平 成 20 年 度 発 達 障 害 早 期 総 合 支 援 モデル 事 業 報 告 書 ( 中 間 最 終 ) Ⅰ 概 要 都 道 府 県 名 山 梨 県 地 域 名 山 梨 市 笛 吹 市 甲 州 市 研 究 期 間 平 成 19~20 年 度 1 研 究 課 題 発 達 障 害 のある 幼 児 に 対 して, 早 期 に 支 援 を 行 うための 総 合 的 な 支 援 システムの 在 り 方 2 研 究 の 概 要 本 事 業 は, 上 記 研 究 課 題 に 対 して, 次 のような 研 究 を 行 う 当 該 地 域 における 発 達 障 害 のある 幼 児 に 対 する 早 期 発 見 早 期 支 援 の 取 組 状 況 及 び 教 育 保 健 福 祉 各 機 関 の 連 携 状 況 に 関 する 調 査 研 究 を 行 う 峡 東 地 域 早 期 総 合 支 援 連 絡 協 議 会 の 設 置 各 市 における 発 達 障 害 連 携 ネットワーク 会 議 の 設 置 発 達 障 害 のある 幼 児 に 対 する 早 期 発 見 早 期 支 援 のための 健 診 時 のチェックシート, 保 育 所 幼 稚 園 で 使 用 する 支 援 シート, 連 携 のためのサポートノートの 開 発 を 行 う 発 達 障 害 の 早 期 発 見 に 関 する 健 診 方 法 研 究 委 員 会 の 設 置 発 達 障 害 のある 幼 児 とその 保 護 者 に 対 する 相 談 支 援 を 行 う 地 域 における 幼 児 のための 相 談 支 援 ( 療 育 ) 窓 口 の 設 置 健 康 診 断 時 における 相 談 窓 口 の 開 設 地 域 における 保 護 者 に 対 する 支 援 (ペアレントトレーニング)の 実 施 保 護 者 向 け 講 演 会 の 開 催 当 該 地 域 内 の 各 機 関 の 職 員 の 専 門 性 を 高 める 保 育 士, 幼 稚 園 教 諭 に 対 する 学 習 会 の 開 催 3 研 究 成 果 の 概 要 1 峡 東 地 域 早 期 総 合 支 援 連 絡 協 議 会 を 峡 東 保 健 福 祉 事 務 所 主 管 事 業 である 峡 東 地 域 母 子 保 健 推 進 会 議 発 達 障 害 支 援 検 討 会 議 との 共 催 で 実 施 したことで, 地 域 のおけ る 母 子 保 健 の 取 組 の 状 況, 発 達 障 害 のある 幼 児 児 童 生 徒 の 状 況 及 び 特 別 支 援 教 育 の 推 進 状 況 及 び 地 域 における 関 係 機 関 の 連 携 状 況 等 について 関 係 者 が 共 有 することができ, 発 達 障 害 のある 幼 児 に 対 する 早 期 発 見 支 援 のための 連 携 システムの 構 築 に 関 する 検 討 ができた 2 発 達 障 害 の 早 期 発 見 に 関 する 健 診 方 法 研 究 委 員 会 を 設 置 することで,5 歳 児 健 診 モデルプラン, 保 育 所 幼 稚 園 で 使 用 する 個 別 支 援 シート, 及 び 連 携 のためのサポート ノートの 案 を 作 成 でき,それらの 有 効 性 についての 検 討 ができた 3 各 市 の 通 級 指 導 教 室 に, 臨 床 心 理 士 を 発 達 相 談 員 として 派 遣 し, 相 談 活 動 を 行 うこと
で, 発 達 障 害 のある 幼 児 とその 保 護 者 に 対 する 相 談 機 会 が 広 がった また, 各 市 教 育 委 員 会 が, 発 達 相 談 員 を 活 用 して, 就 学 時 健 診 時 に 相 談 団 窓 口 を 開 設 したり, 幼 稚 園 保 育 所 を 巡 回 して, 就 学 予 定 児 の 観 察 を 行 うことで, 就 学 前 段 階 から 小 学 校 へのスムー ズな 移 行 を 図 る 事 ができた 4 保 育 士, 幼 稚 園 教 諭 に 対 する 学 習 会 及 び 保 健 等 専 門 職 と 保 護 者 の 合 同 研 修 会 を 開 催 す ることで, 発 達 障 害 に 関 する 専 門 性 が 向 上 した また, 研 修 会 を 保 護 者 との 合 同 で 行 う ことで,よりよく 連 携 することができた Ⅱ 詳 細 の 報 告 1 モデル 地 域 の 名 称 NO モデル 地 域 名 1 山 梨 県 ( 山 梨 市, 甲 州 市, 笛 吹 市 ) 2 モデル 地 域 内 の 幼 稚 園 保 育 所 学 校 数 及 び 幼 児 児 童 数 (1) 幼 稚 園 保 育 所 モデル 地 域 内 の 幼 稚 園 保 育 所 合 計 学 校 園 数 幼 児 数 か 所 数 幼 児 数 園 か 所 数 幼 児 数 山 梨 市 3 360 17 1055 20 1415 甲 州 市 1 259 15 1140 16 1399 笛 吹 市 2 44 24 2005 26 2049 合 計 6 750 56 4200 62 4863 (2) 小 学 校 モデル 地 域 内 の 小 学 校 学 校 学 校 数 児 童 数 山 梨 市 13 2,211 甲 州 市 13 4,416 笛 吹 市 14 2,093 合 計 40 9,011 (3) 特 別 支 援 学 校 モデル 地 域 内 の 特 別 支 援 学 校 学 校 学 校 数 幼 児 児 童 数 の 内 訳 教 職 員 数 コーディネーター 数 支 援 員 数 県 立 ろう 学 校 1 幼 児 数 9 41 1 2 ( 山 梨 市 ) 児 童 数 11 合 計 1 幼 児 数 9 41 1 2 児 童 数 11
3 事業全体の概念図 山 梨 県 に お け る 発 達 障 害 早 期 総 合 支 援 モ デ ル 事 業 の イメー ジ 義務教育段階 就学 前段 階 か ら 義 務 教 育 段階 へのス ムー ズな 移 行 を図る 中学校 特別支援教育の推進 早 期 総合 支援 モデ ル事 業 校 内 支 援 体 制 の 整 備 就学前段階 関係 機関による連携シ ステム 連 携 のため の ツールの 開発 小学校 健 診 方法 の開 発 保育所 早 期 発 見 早 期 支 援 県レベル 市レベ ルに お ける教 育 福 祉 保 健などの 関 係 機関 が 相互に連 携 を図る 幼稚 園 山梨県における発達障害早期総合支援モデル事業の概要 研究課題 発達障害のある幼児に対して 早期に支援を行うための総合的な支援システムの構築 委嘱 文部科学省 山梨県教育委員会 報告 峡東保健福祉 事務所 山梨市 保育所 峡東教育 事務所 峡東地域総合支援連絡協議会 発達障害連携 ネットワーク会議 幼稚園 笛吹市 甲州市 教育 委員会 保育所 発達障害連携 ネットワーク会議 保健 センター 幼稚園 ことばの 教室 幼児の 保健 センター 幼稚園 教育 委員会 保育所 発達障害連携 ネットワーク会議 保健 センター ことばの 幼児の 教室 相談窓口 教育 委員会 情緒通級 指導教室 幼児の 相談窓口 峡 東 地 相談窓口 域 保護者向け 保育士 幼稚園教諭 早期発見に関する 健康相談時における 講演会の開催 保健師研修会の開催 健診法研究委員会 相談窓口の開設 他地域へ成果の発信
4 事 業 の 内 容 (1) 峡 東 地 域 早 期 総 合 支 援 連 絡 協 議 会 ア 構 成 区 分 氏 名 所 属 職 名 学 識 経 験 者 ( 医 師 ) 相 原 正 男 山 梨 大 学 医 学 部 准 教 授 地 域 医 療 関 係 者 池 田 久 剛 山 梨 厚 生 病 院 医 師 地 域 教 育 機 関 関 係 者 雨 宮 政 文 峡 東 教 育 事 務 所 地 域 教 育 支 援 スタッフ 主 幹 地 域 教 育 機 関 関 係 者 小 林 誠 一 峡 東 教 育 事 務 所 学 校 教 育 スタッフ 指 導 主 事 地 域 教 育 機 関 関 係 者 羽 中 田 佳 彦 総 合 教 育 センター 特 別 支 援 教 育 部 主 幹 研 修 主 事 地 域 福 祉 機 関 関 係 者 保 坂 公 雄 峡 東 保 健 福 祉 事 務 所 長 地 域 学 校 関 係 者 広 瀬 勝 県 立 ろう 学 校 長 地 域 学 校 関 係 者 古 屋 安 廣 東 山 梨 小 中 学 校 長 会 ( 勝 沼 小 学 校 ) 地 域 学 校 関 係 者 渡 辺 明 文 笛 吹 市 小 中 学 校 長 会 ( 石 和 南 小 学 校 ) 地 域 学 校 関 係 者 前 嶋 真 理 子 東 山 梨 小 中 学 校 養 護 教 諭 部 会 会 長 ( 三 富 小 学 校 ) 地 域 学 校 関 係 者 長 田 紀 代 子 笛 吹 市 小 中 学 校 養 護 教 諭 部 会 会 長 ( 一 宮 中 学 校 ) 地 域 幼 児 教 育 関 係 者 武 藤 みな 子 公 立 幼 稚 園 長 代 表 ( 山 梨 市 立 つつじ 幼 稚 園 ) 地 域 幼 児 教 育 関 係 者 齋 藤 武 私 立 幼 稚 園 長 代 表 ( 石 和 英 和 幼 稚 園 ) 地 域 幼 児 教 育 関 係 者 若 月 直 美 山 梨 市 保 育 所 連 合 会 会 長 ( 窪 平 保 育 所 ) 地 域 幼 児 教 育 関 係 者 名 取 明 美 甲 州 市 保 育 所 連 合 会 会 長 ( 神 金 保 育 所 ) 地 域 幼 児 教 育 関 係 者 志 村 優 紀 子 笛 吹 市 保 育 所 連 合 会 会 長 ( 八 代 保 育 所 ) 地 域 福 祉 関 係 者 三 枝 聡 子 東 八 代 圏 域 地 域 療 育 等 支 援 事 業 コーテ ィネーター(ヒ ーチ 美 咲 ) 地 域 福 祉 関 係 者 吉 村 純 東 山 梨 圏 域 地 域 療 育 等 支 援 事 業 コーテ ィネーター(ハロハロ) 地 域 療 育 施 設 関 係 者 藤 巻 由 美 子 知 的 障 害 児 通 園 施 設 ひまわり 園 長 市 教 育 委 員 会 田 村 正 山 梨 市 教 育 委 員 会 学 校 教 育 課 長 市 保 健 福 祉 関 係 部 局 渡 井 清 美 山 梨 市 福 祉 事 務 所 副 主 査 市 保 健 福 祉 関 係 部 局 大 竹 やすみ 山 梨 市 保 健 課 保 健 指 導 担 当 リーダー 市 教 育 委 員 会 雨 宮 信 甲 州 市 教 育 委 員 会 学 校 教 育 課 長 市 保 健 福 祉 関 係 部 局 内 田 真 由 美 甲 州 市 健 康 増 進 課 保 健 師 市 保 健 福 祉 関 係 部 局 丸 山 美 春 甲 州 市 子 育 て 対 策 課 長 市 教 育 委 員 会 仲 澤 和 朗 笛 吹 市 教 育 委 員 会 学 校 教 育 課 長 市 保 健 福 祉 関 係 部 局 芦 沢 正 笛 吹 市 児 童 課 主 幹 市 保 健 福 祉 関 係 部 局 秋 山 公 代 笛 吹 市 健 康 づくり 課 母 子 保 健 担 当 主 査 保 健 師 県 福 祉 保 健 部 八 巻 哲 也 県 福 祉 保 健 部 障 害 福 祉 課 長 県 福 祉 保 健 部 荒 木 裕 人 県 福 祉 保 健 部 健 康 増 進 課 長 県 福 祉 保 健 部 市 川 由 美 県 福 祉 保 健 部 児 童 家 庭 課 長 県 福 祉 保 健 部 福 祉 関 係 者 小 田 切 則 雄 県 中 央 児 童 相 談 所 長 県 福 祉 保 健 部 福 祉 関 係 者 小 田 川 康 久 県 発 達 障 害 者 支 援 センター 所 長 県 教 育 委 員 会 矢 崎 茂 樹 県 教 育 委 員 会 新 しい 学 校 づくり 推 進 室 長 < 事 務 局 > 区 分 氏 名 所 属 職 名 事 務 局 河 野 一 郎 県 教 育 委 員 会 新 しい 学 校 づくり 推 進 室 事 務 局 土 肥 満 県 教 育 委 員 会 新 しい 学 校 づくり 推 進 室 事 務 局 関 口 徹 也 峡 東 保 健 福 祉 事 務 所 福 祉 課 事 務 局 雨 宮 千 鶴 子 峡 東 保 健 福 祉 事 務 所 福 祉 課 事 務 局 中 野 美 子 峡 東 保 健 福 祉 事 務 所 健 康 支 援 課 事 務 局 竹 田 美 穂 峡 東 保 健 福 祉 事 務 所 健 康 支 援 課
イ 開 催 回 数 検 討 内 容 (ア) 第 1 回 日 時 平 成 20 年 5 月 12 日 ( 月 )14:00~16:00 場 所 山 梨 市 民 会 館 展 示 室 内 容 平 成 19 年 度 発 達 障 害 早 期 総 合 支 援 モデル 事 業 報 告 について 平 成 20 年 度 発 達 障 害 早 期 総 合 支 援 モデル 事 業 計 画 について) 特 別 支 援 教 育 における 発 達 障 害 に 対 する 対 応 状 況 モデル 地 域 における 連 携 の 状 況 について 峡 東 保 健 福 祉 事 務 所 の 取 組,サポートセンターハロハロの 取 組 サポートセンターピーチ 美 咲 の 取 組, 通 園 施 設 ひまわり の 取 組 (イ) 第 2 回 平 成 20 年 10 月 21 日 ( 月 )14:00~16:00 山 梨 市 民 会 館 展 示 室 内 容 平 成 20 年 度 発 達 障 害 早 期 総 合 支 援 モデル 事 業 の 研 究 経 過 について 発 達 障 害 早 期 総 合 支 援 モデル 事 業 のまとめについて モデル 地 域 における 発 達 障 害 に 関 する 連 携 状 況 について 峡 東 地 域 における 今 後 の 連 携 の 在 り 方 について (ウ) 第 3 回 平 成 21 年 2 月 17 日 ( 月 )14:00~16:00 山 梨 市 民 会 館 展 示 室 内 容 平 成 19 20 年 度 発 達 障 害 早 期 総 合 支 援 モデル 事 業 の 研 究 経 過 について 発 達 障 害 早 期 総 合 支 援 モデル 事 業 の 成 果 と 課 題 について 峡 東 地 域 における 今 後 の 連 携 の 在 り 方 について ウ 峡 東 地 域 早 期 総 合 支 援 連 絡 協 議 会 における 取 組 の 成 果 と 今 後 の 課 題 本 協 議 会 を 峡 東 保 健 福 祉 事 務 所 主 管 事 業 である 峡 東 地 域 母 子 保 健 推 進 会 議 発 達 障 害 支 援 検 討 会 議 との 共 催 で 実 施 したことで, 地 域 のおける 母 子 保 健 の 取 組 の 状 況, 発 達 障 害 のある 幼 児 児 童 生 徒 の 状 況 及 び 特 別 支 援 教 育 の 推 進 状 況 等 について 関 係 者 が 共 有 することができ, 発 達 障 害 のある 幼 児 の 支 援 のためのシステムの 在 り 方 について 検 討 す ることができた 地 域 のおける 今 後 の 連 携 の 在 り 方 について 検 討 し,モデル 事 業 終 了 後 も 継 続 した 取 組 を 行 うことを 確 認 できた 各 市 においては, 発 達 障 害 連 携 ネットワーク 会 議 を 設 置 し, 教 育 委 員 会 と 保 健 保 健 担 当 部 局 とが 連 携 したり, 発 達 相 談 員 を 配 置 することで, 発 達 障 害 のある 幼 児 のス ムーズな 就 学 が 図 られた
(2) 相 談 指 導 教 室 ア 構 成 ( 発 達 相 談 員 ) 派 遣 先 氏 名 所 属 山 梨 市 立 日 下 部 小 学 校 (ことばの 教 室 ) 中 嶋 彩 日 本 臨 床 心 理 研 究 所 ( 臨 床 心 理 士 ) 甲 州 市 立 塩 山 南 小 学 校 ( 情 緒 通 級 指 導 教 室 ) 大 塚 直 美 桜 こどもクリニック ( 臨 床 心 理 士 ) 笛 吹 市 立 八 代 小 学 校 ( 言 葉 の 教 室 ) 掛 井 一 徳 若 者 サホ ートステーション ( 臨 床 心 理 士 ) イ 相 談 指 導 教 室 の 概 要 ( 箇 所 数 実 施 回 数 対 象 者 等 ) (ア) 活 動 内 容 市 教 育 委 員 会 が 募 集 する 相 談 者 に 対 する 相 談 支 援 ( 療 育 ) 通 級 指 導 教 室 が 募 集 する 相 談 者 に 対 する 相 談 支 援 ( 療 育 ) (イ) 派 遣 日 週 2 回 半 日 程 度 (おおむね4 時 間 ) 曜 日 については, 市 町 村 教 育 委 員 会 並 びに 派 遣 先 の 学 校 と 協 議 して 決 定 する (ウ) 実 施 回 数 (3 月 末 現 在 )* 半 日 を1 回 に 換 算 日 下 部 小 学 校 53 回 207 時 間 塩 山 南 小 学 校 74 回 294 時 間 八 代 小 学 校 67 回 268 時 間 ウ 主 な 実 施 内 容 市 保 健 福 祉 センターにて 就 学 前 児 童 情 報 交 換 会 に 参 加 就 学 予 定 児 の 相 談, 保 護 者 本 人 面 談 ことばの 教 室 幼 児 指 導 観 察, 関 係 職 員 保 健 師 とのコンサルテーション 幼 児 の 指 導 観 察, 市 教 育 委 員 会 と 就 学 に 関 する 打 合 せ 年 長 児 の 指 導 観 察, 保 護 者 面 接,ケース 検 討 会, 幼 稚 園 児 の 母 親 との 面 接, 関 係 者 とのケース 検 討 エ 成 果 と 課 題 臨 床 心 理 士 の 資 格 をもった 発 達 相 談 員 の 配 置 により, 発 達 が 気 がかりな 幼 児 や 児 童, 及 び 保 護 者 に 対 して, 専 門 的 な 相 談 活 動 を 行 うことができた 各 市 の 通 級 指 導 教 室 を 設 置 する 小 学 校 に 相 談 窓 口 を 置 いたことで, 発 達 相 談 員 と 通 級 指 導 教 室 担 当 者 が 連 携 して, 通 級 している 幼 児 及 び 児 童 生 徒,また 当 該 校 の 児 童 に 関 し て 幅 広 く 活 用 できた さらに, 当 該 校 の 職 員 に 対 するコンサルテーションにも 活 用 でき た 幼 児 の 内, 来 年 度 就 学 予 定 児 については, 小 学 校 職 員, 教 育 委 員 会 担 当 者 及 び 保 健 師 を 含 めたケース 検 討 会 議 を 開 くなど,スムーズな 小 学 校 への 移 行 が 図 れた 市 内 の 保 育 所 ( 園 ) 幼 稚 園 を 巡 回 し, 発 達 障 害 の 疑 いのある 乳 幼 児 の 早 期 把 握 と 支 援 方 針 の 検 討 を 行 うことができた
(3) 教 育 相 談 会 講 演 会 ア 教 育 相 談 会 講 演 会 の 概 要 (ア) 保 育 士, 幼 稚 園 教 諭 に 対 する 学 習 会 の 開 催 日 時 会 場 8 月 20 日 ( 水 )19:15~20:00 岩 崎 保 育 園 8 月 28 日 ( 木 )18:30~20:30 石 和 英 和 幼 稚 園 8 月 29 日 ( 金 )18:30~20:30 山 梨 市 役 所 ( 市 立 保 育 所 ) 内 容 講 演 保 育 所 幼 稚 園 支 援 シート の 作 成 と 活 用 について 山 梨 英 和 大 学 専 任 講 師 森 稚 葉 先 生 (イ) 保 健 師 等 に 対 する 専 門 研 修 会 の 開 催 日 時 第 1 回 平 成 20 年 6 月 25 日 ( 水 )9:30~16:30 第 2 回 平 成 20 年 7 月 24 日 ( 木 )9:30~16:30 会 場 第 1 回 総 合 教 育 センター 第 3 研 修 室 第 2 回 県 立 博 物 館 生 涯 学 習 室 講 師 NPO 法 人 えじぞんくらぶ 代 表 高 山 恵 子 県 発 達 障 害 者 支 援 センター 臨 床 心 理 士 小 宮 山 さとみ 峡 東 保 健 福 祉 事 務 所 地 域 保 健 課 河 西 文 子 内 容 講 義 子 どもの 問 題 行 動 に 悩 む 保 護 者 のためのストレスマネージメント 演 習 (3 回 ) 参 加 保 健 師, 保 育 士, 養 護 教 諭 28 人 (ウ) 保 護 者 向 け 学 習 会 の 開 催 < 峡 東 保 健 所 ペアレントトレーニング> 日 時 平 成 20 年 6 月 2 日 ( 月 ),6 月 26 日 ( 木 ),7 月 11 日 ( 金 ) 7 月 25 日 ( 金 ),9 月 12 日 ( 金 ) いずれも10:30~12:30 講 師 NPO 法 人 えじぞんくらぶ 代 表 高 山 恵 子 県 発 達 障 害 者 支 援 センター 臨 床 心 理 士 小 宮 山 さとみ 参 加 峡 東 地 域 に 在 住 している 発 達 障 害 のある 子 どもをもつ 保 護 者 10 人 (エ) 発 達 障 害 の 理 解 啓 発 のための 講 演 会 の 開 催 < 発 達 障 害 ネットワークフォーラム in やまなし> 日 時 平 成 20 年 6 月 6 日 ( 金 )13:00~17:00 会 場 桃 源 文 化 会 館 大 ホール 内 容 1 開 会 行 事 2 モデル 事 業 の 中 間 報 告 3 シンポジウム <テーマ> 地 域 におけるよりよい 支 援 の 在 り 方 <シンポジスト> 山 梨 市 保 健 課 保 健 師 甲 州 市 子 育 て 対 策 課 家 庭 相 談 員 笛 吹 市 教 育 委 員 会 教 育 相 談 員
山 梨 厚 生 病 院 小 児 科 医 師 山 梨 LD 発 達 障 害 児 の 支 援 を 考 える 会 いちえ 会 会 員 <コーディネーター> 北 海 道 大 学 大 学 院 教 育 学 研 究 院 教 授 田 中 康 雄 先 生 4 講 演 発 達 が 気 がかりな 子 どもを 地 域 で 支 える 北 海 道 大 学 大 学 院 教 育 学 研 究 院 教 授 田 中 康 雄 先 生 * 児 童 精 神 科 医, 前 国 立 精 神 神 経 センター 精 神 保 健 研 究 室 長 5 閉 会 行 事 その 他 ポスター 展 示 特 別 支 援 学 校 ( 県 立 附 属 計 11 校 )における 地 域 支 援 に 関 する 取 組 の 内 容 を 各 校 で 作 成 したポスターを, 会 場 (ロビー) に 掲 示 した 参 加 者 320 人 イ 成 果 と 課 題 保 育 士, 幼 稚 園 教 諭 に 対 する 学 習 会 については, 健 診 方 法 等 の 研 究 員 会 との 関 連 を 図 り 幼 稚 園 保 育 所 支 援 シート の 試 行 協 力 園 の 職 員 に 対 する 研 修 会 を 実 施 した 幼 稚 園 保 育 所 支 援 シート の 目 的, 活 用 方 法, 保 護 者 への 対 応 方 法 等 について 理 解 を 深 めることができた 保 健 師 等 に 対 する 専 門 研 修 会 については,ペアレントトレーニングに 関 する 理 解 と 演 習 をテーマとして 学 習 会 を 開 催 することができた また, 対 象 地 域 を 県 下 全 域 にするこ とで 県 下 の 保 健 師 のスキルアップを 図 ることができた 保 護 者 向 け 学 習 会 については, 峡 東 保 健 所 において, 小 グループでのペアレントトレ ーニングを 実 施 できた これにより, 発 達 障 害 のある 子 どもをもつ 保 護 者 に 対 するスト レスマネージメントが 図 られるとともに, 地 域 における 保 健 所 の 役 割, 教 育 機 関 との 連 携 の 重 要 さが 確 認 された モデル 事 業 の 中 間 的 な 成 果 の 発 表 の 意 味 を 含 めて, 県 内 の 教 育, 保 健 福 祉, 医 療 等 の 関 係 者 及 び 保 護 者 が 一 堂 に 会 し, 発 達 障 害 ネットワークフォーラム を 開 催 できた シンポジウムでは, 地 域 における 連 携 の 重 要 さが 確 認 できた また, 講 演 により 幼 児 期 における 支 援 の 在 り 方,さらに 保 護 者 家 族 支 援 に 在 り 方 について 認 識 を 深 めることが できた アンケートから 継 続 した 開 催 を 望 む 声 が 多 く 寄 せられた (4) 早 期 発 見 早 期 支 援 ア 早 期 発 見 (ア) モデル 地 域 内 での 具 体 的 な 取 組 発 達 障 害 の 早 期 発 見 に 関 する 健 診 方 法 研 究 委 員 会 の 設 置 の 目 的 発 達 障 害 に 関 わる 専 門 家 による 委 員 会 を 開 催 して, 発 達 障 害 のある 幼 児 に 対 する 早 期 発 見 早 期 支 援 のための 健 診 時 のチェックシート, 保 育 所 幼 稚 園 で 使 用 する 支 援 シー ト, 連 携 のためのサポートノートの 開 発 を 行 い, 発 達 障 害 のある 幼 児 に 対 する 早 期 発 見
早 期 支 援, 及 び 小 中 学 校 等 への 適 切 な 移 行 を 図 ることを 目 的 としている 部 会 の 構 成 早 期 発 見 早 期 支 援 のための 健 診 時 のチェックシートの 開 発 ( 第 1 部 会 ) 保 育 所 幼 稚 園 で 使 用 する 支 援 シートの 開 発 ( 第 2 部 会 ) 連 携 のためのサポートノートの 開 発 ( 第 3 部 会 ) 研 究 日 程 < 第 1 回 > 平 成 20 年 7 月 22 日 ( 火 )9:30~12:00 総 合 教 育 センター 全 体 会 1 平 成 19 年 度 発 達 障 害 早 期 総 合 支 援 モデル 事 業 の 概 要 研 究 計 画 の 確 認 部 会 1 部 会 の 研 究 計 画 < 第 2 回 > 第 2 部 会 2 平 成 20 年 8 月 20 日 ( 水 )17:15~20:00 岩 崎 保 育 園 * 岩 崎 保 育 園 職 員 研 修 会 と 合 同 で 開 催 ( 講 師 山 梨 英 和 大 学 森 稚 葉 先 生 ) 保 育 所 幼 稚 園 支 援 シート の 作 成 と 活 用 について 第 1 3 部 会 2 平 成 20 年 8 月 29 日 ( 金 )14:00~17:00 就 学 時 健 診 における 行 動 チェックについて( 第 1 部 会 ) 乳 幼 児 健 診 と 就 学 との 連 携 の 在 り 方 について( 第 1 部 会 ) サポートノート の 作 成 と 活 用 について( 第 3 部 会 ) サポートノート の 活 用 と 連 携 に 関 する 評 価 方 法 について( 第 3 部 会 ) < 第 3 回 > 平 成 20 年 9 月 17 日 ( 水 )14:00~17:00 総 合 教 育 センター 全 体 会 2 各 部 会 の 研 究 の 進 捗 状 況 について 今 後 の 検 討 の 方 向 性 部 会 3 部 会 の 研 究 計 画 < 第 4 回 > 第 1 部 会 4 平 成 20 年 11 月 14 日 ( 金 )14:00~17:00 総 合 教 育 センター 就 学 時 健 診 における 行 動 チェックシート に 関 するアンケート 調 査 について 就 学 に 向 けての 望 ましい 連 携 の 在 り 方 について 事 例 について 第 2 部 会 4 平 成 20 年 11 月 6 日 ( 木 )14:00~17:00 総 合 教 育 センター 保 育 所 幼 稚 園 支 援 シートの 作 成 と 活 用 について 作 成 と 活 用 に 関 するアンケート 調 査 の 検 討 第 3 部 会 4 12 月 16 日 ( 火 )14:00~17:00 サポートノートの 作 成 と 活 用 について 作 成 と 活 用 に 関 するアンケート 調 査 の 検 討
< 第 5 回 > 平 成 21 年 1 月 15 日 ( 木 )14:00~17:00 総 合 教 育 センター 全 体 会 3 研 究 経 過 について 各 部 会 の 研 究 の 進 捗 状 況 について 研 究 のまとめについて 部 会 5 各 部 会 の 研 究 のまとめについて 研 究 報 告 書 の 作 成 について 委 員 構 成 区 分 氏 名 所 属 職 名 学 識 経 験 者 ( 全 体 会 ) 府 川 昭 世 東 京 未 来 大 学 教 授 医 師 ( 全 体 会 ) 山 城 大 山 梨 厚 生 病 院 小 児 科 医 師 保 健 師 柳 原 めぐみ 山 梨 市 保 健 課 保 健 師 保 健 師 渡 辺 美 枝 山 梨 市 保 健 課 保 健 師 保 健 師 金 井 美 紀 甲 州 市 健 康 増 進 課 保 健 師 保 健 師 内 田 真 由 美 甲 州 市 健 康 増 進 課 保 健 師 保 健 師 菊 島 初 美 笛 吹 市 健 康 づくり 課 保 健 師 保 健 師 樋 川 仁 美 笛 吹 市 健 康 づくり 課 保 健 師 幼 稚 園 教 諭 河 西 節 子 山 梨 市 立 つつじ 幼 稚 園 主 任 幼 稚 園 教 諭 堀 内 栄 子 石 和 英 和 幼 稚 園 副 園 長 保 育 士 武 藤 千 鶴 山 梨 市 保 育 士 会 ( 山 梨 保 育 所 ) 保 育 士 楯 まゆみ 甲 州 市 保 育 士 会 ( 岩 崎 保 育 園 ) 保 育 士 有 泉 八 重 子 笛 吹 市 保 育 士 会 ( 石 和 第 2 保 育 所 ) 小 学 校 教 諭 ( 通 級 担 当 者 ) 丹 沢 智 恵 利 小 学 校 ことばの 教 室 担 当 者 ( 日 下 部 小 学 校 ) 小 学 校 教 諭 ( 通 級 担 当 者 ) 相 原 梅 代 小 学 校 ことばの 教 室 担 当 者 ( 八 代 小 学 校 ) 小 学 校 教 諭 ( 特 別 支 援 学 級 担 当 ) 岡 輝 彦 小 学 校 情 緒 障 害 学 級 担 当 者 ( 塩 山 南 小 学 校 ) 小 学 校 養 護 教 諭 山 岸 元 子 小 学 校 養 護 教 諭 ( 井 尻 小 学 校 ) 言 語 聴 覚 士 金 子 正 子 石 和 共 立 病 院 言 語 聴 覚 士 臨 床 心 理 士 森 稚 葉 山 梨 英 和 大 学 専 任 講 師 臨 床 心 理 士 大 塚 直 美 桜 こどもクリニック 臨 床 心 理 士 県 障 害 福 祉 課 職 員 末 木 恵 子 心 の 健 康 発 達 障 害 担 当 県 健 康 増 進 課 職 員 高 野 さは 子 母 子 保 健 難 病 担 当 峡 東 保 健 福 祉 事 務 所 職 員 細 川 恵 理 子 健 康 支 援 課 峡 東 保 健 福 祉 事 務 所 職 員 竹 田 美 穂 健 康 支 援 課 発 達 障 害 者 支 援 センター 職 員 小 宮 山 さとみ 発 達 障 害 者 支 援 センター 総 合 教 育 センター 職 員 上 野 真 美 特 別 支 援 教 育 部 研 修 主 事 事 務 局 区 分 氏 名 所 属 職 名 事 務 局 土 肥 満 県 教 育 委 員 会 指 導 主 事 事 務 局 河 西 慶 仁 県 教 育 委 員 会 指 導 主 事
分 科 会 構 成 第 1 部 会 第 2 部 会 第 3 部 会 健 診 チェックシート 部 会 保 育 所 幼 稚 園 支 援 シート 部 会 連 携 サポートノート 部 会 3 歳 児 健 診,5 歳 児 健 診, 就 学 保 育 所 幼 稚 園 等 で 発 達 障 害 の 各 機 関 が 適 切 に 連 携 するため 時 健 診 等 の 際 に 使 用 するチェッ ある 幼 児 に 対 して 使 用 する 支 援 のサポートノートの 開 発 クシートの 開 発 シートの 開 発 委 員 委 員 委 員 山 城 大 山 梨 厚 生 病 院 府 川 昭 世 東 京 未 来 大 学 大 塚 直 美 桜 こどもクリニック 小 宮 山 さとみ 発 達 障 害 者 支 援 センター 森 稚 葉 山 梨 英 和 大 学 内 田 眞 由 美 甲 州 市 健 康 増 進 課 柳 原 めぐみ 山 梨 市 保 健 課 堀 内 栄 子 石 和 英 和 幼 稚 園 菊 島 初 美 笛 吹 市 健 康 づくり 課 渡 辺 美 枝 山 梨 市 保 健 課 河 西 節 子 つつじ 幼 稚 園 丹 沢 智 恵 利 日 下 部 小 学 校 金 井 美 紀 甲 州 市 健 康 増 進 課 武 藤 千 鶴 山 梨 保 育 所 岡 輝 彦 塩 山 南 小 学 校 樋 川 仁 美 笛 吹 市 健 康 づくり 課 楯 まゆみ 岩 崎 保 育 園 細 川 恵 理 子 峡 東 保 健 福 祉 事 務 所 山 岸 元 子 井 尻 小 学 校 有 泉 八 重 子 石 和 第 二 保 育 所 末 木 恵 子 障 害 福 祉 課 金 子 正 子 石 和 共 立 病 院 相 原 梅 代 八 代 小 学 校 上 野 真 美 総 合 教 育 センター 竹 田 美 穂 峡 東 保 健 福 祉 事 務 所 河 西 慶 仁 県 教 委 事 務 局 高 野 さは 子 県 健 康 増 進 課 土 肥 満 県 教 委 事 務 局 (イ) 本 年 の 成 果 第 1 部 会 においては, 昨 年 度 作 成 した 5 歳 児 健 診 モデルプラン( 案 ),その 際 活 用 可 能 な 問 診 票 ( 案 ), 個 別 発 達 検 査 用 紙 ( 案 ) 等 を 再 度 検 討 し, 各 市 における5 歳 児 健 診 やにおいて 活 用 した また, 就 学 時 健 診 における 行 動 チェックシートを 各 市 で 実 施 した 就 学 時 健 診 時 に 活 用 することで, 就 学 に 向 けての 情 報 の 収 集 ができ, 就 学 相 談 にいかすことができた 第 2 部 会 においては, 保 育 士, 幼 稚 園 教 諭 が 保 護 者 と 連 携 して 昨 年 度 作 成 した, 保 育 所 幼 稚 園 で 使 用 する 支 援 シート (ステップ1~3) 及 び 作 成 の 手 引 きを 実 際 にモデル 地 域 内 の 保 育 所 幼 稚 園 で 試 行 し, 保 護 者 への 説 明 や 活 用,その 後 の 相 談 の 在 り 方 に 関 する 課 題 等 を 明 らかにした 第 3 部 会 では, 昨 年 度 作 成 したよりよい 連 携 のための サポートノート 及 び 記 入 の 手 引 きを 実 際 に, 保 護 者 に 提 供 し, 作 成 や 活 用 に 関 する 課 題 を 明 らかにした その 上 で, 平 成 21 年 度 改 訂 版 を 作 成 した (ウ) 課 題 と 今 後 の 方 針 作 成 した 資 料 については, 県 教 育 委 員 会 ホームページで 公 開 し, 広 く 活 用 を 図 るこ とができるようにする 予 定 である
イ 早 期 支 援 学 校 等 への 円 滑 な 移 行 方 法 の 工 夫 ( 就 学 相 談 等 を 含 む) (ア) モデル 地 域 内 での 具 体 的 な 取 組 1 健 康 診 断 時 における 相 談 窓 口 の 開 設 各 市 の 通 級 指 導 教 室 に 派 遣 した 発 達 相 談 員 を 活 用 して,モデル 地 域 内 の 幼 稚 園 保 育 所 を 巡 回 して 幼 児 の 行 動 観 察 や 担 当 職 からの 相 談 に 応 じた また, 市 教 育 委 員 会 が 実 施 する 就 学 時 健 診 時 に, 相 談 窓 口 を 設 置 して 保 護 者 の 相 談 や, 保 健 師 等 と 連 携 して 幼 児 の 行 動 観 察 等 に 当 たった 実 施 回 数 (2 月 末 現 在 ) * 半 日 を1 回 に 換 算 日 下 部 小 学 校 24 回 76 時 間 塩 山 南 小 学 校 8 回 25 時 間 八 代 小 学 校 6 回 18 時 間 対 応 内 容 幼 稚 園 保 育 所 巡 回 相 談 ( 教 育 委 員 会 就 学 担 当 者, 保 健 福 祉 担 当 保 健 師 家 庭 相 談 員 ) 就 学 予 定 児 の 観 察 就 学 時 健 診 時 における 相 談 窓 口 対 応, 行 動 観 察, 面 談, 吟 味 検 査 就 学 時 健 診 後 のカンファレンス 参 加 2 ことばの 教 室 における 相 談 支 援 ことばの 教 室 を 設 置 している 日 下 部 小 学 校 及 び 八 代 小 学 校 においては, 以 前 か ら, 言 葉 に 課 題 のある 幼 児 とその 保 護 者 に 対 する, 相 談 及 び 指 導 を 実 施 している 主 訴 は, 講 音 障 害, 言 語 発 達 遅 滞 が 多 いが, 中 にはコミュニケーションに 課 題 があ る 発 達 障 害 のある(あるいはその 疑 いのある) 幼 児 の 相 談 も 増 えてきている これは 他 の ことばの 教 室 (6 教 室 )においても 同 様 な 傾 向 にあると 言 える 幼 児 については,おおむねどの 教 室 においても, 週 1 回 程 度 午 前 中 に1 時 間 程 度 の 指 導 を,コミュニケーションスキル,ソーシャルスキルトレーニング 等 を 行 っている 各 教 室 に 派 遣 した 発 達 相 談 員 により, 指 導 場 面 の 観 察 や 担 当 教 師 との 連 携 によるケ ース 検 討 を 行 って 指 導 の 質 の 向 上 を 図 っている (イ) 本 年 の 成 果 * モデル 事 業 全 体 に 係 る 成 果 を 含 む 発 達 障 害 のある 子 どもや 保 護 者 に 対 する 総 合 的 な 支 援 のための 各 市 の 連 携 の 基 盤 が つくられた 各 市 において, 部 局 をこえた 横 断 的 な 取 組 が 推 進 された 保 護 者 や 関 係 者 の 発 達 障 害 に 対 する 理 解 啓 発 が 図 られた 発 達 障 害 のある 子 どもや 保 護 者 にかかわる 専 門 職 ( 保 健 師, 保 育 士, 幼 稚 園 教 諭, 教 員 等 )のスキルアップが 図 られた 就 学 前 における 子 どもや 保 護 者 への 相 談 窓 口 の 周 知 が 図 られた 各 市 の 通 級 指 導 教 室 に 配 置 された 発 達 相 談 員 の 有 効 活 用 が 図 られた 市 教 育 委 員 会 に 発 達, 心 理, 言 語 等 に 関 して 専 門 的 知 識 を 有 する 職 員 の 配 置 の 必 要 性 が 明 らかになった
5 歳 児 健 診 とともに, 保 育 所 幼 稚 園 を 訪 問 して 行 う, 巡 回 相 談 の 有 効 性 が 明 らか になった 就 学 時 健 診 における 行 動 チェックシートの 活 用 が 図 られた 保 育 所 幼 稚 園 において, 保 護 者 の 気 づきを 促 すツールとして のぞみシート の 活 用 が 図 られた 幼 児 期 から 就 学 へつなげるために サポートノート の 活 用 が 図 られた (ウ) 課 題 と 今 後 の 方 針 各 市 の 連 携 の 基 盤 をさらに 確 実 なネットワーク 体 制 とし, 構 築 していく 必 要 がある 部 局 をこえた 連 携 の 際 の 個 人 情 報 の 取 扱 いについて, 確 認 が 必 要 である 幼 稚 園 保 育 所 と 小 学 校 との 支 援 の 継 続 の 在 り 方 について 検 討 する 必 要 がある 小 学 校 の 職 員 ( 養 護 教 諭, 特 別 支 援 教 育 コーディネーター 等 )と, 保 健 師 との 連 携 の 在 り 方 を 検 討 する 必 要 がある 峡 東 地 域 としてのスキルアップやレベルアップのため, 各 機 関 の 役 割 を 明 らかにし, 連 携 しながら 進 める 必 要 がある 今 後 とも,モデル 事 業 の 成 果 の 継 承 を 図 り, 地 域 としての 総 合 的 な 支 援 体 制 を 強 固 なものにしていく 必 要 がある 就 学 後 のフォロ-アップ 体 制 の 構 築 どう 図 っていくか モデル 事 業 の 成 果 の 他 地 域 への 発 信 と 普 及 をどのように 図 っていくか モデル 事 業 の 成 果 を, 発 達 障 害 のある 子 どもや 保 護 者 の 支 援 だけににとどまらず, すべての 子 どもや 家 庭 の 支 援 につながるようにしていく 必 要 がある (5) 関 連 事 業 等 との 連 携 峡 東 地 域 早 期 総 合 支 援 連 絡 協 議 会 を, 峡 東 保 健 福 祉 事 務 所 主 管 事 業 ( 発 達 障 害 者 支 援 体 制 整 備 事 業 関 連 )である 峡 東 地 域 母 子 保 健 推 進 会 議 発 達 障 害 支 援 検 討 会 議 との 共 催 で 実 施 した 発 達 障 害 等 支 援 特 別 支 援 教 育 総 合 推 進 事 業 で 実 施 している 広 域 特 別 支 援 連 携 協 議 会 及 び 中 部 地 区 特 別 支 援 連 携 協 議 会 において 話 題 提 供 をした (6) 発 達 障 害 早 期 総 合 支 援 モデル 事 業 成 果 報 告 会 日 時 平 成 21 年 2 月 27 日 ( 金 ) 13:30~17:00( 受 付 開 始 13:00) 会 場 総 合 教 育 センター 大 研 修 室 内 容 1 開 会 行 事 2 モデル 事 業 の 報 告 研 究 経 過 ( 健 診 方 法 等 研 究 委 員 会 を 含 む ) 各 市 の 取 組 ( 発 達 相 談 員 報 告 を 含 む ) 各 市 担 当 者 発 達 相 談 員
3 シンポジウム 本 音 で 語 る 地 域 支 援 の 在 り 方 シンポジスト 甲 州 市 役 所 保 健 師 塩 山 南 小 学 校 発 達 相 談 員 石 和 英 和 幼 稚 園 副 園 長 山 梨 市 教 育 委 員 会 就 学 担 当 コーテ ィネーター 山 梨 大 学 医 学 部 准 教 授 4 まとめと 講 演 山 梨 大 学 医 学 部 准 教 授 5 閉 会 行 事 参 加 者 170 人 (7) その 他 特 記 事 項 (エピソード 等 を 含 む) 本 モデル 事 業 を 実 施 するに 当 たっては, 県 庁 内 の 各 関 係 課 ( 県 教 育 委 員 会 新 しい 学 校 づくり 推 進 室, 障 害 福 祉 課, 健 康 増 進 課 の 担 当 者 が, 何 度 も 集 まり 調 整 を 行 った 事 業 の 展 開 についても, 連 絡 調 整 を 図 ったことで, 連 携 が 深 まった このことにより, 発 達 障 害 に 係 る 各 課 の 担 当 者 が 集 まり, 発 達 障 害 支 援 庁 内 連 絡 会 を 組 織 し, 連 絡 調 整, 情 報 交 換 を 図 った 来 年 度 以 降 も 設 置 するとともに, 知 事 部 局 と 県 教 育 委 員 会 事 務 局 と の 連 携 を 図 ることを 確 認 している 平 成 19 20 度 研 究 経 過 を, 年 度 末 までには 平 成 19 20 年 度 発 達 障 害 早 期 総 合 支 援 モデル 事 業 研 究 報 告 書 にまとめるので 追 って 送 付 する (8) 総 括 2か 年 にわたる 本 事 業 の 実 施 により, 当 初 想 定 していた 連 携 システムの 構 築 について は,おおむね 達 成 できたと 思 われる 特 に,モデル 地 域 教 育 委 員 会 に 配 置 した 発 達 相 談 員 ( 臨 床 心 理 士 )により, 福 祉 保 健 部 局 と 教 育 委 員 会 の 連 携, 保 育 所 幼 稚 園 と 小 学 校, 保 育 所 幼 稚 園 と 保 護 者, 及 び 小 学 校 保 護 者 との 調 整 役 として 大 変 有 効 に 活 用 され 成 果 を 上 げたと 考 えている モデル 地 域 の 教 育 委 員 会 では, 来 年 度 も 独 自 に 予 算 を 確 保 し, 発 達 相 談 員 を 配 置 し, 就 学 相 談, 小 学 校 における 支 援 等 に 活 用 する 予 定 である 2 月 末 に 開 催 した 成 果 報 告 会 には, 県 内 の 各 関 係 機 関, 市 町 村 教 育 委 員 会, 小 学 校 等 から, 多 くの 参 加 者 があり, 成 果 と 課 題 の 確 認 ができた 今 後 は, 次 頁 に 示 したモデ ルプランの 実 現 に 向 けた 取 組 を 保 健, 福 祉, 教 育, 医 療 等 の 各 関 係 機 関 の 連 携 をもとにす すめていきたい 本 モデル 事 業 の 研 究 成 果 については, 県 教 育 委 員 会 新 しい 学 校 づくり 推 進 室 ホームペー ジ 上 に 公 開 する 予 定 である
スムーズな 就 学 に 向 けた, 保 健 福 祉 教 育 の 望 ましい 連 携 の 在 り 方 (モデルプラン) 年 中 児 年 長 児 小 学 生 関 係 機 関 : 発 達 障 害 者 支 援 センター, 児 童 相 談 所, 子 どもメンタルクリニック, 保 健 福 祉 事 務 所 教 育 事 務 所,ことばの 教 室,サポート 教 室, 総 合 教 育 センター, 特 別 支 援 学 校, 医 療 機 関 市 町 村 保 健 福 祉 教 育 5 歳 児 健 診 相 談 窓 口 の 設 置 幼 稚 園 保 育 所 訪 問 連 携 ネッ ト ワー ク 会 議 すこやか 発 達 相 談 療 育 相 談 療 育 教 室 訪 問 支 援 ( 家 庭, 幼 稚 園, 保 育 所 ) 連 携 保 護 者 支 援 福 祉 サービスの 利 用 (レスパイト, 児 童 デイサービス) 通 園 福 祉 施 設 の 利 用 就 学 相 談 就 学 指 導 就 学 時 健 診 健 康 診 断 知 能 検 査 行 動 チェック 保 護 者 面 接 連 携 ネッ ト ワー ク 会 議 個 別 支 援 ( ケー ス) 会 議 就 学 幼 稚 園 保 育 所 学 校 職 員 保 健 師 家 庭 相 談 員 保 護 者 等 就 学 後 の フォ ロー アッ プ よりよい 連 携 の ためのツール のぞみシート サポートノート ( 幼 稚 園 保 育 所 用 ) ( 保 護 者 用 ) 相 談 支 援 ファイル * < 就 学 支 援 シート 個 別 の 教 育 支 援 計 画 > *ク ラント モテ ル 地 域 ( 甲 府 市 )で 検 討 中 * 発 達 障 害 の 早 期 発 見 に 関 する 健 診 方 法 等 研 究 委 員 会 において 作 成