慶 應 義 塾 利 益 相 反 マネジメント 内 規 平 成 17 年 12 月 6 日 制 定 平 成 23 年 4 月 1 日 施 行 平 成 26 年 4 月 1 日 改 正 平 成 27 年 10 月 30 日 改 正 ( 目 的 ) 第 1 条 慶 應 義 塾 利 益 相 反 マネジメント 内 規 ( 以 下 本 内 規 という )は, 慶 應 義 塾 利 益 相 反 マネジメント ポリシー( 以 下 利 益 相 反 マネジメント ポリシー という )に のっとり, 利 益 相 反 マネジメントについて, 慶 應 義 塾 ( 以 下 義 塾 という ) 内 での 共 通 認 識 および 義 塾 に 対 する 社 会 的 信 頼 を 確 保 し,もって 教 職 員 等 ( 第 3 条 に 定 める 以 下, 本 内 規 において 同 じとする )が 産 業 界, 官 界,および 他 の 大 学 や 学 術 研 究 機 関 との 連 携 活 動 ( 以 下 産 官 学 連 携 活 動 という )に 安 心 して 取 り 組 めるよう,その 円 滑 な 実 施 を 目 的 とする ( 利 益 相 反 の 定 義 ) 第 2 条 利 益 相 反 とは, 次 に 掲 げる 産 官 学 連 携 活 動 における 経 済 的 利 益 相 反, 責 務 相 反 を 指 す 1 経 済 的 利 益 相 反 とは, 教 職 員 等 としての 義 塾 における 地 位 に 基 づく 責 任 ないし 義 務 と, 産 官 学 連 携 活 動 から 教 職 員 等 が 得 る 利 益 とが 相 反 する 状 態 をいう 2 責 務 相 反 とは, 教 職 員 等 としての 義 塾 における 地 位 に 基 づく 責 任 ないし 義 務 と, 産 官 学 連 携 活 動 における 責 務 とが 相 反 している 状 態 をいう ( 対 象 者 ) 第 3 条 産 官 学 連 携 活 動 に 携 わる 次 の 者 ( 総 称 して 教 職 員 等 という )を 利 益 相 反 マ ネジメントの 対 象 者 とする 1 義 塾 の 役 員 2 義 塾 に 常 勤 非 常 勤 を 問 わず,あるいは 本 務 を 有 するか 否 かを 問 わず, 雇 用 されて いる 教 職 員 3 義 塾 から 一 定 の 身 分 を 付 与 されている 者 4 義 塾 の 大 学 院 生, 学 生 で, 産 官 学 連 携 活 動 に 参 加 することが 明 記 されている 者 ( 対 象 範 囲 ) 第 4 条 教 職 員 等 のうち 以 下 に 掲 げる 形 式 基 準 および 実 質 基 準 に 該 当 する 者 を 利 益 相 反 マ ネジメントの 対 象 範 囲 とする 1 形 式 基 準 ア 兼 業 活 動 ( 対 象 範 囲 は 別 途 定 める)を 行 っている 場 合 イ 義 塾 外 の 団 体 等 から 報 酬, 株 式 等 何 らかの 経 済 的 利 益 を 得 る 場 合, あるいは 得 て いる 場 合 1
ウ 義 塾 外 の 団 体 等 へ 教 職 員 等 が 自 らの 発 明 等 を 移 転 しあるいは 使 用 許 諾 する 場 合 エ 義 塾 外 の 団 体 等 から 寄 付 金, 設 備 備 品 の 供 与 を 受 ける 場 合 オ その 他, 義 塾 外 の 団 体 等 から 何 らかの 便 益 を 供 与 されている 場 合,もしくは 供 与 が 想 定 される 場 合 2 実 質 基 準 以 下 の 例 示 事 由 に 該 当 する 場 合 など, 客 観 的 かつ 合 理 的 に 判 断 して 利 益 相 反 に 基 づき 義 塾 に 不 利 益 な 結 果 を 惹 起 するおそれがある 場 合 ア 義 塾 の 職 務 および 責 任 よりも 個 人 的 利 益 を 優 先 している 場 合 イ 義 塾 における 教 育 および 研 究 において 支 障 が 出 るおそれのある 場 合 ウ 義 塾 における 財 務 損 失 あるいは 不 必 要 な 財 務 負 担 が 生 じるおそれのある 場 合 エ 義 塾 の 社 会 的 信 用 あるいは 評 価 を 傷 つけあるいは 低 下 させるおそれがある 場 合 ( 慶 應 義 塾 研 究 倫 理 委 員 会 ) 第 5 条 慶 應 義 塾 研 究 倫 理 委 員 会 ( 以 下, 研 究 倫 理 委 員 会 という )は, 利 益 相 反 マネ ジメント ポリシーに 定 められた 次 の 事 項 を 取 り 扱 う 1 利 益 相 反 マネジメント ポリシー 関 連 規 程 の 整 備 2 利 益 相 反 マネジメントに 関 する 施 策 の 策 定 3 利 益 相 反 の 審 査, 判 定, 通 知 4 利 益 相 反 マネジメントに 関 する 普 及 啓 蒙 活 動 5 その 他 利 益 相 反 マネジメントに 関 する 重 要 事 項 ( 利 益 相 反 マネジメント 統 括 委 員 会 ) 第 6 条 1 研 究 倫 理 委 員 会 の 下 に 利 益 相 反 マネジメント 統 括 委 員 会 ( 以 下, 統 括 委 員 会 という )を 置 く 2 統 括 委 員 会 は, 研 究 倫 理 委 員 会 の 委 任 により, 研 究 倫 理 委 員 会 が 所 管 する 利 益 相 反 マ ネジメントに 関 する 事 項 を 行 なうことができる 3 統 括 委 員 会 は 以 下 の 者 をもって 構 成 される 1 委 員 長 2 委 員 ア 第 7 条 に 定 める 部 門 利 益 相 反 マネジメント 担 当 委 員 会 の 長,または 長 の 推 薦 を 受 けた 者 イ その 他 委 員 長 が 必 要 と 認 めた 者 ( 外 部 の 専 門 家 を 含 む) 若 干 名 4 委 員 の 選 出 は 以 下 による 1 委 員 長 は, 研 究 倫 理 委 員 会 委 員 長 がこれにあたる 2 委 員 のうち, 前 項 第 2 号 イの 委 員 は, 統 括 委 員 会 委 員 長 が 指 名 する 5 委 員 の 任 期 1 委 員 長 の 任 期 は, 研 究 倫 理 委 員 会 委 員 長 の 在 任 期 間 とする 任 期 の 途 中 で 退 任 した 場 合, 後 任 者 の 任 期 は 前 任 者 の 残 任 期 間 とする 2 本 条 第 3 項 第 2 号 アの 委 員 の 任 期 は, 第 7 条 に 定 める 部 門 利 益 相 反 マネジメント 担 2
当 委 員 会 の 長 の 在 任 期 間 とする 任 期 の 途 中 で 退 任 した 場 合, 後 任 者 の 任 期 は 前 任 者 の 残 任 期 間 とする 3 本 条 第 3 項 第 2 号 イの 委 員 の 任 期 は, 統 括 委 員 会 委 員 長 の 在 任 期 間 とする 6 委 員 長 は, 必 要 に 応 じ, 委 員 以 外 の 専 門 家 に 調 査 助 言 等 を 求 めることができる 7 統 括 委 員 会 は,その 活 動 状 況 を 研 究 倫 理 委 員 会 に 報 告 するものとする ( 部 門 利 益 相 反 マネジメント 担 当 委 員 会 ) 第 7 条 1 統 括 委 員 会 は, 研 究 倫 理 委 員 会 の 承 認 を 得 た 上 で, 大 学 各 学 部 大 学 院 各 研 究 科 大 学 付 属 研 究 所 一 貫 教 育 校 等 の 部 門 が 設 置 する 適 切 な 委 員 会 等 に, 利 益 相 反 マ ネジメントに 関 する 事 項 の 一 部 を 委 任 することができる 委 任 された 委 員 会 等 を, 本 内 規 では 部 門 利 益 相 反 マネジメント 担 当 委 員 会 ( 以 下 部 門 担 当 委 員 会 という )と 称 す る 2 部 門 担 当 委 員 会 は, 部 門 での 利 益 相 反 マネジメント 活 動 状 況 を 定 期 的 に 統 括 委 員 会 に 報 告 するとともに, 統 括 委 員 会 の 求 めに 応 じて, 利 益 相 反 マネジメントに 関 する 個 別 情 報 の 共 有 を 行 うものとする ( 利 益 相 反 マネジメントに 関 する 事 務 ) 第 8 条 研 究 倫 理 委 員 会 の 指 示 に 基 づき, 利 益 相 反 マネジメントに 関 する 事 務 は, 学 術 研 究 支 援 部 が 主 管 する ( 利 益 相 反 カウンセラー) 第 9 条 1 教 職 員 等 の 利 益 相 反 の 問 題 に 関 する 相 談 に 対 応 し 助 言 をするために, 利 益 相 反 カウンセラーを 置 く 2 利 益 相 反 カウンセラーは, 研 究 倫 理 委 員 会 の 推 薦 により 塾 長 が 委 嘱 する 3 利 益 相 反 カウンセラーは, 研 究 倫 理 委 員 会 との 密 接 な 連 携 のもとに 活 動 する 4 利 益 相 反 カウンセラーの 取 り 扱 い 事 項, 責 任 と 権 限 については 別 に 定 める ( 自 己 申 告 ) 第 10 条 教 職 員 等 で 第 4 条 第 1 号 の 形 式 基 準 に 該 当 する 者 は, 次 条 に 定 める 審 議 のため, 以 下 のいずれかの 方 法 で 同 審 議 に 必 要 とされる 産 官 学 連 携 活 動 自 己 申 告 書 ( 以 下 自 己 申 告 書 という )を 提 出 するものとする 1 部 門 担 当 委 員 会 のある 部 門 に 在 籍 する 教 職 員 等 である 場 合 は, 部 門 担 当 委 員 会 が 研 究 倫 理 委 員 会 の 承 認 を 受 けて 定 めた 自 己 申 告 書 に 従 い, 自 己 申 告 書 を 在 籍 する 部 門 担 当 委 員 会 宛 に 提 出 する 2 前 号 に 該 当 しない 教 職 員 等 である 場 合 は, 研 究 倫 理 委 員 会 が 定 める 自 己 申 告 書 に 従 い 自 己 申 告 書 を 統 括 委 員 会 宛 に 提 出 する ( 不 利 益 判 定 の 審 議 ) 第 11 条 1 前 条 第 1 号 により 提 出 された 自 己 申 告 書 の 内 容 は, 部 門 担 当 委 員 会 において, 利 益 相 反 マネジメント ポリシーの 理 念 および 研 究 倫 理 委 員 会 等 が 別 途 定 めるガイドラ インに 従 って, 第 4 条 第 2 号 の 実 質 基 準 に 該 当 するか 否 か 審 議 される 2 前 条 第 2 号 により 提 出 された 自 己 申 告 書 の 内 容 は, 統 括 委 員 会 において, 利 益 相 反 マ 3
ネジメント ポリシーの 理 念 および 研 究 倫 理 委 員 会 等 が 別 途 定 めるガイドラインに 従 っ て, 第 4 条 第 2 号 の 実 質 基 準 に 該 当 するか 否 か 審 議 ( 以 下, 前 項 および 本 項 の 審 議 を 総 称 して 不 利 益 判 定 審 議 という )される 3 部 門 担 当 委 員 会 は, 塾 内 の 部 門 を 跨 る 共 同 研 究 等 ( 予 定 を 含 む)に 関 して 教 職 員 等 か ら 提 出 された 自 己 申 告 書 については, 当 該 部 門 による 不 利 益 判 定 審 議 の 結 果 を 付 して, 統 括 委 員 会 に 回 付 するものとする 4 統 括 委 員 会 委 員 長 は, 当 該 共 同 研 究 を 行 う 部 門 ( 以 下, 関 連 部 門 という )から 前 項 の 規 定 に 基 づき 回 付 された 自 己 申 告 書 および 不 利 益 判 定 審 議 結 果 の 内 容 を 確 認 した 上 で, 関 連 部 門 の 統 括 委 員 会 委 員 に 対 して, 相 互 の 自 己 申 告 書 および 不 利 益 判 定 審 議 結 果 の 内 容 を 共 有 する 必 要 があるか 否 か 判 断 する 5 統 括 委 員 会 は, 前 項 により 統 括 委 員 会 委 員 長 が 必 要 と 認 めた 場 合 は, 回 付 された 自 己 申 告 書 に 基 づき 不 利 益 判 定 審 議 を 行 う 6 統 括 委 員 会 は, 統 括 委 員 会 での 不 利 益 判 定 審 議 結 果 を 関 連 部 門 の 部 門 担 当 委 員 会 に 報 告 する 7 部 門 担 当 委 員 会 は, 必 要 に 応 じ, 統 括 委 員 会 を 通 じて 研 究 倫 理 委 員 会 に 不 利 益 判 定 審 議 の 判 断 を 委 ねることができる 8 統 括 委 員 会 は, 必 要 に 応 じ, 研 究 倫 理 委 員 会 に 不 利 益 判 定 審 議 の 判 断 を 委 ねることが できる 9 研 究 倫 理 委 員 会 は, 必 要 に 応 じ, 常 任 理 事 会 に 不 利 益 判 定 審 議 の 判 断 を 委 ねることが できる 10 本 条 における 各 委 員 会 は, 不 利 益 判 定 審 議 の 過 程 で 必 要 に 応 じ, 委 員 および 構 成 員 以 外 の 者 から 参 考 意 見 を 徴 することができる ( 不 利 益 判 定 の 通 知 ) 第 12 条 当 該 案 件 が, 審 議 の 結 果, 客 観 的 かつ 合 理 的 見 地 から 利 益 相 反 に 基 づき 義 塾 にお いて 不 利 益 な 結 果 を 惹 起 するおそれがあると 判 断 された 場 合 には, 部 門 担 当 委 員 会 また は 統 括 委 員 会 は, 速 やかに,その 判 断 理 由 と 適 切 な 対 処 策 を 当 該 案 件 に 係 る 当 事 者 ( 以 下 本 人 という )に 通 知 し,その 是 正 を 勧 告 ( 以 下 是 正 勧 告 という )しなけれ ばならない 通 知 を 受 けた 本 人 は 当 該 是 正 勧 告 に 速 やかに 従 うよう 最 大 限 の 努 力 を 行 うものとする ( 異 議 の 申 立 ) 第 13 条 1 通 知 を 受 けた 本 人 が, 通 知 内 容 に 異 議 がある 場 合 には, 通 知 を 受 けた 日 から 30 日 以 内 に 理 由 を 付 した 書 面 をもって 研 究 倫 理 委 員 会 に 再 審 議 を 請 求 することができ る 2 再 審 議 の 請 求 があった 場 合, 研 究 倫 理 委 員 会 は, 速 やかに 再 審 議 しなければならない 統 括 委 員 会 および 部 門 担 当 委 員 会 は, 研 究 倫 理 委 員 会 の 再 審 議 に 協 力 しなければなら ない 3 研 究 倫 理 委 員 会 は, 常 任 理 事 会 に 再 審 議 の 最 終 判 断 を 委 ねることができる 4
( 情 報 の 保 護 ) 第 14 条 1 自 己 申 告 書 等 により, 教 職 員 等 から 利 益 相 反 マネジメントのために 集 められ た 情 報 は, 部 門 担 当 委 員 会, 統 括 委 員 会,または 研 究 倫 理 委 員 会 があらかじめ 公 開 を 明 示 したもの 以 外,これを 本 人 の 承 認 なく 公 開 しない 2 前 項 の 公 開 を 明 示 されたものならびに 本 人 が 承 諾 したもの 以 外 の 情 報 については, 利 益 相 反 マネジメントに 関 係 する 諸 委 員 ならびに 事 務 担 当 者, 参 考 人 等 は 守 秘 義 務 を 負 う 退 任 後 も 同 様 とする ( 内 規 の 改 廃 ) 第 15 条 この 内 規 の 改 廃 は, 研 究 倫 理 委 員 会 の 議 を 経 て 塾 長 が 決 定 する 1この 内 規 は, 平 成 18 年 1 月 1 日 から 施 行 する 2この 内 規 は, 施 行 後 2 年 を 目 途 に 見 直 すものとする この 内 規 は, 平 成 23 年 4 月 1 日 から 施 行 する この 内 規 は, 平 成 26 年 4 月 1 日 から 施 行 する この 内 規 は, 平 成 27 年 10 月 30 日 から 施 行 する 5