 間 の 月 収 24 万 円 被 保 険 者 であった 期 間 は * 関 連 資 料 ( 厚 生 労 働 省 の 資 料 を 加 工 ) 1 年 給 付 金 額 ( 日 額 ): 円 ~ 円 の 見 込 み 給 付 日 数 : 日 雇 用 保 険 の 受 給 要 件 1 働 く 意 思 と 能 力 がありながら 仕 事 に 就 けず 積 極 的 に 求 職 活 動 を 行 っていること 2 離 職 以 前 の 2 年 間 に 被 保 険 者 期 間 が 通 算 して 12 ヵ 月 以 上 あること ただし 倒 産 解 雇 等 により 離 職 を 余 儀 なくされた 場 合 は 離 職 の 日 以 前 1 年 間 に 6 ヵ 月 以 上 でよい 基 本 手 当 ての 金 額 退 職 前 半 年 間 の 賃 金 180 50%~80%(60 歳 未 満 の 場 合 ) 年 齢 によって 1 日 分 の 金 額 に 上 限 あり 基 本 手 当 日 額 は 年 齢 区 分 ごとにその 上 限 額 が 定 められており 現 在 は 次 のとおり ( 平 成 27 年 8 月 1 日 現 在 今 後 の 見 直 しもある ) 30 歳 未 満 6,935 円 30 歳 以 上 45 歳 未 満 7,105 円 45 歳 以 上 60 歳 未 満 7,810 円 60 歳 以 上 65 歳 未 満 6,714 円 87

倒 産 解 雇 雇 止 め 当 等 による 離 職 者 に 対 する 給 付 日 数 * 厚 生 労 働 省 資 料 より [Work 12-2] 失 業 手 当 と 生 活 費 必 要 な 貯 蓄 の 計 算 問 題 翔 さんは 基 本 手 当 ( 失 業 手 当 )5,000 円 を 受 けることができるようになった 3ヵ 月 で 新 しい 仕 事 を 探 すつもりだが それまでの 生 活 費 をまかなうために 貯 蓄 はどれくらい 必 要 だろうか? (3ヵ 月 後 に 新 しい 仕 事 を 見 つけて 給 与 をもらえるまでの4ヶ 月 間 の 生 活 について 簡 単 にするため 月 はすべて 30 日 とする) < 収 入 >[Work 11-1]の 解 答 を 使 う 基 本 給 付 金 額 : 日 額 円 月 額 (30 日 で 計 算 ) 円 給 付 期 間 : 日 < 支 出 > 翔 さんの 家 計 簿 費 目 金 額 備 考 食 費 50,000 円 外 食 中 心 住 居 費 80,000 円 オートロックつきワンルームマンション 光 熱 水 道 費 10,000 円 ほとんど 家 にいない 通 信 費 13,000 円 家 電 とケータイ 被 服 費 10,000 円 身 だしなみが 大 切 ( 切 りつめてこれが 限 度 ) 交 通 費 10,000 円 バイク 移 動 が 中 心 会 社 の 面 接 情 報 収 集 教 養 娯 楽 交 際 費 10,000 円 飲 み 会 デート 代 ( 切 りつめたが 憂 さ 晴 らしも 必 要 ) 就 職 活 動 のための 情 報 収 集 費 奨 学 金 返 済 17,000 円 2 種 奨 学 金 を 5 万 円 4 年 間 借 りていた 支 出 合 計 ( ) 円 Question: 4 ヵ 月 の 生 活 をまかなうために 必 要 な 貯 蓄 の 額 は? 4 か 月 間 の 支 出 合 計 - 失 業 手 当 支 給 合 計 = 必 要 な 貯 蓄 額 つまり いざという 時 (この 場 合 は 失 業 した 時 )のために 必 要 な 貯 蓄 額 [ ] - [ ] = [ ] 円 88

解 説 Quiz: 次 の 人 のうち 失 業 手 当 を 受 け 取 れる 人 には 受 け 取 れない 人 には をつけなさ い ただし 以 下 の 人 は 全 員 2 年 以 上 働 いていた 後 に それぞれの 事 情 で 仕 事 を 辞 めた とする 1( ) 正 社 員 として 働 いている 期 間 中 に 雇 用 保 険 料 を 納 めていたが 自 分 の 都 合 で 仕 事 を 辞 めて 現 在 ハローワークで 職 探 しをしている 人 2( ) 結 婚 のために 仕 事 を 辞 めて 現 在 求 職 活 動 はしていないが 正 社 員 として 働 いている 期 間 中 に 雇 用 保 険 料 を 納 めていた 人 3( ) 働 いている 期 間 中 に 雇 用 保 険 料 を 納 めていたが 正 社 員 ではなく 現 在 ハロ ーワークで 職 探 しをしているパートの 人 ( 非 正 規 労 働 者 ) 4( ) 最 近 自 分 の 経 営 していた 店 を 廃 業 し 現 在 ハローワークで 職 探 しをして いる 元 自 営 業 者 の 人 5 ( ) 公 立 学 校 の 先 生 を 辞 めて 現 在 ハローワークで 職 探 しをしている 人 [Work12-3] Case12-2 のアツコさん 母 子 は しばらくは 自 分 たちの 貯 蓄 を 取 り 崩 して 生 活 し てきたが 貯 蓄 は 底 をつき 生 活 は 困 窮 している そこで 近 所 の 民 生 委 員 を 通 して 福 祉 事 務 所 に 生 活 保 護 を 申 請 することにした 1 生 活 保 護 を 受 給 できる 条 件 について 考 えてみよう 2 次 の 意 見 について 賛 成 か 反 対 か 話 し 合 おう 私 たちは 生 活 保 護 には 頼 るべきではない 生 活 保 護 の 受 給 資 格 を 今 よりもっと 厳 しく すべきである 3 2についてどのような 意 見 が 出 たか グループごとに 発 表 しよう ( 賛 成 反 対 の 主 な 意 見 をメモしておくこと) 89

Student ID: 名 前 : 提 出 期 限 月 日 [Homework 12] セーフティネットとしての 生 活 保 護 横 浜 市 内 に 住 むサチ 子 さん(31 才 )は 病 身 でパートをしながら 2 人 の 子 どもを 育 ててい る DV 夫 とは 離 婚 したので 収 入 が 足 りず 生 活 保 護 を 申 請 しようと 思 う 支 給 額 はいくらく らいになるか 計 算 してみよう 2 人 の 子 どもは5 7 歳 現 在 の 収 入 は 月 額 5 万 円 です 横 浜 市 は 1 等 地 -1に 該 当 する アパートの 家 賃 は 45,000 円 である (Appendix の 生 活 扶 助 基 準 額 を 参 照 ) 計 算 参 考 ) 生 活 保 護 の 内 容 ( 生 活 扶 助 費 ) 日 常 生 活 に 必 要 な 費 用 ( 食 費 被 服 費 光 熱 費 など) 生 活 扶 助 定 められた 範 囲 内 で 実 費 を 支 給 アパート 等 の 家 賃 住 宅 扶 助 定 められた 範 囲 内 で 実 費 を 支 給 義 務 教 育 を 受 けるために 必 要 な 学 用 品 費 教 育 扶 助 定 められた 基 準 額 を 支 給 医 療 サービスの 費 用 医 療 扶 助 費 用 は 直 接 医 療 機 関 へ 支 払 ( 本 人 負 担 なし) 介 護 サービスの 費 用 介 護 扶 助 費 用 は 直 接 介 護 事 業 者 へ 支 払 ( 本 人 負 担 なし) 出 産 費 用 出 産 扶 助 定 められた 範 囲 内 で 実 費 を 支 給 就 労 に 必 要 な 技 能 の 修 得 等 にかかる 費 用 生 業 扶 助 定 められた 範 囲 内 で 実 費 を 支 給 葬 祭 費 用 葬 祭 扶 助 定 められた 範 囲 内 で 実 費 を 支 給 91