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平成16年度

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く) 取 得 した 特 例 対 象 宅 地 が 2 区 分 にまたがるときは 下 記 の 算 式 を 限 度 とする A 200/400 + B 200/330 + C 200 m2 A 選 択 特 例 対 象 宅 地 等 である 特 定 事 業 用 等 宅 地 等 の 面 積 の 合 計 B 選

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45, ,150 45,000 超 55 6,400 (ロ)(イ) 以 外 の 一 般 贈 与 課 税 価 格 税 率 控 除 額 2,000 千 円 以 下 10% - 千 円 3, , , , ,25

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四 勤 続 20 年 を 超 え30 年 までの 期 間 については 勤 続 1 年 につき100 分 の200 五 勤 続 30 年 を 超 える 期 間 については 勤 続 1 年 につき100 分 の100 2 基 礎 調 整 額 は 職 員 が 退 職 し 解 雇 され 又 は 死 亡 した

Transcription:

第 22 回 平 成 25 年 分 の 贈 与 税 の 申 告 状 況 および 生 前 贈 与 活 用 のポイント 税 理 士 内 田 麻 由 子 2014 年 5 月 概 要 平 成 27 年 1 月 から 相 続 税 の 基 礎 控 除 が 4 割 縮 小 される 相 続 大 増 税 を 控 え 生 前 贈 与 を 活 用 して 相 続 対 策 をするご 家 庭 が 増 えています 今 回 は 国 税 庁 から 5 月 に 発 表 された 平 成 25 年 分 の 贈 与 税 の 申 告 状 況 に 関 するデータを 紹 介 し あわせ て 生 前 贈 与 活 用 のポイントについてみていきましょう ( 本 レポートのデータおよび 図 表 は 国 税 庁 発 表 の 平 成 25 年 分 の 所 得 税 及 び 復 興 特 別 所 得 税 消 費 税 並 びに 贈 与 税 の 確 定 申 告 状 況 等 について に 基 づきま す) 1 贈 与 税 の 申 告 状 況 について 1. 贈 与 税 の 申 告 状 況 平 成 25 年 分 の 贈 与 税 の 申 告 人 員 納 税 人 員 申 告 納 税 額 は いずれも 前 年 分 ( 平 成 24 年 分 )と 比 して 増 加 しています 1/7

贈 与 税 の 申 告 書 を 提 出 した 人 員 は 49 万 1 千 人 で 平 成 24 年 分 (43 万 7 千 人 )から 5 万 5 千 人 増 加 (+12.6%)しました そのうち 申 告 納 税 額 のあるもの( 納 税 人 員 )は 33 万 人 で 平 成 24 年 分 (29 万 2 千 人 )から 3 万 7 千 人 増 加 (+12.8%) 申 告 納 税 額 は 1,718 億 円 で 平 成 24 年 分 (1,311 億 円 )から 408 億 円 増 加 (+31.1%)しました 2. 暦 年 課 税 及 び 相 続 時 精 算 課 税 別 の 申 告 状 況 贈 与 税 には 暦 年 課 税 制 度 と 相 続 時 精 算 課 税 制 度 の 2 つの 制 度 があります 上 記 1.の 申 告 状 況 を 2 つの 制 度 毎 に 見 てみましょう 平 成 25 年 分 の 暦 年 課 税 及 び 相 続 時 精 算 課 税 の 申 告 人 員 納 税 人 員 申 告 納 税 額 は いずれも 前 年 分 ( 平 成 24 年 分 )に 比 して 増 加 しています 贈 与 税 の 申 告 書 を 提 出 した 人 員 のうち 暦 年 課 税 を 適 用 した 申 告 人 員 は 43 万 9 千 人 で 平 成 24 年 分 (39 万 1 千 人 )から 4 万 9 千 人 増 加 (+12.4%)しました そのうち 納 税 人 員 は 32 万 6 千 人 で 平 成 24 年 分 (28 万 9 千 人 )から3 万 7 千 人 増 加 (+12.7%) 申 告 納 税 額 は 1,513 億 円 で 平 成 24 年 分 (1,149 億 円 )から 364 億 円 増 加 (+31.7%)しました 相 続 時 精 算 課 税 を 適 用 した 申 告 人 員 は 5 万 2 千 人 で 平 成 24 年 分 (4 万 6 千 人 )から 6 千 人 増 加 (+13.6%) しました そのうち 納 税 人 員 は 3,453 人 で 平 成 24 年 分 (3,005 人 )から 448 人 増 加 (+14.9%) 申 告 納 税 額 は 205 億 円 で 平 成 24 年 分 (162 億 円 )から 43 億 円 増 加 (+26.6%)しました また 住 宅 取 得 等 資 金 の 非 課 税 を 適 用 した 申 告 人 員 は 7 万 5 千 人 で 平 成 24 年 分 (6 万 4 千 人 )か 2/7

ら 1 万 2 千 人 増 加 (+18.5%) 住 宅 取 得 等 資 金 の 金 額 は 6,587 億 円 で 平 成 24 年 分 (6,201 億 円 ) から 386 億 円 増 加 (+6.2%) 住 宅 取 得 等 資 金 のうち 非 課 税 の 適 用 を 受 けた 金 額 は 5,767 億 円 で 平 成 24 年 分 (5,703 億 円 )から 64 億 円 増 加 (+1.1%)しました < 参 考 > 住 宅 取 得 等 資 金 の 非 課 税 の 概 要 平 成 24 年 1 月 1 日 から 平 成 26 年 12 月 31 日 までの 間 に 父 母 や 祖 父 母 など 直 系 尊 属 からの 贈 与 に より 自 己 の 居 住 の 用 に 供 する 住 宅 用 の 家 屋 の 新 築 若 しくは 取 得 又 は 増 改 築 等 の 対 価 に 充 てるため の 金 銭 を 取 得 した 場 合 において 一 定 の 要 件 を 満 たすときは 次 の 表 の 非 課 税 限 度 額 までの 金 額 に ついて 贈 与 税 が 非 課 税 となります 受 贈 者 ごとの 非 課 税 限 度 額 ( 注 1) 贈 与 年 分 住 宅 の 種 類 平 成 24 年 平 成 25 年 平 成 26 年 省 エネ 等 住 宅 ( 注 2) 1,500 万 円 1,200 万 円 1,000 万 円 上 記 以 外 の 住 宅 1,000 万 円 700 万 円 500 万 円 ( 注 1) 最 初 に 住 宅 非 課 税 の 適 用 を 受 けようとする 住 宅 取 得 等 資 金 の 贈 与 を 受 けた 年 分 に 係 る 金 額 が 受 贈 者 ごとの 非 課 税 限 度 額 となります なお 既 に 住 宅 非 課 税 の 適 用 を 受 けて 贈 与 税 が 非 課 税 とな った 金 額 がある 場 合 には その 金 額 を 控 除 した 残 額 が 非 課 税 限 度 額 となります ( 注 2) 省 エネ 等 住 宅 とは 省 エネ 等 基 準 ( 省 エネルギー 対 策 等 級 4 相 当 であること 耐 震 等 級 2 以 上 であること 又 は 免 震 建 築 物 であることをいいます )に 適 合 する 住 宅 用 の 家 屋 であることにつ き 一 定 の 証 明 書 などを 贈 与 税 の 申 告 書 に 添 付 することにより 証 明 がされたものをいいます 2 生 前 贈 与 活 用 のポイント 1. 暦 年 課 税 制 度 における 生 前 贈 与 の 注 意 点 贈 与 税 について 勘 違 いしていたために あとで 多 額 の 相 続 税 がかかってしまうことがあります 正 しい 知 識 で あげる 人 ももらう 人 もHappyな 生 前 贈 与 をしましょう (1) 生 前 贈 与 の 注 意 点 1~ あげたつもり ではダメ 房 江 さん(60 歳 )は 相 続 対 策 のつもりで 長 女 の 香 織 さん(30 歳 )には 内 緒 で 毎 年 110 万 円 を 香 織 さん 名 義 の 通 帳 に 預 金 していました 香 織 さんはそのことを 知 らず 通 帳 や 印 鑑 も 母 の 房 江 さ んが 持 っています 10 年 後 房 江 さんが 亡 くなりました 香 織 さん 名 義 の 預 金 1,100 万 円 は 実 質 的 には 房 江 さんの 預 金 であるとして(これを 名 義 預 金 といいます) 相 続 税 の 対 象 になってしま います 3/7

贈 与 は あげますよ もらいますよ というお 互 いの 意 思 疎 通 があってはじめて 成 立 するものです 房 江 さんのように あげたつもり では 残 念 ながら 贈 与 したことにはならないのです 贈 与 を 受 け た 香 織 さんが 贈 与 されたお 金 を 自 由 に 使 える 状 態 になっていなければ 贈 与 したとはいえません したがって 通 帳 や 印 鑑 は 贈 与 した 人 ( 親 祖 父 母 )ではなく 贈 与 を 受 けた 人 ( 子 孫 )が 管 理 するようにしましょう (2) 生 前 贈 与 の 注 意 点 2~ もらったつもり もダメ 夫 のものはワタシのもの ワタシのものもワタシのもの という 奥 様 がたまにいらっしゃいます 通 常 はそれでも 夫 婦 円 満 なら 問 題 ないのですが 相 続 では 話 が 違 ってきます 主 婦 の 静 子 さん(70 歳 )は 夫 の 雅 夫 さん(75 歳 )のお 給 料 や 退 職 金 の 約 半 分 を 自 分 名 義 の 預 金 に してきました 雅 夫 さんが 亡 くなりました 雅 夫 さん 名 義 の 預 金 は 2,000 万 円 です 静 子 さん 名 義 の 預 金 はなぜか 雅 夫 さんより 多 く 3,000 万 円 ありました 静 子 さんは 結 婚 以 来 ずっと 専 業 主 婦 で 収 入 はなく 親 から 相 続 した 財 産 もありませんし 宝 くじに 当 たったこともありません 静 子 さんは 雅 夫 さん 名 義 の 預 金 2,000 万 円 だけを 相 続 税 申 告 の 対 象 にすればよいかというと そ うではありません 静 子 さん 名 義 の 預 金 3,000 万 円 についても 実 質 的 には 亡 くなった 雅 夫 さんの 財 産 であるとして( 名 義 預 金 ) 相 続 税 の 対 象 になります つまり 名 義 だけで 判 断 はしないという ことです (3) 贈 与 の 証 拠 を 残 すこと 相 続 の 時 に 税 務 署 から 名 義 預 金 と 認 定 されないようにするには たとえ 親 子 や 夫 婦 など 親 族 の 間 で あっても 贈 与 が 成 立 しているということを 証 するために 贈 与 の 証 拠 を 残 しておくことが 大 切 です 具 体 的 には 1) 贈 与 の 都 度 贈 与 契 約 書 をつくる 2) 贈 与 は 現 金 ではなく 振 り 込 みで 行 う 3) 贈 与 税 の 申 告 をする( 基 礎 控 除 額 110 万 円 を 超 える 贈 与 を 受 けた 場 合 ) の 3 点 に 気 をつけましょう あえて 基 礎 控 除 額 110 万 円 を 少 し 超 える 金 額 の 贈 与 を 受 けて 贈 与 税 の 申 告 納 税 をすることによ り 贈 与 の 証 拠 を 残 しているという 方 もいます ちなみに 111 万 円 の 贈 与 ならば 贈 与 税 は 1,000 円 です 120 万 円 の 贈 与 ならば 贈 与 税 は 1 万 円 です 4/7

2. 相 続 時 精 算 課 税 制 度 における 生 前 贈 与 の 注 意 点 (1) 相 続 時 精 算 課 税 制 度 とは 長 寿 化 に 伴 い 相 続 人 が 相 続 により 財 産 を 取 得 する 年 齢 も 高 齢 化 して 老 老 相 続 となっています 親 世 代 から 子 世 代 への 生 前 贈 与 による 財 産 の 移 転 を 後 押 しし 子 世 代 に 消 費 をしてもらって 景 気 を 活 性 化 しようという 目 的 のために 創 設 されたのが 相 続 時 精 算 課 税 制 度 です この 制 度 を 選 択 する 旨 を 税 務 署 へ 届 け 出 た 場 合 には 65 歳 以 上 の 親 から 20 歳 以 上 の 子 への 贈 与 につ いて 累 計 2,500 万 円 までは 贈 与 税 がかかりません( 平 成 27 年 からは 60 歳 以 上 の 親 または 祖 父 母 から 20 歳 以 上 の 子 または 孫 への 贈 与 が 対 象 ) 2,500 万 円 を 超 える 部 分 については 一 律 20%の 税 率 で 贈 与 税 がかかります しかし 相 続 が 発 生 した 時 には この 制 度 を 使 って 贈 与 を 受 けた 金 額 については たとえ 何 年 前 の 贈 与 であっても 相 続 財 産 に 含 めて 相 続 税 を 計 算 します なお 贈 与 時 に 支 払 った 贈 与 税 があれば 相 続 税 から 差 し 引 きます (2) 相 続 時 精 算 課 税 制 度 の 注 意 点 相 続 時 精 算 課 税 制 度 を 使 うときには 次 のことに 注 意 する 必 要 があります 1) 贈 与 の 時 には 贈 与 税 がかからなくても 相 続 の 時 には 相 続 税 がかかります つまり 非 課 税 というよりも 生 前 相 続 という 性 格 のものです したがって 原 則 として 相 続 税 の 節 税 にはなりません また あとで 相 続 税 がかかるのですから 相 続 税 の 納 税 資 金 につい ても 考 慮 しておく 必 要 があります 2) 受 贈 者 ごと かつ 贈 与 者 ごとに 相 続 時 精 算 課 税 制 度 の 適 用 を 受 けるか 否 かについて 選 択 できます ただし いちど 相 続 時 精 算 課 税 制 度 を 選 択 すると 同 じ 贈 与 者 からの 贈 与 については 暦 年 課 税 制 度 には 戻 れません 3) 贈 与 時 の 価 額 で 相 続 時 に 相 続 税 を 計 算 します したがって 不 動 産 や 株 式 など 価 額 が 変 動 する 財 産 については 贈 与 時 より 相 続 時 に 価 額 が 下 がってしまった 場 合 でも 贈 与 時 の 高 い 価 額 で 相 続 税 を 計 算 しなくてはなりません 逆 に 贈 与 時 よ り 相 続 時 に 価 額 が 上 がった 場 合 には 贈 与 時 の 低 い 価 額 で 相 続 税 を 計 算 できます 4) 孫 への 遺 贈 や 相 続 時 精 算 課 税 制 度 による 贈 与 については 相 続 税 の 2 割 加 算 の 対 象 となります 5/7

(3) 相 続 時 精 算 課 税 制 度 の 活 用 法 相 続 時 精 算 課 税 制 度 は 次 のような 場 合 に 活 用 することができます 1)マイホームの 購 入 資 金 など 子 どもが 必 要 なときに 多 額 の 生 前 贈 与 を 受 けたい 場 合 2) 自 社 株 を 後 継 者 に 承 継 させたい 場 合 3) 賃 貸 物 件 の 贈 与 により 家 賃 収 入 を 子 に 移 転 させたい 場 合 など 3. 子 や 孫 の 幸 せを 願 って いくら 財 産 をたくさん 遺 して 死 んでも 子 や 孫 から ありがとう の 声 を 直 接 聞 くことはできませ ん 一 方 元 気 なうちに 子 や 孫 に 贈 与 すれば 子 や 孫 から 感 謝 され ありがとう と 言 ってもらえ ます 子 や 孫 の 喜 ぶ 顔 を 見 ることもできます 相 続 に 財 産 の 相 続 と 心 の 相 続 ( 想 続 ) があるように 贈 与 にも 財 産 の 贈 与 と 心 の 贈 与 があります 相 続 対 策 になるからという 理 由 だけで 贈 与 するのではなく 子 や 孫 の 幸 せを 願 う 気 持 ちで 贈 与 したいですね 贈 与 してもらった 子 や 孫 は 恵 まれていることに 感 謝 し 親 や 祖 父 母 の 気 持 ちのこもったお 金 を 大 切 に 活 かして 使 うことです 経 済 的 な 豊 かさだけではなく 心 の 豊 かな 人 間 になることが 親 や 祖 父 母 への 一 番 の 恩 返 しになるのではないでしょうか 注 本 稿 は 2014 年 6 月 1 日 現 在 の 税 制 に 基 づいています 今 後 の 税 制 改 正 により 制 度 が 変 わる 可 能 性 が あります 実 際 の 運 用 に 際 しては 税 理 士 等 の 専 門 家 にご 相 談 ください 6/7

内 田 麻 由 子 / Mayuko Uchida 所 属 内 田 麻 由 子 会 計 事 務 所 代 表 税 理 士 一 般 社 団 法 人 日 本 想 続 協 会 代 表 理 事 略 歴 都 内 大 手 税 理 士 法 人 勤 務 を 経 て 2003 年 開 業 港 区 赤 坂 にて 相 続 資 産 税 に 特 化 した 税 理 士 事 務 所 を 経 営 2010 年 に 一 般 社 団 法 人 日 本 想 続 協 会 を 設 立 円 満 想 続 の 3K~ 感 謝 絆 供 養 をスローガンに 財 産 の 相 続 と 心 の 相 続 ( 想 続 ) を 楽 しく 学 ぶ 想 続 塾 を 毎 月 主 催 エンディングノート 愛 する 家 族 へ 想 いを 伝 える 想 続 ノート も 好 評 税 理 士 として 相 続 事 業 承 継 対 策 税 務 申 告 で 多 くの 法 人 個 人 のお 客 様 へサービスを 提 供 するかたわら 相 続 税 務 会 計 に 関 するセミナー 研 修 講 師 の 実 績 多 数 楽 しくわかりやすい 講 演 に は 定 評 がある 著 書 ( 監 修 ) FP 知 識 シリーズ 相 続 贈 与 編 (セールス 手 帖 社 保 険 FPS 研 究 所 ) 7/7