日本の国際観光発展のために



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日 本 の 国 際 観 光 発 展 のために 地 方 の 観 光 地 特 徴 別 の 最 適 公 共 民 間 投 資 先 704077 松 波 利 明 2008 年 月

論 文 概 要 本 稿 では 我 が 国 の 国 際 観 光 の 発 展 について 考 察 する そして 本 稿 では 地 方 の 特 徴 に 合 った 観 光 政 策 とは 何 かを 探 る 本 稿 の 特 徴 は 観 光 の 現 場 で 得 た 情 報 と 一 つの 町 をケーススタディーとして 政 策 を 提 言 している 点 である 2007 年 5 月 より 私 は 同 志 社 京 都 市 外 国 際 振 興 会 ( 以 下 : 振 興 会 )という 組 織 の 副 代 表 として 京 都 府 と 政 策 学 部 より 補 助 金 を 頂 き 活 動 している 京 都 府 南 丹 市 美 山 町 ( 以 下 : 美 山 町 )の 国 際 観 光 の 発 展 を 目 指 した 活 動 が 主 である 現 地 の 方 や 行 政 の 方 とお 話 しさせ て 頂 く 中 で 知 った 現 地 の 特 徴 や 問 題 点 を 本 稿 でまとめる 美 山 町 は まだ 国 際 観 光 発 展 の 土 壌 を 整 えている 途 中 であるため 国 際 観 光 を 始 める 町 のケーススタディーとして 考 察 する そして 他 都 道 府 県 で 今 後 国 際 観 光 の 発 展 を 目 指 す 地 域 にも 共 有 出 来 る 点 がないかを 検 討 する 目 次 I. はじめに...2 II. 現 状 分 析...3 Ⅱ-. 観 光 の 定 義...3 Ⅱ-2. 観 光 の 現 状...3 Ⅱ-3. 先 行 研 究 のまとめ...7 III. 問 題 意 識...8 Ⅲ-. 現 在 行 われている 政 策... Ⅲ-2. 京 都 府 南 丹 市 美 山 町 の 現 状... Ⅲ-3. 京 都 府 南 丹 市 美 山 町 が 抱 えている 問 題...2 Ⅲ-4. 京 都 府 南 丹 市 美 山 町 の 問 題 点 を 解 決 する 上 での 課 題...2 IV. 政 策 提 言...3 Ⅳ-. 学 官 の 連 携 強 化...3 V. おわりに...4 ( 参 考 文 献 )...6

I. はじめに 現 在 地 方 の 財 政 は 厳 しい 財 政 赤 字 の 状 況 にある 経 済 の 低 成 長 と 人 口 減 少 により 地 域 内 市 場 の 縮 小 につながることも 懸 念 されている 経 済 成 長 については 2006 年 のGDP の 実 質 成 長 率 は 2.2%だった また 人 口 減 少 については 国 立 社 会 保 障 人 口 問 題 研 究 所 の 中 位 推 計 では 2005 年 時 点 の 人 口 億 3000 万 人 は 2055 年 には 人 口 が 83 万 人 ま で 減 少 するという 見 通 しだ 2 また 2005 年 の 合 計 特 殊 出 生 率 の.26 は 6 年 から 減 少 し 続 けている 3 4 本 稿 では 地 方 で 起 きている 市 場 の 縮 小 に 対 する 改 善 策 として 観 光 の 発 展 を 提 案 す る 観 光 に 注 目 した 理 由 は 主 に 二 点 である 一 点 目 は 観 光 による 経 済 効 果 が 見 込 まれるため 二 点 目 は 地 方 の 特 徴 を 活 かした 政 策 を 行 うことが 出 来 るためである 点 目 については 観 光 が 日 本 の 税 収 に 与 える 直 接 効 果 は. 兆 円 とされている こ れは 全 税 収 の 2.4%にあたる また 雇 用 が 創 出 され 日 本 産 業 が 発 展 する 等 で 観 光 に よる 波 及 効 果 も 見 込 まれる その 税 収 に 対 する 波 及 効 果 は 4.8 兆 円 とされている 5 2 点 目 については 地 方 分 権 化 では 国 全 体 を 対 象 とした 政 策 よりも 地 方 に 合 った 政 策 を 行 うことが 望 ましいと 考 えるためである 本 稿 の 流 れは 以 下 の 通 りである 第 一 章 では 主 に 日 本 の 観 光 業 界 の 現 状 を 考 察 する 第 二 章 では 地 方 に 合 った 政 策 を 検 討 するため 美 山 町 のケーススタディーを 行 う 国 際 観 光 の 発 展 をこれから 目 指 す 地 域 が 抱 える 問 題 や 問 題 を 解 決 する 上 での 課 題 を 提 起 する 本 稿 の 特 徴 である 現 地 で 得 た 情 報 を 基 にまとめる 第 三 章 では 美 山 町 に 対 して 政 策 提 言 を 行 う また 第 二 章 での 問 題 点 や 課 題 を 踏 まえ 政 策 の 実 現 性 や 実 行 に 対 して 重 点 的 に 考 察 する そして 美 山 町 以 外 の 国 際 観 光 の 発 展 を 目 指 す 地 域 に 共 有 出 来 る 点 がないか 検 討 する 内 閣 府 国 民 経 済 計 算 より 2 国 立 社 会 保 障 人 口 問 題 研 究 所 日 本 の 将 来 推 計 人 口 平 成 8 年 2 月 推 計 より 3 厚 生 労 働 省 平 成 8 年 人 口 動 態 統 計 より 4 合 計 特 殊 出 生 率 ( 期 間 合 計 特 殊 出 生 率 )とは その 年 次 の 5 歳 から 4 歳 までの 女 子 の 年 齢 別 出 生 率 を 合 計 したもので 一 人 の 女 子 が 仮 にその 年 次 の 年 齢 別 出 生 率 で 一 生 の 間 に 生 むとし たときの 子 ども 数 に 相 当 する 5 国 土 交 通 省 2004 年 度 旅 行 観 光 消 費 動 向 調 査 結 果 と 経 済 効 果 の 推 計 より 2

II. 現 状 分 析 Ⅱ-. 観 光 の 定 義 本 稿 では 観 光 の 定 義 を 余 暇 時 間 の 中 で 日 常 生 活 圏 を 離 れて 行 う 様 々な 活 動 であ って 触 れ 合 い 学 び 遊 ぶということを 目 的 とするもの とする 6 観 光 の 目 的 は 大 きく 3 つに 分 類 出 来 る 経 済 的 目 的 社 会 目 的 その 他 の 目 的 の 3 つ である つ 目 は 所 得 確 保 雇 用 確 保 外 資 導 入 財 政 収 入 拡 大 などを 示 す 2 つ 目 は 異 文 化 交 流 外 国 への 自 国 紹 介 国 民 の 自 国 理 解 などを 示 す 3 つ 目 は 自 然 資 源 や 文 化 資 源 の 保 全 と 活 用 などを 示 す 本 稿 では 地 方 の 財 政 復 興 に 有 効 な 資 源 として 観 光 を 提 案 するため 以 上 の 3 点 におけ る 経 済 的 目 的 に 特 に 焦 点 を 当 てる Ⅱ-2. 観 光 の 現 状 一 国 の 観 光 は 自 国 民 による 海 外 旅 行 と 国 内 旅 行 の 二 つの 要 素 によって 構 成 さ れる まず 海 外 旅 行 は 日 本 の 旅 行 消 費 の 殆 どを 占 める 2004 年 の 国 際 旅 行 収 支 は 2 兆 7 億 円 の 赤 字 であった 7 しかし その 赤 字 幅 の 大 きさはドイツに 次 いで 世 界 第 2 位 で 特 に 日 本 の 収 支 バランスの 不 均 衡 が 著 しい もう 一 方 の 国 内 旅 行 は 日 本 人 が 殆 どを 占 めているという 状 況 にある 国 土 交 通 省 に よれば 2003 年 度 における 日 本 の 国 内 旅 行 消 費 額 は 23.8 兆 円 と 推 計 された 8 この 国 内 旅 行 消 費 額 を 日 本 人 の 国 内 旅 行 が 全 体 の 4.3% 訪 日 外 国 人 の 国 内 旅 行 が 残 りの 5.7% を 占 める 現 在 の 観 光 における 国 内 消 費 は 日 本 人 が 概 ねを 支 えていることになる 以 上 の 海 外 旅 行 と 国 内 旅 行 の 統 計 を 参 照 した 場 合 に 主 に 2 点 注 目 する 必 要 がある 点 目 は 収 支 バランスの 不 均 衡 2 点 目 は 国 内 旅 行 における 日 本 人 が 占 める 消 費 額 の 高 さである 点 目 については 極 端 な 収 支 バランスの 不 均 衡 は 資 本 の 流 出 の 面 でも 望 6 国 土 交 通 省 今 後 の 観 光 政 策 の 基 本 的 な 方 向 について より 7 日 本 銀 行 国 際 局 国 際 収 支 統 計 月 報 より 8 国 土 交 通 省 我 が 国 における 旅 行 消 費 の 経 済 波 及 効 果 について- 旅 行 観 光 産 業 の 経 済 効 果 に 関 する 調 査 研 究 Ⅳ- より 3

ましくないため 国 内 の 観 光 が 発 展 することが 必 要 である 2 点 目 については 日 本 人 の 消 費 が 減 退 した 場 合 に 国 内 旅 行 全 体 が 衰 退 すると 言 っても 過 言 ではない 現 在 この 日 本 人 の 国 内 旅 行 は 衰 退 しているため 国 内 観 光 業 界 の 衰 退 も 免 れない 状 況 にある 以 下 で 国 内 観 光 の 現 状 を 説 明 する ( 図 表 Ⅰ-2-)を 参 照 して 頂 きたい 国 民 一 人 当 たり 国 内 旅 行 の 回 数 については 年 の.73 回 をピークに 2004 年 の.8 回 まで 落 ち 込 んでいる 7 年 の.63 回 以 降 七 年 連 続 の 減 少 で その 水 準 は 68 年 の.8 回 以 来 の 低 位 となった 国 民 一 人 当 た り 年 間 宿 泊 数 も 年 の 3.06 泊 をピークに 2004 年 の.8 泊 まで 落 ち 込 んでいる 図 表 Ⅰ-2- 国 民 一 人 当 たりの 年 間 の 国 内 旅 行 回 数 及 び 宿 泊 数 6 5 4 3 2 0 7 8 8 3 8 5 8 7 8.73 3.06 3 5 7 2 0 2 0 3 年 一 人 あたり 宿 泊 数 一 人 あたり 回 数 資 料 ) 国 土 交 通 省 平 成 7 年 版 観 光 白 書 さらに 国 内 の 宿 泊 観 光 旅 行 における 国 民 一 人 当 たり 消 費 額 も 減 少 傾 向 が 止 まっておら ず 2004 年 は 年 間 4 万 7000 円 で 前 年 より 約 2% 減 少 した 国 内 旅 行 が 落 ち 込 んでいる 主 な 原 因 は バブル 崩 壊 後 の 消 費 者 の 安 近 短 志 向 や 割 安 な 海 外 旅 行 へのシフトである 旅 行 形 態 は 団 体 旅 行 から 個 人 単 位 へと 変 化 している 個 人 単 位 での 旅 行 形 態 により 観 光 におけるニーズの 多 様 化 も 生 まれているため 観 光 地 がニーズに 答 えることはより 一 層 困 難 となっている 自 国 民 の 国 内 旅 行 の 衰 退 と 人 口 減 少 という 状 況 下 では 日 本 人 のみの 国 内 旅 行 に 頼 っ 国 土 交 通 省 平 成 7 年 版 観 光 白 書 より 4

ていては 日 本 の 観 光 業 界 の 発 展 は 難 しい したがって 国 内 旅 行 における 外 国 人 旅 行 者 は 大 変 重 要 な 存 在 となる 外 国 人 が 日 本 で 観 光 を 行 うこと(= 国 際 観 光 )が 増 えれば 日 本 の 観 光 業 界 は 潤 い 最 終 的 には 地 域 の 収 入 となる 以 下 では 日 本 の 国 際 観 光 の 現 状 を 説 明 する 国 際 比 較 が 可 能 となった 2003 年 実 績 で 見 ると 世 界 第 位 のフランスは 7505 万 人 世 界 第 5 位 でアジア 第 位 の 中 国 は 327 万 人 であり 日 本 の 52 万 人 は 世 界 で 第 32 位 である アジア 内 で 見 た 場 合 は 第 7 位 で 中 国 マレーシア タイ シンガポール より 低 い 順 位 にある 5

図 表 Ⅰ-2-2 世 界 各 国 外 国 人 旅 行 者 受 入 数 国 名 フランス スペイン アメリカ イタリア 中 国 イギリス オーストリア メキシコ ドイツ カナダ ハンガリー 香 港 ギリシャ ポーランド トルコ ポルトガル マレーシア タイ オランダ ロシア スウェーデン クロアチア サウジアラビア ベルギー 南 アフリカ スイス アイルランド マカオ アラブ 首 長 国 エジプト シンガポール 日 本 5830 422 3604 3270 2475 078 8665 832 7534 5706 5537 36 3720 334 707 0577 0082 8 805 7627 740 7332 660 6640 6530 636 630 587 5774 5705 522 75048 0 20000 40000 60000 80000 人 数 資 料 )UNWTO Tourism Highlights 2006 Edition ( 図 表 Ⅰ-2-3)はアジア 諸 国 全 体 の 外 国 人 観 光 客 受 入 数 のシェアをまとめたもので ある アジア 32 国 の 中 で 日 本 は 第 7 位 である 日 本 の 外 国 人 観 光 客 の 受 入 数 は 増 加 傾 6

向 にあるが 他 国 も 増 加 傾 向 にあるためアジア 内 での 競 争 も 激 しいことが 見 受 けられる また UNWTO の Tourism Market Trends 2006 Edition でも 今 後 の 注 目 すべき 国 は 中 国 であると 書 いているように 日 本 にとって 外 国 人 旅 行 客 の 確 保 は 容 易 ではない 状 況 にある 図 表 Ⅰ-2-3 アジア 諸 国 の 外 国 人 観 光 客 数 のシェア シェア(2005) 増 加 率 (2004/03) 増 加 率 (2005/04) 中 国 30. 26.7 2. 2 マレーシア 0.6 48.5 4.6 3 香 港.5 4. 8.2 4 タイ 7.4 6.4 -.4 5 マカオ 5.8 3. 8.3 6 シンガポール 4.6 3.3 8.0 7 日 本 4.3 7.8.6 資 料 )UNWTO Tourism Highlights 2006 Edition 以 上 のように 日 本 の 観 光 業 界 の 発 展 に 重 要 である 国 際 観 光 の 競 争 力 は 低 い 状 況 にある ことが 分 かる この 状 況 を 打 開 するために 様 々な 研 究 が 行 われている Ⅱ-3. 先 行 研 究 のまとめ 国 内 観 光 における 研 究 を 主 に 3 点 にまとめることが 出 来 る 点 目 は 観 光 入 込 客 数 を 増 加 させるためには 観 光 地 の 観 光 公 共 民 間 投 資 が 有 効 であること 2 点 目 は 日 本 の 観 光 地 を 特 徴 別 に 分 けることが 出 来 るということ 3 点 目 は 観 光 の 需 要 量 を 増 加 させ るためには 資 源 に 対 して 絞 って 政 策 を 行 うべきであるということ 以 下 にて 詳 しい 説 明 を 行 う 味 水 (2006)は 観 光 統 計 を 活 用 した 需 要 関 数 モデルを 用 いて 政 府 及 び 民 間 による 観 光 振 興 の 効 果 を 定 量 的 に 評 価 し 観 光 統 計 の 整 備 における 活 用 の 視 点 の 重 要 性 を 明 らか にした 需 要 関 数 モデルを 用 いて 今 後 の 観 光 統 計 整 備 のあり 方 と 観 光 政 策 の 方 向 性 を 導 き 出 した 被 説 明 変 数 の 観 光 の 需 要 量 ( 観 光 地 訪 問 客 数 ) に 観 光 地 の 観 光 公 共 投 資 と 観 光 地 の 観 光 民 間 投 資 は 有 意 な 結 果 を 得 た この 結 果 から 観 光 関 連 の 公 共 投 資 や 7

民 間 投 資 は 観 光 需 要 を 増 加 させる 上 で 重 要 であるという 結 論 を 導 き 出 した 0 鎌 田 山 内 (2006)は 日 本 の 各 観 光 地 が 持 つ 魅 力 度 の 構 造 を 把 握 することを 目 的 に 公 表 データを 用 いて 因 子 分 析 を 行 った そして 日 本 の 観 光 地 の 構 造 は 自 然 資 源 施 設 都 市 等 の 五 つの 因 子 からなると 指 摘 した 2 抽 出 した 五 つの 因 子 と 観 光 需 要 の 関 係 を 検 証 するため 需 要 量 は 観 光 入 込 客 数 とし 説 明 変 数 として 五 つの 因 子 を 考 慮 し た 五 つ 中 四 つの 因 子 は 観 光 需 要 量 に 有 意 に 影 響 を 及 ぼすという 結 果 を 得 た 最 も 観 光 需 要 量 に 変 化 を 与 えるのは 飲 料 店 やホテル 等 の 数 が 上 位 にあった 因 子 であった 中 村 奥 (2006)は 観 光 地 入 込 客 数 等 を 示 す 観 光 の 結 果 と 観 光 資 源 等 を 示 す 観 光 の 原 因 を 都 道 府 県 データで 整 理 し その 相 関 関 係 につき 回 帰 分 析 を 行 った 観 光 の 結 果 を 観 光 地 入 込 客 数 宿 泊 人 数 温 泉 地 宿 泊 人 数 一 人 当 たり 観 光 消 費 額 訪 日 外 国 人 地 域 別 訪 問 率 に 整 理 した そして 観 光 の 原 因 を 観 光 インフラストラクチ ャー( 宿 泊 施 設 交 通 アクセス) 娯 楽 施 設 歴 史 文 化 資 源 自 然 資 源 もてな し イベント 話 題 性 に 整 理 した 観 光 の 結 果 と 観 光 の 原 因 に 当 てはまる 統 計 で 回 帰 分 析 を 行 い 各 観 光 の 原 因 は 異 なる 観 光 の 結 果 に 影 響 を 及 ぼすという 分 析 結 果 を 得 た 各 地 域 は 異 なった 観 光 の 原 因 を 持 つため 望 む 観 光 の 結 果 を 得 る ためには 政 策 の 対 象 を 絞 って 行 うべきであるという 結 論 を 導 き 出 した 3 以 上 の 3 点 を 踏 まえた 上 で 次 章 では 美 山 町 の 現 状 分 析 を 行 う III. 問 題 意 識 本 章 では 現 在 行 われている 政 策 を 検 証 した 後 に 美 山 町 の 現 状 分 析 を 行 う 私 は 2007 年 5 月 より 美 山 町 の 国 際 観 光 の 発 展 に 現 地 の 方 と 行 政 の 方 と 取 り 組 んでいるため この 町 をケーススタディーとして 本 稿 で 取 り 上 げたい 現 場 の 意 見 や 現 状 を 本 稿 でまとめること が 出 来 ると 考 えている 観 光 地 の 中 心 から 外 れている 地 域 が どのような 問 題 を 抱 えてお 0 分 析 対 象 年 度 は 2000 年 度 の 全 国 幹 線 旅 客 純 流 動 調 査 であり サンプル 数 は 47 都 道 府 県 の うち 観 光 入 込 客 数 を 公 表 していない 東 京 都 と 大 阪 府 を 除 く 45 道 府 県 である 魅 力 度 とは 地 域 が 持 つ 観 光 資 源 アクセシビリティ 観 光 政 策 事 業 のこと を 示 す 2 データは 2000 年 のものを 使 用 し 各 変 数 を 都 道 府 県 の 面 積 で 基 準 化 した 3 各 年 代 の 経 済 状 況 や 観 光 トレンドを 避 けるため 8 年 から 0 年 年 から 2 年 3 年 から 5 年 6 年 から 8 年 年 から 2000 年 に 分 けて 分 析 を 行 った そして それぞれの 年 代 の 統 計 を 利 用 した 8

り 問 題 を 解 決 するための 課 題 はどういういったものが 存 在 するのかをまとめる 本 章 の 流 れは 以 下 の 通 りである Ⅱ-では 国 と 京 都 の 観 光 政 策 を 紹 介 する Ⅱ-2 では 美 山 町 の 観 光 地 としての 現 状 を 分 析 する Ⅱ-3では 美 山 町 の 観 光 地 としての 問 題 点 を 提 起 する Ⅱ-4では 美 山 町 の 問 題 点 を 解 決 する 上 での 課 題 をまとめる Ⅲ-. 現 在 行 われている 政 策 まず 現 在 我 が 国 で 行 われている 主 な 政 策 を 紹 介 したいと 思 う 外 国 人 旅 行 者 訪 日 促 進 の 取 り 組 みとして 大 きく 分 けて 6 つの 戦 略 がある つ 目 は 日 本 の 観 光 魅 力 の 戦 略 的 な 広 報 宣 伝 活 動 2 つ 目 は 国 際 観 光 振 興 会 による 広 報 宣 伝 活 動 3 つ 目 は 在 外 公 館 等 による 日 本 の 紹 介 活 動 4 つ 目 は 訪 日 外 国 人 受 け 入 れ 交 流 の 促 進 5 つ 目 は 国 際 協 力 の 推 進 等 6 つ 目 は 外 国 人 旅 行 者 の 訪 日 の 円 滑 化 特 に 我 が 国 の 核 となる ビジット ジャパン キャンペーン は 日 本 の 観 光 魅 力 の 戦 略 的 な 広 報 宣 伝 活 動 の 中 に 含 まれている ビジット ジャパン キャンペーンの 内 容 は 韓 国 米 国 中 国 香 港 台 湾 に 重 点 的 に 国 地 方 民 間 協 働 による 広 報 活 動 を 行 うことである 次 に 京 都 の 主 な 観 光 政 策 を 紹 介 する 京 都 では 主 に 3 つの 観 光 政 策 を 実 施 している つ 目 は 文 化 的 魅 力 による 海 外 からの 観 光 客 の 誘 致 広 報 や 情 報 発 信 の 充 実 海 外 か らの 観 光 客 が 行 動 しやすい 接 客 と 案 内 システムの 充 実 海 外 からのインセンティブ ツア ーの 企 画 と 誘 致 の 促 進 等 が 含 まれる 2 つ 目 は 京 都 体 験 プログラムの 充 実 滞 在 型 文 化 芸 術 体 験 滞 在 型 学 術 文 化 体 験 京 都 らしい 生 活 文 化 体 験 等 の 体 験 プログラムの 充 実 等 が 含 まれる 3 つ 目 は 都 心 観 光 の 環 境 整 備 である 都 心 観 光 の 拠 点 づくり 歩 行 者 空 間 の 整 備 魅 力 的 な 町 並 みの 形 成 等 が 含 まれる また 平 成 年 度 の 観 光 振 興 対 策 では コンベンション 誘 致 対 策 の 予 算 額 が 増 加 して いるため コンベンション 誘 致 にも 京 都 は 力 を 注 いでいることが 分 かる Ⅲ-2. 京 都 府 南 丹 市 美 山 町 の 現 状 美 山 町 には 茅 葺 屋 根 の 建 物 が 集 まっており 国 の 重 要 伝 統 的 建 造 物 群 保 存 地 区 である 美 山 町 の 観 光 資 源 はこの 茅 葺 とその 場 所 から 車 で 五 分 の 距 離 にある 美 山 町 自 然 文 化 村 というキャンプ リンゴ 農 園 バラ 風 呂 地 域 の 料 理 等 が 楽 しめる 場 所 である 美 山 町 は

国 土 交 通 省 主 催 の 2000 年 の 優 秀 観 光 地 づくり 賞 で 金 賞 も 受 賞 した 以 上 のような 観 光 資 源 を 抱 えている 美 山 町 の 観 光 地 としての 現 状 を 観 光 客 数 と 消 費 額 どのような 観 光 客 が 訪 れるのか 等 を 通 して 以 下 で 説 明 する ( 図 表 Ⅲ-2-)は 美 山 町 への 観 光 客 数 と 消 費 額 をまとめたものである 2004 年 に は 約 60 万 人 の 観 光 客 が 美 山 町 に 訪 れた そのうち 外 国 人 観 光 客 宿 泊 客 数 は 以 下 の( 図 表 Ⅲ-2-2)の 通 りである 報 告 書 で 報 告 されているのはこの 5 カ 国 のみである しかし 美 山 町 の 一 番 中 心 にある 宿 河 鹿 荘 4の 館 長 である 中 井 荘 氏 には 年 間 200 人 のオランダ 人 ツアー 客 が 訪 れるとお 伺 いした そして 時 節 韓 国 や 中 国 の 行 政 の 方 が 視 察 に 訪 れると も お 伺 いした したがって 統 計 以 上 の 潜 在 能 力 を 秘 めている 場 所 で 尚 且 つ 国 際 観 光 の 発 展 について 検 証 するに 値 する 場 所 であることが 分 かる 図 表 Ⅲ-2- 美 山 町 の 観 光 入 込 客 数 及 び 観 光 消 費 額,200,000,000,000 800,000 600,000 400,000 200,000 0 200 2002 2003 2004 ( 年 ) 入 込 客 数 消 費 額 資 料 ) 平 成 7 年 京 都 府 統 計 書 4 河 鹿 荘 とは 美 山 町 自 然 文 化 村 にある 宿 である 美 山 町 の 目 玉 スポットであるため 多 くの 観 光 客 が 訪 れる 0

図 表 Ⅲ-2-2 2004 年 外 国 人 宿 泊 客 数 国 籍 別 観 光 入 込 客 数 単 位 : 人 国 名 中 国 香 港 台 湾 韓 国 米 国 合 計 宿 泊 人 数 250 3 67 2 352 資 料 ) 京 都 府 商 工 部 平 成 6 年 京 都 府 観 光 入 込 客 数 調 査 報 告 書 では 訪 日 外 国 人 観 光 客 は 何 を 求 めて 日 本 に 訪 れるのか ( 図 表 Ⅲ-2-3)はツーリス ト インフォメーション センター( 以 下 :TIC)でのアンケート 結 果 である 殆 どの 観 光 客 は 日 本 の 伝 統 文 化 と 日 本 料 理 に 興 味 を 求 めて 日 本 に 訪 れていることが 分 かる 美 山 町 に 訪 れる 観 光 客 のニーズは 少 し 異 なる 美 山 町 は 京 都 市 から 離 れており 一 種 の 穴 場 スポットとなっているため 訪 れる 観 光 客 も 日 本 の 原 風 景 を 求 める 日 本 慣 れした 観 光 客 が 多 い 図 表 Ⅲ-2-3 TIC 利 用 外 国 人 旅 客 の 主 要 居 住 国 別 による 最 も 関 心 のある 体 験 トップ 3 順 位 フランス スペイン 英 国 オーストラリア 位 日 本 料 理 を 食 べる 日 本 料 理 を 食 べる 日 本 料 理 を 食 べる 日 本 料 理 を 食 べる 2 位 伝 統 的 建 築 様 式 伝 統 的 建 築 様 式 伝 統 的 建 築 様 式 伝 統 的 建 築 様 式 3 位 伝 統 的 日 本 庭 園 伝 統 的 日 本 庭 園 温 泉 伝 統 的 日 本 庭 園 順 位 米 国 イタリア ドイツ スイス 位 日 本 料 理 を 食 べる 日 本 料 理 を 食 べる 日 本 料 理 を 食 べる 日 本 料 理 を 食 べる 2 位 伝 統 的 建 築 様 式 伝 統 的 建 築 様 式 伝 統 的 建 築 様 式 伝 統 的 建 築 様 式 3 位 伝 統 的 日 本 庭 園 伝 統 的 日 本 庭 園 温 泉 伝 統 的 日 本 庭 園 順 位 韓 国 カナダ 位 祭 伝 統 的 建 築 様 式 2 位 伝 統 的 建 築 様 式 日 本 料 理 を 食 べる 3 位 伝 統 的 日 本 庭 園 温 泉 資 料 )JNTO TIC 平 成 年 TIC 利 用 外 国 人 旅 客 の 訪 日 旅 行 実 態 調 査 報 告 書

Ⅲ-3. 京 都 府 南 丹 市 美 山 町 が 抱 えている 問 題 美 山 町 が 観 光 地 としては 不 便 な 点 が 多 い 立 地 と 受 け 入 れ 態 勢 の 2 点 である 美 山 町 は 京 都 市 という 京 都 の 中 心 から 外 れているため 観 光 するには 不 便 な 場 所 にある 美 山 町 へは 京 都 駅 より 車 ではニ 時 間 掛 かり 電 車 も 同 様 である 日 本 人 観 光 客 はツアー 客 としてバスで 訪 れる 場 合 が 多 いが 外 国 人 観 光 客 の 場 合 は ツアーも 殆 ど 整 っていない ため 個 人 で 観 光 する 必 要 がある 個 人 ということは 自 分 で 交 通 手 段 等 を 調 べる 必 要 が あるため 先 述 したように 美 山 町 へは 日 本 慣 れした 訪 日 外 国 人 が 訪 れる 場 合 が 多 い また 美 山 町 は 外 国 人 の 受 け 入 れ 態 勢 が 整 っていない 美 山 町 では 楽 しむことが 出 来 るものが 多 い 色 々なイベントが 開 催 されており 茅 葺 の 建 物 も 多 い しかし 英 語 のパ ンフレットやメニューは 殆 ど 配 置 しておらず 茅 葺 の 歴 史 資 料 館 にある 一 種 類 のパンフレ ットのみである そのパンフレットも 古 いため 改 修 された 地 域 も 記 されたままである 宿 泊 施 設 やレストランのメニューや 看 板 も 日 本 語 のみであるため 従 業 員 の 方 が 説 明 する 必 要 がある しかし 英 語 が 堪 能 な 従 業 員 の 方 は 存 在 しない Ⅲ-4. 京 都 府 南 丹 市 美 山 町 の 問 題 点 を 解 決 する 上 での 課 題 以 上 のような 美 山 町 の 現 状 と 問 題 点 を 踏 まえた 上 で 国 際 観 光 を 発 展 させる 政 策 を 考 え る 必 要 ある しかし 現 地 の 方 と 打 ち 合 わせを 重 ねる 中 で 浮 かび 上 がった 課 題 が 大 きく 分 けて 3 点 ある 点 目 は 資 金 不 足 である 京 都 府 の 観 光 振 興 対 策 予 算 で 海 外 への 広 告 費 や 海 外 への 対 策 費 が 増 加 している それ 故 に 国 全 体 京 都 全 体 で 海 外 対 策 が 行 われているように 理 解 し てしまいがちである しかし 京 都 府 NPO 協 働 推 進 室 の 鈴 木 康 久 氏 には 京 都 市 のよう に 大 きな 観 光 地 に 対 して 税 金 は 投 入 されているが 小 さな 観 光 地 には 資 金 が 足 りない 状 況 にあると お 伺 いした また 美 山 町 の 中 井 氏 にも 実 弾 がない ため 出 来 ないことが 多 いと お 伺 いした 2 点 目 は 人 材 不 足 である 美 山 町 のような 田 舎 では 過 疎 化 や 人 手 不 足 が 懸 念 される かもしれない しかし 美 山 町 の 場 合 は 人 手 不 足 ではなく 人 材 不 足 が 懸 念 されている 中 井 氏 には 国 際 観 光 を 発 展 させる 言 語 力 やノウハウを 掛 け 持 った 人 材 がいないとお 伺 い した 2

3 点 目 は 産 学 官 の 連 携 不 足 である 田 舎 の 自 然 とくらしの 体 験 空 間 柿 の 木 山 代 表 の 高 御 堂 氏 5には 私 達 が 現 在 行 っているような 学 生 との 活 動 は 初 めてであるとお 伺 いし た また 私 達 の 取 材 に 訪 れた 京 都 新 聞 の 記 者 の 方 や 鈴 木 氏 にも 学 生 と 観 光 地 との 連 携 は まだ 珍 しいものであるとお 伺 いした 次 章 では 以 上 の 3 点 を 踏 まえた 上 で 政 策 提 言 をまとめる IV. 政 策 提 言 本 章 では 美 山 町 に 対 してどのような 政 策 が 必 要 であるか 提 言 する また 同 じように 中 心 都 市 から 外 れているため 苦 労 している 地 域 にも 通 用 する 部 分 がないかを 検 討 する ま た 現 地 での 意 見 を 取 り 入 れ 実 現 可 能 性 と 実 行 における 問 題 点 を 特 に 考 慮 し 具 体 策 も 提 示 する Ⅳ-. 学 官 の 連 携 強 化 前 章 では 美 山 町 の 問 題 点 を 解 決 する 上 での 課 題 は 主 に 3 点 あると 述 べた 資 金 不 足 人 材 不 足 そして 産 学 官 の 連 携 不 足 である この 三 点 によって 産 学 官 の 連 携 を もっと 言 えば 学 官 の 連 携 強 化 を 政 策 提 言 として 行 う 産 の 分 野 が 関 わることによって 必 要 経 費 が 増 幅 すると 考 えたため 学 官 の 連 携 強 化 とする また 学 は 大 学 とする 以 下 では 学 官 の 連 携 強 化 を 政 策 提 言 として 行 う 理 由 を 述 べる 学 官 の 連 携 強 化 が 必 要 である 理 由 は 主 に 3 点 ある 点 目 は 資 金 があまり 必 要 な いため 2 点 目 は 人 材 不 足 の 解 消 のため 3 点 目 は 持 続 的 な 関 係 を 築 くためである 点 目 については 現 在 の 振 興 会 の 活 動 は 経 費 のみを 補 助 金 として 頂 戴 しているため 有 償 ボランティアのような 形 となっている 資 金 不 足 の 美 山 町 を 考 えると 有 償 ボランテ ィアであることが 望 ましい 2 点 目 については 大 学 には 多 種 多 様 な 人 材 が 整 っているため 有 効 活 用 するべきだと 考 える 学 生 は 地 域 で 活 動 し 経 験 を 得 る 地 域 は 学 生 から 労 働 力 を 得 る 3 点 目 については 将 来 美 山 町 で 働 くような 人 材 を 確 保 することを 示 す 大 学 生 が 継 続 5 河 鹿 荘 の 副 館 長 である 共 に 佛 教 大 学 の 非 常 勤 講 師 である 立 場 を 通 して 田 舎 での 暮 らしや 環 境 問 題 について 講 演 をされている 3

的 に 美 山 町 と 関 係 を 持 っても 六 年 が 限 界 である 将 来 的 に 地 域 を 支 えるような 人 材 を 確 保 するきっかけを 学 官 の 連 携 強 化 を 通 して 得 ることが 出 来 る 学 官 の 連 携 強 化 とは 具 体 的 には 行 政 の 人 間 と 学 生 とが 対 話 する 場 所 を 増 やすことで ある 大 学 では 講 演 が 行 われることが 多 いが 実 際 少 数 で 対 話 する 機 会 が 少 ない このよ うな 場 を 増 やすことで 学 と 官 の 繋 がりを 強 化 することが 出 来 る 現 在 行 われてい る 政 府 の 観 光 教 育 システムは 知 識 を 向 上 させるカリキュラムが 多 く 現 地 で 実 行 するこ とで 学 ぶカリキュラムは 少 ない したがって 観 光 に 興 味 がある 学 生 を 待 つだけでなく 行 政 側 からも 積 極 的 な 働 きかけが 必 要 である また 観 光 教 育 システムで 育 成 された 人 材 の 多 くは 資 金 と 同 じように 中 央 都 市 に 派 遣 される 可 能 性 があるため 美 山 町 のような 場 所 は 自 ら 働 きかける 必 要 がある V. おわりに 最 後 に 論 文 における 課 題 と 本 稿 を 書 くことを 通 して 感 じたことの 二 点 について 以 下 で 述 べる まず 論 文 における 課 題 としては 検 証 する 範 囲 の 狭 く 浅 い 点 と 他 都 道 府 県 への 有 効 性 を 検 討 していない 点 である 前 者 は 観 光 の 統 計 が 整 っていない 点 や 現 地 の 方 との 対 話 量 が 原 因 であると 考 えている 観 光 の 統 計 は 都 道 府 県 別 に 観 光 入 込 客 数 の 定 義 が 違 う 等 統 一 されていない 部 分 や 整 備 されていない 部 分 がまだ 多 い そのため 殆 どの 観 光 におけ る 先 行 研 究 でも 統 計 の 整 備 の 必 要 性 を 述 べている そして 国 土 交 通 省 も 統 計 の 整 備 を 急 務 としている 後 者 ついては まず 現 在 の 美 山 町 での 活 動 の 有 効 性 を 見 守 りたいと 考 えて いる 美 山 町 に 対 しては 現 地 のメニューや 展 示 物 の 英 訳 またパンフレットの 整 備 を 予 定 している この 成 果 が 表 れるには 一 年 掛 かると 考 えている しかし この 活 動 で 得 た 経 験 は 来 月 開 かれる 南 丹 地 域 地 域 力 再 生 フォーラム 等 を 通 して 地 域 に 還 元 する 予 定 である 次 に 本 稿 を 書 くことを 通 して 図 書 館 等 で 手 に 入 る 統 計 のみでは 気 付 くことが 出 来 な い 問 題 点 があると 感 じた また 政 策 とは 何 かを 考 えさせられた 前 者 については 現 在 の 活 動 を 通 して 現 地 の 人 間 と 対 話 する 大 切 さを 学 んだ 対 話 することによって データ に 表 れない 自 分 だけでは 気 付 くことが 出 来 ない 問 題 点 に 気 付 くことが 出 来 た 後 者 は 完 全 な 政 策 とは 何 かという 疑 問 である ISFJ 等 では 理 論 やデータを 優 先 し 過 ぎては 理 想 論 に 偏 ってしまうのではないと 感 じた また 政 策 を 立 案 しても 自 分 達 が 実 行 せずに 終 4

わるということに 疑 問 が 生 まれたため 振 興 会 として 現 地 に 足 を 運 び 政 策 のような 活 動 を 始 めた 政 策 に 理 論 で 導 かれたビジョンや 目 標 は 不 可 欠 であるが 持 続 可 能 性 や 実 現 可 能 性 は 現 地 の 人 材 や 状 況 を 検 討 することも 重 要 であると 感 じた それ 故 に 本 稿 は 現 地 の 意 見 や 特 徴 を 重 点 的 に 取 り 上 げたものとなった 5

( 参 考 文 献 ) 味 水 佑 毅 (2006) 観 光 統 計 の 整 備 における 活 用 の 視 点 の 重 要 性 国 際 交 通 安 全 学 会 誌 第 3 巻 第 3 号 pp.56-65 伊 藤 元 重 (2006) 観 光 国 際 化 への 課 題 NIRA 政 策 レビュー 第 8 号 pp.-3 影 山 武 司 (2006) 大 交 流 時 代 人 口 減 少 時 代 における 観 光 戦 略 NIRA 政 策 レビュー 第 8 号 pp.6-8 加 藤 敬 弘 (3) 経 済 学 からみた 観 光 資 源 産 業 研 究 ( 高 崎 経 済 大 学 付 属 産 業 研 究 所 紀 要 ) 第 36 巻 第 2 号 pp.-8 鎌 田 裕 美 山 内 弘 隆 (2006) 観 光 需 要 に 影 響 を 及 ぼす 要 因 について- 魅 力 度 計 測 へ の 試 み- 国 際 交 通 安 全 学 会 誌 第 3 巻 第 3 号 pp.6-4 河 村 誠 治 (2004) 観 光 経 済 学 の 原 理 と 応 用 九 州 大 学 出 版 黒 川 和 美 大 岩 雄 二 郎 関 谷 登 ( 編 )(8) テキストブック 現 代 経 済 政 策 有 斐 閣 斎 藤 英 智 戸 田 常 一 (2004) 国 際 観 光 と 経 済 成 長 に 関 する 一 考 察 - 世 界 各 国 の 国 際 観 光 収 入 を 中 心 とした 実 証 分 析 - 地 域 経 済 研 究 第 5 号 pp.3-43 佐 々 木 一 成 (2006) 日 本 の 観 光 振 興 を 考 える- 魅 力 ある 観 光 立 国 を 目 指 して- RP レ ビュー 第 8 巻 第 号 pp.36-42 ジェームズ マック( 監 訳 ) 瀧 口 治 藤 井 大 司 郎 (2005) 観 光 経 済 学 入 門 日 本 評 論 社 中 村 研 二 奥 直 子 (2006) 観 光 資 源 交 通 アクセスと 観 光 地 入 込 客 数 宿 泊 数 等 の 関 係 - 8~2000 年 都 道 府 県 データによる 分 析 - RP レビュー 第 8 巻 第 号 pp.50-5 戸 田 常 一 斎 藤 英 智 (200) 持 続 可 能 な 観 光 開 発 と 実 態 比 較 分 析 - 発 展 途 上 国 36 カ 国 を 対 象 として- 地 域 経 済 研 究 第 2 号 pp.55-63 安 島 博 幸 (2006) 日 本 の 観 光 地 の 課 題 と 再 生 への 戦 略 RP レビュー 第 8 巻 第 号 pp.0-5 6

( 参 考 資 料 ) 京 都 府 平 成 7 年 京 都 府 統 計 書 京 都 府 商 工 部 平 成 6 年 京 都 府 観 光 入 込 客 数 調 査 報 告 書 国 際 観 光 振 興 機 構 JNTO 国 際 観 光 白 書 2006 厚 生 労 働 省 平 成 8 年 人 口 動 態 統 計 公 明 党 京 都 市 会 議 員 団 平 成 5 年 2 月 京 都 市 観 光 振 興 政 策 に 関 する 提 言 ~ 京 都 文 化 を 視 点 とする 新 たな 観 光 戦 略 をめざして~ 国 土 交 通 省 今 後 の 観 光 政 策 の 基 本 的 な 方 向 について 国 土 交 通 省 2004 年 度 旅 行 観 光 消 費 動 向 調 査 結 果 と 経 済 結 果 の 推 計 国 土 交 通 省 我 が 国 における 旅 行 消 費 の 経 済 波 及 効 果 について- 旅 行 観 光 産 業 の 経 済 効 果 に 関 する 調 査 研 究 Ⅳ- 国 土 交 通 省 平 成 5 年 度 において 講 じようとする 観 光 政 策 について 国 土 交 通 省 平 成 7 年 版 観 光 白 書 国 土 交 通 省 平 成 8 年 版 観 光 白 書 国 土 交 通 省 総 合 政 策 局 観 光 企 画 課 平 成 7 年 3 月 高 等 教 育 機 関 における 観 光 教 育 システ ムのあり 方 に 関 する 調 査 国 立 社 会 保 障 人 口 問 題 研 究 所 日 本 の 将 来 推 計 人 口 平 成 8 年 2 月 推 計 内 閣 府 国 民 経 済 計 算 日 本 交 通 公 社 旅 行 年 報 日 本 銀 行 国 際 局 国 際 収 支 統 計 月 報 JNTO TIC 平 成 年 TIC 利 用 外 国 人 旅 客 の 訪 日 旅 行 実 態 調 査 報 告 書 UNWTO Tourism Market Trends, 2004 Edition UNWTO Tourism Market Trends, 2005 Edition UNWTO Tourism Market Trends, 2006 Edition 7