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費 用 補 償 請 求 事 件 及 び 事 業 配 当 金 請 求 事 件 判 決 概 要 (オスカードリーム) < 判 決 概 要 ( 平 成 23 年 12 月 9 日 )> 費 用 補 償 請 求 事 件 に 係 るみずほ 信 託 銀 行 株 式 会 社 の 請 求 を 認 容 する 事 業 配 当 金 請 求 事 件 に 係 る 大 阪 市 の 請 求 を 棄 却 する この 判 決 は 大 阪 市 に 送 達 された 日 から14 日 が 経 過 したときは 仮 に 執 行 するこ とができる ただし 大 阪 市 が250 億 円 の 担 保 を 供 するときは その 仮 執 行 を 免 れ ることができる 上 記 を 命 じる 判 決 があった 1 訴 訟 の 概 要 住 之 江 用 地 土 地 信 託 事 業 (オスカードリーム)については 平 成 7 年 3 月 の 開 業 以 来 経 常 収 支 が 一 度 も 黒 字 化 することなく かつ 交 通 局 に 対 して 事 業 配 当 金 が 一 切 交 付 されていない 中 平 成 18 年 7 月 に 受 託 銀 行 であるみずほ 信 託 銀 行 株 式 会 社 ( 以 下 み ずほ 信 託 という )は 当 事 業 の 借 入 金 を 一 方 的 に 自 己 の 固 有 財 産 による 立 替 金 として 処 理 した 上 同 年 12 月 に 同 立 替 金 の 費 用 補 償 請 求 を 内 容 とする 調 停 を 裁 判 所 へ 申 立 てた これに 対 し 本 市 からは みずほ 信 託 との 間 での 合 意 に 従 った 既 に 支 払 いを 受 けるべき 事 業 配 当 金 の 請 求 を 内 容 とする 調 停 を 平 成 19 年 3 月 に 申 立 てた これら2つの 調 停 は 平 成 20 年 5 月 に 不 成 立 となったが みずほ 信 託 は 本 市 に 対 し て 平 成 20 年 5 月 21 日 に 約 276 億 円 にのぼる 費 用 補 償 請 求 訴 訟 を 提 起 してきた 一 方 本 市 としては そもそも 当 事 業 について 平 成 元 年 12 月 に 実 施 した 住 之 江 車 庫 用 地 有 効 利 用 提 案 競 技 の 結 果 交 通 局 に 借 入 金 債 務 の 負 担 が 及 ばず かつ 経 済 的 利 益 が 与 えられるとするみずほ 信 託 の 提 案 した 事 業 計 画 に 基 づき 受 託 者 であるみずほ 信 託 自 らが 管 理 運 営 してきたものであることから 交 通 局 としては 本 事 業 の 原 点 に 立 ち 返 り 平 成 20 年 5 月 23 日 にみずほ 信 託 に 対 し 合 意 に 従 った 既 に 支 払 いを 受 けるべ き 約 36 億 円 の 事 業 配 当 金 請 求 訴 訟 を 提 起 したものである これら2つの 訴 訟 については 本 市 及 びみずほ 信 託 双 方 が 提 訴 して 以 降 同 年 7 月 1 4 日 に 第 1 回 目 の 口 頭 弁 論 が 開 かれ 同 年 7 月 31 日 には 双 方 2つの 訴 訟 が 併 合 された 後 審 理 が 進 められてきたが 本 年 7 月 1 日 の 第 3 回 口 頭 弁 論 期 日 において 結 審 した 判 決 は 本 年 12 月 9 日 大 阪 地 方 裁 判 所 において 言 渡 された 2 裁 判 の 状 況 ⑴ 費 用 補 償 請 求 事 件 ア 事 件 番 号 等 大 阪 地 方 裁 判 所 平 成 20 年 (ワ) 第 6274 号 [ 原 告 :みずほ 信 託 被 告 : 大 阪 市 ] イ 請 求 の 趣 旨 大 阪 市 は みずほ 信 託 に 対 し 費 用 補 償 として 金 276 億 4,750 万 3,5 48 円 うち223 億 2,001 万 5,937 円 に 対 する 平 成 18 年 8 月 1 日 か ら 同 年 9 月 29 日 まで 年 0.6%の 割 合 による 金 員 及 び 翌 30 日 から 支 払 済 みま

で 年 6%の 割 合 による 金 員 うち2 億 円 に 対 する 平 成 18 年 9 月 23 日 から 同 年 10 月 31 日 まで 年 0.6%の 割 合 による 金 員 及 び 翌 11 月 1 日 から 支 払 済 みま で 年 6%の 割 合 による 金 員 うち50 億 円 に 対 する 平 成 18 年 11 月 14 日 から 同 年 11 月 30 日 まで 年 0.6%の 割 合 による 金 員 及 び 翌 12 月 1 日 から 支 払 済 みまで 年 6%の 割 合 による 金 員 うち4,298 万 2,396 円 に 対 する 平 成 1 9 年 3 月 1 日 から うち3,175 万 3,591 円 に 対 する 平 成 19 年 5 月 2 日 から うち2,100 万 円 に 対 する 平 成 19 年 9 月 1 日 から うち3,175 万 1,624 円 に 対 する 平 成 20 年 3 月 1 日 から 各 支 払 済 みまで 年 6%の 割 合 に よる 金 員 を 支 払 え ⑵ 事 業 配 当 金 請 求 事 件 ア 事 件 番 号 等 大 阪 地 方 裁 判 所 平 成 20 年 (ワ) 第 6363 号 [ 原 告 : 大 阪 市 被 告 :みずほ 信 託 ] イ 請 求 の 趣 旨 みずほ 信 託 は 大 阪 市 に 対 し 事 業 配 当 金 として 金 36 億 1,939 万 2,0 00 円 及 び 平 成 19 年 3 月 20 日 から 支 払 済 みまで 年 6%の 割 合 による 金 員 を 支 払 え ⑶ 裁 判 の 経 過 平 成 20 年 5 月 21 日 みずほ 信 託 訴 訟 提 起 5 月 23 日 大 阪 市 訴 訟 提 起 7 月 14 日 第 1 回 口 頭 弁 論 期 日 7 月 31 日 訴 訟 併 合 平 成 20 年 9 月 11 日 ~ 平 成 22 年 12 月 27 日 弁 論 準 備 手 続 期 日 ( 第 1~12 回 ) 平 成 23 年 3 月 14 日 第 2 回 口 頭 弁 論 期 日 ( 証 人 尋 問 ) 7 月 1 日 第 3 回 口 頭 弁 論 期 日 ( 結 審 ) 12 月 9 日 判 決 12 月 26 日 控 訴 期 限 以 上

オスカードリームを 巡 る 訴 訟 における 第 1 審 判 決 の 概 要 争 点 判 決 問 題 点 争 点 1 ( 旧 信 託 法 36 条 2 項 本 文 に 基 づく 補 償 請 求 権 は 信 託 財 産 の 価 額 に 限 定 さ れるか) 争 点 2 ( 本 件 弁 済 費 用 は 旧 信 託 法 36 条 2 項 本 文 にいう 費 用 に 当 たるか) 争 点 3 ( 基 本 契 約 の 成 否 につい て) 法 的 拘 束 力 の 存 否 につ いて 法 的 拘 束 力 の 内 容 につ いて 争 点 4 ( 本 件 排 除 合 意 の 成 否 について) 本 件 契 約 書 の 条 項 につ いて 当 事 者 間 の 協 議 交 渉 経 過 について その 余 の 事 情 について 争 点 5 ( 相 殺 の 抗 弁 について) 限 定 されない 1. 条 文 上 何 ら 限 定 されていない 2. 同 条 項 は 受 益 権 放 棄 を 規 定 した 同 条 3 項 と 併 せて 規 定 されているほか 任 意 規 定 であり また 信 託 行 為 で 定 めることにより 受 益 者 が 信 託 財 産 の 価 額 を 超 える 費 用 等 を 負 担 することを 制 限 抑 制 することもできるのであるから 受 益 者 が 予 想 外 の 負 担 を 強 いられる 結 果 となる 可 能 性 があったとしても 費 用 補 償 請 求 権 が 信 託 財 産 の 価 額 に 限 定 されると 解 するべきとは 言 えない 当 たる 1. 同 条 項 は 費 用 に 関 して それが 生 じた 原 因 等 につき 何 ら 限 定 を 加 えていない 2.38 条 は 受 託 者 の 管 理 失 当 によって 信 託 財 産 に 損 失 を 与 えた 場 合 であっても 補 填 義 務 を 履 行 すれば36 条 が 規 定 する 補 償 請 求 権 等 を 行 使 しうることを 定 めていることに 他 ならないし 36 条 2 項 が 費 用 に 何 らの 限 定 を 加 えていないことに 照 らすと 36 条 1 項 及 び2 項 本 文 の 費 用 とは 受 託 者 が 信 託 事 務 を 処 理 するに 当 たり 信 託 財 産 に 関 して 負 担 した 債 務 等 のために 要 した 費 用 であれば 足 りる 本 件 決 定 時 点 で 両 者 間 に 一 定 の 法 的 拘 束 力 のある 法 律 関 係 が 生 じる 1. 本 件 提 案 競 技 の 目 的 及 び 予 定 された 手 続 の 流 れに 鑑 みると 最 優 秀 提 案 が 選 定 されたときは 独 占 的 な 協 議 交 渉 を 進 める 意 向 を 予 め 各 応 募 提 案 者 に 表 明 していたものと 認 められる 2. 上 記 表 明 について 応 募 提 案 者 も 予 め 同 意 していた 本 件 提 案 計 画 に 基 づき 相 手 方 と 誠 実 に 協 議 交 渉 すべき 義 務 を 相 互 に 負 担 させるにとどまる 1. 本 件 提 案 競 技 後 の 協 議 によって 当 該 事 業 計 画 の 一 部 を 修 正 変 更 する 機 会 が 当 然 に 予 定 されていた 2. 本 件 審 査 の 対 象 となる 事 業 計 画 はまさにその 時 点 における 計 画 にすぎない 3. 経 済 情 勢 や 市 場 動 向 に 関 するあらゆる 変 動 要 因 をすべて 想 定 し 長 期 間 に 渡 る 大 規 模 な 管 理 運 営 型 土 地 信 託 事 業 の 推 移 を 完 全 に 予 測 すること が 不 可 能 である 4. 原 告 が 提 出 した 本 件 提 案 内 容 やヒアリング 回 答 書 の 記 載 内 容 を 精 査 しても 本 件 提 案 計 画 に 内 在 する 事 業 リスクはすべて 自 社 で 負 担 すること の 意 向 を 表 明 したととらえることは 出 来 ない 5. 本 件 基 本 協 定 本 件 信 託 契 約 のいずれの 内 容 を 精 査 しても 被 告 主 張 の 本 件 基 本 契 約 の 内 容 が 当 事 者 間 で 改 めて 確 認 されており あるいはそ の 内 容 を 前 提 としているとは 認 められない 認 められない 1. 本 件 排 除 合 意 が 当 事 者 間 で 成 立 したかどうかを 判 断 するに 当 たっては 契 約 解 釈 の 一 般 的 準 則 に 従 い 本 件 契 約 書 の 条 項 のほか 本 件 信 託 契 約 の 趣 旨 目 的 契 約 締 結 に 至 る 当 事 者 間 の 協 議 交 渉 経 過 当 事 者 の 属 性 及 び 合 理 的 意 見 その 他 本 件 信 託 契 約 に 関 して 認 められる 個 別 具 体 的 な 諸 事 情 を 総 合 的 に 勘 案 して 判 断 すべきである 2. 本 件 排 除 合 意 の 成 否 を 判 断 するに 当 たり 本 件 契 約 書 の 定 めは 最 も 重 視 されるべき 判 断 資 料 というべきである そして 本 件 契 約 書 の 定 めは 旧 信 託 法 36 条 2 項 本 文 に 基 づく 補 償 請 求 権 に 関 しては 当 事 者 間 で 何 ら 合 意 が 成 立 していないか あるいは 旧 信 託 法 が 定 めるデフォルト ルー ルに 従 う 旨 の 合 意 があったとの 解 釈 とより 強 い 親 和 性 があり 本 件 排 除 合 意 の 存 在 を 積 極 的 に 認 定 するのはやや 無 理 があるものの かかる 解 釈 をおよそ 排 除 するほど 明 確 なものとまではいえない 3. 旧 信 託 法 36 条 2 項 本 文 に 基 づく 補 償 請 求 権 については 被 告 又 は 原 告 のいずれからも 同 権 利 について 何 らかの 言 及 がされることが1 度 も ないまま 本 件 契 約 書 の 条 項 確 定 作 業 が 終 了 している 仮 に 被 告 において 信 託 事 務 処 理 費 用 等 を 被 告 の 一 般 財 源 において 別 途 負 担 支 弁 しな いとの 方 針 を 有 していたとしても 原 告 が 同 費 用 等 について 信 託 財 産 による 負 担 支 弁 とは 別 に 被 告 の 固 有 財 産 ( 一 般 財 源 )による 負 担 支 弁 を 求 めないとの 意 向 態 度 を 表 明 し あるいは 被 告 の 上 記 方 針 を 受 容 したものとは 認 められない 4. 旧 信 託 法 36 条 2 項 本 文 に 基 づく 補 償 請 求 権 を 制 限 排 除 する 本 件 排 除 合 意 (あるいは 本 件 信 託 事 業 に 係 る 信 託 事 務 処 理 費 用 等 につき 原 告 が 被 告 に 信 託 財 産 以 外 による 負 担 支 弁 をおよそ 求 めない 旨 の 合 意 )は 必 ずしも 不 合 理 なものではない しかし それ 以 上 に 本 件 排 除 合 意 をすることが 当 事 者 双 方 にとって 当 然 であるかあるいは 通 常 であるとまでは 認 められない 以 上 本 件 排 除 合 意 の 内 容 が 合 理 的 であるかどうかは 本 件 排 除 合 意 の 成 否 の 判 断 を 決 定 づけるものではない 安 全 性 安 定 性 に 配 慮 した 事 業 計 画 を 提 案 する 義 務 の 違 反 は 認 められない 1 本 件 提 案 競 技 の 目 的 方 式 等 に 照 らして 当 時 の 一 般 の 信 託 銀 行 等 である 応 募 提 案 者 に 求 めることが 現 実 的 かつ 相 当 であると 認 められる 限 度 にとどまると 解 するのが 相 当 である 2 応 募 提 案 者 は 収 益 性 の 追 求 や 公 共 性 公 益 性 といった 他 の 要 素 との 調 和 を 図 りながら 実 現 可 能 性 にも 十 分 配 慮 することが 求 められるに 大 阪 市 が, 信 託 財 産 を 失 うだけならまだしも,さらに 債 務 を 負 担 することなどあり 得 ないということについては,コン ペ 当 初 から 終 始 一 貫 しており,みずほとの 間 での 共 通 認 識 に なっていた 少 なくともこの 点 については, 法 的 拘 束 力 が 生 じているは ずである 判 決 p73 以 上 の 経 緯 において, 本 件 信 託 事 業 の 結 果 として 信 託 財 産 で 賄 うことができない 負 債 が 生 じた 場 合 を 想 定 したやり 取 りがなされることはなかった 本 件 排 除 合 意 の 内 容 を 区 別 して 論 じていない すなわち, 補 償 請 求 権 の 行 使 を 一 切 排 除 するまでの 合 意 は 認 められないとしても, 信 託 財 産 の 範 囲 をも 超 える 補 償 請 求 権 の 行 使 は 認 められないという 合 意 があった,という 点 につ いて 判 示 されていない 判 決 p90 受 益 者 たる 被 告 ( 交 通 局 )が 信 託 財 産 の 価 額 を 超 える 費 用 をも 負 担 することにつながりかねない 旧 信 託 法 36 条 2 項 本 文 に 基 づく 補 償 請 求 権 を 制 限 排 除 する 本 件 排 除 合 意 (あ るいは, 本 件 信 託 事 業 に 係 る 信 託 事 務 処 理 費 用 等 につき, 原 告 が 被 告 に 信 託 財 産 以 外 による 負 担 支 弁 をおよそ 求 めない 旨 の 合 意 )

オスカードリームを 巡 る 訴 訟 における 第 1 審 判 決 の 概 要 とどまるものと 解 するのが 相 当 である 1 本 件 信 託 事 業 に 重 大 な 影 響 を 与 えたものと 認 められる 複 数 の 阻 害 要 因 は いずれも その 性 質 上 原 告 が 本 件 提 案 計 画 を 提 案 した 平 成 2 年 3 月 時 点 において 予 測 することが 不 可 能 ないし 著 しく 困 難 であったことが 明 らかである 2 本 件 提 案 計 画 に 係 る 収 支 計 画 の 前 提 条 件 の 設 定 算 出 の 根 拠 とされた 資 料 や 将 来 予 測 は 本 件 提 案 競 技 の 目 的 方 式 等 に 照 らし 当 時 の 一 般 の 信 託 銀 行 等 に 求 められる 水 準 に 達 したものであったことがうかがわれるというべきである 事 業 計 画 の 内 容 を 正 確 に 説 明 する 義 務 の 違 反 は 認 められない 応 募 提 案 者 が 負 担 する 義 務 は 中 立 的 な 第 三 者 の 立 場 から 自 ら 提 案 した 事 業 計 画 に 内 在 する 事 業 リスクや 短 所 をあえて 積 極 的 に 告 知 説 明 したり 事 業 計 画 の 策 定 に 当 たって 収 集 検 討 したあらゆる 資 料 を 積 極 的 に 全 て 開 示 して 説 明 情 報 提 供 することまで 含 むものではないと 解 す るのが 相 当 である 原 告 の 強 気 な 展 望 が 随 所 に 述 べられているものの 原 告 がその 中 で 摘 示 した 事 実 や 提 示 した 根 拠 資 料 に 虚 偽 のものが 含 まれていたとは 認 めら れず 他 に 原 告 が 説 明 情 報 提 供 義 務 に 違 反 したと 認 めるに 足 りる 証 拠 はない 事 業 を 遂 行 するための 準 備 行 為 を 速 やかに 行 う 義 務 の 違 反 は 認 められない 1 本 件 信 託 事 業 の 進 行 段 階 やテナントの 種 類 に 応 じて テナント 候 補 者 へのヒアリング 調 査 や 出 店 の 打 診 要 請 条 件 交 渉 や 根 回 し 等 の 事 実 上 の 行 為 覚 書 の 取 り 交 わしや 予 約 契 約 といった 段 階 を 踏 みながら 適 時 に 履 行 されるべきものというべきである 2 受 託 予 定 者 たる 原 告 は 信 託 契 約 ( 本 契 約 ) 締 結 後 は 本 格 的 なリーシングに 円 滑 に 移 行 できるようにするため 予 めテナント 候 補 者 を 開 拓 選 定 し テナント 候 補 者 へのヒアリング 調 査 や 出 店 の 打 診 要 請 条 件 交 渉 や 根 回 し 等 の 事 実 上 の 行 為 を 可 能 な 範 囲 内 で 進 める 義 務 があるも のと 解 するのが 相 当 である 原 告 が 取 り 組 んでいたリーシングが 内 容 において 不 十 分 不 適 切 なものであったとか 時 期 において 遅 きに 失 したものであったなどの 事 情 を 認 めるに 足 りる 証 拠 はない 事 業 の 遂 行 状 況 を 正 確 かつ 具 体 的 に 報 告 説 明 する 義 務 及 び 事 業 計 画 の 修 正 変 更 あるいは 中 止 を 提 案 する 義 務 の 違 反 は 認 められない 1 受 託 者 である 原 告 は まず 委 託 者 兼 受 益 者 である 被 告 に 対 し 本 件 信 託 事 業 の 遂 行 状 況 全 般 につき 所 定 の 時 期 における 各 報 告 説 明 義 務 の 他 被 告 の 求 めに 応 じた 資 料 提 出 及 び 報 告 説 明 義 務 を 負 う 2 原 告 は 着 工 日 である 平 成 4 年 5 月 18 日 までに 本 件 信 託 事 業 の 現 状 と 今 後 の 見 通 しについて 報 告 説 明 した 上 で 本 件 事 業 計 画 の 修 正 変 更 を 提 案 すべき 義 務 を 負 う 1 平 成 4 年 1 月 に 原 告 が 被 告 に 対 して 行 った 報 告 は 正 確 なものであった 同 月 17 日 22 日 の 説 明 提 示 されたシミュレーションも 正 確 なものであった 2 原 告 は 本 件 信 託 施 設 着 工 時 までに 本 件 事 業 計 画 の 修 正 変 更 を 被 告 に 提 案 している 事 業 計 画 の 杜 撰 さ( 他 の 事 業 計 画 との 差, 突 出 した 金 額 ) について, 一 切 判 示 されていない 判 決 p81 とりわけ, 本 件 提 案 競 技 において 想 定 されていたような ( 中 略 ) 事 業 では, 事 業 計 画 どおりの 収 益 を 上 げられない 場 合 や 信 託 財 産 の 価 額 内 にとどまる 損 失 が 生 じるだけでなく, 信 託 財 産 の 価 額 を 上 回 る 損 失 が 生 じる 場 合 もあり,そのリス クは 大 きい このようなリスクがあること 自 体 は 自 明 自 明 であれば 説 明 義 務 はないのか かえって,コンペでのみずほの 説 明 は,リスクがない(あ るいは 極 めて 少 ない) 事 業 だと 大 阪 市 を 積 極 的 に 誤 信 させる ものではなかったか 信 託 財 産 を 上 回 る 負 債 が 残 る 可 能 性 があることについて, みずほは 認 識 していたはずであり,その 説 明 義 務 があったの に 履 行 されていない 事 業 計 画 どおりの 収 入 を 確 保 するとともに 経 費 を 節 減 するために 努 力 する 義 務 の 違 反 は 認 められない 1 結 果 債 務 ではないから 本 件 事 業 計 画 どおりの 状 態 が 実 現 されていないことをもって 直 ちに 義 務 に 違 反 したことにはならない 2 本 件 信 託 事 業 全 体 の 収 支 改 善 個 別 の 収 入 項 目 と 支 出 項 目 等 の 均 衡 等 は 必 ずしも 重 要 とは 言 えない 1 原 告 は 可 能 な 限 りの 条 件 交 渉 を 行 った 2 原 告 は 約 定 金 利 の 引 き 下 げ 繰 り 上 げ 弁 済 その 時 点 の 金 利 水 準 による 折 返 融 資 等 を 各 借 入 先 金 融 機 関 に 申 し 入 れて 継 続 的 に 交 渉 していた 3 原 告 が 被 告 からの 借 入 金 の 金 利 負 担 軽 減 の 求 めに 応 じなかったことをもって 直 ちに 義 務 違 反 とは 言 えない 4 原 告 が 支 出 した 管 理 費 や 販 売 促 進 費 に 節 減 の 余 地 があるとか 不 相 当 に 過 大 であるとの 判 断 をすることはできない 5 原 告 が 管 理 費 の 節 減 や 販 売 促 進 費 の 節 減 により 本 件 事 業 全 体 の 収 支 改 善 向 上 を 図 る 義 務 を 怠 ったとは 認 められない

旧 信 託 法 ( 抄 ) 第 三 六 条 受 託 者 の 費 用 及 び 損 害 補 償 請 求 権 1 受 託 者 ハ 信 託 財 産 ニ 関 シテ 負 担 シタ ル 租 税 公 課 其 ノ 他 費 ノ 用 又 ハ 信 託 事 務 ヲ 処 理 スル 為 自 己 ニ 過 失 ナクシテ 受 ケタル 損 害 ノ 補 償 ニ 付 テハ 信 託 財 産 ヲ 売 却 シ 他 ノ 権 利 者 ニ 先 チテ 其 ノ 権 利 ヲ 行 フコトヲ 得 2 受 託 者 ハ 受 益 者 ニ 対 シ 前 項 ノ 費 用 又 は 損 害 ニ 付 其 ノ 補 償 ヲ 請 求 シ 又 ハ 相 当 ノ 担 保 ヲ 供 セシムルコトヲ 得 但 シ 受 益 者 カ 不 特 定 ナルトキ 及 未 タ 存 在 セサルトキハ 此 ノ 限 ニ 在 ラス 3 前 項 ノ 規 定 ハ 受 益 者 カ 其 ノ 権 利 ヲ 抛 棄 シタル 場 合 ニハ 之 ヲ 適 用 セス 第 三 八 条 受 託 者 の 権 利 を 行 う 要 件 第 三 十 六 条 又 ハ 前 条 ニ 規 定 スル 受 託 者 ノ 権 利 ハ 受 託 者 カ 第 二 十 七 条 又 ハ 第 二 十 九 条 ノ 規 定 ニ 依 ル 損 失 ノ 填 補 及 信 託 財 産 復 旧 ノ 義 務 ヲ 履 行 シタル 後 ニ 非 サレハ 之 ヲ 行 フコトヲ 得 ス 信 託 法 ( 抄 ) ( 信 託 財 産 からの 費 用 等 の 償 還 等 ) 第 四 十 八 条 受 託 者 は 信 託 事 務 を 処 理 するのに 必 要 と 認 められる 費 用 を 固 有 財 産 から 支 出 した 場 合 には 信 託 財 産 から 当 該 費 用 及 び 支 出 の 日 以 後 におけるその 利 息 ( 以 下 費 用 等 という )の 償 還 を 受 けることができる ただし 信 託 行 為 に 別 段 の 定 めがあるときは その 定 めるところによる 2 受 託 者 は 信 託 事 務 を 処 理 するについて 費 用 を 要 するときは 信 託 財 産 からそ の 前 払 を 受 けることができる ただし 信 託 行 為 に 別 段 の 定 めがあるときは その 定 めるところによる 3 受 託 者 は 前 項 本 文 の 規 定 により 信 託 財 産 から 費 用 の 前 払 を 受 けるには 受 益 者 に 対 し 前 払 を 受 ける 額 及 びその 算 定 根 拠 を 通 知 しなければならない ただし 信 託 行 為 に 別 段 の 定 めがあるときは その 定 めるところによる 4 第 一 項 又 は 第 二 項 の 規 定 にかかわらず 費 用 等 の 償 還 又 は 費 用 の 前 払 は 受 託 者 が 第 四 十 条 の 規 定 による 責 任 を 負 う 場 合 には これを 履 行 した 後 でなければ 受 けることができない ただし 信 託 行 為 に 別 段 の 定 めがあるときは その 定 めると ころによる 5 第 一 項 又 は 第 二 項 の 場 合 には 受 託 者 が 受 益 者 との 間 の 合 意 に 基 づいて 当 該 受 益 者 から 費 用 等 の 償 還 又 は 費 用 の 前 払 を 受 けることを 妨 げない

住 之 江 用 地 土 地 信 託 事 業 (オスカードリーム)について 1 所 在 地 住 之 江 区 新 北 島 1 丁 目 2 番 1 号 2 面 積 敷 地 面 積 8,598.83m2 建 築 面 積 6,738.13m2 延 床 面 積 43,390.02m2 3 事 業 主 体 みずほ 信 託 銀 行 ( 平 成 14 年 4 月 安 田 信 託 銀 行 から 改 称 ) 4 建 物 地 下 2 階 地 上 19 階 5 総 事 業 費 約 225 億 円 6 事 業 配 当 約 261 億 円 ( 平 成 22 年 度 末 現 在 : 配 当 実 績 なし) 7 事 業 経 過 平 成 元 年 12 月 15 日 事 業 提 案 コンペ 実 施 平 成 2 年 6 月 16 日 最 優 秀 案 の 決 定 ( 安 田 信 託 銀 行 案 に 決 定 ) 平 成 3 年 3 月 20 日 土 地 信 託 契 約 締 結 ( 契 約 期 間 30 年 間 ) 平 成 7 年 3 月 23 日 オープン 平 成 18 年 7 月 31 日 受 託 銀 行 から これまでの 借 入 金 を 受 託 銀 行 の 固 有 財 産 で 立 替 金 処 理 をした 旨 の 通 知 及 び 支 払 請 求 あり 平 成 18 年 9 月 15 日 受 託 銀 行 から 第 三 者 を 交 えて 協 議 を 行 いたい 旨 の 申 し 出 平 成 18 年 12 月 23 日 受 託 銀 行 が 交 通 局 の 同 意 なく 信 託 事 業 の 借 入 金 を 立 替 金 として 処 理 した 約 275 億 円 の 費 用 補 償 請 求 を 大 阪 地 方 裁 判 所 へ 調 停 申 立 平 成 19 年 3 月 9 日 調 停 第 1 回 期 日 平 成 19 年 3 月 16 日 本 市 は 土 地 信 託 契 約 締 結 時 に 受 託 銀 行 が 交 通 局 に 対 し 平 成 17 年 度 末 までに 支 払 うと 約 定 した 約 36 億 円 の 事 業 配 当 金 請 求 を 大 阪 地 方 裁 判 所 へ 調 停 申 立 平 成 19 年 5 月 9 日 調 停 第 2 回 期 日 平 成 19 年 7 月 27 日 調 停 第 3 回 期 日 ( 第 3 回 期 日 をもって 双 方 の 申 立 て が 併 合 ) 平 成 19 年 10 月 23 日 ~ 平 成 20 年 3 月 7 日 調 停 期 日 ( 第 4 回 ~ 第 6 回 ) 平 成 20 年 5 月 9 日 調 停 第 7 回 期 日 ( 第 7 回 期 日 をもって 調 停 が 不 成 立 ) 平 成 20 年 5 月 21 日 受 託 銀 行 が 交 通 局 の 同 意 なく 信 託 事 業 の 借 入 金 を 立 替 金 として 処 理 した 平 成 20 年 2 月 29 日 現 在 の 費 用 補 償 請 求 ( 約 276 億 円 )を 大 阪 地 方 裁 判 所 へ 訴 訟 提 起 平 成 20 年 5 月 23 日 本 市 は 土 地 信 託 契 約 締 結 時 に 受 託 銀 行 が 交 通 局 に 対 し 平 成 17 年 度 末 までに 支 払 うと 約 定 した 約 36 億 円 の 事 業 配 当 金 請 求 を 大 阪 地 方 裁 判 所 へ 訴 訟 提 起 平 成 20 年 7 月 14 日 第 1 回 口 頭 弁 論 期 日 平 成 20 年 7 月 31 日 双 方 の 訴 訟 が 併 合 平 成 20 年 9 月 11 日 ~ 平 成 22 年 12 月 27 日 弁 論 準 備 手 続 期 日 ( 第 1 回 ~ 第 12 回 ) 平 成 23 年 3 月 14 日 第 2 回 口 頭 弁 論 期 日 ( 証 人 尋 問 ) 平 成 23 年 7 月 1 日 第 3 回 口 頭 弁 論 期 日 ( 結 審 ) 平 成 23 年 12 月 9 日 判 決 言 渡 し 平 成 23 年 12 月 26 日 控 訴 期 限