Microsoft Word - 平成25年税制要望事項.doc



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(1) 率 等 一 覧 ( 平 成 26 年 度 ) 目 課 客 体 及 び 納 義 務 者 課 標 準 及 び 率 法 内 に 住 所 を 有 する ( 均 等 割 所 得 割 ) 内 に 事 務 所 事 業 所 又 は 家 屋 敷 を 有 する で 内 に 住 所 を 有 し ないもの( 均 等

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平成24年度税制改正要望 公募結果 153. 不動産取得税

個 人 所 得 課 税 ~ 住 宅 ローン 控 除 等 の 適 用 期 限 の 延 長 2 4. 既 存 住 宅 に 係 る 特 定 の 改 修 工 事 をした 場 合 の 所 得 税 額 の 特 別 控 除 居 住 年 省 エネ 改 修 工 事 控 除 限 度 額 バリアフリー 改 修 工 事 平

後期高齢者医療制度

第5回法人課税ディスカッショングループ 法D5-4

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

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私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

も く じ 1 税 源 移 譲 1 2 何 が 変 わったのか 改 正 の 3 つ の ポイント ポイント1 国 から 地 方 へ 3 兆 円 規 模 の 税 源 が 移 譲 される 2 ポイント2 個 人 住 民 税 の 税 率 構 造 が 一 律 10%に 変 わる 3 ポイント3 個 々の 納

セルフメディケーション推進のための一般用医薬品等に関する所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用)

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

(Microsoft Word - \220\305\220\247\211\374\220\263.doc)

は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

課 税 ベ ー ス の 拡 大 等 : - 租 税 特 別 措 置 の 見 直 し ( 後 掲 ) - 減 価 償 却 の 見 直 し ( 建 物 附 属 設 備 構 築 物 の 償 却 方 法 を 定 額 法 に 一 本 化 ) - 欠 損 金 繰 越 控 除 の 更 な る 見 直 し ( 大

5

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

国税連携ファイル記録項目一覧

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市 町 村 税 の 概 況 市 町 村 税 の 概 況 は 平 成 25 年 度 地 方 財 政 状 況 調 査 平 成 26 年 度 市 町 村 税 の 課 税 状 況 等 の 調 及 び 平 成 26 年 度 固 定 資 産 の 価 格 等 の 概 要 調 書 等 報 告 書 等 の 資 料 に

目 次 市 民 税 の 減 免 に つ い て 1 減 免 の 一 般 的 な 留 意 事 項 2 減 免 の 範 囲 お よ び 減 免 割 合 3 1 生 活 保 護 法 の 規 定 に よ る 保 護 を 受 け る 者 3 2 当 該 年 に お い て 所 得 が 皆 無 と な っ た

40 総 論 41 法 人 課 税 01 租 税 法 概 論 ( 4001 ) 02 税 制 の 動 向 ( 4002 ) 91 事 例 研 究 ( 4091 ) 99 その 他 ( 4099 ) 01 法 人 税 ( 4101 ) 3. 税 務 官 庁 の 組 織 4. 不 服 申 立 て 税 務

空 き 家 を 売 却 した 場 合 の,000 万 円 控 除 特 例 の 創 設 被 相 続 人 が 住 んでいた 家 屋 及 びその 敷 地 を 相 続 があった 日 から 年 を 経 過 する 年 の 月 日 までに 耐 震 工 事 をしてから あるいは 家 を 除 却 し てから 売 却

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情 報 通 信 機 器 等 に 係 る 繰 越 税 額 控 除 限 度 超 過 額 の 計 算 上 控 除 される 金 額 に 関 する 明 細 書 ( 付 表 ) 政 党 等 寄 附 金 特 別 控 除 額 の 計 算 明 細 書 国 庫 補 助 金 等 の 総 収 入 金 額 不 算 入 に 関

Microsoft Word - 佐野市生活排水処理構想(案).doc

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65 発 送 管 理 2 賦 課 期 日 情 報 66 発 送 管 理 3 賦 課 期 日 情 報 67 発 送 管 理 4 賦 課 期 日 情 報 68 発 送 管 理 5 賦 課 期 日 情 報 69 発 送 管 理 6 賦 課 期 日 情 報 70 発 送 管 理 7 賦 課 期 日 情 報

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社 会 保 障 税 一 体 改 革 ( 年 金 分 野 )の 経 緯 社 会 保 障 税 一 体 改 革 大 綱 (2 月 17 日 閣 議 決 定 ) 国 年 法 等 改 正 法 案 (2 月 10 日 提 出 ) 法 案 を 提 出 する または 法 案 提 出 を 検 討 する と された 事

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

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賦課の根拠となった法律及び条例(その2)

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所令要綱

1 総 合 設 計 一 定 規 模 以 上 の 敷 地 面 積 及 び 一 定 割 合 以 上 の 空 地 を 有 する 建 築 計 画 について 特 定 行 政 庁 の 許 可 により 容 積 率 斜 線 制 限 などの 制 限 を 緩 和 する 制 度 である 建 築 敷 地 の 共 同 化 や

PowerPoint プレゼンテーション

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損 益 計 算 書 自. 平 成 26 年 4 月 1 日 至. 平 成 27 年 3 月 31 日 科 目 内 訳 金 額 千 円 千 円 営 業 収 益 6,167,402 委 託 者 報 酬 4,328,295 運 用 受 託 報 酬 1,839,106 営 業 費 用 3,911,389 一

内 において 管 理 されている 上 場 株 式 等 のうち 非 課 税 管 理 勘 定 に 係 るもの( 新 規 投 資 額 で 毎 年 80 万 円 を 上 限 とします )に 係 る 配 当 等 で 未 成 年 者 口 座 に 非 課 税 管 理 勘 定 を 設 けた 日 から 同 日 の 属

国 税 クレジットカード 納 付 の 創 設 国 税 のクレジットカード 納 付 については マイナンバー 制 度 の 活 用 による 年 金 保 険 料 税 に 係 る 利 便 性 向 上 に 関 するアクションプログラム( 報 告 書 ) においてその 導 入 の 方 向 性 が 示 されている

公表表紙

賦課の根拠となった法律及び条例(その2)

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資 格 給 付 関 係 ( 問 1) 外 国 人 Aさん(76 歳 )は 在 留 期 間 が3ヶ 月 であることから 長 寿 医 療 の 被 保 険 者 ではない が 在 留 資 格 の 変 更 又 は 在 留 期 間 の 伸 長 により 長 寿 医 療 の 適 用 対 象 となる 場 合 には 国


16 日本学生支援機構

不 動 産 所 得 の 赤 字 < 土 地 等 の 取 得 の 負 債 利 子 なら 300 万 500 万 不 動 産 所 得 の 赤 字 300 万 のうち 利 子 分 の500 万 は 通 算 できない = 赤 字 分 の300 万 は 全 額 通 算 できないことになる = 損 益 通 算

税制面での支援

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経 常 収 支 差 引 額 の 状 況 平 成 22 年 度 平 成 21 年 度 対 前 年 度 比 較 経 常 収 支 差 引 額 4,154 億 円 5,234 億 円 1,080 億 円 改 善 赤 字 組 合 の 赤 字 総 額 4,836 億 円 5,636 億 円 800 億 円 減

別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾

住民税

災害時の賃貸住宅居住者の居住の安定確保について

平成16年度

養 老 保 険 の 減 額 払 済 保 険 への 変 更 1. 設 例 会 社 が 役 員 を 被 保 険 者 とし 死 亡 保 険 金 及 び 満 期 保 険 金 のいずれも 会 社 を 受 取 人 とする 養 老 保 険 に 加 入 してい る 場 合 を 解 説 します 資 金 繰 りの 都

 

 

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検 討 検 討 の 進 め 方 検 討 状 況 簡 易 収 支 の 世 帯 からサンプリング 世 帯 名 作 成 事 務 の 廃 止 4 5 必 要 な 世 帯 数 の 確 保 が 可 能 か 簡 易 収 支 を 実 施 している 民 間 事 業 者 との 連 絡 等 に 伴 う 事 務 の 複 雑

職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 年 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 福 岡 県 技 能 労 務 職 歳 1,19,98 9,9 歳 8,

住宅税制について

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(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 H H H5.4.1 ( 参 考 値 ) 97.1 H H H H5.4.1 H H5.4.1 ( 参 考

Taro-事務処理要綱250820

1 予 算 の 姿 ( 平 成 25 当 初 予 算 ) 長 野 県 財 政 の 状 況 H 現 在 長 野 県 の 予 算 を 歳 入 面 から 見 ると 自 主 財 源 の 根 幹 である 県 税 が 全 体 の5 分 の1 程 度 しかなく 地 方 交 付 税 や 国 庫 支

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給 与 所 得 控 除 所 得 税 の 簡 易 給 与 所 得 表 により 給 与 所 得 の 金 額 を 求 めますが 控 除 額 の 計 算 については 次 のとおりです 給 与 等 の 収 入 金 額 給 与 所 得 控 除 額 180 万 円 以 下 の 場 合 180 万 円 を 超 え

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国立研究開発法人土木研究所の役職員の報酬・給与等について

職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (5 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 区 類 団 府 分 似 体 平 均 年 齢

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m07 北見工業大学 様式①

越前米

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

高松市緊急輸送道路沿道建築物耐震改修等事業補助金交付要綱(案)

平 成 19 年 分 以 降 の 所 得 税 において 住 宅 ローン 控 除 の 適 用 がある 方 平 成 11 年 1 月 1 日 から 平 成 18 年 12 月 31 日 までに 入 居 した 方 平 成 19 年 以 降 に 入 居 した 方 については 住 民 税 の 住 宅 ローン

定 性 的 情 報 財 務 諸 表 等 1. 連 結 経 営 成 績 に 関 する 定 性 的 情 報 当 第 3 四 半 期 連 結 累 計 期 間 の 業 績 は 売 上 高 につきましては 前 年 同 四 半 期 累 計 期 間 比 15.1% 減 少 の 454 億 27 百 万 円 となり

(4) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている.


●電力自由化推進法案

経 常 収 支 差 引 額 等 の 状 況 平 成 26 年 度 予 算 早 期 集 計 平 成 25 年 度 予 算 対 前 年 度 比 較 経 常 収 支 差 引 額 3,689 億 円 4,597 億 円 908 億 円 減 少 赤 字 組 合 数 1,114 組 合 1,180 組 合 66

根 本 確 根 本 確 民 主 率 運 民 主 率 運 確 施 保 障 確 施 保 障 自 治 本 旨 現 資 自 治 本 旨 現 資 挙 管 挙 管 代 表 監 査 教 育 代 表 監 査 教 育 警 視 総 監 道 府 県 警 察 本 部 市 町 村 警 視 総 監 道 府 県 警 察 本 部

Microsoft Word - H24様式(那珂市版).doc

(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 (H20.4.1) 96.7 (H25.4.1) (H25.7.1) (H25.4.1), (H25.4.1) 参 考 値 98.3 (H25.7.1) (H20.4.1) (H25.4

頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 のために 講 ずる 具 体 的 な 施 策 等 について 定 めることにより 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 を 図 ることを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 二 条 この 法 律 において 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 とは 子 宮

国 家 公 務 員 の 年 金 払 い 退 職 給 付 の 創 設 について 検 討 を 進 めるものとする 平 成 19 年 法 案 をベースに 一 元 化 の 具 体 的 内 容 について 検 討 する 関 係 省 庁 間 で 調 整 の 上 平 成 24 年 通 常 国 会 への 法 案 提

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平 成 25 年 度 税 制 改 正 要 望 事 項 *ゴシック 字 体 の 箇 所 につきましては 追 加 変 更 箇 所 となっております ( 社 ) 三 重 県 法 人 会 連 合 会 1

総 論 我 が 国 の 国 内 経 済 は 高 い 失 業 率 や 下 落 傾 向 にある 物 価 水 準 など 国 民 生 活 を 取 り 巻 く 情 勢 は 厳 しく 雇 用 環 境 の 悪 化 や 円 高 デフレなど 中 小 企 業 にとっては 企 業 努 力 を 超 えた 厳 し い 経 営 状 況 が 未 だ 持 続 している この 様 な 経 済 状 況 の 中 昨 年 3 月 11 日 に 発 生 した 東 日 本 大 震 災 は 未 曾 有 の 被 害 をも たらし 原 子 力 発 電 所 も 震 災 による 事 故 の 影 響 により 広 範 囲 において 被 災 地 以 外 の 地 域 にも 被 害 が 及 び 1 年 以 上 経 過 したが 復 旧 復 興 並 びに 原 発 対 策 が 遅 々として 進 んでいない 2010 年 には 日 本 のGDPは 世 界 第 3 位 に 後 退 し 平 成 24 年 度 の 予 算 は 一 般 会 計 税 収 が42 兆 円 となり 大 幅 な 伸 びが 見 込 めないことから 赤 字 国 債 が 約 2 分 の1を 占 める 予 算 と なっており 税 収 を 度 外 視 し 無 駄 の 削 減 を 行 わず 税 収 不 足 を 赤 字 国 債 に 頼 り 続 けた 結 果 である 現 在 のような 財 政 運 営 を 持 続 させれば この 累 積 債 務 額 はさらに 増 加 し 将 来 世 代 への 負 担 が 先 送 りという 世 代 間 格 差 の 問 題 をより 一 層 深 刻 化 させることは 明 白 であり 財 政 の 健 全 化 が 急 務 である 安 易 に 次 世 代 へ 承 継 されることのないよう 徹 底 した 国 の 歳 出 削 減 ( 政 党 助 成 金 議 員 定 数 歳 費 手 当 等 ) 地 方 の 歳 出 削 減 の 見 直 しを 図 り 納 税 者 たる 国 民 の 立 場 に 立 ち 公 平 透 明 納 得 を 基 本 とし 納 得 を 得 る 努 力 を 重 ねると 共 に 国 及 び 地 方 の 行 財 政 改 革 を 断 行 する 必 要 がある この 様 な 時 こそ 公 平 中 立 簡 素 という 基 本 原 則 を 踏 まえ 所 得 資 産 消 費 に ついてバランスのとれた 税 体 系 を 目 指 すべきであり 資 産 家 や 高 額 所 得 者 への 税 負 担 急 速 に 進 む 少 子 化 対 策 のための 税 制 等 時 代 に 即 した 公 平 でかつ 中 立 な 税 負 担 が 必 要 であ る また 日 本 の 税 制 度 は 外 国 に 比 べきわめて 複 雑 なため 現 状 にそぐわない 措 置 法 はできる 限 り 廃 止 又 は 縮 小 するなど 速 やかに 対 応 し 国 民 納 税 者 にも 分 かりやすい 簡 素 な 税 制 を 構 築 すべきである さらに 国 と 地 方 の 役 割 分 担 に 応 じた 税 源 配 分 地 域 間 の 財 政 力 格 差 是 正 等 の 観 点 から 国 と 地 方 税 のあり 方 についても 総 合 的 に 検 討 を 行 う 必 要 がある なお 国 家 にとって 安 定 した 税 収 の 確 保 は 極 めて 重 要 であり 国 民 の 三 大 義 務 である 納 税 に ついて その 重 要 性 を 租 税 教 育 の 一 環 として 学 校 教 育 の 場 に 採 り 入 れるべきであることを 提 言 する 景 気 への 影 響 や 地 域 経 済 の 動 向 等 に 十 分 配 慮 し 我 が 国 の 経 済 産 業 構 造 のうち 多 数 を 占 め る 地 域 社 会 に 貢 献 している 中 小 企 業 の 経 営 者 が 意 欲 をもって 企 業 活 動 に 励 めるよう また 中 小 企 業 の 活 力 を 最 大 限 に 生 かせるよう 当 面 次 の 事 項 について 早 急 に 改 正 するよう 要 望 する

Ⅰ 法 人 税 関 係 1. 法 人 税 率 の 引 き 下 げ 諸 外 国 に 比 べわが 国 は 法 人 基 本 税 率 30%に 加 え 法 人 住 民 税 と 法 人 事 業 税 と 企 業 にとっ て 重 い 負 担 がある 企 業 の 国 際 競 争 力 確 保 のため 実 効 税 率 を30% 程 度 に 引 き 下 げられたい 2. 中 小 法 人 に 対 する 特 例 中 小 企 業 は 大 企 業 に 比 べて 雇 用 や 金 融 などの 面 で 競 争 上 不 安 定 な 立 場 に 置 かれること が 多 く 経 営 基 盤 も 弱 い よって 軽 減 税 率 の 適 用 所 得 限 度 額 を1,500 万 円 ( 現 行 800 万 円 )に 引 き 上 げられたい また 時 限 措 置 として 年 800 万 円 以 下 の 金 額 に 対 する 法 人 税 の 減 額 税 率 が22%から 18%に 引 き 下 げられたが 11%まで 引 き 下 げられたい 3. 同 族 会 社 の 留 保 金 課 税 の 廃 止 について 平 成 19 年 度 改 正 で 特 定 同 族 会 社 の 留 保 金 課 税 制 度 について 資 本 金 1 億 円 以 下 の 中 小 企 業 は 適 用 除 外 となったが 留 保 金 課 税 制 度 は 企 業 の 自 己 資 本 の 充 実 を 阻 害 するものであ り 制 度 を 廃 止 されたい 4. 減 価 償 却 制 度 (1) 減 価 償 却 制 度 の 改 善 について 急 速 な 技 術 革 新 による 陳 腐 化 激 しい 国 際 競 争 低 下 する 企 業 の 競 争 力 等 に 配 慮 し 欧 米 諸 国 の 実 態 も 参 考 に 全 般 的 な 見 直 しを 行 い 現 状 に 即 した 耐 用 年 数 に 改 められたい また 取 得 時 期 により 区 分 されている 現 行 の 新 旧 併 用 計 算 方 式 を 新 しいものに 統 一 されたい (2) パソコンおよびソフトウエアについての 耐 用 年 数 を 大 幅 に 短 縮 し 取 得 価 額 100 万 円 未 満 のものについては 一 括 償 却 できるようにされたい (3) 建 物 の 減 価 償 却 方 法 について 平 成 10 年 4 月 以 降 の 新 規 取 得 したものに 限 り 定 額 法 に 基 づく 償 却 とされているが 投 下 資 本 の 早 期 回 収 実 勢 価 格 により 近 い 財 務 諸 表 表 示 など 会 計 学 理 論 上 からもすぐれた 定 率 法 による 償 却 方 法 との 選 択 とされたい (4) 少 額 減 価 償 却 資 産 の 特 例 について 上 限 300 万 円 を 撤 廃 し 一 括 損 金 算 入 を 認 めるよう 制 度 の 定 着 化 を 図 られたい また 取 得 価 額 30 万 円 未 満 の 少 額 資 産 は 全 額 損 金 算 入 できるよう 改 められたい 5. 研 究 開 発 費 税 制 の 拡 充 試 験 研 究 費 の 総 額 に 係 る 税 額 控 除 制 度 等 については 法 人 税 額 の40%( 現 行 30%)に 引 3

き 上 げられたい 6. 交 際 費 課 税 平 成 18 年 度 改 正 で 交 際 費 の 範 囲 から 一 部 飲 食 費 が 除 外 されるとともに 損 金 算 入 の 特 例 措 置 が 延 長 されたが 企 業 の 交 際 費 は 原 則 的 に 全 額 損 金 算 入 されるべきものであ り 中 小 企 業 については 課 税 制 度 を 廃 止 されたい また 廃 止 困 難 ならば 中 小 企 業 ( 資 本 金 1 億 円 未 満 )においては600 万 円 までは 全 額 損 金 算 入 とし さらに 制 度 の 定 着 化 を 図 られたい 7. 繰 越 欠 損 金 の 損 金 不 算 入 等 青 色 申 告 書 を 提 出 する 法 人 の 繰 越 欠 損 金 の 繰 越 控 除 を 米 国 並 みに15 年 間 ( 現 行 9 年 間 )に 延 長 されたい 8. 退 職 給 与 引 当 金 繰 入 額 の 損 金 算 入 制 度 の 復 活 税 負 担 の 平 準 化 を 損 なわないため 期 間 費 用 である 退 職 給 与 引 当 金 繰 入 額 は 発 生 事 業 年 度 での 損 金 算 入 を 認 められたい 9. 確 定 申 告 書 の 提 出 期 限 商 法 上 の 諸 手 続 きを 含 めた 決 算 事 務 を2ヶ 月 以 内 に 完 了 することが 困 難 であるため 法 人 税 の 確 定 申 告 書 の 提 出 及 び 納 付 の 期 限 を 事 業 年 度 終 了 後 3ケ 月 以 内 ( 現 行 2ケ 月 以 内 ) とされたい 10. 電 話 加 入 権 携 帯 電 話 等 の 普 及 により 加 入 権 の 財 産 としての 価 値 が 著 しく 低 下 している 既 計 上 分 も 含 め 損 金 化 できる 措 置 を 講 じられたい Ⅱ 所 得 税 関 係 1. 譲 渡 所 得 (1) 景 気 浮 揚 策 として 住 宅 建 設 に 対 しての 融 資 や 税 の 軽 減 措 置 はされているが その 対 策 が 進 められるうえに 大 切 な 土 地 税 制 の 緩 和 がなされていない 土 地 の 流 動 化 促 進 のために 上 場 株 式 等 を 譲 渡 した 場 合 の 税 率 と 同 様 に 譲 渡 課 税 率 ( 長 期 )を 国 税 7%( 現 行 15%) 地 方 税 3%( 現 行 5%)の 合 計 10%に 軽 減 されたい なお 短 期 譲 渡 の 税 率 については 土 地 取 引 がスムーズに 行 われるように 長 期 譲 渡 と 同 様 に 扱 われたい (2) 土 地 等 を 譲 渡 所 得 について 土 地 の 流 動 化 促 進 のためにも 長 期 譲 渡 の 特 別 控 除 (100 万 円 )を 復 活 されたい 2. 損 益 通 算 (1) 上 場 株 式 等 に 係 る 譲 渡 損 失 の 繰 越 控 除 期 間 の 延 長 損 益 通 算 してもなお 控 除 しきれない 損 失 の 金 額 については 9 年 間 ( 現 行 3 年 間 )に 延 長 されたい

(2) 土 地 建 物 等 の 譲 渡 による 所 得 が 赤 字 となった 場 合 の 損 益 通 算 制 度 を 復 活 されたい 3. 所 得 控 除 等 (1) 現 行 の 各 種 所 得 控 除 の 簡 素 化 を 図 られたい (2) 医 療 費 控 除 の 最 高 限 度 額 を300 万 円 ( 現 行 200 万 円 )に 引 き 上 げられたい なお 疫 病 予 防 を 積 極 的 に 推 進 している 現 在 の 国 策 に 則 り 疫 病 予 防 を 促 進 する 予 防 的 な 医 療 費 を 控 除 対 象 とすべきであり 尚 かつ 少 子 化 対 策 を 意 識 して 医 療 費 控 除 の 適 用 範 囲 を 拡 大 されたい (3) 平 成 24 年 度 から 介 護 医 療 保 険 控 除 が 創 設 されるが 最 高 限 度 額 を10 万 円 ( 現 行 4 万 円 ) に 引 き 上 げられたい (4) 生 命 保 険 料 個 人 年 金 保 険 料 にかかる 生 命 保 険 料 控 除 の 最 高 限 度 額 を それぞれ10 万 円 ( 現 行 平 成 23 年 12 月 31 日 以 前 に 締 結 した 契 約 5 万 円 平 成 24 年 1 月 1 日 以 降 に 締 結 した 契 約 4 万 円 )に 引 き 上 げ 併 せて 地 震 保 険 料 控 除 を10 万 円 ( 現 行 最 高 5 万 円 )に 引 き 上 げ られたい (5) 控 除 対 象 配 偶 者 の 収 入 基 準 額 を130 万 円 ( 現 行 103 万 円 )に 引 き 上 げ 併 せて 社 会 保 険 庁 との 整 合 性 を 考 慮 し 配 偶 者 特 別 控 除 額 も 引 き 上 げられたい (6) 扶 養 控 除 を 復 活 されたい (7) 寡 夫 控 除 と 寡 婦 控 除 の 適 用 要 件 を 一 本 化 されたい (8) 個 人 においても 連 帯 保 証 債 務 の 履 行 による 求 償 権 が 行 使 不 能 となった 場 合 の 損 失 を 雑 損 控 除 の 対 象 とされたい (9) 老 年 者 控 除 の 廃 止 に 伴 い 高 齢 者 の 税 負 担 は 増 している 特 に 低 所 得 者 の 負 担 に 配 慮 し 老 年 者 控 除 を 復 活 されたい (10) 公 的 年 金 等 控 除 額 120 万 円 ( 現 行 65 歳 以 上 年 金 等 収 入 金 額 330 万 円 以 下 )を140 万 円 に 引 き 上 げられたい 4. 源 泉 所 得 税 の 納 期 源 泉 所 得 税 の 各 月 の 納 付 期 限 については 長 期 休 暇 等 の 特 殊 事 情 及 び 週 休 2 日 制 の 普 及 を 考 慮 して 翌 月 20 日 ( 現 行 翌 月 10 日 )とすること なお 納 期 の 特 例 は 常 時 使 用 する 者 を20 名 未 満 ( 現 行 10 名 未 満 )に 拡 大 されたい 5

Ⅲ 相 続 税 関 係 1. 相 続 税 (1) 事 業 承 継 1 中 小 企 業 の 多 くは オーナー 経 営 者 の 高 齢 化 により 事 業 承 継 の 時 期 が 到 来 している 平 成 21 年 度 税 制 改 正 で 事 業 承 継 税 制 について 見 直 しが 行 われ 中 小 企 業 を 対 象 に 納 税 額 を80% 猶 予 する 取 引 相 場 のない 株 式 等 に 係 る 相 続 税 の 納 税 猶 予 制 度 が 創 設 さ れたことは 評 価 できるが 条 件 面 の 中 で 後 継 者 は 関 係 者 と 合 わせて 発 行 済 株 式 の 過 半 数 を 保 有 し かつ 同 族 内 で 筆 頭 株 主 であること 雇 用 の8 割 以 上 5 年 間 維 持 するこ と が 実 現 的 でないことから 大 幅 な 見 直 しをされたい 2 非 上 場 会 社 の 株 式 に 係 る 相 続 税 の 納 税 猶 予 の 特 例 に 関 して 利 用 する 上 で 障 害 と なる 要 件 のハードルが 高 い この 制 度 を 改 善 する 一 方 で 取 引 相 場 のない 株 式 の 評 価 の 中 で 原 則 的 評 価 方 式 の 中 の 類 似 業 種 比 準 価 額 方 式 にする1 株 当 たりの 類 似 業 種 比 準 価 額 の 求 め 方 がここ 10 年 間 改 善 されておらず 多 くの 中 小 企 業 は 非 上 場 会 社 の 株 式 に 係 る 相 続 税 の 納 税 猶 予 の 特 例 を 利 用 できない 類 似 業 種 比 準 方 式 の 改 善 をされたい 3 営 業 権 を 財 産 評 価 から 除 外 すること 営 業 権 は 企 業 が 有 する 伝 統 と 社 会 的 信 用 名 声 立 地 条 件 営 業 上 の 秘 訣 特 殊 な 技 術 特 別 な 取 引 関 係 の 存 続 等 を 総 合 した 将 来 にわたり 他 の 企 業 を 上 回 る 企 業 収 益 を 獲 得 できる 無 形 の 財 産 価 値 であるが 現 在 の 経 済 情 勢 の 中 では 現 在 の 収 益 を 維 持 できるか 疑 問 である 将 来 の 超 過 収 益 力 を 現 在 価 値 として 財 産 に 計 上 し 相 続 税 の 株 価 を 不 相 当 に 高 く 評 価 す ることになり 担 税 力 が 伴 っておらず 除 外 すべきである (2) 非 課 税 財 産 生 命 保 険 及 び 死 亡 退 職 金 の 非 課 税 限 度 額 を 法 定 相 続 人 一 人 当 たり1,000 万 円 ( 現 行 500 万 円 )とされたい また 法 定 相 続 人 の 数 未 成 年 者 障 害 者 及 び 被 相 続 人 と 生 計 を 一 にしていた 法 定 相 続 人 の 数 に 限 定 ( 平 成 27 年 1 月 1 日 より)を 撤 廃 し 現 行 の 法 定 相 続 人 の 数 とさ れたい (3) 基 礎 控 除 相 続 税 の 基 礎 控 除 額 を 3,000 万 円 +600 万 円 法 定 相 続 人 ( 平 成 27 年 1 月 1 日 よ り)を 現 行 の 5,000 万 円 +1,000 万 円 法 定 相 続 人 とされたい (4) 税 額 控 除 相 続 税 の 未 成 年 者 控 除 障 害 者 控 除 ( 現 行 1 年 につきそれぞれ6 万 円 特 別 障 害 者 12 万

円 )を 大 幅 に 引 き 上 げられたい (5) その 他 1 相 続 税 の 最 高 税 率 を 国 際 水 準 なみに 引 き 下 げられたい なお 税 率 の 刻 みについても 見 直 しを 図 られたい 2 贈 与 財 産 の 加 算 制 度 相 続 開 始 前 3 年 以 内 の 贈 与 財 産 加 算 制 度 を 廃 止 されたい 3 準 確 定 申 告 の 期 限 の 延 長 相 続 税 の 申 告 期 限 は 相 続 の 開 始 を 知 ってから10ヶ 月 以 内 であるが 申 告 所 得 税 の 準 確 定 申 告 の 期 限 は 相 続 開 始 から4ヶ 月 となっている 申 告 期 限 を 相 続 税 と 同 様 10ヶ 月 以 内 とされたい 2. 贈 与 税 (1) 基 礎 控 除 消 費 拡 大 に 寄 与 するよう 贈 与 税 の 基 礎 控 除 額 を300 万 円 ( 現 行 110 万 円 )に 引 き 上 げら れたい (2) 配 偶 者 控 除 夫 婦 間 の 居 住 用 財 産 の 配 偶 者 控 除 額 を 4,000 万 円 ( 現 行 2,000 万 円 )に 引 き 上 げられ たい (3) 贈 与 税 の 最 高 税 率 を 引 き 下 げられたい なお 税 率 の 刻 みについても 見 直 しを 図 られたい Ⅳ 間 接 税 関 係 1. 消 費 税 (1) 消 費 税 の 確 定 申 告 書 の 提 出 期 限 は 法 人 税 の 要 望 事 項 と 同 様 3ケ 月 以 内 とされたい (2) 諸 届 出 書 のうち 提 出 期 限 が 適 用 課 税 期 間 の 開 始 の 日 の 前 日 までとしているものにつ いて 事 前 の 適 否 判 断 には 無 理 がある 場 合 も 生 じることから 提 出 期 限 を 課 税 期 間 の 末 日 までとされたい また 提 出 期 限 が 休 日 の 場 合 は 翌 日 までとされたい (3) 基 準 期 間 の 廃 止 について 納 税 義 務 及 び 簡 易 課 税 制 度 の 判 定 は 特 に 地 方 の 零 細 業 者 等 においては 課 税 売 上 高 が1,000 万 円 をかなり 下 回 り 乍 ら 納 税 額 が 生 じる 場 合 が 多 く 不 合 理 な 現 象 が 生 じ 7

ている よって 納 税 義 務 の 免 税 制 度 を 前 々 事 業 年 度 を 基 準 期 間 とする 制 度 より 当 該 事 業 年 度 を 基 準 期 間 とする 方 式 に 改 められたい (4) 納 税 義 務 者 の 判 定 基 準 について 基 準 期 間 の 売 上 高 については 税 込 金 額 により 判 定 されているが 免 税 事 業 者 であっ ても 消 費 税 の 転 嫁 は 当 然 に 認 められており 判 定 は 税 抜 き 金 額 によって 判 定 するよう 改 正 されたい (5) 消 費 税 増 税 の 前 に 中 小 企 業 を 守 るため 売 価 が 固 定 されても 下 請 け 業 者 や 中 小 企 業 の 利 益 が 減 らないよう また 小 売 業 ( 一 般 消 費 者 に 対 して)についても 税 額 が 個 別 に 常 に 理 解 できるよう 内 税 ではなくはっきりと 外 税 表 示 とされたい もしくは 現 在 の 総 額 表 示 から 外 税 表 示 または 内 税 表 示 のどちらでも 良 いように 改 正 されたい 2. 印 紙 税 関 係 (1) 印 紙 税 の 廃 止 同 じ 目 的 の 文 書 でありながら 紙 面 によるものとIT 上 によるものとで 課 税 の 可 否 が 分 かれているのは 不 合 理 である よって 印 紙 税 を 廃 止 されたい 3. 揮 発 油 税 関 係 現 在 揮 発 油 には 揮 発 油 税 地 方 道 路 税 消 費 税 が 課 されており 三 重 課 税 となっている ので 是 正 されたい Ⅴ その 他 1. 法 定 外 資 料 の 提 出 について 必 要 なものには 提 出 を 義 務 づけ それ 以 外 のものは 提 出 を 求 めないよう 見 直 していただきたい また 納 税 者 サービス 等 の 観 点 から 所 得 税 法 人 税 等 国 税 や 都 道 府 県 民 税 について 申 告 及 び 納 税 の 窓 口 を 市 区 町 村 とし 税 制 の 簡 素 化 徴 税 コストの 軽 減 も 図 られたい Ⅵ 社 会 保 障 税 番 号 制 度 (マイナンバー)の 導 入 について 個 人 法 人 の 的 確 な 把 握 に 繋 がり 社 会 保 障 及 び 税 制 度 の 効 率 性 透 明 性 を 高 めるため また 電 子 納 税 を 広 めるためにも 制 度 の 導 入 維 持 に 係 るコスト 情 報 の 管 理 利 便 性 等 も 踏 まえ 慎 重 に 審 議 したうえで 速 やかに 導 入 すべきである Ⅶ 電 子 申 告 関 係 1. 国 税 電 子 申 告 納 税 システム(e-Tax)の 普 及 促 進 を 図 るには 納 税 者 の 更 なる 利 便 性 の

向 上 にむけ 地 方 税 の 電 子 申 告 システム(eLTAX)と 連 動 する 措 置 を 講 ずるべきである また e-taxのソフト インターネット 上 のマニュアルは 極 めて 使 いにくく 解 りにくいた め 初 心 者 でも 使 いこなせるソフト 理 解 できるマニュアルに 改 修 されたい なお 税 務 当 局 が 国 税 の 電 子 申 告 納 税 制 度 について さらに 一 層 の 普 及 を 図 ろうとす るなら 個 人 に 限 らず 法 人 に 対 してもe-Taxの 特 別 控 除 創 設 されたい 2. 普 及 拡 大 を 促 進 するため e-taxの 税 額 控 除 を 連 年 適 用 することとし 更 に 税 額 控 除 額 を10,000 円 に 引 き 上 げること Ⅷ 地 方 税 関 係 1. 資 本 金 1,000 万 円 以 下 の 中 小 法 人 については 資 本 金 等 の 区 分 をさらに 細 分 化 し 法 人 住 民 税 の 均 等 割 の 軽 減 を 図 られたい また 法 人 市 民 税 における 従 業 員 50 人 超 の 資 本 金 別 格 差 が 大 きすぎるので 段 階 的 に 緩 和 されたい 2. 個 人 住 民 税 の 各 種 諸 控 除 額 を 所 得 税 と 同 額 とされたい 3. 超 過 金 制 度 の 廃 止 地 方 税 の 中 で 法 人 を 対 象 とした 市 町 村 民 税 の 超 過 金 制 度 が 導 入 され 恒 久 的 に 実 施 されている 課 税 の 公 平 を 欠 く 安 易 な 対 応 であり 速 やかに 廃 止 されたい 4. 償 却 資 産 税 の 免 税 額 を300 万 円 ( 現 行 150 万 円 )に 引 き 上 げるとともに 償 却 資 産 の 賦 課 期 日 を 決 算 期 末 とし 申 告 期 限 については 法 人 住 民 税 の 申 告 期 限 と 同 一 にされたい また 取 得 価 額 を 国 税 同 様 30 万 円 まで 損 金 算 入 とされたい 5. 中 小 企 業 用 地 の 固 定 資 産 税 については 農 地 や 小 規 模 住 宅 用 地 のような 軽 減 措 置 を 図 ら れたい また 評 価 替 えは3 年 に1 度 にとらわれず 速 やかに 現 実 に 沿 った 評 価 替 え 措 置 をとるべきで あり 税 率 もそれに 沿 うよう 図 られたい 6. 固 定 資 産 税 (1) 固 定 資 産 の 所 在 ( 大 都 市 と 地 方 の 差 )によって 利 用 価 値 ( 収 益 還 元 価 値 )に 大 きな 格 差 があり 収 益 性 や 換 価 価 値 などを 考 慮 した 実 勢 価 額 をより 反 映 した 評 価 方 式 に 改 め られたい (2) 地 域 や 人 口 により 1 本 来 の 固 定 資 産 税 2 都 市 計 画 税 3 事 業 所 税 が 課 税 されるが 2と3は 二 重 課 税 となっているため 3を 課 税 するのであれば2は 減 額 すべきである (3) 建 物 の 固 定 資 産 評 価 額 は 耐 用 年 数 を 経 過 したにも 関 わらず 依 然 として 課 税 されている のが 現 状 であるため 償 却 計 算 年 数 を 耐 用 年 数 に 是 正 すべきである 9

(4) 平 成 24 年 度 改 正 では 総 務 省 や 全 国 市 町 村 会 から 小 規 模 宅 地 特 例 の 増 税 ( 現 行 6 分 の 1を4 分 の1)とか 負 担 調 整 の 制 限 とか 償 却 資 産 税 の 増 税 とか 固 定 資 産 税 での 増 税 議 論 が 一 斉 に 出 された 既 に 平 成 22 年 4 月 から 相 続 税 小 規 模 宅 地 の 特 例 の 増 税 で 相 続 税 評 価 額 の 高 い 土 地 を 所 有 する 居 住 者 の 相 続 が 大 打 撃 を 受 けている 税 収 不 足 を 理 由 に なりふり 構 わず 増 税 に 走 ろうとしているのは 地 方 税 も 国 税 も 同 じ スタンスである 撤 回 を 要 望 する 7. 事 業 所 税 人 口 30 万 人 以 上 の 市 のうち 政 令 で 定 める 市 として 四 日 市 市 は 本 年 度 から 保 有 する 土 地 建 物 に 対 し 事 業 所 税 が 課 税 される 結 果 として 非 常 に 厳 しい 経 済 状 況 が 続 くにもかかわらず 固 定 資 産 税 都 市 計 画 税 に 加 え 事 業 所 税 の 課 税 開 始 により 一 層 廃 業 が 進 むと 見 込 まれる 経 済 状 況 を 勘 案 し 実 施 時 期 及 び 課 税 価 額 について 再 考 願 いたい 8. 軽 油 引 取 税 (1) 暫 定 税 率 については 道 路 特 定 財 源 として 徴 収 されていたが 一 般 財 源 化 された 時 点 で 徴 収 根 拠 が 無 い よって 速 やかに 廃 止 されたい (2) 免 税 申 請 について 業 種 業 態 で 課 税 の 取 扱 いが 違 い 申 請 手 続 きも 複 雑 である もっと 解 りやすく 簡 素 にすべきである 例 えば フォークリフトについて 工 場 で 使 用 する 場 合 は 非 課 税 で 倉 庫 で 使 用 する 場 合 は 課 税 となっており 区 分 が 理 解 出 来 ない 9. 地 方 税 の 純 損 失 の 繰 越 還 付 所 得 税 法 及 び 法 人 税 法 では 純 損 失 の 繰 戻 しによる 還 付 請 求 が 規 定 されているが 地 方 税 法 に 規 定 されていない 国 税 との 整 合 性 を 図 るべきである 10. 地 方 税 の 申 告 書 納 付 書 の 規 格 様 式 の 統 一 を 図 られたい また 地 方 税 の 電 子 申 告 (eltax)の 普 及 を 推 進 し 利 便 性 を 高 められたい 11. 外 形 標 準 課 税 制 度 を 資 本 金 1 億 円 以 下 の 中 小 企 業 には 適 用 しないこと 制 度 の 適 用 を 拡 げることは 中 小 企 業 の 置 かれている 厳 しい 経 済 状 況 から 考 えても 適 切 で はない