身 体 測 定 身 長 体 重 腹 囲 を 測 定 し 体 型 が 適 正 か 判 断 します 体 脂 肪 を 測 定 する 場 合 もあります 肥 満 の 判 定 には BMI と 腹 囲 が 指 標 として 用 いられます BMI は ( 体 重 身 長 の2 乗 ) で 計 算 され 18.5 未 満 が 痩 せ 18.5 ~ 25 未 満 が 適 正 25 以 上 が 肥 満 と 判 定 されます BMI = 体 重 (kg) 身 長 (m) の 2 乗 腹 囲 ( おへその 高 さ ) は 男 性 が 85 cm 以 上 女 性 が 90 cm 以 上 で 内 臓 肥 満 と 判 定 されます 内 臓 脂 肪 の 面 積 が 100 平 方 センチ 以 上 の 内 臓 脂 肪 蓄 積 肥 満 の 状 態 が 長 く 続 くと 糖 代 謝 異 常 脂 質 異 常 高 血 圧 になりやすく 心 筋 梗 塞 や 脳 梗 塞 などの 血 管 疾 患 になるリスクが 高 くなります 腹 囲 で 男 性 85 cm 女 性 90 cmが 内 臓 脂 肪 面 積 100 平 方 センチにほぼ 相 当 します 内 臓 脂 肪 量 の 正 確 な 把 握 には 内 臓 脂 肪 CT 検 査 をお 勧 めします 血 圧 検 査 血 圧 測 定 により 高 血 圧 と 低 血 圧 を 判 別 します 高 血 圧 をリスク 要 因 とする 疾 患 には 脳 血 管 疾 患 や 心 疾 患 があり 糖 尿 脂 質 異 常 や 喫 煙 などのリスクが 加 わると 発 症 リスクは 更 に 高 まります 血 管 疾 患 の 予 防 には 血 圧 のコントロール が 重 要 となります 血 圧 分 類 至 適 血 圧 正 常 血 圧 正 常 高 血 圧 Ⅰ 度 高 血 圧 Ⅱ 度 高 血 圧 Ⅲ 度 高 血 圧 収 縮 期 血 圧 (mmhg) 拡 張 期 血 圧 (mmhg) 120 未 満 かつ 80 未 満 130 未 満 かつ 85 未 満 130 ~ 139 または 85 ~ 89 140 ~ 159 または 90 ~ 99 160 ~ 179 または 100 ~ 109 180 以 上 または 110 以 上 一 般 的 に 収 縮 期 血 圧 100mmHg 未 満 を 低 血 圧 と 呼 びますが 正 常 血 圧 との 境 界 は 明 瞭 ではありません ( 定 義 はあ りません ) 聴 力 検 査 低 音 領 域 (1000 ヘルツ)から 高 音 領 域 (4000 ヘルツ)の 音 を 用 いて 難 聴 などの 聴 力 障 害 の 有 無 を 調 べます 眼 科 検 査 視 力 検 査 遠 見 視 力 (5 m 以 上 の 距 離 で 測 定 された 視 力 ) を 測 定 し 視 力 障 害 の 有 無 を 判 別 します 視 力 障 害 の 原 因 となる 主 な 疾 患 としては 糖 尿 病 網 膜 症 緑 内 障 白 内 障 網 膜 色 素 変 性 症 強 度 近 視 などがあります 眼 圧 検 査 眼 圧 とは 眼 球 の 中 で 作 られた 房 水 という 水 の 圧 力 のことで 眼 圧 が 異 常 に 高 くなると 視 神 経 が 圧 迫 されて 視 力 が 低 下 します 高 眼 圧 は 緑 内 障 の 原 因 の 一 つです ( 緑 内 障 は 視 野 検 査 が 必 要 です ) 眼 底 検 査 眼 球 の 奥 の 眼 底 部 分 の 写 真 を 撮 り 眼 科 医 が 読 影 します 網 膜 の 血 管 の 状 態 を 観 察 することにより 高 血 圧 による 眼 底 出 血 や 糖 尿 病 の 合 併 症 である 糖 尿 病 網 膜 症 が 判 ります また ( 加 齢 ) 黄 斑 変 性 症 などの 網 膜 病 変 の 有 無 も 判 定 しま す 3
肺 機 能 検 査 肺 活 量 や1 秒 率 を 測 定 し 肺 の 容 量 や 能 力 を 調 べる 検 査 です この 検 査 により 肺 の 呼 吸 機 能 の 程 度 ( 肺 年 令 )が 判 る とともに 肺 気 腫 や 慢 性 気 管 支 炎 などの 慢 性 閉 塞 性 肺 疾 患 (COPD)の 早 期 発 見 が 可 能 になります 血 液 学 検 査 赤 血 球 数 (RBC) 赤 血 球 は 骨 髄 で 作 られ 血 液 中 に 出 て 細 胞 に 酸 素 を 運 び 二 酸 化 炭 素 を 受 け 取 ります 赤 血 球 数 の 増 加 する 場 合 には 多 血 症 と 診 断 され 減 少 する 場 合 は 貧 血 となります 血 色 素 量 ( ヘモグロビン ) ヘモグロビンは 赤 血 球 に 含 まれる 蛋 白 で 酸 素 を 運 ぶ 中 心 的 な 役 割 をしています 貧 血 の 有 無 や 赤 血 球 増 多 症 の 診 断 に 使 われます ヘマトクリット (Ht) ヘマトクリットは 一 定 量 の 血 液 中 に 含 まれる 赤 血 球 の 割 合 を 調 べる 検 査 で 貧 血 や 多 血 症 の 重 症 度 が 判 ります 赤 血 球 恒 数 (MCV MCH MCHC) 赤 血 球 数 ヘモグロビン ヘマトクリット 値 から 算 出 される 数 値 を 赤 血 球 恒 数 と 呼 び 貧 血 の 原 因 や 種 類 性 質 を 区 別 する 情 報 となります 白 血 球 数 (WBC) 白 血 球 は 細 菌 などの 異 物 が 体 に 侵 入 してくると 骨 髄 で 盛 んに 作 られ 増 加 します また 白 血 病 などの 血 液 のがんにな ると 白 血 球 が 増 加 します 白 血 球 分 類 白 血 球 分 類 は 血 液 中 の 白 血 球 を 好 中 球 好 酸 球 好 塩 基 球 単 球 リンパ 球 の5 分 類 に 分 類 算 定 する 検 査 です 病 気 により 各 々の 種 類 の 白 血 球 の 百 分 率 が 変 化 します また 白 血 病 の 場 合 健 常 者 では 出 現 しない 幼 若 細 胞 が 現 れます 血 小 板 数 (Plt) 血 小 板 は 出 血 した 時 に 血 栓 を 作 って 血 を 止 める 働 きをします 血 小 板 数 の 減 少 や 機 能 の 低 下 が 起 こると 出 血 しや すくなったり 出 血 が 止 まりにくくなります 血 清 鉄 (Fe) 鉄 はヘモグロビンを 作 る 材 料 となるため 摂 取 量 不 足 や 体 外 に 失 われる 量 が 多 くなると 血 清 鉄 が 低 くなり 鉄 欠 乏 性 貧 血 となります 鉄 欠 乏 性 貧 血 は 貧 血 の 中 で 最 も 多 く 特 に 女 性 に 多 い 貧 血 です また 摂 取 量 が 多 くなると 鉄 過 剰 状 態 となり 臓 器 沈 着 が 見 られます 不 飽 和 鉄 結 合 能 (UIBC) 血 清 中 では 鉄 は 全 てトランスフェリンという 蛋 白 に 結 合 しています トランスフェリンにあとどれくらい 鉄 を 結 合 できるかを 示 すのが UIBC です 鉄 欠 乏 性 貧 血 では UIBC が 高 くなります 血 液 型 (ABO,Rh) 血 液 型 には 大 きく ABO 血 液 型 と Rh 血 液 型 の 二 つがあります ABO 血 液 型 の 日 本 人 の 割 合 は A 型 40% B 型 20% O 型 30% AB 型 10%となります Rh 型 はD 抗 原 の 有 無 で 区 別 し 持 っている 人 を Rh(+) 持 ってい ない 人 を Rh(-)とします 日 本 人 で Rh(-)の 人 の 割 合 は 0.5%です 4
脂 質 代 謝 検 査 総 コレステロール 総 コレステロールは 動 脈 硬 化 性 疾 患 の 危 険 因 子 として 重 要 視 されています コレステロールや 中 性 脂 肪 の 増 加 によ る 脂 質 異 常 が 長 く 続 くと 心 臓 の 冠 動 脈 硬 化 や 脳 動 脈 硬 化 を 起 こしやすくなります 総 コレステロールは 糖 尿 病 甲 状 腺 機 能 低 下 症 ネフローゼ 症 候 群 などでも 上 昇 します HDL コレステロール HDL コレステロールは 高 比 重 リポ 蛋 白 に 含 まれるコレステロールで 動 脈 内 壁 に 付 いた LDL コレステロールを 取 り 除 く 働 きがあります HDL コレステロールが 低 いと 動 脈 硬 化 性 疾 患 の 発 症 リスクが 高 くなります HDL コレステ ロールを 下 げる 原 因 として 喫 煙 肥 満 運 動 不 足 糖 尿 病 などがあります 今 は 高 すぎる HDL も 問 題 ありとされて います LDL コレステロール LDL コレステロールは 低 比 重 リポ 蛋 白 に 含 まれるコレステロールで 活 性 酸 素 などで 酸 化 され 変 性 した LDL が 血 管 内 壁 のレセプターに 結 合 し 動 脈 硬 化 を 進 行 させます 変 性 LDL やその 元 となる LDL コレステロールが 高 いと 動 脈 硬 化 性 疾 患 のリスクが 高 くなります 中 性 脂 肪 体 内 にある 脂 肪 の 一 種 でエネルギーとして 使 われますが 余 ったエネルギーは 皮 下 脂 肪 や 内 臓 脂 肪 の 形 で 中 性 脂 肪 として 蓄 えられます 中 性 脂 肪 が 高 値 を 示 す 最 大 の 原 因 は 肥 満 で 食 べすぎ 運 動 不 足 飲 酒 はその 要 因 となります 中 性 脂 肪 の 上 昇 と HDL コレステロールの 低 下 は 冠 動 脈 疾 患 のリスクを 上 昇 させます 脂 質 代 謝 異 常 症 の 判 断 基 準 HDL コレステロール LDL コレステロール 中 性 脂 肪 40mg/dl 未 満 140mg/dl 以 上 150mg/dl 以 上 LDL/HDL 比 血 液 中 の LDL コレステロールと HDL コレステロールの 比 で 算 出 した 指 標 で 比 の 値 が 高 くなると 動 脈 硬 化 性 疾 患 である 心 筋 梗 塞 や 脳 梗 塞 のリスクが 高 くなります 糖 尿 病 検 査 血 糖 インスリンの 分 泌 不 足 または 作 用 不 足 により 血 糖 値 が 上 昇 し 糖 尿 病 を 発 症 します 糖 尿 病 の 最 も 重 要 な 指 標 は 血 糖 値 で 食 事 の 影 響 を 受 けるため 空 腹 時 血 糖 を 測 定 し 糖 尿 病 の 有 無 を 判 定 します 尿 糖 血 糖 の 濃 度 が 一 定 限 度 ( 約 170mg/dl)を 超 えると 腎 臓 での 再 吸 収 が 追 いつかず 尿 に 糖 が 出 てきます 尿 糖 が 陽 性 の 場 合 糖 尿 病 が 疑 われます HbA1c(ヘモグロビンエーワンシ ) 赤 血 球 中 のヘモグロビンの 一 部 とブドウ 糖 が 結 合 したものを HbA1c といい 血 液 中 のブドウ 糖 が 増 加 するほど HbA1c も 高 くなります HbA1c は 過 去 1~2ヶ 月 の 平 均 的 な 食 前 食 後 血 糖 値 を 反 映 し 直 前 の 食 事 の 影 響 も 受 けな いため 糖 尿 検 査 項 目 として 必 須 の 検 査 になっています 5
インスリン HOMA-R HOMA-R は 空 腹 時 のインスリンと 血 糖 値 から 算 出 される 指 標 で 早 期 の 糖 代 謝 異 常 をよく 反 映 します (HOMA-R =インスリン 血 糖 405) 内 臓 脂 肪 の 蓄 積 によりインスリンの 効 きがゆるくなる(インスリン 抵 抗 性 )と インスリンが 多 く 分 泌 されるよ うになり HOMA-R が 上 昇 します HOMA-R は 血 糖 や HbA1c に 比 べ 非 常 に 早 期 の 糖 代 謝 異 常 を 捕 らえますので HOMA-R が 少 し 高 くなった 段 階 で 生 活 習 慣 を 早 く 改 善 すれば 糖 尿 病 を 予 防 することが 可 能 になります 膵 機 能 検 査 血 清 アミラーゼ 主 に 膵 疾 患 のスクリーニング 検 査 として 用 いられます 急 性 膵 炎 などの 膵 疾 患 や 急 性 耳 下 腺 炎 などの 唾 液 腺 疾 患 腎 機 能 障 害 などで 上 昇 します 肝 機 能 検 査 総 蛋 白 (TP) 血 清 中 の 蛋 白 は 80 以 上 の 異 なった 成 分 で 構 成 されています 総 蛋 白 の 増 加 や 低 下 が 見 られた 場 合 は 2 次 検 査 と して 蛋 白 分 画 や 個 々の 蛋 白 成 分 の 定 量 検 査 を 実 施 します アルブミン アルブミンは 血 清 蛋 白 の50~70%を 占 める 蛋 白 で 肝 臓 で 合 成 されます 蛋 白 摂 取 不 足 吸 収 不 全 肝 臓 での 合 成 低 下 腎 臓 からの 蛋 白 濾 出 などで 低 下 します 慢 性 肝 障 害 が 悪 化 した 場 合 やネフローゼ 症 候 群 などでアルブミン の 低 下 がおこります 体 の 栄 養 状 態 のモニター 項 目 としても 利 用 されます A/G 比 アルブミンと 総 グロブリンの 比 を 表 します 肝 障 害 が 進 行 した 場 合 や 腎 障 害 で A/G 比 は 低 下 します 総 ビリルビン 血 清 ビリルビンは 溶 血 による 産 生 過 剰 ( 溶 血 性 貧 血 )や 肝 炎 胆 石 などの 肝 胆 道 疾 患 で 上 昇 します 疾 患 の 診 断 や 黄 疸 の 鑑 別 に 重 要 な 検 査 です ZTT( クンケル ) 膠 質 反 応 と 呼 ばれる 検 査 で 肝 機 能 のスクリーニング 検 査 として 用 いられますが 慢 性 炎 症 や 膠 原 病 など ( 免 疫 異 常 ) でも 上 昇 します AST(GOT) ALT(GPT) AST は 心 臓 肝 臓 筋 肉 の 細 胞 に 存 在 し ALT は 主 に 肝 臓 の 細 胞 に 存 在 する 酵 素 です まず ALT が 上 昇 する 場 合 に は 脂 肪 肝 が そして AST と ALT が 共 に 上 昇 する 場 合 は 肝 疾 患 が AST のみが 上 昇 する 場 合 は 心 筋 や 骨 格 筋 の 障 害 が 疑 われます γ -GT( γ -GTP) γ -GT は 肝 炎 アルコール 性 肝 障 害 や 胆 汁 うっ 滞 などの 肝 胆 管 疾 患 で 特 異 的 に 上 昇 する 酵 素 です 飲 酒 の 影 響 を 大 きく 受 けるため 他 の 肝 機 能 検 査 が 正 常 でも 1 日 2 合 以 上 の 常 習 飲 酒 者 では 明 らかに 高 値 を 示 します 約 2 週 間 の 禁 酒 でγ -GT の 値 は 半 減 すると 言 われています LAP 肝 臓 や 胆 道 の 病 気 の 指 標 として ALP やγ -GT とともに 測 定 され 各 々の 値 の 関 連 性 を 見 て 診 断 を 行 います 肝 障 害 や 胆 汁 うっ 滞 時 に 上 昇 するほか 妊 娠 末 期 にも 胎 盤 由 来 の LAP が 上 昇 します 6
LDH 全 身 のあらゆる 組 織 に 存 在 する 酵 素 で 臓 器 特 異 性 は 低 いがスクリーニング 検 査 として 活 用 される 項 目 です 肝 疾 患 心 疾 患 血 液 疾 患 筋 疾 患 自 己 免 疫 疾 患 などで 上 昇 します コリンエステラーゼ 肝 臓 で 合 成 される 酵 素 で 肝 実 質 障 害 性 の 疾 患 において 低 下 します 特 に 慢 性 肝 炎 や 肝 硬 変 が 進 行 するとアルブミ ンとともに 低 下 が 顕 著 になります 脂 肪 肝 ネフローゼ 症 候 群 甲 状 腺 機 能 亢 進 症 では 高 値 になります 肝 炎 ウ イ ル ス 検 査 HBs 抗 原 B 型 肝 炎 ウイルスに 現 在 感 染 しているかどうかを 調 べる 検 査 です HBs 抗 原 が 陽 性 の 場 合 他 のB 型 肝 炎 ウイルス 検 査 (HBe 抗 原 HBe 抗 体 HBc 抗 体 IgM-HBc 抗 体 HBV-DNA)を 組 み 合 わせて 感 染 の 状 態 を 調 べます 一 過 性 感 染 ( 急 性 肝 炎 )の 場 合 は 劇 症 肝 炎 に 留 意 すれば 大 部 分 慢 性 化 せず 完 治 します 持 続 感 染 (HBV キャリア)の 場 合 は 慢 性 肝 炎 に 移 行 する 可 能 性 がありますので 治 療 対 象 または 定 期 的 な 検 査 が 必 要 となります HBs 抗 体 過 去 にB 型 肝 炎 ウイルスに 感 染 したかどうかを 調 べる 検 査 です HBs 抗 体 陽 性 の 場 合 ワクチン 接 種 または 過 去 にB 型 肝 炎 ウイルスに 感 染 し 回 復 した 後 に 防 御 抗 体 を 取 得 したことを 意 味 します HCV 抗 体 HCV 抗 体 が 陽 性 の 場 合 現 在 または 過 去 にC 型 肝 炎 ウイルスに 感 染 したことを 意 味 します 確 認 検 査 として HCV- RNA 検 査 を 実 施 します HCV-RNA 検 査 が 陽 性 の 場 合 は 現 在 C 型 肝 炎 ウイルスに 感 染 していることになり 治 療 対 象 となります B 型 肝 炎 ウイルス 検 査 について C 型 肝 炎 ウイルス 検 査 について HBs 抗 原 陰 性 B 型 肝 炎 ウイルスに 感 染 していません HCV 抗 体 陰 性 現 在 C 型 肝 炎 ウイルスに 感 染 している 可 能 性 は 低 いです HBs 抗 原 陽 性 B 型 肝 炎 ウイルスに 感 染 しています 一 度 専 門 医 を 受 診 しましょう HCV 抗 原 陽 性 現 在 C 型 肝 炎 ウイルスに 感 染 している 可 能 性 が 高 いです 腎 機 能 検 査 尿 素 窒 素 (BUN) クレアチニン (CRE) egfr( 推 算 糸 球 体 ろ 過 量 ) 食 事 として 摂 取 された 蛋 白 質 中 の 窒 素 は 尿 素 尿 酸 クレアチニンなどの 形 で 尿 中 に 排 泄 されます 腎 臓 の 機 能 が 低 下 すると 尿 素 窒 素 クレアチニンの 血 中 濃 度 が 上 昇 します 糸 球 体 腎 炎 腎 不 全 などの 糸 球 体 濾 過 量 の 低 下 を 伴 う 疾 患 で 尿 素 窒 素 クレアチニンは 高 値 になります egfr はクレアチニン 値 年 令 性 別 で 計 算 される 糸 球 体 濾 過 機 能 の 指 標 で 早 期 の 腎 機 能 低 下 の 発 見 に 役 立 ちます 痛 風 検 査 尿 酸 (UA) 尿 酸 の 排 泄 低 下 や 過 剰 産 生 によって 血 液 中 の 尿 酸 は 増 加 します 尿 酸 は 水 に 溶 けにくく 7.0mg/dl 以 上 になると 結 晶 化 しやすくなります 高 尿 酸 血 症 が 長 期 間 続 くと 痛 風 尿 路 結 石 や 痛 風 腎 などの 原 因 になります 7
甲 状 腺 機 能 検 査 血 液 中 で 生 理 活 性 を 有 する 甲 状 腺 から 分 泌 されるホルモン FT3 FT4 や 脳 下 垂 体 から 分 泌 され 甲 状 腺 ホルモンの 分 泌 を 促 進 する 甲 状 腺 ホルモン TSH を 測 定 することにより 甲 状 腺 機 能 亢 進 症 や 低 下 症 などの 甲 状 腺 の 病 気 を 調 べ ます 血 清 学 検 査 リウマチ 検 査 (RF 定 量 ) リウマチ 因 子 (RF)は 関 節 リウマチで 多 く 検 出 される 自 己 抗 体 で 関 節 リウマチの 診 断 には 欠 かせない 検 査 の 一 つです RF は 全 身 性 エリテマトーデス 強 皮 症 などの 膠 原 病 や 慢 性 肝 疾 患 でも 陽 性 になります 炎 症 マーカー (CRP) CRP は 感 染 症 などで 炎 症 や 組 織 の 破 壊 がおこるとすぐに 増 える 蛋 白 質 の 一 種 で 回 復 とともに 減 少 するので 炎 症 反 応 の 指 標 となります 最 近 では 低 濃 度 の CRP を 正 確 に 測 定 する 高 感 度 CRP が 動 脈 硬 化 の 進 展 度 をみるマーカーと して 利 用 されています CRP 数 値 の 基 準 値 の 範 囲 範 囲 一 般 的 な 基 準 値 の 範 囲 単 位 (mg/dl) 0.3 以 下 軽 い 炎 症 などが 検 討 される 範 囲 0.4~ 0.9 中 程 度 の 炎 症 などが 検 討 される 範 囲 1.0~ 2.0 中 程 度 以 上 の 炎 症 などが 検 討 される 範 囲 2.0~ 15.0 重 大 な 疾 患 の 炎 症 の 可 能 性 が 検 討 される 範 囲 15.0~ 20.0 梅 毒 検 査 (RPR) 性 感 染 症 の 代 表 的 な 疾 患 である 梅 毒 に 感 染 しているかどうかを 調 べる 検 査 です RPR は 梅 毒 に 感 染 した 時 に 産 生 させる 抗 体 を 調 べる 検 査 で 梅 毒 に 感 染 すると 早 期 ( 感 染 から 約 4 週 間 )からこの 抗 体 は 産 生 され 治 療 とともに 低 下 し 消 失 します RPR 陽 性 の 場 合 TPHA 検 査 で 感 染 の 確 認 をします 心 疾 患 マーカー ( NT-proBNP) NT-proBNP は 心 臓 の 心 室 から 分 泌 されるホルモンで 心 臓 に 負 担 がかかると 増 加 します 心 臓 のポンプ 機 能 が 低 下 する 心 不 全 や 心 肥 大 があると 著 明 に 増 加 しますし 腎 不 全 や 心 筋 梗 塞 でも 心 臓 に 負 担 がかかるので NT-proBNP は 上 昇 します NT-proBNP は 初 期 の 心 不 全 でも 鋭 敏 に 検 出 できる 血 液 検 査 マーカーで 循 環 器 検 査 として 幅 広 く 使 用 されています ABC 検 診 ( ヘリコバクター ピロリ 抗 体 + ペプシノゲン ) 血 液 検 査 で 胃 の 健 康 度 と 胃 がんのリスクをみる 検 査 です 胃 粘 膜 萎 縮 マーカーのペプシノゲン 検 査 と 胃 潰 瘍 十 二 指 腸 潰 瘍 の 主 な 原 因 となるヘリコバクターピロリ 菌 の 感 染 を 検 査 するヘリコバクターピロリ 抗 体 検 査 を 組 み 合 わせて 胃 の 健 康 度 を 分 類 します A 群 では 胃 がんは 殆 ど 発 生 していませんが B 群 では 0.2% C 群 では2% 程 度 の 発 生 が 見 られます ピロリ 菌 に 感 染 し 胃 粘 膜 の 萎 縮 が 進 むと 胃 がんのリスクが 高 くなります リスクを 減 らすにはヘリコバ クターピロリの 除 菌 治 療 が 有 効 です 8
腫 瘍 マ ー カ ー 検 査 腫 瘍 の 診 断 は 臨 床 所 見 画 像 診 断 病 理 細 胞 診 断 検 査 そして 腫 瘍 マーカーなどの 検 査 データを 総 合 的 に 判 断 して 実 施 されます 腫 瘍 マーカーは 腫 瘍 の 診 断 において 補 助 的 な 役 割 を 果 たしますが 悪 性 腫 瘍 でも 陽 性 にならないケース や 良 性 疾 患 で 陽 性 になるケースもあります しかし 毎 年 定 期 的 に 腫 瘍 マーカーを 測 定 しそのデータの 動 きを 細 かく チェックすると 個 人 の 生 理 的 変 動 幅 を 超 えて 上 昇 が 続 く 場 合 には 正 常 範 囲 内 であっても 早 期 の 腫 瘍 診 断 につながる 可 能 性 があります シフラ ( 肺 がん ) SLX( 腺 がん ) progrp( 小 細 胞 がん ) AFP( 肝 臓 がん ) CA19-9( 膵 臓 がん ) CEA( 大 腸 がん ) 男 性 のみ PSA( 前 立 腺 がん ) 女 性 のみ CA125( 卵 巣 子 宮 体 がん ) CEA 消 化 器 がんのマーカーとして 診 断 に 利 用 されています 結 腸 直 腸 がんで 陽 性 率 が 高 く 他 に 膵 臓 がん 胆 道 がん 肝 臓 がん 肺 がんでも 約 半 数 で 陽 性 となります 喫 煙 者 は 軽 度 上 昇 を 示 します α - フェト 蛋 白 (AFP) 主 に 肝 臓 がんで 高 値 になり 胆 のう 胆 管 膵 臓 などのがんでも 高 値 化 することがあります 慢 性 肝 炎 や 肝 硬 変 など の 良 性 腫 瘍 でも 高 値 になることがあります CA19-9 膵 臓 がん 胆 のうがん 胆 管 がんのマーカーとして 診 断 に 利 用 されており 膵 臓 がんではその 陽 性 率 は 約 80%と なっています 膵 炎 や 胆 石 症 胆 管 炎 などの 良 性 疾 患 でも 陽 性 になることがあります シフラ 肺 がんは 腺 がん 扁 平 上 皮 がん 大 細 胞 がん 小 細 胞 がんの 4 タイプに 分 類 されますが シフラは 肺 がんの 約 40%を 占 める 扁 平 上 皮 がんの 診 断 に 有 用 な 腫 瘍 マーカーです 比 較 的 早 い 時 期 から 陽 性 になるため 肺 がんのハイ リスクグループ( 喫 煙 指 数 600 以 上 )を 対 象 として 肺 がん 検 診 に 広 く 用 いられています PSA PSA は 前 立 腺 がんで 高 値 となりますが 前 立 腺 肥 大 や 前 立 腺 への 刺 激 によっても 上 昇 します PSA は 前 立 腺 がん に 対 する 感 度 が 高 く また 早 い 時 期 から 高 値 化 するため 前 立 腺 がんの 早 期 発 見 に 非 常 に 有 用 な 検 査 となっています 9
CA125 CA125 の 卵 巣 がん 陽 性 率 は 約 60%~ 80%と 高 いため 主 に 卵 巣 がんの 腫 瘍 マーカーとして 利 用 されていますが 消 化 器 がんでも 陽 性 率 が 高 いので 各 種 悪 性 腫 瘍 のスクリーニング 検 査 として 汎 用 されています 子 宮 内 膜 症 や 子 宮 筋 腫 などでも 高 値 になることがあります SLX 肺 や 膵 臓 の 腺 細 胞 ( 分 泌 機 能 を 有 する 細 胞 )の 腫 瘍 ( 腺 がん)のマーカーとして 広 く 利 用 されています 肺 腺 がん 膵 腺 がんおよび 卵 巣 がんに 陽 性 率 が 高 く 良 性 疾 患 の 陽 性 率 は 比 較 的 低 いことが 知 られています progrp progrp は 肺 がんの 15 ~ 20%を 占 める 小 細 胞 がんに 感 度 や 特 異 性 が 高 い 腫 瘍 マーカーです その 陽 性 率 は 60 ~ 70%で 早 い 時 期 から 検 出 可 能 であるため 最 近 汎 用 されています 尿 検 査 尿 蛋 白 尿 中 の 蛋 白 を 試 験 紙 で 測 定 し 腎 臓 や 尿 路 に 異 常 がないかを 調 べる 検 査 です 腎 臓 の 糸 球 体 や 尿 細 管 に 障 害 がおこ ると 尿 中 に 蛋 白 が 漏 れ 出 してしまいます 尿 蛋 白 が 陽 性 の 時 は 腎 炎 や 膀 胱 炎 などの 尿 路 感 染 症 やネフローゼ 症 候 群 な どが 疑 われます 健 康 な 人 でも 一 過 性 に 排 出 されることがあります 陽 性 の 場 合 は 尿 沈 渣 で 精 査 します 尿 潜 血 尿 潜 血 検 査 は 尿 中 に 出 現 したわずかな 赤 血 球 やヘモグロビンを 測 定 します 腎 臓 や 膀 胱 などの 炎 症 結 石 腫 瘍 性 器 からの 出 血 などで 赤 血 球 は 尿 中 に 現 れます 陽 性 の 場 合 尿 沈 渣 で 精 査 します 尿 ph 尿 ph は 代 謝 状 態 を 知 るのに 有 効 な 検 査 です 尿 の ph は 血 液 の ph を 一 定 にするため 幅 広 く 変 化 します 通 常 の 尿 は 弱 酸 性 ですが 代 謝 や 呼 吸 食 事 などの 影 響 で 変 化 します 尿 比 重 尿 の 中 にどれだけの 重 さのものが 溶 けているかを 調 べる 検 査 です 尿 の 濃 縮 希 釈 能 力 を 知 る 指 標 となります 尿 量 が 増 える 疾 患 では 低 比 重 に 減 少 する 疾 患 では 高 比 重 となります 糖 尿 病 では 多 尿 で 高 比 重 になります 尿 沈 査 尿 の 中 には 腎 臓 尿 管 や 膀 胱 の 細 胞 などの 色 々な 有 形 成 分 が 含 まれています 尿 沈 査 では 尿 中 の 有 形 成 分 である 赤 血 球 白 血 球 上 皮 細 胞 円 柱 細 菌 結 晶 などの 有 無 を 顕 微 鏡 で 調 べ 腎 臓 尿 路 疾 患 の 種 類 とその 程 度 を 把 握 し ます 便 潜 血 検 査 便 潜 血 検 査 は 便 に 少 量 の 血 液 が 混 入 しているかどうか 調 べる 検 査 です 大 腸 がんのスクリーニング 検 査 として 利 用 されており 大 腸 や 直 腸 などの 下 部 消 化 器 に 潰 瘍 ポリープ 腫 瘍 などができて 出 血 している 場 合 に 便 潜 血 検 査 は 陽 性 になります 痔 の 出 血 でも 陽 性 になります 10
骨 粗 鬆 症 検 査 骨 密 度 検 査 骨 密 度 とは 骨 の 強 さを 判 定 するための 尺 度 の 一 つで かかとやすねの 骨 に 超 音 波 を 当 てて 測 定 します 骨 密 度 の 正 常 範 囲 は 成 人 (20~44 才 )の 平 均 値 を 基 にしており 80% 以 上 が 正 常 70~79%が 骨 量 低 下 70% 未 満 が 骨 粗 鬆 症 と 区 分 されています 骨 密 度 が 低 下 すると 脆 弱 性 骨 折 が 起 こりやすくなりますので 出 来 るだけ 早 く 適 切 な 治 療 や 生 活 習 慣 改 善 により 骨 折 予 防 対 策 を 始 める 必 要 があります 骨 粗 鬆 症 の 診 断 基 準 骨 密 度 数 値 の 範 囲 骨 密 度 骨 量 状 態 80% 以 上 正 常 範 囲 70% 以 上 ~80% 未 満 危 険 信 号 骨 量 不 足 70% 未 満 骨 粗 鬆 症 の 可 能 性 あり この 診 断 基 準 では 骨 密 度 数 値 が 70% 以 上 でも 脆 弱 性 骨 折 * があれば 骨 粗 鬆 症 としています * 脆 弱 性 骨 折 とは 何 か 外 から 圧 力 を 加 えられたといった 事 故 によるものではなく 骨 の 弱 さが 原 因 の 骨 折 です 呼 吸 器 系 検 査 喀 痰 細 胞 診 (3 日 蓄 痰 法 ) 肺 がんはがんの 出 来 る 部 位 により 肺 門 型 ( 中 心 型 )と 肺 野 型 に 分 類 されます 喀 痰 細 胞 診 は 痰 の 中 の 細 胞 を 調 べる 検 査 で 肺 門 部 の 太 い 気 管 支 にできるがんの 発 見 に 非 常 に 有 効 な 検 査 です 胸 部 X 線 検 査 胸 部 X 線 検 査 は 胸 部 の 病 気 の 有 無 や 病 巣 の 位 置 などを 調 べる 検 査 です 肺 がん 肺 結 核 気 胸 などの 肺 疾 患 や 心 肥 大 胸 膜 炎 などの 疾 病 が 判 ります 胸 部 CT 検 査 胸 部 CT 検 査 は 喫 煙 などの 肺 がんリスクの 高 い 人 や 咳 痰 胸 痛 などの 自 覚 症 状 のある 人 など 胸 部 の 病 気 が 疑 われ る 場 合 に 対 象 となります 胸 部 CT 検 査 は 肺 や 気 管 支 などの 病 変 を 見 つけるために 行 われ 微 細 な 病 変 を 正 確 に 診 断 できるため 肺 がんの 診 断 には 特 に 必 須 の 検 査 となっています 異 常 な 場 合 に 疑 われる 疾 患 としては 肺 がん 肺 炎 肺 結 核 肺 気 腫 や 気 管 支 拡 張 症 などがあります 循 環 器 検 査 安 静 心 電 図 検 査 心 臓 の 筋 肉 が 収 縮 する 際 に 発 生 する 微 量 の 活 動 電 位 を 測 定 し 波 形 に 記 録 する 検 査 です 不 整 脈 ( 脈 の 乱 れ 心 臓 の リズム 異 常 )や 狭 心 症 心 筋 梗 塞 などの 虚 血 性 心 疾 患 心 肥 大 などの 病 気 の 有 無 がわかります 血 圧 脈 波 検 査 ( 動 脈 硬 化 検 査 ) 心 電 図 検 査 と 同 時 に 測 定 できる 検 査 で 上 腕 および 足 首 の 脈 波 を 測 定 することにより 動 脈 の 硬 さや 血 管 年 令 が 判 り ます 動 脈 硬 化 が 進 み 動 脈 の 硬 さが 増 すと CAVI の 値 は 高 くなります CAVI の 値 が 高 いと 脳 動 脈 や 冠 動 脈 ( 心 臓 の 動 脈 )の 動 脈 硬 化 が 進 んでいるエビデンスとなります ABI は 下 肢 動 脈 の 狭 窄 閉 塞 を 評 価 する 指 標 で 上 腕 と 足 首 の 血 圧 から 算 出 されます ABI の 測 定 は 末 梢 動 脈 疾 患 の 早 期 発 見 に 有 用 です 11
消 化 器 検 査 胃 部 X 線 検 査 食 道 から 胃 十 二 指 腸 までの 上 部 消 化 器 をバリウムで 造 影 しX 線 撮 影 する 検 査 です 食 道 炎 食 道 潰 瘍 食 道 がん 胃 炎 胃 潰 瘍 胃 がん 胃 ポリープ 十 二 指 腸 潰 瘍 などの 病 気 がわかります 胃 部 内 視 鏡 検 査 ( 胃 カメラ ) 胃 内 視 鏡 検 査 は 食 道 胃 十 二 指 腸 の 状 態 を 調 べるために 行 う 検 査 です 内 視 鏡 ( 胃 カメラ)を 上 部 消 化 器 に 挿 入 し 上 部 消 化 器 の 病 気 や 病 変 状 態 を 調 べます 頸 動 脈 超 音 波 検 査 超 音 波 を 用 いて 頸 動 脈 の 血 管 の 状 態 や 血 行 状 態 を 調 べ 動 脈 硬 化 の 有 無 やその 程 度 を 検 査 します 頸 動 脈 は 脳 に 血 液 を 供 給 する 血 管 ですので 頸 動 脈 の 動 脈 硬 化 が 進 行 すると 脳 血 管 障 害 ( 脳 梗 塞 )のリスクが 高 くなります また 頸 動 脈 は 全 身 の 動 脈 の 状 態 を 反 映 しますので 頸 動 脈 の 動 脈 硬 化 を 調 べることにより 脳 や 心 臓 疾 患 の 診 断 や 予 防 に 役 立 てることができます 甲 状 腺 超 音 波 検 査 喉 にエコーのプローブを 当 てて 甲 状 腺 の 異 常 を 調 べる 検 査 で 甲 状 腺 の 大 きさやしこりの 有 無 を 確 認 します しこ りがある 場 合 腫 瘍 の 位 置 形 状 や 内 部 の 状 態 を 調 べます 甲 状 腺 がん 甲 状 腺 腫 甲 状 腺 機 能 亢 進 症 ( バセドウ 病 ) 甲 状 腺 炎 や 甲 状 腺 機 能 低 下 症 ( 橋 本 病 ) などの 疾 患 を 検 査 します 腹 部 CT 検 査 CT により 腹 部 臓 器 に 異 常 がないかを 調 べます 肝 臓 胆 道 膵 臓 などに 悪 性 腫 瘍 がないかどうか また 結 石 や 炎 症 などの 良 性 疾 患 の 有 無 も 調 べることが 出 来 ます CT 装 置 の 進 歩 により 近 年 より 小 さな 病 変 も 発 見 できるように なっています 腹 部 超 音 波 検 査 超 音 波 検 査 は 超 音 波 を 利 用 して 身 体 の 表 面 から 内 臓 を 調 べる 安 全 で 手 軽 な 検 査 です 腹 部 超 音 波 検 査 では 肝 臓 胆 のう 膵 臓 腎 臓 脾 臓 などの 腫 瘤 結 石 がん 嚢 胞 ポリープなどの 有 無 を 調 べます 下 腹 部 超 音 波 検 査 ( 男 性 ) 超 音 波 を 用 いて 下 腹 部 の 臓 器 の 異 常 を 調 べる 検 査 です 近 年 増 加 している 前 立 腺 がんや 男 性 に 多 い 膀 胱 がんなど の 発 見 に 有 効 です 12
婦 人 科 検 査 視 診 内 診 外 陰 部 の 炎 症 や 感 染 症 子 宮 自 体 の 大 きさ 前 屈 後 屈 左 右 の 向 き 形 かたさを 調 べます ポリープ 子 宮 筋 腫 卵 巣 嚢 腫 卵 巣 がんの 発 見 につながることもあります おりものの 状 態 を 見 たり 子 宮 がん 検 診 などがこのときに 行 われます 子 宮 頸 部 細 胞 診 子 宮 の 入 り 口 である 頸 部 をこすり 細 胞 を 採 取 し 悪 性 腫 瘍 の 有 無 を 顕 微 鏡 で 検 査 します 子 宮 頸 がんはヒトパピロー マウイルス(HPV)が 原 因 で 発 症 しますので 細 胞 診 の 検 査 時 に HPV の 検 査 も 受 けられますとより 安 心 です HPV( ヒトパピローマウイルス ) 検 査 子 宮 頸 がんの 原 因 として HPV の 感 染 が 主 なリスク 要 因 とされています 誰 もが 感 染 する 可 能 性 があるウイルスで 一 部 の 人 で 感 染 が 持 続 することがあり 子 宮 頸 部 の 細 胞 を 腫 瘍 ( 異 型 性 ) 化 させてしまいます 子 宮 頸 部 細 胞 診 に 併 せて 行 われる 検 査 です 医 師 が 子 宮 頸 部 から 細 胞 を 採 取 し ウイルスの 感 染 の 有 無 を 調 べます 経 膣 超 音 波 検 査 膣 内 にエコーのプローブを 入 れ 超 音 波 検 査 により 子 宮 と 卵 巣 の 大 きさ 形 位 置 や 周 囲 との 癒 着 の 有 無 などを 調 べます 子 宮 体 がん 子 宮 筋 腫 子 宮 内 膜 症 卵 巣 がんなどの 疾 患 の 発 見 に 有 効 な 検 査 です 卵 巣 疾 患 の 既 往 歴 をお 持 ちの 方 や 卵 巣 がん 乳 がんの 家 族 歴 がある 方 にお 勧 めの 検 査 です 下 腹 部 超 音 波 検 査 ( 女 性 ) お 腹 の 上 からエコーのプローブをあて 超 音 波 検 査 により 下 腹 部 の 臓 器 ( 子 宮 卵 巣 膀 胱 )の 異 常 を 調 べます 経 腟 超 音 波 検 査 に 抵 抗 のある 方 はこちらをお 勧 めします 乳 房 検 査 食 生 活 の 欧 米 化 により 日 本 では 乳 がんの 患 者 数 が 増 加 しています 乳 がん 子 宮 がん 対 策 は 今 厚 生 労 働 省 がもっと も 力 をいれている 分 野 です 乳 房 検 査 はマンモグラフィ( 乳 腺 X 線 撮 影 ) 超 音 波 検 査 視 触 診 の 組 み 合 わせで 行 います 視 触 診 乳 房 全 体 を 目 で 見 て 触 れて しこりの 有 無 や 異 常 がないかを 確 かめます 生 理 のある 方 は 乳 腺 の 張 れが 落 ち 着 く 生 理 後 1 週 間 目 くらいに 受 診 されることをお 勧 めします マンモグラフィ 視 触 診 では 見 つからないごく 小 さなしこりや 悪 性 のリスクが 高 い 微 細 な 石 灰 化 を 見 つけるための 検 査 です 乳 房 を 圧 迫 し 2 方 向 から 乳 房 X 線 撮 影 装 置 で 撮 影 します X 線 による 撮 影 のため 妊 娠 している 方 は 受 けられません 超 音 波 検 査 超 音 波 を 乳 房 にあて その 反 射 波 でしこりの 有 無 と 乳 房 内 部 の 状 態 を 確 認 します しこりの 状 態 ( 嚢 胞 良 性 腫 瘤 悪 性 腫 瘍 など)もある 程 度 判 別 できますし 放 射 線 ではないので 妊 娠 している 方 でも 検 査 を 受 けることが 出 来 ます 年 齢 が 若 く 乳 腺 の 発 達 している 場 合 はマンモグラフィと 比 較 して 超 音 波 検 査 が 適 していると 言 われています 13
乳 がんセルフチェック 法 乳 がんは 自 分 で 見 つけることの 出 来 る 可 能 性 の 高 いがんのひとつであり 早 期 発 見 のためにぜひ 行 っていただきたいのがセルフ チェック ( 自 己 検 診 ) です セルフチェックは 毎 月 生 理 が 終 わって 一 週 間 前 後 に 行 うといいでしょう 生 理 前 だと 乳 房 に 痛 みや 張 りがあり 正 確 な 判 断 がしづらいためです 閉 経 後 の 人 は 月 に 1 度 日 にちを 決 めて 行 うのがベター 定 期 的 にチェックすることで 普 段 の 乳 房 の 状 態 がわかり 変 化 に 気 づきやすくなります 乳 がんが 発 生 しやすいのは 外 側 の 上 部 乳 がんは 左 右 の 乳 房 ともに 外 側 の 上 部 に 発 生 しやすくついで 内 側 の 上 部 外 側 の 下 部 内 側 の 下 部 乳 首 付 近 の 順 になっています 外 側 上 部 内 側 上 部 47.6% 23.5% 乳 輪 部 6.1% 全 体 3.4% 不 明 0.8% 外 側 下 部 13.0% 内 側 下 部 6.8% ( 全 国 乳 がん 患 者 登 録 調 査 報 告 ) まず 自 分 の 乳 房 の 形 をよく 見 て 覚 えておきましょう 乳 房 や 乳 首 に 異 常 がないかよく 見 ておきましょう CHECK POINT 以 下 の 項 目 を 参 考 に ご 自 身 でチェックしてみましょう 左 右 の 乳 首 の 高 さは 同 じですか 乳 房 の 皮 膚 にひきつれ 凹 みやふくらみはありませんか 両 腕 を 下 げた 姿 勢 で 乳 房 や 乳 頭 を 観 察 します 両 腕 を 高 く 上 げた 姿 勢 で 正 面 側 面 斜 めから 乳 房 を 観 察 します 突 き 出 ていた 乳 首 が 凹 んだり 歪 んだりしていませんか 乳 首 にただれはありませんか 乳 房 やワキの 下 を 触 りしこりがないか 調 べましょう 乳 首 から 異 常 な 分 泌 液 が 出 ないか 調 べましょう 親 指 以 外 の 4 本 の 指 を 揃 え 指 先 の 腹 側 で 軽 く 圧 迫 しながら 時 計 回 りに 撫 でてみましょう 撫 でる 範 囲 は 乳 房 だけでなく 上 は 鎖 骨 から 外 側 はワキの 下 後 方 まで 撫 でましょう 左 右 同 じようにゆっくり 注 意 深 く 時 計 回 りばかりでなくい ろい ろな 方 向 で 行 いましょう 両 方 の 親 指 と 人 差 し 指 で 乳 首 の 根 本 を 軽 くつまんでしぼるよ うに し 異 常 な 分 泌 液 が 出 ないか 確 かめましょう 注 乳 腺 症 や 産 後 の 乳 汁 の 分 泌 が 悪 かった 方 は がんと 判 別 しにくい しこり が 存 在 する 場 合 があります しこり の 場 所 や 感 覚 大 きさを 覚 えておきましょう さらに 乳 房 の 大 きな 方 は 仰 向 けに 寝 た 姿 勢 で ( 肩 の 下 に 枕 などを 敷 いて ) 調 べましょう 仰 向 けに 寝 た 姿 勢 ですると 乳 房 が 平 たくなってチェックしやすくなります 腕 を 上 げて 乳 房 の 内 側 半 分 を 指 の 腹 で 軽 く 圧 迫 しながら 調 べます 腕 を 下 げて 乳 房 の 外 側 半 分 を 指 の 腹 で 軽 く 圧 迫 しながら 調 べます 脇 の 下 に 手 を 入 れ しこりがないか 指 の 腹 で 調 べます 注 仰 向 きに 寝 て 肩 の 下 に 枕 などを 敷 き 乳 房 が 垂 れず 胸 の 上 に 平 均 に 広 がるようしてからチェックしてください 14
~ 栄 養 のキーワード~ 1グリセミックインデックス (GI) 食 品 中 の 炭 水 化 物 が 消 化 されて 血 糖 値 が 上 昇 する 速 さを ブドウ 糖 に 対 する 相 対 的 指 数 で 表 現 したもの これが 高 い 食 品 は 血 糖 値 が 急 上 昇 し 易 く インスリン 分 泌 に 過 負 荷 がかかり 低 い 食 品 は 血 糖 の 上 昇 が 緩 やかで 体 に 優 し いといえます また 炭 水 化 物 を 摂 取 すると 小 腸 で 単 糖 にまで 分 解 され 吸 収 されます 重 要 なエネルギー 源 ではあ りますが 一 方 高 濃 度 のグルコースはそのアルデヒド 基 の 反 応 性 (メイラード 反 応 )のため 生 体 内 の 各 種 蛋 白 の アミノ 基 に 結 合 し AGE( 糖 化 蛋 白 )となり 生 体 に 有 害 な 作 用 をもたらすことになります インスリンは 唯 一 血 中 ブドウ 糖 を 低 下 させるホルモンですが 食 後 高 血 糖 は 生 体 組 織 のメイラード 反 応 により 糖 尿 病 性 網 膜 症 腎 障 害 神 経 障 害 微 小 血 管 障 害 を 引 き 起 こすのです G I 値 一 覧 表 血 糖 値 ブドウ 糖 100 さつまいも 55 ブドウ 糖 100% G I 値 100 食 パン 95 かぼちゃ 53 はちみつ 90 玄 米 50 じゃがいも 90 うどん 80 ライ 麦 パン 40 オレンジ 40 血 糖 値 1 時 間 2 時 間 もち 80 白 米 70 りんご 39 全 粒 粉 パン 35 食 品 A 40% G I 値 40 バナナ 63 参 考 : 公 益 社 団 法 人 日 本 栄 養 士 会 ホームページ 1 時 間 2 時 間 G I 値 :ブドウ 糖 を 摂 取 したときの 血 糖 上 昇 曲 線 下 面 積 を 100 として 各 食 品 の 上 昇 曲 線 下 面 積 比 率 を 数 値 化 したもの 2エンプティカロリー これは 誤 解 されているようですが オリジナルは 栄 養 学 的 にみて カロリーがあるだけで 低 栄 養 摂 り 過 ぎると 太 るだけの 困 った 食 料 から 得 られるカロリー を 意 味 し 炭 酸 飲 料 スナック 菓 子 等 ジャンクフードがこれにあた ります お 酒 は 燃 焼 すると 7.1Kcal/g のエネルギー 換 算 係 数 を 持 つと 認 定 されています (エネルギー 換 算 係 数 : 炭 水 化 物 4Kcal/g 脂 肪 9Kcal/g) 3アルコール 1 単 位 純 アルコール 重 量 10g を 1 単 位 といいます 純 アルコール 重 量 は 次 の 様 に 計 算 します 当 該 飲 料 の 度 数 (%) 飲 んだ 量 (ml) 0.8( 比 重 ) 例 えばビール(5%) 中 瓶 一 本 500ml を 飲 んだとしますと 0.05 500 0.8 = 20(g) 2 単 位 日 本 では 男 性 1 日 2 単 位 までが 適 正 量 といわれていますが 諸 外 国 では 1 単 位 が 勧 められて いる 国 もあるようです 総 死 亡 から 見 ると 1 ~ 2 単 位 の 飲 酒 者 が 最 も 低 く いわゆるJカーブパターンの 底 に あたることは 事 実 です 15
~ 運 動 のキーワード~ メッツとエクササイズ 厚 生 労 働 省 が 勧 める 健 康 づくりのための 身 体 活 動 量 目 標 は 次 のようになっています 週 23 エクササイズ(メッツ 時 )の 活 発 な 身 体 活 動 ( 運 動 と 生 活 活 動 )! そのうち4エクササイズは3メッツ 以 上 の 活 発 な 運 動 にて! メッツは 身 体 活 動 の 強 度 を 表 し 安 静 時 の 何 倍 の 消 費 エネルギーを 要 するかの 指 標 です それに 運 動 時 間 (1 時 間 を1 30 分 は 0.5)を 掛 け 合 わせるとエクササイズになります 1エクササイズすると 体 重 1.05 のエネルギー 消 費 量 となります 体 重 40kg の 人 なら 42Kcal 60kg なら 63Kcal です 例 えば 3 メッツ 以 上 の 活 発 な 運 動 を 一 日 60 分 するとおおよそ 7 日 (1 週 間 )で 23 エクササイズになりますが 歩 行 中 心 で 考 えると 少 し 速 足 (3.8 メッツ)1 時 間 7= 26.6 という 計 算 で 一 日 8000 ~ 10000 歩 がこれに 該 当 します 3 メッツ 以 上 の 生 活 活 動 ( 身 体 活 動 量 の 目 標 の 計 算 に 含 むもの ) メッツ 活 動 内 容 1 エクササイズに 相 当 する 時 間 普 通 歩 行 ( 平 地 :67m/ 分 ) 幼 い 子 供 犬 を 連 れて 買 い 物 など 3.0 釣 り 2.5( 船 で 座 って ) ~ 6.0( 渓 流 フィッシング ) 20 分 屋 内 の 掃 除 家 財 道 具 の 片 付 け 大 工 仕 事 梱 包 車 の 荷 物 の 積 み 下 ろし 階 段 を 下 りる 子 供 の 世 話 ( 立 位 ) ギター:ロック ( 立 位 ) 歩 行 ( 平 地 :81m/ 分 ) 通 勤 時 など 3.3 18 分 カーペット 掃 き フロア 掃 き 電 気 関 係 の 仕 事 : 配 管 工 事 3.5 モップ 掃 除 機 箱 詰 め 作 業 軽 い 荷 物 運 び 17 分 やや 速 歩 ( 平 地 :やや 速 めに=94m/ 分 ) 3.8 床 磨 き 風 呂 掃 除 16 分 速 歩 ( 平 地 :95 ~ 100m/ 分 程 度 ) 自 転 車 に 乗 る:16km/ 時 未 満 4.0 レジャー 通 勤 娯 楽 高 齢 者 や 障 碍 者 の 介 護 屋 根 の 雪 下 ろし ドラム 15 分 車 椅 子 を 押 す 子 供 と 遊 ぶ 動 物 の 世 話 ( 徒 歩 / 走 る: 中 強 度 ) 4.5 苗 木 の 植 栽 庭 の 草 むしり 耕 作 農 作 業 : 家 畜 に 餌 を 与 える 13 分 子 供 と 遊 ぶ 動 物 の 世 話 ( 歩 く / 走 る: 活 発 に ) 5.0 12 分 かなり 速 歩 ( 平 地 : 速 く=107m/ 分 ) 5.5 芝 刈 り ( 電 動 芝 刈 り 機 を 使 って: 歩 きながら ) 11 分 6.0 家 具 家 財 道 具 の 移 動 運 搬 スコップで 雪 かきをする 10 分 農 作 業 : 干 し 草 をまとめる 納 屋 の 掃 除 鶏 の 世 話 8.0 活 発 な 活 動 階 段 を 上 がる 運 搬 ( 重 い 負 荷 ) 8 分 9.0 荷 物 を 運 ぶ: 上 の 階 へ 運 ぶ 7 分 Ainsworth BE, Haskell WL, Whitt MC, et al. Compendium of Physical Activities: An update of activity codes and MET intensities. Med Sci Sports Exerc, 2000;32 (Suppl) : S498-S516. 注 1: 同 一 活 動 に 複 数 の 値 が 存 在 する 場 合 は 競 技 より 余 暇 活 動 時 の 値 とするなど 頻 度 の 多 いと 考 えられる 値 を 掲 載 してある 注 2:それぞれの 値 は 当 該 活 動 中 の 値 であり 休 憩 中 などは 含 まない 参 考 ;3 メッツ 以 上 の 生 活 活 動 http://www.mhlw.go.jp/shingi/2006/07/dl/s0725-9f-33.pdf 16